講義科目

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1 平成 22 年度 学年 第 5 学年 臨床検査関連科目 薬学部第 5 学年 科目授業科目責任者科目名開講期単位数必修選択分類形態所属名前 専門 演習 EBMの活用 前期 1 必修 薬学教育推進センター木内 祐二 専門 演習 実践セルフメディケーション 前期 1 必修 社会薬学 佐々木 圭子 専門専門 実習演習 実務実習事前学習 ( 実務実習に向けて ) アドバンスト薬学英語 前期通期 1 1 必修必修 医薬品情報学薬化学加藤伊藤裕久喬社会薬学病院薬剤学亀井齋藤美和子勲 専門 実習 病院実習 通期 10 必修 社会薬学 亀井 美和子 専門 実習 薬局実習 通期 10 必修 社会薬学 亀井 美和子 専門 演習 総合薬学演習 (Ⅰ 期 ) 通期 6 薬剤学中村明弘選択必修臨床薬学小林靖奈 専門 実習 発展薬学研究 (Ⅰ 期 ) 通期 6 各教室教授 専門 演習 治験仮想モニタリング 前期 3 必修 (Ⅰ 期のみ ) 薬理学 本田 一男 専門 演習 総合薬学演習 (Ⅱ 期 ) 通期 8 薬剤学中村明弘選択必修臨床薬学小林靖奈 専門 実習 発展薬学研究 (Ⅱ 期 ) 通期 8 各教室教授 専門 演習 総合薬学演習 (Ⅲ 期 ) 通期 8 薬剤学中村明弘選択必修臨床薬学小林靖奈 専門 実習 発展薬学研究 (Ⅲ 期 ) 通期 8 各教室教授 専門 実習 インターンシップ 通期 1 自由選択 薬理学本田一男薬剤学倉田なおみ 合計 32~ 34 専門 講義 臨床検査法 前期 1 自由選択 臨床病理学 福地 邦彦 専門 講義 医用工学概論 前期 1 自由選択 薬品分析化学 檮木 智彦 専門 講義 臨床生理学 前期 1 自由選択 第一生理学久光正第二生理学本間生夫 専門 講義 臨床検査総論 前期 1 自由選択 遺伝解析薬学 山藤 武久 専門 講義 放射化学 放射保健学 前期 1 自由選択 RI 共同研究室 宮崎 拓郎 専門 講義 医動物学 前期 1 自由選択 遺伝解析薬学 山藤 武久 専門 実習 臨床検査実習 前期 2 自由選択 臨床病理学 福地 邦彦 合 計 8 臨床検査関連科目は 臨床検査技師国家試験受験に係る授業科目である

2 EBM の活用 (Application of Evidence-based Medicine) 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 木内祐二 ( 薬学教育推進センター ) 授業形式等 : 演習 必修 1 単位 科学的根拠のある医療により 患者の健康回復を支援出来るようになるために 医薬品などの臨床効果を適切に収集 評価し 妥当な情報を提供および提案するための知識 技能 態度を修得する 評価方法小グループ討議の参加態度 (20%) と自主学習 発表の内容 (40%) とレポート (40%) により評価する 授業概要講義により EBM と臨床疫学の基本的事項を学習する 小グループ討議と自学自習により 患者症例 ( シナリオ ) に対する問題の定式化 ( ステップ 1) 情報収集 ( ステップ 2) 情報の批判的吟味 ( ステップ 3) 患者への適応 ( ステップ 4) を体験し EBM 実践のプロセスを学習する 最終的にグループの合意に基づく適切な薬物治療を提案し グループ発表を行う 本授業内容は薬学教育モデル コアカリキュラムに準拠しており C15 薬物治療に役立つ情報 のうち (1) 医薬品情報 に属する EBM 総合演習 C17 医薬品の開発と生産 のうち (5) バイオスタティスティックス に属する 臨床への応用 の学習内容を統合している

3 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 佐々木圭子 ( 社会薬学 ) 授業形式等 : 演習 必修 1 単位 実践セルフメディケーション (Self-medication) 将来, セルフメディケーションを推進することにより国民の健康と福祉に貢献する薬剤師になるために, セルフメディケーションに関する基本的知識, 技能および態度を修得する 評価方法小グループ討議や発表の参加態度 (60%) 口頭試問 (30%) レポート (10%) 授業概要まず 一般用医薬品を取り扱うために必要な知識をグループ内で担当を決めて各自調査し 調査内容をグループで共有する グループで共有状況を口頭試問にて確認する 担当となった一般用医薬品を購入目的の来局者と販売する薬剤師との対応内容をグループで作成し 発表する 対応内容は担当した一般用医薬品購入希望者への受診勧奨から薬の使い分がわかるような内容とする

4 実務実習事前学習 ( 実務実習に向けて ) ( Pre-practical pharmacy for pharmacy practice ) 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 加藤裕久 ( 医薬品情報学 ) 亀井美和子 ( 社会薬学 ) 授業形式等 : 実習 必修 1 単位 病院実務実習 薬局実務実習に向けて 患者の立場を理解できるようになるために 基本的な薬剤師倫理感を身につける また 実務実習施設ごとに必要とされる医薬品および疾病等の基本的知識を修得するとともに 調剤および服薬指導などの薬剤師職務を総合的に実習する 評価方法実習態度 ( 身だしなみを含む )(30%) 課題 (60%) レポート (10%) などにより評価する 授業概要病院実務実習および薬局実務実習に向けた薬剤師としての倫理観を醸成する 次に 実習予定の病院 ( 病棟 ) および薬局からの具体的な課題 ( 疾病 医薬品 薬効 副作用 副作用発現の前駆症状など ) について学習する 評価は所属教員らを中心に実施する また 薬局実務実習については実習施設を訪問し 事前の準備事項を確認する トレーニング ラボを利用した調剤および服薬指導などを自己学習する

5 アドバンスト薬学英語 (Advanced Pharmaceutical English) 対象学年 :5 学年通期責任者名 : 伊藤喬 ( 薬化学 ) 齋藤勲 ( 病院薬剤学 ) 授業形式等 : 演習 必修 1 単位 薬学に関連した学術誌 雑誌 新聞の読解 および医療現場 研究室 学術会議などで必要とされる実用的英語力を身につけるために 医療薬学英語の基本的知識と技能を修得し 自ら学習する習慣を身につける 評価方法 e-learning toeic 受験結果 ( 両方で 50 点 ) 及び教室内セミナー (50 点 ) から 担当教員が総合的に判断する 授業概要本ユニットは 5 年次の総合薬学演習または発展薬学研究の期間内に 薬学専門領域の英語を所属教室教員の指導の下に学習するものである 薬学 e-learning の指定された項目を学習するとともに 教室で課題として与えられる文献の購読を行い その進捗状況に関して所属教室において評価を受ける

6 総合薬学演習 (Ⅰ 期 ) (Exercises in Advanced Pharmacotherapy) 対象学年 :5 学年通期 (Ⅰ 期 ) 責任者名 : 中村明弘 ( 薬剤学 ) 小林靖奈 ( 臨床薬学 ) 授業形式等 : 演習 選択必修 6 単位 テーマ 薬物治療に貢献するために 患者の病態に適した治療薬の選択と薬物治療の評価ができるようになるために 薬剤の特性を総合的に理解し 各疾患の病態生理と臨床像 代表的な治療薬の作用機序 適正な使用法および副作用とその回避法 利益と危険性に関するエビデンスの収集 解析手法を修得する 評価方法演習において作成するレポート (50%) グループ学習への参加態度 (40%) と発表 (10%) により評価する なお レポート作成と発表は必須とする 授業概要実務実習 ( 病院実習 薬局実習 ) に備えて 代表的な疾患 ( 喘息 肝疾患 糖尿病 感染症 がん 腎不全 ) に対する薬物治療の基本的情報を収集 評価し レポートとしてまとめる 演習はグループ学習形式で実施し 総論では代表的な疾患ごとに薬物治療に関する最新エビデンスを収集してまとめる 各論では 提示された症例について解析し 最適な薬物治療を提案する

7 発展薬学研究 (Ⅰ 期 ) (Development of Research on Pharmaceutical and Medical Sciences) 対象学年 :5 学年通期 (Ⅰ 期 ) 責任者名 : 各教室教授授業形式等 : 実習 選択必修 6 単位 科学的方法を用いて問題の解明に取り組むことができる薬剤師になるために 提示された研究テーマの解決に向けたプロセスを通して薬学研究に関する基本的知識 技能 態度を修得する 評価方法研究における技能 態度 (60%) 研究において作成する論文 (30%) と発表 (10%) により評価する なお 論文作成と発表は必須とする 授業概要教室から提示された研究テーマに取り組む 4 年次までに修得した知識 技能 態度を活かして個々の学生が研究テーマに取り組むことにより問題解決能力を醸成する 本授業内容は日本薬学会の卒業実習カリキュラムを参考にした本学独自のカリキュラムである

8 対象学年 :5 学年前期 (7 月集中 ) 責任者名 : 本田一男 ( 薬理学 ) 授業形式等 : 演習 必修 (Ⅰ 期のみ ) 3 単位 治験仮想モニタリング (Virtual Monitoring for Clinical Study) 将来 医薬品開発に参画できるようになるための基本的な知識の習得を目標とする まず講義を通じて医薬品がどのように企画 開発されているか その各プロセスについて理解する 次に仮想モニタリング研修を通じてそれらを実施する上での適切な技能 態度を身につける 評価方法試験 ( 復習 ;70%) 作成書類の正確さ (15%) プレゼンテーション能力評価 (15%) 授業概要講義科目 ( 薬剤師を取り巻く法律と制度 ) で学ぶ GCP が 実務ではどのように実施されるかを仮想体験する そのために医師役とモニター役にわかれて実務に即した体験をしながら学ぶことができる

9 総合薬学演習 (Ⅱ 期 ) (Summary of Clinical Experiences and Exercises in Advanced Pharmacotherapy) 対象学年 :5 学年通期 (Ⅱ 期 ) 責任者名 : 中村明弘 ( 薬剤学 ) 小林靖奈 ( 臨床薬学 ) 授業形式等 : 演習 選択必修 8 単位 テーマ 1 薬局実習を終えて 地域医療における保険薬局の役割を理解し 改善向上に貢献できる薬剤師となるために 実務実習で見出した薬局業務に関する問題点をあげ 問題の背景を調査し 対応策を具体的に提案する能力を修得する テーマ 2 薬物治療に貢献するために 患者の病態に適した治療薬の選択と薬物治療の評価ができるようになるために 薬剤の特性を総合的に理解し 各疾患の病態生理と臨床像 代表的な治療薬の作用機序 適正な使用法および副作用とその回避法 利益と危険性に関するエビデンスの収集 解析手法を修得する 評価方法演習において作成するレポート (50%) グループ学習への参加態度 (40%) と発表 (10%) により評価する なお レポート作成と発表は必須とする 授業概要 テーマ 1 PBL-SGD 形式 薬局での実務実習で実感した薬局業務に関する問題点をあげ K-J 法を用いて抽出整理する その中から重要性の高い問題点をテーマとして選び 問題点が生じた原因や背景を調査した上で 具体的な対応策を立案する テーマ 2 実務実習 ( 病院実習 薬局実習 ) に備えて 代表的な疾患 ( 喘息 肝疾患 糖尿病 感染症 がん 腎不全 ) に対する薬物治療の基本的情報を収集 評価し レポートとしてまとめる 演習はグループ学習形式で実施し 総論では代表的な疾患ごとに薬物治療に関する最新エビデンスを収集してまとめる 各論では 提示された症例について解析し 最適な薬物治療を提案する

10 発展薬学研究 (Ⅱ 期 ) (Development of Research on Pharmaceutical and Medical Sciences) 対象学年 :5 学年通期 (Ⅱ 期 ) 責任者名 : 各教室教授授業形式等 : 実習 選択必修 8 単位 科学的方法を用いて問題の解明に取り組むことができる薬剤師になるために 提示された研究テーマの解決に向けたプロセスを通して薬学研究に関する基本的知識 技能 態度を修得する 評価方法研究における技能 態度 (60%) 研究において作成する論文 (30%) と発表 (10%) により評価する なお 論文作成と発表は必須とする 授業概要教室から提示された研究テーマに取り組む 4 年次までに修得した知識 技能 態度を活かして個々の学生が研究テーマに取り組むことにより問題解決能力を醸成する 本授業内容は日本薬学会の卒業実習カリキュラムを参考にした本学独自のカリキュラムである

11 総合薬学演習 (Ⅲ 期 ) (Summary of Clinical Experiences and Exercises in Pharmaceutical Science) 対象学年 :5 学年 Ⅲ 期責任者名 : 中村明弘 ( 薬剤学 ) 小林靖奈 ( 臨床薬学 ) 授業形式等 : 演習 選択必修 8 単位 テーマ 1 実務実習を終えて 医療における病院 薬局の役割を理解し 改善向上に貢献できる薬剤師となるために 実務実習で見出した薬剤師業務に関する問題点をあげ 問題の背景を調査し 対応策を具体的に提案する能力を修得する テーマ 2 創薬と育薬 薬の専門家として医薬品を実践的かつ多面的に評価でき 街の科学者として社会のニーズに応えられる薬剤師になるために 研究開発段階から臨床応用までのプロセスを理解し 医薬品の特徴を把握した上で個々の患者にあった最適な薬物治療を提案できる基本的能力を身につける 評価方法演習において作成するレポート (50%) グループ学習への参加態度 (40%) と発表 (10%) により評価する なお レポート作成と発表は必須とする 授業概要 テーマ 1 PBL-SGD 形式 薬局での実務実習で実感した薬局業務に関する問題点をあげ K-J 法を用いて抽出整理する その中から重要性の高い問題点をテーマとして選び 問題点が生じた原因や背景を調査した上で 具体的な対応策を立案する テーマ 2 PBL-SGD 形式 実務実習で関心を持った医薬品をテーマとして 発見に至る経緯 開発のプロセス 臨床での位置づけ 今後の展望などについてグループ学習を通して総合的にまとめる

12 発展薬学研究 (Ⅲ 期 ) (Development of Research on Pharmaceutical and Medical Sciences) 対象学年 :5 学年通期 (Ⅲ 期 ) 責任者名 : 各教室教授授業形式等 : 実習 選択必修 8 単位 科学的方法を用いて問題の解明に取り組むことができる薬剤師になるために 提示された研究テーマの解決に向けたプロセスを通して薬学研究に関する基本的知識 技能 態度を修得する 評価方法研究における技能 態度 (60%) 研究において作成する論文 (30%) と発表 (10%) により評価する なお 論文作成と発表は必須とする 授業概要教室から提示された研究テーマに取り組む 4 年次までに修得した知識 技能 態度を活かして個々の学生が研究テーマに取り組むことにより問題解決能力を醸成する 本授業内容は日本薬学会の卒業実習カリキュラムを参考にした本学独自のカリキュラムである

13 インターンシップ (Internship) 対象学年 :5 学年通期責任者名 : 本田一男 ( 薬理学 ) 倉田なおみ ( 薬剤学 ) 授業形式等 : 実習 自由選択 1 単位 卒業後社会で活躍する職場 ( 保健衛生行政 大学 研究所 病院薬局 調剤薬局 ドラッグストア 製薬企業 ( 開発 研究 学術 工場 ) CRO 臨床検査会社 臨床試験会社など ) で あらかじめ実際の職場の感触を体験する 評価方法実習態度 (80%) 報告書 報告会 (20%) 授業概要インターンシップに出かける前に必要な準備を講義形式で知識を習得する 各職場の指示に従いインターンシップを体験する 体験後報告書を作成する

14 病院実習 1. 実施要綱 1) 実習目標病院薬剤師の業務と責任を理解し チーム医療に参画できるようになるために 調剤および製剤 服薬指導などの薬剤師業務に関する基本的知識 技能 態度を修得する 2) 実習病院昭和大学病院 昭和大学病院附属東病院 昭和大学歯科病院 昭和大学附属豊洲病院 昭和大学藤が丘病院 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 昭和大学横浜市北部病院 昭和大学附属烏山病院 3) 実習体制学生実習の適正化 公正化を図るため グループ実習を実施します 昭和大学病院 昭和大学藤が丘病院を中心病院とし 他 5 病院を 3 つのグループ (A B C) に分けます 実習で不足な項目は 中心病院で実習を行ないます A グループ ; 昭和大学病院 東病院 豊洲病院 歯科病院 B グループ ; 藤が丘病院 リハビリテーション病院 C グループ ; 北部病院 烏山病院 4) 実習内容実習内容は センター実習と病棟実習に分類されます センター実習では 計数計量調剤などの 11 項目 病棟実習では薬剤管理指導業務の 1 項目を学びます 当大学では 患者に始まり患者に終わる を理念に 11 週間の病院実習のうち 8 週間を病棟で実習し 長期間患者さんに接します 具体的には 患者さん (1 病棟で少なくとも 1 人 ) を担当し 責任をもって病状のモニタリング 各種検査への同行 手術の見学 教授回診やカンファレンスへの参加を行い 積極的に患者さんの治療やケアに努めます 担当患者さんの情報は 既成のフォーマットに記入し ( 別紙参照 ) 経時的に治療を把握し 記録 (SOAP 形式 ) を記載します 実習内容 期間 大項目 センター実習 4 週間 1 全体を通して 2 計数 計量調剤 3 注射剤調剤 4 院内製剤 5 安全対策 6 医薬品情報管理 7 医薬品管理 9 中毒医療への貢献 10 医療人としての薬剤師 11 治験 12 外来服薬指導 病棟実習 8 週間 (4 週間 2 病棟 ) 8 薬剤管理指導業務 5) 指導体制 実習生の指導は 病院薬剤学教室教員 ( 教員薬剤師 ) 薬剤師 実務実習推進室教員 ( 実務家教員 : 病院で 5 年以上の実務経験を持ち 臨床業務の指導能力を有する教員 ) 所属教室教員 ( 担当教員 ) で行ないます 特に担当教員は 学生一人一人を担当し 細やかな指導を行ないます 病棟実習では原則として薬剤師 1 名に対し 実習生 1~2 名が指導を受けます 実務家教員は 実習病院を訪問して学生の指導を行います A グループ担当 : 齋藤勲 B グループ担当 : 向後麻里 C グループ担当 : 小林文 インターネットを利用した実務実習支援システムを用いて 薬剤師と担当教員の連絡をより充実し 実習生のサポートを強化します 教員薬剤師 実務家教員 実習生学生 薬剤師 担当教員

15 6) 実習評価 実習生の知識 技能 態度の実習目標に対する達成度を測定するため 評価を行います 評価は薬剤師業務に対する知識 技能だけでなく チーム医療への参加態度や患者とのコミュニケーションも含め 多面的に実施します 指導者は 日常的な観察を通じて 実習目標 ( 一般目標 到達目標 ) の達成状況を把握し評価します また その結果を基に実習生が実習目標に近づくよう適切な助言 指導を行います 7) 実習の修了大学は 病院実習修了に際し 指導者 ( 教員薬剤師 薬剤師 担当教員 実務家教員 ) による総合評価およびその他 ( プレゼンテーションやミーティング ) の評価を基に実習の達成度を確認します 8) 実習日程表 Ⅰ 期 5 月 10 日 ( 月 )~7 月 30 日 ( 金 ) Ⅱ 期 8 月 30 日 ( 月 )~11 月 19 日 ( 金 ) Ⅲ 期 11 月 29 日 ( 月 )~3 月 4 日 ( 金 ) 12 月 25 日 ( 土 )~1 月 10 日 ( 月 ) 冬期休暇 9) 実習時間 9 時 30 分 ~17 時 実習内容により実習終了時間が延長する場合があります 2. 実習目標 ( 一般目標 行動目標 ) (1) 全体を通して 病院薬剤師の業務と責任を理解し チーム医療に参画できるようになるために 調剤および製剤 服薬指導などの薬剤師業務に関する基本的知識 技能 態度を修得する 常に患者の存在を念頭におき 倫理観を持ち かつ責任感のある薬剤師となるために 医療の担い手としてふさわしい態度を修得する (2) 計数 計量調剤 調剤を通じて 患者に最善の医療を提供するために 調剤 医薬品の適正な使用に関連する基本的な知識 技能 態度を修得する (3) 注射剤調剤 注射剤の調剤を通じて 患者に最善の医療を提供するために 注射剤の調製 注射剤の適正な使用に関連する基本的な知識 技能 態度を修得する (4) 院内製剤 患者個々の状況に応じた適切な剤形の医薬品を提供するために 院内製剤の必要性を認識し 院内製剤の調製ならびにそれらの試験に必要とされる基本的知識 技能 態度を修得する (5) 安全対策 調剤およびインシデント アクシデント事例を通じて 患者に最善の医療を提供するために リスクマネージメントに必要な知識 態度を修得する (6) 医薬品情報管理 医薬品の適正使用に必要な情報を提供できるようになるために 薬剤部門における医薬品情報管理 (DI) 業務に必要な基本的な知識 技能 態度を修得する (7) 医薬品管理 医薬品を正確かつ円滑に供給し その品質を確保するために 医薬品管理 供給 保存に必要な知識 技能 態度を修得する

16 (8) 薬剤管理指導業務 入院患者に有効性と安全性の高い薬物治療を提供するために 薬剤師病棟業務の基本的知識 技能 態度を修得する (9) 中毒医療への貢献 患者個々の状況に応じた適切な処置と薬物治療を提供するために 解毒治療に必要とされる基本的知識 技能 態度を修得する (10) 医療人としての薬剤師 常に患者の存在を念頭におき 倫理観を持ち かつ責任感のある薬剤師となるために 医療の担い手としてふさわしい態度を修得する (11) 治験 安全かつ有効な治験業務を実践できるようになるために 必要な知識 技能 態度を修得する (12) 外来服薬指導 病院において 患者に最善の医療を提供するために 外来服薬指導に関連する基本的な知識 技能 態度を修得する

17 薬局実習 1. 薬局実習の実施要綱 1) 実習生の実習目標薬局の社会的役割と責任を理解し 地域医療に参画できるようになるために 保険調剤 医薬品などの供給 管理 情報提供 健康相談 医療機関や地域との関わりについての基本的な知識 技能 態度を修得することを目標としています 2) 実習薬局関東地区調整機構を通じて決定した 151 施設の保険薬局で行います 3) 実習内容学生実習の適正化 公正化を図るため すべての薬局において 実務実習モデル コアカリキュラム の内容に沿って実習を行います 実習内容には 以下のとおり 6 つの大項目があります (1) 薬局アイテムと管理 (2) 情報のアクセスと活用 (3) 薬局調剤を実践する (4) 薬局カウンターで学ぶ (5) 地域で活躍する薬剤師 (6) 薬局業務を総合的に学ぶ 4) 指導体制 実習生の指導は 指導薬剤師 担当教員で行ないます 特に担当教員は 実習生一人一人を担当し 細やかな指導を行ないます インターネットを利用した実務実習指導 管理システムを用いて 指導薬剤師と担当教員の連絡をより充実し 実習生のサポートを強化します 実務家教員および実務実習推進室薬局担当者は 指導薬剤師 担当教員をサポートします 指導薬剤師 実習生学生 担当教員 実務家教員および実務実習推進室薬局担当 5) 実習評価 実習生の知識 技能 態度の実習目標に対する達成度を測定するため 評価を行います 評価は薬剤師業務に対する知識 技能だけでなく 患者とのコミュニケーションも含め 多面的に実施します 指導者は 日常的な観察を通じて 実習目標 ( 一般目標 到達目標 ) の達成状況を把握し評価します また その結果を基に実習生が実習目標に近づくよう適切な助言 指導を行います 6) 実習の終了大学は 薬局実習終了に際し 指導者 ( 指導薬剤師 担当教員 ) による評価を基に実習の達成度を確認します 7) 実習期間および曜日 Ⅰ 期 :5 月 17 日 ( 月 )~7 月 30 日 ( 金 ) Ⅱ 期 :9 月 6 日 ( 月 )~11 月 19 日 ( 金 ) 8) 実習時間および曜日実習時間は原則として 9 時から 17 時まで ( 月 ~ 金曜日 ) としますが 実習先や実習内容によって異なります 実習先と相談のうえで決定します

18 2. 実習目標 一般目標 : 薬局の社会的役割と責任を理解し 地域医療に参画できるようになるために 保険調剤 医薬品などの供給 管理 情報提供 健康相談 医療機関や地域との関わりについての基本的な知識 技能 態度を修得する (1) 薬局アイテムと管理 一般目標 : 薬局で取り扱うアイテム ( 品目 ) の医療 保健 衛生における役割を理解し それらの管理と保存に関する基本的知識と技能を修得する 薬局アイテムの流れ 薬局製剤 薬局アイテムの管理と保存 特別な配慮を要する医薬品 (2) 情報のアクセスと活用 一般目標 : 医薬品の適正使用に必要な情報を提供できるようになるために 薬局における医薬品情報管理業務に関する基本的知識 技能 態度を修得する 薬剤師の心構え 情報の入手と加工 情報の提供 (3) 薬局調剤を実践する 一般目標 : 薬局調剤を適切に行うために 調剤 医薬品の適正な使用 リスクマネージメントに関連する基本的知識 技能 態度を修得する 保険調剤業務の全体の流れ 処方せんの受付 処方せんの鑑査と疑義照会 計数 計量調剤 計数 計量調剤の鑑査 服薬指導の基礎 服薬指導入門実習 服薬指導実践実習 調剤録と処方せんの保管 管理 調剤報酬 安全対策 (4) 薬局カウンターで学ぶ 一般目標 : 地域社会での健康管理における薬局と薬剤師の役割を理解するために 薬局カウンターでの患者 顧客の接遇に関する基本的知識 技能 態度を修得する 患者 顧客との接遇 一般用医薬品 医療用具 健康食品 カウンター実習 (5) 地域で活躍する薬剤師 一般目標 : 地域に密着した薬剤師として活躍できるようになるために 在宅医療 地域医療 地域福祉 災害時医療 地域保健などに関する基本的知識 技能 態度を修得する 在宅医療 地域医療 地域福祉 災害時医療と薬剤師 地域保健 (6) 薬局業務を総合的に学ぶ 一般目標 : 調剤 服薬指導 患者 顧客接遇などの薬局薬剤師の職務を総合的に実習する 総合実習

19 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 福地邦彦 ( 臨床病理学 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 臨床検査法 (Clinical Laboratory Methods) 臨床検査に関する基本的な考え方を習得するために 検体採取から分析および結果の評価までの臨床検査を学ぶ 評価方法筆記試験 ( 臨床検査技師国家試験形式 ) で総括的評価を行う 授業概要本講では 生体から得られた血液 尿 髄液などに含まれる生体成分の測定を行う 検体検査 を中心とし 検体採取法 測定および測定結果の信頼度の検定を学習する 各物質それぞれに 再現性よく 実際臨床において実施可能な測定法が考案され利用されている すなわち 測定法は 生化学的手法を用いるものと 免疫学的手法を用いたものに分けられる 検査対象が酵素活性を有する場合は 対応する人工基質を加えて反応を追跡することで活性測定を行い 酵素活性がなくとも比較的濃度が高い場合は 分子量や等電点に基づく電気泳動の結果から定量が行われる また 量が極めて少なく かつ酵素活性が無い成分に対しては 測定目的分子に対する抗体を作成し 抗原抗体反応により高感度な定量を行っている 現在の医療で必須の 臨床検査の意義 測定原理および検査法を詳説する

20 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 檮木智彦 ( 薬品分析化学 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 医用工学概論 (Introduction to Medical Technology) 臨床検査における医用工学を理解するために 医療における工学の意義と重要性を認識し 医用工学機器 (ME 機器 ) の原理 構造と その正しい取り扱い方を修得する 講義では 電気 電子工学の基礎 臨床検査における計測 信号増幅 変換 および表示 記録の流れを理解し 取り扱い上の安全対策 特に電気的安全について学ぶ 評価方法書き込み形式の定期試験で評価する 授業概要現在 医療現場では種々の医療機器や情報処理ネットワークが導入されている それらを適切かつ安全に使用することは医療従事者にとって最低限の条件であるが そのためには安全対策だけでなく 電気回路 センサ 表示 記録器 コンピュータの原理への理解が必要である 特に この授業が臨床検査技師国家試験関連科目であることから 医療における臨床検査の意義を計測 制御学の観点から理解することも 将来の医療人として意味のあることである 本授業では 特に回路素子 電気回路 電極 センサ 表示 記録器 コンピュータ 安全対策について概要を学ぶ 特に 医用工学は臨床検査技師国家試験における必修科目であるが 試験で出題されるからではなく医療にとって重要な科目であるという認識をもって授業に臨む 担当教員は 講義日以外は東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科で生体医工学の教育 研究に従事している 内容に対して授業回数が少なめなので 上記オフィス アワーにしたがった質問は歓迎する

21 臨床生理学 (Clinical Physiology) 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 久光正 ( 第一生理学 ) 本間生夫 ( 第二生理学 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 臨床検査の分野で 重要度が増加している各種生理学的検査を正確に行うとともに正しいデータを得るために 臨床生理学的検査の基礎的知識と検査技術を習得する 評価方法定期試験の点数による評価を行う 授業概要臨床検査国家試験受験に必要な知識について講義を中心に学ぶ

22 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 山藤武久 ( 遺伝解析薬学 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 臨床検査総論 (Clinical Laboratory general) 臨床検査技師として 必要な臨床検査総論に対する基本的知識 技術を身につけるために 医療における法制度と臨床検査の意義を理解し 採血実技を含めた検体の取り扱い方および一般検査について修得する 評価方法 定期試験で総括的評価を行う 授業概要現在の医療において 臨床検査の重要性を説き 臨床検査技師として基本的知識 技能を身につける 実際面では 血液 尿などの検体の保存と取り扱い方 採血法とそれに関する問題 臨床検査の中でも最も基本的 かつ普遍的な尿検査 便検査などの一般臨床検査に必要な検査法の原理と試薬の調整 術式 器具の取り扱い 検査結果の評価など臨床検査技師に必要な基礎的技術の修得と理解を目標とする

23 放射化学 放射保健学 (Radiochemistry and Radiohygienics) 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 宮崎拓郎 (1 号館 RI 共同研究室 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 臨床検査に必要な放射化学を理解するために 放射能 放射線および放射性同位体に係る基礎知識 ならびに臨床における放射性同位元素の利用と生体に与える影響 放射線の管理などについて学ぶ 評価方法定期試験 (100%) により評価する 授業概要放射線 放射性同位元素に係る基礎事項として放射性壊変の種類 代表的核種の放射性壊変様式を学習する 人体に対する放射線影響としては 分子レベル 細胞レベル 臓器レベル 生体レベルの影響を学習する 放射線の測定に関しては 現状で用いられている放射線測定機器の原理を学習する 放射性診断薬に関しては 診断薬の種類と検査法の原理について学習する 放射線の安全管理に関しては 放射線防護の基礎知識を学習する

24 医動物学 (Medical Zoology) 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 山藤武久 ( 遺伝解析薬学 ) 授業形式等 : 講義 自由選択 1 単位 臨床検査学での医動物学 ( 寄生虫学 ) を理解するために 基本的な寄生虫全般の知識と現在の寄生虫の重要種についての特徴および留意点について学ぶ 評価方法 レポートによる 授業概要医動物学 Medical Zoology はヒトに病気を引き起こす寄生虫 parasite を中心に学ぶ 現在では 寄生虫の存在は消滅しつつあるが 実際に顕微鏡を通して寄生虫の観察を行い 寄生虫の特徴を理解する

25 対象学年 :5 学年前期責任者名 : 福地邦彦 ( 臨床病理学 ) 授業形式等 : 実習 自由選択 2 単位 臨床検査実習 (Practice in Laboratory Medicine) 生理機能検査および超音波検査装置 機器の原理 操作法および患者への対応を習得するために 昭和大病院における臨床検査部生理検査室および超音波センターにおいて臨床実習を行い 基本的知識 技能 態度を習得する さらに実習では 典型的な病態でのデータの評価法についても学ぶ 評価方法 実習での基礎知識 操作 ( 手技 ) データの理解度を総合的に評価する 授業概要臨床検査は 患者から採取された血液 尿などの検体中に含まれる成分の測定を行う 検体検査 と臨床現場で生体を対象とした 生理機能検査 としての心電図 脳波 呼吸機能検査 および画像と機能の複合検査としての超音波検査が含まれる それぞれの検査場面を見学した上で 学生同士で実習を行い 検査法の習得およびその判定を行う

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