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1 Group Work in Risk Engineering 筑波大生のリスク認知 ~ 人は災害をどう捉えているか ~ Risk perception of the Students in the University of Tsukuba ~How we treat the risk of disasters~ グループ演習 8 班 小田桐康國武大記高山勲渡邉望 ( 指導教官 ) 谷口綾子

2 背景 自然災害に対する人々の関心は様々である 北海道 VS 沖縄 一般の人々 VS 専門家 認知のズレによって問題が生じる場面 防災対策の策定 災害についての研究投資 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 2

3 目的 リスク認知マップの自然災害への適用 自然災害に対する人々のリスクの認識と 実際の災害規模や頻度とのズレを比較 分析 リスク認知と 性別や教育 経験の有無などとの関連性を分析 効率的な災害対策の考察 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 3

4 リスク認知マップとは S.Slovic が提案 リスク イメージ尺度を数種作成 尺度への回答をサンプリング 尺度間の相関が高い者同士をまとめ 大きく 2 つの因子を抽出 1. 恐ろしさ (Dread) 2. 未知性 (Unknown) どんなリスクの組み合わせでも安定して抽出可 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 4

5 リスク認知マップとは わからない 未知性 恐ろしい & わからない例 : 遺伝子工学 原子炉事故 恐ろしさ 恐ろしくない & わからない例 : 電子レンジ カフェイン 恐ろしくない & わかっている例 : 芝刈り機 自転車 恐ろしい & わかっている例 : ダイナマイト 核兵器 2010/9/29 恐ろしい リスク工学グループ演習最終発表 5

6 本研究における自然災害の定義 大雨 強風 地震などの 諸気象条件を誘因として発生し 人間活動に被害を及ぼすもの 本研究では 人間活動に被害を及ぼすリスク を 回答者自身の持つ確率や程度の認知に基づいて答えてもらう 被害の程度の大きさについては明言しない リスク = 程度の大きさ 起こる確率 としてとらえられるため 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 6

7 本研究における自然災害の定義 気象災害 地震火山災害 雪崩 雨河川洪水 雹 斜面崩壊 雪 雷 落雷 積雪 霜 森林火災 地滑り 内水氾濫 土石流 強風 高潮 風 気候 干ばつ 冷夏 竜巻 波浪 地震 地盤振動液状化津波斜面崩壊岩屑流地震火災 噴火 降灰噴石溶岩流火砕流山体崩壊泥流津波 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 7

8 対象項目 自然災害の対象項目 地震土砂災害洪水雪害津波噴火冷夏隕石台風 自然災害以外の比較対象項目 自動車花粉自転車外科手術 犯罪 ( 傷害 暴行 ) 土壌汚染 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 8

9 対象項目 自然災害の対象項目 地震土砂災害洪水雪害津波噴火冷夏隕石台風 自然災害以外の比較対象項目 自動車花粉自転車外科手術 犯罪 ( 傷害 暴行 ) 土壌汚染 地震 洪水 雪害 噴火 台風はアンケート対象者がイメージし易いように幾つかの自然災害を統合 例. 地震 = 地盤振動 + 液状化 + 地震による火災 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 9

10 アンケートについて 実施概要 実施方法期間 :6 月対象 : 筑波大学に通う大学生 大学院生方法 : 集合調査 講義終了後に配布して回答 その場で回収 収集した回答者属性 - 性別 - 学年 - 所属学類 専攻 - 出身地 - 車の免許の有無 所有の有無 - 被災経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 10

11 アンケートについて 収集結果 男女別 文理別 男性 女性 計 理系 文系 出身地別 北海道東北関東中部近畿 中国四国 九州沖縄 その他 /9/29 リスク工学グループ演習最終発表 11

12 アンケートについて 質問項目 ( 例 : 地震 ) 1) 地震による被害に遭ったことがありますか? 2) 地震は人々が自発的に接する災害だと思いますか? 3) 地震による被害はすぐに発生すると思いますか? 4) 人々は地震の危険性について正確な知識を持っていると思いますか? 5) 地震による危険性は科学的にどの程度解明されていると思いますか? 6) 地震による被害は個人の技術や努力でどの程度避けることができると思いますか? 7) 地震は新しくて馴染みのないリスクだと思いますか? 8) 地震は一度にどの程度の人命を奪うと思いますか? 9) 地震は直感的に恐ろしいと感じるリスクだと思いますか? 10) 地震が発生した結果与える影響はどのくらいの可能性で致命的だと思いますか? 11) 地震における公的機関が行っている対策について どの程度満足していますか? 2)~11) については 5 段階評価で質問 恐ろしさ 未知性 信頼度にまとめて分析を行う 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 12

13 アンケートについて 全回答者による平均値 標準偏差 恐ろしさ未知性信頼性度数 Mean SD Mean SD Mean SD 地震 洪水 自動車 津波 冷夏 台風 土砂災害 雪害 花粉 噴火 自転車 外科手術 土壌汚染 犯罪 隕石 /9/29 リスク工学グループ演習最終発表 13

14 リスク認知マップ 筑波大生のリスク認知マップ 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 14

15 リスク認知マップ 筑波大生 土壌汚染 未知性 冷夏 外科手術 隕石 恐ろしさ 津波 花粉 雪害 洪水 地震 土砂災害 噴火 自転車 自動車 犯罪台風 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 15

16 4. リスク認知マップ 筑波大生 土壌汚染 未知性 人的災害 冷夏 自然災害 ( 地面 河川 ) 外科手術 隕石 恐ろしさ 津波 花粉 雪害 洪水 地震 土砂災害 噴火 自転車 自動車 犯罪 台風 人的災害に比べて自然災害の方が恐ろしいと感じている! 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 16

17 4. リスク認知マップ 筑波大生 未知性土壌汚染接触機会 : 少冷夏 外科手術 隕石 恐ろしさ 津波 花粉 雪害 洪水 地震 土砂災害 噴火 自転車 接触機会 : 多 自動車 犯罪 台風 接触機会が少ないほど未知性が高い! 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 17

18 リスク認知マップ 男女間の比較 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 18

19 4. リスク認知マップ 男女比較 土壌汚染 未知性,, : 男性,, : 女性 冷夏 恐ろしさ 花粉 自転車 自動車 外科手術 雪害 犯罪 土砂災害 台風 洪水 地震 津波 噴火 隕石 男性より女性のほうが恐ろしさ 未知性を高く見る傾向にある! 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 19

20 リスク認知マップ 地域間の比較 7 地域の比較なので災害毎に紹介 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 20

21 4. リスク認知マップ 地域比較 地震 未知性 地震があまり起きていない北海道は他の地域と比較して恐ろしさを感じていない! 北海道 恐ろしさ 北海道東北関東中部近畿中国四国 九州沖縄 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 21

22 4. リスク認知マップ 地域比較 自動車 未知性 恐ろしさ ほとんど地域差は見られない! 北海道東北関東中部近畿中国四国九州沖縄 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 22

23 4. リスク認知マップ 地域比較 台風 未知性 台風のあまり来ない北海道は他の地域と比較して未知性を高く感じている! 北海道 恐ろしさ 北海道東北関東中部近畿中国四国 九州沖縄 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 23

24 4. リスク認知マップ 地域比較 土砂災害 未知性 土砂災害の多い中国四国地方は他の地域に比べて恐ろしいと感じ また災害について知識を持っている! 恐ろしさ 北海道東北関東中部近畿 中国四国 中国四国 九州沖縄 2010/9/27 Group Work in Risk Engineering 24

25 回答者属性の因子への影響度を調べる ( 重回帰分析 ) y 11 n 1 a n x n const. 従属変数 y に災害項目の恐ろしさ 未知性をとる 文字列の独立変数を右表のように新たに定義 x 11 には信頼度として 公的機関が行っている対策に満足していますか? の回答値 1~5 を入力 独立変数 1 を入力 0 を入力 x 1 x 2 x 3 x 4 x 5 x 6 x 7 x 8 性別男性女性 文理理系文系 地方 1 関東その他 地方 2 近畿その他 地方 3 九州 沖縄その他 地方 4 中国 四国その他 地方 5 中部その他 地方 6 東北その他 x 9 経験 1 x 10 経験 2 回答者に被害経験あり 家族 知人に被害経験あり 回答者に被害経験なし 家族 知人に被害経験なし 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 25

26 二因子の回答者属性の重回帰モデル 経験ー地方差ー 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度? 恐ろしさ 未知性 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 26

27 分析の視点 (1) 地震 自動車 (2) 性別 (3) 地域差 (4) 公的機関への信頼 (5) 経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 27

28 分析の視点 (1) 地震 自動車 (2) 性別 (3) 地域差 (4) 公的機関への信頼 (5) 経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 28

29 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 29

30 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル女性は男性に比べて地震を 性別ダミー 文理ダミー 東北ダミー 関東ダミー 中部ダミー 近畿ダミー 中国 四国ダミー 九州 沖縄ダミー 回答者経験ダミー 知人経験ダミー 公的機関への信頼度 恐ろしいと感じている 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 30

31 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー 文理ダミー 東北ダミー 関東ダミー 中部ダミー 近畿ダミー 中国 四国ダミー 九州 沖縄ダミー 回答者経験ダミー 知人経験ダミー 公的機関への信頼度 北海道の人は地震に比較的恐ろしさを抱いていない 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 31

32 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 行政への満足度が恐ろしさを低減する傾向 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 32

33 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 近畿地方の人は地震に比較的なじみがある 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 33

34 経験ー地方差ー [ 地震 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー被害の経験が未知性を近畿ダミー減少させる中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 34

35 次は自動車についてです 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 35

36 経験ー地方差ー [ 自動車 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 36

37 経験ー地方差ー [ 自動車 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー 文理ダミー 東北ダミー 関東ダミー 中部ダミー 近畿ダミー 中国 四国ダミー 九州 沖縄ダミー 回答者経験ダミー 知人経験ダミー 公的機関への信頼度 女性 + 文系の人は自動車の未知性が高い 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 37

38 経験ー地方差ー [ 自動車 ] 二因子の回答者属性の回帰モデル 性別ダミー文理ダミー東北ダミー関東ダミー中部ダミー近畿ダミー中国 四国ダミー九州 沖縄ダミー回答者経験ダミー知人経験ダミー公的機関への信頼度 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 38

39 分析の視点 (1) 地震 自動車 (2) 性別 (3) 地域差 (4) 公的機関への信頼 (5) 経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 39

40 性別が恐ろしさ因子に影響を与えた災害項目 土砂災害 噴火 雪害 津波 冷夏 地震 犯罪 性別ダミー 自然災害では女性の方が男性より恐ろしさを抱くまたそれ以外の災害では性別差は少ない傾向 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 40

41 分析の視点 (1) 地震 自動車 (2) 性別 (3) 地域差 (4) 公的機関への信頼 (5) 経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 41

42 経験ー地方差ー 地域が因子に顕著な影響を与えた項目 [ 土砂災害 ] 性別ダミー 文理ダミー 東北ダミー 関東ダミー 中部ダミー 近畿ダミー 中国 四国ダミー 九州 沖縄ダミー 回答者経験ダミー 知人経験ダミー 公的機関への信頼度 恐ろしさ 中国 四国地方の人は土砂災害に恐ろしさを感未知性じている 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 42

43 経験ー地方差ー 地域が因子に顕著な影響を与えた項目 [ 台風 ] 性別ダミー 文理ダミー 東北ダミー 関東ダミー 中部ダミー 近畿ダミー 中国 四国ダミー 九州 沖縄ダミー 回答者経験ダミー 知人経験ダミー 公的機関への信頼度 北海道の人は台風に関して未知性が比較的高い 恐ろしさ 未知性 正 (+) に作用する負 ( ー ) に作用する有意差あり ( 実線 ) 有意傾向あり ( 破線 ) 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 43

44 台風の接近回数 ( 回 ) 地域が因子に顕著な影響を与えた項目 [ 台風 ] 北海道は台風が少ない 50 0 北海道東北関東中部近畿中国 四国九州 沖縄 過去 20 年間の台風接近回数 地域によって被害の頻度が異なるため 認知に影響を及ぼしている 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 44

45 分析の視点 (1) 地震 自動車 (2) 性別 (3) 地域差 (4) 公的機関への信頼 (5) 経験の有無 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 45

46 信頼度および経験が因子に与える影響について 公的機関への信頼度が恐ろしさ 未知性を低減する傾向が見られた項目 洪水 津波 冷夏 雪害 噴火 隕石 外科手術 自転車 花粉 回答者の経験が恐ろしさに影響を与えていた項目は見られなかった 被害の経験の有無は災害に対する知識の形成に関与している 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 46

47 実際の死亡 行方不明者数との比較 土壌汚染 未知性 冷夏 外科手術 隕石 花粉 雪害 洪水 津波 恐ろしさ 自転車 自動車 犯罪 土砂災害 地震 噴火 台風 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 47

48 実際の死亡 行方不明者数との比較 土壌汚染 未知性 恐ろしくない 冷夏 恐ろしい 外科手術 隕石 自転車 花粉 自動車 雪害 犯罪 洪水 津波 土砂災害 地震 恐ろしい 噴火 恐ろしさ 台風 恐ろしくない 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 48

49 実際の死亡 行方不明者数との比較 死亡 行方不明者数 [ 万人 ] 死亡 行方不明者数災害過去 10 年過去 50 年 地震 過去 10 年 自動車 * 台風 津波 過去 50 円 自転車 土壌汚染 噴火 0 40 雪害 *2 0 *1 事故発生後 24 時間以内に死亡した人 * 年までのデータ 実際の事故 災害での死亡 行方不明者数では自動車 自転車が圧倒的に多い 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 49

50 まとめ 筑波大生のリスク認知では 日常的な事故よりも自然災害のほうが恐ろしさ 未知性を高く感じていることが分かった 女性のほうが恐ろしさ 未知性を高く感じる傾向があることが分かった 複数の自然災害に対しては地域差があることが分かった 公的機関への高い信頼度が 恐ろしさを低減する傾向があることが分かった 被災経験の有無は恐ろしさではなく その災害に対する知識の形成に影響を与えることが分かった 実際の被害 ( 死亡 行方不明者数 ) とリスク認知にはズレが存在することが分かった 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 50

51 今後の課題 アンケート対象者の代表性の担保 : 今回は 筑波大生を対象なので 結果の一般性には限界 本研究で作成したリスク認知マップは災害に対 する認知イメージのみを視覚化したものであり この認知が実際の行動にどのような影響を及ぼしているかを調べることもリスク認知マップの有用性を高めるために必要なことだと考える 2010/9/29 リスク工学グループ演習最終発表 51

筑波大生のリスク認知 ~ 人は災害をどう捉えているか ~ グループ演習 8 班小田桐康國武大記高山勲渡邉望 ( 指導教官 ) 谷口綾子 1. はじめに わが国では地震 津波 台風といった多様な自然災害が多発しており それらに対する人々の関心もまた多様である 人々の持つ地域的 文化的背景の違いは自然災

筑波大生のリスク認知 ~ 人は災害をどう捉えているか ~ グループ演習 8 班小田桐康國武大記高山勲渡邉望 ( 指導教官 ) 谷口綾子 1. はじめに わが国では地震 津波 台風といった多様な自然災害が多発しており それらに対する人々の関心もまた多様である 人々の持つ地域的 文化的背景の違いは自然災 筑波大生のリスク認知 ~ 人は災害をどう捉えているか ~ グループ演習 8 班小田桐康國武大記高山勲渡邉望 ( 指導教官 ) 谷口綾子 1. はじめに わが国では地震 津波 台風といった多様な自然災害が多発しており それらに対する人々の関心もまた多様である 人々の持つ地域的 文化的背景の違いは自然災害のリスク認知に差異を与えることになる このようなリスク認知の差異を把握することは 防災対策の策定やリスクコミュニケーションの観点において有益である

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