Taro-【１２月２５日】岡山県銘柄設定等意見聴取会議事録

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1 平成 30 年産岡山県産農産物銘柄設定等意見聴取会議事録 第 1 開催日時 : 平成 29 年 12 月 13 日 ( 水 ) 13 時 30 分 ~15 時 00 分 第 2 開催場所 : 中国四国農政局岡山第 2 合同庁舎 2 階共用会議室 B 第 3 出席者 ( 行政機関 ) 岡山県農林水産部農産課 副参事 鈴木 仁 ( 学識経験者 ) 岡山県農林水産総合センター農業研究所作物 経営研究室 室長 石井 俊雄 ( 生産振興団体 ) 岡山県穀物改良協会事務局 次長 三田 範夫 ( 出荷団体 ) 全国農業協同組合連合会岡山県本部米穀部米穀課 技術講師 田原 勲 ( 生産者 ) 株式会社 ライスクロップ長尾 代表取締役 長尾 隆大 ( 登録検査機関 ) 岡山県米穀小売商協同組合 理事 長岡 達也 岡山県米穀小売商協同組合 井上 博 ( 申請者及び登録検査機関 ) 勝英農業協同組合 営農担い手対策課 課長補佐 大塔 俊 ( 申請者 ) 株式会社ミツハシ営業部門営業 1 部仕入課 前野 千春 ( 中国四国農政局 ) 生産部生産振興課 検査技術指導官 小谷 匠 生産部生産振興課 検査技術指導官 下崎 敏彦 第 4 議事録 1 開会 あいさつ ( 農政局 ) 定刻になりましたので ただ今から平成 30 年産農産物銘柄設定等意見聴取会を開催いたします 本日は ご多忙の中ご参集いただきましてありがとうございます 意義のある会になるよう努めてまいりますのでご協力をお願いいたします 封筒の中に入っております資料の確認にご協力願います 資料は 全部で5 種類 6 部あると思います 上から 1 議事次第 2 出席者名簿 3 資料 1 4 資料 2 5 資料 3が2 部です 不足はありますでしょうか それでは 本意見聴取会の位置づけを説明します 資料 1の1ページ第 11 条の1 項に書いてありますように 農産物の種類や銘柄の規格について定めると - 1 -

2 規定されており 第 11 条の3 項に書いてありますように 規格の設定や廃止を行おうとする場合は 学識経験者や関係者の意見を聴くと規定されておりますので このことを根拠としまして 皆様方に本日出席をいただいております 続いて 同じく資料 1の8ページの第 3の1の (2) により11 月 20 日から開催日の3 日前まで意見募集を行いましたところ 意見は無かったことをお知らせします また 資料 1の9ページの第 3の2の (3) により本日の会議の内容について議事録を作成しますので 発言については録音をしますことをご了解いただきますようお願いいたします また その内容を中国四国農政局のホームページに掲載することにより公表することに対しまして 併せてご了解いただきますようお願いいたします 以上で 意見聴取会の位置づけの説明 報告事項とお願い事項の説明は終わります 続きまして 今回の銘柄設定等の申請状況についてご報告いたします 銘柄設定等の申請の受付に関しては 資料 1の4ページの4の (1) により 9 月 1 日に受付する期間及び内容をホームページに掲載しましたところ 岡山県におきましては 産地品種銘柄の選択銘柄として株式会社ミツハシ様より水稲うるちもみ及び水稲うるち玄米 はいごころ の設定の申請がありました また 勝英農業協同組合様より普通はだか麦 キラリモチ の設定の申請がありました 次に 本日の意見聴取会の流れですが まず 申請者から申請理由等につきましてご説明をいただきます その後 引き続き関連する登録検査機関から鑑定にあたっての特徴等の説明をいただきたいと思います ご説明いただいた後 申請サンプルの確認を行っていただいた後に 皆様から意見聴取させていただきたいと思います 基本的には 意見のある方から聴取するスタンスでありますが もし 意見が出ない場合は 一人ずつ 確認をする場合があるかもしれませんので よろしくお願いいたします 一通り終わりましたら とりまとめとして銘柄設定等についてのお考えの確認を行いますのでよろしくお願いいたしします これから 次第に従いまして進めさせていただきます 2 水稲うるちもみ及び水稲うるち玄米 はいごころ 普通はだか麦 キラリモチ の銘柄設定について (1) 銘柄設定の申請内容の説明ア株式会社ミツハシ ( 申請者 ) が はいごころ の説明 はいごころ は 良食味かつGABAやビタミンB1 ビタミンE 等の機能性成分が一般うるち品種より多く含まれる本品種の産地 銘柄の表記ができると普及拡大が期待できます 胚芽米商品 ( 既存商品 ) を2 年前より販売していますが 今後は加工玄米商品 炊飯加工 ( パックライスやおにぎり ) など需要に即した形での販売を計画しています 将来的には当地において2020 年までに10ha 50トンの普及拡大を計画しています - 2 -

3 生産者メリットとして これまでの巨大胚芽品種比較で発芽 苗立ち 根張りが良いため 一般的な機械移植用の育苗が可能な品種であり 生産者への負担が少ないです また 低アミロース 良食味品種のため 玄米食での優位性を訴求できる品種であり 希少品種のため 契約栽培によって市場に左右されない取引が望めます 品種の特性等は 巨大胚芽 低アミロース品種のため 玄米の胚芽部分は通常のうるち玄米比較で約 2~3 倍と大きく また胚乳部分はミルキークイーン同様白濁しています 収穫時期は10 月中旬で 草型は偏穂重型です 来歴としては 低アミロース品種の ミルキープリンセス を母 巨大胚系統の 巨 5-7 を父とした後代より育成した 低アミロースでかつ巨大胚のうるち系統です 育成者権の侵害に関係する状況については 農研機構と種子利用許諾契約を締結している団体である のうけん より毎年種子を購入して生産しているため育成権の侵害は及ぼすことはありません イ岡山県米穀小売商協同組合 ( 登録検査機関 ) の はいごころ の説明 はいごころ の品種鑑定上の特徴を申し上げます 粒形は 頂部は広く平らで コシヒカリ に比べ頂部が広いです 色沢は 飴色が濃く光沢は中程度で コシヒカリ に比べやや劣ります 皮部の厚さは 中程度で コシヒカリ 同等です 心白 腹白ともに少ないですが 腹白は コシヒカリ に比べ多いです 縦溝は やや浅いです コシヒカリ に比べ浅いです 胚の大小及び胚の形は 胚の大きさは大きく扁平で コシヒカリ に比べ大きく扁平です 千粒重は 19.5グラム コシヒカリ は21.9グラムでした 以上です ウ勝英農業協同組合 ( 申請者 ) が キラリモチ の説明 キラリモチ と銘打った販売を行うことで需要と生産の拡大 安定化を目指します 現在は管内生産者による販売が行われています これまでは庭先販売 直売所での販売が中心でありましたが 29 年産より作付面積と生産数量が拡大したことによって実需者 ( 製粉会社 スーパー等小売 ) への販売を計画しています また 美作市保健センターにより学校給食 福祉施設での利用 もち麦を利用した 食育 をすすめられるなどの展開も見せています そのほかにも管内で産官連携のもと キラリモチ を利用した機能性食品表示を行う食品開発の動きがあること 平成 30 年産ではおおよそ45haの作付けが予定されているなど産地化がすすんでいることから 産地銘柄とすることで生産振興 さらなる生産拡大と安定供給に繋げたいと考えます 生育状況としては 申請書の表のとおりです 来歴としては 四国裸 103 号 と 大系 HL107 のF1を母親とし 四国裸 97 号 を父親として人工交配し 系統育種法で育種されました 育成者権の侵害の行為を及ぼさない状況に関しましては 育成者権者に銘柄の設定を行い 岡山県産キラリモチ としたい旨確認をし 了解を得て - 3 -

4 いますので 育成者権の侵害を行うことはありません 続きまして キラリモチ の品種鑑定上の特徴を申し上げます 粒形は イチバンボシ と比較してやや大型で 頂部がややとがっています 色沢は イチバンボシ と比較して黄色を帯びたクリームです 縦溝は イチバンボシ と同等で深く狭いです 胚の大小は イチバンボシ と同等で小さいです 腹面は イチバンボシ と比較して 丸味を帯びしっかりと張りがあります 皮部は イチバンボシ と同等で薄いです 千粒重は41.6グラムで イチバンボシ は 36グラムでした 以上です (2) 申請サンプルの確認 ( 出席者全員で申請サンプルを確認 ) (3) 意見聴取議事録 はいごころ 作付計画について ( 農政局 ) 作付状況はどうですか ( 申請者 ) はいごころ の作付面積は平成 29 年産では1haであり 平成 30 年産は2ha 程度に拡大を行い 平成 32 年までには作付面積を10haへ拡大させことを考えています ( 農政局 ) 契約栽培ですか ( 申請者 ) 生産者との契約栽培により 作付面積の拡大を進めます 銘柄鑑定について ( 農政局 ) 登録検査機関として はいごころ の区別はつきますか ( 登録検査機関 ) はいごころ とその他品種の区別は可能です はいごころ の粒形は頂部は広く平ら 胚乳部分が白濁 飴色が濃く心白腹白が若干見られます 生産者のメリットについて ( 農政局 ) 生産者のメリットはありますか ( 申請者 ) これまでの巨大胚芽品種比較において 発芽 苗立ち及び根張りが良いことから 一般的な機械移植用の育苗が可能であり 生産者負担が軽減されます また 生産者と契約栽培を行い等級ものを全量買取を行います はいごころ は 低アミロース米及び良食味品種であり玄米食として優位性を訴求できる品種及び希少品種であり 契約栽培を行うことから 市場に左右されず 安定的な取引が可能です 種子の確保について ( 農政局 ) 種子の確保はどうですか ( 申請者 ) 種子については 生産者グループが農研機構と種子利用許諾契約を締結している団体から購入しており 育成者権を侵害しません 今後とも契約している団体から種子を購入します 今後の販売戦略及び販売計画について - 4 -

5 ( 農政局 ) 販売戦略及び販売計画はどうですか ( 申請者 ) 販売先は 品種特徴を生かした既存商品である胚芽米商品と 今後は加工玄米商品 炊飯加工等の需要に即して給食業者 量販店等に対応して販路拡大を考えています また はいごころ の良食味 GABA ビタミンB1 及びビタミンE 等の機能性成分が多く含まれていることをアピールし販売に取り組みます その他 ( 農政局 ) 他にご意見はありませんか ( 特に意見なし ) (4) 意見聴取議事録 キラリモチ 作付計画について ( 農政局 ) 作付状況はどうですか ( 申請者 ) キラリモチ の作付面積は平成 29 年産では17.9ha 検査実績 31トンであり 平成 30 年産は50ha 程度への作付拡大を考えています また 平成 2 9 年産に作付けされた大型農家 ( 作付面積 1ha 以上 ) の面積拡大を進めます 銘柄鑑定について ( 農政局 ) 登録検査機関として キラリモチ の区別はつきますか ( 登録検査機関等 ) キラリモチ とその他品種の区別は可能です キラリモチの粒形はやや大型 頂部はややとがり 縦溝は深く狭い 腹面は丸みがあり張りがあります 生産者のメリットについて ( 農政局 ) 生産者のメリットはありますか ( 申請者 ) キラリモチ は 二条大麦より収量は少ないが販売単価が高いため 生産者収入の増加が見込まれます 種子の確保について ( 農政局 ) 種子の確保はどうですか ( 申請者 ) 種子については 国立研究開発法人農業 食品産業技術総合研究機構から大型稲作研究会が種子を購入し 自家採種して作付けしています また 大型稲作研究会以外の生産者は 同機構から購入した種子を自家採種して使用します 今後の販売戦略及び販売計画について ( 農政局 ) 販売戦略及び販売計画はどうですか ( 申請者 ) 現在は 庭先販売及び直売所を中心に販売しています 今後の販売先は 製粉会社 量販店 給食業者 業務用ユーザー等からの需要に応じて 販路拡大を考えています さらに 販売戦略として もち麦を生かした食育及び関係機関等と連携のもと キラリモチ を利用した機能性食品表示を行う食品開発が行われ戦略的にもメリットになると考えられます - 5 -

6 その他 ( 農政局 ) 他にご意見はありませんか ( 特に意見なし ) (4) 銘柄設定要件の確認について ( 農政局 ) それでは出席者全員で 銘柄設定の要件である 1 農産物検査において 銘柄の鑑定が可能であること 2 農産物規格規程に定める品位規格の適用が可能であること 3 育成者権の侵害の行為を組成するものでないこと 4 銘柄検査を行う1 以上の登録検査機関の見込みがあることことを確認します 皆様よろしいですか ご意見もありませんので 要件を満たしているという扱いにいたします 3 まとめ ( 農政局 ) 本日 関係機関 関係者の方からご意見をお伺いしましたが はい ごころ 及び キラリモチ の銘柄設定について 皆様 異議なし とい うことですので 岡山県の産地品種銘柄として設定することが妥当として 政策統括官へ進達いたします 皆様よろしいですか ご意見もありませんので そのようにさせていただきます また 銘柄設定の必要があると認められた場合は 政策統括官において 3 月末までに改正が行われますので その際には改めてお知らせをいたします それではこれで 平成 30 年産岡山県産農産物銘柄設定等意見聴取会 を 終わります - 6 -