小特集／小特集‐９（Ｐ３７‐４１）

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あきひさけいれい
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1 Facilitation Methods for Consensus Building on Spatial Planning of Tsunami Mitigation FUKUYO Narufumi YAMAMOTO Tokuji KIRI Hirohide

38 農業農村工学会誌第８巻第７号吉浜における農工研復興支援チームの活動年４月年３月月日活動内容年４月９日５月４日６月日７月４日８月４日午後吉浜農地復興委員会事務局との打合せ吉浜農地復興委員会３役会長副会長事務局との打合せ住民説明会における復興景観シミュレーション提示役員会出席復興景観シミュレーション提示

被災状況を踏査し写真撮影などを行っただけであるただしこのとき撮影した写真を後で景観シミュレーションに活用した吉浜支援の基本的な考え方は住民自らが復興計吉浜農地復興計画案のイメージ図画を作成しようとしている地区において住民に寄り３吉浜農地復興計画案の骨子添って復興計画づくりを支援するというものである津波減災防潮堤第堤防は高くせず巨大津波では越

2 38 農業農村工学会誌第８巻第７号吉浜における農工研復興支援チームの活動年４月年３月月日活動内容年４月９日５月４日６月日７月４日８月４日午後吉浜農地復興委員会事務局との打合せ吉浜農地復興委員会３役会長副会長事務局との打合せ住民説明会における復興景観シミュレーション提示役員会出席復興景観シミュレーション提示事務局との打合せ事務局へ津波浸水シミュレーション結果の資料提出事務局との打合せ津波浸水シミュレーション結果提示３役会長副会長事務局との打合せ中間報告書提出８月４日夜８月日９月８日月日月日年月３日月７日月５日３月５日吉浜農地復興計画第一次案していくつかの地区を踏査する中で吉浜にも立ち寄ったという程度で復興支援にまでは至っていない被災状況を踏査し写真撮影などを行っただけであるただしこのとき撮影した写真を後で景観シミュレーションに活用した吉浜支援の基本的な考え方は住民自らが復興計吉浜農地復興計画案のイメージ図画を作成しようとしている地区において住民に寄り３吉浜農地復興計画案の骨子添って復興計画づくりを支援するというものである津波減災防潮堤第堤防は高くせず巨大津波では越流を覚悟するものの第堤防兼集落道を高台にある住民群と低地部の農地の間に設置し住居への津波到達を防ぐ第堤防兼集落道第堤防上に整備する集落道はいざというときに備え大型トラックが国道４５号線から容易にアクセスでき集落を通過できる幅員とする平常時には観光バスが海岸まで行けるようにし観光６次産業化による地域活性化をはかる農地整備低地部の農地は従来よりも大きな区画に整備することによって営農を容易にし団地間に段差を設けることによって津波減勢機能を農地に持たせるとともに農地として有効に利用管理することにより低地部の住宅建設を抑止する支援の内容は ①住民の経験則の整理体系化や助言と見守り ②合意形成に向けての技術的支援である技術的支援としては現在のところ復興計画案の景観シミュレーション以下復興景観シミュレーションというと津波浸水シミュレーションを実施しているがどのような技術的支援を行うかに関しても以下に述べるように住民による復興計画作成の進捗状況をみながら判断していった３支援のきっかけ吉浜の復興計画作成支援を実際に開始したのは被災後３カ月を過ぎた７月に入ってからである吉浜において被災住民自らが復興計画を作成しはじめたとレーションを提示した際津波の遡上範囲についてのいう情報を岩手県から得てその復興計画案第疑問が参加者住民から提起されたことを受けて次案を見せていただいたこのとき筆者らが津波浸水シミュレーションを実施することにしたので着目したのは吉浜農地復興委員会の役員が復興計画ある案のイメージ図を作成し一般住民の理解促進に努めようとしていたことであるこれを見て筆者らは景観シミュレーション技術であれば吉浜の復興計画作成に役立つと確信したのである III 吉浜農地復興計画案の骨子吉浜農地復興計画案の骨子を文章化したものが３である防潮堤第堤防を高くせずに巨大年７月４日の吉浜農地復興委員会事務局との津波では越流を覚悟するものの第堤防を高台の打合せにおいて吉浜農地復興計画案の景観住居群と低地部の農地の間に設置して住居への津波浸シミュレーションを行うことを支援の第一歩として決水を防ぐというもので吉浜の津波減災空間とめたその後住民説明会年８月４日や役してのバージョンアップを企図したものである員会年８月日において復興景観シミュ５６これは筆者らが吉浜農地復興委員会役員から復興 Water, Land and Environ. Eng. Jul. 2012

報文津波減災空間創出のための合意形成支援技術 39 写真住民説明会における復興景観シミュレーションの映写年８月４日吉浜地区拠点センター計画案についての考え方を聞き取りそれに基づいて文章化したもので文章上の表現や概念には筆者らのものも入っているが内容はまさに吉浜住民が考えていたものであるなおこの骨子はメモにして吉浜農地復興委員会事務局に手渡している年９月８日さらに

フィックスの方法を用いたこれまでのところ７した復興計画案を行政側が受けとめて事業化してい事例次元デジタル画像処理事例３次元 CG くプロセスにおいては住民が作成した図面上の計画６事例動画事例年３月末時点を作成し案は大小さまざまな修正変更が加えられる可能性がそれらを住民説明会年８月４日や役員会あるそのとき住民による計画案の骨子を文章化して年８月日

ション事例を追加資料として提出したりしている景 IV 復興景観シミュレーション観シミュレーション技術の詳細については山本福与５を参照していただくとしてここでは総論検討段それでは筆者らが合意形成のための技術的支援と階のときに被災住民に直接提示したシミュレーションして行った復興景観シミュレーション事例の中から代と各論検討段階のときに吉浜農地復興委員会事務局表的なものを選んで

3 報文津波減災空間創出のための合意形成支援技術 39 写真住民説明会における復興景観シミュレーションの映写年８月４日吉浜地区拠点センター計画案についての考え方を聞き取りそれに基づいて文章化したもので文章上の表現や概念には筆者らのものも入っているが内容はまさに吉浜住民が考えていたものであるなおこの骨子はメモにして吉浜農地復興委員会事務局に手渡している年９月８日さらに年３月５日に吉浜農地復興委員会３役に中間報告として提出した農業および園芸新年特大号別刷にもこの骨子は明記してあるこのことは上述した支援内容の中では①の住民の経験則の整理体系化に３復興景観シミュレーション事例当たる活動といえよう計画案の骨子を文章化しておく意義は意外と大に３次元の空間を仮想設計するコンピュータグラきくその効果としては次が考えられる住民が作成フィックスの方法を用いたこれまでのところ７した復興計画案を行政側が受けとめて事業化してい事例次元デジタル画像処理事例３次元 CG くプロセスにおいては住民が作成した図面上の計画６事例動画事例年３月末時点を作成し案は大小さまざまな修正変更が加えられる可能性がそれらを住民説明会年８月４日や役員会あるそのとき住民による計画案の骨子を文章化して年８月日において映写したり写真おくことは被災住民にとって肝心な部分譲れない年に入ってから復興計画案の各論部分に検部分を明確化しておく効果があり住民側が行政側討が進んだ段階で吉浜農地復興委員会事務局のリクとぶれずに迷うことなく調整交渉を行っていく上エストに応じながら各論部分の景観シミュレーで羅針盤の役割をはたすのであるション事例を追加資料として提出したりしている景 IV 復興景観シミュレーション観シミュレーション技術の詳細については山本福与５を参照していただくとしてここでは総論検討段それでは筆者らが合意形成のための技術的支援と階のときに被災住民に直接提示したシミュレーションして行った復興景観シミュレーション事例の中から代と各論検討段階のときに吉浜農地復興委員会事務局表的なものを選んでどのようなシミュレーションをに資料として提出したシミュレーションを一事例ずつ提示しそれに対して住民がどのような反応を示した見ておこうのかを見てみよう総論検討段階第堤防兼集落道今回景観シミュレーションの方法として ① 最初は第堤防兼集落道に関するシミュレーショ次元デジタル画像処理次元デジタル画像を画像ン事例である３防潮堤第堤防を高くし処理機能を用いて修正しつ以上の画像を合成してないかわりに高台の住居群と低地部の農地の間に第つの画像にする方法 ②３次元 CG 次元データ堤防兼集落道を整備するという点が吉浜農地復興をもとにコンピュータ上で３次元デジタルデータ計画案の中でも根幹であるシミュレーション３に変換入力を行うことによってコンピュータの中の下の第堤防が階段状になっているのは今回水土の知８７５６３

4 Water Land and Environ. Eng. Jul. 2012

約 ,000 約 82,644 7,487, 約 ,000 約 82,644 7,484, 約 ,000 約 82,644 7

約 ,000 約 82,644 7,487, 約 ,000 約 82,644 7,484, 約 ,000 約 82,644 7 2-2 2046-16 297.28 約 89.92 25,000 約 82,644 7,432,000 2-3 2046-17 296.16 約 89.58 25,000 約 82,644 7,404,000 2-4 2046-18 309.80 約 93.71 25,000 約 82,644 7,745,000 2-5 2042-2 312.45 約 94.51 25,000 約 82,644