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てるえつつの
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1 新しい競争ルールの在り方に関する作業部会 ( 第 1 回 ) 資料 4 諸外国におけるドミナント規制について総務省総合通信基盤局

2 主要国の競争評価及び SMP 規制の概要地域国名規制官庁競争評価の有無 SMP 規制の有無 1 北米アメリカ EU 英国アイルランドフランスドイツアジア韓国オセアオースト 8 ニアラリア FCC ( 連邦通信委員会 ) Ofcom ( 通信庁 ) ComReg ( 通信規制委員会 ) ARCEP ( 電気通信郵便規制機関 ) BNezA ( 連邦ネットワーク庁 ) MIC ( 情報通信部 ) ACMA( 通信メディア庁 ) ACCC( 競争消費者委員会 ) FCC は事業者のドミナント性について事例毎に判断市場シェア供給弾力性需要弾力性コスト構造企業規模企業資源ボトルネック支配等に基づきドミナント性を評価例えば 2001 年 12 月に ILEC によるブロードバンドサービスの見直しに関し市場の画定や市場支配力の分析を実施また UNE(Unbundled Network Elements) 規則の改定についても市場毎に対象設備を検討 EU 勧告の 18 市場を国内の状況に応じた市場に修正して分析を実施市場 17: 移動体公衆電話網上の国際ローミングの卸全国市場 ( 本年春に進捗状況を公表予定 ) を除く計 17 の市場分析を実施済みなお 2005 年 9 月に戦略的レビューの最終文書を公表し法的拘束力を伴う BT の公約 ( アクセスサービス事業部門 (ASD) の新設真のアクセスの平等性の実現等 ) を受諾 EU 勧告の 18 市場を国内の状況に応じた市場に修正して分析を実施 2003 年 10 月に最初のコンサルテーションを発表固定公衆電話網へのアクセス ( 市場 1~2) 固定電話サービス ( 市場 3~6) 中継サービス ( 市場 8~10) 移動体ローミング ( 市場 17) につき分析を開始済み国内専用線 ( 市場 7) アンバンドル ( 市場 11) ブロードバンドアクセス ( 市場 12) 専用線の終端と幹線部分 ( 市場 13~14) 移動体発信 ( 市場 15) 移動体着信 ( 市場 16) 放送の伝送 (M18) は決定済み EU 勧告の 18 市場を国内の状況に応じた市場に修正して分析を実施固定電話 ( 市場 1~6,8~10) 移動体着信 ( 市場 16) ブロードバンド ( 市場 11~12) については既に分析が終了し欧州委員会への通知済みその他の市場についての進捗状況は以下のとおり移動体発信 ( 市場 15): 分析を保留中移動体ローミング ( 市場 17):2005 年 12 月にパブリックコンサルテーション開始専用線市場 ( 市場 7 13~14):2005 年 11 月にパブリックコンサルテーション開始放送送信 ( 市場 18):2006 年 1 月末に国内での審議が終了欧州委員会に通知 EU 勧告の 18 市場を国内の状況に応じた市場に修正して分析を実施 2004 年 8 月に最初のコンサルテーションを市場 11( ローカルループへのアクセス ) について発表し同年 11 月に欧州委員会に送付その後順次コンサルテーションを開始し計 12 市場のコンサルテーションを終了ブロードバンド ( 市場 12) について当初 VDSL を除外する案を公表したが欧州委員会が深刻な懸念を表明したことを受けて VDSL を原則含める内容に修正 MIC は 1999 年から 6 市場を対象として競争評価を実施しているが SMP 事業者規制とは独立したもの SMP 事業者には KT( 固定系 ) SK テレコム ( 移動系 ) が認定されている今後競争評価の結果を SMP 事業者規制に反映できるよう電気通信事業法の改正作業を実施していく予定 1999 年から市場分析を実施分析に当たっては市場支配力の存在と濫用を分けて考えている 1980 年の Competitive Carrier First Report and Order によりドミナント規制を導入ドミナントキャリアとは生産量を制限し価格を引き上げる力 ( マーケットパワー ) を有するキャリアドミナントキャリアに対しアンバンドル義務等の規制を課す EU の 2002 年 4 月の枠組み指令及び 2002 年 7 月の SMP ガイドラインに従い市場分析に基づいて各国規制当局が SMP 事業者を決定し欧州委員会に通知 ( なお各国の国内法による担保は必要 ) SMP の基準は次のとおり 150% 超 : 例外的な状況を除きドミナンスの地位を証明 240% 超 : 通常ドミナンスが発生 325% 未満 : ドミナントな地位を占めているとはいえない SMP 事業者には以下のような規律を課すープライスキャップ等の料金規制ー事業者選択事前選択サービスの提供ー提供条件等に関する透明性確保ー相互接続等に関する非差別性確保ー接続約款の公表ー会計分離公表ーコロケーションの提供等市場規模及び市場占有率と必修設備保有の有無を根拠に市場支配力の有無の判断及び関連規制の決定を下す支配的事業者と認定されると料金認可相互接続義務の付加設備提供義務付加などの事前規制が課される特定の市場で一定程度の市場支配力を有する事業者は競争者を排除し又はそれに対し実質的な損害を与えること等を目的として当該支配力を行使することが禁止されている 1

3 1 米国米国規制の枠組み米国では制度としての市場分析の枠組みは存在しないが規制枠組みとして FCC によるドミナント規制司法省による合併案件の審査 ( 合併ガイドラインに基づく ) が存在 FCC による両合併案件の審査 (SBC とAT&T の合併及び Verizon とMCI の合併 (2005/10( 2005/10)) 合併後の競争状況水平的効果垂直的効果スペシャルアクセス ( 法人利用者向けに音声又はデータ通信サービスを提供するためのサービス市場 ) 競争合併前の市場参加事業者 (SBC Verizon AT&T MCI 以外 ) タイプ Ⅰ( 自らの設備のみによって提供 ) 反競争的競争的 CLEC( 競争的地域通信事業者 ) タイプ Ⅱ( 自らの設備と他のキャリアの設備を組み合わせて提供 ) 法人向け小売市場競争一般消費者向け市場競争地域電話長距離電話データ通信地域通信長距離通信地域長距離通信バンドルインターネットバックボーン市場競争 Tier1 ( 全ての ISP の上流に位置する世界規模の自営インターネットバックボーン ) 通話卸売市場競争中継伝送競争的競争的 CLEC 競争的競争的 IXC( 長距離事業者 ) LEC( 地域通信事業者 ) CATV SI 競争的競争的 IXC LEC CATV SI 競争的競争的 IXC LEC CATV SI 競争的競争的 IXC CLEC IP 電話事業者無線事業者競争的競争的 IXC CLEC IP 電話事業者無線事業者競争的競争的 IXC CLEC IP 電話事業者無線事業者競争的競争的 Sprint Qwest Level3 Global Crossing SAVVIS Cogent 競争的競争的 IXC 国際通信市場競争法人向け小売競争的競争的 - 一般消費者向け小売競争的競争的 - 卸売競争的競争的 - 2

2-1 EU 現行の電子通信規制パッケージの概要電子通信規制パッケージ (6 指令 1 決定 ) と関連規制の概要枠組み指令ア枠組み指令アクセス指令電子通信ネットワーク及びサービス等に関する欧州域内で調和の取れた規制枠組み確立のための基本原則 ( 市場分析の実施等 ) について規定 (2002 年 4 月

事業参入資格の一般認可制及び一般認可により付与される権利条件等について規定 (2002 年 4 月 ) 小売料金規制ユニバーサルサービスの範囲費用算定等について規定 (2002 年 4 月 ) 事業者のセキュリティ確保の責務 SPAM 対策個人情報の取扱い等について規定 (2002 年 7 月 )

4 2-1 EU 現行の電子通信規制パッケージの概要電子通信規制パッケージ (6 指令 1 決定 ) と関連規制の概要枠組み指令ア枠組み指令アクセス指令電子通信ネットワーク及びサービス等に関する欧州域内で調和の取れた規制枠組み確立のための基本原則 ( 市場分析の実施等 ) について規定 (2002 年 4 月 ) プライバシー保護指令ユニバーサルサービス指令認可指令のアクセス相互接続規制について規定 (2002 年 4 月 ) 令電子通信ネットワーク等へ SMP SMP ガイドライン市場分析の方法及び SMP の判定基準等について規定 (2002 年 7 月 ) 関連市場勧告勧告事業参入資格の一般認可制及び一般認可により付与される権利条件等について規定 (2002 年 4 月 ) 小売料金規制ユニバーサルサービスの範囲費用算定等について規定 (2002 年 4 月 ) 事業者のセキュリティ確保の責務 SPAM 対策個人情報の取扱い等について規定 (2002 年 7 月 ) 市場分析の対象とする 18 の市場を定義 (2003 年 5 月 ) 競争指令電子通信ネットワーク及びサービスの提供に伴う特別な権利の廃止等について規定 (2002 年 9 月 ) 無線周波数決定決定欧州委員会による欧州域内の周波数政策の調整及び周波数の効率的な使用の確保について規定 (2002 年 4 月 ) 年月はいずれも官報掲載時期 3

5 2-2 EU 電子通信規制パッケージの基本的考え方電子通信ネットワーク及びサービスについての EU 内での調和の取れた規制枠組みを確立運用すべく電子通信規制パッケージを策定電子通信規制パッケージの目標電子通信規制パッケージの目標 1 電子通信分野における競争を促進すること電子通信分野における競争を促進すること 2 域内市場の機能を高めること域内市場の機能を高めること 3 市場の力によっては保障されない基本的なユーザの利益を保障すること市場の力によっては保障されない基本的なユーザの利益を保障することメディア通信及びメディア通信及び IT IT 分野の融合を念頭に電子通信分野の融合を念頭に電子通信 (electronic (electronic communications) communications) の概念を導入し通信の概念を導入し通信ネットワークと関連サービスについて様々な形態にかかわらず単一の枠組みを適用ネットワークと関連サービスについて様々な形態にかかわらず単一の枠組みを適用 ( ( 下図のイメージ下図のイメージ ) ) 技術中立性の確保共同体全体で調和の取れた規制枠組みの適用を確保するための手続の技術中立性の確保共同体全体で調和の取れた規制枠組みの適用を確保するための手続の確立等に寄与確立等に寄与 Content Content Services Services (e.g. (e.g. broadcast broadcast content, content, e-commerce ee-commerce services) services) 電子通信規制パッケージの対象外 Communications Communications Services Services (e.g. (e.g. telephone, telephone, fax, fax, ) e ) Communications Communications networks networks and and associated associated facilities facilities (e.g. (e.g. fixed, fixed, mobile, mobile, satellite, satellite, cable cable TV, TV, powerline powerline systems, systems, networks networks used used for for radio radio and and television television broadcasting) broadcasting) 電子通信規制パッケージの対象 4

6 2-3 EU 加盟国規制当局による市場分析と SMP 事業者の指定加盟国規制当局では欧州委員会との調整の上市場を分析し SMP 事業者を指定加盟国加盟国規制当局関連市場の定義有効競争なし有効競争なし関連市場の分析有効競争あり有効競争あり加盟国加盟国競争当局欧州委員会 SMP SMP 事業者の指定事業者の指定規制なし規制なし SMP SMP 事業者の規制アクセス指令にアクセス指令に基づく規制基づく規制ユニバーサルサービス指令に基づく規制令に基づく規制 5

7 2-4 EU 加盟国規制当局の市場分析加盟国の規制当局は必要な場合には競争当局と協力し市場を分析市場の定義と分析加盟国の規制当局は競争法の原則に従い欧州委員会の 1 関連市場勧告関連市場勧告 (( 卸売市場と小売市場で計 18 18の市場を定義次頁を参照 )) 2 SMP SMPガイドラインを最大限に考慮して各国の状況に合致した関連市場 (( 特にその領域における特定の関連地理的市場 )) を定義するを定義するそして加盟国の規制当局は SMP SMPガイドラインを最大限に考慮して関連市場の分析を行い関連市場が有効に競争的であるかどうか判断する市場分析における競争当局との関係加盟国の規制当局は市場分析に当たって必要な場合には競争当局と協力することとされている競争の評価に関する競争当局の意見は適切なものでありこのような協力は重要であるただし市場分析の実施に法的な責任を持つのは規制当局であるまた加盟国の規制当局と競争当局は本規制枠組みを適用するために必要な情報をお互いに提供し合うこととされている合うこととされている 6

8 2-5 EU 関連市場の定義欧州委員会による関連市場の定義 ( 欧州委員会関連製品サービス市場に関する勧告 ) 小売レベル 1 固定公衆電話網へのアクセス (( 住宅用顧客向け住宅用顧客向け )) 2 固定公衆電話網へのアクセス (( 非住宅用顧客向け非住宅用顧客向け )) 3 固定市内及び固定市内及び (( 又は又は )) 全国電話全国電話サービスサービス (( 住宅用顧客向け住宅用顧客向け )) 4 国際電話サービス国際電話サービス (( 住宅用顧客向け住宅用顧客向け )) 5 固定市内及び固定市内及び (( 又は又は )) 全国電話全国電話サービスサービス (( 非住宅用顧客向け非住宅用顧客向け )) 6 国際電話サービス国際電話サービス (( 非住宅用顧客向け非住宅用顧客向け )) 7 最小限の専用線一式卸売レベル 8 固定公衆電話網上の呼発信 9 個々の固定公衆電話網上の呼着信 10 固定公衆電話網における中継サービス 11 ブロードバンド及び音声サービス用メタリックループ及びサブループへのアンバンドルアクセス 12 ブロードバンドアクセス 13 専用線の終端専用線の終端 14 専用線の幹線部分専用線の幹線部分 15 移動体公衆電話網上のアクセス及び呼発信 16 個々の移動体電話網上の呼着信 17 移動体公衆電話網上の国際ローミングの卸売の全国市場 18 放送コンテンツをエンドユーザーに提供するための放送の伝送サービス伝送サービス勧告と異なる市場の定義を行う場合には欧州委員会等との協議が必要 7

9 2-6 EU 市場分析の進捗状況 06/2/7 EU 加盟における電気通信の自由化に向けた市場分析の進捗状況のレポートを公表オ加盟における電気通信の自由化に向けた市場分析の進捗状況のレポートを公表オフアルス市場 1 市場 2 市場 3 市場 4 市場 5 市場 6 市場 7 市場 8 市場 9 市場 10 市場 11 市場 12 市場 13 市場 14 市場 15 市場 16 市場 17 市場 18 ハンガリークセンブルグスロベニアスロバキアデンマークエストニアリトアニアポーランドポルトガルイタリアベルギーオランダイルランドギリシャスペインフランスラトビアーストリアィンランドキプロスウェーデンドイツチェコ国市場マルタ英国有効競争市場事前規制は実施せず部分的な有効競争市場部分的な事前規制の実施有効競争が行われていない市場事前規制の実施国名が赤字赤字になっている国は固定電話関連の全市場について市場分析を実施した加盟国であるサービス種別固定電話 ( 住宅用 ) 固定電話 ( 非住宅用用 ) ブロードバンド専用線移動体通信放送用伝送市場 1: 固定公衆電話網へのアクセス市場 3: : 固定市内及び ( 又は ) 全国電話サービス市場 4: 国際電話サービス市場 2: 固定公衆電話網へのアクセス市場 5: 固定市内及び ( 又は ) 全国電話サービス市場 6: 国際電話サービス - 市場 7: 最小限の専用線一式 (2Mbps( 以下 ) 小売レベル分析対象市場市場 8: 固定公衆電話網上の呼発信市場 9: 個々の固定公衆電話網上の呼着信市場 10: 固定公衆電話網における中継サービス市場 11: ブロードバンド及び音声サービス用メタリックループ及びサブループへのアンバンドルアクセス市場 12: ブロードバンドアクセス市場 13: 専用線の終端市場 14: 専用線の幹線部分卸売レベル市場 15: 移動体公衆電話網上のアクセス及び呼発信市場 16: 個々の移動体電話網上の呼着信市場 17: 移動体公衆電話網上の国際ローミングの卸売の売の全国市場市場 18: 放送コンテンツをエンドユーザーに提供するための放送の伝送サービス 8

10 2-7 EU SMP 事業者の判断基準と考慮要素 SMP 事業者の判断基準 (SMP ガイドラインパラ 75) 関連市場において大きなシェアを持たない事業者は市場支配的地位を有しそうにないことから関連市場におけるシェアは支配的地位を有するかどうかの重要な判断要素 50% 50% 超支配的地位が推定される 40% 40% 超通常支配的地位が発生し得る 25% 25% 程度程度支配的地位を享受しているとはいえないなおシェア算定の基礎は関連市場の特徴により異なる ( 販売量売上高等 ) 市場シェア以外の判断要素 ( 同上パラ 78 等 ) 単独支配に関するもの ( 協調支配に関するものはパラ 97 等 ) 市場シェアが大きいことは市場支配的な地位を有する可能性があることを意味するにとどまり市場支配力の存在を認定するためには関連市場における次のような要素を考慮した上で総合的に判断すべきものである事業者の総合的な規模範囲の経済重複困難なインフラの管理垂直統合技術的な優位性又は優越性高度に発達した流通販売網対抗する購買力の欠如又は不足潜在的競争の欠如資本市場金融資源の容易又は特権的な利用拡張に対する障壁財サービスの多様性市場参入の容易性規模の経済 9

2-8 EU SMP 事業者に対して課される義務 ( 注 ) ネットワーク要素及び関連設備へのアクセスとして具体的には 1 加入者回線へのアクセスや加入者回線を通じてサービスを提供するために必要な設備及びサービスへのアクセス 2 建物管路及び電柱を含む物理的インフラへのアクセス 3 番号変換又は同等の機能を提供するシステムへのアクセス (

11 2-8 EU SMP 事業者に対して課される義務 ( 注 ) ネットワーク要素及び関連設備へのアクセスとして具体的には 1 加入者回線へのアクセスや加入者回線を通じてサービスを提供するために必要な設備及びサービスへのアクセス 2 建物管路及び電柱を含む物理的インフラへのアクセス 3 番号変換又は同等の機能を提供するシステムへのアクセス ( ローミングのための固定及び移動体のネットワークへのアクセスを含む ) 4 デジタル放送のための条件付きアクセスシステムへのアクセス等が例示されている ( アクセス指令第 2 条 (a)) 10 関連市場において SMP 事業者を認定した場合は必要に応じ原則として卸売市場に関連する責務はアクセス指令第 9 条から第 13 条に基づいて小売市場に関する責務はユニバーサルサービス指令第 17 条から第 19 条に基づいて義務を課すこととなるアクセス指令アクセス指令ユニバーサルサービス指令ユニバーサルサービス指令透明性の義務 ( 第 9 条 ) 無差別の義務 ( 第 10 条 ) 会計分離の義務 ( 第 11 条 ) 特定のネットワーク設備へのアクセス及び利用の義務 ( 第 12 条 ) 料金規制及びコスト計算の義務 ( 第 13 条 ) 内容会計情報技術仕様供給及び利用に関する条件料金等の情報を公表同等のサービスを提供する他の事業者に対して同等の状況において同等の条件を適用相互接続及びアクセスに関連した特定の活動に関して会計分離の義務を賦課 ( 例 : 垂直統合型企業では卸料金及びその内部移転料金を透明化 ) 特定のネットワーク要素及び設備へのアクセス ( 注 ) を第三者に提供コロケーション又は管路建物電柱の共用等設備の共用を提供ネットワーク又はネットワーク設備と相互接続特定の種類の相互接続及びアクセスの提供に関して料金をコストに基づくこととする義務を賦課小売りサービスに関する規制 ( 第 17 条 ) 最小限の専用線一式に関する規制 ( 第 18 条 ) 事業者の選択及び事前選択 ( 第 19 条 ) 内容特定された事業者が法外な価格を請求しない市場への参入を妨げない若しくは略奪的価格を設定することにより競争を制限することがない特定のエンドユーザーに不当な特恵を示さない又はサービスを不当に抱き合わせしないという要件を賦課規格一覧表 (List of Standards) と同一とみなされた最小限の専用線一式の提供及び当該提供の条件に関する義務を特定の専用線市場に関係する事業者に賦課その加入者が公に利用可能な電話サービスの相互接続提供者のサービスに事業者選択コードをダイヤルすることにより通話単位で利用できる事前選択の場合事業者選択コードをダイヤルすることにより通話単位で事前の選択肢を無効にするサービスを備えるように要求

12 2-9 EU 欧州における最近の動向 06/6/29 欧州委員会は 2002 年電子通信規制枠組の見直しを公表し 06/10/27 まで意見を募集周波数管理の改善 ( 新アプローチの導入 ) 市場評価 ( 枠組指令第 7 条 ) 手続きの簡素化 ( 負担軽減 ) 簡素な通報手続きの導入市場分析を行い SMP 事業者に事前規制を課す市場を現在の 18 から 12 に削減 ( 固定電話アクセス小売市場を除く全ての小売市場をリストから削除 ) サービス種別固定電話 ( 住宅用 ) 固定電話 ( 非住宅用用 ) 小売レベル市場 1: 固定公衆電話網へのアクセス市場 3: 固定市内及び ( 又は ) 全国電話サービス市場 4: 国際電話サービス市場 2: 固定公衆電話網へのアクセス市場 5: 固定市内及び ( 又は ) 全国電話サービス市場 6: 国際電話サービス現行改正案分析対象市場卸売レベル市場 8: 固定公衆電話網上の呼発信市場 9: 個々の固定公衆電話網上の呼着信市場 10: 固定公衆電話網における中継サービス市場 11: ブロードバンド及び音声サービス用メタリックループ及びサブループへのアンバンドルアクセス小売レベル市場 1: : 市場固定公衆電話網へのアクセス分析対象市場卸売レベル市場 2: 固定公衆電話網上の呼発信市場 3: 個々の固定公衆電話網上の呼着信市場 4: 固定公衆電話網における中継サービス市場 5: ブロードバンド及び音声サービス用メタリックループ及びサブループへのアンバンドルアクセスブロードバンド - 市場 12: ブロードバンドアクセス専用線市場 7: 最小限の専用線一式 (2Mbps 以下 ) 移動体通信放送用伝送市場 13: 専用線の終端市場 14: 専用線の幹線部分市場 15: 移動体公衆電話網上のアクセス及び呼発信市場 16: 個々の移動体電話網上の呼着信市場 17: 移動体公衆電話網上の国際ローミングの卸売の売の全国市場市場 18: 放送コンテンツをエンドユーザーに提供するための放送の伝送サービス - 市場 6: ブロードバンドアクセス市場 7: 専用線の終端市場 8: 専用線の幹線部分市場 9: 移動体公衆電話網上のアクセス及び呼発信市場 10: 個々の移動体電話網上の呼着信市場 11: 移動体公衆電話網上の国際ローミングの卸売の売の全国市場市場 12: 放送コンテンツをエンドユーザーに提供するための放送の伝送サービス単一域内市場の統合消費者利益の強化セキュリティ強化等 11

13 3-1 英国英国有効競争レビュー EU 指令に基づく市場分析に先立ち独自に有効競争レビューを実施有効競争 (Effective Competition) 競争促進のための規制を必要とすることなく競争の結果としてより低廉より高品質より多様なサービスを消費者が選択することが可能な市場具体的な検証方法各市場ごとに有効競争が実現しているかどうか適正な規制水準が確保されているかどうかについて検証有効競争が実現していないと判断した場合その原因の究明競争水準を高めるための措置の検討等を実施レビューのプロセス第 1 週開始準備一次審査第 12 週第 24 週第 36 週意見招請最終審査政策実施レビューの開始 ( kick-off statement) レビューの対象とする市場の範囲と初期的な市場分析レビュープロセス収集を予定するデータリストの提示コンサルテーション文書の発表 (consultation document) 当該市場の評価とその根拠の提示現行規制制度と当該制度に係る修正提案及びその措置の代替措置を採った場合のコストとベネフィットの提示声明の発表 (Statement) 当該市場の評価と採るべき措置の提示声明の内容に基づき競争の進展状況に応じた規制の見直しを実施 12

14 3-2 英国英国市場分析の概要 13 英国では EU 指令及び 2003 年通信法に基づき市場分析を実施 1st ステージ : 市場の画定 ( 関連市場の定義 ) 同一市場含まれる関連製品市場の地理的広がりを考慮 1 小売市場における需要供給の各代替性及び共通価格設定の制約の検討 2 卸市場における需要供給の各代替性及び共通価格設定の制約の検討具体例に基づき同一市場に含めるべきか否かについて検討 2nd ステージ : SMP 事業者の有無の検討欧州委員会及び OFTEL の SMP ガイドラインを考慮し単独支配及び共同支配 ( ) を検討 1 単独支配の検討基準 : 市場シェア技術的な有利性参入障壁 ( 規模の経済等 ) 2 共同支配の検討基準 : 参入障壁市場シェア市場の成熟度技術の成熟度利益及び価格設定需要や事業者変更等の弾力性対抗購買力類似費用構造過剰容量透明性報復メカニズム等共同支配の有無 : 事業者間に明示的な合意がなくても製品の種類価格設定に対する戦略等における並行行動を確保するための企業間相互依存関係が存在するかどうかで決定 3rd ステージ : SMP 事業者に対する適切な規制の提案課すべき規制について市場の特徴に応じて選択肢を提示して検討を行う市場分析の結果 SMP 事業者が存在しないと認められる市場については当該市場における規制を撤廃

15 3-3 英国英国市場分析と SMP 規制 1 市場分析に基づき画定した各市場において SMP を判断欧州指令上の 18 市場のうち 17 市場について市場分析に着手 ( 放送伝送市場は分析中 ) 市場分析の分野欧州指令上の市場実施時期 SMP が認められた市場 SMP 事業者 SMP 規制の内容固定ナローバンドナローバンド小売小売サービス市場 1~6 03/11/28 住宅向けアナログ ISDN 回線サービス市場住宅向け国際電話市場ビジネス向けアナログ ISDN 回線サービス市場等 15 市場 ( ハ BT キングストンル地域は17 市場 ) ビジネス向け国際市場については競争的と判断役務提供に関し特定の者又は特定の属性の者に対する不当な差別的取扱いの禁止提供料金提供条件の公表これらに変更があった場合の届出 (24 時間以内 ) 住宅向けアナログ回線サービス市場住宅向け国際電話市場等 7 市場についてプライスキャップ規制 (BT のみ ) 固定ナローバンド卸ナローバンド卸回線発信伝送市場 8,10 03/11/28 卸住宅向けアナログ ISDN 回線サービス市場卸ビジネス向けアナログ ISDN 回線サービス市場等 9 市場 ( ハル地域以外 ) 6 市場 ( ハル地域 ) BT キングストン固定地理的着信市場 9 03/11/28 各事業者の固定地理的着信市場 ( 計 54) 全ての事業者卸国際サービス市場 - 03/11/18 通信経路ごとの市場 ( 計 235 市場 ) のうち BT については 108 市場 C&W については 4 市場日本米国等 123 市場については競争的と判断 BT C&W 合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止 LRIC に基づく原価算定約款の公表提供料金技術的情報の届出等以下は BT に対する追加的規制プライスキャップ規制ネットワークアクセスに関するサービス品質の公表新たなアクセスのための要件に関するガイドラインの公表公衆網再販定額インターネットアクセスサービスの提供等公正かつ合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供以下は BT キングストンに対する追加的規制 LRIC に基づく原価算定費用に係る会計情報小売卸両部門の会計約款の公表提供料金の変更の場合における事前届出公正かつ合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止約款の公表提供料金の届出小売部門と卸売部門の会計分離 (BT のみ ) 卸移動体音声着信市場 16 04/6/1 卸移動体着信市場 (2G) 3G については規制を差し控え O2 オレンジ T モバイルボーダフォン合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止契約条件の制定又は変更する場合 OFCOM へ写しを提出提供料金変更の場合事前届出 LRIC に基づく原価算定ハチソン 3G インクアム提供料金変更の場合事前届出通信量について OFCOM に報告 ( ハチソン 3G のみ ) BT は Hull 地域以外の英国内で Kingston は Hull 地域のみ SMP を持っている 14

16 3-3 英国英国市場分析と SMP 規制 2 市場分析の分野欧州指令上の市場実施時期 SMP が認められた市場 SMP 事業者 SMP 規制の内容公衆網における移動体アクセス発信市場 15 03/8/4 - ( 競争的と判断 ) - - 卸定額ナローバンドインターネット着信市場 - 03/11/28 卸定額ナローバンドインターネット着信市場 (Hull 地域のみ ) その他の地域については競争的と判断キングストン合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止約款の公表提供料金提供条件技術的情報の届出卸ブロードバンドアクセス市場 12 04/5/13 非対称ブロードバンド発信市場ブロードバンド伝送市場 (BT のみ ) BT キングストン合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止約款の公表提供料金提供条件技術的情報の届出小売マイナス料金会計分離 (BT への追加的規制 ) ネットワークアクセスに関するサービス品質の公表新たなアクセスに対する要求事項の設定専用線市場 7,13,14 04/6/24 小売低速従来型専用線市場卸低速高速従来型対称ブロードバンド発信市場卸代替型対称ブロードバンド発信卸幹線部分市場 (BT のみ ) BT キングストン公正かつ合理的な条件による提供不当な差別的取扱いの禁止 LRIC に基づく原価算定料金伝送保守その他の提供条件の公表プライスキャップ規制 (BT のみ ) 等卸加入者回線アクセス市場 11 04/12/16 卸加入者回線アクセス市場 BT キングストン合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止 LRIC に基づく原価算定約款の公表提供料金提供条件技術的情報の届出 (BT への追加的規制 ) ネットワークアクセスに関するサービス品質の公表新たなアクセスのための要件に関するガイドラインの公表財務状況の報告 LLU( ローカルルーフアンハントリンク ) の提供 ( コロケーションを含む ) 放送伝送サービス 18 現在分析中 ( 鉄塔サイトへの接続市場放送伝送サービス市場 ) (ntl CrownCastle) 合理的な条件によるネットワークへのアクセス提供不当な差別的取扱いの禁止コスト指向の料金約款の公表 BT は Hull 地域以外の英国内で Kingston は Hull 地域のみ SMP を持っている 15

NTT 東西による光回線の卸売サービス 1 NTT 東西は平成 27 年 2 月より光回線の卸売サービス ( サービス卸 ) の提供を開始開始に当たり NTT 東西は保障契約約款を変更し別段の合意により締結する光コラボレーションモデルに関する契約における IP 通信網サービスに係る料金

NTT 東西による光回線の卸売サービス 1 NTT 東西は平成 27 年 2 月より光回線の卸売サービス ( サービス卸 ) の提供を開始開始に当たり NTT 東西は保障契約約款を変更し別段の合意により締結する光コラボレーションモデルに関する契約における IP 通信網サービスに係る料金資料 1-3 NTT 東日本西日本による光回線の卸売サービスの事業者変更について平成 3 0 年 5 月 1 6 日総務省総合通信基盤局電気通信事業部 NTT 東西による光回線の卸売サービス 1 NTT 東西は平成 27 年 2 月より光回線の卸売サービス ( サービス卸 ) の提供を開始開始に当たり NTT 東西は保障契約約款を変更し別段の合意により締結する光コラボレーションモデルに関する契約