愛知農総試研報 40:35-40(2008) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.40:35-40(2008) トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 * ** * *** 黒柳悟 石田朗 福田至朗 大矢俊夫 摘要 : トマトのネコブ

Size: px
Start display at page:

Download "愛知農総試研報 40:35-40(2008) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.40:35-40(2008) トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 * ** * *** 黒柳悟 石田朗 福田至朗 大矢俊夫 摘要 : トマトのネコブ"

Transcription

1 愛知農総試研報 40:35-40(2008) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.40:35-40(2008) トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 * ** * *** 黒柳悟 石田朗 福田至朗 大矢俊夫 摘要 : トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖したDNAマーカーの開発を試みた その結果 1 組のプライマーセット (Forward:5'-AGCACTTCAGGGGCTCGAA Reverse:5'-CACATCCTTGGTCGACCGTG-3 ) を用いたPCR 反応により 100 が増幅した これらの断片を制限酵素 Mse Iで切断処理したところ ネコブセンチュウ抵抗性のホモ接合品種に特異的な350bpの断片 ネコブセンチュウ感受性品種に特異的な500bp の断片が検出された また ネコブセンチュウ抵抗性ヘテロ接合品種においては 350bp と500bpの両方の断片を検出し 共優性マーカーを開発した キーワード : トマト ネコブセンチュウ Mi DNA マーカー PCR 制限酵素 共優性マーカー Development of a DNA Marker Tightly Linked to the Root-knot Nematode Resistance Gene, Mi, in Tomato KUROYANAGI Satoru, ISHIDA Akira, FUKUTA Shiro and OYA Toshio Abstract: We tried to develop a DNA Marker linked to the root-knot nematode resistance gene, Mi, in tomato. 1000bp and 500bp fragments were amplified by PCR reaction with a set primers (Forward:5'-AGCACTTCAGGGGCTCGAAAC-3', Reverse: 5'-CACATCCTTGGTCGACCGTG-3'). We cleaved these amplified fragments by restriction enzyme MseI. We detected a 350bp fragment in nematode resistant homozygote lines and a 500bp fragment in sensitive lines. It also both fragments were detected in resistant heterozygote lines. We developed codominant marker. Key words: Tomato, Root-knot nematode, Mi, DNA marker, PCR, Restriction enzyme, Codominant marker * ** 環境基盤研究部環境基盤研究部 ( 現森林林業技術センター ) *** 環境基盤研究部 ( 現作物研究部 ) ( 受理 )

2 黒柳ら : トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 36 緒 言 ネコブセンチュウ ( Meloidogyne. ) は 根の内 spp. 性品種 : 大型福寿 ファーストパワー ファース部に寄生して根瘤 ( こぶ ) を形成することで 植物のト ツエーゼ ) を用いた 生育を阻害する 1) 国内外の各種作物での被害が問題 となっており トマトにおいても重要な病害の一つと なっている これに対処するために 栽培面では耕種 的 化学的防除などが行われるとともに 野生トマト の抵抗性因子を導入した抵抗性品種 2) が種苗会社など で育成され 全国のトマト農家で栽培されている トマト育種において ネコブセンチュウ抵抗性は重要な形質の一つであるが 選抜する際 従来の生物検定に 3 PCRによる多型解析葉から抽出した鋳型 DNA 溶液を3μL 採取し 滅菌水を よる判定は時間を要し また 大切な植物体を痛めて 他の形質の評価が困難になる場合もある 近年 トマトの育種において DNAマーカーが利用さ 3) れるようになってきており 育種年限の短縮や確実な選抜など 育種の効率化に役立つことが期待されて 57μ L 加え 20 倍に希釈した溶液について分光光度計 (UbestV-520 日本分光社製) で波長 260nmの吸光測定した この吸光度により鋳型 DNAの原液濃度を算出し 1/10TEで10ng/μLに調整して用いた プライマーは 日本 DNAデータバンクに登録されたMi いる の塩基配列情報 (Genbank Accession No.A ネコブセンチュウの抵抗性に関するDNAマーカーにつ に基づいて 約 1000bpのPCR 増幅断片ができるように4 4) いては 1994 年にWilliamsonら によって報告されて種類のプライマーセット ( 表 1) を作成し PCRを行っ いる この報告に基づいて 筆者らが遺伝子解析を行ったところ 再現性のある結果を得ることができなか た PCR 反応組成液は 2.5μLの10 Buffer(100mM 5) った そこで 本研究では 1998 年にMilligan(pH8.3 らに) 500mM KCl 2 15mM MgCl 0.01 より決定されたネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) ン ) 2.5μLの2mM dntp Mixture 1.0μLの の塩基配列を利用して Miに連鎖したDNAマーカーを作ワードプライマー 1.0μLの10μMリバースプライマー 出することを目的に検討したところ 成果が得られたので報告する 0.2μLのAmpli Taq Gold DNA polymera lied Biosystems 社製 ) 1.0μLの鋳型 DNA( 6.8μLの滅菌水を混合し全量 25μLにした サーマルサ 材料及び方法 の12 品種 ( 抵抗性品種 : 桃太郎 8 桃太郎ヨーク マイロック 新メイト 桃太郎 T93 ハウス 桃太郎 桃太郎ファイト ハウスおどりこ 感受 2 DNA 抽出 6) トマトの新鮮な葉 5gからCTAB 法 した 得られたDNAはTE( 10 で 500μL に定溶し鋳型 DNA として用いた により DNA を抽出 mm Tris-HCl 1mM イクラーは PC-320(Astec 社製 ) を用いた PCR 条 は 初期活性化ステップを 分 次に変性 供試材料供試品種には Mi をホモ接合で持つ抵抗性品種 分 アニーリング60 1 分 伸長 72 2 分を1サイクルとし これを40 反復し 最終伸長を72 10 分とした 4 VFNTcherry 4 ) Motelle 及び感受性品種増幅したDNA 断片を含む反応液 5μLに 1μLのローデ 4) Moperou 強力米寿 を用いた また 作出しィング緩衝液 ( グリセリン25% ブロムフェノールブル たマーカーの他品種への適応性を検討するため 市販 ー 0.25% キシレンシアノール0.25% 滅菌水 74.5% 表 1 PCRに利用したプライマーの情報 プライマー名 塩基配列 Miの塩基配列上の 増幅される プライマーの位置 (bp) 断片長 (bp) KMI1 Forward GGACATTGCCGATGTTCTGG 150~169 Reverse GGTTCCTCTTCCAAGTCACG 1084~1103 KMI2 Forward AGCACTTCAGGGGCTCGAAAC 934~954 Reverse CACATCCTTGGTCGACCGTG 1818~1837 KMI3 Forward ATCACTGGTATGCCGGGTTC 1723~1742 Reverse GCCCAAAGTGCTCCTCCTCA 2715~2734 KMI4 Forward GCTCCATCAGATTTGTTGCC 2671~2690 Reverse TTCCTCTCCAACCTCCCACT 3614~3633

3 37 愛知県農業総合試験場研究報告第 40 号 加え これを 1.0% アガロース ( ナカライテスク社製 ) 結果及び考察 ゲルに滴下し 電気泳動装置 ( ミューピッド アドバンス社製 ) を用いて100Vで25 分間電気泳動した その1 DNAマーカーの作出後 エチジウムブロマイドで10 分間染色し紫外線照射 KMI1 KMI2 KMI3 及びKMI4のプライマーセット 撮影装置(FASⅢ, 東洋紡社製 ) によって撮影しバンいて PCR 法により増幅したところ4 種類のプライマードを検出した セットとも約 1000bpにバンドを検出し さらにプライマーセットKMI2では感受性品種に特異的な500bpのバン 4 制限酵素を用いた多型解析 ドを検出した ( 図 1 ) プライマーセットKMI1 及びKMI2によるPCR 増幅断片をプライマーセットKMI1のPCR 増幅断片を用いて 制限 用いて 制限酵素による切断処理をした 酵素 Xsp Ⅰ 及び Ⅰ Msp で切断処理したところ 抵抗性品 制限酵素は X sⅠ p( T A K A R A ) 社製 M s p Ⅰ ( N種に特異的なバンドを e w XSP Ⅰでは350bpMsp に Iでは650 England Biolabs Mse 社製 ) 及び Ⅰ(New bpとengland 300bpに検出したことから このプライマーセット Biolabs 社製 ) の3 種類を用いた それぞれ5Uの制限酵は優性マーカーとして利用することができた ( 図 2 ) 素と PCR 増幅断片を含む反応液 7.0μLをメーカー推奨これらの感受性及び抵抗性に特異的なバンドの検出 の組成により 全量 10μLになるように混合し 37 でパターンの他品種への適応性を確認するために 16 品 120 分間処理した 制限酵素で処理した液 10μLにローディング緩衝液 種を用いて調査した まず プライマーセットKMI2を用いてPCR 法で増幅したところ 感受性品種のほかに抵 1μLを加え これを2.0% アガロースゲルに滴下し 電抗性品種とされる マイロック 新メイト につい 気泳動装置を用いて100Vで30 分間電気泳動した そのても 500bpにバンドを検出した () 図 3 次に プラ 後 エチジウムブロマイドで10 分間染色し 上記装置によってバンドを検出した イマーセットKMI1のPCR 増幅断片を制限酵素 Xsp 断処理したところ マイロック 新メイト を含む Ⅰで切 すべての抵抗性品種で350bpのバンドを検出した ( 図 5 PCR 産物の塩基配列解読とマーカーの改良 4 ) これらのことから マイロック 及び 新メイ PCR 反応により増幅された DNA 断片を pgem-t Easy ト は抵抗性遺伝子 Vector (Mi) をヘテロ接合で持つことが 7) System(Promega 社製 ) を用いてTAクローニング分かった したがって を行 KMI1とKMI2の二つのマーカー った Montage PCR Cleanup Kit(MILLIPORE を利用することで ホモ接合の抵抗性 感受性及びヘ社製 ) によ ってプライマーを除去した後 DTCS Quick Start テロ接合の抵抗性を判別することが可能となった Kit (Beckman 社製 ) によりシークエンス反応を行った そ抵抗性及び感受性それぞれに特異的な DNAマーカーを の反応液について Autoseq G-50(Amersham 作出することができたことで 育種素材の社製 ) で Mi 保有の確 DNA 精製後 DNAシーケンサー ( CEQ8000 ) Beckman 認だけでなく 生物検定ではできない社製 Miのホモ接合体 により抵抗性品種と感受性品種の塩基配列を解読 比較を行った この結果を基に新たなプライマーを設計し PCRを行った 及びヘテロ接合体の選抜が可能になると考えられた しかし ヘテロ接合の判別には2 回のPCRと更に1 回の制限酵素処理が必要となることから 抵抗性 感受性及 びヘテロ接合が1 度で判別できる共優性マーカーの作出 K M I 1 K M I 2 K M I 3 K M I 4 R R S S R R S S R R S S R R S S M M M M b p b p 図 1 プライマーセット (KMI1 KMI2 KMI3 KMI4) によるPCRの電気泳動像 M:100bpLadder 1:VFNTcherry(R) 2:Mottele(R) 3:Mopero

4 黒柳ら : トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 38 X si p R R S S M M si p R R S S M b p b p b p 図 2 KMI1プライマーセット増幅断片の制限酵素 Xsp ( Ⅰ Msp Ⅰ) による切断処理後の電気泳動像 R R S S R R S R R R R R R S S S M b p b p 図 3 KMI2によるPCRの電気泳動像 5: 桃太郎 8(R) 6: 桃太郎ヨーク (R) 7: 大型福寿 (S) 8: マイロック (R) 9: 新メイト (R) 10: ハウスおどりこ (R) 11: 桃太郎 T93(R) 12: ハウス桃太郎 (R) 13: 桃太郎ファイト (R) 14: ファーストパワー (S) 15: ファースト (S) 16: ツエーゼ (S) R R S S R R S R R R R R R S S S M b p 図 4 KMI1プライマーセット増幅断片の制限酵素 Xsp Iによる切断処理後の電気泳動像 5: 桃太郎 8(R) 6: 桃太郎ヨーク (R) 7: 大型福寿 (S) 8: マイロック (R) 9: 新メイト (R) 10: ハウスおどりこ (R) 11: 桃太郎 T93(R) 12: ハウス桃太郎 (R) 13: 桃太郎ファイト (R) 14: ファーストパワー (S) 15: ファースト (S) 16: ツエーゼ (S)

5 39 愛知県農業総合試験場研究報告第 40 号 R R S S R R S R R R R R R S S S M b p b p 図 5 KMI2プライマーセット増幅断片の制限酵素 Mse Iによる切断処理後の電気泳動像 5: 桃太郎 8(R) 6: 桃太郎ヨーク (R) 7: 大型福寿 (S) 8: マイロック (R) 9: 新メイト (R) 10: ハウスおどりこ (R) 11: 桃太郎 T93(R) 12: ハウス桃太郎 (R) 13: 桃太郎ファイト (R) 14: ファーストパワー (S) 15: ファースト (S) 16: ツエーゼ (S) が必要であると考えた 2 共優性マーカーの作出 まず 石田ら 8) が開発したトマトモザイクウイルス に 1 度のPCRで抵抗性 感受性及びヘテロ接合を判別腐萎凋病抵抗性 葉かび病抵抗性及び単為結果形質を できる共優性マーカーの開発を試みた プライマーセ ットKMI1 及びKMI2によるPCR 増幅断片をシークエンスし効率化に一層役立つことが期待できる て 抵抗性品種と感受性品種の塩基配列の解読及び比 較を行ったところ 欠失等による大きな差は見られな 農作物の育種で DNA マーカーの利用が効率的なのは 育種素材に必要な複数の形質を少量の葉などから 1 回 DNA を抽出するだけで判定できる点である トマトでは 既にトマトモザイクウイルス抵抗性 を判定できる DNA 抵抗性遺伝子 ( Tm-2 a ) に連鎖したDNAマーカーのようマーカーが開発されている 今後 萎凋病抵抗性 根 判定できる DNA マーカーが新たに開発されれば 育種の 引用文献 かった しかし 塩基配列の異なる箇所がいくつか見つかったので その位置でプライマーを設計してPCRを 1. 赤井重恭, 獅山慈孝, 権藤道夫, 河村貞之助, 向秀行ったが 共優性マーカーを開発できなかった ( デー夫, 松尾卓見. 植物病学. 朝倉書店.p (1967 タ未掲載 ) 2. 山川邦夫. ナス科野菜の抵抗性品種とその利用. 全そこで 制限酵素処理を併用する方法を試みた プ国農村普及協会. p.87-88(1978) ライマーセットKMI2によるPCR 増幅断片を制限酵素 Mse 3. Ⅰ 大澤良. 野菜育種におけるDNAマーカーの利用. 園で切断処理したところ 抵抗性に特異的なバンドを350 学研究.3(1), 1-6(2004) bpに また 感受性に特異的なバンドを500bpを検出す 4. Williamson, V. M., Ho, J.-Y., W ることができた また ヘテロ接合については これ N. and Kaloshian, I. PCR-based mar らの2 本のバンドを検出することができたことから 共 to the nematode resistance Mi gene, 優性のDNAマーカーとして利用できることが分かった Appl. Genet. 87, (1994) ( 図 5 ) 5. Milligan, S. B., Bodeau, J., Ya 8) 石田らが開発したDNAマーカーのように1 回のPCRKaloshian, I., Zabel, P. and Will で ヘテロ接合まで判別できる共優性のDNAマーカーを root knot nematode resistance ge 開発できなかったのは Miの領域において 抵抗性品 is a member of the leucine zipper, n 種と感受性品種の塩基配列にTm-2 a の領域のように欠失 leucine-rich repeat family of pl 等による大きな差がなかったことが考えられる しか Cell. 10(8), (1998) し 抵抗性品種と感受性品種の塩基配列に制限酵素 Mse Ⅰ 6. 渡辺格, 杉浦昌弘. クローニングとシークエンス植の認識配列 5'-TTAA-3 が 有るか無いかのわずか物バイオテクノロジー実験マニュアル. 農村文化社. な違いを利用することにより抵抗性品種と感受性品種 p (1989) との間に多型を生じ 共優性のマーカーを開発するこ 7. 安田順.PCR 産物の解析.TAクローニング. 蛋白質とができた 核酸酵素.542, (1996) 8)

6 黒柳ら : トマトのネコブセンチュウ抵抗性遺伝子 (Mi) に連鎖した DNA マーカーの開発 石田朗, 福田至朗, 水上優子, 大矢俊夫, 神田三智 RAPDマーカーのSTS 化. 愛知農総試研報. 37, 99- 雄. トマトのTMV 抵抗性遺伝子 Tm-2 ( a ) と連鎖する (2005)

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc

Microsoft Word - FMB_Text(PCR) _ver3.doc 2.PCR 法による DNA の増幅 現代の分子生物学において その進歩に最も貢献した実験法の1つが PCR(Polymerase chain reaction) 法である PCR 法は極めて微量の DNA サンプルから特定の DNA 断片を短時間に大量に増幅することができる方法であり 多大な時間と労力を要した遺伝子クローニングを過去のものとしてしまった また その操作の簡便さから 現在では基礎研究のみならず臨床遺伝子診断から食品衛生検査

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Typing Set 説明書 v201703da 本製品は さまざまなタイプの Human Papillomavirus(HPV) において塩基配列の相同性の高い領域に設定したプライマーを consensus primer として用いることにより HPV の E6 と E7 を含む領域 (228 ~ 268 bp) を共通に PCR

More information

■リアルタイムPCR実践編

■リアルタイムPCR実践編 リアルタイム PCR 実践編 - SYBR Green I によるリアルタイム RT-PCR - 1. プライマー設計 (1)Perfect Real Time サポートシステムを利用し 設計済みのものを購入する ヒト マウス ラットの RefSeq 配列の大部分については Perfect Real Time サポートシステムが利用できます 目的の遺伝子を検索して購入してください (2) カスタム設計サービスを利用する

More information

Taro-04-1(雌雄判別)

Taro-04-1(雌雄判別) 高嶋康晴 Yasuharu TAKASHIMA 要 約 多くの PCR 法では 電気泳動により分離された特定塩基長の PCR 産物や制限酵素で断片化された DNA 断片の塩基長のパターンを目視で検出し生物種や品種等の判定を行う 電気泳動にかかる一連の操作を手作業で行うことによる分析者への負担の軽減及び分析処理の効率化を図るために マグロ属魚類及びサケ科魚類の魚種判別法について アガロースゲル電気泳動と全自動電気泳動装置による電気泳動の比較検討を行った

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 植物 DA の抽出と増幅 1 背景 植物種子から DA 抽出する際 有機溶媒や酵素を用いた処理 遠心分離装置を使った操作など 煩雑で時間のかかる工程が用いられてきた カ技ネ術カの 検体採取 簡易 DA 抽出キット version2( 抽出キット ) と高速増幅用 DA Polymerase ( 増幅キット ) を組合わせる事で 遺伝子検査時間を短縮可能! 抽出キット * 抽出 DA を 増幅キット

More information

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell

無細胞タンパク質合成試薬キット Transdirect insect cell 発現プラスミドの構築 1. インサート DNA の調製開始コドンは出来るだけ 5'UTR に近い位置に挿入して下さい 経験的に ptd1 の EcoRV/KpnI サイトへのライゲーション効率が最も高いことを確認しています 本プロトコルに従うと インサートサイズにも依りますが 90% 以上のコロニーがインサートの挿入されたクローンとして得られます 可能な限り EcoRV/KpnI サイトへ挿入されるお奨めします

More information

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch

手順 ) 1) プライマーの設計 発注変異導入部位がプライマーのほぼ中央になるようにする 可能であれば 制限酵素サイトができるようにすると確認が容易になる プライマーは 25-45mer で TM 値が 78 以上になるようにする Tm= (%GC)-675/N-%mismatch Mutagenesis 目的 ) 既存の遺伝子に PCR を利用して変異を導入する 1 点変異導入方法 ) Quik Change Site-Directed Mutagenesis Kit(Stratagene) のプロトコールを流用 http://www.stratagene.com/products/showproduct.aspx?pid=131 Kit 中では DNA polymerase

More information

愛知農総試研報 42:7-13(2010) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.42:7-13(2010) Athyla 由来のトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子 Ty-1 に連鎖する共優性 DNAマーカーの開発 * * ** *** * 福田至朗 吉川友紀 田中哲司 加藤政司 山田

愛知農総試研報 42:7-13(2010) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.42:7-13(2010) Athyla 由来のトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子 Ty-1 に連鎖する共優性 DNAマーカーの開発 * * ** *** * 福田至朗 吉川友紀 田中哲司 加藤政司 山田 愛知農総試研報 42:7-13(2010) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.42:7-13(2010) Athyla 由来のトマト黄化葉巻病抵抗性遺伝子 Ty-1 に連鎖する共優性 DNAマーカーの開発 * * ** *** * 福田至朗 吉川友紀 田中哲司 加藤政司 山田眞人 摘要 : トマト黄化葉巻病は世界中のトマト栽培農家にとって極めて重要な病害である 黄化葉巻病による被害を軽減するためには

More information

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA

DNA 抽出条件かき取った花粉 1~3 粒程度を 3 μl の抽出液 (10 mm Tris/HCl [ph8.0] 10 mm EDTA 0.01% SDS 0.2 mg/ml Proteinase K) に懸濁し 37 C 60 min そして 95 C 10 min の処理を行うことで DNA 組換えイネ花粉の飛散試験 交雑試験 1. 飛散試験 目的 隔離圃場内の試験区で栽培している組換えイネ S-C 系統 及び AS-D 系統の開花時における花粉の飛散状況を確認するため 方法 (1) H23 年度は 7 月末からの低温の影響を受け例年の開花時期よりも遅れ 試験に用いた組換えイネの開花が最初に確認されたのは S-C 系統 及び AS-D 系統ともに 8 月 13 日であった そこで予め準備しておいた花粉トラップ

More information

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である

1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である 1. 腸管出血性大腸菌 (EHEC) の系統解析 上村健人 1. はじめに近年 腸管出血性大腸菌 (EHEC) による食中毒事件が度々発生しており EHEC による食中毒はその症状の重篤さから大きな社会問題となっている EHEC による食中毒の主要な汚染源の一つとして指摘されているのが牛の糞便である これまでの報告によれば EHEC を糞便中に保有する牛は 0.6~11.9% といわれており 牛枝肉汚染の機会となり得ると畜場における解体処理が公衆衛生上重要視されている

More information

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit)

BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 製品コード 6126/6127 BKL Kit (Blunting Kination Ligation Kit) 説明書 PCR 産物を平滑末端ベクターにクローニングする場合 使用するポリメラーゼ酵素の種類により 3' 末端に余分に付加された塩基を除去し さらに 5' 末端をリン酸化する必要があります 本製品は これらの一連の反応を簡便に短時間に行うためのキットです PCR 産物の末端平滑化とリン酸化を同時に行うことにより

More information

Multiplex PCR Assay Kit

Multiplex PCR Assay Kit 研究用 Multiplex PCR Assay Kit 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です しかし マルチプレックス PCR

More information

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1.

DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために シークエンス解析は お持ち頂くサンプルの DNA テンプレートの精製度 量 性質によ って得られる結果が大きく左右されます サンプルを提出しても望み通りの結果が返っ てこない場合は 以下の点についてご検討下さい ( 基本編 ) 1. DNA シークエンス解析受託サービスを効率よく利用して頂くために 目次 ( 基本編 ) 1. テンプレート DNA プライマーの濃度を確認する 2. テンプレート DNA の精製度を確認する 3. サンプル調製に用いるテンプレート DNA の濃度を上げる 4. プライマーが劣化していないか確認する 5. 溶液を水にかえる 6. アガロース電気泳動を用いて PCR 産物を精製 確認する 7. シークエンス用プライマーを用意するその1

More information

福田 黒柳 大藪 大矢 : トマト萎凋病菌レース2の抵抗性遺伝子 I-2に連鎖する DNAマーカーの開発 42 緒 言 トマト萎凋病菌 ( Fusarium f. oxysporum sp. ) の感染によって引き起こされる萎凋病はトマト栽培に 1) おいて最も重要な土壌伝染性病害の一つである ト

福田 黒柳 大藪 大矢 : トマト萎凋病菌レース2の抵抗性遺伝子 I-2に連鎖する DNAマーカーの開発 42 緒 言 トマト萎凋病菌 ( Fusarium f. oxysporum sp. ) の感染によって引き起こされる萎凋病はトマト栽培に 1) おいて最も重要な土壌伝染性病害の一つである ト 愛知農総試研報 40:41-46(2008) Res.Bull.Aichi Agric.Res.Ctr.40:41-46(2008) トマト萎凋病菌 ( Fusarium oxysporum f. sp. ) レース lycopersici 2 の抵抗性遺伝子 I-2に連鎖する DNAマーカーの開発 * * ** *** 福田至朗 黒柳悟 大藪哲也 大矢俊夫 摘要 : トマト萎凋病は萎凋病菌 Fusarium

More information

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2

Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 研究用 Multiplex PCR Assay Kit Ver. 2 説明書 v201510da マルチプレックス PCR は 一つの PCR 反応系に複数のプライマー対を同時に使用することで 複数の遺伝子領域を同時に増幅する方法です マルチプレックス PCR を行うことで 試薬や機材の節約による経済性 同時検出による迅速性でのメリットに加え 貴重なサンプルの有効利用も可能です 本キットは高速にプライミングする酵素とプライマーのアニーリングの特異性を極限まで高めた反応液組成とを組み合わせたマルチプレックス

More information

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set

TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 研究用 TaKaRa PCR Human Papillomavirus Detection Set 説明書 v201703da 本製品は子宮頸癌において最も高頻度に検出される Human Papillomavirus(HPV)16 18 および 33 型をそれぞれ特異的に増幅し 検出するセットです HPV16 18 および 33 型の E6 を含む領域 (140 bp ただし HPV33 型は 141

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201802da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

食品関係等調査研究報告 Vol. 37(2013) 2. 実験方法 2.1 試料 トウモロコシ加工品は小売店で購入したものを試料として用いた 品目名の表記方法については 遺伝子組換え食品に関する品質表示基準 1) に準じたもの としている トウモロコシ加工品は コーンスナック菓子 (4: 試料数 4

食品関係等調査研究報告 Vol. 37(2013) 2. 実験方法 2.1 試料 トウモロコシ加工品は小売店で購入したものを試料として用いた 品目名の表記方法については 遺伝子組換え食品に関する品質表示基準 1) に準じたもの としている トウモロコシ加工品は コーンスナック菓子 (4: 試料数 4 トウモロコシ加工品の新規 DNA 抽出法の検討 則武寛通, 笠原正輝 Hiromichi Noritake, Masaki Kasahara 要 約 市販の加工食品を対象として DNA 抽出キット GM quicker 3 による DNA 抽出法のトウモロコシ加工品への適用について検討した 現行の JAS 分析試験ハンドブックに記載されている DNeasy Plant Maxi Kit による DNA

More information

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3

MightyAmp™ DNA Polymerase Ver.3 研究用 MightyAmp DNA Polymerase Ver.3 説明書 v201805da MightyAmp DNA Polymerase は 究極の反応性を追求して開発された PCR 酵素であり 通常の PCR 酵素では増幅が困難な PCR 阻害物質を多く含むクルードな生体粗抽出液を用いる場合にも その強力な増幅能により良好な反応性を示します MightyAmp DNA Polymerase

More information

はじめてのリアルタイムPCR

はじめてのリアルタイムPCR はじめてのリアルタイム PCR 1. はじめにリアルタイム PCR 法は PCR 増幅産物の増加をリアルタイムでモニタリングし 解析する技術です エンドポイントで PCR 増幅産物を確認する従来の PCR 法に比べて 1DNA や RNA の正確な定量ができること 2 電気泳動が不要なので迅速かつ簡便に解析できコンタミネーションの危険性も小さいことなど多くの利点があります 今や 遺伝子発現解析や SNP

More information

Pyrobest ® DNA Polymerase

Pyrobest ® DNA Polymerase Pyrobest DNA Polymerase 説明書 v201102da 対活Pyrobest DNA Polymerase は Pyrococcus sp. 由来の 3' 5' exonuclease 活性 (proof reading 活性 ) を有する耐熱性 α 型 DNA ポリメラーゼです α 型 DNA ポリメラーゼは Pol I 型ポリメラーゼ (Taq DNA ポリメラーゼなど )

More information

Quick guide_GeneArt Primer and Construct Design Tool_v1(Japanese)

Quick guide_GeneArt Primer and Construct Design Tool_v1(Japanese) GeneArt Primer and Construct Design Tool: GeneArt Seamless Cloning and Assembly Kit 編 released 11//01 1 The world leader in serving science 目次 キットの種類と特徴 GeneArt Primer and Construct Design Tool のご使用方法

More information

Bacterial 16S rDNA PCR Kit

Bacterial 16S rDNA PCR Kit 研究用 Bacterial 16S rdna PCR Kit 説明書 v201307da 微生物の同定は 形態的特徴 生理 生化学的性状 化学分類学的性状などを利用して行われますが これらの方法では同定までに時間を要します また 同定が困難な場合や正しい結果が得られない場合もあります 近年 微生物同定にも分子生物学を利用した方法が採用されるようになり 微生物の持つ DNA を対象として解析を行う方法が活用されています

More information

るため RNA ウイルス遺伝子や mrna などの RNA を検出する場合には予め逆転写酵素 (RNA 依存性 DNA ポリメラーゼ ) により DNA に置換する逆転写反応を行う必要がある これを Reverse Transcription-PCR(RT-PCR) という PCR 法によれば 検査

るため RNA ウイルス遺伝子や mrna などの RNA を検出する場合には予め逆転写酵素 (RNA 依存性 DNA ポリメラーゼ ) により DNA に置換する逆転写反応を行う必要がある これを Reverse Transcription-PCR(RT-PCR) という PCR 法によれば 検査 病性鑑定において PCR を利用する際の注意事項 家畜衛生分野においても疾病診断 検査に PCR 技術が応用可能となり 本病性鑑定指針の改訂においても各診断指針の各論において PCR 検査の利用について参考資料が組み込まれている PCRは便利な技術だが 疾病の診断に応用する場合 その取扱いについては慎重にせねばならない点が多い そこで本項では PCR 検査の原理に次いでその利点 欠点と限界 留意点を理解するための解説をまとめ

More information

DNA/RNA調製法 実験ガイド

DNA/RNA調製法 実験ガイド DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製

More information

MLPA 法 Q&A 集

MLPA 法 Q&A 集 MLPA 法 Q&A 集 目次 1. MLPA 法の導入 Q1. 導入にあたり 何が必要になりますか? Q2. 実験にはどのようなサンプルが必要でしょうか? Q3. サンプルDNAはどれくらい用意すれば良いですか? Q4. キャピラリーシーケンサが自施設に無い場合でも実験はできますか? Q5. FFPE 検体でも実験はできますか? 2. 実験のセットアップ Q1. 実験において重要なポイントはありますか?

More information

LA PCR™i n vitro Cloning Kit

LA PCR™i n vitro Cloning Kit 研究用 LA PCR in vitro Cloning Kit 説明書 v201201da 本キットは Cassette および Cassette Primer を使用することにより cdna やゲノム上の未知領域を特異的に増幅させる従来の PCR in vitro Cloning Kit に 長鎖 DNA を効率良く増幅する LA PCR Technology を応用したシステムです これにより

More information

DNA Blunting Kit

DNA Blunting Kit 研究用 DNA Blunting Kit 説明書 v201508da DNA Blunting Kit は T4 DNA Polymerase の 5' 3' polymerase 活性と 3' 5' exonuclease 活性を利用して DNA の末端を平滑化することにより 突出末端の DNA でも簡単に平滑末端のベクターにライゲーションできるシステムです DNA が 5' 突出末端の場合は 5'

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 リアルタイム PCR( インターカレーター法 ) 実験ガイドこの文書では インターカレーター法 (TB Green 検出 ) によるリアルタイム PCR について 蛍光検出の原理や実験操作の流れなどを解説します 実際の実験操作の詳細については 各製品の取扱説明書をご参照ください - 目次 - 1 蛍光検出の原理 2 実験に必要なもの 3 実験操作法 4 結果の解析 1 1 蛍光検出の原理 インターカレーターによる蛍光検出の原理

More information

DNA 分析によるのりの原産地判別法の検討 DNA 分析によるのりの原産地判別法の検討 澤田桂子 1, 井口潤 1 2, 浪越充司 Keiko Sawada, Jun Iguchi, Atsushi Namikoshi 要 約 乾のり 焼きのり及び味付けのり ( 板のり ) を対象とした DNA 分

DNA 分析によるのりの原産地判別法の検討 DNA 分析によるのりの原産地判別法の検討 澤田桂子 1, 井口潤 1 2, 浪越充司 Keiko Sawada, Jun Iguchi, Atsushi Namikoshi 要 約 乾のり 焼きのり及び味付けのり ( 板のり ) を対象とした DNA 分 澤田桂子 1, 井口潤 1 2, 浪越充司 Keiko Sawada, Jun Iguchi, Atsushi Namikoshi 要 約 乾のり 焼きのり及び味付けのり ( 板のり ) を対象とした DNA 分析によるのりの原産地判別法について Touhata らの報告を参考にして一部を変更し 判別が可能であるかどうか検討を行った PCR 及び PCR-RFLP 法により日本産の板のりでは全て日本型と判別され

More information

PrimeSTAR® HS DNA Polymerase

PrimeSTAR® HS DNA Polymerase 研究用 PrimeSTAR HS DNA Polymerase 説明書 v201309da PrimeSTAR HS DNA Polymerase は タカラバイオが独自に開発した高い正確性と高い増幅効率を併せ持つ DNA polymerase です 本酵素は非常に強力な 3-5 exonuclease 活性を有し DNA 合成において抜群の校正力を示す一方 Taq DNA Polymerase に優る高い増幅効率も示します

More information

井上先生 報告書 清水

井上先生 報告書 清水 派遣研究室 : ボン大学 Life and Medical Sciences(LIMES) Institute, Prof.Michael Hoch 研究室 研究 交流概要近年 TAL effector nuclease (TALEN) や CRISPR/Cas9 システムが効率的で簡便なゲノム編集技術として注目されている 派遣者は TALEN を用いてゼブラフィッシュに遺伝子変異を導入する実験を行った

More information

cDNA cloning by PCR

cDNA cloning by PCR cdna cloning/subcloning by PCR 1. 概要 2014. 4 ver.1 by A. Goto & K. Takeda 一般的に 細胞または組織由来の RNA から作製した cdna(cdna pool) から 特定の cdna をベクターに組み込む操作を cdna cloning と呼ぶ その際 制限酵素認識配列を付与したオリゴ DNA primer を用いた PCR

More information

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set

TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 研究用 TaKaRa PCR FLT3/ITD Mutation Detection Set 説明書 v201706da 本製品は FLT3 (FMS-like tyrosine kinase 3) 遺伝子の JM(Juxtamembrane) 領域周辺に起こる Internal Tandem Duplication(ITD) 変異の有無を検出するためのセットです FLT3 遺伝子の ITD 変異は

More information

Mighty TA-cloning Kit/Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR

Mighty TA-cloning Kit/Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR 製品コード 6028 製品コード 6029 Mighty TA-cloning Kit ( 製品コード 6028) Mighty TA-cloning Kit for PrimeSTAR ( 製品コード 6029) 説明書 Taq DNA ポリメラーゼなどをベースとする PCR 酵素を用いて得られた増幅産物のほとんどは その 3 末端にデオキシリボアデノシン (da) が一塩基付加されています これらの

More information

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit

PrimeScript® II 1st strand cDNA Synthesis Kit 研究用 PrimeScript II 1st strand cdna Synthesis Kit 説明書 v201208da 目次 I. 概要... 3 II. キットの内容... 4 III. 保存... 4 IV. 1st-strand cdna 合成反応... 5 V. RT-PCR を行う場合... 6 VI. RNA サンプルの調製について... 6 VII. 関連製品... 7 VIII.

More information

Probe qPCR Mix

Probe qPCR Mix 研究用 Probe qpcr Mix 説明書 v201710da Probe qpcr Mix は プローブ検出 (5 - ヌクレアーゼ法 ) によるリアルタイム PCR(qPCR) 専用の試薬です 抗体を利用したホットスタート PCR 酵素とリアルタイム PCR 用バッファーをそれぞれ改良することにより PCR 阻害物質に対する高い抵抗性 特異性の高い増幅 高い増幅効率 高い検出感度を実現しました

More information

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit

PrimeSTAR® Mutagenesis Basal Kit PrimeSTAR Mutagenesis Basal Kit 説明書 v201107da 目次 I. キットの内容...3 II. 保存...3 III. 本システムの原理...3 IV. プライマー設計について...5 V. 操作...8 VI. 実験例...10 VII. トラブルシューティング...13 VIII. 関連製品...13 IX. 注意...13 2 PrimeSTAR Mutagenesis

More information

Microsoft Word doc

Microsoft Word doc 2011 年 8 月 26 日独立行政法人理化学研究所岡山県農林水産総合センター生物科学研究所独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所 アブラナ科の野菜 ハクサイ のゲノム塩基配列を初解析 -アブラナ科のモデル植物シロイヌナズナから作物への応用研究にブレイクスルー- 本研究成果のポイント 国際ハクサイゲノム解読プロジェクトと連携し 約 4 万種の遺伝子を同定 約 1 万種の完全長 cdna

More information

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc

Microsoft Word - ケミストリープロトコル_v5_2012_Final.doc GenomeLab GeXP Genetic Analysis System Sequenci Chemistry Protocol シークエンスケミストリープロトコル V.5 1. 反応試薬と消耗品について 1-1. 弊社供給試薬 製品名製品番号保存条件 DTCS クイックスタートキット (100 反応 ) 608120-20 DTCS クイックスタートキットに含まれている試薬キット内の試薬はミネラルオイル以外

More information

酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は

酵素の性質を見るための最も簡単な実験です 1 酵素の基質特異性と反応特異性を調べるための実験 実験目的 様々な基質を用いて 未知の酵素の種類を調べる 酵素の基質特異性と反応特異性について理解を深める 実験準備 未知の酵素溶液 3 種類 酵素を緩衝液で約 10 倍に希釈してから使用すること 酵素溶液は 酵素実験 Ⅰ パート 1 酵素の特徴を理解するための実験 高田教員担当 アシスタント SAI 風間 寺井 大西 杉原 正箱 三野 (TA) 実験上の注意事項 白衣を着用すること 待ち時間は休憩時間ではない 生化学の教科書および酵素利用学のテキスト( 受講者のみ ) を持参すること あらかじめ実験書を熟読し分からないところを調べておくこと 手順をよく読んで よく考えて実験を進めること 冒険心と探究心を持って取り組むこと

More information

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS

16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 研究用 16S (V3-V4) Metagenomic Library Construction Kit for NGS 説明書 v201705da 本製品は イルミナ社 MiSeq で 16S rrna 細菌叢解析を行うための PCR 増幅キットです 細菌 16S rrna 遺伝子の V3-V4 領域を対象とし PCR 酵素に 多様な配列を効率よく増幅可能な Tks Gflex DNA Polymerase

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

遺伝学的手法を用いたロクアイタンポポ ( 仮称 ) の同定法について 神戸市立六甲アイランド高校 井上真緒沙原杏樹辻青空 1. 研究背景 2004 年六甲アイランド高校の校内と周辺で発見されたロクアイタンホポ ( 仮称 ) は 雑種タンポポの可能性が高いが いまだにはっきりした定義がされていない 特

遺伝学的手法を用いたロクアイタンポポ ( 仮称 ) の同定法について 神戸市立六甲アイランド高校 井上真緒沙原杏樹辻青空 1. 研究背景 2004 年六甲アイランド高校の校内と周辺で発見されたロクアイタンホポ ( 仮称 ) は 雑種タンポポの可能性が高いが いまだにはっきりした定義がされていない 特 遺伝学的手法を用いたロクアイタンポポ ( 仮称 ) の同定法について 神戸市立六甲アイランド高校 井上真緒沙原杏樹辻青空 1. 研究背景 2004 年六甲アイランド高校の校内と周辺で発見されたロクアイタンホポ ( 仮称 ) は 雑種タンポポの可能性が高いが いまだにはっきりした定義がされていない 特徴は直径約 6cm の黄色の頭花をもつ巨大タンポポで 総苞外片は幅が広く 先端部はわずかに角状突起があり

More information

< F2D82CD82B682DF82C E E6A7464>

< F2D82CD82B682DF82C E E6A7464> I 50 ml 1.5 ml SS PCR TaKaRa EX Taq Hot Start Version PCR PCR 27 50 ml SS 1,500 rpm400 g1 SS 50 ml 5 ml 3 ml 28 SS 1 25 24 1,000 rpm180 g3 29 1 ml 1.5 ml 5,000rpm2,430 g5 SS D.W. 100 µl 100 5 10,000 rpm5

More information

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd

H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd リアルタイム PCR 法と High Resolution Melt 解析法を用いた結核菌の迅速薬剤耐性検査法と分子疫学解析法についての検討 日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科 検査部 医師久保亨 ( 共同研究者 ) 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康日本赤十字社長崎原爆諫早病院内科部長松竹豊司日本赤十字社長崎原爆諫早病院医療技術部技師長相良俊則 はじめに結核は現在もなお我が国の公衆衛生上の大きな問題であり

More information

- 目 次 -

- 目 次 - 16-08 Marker Gene Detection Kit (Code No. MGK-101) 取扱説明書 TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A5363K - 目次 - [1] はじめに 2.3 [2] 製品内容 4 [3] PCR テンプレートの調製 5.6 [4] 検出プロトコールの選択 7 [5] 使用方法 8.9.10

More information

3'-Full RACE Core Set

3'-Full RACE Core Set 研究用 3'-Full RACE Core Set 説明書 v201703da RNA の解析において RT-PCR を利用することにより目的の領域を増幅した後 クローニングやシーケンスを行うことが可能です しかしながら mrna から完全長の cdna を得ることは困難であることが多く この様な場合 得られた cdna の情報を元にさらに上流や下流をクローニングする RACE(Rapid Amplification

More information

リアルタイムPCRの基礎知識

リアルタイムPCRの基礎知識 1. リアルタイム PCR の用途リアルタイム PCR 法は 遺伝子発現解析の他に SNPs タイピング 遺伝子組み換え食品の検査 ウイルスや病原菌の検出 導入遺伝子のコピー数の解析などさまざまな用途に応用されている 遺伝子発現解析のような定量解析は まさにリアルタイム PCR の得意とするところであるが プラス / マイナス判定だけの定性的な解析にもその威力を発揮する これは リアルタイム PCR

More information

PrimeSTAR® GXL DNA Polymerase

PrimeSTAR® GXL DNA Polymerase 研究用 PrimeSTAR GXL DNA Polymerase 説明書 v201308da PrimeSTAR GXL DNA Polymerase は PrimeSTAR HS DNA Polymerase を改良し さらに独自の伸長因子を組み合わせることにより PCR パフォーマンスを飛躍的に向上させた 画期的な High Fidelity PCR 酵素です 非常に高い正確性を維持しながら これまでの

More information

調査研究 日本紅斑熱リケッチア検出 Real-timePCR 法の改良と 中国四国地方の地方衛生研究所における模擬訓練 Improvement of the Japanese spotted fever rickettsia detection Real-time PCR

調査研究 日本紅斑熱リケッチア検出 Real-timePCR 法の改良と 中国四国地方の地方衛生研究所における模擬訓練 Improvement of the Japanese spotted fever rickettsia detection Real-time PCR 38 59-62 2014 調査研究 日本紅斑熱リケッチア検出 Real-timePCR 法の改良と 中国四国地方の地方衛生研究所における模擬訓練 Improvement of the Japanese spotted fever rickettsia detection Real-time PCR method, and training at the prefectural and municipal

More information

Bacterial 16S rDNA Clone Library Construction Kit

Bacterial 16S rDNA Clone Library Construction Kit 研究用 Bacterial 16S rdna Clone Library Construction Kit 説明書 v201303da_2 Bacterial 16S rdna Clone Library Construction Kit は 環境中のバクテリアの群集構造を解析する手法の 1 つである 16S rdna Clone Library 法を効率良く行うために開発された タカラバイオ独自のシステムです

More information

取扱説明書

取扱説明書 19-02 One-step RT-PCR Kit RT-PCR Quick Master Mix (Code No. PCR-311F) 取扱説明書 TOYOBO CO., LTD. Life Science Department OSAKA JAPAN A3647K - 目次 - [1] はじめに 1 [2] 製品内容 2 [3] 使用方法 3 [4] 実施例 5 [5] 関連プロトコル 6 [6]

More information

平間崇 PCR,RT-PCR,real-time PCR 1047 講 座 研究手法入門 : 生化学的 免疫学的実験法 PCR,RT-PCR,real-time PCR 平間 崇 要 旨 PCR は, 基礎研究や臨床検査などの幅広い分野において欠かせない手法として確立している PCR,RT-PCR,

平間崇 PCR,RT-PCR,real-time PCR 1047 講 座 研究手法入門 : 生化学的 免疫学的実験法 PCR,RT-PCR,real-time PCR 平間 崇 要 旨 PCR は, 基礎研究や臨床検査などの幅広い分野において欠かせない手法として確立している PCR,RT-PCR, 平間崇 PCR,RT-PCR,real-time PCR 1047 講 座 研究手法入門 : 生化学的 免疫学的実験法 PCR,RT-PCR,real-time PCR 平間 崇 要 旨 PCR は, 基礎研究や臨床検査などの幅広い分野において欠かせない手法として確立している PCR,RT-PCR,real-time PCR の基本的原理は共通であり, いずれも DNA 複製を人工的に繰り返すことで,

More information

p _04本文

p _04本文 l l l l l l 4 浦上財団研究報告書 Vol.15 2007 では 35Kおよび16K蛋白が各々70K 34Kの2量 3. 3 陰イオン交換クロマトグラフィー 体蛋白となって溶出していた SDS-PAGEは強い 陰極側採取液の35K 16K蛋白および通電前溶 還元状態で実施しているため これらの2量体は 液から得られた18K蛋白画分を陰イオン交換クロ ジスルフィド結合によって形成されたものでない

More information

No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招く

No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招く 学位論文内容の要約 甲第 692 号論文提出者金野弘靖 論文題目 口腔レンサ球菌における環状ヌクレオチドの働きについて No. 1 Ⅰ. 緒言現在我国は超高齢社会を迎え それに伴い 高齢者の健康増進に関しては歯科医療も今後より重要な役割を担うことになる その中でも 部分欠損歯列の修復に伴う口腔内のメンテナンスがより一層必要となってきている しかし 高齢期は身体機能全般の変調を伴うことが多いため 口腔内環境の悪化を招くことに成り易い

More information

(Microsoft Word - \230a\225\266IChO46-Preparatory_Q36_\211\374\202Q_.doc)

(Microsoft Word - \230a\225\266IChO46-Preparatory_Q36_\211\374\202Q_.doc) 問題 36. 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチルサリチル酸の錯形成 (20140304 修正 : ピンク色の部分 ) 1. 序論この簡単な実験では 水溶液中での鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸の錯形成を検討する その錯体の実験式が求められ その安定度定数を見積もることができる 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸 H 2 Sal からなる安定な錯体はいくつか知られている それらの構造と組成はpHにより異なる 酸性溶液では紫色の錯体が生成する

More information

DNA Fragmentation Kit

DNA Fragmentation Kit 研究用 DNA Fragmentation Kit 説明書 v201712da 本製品は 超音波破砕装置などの特殊な装置を使用せず 酵素処理によってゲノム DNA 等の長鎖 DNA をランダムに断片化し さらに平滑化するためのキットです 平滑化した断片はそのまま平滑末端ベクターに組み込むことができます また 平滑化を必要としない場合は 断片化までで反応を止めることもできます メチル化 DNA 濃縮や高速シーケンス解析のための前処理にも

More information

PrimeSTAR® Max DNA Polymerase

PrimeSTAR® Max DNA Polymerase PrimeSTAR Max DNA Polymerase 説明書 v201102da PrimeSTAR Max DNA Polymerase は 世界最速の伸長速度と PrimeSTAR HS DNA Polymerase が元来有する非常に高い正確性 高感度 高特異性 ならびに確実性を兼ね備えた世界最高水準の PCR 増幅システムです 酵素自体が有する高いプライミング効率と独自の伸長因子の添加により

More information

5 QCWS 参考プロトコル HLA 抗原検査 PCR-SSP (Polymerase Chain Reaction - Sequence Specific Primer) 平成 29 年度版 作成者 日本組織適合性学会認定制度委員会ワーキンググループ HLA タイピング WG 改訂履歴 版数 改訂日 施行日 改訂理由 改訂内容 改訂責任者 2 目 次 1. 検査の準備... 1 1.1 検査機器 試薬...

More information

TB Green™ Premix Ex Taq ™ II (Tli RNaseH Plus)

TB Green™ Premix Ex Taq ™ II (Tli RNaseH Plus) 研究用 TB Green Premix Ex Taq II (Tli RNaseH Plus) 説明書 Lot. AGY1013N より 本製品の長期保存 (6 ヵ月以上 ) 温度が 20 に変わりました いったん融解後は 4 保存し 6 ヵ月を目途にご使用ください タカラバイオでは インターカレーター法のリアルタイム PCR(qPCR) 試薬の製品名を 2017 年 10 月下旬より順次 TB Green

More information

Microsoft Word - H30eqa麻疹風疹実施手順書(案)v13日付記載.docx

Microsoft Word - H30eqa麻疹風疹実施手順書(案)v13日付記載.docx 平成 30 年度外部精度管理事業 課題 1 麻疹 風疹 実施手順書 ( ウイルスの核酸検出検査 ) 1) 検体を受け取りましたら 外部精度管理事業ホームページ (https://www.niid.go.jp/niid/ja/reference/eqa.html) にてお手続きください 2) 検体到着後 各チューブのスピンダウンを行ってから 500 マイクロリットルの Nuclease-free water

More information

Microsoft Word - KOD-201取説_14-03_.doc

Microsoft Word - KOD-201取説_14-03_.doc 14-03 取扱説明書 高正確性 PCR 酵素 KOD -Plus- Code No. KOD-201 Code No. KOD-201X5 Code No. KOD-201X10 保存温度 -20 KOD -Plus- は 鹿児島県小宝島の硫気孔より単離された超好熱始原菌 Thermococcus kodakaranesis KOD1 株由来の KOD DNA Polymerase 1,2) をベースに開発された高正確性

More information

取扱説明書

取扱説明書 Realtime PCR Master Mix Realtime PCR Master Mix トラブルシューティング SYBR Green Realtime PCR Master Mix トラブルシューティングは p3 へ 1. 増幅がみられない 乱れる原因対策検出機器の設定などが蛍光色標識に用いられている蛍光色素の種類によって 検素に適合していない出機器の設定を変更する必要があります 設定を適正化して再解析してください

More information

遺伝子組換えパパイヤ RSV-YK) の簡易検出法の確立 誌名 育種学研究 = Bdg ISSN 4476 著者 巻 / 号 田中, 秀典北崎, 康生中村, 公亮穐山, 浩明石, 良 6 巻 4 号 掲載ページ p. 8-6 発行年月 4 年 月 農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター kb B-dm Cp Spp C, g, d R C S 遺伝子組換え パパイヤ簡易検出法.

More information

実験操作方法

実験操作方法 実験操作方法 A. サンプル ( 菌液 ) の調製検出目的の菌種に適した方法でサンプル調製を行い 最終的に100μl 程度の菌懸濁液を用意してください このサンプル液のうち40μlを B.EMA 処理 に使用します 残りは氷上もしくは4 で保存し EMA 処理なしサンプルを用意するために40μlを B.EMA 処理 8) 加熱殺菌 ( 不活化処理 ) の操作を行った後 C. 核酸抽出 に使用します

More information

ノーウオ―クウイルスのPCR法

ノーウオ―クウイルスのPCR法 厚生労働科学研究新型インフルエンザ等新興 再興感染症研究事業 現在 国内で分離 同定できないウイルス性出血熱等の診断等の対応方法に関する研究 班より SFTS ウイルス検査マニュアル 平成 25 年 3 月 13 日 RT-PCR 法により SFTS ウイルス核蛋白質 (NP) 遺伝子を特異的に検出 同定する検査法を解説する 本法は 1 本の反応チューブ内で逆転写反応 遺伝子増幅を連続的に行い SFTS

More information

センシンレンのエタノール抽出液による白血病細胞株での抗腫瘍効果の検討

センシンレンのエタノール抽出液による白血病細胞株での抗腫瘍効果の検討 Evaluation of anti-tumor activity with the treatment of ethanol extract from Andrographis Paniculata in leukemic cell lines Hidehiko Akiyama 1), Kazuharu Suzuki 2), Toshiyuki Taniguchi 2) and Itsuro Katsuda

More information

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用

鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルス検出マニュアル(第2版)公開用 鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルス 検出マニュアル ( 第 2 版 ) 1 目次 1 臨床検体またはウイルス培養液からの RNA の抽出 ( 参考 ) ---------- 3 2 リアルタイム RT-PCR(TaqMan Probe 法 ) による鳥インフルエンザ A(H7N9) ウイルスの検出方法 ---------- 4 3 Conventional RT-PCR 法よる鳥インフルエンザ

More information

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン 研究用試薬 2014 年 4 月作成 EIA 法ラット β 2 マイクログロブリン測定キット PRH111 パナテスト A シリーズラット β 2- マイクロク ロフ リン 1. はじめに β 2 - マイクログロブリンは, 血液, 尿, および体液中に存在し, ヒトでは腎糸球体障害, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍, 肝疾患などによって血中濃度が変化するといわれています. また,β 2 - マイクログロブリンの尿中濃度は,

More information

NGS_KAPA RNA HyperPrep Kit

NGS_KAPA RNA HyperPrep Kit シークエンシングワークフロー ライブラリー調製 サンプル 調製 末端修復 エンドポイントライブラリー増幅 A-TAILING アダプター ライゲーション サイズセレクション & サイズ確認 または リアルタイムライブラリー増幅 ライブラリー 定量 クラスター 増幅 KAPA RNA HyperPrep Kit illumina社用ライブラリー調製キット KAPA RNA HyperPrep Kit

More information

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (SATREPS) 研究課題別中間評価報告書 1. 研究課題名 テーラーメード育種と栽培技術開発のための稲作研究プロジェクト (2013 年 5 月 ~ 2018 年 5 月 ) 2. 研究代表者 2.1. 日本側研究代表者 : 山内章 ( 名古屋大学大学院生命農学研究科教授 ) 2.2. 相手側研究代表者 :Eliud K. Kireger( ケニア農畜産業研究機構

More information

TB Green™ Fast qPCR Mix

TB Green™ Fast qPCR Mix 研究用 製品コード RR430S RR430A TB Green Fast qpcr Mix 説明書 タカラバイオでは インターカレーター法のリアルタイム PCR(qPCR) 試薬の製品名を 2017 年 10 月下旬より順次 TB Green シリーズ に名称変更いたします 製品コードや試薬の性能に変更はありません これまで通りご使用ください なお ロット切り替え時の変更となりますので 製品ラベルやチューブラベルに先行してウェブサイト

More information

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time)

PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 製品コード RR037A PrimeScript RT reagent Kit (Perfect Real Time) 説明書 本製品は リアルタイム RT-PCR に最適化された逆転写反応キットです 伸長性能に優れた PrimeScript RTase を使用し短時間の反応で効率良くリアルタイム PCR 用の鋳型 cdna を合成することができます 実験操作も簡単でハイスループットな解析にも適しています

More information

コメ判別用PCR Kit II

コメ判別用PCR Kit II 食品 環境分析用 コメ判別用 PCR Kit II 説明書 v201611da 本キットでは 4 種のプライマー対によるマルチプレックス PCR を行います コシヒカリ ( コシヒカリ BL は除く ) 以外の他の主要品種注 ) の場合 4 種類のプライマー対による 4 種類の増幅産物 (0.8 1.2 1.6 1.8 kb) のうち 少なくとも 1 種類は増幅産物が得られます 一方 コシヒカリ (

More information

O-157(ベロ毒素1 型、2 型遺伝子)PCR Typing Set Plus

O-157(ベロ毒素1 型、2 型遺伝子)PCR Typing Set Plus 食品 環境分析用 O-157( ベロ毒素 1 型 2 型遺伝子 ) PCR Typing Set Plus 説明書 v201712da O157:H7 をはじめとする腸管出血性大腸菌 (EHEC) は 血便と激しい腹痛を伴う出血性大腸炎 さらには溶血性尿毒症症候群を引き起こす病原性大腸菌の一群です これらの重篤な症状の原因は EHEC が産生する細胞毒素であるベロ毒素です EHEC の検出において

More information

遺伝子検査の基礎知識

遺伝子検査の基礎知識 遺伝子検査の準備と注意事項 PCR はわずか 1 分子の鋳型 DNA でも検出可能であるため 反応液調製時に鋳型となりうる核酸等が混入しないように細心の注意が必要です この文書では 正確な遺伝子検査を行うために必要な実験器具類やコンタミネーション防止のための注意事項について解説します - 目次 - 1 実験環境の整備 2 必要な実験器具と装置 1 実験環境の整備 コンタミネーションの原因 PCR は非常に高感度な検出法であるため

More information

32 飼料研究報告 Vol. 36 (2011) 3 飼料中の動物由来 DNA 検出法における RFLP を用いた確認試験法 橋本仁康 *1 *2, 篠田直樹 PCR-RFLP Identification of Prohibited Animal-derived DNA in Animal Fee

32 飼料研究報告 Vol. 36 (2011) 3 飼料中の動物由来 DNA 検出法における RFLP を用いた確認試験法 橋本仁康 *1 *2, 篠田直樹 PCR-RFLP Identification of Prohibited Animal-derived DNA in Animal Fee 32 飼料研究報告 Vol. 36 (2011) 3 飼料中の動物由来 DNA 検出法における RFLP を用いた確認試験法 橋本仁康 *1 *2, 篠田直樹 PCR-RFLP Identification of Prohibited Animal-derived DNA in Animal Feeds Yoshiyasu HASHIMOTO *1 and Naoki SHINODA *2 ( *1

More information

炭疽菌PCR Detection Kit

炭疽菌PCR Detection Kit 研究用 炭疽菌 PCR Detection Kit 説明書 v201207da 2 炭疽菌は芽胞を形成する好気性グラム陽性桿菌 (1 ~ 2 5 ~ 10 μm) です その病原性は 2 種類の毒性プラスミド (px01 px02) によるものです px01 プラスミドは 3 種類の毒素成分 (PA: protective antigen LF: lethal factor EF: edema factor)

More information

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫

プロトコール集 ( 研究用試薬 ) < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫 < 目次 > 免疫組織染色手順 ( 前処理なし ) p2 免疫組織染色手順 ( マイクロウェーブ前処理 ) p3 免疫組織染色手順 ( オートクレーブ前処理 ) p4 免疫組織染色手順 ( トリプシン前処理 ) p5 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理 ) p6 免疫組織染色手順 ( ギ酸処理後 マイクロウェーブまたはオートクレーブ処理 )p7 抗原ペプチドによる抗体吸収試験 p8 ウエスタン ブロッティング

More information

TaKaRa RNA PCR Kit (AMV) Ver.3.0

TaKaRa RNA PCR Kit (AMV) Ver.3.0 TaKaRa RNA PCR Kit (AMV) Ver.3.0 説明書 v201105da PCR (Polymerase Chain Reaction) は 目的とする DNA 領域をはさむ 2 種のプライマーを用いて特定の DNA 塩基配列を増幅する反応です PCR 法は原理的に DNA を増幅する反応であり RNA は直接の基質とはなりえませんが 逆転写酵素によって RNA から cdna

More information

Taro-02 はじめに jtd

Taro-02 はじめに jtd 浪越 充司 Atsushi Namikoshi 要 約 サバ属及びサケ科魚類を原料とした缶詰等の加熱 加圧された加工食品の原料魚種判別を可能とするため 既存の報告を参考にして設計した新たな PCR プライマーセットによる判別法の検討を行った サバ属 3 種の魚種判別法については DNA シークエンス法及び PCR-RFLP 法による判別法を設計し 収集した市販の加工食品 26 点で魚種判別を実施したところ

More information

2 被検材料逆転写反応は AI ウイルス陽性 RNA(H3 H5 H7eu H7am) を鋳型とし 酵素に M-MuLV Reverse Transcriptase プライマーに Random 6 mers を使用し相補鎖 DNA( 以下 cdna) を合成した 反応条件は 37 で 15 分 85

2 被検材料逆転写反応は AI ウイルス陽性 RNA(H3 H5 H7eu H7am) を鋳型とし 酵素に M-MuLV Reverse Transcriptase プライマーに Random 6 mers を使用し相補鎖 DNA( 以下 cdna) を合成した 反応条件は 37 で 15 分 85 鳥インフルエンザ検査におけるリアルタイム PCR のデータ解析法の比較検討 県央家畜保健衛生所 髙山環 後藤裕克 英俊征 和泉屋公一 吉田昌司 はじめに リアルタイム PCR( 以下 r-pcr) では DNA の増幅による蛍光シグナルから得られたデータをもとに ある決められたアルゴリズムを用いて 一定のシグナル強度に達した時のサイクル数 (Ct 値や Cp 値と呼ぶ ) を算出することにより解析を行う

More information

DNA Ligation Kit <Mighty Mix>

DNA Ligation Kit <Mighty Mix> 製品コード 623 研究用 DNA Ligation Kit < Mighty Mix > 説明書 v21512da DNA フラグメントのライゲーションは 遺伝子操作実験で頻繁に行う操作です DNA 間の結合には T4 DNA Ligase が用いられますが DNA の末端構造によって反応速度は著しく異なります そのため DNA の末端形状にあわせて加える酵素量や反応時間を調節する必要があります

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2013 年 11 月 20 日 ( 水 ) バイオ情報解析演習 ウェブツールを活用した生物情報解析 (4) 遺伝子のクローニング設計 有用物質生産菌を合理的に作ろう! 設計 試作 ベンチテスト 完成 プラスミド 効率的な代謝経路を設計する 文献調査代謝パスウェイの探索代謝シミュレーション 実際に微生物に組み込む データベースから有用遺伝子を探索する遺伝子組換え技術 培養をして問題点を突き止める 培養代謝物量

More information

<4D F736F F D20824F F18D908F C88A BBB8DE A E646F6378>

<4D F736F F D20824F F18D908F C88A BBB8DE A E646F6378> 日本型イネのイネ白葉枯病に対する病斑の伸びに関与する遺伝子 田浦悟 1 2 恒吉宏昭 1 鹿児島大学自然科学教育研究支援センター遺伝子実験施設 2 鹿児島大学大学院農学研究科生物生産学専攻作物生産学講座 1 890-0065 鹿児島市郡元 1-21-24 taura@gene4.agri.kagoshima-u.ac.jp 要旨イネ白葉枯病は細菌病で 現在 20 数個の抵抗性遺伝子が報告されている

More information

IC-PC法による大気粉じん中の六価クロム化合物の測定

IC-PC法による大気粉じん中の六価クロム化合物の測定 Application Note IC-PC No.IC178 IC-PC 217 3 IC-PC ph IC-PC EPA 1-5.8 ng/m 3 11.8 ng/m 3 WHO.25 ng/m 3 11.25 ng/m 3 IC-PC.1 g/l. g/l 1 1 IC-PC EPA 1-5 WHO IC-PC M s ng/m 3 C = C 1/1 ng/m 3 ( M s M b ) x

More information

32-36_研究報告.indd

32-36_研究報告.indd IRAP 法によるシイタケ品種の識別 佐々木史 高畠幸司 Commercial strain typing of Lentinula edodes with IRAP-PCR Fumito SASAKI, Koji TAKABATAKE 富山県農林水産総合技術センター森林研究所研究報告 No.10 平成 30 年 3 月 31 日発行 Reprinted from BULLETIN OF THE TOYAMA

More information

未経産採卵

未経産採卵 [ 報文 ] PCR 法による低温増殖性乳酸菌 Lactobacillus sakei UONUMA の判別 西脇俊和 下條明新潟県農業総合研究所食品研究センター Discrimination of the Psychrotrophic Lactic Acid Bacteria Lactobacillus sakei UONUMA Strains using PCR Analysis Toshikazu

More information

PrimeScript® One Step RT-PCR Kit Ver. 2 (Dye Plus)

PrimeScript® One Step RT-PCR Kit Ver. 2 (Dye Plus) 研究用 PrimeScript One Step RT-PCR Kit Ver. 2 (Dye Plus) 説明書 v201312da PCR(Polymerase Chain Reaction) は 目的とする DNA 領域をはさむ 2 種のプライマーを用いて特定の DNA 塩基配列を増幅する反応です PCR 法は原理的に DNA を増幅する反応であり RNA は直接の鋳型とはなりえませんが 逆転写酵素によって

More information

解析法

解析法 1.Ct 値の算出方法 Ct 値の算出方法には 閾値と増幅曲線の交点を Ct 値とする方法 (Crossing Point 法 ) の他に 増幅曲線の 2 次導関数を求めてそれが最大となる点を Ct 値とする方法がある (2nd Derivative Maximum 法 ) 前者では 閾値を指数関数的増幅域の任意の位置に設定して解析するが その位置により Ct 値が変化するので実験間の誤差が大きくなりやすい

More information

5’-Full RACE Core Set

5’-Full RACE Core Set 研究用 5 -Full RACE Core Set 説明書 v201703da RNA の解析において RT-PCR を利用することにより 目的の領域を増幅した後 クローニングやシーケンスを行うことが可能です しかしながら mrna から完全長の cdna を得ることは非常に困難であることが多く このような場合 得られた cdna の情報を元に さらに上流や下流をクローニングする RACE(Rapid

More information

Microsoft Word - H18年度生命工学報告書 Astro ver.3

Microsoft Word - H18年度生命工学報告書 Astro ver.3 1. Rotavirus Norovirus Adenovirus Astrovirus Sapovirus 5 1) Human Astrovirus HastV 1975 Madeley Cosgrove EM RNA 30nm 5 6 Fig. 1 2) HastV 8 3 5 HastV ELISA Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay RIA Radio immunoassay

More information

愛媛県農林水産研究所果樹研究センター研究報告第 6 号 一方 これらの育成品種が全国的な注目を集めることで 品種の不適切な持ち出しなどの事例が発生する懸念が高まりつつある 長い年月をかけて開発した研究成果である新品種は 知的財産として適切に管理し本県カンキツ生産の発展に有効活用する必要がある このた

愛媛県農林水産研究所果樹研究センター研究報告第 6 号 一方 これらの育成品種が全国的な注目を集めることで 品種の不適切な持ち出しなどの事例が発生する懸念が高まりつつある 長い年月をかけて開発した研究成果である新品種は 知的財産として適切に管理し本県カンキツ生産の発展に有効活用する必要がある このた 愛媛果樹セ研報第 6 号 1-10 (2018) 愛媛県育成カンキツ品種識別法の妥当性検証に 利用可能な CAPS マーカーの選抜 岡本充智 奥貞丈博 山本紗綺 二宮泰造 Selection of cleaved amplified polymorphic sequence (CAPS) markers to identify original citrus cultivars released in

More information

後期化学_01_濃度

後期化学_01_濃度 2011 ( ) 1 4 1 100 g g % * 1 100 g 1 g 1 % * 2 (1 g)/(100 g) = 0.01 = 1 % 100 g 100 g 99 g 100 g 1 g 1 % 2.5 g 50 g (2.5 g)/(50 g) = 0.050 = 5.0 % 100 ml g 1 %(w/w) wt% % %(w/v) % / 2 % SI 2 / % 100 ml

More information

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です *

組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 組織からのゲノム DNA 抽出キット Tissue Genomic DNA Extraction Mini Kit 目次基本データ 3 キットの内容 3 重要事項 4 操作 4 サンプル別プロトコール 7 トラブルシューティング 9 * 本製品は研究用です * 2 本キットは動物の組織からトータル DNA を迅速に効率よく抽出するようにデザインされています また 細菌 固定組織 酵母用のプロトコールも用意しています

More information

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc

Microsoft Word - Gateway technology_J1.doc テクノロジー Gateway の基本原理 テクノロジーは λ ファージが大腸菌染色体へ侵入する際に関与する部位特異的組換えシステムを基礎としています (Ptashne, 1992) テクノロジーでは λ ファージの組換えシステムのコンポーネントを改変することで 組み換え反応の特異性および効率を高めています (Bushman et al, 1985) このセクションでは テクノロジーの基礎となっている

More information

O-157(ベロ毒素1 型、2 型遺伝子)One Shot PCR Typing Kit Ver.2

O-157(ベロ毒素1 型、2 型遺伝子)One Shot PCR Typing Kit Ver.2 食品 環境分析用 O-157( ベロ毒素 1 型 2 型遺伝子 ) One Shot PCR Typing Kit Ver.2 説明書 v201811da O157:H7 をはじめとする腸管出血性大腸菌 (EHEC) は 血便と激しい腹痛を伴う出血性大腸炎 さらには溶血性尿毒症症候群を引き起こす病原性大腸菌の一群です これらの重篤な症状の原因は EHEC が産生する細胞毒素であるベロ毒素です EHEC

More information

<4D F736F F D2095C494D18EAF95CA837D836A B81698ADD8DAA A2E646F6378>

<4D F736F F D2095C494D18EAF95CA837D836A B81698ADD8DAA A2E646F6378> SSR マーカーによる米飯の品種識別マニュアル 独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 1 目次 1. 適応範囲 2. 一般事項 3. 測定の原理 4. 識別方法 4.1 方法の要旨 4.2 検査試料 4.3 購入試薬 4.4 調整試薬 4.5 機器 プログラム 4.6 実験操作 4.6.1 操作準備作業 4.6.2 操作場所 4.6.3 試薬及び器具 4.6.4 試験材料の取り出し

More information

神戸市に生息するサンショウウオの分布と遺伝的特性の解明 兵庫県立尼崎小田高等学校サンショウウオ研究班入江祐樹 1. はじめに神戸市は 大都市でありながら 六甲山をはじめとする緑の山々と北区や西区に広がる豊かな田園風景を有し 各地域でカスミサンショウウオ (Hynobius nebulosus) の繁

神戸市に生息するサンショウウオの分布と遺伝的特性の解明 兵庫県立尼崎小田高等学校サンショウウオ研究班入江祐樹 1. はじめに神戸市は 大都市でありながら 六甲山をはじめとする緑の山々と北区や西区に広がる豊かな田園風景を有し 各地域でカスミサンショウウオ (Hynobius nebulosus) の繁 神戸市に生息するサンショウウオの分布と遺伝的特性の解明 兵庫県立尼崎小田高等学校サンショウウオ研究班入江祐樹 1. はじめに神戸市は 大都市でありながら 六甲山をはじめとする緑の山々と北区や西区に広がる豊かな田園風景を有し 各地域でカスミサンショウウオ (Hynobius nebulosus) の繁殖が知られている 日本産有尾目はキタサンショウウオを除きすべてが固有種である 小型サンショウウオ類はイモリやカエル類と異なり地域ごとの分化が著しく

More information