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1 再生医療センター 樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法参照資料 ( 認定再生医療等委員会提供計画書根拠 ) 2017 年 5 月 25 日

2 がん細胞 細胞傷害性 T 細胞 ( キラーリンパ球 ) 免疫抑制因子 TGF-β / IL-10 / VEGF / PGE2 / PD-L1 がん抗原 CD8 CTL 抗腫瘍性マクロファージ 形質細胞抗体産生 がんペプチド ペプチド結合 HLA classⅠ T 細胞受容体 CD4 Th ペプチド結合 HLA classⅡ T 細胞受容体 ヘルパー T 細胞 NK 細胞 γδ-t 細胞 NKT 細胞

3 がん微小環境では ペプチドに反応する T 細胞受容体 CTLA4 活性化 T 細胞の抑制シグナルを阻害することで効能 効果を発現 TNFα IFN-γ PD1 PD-L1/L2 免疫チェックポイント阻害薬 Treg 制御性 T 細胞 MDSC 骨髄由来免疫抑制細胞 寛容性樹状細胞 がん細胞 免疫チェックポイント分子によりがんに対する免疫反応が阻害 免疫抑制細胞 PD-1(Programmed cell death 1) いわゆる疲弊マーカー 免疫応答の抑制的制御 ( 免疫寛容 ) を司り, 過剰な免疫応答を抑制するブレーキ

4 画像診断 : WHO RECIST irrc ( 例 ) 膵臓がん (Ⅳb) PET CT scan 原発巣 奏効率 (Response Rate,%) 症例数中の割合 疾患制御率 (Disease Control Rate,%) 症例数中の割合 完全奏効 CR (Complete Response): 腫瘍が完全に消失した状態 部分奏効 PR (Partial Response): 腫瘍の大きさの和が 30% 以上減少した状態 安定 SD (Stable Disease): 腫瘍の大きさが変化しない状態 #16 リンパ節転移 SUVmax5.6 PR SUVmax2.4 PD (Progressive Disease): 腫瘍の大きさの和が 20% 以上増加かつ絶対値でも 5mm 以上増加した状態, あるいは新病変が出現した状態 SUVmax3.4 SUVmax2.2

5 免疫療法の 存率 A model scenario demonstrating implications of delayed separation of survival curves. 生存曲線 生存率 (%) 免疫療法 delayed separation curve 従来の治療のみ MST( 生存期間中央値 ) 出典 : Hoos A Ann Oncol 2012;23:viii47-viii52 時間 Harrington Fleming test

6 成熟樹状細胞 mdc): 単球からGM-CSF IL-4で培養 (Day0) 単球由来成熟樹状細胞 接着法によるand IL-4 とgranulocyte macrophage colonystimulating factor (GM-CSF) 培養工程 CD14-CD11c+CCR7+ 成熟樹状細胞 成熟樹状細胞への誘導 OK-432/PGE2添加 Day6 CD14-CD11c+ 未熟樹状細胞 Day5 抗原提示(MHC class I/II) HLA共分子(CD80/86, CD40) CD 83 (抗原提示 リンパ球活性化) CCR7 (CD197, リンパ節への遊走) increase OK-432 (Picibanil) : a mixture originating from group A Streptococcus pyogenes

7 未熟型樹状細胞と OK-432 を用いた成熟型樹状細胞の抗原提示能の比較 (A) MART-1 ペプチドを用いたテトラマー解析 (B) 成熟型樹状細胞は有意に増強 * - imdc mdc Shimodaira et al.: Pharm Anal Acta 2016, 7: 2 *, p < 0.05 indicates statistical significance using Dunnett s test.

8 特定細胞加工物標準書 : 樹状細胞ワクチンー再生医療等の安全性の確保等に関する法律ー * HLA-DR CD86 製品規格 生細胞率: 70% 細胞表現形質: HLA-DR かつ CD86 陽性 純度: 上記の細胞表現形質を示す細胞の割合 : 70% 無菌試験: 陰性 エンドトキシン試験: < 0.25 EU/mL マイコプラズマ否定試験: 陰性 (PCR 法 ) ベリフィケーションの実施 ( 製品毎の検証 ) * 位相差顕微鏡観察

9 がん抗原には 自己由来抗原 自己免疫寛容によりT 細胞反応が起こらない 自己抗原に反応するT 細胞受容体 (TCR) を持つT 細胞は, 自己組織を攻撃しないように中枢および末梢で制御される ネオ抗原 がん細胞の遺伝子変異に由来する, 外来抗原と類似する配列を有する異常タンパク質で, 強い免疫反応が誘導される

10 WT1(Wilms Tumor Gene 1) ペプチド : 最も priority の高いがん抗原 Clin Cancer Res 2009;15: WT1-126 peptide HLA-A*02:01 alpha chain HLA-A*24:02 では,2 番目のアミノ酸メチオニン (M) をチロシン (Y) に改変したペプチド ( 改変型 WT1 ペプチド ) が, 野生型 WT1 ペプチドよりも強く WT1 特異的 CTL を誘導 ( 大阪大杉山治夫教授 ) Beta-2 microglobulin WT1-126 peptide-9 amino acid & HLA-A:02:01 molecule Mol Immunol. 2010;47: WT1 クラス Ⅰ ペプチドの適合性 : HLA-A*24:02 (60%), A*02:01 (20%), A*02:06 (15%) WT1 クラス Ⅱ ヘルパーペプチドの適合性 : HLA-DRB1*04:05, HLA-DRB1*08:03, DRB1*15:02, DPB1*05:01, DPB1*09:01 ( 日本人の約 90%) Real time PCR and WT1-monoclonal Ab. Shimodaira et al.: J Mol Biomark Diagn 2015, 7:1

11 WT1 expression using immunohistochemistry Poorly differentiated adenocarcinoma of the colon expressing WT1 ++ HLA-class I + HLA-class II + EMA + HE HLA-ABC HLA-DR EMA, epithelial membrane antigen; HLA, human leukocyte antigen; WT1, Wilms tumor 1. WT1 EMA Shimodaira et al.: Vaccines 2015; 3(4):

12 Shimodaira S, et al: Pharmaceut Reg Affairs. 2015; 4:1. The number of DCs dependent on the number of apheresed monocytes. The number of manufactured DCs ( 10 7 ) Total number of harvested monocytes ( 10 7 )

13 樹状細胞及び腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法適応症 : がん, 肉腫, 白血病 1. 事前検査 : HLA-DNA タイピング, 腫瘍マーカー, 感染症検査等 2. 病理免疫染色 ( 病理診断 ): WT-1, MUC1(EMA), HLA-ABC, HLA-DR, TAP1 3. 腫瘍抗原 : 3.1 腫瘍細胞溶解液 ( ライセート ) 用の凍結癌組織の有無 3.2 人工抗原の適合性 : 抗原ペプチド : WT-1 クラス Ⅰ/Ⅱ 4. アフェレーシス ( 成分採血 ): 処理量 4,000~5,000ml; 単核球採取 60~120ml (90ml) 5. GM-CSF+IL-4 添加未熟樹状細胞の作製 6. ライセートの調製 7. 未熟樹状細胞とライセートまたは人工抗原と共培養,OK-432 添加による成熟樹状細胞の作製 8. 品質検査 : 無菌試験, エンドトキシン, マイコプラズマ否定試験,FACS 解析 9. 1 コース (7 回 ) 樹状細胞ワクチン : 2 週毎 ( 余剰細胞は追加投与 ) 1~ 細胞 / 回 + OK-432 (1~2KE) 皮内接種 OK-432 等の存在下で培養 DC ワクチンの皮内注射

14 がん樹状細胞ワクチン療法の利点 副作用が少ない 免疫 が持続 進 転移がんに対し, QOL を維持した予後の改善が期待

15 WT1 ペプチド付加樹状細胞ワクチンの安全性 (N=168) Shimodaira S:Hematology-2015, Atlanta, Nov 2, Rt 55mm 52mm/ 22mm 18mm OK432 (1~2KE) 添加樹状細胞ワクチン : 腋窩部発赤 硬結 ( 皮内接種 48 時間後 ) DC vaccine DC vaccine Lt 92mm 53mm/ 22mm 18mm 皮膚反応 ( 発赤 > 3cm) 発熱反応 (Grade 1 or 2) 1 st 皮内接種 17% 7 th 皮内接種 38% 1 st 皮内接種 62% 7 th 皮内接種 48% 急性アレルギー ** グレード 2 2 / 168 間質性肺炎 (m PLS) グレード 3 1 / 168 **, 大腸がん / 乳がん : 頚部 前胸部発疹, 咽頭不快感 ;, 大腸がん, 併用薬 CPM, MTX, OK-432 原因同定不明

16 免疫モニタリング : 抗原特異的な能動免疫の検出法 (A) WT1 テトラマー解析 (B) ELISPOT アッセイ WT1 peptide Negative control (A) WT1 テトラマー解析 (1) 0.02% /CD3 + CD8 + リンパ球 (50, ,000 リンパ球計測 ) および (2) 集塊形成 (B) ELISPOT アッセイ (1) 15 WT1 特異スポット / 末梢血単核球および (2) 1.5 倍の陰性対照に対する陽性スポット数 Higuchi Y, et al. Biomedicines 2015; 3(4): ; doi: /biomedicines

17 WT1 ペプチドパルス樹状細胞療法後に検出された WT1 特異的細胞傷害性 T 細胞 Higuchi Y, et al: Picture in Transfusion Medicine & Cell Therapy, Japanese Journal of Transfusion and Cell Therapy 局所進行型膵臓癌 (CDC-6): S-1/TomoTherapy (DC ワクチンと同期 ) DC プロトコール : HLA-A*24:02- 改変型 WT ペプチド (CYTWNQMNL) パルス DC ワクチン 初回 0.03%/CTL 1 コース 7 回目 4.80%/CTL 1 コース後 3 ヵ月 13.44%/CTL 1 コース後 12 ヵ月 10.74%/CTL Spot-forming cells within 1X10 5 PBMCs control WT1 Before vac After vac #7 After 4 mos After 1yr

18 Anaplastic astrocytoma Case 1. 39y, F ( 未分化星状細胞腫 ) Keiichi Sakai, et al: Interdisciplinary Neurosurgery, 2017, Available online 13 February

19 Anaplastic astrocytoma Case 2. 24y, F ( 未分化星状細胞腫 ) Keiichi Sakai, et al: Interdisciplinary Neurosurgery, 2017, Available online 13 February

20 対象 : 膵臓癌 (N=354) - 推計予後 > 4 ヶ月 - 白血球数 2,500 cells/ml - ヘモグロビン 7.0 g/dl - 血小板数 7.5 万 /ml 術後再発あるいは非手術例 非手術例 (N=275) DC 療法中の化学療法の有無 はい 術後再発 N=79 いいえ N=20 * 分析症例 (N=255) *, 後方視分析 (%) 診断時からの生存期間 MST = 16.5 months 95% C.I. = %survival = 69.5% (1 year) 31.7% (2 years) (%) Kobayashi M, et al:cancer Immunol Immunother Aug;63(8): 診断時からの生存期間 Erythema (%) delayed separation curve MST (M) 30 mm > (N=107) %C.I. = mm < (N=145) %C.I. = (%) 初回 DC ワクチンからの生存期間 MST = 9.9 months 95% C.I. = %survival = 45.2% (1 year) 15.3% (2 years) 初回 DC ワクチンからの生存期間 Erythema MST (M) 30 mm > (N=107) %C.I. = mm < (N=145) %C.I. = Erythema ( 皮膚紅斑 ) 3 cm vs <3 cm 20 P= Months from diagnosis 20 P= Months from 1 st vaccine

21 進行がんの症例集積 膵臓癌, 肺癌などの後方視的分析から化学療法や放射線療法に上乗し, 一部の群にdelayed separation curveとなる臨床効果が示唆された (Cancer Immunol Immunother Aug,63(8), ,Eur J Cancer Mar,49(4)852-9) 脳, 胸膜, 腹膜など抗がん剤移行が困難な部位への効能が示唆され, 能動免疫の獲得には時間を要し, 抗がん剤不応の進行期ではなく, 維持療法での併用あるいは再発予防において臨床効果が発揮されると考えられた 進行膵臓癌に対するGEM 併用 WT1ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法第 I 相試験により,WT1クラスII( ヘルパー ) ペプチド適用の安全性が確認され (Clin Cancer Res Aug 15;20(16): ), 先進医療例において追認した 先進医療暫定 Aでは, 免疫モニタリングとしてWT1テトラマー解析および ELISPOTアッセイを標準化し,1コース(7 回 ) の樹状細胞ワクチンの投与により, およそ70% (60-80%) に特異的能動免疫の誘導が確認された

22 急性白血病に対する樹状細胞療法 Saito S, et al: Cytotherapy Mar;17(3): 急性骨髄性白血病 (AML) に対するWT1 抗原を標的とした自家の樹状細胞療法については, これまで13 例の報告があり, 特異的な免疫を安全に誘導することが可能であったとされている (PNAS 2010, BJH 2011) 一方, 同種の樹状細胞療法の報告は少なく,AMLに対する1 例が報告されているのみである この報告では安全性は問題なかったものの,WT1 抗原に対する特異的な免疫誘導は証明できなかった (Am J Hematol.2008) 難治性急性リンパ球性白血病患者に対し, 造血幹細胞移植ドナーから作製した同種の樹状細胞療法を行った 本療法によるGVHD ( 移植片対宿主病 ) の悪化はなく, 接種部位皮膚反応以外に問題となるような副反応は認めなかった 血縁ドナーからの造血幹細胞移植後の再発予防として, 同種の樹状細胞療法は治療の選択肢の一つとなりうると考えられた

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094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少 執筆者倉田宝保 松井薫 094 小細胞肺がんとはどのような肺がんですか んの 1 つです 小細胞肺がんは, 肺がんの約 15% を占めていて, 肺がんの組 織型のなかでは 3 番目に多いものです たばことの関係が強いが 小細胞肺がんは, ほかの組織型と比べて進行が速く転移しやすいため, 手術 可能な時期に発見されることは少なく, 手術が行われることはまれです 手術療 法は通常,Ⅰ 期 ( ほかの臓器にはもちろん,

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