オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案

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もえりこのえ
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1 オープンソース ERP パッケージに対する派生開発手法の提案 - 開発プロジェクトの事例をもとに - ハマゴムエイコム株式会社岸麻美生井雅志土山真由美

2 1. はじめに 2. プロジェクト概要 3. 課題 4. 施策試行結果 5. 結果のまとめ 6. 考察 7. 今後の課題 2

3 1. はじめに - 当社の事業ー会社名設立 : ハマゴムエイコム株式会社 (HAMAGOMU AICOM INC.) :1970 年 7 月 7 日事業内容 : アプリケーションソフトウェア開発 ERP 事業インフラ構築ミドルウェア導入システムコンサルティングパッケージ販売等資本金 :1 億円 ( 横浜ゴム ( 株 )100% 出資 ) 売上高 :63.0 億円 (2017 年 1 月 -12 月 ) 代表者 : 鈴木忠従業員数 :408 名 (2017 年 12 月末現在 ) 分野別人数構成拠点ニアショア拠点札幌横浜事業所 ( 本社 ) 新橋事業所インフラ 145 名 ERP 82 名運用監視 58 名アプリ 347 名協力会社の人数含む三島事業所ニアショア拠点浦添平塚事務所幕張事務所 3

1.はじめに当社の事業ー当社はシステム企画から保守まで幅広い業務範囲でお客様を支援しております当社の事業沿革 1970年 1996年横浜ゴム株の汎用機を時間貸しするために設立医療系官公庁一般企業向けに下記の事業を推進受託計算システム開発システム管理システムニューメディア事業横浜ゴム株のシステム開発計画に参画複数の大手ITベンダのサービスパート

4 1.はじめに当社の事業ー当社はシステム企画から保守まで幅広い業務範囲でお客様を支援しております当社の事業沿革 1970年 1996年横浜ゴム株の汎用機を時間貸しするために設立医療系官公庁一般企業向けに下記の事業を推進受託計算システム開発システム管理システムニューメディア事業横浜ゴム株のシステム開発計画に参画複数の大手ITベンダのサービスパートナーに認定される 2000年 2010年 ERPパッケージ事業に参入オープンソース事業に参入弊社のERPパッケージ製品の取り扱いの沿革 2016年 2012年 1999年 ERPパッケージ SAPを利用した導入支援事業を開始お客様のニーズである安くて早く入れられるパッケージとしてオープンソースを利用開始親会社関連企業を中心として33社の導入 100社以上のコンサルティング支援を実施 ADempiereの導入を開始 70社現在一部サービスについて idempiereへのアップグレードを実施 2社今後増加予定研究チームを構築 4

5 1.はじめに事例紹介の骨子オープンソースのERPを利用した派生開発を実行した事例をご紹介しますオープンソース事例施策今後メリット安く早く導入ができるデメリット変更自由度が高く派生開発の品質管理が難しい教育環境の整備教育テキストや情報共有の仕組みを構築開発規約の整備プログラム構造のガイドラインも整備開発体制の強化技術サポートとしてOSS研究チームのメンバを配置事例で発生した施策をXDDPと比較し今後の施策につなげた 5

Compiereからプロジェクトのコミュニティとしての性質を重視するために分岐 2011年品質の高い機能提供を

6 1.はじめに -idempiereとはidempiereは OSSのERPパッケージである idempiereの歴史 idempiereの機能 1999年 Compiere がOSSとして公開される導入企業は全世界で 1,000社以上 2006年 Compiereからプロジェクトのコミュニティとしての性質を重視するために分岐 2011年品質の高い機能提供を重視したメンバーにより ADempiereより分岐米国Compiere社現APTEAN社 Compiere Division が開発したオープンソースERP/CRMシステムです 6

7 1.はじめに派生開発の定義通常の開発オープンソース OSS コミュニティ開発者新規開発派生開発開発者パッケージソフトソース概念公開不明確開発物ソース概念公開明確追加変更開発者追加変更 7

1.はじめに派生開発の定義本事例紹介では下記のように定義をしております種類定義新規開発機能追加派生開発変更要求仕様に書かれていることを実現すること表示や処理内容データの変更追加削除別システムで実現している機能の移植追加機能を受け入れる変更商用ERPパッケージ例 OSS ERPパッケージでの当社の定義

8 1.はじめに派生開発の定義本事例紹介では下記のように定義をしております種類定義新規開発機能追加派生開発変更要求仕様に書かれていることを実現すること表示や処理内容データの変更追加削除別システムで実現している機能の移植追加機能を受け入れる変更商用ERPパッケージ例 OSS ERPパッケージでの当社の定義ベンダー作成の標準機能 OSSコミュニティ提供のアドオン開発標準機能とは独立した変更できない標準機能整理分類標準機能ア開ド発オンアドオン開発標準機能を改修する派生開発標準変更開発標準機能変更引用加工:派生開発 XDDP-なぜ特化したプロセスが必要なのか?, 8

9 2.プロジェクト概要目的ー本事例でご紹介するプロジェクトの概要個人業務の可視化プロジェクト様々な作業改革のための様々な施策につなげる相談支援会議作業プロジェクト課題無駄取り作業可視化モチベーション向上施策の提供訪問納期まずは一部門へのトライアルから開始したいコスト可視化した後の利用に価値があるため安く導入したい品質現場の負荷が増大しない画面設計にしてほしい 9

10 2.プロジェクト概要選定ープロジェクトの３つの課題からOSSのERPパッケージを選定した品質コスト納期に対する要求の実現性新規スクラッチ開発商用ERPパッケージ OSSのERPパッケージ既存システム派生開発開発範囲が広いため品質悪化のリスクが高い市販されている製品のため品質は安定追加開発部分に対して品質悪化のリスクがある既存機能デグレードによる品質悪化のリスクが高い追加開発が増えると高くなる流用できる部分が少ないと高くなる開発範囲が広いため高額追加開発がないため比較的安いパッケージ標準機能の範囲内で利用しなければならないパッケージ標準で実現できない部分は追加開発でカバー制約がほとんどないためなんでも実現可能既存システムの構造によっては制約が発生する 10

11 2.プロジェクト概要開発アプローチー一般的なERPパッケージ導入と同じ方法で実施極力追加開発を減らすようにアプローチした整理分類 ①利用判断 ②実現方針 ③設計 ④開発 ⑤テスト標準機能ア開ド発オン派生開発標準機能変更標準機能の利用判断派生開発の判断 11

3.課題標準機能の利用判断 ERPパッケージに対する知識が必要商用ERPパッケージ普及の進んだOSS 例:PostgreSQL idempiere コミュニティコミュニティが存在コミュニティが存在コミュニティが存在教育機関定期開催/オンラインのトレーニングがある

12 3.課題標準機能の利用判断 ERPパッケージに対する知識が必要商用ERPパッケージ普及の進んだOSS 例:PostgreSQL idempiere コミュニティコミュニティが存在コミュニティが存在コミュニティが存在教育機関定期開催/オンラインのトレーニングがある定期開催トレーニングがある定期開催している教育機関はない 5社多数の教育機関あり知識習得が困難資格制度コンサル認定など複数の資格制度がある DB技術者認定の資格制度がある資格制度はない Google 検索でPostgreSQLの教育を検索した際に確認できる会社数 12

13 3.課題派生開発の判断標準機能のプログラム構造の理解が必要アドオン開発標準機能変更標準機能 OSS コミュニティ開発者どのような方法で開発をすればいいか理解しにくい追加パッケージソフトソース概念公開不明確変更結果破損開発により標準機能の品質を損ねる 13

14 4.施策試行結果当プロジェクトでは２の課題に対し３つの施策を行った標準機能の利用判断派生開発の判断知識習得が難しい施策１教育環境の整備開発により標準の品質を損ねる施策2 開発規約の整備施策３開発体制の強化 14

15 4.施策試行結果教育環境の整備施策 2012年から今までの開発ノウハウを教育テキストにしました idempiere教育テキスト成果物 idempiere教育テキスト内容 idempiereの概要と主要機能の説明機能種別ごとの演習問題成果物教育テキスト演習問題内容標準画面の演習問題標準画面を開発する演習問題バッチ処理の演習問題バッチ処理機能を開発する演習問題帳票出力の演習問題帳票出力機能を開発する演習問題カスタマイズ画面の演習問題カスタマイズ可能な画面を開発する演習問題教育テキストと演習問題を活用することで要員の能力に応じて自己学習できるようにしている 15

16 4.施策試行結果教育環境の整備施策コミュニティから得られた情報や検索した情報を社内のプロジェクト管理ツールで一元管理しています分散している情報情報共有の仕組みプロジェクト管理ツール (redmine)で一元管理組織の知見として利用できるようにした 16

17 4.施策試行結果教育環境の整備結果教育環境の施策の試行と結果について下記に示す本プロジェクトは開発者はiDempiereの経験者その他のメンバは未経験者であった経験教育役割他ERP 他OSS JAVA 日数 PM 有有有 PL 無無有設計者1 有有有設計者2 有有有教育の定量効果障害発生率障害発生率が10.5% 9.0% 削減効果は3件 2.25人日相当削減相当分 3件 6.0h = 2.25人日 18件 3件正常件数 9.0% 1.5% 正常件数(削減分) 教育の副次効果バグ件数 179件 89.5% 設計生産性向上今後計測予定教育の効果は継続して測定していく必要がある 17

18 4.施策試行結果開発規約の整備施策命名規約コーディング規約だけでなくプログラム構造に関するガイドラインも整備したプログラム構造ガイドラインの一例プログラムの修正方針設計時の検討のポイントを具体的に記載開発例を示し検討する判断ポイントを記載している 18

19 4.施策試行結果開発規約の整備施策 OSSの恩恵を受けられない設計概念 idempiereフレームワーク理想とする設計概念 idempiereフレームワーク標準機能標準機能パラメータ設定パラメータ設定派生開発 (変更) 継承派生開発変更標準機能パラメータ設定派生開発 (機能追加) 派生開発機能追加標準のクラスを継承しプラグインとして開発することを推奨 19

20 4.施策試行結果開発規約の整備結果開発規約については下記のような試行結果が得られた例関係者個人の月次集計情報メールに添付開発規約のガイドラインを元にアドオン開発として対応標準機能の品質に影響のない開発をすることができた OSSコミュニティへの情報共有の判断基準が課題 20

21 4.施策試行結果開発体制の強化施策開発体制にOSS研究チームを組み込んだ OSSを中心として様々なテーマで研究をしているプロジェクトマネージャー (PM) プロジェクトリーダ (PL) OSS (ERP) OSS 研究チーム RPA等 (ロボット) (CRM) 分析 (CMS) 設計者開発者ドローン作業指示 IoT 21

22 4.施策試行結果開発体制の強化施策開発規約で判断に迷う箇所の相談によって不要な開発を回避した品目マスタの利用について不足項目を追加する標準機能変更を検討設計者設計者と研究チームの会議結論標準機能への影響は? 項目を追加しない対応に方針変更リスクとメリットは? 22

23 4.施策試行結果開発体制の強化結果開発体制については下記のような試行結果が得られた研究チームサポート実績会議10時間チャットメールテスト工数定量効果品目マスタ利用判断 17機能の開発の追加テスト削減機能① 機能② テスト0.6時間/件算出根拠平均テスト時間8.2時間/機能平均テスト件数14件/機能 1機能あたり0.6h削減削減工数:10.2h (約1.3人日) 機能⑰ 体制強化の副次効果知識が集約されていることで設計者開発者のプロジェクト推進の安心感サポートにより効果が得られる開発規模の判断基準が課題 23

24 5.結果のまとめ 3つの施策を試行した施策１教育環境の整備標準機能の利用判断に効果施策2 開発規約の整備施策３開発体制の強化派生開発の判断に効果プロジェクト全体の品質納期コストに貢献経験や組織体制人に依存することが課題 24

25 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 25

26 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 情報共有の仕組みにて補完変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 26

27 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 情報共有の仕組みにて補完変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 27

28 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 情報共有の仕組みにて補完変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 28

29 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 情報共有の仕組みにて補完変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 29

30 6. 考察 -XDDP との対比 - XDDP との対比を行い今後の改善ポイントを明らかにした変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約変更要求書その他の資料 1.2 変更箇所に対してソース等を調査検討して変更仕様を引き出す 1.1 変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 TM 変更要求仕様書 ( 仕様書 ) 開発体制にて補完情報共有の仕組みにて補完変更設計書 1.5 TM の交点に対して変更仕様書を作成する凡例改善が必要同様の資料有事例にて利用 1.6 変更設計書に沿ってソースを修正する変更前ソースファイル idempiere 情報サイト教育テキスト開発規約追加機能要求書 ( 仕様書 ) 1.3 追加仕様の変更要求の仕様を抽出するスペックアウト資料 1.4 変更要求 TM を完了させるモジュール情報設計書等変更前ソースファイル変更後ソースファイル引用加工 : 派生開発を成功させるプロセス改善の技術と極意, 清水吉男, 技術評論社,2007 年 30

31 6.考察 -XDDPとの対比- 不足していたトレーサビリティマトリックスの有用性を検証トレーサビリティマトリックス変更要素変更要求 idempiereの主な変更要素パラメータ設定変更の要素テーブルとカラムに関する設定画面と表示項目に関する設定ロジック変更の要素コールアウト処理変更変更要求発注伝票登録伝票ステータスの処理変更受注伝票登録１オペレーションで受発注登録したい 31

32 6. 考察 -XDDP との対比 - 不足していたトレーサビリティマトリックスの有用性を検証品目マスタ品目マスタで業務メニューを管理したい < 理由 > 入力の手間を最小限に抑え登録ミスを抑止するため変更要求機能名変更要求 1 変更仕様メニュー名を品目マスタから業務メニューに変更する品目マスタで不要な項目を非表示にする対象 : クライアント組織検索キー名称説明コメントメモアクティブ品目カテゴリ以外の項目プライスリストタブで非表示にした項目の初期設定を変更する変更要素設定変更ロジック変更テーブルコールアウト取引先タブで不要な項目を非表示にする idempiereの開発ノウハウの整理にも効果がある 32

33 7.今後の課題オープンソースメリット安く早く導入ができるデメリット変更自由度が高く派生開発の品質管理が難しい教育環境の整備開発規約の整備開発体制の強化事例施策今後の施策 XDDPのトレーサビリティマトリックスを利用し課題を解決していく 33

34 ご清聴ありがとうございました 34

35 参考資料 35

36 OSSを取り巻く状況オープンソース OSSと略すの利用が活発になっている 1)OSSの利用状況推移( 年度) 2007年度(N=788) 年度(N=786) 年度(N=889) % % 40% 2)OSS適用領域の拡大 CRM vtigercrm ヘルプデスク OTRS 共通アプリ領域認証 ID管理 OpenAM ApenIDM 文書管理 Alfresco ミドルウェア領域アプリケーションサーバ Tomcat/JBossAB ERP idempiere BI レポーティング Pentaho オペレーティングシステム % Webサーバ Apache % % 顧客向けシステムでOSS利用実績が多く十分な知識と経験がある顧客向けシステムでOSS利用実績は少ないが実績はある OSSの利用は自社利用のみである OSS利用を検討している段階である OSSに興味はあるが特に何もしていない OSSに興味はない OSSを利用していないオフィススイート OpenOffice/LibreOffice データベース MySQL/PostgreSQL Webサーバ Apache 年度の OSSを利用していないは 2008年度及び2009年度の OSS利用を検討している段階である OSSに興味はあるが特に何もしていない OSSに興味はないの3つに分かれている業務アプリ領域 14.5 開発環境 Eclipse スマートフォン用プラットフォーム Android 注)各カテゴリに記載している OSSは一例オペレーティングシステム Linux サーバ領域クライアント領域引用:第2回オープンソースソフトウェア活用ビジネス実態調査一般社団法人情報サービス産業協会:デジタルビジネスへの挑戦情報サービス産業白書2017,

idempiereの構築基盤当社は提供の基本構成として下記でご提案していますパタン１パタン２ UI

JBOSS idempiere idempiere ServletEngine Application

PostgreSQL Red Hat Red Hat Vmware DBサーバ Google LLC All

Google および Google ロゴは Google LLC の登録商標です Apacheは Apache

37 idempiereの構築基盤当社は提供の基本構成として下記でご提案していますパタン１パタン２ UI Google Chrome Google Chrome http Apache Apache JBOSS JBOSS idempiere idempiere ServletEngine Application Database OS Red Hat Hypervisor Vmware APサーバ Oracle PostgreSQL Red Hat Red Hat Vmware DBサーバ Google LLC All rights reserved. Google および Google ロゴは Google LLC の登録商標です Apacheは Apache Software Foundationの商標または登録商標です Red Hat Red Hat Enterprise Linux Shadowmanロゴ JBossは米国およびその他の国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です PostgreSQLは PostgreSQLの米国およびその他の国における商標または登録商標です VMwareおよびVMwareの製品名は VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です 37

さらに機能追加と変更の開発ID も違う idempiereの場合標準機能販売管理仕組みによる抑止はできない派生開発:機能追加受注伝票入力

38 パッケージの派生開発の判断iDempiereでは派生開発をどのように実現するかの判断が難しい商用パッケージの一部例標準機能販売管理派生開発:機能追加受注伝票入力注文請書出力注文書出力派生開発:変更出荷予定伝票作成受注伝票入力位置変更明示的な仕組みがある派生開発のID さらに機能追加と変更の開発ID も違う idempiereの場合標準機能販売管理仕組みによる抑止はできない派生開発:機能追加受注伝票入力注文請書出力注文書出力派生開発:変更出荷予定伝票作成受注伝票入力位置変更ソースは公開されておりすべて変更可能商用パッケージとオープンソースでは大きな違いがある 38

39 2.プロジェクト概要開発アプローチー本事例紹介では下記のように定義をしております種類定義 OSSコミュニティ提供の新規開発機能追加派生開発変更 OSS ERPパッケージでの当社の定義要求仕様に書かれていることを実現すること標準機能整理分類標準機能ア開ド発オン標準機能とは独立したアドオン開発表示や処理内容データの変更追加削除別システムで実現している機能の移植追加機能を受け入れる変更標準機能を改修する派生開発標準変更開発標準機能変更 39

オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案

オープンソースERPパッケージに対する派生開発手法の提案派生開発カンファレンス 2018 オープンソース ERP パッケージに対する派生開発手法の提案 - 開発プロジェクトの事例をもとに- 岸麻美生井雅志土山真由美住所 221-0031 神奈川県横浜市神奈川区新浦島町 1 丁目 1 番 25 号テクノウエイブ 100 ビル 7F E-mail: asamim@aicom.co.jp 概要当社はシステム企画から保守までのサービスを提供している近年の顧客の要求を実現するための開発では