日本内科学会雑誌第104巻第3号

Size: px
Start display at page:

Download "日本内科学会雑誌第104巻第3号"

Transcription

1 TTP( 血栓性血小板減少性紫斑病 ) の病態と治療 八木秀男 1) 松本雅則 2) 要旨 TTPは臨床症状として微小血管性溶血性貧血, 血小板減少, 精神神経症状, 腎機能障害, 発熱の5 徴候をその特徴とし, その病態はvon Willebrand 因子 (VWF) を特異的に切断し, その分子量サイズを減ずる作用を持つ ADAMTS13 酵素活性著減により蓄積された超高分子量 VWF 重合体によるVWF 依存性血小板凝集の異常亢進による全身性血栓形成である. その発症様式から先天性 ( 家族性 ) であるUpshaw-Schulman 症候群 (USS) と後天性 ( 非家族性 ) に分類され, 前者ではADAMTS13 遺伝子異常によるADAMTS13の先天的欠損が, 後者ではこの酵素に対するIgG 型自己抗体の産生がその病因である. 治療として,USSにはADAMTS13 酵素の補充を目的とした新鮮凍結血漿の輸注療法が有効であり, 後天性 TTPでは血漿交換療法に抗体産生の抑制を目的にステロイド療法が併用され, 再発および難治例ではリツキシマブの併用が有望視されている. 日内会誌 104:607~614,2015 Key words TTP,ADAMTS13,VWF,USS,TMA はじめに血栓性微小血管症 (thrombotic microangiopathy:tma) は, 微小血管障害性溶血性貧血, 破壊性血小板減少, 血小板血栓形成による微小血管閉塞で発症する臓器障害を3 主徴とする症候群であり, その代表的な疾患としては血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic pupura:ttp) と溶血性尿毒症症候群 (hemolytic uremic anemia:hus) の 2 つが挙げられる. 両者は臨床症状が類似しており, その鑑別が困難な症例も散見されることから, 以前は TTP/HUSとして1つの疾患単位として取り扱われることもあった. しかし,1998 年に止血因子 であるvon Willebrand 因子 (VWF) を特異的に切断し, その分子量サイズを減ずる作用を持つ VWF 切断酵素 (VWF-cleaving protease: VWF-CP), 学術名 ADAMTS13(a disintegrin-like domain, and metalloprotease, with thrombospondin type 1 motifs 13) によって両者が鑑別できることが報告された. すなわち,TTPでは同酵素活性が著減しているが,HUSではほぼ正常であることが示された. これ以降,TTPにおいてはADAMTS13とその基質であるVWFを主軸とした病態解析が行われ, その病態はADAMTS13 酵素活性著減により超高分子量 VWF 重合体の蓄積が引き起こされ, その結果として生ずる VWF 依存性血小板凝集の亢進による全身性血 1) 近畿大学奈良病院血液内科, 2) 奈良県立医科大学輸血部 The Cutting-edge of Medicine;Pathophysiology and Management of thrombotic thrombocytopenic purpura. Hideo Yagi 1) and Masanori Matsumoto 2) : 1) Department of Hematology, Nara Hospital, Kinki University School of Medicine, Japan and 2) Department of Blood Transfusion Medicine, Nara Medical University, Japan. 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号 607

2 15,000 kda 500 図 1 VWFマルチマー解析 TTP 患者では健常人 (NP) には存在しない超高分子量 VWF 重合体 (unusually large-vwf multimers:ul-vwfm) が検出される. 栓形成であることが判明した. 一方,TTP との鑑別が必要となる HUS はその ほぼ90% が乳幼児や小児に好発する腸管出血性大腸菌による下痢症に続発する下痢関連 HUS で, 健康な小児が罹患する急性腎不全の最も多い原因疾患となっている. その病態は同菌が産生するShiga-toxin(Stx)( 別名ベロ毒素 ) による腎臓を標的臓器とした組織障害と血小板血栓形成で, 感染患児の約 10% がHUSに進展する. また, 下痢を伴わない非典型的 HUSは全体の5 ~10% 程度認められ,atypical HUS(aHUS) と呼ばれている.aHUSの病因として肺炎球菌感染, マイトマイシンCを代表とする抗がん薬による薬物性, 臓器移植などが知られている. しかし, 最近ではaHUSの70% の症例は, 補体制御因子や血管内皮細胞膜蛋白の遺伝子異常によるものであることが判明している. 1.TTP NP TTP Unusually large von Willebrand factor multimers(ul-vwfm) TTPは 1924 年にMoschcowitz 1) により初めて報告された. その症例は16 歳の女性で, 上肢の 脱力感を初発症状として発症し, 貧血と発熱, さらに上下肢不全麻痺と顔面麻痺が出現し, 最終的には1 週間の経過で肺水腫と昏睡にて急死している. 本症例の病理解剖で肺を除く脳, 心, 肝, 腎など全身諸臓器の細小血管に血栓が形成されており, この結果から当時はヒアリン膜血栓症と命名されていた. しかし, その後も同様の症例報告が相次いだことから,1966 年に AmorosiとUltmann 2) が, 自検例 16 例と既報告の類似する255 例を解析し, 特徴的な臨床症状として微小血管性溶血性貧血, 血小板減少, 精神神経症状, 腎機能障害, 発熱の5 徴候を呈する疾患をTTPと命名した. しかし, その病因並びに病態は長らく不明であったが,1982 年, Moakeら 3) は慢性再発性 TTP 患者 4 症例の検討により, 患者血漿中には正常ヒト血漿中に存在する高分子量 VWF 重合体 (large VWF multimer: L-VWFM) よりはるかに大きな超高分子量 VWF 重合体 (unusually large VWF multimer: UL-VWFM)( 図 1) が寛解期に出現し, 急性期もしくは再発時には消失することを発見した. そして, 新鮮凍結血漿もしくはクリオ上清を用いて血漿交換療法を行うとUL-VWFMは消失することから,TTPの病態にはUL-VWFMが重要な役割を果たしており, 患者ではこれらを分解する酵素活性の低下が関係していることを推察した. この未知の酵素こそが, 後に同定された ADAMTS13 である. 現在,TTPの診断には ADAMTS13 活性の著明低下 (10% 以下 ) が重要視されている. その発症様式から先天性 ( 家族性 ) であるUpshaw-Schulman 症候群 (USS) と後天性 ( 非家族性 ) に大別され, さらに後者は原発性と基礎病態として妊娠, 薬剤, 膠原病, 悪性腫瘍, 造血幹細胞 臓器移植,HIV(human immunodeficiency virus) などの感染症などに関連して発症する二次性とに分類されている. 先天性 TTPではADAMTS13の先天的欠損が, 後天性 TTPではこの酵素に対するIgG 型自己抗体の産生がその病因であることが判明している. し 608 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号

3 図 2 ADAMTS13 のドメイン構造とその機能 ADAMTS13 のドメイン構造並びにその機能を図に示す.S: シグナルペプチド,P: プロペプチド,MP: メタロプロテアーゼ,D: ジスインテグリン様ドメイン,C:Cys-rich ドメイン,Sp: スペーサードメイン,CUB:CUB ドメイン,Thrombospondin-1 の繰り返し構造は 1~8 の番号を付けている. かし, 二次性のTTPではADAMTS13 活性が著減しない場合が多く, 同活性非著減例はTTPではなく,TMAと診断されるようになっている. 2.ADAMTS13 ADAMTS13は, 亜鉛型のメタロプロテアーゼで主な産生細胞は肝星細胞であり, その他にも血小板, 血管内皮細胞, 腎臓の糸球体上皮細胞 (podocyte) などで産生されている. 本酵素は 1,427アミノ酸残基からなる分子量約 19 万ダルトンの巨大糖蛋白で, マルチドメイン構造を呈し, その活性中心は亜鉛キレート領域を含身するメタロプロテアーゼドメインであり, 基質であるVWFサブユニットのほぼ中心に位置する A2ドメイン内の1,605 番目のチロシンと1,606 番目のメチオニン間のペプチド結合を切断する. しかし, この切断部位はVWFが非活性型の球状構造ではA2ドメイン内に埋没しており, 高ずり応力下で活性型である伸展構造になって初めて外部に露出し, 切断可能となる. また, ADAMTS13の立体構造解析の結果から,VWFの切断にはメタロプロテアーゼからスペーサードメイン (MDTCS) が必須であることが判明している. これは, ディスインテグリンドメインとスペーサードメインがVWFのA2ドメインと結 合することで基質であるVWFを捕捉し, メタロプロテアーゼドメインによる切断効率を高めているものと考えられている. さらに, トロンボスポンジンやCUBドメインは血管内皮細胞への結合に重要と考えられている ( 図 2). 最近では ADAMTS13がC 末端部分を通じてVWFと結合し, 血液中にVWF/ADAMTS13 複合体として存在していることが示された. ADAMTS13 遺伝子は染色体 9q34に存在し, 29 個のエクソンから構成されている 4). 現在までの先天性 TTP(USS) 患者の遺伝子解析の報告から多くのADAMTS13 遺伝子異常部位が同定され, これらの変異はエクソン3からエクソン29 にわたって存在し, 変異するドメインとしてはメタロプロテアーゼドメインとシスリッチドメインに多く存在することが報告された. しかし, これらの変異はほぼ全てのドメインにわたって認められていることから, 他のドメインも本酵素の産生ならびに分泌, そして酵素活性の発現に必要であることが予想されている. USSの遺伝形式の多くは, 一方のアレルに1つの ADAMTS13 遺伝子異常が存在し, 他方には全く異なる遺伝子異常が存在する複合ヘテロ接合体であり, 少数例ながら, 血族結婚により同じ遺伝子異常により発症するホモ接合体も認められている. また,de novo 遺伝子異常を示す患者も 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号 609

4 報告されている. 一方,ADAMTS13 の基質であるVWFは血管内皮細胞や骨髄巨核球で産生される止血因子であり,2,050アミノ酸残基からなる単一サブユニットがジスルフィド結合によりN 末端同士,C 末端同士の様式で多数結合した多重体 ( マルチマー ) 構造を持ち, ずり応力によって球状から線状の伸展構造となることで活性型となり, 血小板と結合する. その血小板との結合能は, VWFの分子量が大きいほど強いのが特徴である. 基本となるVWFサブユニット上には, 凝固第 VIII 因子結合ドメイン, コラゲン結合ドメイン, そして2 種類の血小板結合ドメインが存在する.VWFは血液中で凝固第 VIII 因子の キャリアー蛋白質 として働くとともに, 障害血管壁ではその修復機転である血小板粘着反応における 分子糊 としての機能を担っている. さらに, いったん血管が傷害されて出血が生じた場合には, 生体からの血液流出を防ぐために血管破損部位における止血を目的とした血小板血栓形成が行われる. このまま血小板血栓が血管内腔に向かって無限に成長 増大すると, かえって血管を閉塞することによって血流が遮断され, 臓器障害が引き起こされるが,ADAMTS13 はVWFの分子量を制御することで生体にとって有害となる過剰な病的血栓形成を阻止している. しかし, 先天性ならびに後天性原発性 TTP 患者ではADAMTS13 酵素活性が著減しているために, 分解されないUL-VWFMはそのまま循環血中に存在し, 微小血管内に生ずるずり応力によって活性化され, 血小板表面に存在するVWF のレセプターであるGPIbを介して血小板と結合する. 引き続いて生ずる細胞内シグナル伝達により血小板が活性化され, 堅固な血小板凝集塊が形成される. そして, 形成された血小板凝集塊は微小血栓として血管を狭小化するため, 消費性血小板減少の傍ら臓器障害が引き起こされ, さらにそこを通過する際に赤血球が破砕され, 溶血性貧血が引き起こされる. 浅田ら 5) は,TTP 患者 23 例と播種性血管内凝固 (disseminated intravascular coagulation:dic) 患者 10 例について, 各臓器の血栓を抗フィブリノゲン抗体と抗 VWF 抗体で免疫組織染色し, TTP 患者での血管内血栓と血管内皮細胞下ヒアリン物質は抗フィブリノゲン抗体では軽度にしか染色されないが, 抗 VWF 抗体では濃染されることを示した. さらに, 電子顕微鏡を用いてTTP 患者で認められた血栓の大部分は脱顆粒し, 変型した血小板から形成されていることを確認した. 一方,DIC 患者の血栓はTTPのそれとは全く逆で, 抗フィブリノゲン抗体では強度に, また抗 VWF 抗体では薄く染色される像が観察された 5). これらの結果からも,TTP ではVWFと血小板が反応して血小板血栓が形成されていることが証明された. さらに, 造血幹細胞移植や悪性腫瘍に合併する二次性 TTP(TMA) においては, その多くがインヒビター陰性で酵素活性もほぼ正常であるため, その病因としては血管内皮細胞障害が推定されている. 生体内では, 血管内皮細胞はUL-VWFMを産生 放出する一方で, これが高ずり応力下で効果的に分解されるには UL-VWFMが内皮細胞表面に部分的に固相化されることが必要と考えられている. この結合には内皮細胞のWeibel-Palade 体からVWFとともに細胞表面に発現されるPセレクチンや血管内皮細胞表面に発現しているintegrin αvβ3 が重要であると考えられている. しかし, 何らかの原因により広範な内皮細胞障害が加わると, 同細胞内のWeibel-Palade 体に貯蔵されている UL-VWFMが一挙に循環血中へと大量放出されるも, 血管内皮細胞上には結合し得ないために ADAMTS13による効果的な分解が起こらないため,TTP(TMA) が発症すると推定されている. 3. 血小板血栓形成のメカニズム USSは先天性疾患であるが, 成人後に診断される症例が多数存在し, その代表的な誘因とし 610 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号

5 VWF 100% VWF 250% VWF 500% -A10 ADAMTS13:AC 100% + A10 ADAMTS13:AC < 0.5% 図 3 フローチャンバー実験系を用いた壁血栓形成の 3Dイメージ上段はADAMTS13 活性正常で下段は欠乏状態.ADAMTS13 欠乏状態では血栓形成がADAMTS13 活性正常に比して増加しており,VWF 濃度依存性に血栓形成が著しく亢進している. そして, 前者ではガラス板表面を覆うように血栓が成長するのに対して, 後者では垂直方向へ巨大化する傾向が認められた. て妊娠がある.USSでは, 常にADAMTS13 活性が著減しているが, 妊娠中期 ~ 後期にTTP 発作が出現する. これは, 非妊娠期と比較してVWF 濃度が増加することにより血小板血栓が形成されるためであり,ADAMTS13のみならず, その基質であるVWFによってTTPの発症が規定されていることが推察された. さらに, 我々の検討では, 全血流動状況下での壁血栓形成について,ADAMTS13 中和活性を持つ抗 ADAMTS13モノクローナル抗体 (A10) を用いて検討を行ったところ,ADAMTS13 欠乏下ではVWF 濃度依存性に血小板凝集並びに血栓形成が亢進することが判明した. また, ADAMTS13 存在下では水平方向に血栓が増大するのに対して, 欠乏下では垂直方向への成長が顕著で巨大化する傾向が認められた ( 図 3). これらの結果から,ADAMTS13 は血流の垂直方向への血栓成長を抑制することにより, 血栓の過剰形成を防ぐ働きを持つことが示唆された. さらに, 志田らは,ADAMTS13 によるVWF 切断で露出するVWF A2ドメインのTyr1605を特異的に認識するモノクローナル抗体 (N10) を用いて, 全血流動状況下での壁血栓形成における ADAMTS13のVWF 切断作用の発現部位解析を行った 6). この結果,ADAMTS13 はVWF 依存性血小板血栓が形成される高ずり速度 (1,500 s -1 ) をさらに上回る 12,000 s -1 という極めて高いずり速度において, 血流に直接暴露され, かつ血栓成長の前線である血栓表面部位で優先的に VWF 切断を行っていることが判明し, この作用はずり速度依存性に亢進していることが明らかとなった. すなわち, 細小動脈が傷害されると直ちに生命維持を目的とした生体からの血液喪失を防ぐために, 高ずり速度下でのVWF 依存性の血小板粘着並びに初期相の血小板血栓形成が行われる. しかし, このまま血栓が血管内腔に向かって大きく成長 増大すると, 血管を閉塞することによって血流が遮断され, 臓器障害が引き起こされる. そのため,ADAMTS13は血栓の成長によって狭小化した血管内腔に生ずる極めて高いずり速度下では,VWFを切断することによって血栓のさらなる成長 増大を抑制し, 血管閉塞機転を回避していると考えられた. このように,ADAMTS13 は血栓の成長によって変化するずり応力によってVWFの分子量を制御し, その機能を調節することで過剰な血栓形成 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号 611

6 を回避していることが明らかとなった. 4.TTPの治療先天性 TTP(USS) の治療方針が比較検討された臨床研究はないものの, その病態から ADAMTS13 酵素の補充を目的とした新鮮凍結血漿 (frozen fresh plasma:ffp) の輸注療法が一般に行われている. 具体的には, 血小板数を指標にして,FFP 5~10 ml/kgを 2~3 週間ごとに定期投与することによって,TTPの発症を予防していることが多い. しかし, 症例によっては ADAMTS13 活性が低下しているが, 通常は無症状の患者も存在し, 症状出現時にのみFFPの投与が行われている症例もある. この場合にも, 腎障害が進行する症例もあることから慎重な経過観察が必要である 7). 一方, 後天性 TTPの急性期の治療としては血漿交換療法が通常行われている. カナダのグループの前向き研究の結果, 血漿交換群は生存率において有意に血漿輸注群を上回っており, 前者は後者に比して死亡リスクを約 1/3に減じることが認められた. また, 治療有効率は血漿交換群が血漿輸注群の1.85 倍と明らかな血漿交換療法の優越性が示された. 一方, 血漿交換における使用血漿製剤の種類, 投与量, さらに施行回数の検討では, 生存率ならびに有効率において統計学的な有意差は認められなかった. この結果から, 後天性 TTP 患者の標準治療は血漿交換療法であることが明らかとなった. その有効性の理由として,1ADAMTS13 酵素の補充, 2ADAMTS13に対する自己抗体の除去,3 正常なサイズのVWFの補充,4UL-VWFM の除去,5 過剰なサイトカインの除去などが想定されている. 英国のガイドラインによれば, 血漿交換療法は可及的速やかに導入し, 当初は連日施行することが推奨されている. その後, 血小板数, LDH(lactate dehydrogenase), ヘモグロビンなどの値を指標とし, 精神神経症状の改善がみら れ, これらの数値が正常範囲内に回復した後, さらに血漿交換を2 日間継続し, 病状の再燃がなければ治療間隔を広げていくとされている 8). 本邦でも一般には治療開始後 3~5 日間は FFP 50~80 ml/kg/ 日の血漿交換を連日行い, 病勢が落ち着いた時点で隔日施行に延長している. しかし, 保険診療では血漿交換の施行回数は月 12 回程度までの上限があり, 十分な回数が行えないことが多い. なお, 自己抗体の力価が低いなどの理由により血漿輸注のみで軽快する症例も散見されるが, 施設の都合や重篤な合併症などで緊急避難的に血漿交換への橋渡しとして行うこと以外は推奨されていない. さらに, 急性期に血小板数の低下を是正するための血小板輸血はかえって血栓症を惹起して病状の悪化を招く可能性が高いため, 出血症状によりどうしても必要な場合以外には推奨されない. 抗血小板薬の有用性については, 後天性 TTP 患者 72 症例を対象に血漿交換療法 +ステロイド療法を行い, 抗血小板療法としてアスピリンとジピリダモールを併用した群 ( 併用群 ) と併用しない群 ( 非併用群 ) の生存率と有効率が後方視的に比較検討されている 9). その結果, 後天性 TTP 患者の急性期における治療効果の有効率は併用群で91.4%, 非併用群で75.6% と併用群にて良好であった.15 病日における生存率は併用群が97.2%, 非併用群で86.5% と併用群が有意に予後良好であった. さらに,TTPの再発予防を目的にチクロピジンを投与された群での 1 年再発率は6.25% で, 非投与群の21.4% に比して有意に低かった. この結果から, 後天性 TTP 患者に対する血漿交換療法とステロイド治療において抗血小板薬であるアスピリン ( バイアスピリン錠 ) やジピリダモール ( ペルサンチン錠 ) の併用が有効であること, さらに, 再発予防としてのチクロピジン ( パナルジン錠 ) が有効であることが明らかとなった. しかし, チクロピジンは薬剤性 TTPの原因薬物の1つであること, さらに, 少数例ではあるが併用によって 612 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号

7 重篤な出血症状の合併が報告されているため, 実際には低容量のアスピリンを血小板数が5 万 /μl 以上に回復してから投与することが推奨されている. ADAMTS13に対する自己抗体の産生を抑制する目的としては血漿交換療法に免疫抑制療法が併用され, 初発例においてはステロイド療法 ( メチルプレドニゾロン :1~2 mg/kg/ 日もしくはパルス療法 1 g/ 日 3 日間 ) が行われるのが一般的である. しかし, 再発もしくは難治例に対しては, 初発時のステロイド治療に替わって, シクロスポリン ( ネオーラルカプセル :4~ 6 mg/kg, 保険適用外 ), シクロホスファミド ( エンドキサンP 錠 :100 mg/ 日, 保険適用外 ), 硫酸ビンクリスチン ( オンコビン注 : 初回 1~ 2 mg/ 週静注, 保険適用外 ) などの投与が経験的に行われてきた. 最近では, 再発並びに治療抵抗性の後天性 TTPに対して悪性リンパ腫などの治療薬であるリツキシマブ ( リツキサン注 :375 mg/m 2, 保険適用外 ) の有用性が報告されている. 本剤は抗 CD20キメラ型モノクローナル抗体であり, 細胞表面にCD20を発現しているBリンパ球に結合し, 細胞傷害を与える薬剤である. 当初,CD20 陽性のリンパ増殖性悪性疾患がその治療対象であったが, 最近では自己抗体産生によって引き起こされる特発性血小板減少性紫斑病や自己免疫性溶血性貧血, さらに後天性血友病の治療にも有効であることが報告されている. 海外では標準治療である血漿交換療法 +ステロイド療法に抵抗性の再発および難治性の後天性 TTP25 症例を対象としてリツキシマブを血漿交換療法との併用で週 1 回投与を計 4 回行い, その有用性と安全性を後方視的に検討 したところ, 全 25 症例で寛解が得られ, 寛解到達日は中間値で初回のリツキシマブ投与から 11 病日目であった 10). 治療に必要であった血漿交換の施行回数はリツキシマブ投与前の13 回に対して, 投与後は9 回に減少した. 最終的に 25 症例中 21 症例 (84%) でADAMTS13 活性は正常化し,20 症例で自己抗体が著明に減少した. 投与後の観察期間は中央値 10カ月 ( 最長 33カ月 ) と比較的短期間ではあるが, 再発は1 例も認められなかった. リツキシマブ投与時の副作用は通常予防に用いられている前処置にて対処可能であり, 感染症の合併も認められなかった 10). このように, リツキサン治療が有効である理由としては,ADAMTS13に対するIgG 型自己抗体を産生している特異的 Bリンパ球を傷害し, 排除することにより, 早期から ADAMTS13 活性の回復が得られ, その状態が長期間維持されるためと推察されている. おわりに 最新の知見によりTTPの病因並びにその病態が解明されているが, いまだ不明な点は多く, 今後もさらなる研究によりその全貌が明らかになっていくことが期待されている. 治療についてはリコンビナントADAMTS13 製剤が開発され, 海外にて臨床試験が開始されている. リツキシマブについては, 本邦でも再発および難治性の後天性 TTP 治療として医師主導臨床試験が現在進行中であり, 早期の承認が得られることが期待されている. 著者の COI(conflicts of interest) 開示 : 松本雅則 ; 講演料 ( 旭化成ファーマ ) 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号 613

8 文献 1 ) Moschcowitz E : Hyaline thrombosis of the terminal arterioles and capillaries : a hitherto undescribed disease. Proc NY Pathol Soc 24 : 21 24, ) Amorosi EL, Ultmann JE : Thrombotic thrombocytopenic purpura : report of 16 cases and review of the literature. Medicine 45 : , ) Moake JL, et al : Unusually large plasma factor VIII : von Willebrand factor multimers in chronic relapsing thrombotic thrombocytopenic purpura. N Engl J Med 307 : , ) Levy GG, et al : Mutations in a member of the ADAMTS gene family cause thrombotic thrombocytopenic purpura. Nature 413 : , ) Asada Y, et al : Immunohistochemistry of vascular lesion in thrombotic thrombocytopenic purpura, with special reference to factor VIII related antigen. Thromb Res 38 : , ) Shida Y, et al : Functional imaging of shear-dependent activity of ADAMTS13 in regulating mural thrombus growth under whole blood flow conditions. Blood 111 : , ) Fujimura Y, et al : von Willebrand factor-cleaving protease and Upshaw-Schulman syndrome. Int J Hematol 75 : 25 34, ) Allford SL, et al. Guidelines on the diagnosis and management of the thrombotic microangiopathic haemolytic anaemias. Br J Hematol 120 : , ) Bobbio-Pallavicini E, et al : Antiplatelet agents in thrombotic thrombocytopenic purpura(ttp). Results of a randomized multicenter trial by the Italian cooperative group for TTP. Haematologica 82 : , )Yomtovian R, et al : Rituximab for chronic recurring thrombotic thrombocytopenic purpura : a case and review of the literature. Br J Haematol 124 : , 日本内科学会雑誌 104 巻 3 号

ADAMTS13 活性が著減する定型的 TTP として ADAMTS13 遺伝子異常に基づく先天性 TTP( 別名 Upshaw-Schulman 症候群, USS) と ADAMTS13 対する IgG IgA あるいは IgM 型の中和ないし非中和自己抗体による後天性 TTP が知られている こ

ADAMTS13 活性が著減する定型的 TTP として ADAMTS13 遺伝子異常に基づく先天性 TTP( 別名 Upshaw-Schulman 症候群, USS) と ADAMTS13 対する IgG IgA あるいは IgM 型の中和ないし非中和自己抗体による後天性 TTP が知られている こ 血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP)(140121) 溶血 血小板減少 腎障害 神経症状 発熱などで疑うべき疾患だ 何かと鑑別に挙がるので 簡単に復習しておこうと思う 血栓性微小血管障害症 (thrombotic microangiopathy, TMA) という病理学的診断名がある これは 1) 細血管障害性溶血性貧血 (microangiopathic hemolytic anemia: MAHA)

More information

TTP 治療ガイド ( 第二版 ) 作成厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班 ( 主任研究者村田満 ) 血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 緊急に治療を必要とする致死的疾患である

TTP 治療ガイド ( 第二版 ) 作成厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班 ( 主任研究者村田満 ) 血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 緊急に治療を必要とする致死的疾患である TTP 治療ガイド ( 第二版 ) 作成厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業 血液凝固異常症等に関する研究班 ( 主任研究者村田満 ) 血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 緊急に治療を必要とする致死的疾患である 原因不明の血小板減少と溶血性貧血を認めた場合に本疾患を疑うことが重要である 指定難病の診断基準では ADAMTS13

More information

236 発熱 精神神経症状の古典的 5 徴候で従来は診断されていた 3) その後 ADAMTS13 が発見され 現在では ADAMTS13 活性が 10% 未満の症例を指すようになった 4) TTP には ADAMTS13 遺伝子に異常がある先天性 TTP( 別名 Upshaw-Schulman 症

236 発熱 精神神経症状の古典的 5 徴候で従来は診断されていた 3) その後 ADAMTS13 が発見され 現在では ADAMTS13 活性が 10% 未満の症例を指すようになった 4) TTP には ADAMTS13 遺伝子に異常がある先天性 TTP( 別名 Upshaw-Schulman 症 モダンメディア 62 巻 7 号 2016[ 臨床検査アップデート ]235 臨床検査アップデート 7 Up date 血栓性微小血管症 (TMA) 診断における ADAMTS13 検査の重要性 The importance of the examination for ADAMTS13 in the thrombotic microangiopathy (TMA) diagnosis まつ もと

More information

64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって始めて報告された疾患で 症状は 1) 細血管障害性溶血性貧血 2) 破壊性血小板減少 3) 細血管内血小板血栓 4) 発熱 5) 動揺性精神神経障害を

64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって始めて報告された疾患で 症状は 1) 細血管障害性溶血性貧血 2) 破壊性血小板減少 3) 細血管内血小板血栓 4) 発熱 5) 動揺性精神神経障害を 64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって始めて報告された疾患で 症状は 1) 細血管障害性溶血性貧血 2) 破壊性血小板減少 3) 細血管内血小板血栓 4) 発熱 5) 動揺性精神神経障害を加え これを古典的 5 徴候と称する 一方 これによく似た溶血性尿毒症候群 (HUS) は上記の 1)~3)

More information

064 血栓性血小板減少性紫斑病

064 血栓性血小板減少性紫斑病 64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (TTP:thrombotic thrombocytopenic purpura) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって始めて報告された疾患で 歴史的には 1) 消耗性血小板減少 2) 細血管障害性溶血性貧血 3) 腎機能障害 4) 発熱 5) 動揺性精神神経障害古典的 5 徴候で診断されていた その後

More information

64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって初めて報告された疾患で 歴史的には1) 消耗性血小板減少 2) 微小血管症性溶

64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって初めて報告された疾患で 歴史的には1) 消耗性血小板減少 2) 微小血管症性溶 64 血栓性血小板減少性紫斑病 概要 1. 概要血栓性血小板減少性紫斑病 (thrombotic thrombocytopenic purpura:ttp) は 1924 年米国の Eli Moschcowitz によって初めて報告された疾患で 歴史的には1) 消耗性血小板減少 2) 微小血管症性溶血性貧血 3) 腎機能障害 4) 発熱 5) 動揺性精神神経障害の古典的 5 徴候で診断されていた その後

More information

日本血栓止血学会誌 第19巻 第3号

日本血栓止血学会誌 第19巻 第3号 血栓止血誌 19(3) : 358~362, 2008 IV 屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈 8 TTP Diagnosis and Therapeutic Approaches for TTP 藤村吉博 Yoshihiro Fujimura Key words: TTP,HUS,ADAMTS13,plasma exchange,rituxan 興 Point 興 TTP HUS TMA

More information

109 非定型溶血性尿毒症症候群

109 非定型溶血性尿毒症症候群 109 非典型溶血性尿毒症症候群 概要 1. 概要溶血性尿毒症症候群 (hemolytic-uremic syndrome; HUS) は 微小血管症性溶血性貧血 血小板減少 急性腎障害を3 徴候とする 5 歳未満の小児に多く見られる疾患である HUS の約 90% は下痢を伴い O157 等の病原性大腸菌に感染することで発症する 一方で 病原性大腸菌感染によらない HUS が約 10% 存在し それらは血栓性微小血管症

More information

血栓止血誌 24(6):680~684, 2013 第 6 回 DAIICHI-SANKYO SYMPOSIUM FOR THROMBOSIS UPDATE Thrombotic Thrombocytopenic Purpura(TTP) と Hemolytic Uremic Syndrome(HU

血栓止血誌 24(6):680~684, 2013 第 6 回 DAIICHI-SANKYO SYMPOSIUM FOR THROMBOSIS UPDATE Thrombotic Thrombocytopenic Purpura(TTP) と Hemolytic Uremic Syndrome(HU 血栓止血誌 24(6):680~684, 2013 第 6 回 DAIICHI-SANKYO SYMPOSIUM FOR THROMBOSIS UPDATE Thrombotic Thrombocytopenic Purpura(TTP) と Hemolytic Uremic Syndrome(HUS) ~ 病態解明と診断確定のための新たなマーカー ~ Novel markers for differential

More information

日本内科学会雑誌第104巻第9号

日本内科学会雑誌第104巻第9号 教育講演 TMA:HUS と atypical HUS 南学正臣吉田瑤子加藤秀樹 Key words 非典型溶血性尿毒症症候群, 血栓性微小血管症, 補体, 急性腎障害 1. 血栓性微小血管症 (thrombotic microangiopathy:tma) とは 血栓性微小血管症 (thrombotic microangiopathy:tma) は微小血管症性溶血性貧血, 消費性血小板減少, 微小血管内血小板血栓を三主徴とする症候群である.TMAにはADAMTS13(a

More information

6. 治療法非典型溶血性尿毒症症候群と診断されれば 血漿交換 血漿輸注療法が行われ 唯一の治療であった 非典型溶血性尿毒症症候群に対して 補体 C5 に対するモノクローナル抗体であるエクリズマブが 2013 年 9 月に本邦でも保険適応となり 治療効果が期待されている 7. 研究斑血液凝固異常症等に

6. 治療法非典型溶血性尿毒症症候群と診断されれば 血漿交換 血漿輸注療法が行われ 唯一の治療であった 非典型溶血性尿毒症症候群に対して 補体 C5 に対するモノクローナル抗体であるエクリズマブが 2013 年 9 月に本邦でも保険適応となり 治療効果が期待されている 7. 研究斑血液凝固異常症等に 腎 泌尿器系疾患 非典型溶血性尿毒症症候群 (ahus) 1. 概要溶血性尿毒症症候群 (HUS) は 微小血管症性溶血性貧血 血小板減少 急性腎障害を 3 徴候とし 小児に多く見られる疾患である HUS の約 90% は下痢を伴い O157 等の病原性大腸菌に感染することで発症する 一方で 病原性大腸菌感染によらない HUS が存在し それらは血栓性微小血管症 (TMA) から病原性大腸菌感染による

More information

PT51_p69_77.indd

PT51_p69_77.indd 臨床講座 特発性血小板減少性紫斑病 ITP の登場によりその危険性は下がりました また これまで 1 ヘリコバクター ピロリの除菌療法 治療の中心はステロイドであり 糖尿病 不眠症 胃炎 ヘリコバクター ピロリ ピロリ菌 は 胃炎や胃 十二指 満月様顔貌と肥満などに悩む患者が多かったのですが 腸潰瘍に深く関わっています ピロリ菌除菌療法により約 受容体作動薬によりステロイドの減量 6 割の患者で 血小板数が

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

ロミプレート 患者用冊子 特発性血小板減少性紫斑病の治療を受ける患者さんへ

ロミプレート 患者用冊子 特発性血小板減少性紫斑病の治療を受ける患者さんへ はじめ に 特発性血小板減少性紫斑病 ITP は血小板が減少し その 結果として出血の危険が高まる病気で 国が指定する難病 特定疾患 の対象になっています 慢性に経過する病気の性格上 治療の目標は出血を防ぐ ことです 血小板数が5万/μL以上であれば通常は出血の危険はほと んどありませんので 定期的に血小板数と出血症状をみな がら経過を観察します ロミプレートは 慢性 ITP の治療において 新たな作用で

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 21 年 4 月 3 日現在 研究種目 : 基盤研究 (C) 研究期間 :2007~2008 課題番号 :19591129 研究課題名 ( 和文 ) 血流状況下における VWF-ADAMTS13 の機能連関の解析 研究課題名 ( 英文 ) Analysis of functional relationships between VWF and ADAMTS13

More information

検査項目情報 von Willebrand 因子 ( フォン ウィルレブランド因子 ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査

検査項目情報 von Willebrand 因子 ( フォン ウィルレブランド因子 ) Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 一次サンプル採取マニュアル 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 6535 2. 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 >> 2B480. Ver.5 von Willebrand factor 連絡先 : 3764 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 2B480 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料 >> 検体検査実施料 >> ( 血液学的検査 ) 分析物 D006 16

More information

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における

More information

109 非典型溶血性尿毒症症候群 概要 1. 概要溶血性尿毒症症候群 (hemolytic uremic syndrome:hus) は 微小血管症性溶血性貧血 血小板減少 急性腎障害を3 徴候とする 小児に多く見られる疾患である HUS の約 90% は下痢を伴い O157 等の病原性大腸菌に感染

109 非典型溶血性尿毒症症候群 概要 1. 概要溶血性尿毒症症候群 (hemolytic uremic syndrome:hus) は 微小血管症性溶血性貧血 血小板減少 急性腎障害を3 徴候とする 小児に多く見られる疾患である HUS の約 90% は下痢を伴い O157 等の病原性大腸菌に感染 109 非典型溶血性尿毒症症候群 概要 1. 概要溶血性尿毒症症候群 (hemolytic uremic syndrome:hus) は 微小血管症性溶血性貧血 血小板減少 急性腎障害を3 徴候とする 小児に多く見られる疾患である HUS の約 90% は下痢を伴い O157 等の病原性大腸菌に感染することで発症する 一方で 病原性大腸菌感染によらない HUS が約 10% 存在し それらは血栓性微小血管症

More information

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル

図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル 60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が

More information

dr

dr 成人および小児膜性腎症における M-type ホスホリパーゼ A2 受容体の免疫組織学的検出 東京女子医科大学腎臓病総合医療センター病理検査室 堀田茂 はじめに膜性腎症は 糸球体基底膜上皮下に形成される免疫複合体により糸球体上皮障害が惹起される糸球体腎炎である 本邦においては 成人ネフローゼ症候群の原因では膜性腎症が一番多く約 35% を占め 小児では少なく 1%~7% と報告されている 発症年齢は

More information

今後の改訂予定について 編集の独立性について 利益相反と普遍性の確保について ガイドライン作成委員会 委員会 中間報告会など開催記録 評価委員会総括 評価委員会 開催記録 外部評価委員会 利益相反情報について 利益相反情報についての開示 1) 腎性貧血とは, 腎臓においてヘモグロビンの低下に見合った十分量のエリスロポエチン (EPO) が産 生されないことによってひき起こされる貧血であり,

More information

64 は認められなかった 術前に施行したIVIgの効 きた 特に 小児例では血漿交換は肉体的侵襲が 果が明らかでなかったため 2月20日より単純血 大きく Blood Accessも難iしいことから1 IVIg 漿交換を施行した 第1回施行直後より 開瞼3 mmまで可能となり 眼球運動も改善 3回目終了 が推奨されてきている11 12 後より水分経口摂取開始 4回目終了後には人工 呼吸器から離脱が可能となり著明な改善効果を認

More information

Microsoft Word - 届出基準

Microsoft Word - 届出基準 第 4 三類感染症 1 コレラ (1) 定義コレラ毒素 (CT) 産生性コレラ菌 (Vibrio cholerae O1) 又は V. cholerae O139 による急性感染性腸炎である (2) 臨床的特徴潜伏期間は数時間から 5 日 通常 1 日前後である 近年のエルトールコレラは軽症の水様性下痢や軟で経過することが多いが まれに 米のとぎ汁 様の臭のない水様を 1 日数リットルから数十リットルも排泄し

More information

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32 白血球増加の初期対応 白血球増加が 30,000~50,000/μL 以上と著明であれば, 白血病の可能性が高い すぐに専門施設 ( ) に紹介しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, まず発熱など感染症を疑う症状 所見に注目しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, 白血球分画を必ずチェックしよう 成熟好中球 ( 分葉核球や桿状核球 ) 主体の増加なら, 反応性好中球増加として対応しよう ( 図

More information

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (

汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 ( 平成 29 年 3 月 1 日 汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 皮膚科学の秋山真志 ( あきやままさし ) 教授 柴田章貴 ( しばたあきたか ) 客員研究者 ( 岐阜県立多治見病院皮膚科医長 ) 藤田保健衛生大学病院皮膚科の杉浦一充 ( すぎうらかずみつ 前名古屋大学大学院医学系研究科准教授

More information

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D>

<4D F736F F D20322E CA48B8690AC89CA5B90B688E38CA E525D> PRESS RELEASE(2017/07/18) 九州大学広報室 819-0395 福岡市西区元岡 744 TEL:092-802-2130 FAX:092-802-2139 MAIL:koho@jimu.kyushu-u.ac.jp URL:http://www.kyushu-u.ac.jp 造血幹細胞の過剰鉄が血液産生を阻害する仕組みを解明 骨髄異形成症候群の新たな治療法開発に期待 - 九州大学生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 大道正英 髙橋優子 副査副査 岡 田 仁 克 辻 求 副査 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent transforming growth factor- binding protein-4 is downregulated in breast

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中谷夏織 論文審査担当者 主査神奈木真理副査鍔田武志 東田修二 論文題目 Cord blood transplantation is associated with rapid B-cell neogenesis compared with BM transpl

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中谷夏織 論文審査担当者 主査神奈木真理副査鍔田武志 東田修二 論文題目 Cord blood transplantation is associated with rapid B-cell neogenesis compared with BM transpl 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中谷夏織 論文審査担当者 主査神奈木真理副査鍔田武志 東田修二 論文題目 Cord blood transplantation is associated with rapid B-cell neogenesis compared with BM transplantation ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 造血細胞移植は造血疾患の治療として用いられている

More information

(別添様式1)

(別添様式1) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本呼吸器学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 2 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 シクロスポリンネオーラルノバルテイス ファーマ ( 選定理由 )

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ (ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54

More information

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果

2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果 2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は

More information

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液

参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 参考 9 大量出血や急速出血に対する対処 参考 11 慢性貧血患者における代償反応 2) 投与方法 (1) 使用血液 3) 使用上の注意 (1) 溶血の防止 赤血球液 RBC 赤血球液 参考 血液製剤の使用指針 ( 新旧対照表 ) 平成 28 年 6 月一部改正 目次 項目新旧赤血球液赤血球濃厚液 [ 要約 ] 赤血球液の適正使用 使用指針 3) 周術期の輸血 (2) 術中投与 投与量 使用上の注意点 はじめに Ⅰ 血液製剤の使用の在り方 3. 製剤ごとの使用指針の考え方 1) 赤血球液と全血の投与について 3) 新鮮凍結血漿の投与について 4) アルブミン製剤の投与について 5)

More information

Table 1 Characterization of thrombotic microangiopathies (TMAs) Diseases TTP HUS Thrombotic thromobocytopenic purpura Hemolytic uremic syndrome (Mosch

Table 1 Characterization of thrombotic microangiopathies (TMAs) Diseases TTP HUS Thrombotic thromobocytopenic purpura Hemolytic uremic syndrome (Mosch Online publication December 10, 2009 総 説 第 48 回 総 会 シンポジウム 7 循 環 領 域 における 血 栓 止 血 学 のトピックス 血 栓 性 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病 要 旨 : EBM 2001 von Willebrand VWF ADAMTS13 TTP VWF ADAMTS13 J Jpn Coll Angiol, 2009, 49:

More information

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc 1 要約 Pin1 inhibitor PiB prevents tumor progression by inactivating NF-κB in a HCC xenograft mouse model (HCC 皮下移植マウスモデルにおいて Pin1 インヒビターである PiB は NF-κB 活性を低下させることにより腫瘍進展を抑制する ) 千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻 ( 主任

More information

Microsoft Word KDIGO_GN_ES_J docx

Microsoft Word KDIGO_GN_ES_J docx KDIGO Clinical Guideline for Glomerulonephritis 糸球体腎炎のための KDIGO 診療ガイドライン [推奨条文サマリーの公式和訳] 1 章 ӧ 紫斑病性腎炎 ӧ 2 A B C D 3 Kidney International Supplements (2012) 2, 139; doi:10.1038/kisup.2012.9 /KDIGO, Kidney

More information

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起

60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起こされる病態です 免疫力が低下している場合に 急性腎盂腎炎や肺炎 急性白血病 肝硬変 悪性腫瘍などさまざまな疾患によって誘発され

More information

日本内科学会雑誌第96巻第4号

日本内科学会雑誌第96巻第4号 β 図 1A.rituximab による再発 indolentlymphoma に対する治療成績 (PFS)( 文献 9 より ) 図 1B. 初発濾胞性リンパ腫に対する rituximab による治療成績 ( 評価可能全 49 例の progression-freesurvival, 文献 10 より ) 図 2. 濾胞性リンパ腫に対する rituximab の単剤投与後の rituximab

More information

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾 2 緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾向が強い 多剤耐性緑膿菌は5類感染症定点把握疾患 赤痢菌属 グラム陰性通性嫌気性桿菌 腸内細菌科

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer ( 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > Insulin-like growth factor ( 以下 IGF)

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 (ICD10: C81 85, C96 ICD O M: 9590 9729, 9750 9759) 治癒モデルの推定結果が不安定であったため 治癒モデルの結果を示していない 203 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 71 68 50 53 52 45 47 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 43 38 41 76

More information

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検

一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法

More information

1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め

1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め 1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP 125 6 7 alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O 7 137 DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認められない PAIgG 177 3ng 107 cell meq 1 砂糖水試験 一 Fe 236 μg

More information

1) 自己免疫性後天性 F13 欠乏症では 出血を止めるために F13 濃縮製剤を注射することが必要である ただし 自己抗体によるインヒビターや免疫複合体除去亢進があるので 注射した F13 が著しく早く効かなくなるため 止血するまで投与薬の増量 追加を試みるべきである 2) 自己免疫性後天性 F8

1) 自己免疫性後天性 F13 欠乏症では 出血を止めるために F13 濃縮製剤を注射することが必要である ただし 自己抗体によるインヒビターや免疫複合体除去亢進があるので 注射した F13 が著しく早く効かなくなるため 止血するまで投与薬の増量 追加を試みるべきである 2) 自己免疫性後天性 F8 288 自己免疫性後天性凝固因子欠乏症 概要 1. 概要血液が凝固するために必要なタンパク質である凝固因子が 先天性や遺伝性ではない理由で著しく減少するため 止血のための止血栓ができにくくなったり 弱くなって簡単に壊れやすくなり 自然にあるいは軽い打撲などでさえ重い出血を起こす疾病である ここでは 欠乏する凝固因子の種類により 1) 自己免疫性後天性凝固第 XIII/13 因子 (F13) 欠乏症

More information

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) chorionic gonadotropin 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 分析物 9186 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. Ver.2 4F090 HCGβ サブユニット (β-hcg) 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料

More information

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する

糖鎖の新しい機能を発見:補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する 糖鎖の新しい機能を発見 : 補体系をコントロールして健康な脳神経を維持する ポイント 神経細胞上の糖脂質の糖鎖構造が正常パターンになっていないと 細胞膜の構造や機能が障害されて 外界からのシグナルに対する反応や攻撃に対する防御反応が異常になることが示された 細胞膜のタンパク質や脂質に結合している糖鎖の役割として 補体の活性のコントロールという新規の重要な機能が明らかになった 糖脂質の糖鎖が欠損すると

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > platelet derived growth factor (PDGF 血小板由来成長因子)-C,

More information

Microsoft Word - ③中牟田誠先生.docx

Microsoft Word - ③中牟田誠先生.docx RA 治療と肝炎 中牟田誠国立病院機構九州医療センター肝臓センター (2012 年 第 13 回博多リウマチセミナー ) はじめに RA 治療の基本は免疫抑制をかけることになると思われるが そのためには種々の薬剤 ステロイド メトトレキサートを代表として 特に最近は生物学的製剤と呼ばれ強力な免疫抑制効果を持つ インフリキシマブ エタネルセプトなどが使用されている これらの治療経過中に肝障害が出現してくることも稀なことではなく

More information

-119-

-119- -119- - 日中医学協会助成事業 - 前立腺がんの造骨性骨転移のメカニズム解明 研究者氏名中国所属機関日本研究機関指導責任者共同研究者 王麗楊中国医科大学大阪大学歯学研究科教授米田俊之相野誠 要旨 近年日本の男性において急増している前立腺がんは死亡率の第 2 位にランクされている 80% 以上の前立腺癌は造骨性の骨転移を示し 患者の QOL および生存期間を著しく低下させる 前立腺がん発生のメカニズムには未だ不明な点が多く

More information

2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没

2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没 2018 年 10 月 4 日放送 第 47 回日本皮膚アレルギー 接触皮膚炎学会 / 第 41 回皮膚脈管 膠原病研究会シンポジウム2-6 蕁麻疹の病態と新規治療法 ~ 抗 IgE 抗体療法 ~ 島根大学皮膚科 講師 千貫祐子 はじめに蕁麻疹は膨疹 つまり紅斑を伴う一過性 限局性の浮腫が病的に出没する疾患であり 多くは痒みを伴います 日本皮膚科学会の 2011 年版の蕁麻疹診療ガイドラインでは 蕁麻疹及び血管性浮腫を

More information

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http

脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http 脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or

More information

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研

公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 平成 27 年 12 月 1 日 信濃町地区研究者各位 信濃町キャンパス学術研究支援課 公募情報 平成 28 年度日本医療研究開発機構 (AMED) 成育疾患克服等総合研究事業 ( 平成 28 年度 ) 公募について 11 月 27 日付で平成 28 年度 成育疾患克服等総合研究事業

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 一次止血異常による出血性疾患 - von Willebrand 病と先天性血小板機能異常症 - 赤血球血小板白血球 第 19 回 血液学を学ぼう! 2015.9.14 Wikipedia から 本日の目次 出血を止める方法 血小板とは 血小板の働き 出血する3つの先天性疾患 メインはvon Willebrand 病 転んで出血すると 1 血小板の粘着 凝集 ( 一次止血 ) 血小板 血管内皮細胞 障害血管壁

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 ABO Transpl. Immunol., 20: 132 138, 2009 ABO 1 1. 2 ABO 2. A B 4 A B 3a,b 8 3c 8 BATP A B RBC HA 3d BATP A B 3e,f 8 BATP HA A B A および B 抗体の結合を約 60%阻害した 次に BATP でブロッキングした A/B 型腎組 HA 活性阻害効果および抗血液型抗体結合 織における抗

More information

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k 各位 2018 年 5 月 21 日 ヘムライブラ の 2 本の第 III 相国際共同治験の成績を世界血友病連盟 (WFH)2018 世界大会で発表 中外製薬株式会社 ( 本社 : 東京 代表取締役社長 CEO: 小坂達朗 ) は 血友病 A 治療薬ヘムライブラ [ 一般名 : エミシズマブ ( 遺伝子組換え )] について 第 III 相国際共同治験である HAVEN 3 試験 (NCT02847637)

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形

の活性化が背景となるヒト悪性腫瘍の治療薬開発につながる 図4 研究である 研究内容 私たちは図3に示すようなyeast two hybrid 法を用いて AKT分子に結合する細胞内分子のスクリーニングを行った この結果 これまで機能の分からなかったプロトオンコジン TCL1がAKTと結合し多量体を形 AKT活性を抑制するペプチ ド阻害剤の開発 野口 昌幸 北海道大学遺伝子病制御研究所 教授 広村 信 北海道大学遺伝子病制御研究所 ポスドク 岡田 太 北海道大学遺伝子病制御研究所 助手 柳舘 拓也 株式会社ラボ 研究員 ナーゼAKTに結合するタンパク分子を検索し これまで機能の 分からなかったプロトオンコジンTCL1がAKTと結合し AKT の活性化を促す AKT活性補助因子 であることを見い出し

More information

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関 Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation

More information

肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝

肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝 エンテカビル トーワ を服用されている方へ B 型慢性肝疾患の治療のために 監修 国立大学法人高知大学医学部消化器内科学講座 教授西原利治先生 施設名 2017 年 10 月作成 (C-1) 肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが

More information

汎発性膿庖性乾癬の解明

汎発性膿庖性乾癬の解明 汎発性膿疱性乾癬の病因の解明 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 皮膚病態学杉浦一充 ( すぎうらかずみつ ) 准教授 秋山真志 ( あきやままさし ) 教授らの研究チームは 国内 11 施設との共同研究で汎発性膿疱性乾癬の 8 割以上の患者の病因がインターロイキン 36 受容体阻害因子の欠損であることを解明しました 汎発性膿疱性乾癬は厚労省の難治性疾患克服研究事業における臨床調査研究対象疾患

More information

を確認しました 本装置を用いて 血栓形成には血液中のどのような成分 ( 白血球 赤血球 血小板など ) が関与しているかを調べ 血液の凝固を引き起こす トリガー が何であるかをレオロジー ( 流れと変形に関わるサイエンス ) 的および生化学的に明らかにすることとしました 2. 研究手法と成果 1)

を確認しました 本装置を用いて 血栓形成には血液中のどのような成分 ( 白血球 赤血球 血小板など ) が関与しているかを調べ 血液の凝固を引き起こす トリガー が何であるかをレオロジー ( 流れと変形に関わるサイエンス ) 的および生化学的に明らかにすることとしました 2. 研究手法と成果 1) 報道発表資料 2001 年 10 月 30 日 独立行政法人理化学研究所 血流停滞による血栓形成のメカニズムを解明 - " エコノミークラス症候群 " 予防につながる新知見 - 理化学研究所 ( 小林俊一理事長 ) は 血液の流れが停滞することによって血栓が形成されるメカニズムを世界で初めて明らかにしました 理研超分子科学研究室 ( 和田達夫主任研究員 ) の貝原真副主任研究員 岩田宏紀研究協力員

More information

貧血 

貧血  薬剤性貧血 英語名 :Anemia 同義語 : 溶血性貧血 メトヘモグロビン血症 赤芽球ろう 鉄芽球性貧血 巨赤芽球性貧血 A. 患者の皆様へ ここでご紹介している副作用は まれなもので 必ず起こるというものではありません ただ 副作用は気づかずに放置していると重くなり健康に影響を及ぼすことがあるので 早めに 気づいて 対処することが大切です そこで より安全な治療を行う上でも 本マニュアルを参考に

More information

白血病治療の最前線

白血病治療の最前線 同種造血幹細胞移植についての説明 ( 悪性リンパ腫 ) 1. 悪性リンパ腫の治療悪性リンパ腫に対する有効な治療法には 放射線療法 抗癌剤による化学療法 抗体療法 ( 抗 CD20 抗体 : リツキシマブ ) 外科療法などの複数の治療法があります 他の癌に比べて 悪性リンパ腫は放射線療法や化学療法がよく効く悪性腫瘍です ろほう性リンパ腫 びまん性大細胞リンパ腫 しかし 非常に悪性度が高い場合や化学療法や自家移植に対する難治例では同種造血幹細

More information

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg C EculizumabGenetical Recombination AMX 警告 1 2 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1 2 組成 性状 ml mg mg mg mg mg ph ph mgml 効能 効果 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 共通 1C5 C5b-9 b 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 1 2 3 4

More information

日本血栓止血学会サイトお役立ちリンク集 日本血栓止血学会サイトに掲載しているおすすめコンテンツのリンクをご紹介します 診療ガイドライン 研修医のお役立ち論文コンテンツ 用語集 本編は次ページより掲載しております

日本血栓止血学会サイトお役立ちリンク集 日本血栓止血学会サイトに掲載しているおすすめコンテンツのリンクをご紹介します 診療ガイドライン 研修医のお役立ち論文コンテンツ 用語集 本編は次ページより掲載しております 日本血栓止血学会サイトお役立ちリンク集 日本血栓止血学会サイトに掲載しているおすすめコンテンツのリンクをご紹介します 診療ガイドライン 研修医のお役立ち論文コンテンツ 用語集 本編は次ページより掲載しております トピックス 2016; 27 5 : 553-556 補体関連 TMA( 非定型 HUS) Complement-mediated TMA (atypical HUS) Masanori MATSUMOTO

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 森脇真一 井上善博 副査副査 東 治 人 上 田 晃 一 副査 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independent rejection of D d -, K d -, or D d K d -transgened mouse skin

More information

h29c04

h29c04 総数 第 1 位第 2 位第 3 位第 4 位第 5 位 総数 悪性新生物 25,916 心疾患 14,133 肺炎 7,239 脳血管疾患 5,782 老衰 4,483 ( 29.8) ( 16.2) ( 8.3) ( 6.6) ( 5.1) PAGE - 1 0 歳 先天奇形 変形及び染色体異 38 胎児及び新生児の出血性障害 10 周産期に特異的な呼吸障害及 9 不慮の事故 9 妊娠期間及び胎児発育に関連

More information

血漿エクソソーム由来microRNAを用いたグリオブラストーマ診断バイオマーカーの探索 [全文の要約]

血漿エクソソーム由来microRNAを用いたグリオブラストーマ診断バイオマーカーの探索 [全文の要約] Title 血漿エクソソーム由来 microrna を用いたグリオブラストーマ診断バイオマーカーの探索 [ 全文の要約 ] Author(s) 山口, 響子 Issue Date 2017-03-23 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/66158 Type theses (doctoral - abstract of entire text) Note この博士論文全文の閲覧方法については

More information

2017 年 12 月 28 日放送 第 116 回日本皮膚科学会総会 8 教育講演 14-5 血管性浮腫の診断と治療 横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学 准教授猪又直子 はじめに血管性浮腫は 皮膚や粘膜の限局した範囲に生じる深部浮腫で 蕁麻疹の類縁疾患です 近年 国際ガイドラインが発表され メ

2017 年 12 月 28 日放送 第 116 回日本皮膚科学会総会 8 教育講演 14-5 血管性浮腫の診断と治療 横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学 准教授猪又直子 はじめに血管性浮腫は 皮膚や粘膜の限局した範囲に生じる深部浮腫で 蕁麻疹の類縁疾患です 近年 国際ガイドラインが発表され メ 2017 年 12 月 28 日放送 第 116 回日本皮膚科学会総会 8 教育講演 14-5 血管性浮腫の診断と治療 横浜市立大学大学院環境免疫病態皮膚科学 准教授猪又直子 はじめに血管性浮腫は 皮膚や粘膜の限局した範囲に生じる深部浮腫で 蕁麻疹の類縁疾患です 近年 国際ガイドラインが発表され メディエーターによる新しい分類 ( 表 ) が提唱されました この分類では 血管性浮腫を マスト細胞メディエーター起因性と

More information

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品 薬食機参発 0918 第 4 号薬食安発 0918 第 1 号 ( 別記 ) 殿 テムセル HS 注については 本日 造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病 を効能 効果又は性能として承認したところですが 本品については 治験症例が限られていること 重篤な不具合が発現するリスクがあることから その 使用に当たっての留意事項について 御了知いただくとともに 貴会会員への周知方よろしくお願いします なお

More information

「             」  説明および同意書

「             」  説明および同意書 EDP( エトポシド + ドキソルビシン + シスプラチン ) 療法 説明および同意書 四国がんセンター泌尿器科 患者氏名 ( ) さん 御本人さんのみへの説明でよろしいですか? ( 同席者の氏名をすべて記載 ) ( ( はい ) ) < 病名 > 副腎がん 転移部位 ( ) < 治療 > EDP 療法 (E: エトポシド D: ドキソルビシン P: シスプラチン ) < 治療開始予定日 > 平成

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a murine model of rheumatoid arthritis ( 論文内容の要旨 ) < 要旨

More information

白血病治療の最前線

白血病治療の最前線 慢性骨髄性白血病 患者さんの病気に対する理解を助けるための資料 1. 慢性骨髄性白血病とは血液は 白血球や赤血球 血小板などの血球成分と血漿成分からなっており 成人では 体重の約 13 分の1 存在します 血球は 骨の中にある骨髄で造血幹細胞 ( 血液の元となる細胞 ) より分化して血管の中に出てきます 赤血球は酸素を全身に運び 白血球は細菌などから体を守り 血小板は血を止める働きをしており それぞれ寿命が来ると死んでいきます

More information

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ

検査項目情報 1171 一次サンプル採取マニュアル 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブユニット ) トータル HCG-β ( インタクト HCG+ フリー HCG-β サブ chorionic gonadotropin 連絡先 : 3483 基本情報 4F090 HCGβサブユニット (β-hcg) 分析物 JLAC10 診療報酬 識別 材料 023 血清 測定法 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D008 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 生化学的検査 (Ⅱ) ) 18 ヒト絨毛性ゴナドトロピン -β サブユニット (HCG-β)

More information

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4> 保医発 1031 第 1 号平成 24 年 10 月 31 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課長都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 長都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 長 殿 厚生労働省保険局医療課長 公知申請に係る事前評価が終了した医薬品の保険上の取扱いについて 本日開催の薬事 食品衛生審議会医薬品第二部会において 別添 1の7

More information

平成14年度研究報告

平成14年度研究報告 平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である

More information

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 使用上の注意 改訂のお知らせ 2006 年 1 月日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 注 ) 処方せん医薬品 ( ジピリダモール製剤 ) = 登録商標注 ) 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 謹啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は弊社製品につきましてご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます さて, この度, 自主改訂によりペルサンチン

More information

血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 >> 2B400. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 B 3.2% クエン酸ナトリウム ( 黒 ) 血液 2 ml 血漿 検体ラベル ( 単項目オーダー時

血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 >> 2B400. 検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 B 3.2% クエン酸ナトリウム ( 黒 ) 血液 2 ml 血漿 検体ラベル ( 単項目オーダー時 6235 2. 血液学的検査 >> 2B. 凝固 線溶関連検査 >> 2B400. coagulation factor 9 連絡先 : 3764 基本情報 2B400 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 022 血漿 測定法 311 凝固時間測定 結果識別 第 2 章 特掲診療料 D006 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 血液学的検査 ) 29 凝固因子

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) ( 要望されたについて記載する

More information

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

094.原発性硬化性胆管炎[診断基準] 94 原発性硬化性胆管炎 概要 1. 概要原発性硬化性胆管炎 (PSC) は 肝内外の胆管の線維性狭窄を生じる進行性の慢性炎症疾患である 胆管炎 AIDS の胆管障害 胆管悪性腫瘍 (PSC 診断後及び早期癌は例外 ) 胆道の手術や外傷 総胆管結石 先天性胆道異常 腐食性硬化性胆管炎 胆管の虚血性狭窄 floxuridine 動注による胆管障害や狭窄に伴うものは 2 次性硬化性胆管炎として除外される

More information

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot

学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of ot 学位論文要旨 牛白血病ウイルス感染牛における臨床免疫学的研究 - 細胞性免疫低下が及ぼす他の疾病発生について - C linical immunological studies on cows infected with bovine leukemia virus: Occurrence of other disea s e a f f e c t e d b y cellular immune depression.

More information

ROCKY NOTE 血球貪食症候群 (130221) 完全に知識から抜けているので基本的なところを勉強しておく HPS(hemophagocytic syndrome) はリンパ球とマクロファージの過剰な活性

ROCKY NOTE   血球貪食症候群 (130221) 完全に知識から抜けているので基本的なところを勉強しておく HPS(hemophagocytic syndrome) はリンパ球とマクロファージの過剰な活性 血球貪食症候群 (130221) 完全に知識から抜けているので基本的なところを勉強しておく HPS(hemophagocytic syndrome) はリンパ球とマクロファージの過剰な活性化が持続し 制御不能なサイトカイン過剰産生に陥る高サイトカイン血症が共通病態である 活性化した組織球は血球を貧食し 臓器に浸潤する 1) 血球貧食症候群は元来病原体や障害を受けた血球等を貪食する機能を持つ組織球がサイトカインの影響を受け制御機能を失い無秩序に異常増殖および活性化することにより引き起こされる一連の症候群である

More information

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63> - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 等改訂のお知らせ 抗悪性腫瘍剤 ( ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤 ) ( 一般名 : イブルチニブ ) 2016 年 12 月 この度 抗悪性腫瘍剤 イムブルビカ カプセル 140 mg ( 以下標記製品 ) につきまして 再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫 の効能追加承認を取得したことに伴い

More information

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性 2012 年 9 月 5 放送 慢性気道感染症の管理 マクロライドを中心に 大分大学総合内科学第二教授門田淳一今回は 慢性気道感染症の管理について マクロライド系抗菌薬の有用性を中心にお話しいたします 慢性気道感染症の病態最初に慢性気道感染症の病態についてお話ししたいと思います 気道は上気道と下気道に分けられます 上気道とは解剖学的に鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭を経て気管までの空気の通り道を指し

More information

288 自己免疫性後天性凝固因子欠乏症 概要 1. 概要血液が凝固するために必要なタンパク質である凝固因子が 先天性や遺伝性ではない理由で著しく減少するため 止血のための止血栓ができにくくなったり 弱くなって簡単に壊れやすくなり 自然にあるいは軽い打撲などでさえ重い出血を起こす疾病である ここでは

288 自己免疫性後天性凝固因子欠乏症 概要 1. 概要血液が凝固するために必要なタンパク質である凝固因子が 先天性や遺伝性ではない理由で著しく減少するため 止血のための止血栓ができにくくなったり 弱くなって簡単に壊れやすくなり 自然にあるいは軽い打撲などでさえ重い出血を起こす疾病である ここでは 288 自己免疫性後天性凝固因子欠乏症 概要 1. 概要血液が凝固するために必要なタンパク質である凝固因子が 先天性や遺伝性ではない理由で著しく減少するため 止血のための止血栓ができにくくなったり 弱くなって簡単に壊れやすくなり 自然にあるいは軽い打撲などでさえ重い出血を起こす疾病である ここでは 欠乏する凝固因子の種類により 1) 自己免疫性後天性凝固第 XIII/13 因子 (F13) 欠乏症

More information

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明

新規遺伝子ARIAによる血管新生調節機構の解明 [PRESS RELEASE] No.KPUnews290004 2018 年 1 月 24 日神戸薬科大学企画 広報課 脂肪細胞のインスリンシグナルを調節し 糖尿病 メタボリック症候群の発症を予防 する新規分子の発見 日本人男性の約 30% 女性の約 20% は肥満に該当し 肥満はまさに国民病です 内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性を引き起こし 糖尿病 メタボリック症候群の発症に繋がります 糖尿病

More information

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効

報道発表資料 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - ポイント 異物センサー TLR のシグナル伝達機構を解析 インターフェロン産生に必須な分子 IKK アルファ を発見 免疫 アレルギーの有効 60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 13 日 独立行政法人理化学研究所 抗ウイルス免疫発動機構の解明 - 免疫 アレルギー制御のための新たな標的分子を発見 - がんやウイルスなど身体を蝕む病原体から身を守る物質として インターフェロン が注目されています このインターフェロンのことは ご存知の方も多いと思いますが 私たちが生まれながらに持っている免疫をつかさどる物質です 免疫細胞の情報の交換やウイルス感染に強い防御を示す役割を担っています

More information

小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 ポイント 小児がんのなかでも 最も頻度が高い急性リンパ性白血病を起こす新たな原因として MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見しました MEF2D-BCL9 融合遺伝子は 治療中に再発する難治性の白血病を引き起こしますが 新しい

小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 ポイント 小児がんのなかでも 最も頻度が高い急性リンパ性白血病を起こす新たな原因として MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見しました MEF2D-BCL9 融合遺伝子は 治療中に再発する難治性の白血病を引き起こしますが 新しい 平成 28 年 8 月 9 日 小児の難治性白血病を引き起こす MEF2D-BCL9 融合遺伝子を発見 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 小児科学の小島勢二 ( こじませいじ ) 名誉教授 村松秀城 ( むらまつひでき ) 助教 鈴木喬悟 ( すずききょうご ) 大学院生 名古屋大学医学部附属病院先端医療 臨床研究支援センターの奥野友介 ( おくのゆうすけ ) 特任講師らの研究グループは

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 23(2009) 149. サルエイズウイルスのヒトへの感染伝播を規定する宿主制御因子の解明 武内寛明 Key words: エイズウイルス, 異種間感染, 感染症, 人畜共通感染症, 新興感染症 東京大学医科学研究所感染症国際研究センター微生物学分野 緒言ヒト後天性免疫不全症候群 ( ヒトエイズ ) は, ヒト免疫不全ウイルス (HIV) によって引き起こされる慢性持続感染症である.

More information

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF

するものであり 分子標的治療薬の 標的 とする分子です 表 : 日本で承認されている分子標的治療薬 薬剤名 ( 商品の名称 ) 一般名 ( 国際的に用いられる名称 ) 分類 主な標的分子 対象となるがん イレッサ ゲフィニチブ 低分子 EGFR 非小細胞肺がん タルセバ エルロチニブ 低分子 EGF 分子標的治療 うじ部長氏 名古屋掖済会病院 病理診断科 ひら平 のぶ伸 こ子 近年 がんの薬物治療に 分子標的治療薬 を用いることが増えています この治療薬は 1990 年頃から使用されるようになりました 乳がんに使用されるハーセプチンや肺がんに使用されるイレッサなど 新聞や雑誌で報道されたので ご存知の方も多いと思います こういった 分子標的治療薬 の使用にあたっては 病理学的検査 ( 肺がんや乳がん

More information

減量・コース投与期間短縮の基準

減量・コース投与期間短縮の基準 用法 用量 通常 成人には初回投与量 (1 回量 ) を体表面積に合せて次の基準量とし 朝食後および夕食後の 1 日 2 回 28 日間連日経口投与し その後 14 日間休薬する これを 1 クールとして投与を繰り返す ただし 本剤の投与によると判断される臨床検査値異常 ( 血液検査 肝 腎機能検査 ) および消化器症状が発現せず 安全性に問題がない場合には休薬を短縮できるが その場合でも少なくとも

More information

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst 東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epstein Barr nuclear antigen 1 の変異増岡, 正太郎東邦大学 発行日 2019.03.13

More information

日本血栓止血学会誌 第18巻 第6号

日本血栓止血学会誌 第18巻 第6号 血栓止血誌 18(6) : 550~554,2007 I 屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈屈 1 Overview of thrombosis and hemostasis in clinical medicine * 齋藤英彦 Key words: thrombosis, hemostasis, blood coagulation, platelet, fibrinolysis 興 Point

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

<4D F736F F D F4390B38CE3816A90528DB88C8B89CA2E646F63>

<4D F736F F D F4390B38CE3816A90528DB88C8B89CA2E646F63> 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 論文題目 主査 荒川真一 御給美沙 副査木下淳博横山三紀 Thrombospondin-1 Production is Enhanced by Porphyromonas gingivalis Lipopolysaccharide in THP-1 Cells ( 論文の内容の要旨 ) < 要旨 > 歯周炎はグラム陰性嫌気性細菌によって引き起こされる慢性炎症性疾患であり

More information

められており 難病情報センターのホームページでも二次性 TMA 疾患を除いたものが ahus であるとしてお ります はじめにの中で Scully. M の論文と George JN の論文を引用されていますが 前者は How I Treat の中で述べられた意見であり 後者は N Engl J M

められており 難病情報センターのホームページでも二次性 TMA 疾患を除いたものが ahus であるとしてお ります はじめにの中で Scully. M の論文と George JN の論文を引用されていますが 前者は How I Treat の中で述べられた意見であり 後者は N Engl J M 非典型溶血性尿毒症症候群診療ガイド ( 案 ) に対する日本血液学会 日本血栓止血学会からの査読 パブリ ックコメントに対する回答 血液学会査読者 1 からのコメント 全体を通して全体の内容として問題ないものと考えますが 過去の経緯を組み込んでおられるためか 多数の方で記載されたためか 用語の使用が一定せず やや混乱を招きかねないように感じました ahus は補体制御因子異常 ( 含む DGKE)

More information