Microsoft Word - 02y_mof_k_01.doc

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1 令和 2 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 財務省理財局総務課 ) 項 目 名 特定の用途に供する石炭に係る石油石炭税の軽減 税 目 石油石炭税 要望の内容 イオン交換膜法による塩製造業において 塩製造用電力の自家発電の用に供する石炭を保税地域から引き取ろうとする者が 令和 2 年 3 月 31 日までに その保税地域の所轄税関長の承認を受けて引き取るときは 租税特別措置法第 90 条の 3 の 3 に基づき その引取りに係る石油石炭税については 石油石炭税法第 9 条による本則税率を適用することとされている措置の延長を要望するものである 減免の概要 (1) 対象者 石炭を用いた自家発電でイオン交換膜法による塩を製造する者 (2) 対象事業者数 4 社 (3) 対象物件 石炭 (4) 適用範囲 イオン交換膜法による塩の製造に使用する電力に係るものに限る (5) 適用期間 当分の間 (6) 減免の方法 事前に用途証明書を発行し 通関時に本則税率を適用する 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( 百万円 ) ( 改正増減収額 ) ( 百万円 ) 01-1

2 今 回 の 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑴ 政策目的 塩が国民生活に不可欠な代替性のない物資であることに鑑み 良質な塩の安定的かつ円滑な供給を確保するとともに 国内塩産業の健全な発展を図ることを目的としている ⑵ 施策の必要性 日本における塩の生産は 国内に岩塩等の天然資源が存在せず また 多雨高湿の気候により天日塩の製造が極めて困難であることから 諸外国に比して不利な条件下にある 製塩業界は 従来 これを克服するための合理化努力を重ねてきており 特に塩田製法からイオン交換膜法へ転換する等 製造コストの引き下げを行い 輸入塩に対する競争力の強化を図り 廉価で安全な塩を供給してきたが 同製法は電力を大量に使用するため 石炭を用いた自家発電の電気を使用しており 石炭の入手価格が製品価格に与える影響が大きい 近年は 塩の需要が落ち込んでいることから 国内塩の販売数量が大幅に減少 ( 平成 22 年度 : 約 112 万トン 平成 30 年度 : 約 90 万トン ) している 国内産塩はイオン交換膜法により 4 社で製造され 国内で流通している食用塩の約 8 割を占めているが 輸入塩との厳しい価格競争にさらされているため 製造コストの増加分を価格に転嫁することが難しい状況にある 国内製塩業者 4 社は コスト削減努力を続けているが 現行の軽減措置が終了すれば 令和 2 年 4 月 1 日以降 更なるコスト負担となるため 事業継続が困難になる恐れがある 塩事業法の附帯決議にあるように 少なくとも食用塩の需要量分について国内産塩の供給が確保されるよう努める必要があり 食用塩の安定的かつ円滑な供給を持続させていくためにも 当分の間 現在適用されている石油石炭税の軽減措置の延長が必要である 政策体系における政策目的の位置付け 政策目標 11-1 たばこ 塩事業の健全な発展の促進と適切な運営の確保 要望に関連する事項 合理性有性効 政策の達成目標 租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標政策目標の達成状況 要 望 の 措 置 の 適用見込み 良質な塩を安定的かつ円滑に供給するとともに 塩製造業の健全な発展を図る 当分の間 政策の達成目標と同じ 本措置により 製造コストを抑制し 廉価で良質な塩の安定的かつ円滑な供給が確保されている状況である 本措置の適用事業者数は イオン交換膜法による製塩業者 4 社 01-2

3 関連する事項 これまでの租税特別措置の適用実績と効果に 相 当 性 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 租税特別措置の適用実績 租特透明化法に基づく適用実態調査結果 租税特別措置の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 イオン交換膜法による製塩業者のコスト負担が軽減され良質な塩の安定的かつ円滑な供給が確保される 関税 : 基本税率 0.5 円 /kg 日本は岩塩資源や自然条件に恵まれておらず 主にイオン交換膜法による海水から塩を生産しているが こうした特殊性に鑑み 塩の輸入自由化 ( 一元輸入の廃止 ) に伴い 輸入精製塩との競争条件を整えるため 一定の水準の関税を基本税率として設定 なし なし 塩が国民生活に不可欠な代替性のない物資であることに鑑み 廉価で安定的に国民に供給すること また 様々な食品の原材料として広く食品業界に影響があることから 価格への転嫁が安易に行われないことが望まれる イオン交換膜法により製造された塩は 食用塩の需要量の大部分を供給しており これらの製造業者に対し本措置を講ずることにより 食用塩の円滑かつ安定的な供給を確保することができる 平成 30 年度適用事業者数 4 社減収額 143 百万円 エネルギーコストが上昇傾向であったが 本措置により 廉価で良質な塩の安定的かつ円滑な供給が確保されている状況である 良質な塩を安定的かつ円滑に供給するとともに 塩製造業の健全な発展を図る 01-3

4 これまでの 要望経緯 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 良質な塩の安定的かつ円滑な供給が確保されている状況である 平成 24 年度税制改正要望により 24 年 10 月から 26 年 3 月までの間 石油石炭税の軽減措置が認められた 平成 26 年度税制改正要望により 29 年 3 月までの間の延長が認められた 平成 29 年度税制改正要望により 令和 2 年 3 月までの間の延長が認められた 01-4

5 税目法人税要望の内容設 拡充又は延長を必要とする理由令和 2 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名 ( 財務省主計局給与共済課 ) 退職等年金給付の積立金に対する特別法人税の撤廃又は課税停止措置の延長 退職等年金給付の積立金に対する特別法人税について その健全な運営を確保するため 政府税制調査会において議論が行われている老後の生活等に備える資産形成に係る税制の包括的な見直しに併せて撤廃を行う また 特別法人税の撤廃に至るまで 課税停止措置の延長を行う 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( 百万円 ) ( 改正増減収額 ) ( 百万円 ) 新⑴ 政策目的 退職等年金給付は 国家公務員及びその遺族の生活の安定と福祉の向上及び公務の能率的運営を図るための制度であり これらの充実を図る ⑵ 施策の必要性 退職等年金給付に関する税制は 掛金拠出時は非課税 資産運用時は積立金に特別法人税課税 ( 課税凍結中 ) 給付時は課税 ( 公的年金等控除及び退職所得控除等の対象 ) となっている そうした中で特別法人税が課税された場合 あらかじめ備える積立金が減少し 積立状況の悪化につながり 運用結果が赤字の場合にも課税されるため さらに財政状況の悪化を招く可能性があるなど 年金資産の運用に著しい影響がある このため 運用時の特別法人税課税を撤廃し 又は撤廃に至るまで課税停止措置を延長することにより 退職等年金給付制度の健全な運営を図り 国家公務員等の安定した老後の所得確保及び公務の能率的運営を図る必要がある 02-1

6 理今性回の要望に関連する事項合02-2 政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標 租税特別措置の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 有政策目標の 達成状況 要 望 の 措 置 の 効適用見込み 要望の措置性の効果見込 み ( 手段としることができる ての有効性 ) 当該要望項 目以外の税 制上の支援 措 置 予算上の 措置等の相要求内容 当及び金額 性上記の予算 上の措置等 と要望項目 との関係 要望の措置の妥当性 政策目標 9-1 安定的で効率的な国家公務員共済制度等の構築及び管理 特別法人税を撤廃し 又は撤廃に至るまで課税停止措置を延長することにより 退職等年金給付制度の健全な運営を図り 国家公務員等の安定した老後の所得確保及び公務の能率的運営を図る 恒久措置を要望 特別法人税を撤廃し 又は撤廃に至るまで課税停止措置を延長することにより 退職等年金給付制度の健全な運営を図り 国家公務員等の安定した老後の所得確保及び公務の能率的運営を図る 退職等年金給付の制度の加入者 ( 約 107 万人 ( 平成 29 年度末実績 )) に影響がある なお 退職等年金給付の業務を行う国家公務員共済組合連合会が特別法人税の納税義務者である 退職等年金給付の積立金の確保が図られることにより 国家公務員等の安定した老後の所得確保及び公務の能率的運営を図 地方税についても同様の要望を行っている 退職等年金給付の制度の加入者等の安定した老後の所得確保及び公務の能率的運営を図ることができる

7 これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項02-3 租税特別措置の適用実績 租特透明化法に基づく適用実態調査結果 租税特別措置の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) これまでの 要望経緯 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 26 年度税制改正要望において 退職等年金給付制度の創設に伴う所要の措置を要望し 平成 26 年度において特別法人税の課税停止が延長されている 平成 29 年度税制改正要望においても 同様に延長されている

8 令和 2 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 項目名 ( 財務省大臣官房総合政策課 ) 適格退職年金契約の積立金に対する特別法人税の撤廃又は課税停止措置の延長 税目法人税 要 望 適格退職年金契約の積立金に対する特別法人税について 他の年金制度と同様に受給者保護を図るため 政府税制調査会において議論が行われている老後の生活等に備える資産形成に係る税制の包括的な見直しに併せて撤廃を行う また 特別法人税の撤廃に至るまで 課税停止措置の延長を行う の 内容新設 拡充又は延長を ⑴ 政策目的 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( 百万円 ) ( 改正増減収額 ) ( 百万円 ) 閉鎖型適格退職年金契約の受給者保護を図る観点から 積立金に対する特別法人税の撤廃もしくは課税停止措置の延長を行う必要がある ⑵ 施策の必要性 企業年金に関する税制の基本は 掛金拠出時は非課税 資産運用時は特別法人税課税 給付時は課税 ( 公的年金等控除及び退職所得控除の対象 ) となっており 特別法人税は 掛金拠出時に給与所得として課税すべきところ 給付時まで課税が繰り延べられることを踏まえ その期間の遅延利息分を課税するという原則に基づき 資産額全体に対して 課税される 特別法人税が課税された場合 あらかじめ備える積立金が減少し 積立状況の悪化につながり 運用結果が赤字の場合にも課税されるため さらに財政状況の悪化を招く可能性があるなど 年金資産の運用に著しい影響があることから 受給者保護の大きな阻害要因となる このため 運用時の特別法人税課税を撤廃し 又は撤廃に至るまで課税停止措置を延長し 受給者保護を図る必要がある 必要とする理由 03-1

9 政策体系における政策目的の位置付け 政策目標 2-1 経済の好循環を確実なものとするための税制の着実な実施 我が国の経済社会の構造変化及び喫緊の課題に応えるための税制の検討並びに税制についての広報の充実 今 合理性 政策の達成目標 租税特別措置の適用又は延長期間 受給権保護の観点から 積立金に対する特別法人税の撤廃もしくは課税停止措置の延長を行うことにより 受給者の安定した老後の所得確保を図る 恒久措置を要望 回の 同上の期間中の達成目標 受給権保護の観点から 積立金に対する特別法人税の撤廃もしくは課税停止措置の延長を行うことにより 受給者の安定した老後の所得確保を図る 要望 政策目標の達成状況 平成 29 年度末時点で 53 件 376 人 平成 30 年度末時点で 45 件 337 人に適用されており 受給権保護の観点から安定した老後の所得確保を図ることができた に関連する 有効性 要 望 の 措 置 の 適用見込み 適用者数は 以下のとおり 平成 29 年度末 :53 件 (376 人 ) 平成 30 年度末 :45 件 (337 人 ) 令和元年末 :44 件 (330 人 )( 推計 ) 令和 2 年末 :43 件 (325 人 )( 推計 ) 令和 3 年末 :43 件 (323 人 )( 推計 ) 令和 4 年末 :40 件 (299 人 )( 推計 ) なお 本租税特別措置等は 一定の要件が生じているため平成 24 年 4 月以降も存続している閉鎖型適格退職年金契約の全てに 適用されるものであることから 制度上 適用が一部に偏ったり 僅少となることはない 事項 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 積立金に対する特別法人税の撤廃または課税停止措置の延長を行うことにより 閉鎖型適格退職年金契約の全てについて 受給権保護の観点から安定した老後の所得確保を図ることができる 相当性 当該要望項目以外の税制上の支援措置 予算上の措置等の要求内容及び金額 企業年金各制度については 掛金等の拠出時及び給付時等において 税制上の所要の措置が講じられている 03-2

10 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 閉鎖型適格退職年金契約者の安定した老後の所得確保を図ることができ 閉鎖型適格退職年金契約の受給者保護が図られる これまでの租税特別措置の適用実績と効果に関連する事項 租税特別措置の適用実績 租特透明化法に基づく適用実態調査結果 租税特別措置の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) これまでの 要望経緯 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 平成 11 年度 平成 13 年度 平成 15 年度 平成 17 年度 平成 20 年度 平成 23 年度 平成 26 年度 平成 29 年度税制改正要望において 特別法人税の撤廃又は課税停止措置の延長を要望し 平成 11 年度 平成 13 年度 平成 15 年度 平成 17 年度 平成 20 年度 平成 23 年度 平成 26 年度 平成 29 年度において課税停止措置が延長されている 03-3