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1 H 症例報告 視床出血後の在宅復帰症例 臥位での考察と心身状態の変化についてリハビリテーション科笠原靖二 はじめに 現在 回復期入院中 (4 か月目 ) の脳卒中患者である 身体機能 ADL 自立度向上が困難であったが自宅退院する症例 ベッド周囲レベルでの退院 Fa の希望からトイレの使用を目指していた トイレ練習を行っていたが 下痢 腹痛 不消化便等が生じた その結果 高次脳機能が増悪し トイレ練習並びにリハビリ介入が滞ってしまった 経過を報告し ご指導 ご意見を頂きたいと思います 症例紹介 82 歳女性 診断名左視床出血 既往歴高血圧 家族情報旦那 息子との 3 人暮らし旦那 ( 認知面に問題を認め 介護保険の申請を行う予定 ) KP 息子 ( 仕事 週に 2 回は休みがあるが 不確定な状況 ) 病院へはほぼ来院されない 生活前状況独歩 自立 ( 息子からは生活上の問題は聴取されない ) 介護度要介護 5( 今回の入院から ) H 現病歴 入浴中に意識消失 緊急搬送左視床出血 脳室内穿破の診断 内視鏡下脳内血腫除去術施行術後肺炎を繰り返す H PEG 造設 2.15 LP シャント術施行 2.25 当院回復期病棟転院 発症から約 2 ヵ月 基本動作中介助 ADL 全介助 車椅子座位レベルで当院へ 2 月 25 日 当院回復期病棟入院 入院中の経過 KP の意思により在宅方向となる大きな機能回復は認めず ベッド周囲ゴールとなる 脳画像 (CT) 発症日 H 側脳室 第 3 脳室に穿破 大脳白質を圧排視床周囲 ~ 内包広範囲に血腫を示す高吸収域 4 月 25 日 退院前家屋指導 KP はトイレでの排泄を希望 1 人介助での P トイレの評価を課題とする ( 実用的には難しそうだが ) 5 月 15 日 退院前カンファレンス 約 1 か月後に退院予定 不消化便が続く 興奮 不穏 妄想などによりコミュニケーション困難リハビリ介入が滞る 1

2 脳画像 (CT) LP シャント術後 H 脳室 脳室周囲 前頭葉白質周囲に低吸収領域ビンスワンガー病変の所見 ( 軸索の消失 樹状突起シナプスの減少 = 脳機能の低下 ) 小脳に石灰化 視床周囲の血腫が吸収され低吸収域 初期評価 2 月下旬 病的反射 Myerson() VS BP100~120/60~75 P60~80 SPO2 98% 手掌オトガイ反射 () 把握反射 () 腱反射 病的反射 JCSⅠ3 脳神経 Brs.stage (R)ⅡⅡⅡ 感覚麻痺側表在 深部 温痛覚ともに鈍麻体幹を含む 顔面神経 (+) その他 前庭動眼反射 ( 失語のため精査困難 分からない という様な返答は有り ) 左側へは頭部と 眼球の逆運動が生じない 非麻痺側は麻痺側に比べ反応良好だが 精査困難 臥位筋緊張 TCT 24/100 点 + 1 麻痺側への寝返り 12 点 2 非麻痺側への寝返り 0 点 3 背臥位からの起き上がり 0 点 4 端座位におけるバランス 12 点 SCP 6/6 点 ADL FIM 27 点 亢進 低下 Hoffmann Babinski + + 初期評価 高次脳機能障害 見当識障害 記憶障害 ( 近時記憶 遠隔記憶 ) 注意障害 失認 視覚性失認 色彩失認 () 相貌失認 () ゲルストマン症候群 身体失認 失行 肢節運動失行 失語 観念性失行 流暢性失語 ( ウェルニッケ失語 ) 初期では理解障害 復唱困難もあったが 経過とともに軽度 ( 健忘失語 ) 喚語困難 ジャーゴン ( 特に強い ) は残存 ROM R L 股関節屈曲 伸展 5 0 外転 内転 外旋 内旋 膝関節屈曲 伸展 5 5 足関節底屈 背屈 5 0 MMT(L) 頸部屈曲 3 体幹屈曲 2 肩関節屈曲 4 股関節屈曲 3 伸展 2 外転 3 内転 2 膝関節屈曲 3 伸展 3 足関節底屈 2 背屈 2 ブリッジ動作不可 血液 生化学データ入院時 低栄養 消化器異常疑 TP Alb ( 便秘傾向 ) 筋肉量低下疑クレアチニン CK 貧血疑 Hgb mchc 投薬情報ブロチゾラム ( ベンゾジアゼピン系睡眠薬 : 不眠症 ) アムロジピン ( 狭心症 高血圧症 ) オルメサルタン ( 高血圧症 ) リスペリドン ( 非定型抗精神病薬 : 統合失調症 ) ビオスリー ( 整腸剤 ) CRP 0.13mg/dL 視床の投射 機能 特殊核 ( 中継核 ) 運動性 淡蒼球 黒質 前腹側核 (VA) 運動前野 6 野 運動の発現 プログラミング 視床性失語にも関わる歯状核 淡蒼球 黒質 外腹側核 (VL) 運動野 4 野 小脳系( フィードフォワード ) 基底核系( 筋緊張の抑制 ) 感覚 頭部以外の体性感覚 後外側腹側核 (VPL) 体性感覚野 四肢 体幹の体性感覚 頭部の体性感覚 後内側腹側核 (VPM) 体性感覚野 顔面の体性感覚 視覚入力 外側膝状体 (LGB) 視覚野 半盲 聴覚入力 内側膝状体 (MGB) 聴覚野連合核視覚情報 視床枕 (P) 後頭葉 頭頂葉 側頭葉の連合性皮質 空間に対する注意 大脳辺縁系 前核 (A) 帯状回 大脳辺縁系本能 情動 動機付け 大脳辺縁系 ( 偏桃体 側頭葉 ) 背内側核 (DM) 前頭連合野 環境を受け止め 迫っていく 背外側核 (LD)/ 後外側核 (LP) 上頭頂小葉 楔前部 姿勢定位 ボディイメージ 非特殊核脊髄視床路 脳幹網様体路 髄板内核 (CM) 大脳皮質 覚醒 視床に入らない感覚は嗅覚とされる 予測される病態基本動作の阻害因子 左側の網様体系の問題 荷重に対し伸展活動を高められない ( 橋網様体脊髄路 ) 右側の小脳系の問題 構えができない (VL) 前頭連合野の問題 情動面のコントロール 空間に対する注意を向けられない (DM) 姿勢定位の問題 空間に対して正中位が分からない (LD/LP) 基底核系の問題 運動の発現が困難 (VA) 運動麻痺 ( 皮質脊髄路 ) 感覚障害 (VPL/VPM) 画像所見からは視床内側核の方が保たれている (A DM) 左小脳外側部に石灰化 歯状核大脳小脳系 ( 運動 認知 ) ビンスワンガー病変 水頭症術後 認知機能低下 広範な脳機能の低下 2

3 背臥位 座位 H31,3 月 2 日 移乗 起き上がり中 ~ 最大介助 倒れることに気づきはない 右腹部の低緊張左腰部の過緊張 多動的な上肢挙上時の抵抗感 脊柱後弯 骨盤後傾 ( 約 1.5 横指 ) 右後方回旋骨盤右傾斜 左足関節底屈 数秒保持可 座位での予後予測 初診時座位バランス良好であれば約 3 週間 座位保持可能なら 6 週間で歩行可能となり 座位不能でも 3 週間以内に可能となれば 2 ヵ月で歩行レベルで自宅復帰可能となる 中島ら : 急性期患者の座位能力の違いによる ADL 経過 1999 発症 4 週までに座位が自立した症例の 93.5% は歩行自立となる また 6 週以降に座位が自立した群より歩行要介助者が多くなり 7 週以降より歩行自立例がなくなった 藤本ら : 脳卒中早期リハビリテーションの予後 座位保持可能時期と歩行到達レベル 1995 回復期リハ病棟入院時 FBS13 点未満 起居動作に介助が必要 認知機能低下あり群が入院後 3 カ月以内に歩行が自立する割合は 5.5% であった 吉松ら : 回復期脳卒中患者の歩行自立度予測 信号検出分析による臨床応用を目指した検討 2018 発症後 60 日で座位非自立 歩行困難か 統合 解釈 Pushing の責任病巣 視床外病変例では 構造的に損傷されていない領域に脳血流量低下を認めた 下前頭回 中側頭回 下頭頂小葉 頭頂葉皮質下白質姿勢定位に関わるネットワーク 感覚異常 失認正中位の欠如前頭連合野の問題による周囲環境への適応困難半球間抑制による非麻痺側の過剰努力 不安定さ 不安感から 座位になると さらに廃用的な体幹機能低下 麻痺側臀部の萎縮姿勢定位 小脳系 網様体系の問題が加わり麻痺側への崩れが著明となるのではないか 背臥位にて非麻痺側の押し付けが出現しているのではないか 網様体脊髄路 抗重力伸展 両側支配のため 片側からの支配によって完全な機能不全は起きないと考えられる 背臥位 ~ 起き上がり考察 H31,3 月 2 日介入時 視覚情報は乏しい ( 麻痺側上方に固定 ) 麻痺側に体幹 骨盤回旋 病態として 体性感覚としての混乱状態 麻痺側の感覚障害による非対称性を伴った感覚入力 支持面からの知覚情報が異質的なものとなる 落ち込むような 吸い込まれる 非麻痺側での押し付け 安定化するために 寝返り 起き上がり動作困難 仮説 落ち込む ( 転がる ) 方向へ接触を強めることでそれ以上動かない場所をつくろうとしている 背臥位から連結を強める反応により非麻痺側の固定が強まる 起き上がり ( 寝返り ) 側に体幹が回旋することで動作に繋がらない 背臥位 ~ 起き上がり 介入時 起き上がってください 麻痺側方向に頸部 体幹の屈曲 そもそも指示に対する反応は乏しいが 非麻痺側への回旋困難 起き上がり側に半側臥位誘導後では動作の始まりは頸部屈曲のみ 移乗考察 1 体位変換をしようとすると筋緊張が亢進している下腿三頭筋 大腿四頭筋 内転筋の活動が先行して出現 ( 踵接地困難 ) 2 体幹が後方に倒れる ( 骨盤が後傾 ) ➂ 介助者が体幹の屈曲を介助し前方に重心移動 離臀を行うも抗重力伸展活動が生じていない状態が強まる 座位から起立を行うと右後方への突っ張りを認める ( 離臀前 ) 移乗時には膝折れが出現 1 1 ➂ 2 3

4 介入 tilt table における対照的な荷重入力 短期目標座位姿勢の獲得によるトイレ座位 食事リーチ機能向上長期目標起き上がり 移乗 立位保持介助量軽減 腓腹筋 ( 内側頭 ) を伸長できるように足関節可動域の確保 踵接地に伴う感覚入力 症例に左座骨を触らせる等の探索運動の促し 座位にて足関節背屈 ( 単関節運動 ) 練習 胸 腰椎の伸展可動域の確保 胸椎伸展 ( 僧帽筋下部等 ) 腰椎伸展 ( 腹横筋 多裂筋等 ) 運動の促通 骨盤前傾 腰椎前弯位でのリーチテーブル上 CKC( 自多動 自動 ) 両上肢を伸展させテーブルにセッティングし視覚 体性感覚での正中位の学習 寝返り 起き上がり練習 初期では非麻痺側の過剰な筋緊張亢進が出現しないように寝返り 起き上がりを実施した 1 筋緊張亢進を認めない両膝関節屈曲位保持 2 重さを利用して起き上がり側に股関節 骨盤回旋 ➂ 両上肢伸展 肩甲骨前方突出誘導 4 ヘッドコントロールの促し 寝返りでは 5 麻痺側上肢 肩甲帯の介助による体幹回旋 起き上がりでは 5 に加え 下肢の下垂と抗重力屈曲運動を介助 6on elbow~on hand における手掌部と体幹伸展介助 座位練習後 H31,3 月 21 日 1 分以上保持は可能 次第に非麻痺側が伸展しベッドに押し付ける倒れることへの気づきがある 修正をしようとする反応あり H31,3 月 21 日 背臥位 ~ 起き上がり介入時 H31,3 月 27 日介入時 H31,3 月 2 日 骨盤約 0~0,5 横指 単関節運動可能 改善した点 目標とする動作が分かっている 起き上がり側に頸部が屈曲 回旋が可能になった 起き上がり側に骨盤が回転し体幹の回旋が生じた 非麻痺側上肢が手すりにリーチ出来るようになった 非麻痺側では麻痺側の代償は行えない 非麻痺側においても 基底核系の問題運動の切り替えの障害か? 筋緊張抑制困難? ( グーチョキパー課題 ) 小脳系の課題では比較的保たれていた即時的な運動学習 ( 提示したリズムに合わせて手を叩いてもらいリズムがない状態で続けられるか ) 排泄 3 月 ~4 月 尿意の訴えが次第に増え始め 病棟トイレ使用 排泄中は座位能力向上によって接触介助 ~ 見守り 立位保持は全介助のため下位更衣は二人介助にて実施 失禁は伴うが 日中リハビリパンツに変更 在宅ではどうするか 方向性の確認 KP はトイレでの排泄を希望 ( 環境的に P トイレ ) 提案リハパンであれば一人介助で行える可能性があるためヘルパー介入時や息子様の介助を想定失禁のリスクを伴うさらなる介助量軽減を目指す必要あり ( 夜間はオムツ ) 起き上がり時などの動作切り替えに影響しているか 困難であれば常にオムツ着用か 4

5 健常者と便座の関係 身体部位との接地面は大腿部後面と仙骨部の 3 点支持になるが 実際の排泄時は腹圧を高める為に骨盤前傾姿勢をとることが多いため大腿部後面の支持に頼るところが大きい 便座に座る場合には便座に対して臀裂が対照的な位置となるように無意識下で姿勢制御を行う 困難な場合 便器内に排泄できない可能性がある 座位の安定化 排尿 排便時の腹部筋の同時活動 腹腔内圧の上昇 骨盤底筋群の活動には よりこの制御が求められる 便座の特性便座は U O 型が一般的であり床面に対して便座の表層中心部に向かって緩やかに傾斜しており エッジの部分は臀部にフィットし それを包み込むように滑らかに角度を有する 構造上 骨盤を安定させるのに適している 3 月 非麻痺側の過剰努力 廃用していた座位での安定化システム ( 腰椎前弯 骨盤前傾 ) を再度学習正中位の再学習 鏡を用いた視覚的フィードバックでは注意をリハビリに向けるのに役立った 考察 On elbow~on hand 練習では過剰努力を抑制することに効果的であった 座位保持 非麻痺側の協調的な活動が可能となった 正中位を学習したためか背臥位での押し付けが減少しかし 座位レベルでも非麻痺側への荷重移動が困難立位では押し付けが著明に出現 トイレ座位中介助 手摺に視覚的に依存し 転倒に対する恐怖感から非麻痺側の過活動が起こる 腹圧をかけるために骨盤を前傾方向に動かせない 臀部の対称性を作り出せず 臀裂に対して麻痺側臀部が落ち込んだ状態 接触介助 ~ 見守りレベルに改善 臀部は対照的に近づいたと考えたが 便座と臀裂の位置は介助が必要 トイレ動作二人介助 ( 立位での更衣 ) 4 月廃用改善 感覚入力 目標物へ向かっていく練習のため LLB 用いた立位歩行練習を多く実施 経過に伴い夜間に良眠される日が増える 食事は常食で 摂取量 4 月下旬 ~5 月上旬 Jcs Ⅰ0 ( 意識清明だが見当識障害あり ) BRS.stage ⅡⅡⅡ TCT 37/100 点 1 麻痺側への寝返り12 点 2 非麻痺側への寝返り0 点 3 背臥位からの起き上がり0 点 4 端座位におけるバランス25 点 SCP 3.5/6 点 座位立位 (A) 姿勢 0 1 (B) 非麻痺側での伸展外転 0,5 1 (C) 修正に対する抵抗 0 1 ADL FIM 36 点 臥位筋緊張 MMT 非麻痺側下肢 3~4 ブリッジ動作可能 ROM R L 股関節屈曲 伸展 0 0 外転 内転 外旋 内旋 膝関節伸展 5 5 足関節背屈 5 5 起き上がり 起立 着座 軽介助 ~ 中等度介助 中等度介助 ( 麻痺側の位置をセッティング ) 代償は伴うが 1 動作で遂行出来る環境だと成功率が高い 前方への重心移動は良好 立ち直り反応 (+) 麻痺側の管理は困難麻痺側の肩甲帯から運動方向を誘導すると成功する CОM が足底面内に向かうと麻痺側方向へ崩れる非麻痺側上肢を使用すると過度に引っ張るため麻痺側に体幹回旋起立後は非麻痺側下肢で押し付ける 5

6 5 月初旬 腹痛 下痢により食止め CD トキシン疑い 陰性であったがその後も不消化便が続く 考察 5 月初旬 活動量低下に伴い慢性的な脳血流量低下ではないかと推測 下痢 腹痛 不消化便等により食止めを繰り返す 初発原因は不明 離床目的がなくなることで起居動作への遂行意欲が低下 5 月中旬 ~ 下旬 離床時の血圧値はやや低い (90~110/50~60mmhg) 頸部 非麻痺側の筋緊張亢進 初めは活気がなく覚醒低下していたが徐々に易怒 興奮 不穏 妄想を認め指示に対する拒否反応が強い 非麻痺側の筋緊張亢進に伴い抗重力位での屈曲 側屈姿勢が強い 排泄の訴え減少 体幹 非麻痺側の使用機会減少により脳活動低下 ( 食事 リハビリ トイレ ) 離床時間低下 以前では認めなかった症状が出現 情動障害が増悪易怒になりリハビリ介入が滞る不穏 興奮 妄想 ( 介入初期に近いような ) 非麻痺側の筋緊張亢進 食事が出来ないことにより朝 昼 夕の時間経過が分からない 昼夜バランスが崩れ 夜間の体動や独語が増加 不消化便が続く ( 自立神経系の問題?) 脳画像 (CT) 5 月 28 日 白質の低吸収領域の拡大あり? 目立った所見はない 介護保険でのサービス予定 2/w デイサービス月曜 土曜 4/w 訪問ヘルパー火曜 土曜 : 朝 夕金曜 日曜 : 朝昼夕 訪問看護 1/w 火曜昼 福祉用具車椅子 介護用ベッド オーバーテーブル (P トイレ ) Dr. 水頭症の増悪なし経過観察 まとめ 寝たきり状態 KP の負担増大が予測されている 日中の易怒状態によって介入が滞り 有効なアプローチが見つかっていない ( 不快刺激を与えないように 離床している ) トイレを使わなかった時期があったため 以前よりもトイレ動作をはじめその他の介助量が増加している常にオムツ着用が現実的であると考えられる ご清聴ありがとうございました 6

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