論 点 1 参 考 1 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 ( 抄 ) 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 ) 防 衛 装 備 の 適 切 な 海 外 移 転 は 国 際 平 和 協 力 国 際 緊 急 援 助 人 道 支 援 及 び 国 際 テロ 海 賊 問

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1 参 考 資 料 集 平 成 27 年 2 月 25 日 防 衛 省

2 論 点 1 参 考 1 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 ( 抄 ) 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 ( 平 成 26 年 4 月 1 日 ) 防 衛 装 備 の 適 切 な 海 外 移 転 は 国 際 平 和 協 力 国 際 緊 急 援 助 人 道 支 援 及 び 国 際 テロ 海 賊 問 題 へ の 対 処 や 途 上 国 の 能 力 構 築 といった 平 和 への 貢 献 や 国 際 的 な 協 力 ( 以 下 平 和 貢 献 国 際 協 力 とい う )の 機 動 的 かつ 効 果 的 な 実 施 を 通 じた 国 際 的 な 平 和 と 安 全 の 維 持 の 一 層 積 極 的 な 推 進 に 資 するもの であり また 同 盟 国 である 米 国 及 びそれ 以 外 の 諸 国 との 安 全 保 障 防 衛 分 野 における 協 力 の 強 化 に 資 するものである さらに 防 衛 装 備 品 の 高 性 能 化 を 実 現 しつつ 費 用 の 高 騰 に 対 応 するため 国 際 共 同 開 発 生 産 が 国 際 的 主 流 となっていることに 鑑 み 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 ひいては 我 が 国 の 防 衛 力 の 向 上 に 資 するものである 他 方 防 衛 装 備 の 流 通 は 国 際 社 会 への 安 全 保 障 上 社 会 上 経 済 上 及 び 人 道 上 の 影 響 が 大 きいこ とから 各 国 政 府 が 様 々な 観 点 を 考 慮 しつつ 責 任 ある 形 で 防 衛 装 備 の 移 転 を 管 理 する 必 要 性 が 認 識 さ れている 以 上 を 踏 まえ 我 が 国 としては 国 際 連 合 憲 章 を 遵 守 するとの 平 和 国 家 としての 基 本 理 念 及 びこれまで の 平 和 国 家 としての 歩 みを 引 き 続 き 堅 持 しつつ 今 後 は 次 の 三 つの 原 則 に 基 づき 防 衛 装 備 の 海 外 移 転 の 管 理 を 行 うこととする また 武 器 製 造 関 連 設 備 の 海 外 移 転 については これまでと 同 様 防 衛 装 備 に 準 じて 取 り 扱 うものとする 1

3 論 点 1 参 考 2 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 の 審 査 体 制 旧 原 則 下 では 年 間 2300 件 程 度 (そのほとんどは 自 衛 隊 が 使 用 する 防 衛 装 備 品 等 の 修 理 修 繕 に 係 る 輸 出 ) 輸 出 許 可 申 請 経 済 産 業 省 国 家 安 全 保 障 会 議 (NSC) (4 大 臣 会 合 + 経 済 産 業 大 臣 等 ) 防 衛 装 備 移 転 管 理 政 策 の 基 本 方 針 の 審 議 重 要 案 件 の 審 議 国 家 安 全 保 障 会 議 幹 事 会 ( 局 長 レベル) 同 様 の 類 型 について 過 去 に 政 府 として 海 外 移 転 を 認 め 得 るとの 判 断 を 行 った 実 績 がある 場 合 を 除 き 国 家 安 全 保 障 会 議 幹 事 会 で 審 議 国 家 安 全 保 障 局 経 済 産 業 省 外 務 省 防 衛 省 等 との 間 で 事 務 的 に 緊 密 に 連 携 情 報 の 公 開 経 済 産 業 省 は 防 衛 装 備 の 海 外 移 転 の 許 可 の 状 況 につき 年 次 報 告 書 を 作 成 し NSCに 報 告 公 表 NSCで 審 議 された 案 件 につ いては 従 来 以 上 に 透 明 性 に 配 意 しつつ 政 府 として 情 報 公 開 を 図 る 経 済 産 業 省 輸 出 禁 止 不 許 可 厳 格 審 査 移 転 を 認 め 得 る 場 合 に 合 致 しているか 仕 向 先 及 び 最 終 需 要 者 の 適 切 性 並 びに 武 器 等 の 移 転 が 我 が 国 の 安 全 保 障 上 どの 程 度 懸 念 があるかを 厳 格 に 審 査 我 が 国 適 正 管 理 国 際 約 束 等 仕 向 国 原 則 として 目 的 外 使 用 及 び 第 三 国 移 転 について 我 が 国 の 事 前 同 意 を 相 手 国 政 府 に 義 務 付 ける 不 許 可 許 可 2

4 論 点 1 参 考 3 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 における 我 が 国 の 安 全 保 障 に 資 する 場 合 の 考 え 方 我 が 国 との 間 で 安 全 保 障 面 での 協 力 関 係 がある 諸 国 との 国 際 共 同 開 発 生 産 の 実 施 及 び 安 全 保 障 防 衛 分 野 におけ る 協 力 の 強 化 等 の 観 点 から 我 が 国 の 安 全 保 障 に 資 する 場 合 に 認 め 得 る 1. 国 際 共 同 開 発 生 産 の 実 施 我 が 国 の 安 全 保 障 に 資 す る か 否 か 国 の 安 全 保 障 政 策 として 積 極 的 意 義 がある 場 合 に 限 る ( 注 ) 単 なる 経 済 的 利 益 の ためには 移 転 しない 1 国 際 共 同 開 発 生 産 既 に 例 外 化 : 防 衛 装 備 品 等 の 海 外 移 転 に 関 する 基 準 ( 平 成 23 年 ) 2 共 同 開 発 生 産 の 実 現 可 能 性 調 査 のための 技 術 情 報 試 験 品 の 提 供 例 外 化 案 件 と 同 等 : 防 衛 装 備 品 等 の 海 外 移 転 に 関 する 基 準 ( 平 成 23 年 ) 3 先 端 装 備 品 の 導 入 に 伴 う 国 際 後 方 補 給 支 援 システムへの 参 加 に 伴 う 輸 出 例 外 化 案 件 と 同 等 :F-35の 製 造 等 に 係 る 国 内 企 業 の 参 画 ( 平 成 25 年 ) 2. 安 全 保 障 防 衛 協 力 の 強 化 1 物 品 役 務 相 互 提 供 協 定 (ACSA)に 基 づく 物 品 又 は 役 務 に 含 まれる 武 器 武 器 技 術 の 提 供 既 に 例 外 化 : 日 米 AC SAの 署 名 ( 平 成 8 年 ) 改 正 日 米 ACSAの 署 名 ( 平 成 10 年 平 成 16 年 ) 日 豪 ACSAの 署 名 ( 平 成 22 年 ) 2 米 国 との 相 互 技 術 交 流 の 一 環 としての 武 器 技 術 の 提 供 既 に 例 外 化 : 対 米 武 器 技 術 供 与 ( 昭 和 58 年 ) 3 米 国 からのライセンス 生 産 品 に 係 る 部 品 や 役 務 の 提 供 米 軍 への 修 理 等 の 役 務 提 供 ( 日 米 ACSAに 基 づくもの を 除 く ) 例 外 化 案 件 と 同 等 : 対 米 武 器 技 術 供 与 ( 昭 和 58 年 ) 平 成 17 年 度 以 降 に 係 る 防 衛 大 綱 ( 平 成 16 年 ) BMD 日 米 共 同 開 発 ( 平 成 17 年 ) F-35の 製 造 等 に 係 る 国 内 企 業 の 参 画 ( 平 成 25 年 ) 4 我 が 国 との 間 で 安 全 保 障 面 での 協 力 関 係 がある 国 に 対 する 救 難 輸 送 警 戒 監 視 及 び 掃 海 に 係 る 協 力 に 関 する 装 備 品 の 輸 出 一 部 例 外 化 実 績 あり: 政 府 開 発 援 助 によるインドネシア 支 援 ( 平 成 18 年 ) 3. 装 備 品 の 維 持 を 含 む 自 衛 隊 の 活 動 邦 人 保 護 に 不 可 欠 な 輸 出 1 自 衛 隊 の 活 動 に 係 る 装 備 品 の 一 時 的 な 輸 出 購 入 した 装 備 品 の 返 送 技 術 情 報 の 提 供 2 公 人 警 護 公 人 の 自 己 保 存 のための 装 備 品 の 輸 出 3 危 険 地 域 で 活 動 する 邦 人 の 自 己 保 存 のための 装 備 品 の 輸 出 一 時 的 な 輸 出 等 3

5 論 点 1 参 考 4 国 家 安 全 保 障 戦 略 における 位 置 づけ 国 家 安 全 保 障 戦 略 ( 平 成 25 年 12 月 17 日 ) 平 和 貢 献 国 際 協 力 において 自 衛 隊 が 携 行 する 重 機 等 の 防 衛 装 備 品 の 活 用 や 被 災 国 等 への 供 与 ( 以 下 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 という )を 通 じ より 効 果 的 な 協 力 ができる 機 会 が 増 加 している また 防 衛 装 備 品 の 高 性 能 化 を 実 現 しつつ 費 用 の 高 騰 に 対 応 するため 国 際 共 同 開 発 生 産 が 国 際 的 主 流 と なっている こうした 中 国 際 協 調 主 義 に 基 づく 積 極 的 平 和 主 義 の 観 点 から 防 衛 装 備 品 の 活 用 等 による 平 和 貢 献 国 際 協 力 に 一 層 積 極 的 に 関 与 するとともに 防 衛 装 備 品 等 の 共 同 開 発 生 産 等 に 参 画 するこ とが 求 められている こうした 状 況 を 踏 まえ 武 器 輸 出 三 原 則 等 がこれまで 果 たしてきた 役 割 にも 十 分 配 意 した 上 で 移 転 を 禁 止 する 場 合 の 明 確 化 移 転 を 認 め 得 る 場 合 の 限 定 及 び 厳 格 審 査 目 的 外 使 用 及 び 第 三 国 移 転 に 係 る 適 正 管 理 の 確 保 等 に 留 意 しつつ 武 器 等 の 海 外 移 転 に 関 し 新 たな 安 全 保 障 環 境 に 適 合 する 明 確 な 原 則 を 定 めることとする ( 略 ) 防 衛 生 産 技 術 基 盤 は 防 衛 装 備 品 の 研 究 開 発 生 産 運 用 維 持 整 備 等 を 通 じて 防 衛 力 を 支 える 重 要 な 要 素 である 限 られた 資 源 で 防 衛 力 を 安 定 的 かつ 中 長 期 的 に 整 備 維 持 及 び 運 用 していくため 防 衛 装 備 品 の 効 果 的 効 率 的 な 取 得 に 努 めるとともに 国 際 競 争 力 の 強 化 を 含 めた 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 を 維 持 強 化 していく 4

6 論 点 1 参 考 5 国 家 安 全 保 障 戦 略 に 記 載 されている 国 別 方 針 国 家 安 全 保 障 戦 略 ( 平 成 25 年 12 月 17 日 ) < 米 国 > 日 米 同 盟 は 国 家 安 全 保 障 の 基 軸 である ( 略 ) 今 後 我 が 国 の 安 全 に 加 え アジア 太 平 洋 地 域 を 始 めとする 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 の 維 持 増 進 を 図 るためには 日 米 安 全 保 障 体 制 の 実 効 性 を 一 層 高 め より 多 面 的 な 日 米 同 盟 を 実 現 していく 必 要 がある このような 認 識 に 立 って 我 が 国 として 以 下 の 取 組 を 進 める ( 略 ) 相 互 運 用 性 の 向 上 を 含 む 日 米 同 盟 の 基 盤 の 強 化 を 図 るため 装 備 技 術 面 での 協 力 人 的 交 流 等 の 多 面 的 な 取 組 を 進 めていく < 欧 州 > 欧 州 は 国 際 世 論 形 成 力 主 要 な 国 際 的 枠 組 みにおける 規 範 形 成 力 そして 大 きな 経 済 規 模 を 擁 しており 英 国 フランス ドイツ イタリア スペイン ポーランドを 始 めとする 欧 州 諸 国 は 我 が 国 と 自 由 民 主 主 義 基 本 的 人 権 の 尊 重 法 の 支 配 といった 普 遍 的 価 値 や 市 場 経 済 等 の 原 則 を 共 有 し 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 に 向 けて 共 に 主 導 的 な 役 割 を 果 たすパートナーである 国 際 社 会 のパワーバランスが 変 化 している 中 で 普 遍 的 価 値 やルールに 基 づく 国 際 秩 序 を 構 築 し グローバルな 諸 課 題 に 効 果 的 に 対 処 し 平 和 で 繁 栄 する 国 際 社 会 を 構 築 するための 我 が 国 の 政 策 を 実 現 していくために EU NATO OSCEとの 協 力 を 含 め 欧 州 との 関 係 を 更 に 強 化 していく < 豪 州 > 地 域 の 重 要 なパートナーであるオーストラリアとは 普 遍 的 価 値 のみならず 戦 略 的 利 益 や 関 心 も 共 有 する 二 国 間 の 相 互 補 完 的 な 経 済 関 係 の 強 化 に 加 えて 戦 略 認 識 の 共 有 安 全 保 障 協 力 を 着 実 に 進 め 戦 略 的 パートナー シップを 強 化 する また アジア 太 平 洋 地 域 の 秩 序 の 形 成 や 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 の 維 持 強 化 のための 取 組 におい て 幅 広 い 協 力 を 推 進 する その 際 日 米 豪 の 三 か 国 協 力 の 枠 組 みも 適 切 に 活 用 する <インド> 世 界 最 大 となることが 見 込 まれている 人 口 と 高 い 経 済 成 長 や 潜 在 的 経 済 力 を 背 景 に 影 響 力 を 増 し 我 が 国 のシーレーンの 中 央 に 位 置 する 等 地 政 学 的 にも 重 要 なインドとは 二 国 間 で 構 築 された 戦 略 的 グローバル パートナー シップに 基 づいて 海 洋 安 全 保 障 を 始 め 幅 広 い 分 野 で 関 係 を 強 化 していく <ASEAN> 我 が 国 のシーレーンの 要 衝 を 占 める 地 域 に 位 置 するASEAN 諸 国 とは 40 年 以 上 にわたる 伝 統 的 なパー トナーシップに 基 づき 政 治 安 全 保 障 分 野 を 始 めあらゆる 分 野 における 協 力 を 深 化 発 展 させる ASEANがアジア 太 平 洋 地 域 全 体 の 平 和 と 安 定 及 び 繁 栄 に 与 える 影 響 を 踏 まえ ASEANの 一 体 性 の 維 持 強 化 に 向 けた 努 力 を 一 層 支 援 する 5

7 論 点 1 参 考 6 防 衛 計 画 の 大 綱 に 記 載 されている 国 別 方 針 防 衛 計 画 の 大 綱 ( 平 成 25 年 12 月 17 日 ) < 米 国 > 海 賊 対 処 能 力 構 築 支 援 人 道 支 援 災 害 救 援 平 和 維 持 テロ 対 策 等 の 分 野 における 協 力 のほか 海 洋 宇 宙 サイバー 分 野 における 協 力 を 強 化 し アジア 太 平 洋 地 域 を 含 む 国 際 社 会 の 平 和 と 安 定 に 寄 与 する 災 害 対 応 に 関 し ては 在 日 米 軍 施 設 区 域 の 存 在 を 含 め 米 軍 が 国 民 の 安 全 に 大 いに 寄 与 した 東 日 本 大 震 災 における 事 例 を 踏 まえつ つ 国 内 外 における 自 衛 隊 と 米 軍 との 連 携 を 一 層 強 化 する さらに 情 報 協 力 及 び 情 報 保 全 の 取 組 装 備 技 術 面 での 協 力 等 の 幅 広 い 分 野 での 協 力 関 係 を 不 断 に 強 化 拡 大 し 安 定 的 かつ 効 果 的 な 同 盟 関 係 を 構 築 する < 欧 州 > 同 盟 国 や 安 全 保 障 上 の 利 益 を 共 有 する 関 係 国 及 び 国 際 機 関 等 と 平 素 から 協 力 しつつ 地 域 紛 争 国 際 テロ の 拡 大 拡 散 破 綻 国 家 大 量 破 壊 兵 器 等 の 拡 散 海 洋 宇 宙 空 間 サイバー 空 間 を 巡 る 問 題 を 始 めとするグローバル な 安 全 保 障 上 の 課 題 等 に 対 応 するため 軍 備 管 理 軍 縮 不 拡 散 能 力 構 築 支 援 等 に 関 する 各 種 取 組 を 継 続 強 化 す る その 際 特 に 欧 州 連 合 (EU) 北 大 西 洋 条 約 機 構 (NATO) 及 び 欧 州 安 全 保 障 協 力 機 構 (OSCE) 並 びに 英 国 及 び フランスを 始 めとする 欧 州 諸 国 との 協 力 を 一 層 強 化 し これらの 課 題 に 連 携 して 取 り 組 むとともに 装 備 技 術 面 での 協 力 交 流 を 推 進 する < 豪 州 > 安 全 保 障 上 の 利 益 を 共 有 し 我 が 国 との 安 全 保 障 協 力 が 進 展 しているオーストラリアとの 関 係 を 一 層 深 化 させ 国 際 平 和 協 力 活 動 等 の 分 野 での 協 力 を 強 化 するとともに 共 同 訓 練 等 を 積 極 的 に 行 い 相 互 運 用 性 の 向 上 を 図 る さらに 日 米 韓 日 米 豪 の 三 国 間 の 枠 組 みによる 協 力 関 係 を 強 化 し この 地 域 における 米 国 の 同 盟 国 相 互 の 連 携 を 推 進 する <インド>インドとは 海 洋 安 全 保 障 分 野 を 始 めとする 幅 広 い 分 野 において 共 同 訓 練 演 習 国 際 平 和 協 力 活 動 等 の 共 同 実 施 等 を 通 じて 関 係 の 強 化 を 図 る <ASEAN>アジア 太 平 洋 地 域 においては 災 害 救 援 を 始 めとする 非 伝 統 的 安 全 保 障 分 野 を 中 心 とする 具 体 的 な 協 力 関 係 が 進 展 していることに 加 え ASEAN 地 域 フォーラム(ARF) 拡 大 ASEAN 国 防 相 会 議 (ADMMプラス) 東 アジア 首 脳 会 議 (EAS) 等 の 多 国 間 枠 組 みや ASEANによる 地 域 統 合 への 取 組 が 進 展 してきているものの 特 に 北 東 アジア における 安 全 保 障 上 の 課 題 等 は 深 刻 化 している このため 域 内 の 対 立 的 な 機 運 や 相 互 の 警 戒 感 を 軽 減 するための 協 調 的 な 各 種 取 組 を 更 に 多 層 的 に 推 進 する 6

8 論 点 1 参 考 7 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 ( 平 成 26 年 6 月 19 日 ) 1 米 国 との 防 衛 装 備 技 術 協 力 関 係 の 深 化 日 米 装 備 技 術 定 期 協 議 等 を 通 じて 装 備 及 び 技 術 に 関 する 二 国 間 の 協 力 を 深 化 弾 道 ミサイル 防 衛 用 能 力 向 上 型 迎 撃 ミサイル (SM3ブロックⅡA)の 共 同 開 発 及 びF-35の 製 造 参 画 について 我 が 国 の 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 を 考 慮 に 入 れた 上 で 検 討 互 恵 的 な 防 衛 調 達 に 係 る 枠 組 みについても 調 整 を 進 める 3 国 際 的 な 後 方 支 援 面 での 貢 献 日 本 企 業 の 強 み(センサー 半 導 体 等 の 部 材 複 合 材 や 先 端 材 料 高 品 質 納 期 遵 守 のものづくり 力 等 )や これまでの 企 業 間 のライセンス 契 約 などの 蓄 積 をいかして 補 給 部 品 の 供 給 などを 通 じ グローバ ルロジスティクスへの 対 応 を 行 い 後 方 支 援 面 での 貢 献 を 拡 大 5 民 間 転 用 の 推 進 外 国 政 府 他 府 省 自 治 体 民 間 企 業 等 に 対 す る 防 衛 装 備 品 の 民 間 転 用 を 推 進 航 空 機 分 野 以 外 においても 国 が 保 有 する 技 術 資 料 の 利 用 料 の 在 り 方 等 についての 制 度 設 計 を 進 め る 2 新 たな 防 衛 装 備 技 術 協 力 関 係 の 構 築 英 仏 など 競 争 力 ある 防 衛 産 業 を 擁 する 欧 州 主 要 国 との 協 力 関 係 の 構 築 を 図 る 豪 州 インド 東 南 アジアなどアジア 太 平 洋 地 域 の 友 好 国 との 間 でも 海 洋 安 全 保 障 や 災 害 救 助 海 賊 対 処 など 非 伝 統 的 安 全 保 障 の 分 野 等 において 関 係 構 築 を 積 極 的 に 図 る 4 防 衛 装 備 技 術 協 力 のための 基 盤 整 備 国 際 共 同 開 発 生 産 等 の 相 手 国 となる 可 能 性 が 高 い 国 々との 間 で 防 衛 装 備 移 転 を 可 能 とする 枠 組 みの 策 定 を 進 める 移 転 する 防 衛 装 備 品 のライフサイクルを 通 じて 政 府 の 関 与 と 管 理 の 下 円 滑 に 協 力 を 進 めるための 体 制 仕 組 みについて 検 討 6 技 術 管 理 秘 密 保 全 防 衛 技 術 デュアル ユース 技 術 の 機 微 性 戦 略 性 を 適 切 に 評 価 し 技 術 管 理 機 能 を 強 化 する 経 済 産 業 省 との 連 携 を 推 進 し 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 における 厳 格 審 査 及 び 適 正 管 理 への 寄 与 を 図 る 情 報 保 護 協 定 の 締 結 や 特 許 制 度 の 特 例 が 必 要 と なる 場 合 は 必 要 に 応 じ 関 係 府 省 に 協 力 するなど 連 携 の 上 検 討 7

9 論 点 2 参 考 8 BMD 日 米 共 同 開 発 における 政 府 と 民 間 企 業 の 関 係 日 本 政 府 米 国 政 府 政 府 防 衛 省 政 府 間 合 意 米 ミサイル 防 衛 庁 (Missile Defense Agency) 契 約 主 契 約 相 手 方 契 約 技 術 情 報 の 交 換 Contract Prime Contractor Contract 民 間 企 業 下 請 負 企 業 Sub Contractors 8

10 論 点 2 参 考 9 MDA 協 定 概 要 1 MDA 協 定 とは 正 式 名 称 : 日 本 国 とアメリカ 合 衆 国 との 間 の 相 互 防 衛 援 助 協 定 署 名 :1954( 昭 和 29) 年 3 月 8 日 国 会 承 認 : 同 年 4 月 28 日 発 効 : 同 年 5 月 1 日 我 が 国 の 防 衛 力 を 漸 増 させるとの 基 本 的 方 向 に 基 づき 日 米 両 国 間 で 我 が 国 の 防 衛 力 の 整 備 上 必 要 となる 無 償 有 償 を 含 む 軍 事 援 助 の 基 本 的 条 件 について 定 める 国 際 約 束 とし て 締 結 された MDA 協 定 は, 米 国 から 我 が 国 への 一 方 的 な 防 衛 援 助 のみを 規 定 しているのではなく, 日 米 間 の 相 互 の 防 衛 援 助 について 規 定 している 現 在 も, 米 国 からの 装 備, 資 材 及 び 役 務 の 調 達 や, 日 米 間 の 共 同 研 究 開 発 等 はMDA 協 定 に 基 づいて 実 施 されている 9

11 論 点 2 参 考 9 MDA 協 定 概 要 2 主 な 規 定 とその 内 容 第 1 条 1: 装 備 資 材 役 務 その 他 の 援 助 を 両 政 府 間 の 細 目 取 極 に 従 って 供 与 各 政 府 は 経 済 の 安 定 が 国 際 の 平 和 及 び 安 全 保 障 に 欠 くことができないという 原 則 と 矛 盾 しない 限 り 他 方 の 政 府 に 対 し 及 びこの 協 定 の 両 署 名 政 府 が 各 場 合 に 合 意 するその 他 の 政 府 に 対 し 援 助 を 供 与 する 政 府 が 承 認 することがある 装 備 資 材 役 務 その 他 の 援 助 を 両 署 名 政 府 の 間 で 行 うべき 細 目 取 極 に 従 つて 使 用 に 供 するものとする いずれか 一 方 の 政 府 が 承 認 することがあるい かなる 援 助 の 供 与 及 び 使 用 も 国 際 連 合 憲 章 と 矛 盾 するものであつてはならない ( 以 下 略 ) この 規 定 に 従 って, 両 政 府 間 で 必 要 な 細 目 取 極 を 作 成 の 上, 米 国 政 府 からの 有 償 軍 事 援 助 による 装 備, 資 材 及 び 役 務 の 調 達, 各 種 ライセンス 生 産, 各 種 共 同 研 究, 共 同 開 発 ( 弾 道 ミサイル 防 衛 に 関 する 日 米 協 力 案 件 )を 実 施 している 第 1 条 2 及 び4: 相 手 国 政 府 の 事 前 同 意 のない 目 的 外 使 用 及 び 第 三 者 移 転 の 禁 止 第 1 条 2 各 政 府 は この 協 定 に 従 つて 受 ける 援 助 を 両 政 府 が 満 足 するような 方 法 で 平 和 及 び 安 全 保 障 を 促 進 するため 効 果 的 に 使 用 するものとし いずれの 一 方 の 政 府 も 他 方 の 政 府 の 事 前 の 同 意 を 得 ないでその 援 助 を 他 の 目 的 のため 転 用 してはならない 第 1 条 4 各 政 府 は 共 通 の 安 全 保 障 のため この 協 定 に 従 つて 受 ける 装 備 資 材 又 は 役 務 の 所 有 権 又 は 占 有 権 を これらの 援 助 を 供 与 する 政 府 の 事 前 の 同 意 を 得 ないで 自 国 政 府 の 職 員 若 しくは 委 託 を 受 けた 者 以 外 の 者 又 は 他 の 政 府 に 移 転 しないことを 約 束 する 第 3 条 1: 秘 密 保 持 各 政 府 は この 協 定 に 従 つて 他 方 の 政 府 が 供 与 する 秘 密 の 物 件 役 務 又 は 情 報 についてその 秘 密 の 漏 せつ 又 はその 危 険 を 防 止 するため 両 政 府 の 間 で 合 意 する 秘 密 保 持 の 措 置 を 執 るものとする 10

12 論 点 2 参 考 9 MDA 協 定 概 要 3 MDA 協 定 に 基 づく 日 米 協 力 の 一 例 ( 弾 道 ミサイル 防 衛 に 関 する 日 米 協 力 ) MDA 協 定 1954( 昭 和 29) 年 締 結 弾 道 ミサイル 防 衛 に 係 る 日 米 協 力 に 関 する 交 換 公 文 2006( 平 成 18) 年 締 結 MDA 協 定 の 細 目 取 極 として 弾 道 ミサイル 防 衛 に 関 する 日 米 両 政 府 間 の 協 力 の 実 施 について 定 める 対 米 武 器 武 器 技 術 供 与 取 極 2006( 平 成 18) 年 締 結 MDA 協 定 の 細 目 取 極 として 弾 道 ミサイル 防 衛 システムの 分 野 及 び 日 本 国 政 府 により 決 定 され 外 交 上 の 経 路 を 通 じて 日 本 国 政 府 よりアメリカ 合 衆 国 政 府 に 対 し 通 知 される 他 の 分 野 に 関 する 日 米 共 同 開 発 生 産 を 実 施 するために 必 要 な 武 器 及 び 武 器 技 術 等 の 米 国 への 供 与 を 実 施 するための 枠 組 みを 定 める 11

13 論 点 3 参 考 10 防 衛 装 備 庁 について 目 的 防 衛 装 備 庁 の 新 設 1: 統 合 的 見 地 を 踏 まえ 装 備 品 のライフサイクルを 通 じた 一 貫 したプロジェクト 管 理 の 実 施 2: 部 隊 の 運 用 ニーズについて 装 備 面 への 円 滑 迅 速 な 反 映 3: 新 しい 領 域 ( 防 衛 装 備 品 の 一 層 の 国 際 化 先 進 技 術 研 究 への 投 資 等 )における 積 極 的 な 取 組 4: 調 達 改 革 の 実 現 と 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 育 成 の 両 立 強 化 防 衛 監 察 本 部 装 備 庁 の 業 務 会 計 に 関 する 監 察 監 察 機 能 の 強 化 部 外 から の 監 察 新 設 監 察 監 査 評 価 官 経 理 装 備 局 装 備 グループ 装 備 政 策 ( 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 国 際 装 備 協 力 調 達 改 革 等 ) 防 衛 大 臣 防 衛 装 備 庁 部 内 からの 監 察 監 査 緊 密 な 調 整 各 幕 装 備 取 得 部 門 各 自 衛 隊 の 装 備 品 の 取 得 統 幕 防 衛 計 画 部 各 幕 防 衛 部 防 衛 構 想 部 門 各 幕 装 備 取 得 部 門 ( 各 幕 技 術 部 及 び 装 備 部 の 取 得 部 門 ) 防 衛 政 策 局 装 備 部 技 術 部 整 備 計 画 局 再 編 各 幕 後 方 計 画 部 ( 仮 称 ) ( 装 備 部 を 改 編 ) 装 備 施 設 本 部 装 備 品 等 の 調 達 実 務 機 能 を 集 約 統 合 技 術 研 究 本 部 装 備 品 等 の 研 究 開 発 実 務 緊 密 な 調 整 12

14 論 点 3 参 考 10 防 衛 装 備 庁 について 現 状 1. 防 衛 大 綱 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 ( 閣 議 決 定 ) 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 とプロジェクト 管 理 を 重 視 2. 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 ( 閣 議 決 定 ) 防 衛 装 備 の 海 外 移 転 や 国 際 協 力 の 幅 が 広 がる 3. 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 ( 公 表 ) 政 府 主 導 の 下 での 積 極 的 戦 略 的 な 装 備 技 術 協 力 推 進 を 明 記 ( 自 民 党 国 防 部 会 ( )の 提 言 を 受 け 作 成 ) 現 在 実 施 中 または 調 整 中 の 防 衛 装 備 技 術 協 力 案 件 1.F-35 整 備 拠 点 ( 米 国 ) 2. 流 体 力 学 分 野 に 関 する 共 同 研 究 ( 豪 州 ) 3. 救 難 飛 行 艇 US-2 (インド) 4.C-2 輸 送 機 5. 化 学 生 物 防 護 技 術 ( 英 国 ) 6. 海 洋 安 全 人 道 支 援 協 力 (ASEAN 各 国 ) 関 係 省 庁 との 調 整 を 経 た 上 で 防 衛 装 備 庁 で 促 進 される 防 衛 装 備 技 術 協 力 機 能 ( 案 ) 戦 略 的 機 能 の 強 化 ( 新 たな 防 衛 装 備 技 術 協 力 関 係 の 構 築 ) 諸 外 国 との 交 渉 協 議 調 整 等 ( 覚 書 価 格 教 育 プログラム 維 持 整 備 等 ) 海 外 移 転 に 関 する 制 度 の 検 討 整 備 ( 装 備 品 の 安 全 証 明 装 備 技 術 の 移 転 スキーム 民 間 転 用 等 ) 機 微 技 術 の 厳 格 な 管 理 ( 我 が 国 の 強 み として 守 るべき 技 術 を 守 る) 海 外 拠 点 の 再 編 成 13

15 論 点 3 参 考 10 防 衛 装 備 庁 について 職 員 数 :1780 名 ( 事 務 官 技 官 等 :1373 名 自 衛 官 :407 名 ) 防 衛 大 臣 防 衛 装 備 庁 長 官 長 官 官 房 審 議 官 防 衛 技 監 装 備 官 技 術 と 研 究 開 発 の 事 務 全 体 を 所 掌 各 装 備 品 等 の 開 発 実 務 を 所 掌 すると 共 に 陸 海 空 の 観 点 から プロジェクト 管 理 及 び 装 備 協 力 に 関 する 業 務 の 総 合 調 整 約 80 名 長 官 官 房 庁 内 の 内 部 管 理 国 会 対 応 人 事 会 計 等 人 材 育 成 の 実 施 監 察 監 査 評 価 官 庁 内 における 監 察 監 査 の 実 施 装 備 開 発 官 等 5 装 備 品 等 の 研 究 開 発 実 務 の 実 施 装 備 政 策 部 プロジェクト 管 理 部 技 術 戦 略 部 調 達 管 理 部 装 備 政 策 の 企 画 立 案 防 衛 生 産 技 術 基 盤 の 維 持 強 化 諸 外 国 との 防 衛 装 備 技 術 協 力 防 衛 産 業 等 の 情 報 保 全 プロジェクト 管 理 主 要 装 備 品 の 構 想 研 究 開 発 量 産 取 得 維 持 整 備 廃 棄 に 至 る 一 貫 し た 管 理 先 進 的 技 術 分 野 を 含 む 研 究 の 企 画 立 案 技 術 調 査 研 究 大 学 独 法 等 への 研 究 委 託 機 微 技 術 管 理 技 術 交 流 国 際 装 備 政 策 課 ( 約 20 名 )を 設 置 予 定 装 備 政 策 課 に 装 備 情 報 室 ( 約 10 名 )を 設 置 予 定 防 衛 装 備 庁 の 任 務 として 国 際 協 力 の 推 進 が 規 定 される 予 定 調 達 計 画 の 策 定 調 整 調 達 事 業 部 知 的 資 産 管 理 運 営 装 備 品 の 契 約 実 務 調 達 の 実 施 研 究 所 試 験 場 等 装 備 品 の 技 術 研 究 試 験 評 価 の 実 施 14

16 論 点 3 参 考 10 防 衛 装 備 庁 について PM/IPTに 関 する 人 材 育 成 参 考 取 得 マネジメント 研 修 の 体 系 ( 素 案 ) 判 断 力 涵 養 リスクマネジメント コミュニケーション マネジメント コストマネジメント タイムマネ ジメント クオリティマネジメン ト スコープマネジメント WBSとEVMの 応 用 (PMP 資 格 維 持 程 度 を 含 む ) 上 級 管 理 コース ( 年 1 回 ) 中 級 コース ( 年 1 回 ) PM/PSM プロジェクト(プログラム) マネージャー サブマネージャー 企 画 官 ( 課 室 長 ) 先 任 部 員 クラス PM/IPT コアメンバー マネージャー 補 佐 部 員 課 長 補 佐 班 長 / 専 門 官 取 得 マネジメント 研 修 概 要 取 得 マネジメント 研 修 に 係 る 各 種 研 修 及 び 各 種 資 格 認 定 を 米 国 連 邦 政 府 職 員 に 実 施 しているGraduate School USAの 教 育 プログラムを 防 衛 省 のニーズに 見 合 う 最 適 なプログ ラムに 設 計 取 得 マネジメント 技 法 の 基 本 的 事 項 (WBSとEVMの 基 礎 を 含 む ) 米 国 防 省 取 得 マネジメントの 基 礎 的 理 解 (PMBOKの 知 識 PMP 資 格 程 度 を 含 む ) 初 級 コース ( 年 2 回 ) PM/IPTメンバー 係 長 / 専 門 官 クラス 取 得 マネジメントに 係 る 各 種 プログラムへの 派 遣 IPMコンファレンス(Integrated Program Management Conference)への 参 加 IPMコンファレンスは 取 得 マネジメントに 係 る 米 連 邦 政 府 関 係 者 防 衛 産 業 等 の 民 間 業 者 取 得 マネジメント 手 法 の 学 会 及 びコ ンサルタント 事 業 者 が EVM(Earned Value Management)やプロジェクトマネジメント 等 各 種 マネジメント 手 法 について 教 訓 反 省 事 項 やベスト プラクティスに 係 るシンポジウム 新 たな 手 法 についてのワークショップ 各 種 教 育 プログラムを 実 施 するもの IDEAA(International Defense Educational and Acquisition Arrangement)セミナーへの 参 加 IDEAAセミナーは 主 として 欧 米 各 国 の 防 衛 装 備 品 の 取 得 及 びその 教 育 に 関 わる 機 関 等 が 互 いに 協 力 して 効 果 的 効 率 的 な 取 得 マネジメントの 教 育 訓 練 を 向 上 させることなどを 目 的 として 実 施 されているもの 国 際 共 同 開 発 生 産 が 主 流 となっている 欧 米 諸 国 に と っ て グ ロ ー バ ル な 防 衛 装 備 協 力 を 行 う 上 に お い て も 重 要 な コ ミ ュ ニ テ ィ - の 場 と し て の 位 置 づ け 米 国 防 省 等 との 意 見 交 換 米 国 防 省 の 取 得 する 装 備 品 の 契 約 管 理 と 契 約 履 行 等 を 担 当 するDCMA(Defense Contract Management Agency: 米 国 防 契 約 管 理 庁 ) 国 防 省 のコスト 分 析 に 対 する 支 援 や 分 析 官 の 教 育 を 実 施 する 民 間 シンクタンクであるIDA(Institute for Defense Analysis: 防 衛 分 析 研 究 所 ) 等 と 意 見 交 換 を 実 施 15

17 論 点 3 参 考 11 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 運 用 指 針 における 適 正 管 理 の 考 え 方 1. 仕 向 先 の 管 理 体 制 の 確 認 ( 具 体 的 な 確 認 の 例 ) 1 輸 出 者 経 由 で 最 終 需 要 者 から 最 終 用 途 誓 約 書 (エンド ユース 認 証 )の 提 出 を 求 める 2 最 終 需 要 者 の 内 部 管 理 体 制 についての 文 書 による 確 認 3 移 転 先 国 政 府 の 貿 易 管 理 体 制 等 が 国 際 レジームを 遵 守 しているか 否 かについての 確 認 2. 移 転 後 の 防 衛 装 備 が 適 切 に 管 理 されていない 場 合 の 対 応 外 為 法 に 基 づいて 移 転 先 における 適 正 管 理 の 状 況 について 移 転 者 から 報 告 徴 収 を 行 い 万 一 適 正 管 理 が 行 われていないことが 判 明 した 場 合 は 同 法 に 基 づいて 移 転 者 等 に 対 し 罰 則 や 行 政 制 裁 を 科 すなど 厳 正 に 対 処 する 参 考 : 外 為 法 上 の 行 政 処 分 罰 則 等 報 告 徴 収 ( 第 55 条 の8) 立 入 検 査 ( 第 68 条 ) 輸 出 者 等 遵 守 基 準 ( 第 55 条 の10から12) 業 として 輸 出 を 行 う 者 に 経 済 産 業 大 臣 が 指 導 助 言 勧 告 命 令 制 裁 ( 第 53 条 ) 無 許 可 輸 出 は3 年 以 内 の 輸 出 禁 止 無 許 可 輸 出 には 重 大 な 虚 偽 申 請 の 場 合 も 含 む 罰 則 ( 第 69 条 の6 以 下 ) 無 許 可 輸 出 に 対 し 最 大 10 年 以 下 の 懲 役 若 しくは1000 万 円 以 下 の 罰 金 又 はこれらの 併 科 ( 目 的 物 の 価 格 の5 倍 が1000 万 円 を 超 える 場 合 は 罰 金 は 当 該 価 格 の5 倍 以 下 ) 16

18 論 点 3 参 考 11 防 衛 装 備 移 転 三 原 則 運 用 指 針 における 適 正 管 理 の 考 え 方 目 的 外 使 用 及 び 第 三 国 移 転 について 我 が 国 の 事 前 同 意 を 相 手 国 政 府 に 義 務 付 ける ただし 以 下 の 場 合 には 仕 向 先 の 管 理 体 制 の 確 認 をもって 適 正 な 管 理 を 確 保 することも 可 能 とする 1. 平 和 貢 献 国 際 協 力 の 積 極 的 推 進 のため 適 切 と 判 断 される 場 合 1 緊 急 性 人 道 性 が 高 い 場 合 例 : 事 前 同 意 を 義 務 付 けるための 手 続 をしていたのでは 人 道 上 の 要 請 に 応 えられないような 切 迫 した 状 況 にある 場 合 2 移 転 先 が 国 際 連 合 若 しくはその 関 連 機 関 又 は 国 連 決 議 に 基 づいて 活 動 を 行 う 機 関 である 場 合 前 例 あり: 国 際 連 合 南 スーダン 共 和 国 ミッションに 係 る 物 資 協 力 ( 平 成 25 年 ) 3 国 際 入 札 の 参 加 に 必 要 となる 技 術 情 報 又 は 試 験 品 の 提 供 を 行 う 場 合 例 :このような 提 供 が 国 際 機 関 が 物 品 を 調 達 する 場 合 等 に 行 う 国 際 入 札 への 参 加 の 条 件 になっているような 場 合 4 金 額 が 少 額 かつ 数 が 少 量 で 安 全 保 障 上 の 懸 念 が 小 さいと 考 えられる 場 合 例 : 防 弾 チョッキ 数 着 2. 部 品 等 を 融 通 し 合 う 国 際 的 なシステムに 参 加 する 場 合 前 例 あり:F-35の 製 造 等 に 係 る 国 内 企 業 の 参 画 ( 平 成 25 年 ) 3. 部 品 等 をライセンス 元 に 納 入 する 場 合 例 : 米 国 が 開 発 した 防 衛 装 備 の 部 品 について 米 国 からライセンスを 受 けて 我 が 国 が 生 産 し その 部 品 を 米 国 に 納 入 する 場 合 4. 我 が 国 から 移 転 する 部 品 及 び 技 術 の 相 手 国 への 貢 献 が 相 当 程 度 小 さい 場 合 例 : 我 が 国 と 外 国 とで 共 同 開 発 生 産 した 防 衛 装 備 について 我 が 国 が 担 当 した 部 分 の 重 要 性 が 全 体 の 中 で 小 さい 場 合 5. 装 備 品 の 維 持 を 含 む 自 衛 隊 の 活 動 邦 人 保 護 に 不 可 欠 な 場 合 一 時 的 な 輸 出 等 1 自 衛 隊 の 活 動 に 係 る 装 備 品 の 一 時 的 な 輸 出 購 入 した 装 備 品 の 返 送 技 術 情 報 の 提 供 2 公 人 警 護 公 人 の 自 己 保 存 のための 装 備 品 の 輸 出 3 危 険 地 域 で 活 動 する 邦 人 の 自 己 保 存 のための 装 備 品 の 輸 出 17

19 論点３ 参考⑫ 経済産業省の安全保障貿易普及啓発事業 近年のアジア諸国 地域の経済発展により アジア諸国 地域自身の兵器及び兵器に転用できる 汎用品を生産する能力が向上していること また 同じく経済発展に伴い アジアの港の中継貿易 地としての重要性も増していること等から 大量破壊兵器等の拡散を効果的に防止するためには アジア諸国 地域において 輸出管理制度が整備され 運用されることが重要 地理的にも近接し 経済関係も深い我が国が アジア諸国における制度整備や運用の支援を行っ ていくことが重要 こうした観点から アジア輸出管理セミナー 於 日本 や 産業界アウトリーチ セミナー 於 アジア諸国 を実施している アジア輸出管理セミナー １ 内容 アジアを中心とする輸出管理担当者を対象として 年 １回東京で開催 先進事例における経験やノウハウを 共有し 輸出管理制度の整備に向けた方策や課題に ついて理解を深める 今回会合の主な議題 輸出管理を巡る新たな課題 各国の輸出管理制度 キャッチオール制度等 無形技術移転 アウトリーチ活動 輸出後の管理 アジア地域全体の不拡散強化に向けた活動 ２ 第２２回(平成２７年２月１７ １９日)の参加者 アジア諸国を含めた３９の国 地域 機関 国連関 係 国際組織 専門機関 大学等 が参加し 総勢 で１６０名程度 産業界アウトリーチセミナー １ 内容 アジア諸国の産業界 日系企業 現地企業 に対してセ ミナーを開催し ビジネスにおける輸出管理の必要性 現 地国等の輸出管理の最新情報 企業の輸出管理方法に ついての理解を深める [主な議題] 国家 企業における輸出管理の必要性 現地国や日本における最新の輸出管理法制度 日本企業と現地企業における輸出管理の実践 他 開催国のニーズにあわせた輸出管理トピック ２ 開催実績 平成２６年度は以下の国々において開催 フィリピン 平成２６年１１月２６日 香港 平成２７年１月８日 マレーシア 平成２７年３月４日 予定 18

20 論 点 3 参 考 13 防 衛 駐 在 官 の 配 置 ( 平 成 26 年 度 末 実 員 ) 40 大 使 館 2 代 表 部 に58 名 を 派 遣 米 国 には6 名 韓 国 中 国 ロシア には3 名 インド 豪 州 英 国 ドイ ツ フランスには2 名 を 派 遣 19

21 論 点 3 参 考 14 FMS/ 一 般 輸 入 連 絡 官 の 配 置 FMS/ 一 般 輸 入 連 絡 官 派 遣 状 況 事 務 官 1 名 (デイトン) 事 務 官 1 名 (DC) 20

22 論 点 3 参 考 15 当 省 関 連 団 体 の 現 況 について 名 称 目 的 事 業 内 容 規 模 海 外 での 活 動 ( 一 社 ) 防 衛 技 術 協 会 防 衛 技 術 研 究 等 の 調 査 研 究 官 民 の 防 衛 技 術 の 交 流 正 しい 知 識 と 理 解 の 促 進 必 要 な 施 策 の 提 言 官 民 の 防 衛 技 術 の 向 上 を 図 るための 助 成 防 衛 技 術 研 究 開 発 に 対 する 協 力 支 援 調 査 研 究 及 び 提 言 官 民 の 技 術 交 流 の 促 進 研 究 技 術 開 発 の 奨 励 及 び 助 成 刊 行 物 の 発 行 及 び 研 究 会 講 習 会 講 演 会 等 の 開 催 技 術 研 究 開 発 に 伴 う 試 験 計 測 等 に 関 する 協 力 支 援 のために 必 要 な 技 術 の 提 供 客 員 研 究 員 77 名 客 員 調 査 員 27 名 水 中 防 衛 技 術 研 究 部 会 (22 社 ) 防 衛 用 ヘリコプタ 研 究 部 会 (14 社 ) 防 衛 用 ロボット 研 究 部 会 (33 社 ) ヒューマン 防 護 システム 研 究 部 会 (15 社 ) 光 波 ミリ 波 センシング 研 究 部 会 (28 社 ) 会 員 企 業 数 112 社 ( 複 数 研 究 部 会 参 加 による 重 複 あり) 毎 年 技 術 調 査 団 を 派 遣 MAST( 海 事 に 関 する 国 際 会 議 ) UDT( 水 中 防 衛 に 関 する 国 際 会 議 ) AIAA( 米 国 航 空 宇 宙 学 会 ) ERF( 欧 州 水 中 航 走 体 協 会 ) IEEE( 米 国 電 子 通 信 学 会 ) SPIE( 米 国 電 子 光 学 学 会 ) 海 外 技 術 動 向 調 査 会 報 誌 等 による 情 報 提 供 国 際 展 示 会 に 出 展 MAST EurAsia 2014(トルコ 10 社 ) MAST Asia 2015( 横 浜 予 定 12 社 ) ( 一 社 ) 日 本 防 衛 装 備 工 業 会 防 衛 装 備 品 等 の 研 究 開 発 の 促 進 生 産 技 術 の 向 上 防 衛 装 備 工 業 の 健 全 な 振 興 我 が 国 の 防 衛 基 盤 の 確 立 に 寄 与 調 査 及 び 研 究 資 料 情 報 等 の 収 集 及 び 提 供 研 究 開 発 の 支 援 NEC 川 崎 重 工 業 豊 和 工 業 三 菱 電 機 興 研 東 芝 東 洋 紡 日 本 工 機 小 松 製 作 所 旭 化 成 ケミカルズ 池 上 通 信 機 等 海 外 装 備 展 示 会 (AUSA( 米 陸 軍 協 会 ) NL( 米 海 軍 協 会 ) AFA( 米 空 軍 協 会 )) 等 における 海 外 技 術 動 向 調 査 会 報 誌 等 により 情 報 提 供 正 会 員 130 社 賛 助 会 員 32 社 ( 一 社 ) 日 本 航 空 宇 宙 工 業 会 航 空 宇 宙 機 器 の 生 産 の 振 興 と 貿 易 の 拡 大 航 空 宇 宙 工 業 の 健 全 な 発 達 の 推 進 産 業 の 高 度 化 と 国 民 生 活 の 向 上 に 寄 与 世 界 の 航 空 機 産 業 の 健 全 な 発 展 に 貢 献 生 産 流 通 貿 易 及 び 市 場 に 関 する 調 査 製 造 修 理 事 業 の 経 営 及 び 技 術 の 改 善 向 上 に 関 する 調 査 研 究 生 産 技 術 に 関 する 規 格 基 準 等 の 調 査 研 究 作 成 及 び 普 及 資 料 情 報 等 の 収 集 作 成 並 びに 提 供 及 び 展 示 関 連 機 関 団 体 等 との 連 絡 及 び 交 流 三 菱 重 工 業 IHI 富 士 重 工 業 島 津 製 作 所 三 菱 電 機 IHIエアロスペース 川 崎 重 工 業 小 糸 製 作 所 等 正 会 員 数 88 社 賛 助 会 員 48 社 (H 現 在 ) 海 外 の 国 際 航 空 宇 宙 展 への 参 加 と 国 際 交 流 の 推 進 (パリ ( 仏 ) ファンボロー( 英 )への 参 加 ) 国 際 航 空 宇 宙 展 (JA2016)の 開 催 等 海 外 技 術 動 向 調 査 会 報 誌 等 により 情 報 提 供 海 外 航 空 宇 宙 工 業 会 等 関 係 団 体 との 協 調 連 携 海 外 の 航 空 宇 宙 関 係 要 人 専 門 家 との 交 流 21

23 論 点 4 参 考 16 研 究 開 発 ビジョンについて( 策 定 の 背 景 ) 防 衛 計 画 の 大 綱 ( 平 成 25 年 12 月 17 日 ) 厳 しい 財 政 事 情 の 下 自 衛 隊 の 運 用 に 係 るニーズに 合 致 した 研 究 開 発 の 優 先 的 な 実 施 を 担 保 するた め 研 究 開 発 の 開 始 に 当 たっては 防 衛 力 整 備 上 の 優 先 順 位 との 整 合 性 を 確 保 する また 新 たな 脅 威 に 対 応 し 戦 略 的 に 重 要 な 分 野 において 技 術 的 優 位 性 を 確 保 し 得 るよう 最 新 の 科 学 技 術 動 向 戦 闘 様 相 の 変 化 費 用 対 効 果 国 際 共 同 研 究 開 発 の 可 能 性 等 も 踏 まえつつ 中 長 期 的 な 視 点 に 基 づく 研 究 開 発 を 推 進 する 中 期 防 衛 力 整 備 計 画 ( 平 成 25 年 12 月 17 日 ) 厳 しい 財 政 事 情 の 下 費 用 対 効 果 を 踏 まえつつ 自 衛 隊 の 運 用 に 係 るニーズに 合 致 した 研 究 開 発 を 優 先 的 に 実 施 する ( 中 略 ) また 新 たな 脅 威 に 対 応 し 戦 略 的 に 重 要 な 分 野 において 技 術 的 優 位 性 を 確 保 できるよう 最 新 の 科 学 技 術 動 向 戦 闘 様 相 の 変 化 国 際 共 同 研 究 開 発 の 可 能 性 主 要 装 備 品 相 互 の 効 果 的 な 統 合 運 用 可 能 性 等 を 勘 案 し 先 進 的 な 研 究 を 中 長 期 的 な 視 点 に 基 づいて 体 系 的 に 行 うため 主 要 な 装 備 品 ごとに 中 長 期 的 な 研 究 開 発 の 方 向 性 を 定 める 将 来 装 備 ビジョンを 策 定 する 22

24 論 点 4 参 考 16 研 究 開 発 ビジョンについて 将 来 装 備 品 のコンセプトと 研 究 開 発 計 画 の 概 略 戦 略 的 に 重 要 な 分 野 において 技 術 的 優 位 性 を 確 保 できるよう 先 進 的 な 研 究 を 中 長 期 的 な 視 点 基 づいて 体 系 的 に 行 うため 大 綱 に 示 され た 重 視 事 項 に 基 づき 技 術 の 発 展 を 踏 まえて 将 来 装 備 品 のコンセプトとそれに 向 けたロードマップを 示 す 研 究 開 発 ビジョンを 策 定 する 策 定 したビジョンは 企 業 にとって 予 見 可 能 性 を 高 め かつ 技 術 基 盤 の 育 成 向 上 を 図 るため 公 表 する 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 に 記 載 された 誘 導 武 器 無 人 装 備 について 検 討 ( 例 ) 将 来 の 戦 闘 機 に 関 する 研 究 開 発 ビジョン( 平 成 22 年 策 定 ) 23

25 論 点 5 参 考 17 アジア 太 平 洋 地 域 における 維 持 整 備 拠 点 米 国 政 府 は F-35について 全 世 界 的 な 運 用 が 予 想 されるため 北 米 欧 州 アジア 太 平 洋 地 域 に おいて 機 体 エンジンを 中 心 とした 整 備 拠 点 (リージョナル デポ)を 設 置 する 構 想 米 国 政 府 は 昨 年 12 月 17 日 ( 水 )( 米 国 東 部 時 間 ) アジア 太 平 洋 地 域 におけるF-35の 整 備 拠 点 (リージョナル デポ)を 日 本 及 びオーストラリアに 設 置 することを 決 定 ( 機 体 のリージョナル デポ:2018 年 初 期 までに 日 本 及 びオーストラリアに 設 置 エンジンのリージョナル デポ:2018 年 初 期 までにオーストラリアに 設 置 し 追 加 的 な 所 要 に 対 応 するため3~5 年 後 に 日 本 にも 設 置 ) 日 本 のリージョナル デポにおける 具 体 的 な 整 備 の 対 象 機 や 整 備 の 作 業 内 容 等 については 今 後 米 国 政 府 等 と 調 整 リージョナル デポ のイメージ リージョナル デポにおいては F-35の 重 整 備 ( 分 解 検 査 を 要 する 整 備 作 業 等 )を 実 施 する 予 定 韓 国 在 韓 米 軍 日 本 :42 機 在 日 米 軍 エンジン:IHI 瑞 穂 工 場 アメリカ 機 体 : 三 菱 重 工 業 小 牧 南 工 場 シンガポール( 未 定 ) オーストラリア 日 本 と 同 様 に 機 体 エンジンのリージョナル デポに 選 定 機 体 :BAE System Australia エンジン:TAE(Tasman Aviation Enterprises) 企 業 は 豪 国 防 省 発 表 (2 月 ) 24

26 論 点 5 参 考 18 日 米 オスプレイ 共 通 の 整 備 基 盤 に 向 けた 対 応 経 緯 米 海 兵 隊 オスプレイ(24 機 ) 平 成 29 年 頃 から 定 期 機 体 整 備 を 開 始 する 予 定 11 月 26 日 在 日 米 海 軍 が 提 案 要 求 書 を 公 示 し 企 業 から 提 案 を 募 集 し 1 月 27 日 締 切 り) 陸 自 オスプレイ 機 (17 機 ) 平 成 30 年 度 末 から 順 次 導 入 平 成 36 年 度 から 定 期 機 体 整 備 を 開 始 する 予 定 具 体 的 な 対 応 策 防 衛 省 としては 以 下 の 観 点 から 日 本 国 内 に 日 米 オ スプレイ 共 通 の 整 備 基 盤 を 確 立 することが 必 要 との 結 論 1 陸 自 オスプレイの 円 滑 な 導 入 2 日 米 安 保 体 制 の 円 滑 かつ 効 果 的 な 運 用 への 寄 与 3 日 米 共 通 の 整 備 基 盤 による 効 率 化 陸 自 オスプレイの 整 備 部 隊 の 中 核 とすることを 見 込 む 第 1ヘリコプター 野 整 備 隊 が 所 属 する 陸 自 木 更 津 駐 屯 地 の 格 納 庫 を 米 海 兵 隊 オスプレイの 定 期 機 体 整 備 のために 使 用 することを 前 提 に 当 該 格 納 庫 の 使 用 を 希 望 する 国 内 企 業 を 募 集 する 公 募 を 昨 年 12 月 に 実 施 し 当 該 公 募 に 合 格 した 複 数 の 国 内 企 業 が 米 軍 に 提 案 書 を 提 出 将 来 の 陸 自 オスプレイの 定 期 機 体 整 備 も 木 更 津 駐 屯 地 で 実 施 する 格 納 庫 外 観 東 京 陸 上 自 衛 隊 木 更 津 駐 屯 地 格 納 庫 内 部 木 更 津 市 千 葉 県 東 京 湾 画 像 2014Cnes/Spot Image,Digital Earth Technology,DigitalGlobe, 地 図 データ 2014 Google,ZENRIN- 格 納 庫 25

27 論 点 6 参 考 19 ASEANとの 装 備 技 術 協 力 の 現 状 安 倍 首 相 による 基 調 演 説 (シャンク リラ 会 合 2014( 平 成 26) 年 5 月 ) ASEANとの 意 見 交 換 (26 年 ) 日 ASEAN 防 衛 次 官 級 会 合 (2 月 ) ASEAN 側 より 海 洋 安 全 保 障 人 道 支 援 災 害 救 援 分 野 での 日 本 との 協 力 に 期 待 協 力 に 向 け 努 力 することで 合 意 マレーシア ベトナムとの 協 議 (4 月 ) 防 衛 省 NEC 三 菱 電 機 富 士 通 が 訪 問 し 防 衛 装 備 技 術 協 力 の 進 展 に 向 けた 意 見 交 換 と 製 品 の 紹 介 を 実 施 シンガポールとの 協 議 (8 月 ) ODA 自 衛 隊 による 能 力 構 築 防 衛 装 備 協 力 など 日 本 が 持 ついろいろな 支 援 メニューを 組 み 合 わせ ASEA N 諸 国 が 海 を 守 る 能 力 を シームレス に 支 援 してまいります 防 衛 生 産 技 術 基 盤 戦 略 (2014( 平 成 26) 年 6 月 ) 豪 州 インド 東 南 アジアなどアジア 太 平 洋 地 域 の 友 好 国 との 間 でも 海 洋 安 全 保 障 や 災 害 救 援 海 賊 対 処 など 非 伝 統 的 安 全 保 障 の 分 野 等 において 防 衛 装 備 技 術 協 力 の 関 係 構 築 を 積 極 的 に 図 る 星 国 防 省 が 訪 問 防 衛 装 備 技 術 協 力 に 向 けた 意 見 交 換 防 衛 装 備 品 等 展 示 会 (9 月 於 : 防 衛 省 ) 初 めて 防 衛 省 内 で 防 衛 装 備 品 展 示 会 を 実 施 防 衛 関 連 企 業 が ブースを 省 内 に 設 置 ASEAN 各 国 からの 参 加 者 に 対 し 模 型 パネ ル 等 を 利 用 して 防 衛 装 備 品 等 を 紹 介 日 ASEAN 防 衛 次 官 級 会 合 (10 月 ) 防 衛 装 備 品 等 展 示 会 での 成 果 を 紹 介 海 洋 安 全 保 障 人 道 支 援 災 害 救 援 分 野 での 装 備 協 力 の 進 展 に 期 待 インドネシア 装 備 品 展 示 会 INDO Defence 視 察 (11 月 ) 防 衛 省 が 展 示 会 を 視 察 尼 国 防 省 関 係 者 と 協 力 に 向 けた 意 見 交 換 を 実 施 26

28 論 点 6 参 考 20 財 政 法 等 の 規 定 財 政 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 34 号 ) 第 9 条 第 1 項 国 の 財 産 は 法 律 に 基 づく 場 合 を 除 く 外 これを 交 換 しその 外 支 払 手 段 として 使 用 し 又 は 適 正 な 対 価 な くしてこれを 譲 渡 し 若 しくは 貸 し 付 けてはならない 物 品 管 理 法 ( 昭 和 31 年 法 律 第 113 号 ) 第 29 条 第 1 項 物 品 は 貸 付 を 目 的 とするもの 又 は 貸 し 付 けても 国 の 事 務 若 しくは 事 業 に 支 障 を 及 ぼさな いと 認 められるものでなければ 貸 し 付 けることができない 物 品 を 無 償 又 は 時 価 よりも 低 い 対 価 で 譲 渡 若 しくは 貸 し 付 けを 行 う 場 合 法 的 根 拠 が 必 要 例 えば 日 米 物 品 役 務 相 互 提 供 協 定 ( 日 米 )ACSAに 基 づく 物 品 の 無 償 貸 与 については 自 衛 隊 法 に 以 下 の 通 り 規 定 されている ( 参 考 ) 自 衛 隊 法 ( 昭 和 29 年 法 律 第 165 号 ) 第 百 条 の 六 防 衛 大 臣 又 はその 委 任 を 受 けた 者 は 次 に 掲 げる 合 衆 国 軍 隊 (アメリカ 合 衆 国 の 軍 隊 をいう 以 下 この 条 及 び 次 条 において 同 じ )から 要 請 があつた 場 合 には 自 衛 隊 の 任 務 遂 行 に 支 障 を 生 じない 限 度 において 当 該 合 衆 国 軍 隊 に 対 し 自 衛 隊 に 属 する 物 品 の 提 供 を 実 施 することができる ( 略 ) 第 百 条 の 七 この 法 律 又 は 他 の 法 律 の 規 定 により 合 衆 国 軍 隊 に 対 し 防 衛 大 臣 又 はその 委 任 を 受 けた 者 が 自 衛 隊 に 属 する 物 品 の 提 供 を 実 施 する 場 合 及 び 防 衛 省 の 機 関 又 は 部 隊 等 が 役 務 の 提 供 を 実 施 する 場 合 における 決 済 その 他 の 手 続 については 法 律 に 別 段 の 定 めがある 場 合 を 除 き 日 本 国 の 自 衛 隊 とアメリカ 合 衆 国 軍 隊 との 間 における 後 方 支 援 物 品 又 は 役 務 の 相 互 の 提 供 に 関 する 日 本 国 政 府 とアメリカ 合 衆 国 政 府 との 間 の 協 定 の 定 めるところによる 27

29 論 点 7 参 考 21 防 衛 省 開 発 航 空 機 の 海 外 移 転 の 際 に 措 置 が 必 要 な 事 項 検 討 項 目 1 安 全 性 証 明 ( 飛 行 許 可 ) 2 運 用 情 報 の 開 示 3 維 持 整 備 課 題 海 外 移 転 機 が 防 衛 省 で 定 める 安 全 性 の 基 準 を 満 たすことの 審 査 及 び 認 定 移 転 先 国 の 軍 隊 が 海 外 移 転 機 を 運 用 する 際 に 必 要 となる 情 報 及 び 当 該 移 転 先 国 に 開 示 するための 手 続 を 整 理 海 外 移 転 機 の 維 持 整 備 に 対 する 基 本 的 考 え 方 ( 防 衛 省 の 役 割 支 援 内 容 実 施 スキーム 等 )の 整 理 4 要 員 育 成 海 外 移 転 機 の 要 員 育 成 に 対 する 基 本 的 考 え 方 ( 防 衛 省 の 役 割 支 援 内 容 実 施 スキーム 等 )の 整 理 5 契 約 方 法 等 支 援 スキーム( 財 政 投 融 資 等 を 活 用 した 支 援 策 )や 契 約 の 形 態 6 政 府 間 協 定 既 存 の 政 府 間 協 定 も 参 考 にし 個 別 の 航 空 機 の 移 転 案 件 ごとに 移 転 先 国 も 踏 まえて 検 討 < 海 外 移 転 のプロセスの 一 例 > 二 国 間 会 議 関 連 情 報 の 提 供 等 相 手 国 に 求 められる 安 全 性 の 証 明 の 提 示 国 境 相 手 国 との 協 議 契 約 設 計 製 造 教 育 訓 練 引 き 渡 し フェリー 飛 行 維 持 整 備 設 計 製 造 試 験 飛 行 等 座 学 シミュレータ 教 育 飛 行 訓 練 ( 整 備 実 習 ) 維 持 整 備 に 係 る 情 報 の 提 供 企 業 が 相 手 国 の 求 める 仕 様 の 機 体 を 設 計 製 造 相 手 国 の 操 縦 士 ( 整 備 士 )の 教 育 訓 練 の 実 施 28

30 論 点 7 参 考 22 JBICが 行 う 融 資 スキーム ミッション 我 が 国 及 び 国 際 経 済 社 会 の 健 全 な 発 展 に 寄 与 (JBIC 法 第 1 条 ) 資 源 の 確 保 国 際 競 争 力 の 維 持 向 上 金 融 秩 序 混 乱 への 対 応 資 源 の 権 益 取 得 / 輸 入 省 エネ 新 エネ 等 の 資 源 利 用 効 率 化 資 源 インフラ 等 の 事 業 環 境 整 備 資 源 国 との 関 係 強 化 海 外 市 場 経 営 資 源 の 確 保 ネットワークの 高 度 化 安 定 化 投 資 環 境 整 備 / 市 場 育 成 経 済 連 携 地 域 協 力 市 場 育 成 安 定 化 金 融 危 機 への 対 応 地 球 環 境 保 全 温 室 効 果 ガスの 大 幅 な 削 減 省 エネルギー 政 策 手 法 ミッション 遂 行 のため ニーズにマッチした 最 適 な 手 法 を 活 用 輸 出 金 融 輸 入 金 融 投 資 金 融 事 業 開 発 等 金 融 ( 参 考 ) 輸 出 金 融 のスキーム 投 資 金 融 のスキーム 業 務 の 原 則 日 本 の 輸 出 者 融 資 融 資 プラント 等 の 輸 出 外 国 の 金 融 機 関 等 融 資 外 国 の 輸 入 者 融 資 日 本 企 業 融 資 海 外 で 行 う 事 業 融 資 融 資 融 資 出 資 融 資 外 国 の 銀 行 外 国 政 府 等 日 本 の 銀 行 融 資 日 系 現 地 法 人 等 ( 合 併 企 業 含 む) 出 資 合 併 パートナー 民 業 補 完 : 政 策 金 融 に 求 められる 役 割 を 適 切 に 果 たすべく 国 際 金 融 分 野 における 一 般 の 金 融 機 関 の 補 完 に 徹 する 償 還 確 実 性 収 支 相 償 : 融 資 等 の 回 収 の 見 込 みについて 十 分 な 審 査 を 行 うとともに 収 入 がその 支 出 を 償 うに 足 るように 29 銀 行 等 の 取 引 の 通 常 の 条 件 又 は 金 融 市 場 の 動 向 を 勘 案 して 定 める (ODA( 政 府 開 発 援 助 )ではない)

31 論 点 7 参 考 23 貿 易 保 険 について 我 が 国 企 業 の 対 外 取 引 ( 輸 出 投 資 融 資 等 )に 伴 う 民 間 の 保 険 では 引 き 受 けられないリスクをカバー 貿 易 保 険 が 引 き 受 けるリスクは 非 常 リスク ( 相 手 国 のリスク 戦 争 内 乱 外 貨 送 金 停 止 など) 信 用 リスク ( 相 手 企 業 のリスク プロジェクトの 破 綻 など) 独 立 行 政 法 人 日 本 貿 易 保 険 (NEXI)が 政 府 からの 再 保 険 を 受 けつつ 実 施 国 際 ルールも 踏 まえ 利 用 者 からの 保 険 料 を 原 資 としつつ 中 長 期 で 収 支 が 均 衡 するよう 運 営 輸 出 支 援 日 本 企 業 の 輸 出 を 支 援 輸 出 代 金 の 回 収 ができないこ とによる 損 失 を 補 填 投 資 支 援 日 本 企 業 の 海 外 投 資 を 支 援 戦 争 などによって 投 資 先 が 事 業 継 続 できなくなったことによ る 損 失 を 補 填 資 金 調 達 支 援 資 源 開 発 等 日 本 企 業 が 参 画 す る 事 業 への 融 資 を 支 援 融 資 の 返 済 が 受 けられないこ とによる 損 失 を 補 填 外 国 企 業 プロジェクト 外 国 企 業 プロジェクト 外 国 企 業 プロジェクト 輸 出 サービス 提 供 等 貿 易 保 険 NEXI 投 資 貿 易 保 険 NEXI 出 資 参 画 等 融 資 貿 易 保 険 NEXI 本 邦 企 業 本 邦 企 業 本 邦 企 業 本 邦 銀 行 等 引 受 実 績 : 6 兆 8 千 億 円 引 受 実 績 : 6 千 億 円 引 受 実 績 : 9 千 億 円 注 : 引 受 実 績 は25 年 度 30