子ども読書活動推進計画　内容案

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1 第 二 次 鈴 鹿 市 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 ~ 読 書 を 通 して, 大 人 と 子 ども, 子 どもと 子 どもがつながる 鈴 鹿 のまち~ 平 成 23 年 4 月 鈴 鹿 市

2 目 次 Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 子 どもの 読 書 活 動 を 取 り 巻 く 情 勢 の 変 化 2 Ⅲ 計 画 の 基 本 方 針 4 Ⅳ 子 ども 読 書 活 動 推 進 のための 方 策 7 1 家 庭 地 域 における 読 書 活 動 の 推 進 7 (1) 家 庭 7 (2) 鈴 鹿 市 保 健 センター 9 (3) 鈴 鹿 市 立 図 書 館 10 (4) 公 民 館 12 (5) 書 店, 企 業 との 連 携 13 2 幼 稚 園, 保 育 所 における 読 書 活 動 の 推 進 14 (1) 幼 稚 園 14 (2) 保 育 所 16 3 学 校 における 読 書 活 動 の 推 進 18 < 参 考 資 料 > 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 法 律

3 Ⅰ はじめに 読 書 活 動 は, 子 どもが, 言 葉 を 学 び, 感 性 を 磨 き, 表 現 力 を 高 め, 創 造 力 を 豊 かなものにし, 人 生 をより 深 く 生 きる 力 を 身 に 付 けていく 上 で 欠 くことの できないもの ( 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 法 律 第 2 条 )であり, 社 会 全 体 でその 推 進 を 図 っていくことは 極 めて 重 要 です 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 するため,これまでも 国 県 においてさまざまな 取 り 組 みがなされてきました 例 えば, 読 書 の 持 つ 計 り 知 れない 価 値 にかんがみ, 平 成 12 年 を 子 ども 読 書 年 と 定 め, 国 全 体 として 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 していくため, 平 成 13 年 12 月 に 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 法 律 が 公 布 施 行 されました この 法 律 により 国 が 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 基 本 的 な 計 画 を 策 定 公 表 すること, 地 方 公 共 団 体 が 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 についての 計 画 を 策 定 公 表 すること,4 月 23 日 を 子 ども 読 書 の 日 とすること 等 を 定 めること 等, 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 り,もって 子 どもの 健 やかな 成 長 に 資 することを 目 的 としています また, 平 成 17 年 の 文 字 活 字 文 化 振 興 法 をはじめとする 子 どもの 読 書 活 動 に 関 連 する 法 整 備 等 が 進 みました 三 重 県 では, 平 成 16 年 3 月 に 三 重 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 を,そし て 平 成 21 年 11 月 に 第 二 次 三 重 県 子 ども 読 書 計 画 推 進 計 画 が 策 定 され, 家 庭 や 地 域, 学 校 等 と 協 力 して, 子 どもの 読 書 活 動 が 推 進 されています とり わけ, 第 二 次 の 計 画 におきましては, 読 書 環 境 の 整 備, 読 書 機 会 の 提 供, 読 書 活 動 の 啓 発 の3つの 観 点 に 沿 って, 子 どもと 本 をつなぐ 方 策 の 方 向 性 が 示 されています 本 市 におきましては, 平 成 18 年 4 月 に 鈴 鹿 市 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 を 策 定 し, 子 どもの 読 書 活 動 に 関 するさまざまな 取 り 組 みを 行 ってきました その 結 果, 平 成 21 年 度 の 市 立 図 書 館 の 総 貸 し 出 し 冊 数 は, 平 成 18 年 度 に 比 べ, 約 3 万 5 千 冊 増 加 しております 学 校 教 育 においても, 平 成 21 年 度 の 子 どもたちの 一 人 当 たりの 図 書 館 の 貸 し 出 し 冊 数 は, 小 学 校 では 平 成 18 年 度 に 比 べ 約 3 冊 増 加 しております これらのことから, 読 書 に 親 しむ 市 民 が 増 えて きていることがうかがえます しかしながら, 依 然 として, 小 学 校 中 学 校 高 等 学 校 と 学 校 段 階 が 進 むにつれ, 読 書 をしなくなる 傾 向 があります このような 第 一 次 基 本 計 画 期 間 における 成 果 や 課 題, 諸 情 勢 の 変 化 等 を 検 証 した 上 で,ここに 新 たな 鈴 鹿 市 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 を 定 めることとし, 今 後 おおむね5 年 間 にわたる 施 策 の 基 本 的 方 針 と 具 体 的 な 方 策 を 明 らかにする ものです 1

4 Ⅱ 子 どもの 読 書 活 動 を 取 り 巻 く 情 勢 の 変 化 1 教 育 基 本 法 学 校 教 育 法 の 改 正 平 成 18 年 12 月, 我 が 国 の 教 育 をめぐる 諸 情 勢 の 変 化 にかんがみ, 改 め て 教 育 の 基 本 を 確 立 するとともに, 教 育 の 理 念 を 明 確 にするため, 教 育 基 本 法 が 改 正 されました 新 しい 教 育 基 本 法 においては, 教 育 の 目 標 の 一 つに, 幅 広 い 知 識 と 教 養 を 身 に 付 け, 真 理 を 求 める 態 度 を 養 い, 豊 かな 情 操 と 道 徳 心 を 培 う ことが 掲 げられています( 第 2 条 第 1 号 ) 教 育 の 実 施 に 関 し ては, 新 たに, 家 庭 教 育 ( 第 10 条 ), 幼 児 期 の 教 育 ( 第 11 条 ), 学 校 家 庭 地 域 の 連 携 協 力 ( 第 13 条 )についての 規 定 が 盛 り 込 まれました また, 平 成 19 年 6 月 には, 新 しい 教 育 基 本 法 の 理 念 を 受 けて, 学 校 教 育 法 が 改 正 され, 義 務 教 育 として 行 われる 普 通 教 育 の 目 標 の 一 つとして, 読 書 に 親 しませ, 生 活 に 必 要 な 国 語 を 正 しく 理 解 し, 使 用 する 基 礎 的 な 能 力 を 養 うこと が 掲 げられています( 第 21 条 第 5 号 ) 2 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 改 正 された 教 育 基 本 法 学 校 教 育 法 等 の 規 定 にのっとり, 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 を 行 い, 小 学 校 は 平 成 23 年 度, 中 学 校 は 平 成 24 年 度 より 全 面 実 施 するこ ととしています 国 語 科 改 訂 点 のひとつとして 読 書 活 動 の 充 実 が 挙 げられ, 目 的 に 応 じて 本 や 文 章 などを 選 んで 読 んだり,それらを 活 用 して 自 分 の 考 え を 記 述 したりすることを 重 視 して 改 善 を 図 っている また 日 常 的 に 読 書 に 親 し むために, 学 校 図 書 館 を 計 画 的 に 利 用 し 必 要 な 本 や 文 章 などを 選 ぶことができ るように 指 導 することも 重 視 している とあります 3 文 字 活 字 文 化 振 興 法 の 成 立 文 字 活 字 文 化 は, 人 類 が 長 い 歴 史 の 中 で 蓄 積 してきた 知 識 及 び 知 恵 の 継 承 及 び 向 上, 豊 かな 人 間 性 の 涵 養 並 びに 健 全 な 民 主 主 義 の 発 達 に 欠 くこと のできないもの です( 文 字 活 字 文 化 振 興 法 第 1 条 ) このため, 平 成 1 7 年 7 月, 我 が 国 における 文 字 活 字 文 化 の 振 興 に 関 する 施 策 の 総 合 的 な 推 進 を 図 ることを 目 的 として, 文 字 活 字 文 化 振 興 法 が 成 立 しました 同 法 第 2

5 3 条 第 3 項 及 び 第 8 条 は, 学 校 教 育 において, 読 む 力, 書 く 力 及 び 言 語 力 の 涵 養 に 十 分 配 慮 するよう 規 定 しています また 同 法 第 11 条 は, 国 民 の 間 に 広 く 文 字 活 字 文 化 についての 関 心 と 理 解 を 深 めるようにするため,10 月 27 日 が 文 字 活 字 文 化 の 日 と 定 められました 4 図 書 館 法 の 改 正 に 向 けた 動 き 昭 和 25 年 に 制 定 された 図 書 館 法 は, 公 立 及 び 私 立 図 書 館 の 図 書 館 奉 仕 に 関 する 事 項 や 司 書 の 資 格 等 について 定 めています この 図 書 館 法 について は, 新 しい 教 育 基 本 法 や 新 しい 時 代 を 切 り 拓 く 生 涯 学 習 の 振 興 方 策 につい て ( 平 成 20 年 2 月 中 央 教 育 審 議 会 答 申 )における 提 言 等 を 踏 まえ, 図 書 館 に,その 運 営 状 況 に 関 する 評 価 及 び 改 善 や 情 報 提 供 に 関 する 努 力 義 務 を 課 すとともに, 司 書 及 び 司 書 補 の 資 格 要 件 の 見 直 し 等 を 行 う 改 正 法 案 が, 平 成 20 年 2 月 29 日 に 国 会 に 上 程 されました 5 情 報 化 社 会 の 進 展 テレビ,ビデオ DVD,インターネットなどのさまざまな 情 報 メディア 情 報 媒 体 の 発 達 普 及 により, 多 様 かつ 大 量 の 刺 激 的 な 情 報 が, 簡 単 瞬 時 に 入 手 できるようになりました このような 情 報 化 によって 利 便 性 が 向 上 した 反 面, 近 年, 子 どもたちのテレビ,インターネットサイトの 見 過 ぎ,ゲーム のし 過 ぎなどに 伴 う 文 字 活 字 離 れが 懸 念 されているところです 6 本 離 れの 状 況 出 版 科 学 研 究 所 の 発 表 によると 平 成 22 年 の 書 籍 雑 誌 推 定 販 売 金 額 は, 前 年 比 3.1% 減 尐 で6 年 連 続 下 回 り, 低 落 に 歯 止 めがかかる 気 配 はない といわれています 書 籍 の 新 刊 点 数 も 前 年 より4.9% 減 り,95 年 以 降, 最 大 の 減 り 幅 となっています 一 方 で 電 子 書 籍 等, 現 時 点 では 量 産 に 限 りが あるものの 将 来 的 に 新 分 野 での 展 開 も 考 えられます 3

6 Ⅲ 計 画 の 基 本 方 針 1 読 書 活 動 の 意 義 我 が 国 においては, 近 年, 子 どもを 取 り 巻 く 生 活 環 境 の 変 化 やさまざま なメディアの 発 達 普 及 により, 生 きるために 必 要 な 生 活 文 化 を 大 人 が 子 どもに 直 接 伝 える 機 会 が 失 われつつあります 児 童 文 学 者 の 脇 明 子 さんは, 著 書 読 む 力 は 生 きる 力 の 中 で, 次 のように 述 べています 人 間 がその 人 間 性 によって 人 間 を 育 てるという 基 本 的 な 仕 組 みを 失 っ てしまいつつあるのです 私 たちにやれることは 何 かというと, 身 近 な 子 どもたちに 手 渡 すものが,なるべくバランスのとれた 知 識 や 知 恵 であり, 人 間 性 を 形 作 る 全 体 的 な 枠 組 みとなるように, 心 を 配 ることではないでし ょうか もちろんそれはたやすい 仕 事 ではありませんが,そこで 大 きな 助 けになるのが, 本 だと 思 うのです ( 中 略 ) 子 どもをよく 知 っている 身 近 な 大 人 が, 自 分 がほんとうにいいと 思 う 本 を 子 どもに 手 渡 し, 楽 しんで 読 めるように 手 を 貸 すことーそれが, 生 活 文 化 を 失 った 時 代 の 私 たちが, 子 どものためにしてあげられる, 数 尐 ないことのひとつなのではないでしょ うか このような 意 味 において, 今, 子 どもたちの 読 書 環 境 を 整 備 する 意 義 は 大 きいと 考 えます 読 書 には, 楽 しむために 読 む と 言 った 娯 楽 を 主 目 的 とした 読 書 と, 調 べるため 知 的 要 求 を 満 たすため といった 情 報 を 得 るのが 目 的 の 読 書 等 さまざまな 側 面 があります また, 読 まれるものとしては, 詩 の 言 葉 で 表 現 された 文 学 的 な 文 章 と, 論 理 の 言 葉 で 表 現 された 論 理 的 な 文 章 がありま す 文 学 的 な 文 章 を 読 むと, 私 たちは 時 間 や 空 間 を 超 えて,いろいろな 人 物 の 立 場 になることができます また, 本 の 中 で, 登 場 人 物 とともに 考 える ことにより, 人 間 のいろいろな 考 え 方 を 知 り, 人 生 をよりよく 生 きる 知 恵 を 身 に 付 け, 自 身 の 成 長 につながります さらに, 読 書 をしながら, も 4

7 の だけでなく, 人 間 の 感 覚, 感 情, 考 えなどに 対 し 想 像 力 を 働 かせるこ ともできるようになります この 力 は, 人 間 が 生 きていく 上 で, 人 とコミ ュニケーションをとる 際 やこの 先 起 こり 得 ることを 予 測 する 際 に, 非 常 に 大 きな 意 味 をもちます 一 方, 論 理 的 な 文 章 を 読 むと, 知 識 を 広 げ, 教 養 を 深 めることができ, 筆 者 のものの 見 方 や 考 え 方 にも 触 れることができます 時 には, 筆 者 によ って 違 う 意 見 や 主 張 に 出 会 うことで,ものの 捉 え 方 や 捉 えたものの 表 現 の 仕 方 について 学 ぶこともできます このように, 読 書 をすることは, 考 える 力 感 じる 力 表 す 力 等 を 育 てるとともに, 豊 かな 心 情 を 育 て, 自 己 の 発 見 と 確 立 をはかり, 科 学 的 な 思 考 と 態 度 を 育 てる 上 で 極 めて 重 要 です 特 に, 知 識 や 情 報 が 錯 綜 し 氾 濫 する 変 化 の 激 しい 現 代 社 会 の 中, 子 ども たちが, 自 分 の 夢 の 実 現 や 自 分 が 抱 えた 問 題 の 解 決 のために, 生 涯 にわた って 学 び, 自 己 実 現, 自 己 解 決 していくためには, 必 要 な 情 報 を 収 集 し, 取 捨 選 択 する 力 が 必 要 です すなわち,これからの 時 代 において, 本 を 読 み 調 べることの 意 義 はますます 高 まります このように 見 た 時, 本 を 読 む 習 慣, 本 を 通 じて 物 事 を 調 べる 習 慣 を, 子 どもの 時 期 から 確 立 していくことの 重 要 性 が,あらためて 認 識 されます そのためには, 家 庭 学 校 地 域 が 連 携 しながら, 子 どもたちの 読 書 環 境 を 整 備 し, 子 どもの 自 主 的 な 読 書 活 動 を 促 す 機 会 を 提 供 していく 必 要 があ ります 5

8 2 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 していくための3つの 柱 1 身 近 な 大 人 が, 子 どもと 本 の 出 会 いの 重 要 性 を 認 識 し, 積 極 的 に 子 どもの 読 書 活 動 にかかわることを 勧 めます 子 どもは, 読 書 する 大 人 の 姿 に 影 響 を 受 け, 読 書 意 欲 を 高 めるという 側 面 があります したがって, 子 どもにとっての 身 近 な 大 人 が 子 どもの 読 書 活 動 の 意 義 や 重 要 性 について 理 解 し, 子 どもの 読 書 活 動 に 積 極 的 にかかわること を 勧 めていきます 一 緒 に 読 書 をし, 大 人 が 読 書 を 楽 しむ 姿 を 見 せたり, 子 どもと 本 の 出 会 い を 数 多 く 演 出 したりすることで, 子 どもの 読 書 活 動 は 豊 かになります 子 どもの 読 書 活 動 推 進 に 大 きな 役 割 を 果 たす 大 人 に 対 して, 読 書 活 動 の 重 要 性 を 啓 発 していきます 2 乳 幼 児 期 から, 子 どもの 発 達 段 階 に 合 わせて, 読 書 に 親 しむ 習 慣 づくりを 応 援 します 子 どもが 生 涯 を 通 して 読 書 に 親 しむことができるためには, 乳 幼 児 期 から の 読 み 聞 かせ 等 による 読 書 の 習 慣 づくりが 大 切 になってくると 考 えていま す 初 めて 本 に 出 会 う 家 庭, 読 書 を 楽 しむ 学 校 や 図 書 館 等 で, 子 どもの 成 長 に 応 じた 読 書 活 動 が 行 えるよう, 読 書 環 境 の 整 備 や 読 書 の 楽 しさを 味 わう 行 事 等 を 積 極 的 に 行 い, 子 どもが 読 書 に 親 しむ 習 慣 づくりを 応 援 します 充 3 読 書 活 動 推 進 に 係 る 関 係 団 体 等 が 連 携 を 強 化 し, 読 書 環 境 の 充 実 に 努 めます 子 どもの 読 書 意 欲 を 高 めるには,さまざまな 読 書 活 動 の 展 開 が 必 要 です より 豊 かな 読 書 環 境 を 子 どもたちに 提 供 するために, 市 立 図 書 館 や 学 校 図 書 館 が 中 心 となって, 関 係 部 局 や 市 民 団 体 等 と 連 携 を 強 化 し, 読 書 環 境 の 整 備 に 努 めます 6

9 Ⅳ 子 ども 読 書 活 動 推 進 のための 方 策 1 家 庭 地 域 における 読 書 活 動 の 推 進 (1) 家 庭 これまでの 成 果 と 課 題 子 どもは, 家 庭 において, 家 族 からの 温 かい 語 りかけにより,ことばを 獲 得 し,コミュニケーション 能 力 をつけていきます しかしながら, 最 近 は,テレビ やコンピュータを 始 めとするさまざまな 情 報 機 器 が 家 庭 に 入 り, 読 書 離 れが 懸 念 されています そのような 中 で, 親 が 読 み 聞 かせを 行 ったり, 親 子 で 読 書 をしたりして, 大 人 が 子 どもと 一 緒 に 読 書 を 行 うなど, 家 庭 においても 読 書 の 大 切 さが 見 直 され てきました 今 後 は,その 取 り 組 みが 多 くの 家 庭 で 行 われるよう 啓 発 等 に 努 め ていきます 方 策 1 家 族 で 読 書 を 楽 しむ 時 間 をつくりましょう 読 書 の 時 間 を 定 期 的 に 設 け, 家 族 で 読 書 をしたり, 本 を 通 して 物 事 を 調 べ たり, 子 どもにふさわしい 本 が 身 近 にある 環 境 を 整 えたりして, 読 書 の 習 慣 をつけることが 大 切 です 大 人 が 子 どもと 一 緒 に 本 を 楽 しむことで, 子 どもの 読 書 に 対 する 興 味 関 心 が 深 まります 子 どもとの 楽 しいふれあいの 中 で, 自 然 に 読 み 聞 かせに 入 る などの 工 夫 が 大 切 です 7

10 親 子 読 書 を 実 施 している 学 校 の 保 護 者 の 声 子 どもが 借 りてきた 本 を 読 んだり, 好 きな 作 者 の 高 学 年 向 きの 本 を 読 んだりと, 久 しぶりに 長 い 文 章 をじっくりと 読 むことができました これを 機 に, 自 分 の 時 間 に 読 書 をしていこうと 思 いました たくさんの 本 を 読 むために, 図 書 館 へ 借 りに 行 きました いろいろな ジャンルの 本 を,2 人 で10 冊 借 りることができたので, 楽 しみなが ら 選 びました 日 頃 から, 図 書 館 を 訪 れ, 本 を 読 む 習 慣 がつけばと 思 います 我 が 家 には, 物 語 や 伝 記 がなく,まず, 本 を 選 ぶことから 始 めました そういう 作 業 も 含 めて, 楽 しく 本 と 向 き 合 えました 親 子 で 同 じ 本 を 読 み, 感 想 を 言 い 合 ったりして 楽 しかったです 2 ノーテレビデー 運 動 に 取 り 組 み, 読 書 に 親 しみましょう 家 族 全 員 でテレビを 見 ない 曜 日 や 時 間 帯 等 を 決 めて 取 り 組 む ノーテレビ デー 運 動 に 取 り 組 んでいる 学 校 で, 成 果 を 上 げています ノーテレビデー に 取 り 組 み, 家 族 で 一 緒 に 読 書 をする 機 会 を 増 やすことが 大 切 です ノーテレビデ を 実 施 している 学 校 の 児 童 や 保 護 者 の 声 児 童 :ノーテレビデー 運 動 の 期 間 中,テレビを 見 なかったので, 読 書 を する 時 間 が 増 えました ゲームの 時 間 を 減 らしたら 読 書 の 時 間 が できました 保 護 者 :ノ テレビデー 運 動 に 取 り 組 み, 親 子 で 触 れ 合 う 時 間 が 増 えま した 宿 題 を 計 画 的 に 進 め, 長 い 物 語 を 読 む 良 い 時 間 をつくる ことができました 3 親 子 で 読 書 に 関 わる 行 事 へ 参 加 しましょう 市 立 図 書 館 や 公 民 館, 学 校 等 で 開 催 される 読 書 に 関 わる 行 事 や 子 育 て 支 援 の 講 座 に 親 子 で 参 加 しましょう そこで, 親 子 一 緒 に 楽 しみながら, 読 書 を 身 近 に 感 じることが 大 切 です 8

11 (2) 鈴 鹿 市 保 健 センター これまでの 成 果 と 課 題 子 どもにとり,まず 読 書 の 機 会 に 触 れる 場 は 家 庭 です 親 が 絵 本 の 読 み 聞 か せをしたり, 子 どもが 絵 本 を 読 むのを 親 が 聞 いてあげたりすることにより, 子 どもは 読 書 への 親 しみを 感 じていきます 特 に 乳 幼 児 にとっては, 保 護 者 からの 優 しい 語 りかけの 時 間 が, 心 や 言 葉 を 育 むために 大 切 なものです そのため 絵 本 の 語 りかけを, 心 を 育 む 大 切 な 時 間 として, 母 子 保 健 事 業 の 中 で, 親 子 で 絵 本 に 親 しむ 機 会 を 提 供 しています 気 軽 に 親 子 で 楽 しめるよう 絵 本 コーナーを 設 けることや 幼 児 健 診 の 場 では, 保 育 士 による 読 み 聞 かせを 行 い 乳 幼 児 期 からの 読 み 聞 かせの 大 切 さを 啓 発 していま す また, 市 立 図 書 館 作 成 の 絵 本 のちらしを 配 布 し, 離 乳 食 教 室 等 の 各 教 室 では, 絵 本 の 展 示 コーナーを 設 けおすすめ 絵 本 を 紹 介 しています しかし 健 診 等 においては, 保 護 者 から, 読 み 聞 かせの 必 要 性 を 感 じていない ことや 絵 本 の 読 み 聞 かせの 方 法 がわからない 等 聞 かれたりすることがあるため, 今 後 も 乳 幼 児 期 の 早 い 時 期 に 本 に 親 しむ 習 慣 づくりを 応 援 していくことが 課 題 となっています 方 策 1 母 子 保 健 事 業 での 絵 本 に 親 しむ 環 境 整 備 の 推 進 さまざまな 機 会 をとらえて 本 コーナー 展 示 コーナーを 設 置 し 子 どもの 健 やかな 成 長 に 役 立 つ 図 書 の 充 実 に 努 めます 離 乳 食 教 室 等 の 各 教 室 や 幼 児 健 診 を 通 して, 絵 本 との 出 会 いを 積 極 的 に 勧 めることで 思 いやりの 心 を 育 み, 豊 かな 人 間 性 を 養 う 基 礎 づくりをします 9

12 2 保 護 者 への 働 きかけ 幼 児 健 診 の 待 ち 時 間 を 利 用 し 保 育 士 の 読 み 聞 かせを 行 い,また1 歳 6か 月 児 健 康 診 査 受 診 等 の 母 子 保 健 事 業 の 時 に 市 立 図 書 館 作 成 の あかちゃん のほんだな のちらしを 保 護 者 全 員 に 配 布 し, 乳 幼 児 期 からの 読 み 聞 かせ の 大 切 さや 図 書 館 の 利 用 を 伝 え 本 に 親 しむ 習 慣 づくりを 応 援 します (3) 鈴 鹿 市 立 図 書 館 これまでの 成 果 と 課 題 平 成 21 年 度 末 現 在, 蔵 書 冊 数 332,580 冊 の 内 87,174 冊 が 児 童 書 であり, 年 間 貸 出 冊 数 731,129 冊 の 内 307,227 冊 が 児 童 書 の 貸 出 しでした また, 江 島 カルチャーセンター 図 書 室 では 児 童 書 中 心 に9,22 4 冊 を 蔵 書 し, 年 間 39,236 冊 の 貸 出 しがありました 児 童 サービスとしては, 毎 月 定 例 になっている おはなし 会 や 夏 休 み 時 期 に 開 催 される 夏 休 み 手 作 り 絵 本 教 室 及 び 夏 休 み 子 ども 映 画 会 など を 実 施 してきました また, 乳 幼 児 に 対 しては, 赤 ちゃん 絵 本 コーナーを 設 け,1 歳 6か 月 児 の 幼 児 健 診 時 にチラシを 配 布 し, 市 立 図 書 館 の 利 用 を 促 すとともに 本 の 楽 しさ を 伝 えています より 高 い 児 童 サービスを 提 供 するためには, 今 後 とも, 三 重 県 立 図 書 館 な ど 関 係 機 関 や 学 校 図 書 館 との 取 り 組 みを 強 化 して, 専 門 的 職 員 の 資 質 向 上 に 努 めることがさらに 重 要 です 方 策 1 資 料 の 充 実 市 立 図 書 館 は, 直 接 来 館 する 子 どものために, 絵 本 や 読 み 物, 図 鑑 や 辞 書 といった 調 べものの 本 など 多 様 なジャンルの 資 料 収 集 に 努 めていきます また, 調 べ 学 習 や 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に 対 応 するための 本 や, 団 体 貸 出 のための 本 を 更 に 整 備 していきます 10

13 2 市 立 図 書 館 における 本 との 出 会 い 図 書 館 は, 子 どもが 本 と 出 会 い, 読 書 を 楽 しむことができる 場 所 であり, 読 書 活 動 と 図 書 資 料 に 関 する 専 門 的 機 関 として, 絵 本 の 読 み 聞 かせ 活 動 など を 通 して, 子 どもの 読 書 活 動 を 更 に 支 援 していきます ア 職 員 体 制 の 充 実 市 立 図 書 館 は 資 料 の 選 択 収 集 提 供 をするほか, 子 どもからの 本 の 相 談 やレファレンス, 保 護 者 からの 読 書 相 談 を 受 け 付 けるなど, 子 どもの 読 書 活 動 を 推 進 するうえで, 重 要 な 役 割 を 果 たします そのため, 三 重 県 立 図 書 館 及 び 三 重 県 図 書 館 協 会 とも 連 携 し, 知 識 と 技 術 を 持 った 司 書 等 の 専 門 職 員 の 資 質 の 向 上 に 努 めます イ 子 どもと 本 を 結 ぶための 活 動 市 立 図 書 館 で 実 施 している おはなし 会 や 夏 休 み 手 作 り 絵 本 教 室 を 通 じて, 子 どもが 楽 しみながら 本 と 出 合 える 機 会 を 拡 大 していきます ウ 団 体 貸 出 制 度 の 充 実 あらゆる 場 所 で 本 に 出 合 えるようにするため, 学 校 幼 稚 園 保 育 所 学 童 クラブなどへの 団 体 貸 出 を 充 実 します また, 絵 本 の 読 み 聞 かせや 本 の 選 び 方 などについての 指 導 助 言 体 制 の 強 化 を 図 っていきます エ 市 立 図 書 館 活 用 の 案 内 調 べ 学 習 にこたえるため, 児 童 生 徒 向 けに 図 書 館 の 利 用 や 本 の 探 し 方 を 案 内 するパンフレットを 作 成 し, 図 書 館 利 用 を 促 し, 児 童 生 徒 の 利 用 増 加 につなげていきます オ インターネットを 活 用 した 情 報 発 信 子 どもと 本 を 結 ぶ 情 報 を, 図 書 館 ホームページを 活 用 し, 計 画 的 に 必 要 な 記 事 を 掲 載 していきます 11

14 カ 鈴 鹿 地 区 図 書 館 相 互 協 力 研 究 会 の 活 動 加 盟 する 大 学 などと 連 携 し, 市 立 図 書 館 との 間 で 情 報 交 換 などを 高 めて いきます キ 障 がいのある 子 どもたちへの 支 援 障 がいのある 子 どものために 環 境 整 備 を 行 なうほか, 専 用 機 関 やボラ ンティア 団 体 とも 連 携 し, 録 音 図 書 や 点 字 図 書 の 整 備 を 図 っていきます ク 外 国 籍 の 子 どもたちへの 支 援 外 国 人 居 住 者 の 多 い 鈴 鹿 の 実 情 から,カウンター 窓 口 などの 案 内 標 示 を 整 備 するほか, 外 国 語 図 書 の 充 実 に 努 めます また, 外 国 語 版 による 利 用 案 内 などのパンフレット 類 を 関 係 課 とも 協 議 しながら 計 画 的 に 作 成 していきます (4) 公 民 館 これまでの 成 果 と 課 題 市 内 31の 公 民 館 (ふれあいセンターを 含 む)すべてに, 図 書 室 又 は 図 書 コーナーが 設 置 されています 図 書 の 貸 し 出 しも 可 能 で, 地 域 の 子 どもから 高 齢 者 まで 幅 広 い 利 用 があります 移 動 図 書 館 の 廃 止 に 伴 い, 平 成 18 年 10 月 から 市 立 図 書 館 の 配 本 及 びふ れあいライブラリーが 始 まり, 現 在 2 週 間 に1 度, 図 書 の 入 れ 替 え,リクエ スト 図 書 の 受 付 及 び 予 約 図 書 の 貸 し 出 しサービスを 行 っています 今 後, 地 域 住 民 に 対 して 公 民 館 だよりなどでこれらの 取 り 組 みをPRし,さらなる 利 用 の 促 進 を 図 る 必 要 があります また, 子 育 て 支 援 事 業 を 実 施 している 公 民 館 では,ボランティアグループ による 読 み 聞 かせの 会 などの 活 動 が 行 われ, 読 書 に 対 する 親 子 の 意 識 向 上 を 図 っています 今 後, 読 み 聞 かせボランティアの 支 援 に 努 めるとともに, 利 用 者 がゆったりと 本 に 親 しむことができるよう, 読 書 環 境 整 備 に 努 めていく 必 要 があります 12

15 方 策 1 公 民 館 における 読 書 環 境 の 整 備 子 どもたちが 読 書 に 親 しむきっかけづくりとして, 気 軽 に 本 を 手 にできる 環 境 をつくります そのために, 図 書 室 及 び 図 書 コーナーの 環 境 整 備 を 図 る とともに, 市 立 図 書 館 と 連 携 し, 配 本 図 書 の 充 実 や 地 域 住 民 の 協 力 を 得 なが ら 蔵 書 の 充 実 に 努 めます 2 事 業 における 啓 発 活 動 の 充 実 公 民 館 事 業 の 中 で, 子 育 て 支 援 講 座 のような 子 どもの 成 長 に 関 わる 事 業 に おいて, 子 どもの 読 書 活 動 の 重 要 性 や 大 人 が 自 ら 読 書 を 楽 しむことの 重 要 性 を 啓 発 していきます 3 読 書 ボランティアの 支 援 読 み 聞 かせなど 読 書 ボランティアが 充 実 した 活 動 ができるよう, 公 民 館 事 業 をはじめとする 活 動 機 会 の 情 報 提 供 に 努 めます (5) 企 業, 団 体 との 連 携 これまでの 成 果 と 課 題 子 どもの 読 書 活 動 に 関 する, 企 業 ( 書 店 等 ), 社 会 教 育 関 係 団 体 等 との 連 携 に ついては,これまで 十 分 な 取 り 組 みが 行 われてきたとは 言 えません 子 どもの 読 書 活 動 推 進 の 幅 を 広 げるため,これらの 企 業 や 団 体 との 連 携 を 図 っていく 必 要 があります 方 策 1 企 業 ( 書 店 等 )との 連 携 市 内 に 店 舗 をもつ 企 業 ( 書 店 等 )と 連 携 を 図 り, 子 どもの 読 書 活 動 の 重 要 性 についてのPRに 努 めていきます 13

16 2 社 会 教 育 関 係 団 体 等 との 連 携 読 書 に 親 しむことが 子 どもの 健 やかな 成 長 につながることから, 青 尐 年 の 健 全 育 成 に 関 わる 活 動 を 行 う 社 会 教 育 関 係 団 体 等 に 対 し, 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 につながる 事 業 や 啓 発 活 動 の 実 施 を 依 頼 します 2 幼 稚 園, 保 育 所 における 読 書 活 動 の 推 進 (1) 幼 稚 園 これまでの 成 果 と 課 題 幼 稚 園 では, 読 書 や 絵 本, 物 語, 紙 芝 居 等 の 読 み 聞 かせが 日 常 の 教 育 活 動 の 一 部 になっており, 新 たな 世 界 に 興 味 関 心 を 広 げ, 友 だちとともに 作 品 を 味 わっています あわせて, 読 み 聞 かせボランティアによる 絵 本 の 読 み 聞 かせや 人 形 劇 鑑 賞 なども 盛 んにおこなわれるようになりました また, 子 育 て 支 援 として, 親 子 を 対 象 とした 読 み 聞 かせや 講 演 会 などを 実 施 し, 読 書 に 親 しむ 機 会 を 提 供 しています 幼 児 が 絵 本 や 物 語, 紙 芝 居 等 に 親 しむためには, 教 師 が, 幼 児 の 成 長 や 発 達 を 考 慮 して, 良 質 な 絵 本 を 選 び,さらに 集 団 での 読 み 聞 かせを 充 実 さ せていくことが 大 切 です 方 策 1 絵 本 が 身 近 にある 環 境 の 整 備 何 よりも, 幼 稚 園 における 絵 本 等 の 図 書 を 充 実 し, 絵 本 等 が 幼 児 の 身 近 にあることが 大 切 になってきます そこで, 絵 本 を 中 心 とした 図 書 の 整 備 と 保 護 者 への 絵 本 等 の 貸 し 出 しの 促 進 を 図 ります そのために, 推 薦 図 書 コーナーを 設 置 し, 絵 本 を 手 に 取 りたくなるような 工 夫 が 大 切 です 14

17 2 絵 本 に 親 しむ 保 育 の 推 進 幼 児 が 絵 本 を 楽 しむようになるためには, 幼 稚 園 の 生 活 のさまざまな 場 面 において, 絵 本 に 触 れる 機 会 を 多 くしたり, 本 の 面 白 さを 友 達 と 共 に 味 わう 機 会 をもったりすることが 大 切 です そこで, 日 常 の 取 り 組 みとして, 読 み 聞 かせやおはなし 会,ブックトーク 等 を 市 立 図 書 館 やボランティア 団 体 と 協 力 し, 計 画 的 に 実 施 していくことを 推 進 していきます 3 小 中 学 校 との 連 携 推 進 園 児 の 小 学 校 行 事 への 参 加, 中 学 生 の 職 場 体 験 学 習 の 受 け 入 れなど, 小 中 学 校 との 連 携 が 進 んでいます その 中 で, 園 児 が, 小 学 校 の 図 書 館 の 絵 本 を 読 んだり, 小 中 学 生 が 園 児 に 読 み 聞 かせをするなど, 幼 稚 園 と 小 中 学 校 が 連 携 して 読 書 活 動 を 充 実 させていきます 4 保 護 者 への 啓 発 幼 児 が 本 に 親 しむ 習 慣 をつけるには, 幼 稚 園 の 生 活 の 中 だけでは 十 分 では ありません そこで, 家 庭 においても 絵 本 の 読 み 聞 かせ 等 の 習 慣 化 が 図 られ るよう, 保 護 者 等 に 絵 本 の 読 み 聞 かせ 等 の 大 切 さや 意 義 を 通 信 や 保 護 者 会 等 で 広 く 啓 発 していきます また, 子 育 て 支 援 の 一 つとして, 読 み 聞 かせ 会 等 読 書 に 親 しむ 機 会 を 設 定 します 5 研 修 の 充 実 教 師 が 本 に 対 する 知 識 を 増 やしたり, 読 み 聞 かせの 方 法 について 指 導 力 を つけたりすることが 大 切 です そのために, 読 書 や 読 み 聞 かせに 関 する 園 研 修 や 公 開 保 育 を 実 施 したり, 小 中 学 校 の 研 修 会, 校 外 研 修 等 に 積 極 的 に 参 加 します 15

18 (2) 保 育 所 これまでの 成 果 と 課 題 乳 幼 児 期 は, 感 性 を 育 む 大 切 な 時 期 であり, 言 葉 を 通 じ 想 像 力 や 表 現 力 を 豊 かに 育 てる 絵 本 との 出 会 いを 大 切 に 考 えてきました 保 育 所 では0 歳 児 から5 歳 児 までの 子 どもたちが 生 活 しており, 子 どもの 年 齢 や 興 味, 関 心 に 合 わせて 絵 本 の 読 み 聞 かせをしたり, 絵 本 コーナーを 設 置 し 好 きな 絵 本 を 見 たり 触 れたりできる 環 境 づくりをしてきました また 保 護 者 に は 家 庭 での 読 み 聞 かせの 大 切 さを 伝 えながら, 親 子 のふれあいが 深 まるよう 推 進 してきました その 結 果, 家 庭 における 読 書 活 動 についてのアンケート 調 査 結 果 や 保 護 者 懇 談 会 では 夜, 寝 る 前 に 毎 晩 絵 本 を 読 んでいる 好 きな 絵 本 は 何 度 も 読 んでほ しいと 持 ってくる 絵 本 を 通 して 親 子 のふれあいの 時 間 が 持 て 心 の 安 らぎにつ ながっている 絵 本 の 選 び 方 について 知 りたい など 家 庭 においても 絵 本 に 対 する 関 心 が 高 まっていることや, 貸 出 絵 本 や, 図 書 館 に 借 りに 行 くなどさまざ まな 絵 本 に 触 れ 親 子 で 楽 しむ 機 会 も 増 えてきていることがわかりました 一 方, 保 育 所 では 外 国 籍 の 子 どもたちが 多 く 在 籍 しており, 言 葉 や 文 化 の 違 いなどから 絵 本 の 楽 しさを 十 分 に 感 じることができなかったり, 絵 本 に 対 して あまり 関 心 や 興 味 が 持 てない 子 への 働 きかけが 十 分 でないことが 課 題 となって います 子 どもたちの 心 の 安 定 や 豊 かな 成 長 のために,より 一 層 の 絵 本 に 対 するとり くみの 工 夫 をしていくことが 今 後, 求 められています 方 策 1 絵 本 に 親 しむ 環 境 づくり 絵 本 に 親 しんでいくためには, 子 どもたちが 自 由 に 手 に 取 れるように,たく さんの 絵 本 を 準 備 するなどの 環 境 整 備 や, 子 どもたちからの 読 み 聞 かせ の 要 求 に, 保 育 士 がいつでも 応 えられるような 条 件 整 備 を 行 います また, 地 域 のボランティアや 保 護 者, 読 み 聞 かせの 専 門 家 との 連 携 を 図 り, 16

19 絵 本 の 読 み 聞 かせをしてもらうことにより, 子 どもたちが 絵 本 の 世 界 の 魅 力 を 十 分 に 感 じられるようにします 2 絵 本 から 広 がる 保 育 の 活 動 絵 本 の 話 から 言 葉 遊 びや 劇 ごっこ, 行 事 などにつなげ, 絵 本 の 世 界 が 遊 び の 中 でも 展 開 され, 楽 しめるように 取 り 組 みます 3 外 国 籍 の 子 どもへの 働 きかけ 大 型 絵 本 や 紙 芝 居 等 を 作 って 見 やすいように 工 夫 したり, 外 国 人 通 訳 者 が 各 保 育 所 を 巡 回 して 母 国 語 で 読 み 聞 かせをしたりし,また, 外 国 籍 の 子 ども たちや 保 護 者 へのサポートをしながら 絵 本 の 素 晴 らしさを 伝 えたり,さまざ まな 国 の 文 化 に 親 しむ 機 会 を 増 やしたりしていきます 4 保 育 士 の 研 修 保 育 士 自 身 が 絵 本 に 興 味 を 持 ち, 絵 本 の 楽 しさや 読 み 聞 かせの 中 で 大 切 に することなどを 学 んでいくことが 重 要 です そのために 年 間 計 画 を 立 て, 学 習 会 を 行 ったり, 研 修 会 に 積 極 的 に 参 加 していきます 5 保 護 者 への 働 きかけ 家 庭 での 読 み 聞 かせをさらに 推 進 するために, 園 だより 等 で 子 どもたちの 好 きな 絵 本 の 紹 介 や 絵 本 に 触 れることの 大 切 さを 伝 え, 親 子 で 参 加 できる 絵 本 の 読 み 聞 かせの 場 を 設 定 したり, 保 護 者 向 けの 研 修 会 を 開 催 したりしてい きます また, 図 書 館 等 が 出 す 読 書 に 関 する 啓 発 行 事 のポスター 掲 示 や,チ ラシ 配 布 などの 情 報 提 供 も 行 っていきます 17

20 3 学 校 における 読 書 活 動 の 推 進 これまでの 成 果 と 課 題 学 校 は, 子 どもの 読 書 習 慣 を 形 成 していく 重 要 な 場 であり, 学 校 図 書 館 は 児 童 生 徒 の 学 びを 支 援 するとともに, 子 どもの 自 由 な 読 書 を 推 進 するうえで, 大 きな 役 割 を 果 たしています 平 成 18 年 度 より 図 書 館 司 書 の 資 格 を 持 つ 巡 回 指 導 員 を 各 学 校 に 派 遣 し, 平 成 19 年 度 からは,すべての 学 校 に 司 書 教 諭 を 配 置 し, 司 書 教 諭 を 中 心 として, 教 職 員, 巡 回 指 導 員, 読 書 環 境 整 備 支 援 員,ボランティア 等 との 協 働 による 学 校 図 書 館 環 境 整 備 や 読 書 活 動 の 充 実 が 図 られてきました 具 体 的 には, 学 校 図 書 館 内 での 季 節 感 あふれる 掲 示 やテーマ 性 を 持 った 展 示 コーナーの 設 置 が 進 み, 子 どもたちにとって 親 しみやすい 図 書 館 にな り, 読 み 聞 かせやブックトークも 活 発 に 行 われるようになりました これらの 取 り 組 みの 結 果, 小 学 校 の 学 校 図 書 館 の 貸 し 出 し 冊 数 は, 平 成 18 年 度 の30 万 3,273 冊 から 平 成 21 年 度 は35 万 3,741 冊 に, 一 人 当 たりにして, 約 27 冊, 年 間 約 3 冊 増 加 しています また, 平 成 21 年 度 からは, 読 書 環 境 整 備 支 援 員 を 派 遣 し, 県 立 図 書 館 市 立 図 書 館 の 団 体 貸 出 を 利 用 した 配 本 を 行 い, 学 校 図 書 館 の 蔵 書 と 合 わせ, 子 どもたちの 図 書 選 択 の 幅 が 広 がってきています さらに 平 成 22 年 度 からは, 本 を 各 小 学 校 間 でリレーする 走 る 子 ども 図 書 館 事 業 を 活 用 することで, 休 み 時 間 等, 自 由 に 本 を 手 にする 児 童 が 増 えてきています しかし, 図 書 館 をほとんど 利 用 しない 児 童 生 徒 が 尐 なからずおり,さらに, その 割 合 が 中 学 校 で 増 加 しています 今 後 は, 子 どもたちが 手 にして 読 みたくなる 本 を 工 夫 しながら, 蔵 書 の 充 実 を 図 っていくことが 大 切 です また, 新 学 習 指 導 要 領 に 則 り, 学 校 図 書 館 を 計 画 的 に 利 用 し, 必 要 な 本 を 選 ぶことができるよう 指 導 の 充 実 を 図 っていく 必 要 があります 18

21 方 策 1 鈴 鹿 市 版 推 薦 図 書 のリスト 作 成 ( 幼 稚 園, 小 中 学 校 ) 子 どもたちに, 読 書 の 楽 しさを 味 わわせるとともに, 感 性 を 磨 き, 表 現 力 を 高 め, 想 像 力 を 豊 かなものにするためには, 子 どもたちの 発 達 段 階 に 合 う 本 のリストを 作 成 し, 子 どもたちの 読 書 活 動 を 充 実 させていきます 2 学 校 図 書 館 の 環 境 整 備 子 どもが 読 書 を 楽 しみ,そして, 読 書 に 親 しむことを 習 慣 化 するために, 学 校 図 書 館 を 子 どもにとって 安 らぎを 覚 えるような 空 間 や 利 用 しやすいも のにしていくことが 大 切 です 例 えば, 畳 や 絨 毯 を 敷 いて, 子 どもたちが くつろいで 読 書 できるスペースを 作 ったり, 話 題 となっている 本 や 作 家 ( 教 科 書 に 出 てくる 作 者 等 )のコーナーを 設 置 したりするなど, 図 書 の 配 架 や 室 内 レイアウト 等,さまざまな 工 夫 に 取 り 組 みます 3 図 書 資 料 の 整 備 と 充 実 学 校 図 書 館 においては, 読 書 活 動 の 推 進 のために, 子 どもが 利 用 する 図 書 資 料 の 整 備 充 実 が 最 も 重 要 です 子 どもが 読 みたくなるような 魅 力 ある 本 を 揃 えるとともに, 一 人 ひとりの 要 望 に 応 じることができるよう, 図 書 資 料 の 充 実 を 図 ります また, 朝 の 読 書 など 学 級 で 読 書 活 動 を 実 施 する 機 会 も 増 えてきた ので, 学 級 文 庫 等 の 充 実 に 努 めます 4 読 書 時 間 の 確 保 と 計 画 的 な 読 書 活 動 の 推 進 年 間 計 画 に 基 づいて, 朝 の 読 書 や 読 み 聞 かせ 等 を 実 施 したり, 読 書 週 間 を 設 けたり, 学 校 図 書 館 の 利 用 時 間 の 拡 大 に 努 めたりして, 子 どもが 本 に 接 する 機 会 を 増 やし, 学 校 図 書 館 を 一 層 活 用 します また, 長 期 休 業 中 に 学 校 図 書 館 を 地 域 に 開 放 することで, 地 域 家 庭 にお ける 子 どもたちの 読 書 活 動 の 充 実 を 図 ります 19

22 5 学 習 情 報 センターとしての 環 境 の 整 備 学 校 図 書 館 は, 児 童 生 徒 の 自 発 的, 主 体 的 な 学 習 活 動 を 支 援 するととも に, 情 報 の 収 集 選 択 活 用 能 力 を 育 成 して, 教 育 課 程 の 展 開 に 寄 与 しな ければなりません 各 教 科 等 における 言 語 活 動 や 調 べ 学 習 等 の 取 り 組 みが 効 果 的 に 行 えるよう, 有 用 な 資 料 を 備 えるよう 努 めます また, 資 料 を 探 しやすい 学 校 図 書 館 をめざして, 利 用 指 導 を 行 い, 学 び 方 を 学 ぶ 場 として の 学 校 図 書 館 の 整 備 を 進 めます 6 外 国 籍 や 特 別 な 支 援 を 必 要 とする 子 ども 等, 個 に 応 じた 読 書 活 動 の 充 実 子 どもたちが, 自 主 的 な 読 書 活 動 を 行 うことができるように, 一 人 ひと りの 個 性 や 読 書 力 に 応 じた 選 書 の 工 夫 や 施 設 面 での 配 慮 をしていきます また, 教 師 が 一 緒 に 本 を 読 んだり,それぞれの 子 どもの 興 味 関 心 にあわ せて 本 を 紹 介 したりして, 自 分 にあった 本 を 選 べるように 支 援 していきま す 7 学 校 図 書 館 巡 回 指 導 員 等 の 配 置 学 校 図 書 館 の 充 実 と 活 性 化 を 図 り, 子 どもたちが 多 様 な 読 書 活 動 を 展 開 できるよう, 学 校 図 書 館 巡 回 指 導 員 の 計 画 的 な 配 置 に 努 めます 8 ボランティアとの 連 携 推 進 学 校 図 書 館 を 効 果 的 に 運 営 し, 多 様 な 読 書 活 動 を 展 開 していくために, 読 み 聞 かせやおはなし 会, 図 書 の 配 架 整 理 など, 保 護 者 や 地 域 のボラン ティアとの 連 携 を 充 実 していきます 9 司 書 教 諭 の 資 質 向 上 と 研 修 の 充 実 全 ての 学 校 に 配 置 されている 司 書 教 諭 が, 学 校 の 図 書 館 教 育 の 中 心 となっ て 活 動 できるよう 司 書 教 諭 の 資 質 向 上 に 努 めるとともに,すべての 教 師 が, 読 書 指 導 に 活 かせる 知 識 技 能 の 習 得,あるいは 向 上 を 目 的 として, 読 書 活 動 推 進 に 関 する 校 内 研 修 及 び 個 人 研 修 を 充 実 させ, 講 習 会 や 研 修 会 等 にも 積 極 的 に 参 加 するよう 努 めます 20

23 10 市 立 図 書 館 との 連 携 推 進 子 どもが 望 む 図 書 を 提 供 できるよう, 団 体 貸 し 出 し 制 度 の 活 用 を 推 進 した り, 図 書 館 司 書 と 司 書 教 諭 との 情 報 交 換 を 密 にして, 連 携 を 図 ったりするこ とが 大 切 だと 考 えます そのために,インターネット 予 約 や 蔵 書 検 索 システ ムの 活 用 を 推 進 し, 図 書 館 司 書 と 連 携 した 研 修 会 や 交 流 会 の 充 実 を 図 りま す 11 保 護 者 への 啓 発 学 校 は, 保 護 者 に 対 して 読 書 の 必 要 性 などについて 直 接 働 きかけができる 貴 重 な 場 であることから, 学 校 だよりや 図 書 館 だより,PTA との 懇 談 等 の 場 を 活 用 して, 大 人 自 らが 読 書 を 楽 しむことの 重 要 性 を 啓 発 したり, 親 子 ふ れあい 読 書 等 を 実 施 し, 読 書 に 対 する 意 識 の 高 揚 を 図 ります 21

24 ( 目 的 ) 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 法 律 平 成 13 年 12 月 12 日 法 律 第 154 号 第 一 条 この 法 律 は 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 し 基 本 理 念 を 定 め 並 びに 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 責 務 等 を 明 らかにするとともに 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 必 要 な 事 項 を 定 めることにより 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 し もって 子 どもの 健 やかな 成 長 に 資 すること を 目 的 とする ( 基 本 理 念 ) 第 二 条 子 ども(おおむね 十 八 歳 以 下 の 者 をいう 以 下 同 じ )の 読 書 活 動 は 子 どもが 言 葉 を 学 び 感 性 を 磨 き 表 現 力 を 高 め 創 造 力 を 豊 かなものにし 人 生 をより 深 く 生 きる 力 を 身 に 付 けていく 上 で 欠 くことのできないものである ことにかんがみ すべての 子 どもがあらゆる 機 会 とあらゆる 場 所 において 自 主 的 に 読 書 活 動 を 行 うことができるよう 積 極 的 にそのための 環 境 の 整 備 が 推 進 されなければならない ( 国 の 責 務 ) 第 三 条 国 は 前 条 の 基 本 理 念 ( 以 下 基 本 理 念 という )にのっとり 子 ど もの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 策 定 し 及 び 実 施 する 責 務 を 有 す る ( 地 方 公 共 団 体 の 責 務 ) 第 四 条 地 方 公 共 団 体 は 基 本 理 念 にのっとり 国 との 連 携 を 図 りつつ その 地 域 の 実 情 を 踏 まえ 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 を 策 定 し 及 び 実 施 する 責 務 を 有 する ( 事 業 者 の 努 力 ) 第 五 条 事 業 者 は その 事 業 活 動 を 行 うに 当 たっては 基 本 理 念 にのっとり 子 どもの 読 書 活 動 が 推 進 されるよう 子 どもの 健 やかな 成 長 に 資 する 書 籍 等 の 提 供 に 努 めるものとする 22

25 ( 保 護 者 の 役 割 ) 第 六 条 父 母 その 他 の 保 護 者 は 子 どもの 読 書 活 動 の 機 会 の 充 実 及 び 読 書 活 動 の 習 慣 化 に 積 極 的 な 役 割 を 果 たすものとする ( 関 係 機 関 等 との 連 携 強 化 ) 第 七 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 が 円 滑 に 実 施 されるよう 学 校 図 書 館 その 他 の 関 係 機 関 及 び 民 間 団 体 との 連 携 の 強 化 その 他 必 要 な 体 制 の 整 備 に 努 めるものとする ( 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 ) 第 八 条 政 府 は 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 推 進 を 図 るため 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 基 本 的 な 計 画 ( 以 下 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 という )を 策 定 しなければならない 2 政 府 は 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 を 策 定 したときは 遅 滞 なく これを 国 会 に 報 告 するとともに 公 表 しなければならない 3 前 項 の 規 定 は 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 の 変 更 について 準 用 する ( 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 等 ) 第 九 条 都 道 府 県 は 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 を 基 本 とするとともに 当 該 都 道 府 県 における 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 の 状 況 等 を 踏 まえ 当 該 都 道 府 県 に おける 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 についての 計 画 ( 以 下 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 という )を 策 定 するよう 努 めなければならない 2 市 町 村 は 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 ( 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 が 策 定 されているときは 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 及 び 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 )を 基 本 とするとともに 当 該 市 町 村 における 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 の 状 況 等 を 踏 まえ 当 該 市 町 村 における 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 についての 計 画 ( 以 下 市 町 村 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 という )を 策 定 するよう 努 めなければならない 3 都 道 府 県 又 は 市 町 村 は 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 又 は 市 町 村 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 を 策 定 したときは これを 公 表 しなければならない 23

26 4 前 項 の 規 定 は 都 道 府 県 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 又 は 市 町 村 子 ども 読 書 活 動 推 進 計 画 の 変 更 について 準 用 する ( 子 ども 読 書 の 日 ) 第 十 条 国 民 の 間 に 広 く 子 どもの 読 書 活 動 についての 関 心 と 理 解 を 深 めるとと もに 子 どもが 積 極 的 に 読 書 活 動 を 行 う 意 欲 を 高 めるため 子 ども 読 書 の 日 を 設 ける 2 子 ども 読 書 の 日 は 四 月 二 十 三 日 とする 3 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 ども 読 書 の 日 の 趣 旨 にふさわしい 事 業 を 実 施 する よう 努 めなければならない ( 財 政 上 の 措 置 等 ) 第 十 一 条 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 を 実 施 するため 必 要 な 財 政 上 の 措 置 その 他 の 措 置 を 講 ずるよう 努 めるものとする 附 則 この 法 律 は 公 布 の 日 から 施 行 する 衆 議 院 文 部 科 学 委 員 会 における 附 帯 決 議 政 府 は 本 法 施 行 に 当 たり 次 の 事 項 について 配 慮 すべきである 一 本 法 は 子 どもの 自 主 的 な 読 書 活 動 が 推 進 されるよう 必 要 な 施 策 を 講 じて 環 境 を 整 備 していくものであり 行 政 が 不 当 に 干 渉 することのないようにする こと 二 民 意 を 反 映 し 子 ども 読 書 活 動 推 進 基 本 計 画 を 速 やかに 策 定 し 子 どもの 読 書 活 動 の 推 進 に 関 する 施 策 の 確 立 とその 具 体 化 に 努 めること 三 子 どもがあらゆる 機 会 とあらゆる 場 所 において 本 と 親 しみ 本 を 楽 しむ ことができる 環 境 づくりのため 学 校 図 書 館 公 共 図 書 館 等 の 整 備 充 実 に 努 め ること 24

27 四 学 校 図 書 館 公 共 図 書 館 等 が 図 書 を 購 入 するに 当 たっては その 自 主 性 を 尊 重 すること 五 子 どもの 健 やかな 成 長 に 資 する 書 籍 等 については 事 業 者 がそれぞれの 自 主 的 判 断 に 基 づき 提 供 に 努 めるようにすること 六 国 及 び 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 子 ども 読 書 の 日 の 趣 旨 にふさわしい 事 業 へ の 子 どもの 参 加 については その 自 主 性 を 尊 重 すること 25