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1 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 ~ 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり~ 平 成 20 年 2 月 奈 良 県

2 目 次 はじめに 1 第 1 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 の 考 え 方 2 1 目 的 2 2 概 要 2 3 期 間 2 第 2 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 現 状 と 課 題 3 1 奈 良 県 の 動 物 行 政 の 変 遷 3 2 奈 良 県 の 現 状 と 問 題 点 5 (1) 奈 良 県 の 現 状 5 (2) 不 適 正 な 飼 養 や 所 有 者 のいないねこの 現 状 10 (3) 危 機 管 理 体 制 構 築 の 必 要 性 10 (4)これからの 動 物 行 政 の 課 題 11 3 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり 12 (1) 奈 良 県 の 役 割 中 核 市 ( 奈 良 市 )の 役 割 12 (2) 市 町 村 の 役 割 12 (3) 所 有 者 の 役 割 12 (4) 動 物 取 扱 業 者 の 役 割 13 (5) 県 民 の 役 割 13 (6) 動 物 愛 護 推 進 員 の 役 割 13 (7) 動 物 愛 護 団 体 ボランティア 関 係 団 体 等 の 役 割 13-1 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 の 徹 底 -4-3 動 犬 物 ねこの 遺 棄 虐 引 待 取 ネグレクトへの り 手 数 料 の 設 定 対 応 14-5 周 辺 の 生 活 環 境 配 慮 の 徹 底 施 策 所 特 有 定 者 動 明 物 のいないねこへの 示 の 適 ( 正 個 管 体 理 識 別 の 徹 )の 底 対 推 応 進 施 策 -2 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 終 生 飼 養 の 普 及 啓 発 室 内 飼 養 の 推 進 第 3 課 題 への 具 体 的 取 組 14 1 所 有 者 の 動 物 への 責 任 社 会 に 対 する 責 任 の 徹 底 抑 所 留 有 後 者 の への 保 管 返 期 還 間 率 延 向 長 上 -11 適 性 のある 動 物 の 生 存 機 会 の 向 上 施 策 傷 殺 動 病 処 物 動 分 にかかる 物 頭 数 への の 半 治 最 減 療 善 化 体 の 制 殺 への 処 の 分 構 取 方 築 組 法 みの 選 択 動 物 愛 護 センターにおける 動 物 の 適 正 な 取 り 扱 い 18

3 動 学 物 校 愛 飼 護 育 動 センターを 物 への 支 中 援 心 活 動 とした 命 の 学 習 の 実 践 センターを 活 用 した 体 験 学 習 の 実 施 21-20ボランティアの 育 成 支 援 体 制 の 構 築 愛 病 護 院 推 進 獣 員 協 医 議 の 師 委 会 嘱 の とのネットワークの 設 の 置 推 等 進 と 活 動 への 協 強 力 化 施 策 -24 動 物 取 扱 業 への 監 視 指 導 体 制 の 強 化 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 社 会 的 責 任 徹 底 施 策 -16 教 育 現 場 での 動 物 愛 護 に 係 る 段 階 的 なプログラムの 構 築 3 教 育 機 関 との 連 携 システムの 構 築 21 施 策 -19 市 町 村 ボランティアと 連 携 した しつけ 教 室 家 庭 犬 教 室 の 開 催 21 4 地 域 社 会 への 啓 発 と 協 働 体 制 の 推 進 施 策 動 優 物 良 販 動 売 物 時 取 扱 の 業 購 者 入 者 の 育 に 成 対 する と 業 界 啓 全 発 体 指 導 の 資 の 質 推 進 の 向 上 施 策 実 産 験 業 動 物 における 管 理 の 適 正 化 の 徹 底 実 施 験 策 -29 動 物 動 産 物 業 による 動 物 への 危 害 や 責 周 任 辺 の 徹 生 底 活 環 境 が 損 なわれる 事 態 等 の 発 生 防 止 施 策 -30 動 物 愛 護 センターを 中 心 とした 動 物 由 来 感 染 症 対 策 のための 拠 点 整 備 7 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 施 策 -31 地 震 等 大 災 害 発 生 時 における 動 物 救 援 体 制 の 構 築 26 資 料 1 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 策 定 経 過 27 2 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 委 員 名 簿 28 3 環 境 省 告 示 : 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 推 進 するための 基 本 的 な 指 針 29 4 動 物 行 政 系 統 図 30 5 年 次 別 行 動 計 画 31 6 災 害 発 生 時 の 動 物 保 護 緊 急 体 制 33

4 はじめに 近 年 我 が 国 では 著 しい 核 家 族 化 高 齢 化 の 進 行 現 代 生 活 特 有 のストレスなどもあり 動 物 を 好 きな 人 動 物 を 飼 っている 人 は 心 の 安 らぎや 潤 いを 動 物 に 求 める 傾 向 を 強 め ています とりわけ 犬 とねこは 飼 養 動 物 の 中 でも 圧 倒 的 にその 数 が 多 く その 人 の 生 活 に 深 くとけ 込 み ただ 飼 う のでなく 一 緒 に 暮 らす 共 に 生 きる という 実 感 ととも に 家 族 の 一 員 としての 位 置 付 けを 得 つつあります 動 物 は 家 庭 でも 畜 産 でも そして 動 物 実 験 においても 実 に 多 くのものを 人 に 与 えて くれます それは 心 の 癒 しであったり 卵 や 牛 乳 などの 貴 重 なタンパク 源 であったり 医 学 にとって 貴 重 なデータであったりと 様 々です そして 人 はこの 恩 恵 に 対 して 動 物 への 大 きな 責 任 を 負 うことになります 併 せて 動 物 の 飼 養 には 社 会 的 な 側 面 があり 特 に 家 庭 動 物 は 家 族 の 一 員 であると 同 時 に 周 辺 の 方 に 迷 惑 をかけないという 当 然 のマナーが 所 有 者 の 果 たすべき 責 任 となります この 所 有 者 責 任 の 自 覚 の 欠 如 した 動 物 の 飼 養 が 様 々な 問 題 を 引 き 起 こします 子 犬 や 子 ねこを 見 て 可 愛 い という 感 情 だけで 飼 い 始 め その 成 長 と 共 に 熱 意 を 失 い 見 向 きもし なくなってしまう 事 例 や 逆 に 多 頭 数 を 収 集 するように 囲 い 込 んでしまう 事 例 では 鳴 き 声 や 臭 気 などで 周 辺 に 迷 惑 をかけ 地 域 社 会 との 調 和 が 失 われます また そこまでは 至 らなく ても 身 勝 手 な 理 由 での 飼 養 放 棄 や 後 始 末 的 な 行 政 への 引 取 り という 構 図 がまん 延 して います 国 は このような 状 況 を 鑑 み 平 成 17 年 6 月 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 を 改 正 し 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 個 体 識 別 措 置 及 び 特 定 動 物 の 飼 養 等 規 制 の 全 国 一 律 化 とともに 国 が 定 める 動 物 の 愛 護 管 理 推 進 に 関 する 基 本 的 な 指 針 に 基 づき 都 道 府 県 に 対 しそれに 即 した 区 域 の 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 を 定 めることを 義 務 付 けました 県 は 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 を 策 定 するに 当 たり 有 識 者 や 関 係 団 体 また 県 民 代 表 等 か らなる 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 を 設 置 し さらに 県 下 全 域 の 市 町 村 や 県 民 からの 意 見 を 聴 取 したうえで この 計 画 を 策 定 致 しました 本 県 では この 推 進 計 画 に 基 づく 施 策 を 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり とし て 実 施 していき 一 人 ひとりの 県 民 に 対 して 動 物 に 対 する 責 任 と 社 会 的 な 責 任 を 問 いかけ 啓 発 を 重 ねていくことにより 人 と 動 物 との 調 和 のとれた 共 生 社 会 の 実 現 を 目 指 し ていきたいと 考 えています 平 成 20 年 2 月 奈 良 県 - 1 -

5 第 1 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 の 考 え 方 1 目 的 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 ( 以 下 計 画 という )は 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 す る 法 律 ( 以 下 動 物 愛 護 管 理 法 という ) 第 5 条 に 基 づき 環 境 大 臣 が 平 成 18 年 10 月 に 定 めた 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 推 進 するための 基 本 的 な 指 針 ( 以 下 基 本 指 針 という ) に 即 して 奈 良 県 の 実 情 を 踏 まえ 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 本 県 の 動 物 行 政 の 基 本 的 な 方 向 性 及 び 中 長 期 的 な 目 標 を 明 確 化 するとともに 当 該 目 標 達 成 のための 手 段 及 び 実 施 主 体 の 設 定 等 を 行 うことにより 計 画 的 かつ 統 一 的 に 施 策 を 遂 行 すること 等 を 目 的 として 策 定 するものとします 2 概 要 本 計 画 は 動 物 愛 護 管 理 法 第 6 条 第 2 項 に 基 づく 計 画 であり 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 し 実 施 すべき 施 策 に 関 する 基 本 的 な 方 針 動 物 の 適 正 な 飼 養 及 び 保 管 を 図 るための 施 策 に 関 す る 事 項 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 普 及 啓 発 に 関 する 事 項 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 実 施 するために 必 要 な 体 制 の 整 備 に 関 する 事 項 及 びその 他 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 す る 施 策 を 推 進 するために 必 要 な 事 項 について 本 県 の 実 情 に 応 じ 策 定 したものであります また 本 計 画 の 策 定 に 当 たっては 多 様 な 意 見 情 報 及 び 専 門 的 知 識 を 把 握 するとともに 学 識 経 験 者 地 元 獣 医 師 会 動 物 愛 護 団 体 市 町 村 及 び 県 民 からなる 策 定 委 員 会 において 意 見 交 換 協 議 し 動 物 愛 護 管 理 に 関 わる 様 々な 主 体 に 共 通 の 行 動 指 針 として 策 定 しました さらに 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 に 係 る 年 次 実 施 計 画 等 を 併 記 し 多 様 な 主 体 の 参 加 を 広 く 得 ながら 計 画 の 推 進 を 図 るように 努 めるものであります 3 期 間 本 計 画 の 期 間 は 平 成 20 年 度 (2008)から 平 成 29 年 度 (2017)までの10 年 間 とします ただし 本 県 では 平 成 20 年 4 月 に 新 たに 動 物 愛 護 センターを 開 所 することから 当 該 施 設 等 において 推 進 していく 事 業 等 を 勘 案 しながら 策 定 後 概 ね5 年 後 に 見 直 しを 行 うこ ととします - 2 -

6 第 2 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 現 状 と 課 題 1 奈 良 県 の 動 物 行 政 の 変 遷 Ⅰ 狂 犬 病 予 防 推 進 期 ( 昭 和 25 年 ~ 昭 和 40 年 代 前 半 ) 狂 犬 病 予 防 業 務 を 目 的 とした 事 業 展 開 昭 和 25 年 8 月 狂 犬 病 予 防 法 が 施 行 飼 い 犬 の 登 録 および 狂 犬 病 予 防 注 射 の 実 施 野 犬 捕 獲 の 推 進 昭 和 32 年 を 最 後 に 我 が 国 から 狂 犬 病 が 撲 滅 された 昭 和 34 年 橿 原 保 健 所 犬 抑 留 所 を 設 置 ( 現 桜 井 保 健 所 橿 原 動 物 指 導 管 理 事 務 所 ) 平 成 20 年 4 月 桜 井 保 健 所 動 物 愛 護 センター へ 移 行 Ⅱ 動 物 管 理 推 進 期 ( 昭 和 40 年 代 後 半 ~ 昭 和 60 年 ) 犬 による 危 害 防 止 を 目 的 とした 事 業 展 開 昭 和 40 年 代 犬 による 人 への 危 害 防 止 全 国 的 に 犬 の 放 し 飼 いを 規 制 する 条 例 が 制 定 される 奈 良 県 では 昭 和 41 年 4 月 飼 い 犬 管 理 条 例 が 制 定 され 飼 い 犬 の 係 留 義 務 未 係 留 犬 の 捕 獲 立 入 調 査 等 が 規 定 された 昭 和 48 年 動 物 の 保 護 および 管 理 に 関 する 法 律 が 施 行 動 物 愛 護 意 識 の 高 揚 および 動 物 の 適 正 飼 養 の 推 進 を 図 るため 同 法 が 制 定 された 昭 和 51 年 ねこの 引 取 業 務 の 開 始 昭 和 58 年 ( 第 1 回 ) 動 物 とのふれあい 広 場 を 橿 原 神 宮 にて 開 催 Ⅲ 動 物 愛 護 管 理 推 進 1 期 ( 昭 和 61 年 ~ 平 成 12 年 ) 動 物 の 適 正 飼 養 の 推 進 を 目 的 とした 事 業 展 開 昭 和 61 年 に 動 物 保 護 車 の 順 次 更 新 ( ワンボックス 方 式 ) 犬 による 人 への 危 害 防 止 野 犬 捕 獲 放 し 飼 い 注 意 咬 傷 事 故 の 処 理 平 成 3 年 に 子 犬 の 飼 養 コーナー 等 の 啓 発 施 設 を 設 置 犬 の 適 正 飼 養 の 普 及 啓 発 犬 の 譲 渡 事 業 動 物 とのふれあい 事 業 平 成 6 年 に 子 犬 の 飼 養 コーナー をさらに 整 備 拡 充 診 察 室 の 整 備 ( 手 術 台 無 影 灯 および 基 本 的 な 医 療 機 器 ) 平 成 8 年 : 動 物 愛 護 啓 発 犬 メグ 号 を 育 成 獣 医 務 行 政 啓 発 活 動 : 動 物 とのふれあい 教 室 事 業 の 開 始 動 物 とのふれあい 教 室 等 を 活 用 し 動 物 に 関 する 正 しい 知 識 や 繁 殖 制 限 手 術 の 必 要 性 等 を 普 及 啓 発 する 事 業 を 開 始 する 平 成 11 年 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 の 改 正 法 律 名 を 動 物 の 保 護 から 動 物 の 愛 護 に 改 称 動 物 愛 護 思 想 の 普 及 啓 発 の 気 運 が 高 まる 動 物 取 扱 業 の 届 出 制 度 動 物 の 適 正 飼 養 の 普 及 - 3 -

7 Ⅳ 動 物 愛 護 管 理 推 進 2 期 ( 平 成 13 年 ~ 現 在 ) 動 物 愛 護 思 想 の 普 及 啓 発 を 目 的 とした 事 業 展 開 動 物 を 取 り 巻 く 社 会 情 勢 が 変 化 し 動 物 愛 護 思 想 の 普 及 を 求 める 気 運 が 高 まる 平 成 17 年 4 月 奈 良 県 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 条 例 の 施 行 飼 い 主 の 責 任 の 明 確 化 動 物 による 迷 惑 の 防 止 動 物 愛 護 精 神 の 高 揚 動 物 取 扱 業 の 把 握 ( 登 録 制 の 実 施 ) 登 録 証 の 掲 示 主 任 者 の 設 置 等 特 定 ( 危 険 な) 動 物 の 飼 養 許 可 制 の 導 入 動 物 による 人 への 危 害 防 止 平 成 17 年 6 月 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 の 改 正 ( 平 成 18 年 6 月 施 行 ) 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 ( 登 録 制 取 扱 責 任 者 の 設 置 義 務 等 ) 特 定 ( 危 険 な) 動 物 の 飼 養 規 制 の 全 国 一 律 化 個 体 識 別 措 置 の 推 進 環 境 大 臣 が 基 本 指 針 を 策 定 都 道 府 県 における 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 策 定 義 務 - 4 -

8 2 奈 良 県 の 現 状 と 問 題 点 奈 良 県 における 犬 ねこの 飼 養 数 は 増 加 傾 向 にあると 考 えられ 犬 の 登 録 頭 数 は 毎 年 伸 び 続 けており 平 成 18 年 度 末 においては 約 62,000 頭 に 達 しています これに 無 登 録 の 頭 数 を 加 えた 飼 養 の 実 頭 数 は12 万 頭 にものぼると 推 定 されます ねこについては 登 録 制 度 がないため 正 確 な 頭 数 を 把 握 することは 困 難 でありますが 犬 と 同 等 もしくはそれ 以 上 の 数 が 飼 養 されているものと 思 われます (1) 奈 良 県 の 現 状 ア 犬 の 登 録 及 び 狂 犬 病 予 防 注 射 実 施 状 況 70,000 犬 の 登 録 及 び 狂 犬 病 予 防 注 射 実 施 状 況 60,000 50,000 登 注 録 射 43,650 41,375 H9 41,757 47,232 H1042,031 50,614 H1141,269 53,668 H1243,987 55,889 H1342,655 57,860 H1442,979 59,442 H1544,340 61,018 H1662,763 44,411 H1762,238 44,630 H18 40,000 30,000 犬 の 登 録 頭 数 は 右 肩 上 がりに 増 加 しています 平 成 18 年 度 末 においては 犬 の 登 録 頭 数 は62,238 頭 狂 犬 病 予 防 注 射 頭 数 は44,630 頭 で 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 は71. 7%となっています しかし 未 だに 無 登 録 未 注 射 の 所 有 者 が 存 在 すると 思 われること から 実 質 的 な 狂 犬 病 予 防 注 射 接 種 率 は 世 界 保 健 機 関 (WHO)が 定 める 国 内 感 染 の 拡 大 を 防 止 することができる 最 低 接 種 率 の 70% に 達 しないと 思 われます WHOの 推 計 によると 世 界 では 毎 年 約 5 万 5 千 人 の 人 々が 狂 犬 病 で 死 亡 しています こ のような 世 界 の 状 況 に 対 して 日 本 国 内 では 昭 和 25 年 (1950 年 )に 狂 犬 病 予 防 法 が 施 行 され 飼 い 犬 の 登 録 と 狂 犬 病 予 防 注 射 の 実 施 及 び 野 犬 捕 獲 等 により 人 は 昭 和 29 年 ( 1954 年 )を 最 後 に また 動 物 では 昭 和 32 年 (1957 年 )から 発 生 はありません 現 在 日 本 は 狂 犬 病 のない 国 となっています しかし 人 と 動 物 の 国 際 交 流 グローバル 化 が 進 展 する 中 で 動 物 検 疫 はなされているとはいえ 日 本 に 狂 犬 病 に 感 染 した 動 物 が 持 ち こまれる 可 能 性 は 高 く 無 登 録 未 注 射 の 犬 の 飼 主 が 狂 犬 病 予 防 法 に 基 づく 社 会 的 なルール を 果 たすよう 自 覚 を 促 す 啓 発 活 動 をおこなっていく 必 要 があると 思 われます - 5 -

9 イ 犬 の 捕 獲 頭 数 及 び 返 還 頭 数 犬 の 1,000 1,500 捕 獲 頭 数 及 び 返 還 頭 数 500 返 捕 還 獲 0 数 1, H9 1,057 H H H H H H H H H 犬 の 捕 獲 頭 数 は 平 成 9 年 度 の1,105 頭 から 平 成 18 年 度 の512 頭 と46%に 減 少 しています 犬 の 繁 殖 制 限 の 普 及 により 捨 て 犬 の 大 幅 な 減 少 や 所 有 者 の 室 内 飼 養 等 の 飼 養 形 態 の 変 化 等 が 要 因 と 考 えられます 返 還 頭 数 は 平 成 9 年 度 の43 頭 から 平 成 18 年 の56 頭 で 若 干 の 増 加 が 見 られ 放 し 飼 いをする 人 があまり 減 少 していないことが 伺 えます 社 会 に 対 する 最 小 限 の 責 任 として 犬 ねこの 登 録 狂 引 犬 取 病 り 予 頭 防 数 注 射 とともに 放 し 飼 いをしないこ との 所 有 者 の 自 覚 が 必 要 であり 引 き 続 き 啓 発 をおこなっていく 必 要 があると 思 われます ウ 犬 ねこの 引 取 り 頭 数 1,000 2,000 3,000 4,000 犬 ねこ2, ,694 H9 2,912 2,109 H10 2,459 1,887 H11 2,556 1,866 H12 2,788 1,564 H13 2,783 1,541 H14 2,762 1,398 H15 2,398 1,136 H16 2,393 1,002 H17 1,004 2,532 H18 犬 の 引 取 り 頭 数 は 平 成 9 年 度 の2,694 頭 から 平 成 18 年 度 の1,004 頭 と37%に 減 少 しています これは 犬 については 終 生 飼 養 又 は 繁 殖 制 限 等 に 対 する 県 民 の 意 識 が 変 わ ってきた 結 果 と 思 われます しかし ねこは 減 少 傾 向 は 見 られず 毎 年 ほぼ 約 2,500 頭 で 推 移 し 8 割 以 上 が 所 有 者 のいない ほとんどが 目 もあかない 子 ねこでした ねこについての 繁 殖 制 限 等 の 所 有 者 責 任 と 所 有 者 のいないねこに 対 する 施 策 を 講 じていく 必 要 があると 思 われます - 6 -

10 エ 犬 ねこの 譲 渡 頭 数 犬 ねこの 譲 渡 頭 数 犬 ねこ H9 0 H H H H H H H H H 平 成 4 年 度 から 桜 井 保 健 所 動 物 指 導 管 理 事 務 所 ( 以 下 管 理 事 務 所 という )に 飼 養 コー ナーを 設 けて 子 犬 のみの 譲 渡 をおこなってきました 平 成 13 年 度 をピークに 譲 渡 する 子 犬 が 減 少 しておりますが 犬 の 所 有 者 がこれまでの 動 物 の 飼 養 に 係 る 意 識 を 変 え 繁 殖 制 限 など を 実 行 してきた 結 果 と 思 われます また 平 成 18 年 8 月 より 子 犬 の 譲 渡 者 に 飼 養 前 講 習 会 を 実 施 し 社 会 に 対 する 責 任 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 及 び 終 生 飼 養 等 を 講 習 しています ねこについては ほとんどが 生 後 間 もない 子 ねこであることから 譲 渡 していません オ 犬 ねこの 殺 処 分 頭 数 犬 ねこの 処 分 頭 数 4,000 3,500 3,000 2,500 犬 2,000 ねこ2,717 3,695 H9 3,014 3,235 H102,459 2,897 H11 2,627 2,579 H12 2,616 2,327 H13 3,328 2,398 H14 2,696 1,932 H15 2,375 1,628 H16 2,313 1,420 H171,370 2,449 H18 1,500 1,000 犬 の 殺 処 分 頭 数 は 捕 獲 頭 数 引 取 り 頭 数 の 減 少 により 平 成 9 年 度 の3,695 頭 から 平 成 18 年 度 の1,370 頭 と37%に 減 少 しています 所 有 者 の 繁 殖 制 限 への 理 解 家 族 の 一 員 として 終 生 飼 養 する 気 持 ちの 現 れではないかと 思 われます ねこの 殺 処 分 頭 数 は 引 取 り 頭 数 の 減 少 を 認 めず ほぼ 横 ばいとなっています みだりな 繁 殖 の 防 止 所 有 者 明 示 遺 棄 防 止 等 ねこの 所 有 者 責 任 を 徹 底 しなければならないと 思 われます また 所 有 者 のいないねこに 対 する 施 策 にも 力 を 入 れていかなければならないと 思 われま す - 7 -

11 カ 100 咬 傷 事 故 件 数 咬 傷 事 故 件 数 件 0数 53 H9 H10 72 H11 66 H12 63 H13 59 H14 51 H15 54 H16 72 H17 43 H18 35 咬 傷 事 故 の10 年 間 の 平 均 は56.8 件 で 飼 い 犬 の 散 歩 中 に 所 有 者 の 管 理 が 十 分 でなか ったため 通 行 人 を 咬 んでしまうパターンがほとんどです 犬 の 所 有 者 に 対 し 社 会 的 責 任 を 十 分 自 覚 し 適 正 飼 養 の 必 要 性 を 啓 発 していかなければならないと 思 います 咬 傷 事 故 ゼロに 向 けて 動 物 愛 護 推 進 員 等 が 地 域 に 密 着 したアドバイス 指 導 等 をおこなう 必 要 性 があると 思 われます キ 苦 情 件 数 4,000 苦 情 件 数 3,000 2,000 犬 ねこ 3,420 2,799 2,962 2,173 1,753 1,775 1,676 1,345 1,125 1,591 1,000 その 他 1,098 1,599 H9 1,023 1,980 H10 1,104 1,678 H11 1,099 1,390 H12 1,324 1,342 H13 1,394 1,285 H14 1,455 2,203 H15 1,043 1,844 H16 1,083 2,461 H17 1,304 2,358 H18 0 犬 は 野 犬 横 行 放 し 飼 い または 咬 傷 事 故 等 の 苦 情 があり 平 成 9 年 に 比 べ 平 成 18 年 は46.5%に 減 少 しており 犬 の 所 有 者 の 意 識 の 変 化 が 認 められます ねこは 捨 てねこ 糞 尿 等 の 苦 情 があり 平 成 9 年 に 比 べ 平 成 18 年 は1.7 倍 となっています ねこの 所 有 者 に 対 し 繁 殖 制 限 室 内 飼 養 に 努 める 等 の 啓 発 が 必 要 であるとともに 所 有 者 のいないね この 問 題 について 対 策 が 必 要 です また 多 頭 数 飼 養 による 臭 い 毛 の 飛 散 鳴 き 声 等 近 隣 住 民 への 被 害 や 虐 待 ペットショップに 起 因 した 鳴 き 声 臭 いなどの 問 題 があり 多 頭 数 飼 養 への 指 導 の 徹 底 及 びペットショップ 等 への 監 視 指 導 が 必 要 となっています - 8 -

12 ク 動 物 取 扱 業 の 推 移 動 物 取 扱 業 者 登 300 録 数 200 H13 H H H H H 動 物 取 扱 業 には 販 売 保 管 貸 出 し 訓 練 展 示 という5つの 種 別 があります 平 成 19 年 5 月 末 現 在 では 業 者 登 録 数 が478 件 ですが これは 業 種 ごとに 登 録 しなけ ればならないので 施 設 数 としては358 施 設 が 存 在 しています また 特 定 動 物 の 許 可 件 数 は 県 下 全 域 で6 件 許 可 しており 以 下 の 表 のとおりです 特 定 動 物 の 許 可 状 況 ( 平 成 19 年 12 月 現 在 ) 種 類 サル クマ カメ ヘビ マカク 属 くま 科 かみつきがめ 科 ボア 科 頭 数

13 (2) 不 適 正 な 飼 養 や 所 有 者 のいないねこの 現 状 現 在 各 保 健 所 に 寄 せられる 動 物 に 関 する 苦 情 や 相 談 の 総 数 は 年 間 約 4,000 件 近 くで 推 移 しており 動 物 行 政 の 大 半 がこれらの 対 応 に 費 やされる 状 態 が 続 いています 県 に 寄 せ られる 苦 情 等 の 内 容 や 件 数 を 見 てみますと これらの 動 物 がおかれた 状 況 が 必 ずしも 良 好 で はないことが 分 かります 不 適 正 な 飼 養 によって 虐 待 同 然 の 状 態 に 陥 った 事 例 多 頭 数 の 飼 養 から 周 辺 の 生 活 環 境 を 損 なっている 事 例 さらには 遺 棄 される 事 例 も 少 なくありません また 動 物 に 関 してのプロフェッショナルであるべき 動 物 取 扱 業 者 に 起 因 した 同 様 の 苦 情 も 寄 せられています 保 健 所 等 による 捕 獲 や 引 取 りによって 県 に 収 容 される 動 物 は 犬 とねこを 合 わせて 年 間 約 4,000 頭 (H18 年 度 )にもなり その 大 部 分 は 炭 酸 ガスによる 安 楽 死 処 分 となってい ます この 数 字 は 10 年 前 と 比 較 すると 半 減 しており 本 県 の 動 物 行 政 が 推 進 している 適 正 飼 養 終 生 飼 養 及 び 繁 殖 制 限 などに 関 する 県 民 の 意 識 の 向 上 が 見 てとれます しかし この 減 少 は 主 に 犬 についてのもので ねこは 依 然 として 横 ばいで 推 移 しています これは ねこは 外 で 飼 うもの 家 に 閉 じこめるのは 可 哀 想 という 考 え 方 を 改 善 して 所 有 者 のいるねこの 室 内 飼 養 を 推 奨 していくとともに 無 用 な 命 を 生 まないための 繁 殖 制 限 の 必 要 性 を 啓 発 していくことが 重 要 であります また 最 近 どの 街 にも 地 域 に 住 みついたねこを 見 かけます それらは 野 良 ねこ と 言 い 切 るには 定 住 していて その 背 景 には 決 まってエサを 与 える 人 たちがおり わざわざエ サを 与 えるために 別 の 町 からやってくる 人 までいます これらの 人 達 には 所 有 者 責 任 の 自 覚 が 全 くなく お 腹 をすかして 可 哀 想 という 場 当 たり 的 な 行 為 をしているにすぎません このような 社 会 的 責 任 の 伴 わない 所 有 者 のいないねこに 餌 を 与 える 行 為 は そのねこに とって 辛 うじて 飢 えからは 免 れても 様 々な 寄 生 虫 症 等 の 疾 病 や 交 通 事 故 の 脅 威 に 曝 する ことにつながります また 多 くは 出 産 をくり 返 し 交 尾 やエサを 巡 る 闘 争 に 傷 ついたり 感 染 症 のまん 延 により 衰 弱 していくのが 現 状 であると 思 われます さらに これらのねこを 原 因 として 周 辺 住 民 に 係 る 生 活 環 境 の 悪 化 が 大 きな 社 会 問 題 となっています (3) 危 機 管 理 体 制 構 築 の 必 要 性 地 震 等 の 大 災 害 の 発 生 や 大 規 模 な 動 物 由 来 感 染 症 の 発 生 は 明 日 にも 起 こる 可 能 性 があり また 不 適 正 な 多 頭 数 飼 養 やブリーダーの 経 営 破 綻 等 も 地 域 社 会 に 脅 威 と 危 機 をもたらす ことがあります こうした 場 合 には 迅 速 かつ 円 滑 に 対 応 できる 体 制 が 不 可 欠 であり それ には 行 政 がリーダーシップを 発 揮 しながら 関 係 団 体 ボランティア 等 の 結 集 相 互 協 働 の 下 地 域 社 会 ぐるみでとり 組 まなくてはなりません 多 くの 場 合 動 物 を 保 護 収 容 する 施 設 設 備 (ハード) 面 と 動 物 の 世 話 等 に 携 わる 人 の 管 理 運 営 (ソフト) 面 の 問 題 が 重 要 であることから 先 進 自 治 体 や 過 去 の 危 機 対 応 の 経 験 などに 学 びながら 危 機 管 理 体 制 の 構 築 を 急 ぐ 必 要 があります

14 (4)これからの 動 物 行 政 の 課 題 本 県 の 動 物 愛 護 管 理 行 政 の 拠 点 である 管 理 事 務 所 は 昭 和 34 年 に 犬 抑 留 所 として 設 置 さ れました その 敷 地 と 施 設 は 極 めて 狭 く 老 朽 化 が 進 み 各 保 健 所 で 収 容 した 動 物 は 全 てこ こに 受 け 入 れていますが 最 低 限 の 抑 留 と 処 分 を 行 うのが 精 一 杯 という 閉 塞 した 状 態 にあります また 建 設 当 時 そのままの 姿 の 犬 舎 は いかにも 暗 い 殺 処 分 施 設 のイメー ジを 訪 れる 人 に 与 えてしまい ここから 生 じる 偏 見 や 嫌 悪 感 が 本 県 の 動 物 行 政 の 大 きな 足 かせとなっています 今 般 本 県 ではこの 計 画 の 策 定 に 連 動 する 形 で 平 成 20 年 4 月 に 動 物 愛 護 センター を 開 所 します 本 計 画 の 策 定 内 容 を 着 実 にかつ 効 果 的 に 実 践 することを 大 きな 命 題 として こ の 動 物 愛 護 センター を 本 県 の 動 物 愛 護 管 理 行 政 の 総 合 的 な 普 及 啓 発 拠 点 とし 最 良 の 活 用 を 目 指 すとともに 動 物 愛 護 担 当 職 員 の 充 実 を 図 りながら ハード ソフトの 両 面 ともに 機 能 させていく 必 要 があります また 行 政 がリーダーシップを 発 揮 しながら 各 種 機 関 団 体 及 び 県 民 のボランティア 等 の 方 々との 協 働 作 業 により 不 適 正 な 多 頭 数 飼 養 やブリーダーの 経 営 破 綻 等 また 動 物 由 来 感 染 症 や 地 震 等 の 大 災 害 の 発 生 あるいは 明 日 にも 起 こるかも 知 れない 危 機 への 管 理 体 制 の 構 築 を 遅 滞 なく 推 進 していくことが 今 後 の 大 きな 課 題 と 考 えます

15 3 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり には 所 有 者 が 動 物 への 責 任 を 果 たすこと さらに その 飼 養 に 関 わり 社 会 に 対 する 責 任 を 果 たすことが 必 要 であると 思 われます しかし 近 年 の 飼 養 動 物 に 関 する 苦 情 相 談 内 容 は 野 犬 の 横 行 や 飼 養 放 棄 犬 の 引 取 り 等 と 比 べて 所 有 者 の 飼 養 マナーの 欠 如 や 多 頭 数 飼 養 による 近 隣 への 迷 惑 行 為 等 地 域 に 密 着 し たトラブルが 多 くなってきており また 動 物 取 扱 業 者 に 起 因 したトラブルや 特 定 動 物 の 飼 養 保 管 にかかる 問 題 など 多 種 多 様 になっています このような 数 多 くの 課 題 に 対 して 県 市 町 村 動 物 愛 護 団 体 等 をはじめ 多 くの 主 体 が 関 わって 論 議 し 協 働 作 業 することによって 最 終 的 に 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり を 目 指 していきます (1) 奈 良 県 の 役 割 中 核 市 ( 奈 良 市 )の 役 割 県 は 動 物 の 保 護 収 容 返 還 譲 渡 及 び 殺 処 分 動 物 取 扱 業 の 登 録 と 監 視 指 導 特 定 動 物 の 飼 養 許 可 の 他 動 物 由 来 感 染 症 対 策 災 害 時 の 動 物 救 援 等 の 総 合 的 な 動 物 愛 護 管 理 に 関 わる 施 策 を 受 け 持 っております また 動 物 愛 護 管 理 施 設 の 総 合 的 推 進 拠 点 である 動 物 愛 護 センターが 核 となり 市 町 村 が 実 施 する 多 くの 動 物 に 関 わる 施 策 や 各 種 の 動 物 愛 護 団 体 NPO ボランティア 等 による 地 域 に 根 ざした 活 動 を 県 内 全 域 で 実 施 されるように 支 援 しながら 本 計 画 の 着 実 な 推 進 を 図 る 役 割 を 果 たしていく 責 務 があります また 中 核 市 である 奈 良 市 は 県 と 連 携 しつつ 広 域 的 な 役 割 を 持 つと 同 時 に 次 に 述 べる 市 町 村 と 同 じように 地 域 的 な 役 割 を 併 せ 持 つことになります (2) 市 町 村 の 役 割 市 町 村 には 犬 の 登 録 の 実 施 率 の 向 上 等 狂 犬 病 予 防 体 制 の 維 持 強 化 に 当 たると 共 に 不 適 正 な 多 頭 数 飼 養 による 周 辺 の 生 活 環 境 の 侵 害 を 防 ぐなど 地 域 社 会 に 密 着 した 事 例 につい て 県 と 協 力 して その 改 善 を 図 っていく 責 務 があります さらに 動 物 と 楽 しく 暮 らせ るみんなの 街 づくり の 中 での 市 町 村 の 果 たす 役 割 は 大 きく 自 治 会 単 位 の 犬 のしつけ 教 室 の 開 催 など きめ 細 かな 取 り 組 みが 重 要 です また 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 観 点 に 立 った それぞれの 地 域 にお ける 動 物 愛 護 管 理 の 担 い 手 の 活 動 の 支 援 や 身 近 な 広 報 誌 やネットワークを 用 いて 所 有 者 の 社 会 的 責 任 の 自 覚 の 啓 発 や 地 域 住 民 の 動 物 への 理 解 の 促 進 といった 重 要 な 役 割 があります (3) 所 有 者 の 役 割 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 実 現 に 向 けて 動 物 を 飼 養 する 所 有 者 が 果 たすべき 役 割 とは 関 係 法 令 や 地 域 社 会 のルールを 遵 守 し 動 物 の 生 理 生 態 習 性 を 考 慮 して 生 涯 にわたり 適 正 に 飼 養 するという 責 務 を 果 たすことです 本 県 が 推 進 する 動 物 愛 護 管 理 行 政 の 三 大 原 則 である 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 及 び 終 生 飼 養 を 十 分 に 理 解 し 実 践 し 飼 養 動 物 が 地 域 の 一 員 として 受 け 入 れられるよう 主 体 的 に 行 動 していくことが 求 められま す

16 (4) 動 物 取 扱 業 者 の 役 割 動 物 取 扱 業 者 は 動 物 のプロフェッショナルとしての 自 覚 に 基 づき 健 康 な 動 物 を 適 正 に 保 管 提 供 すると 共 に 動 物 愛 護 管 理 法 に 基 づき 購 入 者 に 対 し 所 有 者 責 務 の 浸 透 を 図 る などして 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 一 翼 を 担 うという 社 会 的 役 割 を 負 っています また 動 物 取 扱 業 者 は 自 己 も 所 有 者 の 一 員 であり 動 物 の 所 有 者 としての 模 範 となるように 常 に 県 民 からの 視 線 を 十 分 に 意 識 し 動 物 取 扱 業 界 の 発 展 に 寄 与 しなければ なりません (5) 県 民 の 役 割 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり は 動 物 からの 危 害 をなくす 動 物 に 危 害 を 加 えないという 人 と 動 物 にとって 安 らかで 心 豊 かな 社 会 づくりを 大 前 提 としています 私 は 動 物 を 飼 養 していないから 関 係 がない というふうに 無 関 心 になることなく 動 物 を 飼 養 している 方 や 動 物 取 扱 業 者 に 対 して 関 心 を 持 ち 問 題 意 識 を 共 有 することで 間 接 的 に 動 物 地 域 社 会 全 体 とつながりながら 心 豊 かな 社 会 づくりに 協 力 することが 求 められま す (6) 動 物 愛 護 推 進 員 の 役 割 現 状 では 未 だ 動 き 出 していませんが 県 民 の 皆 さんの 中 から 動 物 愛 護 に 熱 意 と 一 定 の 識 見 を 有 し 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 趣 旨 に 賛 同 していただける 方 に 動 物 愛 護 管 理 法 に 規 定 された 動 物 愛 護 推 進 員 を 委 嘱 していく 予 定 です この 動 物 愛 護 推 進 員 の 方 々には 動 物 愛 護 センターを 拠 点 施 設 として 大 いに 利 用 していた だきながら 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 中 心 的 な 役 割 を 果 たしていただ くことを 期 待 しています (7) 動 物 愛 護 団 体 ボランティア 関 係 団 体 等 の 役 割 動 物 愛 護 団 体 ボランティア NPO 等 には 様 々な 考 え 方 や 運 動 の 方 針 がありますが 実 践 方 法 論 に 違 いはあっても 共 通 の 理 念 として 通 じるところはあり 動 物 と 楽 しく 暮 らせ るみんなの 街 づくり は 総 論 的 には 多 くの 団 体 個 人 に 受 け 入 れられるものと 考 えられま す この 連 携 が 可 能 な 部 分 で 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり への 協 働 また 独 自 の 事 業 の 中 での 動 物 愛 護 管 理 施 策 への 協 力 を 重 ねながら 県 や 市 町 村 のパートナーとして の 信 頼 関 係 の 構 築 が 期 待 されています また ( 社 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 については 狂 犬 病 予 防 体 制 の 維 持 動 物 愛 護 週 間 事 業 への 協 力 繁 殖 制 限 手 術 の 普 及 等 に 連 携 して 当 たるほか 動 物 由 来 感 染 症 の 調 査 研 究 や 技 術 研 修 会 の 実 施 などを 通 じて 専 門 的 や 技 術 的 な 分 野 での 本 計 画 への 参 画 が 期 待 されます

17 第 3 課 題 への 具 体 的 取 組 本 計 画 では 具 体 的 に 取 り 組 むべき 課 題 として 以 下 の7 点 に 集 約 して 推 進 していきます そしてこれらの 課 題 に 取 り 組 むため 関 係 機 関 団 体 ボランティア 等 と 連 携 し 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり をめざします また 人 が 動 物 との 暮 らしの 中 で 果 たす べき 責 任 とは 動 物 を 良 い 状 態 に 保 つ 動 物 の 命 を 大 切 にする ということ もう 一 つ は 社 会 に 対 する 責 任 であり 動 物 も 地 域 社 会 の 一 員 であることを 自 覚 し 周 辺 住 民 の 方 々 の 生 活 に 迷 惑 をかけないという ごく 当 たり 前 の マナーを 守 る ということです 取 り 組 む 主 な 課 題 1) 所 有 者 の 動 物 への 責 任 社 会 に 対 する 責 任 の 徹 底 2) 動 物 愛 護 センターにおける 動 物 の 適 正 な 取 扱 い 3) 教 育 機 関 との 連 携 システムの 構 築 4) 地 域 社 会 への 啓 発 と 協 働 体 制 の 推 進 5) 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 社 会 的 責 任 の 徹 底 6) 実 験 動 物 および 畜 産 動 物 に 対 する 責 任 の 徹 底 7) 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 1) 所 有 者 の 動 物 への 責 任 社 会 に 対 する 責 任 の 徹 底 県 は 飼 養 動 物 を 原 因 としたトラブルの 発 生 を 防 止 するために 所 有 者 の 社 会 的 責 任 である 動 物 と 周 辺 環 境 への 配 慮 に 基 づき 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 終 生 飼 養 の 三 原 則 を 推 進 します さらに 関 連 法 規 の 遵 守 飼 養 動 物 の 室 内 飼 養 や 特 定 動 物 の 適 正 管 理 等 といっ たマナーとルールの 遵 守 の 徹 底 化 を 軸 に 施 策 展 開 を 行 います また 安 易 な 動 物 の 飼 養 濫 用 を 排 除 し 虐 待 遺 棄 等 に 対 しては 犯 罪 として 警 察 と 連 携 対 処 します 施 策 1 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 の 徹 底 生 後 91 日 以 上 の 犬 の 所 有 者 は 狂 犬 病 予 防 法 により 犬 の 登 録 及 び 狂 犬 病 予 防 注 射 の 接 種 義 務 があり また 県 は 世 界 各 国 特 にアジア 地 域 において 多 くの 発 生 のある 狂 犬 病 の 国 内 発 生 時 に 即 応 するために 登 録 注 射 の 実 施 率 の 向 上 と 個 体 識 別 措 置 の 徹 底 化 を 図 り 狂 犬 病 まん 延 防 止 に 努 めます 登 録 窓 口 である 市 町 村 による 無 登 録 犬 の 掘 り 起 こし 事 業 の 検 討 ( モデル 奈 良 市 を 含 む) 地 区 を 設 定 し 飼 養 実 数 頭 数 のスクリーニング 試 験 等 市 町 村 職 員 に 対 する 狂 犬 病 に 関 する 研 修 会 等 の 開 催 開 業 獣 医 院 での 登 録 注 射 に 関 する 必 要 性 の 啓 発 動 物 取 扱 業 者 による 販 売 時 における 登 録 注 射 に 関 する 必 要 性 の 啓 発 奈 良 県 全 域 登 録 頭 数 注 射 頭 数 注 射 率 平 成 18 年 度 62,238 44, % 平 成 17 年 度 62,763 44, % 平 成 16 年 度 61,018 44, % 表 1 犬 の 登 録 狂 犬 病 予 防 注 射 頭 数

18 ( 実 数 把 握 できていない) 犬 の 登 録 率 の 向 上? 推 定 70%に 犬 の 狂 犬 病 予 防 注 射 実 施 率 の 向 上 71.7% 80%に 施 策 2 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 及 び 終 生 飼 養 の 普 及 啓 発 室 内 飼 養 の 推 進 近 年 保 健 所 に 寄 せられる 動 物 に 関 する 苦 情 や 相 談 については これまでの 野 犬 の 横 行 や 咬 傷 事 故 等 と 比 較 して 所 有 者 のモラルの 欠 如 やマナー 不 足 による 迷 惑 行 為 多 頭 数 飼 養 に 起 因 する 周 辺 環 境 の 悪 化 虐 待 遺 棄 に 関 するもの 等 が 増 加 傾 向 にあります 適 正 飼 養 を 啓 発 することで 所 有 者 一 人 ひとりに 対 し 動 物 に 関 する 知 識 をさらに 深 める 必 要 があり 終 生 飼 養 はもちろんのこと 繁 殖 制 限 手 術 が 個 体 にも 社 会 的 に も 有 用 性 が 高 いことの 理 解 を 広 めなくてはなりません また 動 物 の 室 内 飼 養 は 所 有 者 にとって 飼 養 動 物 との 交 流 の 時 間 の 増 加 や 疾 病 の 早 期 発 見 等 多 くの 利 点 があり 社 会 的 には 今 後 の 普 及 啓 発 の 一 つの 柱 となると 考 えます 市 町 村 保 健 所 及 び 動 物 愛 護 センター 狂 犬 病 予 防 注 射 会 場 譲 渡 講 習 会 動 物 取 扱 責 任 者 研 修 及 び 動 物 愛 護 団 体 との 協 働 事 業 やイベント 等 のあらゆる 機 会 を 通 じて 三 原 則 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 終 生 飼 養 及 び 室 内 飼 養 の 普 及 啓 発 の 徹 底 化 保 健 所 動 物 愛 護 センターにおける 飼 養 前 飼 養 後 の 無 料 相 談 コーナーの 設 置 犬 ねこ 収 容 頭 数 処 分 頭 数 計 捕 獲 引 取 り 返 還 譲 渡 安 楽 死 成 犬 子 犬 小 計 512 1,004 1, ,370 成 ねこ 子 ねこ 2,057 2, ,964 1,000 1, 成 0犬 H9 1,105 年 度 H10 1,057 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 H 年 度 計 小 計 2,532 2, , ,536 4, ,819 表 2 動 物 の 取 扱 頭 数 ( 平 成 18 年 度 ) 図 1 犬 の 捕 獲 頭 数 の 推 移 ( 過 去 10 年 間 )

19 施 策 3 犬 ねこの 引 取 り 手 数 料 の 設 定 所 有 者 の 飼 養 に 対 する 責 任 として また 受 益 者 負 担 の 観 点 から 飼 養 放 棄 で 保 健 所 動 物 愛 護 センター 等 に 持 ち 込 まれた 犬 ねこについて 引 取 り 手 数 料 を 設 定 します 具 体 的 には 平 成 20 年 度 に 動 物 愛 護 センターが 新 たに 開 所 することから 同 センターが 県 民 に 十 分 に 周 知 された 上 で 市 町 村 とも 協 議 のうえ 実 施 していくこととします ( 動 物 愛 護 管 理 法 第 35 条 第 1 項 : 所 有 者 の 判 明 しているものに 限 る) 1,000 1,500 2,000 2,500 3, 成 子 計 0 犬 H9 1,949 2, 年 度 H10 1,504 2, 年 度 H11 1,393 1, 年 度 H12 1,300 1, 年 度 H13 1,133 1, 年 度 H14 1,011 1, 年 度 H15 1, 年 度 H16 1, 年 度 H17 1, 年 度 H18 1, 年 度 図 2 犬 の 引 取 り 頭 数 の 推 移 ( 過 去 10 年 間 ) 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 成 子 計 ねこ2,344 0 H9 2, 年 度 H10 2,311 2, 年 度 H11 2,055 2, 年 度 H12 2,169 2, 年 度 H13 2,346 2, 年 度 H14 2,274 2, 年 度 H15 2,257 2, 年 度 H16 1,994 2, 年 度 H17 1,884 2, 年 度 H18 2,057 2, 年 度 図 3 ねこの 引 取 り 頭 数 の 推 移 ( 過 去 10 年 間 ) 施 策 4 動 物 の 遺 棄 虐 待 ネグレクトへの 対 応 動 物 の 遺 棄 虐 待 は 明 らかな 動 物 愛 護 管 理 法 違 反 であり こうした 事 例 に 対 しては 社 会 的 警 鐘 を 鳴 らす 意 味 からも 市 町 村 地 域 の 動 物 愛 護 推 進 員 等 との 協 力 による 綿 密 な 調 査 に 基 づいて 警 察 と 連 携 し 厳 格 に 対 処 していきます 特 に 虐 待 の 中 で その 数 が 最 も 多 いにも 関 わらず 立 証 が 困 難 であるネグレクト ( 飼 養 放 棄 による 消 極 的 虐 待 )についても 緻 密 な 調 査 指 導 のうえ 厳 格 な 対 応 が 必 要 で あります また 近 年 各 地 で 発 生 している 動 物 取 扱 業 者 に 起 因 する こうした 事 例 にお いても 同 様 に 厳 格 な 対 応 が 必 要 であります

20 施 策 5 周 辺 の 生 活 環 境 への 配 慮 の 徹 底 多 頭 数 飼 養 に 限 らず 動 物 を 飼 養 することにより その 鳴 き 声 臭 気 被 毛 の 飛 散 及 びハ エやノミ 等 の 衛 生 害 虫 に 起 因 した 生 活 環 境 の 悪 化 による 周 辺 住 民 とのトラブルが 近 年 保 健 所 等 に 多 く 寄 せられる 現 状 にあります これらは 所 有 者 の 飼 養 マナーの 欠 如 によると ころが 多 く 条 例 に 基 づいた 指 導 等 のほか 飼 養 方 法 についての 技 術 的 助 言 やねこ 等 の 室 内 飼 育 を 啓 発 していきます 施 策 6 所 有 者 のいないねこへの 対 応 ねこについては 犬 のように 保 健 所 が 捕 獲 する という 法 的 根 拠 はありません 多 くの 地 域 で 所 有 者 のいないねこが 存 在 し それぞれの 地 域 で 社 会 的 な 問 題 となってい ます そのねこによって 生 活 環 境 上 の 実 害 を 受 けている 人 たちと エサを 与 える 人 たち の 間 には ねこの 存 在 に 関 する 受 け 止 め 方 や 考 え 方 に 大 きな 隔 たりがあります このことについて 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 観 点 から 行 政 がど のような 形 で 当 該 地 域 住 民 や 関 係 者 と 関 わっていくのかを 県 民 の 方 々との 議 論 し その 具 体 的 な 指 導 方 法 について 検 討 していきたいと 考 えています パンフレットや 立 て 看 板 の 設 置 等 により エサを 与 えること で 爆 発 的 に 数 が 増 えること 迷 惑 ねこ になってしまうこと かえってネコが 不 幸 になること ( 縄 張 り 争 い 病 気 妊 娠 出 産 等 )を 啓 発 していきます 施 策 7 所 有 者 明 示 ( 個 体 識 別 )の 推 進 犬 及 びねこの 所 有 者 明 示 の 実 施 率 は 約 25%といわれています ( 環 境 省 告 示 による) 動 物 の 所 有 者 を 明 らかにすることで 犬 ねこの 突 然 の 逸 走 や 盗 難 に 対 応 が 可 能 となり また 所 有 者 の 知 らないところでの 周 辺 への 迷 惑 行 為 や 動 物 の 遺 棄 の 抑 止 も 期 待 される ことから この 所 有 者 明 示 の 有 用 性 について 普 及 啓 発 を 図 っていく 必 要 があります 個 体 識 別 の 方 法 として 登 録 鑑 札 予 防 注 射 済 票 名 札 等 のほかに マイクロチップ の 普 及 も 視 野 に 入 れて 所 有 者 明 示 を 推 進 していきます 装 着 器 具 や 方 法 について 動 物 愛 護 センターでのイベント 等 におけるデモストレ ーションやパンフレットを 配 布 することで 普 及 啓 発 を 実 施 していきます 施 策 8 特 定 動 物 の 適 正 管 理 の 徹 底 特 定 動 物 の 飼 養 には 法 に 基 づく 飼 養 許 可 が 必 要 で 人 的 な 要 件 と 物 的 な 要 件 を 満 たす 必 要 があります 万 一 特 定 動 物 が 逸 走 するようなことがあれば 周 辺 住 民 に 大 きな 危 険 が 及 ぶだけに その 飼 養 管 理 にはより 大 きな 社 会 的 責 任 が 伴 います したがって 施 設 基 準 の 遵 守 はもちろん 安 易 な 飼 養 放 棄 の 防 止 逸 走 防 止 のための 措 置 逸 走 時 の 収 容 方 法 マイクロチップ 等 による 個 体 識 別 措 置 等 を 徹 底 させるとともに 適 正 管 理 の 監 視 を 強 化 します

21 2) 動 物 愛 護 センターにおける 動 物 の 適 正 な 取 扱 い 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 推 進 拠 点 として まず この 動 物 愛 護 センター 内 において 保 護 動 物 の 健 康 と 安 全 の 確 保 のために 動 物 を 適 正 に 取 り 扱 い 動 物 を 良 い 状 態 に 保 つこと と 動 物 の 命 を 大 切 にすること を 実 践 するとともに 更 なる 殺 処 分 頭 数 の 減 少 に 向 けて 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 及 び 終 生 飼 養 等 の 普 及 啓 発 を 基 本 とした 様 々な 施 策 を 展 開 しながら 動 物 愛 護 団 体 等 との 連 携 強 化 により 返 還 率 及 び 譲 渡 率 の 増 加 を 目 指 します 動 物 愛 護 センター における 保 護 と 管 理 及 び 普 及 啓 発 の 確 立 苦 情 処 理 から 普 及 啓 発 へ と 施 策 の 変 換 飼 い 犬 の 登 録 及 び 鑑 札 等 ( 個 体 識 別 票 )の 装 着 率 の 向 上 保 護 収 容 に 関 する 情 報 処 理 システムの 確 立 返 還 率 の 向 上 保 護 収 容 された 傷 病 動 物 に 対 する 治 療 体 制 の 確 立 危 機 発 生 時 の 即 応 体 制 必 要 な 施 設 設 備 の 確 保 と 対 策 本 部 の 立 ち 上 げ 安 楽 死 処 分 方 法 の 改 善 炭 酸 ガスから 麻 酔 死 への 移 行 引 取 り 時 の 指 導 の 強 化 徹 底 と 引 取 り の 有 料 化 ねこの 苦 情 への 本 格 的 対 応 譲 渡 等 により 生 存 の 機 会 の 向 上 施 策 9 抑 留 後 の 保 管 期 間 の 延 長 現 行 の 狂 犬 病 予 防 法 奈 良 県 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 条 例 の 規 定 では 捕 獲 抑 留 後 に 市 町 村 及 び 保 健 所 において2 日 間 公 示 し 公 示 期 間 満 了 後 1 日 の 期 間 ( 計 3 日 間 )を 定 めて 当 該 犬 を 処 分 できるとされています しかし 動 物 愛 護 センターの 整 備 に 伴 い 収 容 動 物 を 適 正 な 環 境 で 保 管 のうえ 保 護 期 間 を 延 長 ( 1 週 間 程 度 (7 日 間 ))することにより 所 有 者 への 返 還 の 可 能 性 を 高 めます 施 策 10 所 有 者 への 返 還 率 の 向 上 保 健 所 等 により 保 護 収 容 される 動 物 については 管 理 不 手 際 等 によって 逸 走 したもの も 含 まれています また 遺 失 物 法 の 改 正 に 伴 い 従 来 警 察 署 で 遺 失 物 として 保 管 され ていたものの 相 当 数 が 動 物 愛 護 センターに 搬 入 されることが 予 想 されます 保 管 期 間 を1 週 間 に 延 長 することと 所 有 者 の 判 明 しない 動 物 の 情 報 処 理 システムの 整 備 HP 等 を 活 用 した 県 民 に 対 する 情 報 の 提 供 や 所 有 者 明 示 の 有 用 性 を 徹 底 的 に 広 報 する ことで 返 還 率 の 向 上 を 図 ります ( 負 傷 犬 も 含 む) 奈 良 県 全 域 保 護 頭 数 返 還 頭 数 返 還 率 平 成 18 年 度 % 平 成 17 年 度 % 平 成 16 年 度 % 表 3 保 護 返 還 頭 数

22 施 策 11 適 性 のある 動 物 の 生 存 の 機 会 の 向 上 犬 ねこの 譲 渡 については 適 性 のある 動 物 を その 適 性 にあった 責 任 ある 家 庭 に 委 ね 譲 渡 する 行 政 側 が 譲 渡 希 望 者 の 適 正 飼 養 評 価 を 厳 格 に 行 い 安 易 な 飼 養 を 排 除 す ることが 重 要 であります 動 物 愛 護 センターの 開 所 に 伴 い 動 物 愛 護 団 体 ボランティアの 方 々との 協 働 作 業 参 加 を 得 ながら 成 犬 およびねこの 譲 渡 に 取 り 組 みます 当 面 は 飼 養 適 性 の 高 いものを 対 象 にスタートし 評 価 基 準 やトレーニング 技 術 の 確 立 と 習 得 を 図 るとともに 子 犬 の 譲 渡 に ついては 現 行 の 制 度 を 拡 大 します 併 せて 譲 渡 者 の 適 正 飼 養 評 価 及 び 飼 養 状 況 現 地 確 認 の 体 制 を 確 立 します 施 策 12 傷 病 動 物 への 治 療 体 制 の 構 築 従 来 から 交 通 事 故 等 による 負 傷 及 び 疾 病 状 態 で 保 護 搬 入 される 動 物 が 年 間 を 通 じて 数 多 くあります 現 状 では ほとんどのものを 安 楽 死 処 置 するしかない 状 態 ですが 動 物 愛 護 センターの 開 所 により 十 分 な 治 療 体 制 を 構 築 することで 当 該 動 物 の 健 康 と 安 全 の 保 持 等 を 図 っていきます 奈 良 県 全 域 犬 ねこ たぬき 他 平 成 18 年 度 平 成 17 年 度 平 成 16 年 度 表 4 傷 病 動 物 対 応 数 施 策 13 殺 処 分 頭 数 の 半 減 化 への 取 組 み 動 物 の 殺 処 分 頭 数 を 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 一 つの 指 標 と 見 な して その 最 終 目 標 をゼロと 設 定 この5 年 間 でその 半 減 化 を 目 指 します そのためには 徹 底 した 適 正 飼 養 繁 殖 制 限 及 び 終 生 飼 養 の 普 及 啓 発 に 重 点 をおいて 犬 ねこの 保 護 引 取 り 頭 数 の 低 減 化 を 図 っていきます 併 せて 犬 ねこの 保 護 譲 渡 を 推 進 していきます また 所 有 者 の 判 明 しないねこへの 対 策 も 殺 処 分 頭 数 の 減 数 への 重 要 な 要 因 であること から そのための 措 置 を 推 進 していきます ( ): 子 犬 子 ネコの 数 奈 良 県 全 域 犬 ねこ 計 平 成 18 年 度 1,370(561) 2,449(1,964) 3,819 ( 子 犬 のみ) 平 成 17 年 度 1,420(581) 2,313(1,803) 3,733 平 成 16 年 度 1,628(575) 2,375(1,967) 4,003 表 5 殺 処 分 動 物 数 ( ): 子 犬 ネコの 数 奈 良 県 全 域 犬 ねこ 譲 渡 率 平 成 18 年 度 95(89) % 平 成 17 年 度 96(78) % 平 成 16 年 度 191(169) % 表 6 譲 渡 頭 数

23 施 策 14 動 物 にかかる 最 善 の 殺 処 分 方 法 の 選 択 現 行 の 殺 処 分 の 方 法 は 動 物 をガス 室 に 追 い 込 み 炭 酸 ガスを 用 いて 同 時 に 安 楽 死 させるものでありますが 動 物 に 恐 怖 感 を 与 えるなどの 理 由 から 殺 処 分 に 対 する 誤 解 を 生 み 出 す 原 因 ともなっています 現 状 ではこれに 代 わる 方 法 を 見 いだすのは 困 難 であ りますが 返 還 譲 渡 頭 数 を 増 やし 殺 処 分 頭 数 を 減 少 させることにより 例 えば 個 体 ごとの 麻 酔 薬 による 安 楽 死 措 置 を 施 すことなど 実 践 していきます 目 標 の 数 値 設 定 一 応 5 年 後 の 目 標 とする 苦 情 の 軽 減 化 5 年 で25% 減 犬 の 収 容 頭 数 の 軽 減 化 5 年 で30% 減 犬 の 殺 処 分 頭 数 の 半 減 化 5 年 で50% 減 犬 の 殺 処 分 方 法 の 改 善 早 期 に 麻 酔 等 による 安 楽 死 処 分 に 移 行 成 犬 の 返 還 5 年 内 に20%の 返 還 率 に 成 犬 子 犬 の 譲 渡 5 年 内 に5%~20%の 譲 渡 率 に ねこ

24 3) 教 育 機 関 との 連 携 システムの 構 築 子 ども 達 を 対 象 として 動 物 愛 護 思 想 を 啓 発 推 進 していくためには 幼 小 中 学 校 を 中 心 とした 教 育 界 との 連 携 が 必 要 であり 児 童 教 育 の 専 門 家 が 作 成 した 子 どもの 成 長 過 程 に 応 じた 命 の 学 習 の 教 育 プログラムについて 実 践 していくことを 検 討 し ます 獣 医 師 会 との 連 携 により 学 校 での 飼 育 動 物 に 関 する 動 物 愛 護 や 動 物 由 来 感 染 症 に ついての 支 援 体 制 を 構 築 します 施 策 15 動 物 愛 護 センターを 中 心 とした 命 の 学 習 の 実 践 これまでの 動 物 とのふれあい 教 室 は 動 物 愛 護 精 神 の 普 及 啓 発 のため 保 健 所 等 が 小 学 校 等 に 出 向 いて 低 学 年 を 対 象 に 生 活 の 時 間 を 活 用 して 実 施 してきたものであり 学 校 現 場 からは 高 く 評 価 されています しかし このような 訪 問 型 の 啓 発 活 動 は 実 施 校 の 数 に 限 界 があり 今 後 は 動 物 愛 護 センターを 総 合 的 な 普 及 啓 発 拠 点 として 県 下 の 多 く の 小 学 校 等 に 来 場 していただき 実 施 していくよう 検 討 します 施 策 16 教 育 現 場 での 動 物 愛 護 に 係 る 段 階 的 なプログラムの 構 築 動 物 愛 護 センターでは 動 物 を 学 ぶ 動 物 から 学 ぶ そして 動 物 のために 学 ぶ など 様 々な 角 度 から 動 物 に 関 する 学 習 プログラムを 検 討 していきます 動 物 愛 護 センター への 遠 足 や 校 外 活 動 等 の 来 場 の 機 会 に これらのプログラムへの 参 加 により 動 物 愛 護 や 適 正 飼 養 の 普 及 啓 発 を 図 っていきます また 小 中 学 校 対 象 に 学 年 に 応 じた 数 回 にわた るプログラムを 組 み 動 物 とのふれあい から 動 物 の 命 の 尊 厳 までを 段 階 的 に 学 習 してもらえるよう 検 討 していきます 施 策 17 学 校 飼 育 動 物 への 支 援 活 動 ( 社 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 と 連 携 して 学 校 飼 育 動 物 をよりよい 状 態 におくことや 動 物 由 来 感 染 症 に 関 する 講 習 の 支 援 を 行 い それを 通 じて 動 物 愛 護 適 正 飼 養 について 普 及 啓 発 を 図 っていきます また 動 物 愛 護 センターでの 動 物 愛 護 に 係 る 取 り 組 みを 通 じて 子 ども 達 が 命 の 大 切 さを 学 び やさしさと 思 いやりの 心 を 育 む 学 習 プログラムを 教 育 現 場 の 専 門 職 と 共 に 検 討 していきます

25 4) 地 域 社 会 への 啓 発 と 協 働 体 制 の 推 進 近 年 の 著 しいペットブームにより ペットショップでは 多 種 多 様 の 動 物 が 日 々 販 売 され 購 入 者 も 動 物 飼 養 に 関 する 十 分 な 知 識 を 持 たないまま 安 易 に 購 入 飼 養 する ことになり 結 果 として 飼 養 放 棄 や 遺 棄 事 例 が 発 生 します また 不 安 定 で 地 域 社 会 の 脅 威 となりかねない 多 頭 数 飼 養 の 存 在 や 経 営 破 綻 から 不 適 正 な 飼 養 状 態 となりかね ない 動 物 取 扱 業 など 動 物 を 巡 る 地 域 社 会 での 問 題 が 多 いのが 現 状 です その 解 決 と 課 題 への 対 応 を 図 るため 県 市 町 村 及 び 動 物 愛 護 団 体 等 とが 各 々の 役 割 分 担 のもと 緊 密 に 連 携 して 地 域 の 実 情 に 応 じた 多 様 な 取 組 みを 推 進 します 施 策 18 動 物 愛 護 センターを 活 用 した 体 験 学 習 の 実 施 夏 期 などにおいて 県 内 の 小 中 学 校 の 生 徒 を 対 象 とした 動 物 愛 護 センターでの 動 物 飼 養 の 体 験 コースを 設 定 し 動 物 の 温 かさ 命 の 大 切 さや 適 正 な 飼 養 の 必 要 性 など 実 際 に 体 験 してもらい 年 少 時 代 からの 動 物 愛 護 精 神 の 涵 養 を 図 るとともに 次 世 代 への 適 正 な 動 物 の 所 有 者 の 育 成 に 努 めます 施 策 19 市 町 村 ボランティアと 連 携 した しつけ 教 室 家 庭 犬 教 室 の 開 催 動 物 と 楽 しく 暮 らせるみんなの 街 づくり の 様 々な 活 動 を 展 開 していく 中 で 市 町 村 の 果 たす 役 割 は 大 きく すでに 単 独 で 動 物 のしつけ 方 教 室 を 定 期 的 に 開 催 している 市 町 村 もあり 今 後 県 さらに 地 域 に 根 付 いたボランティアの 方 々や 愛 護 団 体 と 協 働 して しつけ 教 室 や 家 庭 動 物 のいろいろ 相 談 教 室 等 を 開 催 していきます また ねこの 多 頭 数 飼 養 に 起 因 した 地 域 住 民 とのトラブルや 所 有 者 不 明 のねこに 対 し てのエサやり 問 題 等 に 対 して 市 町 村 ボランティアとともに 適 正 飼 養 の 普 及 や 解 決 方 法 について 検 討 していきます 施 策 20 ボランティアの 育 成 支 援 体 制 の 構 築 動 物 愛 護 センターを 中 心 として 県 下 全 域 において 数 多 くの 動 物 愛 護 事 業 を 展 開 してい くためには 県 職 員 だけでなく 市 町 村 職 員 また 地 域 に 根 付 いたボランティアの 方 々と の 協 働 が 必 要 であり ボランティアの 方 々の 育 成 及 び 支 援 体 制 を 構 築 していきます 施 策 21 動 物 愛 護 推 進 員 の 委 嘱 の 推 進 と 活 動 への 協 力 今 後 地 域 における 犬 ねこ 等 の 動 物 愛 護 の 推 進 に 熱 意 と 識 見 を 有 する 者 に 対 して 動 物 愛 護 推 進 員 を 委 嘱 していきます また 地 域 に 密 着 した 動 物 飼 養 に 係 る 多 くの 問 題 に 対 して 迅 速 な 解 決 と 発 生 の 防 止 のために 地 域 特 性 を 熟 知 した 市 町 村 とともに 推 進 員 の 方 々を 対 象 として 必 要 な 知 識 の 習 得 スキルアップを 目 的 とした 研 修 会 の 開 催 やさまざ まな 推 進 員 活 動 への 支 援 も 充 実 していきます 今 後 の 推 進 員 活 動 の 基 礎 となる 項 目 犬 ねこ 等 の 動 物 の 愛 護 と 適 正 飼 養 について 地 域 住 民 への 普 及 啓 発 所 有 者 に 対 する 犬 ねこ 等 の 飼 養 に 関 する 助 言 犬 ねこ 等 の 譲 渡 のあっせん その 他 の 支 援 地 域 住 民 の 求 めに 応 じた 犬 ねこ 等 のみだりな 繁 殖 の 防 止 措 置 等 に 関 する 助 言 行 政 の 動 物 愛 護 管 理 施 策 への 協 力

26 施 策 22 動 物 愛 護 推 進 協 議 会 の 設 置 等 動 物 愛 護 推 進 員 の 委 嘱 を 推 進 していくとともに 各 推 進 員 と 市 町 村 との 連 携 また 推 進 員 同 士 の 連 絡 協 力 体 制 を 確 保 していくために 県 が 中 心 となり 動 物 愛 護 推 進 活 動 の 活 性 化 を 図 ることを 目 的 として 動 物 愛 護 推 進 協 議 会 を 設 置 します 協 議 会 は 県 市 町 村 獣 医 師 会 動 物 愛 護 を 目 的 とした 公 益 法 人 及 び 動 物 の 愛 護 と 適 正 な 飼 養 について 普 及 啓 発 を 行 っている 団 体 等 を 構 成 員 として 地 域 において 動 物 愛 護 推 進 活 動 がやりやすくなるよ うな 方 策 を 検 討 していきます 施 策 23 動 物 病 院 獣 医 師 会 とのネットワークの 強 化 動 物 病 院 及 び 獣 医 師 会 は 地 域 の 獣 医 療 施 設 であるとともに 動 物 に 関 する 相 談 窓 口 で もあります 動 物 愛 護 センターと 県 内 の 動 物 病 院 をネットワーク 化 することで 動 物 の 保 護 収 容 や 動 物 愛 護 精 神 の 普 及 啓 発 の 活 動 が 大 きく 展 開 し 動 物 の 救 急 救 命 体 制 や 譲 渡 動 物 の 所 有 者 への 事 前 事 後 の 指 導 体 制 も 確 立 されることが 予 想 できるので さらなる 協 働 体 制 の 関 係 強 化 を 検 討 していきます

27 5) 動 物 取 扱 業 の 適 正 化 社 会 的 責 任 の 徹 底 動 物 取 扱 業 における 動 物 の 適 正 な 保 管 の 徹 底 とともに 動 物 販 売 業 者 が 購 入 者 等 に 対 して 所 有 者 としての 自 覚 を 促 す 社 会 的 な 役 割 を 十 分 に 認 識 させ また さらなる 資 質 の 向 上 を 図 ることを 目 的 とした 研 修 会 の 開 催 や 適 時 適 切 な 監 視 指 導 を 行 うなど 事 業 者 の 社 会 的 責 任 を 明 確 にするための 施 策 を 実 施 します 施 策 24 動 物 取 扱 業 への 監 視 指 導 体 制 の 強 化 動 物 愛 護 管 理 法 の 改 正 に 基 づき 動 物 取 扱 業 が 届 出 制 から 登 録 制 に 移 行 し 当 該 業 者 に 係 る 施 設 基 準 や 管 理 の 方 法 の 細 目 等 が 整 備 されたことで 無 登 録 業 者 や 不 適 正 業 者 の 確 実 な 排 除 と 法 の 遵 守 を 徹 底 します あわせて 今 後 毎 年 必 修 となった 動 物 取 扱 責 任 者 研 修 等 を 通 じて 適 正 な 事 業 者 従 業 員 の 育 成 を 図 りながら 当 該 業 者 に 対 し 監 視 指 導 体 制 の 強 化 を 図 ります 平 成 18 年 度 についてはH 現 在 奈 良 県 全 域 施 設 数 販 売 保 管 貸 出 訓 練 展 示 平 成 18 年 度 平 成 17 年 度 平 成 16 年 度 表 7 動 物 取 扱 業 の 施 設 数 の 推 移 施 策 25 動 物 販 売 時 の 購 入 者 に 対 する 啓 発 指 導 の 推 進 動 物 取 扱 業 者 には 県 民 が 新 たに 動 物 を 飼 い 始 めるときに 動 物 の 生 理 生 態 習 性 に ついての 知 識 病 気 になったときや 飼 養 にかかる 費 用 問 題 行 動 の 可 能 性 幼 齢 動 物 の 社 会 化 高 齢 動 物 の 世 話 等 動 物 を 飼 養 していくうえで 必 要 かつ 十 分 な 知 識 を 与 えなければ なりません そのために 販 売 時 の 説 明 義 務 や 販 売 記 録 の 保 存 等 の 新 たな 基 準 を 適 切 に 遵 守 させるよう 関 係 資 料 (ガイドライン チェックリスト 等 )を 提 供 して 啓 発 指 導 強 化 していきます 施 策 26 優 良 動 物 取 扱 業 者 の 育 成 と 業 界 全 体 の 資 質 の 向 上 動 物 愛 護 の 観 点 から 法 を 遵 守 し 動 物 及 び 施 設 の 適 正 な 管 理 を 実 践 している 事 業 者 に 対 して 優 良 事 業 者 としての 表 彰 や 動 物 愛 護 推 進 員 への 委 嘱 を 行 い 県 民 へわかりや すい 選 択 の 目 安 となるように 努 めるとともに 動 物 取 扱 業 界 全 体 がレベル 向 上 に 取 り 組 ん でいけるよう 事 業 者 団 体 や 動 物 愛 護 団 体 等 と 連 携 して 事 業 者 の 育 成 と 資 質 の 向 上 を 指 導 していきます

28 6) 実 験 動 物 産 業 動 物 への 責 任 の 徹 底 学 術 研 究 や 畜 産 物 の 生 産 のために 飼 養 されている 実 験 動 物 及 び 産 業 動 物 については その 飼 養 目 的 に 応 じた 適 正 な 飼 養 管 理 が 求 められており 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 の 観 点 から 飼 養 実 態 を 把 握 するとともに 関 係 機 関 や 関 係 団 体 等 と 連 携 を 図 り 実 験 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 並 びに 苦 痛 の 軽 減 に 関 する 基 準 ( 平 成 18 年 4 月 28 日 環 境 省 告 示 第 88 号 ) 及 び 産 業 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 に 関 する 基 準 ( 昭 和 62 年 10 月 9 日 総 理 府 告 示 第 22 号 ) に 基 づく 適 正 な 飼 養 管 理 の 実 践 をめざします 施 策 27 実 験 動 物 における 管 理 の 適 正 化 の 徹 底 県 内 の 実 験 動 物 飼 養 施 設 等 における 飼 養 状 況 を 把 握 するとともに 実 験 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 並 びに 苦 痛 の 軽 減 に 関 する 基 準 の 周 知 特 に 3Rの 原 則 について 啓 発 してい きます 3Rの 原 則 国 際 的 に 普 及 定 着 している 動 物 実 験 を 行 う 際 に 留 意 すべき 事 項 で 苦 痛 の 軽 減 (Refinement) 使 用 数 の 削 減 (Reduction) 代 替 法 の 活 用 (Replacement) をいう 施 策 28 産 業 動 物 における 管 理 の 適 正 化 の 徹 底 県 内 の 畜 産 業 者 や 養 鶏 農 家 等 に 対 して 農 林 部 局 との 連 携 により 家 畜 家 禽 などの 産 業 動 物 の 適 正 な 取 扱 い 施 設 の 管 理 について 十 分 に 指 導 するとともに 産 業 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 に 関 する 基 準 の 遵 守 を 周 知 徹 底 していきます また 狩 猟 犬 や 身 体 障 害 者 補 助 犬 についても 関 係 部 局 と 連 携 して 動 物 愛 護 の 観 点 に 基 づいて 飼 養 管 理 等 の 周 知 に 努 めていきます

29 7) 県 民 と 動 物 の 安 全 の 確 保 近 年 新 興 再 興 感 染 症 と 称 せられる 動 物 由 来 感 染 症 や 輸 入 狂 犬 病 など 動 物 に 関 連 した 多 くの 疾 病 が 脚 光 を 浴 びています また カミツキガメ 等 の 外 来 生 物 や 飼 養 許 可 制 となった 特 定 動 物 による 問 題 が 地 域 社 会 へ 危 険 性 を 高 めており さらに 大 型 地 震 等 の 発 生 に 伴 う 災 害 時 の 動 物 救 済 活 動 が 展 開 されています このような 人 と 動 物 を 取 り 巻 く 環 境 変 化 に 伴 い それらに 対 する 的 確 な 対 応 や 災 害 発 生 を 想 定 した 対 策 を 充 実 させることにより 人 と 動 物 の 安 全 確 保 を 図 ります 危 機 は 必 ず 起 こる 先 例 に 学 びながら 動 物 愛 護 センターを 中 心 に 対 応 する 施 策 29 動 物 による 危 害 や 周 辺 の 生 活 環 境 が 損 なわれる 事 態 等 の 発 生 防 止 野 犬 放 浪 犬 や 放 し 飼 い 犬 による 咬 傷 事 故 は 年 間 約 50 件 近 く 発 生 しており また 犬 やねこの 多 頭 数 飼 養 に 起 因 して 周 辺 の 生 活 環 境 が 損 なわれる 事 態 が 急 増 している 現 状 に あります このような 周 辺 住 民 への 危 害 発 生 を 防 止 する 対 策 や 特 定 動 物 の 飼 養 施 設 の 監 視 指 導 の 強 化 策 を 検 討 していき 動 物 に 起 因 したあらゆる 事 故 の 対 応 策 を 構 築 します 施 策 30 動 物 愛 護 センターを 中 心 とした 動 物 由 来 感 染 症 対 策 のための 拠 点 整 備 動 物 由 来 感 染 症 対 策 として 動 物 愛 護 センターに 現 場 対 策 本 部 的 な 管 理 検 査 体 制 を 構 築 し 狂 犬 病 発 生 を 想 定 した 狂 犬 病 予 防 体 制 の 再 チェックや 狂 犬 病 予 防 注 射 実 施 率 向 上 のための 対 策 狂 犬 病 ガイドライン2001に 基 づくシュミレーション 体 制 を 整 備 していき ます さらに 公 衆 衛 生 の 他 機 関 と 協 力 連 携 し 動 物 由 来 感 染 症 対 策 及 び 調 査 研 究 体 制 を 構 築 することにより 動 物 に 起 因 したあらゆる 疾 病 に 対 応 できる 拠 点 として 動 物 愛 護 セ ンターを 整 備 していきます 施 策 31 地 震 等 大 災 害 発 生 時 における 動 物 救 援 体 制 の 構 築 大 規 模 災 害 の 発 生 などに 備 えて 各 関 係 機 関 との 動 物 救 援 体 制 を 整 備 するとともに 動 物 の 命 の 安 全 を 確 保 するための 方 策 をあらゆる 方 面 から 検 討 していきます また 警 察 や 近 隣 自 治 体 との 協 働 体 制 を 構 築 することも 重 要 であり 大 学 をはじめとする 研 究 機 関 や 動 物 関 連 業 者 等 との 連 携 も 視 野 に 入 れ 多 面 的 広 域 的 に 事 業 の 展 開 を 図 ることが 必 要 です さらに 災 害 時 には 行 政 側 が 業 務 上 知 り 得 た 多 頭 数 所 有 者 特 定 動 物 の 飼 養 許 可 を 有 す る 者 並 びに 動 物 取 扱 業 者 における 多 頭 数 の 逸 走 等 に 対 する 危 機 対 策 も 同 様 に 対 応 するこ とが 重 要 です

30 資 料 1 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 策 定 経 過 平 成 18 年 10 月 31 日 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 推 進 するための 基 本 的 な 指 針 の 告 示 ( 環 境 省 告 示 第 140 号 ) 平 成 19 年 4 月 1 日 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 設 置 要 綱 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 委 員 公 募 実 施 要 領 の 策 定 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 委 員 公 募 に 係 る 選 考 要 領 平 成 19 年 6 月 1 日 ~25 日 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 公 募 委 員 の 募 集 平 成 19 年 8 月 9 日 第 1 回 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 の 開 催 平 成 19 年 8 月 15 日 ~ 9 月 14 日 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 ( 案 ) にかかる 県 民 へのパブリックコメントの 募 集 各 市 町 村 からの 意 見 聴 取 平 成 19 年 12 月 3 日 第 2 回 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 の 開 催 平 成 20 年 2 月 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 公 表

31 資 料 2 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 委 員 名 簿 委 員 氏 名 所 属 役 職 備 考 中 川 幾 郎 帝 塚 山 大 学 大 学 院 法 政 策 研 究 科 学 識 経 験 者 教 授 ( 行 政 学 ) 鎌 田 洋 一 大 阪 府 立 大 学 大 学 院 生 命 環 境 科 学 研 究 科 学 識 経 験 者 准 教 授 ( 獣 医 公 衆 衛 生 学 ) 宗 武 司 社 団 法 人 奈 良 県 獣 医 師 会 獣 医 師 会 長 ( 獣 医 療 業 界 代 表 ) 佐 々 木 幸 恵 社 団 法 人 日 本 愛 玩 動 物 協 会 動 物 愛 護 団 体 関 係 奈 良 県 支 部 長 泉 幸 宏 奈 良 市 保 健 所 生 活 衛 生 課 中 核 市 : 動 物 行 政 担 当 課 長 補 佐 加 藤 智 治 橿 原 市 環 境 対 策 課 市 町 村 : 動 物 行 政 担 当 課 長 補 佐 福 角 啓 子 宇 陀 市 中 央 公 民 館 市 町 村 : 教 育 関 係 館 長 薮 内 裕 美 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 策 定 委 員 会 公 募 実 施 要 領 に 県 民 井 上 謡 子 よる 公 募 委 員 委 員 長 事 務 局 : 奈 良 県 福 祉 部 健 康 安 全 局 生 活 衛 生 課

32 資 料 3 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 推 進 のための 基 本 的 な 指 針 平 成 18 年 10 月 31 日 環 境 省 告 示 第 140 号 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 第 5 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 告 示 された 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 施 策 を 総 合 的 に 推 進 するための 基 本 的 な 指 針 ( 以 下 基 本 指 針 )の 概 要 は 次 のとおりです 1 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 の 基 本 的 考 え 方 命 に 対 する 感 謝 と 畏 敬 の 念 を 動 物 の 取 扱 いに 反 映 周 囲 に 危 害 や 迷 惑 をかけないよう 所 有 者 は 動 物 の 飼 養 保 管 に 伴 う 責 任 を 十 分 に 自 覚 すること 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 について 共 感 と 参 加 を 呼 び 起 こすことのできる 理 念 の 形 成 2 今 後 の 施 策 展 開 の 方 向 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 教 育 活 動 や 広 報 活 動 等 を 実 施 不 妊 去 勢 措 置 の 推 進 により 犬 及 び 猫 の 引 取 り 数 を 半 減 (42 万 頭 21 万 頭 ) 普 及 啓 発 個 体 識 別 等 の 推 進 により 動 物 の 遺 棄 防 止 等 を 徹 底 ガイドラインの 策 定 等 により 所 有 者 のいない 猫 等 の 適 正 管 理 を 推 進 登 録 制 度 の 着 実 な 運 用 により 動 物 取 扱 業 の 一 層 の 適 正 化 を 推 進 動 物 愛 護 推 進 員 の 委 嘱 を 推 進 3Rの 原 則 や 実 験 動 物 の 飼 養 保 管 等 基 準 の 周 知 動 物 の 救 護 等 の 体 制 の 整 備 と 逸 走 防 止 や 所 有 明 示 等 の 所 有 者 責 任 の 徹 底 科 学 的 な 知 見 等 に 基 づいた 施 策 展 開 のための 調 査 研 究 を 推 進 3 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 の 策 定 に 関 する 事 項 計 画 期 間 は 原 則 として 平 成 20 年 4 月 1 日 から 平 成 30 年 3 月 31 日 までの10 年 間 計 画 の 記 載 項 目 は 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 基 本 的 な 方 針 動 物 の 適 正 飼 養 の 施 策 普 及 啓 発 に 関 する 事 項 必 要 な 体 制 の 整 備 等 地 域 の 事 情 に 応 じて 検 討 策 定 に 当 たっては 多 様 な 意 見 の 集 約 及 び 合 意 形 成 の 確 保 に 努 める 4 基 本 指 針 の 点 検 及 び 見 直 し 毎 年 基 本 指 針 の 達 成 状 況 の 点 検 等 を 行 う 策 定 後 5 年 目 に 見 直 しを 検 討 する 3Rの 原 則 国 際 的 に 普 及 定 着 している 動 物 実 験 を 行 う 際 に 留 意 すべき 事 項 で 苦 痛 の 軽 減 (Refinement) 使 用 数 の 削 減 (Reduction) 代 替 法 の 活 用 (Replacement) をいう

33 資 料 4 動 物 行 政 系 統 図 環 境 省 自 然 環 境 局 動 物 愛 護 管 理 室 厚 生 労 働 省 健 康 局 結 核 感 染 症 課 国 立 感 染 症 研 究 所 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 法 律 狂 犬 病 予 防 法 健 康 安 全 局 生 活 衛 生 課 動 物 愛 護 係 奈 良 市 生 活 衛 生 課 生 活 衛 生 係 県 の 関 係 機 関 関 連 法 規 の 遵 守 施 行 運 用 県 健 康 増 進 課 狂 犬 病 予 防 法 動 物 愛 護 管 理 法 奈 良 県 畜 産 課 県 動 物 の 愛 護 及 び 管 理 に 関 する 条 例 等 食 品 衛 生 検 査 所 業 務 統 括 管 理 国 及 び 他 自 治 体 連 絡 調 整 等 保 健 所 (5 保 健 所 ) 動 物 愛 護 センター 郡 山 保 健 所 葛 城 保 健 所 桜 井 保 健 所 吉 野 保 健 所 内 吉 野 保 健 所 大 和 郡 山 市 大 和 高 田 市 橿 原 市 吉 野 町 五 條 市 天 理 市 御 所 市 桜 井 市 大 淀 町 野 迫 川 村 生 駒 市 香 芝 市 宇 陀 市 下 市 町 十 津 川 村 山 添 村 葛 城 市 川 西 町 黒 滝 村 平 群 町 上 牧 町 三 宅 町 天 川 村 三 郷 町 王 寺 町 田 原 本 町 下 北 山 村 斑 鳩 町 広 陵 町 曽 爾 村 上 北 山 村 安 堵 町 河 合 町 御 杖 村 川 上 村 高 取 町 東 吉 野 村 明 日 香 村 その 他 の 関 係 機 関 ( 社 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 ( 社 ) 日 本 愛 玩 動 物 協 会 奈 良 県 支 部 動 物 愛 護 推 進 協 議 会

34 資 料 5 施 策 年 次 別 行 動 計 画 年 22 度 動 物 愛 護 管 理 思 想 の 普 及 啓 発 動 物 愛 護 週 間 事 業 の 実 施 動 物 愛 護 センター 災 害 発 生 時 における 動 物 救 援 拠 点 適 の 正 登 飼 録 養 予 繁 防 殖 注 制 射 限 の 徹 終 底 生 飼 養 無 動 物 由 来 感 染 症 対 策 の 総 合 調 査 研 究 の 拠 点 としての 役 割 犬 施 ねこ 策 1 引 取 手 数 料 の 設 定 ポスター パンフレットの 登 録 未 注 射 の 飼 い 主 への 有 料 化 検 討 市 町 村 と 作 指 協 議 成 導 方 法 の 検 討 実 動 施 施 物 策 2 周 遺 棄 虐 待 等 への 施 辺 策 の 3 生 活 環 境 配 慮 の 徹 底 ポスター パンフレットの 施 策 4 のいないねこへの 対 応 生 活 環 境 被 害 の 実 態 把 握 作 成 動 物 愛 護 指 導 員 等 による 巡 回 監 視 所 施 有 策 者 5 特 明 示 ( 個 体 識 別 )の 推 進 所 有 者 のいないねこへの 重 点 指 導 勧 告 措 置 命 令 施 定 策 動 6 抑 物 の 適 正 管 理 の 徹 底 監 視 事 項 等 マイクロチップの 対 検 討 推 策 進 の 検 対 討 策 検 討 ポスター 動 物 愛 護 等 指 普 導 実 及 員 啓 等 施 発 による 巡 回 施 留 策 後 7 所 の 保 管 期 間 延 長 施 有 策 者 8 への 返 還 率 の 向 上 実 施 ( 市 町 村 と 協 議 啓 発 方 法 検 討 ) 施 策 9 適 性 のある 動 物 の 譲 渡 譲 渡 システムの 不 明 動 物 構 の 築 情 報 普 処 及 理 啓 システムの 発 動 物 整 愛 備 護 推 所 進 有 員 者 との 明 示 協 の 働 啓 発 譲 及 渡 び 犬 広 追 報 跡 調 査 の 実 行 施 策 10 傷 施 病 策 動 11 物 への 治 療 体 制 の 構 築 動 物 愛 護 センターでの 治 療 の 実 施 傷 病 動 物 対 策 検 討 会 の 開 催 殺 施 処 策 分 12 動 物 の 最 頭 善 数 の な 半 殺 減 処 への 分 方 取 法 の り 検 組 討 み 動 物 取 扱 業 者 保 健 所 窓 早 口 急 に 動 麻 物 酔 病 薬 院 による に 飼 う 安 前 楽 相 死 談 に 指 移 導 行 コーナー 設 置 啓 発 資 料 作 成 配 布 施 策 13 動 物 とのふれあい 教 室 継 続 施 策 14 施 策 15 命 の 学 習 の 実 践 事 業 評 価 改 善 継 続

35 施 策 年 22度 教 育 現 場 での 愛 護 プログラムの 構 築 学 動 校 愛 センターでの 飼 育 動 物 への 支 体 援 験 活 学 動 校 しつけ 教 室 等 の 実 施 習 学 外 校 学 習 のセンター 動 物 の 実 態 活 把 用 握 動 物 愛 護 管 獣 理 医 思 師 想 会 の と 啓 協 発 働 活 体 動 制 の で 体 適 制 正 構 飼 築 養 サポート ボランティアの 育 成 支 援 等 教 動 材 物 作 飼 成 ボランティア 育 体 験 コースの 等 内 役 容 割 検 討 検 討 実 施 員 の 活 委 動 嘱 の への 推 協 進 と 力 動 物 ボランティアの 愛 護 推 進 員 募 集 募 集 要 綱 育 の 成 作 成 組 織 募 化 集 各 委 種 嘱 事 業 への 推 参 活 進 画 動 員 継 募 続 集 推 活 進 動 員 継 募 続 集 愛 病 護 院 推 獣 進 医 協 師 議 会 の との 設 連 置 取 扱 業 社 会 的 責 任 携 動 物 組 愛 織 護 化 推 進 育 成 市 町 村 との 連 携 飼 協 う 議 前 会 相 設 談 置 窓 要 口 綱 設 の 置 作 等 成 愛 護 市 センターとの 町 村 連 携 協 働 体 制 確 立 実 施 動 優 物 良 販 売 時 取 の 扱 啓 業 発 者 の 指 育 導 の 成 推 等 進 標 識 監 視 指 導 表 作 成 実 態 把 握 自 主 管 理 点 検 表 の 作 成 等 実 産 験 業 動 物 の 管 理 の 適 正 監 の 視 表 示 登 録 注 射 チラシ 作 成 配 布 飼 養 前 事 項 等 説 明 巡 回 指 導 強 化 による 危 害 や 周 辺 化 実 験 指 動 導 物 による の 飼 養 実 及 態 び 把 保 管 握 並 びに 苦 痛 の 軽 減 に 関 する 指 導 基 準 育 の 成 遵 守 指 導 損 なわれる 事 環 態 境 が 愛 護 センターを 中 心 とした 防 止 咬 関 係 機 関 と 協 議 産 業 動 物 の 飼 養 及 び 保 管 に 関 する 基 準 の 周 知 徹 底 動 拠 物 点 由 整 来 備 感 染 症 対 策 のための 監 奈 傷 事 故 防 止 対 策 検 討 チラシ 作 成 指 導 動 巡 物 回 愛 護 調 査 推 進 員 等 による 不 適 正 飼 育 の 指 導 動 視 良 物 体 県 由 制 における 来 の 整 感 備 染 症 動 対 物 応 相 由 マニュアルの 談 来 窓 感 口 染 設 症 置 の 実 作 態 成 把 動 握 物 ( 取 医 扱 師 業 会 者 に 獣 対 医 する 師 会 指 アンケート 導 調 査 ) 地 震 等 大 災 害 時 動 物 救 援 体 制 獣 医 パンフレット ホームページによる 師 会 市 町 村 ボランティア 各 種 団 動 体 物 等 の 検 感 討 染 会 症 開 の 催 正 しい 知 識 の 普 及 啓 発 被 災 地 域 からの 教 訓 知 識 の 入 手 情 報 の 提 供 防 災 訓 練 の 実 施 施 策 16 施 策 17 施 策 18 施 策 19 施 策 20 施 策 21 施 策 22 施 策 23 施 策 24 施 策 25 施 策 26 施 策 27 施 策 28 施 策 29 施 策 30 施 策

36 資 料 6 災 害 発 生 時 の 動 物 保 護 緊 急 体 制 報 道 災 害 発 生 県 生 活 衛 生 課 助 言 奈 良 県 災 害 時 動 物 救 援 対 策 本 部 設 置 環 境 省 救 援 依 頼 本 部 長 : 健 康 安 全 局 長 副 本 部 長 : 生 活 衛 生 課 長 相 談 ( 社 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 < 主 な 構 成 団 体 > 動 愛 センター 保 健 所 協 働 設 置 奈 良 市 保 健 所 ( 社 団 法 人 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 動 物 愛 護 センター ( 公 益 法 人 ) 動 物 愛 護 団 体 現 場 動 物 救 援 対 策 本 部 設 置 ( 任 意 団 体 ) 動 物 愛 護 団 体 本 部 長 : 動 物 愛 護 センター 所 長 動 物 愛 護 推 進 協 議 会 現 地 動 物 救 援 本 部 設 置 動 物 関 連 企 業 本 部 長 :( 社 ) 奈 良 県 獣 医 師 会 長 近 隣 府 県 市 等 市 町 村 ボランティア 等 その 他 被 災 動 物 等 搬 入 被 災 動 物 救 援 センター: 動 物 愛 護 センター 内 設 置 うだ アニマルパーク 被 災 動 物 救 護 活 動 協 力 支 援 動 物 飼 い 主 支 援 活 動 特 定 動 物 監 視 強 化 治 療 保 管 物 資 援 助 資 金 供 与 動 物 愛 護 推 進 員 活 動 動 物 愛 護 団 体 活 動 県 下 各 保 健 所 職 員 奈 良 市 保 健 所 近 隣 府 県 市 応 援 職 員 等

37 奈 良 県 動 物 愛 護 センター 宇 陀 市 大 宇 陀 区 小 附 89 平 成 20 年 4 月 開 所 予 定 奈 良 県 動 物 愛 護 管 理 推 進 計 画 発 行 : 平 成 20 年 2 月 事 務 局 奈 良 県 福 祉 部 健 康 安 全 局 生 活 衛 生 課 奈 良 市 登 大 路 町 30 番 地 TEL FAX seikatsu@office.pref.nara.lg.jp