な若手研究者が国外に流出する要因の一つと見られていた従来の大教授資格に代わるものとして創設したジュニアプロフェッサーは博士課程終了後すぐに大で教育研究に携わることができるが俸給は教授より少ない統計局の発表では 2002 年度は 102 人であったジュニアプロフェッサーも 2007 年には 8

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こうじうとだ
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1 1. ドイツ連邦レベル等での術高等教育動向 1-1 先端研究 2010 年度予算が採択 dpa Kulturpolitk Nr.25/ p 年 6 月 15 日参照折からの厳しい財政状況のなか 6 月 8 日連邦と州の研究担当大臣による総合術会議 (GWK) の決議により 2010 年ドイツ研究協会 (DFG) とマックスプランク研究協会 (MPG) は本年度比 3% 増の総額 35 億ユーロの助成を受けることとなった DFG には助成金の 3 分の 2 に当たる 23 億ユーロが配分されるその内約 15 億ユーロは研究と技術革新の協定で確約された基礎研究への助成にあてられ 2009 年度比で 3% 増加したその他研究用大型機材のための助成金やエクセレンスイニシアティブ遂行を支援するための特別資金約 7 億 3600 万ユーロが DFG の予算として配分される一方 MPG は 12 億ユーロが配分されこれも前年度比 3% 増となった助成金は連邦と州から半分ずつ負担されるメルケル首相と州政府首相が 6 月 4 日に署名した三つの特別プログラムのうち研究と技術革新のための協定の継続では DFG や MPG などの研究 ( 助成 ) 機関に 2015 年まで年間予算の 3% 増額を保障している GWK はその他 18 大の研究施設の建設のために 3 億 4000 万ユーロを調達することを決議したその上 GWK 議長のツォルナー氏は術評議会 (WR) 及び DFG とともに研究者養成の助成制度改善についても協議する予定と語っているしかしながらブランデンブルク州ブレーメン市メクレンブルクフォアポンメルン州などの財政の厳しい州はこの決議に批判的でありドイツ連邦財政大臣ペアシュタインブルック氏 ( 社会民主党 ) も不安定な予算状況を指摘している大協定 Ⅱ エクセレンスイニシアティブ研究と技術革新のための協定 ( ぼんぼん時計第 24 号 1-7 参照 ) 1-2 新任教授数が減少 - 女性教授は更に減 dpa Kulturpolitk Nr.25/ p 年 6 月 15 日参照ドイツの大で 2008 年度新しく教授になった人の数は前年と比べて減少した連邦統計局の発表によると 2008 年度教授資格の取得者数は 1800 人で 4% の減少であった大教授資格取得者の数が 2302 人だった 2002 年と比べるとその数は 28% も減少したことになるまた女性の大教授資格者の人数も依然少ない統計局によると大教授資格取得者総数の減少要因は伝統的な大教授資格を取る方法に変わるやり方としてジュニアプロフェッサーのポストを導入したためだと見られているジュニアプロフェッサー制度は 2002 年当時の連邦教育大臣エーデルガードブルマーン氏が優秀 1

2 な若手研究者が国外に流出する要因の一つと見られていた従来の大教授資格に代わるものとして創設したジュニアプロフェッサーは博士課程終了後すぐに大で教育研究に携わることができるが俸給は教授より少ない統計局の発表では 2002 年度は 102 人であったジュニアプロフェッサーも 2007 年には 802 人と増加している教授の総数も 2002 年から 2007 年の間に 159 人増加し 3 万 8020 人であった新任教授のうち女性の割合は 23% と少数であるその割合は 2008 年度前年比で1% 減少した生が女性教授に接する可能性が一番高いのが言語文の講義とされ 2008 年度当該分野では教授の 35% が女性となっており割合が一番高い一方数や自然科の分野では大教授資格を取得した女性の割合はわずか 15% にすぎない全体的に見て 2008 年度新任教授の数が一番多いのが人間医健康科の分野でこれはここ数年横ばいであるこの分野で大教授資格を取得する人の割合は全体のほぼ半分を占める統計局の発表によるとその次に多いのが言語文の分野で 19% 数自然科は 18% 法律経済社会は 10% となっている 1-3 ドイツ医博士号の質に疑問 dpa Kulturpolitk Nr.28/ p 年 7 月 6 日参照ドイツの医博士号 Dr. med. は欧州連合で他の多くの近隣諸国の博士号取得の際に求められる業績と同等とはみなされていないと術評議会 (WR) の術委員会会長ウルリケバイジーゲルが指摘したそのためドイツの若い医者は事実上欧州研究評議会 (ERC) の助成金の対象から除外されているとハンブルクの生物化者が雑誌研究と教育 (7 月号 ) に寄稿した論文の中で述べた医部卒業生の80% は博士号を取得して部を卒業するがその理由は医者として職業的社会的に認められるかどうかは博士号の有無にかかっているからだとされる博士論文は通常修中に書かれそのレベルは多くの場合自然科系科のディプロム論文と変わらないバイジーゲル会長は術的に見て論拠もかなり不十分なことが多いこの医博士論文は新しい見識をもたらすことがほとんどなく形式的な研究だと呼ばれているゆえんだと批判しているそれゆえ術評議会は医博士論文のレベルを他の科の博士論文のレベルに上げるため博士課程は研究を志す医生に限られるべきでありそれ以外の医部卒業生には将来医師免許を取得した時 Medizinischer Doktor( 医師 ) という職業名を授与されるべきであるとの見解を下しており医部での修と博士課程を明確に区別することに賛同しているドイツの伝統的な日本では修士レベルに相当 2

3 1-4 ドイツ研究協会 (DFG) 研究助成ランキングを発表 dpa Kulturpolitk Nr.38/ p 年 9 月 14 日参照 DFG プレスリリース 2009 年 9 月 10 日参照 DFG は 1997 年から 3 年毎に実施してきた助成ランキングの最新版を発表したこのランキングは DFG が支出する 20 億ユーロ強の助成金を中心に教育研究省などの連邦政府ドイツ術交流会 (DAAD) やフンボルト財団 (AvH) などの各種助成機関のほか欧州連合による助成金データも対象となっておりドイツの大や研究機関が獲得する全外部資金の約 90% を把握している DFG 助成金ランキング 2009 はドイツの大における外部資金配分及び重点研究分野に関してのこれまでのように包括的な見通しかつ詳細な分析となり他の数多くのランキングとは一線を画するすべてのデータは助成している団体機関から直接得られたものであり現場で活動する研究者あるいは大等がこのデータ集めに奔走しなければならなかったという機関は皆無とのこと 200 ページ以上に及ぶ報告書の全内容を紹介することはできないがプレスリリースをもとにかいつまんで報告する DFG 助成金配分ランキング配分合計トップ 10 大 ( 年 ) 大名助成金額 ( ) 1 アーヘン工科大 2 億 5700 万 2 ミュンヘン大 2 億 4900 万 3 ハイデルベルク大 2 億 1540 万 4 ミュンヘン工科大 2 億 40 万 5 ベルリン自由大 1 億 9440 万 6 フライブルク大 1 億 6550 万 7 カールスルーエ工科大 1 億 5940 万 8 エアランゲン-ニュルンベルク大 1 億 5760 万 9 ゲッティンゲン大 1 億 5350 万 10 ベルリンフンボルト大 1 億 5340 万年にわたり DFG からの助成金配分額 1 はアーヘン工科大同大は DFG から 2 億 5700 万ユーロの助成金を獲得し前回 1 のミュンヘン大を抑えた第 2 のミュンヘン大は DFG からの外部資金 2 億 4900 万ユーロを獲得大きく差をあけて第 3 ハイデルベルク大第 4 ミュンヘン工科大第 5 ベルリン自由大と左表のとおり続く上記期間において最も助成金を獲得した上 20 大は全 DFG 助成資金の 60% 以上を有しておりさらに上 40 大まで含めた場合 88% という数字となる多くの大はここ数年間でそれぞれの研究の特色を明確に打ち出し術研究における国内外の競争に調に対応していると DFG のクライナー会長は述べているまたドイツの大及び研究機関は第 6 回欧州連合研究プログラム (FP6) の枠内で 3

4 外部資金をヨーロッパ中から調達しており調達した外部資金の割合は一番高く総額 3 兆 240 億ユーロであるこれは全助成額の 18% にあたる 2006 年に創設された連邦と州のエリート大選抜プログラムエクセレンスイニシアティブが当該ランキングで考慮されたのも初となるエクセレンスイニシアティブの採択でランクを顕著に上げた大がいくつかあると指摘されており例えばベルリン自由大は 2006 年の 10 から 5 にフライブルク大は 11 から 6 にゲッティンゲン大は 12 から 9 にランクが上がったランキングトップ 10 には入っていないがエクセレンスイニシアティブ将来構想部門 ( エリート大 ) で採択されているコンスタンツ大は大きく飛躍し 34 から 16 となった地域クラスター助成金の地域的な配分についてここではベルリン地域とミュンヘン地域がその非常に活動的な大外研究機関施設の立地によりそれぞれ約 5 億 2000 万ユーロが配分されとりわけ助成金獲得が高い地域として示されている他の地域としてはアーヘンボンケルン地域がユーリッヒ研究センターと共同で 5 億 5000 万ユーロ以上の配分同様にラインネッカー地域フランクフルトラインマイン地域ラインルール地域ハノーファーブラウンシュバイクゲッティンゲン地域産業との結びつきが増えて地域の研究連合の意義が高まることになるとクライナー会長は述べる国際的な魅力 AvH 財団による研究員受入数 ( 年 ) DAAD による研究員受入数 ( 年 ) 大名 ( 人 ) 大名 ( 人 ) 1 ミュンヘン大ベルリン自由大ベルリンフンボルト大ベルリンフンボルト大ベルリン自由大カッセル大ハイデルベルク大ミュンヘン工科大ゲッティンゲン大 93 5 ライプツィヒ大 90 5 ミュンヘン大 90 フンボルト財団 (AvH) とドイツ術交流会 (DAAD) とのフェローシップによる海外からの研究員受入人数から国際的に魅力があるドイツの大はベルリンフンボルト大とベルリン自由大そしてミュンヘン大との結果が示された外国研究者の大部分が当該大にて研究滞在していた 4

5 女性研究者の動向女性研究者の助成金獲得をめぐる競争への参加についても同ランキングが初となる数字を公表した術における機会均等という重要な課題においてより一層透明性を創出するとクライナー会長は述べる報告書では大での 18,000 人以上にのぼる DFG 助成金獲得者のうち 16% が女性であるということを示しており拠点および問領域間でかなりの差があるものとしている大名の記載はないがランキングトップの大では助成金獲得者のうち 36% が女性研究者であった (11 月 25 日ボン研究連絡センター ) 5

safeguarding good scientific practice) の改定版を提示した既存の提言に対し主に次の 4 点が改定追加された (1) 学術後継者 / 若手研究者の指導 (2) 内部告発等の取り扱い (3) オンブズマン制度の強化 (4) 大学内外における調査方法の強化 h

safeguarding good scientific practice) の改定版を提示した既存の提言に対し主に次の 4 点が改定追加された (1) 学術後継者 / 若手研究者の指導 (2) 内部告発等の取り扱い (3) オンブズマン制度の強化 (4) 大学内外における調査方法の強化 h ドイツ学術情報 (2013 年 7 月 ~9 月 ) < 目次 > 1 ピックアップニュース p1 1 世界に開かれた学術 2013 報告書を発行 2 DFG 研究活動の不正行為への対応についての提言改訂版を公表 2 その他のニュース p2 1 ドイツ学術審議会は学術制度の展望に関する提言書を提出 2 ドイツ連邦エネルギー研究報告を発表 3 連邦外務省が示した予算削減案に DAAD 会員総会は反対を決議