○位置・地勢・気候等

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2 各地域県民局圏域の現状 東青地域県民局 合計 青森市 平内町 今別町 蓬田村 外ヶ浜町 人口 ( 人 ) 34, ,58 13,483 3,816 3,45 8,215 一般世帯数 127, ,178 4,274 1, ,933 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積 :1,477 k m2 ( 県土の 15.4%) うち可住地面積 : k m2 ( 可住地面積比率 25.7%) 気象平年値 : 平均気温 1.1 降水量 mm 積雪深 114cm( 地点 : 青森市 ) < 東青地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 東青地域は 農業産出額 製造品出荷額等 道路実延長では 県平均を下回るが それ以外の項目では すべて県平均以上の水準であり 特に卸売業年間商品販売額は 179 と 県平均を大きく上回っている 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 東青地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 医師数 (H16) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 小売業年間商品販売額 (H16) 域内総生産東青地域の域内総生産は 1 兆 1,8 億円と 県内総生産の約 26% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 23.3% 政府等サービス 19.% 卸売 小売業 18.6% などとなっている これを 県全体と比べてみると 卸売 小売業やサービス業の割合が高くなっており 特に 卸売 小売業は県平均 14.% を 4.6 ポイント上回っている 一方 製造業は 4.2% と 県平均 1.1% の半分以下となっているほか 農業も 1.1% と 低い割合となっている 卸売 不動産サービス政府等サービス小売 1 兆 1,8 億円 製造建設 4 兆 3,4 億円 ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は 1% を超える 1 人当たり市町村民所得東青地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (284. 万円 ) から 平成 16 年度 (232.9 万円 ) までの間に約 18% の減少がみられる 一方 県を 1 とした水準でみると 概ね低下傾向で推移しているものの 近年で最も低い所得額となった平成 16 年度でも 18 と 県水準を大きく上回っており これは 県内では 最も高いレベルとなっている ( 万円 ) 東青地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 H 年度 資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) ( 水準 :%) 118 水準 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 36.1% 卸売 小売業 21.4% などとなっている 県全体と比べてみると やはり 卸売 小売業 サービス業の割合が高くなっており 全体として域内総生産でみた特徴と概ね同様の傾向がみられる 製造建設卸売 小売 農業 サービス 154,346 人 679,361 人 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 分類不能の人数を除いている - 1 -

3 人口と世帯東青地域の人口は 昭和 6 年をピークに 増減を繰り返しながらも 全体として減少傾向にある 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口では 実数で約 4 万人 15~64 歳人口では 約 1.7 万人余りの減少がみられる これに対し 65 歳以上人口は この 25 年間で 約 4.3 万人あまり増加しており 少子高齢化は確実に進行している 東青地域の年齢 3 区分別人口の推移 ( 人 ) 4, 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 353, , , ,45 349,842 35, 34,389 28,69 34,13 41,425 51,792 63,45 3, 72,38 25, 2, 239, ,31 235, ,358 15, 235,51 222,519 1, 5, 85,32 79,35 66,845 57,895 5,927 45,562 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 夫婦と子世帯 27.6% 1 人暮らし世帯 27.5% が大きな割合を占めている 県全体と比べてみると 構成割合が高かった夫婦と子世帯や 1 人暮らし世帯割合が大きくなっており 3 世代家族は 小さくなっている 一般世帯の世帯類型別割合東青地域 人口動態東青地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 平成 11 年頃から徐々に転出が転入を超える転出超過が顕著となり 平成 16 年のピーク時には 年間 2, 人を超える人口が流出している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 11 年を除き 13 年までは 出生数が死亡数を上回る自然増が続いていたが 平成 14 年から死亡数が出生数を上回る自然減に転じ 社会減と相まって 人口減少に拍車をかけている 社会増減自然増減人口増減 東青地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 出生 死亡数の推移をみると 平成 7 年から 14 年までの出生数は ほぼ横ばいであったが 平成 15 年 17 年と大きく低下し この 3 年間で出生数は約 5 人減少した これに対し 死亡数は増加傾向にあることから 自然減は 今後も続くことが予想される ( 人 ) 3,5 3, 東青地域の出生 死亡数の推移 2,5 青森県 , 1,5 % 2% 4% 6% 8% 1% 1 人暮らし夫婦のみ夫婦と子 1 人親と子 3 世代その他 1, 5 出生 死亡 年 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 次に 世帯人員別世帯数割合を青森市と青森市以外とで分けてみてみると 最も高い割合を占めているのは 青森市では 1 人暮らし世帯 28.1% 青森市以外では 2 人世帯 3.5% となっている 婚姻数の推移をみると 出生数と同様 平成 15 年から減少傾向にある 離婚数は 緩やかな増加傾向にあったが 平成 15 年をピークに その後は若干の減少もみられる ( 件 ) 東青地域の婚姻 離婚数の推移 2,5 婚姻数離婚数 2, 1,5 1, 5 世帯人員が 1 人 人以上 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 )

4 合計特殊出生率の推移をみると 県値を大きく下回ったまま 減少傾向で推移している 青森地域保健医療圏における合計特殊出生率は 県内で最下位レベルとなっている 合計特殊出生率の推移 青森県 青森地域保健医療圏 1 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 労働力状態東青地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 近年 減少気味であるものの ほぼ横ばいを維持している 一方で 非労働力人口は 高齢化の進展等とともに徐々に増加を続けており これにより 労働力率 ( 労働力人口 /15 歳以上人口 ) は 低下傾向となっている 東青地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) ( 人 ) 35, 64 非労働力人口完全失業者数就業者数労働力率 3, 63 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 昼間人口東青地域の昼間人口比率をみると 1 を超えているのは青森市のみとなっている 一方で 青森市の流入人口は 1.3 万人あまりであり 弘前市の 2.5 万人 八戸市の 2.2 万人と比べると 意外に小規模となっている 25, 2, 15, 1, 5, 164,125 5,88 98,72 労働力人口 162, , , ,723 9,583 8,23 9,822 9,732 15,96 14,94 16,422 18,65 111, ,11 117,88 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く 15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 昼間人口の状況 総人口 他市町村から通勤 通学 ( 流入人口 ) 他市町村へ通勤 通学 ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a 青森市 311,477 13,437 7,98 317, 平内町 13, ,142 11, 今別町 3, , 蓬田村 3, , 外ヶ浜町 8, ,38 7, 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 東青地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流入数が最も多い青森市への流入元を縦軸方向でみていくと 平内町 蓬田村から流出した大部分が 青森市へ流入していることがわかる また 青森市への流入は むしろその他 ( 東青地域以外 ) からの方が多く その数は 1 万人を超えている 主な流入元としては 弘前市 2,697 人 黒石市 1,387 人 五所川原市 1,254 人などとなっている 一方 青森市からの最も多い流出先は 弘前市 2,669 人となっており 青森市 弘前市間で 人々が活発に行き来している様子がうかがわれる 通勤 通学者の地域内移動の状況 通勤 通学による流入数 青森市平内町今別町蓬田村外ヶ浜町その他流出計うち通学者 通青森市勤 ,927 7,882 (1,8) 平内町通 1, ,135 (346) 学今別町 (74) に よ蓬田村 (152) る 流外ヶ浜町 ,36 (258) 出数その他 1, ,336 () 流入計 13, ,579 うち通学者 (2,151) (64) (55) () () () 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 東青地域の労働力率は 男性 73.1% 女性 47.8% となっており 県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) と比べると女性がやや低い値となっている 労働力率を年齢階層別でみると 男性は 25~59 歳の各階層で いずれも 9% を超える台形型で 65~84 歳の階層で県を若干下回るものの 県とほぼ同形となっている 女性は 25~29 歳の 78.1% と 45~49 歳の 71.7% を山とし 35~39 歳の 67.6% を谷とするゆるやかなM 字カーブを描いており 県と比べると 3 ~84 歳の階層で下回っている (%) ~19 2~24 東青地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =73.1 東青地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 = ~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 東青地域青森県 5~54 55~59 6~64 65~69 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 東青地域 青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上

5 < 東青地域の姿 > 1. 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本的事項青森市 ( 平成 17 年 4 月 1 日に青森市 浪岡町が新設合併 ) と東津軽郡 ( 平内町 今別町 蓬田村及び外ヶ浜町 ( 平成 17 年 3 月 28 日に蟹田町 平舘村 三厩村が新設合併 )) の 1 市 3 町 1 村からなり 面積 1,477 平方キロメートル ( 県土の 15.4 パーセント ) 人口 34,427 人 ( 県人口の 23.7 パーセント ) の東青地域は 津軽半島北東部から陸奥湾に突起した夏泊半島にかけて 全ての市町村が海に面して帯状に連なっており その形は 白鳥が羽ばたいている姿に似ていると言われる 気候は日本海型気候で 夏が短く偏東風 ( やませ ) の影響を受けやすく 冬は西高東低の気圧配置が続いて季節風が強く降雪量が多い積雪寒冷地域である 北海道と本州とを結ぶ特急やコンテナ貨物列車が走行し また 下北半島へも 青森と脇野沢 佐井を結ぶ高速船と 外ヶ浜と脇野沢を結ぶカーフェリーが就航しており この地域全体が県内外各地へのアクセス拠点として機能し モノやヒトの流れに重要な役割を果たしていることを物語っている 2 歩み今から約 13 年前から 23 年前まで約 1 年以上にわたって続いた縄文時代は 草創期 早期 前期 中期 後期 晩期の6つの時期に分けられるが 外ヶ浜町大平山元遺跡群には さらに古い旧石器時代 ( 約 16 年前 ) から縄文時代草創期にかけての生活の様子が残され 日本最古と言われる土器も出土している また 縄文前期から中期の長期間にわたる大規模集落として全国的な注目を集めている三内丸山遺跡 縄文後期の環状列石に加え弥生時代の土器も出土している小牧野遺跡などをはじめとして各地に遺跡が点在し 旧石器時代 縄文時代 弥生時代から現代まで人々の暮らしが連綿と続いてきたことを物語っている 2 1 青森市 2 平内町 1 3 今別町 4 蓬田村 56 外ヶ浜町 時に厳しい姿を見せる津軽海峡 比較的穏やかな陸奥湾 に近接して住宅地 市街地や田園が広がり その背後には 津軽半島を東西に分ける津軽山地 ( 通称 中山山脈 ) や奥 羽山脈北端の秀峰八甲田連峰が連なっており また 雄大 ( 世界文化遺産登録を目指す三内丸山遺跡 ) な山岳に温泉が点在する十和田八幡平国立公園 変化に富 んだ海岸の津軽国定公園や浅虫 夏泊県立自然公園などの 平安時代になって 陸奥湾に面する津軽半島東側から青 海と山に囲まれ 季節や場所によって変わっていく表情豊 森市に至る一帯は 外が浜 と呼ばれ 現在に至っている かな自然の中で 人々の生活や産業が営まれている が 当時は 都の人々からは 喜界が嶋 ( 薩南諸島 ) とと 県内最大の商業集積があり 多くの機能が集積している もに遠く離れた辺境の地と考えられ 伝承や和歌の題材と 青森市は 商業 流通をはじめとする経済活動が展開され されていた 掘立柱建物跡 鍛冶関係遺物 畠跡 鉄製品 経済 文化 教育 福祉 医療などで中心的な役割を担っ 須恵器 ( 平安時代の土器 ) などが各地で出土しており 水 ており 一方で 中心部に隣接して昔ながらの風土 文化 田跡の存在も指摘され さらに 9 世紀後半から 11 世紀前半 や景観を保つ農山漁村が広がり 都市部と農山漁村部を比 まで集落が営まれた高屋敷館遺跡のように周囲を壕で囲ん 較的短時間で行き来することができることから まち と で防御する環壕集落が出現し 鉄製品の生産 流通や武装 身近なふるさと の両方の豊かな生活場面を実感するこ した農村といった当時の姿がうかがえる とができる地域である 鎌倉時代 津軽地方を中心に秋田から下北半島まで支配 また 地域の中心であり平成 18 年 1 月に中核市に移行 し 蝦夷管領 に任ぜられていた安倍 安東氏の領地とな した青森市は 官公庁や企業の本支店機能が集中し 卸小 った外ヶ浜は 日本海交易や北方交易の拠点として また 売業 企業 個人向けサービス業の集積が高く 陸 海 白河の関から至る官道 奥大道 の終点として栄えてきた 空の交通の要衝として首都圏をはじめ全国各地や海外から その後 安東氏一族の争いが争乱に拡大する中 15 世紀末 の玄関口となっているが 青森空港の機能強化 函館間の 三戸南部氏が当主の子弟を 津軽郡代 として堤ヶ浦 ( 青 高速フェリーの就航などに加え 間近に控えた東北新幹線 森市堤町付近 ) に派遣し 津軽地方の勢力を押さえ支配を 新青森駅の開業によって 県内随一のヒト モノ 情報の 強めていき また 南北朝の動乱を経て浪岡御所と呼ばれ 交流拠点としての機能がより一層高まっていくものと期待 る浪岡城を構築した浪岡北畠氏が 16 世紀前半の最盛期に される さらに 今別町には青函トンネルの出入口があり は津軽北半を領有し京都と交流して栄えるなどしたが

6 世紀後半 津軽地方の内紛の中で独立し支配を強めていった大浦 ( 津軽 ) 為信の攻略により 外ヶ浜一帯はこの後 3 年間 弘前藩が治めることとなった 二代藩主は 城下町弘前の建設が進み領内が安定すると外ヶ浜の開発に本格的に乗り出した 1625 年に領内の米や木材などの江戸への廻船 ( 東廻り航路 ) 運航が許可されるが それまで蝦夷地 ( 北海道 ) との交易や本願寺教団の進出などで自治都市のように栄えていた湊町油川の有力商人層の影響力を避けて 古くからの漁村を青森村と改称し 新たに港を開いて都市形成を進め 特権を与えて新たな商人育成を行った その結果 青森は 鰺ヶ沢と並ぶ領内の最有力の港を持つ都市となり 廻船問屋を中心とする商人が 太平洋 日本海の諸港や領内での取引を進め 中でも蝦夷地に対する物資の移出入と渡航の拠点として重要な役割を担うこととなった さらに 城下町弘前に次ぐ第二の都市として発展し人口が増えるに従い多種多様な職業も集積し 外ヶ浜地域へ様々な物資やサービスを提供するとともに労働力の受け皿の役割も担っていった また 油川から三厩に至る街道は 上磯街道 松前街道 と呼ばれ 松前藩や蝦夷地への往来の道であるとともに 弘前藩の 九浦 と称された蟹田 今別の両湊は木材の積み出し港として町奉行も置かれ 江戸 大阪や北陸との交易が行われ さらに三厩 ( 三馬屋 ) も蝦夷地への渡海地 産物の中継地として重要な地位を占めていた 幕末には 領内沿岸警護のため平舘に洋式台場が構築され また 箱館が開港された後は 青森が箱館への渡海や物資供給の拠点となり 町人や農民 漁師でも蝦夷地に出稼ぎに行く者が増え 婚姻などもあり北海道との人的な交流が盛んになった 量の人と物資が津軽海峡を渡り これ以後 津軽海峡を挟んでヒトとモノが行き交う拠点として一層の発展を遂げてきた 青函連絡船は 太平洋戦争で空襲により 11 隻が沈没し また洞爺丸台風でも多くの犠牲者を出すなどの悲劇にも見舞われたが 我が国の戦後復興と高度経済成長を支え続けてきた しかしながら 飛行機利用とモータリゼーションが進展する中 昭和 4 年代後半を境に旅客 貨物輸送とも大幅に減少し 昭和 63 年に 8 年続いた航海の幕を閉じ 同時に津軽海峡線が開通し青函圏域は新たな時代を迎える また ヒトとモノの大量高速輸送時代に対応し みちのく有料道路の開通 ( 昭和 55 年 ) 東北縦貫自動車道弘前線の全線開通 ( 平成 6 年 ) これとつなぐ青森自動車道( 八戸線青森東 IC 平成 15 年 ) の開通などの高速道路網の整備 また 航空機のジェット化 ( 昭和 62 年 ) 定期国際線の就航 ( 平成 7 年 ) 滑走路の 3, メートル化 ( 平成 17 年 ) 計器着陸装置及び航空灯火の高カテゴリー化 ( 平成 19 年 ) などの青森空港の機能強化 東北新幹線八戸駅開業 ( 平成 14 年 ) などの交通体系の整備が進められ 青森市を中心とする東青地域が ヒト モノの流れ 情報の受発信の拠点として ますます重要な役割を担っている このように東青地域の歩みを見るとき 特筆されるのは 地域の発展を支えた大きな要因が その時々の交通体系の整備にあったことである 青森県民悲願の東北新幹線は 平成 22 年度末の新青森駅開業に向け 青森市内の建設現場も急ピッチで作業が進められており さらには北海道新幹線の建設も着手されている 東北新幹線新青森駅開業は東青地域にとって大きな発展の機会であるが 重要なことはその効果を最大限に活用するためにどのように対処していくかにかかっており 東青地域はまさに重大かつ新たな局面を迎えていると言える ( 港町として発展してきた青森市 ) 廃藩置県後 当時の弘前県が旧弘前 八戸 斗南 松前藩領に及ぶ広大な地域で 弘前で県政を行うのが不便ということなどから 明治 4 年 12 月に県庁が弘前から青森に移された 以来 青森は 行政官庁が集中し県都としての地位を高めるとともに 明治 24 年に上野 ~ 青森間の鉄道が開通し その後 弘前を経由する奥羽線も開通し さらに明治 41 年に青函連絡船が就航して 本州と北海道の中継地 県内の流通 経済の拠点となった そして 大正 13 年に 1 年の歳月をかけてようやく築港が完成して連絡船が接岸できるようになり 翌年からは貨車航送がはじまって大 ( 工事が進む東北新幹線八戸 新青森間 ) 3エピソード太宰治は 昭和 19 年に蟹田 三厩 金木 小泊など津軽半島を旅して 懐かしい人々との再会をもとに小説 津軽 を執筆するが 巻頭で津軽の雪を こな雪 つぶ雪 わた雪 みず雪 かた雪 ざらめ雪 こおり雪 と紹介している ( 同じフレーズが 演歌の歌詞にもなっている ) 冬に

7 なると 日本海を渡ってきた季節風が八甲田山などの山地半島西側を中里 金木と南下し 喜良市停車場 ( 旧 金木にぶつかり強い雪がもたらされるが 東青地域は 地域全町 ) までの約 67 キロメートルで さらに半島の川沿いに多体が豪雪地帯対策特別措置法に基づく豪雪地帯に指定さくの支線が建設され 最盛期には総延長 121 キロメートルれ 中でも積雪が多い青森市 平内町 今別町及び蓬田村にも達し 全国最大規模の森林鉄道であった 国有林の材が特別豪雪地帯に指定されている 特に地域の中心である木だけでなく 津軽半島初の鉄道として民間の木材や生活青森市は 人口 3 万人を擁する都市としては国内はもとよ必需品などの一般貨物も運び 沿線住民の足としても利用り世界的にも有数の豪雪都市であり 最近では平成 16 年度され 地域経済の発展に重要な役割を果たしてきたが そに平成になってから最多の 178 cm また 17 年度も 148 cmとの後 自動車の発達や林道網の充実などにより 昭和 42 2 年連続の豪雪を記録した 市民の冬の話題はもっぱら年に全線が廃止され約 6 年に及ぶ役目を終えた 現在は 雪 であり 降雪期間や積雪量が経済活動や市民生活に青森市森林博物館や中泊町博物館に車両が展示され歴史を大きな影響を及ぼす このように 地域にとって 雪対策伝えており 軌道跡が道路に利用されたりしているが 日は避けて通ることのできない重要な課題であり 地域住民本で最初で最大であった森林鉄道網の記憶は 津軽半島のの日常生活や産業 経済活動を維持するため 各自治体で森林環境のポテンシャルの大きさを物語っている は道路の除排雪に多額の経費を投じており その負担も大きなものとなっている 近年は 流雪溝が整備され地域コミュニティにより管理されているなど 住民が主体となり地域で共同して雪の障害を取り除くための取組も行われている また こうした 克雪 だけではなく 北国 雪国ならではのスポーツやレクリエーションも活発化している 青森市郊外のモヤヒルズ 地域内の町営スキー場 全国的にも有名な八甲田山岳スキーに多くのスキーヤーやスノーボーダーが訪れ また 冬の自然 味覚 伝統を体験する各地の 祭り に多くの人が集まる さらには チーム青森 が世界に名を馳せたカーリングの競技人口や市民愛好者も増え 青森市ス ( 青森市森林博物館に展示されている車両 ) ポーツ会館が日本オリンピック委員会のカーリング競技強化センターに認定されるなど 北国ならではの新たなスポ (2) 生産の状況ーツの拠点となっている 1 農林水産業東青地域は ほぼ一年の 3 分の 1 が雪に見舞われる と東青地域における農業 林業 水産業は いずれも小規かく沈鬱になりがちな厳しい 4 ヶ月であるが どのような模の複合型の経営が多く 生産額ベースで見てみると約気持ちで過ごすのか どのような過ごし方を考え実践して 22 億円 ( 平成 16 年市町村民経済計算 ) で 域内総生産にいくのかによって この地域に暮らすことの意識や価値が占める農林水産業の割合は 1.8% 県全体の農林水産業生大きく変わってくるのではないかと考える 産額に占める東青地域の割合も 9.3% にとどまっている また 平成 21 年に太宰治生誕 1 年を迎えるが ちょうこの数字だけでは大きい地位を占める状況にはないと見らど彼が生まれた明治 42 年に 日本で最初で最長の津軽森林れがちであるが 陸奥湾のホタテ 青森市浪岡地区を中心鉄道が開通した 津軽半島は藩政時代からヒバが保護育成とするリンゴについては 県全体の生産量の中でも東青地され豊富に蓄積されていたが 搬出は人力が主体で 冬季域が大きなシェアを占めており 青森を代表するホタテ に伐採してソリを利用して川岸まで運び 雪解けの増水をリンゴの主要な産地として 青森 のブランドイメージの利用し船筏にして放流したり 馬車で運んでいた しかし 形成に大きく寄与している地域である 放流は治水上問題であるとともに 重い木材を積んだソリ積雪寒冷地であり また 偏東風 ( やませ ) や塩害を受で雪山の斜面を滑り降りるのは非常に危険な作業であり けやすく 農作物の生産にとって厳しい自然的 地理的条更に 日露戦争を契機に産業活動が活発化し 国も財政面件にあり また 従事者の高齢化 後継者不足などの問題から丸太の生産増大を求められる中で こうした方法ではを抱え さらに 人口減少による消費量の低迷も懸念され輸送力に限界があり 効率的かつ安全な輸送方法が求めらているところであるが こうした中で 水稲 トマト ピれていた このため 青森県から宮城県までの国有林を管ーマンを中心とする野菜 リンゴなどの安定生産 生産性理していた青森大林区署 ( 現在の東北森林管理局青森事務と品質の向上などこだわりを持った営農活動の展開と消費所 ) が 明治 39 年に建設に着手し 3 年の歳月と 62 万円者へのアピールに取り組んでおり 県内市町村の農業産出 ( 現在で約 23 億円 ) の工事費をかけて完成させた 津軽森額の順位を見ると 青森市のコメが 4 番目 リンゴが 2 番林鉄道の幹線は 青森市沖館地区の貯木場から 半島東側目 ( 同時に全国第 2 位 ) となっている の山裾を蓬田 蟹田と北上し 蟹田停車場から津軽山地 ( 通特に リンゴの一大産地である青森市浪岡地区では 県称 中山山脈 ) を横断して今泉停車場 ( 旧中里町 ) に至り 内のリンゴ産地の中でも北に位置し 標高が高いことなど

8 の地域特性を活かし ブランド名 おぼこい 林檎として商標登録して みずみずしさや歯ごたえ 日持ちの良さをアピールした販売戦略を展開している また 近年の健康志向の中 脂肪分が少ない赤肉主体の 八甲田牛 は 牛肉本来の味わいを実感できるナチュラル ビーフとして注目されており 生産拡大に向けた取組が活発化している さらに 東青地域は ソバの収穫量が県内の 4 分の 1 を占める一大生産地であり 開花時期になると平内から外ヶ浜に至る陸奥湾や山沿いのところどころに一面の白い花が広がり また 収穫後 各地のそば打ち研究会や加工グループによって打ち立てのそばが提供されているが ソバの品質や加工技術 付加価値を高めることにより 東青地域を代表する新たなブランドとなるよう 一層の取組が求められている ( 東青地域はホタテ リンゴの主要な産地 ) 陸奥湾の湾口から夏泊半島を経て野辺地に至る海域はホタテの増養殖漁場が広がっており 言うまでもなく全国でも名高い青森ホタテの主要な産地であり このホタテ貝養殖漁業と定置網漁業を主体とした沿岸漁業を中心に発展してきた ホタテ貝増養殖漁業は 1 億円産業に発展してきたものの 度々過剰生産が問題となっており 生産体制や漁場環境の変化なども踏まえた適正養殖可能数量制度の導入などによる陸奥湾ホタテ貝の持続的安定生産対策を講ずる必要に迫られている また ホタテ貝の有効活用として ホタテタイルや食用カルシウムとしての商品化 融雪剤や砂の代替品としての利用 漁礁としての利用などの研究や調査が進められている 近年では ホタテ貝養殖とともに 消費需要が増加して価格が高騰しているナマコの栽培漁業の取組が進み 水揚げが大幅に増加しつつあるほか 全国ブランドとして定着した 大間まぐろ と同じく津軽海峡での一本釣りによって漁獲される外ヶ浜町三厩地区の本まぐろのブランド化に向けて積極的な取組が行われている また 活力ある漁業の振興を図るため 比較的に波が穏やかな陸奥湾を活用して観光的視点を取り入れた体験型漁業 ( ブルーツーリズム ) への取組も始められており 平成 19 年度から平内町土屋地区の漁業者と青森市浅虫温泉地区の旅館組合が連携して実施している 漁船で行 GO! が注目を集めている 2 製造業東青地域における製造業は 事業所 37 事業所 従業者 7,842 人 製造品出荷額等約 1,129 億円 ( 以上 出典 平成 17 年青森県の工業 ) となっており 県全体に占める割合は いずれも大きくない また 地域内においては 事業所 従業者 製造品出荷額等のいずれも 全体の 8 割以上が青森市に集中している 産業分類別に見ると 食料品製造業と飲料 たばこ 飼料で地域の製造品出荷額の過半数を占めており 次いで印刷 同関連業が続くなど 生活関連型の業種を中心とする構造になっている 一方で 他地域に見られる電気機械器具 電子部品 デバイス 鉄鋼といった業種の集積が乏しい状況にある このように 地域を代表する業種 地域の顔 とも言うべき業種の集積が乏しいことは 若年者層の地域への定着につながらない要因の一つともなっており 工業振興が長年にわたって地域の抱える問題となっているが 最近では これまで処理に困っていたホタテ貝殻を微粉末に加工し様々な原料として販売したり 廃船などから繊維強化プラスチック (FRP) を回収するリサイクル事業に取り組むなど 資源循環型の新たな企業化が見られる また 全国でも有数の企業 独自の技術で海外進出している企業として スキー スノーボードを合わせ年間約 15 万台と国内第一位の生産台数を誇る企業 氷温技術では我が国の先端クラスであり中国の大学とも共同研究し 国内外で冷凍 冷蔵 氷温設備事業を展開している企業 高級食材のフォアグラの国内生産シェアを独占し フォアグラや鴨肉などの加工品も手がけている企業や 海鮮 ( 人工 ) キャビアの製造で国内シェアの 9 割以上を持つ企業など 特色ある企業も数多い 今後も 社会情勢の変化に対応した産業集積を進めるため 高速交通体系の整備が進展し 広域交通拠点としての役割が増していることなどをセールスポイントとしながら 経済効果や雇用効果の高い企業の立地促進を進めるとともに 地域ならではの資源や技術を活かす新たなものづくり産業の創出 育成が求められる 3その他卸 小売り サービス業を中心とする第 3 次産業の占める割合が高いことが 東青地域の産業構造の大きな特徴であり とりわけ 商業は青森市に集中し 従業員 3 万 2,289 人 年間商品販売額 1 兆 2,48 億円と 県内他地域に比べて最も多くなっている 青森市は 地域のみならず県内の商業 流通の中心として機能している しかしながら中心商店街においては 近年の厳しい経済情勢に加え モータリゼーションの進展などを背景とする郊外大型店の相次ぐ立地や集客の中核的機能を担ってきた大型店の閉店などによる商業機能の低下が懸念されている こうしたことへの対応として 青森市では コンパクト

9 シティの形成を基本理念とする都市計画マスタープランを策定するとともに中心市街地活性化基本計画の全国第 1 号認定を受け 複合型商業空間としての駅前再開発ビル アウガ 医療 福祉や集合住宅などの複合施設 ミッドライフタワー など中心市街地の整備と街なか居住の促進 パサージュ広場を舞台にした商業ベンチャー支援や商店街 個店の魅力向上 中心商店街と福祉 NPO 団体との連携による高齢社会に対応したサービスや活動など 商業の活性化に取り組んでおり 夜間人口の増加や歩行者通行量の増加など にぎわい回復の兆しが見えてきている 今後は 東北新幹線新青森駅開業をも見据え 中心商店街や日常の消費生活に密着した地域商店街のにぎわいを再生 創出し まちづくりと一体的に地域の商業の活性化を図っていくことが求められている しているが 中でも三内丸山遺跡は 縄文時代前期から中期の約 15 年にわたり定住生活が営まれた日本最大級の大規模集落跡で 当時の自然環境 生活や集落の姿 さらには社会構造や精神性などを考える上で極めて重要な遺跡であり 平成 12 年に特別史跡に指定され また 平成 15 年に出土品の一部が重要文化財に指定されている 縄文の丘三内まほろばパーク には 三内丸山遺跡をわかりやすく紹介するビジターセンター 縄文時遊館 があり クリの巨木を使った大型掘立柱建物などの復元施設も見ることができる そして 三内丸山遺跡に隣接するのが 青森県立美術館 である 県立美術館もまた 青森県の豊かな芸術風土や縄文のエネルギーを芸術創造の源泉と捉えながら 強烈な個性を持つ青森県のアーティストたちの原風景を探求し 世界に向けて発信することを目指しており 世界的に有名なシャガールのバレエ アレコ 舞台背景画のほか 棟方志功 奈良美智をはじめとして多くの県人の作品を展示している ( 多くの人でにぎわう しんまちふれあい広場 ) (3) 観光 食 物産など 1みどころ東青地域は 十和田八幡平国立公園を代表する雄大な八甲田連峰と温泉が点在する山ろく部 変化に富んだ海岸線を有する津軽半島北部の津軽国定公園 浅虫 夏泊県立自然公園など 四季折々に様々な姿を見せる豊かな自然資源に恵まれた地域である また こうした自然の中で 営々と人々の暮らしと産業が営まれて その長い歴史の中で地域独自の伝統や文化が育まれてきた これらの自然 歴史 伝統 文化が 東青地域の みどころ である ( 三内丸山遺跡に隣接する県立美術館 ) 青森の夏といえば 全国的に有名な ねぶた の季節である 青森ねぶた祭 は 毎年 3 万人を超える観客数が訪れる日本各地の祭りの中でも屈指の祭典であり また 海外へも出陣し ロンドンの大英博物館にも展示されるなど 世界の火祭りへと発展を遂げている 巨大で華麗な人形灯籠の優れた造形に加え 勇壮な囃子 ハネト と呼ばれる大勢の踊り手が色とりどりの衣装と花笠で乱舞する姿は圧巻であり また 誰でもが参加できることも魅力で 今 注目されている体験型 参加型の観光の先駆けとも言える ( 秋の八甲田連峰 ) 青森県を代表する歴史 文化遺産として これまでの縄文への認識を覆す大発見として一躍全国的に有名になった三内丸山遺跡がある 各地に縄文時代の重要な遺跡が存在 ( 世界の火祭り 青森ねぶた )

10 この 青森ねぶた祭 と時期を同じくして毎年 8 月 4 日から 7 日まで 今別町で 荒馬まつり が開催されるが 全国から若者が集まり また 他県の学校や幼稚園などで児童 生徒への教材とされていることは注目に値する 荒馬 は 田植えが終わった後に 豊作を祈願し 田植えの労をねぎらったサナブリ ( 早苗振る舞い 早苗饗 ) の行事の一種といわれ 津軽半島北部の各地でも演じられているが 今別の荒馬まつりは ねぶた祭り と一緒に行われており 男性の馬役と女性の手綱とりが一対となり向かい合い 初めは手綱を引き合って踊り 後半は手綱を離して激しく踊るのが特徴で 平成 15 年 4 月 青森県の無形民俗文化財に指定されている この荒馬の運行を支えているのが 遠くは大分 京都 仙台などの大学生とその卒業生の 1 名余もの若者達であり 青森ねぶた祭と時期が重なっているのに あえて荒馬に参加するために今別町を訪れ 集会所や民家に宿泊しながら 地元の人と一緒に祭を楽しんでいる それが毎年続けられ さらには 卒業生が他県の学校や幼稚園などでの踊りや遊戯の教材として自ら演じ指導することによって 全国的にも広まってきている 青森ねぶた祭 が全国から観光客を集める一方で 今別町に縁もゆかりもなかった全国の若者をこれほどまでにひきつけるもうひとつのねぶた祭 荒馬 の魅力は一体何なのかー 実際に祭りを見て 感じ取っていただきたい ( 県外から若者が集まる今別町荒馬まつり ) 2たべどころ世の中は空前のご当地グルメブームとなっている 東青地域でも 青森市民の食卓を飾り親しまれている四季の海鮮食材の 34 品目を 七子八珍 ( ななこはっちん ) と名付けて 全国の方や観光客の方などにお勧めしている 七子 は晩秋から早春にかけて旬を迎える魚卵類の このこ たこのこ ほたてのこ すじこ ましらこ ぶりこ たらこ 八珍 は季節を感じる味の くりがに がさえび なまこ うに ふじつぼ 白魚 さめ ほや であり このほかに 堂々九品 隠れ十品 があり 取扱い店にはミニ看板やステッカーが掲示されている また 県庁所在市別ランキングなどで青森県民のラーメン好きが明らかになっているが 青森市内 3 店舗が連携して 青森のラーメン の情報発信に努めている それぞれの店でオリジナルラーメンへの取組もあるものの 青森のラーメンと言えば 煮干し 焼き干しだしのあっさり醤油 ラーメンが代表的なスタイルである この味を支えている焼き干しは外ヶ浜町の特産であり 今話題の 美味しんぼ 青森編の冒頭でも津軽そばの美味しさの秘密として取り上げられている ( 魚介系スープ あっさり醤油味のラーメン ) B 級グルメとして全国売り出し中が 生姜味噌おでん である 戦後の駅前の屋台に由来すると言われているが すりおろした生姜の入った味噌だれで食べるこんにゃくと角天 ( 天ぷらかまぼこ ) は懐かしさを感じさせ 多くの店で気軽に味わうことができる 一方 グルメの舌をうならせるのは 龍飛 三厩へ水揚げされる 海峡まぐろ である 大間まぐろ が全国的に有名になったが 同じ津軽海峡から捕れる 海峡まぐろ の良さを知ってもらうため解体 即売会を行うなど ブランド化の取組を強めている また 新たな日本一の産地になっているのが カシス ( 黒房すぐり ) である アントシアニン ビタミン類 鉄分などが豊富で 昭和 52 年頃から農薬を極力使用しない方法で栽培され 主にワイン ジュース ジャム 菓子などに加工され 店頭に並べられている このように東青地域のお薦めは様々あるが 一番のものはなんと言っても 青森ほたて である 青森県の位置や形が全国の人にとってわかりやすいのは まさかりのような下北半島と相対する津軽半島 両半島に囲まれた陸奥湾の姿であるが この陸奥湾には 八甲田山系をはじめ津軽 下北の山々から注ぐ川が ホタテの餌となる豊富な植物性プランクトンをもたらし また 北国の冷涼な気象条件と湾特有の静穏さが ホタテの生育に適した環境となっている 加えて 養殖ほたて 発祥の地 平内町をはじめとする先人の熱意と努力により増養殖技術が確立され 陸奥湾の漁業者の長年の努力によって 生産量全国第 2 位としての地位を確立されたのである 養殖 とは言うものの ホタテを育てているのは 湾に注ぐ川がもたらす山の滋養と陸奥湾といった自然そのものであり 言わば 陸奥湾のゆりかごで育てられたホタテである ホタテは 疲労回復 体力増強に適するグリコーゲンや 血中コレステロールを減らし血圧を下げ 肝機能を高めると言われるタウリンを豊富に含んでいるほか タンパク質 脂肪 カルシウム ビタミン 糖分 鉄分 リンなど たくさんの栄養成分を含んでおり 青森ほたて は北海道産よりやや小粒と言われるが 旨味は勝っていると評価されている 刺身はもちろん 煮る 焼く 揚げるなど 和

11 洋 中華のいずれの料理でもおいしく味わえ 干貝柱としても珍重されるが 生産者団体では 青森ほたて の生産地である陸奥湾のムツ (6 月 ) とほたてのホ ( 十八 ) の語呂合わせで 6 月 18 日を ほたての日 とし PRと消費拡大を促進している ( やわらかな甘味を感じるホタテの貝焼き ) これら豊かな農林水産物を育てている水であるが 中でも 青森市横内浄水場の水道水が 昭和 59 年に旧厚生省の おいしい水研究会 で 日本一おいしい水と評価された この水道水の原水は 八甲田連峰前岳を源に八甲田山系に降り積もった雪がとけ 豊かな自然に恵まれた八甲田の森林に染み込み長い年月をかけて 大自然の 浄水器 でろ過され 再び地表に湧き出したもので 横内浄水場の水道水は 原水にほとんど薬品を入れる必要がない 緩速ろ過方式 で 塩素消毒だけの自然水に近い状態でつくられている この安全でおいしい水を将来にわたって守っていくために 市民ボランティアを中心に保水能力の優れているブナを植林するなど 水源涵養保安林の整備に様々な取組が続けられている 全ての生き物の命をつなぐのは水であり すべての食べ物をつくるのも水である その水が豊富でおいしいことこそが 何ものにも代え難いごちそうであろう 3 買いどころ陸奥湾と津軽海峡に面した東青地域の特産品として海産物やその加工品が多いが 同じく海に関する工芸品として 漁業用浮玉の製法を応用して作られるようになった ( 株 ) 北洋硝子の 津軽びいどろ がある 1,5 度の高温で材料が溶かされ 1,2 度の灼熱の中で真っ赤に溶けたガラスは 吹き棹に巻き取られ職人の息が吹き込まれることによって 豊かなかたちと色合いが生まれ 美しさと実用性を兼ね備えた透明感あふれる工芸品として求める人が多い 県内各地に清酒工場がある中で 東青地域には清酒企業が ( 株 ) 西田酒造店の 1 社しかないが この社の銘柄 田酒 は全国的に有名で 食雑誌の全国アンケートでも おいしいと思う酒 第 5 位 売れ筋銘柄 第 7 位となっており 買い手売り手の双方に絶大の支持を受けており 地元でも扱っている店が少なく 次にと思っても手に入らない場合もあり 見かけた時がまさに 買いどころ 買いどき である 東青地域は全ての市町村が海に面し 田園の背後に山が広がっていることから 産直施設や道の駅には 多くの海 山の恵み 丹誠込めた生産物 一手間かけた加工品などが並んでいる 青森市の道の駅浅虫温泉 ゆ~さ浅虫 と 隣接する ゆ~さ市場 には ホタテをはじめとする水産物加工品や菓子類が豊富にあり 鮮魚や刺身 野菜 花 漬け物 パン 特産のカシス関連商品などが販売されており ゆ~さ浅虫 の上階は展望浴場 美術展示ギャラリーになっている 道の駅なみおか アップルヒル はその名のとおりリンゴにちなんだ商品が豊富でリンゴ ジュース ソフトクリーム アップルパイなどが好評であり アップル友の会が運営する農産物直売所 浪岡農協のフルーツショップは新鮮な野菜 果物や漬物類を求める買い物客で連日賑わっている 隣接してこみせ横丁 ( 豆腐の 豆や そばの 道草庵 串焼きの 牛串亭 大福亭 おやきの はせがわ 味香美 手焼きの 小山せんべい店 ) 自然の風合いの藍染体験ができる 藍工房 もぎ取り体験ができるリンゴ園もある 平内町の 森と川と海ほたて広場 は 陸奥湾ホタテ養殖発祥の地にふさわしく 活ホタテの直売 宅配 貝焼き ホタテソフトクリーム ホタテ加工品などが充実し 鮮魚 農産物もあり 2 階ではホタテ漁業と津軽三味線奏者 高橋竹山を紹介する展示がある 蓬田村には マルシェよもぎた 村の駅よもっと があり 村特産のトマト ほうれんそう トマト 1% 使用のケチャップ 山菜 漬物 餅 水産物などが好評である 今別町の道の駅いまべつ アスクル はJR 津軽海峡線 津軽線の本物の駅に隣接しており 低カロリー 低脂肪のイノシシ肉やハンバーグ モズクを練り込んだうどんなど特徴ある産品のほか 山菜加工品 水産加工品などが販売されている 外ヶ浜町蟹田地区の 風のまち交流プラザトップマスト は下北半島とを結ぶ陸奥湾フェリーの発着の 海の駅 であり 季節限定ではあるが特産のトゲクリガニ しらうおのほか ソフトクリーム 蟹田 と銘打った純米吟醸酒 水産加工品などがある また 平舘地区の道の駅たいらだて Oh! だいば ではコテージも併設されており 4 月から 11 月の土日限定ながら手打ちそばが味わえ 三厩地区の総合交流センター かぶと では若生こんぶのおにぎりやこんぶうどんが提供されている この他にも 各地に農協 漁協の直売所があり 新鮮な農産物や水産物 加工品の販売が行われており お薦めの逸品を気軽に買い求めることができる また 青森市は交通の拠点であり多くの観光客が訪れることから 観光物産館アスパム 青森駅ビルラビナのほか デパートにも地場産品や土産品売り場があり 東青地域のみならず県内の産品を購入することができる また フェスティバルシティ アウガの地下 新鮮市場 駅前ミッドライフタワー 1 階活彩市場 ぴあ 市民の台所でもある通称 古川の市場 には 新鮮な魚介類 野菜 果物 農水産物加工品などが所せましと並べられ 旬の味を探すことができる

12 (4) その他 1 映画 ドラマロケ地など地域を舞台にした有名な映画として 新田次郎の小説 八甲田山死の彷徨 を原作とする 八甲田山 ( 昭和 52 年公開 ) があげられる 明治 35 年 青森歩兵第五聯隊の雪中行軍演習中に 199 名が死亡した事件を題材にした作品であり 高倉健 北大路欣也 加山雄三など主役級の役者が出演したことに加え 実際に真冬の八甲田山などでロケを行い その過酷さに脱走者が出たとの逸話も残るほどの迫真の映像で 当時の興行収入 1 位を記録し 天は我々を見放した の台詞が流行語にもなった 青森市幸畑の陸軍墓地に隣接する 八甲田山雪中行軍遭難資料館 には 八甲田山雪中行軍遭難の史実に関する資料の展示と併せて 映画の撮影に使われた装備品が展示されている ( 竜飛崎の地下で繰り広げられた男たちのドラマ ) 八甲田山 から 5 年後の昭和 57 年 同じく高倉健 吉永小百合 森繁久彌 三浦友和などの豪華メンバーで 世界最長の海底トンネルの建設に全霊をかけた男達とそれを見守る女性を描いた 海峡 が公開された 日本鉄道建設公団の実在の人物がモデルで 地質調査から始まり試掘 本工事へと 様々な困難に立ち向かいながら進めていった技術者達の姿 そしてトンネル貫通の瞬間 本州から北海道へと風が吹き抜けるシーンは感動的である その他にも 龍飛崎をはじめ津軽半島各地 青森駅やかつての青函連絡船 三内丸山遺跡などが 多くの映画やドラマの舞台となっており 観光物産館アスパムの上を怪獣が飛んでいったりもしている つい最近では 平成 19 年 2 月に カーリングをテーマにして 日本と韓国の国境を越えた恋愛を描いたスポーツ ラブコメディ 素敵な夜 ボクにください が公開されたが 舞台となった青森市内随所でロケが行われ 多くの市民がエキストラで参加した 吹石一恵演じる仕事に失意したヒロインが 韓国のカーリング選手と出会い 家族や友人を巻き込みながらカーリングチームを結成し 恋愛模様も重なって といった映画であるが トリノ冬季オリンピックでの チーム青森 の活躍が注目され カーリングの街 青森 が定着しつつある中でタイムリーであり また ヒーローが韓国人というのも週 4 日の青森 ~ソウル便で多くの人々が行き来している青森ならではの映画と言える 2ゆかりの著名人県人初の文化勲章の受賞者 棟方志功 ( 明治 36~ 昭和 5) は 我が国版画界の最高峰 世界のムナカタとしてあまりにも有名である 県立美術館 棟方志功記念館などに多くの作品が展示されているが 県庁正面玄関に入って振り向くと大きな作品を見ることができる ほかに 具象木版画で東海道五十三次や県内の各地を描いた関野凖一郎 ( 青森市 大正 3~ 昭和 63) 消しゴム版画イラストレーター エッセイストとして評価されながら若くして亡くなったナンシー関 ( 青森市 昭和 37~ 平成 14) 絵画では 太宰治と青森中学と同級で ありあまる才能を秘めながら苦悩の道を歩んだ阿部合成 ( 青森市浪岡 明治 4~ 昭和 47) 阿部のいとこで一貫して津軽に生きる農民の姿を描いた常田健 ( 青森市浪岡 明治 43~ 平成 12) などが有名である 音楽分野では 津軽三味線の名手高橋竹山 ( 平内町 明治 43~ 平成 1) は 全国各地の演奏会や渋谷のライブハウスなどで多くの人々を魅了し 国内はもとより世界に津軽三味線文化を広め 小説や映画のモデルともなった また ブルースの女王と呼ばれた淡谷のり子 ( 青森市 明治 4~ 平成 11) は 高い歌唱力で日本のシャンソンの草分け的存在であり 歌謡界のご意見番として辛辣な口ぶりが お笑いの物まねの定番にもなっていた 文芸では 方言詩集 まるめろ で津軽の風土を歌った高木恭造 ( 青森市 明治 36~ 昭和 62) がおり 19 歳の時に代用教員として赴任した今別町袰月をモチーフにした 陽コあだネ村 などが有名である 毎年 1 月 23 日に津軽弁に関する短歌 俳句 川柳 詩などを募集して 津軽弁の日 が開催されるが この日は高木の命日にあたっている 水産業分野では 昭和 15 年に東北大学青森水産実験所を開き ほたて養殖の研究を始めた山本護太郎 ( 秋田県出身 大正 3~ 平成 17) 漁協組合長としてほたて養殖の理論を実践し現在の繁栄を導いた豊島友太郎 ( 明治 32~ 昭和 4) がおり 平内町漁業協同組合の前に二人の功績を讃える顕彰碑が建てられている また 大正 13 年の東北大学付属浅虫実験所の開設に尽力し初代所長を務め ほたて養殖の研究者を育てていったのが 我が国の生物学の開拓者でありミミズ博士として有名な畑井新喜司 ( 平内町 明治 9~ 昭和 38) であり ふるさとの平内町小湊に顕彰碑が建てられている 水産加工の先駆けとして 青森市油川地区で缶詰をつくり トマト栽培を行ったのがイタリア人のジュセップ ファブリー ( 慶応 2~ 大正 7) である 陸奥湾のイワシが良質であることから イワシやマグロなどの油漬缶詰の製造をはじめ 母国イタリアや東南アジアに輸出し 最新式の工場が業界に刺激を与えたと言われている ファブリーの工場兼事務所はイタリア館と呼ばれて親しまれ このことから油川地区ではトマトとイタリアにちなんだまちづくりを進めてきた スポーツについて 卓球では 日本初の世界卓球選手権個人のチャンピオンの佐藤博治 ( 青森市 大正 14~ 平成 12) ダブルスの世界チャンピオン 村上輝夫( 青森市 昭

13 和 12~) 県人二人目の個人世界チャンピオン 河野満( 十和田市 ( 青森商業 ) 昭和 21~) などが 卓球王国 青森 を築き 柔道では斉藤仁 ( 青森市 昭和 35~) が ロサンゼルスとソウルのオリンピック連覇や 世界選手権の優勝を成し遂げ ボクシングでは WBA 世界フライ級のレパード玉熊 ( 本名 玉熊幸人 青森市 昭和 39~) 同じくスーパーフェザー級とライト級の 2 階級制覇の畑山隆則 ( 青森市 昭和 5~) の世界チャンピオンがいる また 相撲王国 として県内から多くの横綱が生まれているが 第 59 代横綱 隆の里俊秀 ( 現 年寄鳴戸 )( 本名 高谷俊秀 青森市浪岡 昭和 27~) は 糖尿病と闘いながら上り詰めた おしん横綱 として知られている さらに 三浦敬三 ( 青森市 明治 37~ 平成 18) 三浦雄一郎( 青森市 昭和 7~) の父子は 八甲田の山岳スキーの開拓者 八甲田で育ったスキーヤー 登山家として有名である ども受けながら 地域住民参加のワークショップによる地域資源や改善点の洗い出し 清掃活動とお声がけのおもてなしの実験事業なども行って 地域の魅力向上のための基本戦略や担い手 具体の事業の進め方などの検討を続けており 地域住民と観光事業者が一体となった取組として今後の展開が期待される ( 浅虫地区の住民と青森公立大学生の活動 ) ( 三浦父子の活躍の舞台 八甲田山 ) 2. 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組東青地域は 昭和 45 年に 青森市と東津軽郡の 1 市 3 町 3 村 ( 当時 ) が広域市町村圏の指定を受け 昭和 46 年に 地域住民の生活向上と圏域の一体的発展を図ることを目的とした 青森地域広域市町村圏計画 を策定し ブルーロード の名のもとに 圏域市町村が連携して広域的な取組を続けてきた 現在 圏域の将来像を ブルーロード豊かな自然と共存し人情あふれる北のふるさと圏 と定め 平成 13 年度を初年度とする第 2 次青森地域ふるさと市町村圏計画に基づき 青い海 青い空 青い森 青い風につつまれた環境のもと ブルーロードの絆を一層強化し 21 世紀初頭の魅力ある圏域づくりを目指し 青森地域広域事務組合が中心となって各種施策の展開に努めている (2) 民間の取組青森市浅虫地区では 東北新幹線新青森駅開業を見据え 浅虫温泉の活性化と地域住民の意識向上などを目的に 道の駅 旅館組合 町内会 商工会議所 コンベンション協会が浅虫温泉地域活性化懇談会を組織し 平成 19 年から 青森公立大学の教授や学生によるアドバイスや実地調査な また 油川地区では 平成 4 年に元気町あぶらかわ街づくり委員会が発足し 大正時代にイタリア人が缶詰工場を建設して市内で初めてトマトを栽培したことから トマトとイタリアをキーワードとした街づくりを行い 平成 9 年には自治大臣表彰を受賞したものの その後 活動が滞ったこともあったが 平成 19 年から 東北新幹線新青森駅開業に向けて 地域の活性化とイメージアップを図るとともに 地域住民の連帯と親睦を深めるため 元気町あぶらかわ商店会が中心になって 国道 28 号沿いにかかしを設置して出来映えを競う かかしロード 28 を開催している 地域特産品づくりにもつなげた取組であり 来年以降 蓬田 外ヶ浜と広げていきたいとしている 平内町では 手作りの住民主導による敬老会を開催して 4 年目になる 行財政改革の一環で町主催の敬老会が平成 15 年で取りやめられたことから 町内会役員 役場職員 町づくり関係者などの有志が実行委員会を組織し取り組んだもので 当日提供される弁当などの食材やイベントの景品は お茶碗一杯の米運動 として住民が持ち寄り 準備や運営はボランティアに支えられており 行政主導ではない新たな催事のあり方を示すものとして注目される また ほたて広場のある土屋地区では 平成 19 年 5 月から 漁業研究会と浅虫温泉旅館組合が協働して ホタテ養殖や刺し網漁などの漁業体験の提供を始め 今年度の状況を踏まえてシステムの改善や利用者の増加に向けて検討を続けている 蓬田村では 様々な業種の事業主が中心となって 平成 17 年に蓬田村地域活性化研究会を設立し 村民へのアンケート調査の実施やシンポジウムを開催するとともに 弘前大学教授などのアドバイスを得ながら地域活性化策を取りまとめており 中でも 現在は 村名であるヨモギを活用したプロジェクトの実現と 漁港を活用した海洋性レクリエーションの推進に向けて取組を進めている

14 今別町では 商工会が中心になって 地域の事業者や漁協 農協 役場が連携して 地元食材を用いた 奥津軽弁当 の開発に取り組んでいる 東北新幹線新青森駅開業とその後に予定されている北海道新幹線 ( 仮称 ) 奥津軽駅開業を契機として食の情報発信をしながら 異業種のネットワークによる新たなビジネスモデル構築や 地域活性化の人材育成を目指すものであり 青森公立大学教授やデザイナーの支援を受けながらワーキングや試作品の製作などを精力的に進めており成果が期待される 外ヶ浜町では 合併が行われた平成 17 年に 外ヶ浜町と上磯の建設関係の有志 19 社が集まって外ヶ浜地域活性化有志会が結成され 元気な外ヶ浜 元気な上磯 を目指して ばんば大会や津軽三味線演奏会などを実施している 建設業の現場で鍛えたメンバーのチームワークと対応の早さが自慢とされ 例年 ホテル青森で開催される 竜飛本まぐろ解体ショー も本会の主催であり 今後の展開が期待される また 平舘地区では 漁協組合員などの有志が漁業活性化研究会を組織し 地元魚介類の付加価値を高め 効果的な販売をする方法の研究として インターネットによる活魚の全国販売に取り組んでいる さらに 今年 9 回目と恒例になっているのがビートルズのジョン レノンを追悼するコンサート レノンズナイト であり 昨年から道の駅たいらだて Oh! だいば で開催されている野外音楽フェスティバル けんどでデゲデゲ音楽祭 とともに 町内の若者を中心に津軽各地から集まった有志の 東日流響会 ( つがるこだまかい ) が主催する音楽を通じた地域おこしである また 地域名が源義経の北行伝説に由来する三厩地区では 平成 16 年に地域の 3 代を中心に 1 人で 義経組 を結成し 義経や弁慶に扮して地域内外のイベントで三厩や竜飛の観光資源のPRをするとともに独自の商品開発にも取り組んでいる これらの事例は 平成 19 年 4 月の東青地域県民局設置以降 局長と地域支援室職員が 直接関係者から話を聴いたり参画したものの一部であって この他にも多くの方々から 今後の展開が期待される様々な取組を伺った その他 地域では 全国的に見ても先進的なレベルの取組 あるいは 比較的狭いエリアで地道に取り組んでいるものなど それぞれの地域や立場において 地域活性化への努力が続けられている

15 中南地域県民局 合計 弘前市 黒石市 平川市 西目屋村 藤崎町 大鰐町 田舎館村 人口 ( 人 ) 31, ,43 38,455 35,336 1,597 16,495 11,921 8,541 一般世帯数 12,393 69,38 11,824 1, ,83 3,783 2,4 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積:1,556 k m2 ( 県土の 16.2%) うち可住地面積 :563 k m2 ( 可住地面積比率 36.2%) 気象平年値: 平均気温 1. 降水量 mm 積雪深 83cm( 地点 : 弘前市 ) < 中南地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 中南地域は 製造品出荷額等 卸売業年間商品販売額では 県平均を下回るが それ以外の項目では ほぼ県平均あるいはそれ以上の水準であり 特に医師数は と 県平均を大きく上回っている 域内総生産中南地域の域内総生産は 7,96 億円と 県内総生産の約 18% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 24.2% 政府等サービス 18.3% 卸売 小売業 14.3% などとなっている これを県全体と比べてみると サービス業 農業などは県平均を上回っているが 製造業は県平均を若干下回っている 中南地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 製造 卸売 小売 不動産 サービス 政府等サービス 7,96 億円 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 医師数 (H16) ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 小売業年間商品販売額 (H16) 4 兆 3,4 億円 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は1% を超える 1 人当たり市町村民所得中南地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (226. 万円 ) から 平成 16 年度 (29.8 万円 ) までの間に約 7% の減少がみられる 一方で 市町村民所得は 他地域においても年々減少しており 中南地域の減少幅は他地域に比較すると小さいため 県を 1 とした水準は 逆に上昇傾向となっており 最も高い水準となった平成 16 年度は 97.5 と 県の水準に接近している 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 32.8% 農業 19.6% などとなっている 特に農業は 県全体と比べ 7.2 ポイントも高くなっており 西北地域に次いで 農業者割合の高い地域となっている 地域の就業人口構成 ( 万円 ) 中南地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 ( 水準 :%) 1 水準 中南地域 青森県 農業 製造 卸売 小売 サービス ,488 人 679,361 人 H 年度資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) % 2% 4% 6% 8% 1% 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 )

16 人口と世帯中南地域の人口は 昭和 55 年をピークに 平成 7 年を除き減少を続けている 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口では 実数で約 3 万人 15~64 歳人口では 約 2.7 人余りの減少がみられる これに対し 65 歳以上人口は この 25 年間で 約 3.9 万人あまり増加しており 少子高齢化は確実に進行している 人口動態中南地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 平成 8 年頃から徐々に転出が転入を超える転出超過となり 平成 14 年や 16 年には 年間 1, 人を超える人口が流出している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 7 年時点から既に 死亡数が出生数を上回る自然減が始まっており ( 県人口全体の自然減が始まったのは平成 11 年から ) 社会減と相まって 人口減少に拍車をかけている 中南地域の年齢 3 区分別人口の推移 ( 人 ) 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 35, 3, 318, , , ,959 39,262 31,327 32,351 37,37 43,828 53,568 63,947 71,719 25, 5-5 中南地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 2, 15, 1, 5, S55 6 H 年資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 216, ,995 21,758 27, , ,411 7,127 65,515 57,87 5,773 45,337 4, 社会増減自然増減人口増減 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 1 人暮らし世帯 25.8% 夫婦と子世帯 23.1% が大きな割合を占めている 県全体と比べてみると 特に 3 世代家族の割合が 19.8% と大きくなっている 一般世帯の世帯類型別割合 中南地域 青森県 % 2% 4% 6% 8% 1% 1 人暮らし 夫婦のみ 夫婦と子 1 人親と子 3 世代 その他 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 自然減の内訳となる出生 死亡数の推移をみると 死亡数は平成 7 年から 13 年までは微増傾向であったが 平成 14 年からは増加幅が大きくなっている 一方 出生数は減少傾向が続いているが 特に平成 14 年以降は 減少スピードが速まっており 自然減が今後さらに進むことが予想される ( 人 ) 中南地域の出生 死亡数の推移 4, 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 出生死亡 年資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 次に 世帯人員別世帯数割合を弘前市 黒石市とそれ以外とに分けてみてみると 大学等が多く立地する弘前市の 1 人暮らし世帯は 31.4% と突出しており 弘前市以外では 5 人以上の大家族の割合が高くなっている 婚姻数の推移をみると 平成 12 年のミレニアムをピークに減少し 近年下げ止まった形でほぼ横ばいとなっている 離婚数は 緩やかな増加傾向にあったが 平成 15 年をピークに その後は若干の減少もみられる ( 件 ) 1,8 1,6 1,4 1,2 中南地域の婚姻 離婚数の推移 1, 婚姻数 離婚数 世帯人員が 1 人 人以上 年 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 )

17 合計特殊出生率の推移をみると 県値を下回ったまま 減少傾向で推移している 合計特殊出生率の推移 青森県津軽地域保健医療圏 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 労働力状態中南地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 減少気味であるものの ほぼ横ばいを維持している 平成 年の労働力率 ( 労働力人口 /15 歳以上人口 ) が横ばいとなっているが これは これまで高齢化の進展とともに増加傾向だった非労働力人口が 学生数の減少などの影響で平成 17 年に若干減少したことによる 中南地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) 3, 非労働力人口完全失業者数就業者数労働力率 65 25, 65 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 2, 15, 155, , , ,496 労働 156,492 力 149,846 人口 昼間人口中南地域の昼間人口比率をみると 弘前市は 1 を超えている 田舎館村や尾上町では 村民の 3 割を超える 2,883 人が通勤や通学で 村外へ流出しているほか 他町村においても 軒並み 2 割を超えている 昼間人口の状況 総人口 他市町村か他市町村へら通勤 通学通勤 通学 ( 流入人口 ) ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a 弘前市 173,16 25,828 12,5 186, 黒石市 38,455 5,67 6,988 36, 岩木町 11,982 1,685 2,831 1, 相馬村 3, , 西目屋村 1, , 藤崎町 16,495 2,52 4,487 14, 大鰐町 11,921 1,53 2,933 1, 尾上町 1,11 1,687 3,46 8, 平賀町 22,6 3,232 5,391 19, 田舎館村 8,541 1,16 2,883 6, 碇ヶ関村 3, , 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 中南地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流入数が最も多い弘前市を縦軸方向でみていくと 黒石市 岩木町 平賀町などから 2~3 千人規模で 弘前市へ流入していることがわかる また 弘前市への流入数は 2.5 万人余と 青森市の 1.3 万人 八戸市の 2.2 万人を抜いて 県内市町村の中で最も多くなっており 中南地域では 弘前市を中心に人々の交流が活発に行われていることがうかがわれる 通勤 通学者の地域内移動の状況 通勤 通学による流入数 弘前市黒石市岩木町相馬村西目屋村藤崎町大鰐町尾上町平賀町田舎館村碇ヶ関村その他流出計うち通学者 弘前市 1,39 1, , , ,566 12,439 (1,54) 黒石市 3, ,617 6,926 (97) 通岩木町 2, ,787 (392) 勤 相馬村 (146) 通西目屋村 (57) 学藤崎町 2, ,47 4,465 (689) によ大鰐町 2, ,922 (39) る尾上町 1, ,21 (314) 流平賀町 3,396 出 ,356 (786) 田舎館村数 1, ,869 (376) 碇ヶ関村 (87) その他 7,439 1, ,166 () 流入計 25,597 5,44 1, ,493 1,4 1,684 3,227 1, ,997 うち通学者 (4,824) (75) (134) () () (92) (35) (268) (275) (2) () () 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 , 5, 5,1 7,481 6,786 7,726 8,74 11,258 88,1 9,746 91,285 94,736 97,64 95,422 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く 15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 中南地域の労働力率は 男性 74.8% 女性 52.9% といずれも県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) よりも高い値となっている これを年齢階層別でみると 男性は 25~59 歳の各階層で いずれも 9% を超える台形型で 65 歳以上の階層では 県を上回っている 女性は 25~29 歳の 82.5% が最も高く 県内最高値をマークしている また 他の地域にみられる 3 代での落ち込みがほとんどないため 3 ~54 歳の各階層で 7% を超える台形に近い型となっている そこで 特に県平均を 5 ポイントも上回る 35~39 歳での産業別就業構成をみてみると 農業 製造業 医療 福祉などの割合が県平均を上回っている (%) ~19 2~24 中南地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =74.8 中南地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 = ~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 7~74 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 中南地域 青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 中南地域青森県 75~79 8~84 85 歳以上

18 < 中南地域の姿 > 1. 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本的事項中南地域は 東方に八甲田連峰 西方には秀峰岩木山と白神山地 また 北には大釈迦峠 南には 矢立峠など山々に囲まれた盆状地形をなし 平野部を津軽の母なる川 岩木川 が浅瀬石川 平川等の支川を集め貫流している 管内市町村の構成として いわゆる平成の大合併前は 弘前市 黒石市の 2 市と 岩木町 相馬村 西目屋村で構成される中津軽郡と 藤崎町 大鰐町 尾上町 浪岡町 平賀町 常盤村 田舎館村 碇ヶ関村で構成される南津軽郡の 2 市 6 町 5 村だった それが 平成 17 年 4 月 1 日に浪岡町が青森市と合併し青森市となったほか 平成 17 年 3 月 28 日に藤崎町と常盤村が合併し藤崎町に 平成 18 年 1 月 1 日に平賀町 尾上町 碇ヶ関村が合併し平川市に また平成 18 年 2 月 27 日には弘前市 岩木町 相馬村が合併し弘前市となった これにより現在の管内市町村は 弘前市 黒石市 平川市と 中津軽郡の西目屋村 南津軽郡の藤崎町 大鰐町 田舎館村の3 市 2 町 2 村から構成されている うち過疎地域は 弘前市の旧相馬村地区 平川市の旧碇ヶ関村 西目屋村 大鰐町となっている 気候は 概して夏が短く冬が長い いわゆる日本海型気候に属している 三方を山に囲まれていることもあり 盆地のような内陸型に近く 全国有数の豪雪地帯といわれる青森県の中にあっては 比較的温暖で恵まれた地域である 夏季は 2 前後 (6 月 ~9 月平均気温 ) のしのぎやすい気温が続き 台風も比較的少なく 冬季は北西の季節風が強く寒冷で 積雪期間 (12 月 ~3 月 ) が長くなっている 季節の移り変わりがはっきりし 桜や紅葉など四季折々の美しく豊かな津軽の自然を満喫できる ( 岩木山 ) 交通は JR 東日本の奥羽本線が弘前市を南北に 五能線が弘前 ~ 川部を経て北西に走っている 平成 14 年 12 月に東北新幹線八戸駅が開業し 新幹線はやて と 特急つがる により 八戸以南とのアクセスが便利になり さらに平成 22 年度に新青森駅まで延伸されることにより 一層便利になることが見込まれている 基幹的な道路として国道 7 号が奥羽本線と並進しているほか 国道 12 号が弘前から十和田湖方面へ連絡し 地域の東部を東北縦貫自動車道が南北に走っている ( 中南地域管内図 ) 管内市町村の面積は 1, キロ平方メートルで 人口 31,388 人 世帯数 12,393 世帯を有しており 人口密度は 人となっている また 現在の管内市町村の総生産額は 約 7,82 億円で 第 3 次産業就業人口が約 6% 近くを占めているものの 基幹となっているのは農業である 藩政時代から岩木川にはぐくまれた稲作を中心に 冬場の あけび蔓細工 や こぎん刺し 津軽塗 等の家内手工業も盛んに行われ 今日まで引き継がれている また 明治の初期に 75 本の苗木から始まったりんごの生産は 現在では地域の中心的な産業となっており 全国 1 位の生産量を誇っている 2 歩み中南地域は 青森県を代表する穀倉地帯でもあり その米づくりの歴史は大変古いものがある 昭和 56 年 田舎館村の垂柳遺跡から 656 枚もの水田跡が発見され 現在 その一部が国道 12 号の高架下に保存されているが それは弥生時代中期の遺跡である また 弘前市三和の砂沢遺跡は 縄文時代後期 晩期の遺跡に加えて 縄文と弥生の境にあたる土器が大量に出土することで知られていた 昭和 59 年から 63 年にかけての調査で ついに水田跡が発見され 垂柳よりも 2 年ほど古いといわれ 青森県でも弥生時代前期から稲作が行われていることがわかった 浅瀬石川 平川 岩木川が合流し白鳥が飛来することで知られる藤崎町に 陸奥の俘囚の長といわれた安部氏の末裔が逃れて来て 安東氏 を名乗って藤崎城を築いたという伝説が残っている 北上川流域の豪族阿部貞任は前九年の役で源頼義に攻められ戦死したが 貞任の 3 子 高星丸が藤崎に逃れ安東氏と改姓し 2 代尭恒が藤崎城を築いたといわれている また 鎌倉時代初期には 執権北条氏の代官平 ( 曽我 ) 氏が 平賀郡岩楯村 ( 平川市 ) に地頭代として送り込まれた 以後 多くの土豪の興亡があったが 室町時代初めまでに南部氏の優勢が確立し 武力に秀でた南部氏はこの地に多くの城館を築いている

19 戦国時代末 南部氏と対立し 津軽の独立を果たしたのが大浦為信である 為信は 元亀 2 年 (1571) に石川城 ( 弘前 ) を攻略し 続いて天正 6 年 (1578) には 北畠氏を滅ぼして津軽平野の中心部に入り その後 津軽為信と改姓した 2 代信枚は 徳川幕府から 4 万 7 千石の領知を与えられ 高岡の地に居城を築いたが それが弘前城である 以来 津軽氏の城下町として 弘前は津軽の政治 文化の中心となった 神社 仏閣が集中しており 国指定重要文化財や県重宝が数多くある 津軽平野の南西部に位置する岩木山は 土地の守護神として 古来より信仰の対象となってきた 旧岩木町百沢の岩木山神社は津軽の総鎮守として 歴代の藩主により手厚く保護されてきた 旧暦の 8 月 1 日は お山参詣 の日で 大きな幟や御幣を立てた一行は 笛 太鼓 手平がねの囃子に合わせ サイギサイギの掛け声 ( 祝詞 ) を唱えながら山頂を目指す 他にも 旧相馬村 神明宮に伝わる神秘的な ろうそく祭り や旧尾上町 猿賀神社の 七日堂祭 旧常盤村 常盤八幡宮の 年縄奉納 など 豊作を祈願する古い祭礼が数多く残っている 浅瀬石川流域の市町村と経済的に結びついており さらに十和田湖へ抜ける観光ルートの起点としても位置づけられる 明治時代に入り 弘前市はキリスト教宣教師によって多くの教会が建てられ 寺社や武家屋敷と洋風建築が共存する情緒豊かな街並みとなった 明治 27 年には 国鉄奥羽本線の青森 - 弘前間が開通し 同 3 年には陸軍 8 師団司令部が設置され 終戦までの約半世紀は 軍都 としての役割を担った 戦後 空襲を免れた弘前市は 残された軍施設を利用して 被災した青森医専や青森師範学校を積極的に誘致した これに旧制弘前高校を合わせて出発したのが県内初の国立総合大学の弘前大学で 弘前市は 学都 として生まれ変った 近年は 由緒ある城下町としての景観を大切にしながら 駅前の整備など再開発にも力を注いでいる 約 5 種 2,6 本の桜が咲き誇る 弘前城さくらまつり や 色鮮やかな 弘前ねぷたまつり 幻想的な雪灯籠が並ぶ 弘前城雪灯籠まつり など いずれも地域の伝統に根ざした祭りの活気が人々を魅了する ( 黒石よされ ) ( お山参詣 ) 全国クラスの主要スキー大会の会場として知られる大鰐町は もとは 3 代信義が鷹狩りの際に御仮屋 ( 宿泊所 ) を建てたことから 温泉地として開けた町である ここから南西の旧碇ヶ関村は秋田領への玄関口で 碇ヶ関御関所 が置かれた 江戸への参勤交代の際は必ずここを通り ほかに物資や旅客のチェックも行う重要な関所であったため 町奉行が常駐した 山村の村ながら 津軽五浦 の一つにも数えられた 西目屋村は 岩木山麓西南から白神山地にまたがる林業の村である 特産の目屋炭を背負う娘をかたどった 目屋人形 で知られている 暗門の滝 への山道はかつて難所であったが 現在は観光ルートとなっている また 平成 5 年 12 月第 17 回世界遺産委員会において 白神山地は日本初の世界遺産 ( 自然遺産 ) に登録され これを期に観光地として集客力も増している 弘前市の分藩として出発した黒石市は 為信の孫 信英が藩祖である 主要な街道が交差しており 商品取引の場として栄えた 藩政時代の こみせ通り が今も市内に残っており 日本三大流し踊りの 黒石よされ など 情緒をかもしだしている 現在は 米とリンゴの集散地として ( 弘前ねぷた祭り ) また 古くから開けた温泉郷が数多く 伊能忠敬や吉田松陰など歴史的人物も入湯したといわれている 津軽氏のおひざもとである中南地域は 県内最高峰の岩木山や世界自然遺産 白神山地など雄大な自然と 歴史的 文化的特色を生かしながら発展を続けている 3 エピソード中南地域を含む津軽地方は 弥生時代の垂柳遺跡 ( 田舎館村 ) からも知られるように古くからの穀倉地帯であり しとぎもち など米ともちを使った料理を中心に多彩な料理が発達しているほか たらのじゃっぱ汁 や けの汁 など祭事に伴う行事食も数多く伝えられている このように自然環境や歴史に育まれた独自の食文化が伝承されている中南地域にあって 最近 食 に関する新しいムーブメントが起きている

20 そのひとつが 黒石焼きそば である 平成 18 年 1 月の 黒石焼きそばサミット 開催を契機に いま 太くて平らな麺が特徴的な 黒石焼きそば が全国的に脚光を浴び 県内外でブームになっている 中でも 昭和 3 年代後半に黒石市の食堂 美満寿 で提供されていた つゆそば がルーツと云われている つゆ焼きそば は特筆すべき一品である 当時 木枯らしの舞う真冬に小銭をポケットに入れて買い食いに来る子ども達を思い遣り 店主が冷たい焼きそばの上から熱いラーメンのスープを掛けてあげたことが始まりという心温まるエピソードがある 麺にしみ込んだソース味と醤油味のスープが絶妙に絡み合った独特の味が観光客に好評を得ている また 欽ちゃん こと萩本欽一氏が食したことも今回のブームに拍車を掛けている このブームに食品関連企業も黙ってはいなかった 即席めん大手メーカーが主催した インターネットのコミュニティーサイトでの新商品のアイデアを募集する カップめん開発オーディション で 見事 つゆ焼きそば が採用され 商品化に向けた開発が進み ついに平成 19 年 12 月からカップめん つゆ焼きそば として全国で販売されることとなった 黒石市発 つゆ焼きそば の全国デビューである 青森県中南地域県民局では 平成 19 年度に津軽地方の自然環境や歴史に育まれた食材や調味料を使用し その製法が一般家庭や飲食店等にて受け継がれている けの汁 や 子和え など伝承型郷土料理を 津軽料理遺産 とし 提供している店を 津軽料理遺産 伝承店 として認定し これらの料理一品一品が持つ特徴やストーリー等を発信することで 津軽地方独特の食文化を広く全国に紹介する活動を積極的に展開している 地域限定のユニークな料理や伝承型の郷土料理を掘り起こし 光を当て 魅力ある商品としてブランド化を図るといった新しい地域活性化に取り組んでいる ( 津軽料理遺産 ) (2) 生産の状況 1 農林水産業中南地域は 平野部を中心に水田が 周囲の山沿地域にはりんご園が広がり 米とりんごの生産が盛んな本県の主要農業地帯である 作付面積は りんごが県全体の 65% 米が県全体の 18% を占め りんごは日本一の生産量を誇っている また 八甲田山系の山間部では 夏でも涼しい気候を利用し 高冷地野菜の栽培が盛んな地域である 総農家戸数は 17,415 戸で県全体の 28% を占めている 農業産出額は約 673 億円で県全体の 24% を占めており その内訳は りんご主体の果実が 45 億円で最も多く 次いで米 118 億円 野菜 63 億円となっている 県全体に占める割合は 果実が 62% 花きが 26% 米が 19% である りんごの栽培面積は 14,677ha で減少傾向にあるものの わい化改植事業の活用等によりわい化栽培面積は年々拡大している また 品種別には ふじ が最も多く 次いで ジョナゴールド 王林 の順となっていて 近年は ひろさきふじ 昴林 を中心に 通称 早生ふじ が中生品種として導入が拡大している 特産果樹は ぶどう おうとう 西洋なし ももが中心で 栽培面積はぶどうを除いて増加傾向にある この中でも ももの栽培面積は 平成 7 年産に比べ約 2.5 倍の伸びを示し 産地づくりが進んできている 中南地域は県内一の良質米地帯であるが 生産調整の強化により作付面積は減少傾向となっている 平成 18 年の作付面積は 9,68ha で県全体の 18.1% を占め 品種は つがるロマン が主体で 山間冷涼地帯では まっしぐら が作付けされている 野菜の作付面積は 2,15ha で県全体の 11% を占め 夏秋トマト 夏だいこん 秋にんじん 夏秋レタス は産地指定されている 主要な品目は 平川市と黒石市の八甲田高冷地ではだいこん にんじん はくさい レタス等 弘前市を中心とした平地ではトマトの産地が形成されている また 弘前市のスイートコーン ( 嶽きみ ) えだまめ 弘前市 黒石市 藤崎町のアスパラガス 藤崎町のにんにく等 地域独自のブランドづくりも広がっている 畑作の主な作目は転作作物として大豆 小麦 そばが作付けされている 作付面積は 大豆が 636ha で最も多く 次いで小麦が 117ha そばが 68ha となっている 特に大豆は県全体の約 16% を占めている 花きの主な作目は キク バラ トルコギキョウ ヒマワリ アルストロメリア等の切り花が多く 次いで サクラソウ アザレア等の鉢物となっている 近年の作付面積は 石油価格の高騰や 価格の低迷による他作目 ( 野菜等 ) への作付転換 大規模生産者の休業等により 横ばい傾向にあるが アルストロメリア ( 藤崎町 ) や 啓翁桜 ( 弘前市 ) は比較的順調に伸びている 酪農では りんごジュース粕等の食品加工副産物の利用が活発に見られるものの 粗飼料生産基盤が少ないことから 飼料高騰や生乳生産調整等による経営の逼迫が続いている 肉用牛の放牧場は 県内で十和田湖に最も近い公共

21 牧場である平川市営津根川森牧野と弘前市の個人牧場があり 中南地域の肉用繁殖牛の飼育場として活動している 養豚は弘前市の岩木山山麓に複数の肥育豚生産施設が集中しており 近年の価格安定に支えられて順調な経営を行っている 養鶏では 藤崎町の養鶏経営体が他管内に農場を建設したことによる 経営主力の異動があるものの 地域密着型の経営方針により 飼料米を給与した卵を新販売するなど 積極的に活動しているほか 黒石市においても周辺地区における資源循環を目指した有機農業との連携を図っている また 大鰐町や黒石市では青森シャモロックの指定農場が誕生し 地域内供給を中心とした青森シャモロックの安定供給を行っている 森林面積は 99,78ha で 県全体の 15.7% を占めている そのうち民有林面積については 27,332ha でその比率は 27% を占め スギを主体とする人工林の面積が民有林においては 54% と半分以上を占め 森林資源として本格的な利用が可能となる段階を迎えている 岩木川水系の漁獲量は 近年ほぼ横ばいで推移し 平成 17 年の漁種量は 151tで 漁種別ではあゆが 63tで最も多くなっている ている (3) 観光 食 物産 1 みどころ弘前市は津軽 1 万石のお膝元であり 城 寺院 町並みなど 今も藩政時代の面影を色濃く残している 弘前城趾を公園にした弘前公園には 天守閣 櫓 城門などが残り 城跡は国指定史跡 建造物はほとんどが国の重要文化財となっている 東北を代表する桜の名所として知られ 5 つの城門や三重の濠に囲まれた城内は津軽藩の栄華を現在に伝えている 2 製造業中南地域の製造業 ( 従業者数 4 人以上 ) は 事業所数は 395 で県全体の 21.% を占め 従業員数は 13,783 人で県全体の 23.4% 製造品出荷額等( 加工賃収入を含む ) は 2,345 億円で県全体の 19.5% と いずれも三八地域に次いで多い地域となっている ( 平成 17 年工業統計 ) 業種別では 事業所数は 食料品 衣服 印刷 金属製品 飲料 飼料 精密機械 電気機械 の順で多く 従業員数は 電気機械 電子部品 衣服 食料品 精密機械 一般機械 の順で多くなっている 製造品出荷額等では 電気機械 一般機械 電子部品 食料品 精密機械 の順で多くなっており 県内他地域に比べ 電気機械 一般機械 電子部品 精密機械 の製造業のウエイトが高いことが中南地域の特徴となっている 特に最近では 弘前市でプリンター用トナーカートリッジなどを製造する大手企業や 平川市で半導体やフラットパネルディスプレイの検査装置などを製造する大手企業における大規模な設備投資に伴い 製造品出荷額等も大幅に増加し 地域の雇用拡大に大きく貢献している この他にも 光通信関連部品や医療現場で使う機械の部品で高い世界シェアを誇る企業や 医療分野で内視鏡関連部品で高い国内シェアを誇る企業 光学用プリズムを製造する企業など 高度な技術力を有する企業が数多く立地している また 弘前大学との産学連携による小型光センサー糖度計の開発や 弘前大学とともに地域事業者間の連携による医療用画像処理装置の開発 試験研究機関との連携によるカロリー測定器の開発など 地域が連携して高付加価値製品を創出する動きが出てきている こうした動きや地域特性を踏まえて 中南地域をはじめとして津軽地域の光技術産業の集積促進と活性化を図るための取組が始まっ ( 弘前城さくらまつり ) 高照神社は 津軽を統一した藩祖 津軽為信と 4 代藩主信政を祭る 広い境内には 1712 年 ( 正徳 2) に建立された中門 拝殿 本殿などが老木に囲まれて立つ 宝物殿には為信が豊臣秀吉から与えられたと伝わる 鎌倉時代の銘のある 友成の太刀 ( 重要文化財 ) などがある 誓願寺は 1596 年 ( 慶長元 ) の創建 弘前城築城の際に平賀町から現在の場所に移されたと伝えられている 本堂は火災により再建されたものだが 山門 ( 重要文化財 ) は江戸中期の建立と推定されている 建物全体に十二支の絵が描かれており 懸魚に鶴と亀が彫刻されていることから 通称鶴亀門 ( つるかめもん ) と言われている 最勝院五重塔は 津軽藩が津軽統一の過程で戦死した人々を敵 味方の分け隔てなく供養するため 1667 年 ( 寛文 7) に建立したもの 高さ 31.2m 東北には五重塔は少なく 貴重な遺構である 岩木山は 標高 1625m 県内最高峰を誇り 古くから山岳信仰の対象として崇められてきた 津軽富士とも呼ばれ 裾を長く引いた秀麗な山 旧岩木町地区は大部分岩木山が占め 山麓にはリンゴ畑が一面に広がり 嶽温泉などの温泉も点在する 岩木山神社は 78 年 ( 宝亀 11) に岩木山頂に祠が建てられたという古社 平安時代になり山麓の地に社殿が建立された 藩政時代には津軽氏の厚い信仰をうけ 現在の社殿

22 のほとんどは江戸時代初期に再建されたもの 正面に岩木山を望み 杉木立に囲まれた長い参道に楼門 ( 重要文化財 ) 奥に中門 ( 重要文化財 ) があり さらに拝殿 ( 重要文化財 ) 本殿 ( 重要文化財 ) が立つ 鎌倉時代の密教道場の構造をもつ社殿には 桃山時代の精巧な彫刻が施され 奥の日光 とも呼ばれる ミジが 1 月下旬 ~11 月上旬に赤く色づく紅葉の名所 182 年 ( 享和 2) 当時の弘前藩主 津軽寧親が京都からカエデの苗を取り寄せ植えたのが始まりといわれ 中野神社から約 2km の散策路が整備されている 紅葉シーズン中はライトアップ ( 夕暮れ~21 時 ) も行われる 平川市の盛美園は 京都の無鄰庵 ( むりんあん ) 清風荘とともに明治時代の三名園の一つに数えられる 武学流の廻遊式庭園で 192 年 ( 明治 35) に作庭された 庭園と融和して美しい盛美館は和洋折衷様式 御宝殿は南津軽の豪族清藤家の霊廟となっている ( 岩木山神社 ) 城下町弘前は 明治以降 学都弘前 を目指し教育に力を入れてきた 外国人教師を招いたことで早くからキリスト教も伝わり 文明開化の波にのって 旧東奥義塾外人教師館 ( 県重宝 ) 弘前学院外人宣教師館( 国指定重要文化財 ) 旧弘前偕行社 ( 国指定重要文化財 ) 青森銀行記念館( 国指定重要文化財 ) など 独特の洋館が造られている そして 文化の薫り漂う弘前には 本格的なフランス料理店も数多く点在する 日本の道百選 の黒石市の こみせ通り も雪国特有の町並みで歴史を感じさせる 夏は日差しを遮り 冬は雪を防ぐために造られた木造アーケード 藩政時代から残る伝統的建造物で これほどまとまっているのは全国的に類例をみないものであり 平成 17 年に重要伝統的建造物群保存地区に指定された 通りのある中町は当時から商家 造り酒屋 旅籠 呉服屋などが並ぶ商店街だった 2 月と 9 月の第 2 土 日曜には 黒石こみせまつり が開かれ 2 軒の造り酒屋の酒蔵が公開される ( 盛美園 ) 御関所資料館は 1586 年 ( 天正 14) に津軽藩祖 為信が設置した関所で 津軽藩の表玄関として警備の役割を果たしていた 現在は面番所 高麗門 冠木門を復元 面番所は資料館展示場として利用され 通行許可証や通行手形 刀剣などを展示し 等身大の人形で上番所や下番所などを再現している 1993 年に世界自然遺産に登録された白神山地は 青森県西南部から秋田県北西部にかけて広がる 約 13 万 ha のブナ原生林を主とする山地 世界自然遺産に登録されている地域は約 1 万 7,ha 国の天然記念物のクマゲラやイヌワシをはじめ 学術的にも貴重な動植物が生息している ( こみせ ) 津軽こけし館は こけしを中心に約 4, 点の木地玩具が揃う こけしは津軽系をはじめ東北 6 県 11 系統を展示している 中野もみじ山は 板留温泉近くの小山で 1 種類のモ ( 白神山地 )

23 大鰐町の大鰐温泉スキー場は 2 つのエリアと麓に温泉街を持つオールラウンドなスキー場 ゲレンデは国際エリアとあじゃら高原エリアに分かれ それぞれ雨池スキーセンターとプラザのベースを持つ 国際エリアの山頂には 青森ロイヤルホテル が立ち 大自然の中でスノーライフを満喫することができる 全体に緩斜面主体だが 各種競技会場にもなる本格コースもある 2 たべどころ秀峰岩木山麓には 世界一の品質を誇る広大なりんご園が延々と広がっている 中南地域を代表するたべものは なんといってもこのりんご園で収穫されるりんごだろう 8 月上旬からの 夏緑 祝 など極早生種にはじまり 9 月には 未希ライフ つがる などの早生種が続き 1 月には ジョナゴールド ひろさきふじ 陸奥 などの中生種 1 月下旬から 11 月にかけて 王林 ふじ などの晩生種が収穫される 多種多様な品種は それぞれが見た目も味も特徴があり 個性的であることから是非食べくらべをしてほしい また ジューシーで蜜がたっぷりの 北紅 や金貨のようなまばゆい黄色が特徴の 星の金貨 などの新しい品種も出回り 熱い注目を集めている りんごを使った加工品としては りんごまるごと1 個をパイで包み込んだりんご菓子や完熟りんごを使ったりんごシャーベット りんごのチップスなどが人気を博している 中南地域の食べ物としては 津軽という冠をつけた名産品も数が多い 代表格は 津軽そば である 小麦粉の代わりに大豆のつなぎを使うのが特徴であり 手間隙がかかるということで最近は提供するお店が少なく貴重なまぼろしのそばとなっている その他には数の子 昆布 スルメ 大根が絶妙な旨味を醸し出している つがる漬 昔なつかしい味がする 津軽飴 大正時代から作られている 津軽せんべい などもある 地場野菜としては 津軽藩の初代藩主 津軽為信公が京都から持ち帰って広めたと伝えられる 4 年以上の歴史をもった弘前市の清水森ナンバが有名である 甘みを含んだまろやかな辛味と風味の良さが特徴となっており 国内の唐辛子のなかでも群をぬいて糖分が多く ビタミンA C Eを豊富に含む野菜である 3 買いどころこの地域の特産物として真っ先に思い浮かべられるのが 津軽塗 ではないだろうか 江戸時代初期に 津軽藩四代藩主信政公の治政下 二代目池田源兵衛が辛苦の末 津軽独自の漆法を生みだしたと言われている ひばの素地に布を着せ 約 5 もの工程を経て 砥石で紋様を研ぎ出し 磨きに磨き上げ 六十日以上も要して仕上げるものである 塗りの技法には 唐塗 小さな文様が着物の小紋の柄のように粋な感じのする七々子塗 艶消しの黒地が渋くモダンな感じのする紋紗塗 錦塗など 様々な技法がある こぎん刺し は 江戸時代 津軽の農民は木綿の衣料を着ることが許されていなかったために 麻地の着物を何 枚も重ね着して寒さをしのいでいた そこで 農村の女性たちが 保温と補強のために 麻の布地の要所要所に木綿で刺子を施したのが始まりで 厳しい北国の自然の中で生きてきた女性の知恵の産物であるといえる 特徴は 藍染の麻地に白い木綿糸で織目に沿って手刺しするところにあり その素朴で美しい幾何学紋様は 一針一針丹念に刺し続ける北国の女性の繊細さと力強さとを象徴している 三国志や水滸伝などを題材とした勇壮な武者絵が 太く力強い墨の線と赤を基調とした鮮やかな色彩で描き出される 津軽凧 は 弘前ねぷた さながらに見る者をひきつける 岩木山麓などで採取される丈夫で耐久性に優れた根曲竹を用いて作られる 津軽竹細工 は 他産地の竹製品とは異なり 六角目等の大まかな編目で 野趣豊かなところが特徴である あけび蔓細工 は 江戸時代の末に 岩木山麓の嶽( だけ ) 温泉で 湯治客への土産品として 付近の山々に自生するあけび蔓を採取して炭籠 手提げ籠等を作ったのが始まりであり 全工程を手作業で行い 手間暇をかけて丹念に仕上げられたあけび蔓細工のもつ色合い 野趣豊かな手触り 並編みやこだし編み等の多彩な編み模様は 落ち着きと自然の温かさを感じさせる そのほか 温湯 大鰐 弘前などに伝わる 津軽こけし 最近では ブナ 材のテープをコイル状に巻いて作られる ブナコ 製品などがある (4) その他 1 映画 ドラマロケ地など中南地域がロケ地となった主な映画作品としては まず 島耕二監督作品の リンゴ園の少女 ( 昭和 27 年公開 ) が挙げられる 当時 14 才の美空ひばり主演による父と子の涙の再会物語で 映画の中で美空ひばりは リンゴ追分 を熱唱している ロケ地となった弘前市りんご公園には 全日本リンゴ追分コンクールを推進する会 による歌碑が建立されている 野村芳太郎監督 山田洋次脚色 岩下志麻主演作品の おはなはん ( 昭和 41 年公開 ) は 実話 おはなはん一代記 の映画化されたもので 明治から昭和までたくましく生きる はな を描いた物語で 弘前公園や長勝寺でロケが行われた 新田次郎の小説 八甲田山死の彷徨 を原作とする森谷司郎監督の映画 八甲田山 ( 昭和 52 年公開 ) は 北大路欣也のせりふ 天は我々を見放した が当時の流行語になったが 高倉健 北大路欣也が出演したシーンを弘前公園で撮影した 武田鉄也主演の片山刑事がハンガーをヌンチャクのように捌くシーンが有名な杉村六郎監督の 刑事物語 2 りんごの詩 ( 昭和 58 年公開 ) の舞台も弘前市で 劇中の警察署は 1981 年の移転まで実際に弘前警察署であった建物である 斎藤耕一監督の 青い山脈 88 ( 昭和 63 年公開 ) は

24 石坂洋次郎原作小説の映画化作品である 青森県の女子高を舞台に教師と生徒 大人と子供のかかわりあいを描いたもので 舘ひろし 工藤夕貴 柏原芳恵 野々村真らが弘前を訪れ 弘前高校や土手町などで撮影が行われた 弘前市出身の直木賞作家長部日出雄が原作 脚本 監督を務めた 夢の祭り ( 平成元年公開 ) は 小作人と地主の息子の三味線対決を描いた映画である 柴田恭平主演で 三味線の競演シーンは 3 人のエキストラを使って行われた ( りんごと岩木山 ) 最近の映画としては ドキュメンタリー映画 NAR A: 奈良美智との旅の記録 ( 平成 19 年公開 ) が挙げられる 弘前出身の現代美術アーティスト 奈良美智 のドキュメンタリー映画のロケが 弘前市内の吉井酒造煉瓦倉庫で AtoZ 実行委員会の全面協力のもとに行われ 市民が協力した この他にも弘前市がロケ地となった映画に 幸福への招待昭和 22 年 石中先生行状紀昭和 25 年 望郷昭和 46 年 男はつらいよ奮闘篇昭和 46 年 宵待草昭和 49 年 新 人間失格昭和 53 年 満月 MR. MOON. LIGHT 平成 2 年 などがある 最近では 藤崎町出身の映画監督五十嵐匠の 長州ファイブ が第 4 回ヒューストン国際映画祭でグランプリを受賞するなど 若手映画監督の活躍も注目されている テレビドラマでは 橋田壽賀子脚色 三田佳子主演の NHK 大河ドラマ いのち ( 昭和 61 年 1 月 5 日 ~12 月 14 日放送 ) が挙げられる この番組の放送を記念して弘前市のお菓子メーカーが いのち というスポンジケーキを発売している この他にも テレビドラマとして 平成 15 年には 橋爪功といしだあゆみが出演した平成 15 年のドラマ 新緑の弘前公園本丸に向かう途中の下乗橋前で撮影した 愛と女とミステリー夏泊殺人岬 ( フジテレビ 東宝 ) や 村上弘明と菊池麻衣子が出演し 雪の中 津軽富士岩木山をバックに本丸で撮影した 金曜エンタテイメント津軽海峡ミステリー航路 3( テレビ東京 東宝 ) など 数多くのドラマや番組のロケ地となっている なお 弘前フィルムコミッションでは 弘前のいろいろ な魅力的な地域性 ( かお ) を発信しようと 弘前市で行われる映画やテレビドラマなどのロケーション撮影の誘致支援を積極的に行っている 2 ゆかりの著名人津軽の風土は 多くの著名人を生み出している 文化人としては 直木賞作家として 昭和 31 年に 壁の花 で受賞した今官一や昭和 48 年に 津軽じょんから節 と 津軽世去れ節 で受賞した長部日出雄がいる また 破滅型の私小説の道を一筋に歩いたわが国における代表的な私小説作家の一人である葛西善三や不滅の青春小説 青い山脈を残した石坂洋次郎 詩人サトウハチロー 作家佐藤愛子の父であり 少年小説を雑誌 少年倶楽部 に連載し 熱狂的な愛読者を得た佐藤紅緑らがいる なお 当時の少年倶楽部編集者だった加藤謙一も弘前市出身者で漫画の重要性を早くから認識し のらくろ や 冒険ダン吉 などの人気漫画の掲載を行うとともに 少年倶楽部を人気雑誌に育て上げた名編集長であった また 画家としては 新しい日本画の創造を目指し続けている工藤甲人や 青を基調とし 都会的な詩情に満ちた抽象画で知られる洋画家の佐野ぬい 山羊の画家として知られ 女優 奈良岡朋子の父である奈良岡正夫 現代美術の重鎮として影響力が絶大で東京芸術専門学校を設立した齋藤義重らが中南地域の出身者である さらに 愛くるしい姿が県立美術館のシンボルになっているあおもり犬を生み出した奈良美智は 日本の現代美術の第二世代を代表するひとりであり ニューヨーク近代美術館やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されるなど世界的に評価されているポップアート作家であり 弘前市の出身である 一方 スポーツ界に目を転ずれば 27 年のプロ野球日本シリーズに進出した北海道日本ハムファイターズの工藤隆人外野手の活躍が記憶に新しい 俊足で安定した守備としぶといバッティングは これからも大いに活躍が期待できる選手のひとりである また 28 年の北京オリンピックの出場が決定している女子ソフトボール日本代表の監督は 選手としても大活躍し三期連続でオリンピック選手に選ばれた弘前市出身の斎藤春香である 悲願の金メダル獲得が実現できるよう県民一丸となって応援していきたい 2. 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組中南地域県民局では 平成 18 年 5 月に管内 7 市町村をはじめ産 学 官 金融で構成する 中南地域仕事づくり等活性化協議会 を設置し 魅力と活力あふれる地域づくりに向けて 中南地域の特定課題を踏まえた諸施策を協議し 市町村 県及び各種団体等との強力な連携協働の下 中南地域の特性を活かした仕事づくり等に取り組み 歴史と文化の薫り高い中南地域のより一層の活性化を推進している 具体的には (1) 各市町村における農産物をはじめと

25 する地域資源の活用とアイディアを最大限工夫した地域密着型ビジネスの創出 育成 (2) 東北新幹線新青森駅開業に向けた観光振興やビジネスづくり 大都市圏からの団塊世代を中心とした移住及び交流等の促進 (3) 中南地域の特性や優位性を活かした産業振興を強力に推進するため 独創的かつ環境にも調和した先端技術分野を切り口とする 健康元気 光産業創造地域 の形成等に取り組んでいる また 管内各市町村においても 中南地域県民局と緊密な連携と協働を図りながら 各種施策を展開している (2) 民間の取組東北新幹線新青森駅開業を控え 民間団体等が独自に観光客の誘致に取り組むなど 特に観光分野において積極的な動きが見られる 全国的に桜の名所として知られている弘前市においては 民間観光施設である 津軽藩ねぷた村 が修学旅行をはじめとした体感型観光の誘客促進に取り組んでいるほか 津軽歴史観光物産研究会でも 藩政時代から続く城下町弘前 その豊富な歴史遺産を有する歴史にこだわった新しい観光ルートづくりのために 弘前を象徴する存在である津軽為信公を題材にしたイメージキャラクターを公募するなど 観光資源の新たな発掘にも取り組んでいる また 津軽地域屈指の温泉街を有する大鰐町においては 平成 19 年に民間組織である OH!! 鰐元気隊 が結成され 温泉をはじめ地域資源を活用した地域の活性化に取り組んでいる 出典及び参考文献 : 平成 18 年度中南地域県民局地域整備部管内概要 ( 青森県中南地域県民局地域整備部 ) 平成 18 年度版市町村事務要覧 平成 17 年 2 月弘前市新市建設計画 平川市新市建設計画概要版 大鰐町総合振興計画 藤崎町 常盤まちづくり計画新町建設計画 図説弘前 黒石 中南津軽の歴史 中南管内の農林水産業の概要 ( 平成 19 年度 ) るるぶ情報版青森津軽十和田湖 7 青森県 67 市町村ふるさと自慢青森県市長会 青森県町村会 フリー百科事典 ウィキペディア (Wikipedia) 社団法人弘前観光コンベンション協会ロケ地ガイド その他 弘前市 黒石市 平川市 西目屋村 田舎館村 藤崎町 大鰐町の各ホームページ

26 三八地域県民局 合計 八戸市 三戸町 五戸町 田子町 南部町 階上町 新郷村 人口 ( 人 ) 324,33 244,7 12,261 2,138 6,883 21,552 15,356 3,143 一般世帯数 116,257 9,77 4,14 6,338 2,214 6,82 5, 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積:1,275 k m2 ( 県土の 13.3%) うち可住地面積 :532 k m2 ( 可住地面積比率 41.8%) 気象平年値: 平均気温 1. 降水量 999.7mm 積雪深 33cm( 地点 : 八戸市 ) < 三八地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 三八地域は 製造品出荷額等の水準が特に高く 次に卸売業年間商品販売額が続くが それ以外の項目でも ほぼ県平均並の水準となっている 域内総生産三八地域の域内総生産は 9,999 億円と 県内総生産の約 23% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 19.7% 政府等サービス 16.3% 卸売 小売業 15.1% などとなっている これを県全体と比べてみると 各経済活動とも ほぼ県と同程度の構成割合となっているが 製造業や運輸 通信業が若干高く 政府等サービスが低くなっているなどの特徴がある 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 三八地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 医師数 (H16) ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 小売業年間商品販売額 (H16) 製造業 卸売 小売 不動産 サービス 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は1% を超える 9,999 億円 4 兆 3,4 億円 1 人当たり市町村民所得三八地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (257.9 万円 ) から 平成 16 年度 (221.2 万円 ) までの間に約 14% の減少がみられる 一方 県を 1 とした水準でみると 近年は 12 を超える水準で横ばい傾向となっており 東青地域と並び 県経済の牽引役となっている 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 31.3% 卸売 小売業 19.% などとなっている 県全体と比べてみると 製造業の割合が高く 農業は低くなっているなどの特徴がある ( 万円 ) 三八地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 水準 (%) 農業製造建設卸売 小売サービス 152,78 人 H 年度資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) ,361 人 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 )

27 人口と世帯三八地域の人口は 昭和 6 年をピークに 平成 7 年を除き減少を続けている 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口では 実数で約 3.7 万人 15~64 歳人口では 約 1.6 万人の減少がみられる 特に 15~64 歳人口は 平成 年の間だけで 1.2 万人が減少している これに対し 65 歳以上人口は この 25 年間で 約 4.4 万人あまり増加しており 少子高齢化は確実に進行している 三八地域の年齢 3 区分別人口の推移 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 332, , ,92 333,26 331,88 324,14 24,944 3,359 38,114 47,888 59,36 69, , , , , ,667 27,592 84,22 76,929 66,677 59,93 52,781 47,98 ( 人 ) 4, 35, 3, 25, 2, 15, 1, 5, S55 6 H 年資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 夫婦と子世帯 27.8% 1 人暮らし 24.6% が大きな割合を占めている 県全体と比べてみると 3 世代家族の割合が若干小さく 夫婦と子世帯が大きくなっている 一般世帯の世帯類型別割合 人口動態三八地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 平成 1 年と 16 年をピークに 1,5 人超規模の増減を繰り返している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 15 年頃から 死亡数が出生数を上回る自然減となっており ( 県人口全体の自然減が始まったのは平成 11 年から ) 社会減と相まって 人口減少に拍車をかけている 三八地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 社会増減自然増減人口増減 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 自然減の内訳となる出生 死亡数の推移をみると 死亡数は平成 7 年から 12 年までは多少の増減はあるものの ほぼ横ばいであったが 平成 13 年からは増加傾向が見られる 出生数は一貫して減少傾向が続いているが 特に平成 14 年以降は 減少幅が大きくなっている ( 人 ) 4, 3,5 三八地域の出生 死亡数の推移 3, 三八地域 ,5 2, 1,5 青森県 , 5 出生 死亡 % 2% 4% 6% 8% 1% 年 1 人暮らし夫婦のみ夫婦と子 1 人親と子 3 世代その他 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 次に 世帯人員別世帯数割合を八戸市とそれ以外とに分けてみてみると 最も高い割合を占めるのは 八戸市でも 八戸市以外においても 2 人世帯となっている 婚姻数の推移をみると 平成 13 年をピークに 近年減少が続いている 離婚数は 平成 年にかけて増加したあとは ゆるやかな減少傾向にある 三八地域の婚姻 離婚数の推移 ( 件 ) 2,5 婚姻数離婚数 2, 1,5 1, 5 世帯人員が 1 人 人以上 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 )

28 合計特殊出生率の推移をみると 減少傾向ではあるものの 県値を上回って推移している 合計特殊出生率の推移 青森県 八戸地域保健医療圏 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 労働力状態三八地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 平成 17 年に減少するまでは ほぼ横ばいを維持していた これに対し 非労働力人口は 一貫して増加を続けており これにより労働力率 ( 労働力人口 /15 歳以上人口 ) は 低下傾向となっている ( 人 ) 3, 25, 2, 15, 156,979 三八地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) 非労働力人口完全失業者数就業者数労働力率 労働力人口 157, , ,61 163, , , 5,222 8,866 7,96 9,229 9,874 14, 昼間人口三八地域の昼間人口比率をみると 八戸市と三戸町は 1 を超えている 階上町や福地村の昼間人口比率は 7% 台であり 県内で最も低いレベルとなっている 5, 85,675 92,427 96,835 98,631 13,724 16,814 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く 15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 61 6 昼間人口の状況 総人口 他市町村か 他市町村へ ら通勤 通学 通勤 通学 ( 流入人口 ) ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a 八戸市 244,681 22,23 9,3 257, 三戸町 12,261 1,859 1,818 12, 五戸町 2,138 2,53 3,942 18, 田子町 6, , 名川町 8, ,98 7, 南部町 5, ,381 5, 階上町 15,356 1,59 6,117 1, 福地村 7, ,322 5, 新郷村 3, , 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 三八地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流入数が最も多い八戸市を縦軸方向でみていくと 階上町から 5 千人を超える流入がみられるほか 五戸町 名川町 福地村からも 1~2 千人規模での流入がある また 八戸市への流入元のうち その他 ( 三八地域以外 ) の地域 9,946 人の内訳は 岩手県からの流入が 3,123 人となっており 岩手県北と八戸市との密接なつながりがうかがわれる 通勤 通学者の地域内移動の状況 通勤 通学による流入数 八戸市三戸町五戸町田子町名川町南部町階上町福地村新郷村その他流出計うち通学者 八戸市 , ,854 9,279 (515) 通三戸町 ,88 (29) 勤 五戸町 2, ,17 3,922 (5) 通田子町 (6) 学名川町 1, ,975 (234) によ南部町 ,372 (16) る階上町 5, ,57 (1,644) 流福地村 1, ,39 (361) 出数新郷村 (57) その他 9, ,551 () 流入計 22,61 1,853 2, , ,678 うち通学者 (4,199) (156) (143) (41) (175) (126) (52) () () () 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 三八地域の労働力率は 男性 73.3% 女性 5.1% といずれも県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) とほぼ同程度となっている これを年齢階層別でみると 男性は 25~59 歳の各階層で いずれも 9% を超える台形型で 65 歳以上の階層では 若干県を下回っている 女性は 2~24 歳の 8.6% が最も高く 3 代で 7% 台になったあとは 他の地域に見られるような 4 代での 戻り が少ないため M 字型というよりは ほぼ台形型となっている (%) ~19 2~24 三八地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =73.3% 三八地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 =5.1% 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 三八地域青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 三八地域青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上

29 < 三八地域の姿 > 1 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本的事項三八地域は 本県の太平洋側の東南端に位置し 南方は岩手県 西方は秋田県に接しており 穏やかな丘陵地帯が続く中を馬淵川 新井田川 五戸川が流れて東方の太平洋に注いでいる 面積は 1,275 平方キロメートル 人口は 324,33 人で 人口密度は 人 / 平方キロメートルとなっている 当地域は 八戸市 三戸町 五戸町 田子町 南部町 階上町 新郷村の 1 市 5 町 1 村からなっている なお これらの市町村の合併実績は 平成 16 年以降は次のとおりである 平成 16 年 7 月 1 日五戸町 ( 五戸町 倉石村が合併 ) 平成 17 年 3 月 31 日八戸市 ( 八戸市 南郷村が合併 ) 平成 18 年 1 月 1 日南部町 ( 名川町 南部町 福地村が合併 ) また 過疎地域として 八戸市の一部 ( 旧南郷村 ) 五戸町の一部 ( 旧倉石村 ) 田子町 南部町 新郷村が指定されている ( 三八地域管内図 ) 2 歩み平泉藤原氏を破った手柄により 甲斐国 ( 山梨県 ) の武将南部光行が源頼朝から北東北一帯を賜り これ以来南部氏がこの地方を治めている 江戸時代 当地域は 八戸藩と盛岡藩に分かれて治められ その後 廃藩置県 町村制施行等を経て現在の形となっている 昭和 39 年に新産業都市の指定を受け また 平成元年に 地域産業の高度化に寄与する特定事業の集積に関する法律 ( 頭脳立地法 ) の集積促進地域の指定を受け これに伴い各種分野にわたり企業が立地している (2) 生産の状況 1 農林水産業 ( 農産 畜産 ) 三八地域では 夏は冷涼な偏東風 ( ヤマセ ) が吹くが 秋から冬は太平洋型気候の特徴である少雪多照となり ビニールハウスなど施設を利用した農業が盛んである 地形的に傾斜地が多いことから多様な野菜 果樹の栽培が盛んであるほか 冷涼な気候と八戸港に形成された飼料コンビナートを生かした養豚 養鶏を中心とした畜産業が盛んで 養鶏の県内シェアはおよそ 5 割に及んでいる 農業産出額は 合計 562 億円で県全体の 2% を占めており その割合は畜産が最も高く 次いで野菜 果樹 水稲の順となっている 農作物については 葉たばこ おうとう 西洋なし いちご 食用菊 輪ギクの生産量が県内の6 地域の中で1 位 ( いちご 食用菊は平成 16 年 その他は平成 17 年 ) となっている 畜産については 代表的な銘柄として あおもり倉石牛 が挙げられ また 飼料内容や飼育方法にこだわりを持つ特産地鶏 青森シャモロック もブランド化を目指している 気象は 春の終わりから夏にかけて ヤマセ と呼ばれる冷涼湿潤な偏東風が吹き 低温の日が多くある 冬季は冷え込みが厳しいものの 晴天の日が多く 八戸市周辺の降雪量は青森市などの津軽地域と比較しても非常に少ない インフラについては 平成 14 年 12 月に東北新幹線が八戸駅まで延伸され 東京 八戸間が最短 2 時間 54 分で結ばれている 高速道路は 東北縦貫自動車道八戸線が平成元年 9 月に八戸市まで完成供用し その延伸である八戸ジャンクションから八戸北インターチェンジまでの間が平成 14 年 7 月に暫定 2 車線で供用している 更に 八戸港は 本県の太平洋側南部に位置する重要港湾であり 北東北地域における物流拠点として また 全国を代表する漁業の基地として重要な役割を果たしている ( 水産 ) 八戸港の水揚げは 近海 沖合漁業が主で イカ サバ メヌケ類 カレイ類など平成 18 年の水揚げ数量は約 16 万トン 金額が約 241 億円と 数量で全国第 4 位 金額で全国第 7 位となっており 管内の 9 割を占めている 三陸沖に近い海域では イカやサバなどの漁獲が多く 国内有数の漁場となっている 沿岸漁業については スルメイカ ホッキガイ ( 資源管理型漁業 ) アワビ ウニ( 栽培漁業 ) が主なものとなっている 内水面漁業については 馬淵川 新井田川などで平成 18 年度はサケ マスを約 15 万尾採捕し ふ化放流している ( 林業 ) 森林面積のうち 79% は民有林で これは県全体の民有林の割合 38% を大きく上回っている 樹種別ではアカマツが多く 県全体の面積の 5% を占める主要な生産地となって

30 いる また 本県特産の 初雪たけ の生産量は県全体の 99% を占め 県内一の産地となっている 2 製造業三八地域は 全国有数の漁港を抱え 古くから水産加工や造船関連の金属加工業種の集積が進んでいる また 昭和 39 年に新産業都市の指定を受け 紙パルプ 鉄鋼 非鉄金属などの基礎素材型産業が数多く八戸市の臨海部に立地した その後 高速交通体系の整備や 地域産業の高度化に寄与する特定事業の集積に関する法律 ( 頭脳立地法 ) の集積促進地域の指定 ( 平成元年 ) を契機として 電子部品やソフトウェア関連産業が立地している 平成 16 年の製造業出荷額は 511,63 百万円で 県全体の 4.5% を占めている 新井田川河口の高台 館鼻公園に平成 19 年に整備された新名所 展望塔 ( グレットタワーみなと ) もお勧め 見晴らしがよく 太平洋や八戸の市街地が一望にできる このほか 三戸町のシンボル城山公園の 1,6 本の桜 名久井岳県立自然公園の中腹にあり かおり風景百選に認定された長谷ぼたん園の 13 種 8, 本のぼたん 大黒森の 1 万本もの山つつじの群生 新井田川上流の人造ダム湖 青葉湖 の紅葉なども見逃せない また 全国的にも有名な縄文時代晩期の遺跡 是川遺跡 遺跡の一角に整備された 縄文学習館 では 縄文土器 土偶や漆器など数多くの出土品が展示されている (3) 観光 食 物産など 1 みどころ ( 景勝地ほか ) まずは 多くの詩人や芸術家が訪れている名勝 種差海岸 に足を運んでみたい 蕪島を起点として南東約 12km に伸びる海岸線 白砂青松 大小の岩礁 小島が交互に続き また 美しい海浜植物の宝庫となっている 種差芝生地 日本の渚 百選にも選ばれ 鳴き砂 で有名な大須賀浜 国の天然記念物 蕪島 がその中心的な存在となっている 蕪島はウミネコの繁殖地として有名 春に飛来した数万羽のウミネコが産卵し 夏の終わりに巣立つまで 蕪島はウミネコの鳴き声に包まれる 日本の音風景百選の一つに選ばれ 全国から観光客が訪れている ただし 空からの白い落とし物が甚だしく 晴れているときにこそ傘の備えが肝要 駐車場に車を置く際もそれなりの覚悟が必要とされる 種差海岸には 音声ガイダンスシステム が整備されている これは 1 か所のビュースポットでFM 電波を使って音声で景観の解説等を紹介するというもの 携帯ラジオなどがあれば利用できる 交通手段として 種差海岸の観光 散策には 遊覧バス ( ワンコインバス うみねこ号 ) が便利 ( 城山公園 ) 歴史的建造物も多い 南部領総鎮守の櫛引八幡宮は 南部氏初代光行公によって創建され 8 年の歴史がある 平成 19 年 国宝館が新しく開館し 県内唯一の国宝 赤糸威鎧兜大袖付 ( あかいとおどしよろいかぶとおおそでつき ) 白糸威妻取鎧兜大袖付( しろいとおどしつまとりよろいかぶとおおそでつき ) を始め多くの文化財が納められている このほか 名久井岳の名刹法光寺の承陽塔は うっそうとした森の中に立つ日本一の高さを誇る三重の塔で 多くの旅人が観光に訪れている 階上岳麓の寺下観音 ここには千数百年前に行基が伝えたと言われる観音像が安置されている 一風変わったものとしては 新郷村の キリストの墓 これは はりつけを逃れたキリストが日本に渡り 新郷村で亡くなったという伝説に由来する キリストの里公園として整備された現地には キリストの墓 や伝承館などがある この伝説や墓の存在については 斎藤栄の本格ミステリー イエス キリストの墓 ( 徳間書店 ) においても詳しく紹介されている なお 墓の前では 毎年 6 月第 1 日曜日 キリストの霊を慰めるためキリスト祭りが開催され ナニャドヤラの歌 ( ヘブライ語とか?) と踊りが奉納されている 源義経が平泉 高館を脱出し 八戸にたどり着いて生活を営み その後龍飛崎から北海道へ逃れたという義経北行伝説が伝わっている そのゆかりの地が点在しており これをたどるのもおもしろい ( 種差海岸 )

31 ( 八戸えんぶり ) ( キリストの墓 ) ( イベント 祭り ) 八戸三社大祭は 毎年 7 月 31 日から 8 月 4 日にかけて開催される約 28 年の歴史を誇る八戸地方最大のお祭り 8 月 1 日と 3 日の両日 おがみ神社 新羅神社 神明宮の三神社の神輿行列と 27 台の豪華絢爛な山車が市の中心街を運行する 7 月 31 日の前夜祭 8 月 2 日夜の山車合同運行 8 月 4 日の後夜祭は 夜の山車の展示と運行で多くの人出で賑わっている 中日 (8 月 2 日 ) には 加賀美流騎馬打毬という騎馬武者が毬杖で毬を奪い合い放り投げる勇壮果敢な伝統行事も行われる ( 体験観光 ) 三八地域では 南部町を中心に各市町村が協力してグリーン ツーリズムに取り組んでおり 特に首都圏 関西圏から多くの中 高校生の修学旅行の受入先として有名である さくらんぼ狩り りんご狩りなどの農作業体験や工芸体験を始め盛りだくさんの体験メニューが用意されている なお この南部町には 平成 16 年 友 ~ ったり遊 ~ っくり農 ~んびり をキャッチフレーズに 来訪者の長期滞在や定住受入れも視野に入れたバーチャルビレッジ 達者村 が開村されている また 工場 工業 農業施設などを観光資源とする産業観光として 水産加工場や工場 国内有数の露天掘式石灰鉱山の採掘場 八戸キャニオン などにおいて見学受入れが行われている ( 八戸三社大祭の山車 ) えんぶりは 三八地域に春を呼ぶ豊作祈願のお祭り 馬の頭をかたどった華やかな烏帽子をかぶった太夫と呼ばれる舞手が勇壮な舞を披露する その舞は 稲作の一連の動作である 種まきから稲刈りまでを表現している 八戸えんぶりは 毎年 2 月 17 日から2 日までの日程で 全えんぶり組が八戸市中心街で一斉に舞を披露する 一斉摺り や国の有形文化財 更上閣 を舞台とした幻想的な雰囲気の お庭えんぶり など様々な催しが行われる また 南部地方えんぶりは 2 月中旬南部町で行われている 南郷サマージャズフェスティバルは 毎年 7 月下旬に八戸市南郷区で開催される東北でも最大規模の野外コンサート 国内外のトップジャズアーティストが集結し 全国から多くのジャズファンが集まる ( 農作業体験 ) 2 たべもの たべどころ三八地域の食文化を語る上ではずせないのは やはり 南部せんべい お菓子としてのせんべいのほか 今全国的にホットなのが せんべい汁 鶏肉や魚などでだしをとった汁の中に 鍋用の南部せんべいを割り入れて煮込んだ郷土料理である B 級ご当地グルメ が一堂に会して王座を決める祭典 第 2 回 B-1グランプリ が平成 19 年 6 月富士宮市で開催され 八戸市から参加した 八戸せんべい汁 は参加 21 団体中第 2 位の成績を収めている また 八戸せんべい汁 を全国に広めるべく トリオ ザ ポンチョス の歌う応援ソング 好きだDear! 八戸せんべい汁 のCDが全国発売されている このほか 柔らかくてもっちりとした食感の てんぽせんべい や炊きたての

32 赤飯を南部せんべいではさんだ おこわせんべい そして せんべいの 耳 も大人気となっている ある なお 秋に開催される にんにくとべごまつり では たっこにんにくと田子牛の両方が味わえる 南部地方の味をあれこれたくさん楽しみたい という方にお勧めなのが 常設屋台が並ぶ みろく横丁 地域の郷土料理を始め 寿司やラーメンなど様々な味覚が楽しめる 昭和のレトロな雰囲気に浸りながら訪れてみたい このほかにも八戸市内には寿司屋や小料理屋などが軒をつらねた横丁が 7 か所あり それぞれ風情がある 注 ) せんべい汁 と いちご煮 は 農山漁村で受け継がれているふるさとの味として 農林水産省が平成 19 年 12 月に発表した 郷土料理百選 に選出されている ( せんべい汁 ) 新鮮なウニとアワビで潮汁に仕立てた いちご煮 も有 名 乳白色のスープに沈むウニの様子が 朝靄にかすむ野 いちごのように見えることからこの名が付いた 毎年 7 月 下旬には階上町の小舟渡海岸で いちご煮まつり が開催 されている ゆでたそば餅を串に刺してさっと焼き えごまみそを塗 って さらに焼いて食べる そば串餅 や水でこねた小麦 粉をひきちぎって鍋にいれることから名付けられたすいと ん風の汁物 ひっつみ もこの地の郷土料理 ( 湊山手通り朝市 ) なんばんみそ は 細かいさいの目に刻んだ根菜類を もろみなどで味付けして漬けたもの お酒のつまみによし 温かいご飯にもよく合う 3 買いどころ 八戸らーめん は 醤油をベースに煮干しと鶏ガラ 八戸市内で最大級の規模を誇る総合食品センターが 八 豚骨からとったダシを使用 深みがありながらあっさりと 食センター 八戸港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類 したスープと細めのちぢれ麺が特徴で 7 年あまりの歴史 を始め 農産品 お土産品など八戸の食がそろっている を持つ昔懐かしい味わいのラーメン また 館内には お客さんが店内で買った魚介類や肉など 畜産品として まずは 高品質な銘柄牛の牛肉がある を七厘の炭火焼きで自由に楽しめる 七厘村 や 地元な その代表が五戸町倉石で生まれた あおもり倉石牛 と田 らではの味を堪能できる食堂が並ぶ飲食棟 厨 ( くりや ) ス 子町の 田子牛 ともに黒毛和種で 倉石牛は東北牛匠会 タジアム などの飲食ゾーンも整備されている 肉牛共進会で上位 3 賞を独占した幻の最高牛 田子牛は品 八戸の朝市も有名 イサバのカッチャ と呼ばれる魚 評会で青森県初の最高賞を受賞している 馬肉も有名 刺 商のお母さんたちの威勢のいいかけ声で活気づく 陸奥湊 身や焼き肉 鍋などで食べられている 宮内庁にヒナを納 駅前朝市 や館鼻岸壁で行われる 海の朝市 湊日曜朝 めている高級地鶏の青森シャモロックも盛んに生産されて 市 など現在市内 9 か所で開催され 市民や観光客で賑わ いる いを見せている また 旧八戸市民病院跡地に整備された 新郷村ふるさと活性化公社の 飲むヨーグルト は 地 長者まつりんぐ広場 では 八戸 夕暮れ市 が開催さ 元の酪農家による原料を厳選使用し 添加物を一切使わな れ 農産物やお総菜などが販売されている いヘルシーな食品 マイルドな酸味とほのかな甘みに加え お土産をまとめて手に入れるのなら JR 八戸駅東口隣 て のどを刺激する濃厚なコクがあり その人気に生産が にある八戸地域地場産業振興センター ユートリー が便 追いつかない状態である 利 海産物の加工品から伝統工芸品まで 八戸市と周辺地 田子町生産の たっこにんにく は 全国的に知名度が 域の特産品を豊富に取りそろえている 南部せんべいの実 高く 地域団体商標 ( 地域ブランド ) に登録されている に 演コーナーもある んにく商品も種類が豊富で 例えばガーリックパウダーを 民芸品としては 郷土玩具の八幡馬や南部菱刺 南部裂 麺に練り込んだにんにくラーメン これは食べているうち 織が有名 に体が芯からぽかぽかしてくる そのほか にんにくアイ ご当地商品として イカやウミネコ えんぶりなどの市 スクリーム 大蒜ワイン にんにく焼酎 どでん なども のイメージキャラクターをあしらった 八戸物語 が八戸 市物産協会から販売されている ネクタイは 5 種類のデ

33 ザインがあり ストライプとクレスト柄のそれぞれ 4 色で なかなかベーシック ハンカチは キャラクターがワンポイントで刺繍してあり ドビー織りのものと夏場の汗ふきに適したタオル地のものがあり 種類も豊富 また 同協会からは 南部せんべい手焼きセット も販売されている (4) その他 1 映画 ドラマロケ地など映画では 何と言っても種差海岸を舞台とした作品が多く 名馬トキノミノルをモデルとした 幻の馬 栗原小巻主演の 愛と死 忍ぶ川 前田吟主演の 看護婦のオヤジがんばる 水上勉原作の 父と子 など枚挙にいとまがない 最近では 小泉八雲の怪奇文学を題材とした 伊藤の話 が蕪島や種差海岸 八戸大学などでロケを行い 平成 2 年の公開予定となっている このほかテレビドラマでは豊川悦司主演の 青い鳥 や中山美穂主演の ホーム & アウェイ などの作品で八戸の様々な風景や町並みが紹介されている 2 ゆかりの著名人 忍ぶ川 で芥川賞を受賞した三浦哲郎( みうらてつお 1931~) は八戸市生まれの作家 私小説を多く執筆 各文学賞を受賞している日本の文学界の重要な人物の一人 劇団四季のミュージカルで有名な ユタと不思議な仲間たち も同氏の著作である 脚本家 作家の北村小松 ( きたむらこまつ 191~ 1964) と映画脚本家の小国英雄 ( おぐにひでお 194~ 1996) も八戸出身である 北村は 日本初のオールトーキーシネマ作品 マダムと女房 や 燃ゆる大空 などの作品を書いている 宇宙もの 航空ものの先駆者である 一方 小国は 黒澤明監督の女房役として 生きる ( 共同脚本 ) や 七人の侍 乱 椿三十郎 など多くの作品の脚本を書いている 漫画家で絵本作家の馬場のぼる ( ばばのぼる 1927~ 21) は三戸町出身 人間の哀しさやおかしさを温かな画風とユーモアで漫画や絵本に描き 幼児から大人まで幅広い人気を得る 絵本の 11 匹のねこ シリーズはロングセラーとなり 国際的な評価も得ている 町内のアップルドーム内 ほのぼの館 馬場のぼるの部屋 に作品が展示されている 教育者の羽仁もと子 ( はにもとこ 1873~1957) も八戸市生まれである 日本初の婦人記者であり 雑誌 家庭之友 を創刊したほか 自由学園を創設し 自由教育の推進に貢献した 種差海岸をこよなく愛した吉田初三郎 ( よしだはつさぶろう 1884~1955) は 全国の観光地をパノラマ風景で描く独自の鳥瞰図法を開拓した画家である 昭和 7 年十和田湖の取材途中で宿泊した八戸で訪れた種差海岸の風景に心がひかれ 種差海岸にアトリエ 湖観荘 を構えることとなった 大正の広重 と自ら名乗り 多くの作品を発表し 活躍した また 作家司馬遼太郎 ( しばりょうたろう 1923~ 1996) は ライフワークとしていた 街道を行く の取材のため 昭和 47 年に八戸を訪問している 同シリーズ 陸奥のみち において 種差海岸の美しさを どこかの天体から人が来て地球の美しさを教えてやらなければならないはめになったとき 一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした と表現している 歴史の教科書でおなじみの江戸時代中期の思想家 安藤昌益 ( あんどうしょうえき 173~1762) は 江戸封建体制を鋭く批評 人間の平等性を説いて 自然真営道 ( じねんしんえいどう ) や 統道真伝 ( とうどうしんでん ) を執筆 出版した 出身は秋田県大館市であるが 1744 年から約 15 年 町医者として八戸城下に居を構えている 大きな飢饉に見舞われる中 貧しい患者を診た八戸での生活が昌益思想の誕生につながったと言われている 十六日町の天聖寺に昌益思想発祥の碑が建っている 本県初の横綱鏡里喜代治 ( かがみさときよじ 1923~ 24) は三戸町の出身力士 初優勝後 29 歳で第 42 代横綱に推挙され 合計 4 度の優勝を経験している 土俵入りの美しさは歴代横綱の中でも五本の指に入ると言われている 2 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組三八地域においては 地域特性を活用した様々な取組が展開されている 行政と民間とが一緒になって構成された三八地域活性化協議会は 平成 19 年度 三八地域におけるものづくり産業の活性化と 観光の振興に関する諸施策 事業について協議し ものづくり産業振興のための 5つの施策とその施策を実現するための地域一体となった取組と 広域観光推進体制の早急な整備について施策提言をしている 八戸市においては 中心市街地活性化基本計画の策定について 平成 19 年度内の国の認定に向けて手続が進められている また 当地域は岩手県と県境を接しており 八戸圏域と岩手県の久慈圏域 二戸圏域の三圏域は 古くは藩政時代からの密接な結び付きがある この三圏域の連携による地域振興に関する意見交換と施策の推進のため 八戸市 久慈市 二戸市の 3 市長とこの地域を所管する県民局 振興局の 3 局長で構成する三圏域連携懇談会が設置され 様々なテーマについて取り組んでいる その一つとして 平成 19 年 6 月には三圏域内の 16 市町村による 大規模災害時における八戸 久慈 二戸の三圏域に係る市町村相互応援に関する協定 の締結が実現している -131-

34 (2) 民間の取組商工会議所青年部やNPO 法人循環型社会創造ネットワーク ( 通称 CROSS ) が産業観光の振興に取り組んでいる 八戸せんべい汁研究所は 八戸せんべい汁 の全国への普及に努めている 地域間交流研究会 はちのへ農援隊 は 地域の農業者 市民 学生らが協働で地域の農業を元気にしようと発足した農業を応援するボランティア団体 農繁期における農作 業支援や農家レストランの開設 農業ブランドの構築等に取り組むほか 里山の駅 という直売所を開設し 農作物の販売も行っている このほか ACTY( アクティー ) はちのへ女性まちづくり塾生の会 海の八戸 NPOなど多くの団体が様々なまちづくりの活動を行っている ( 以上 青森県 各市町村 各観光協会のホームページ 観光パンフレット 青森県人名辞典を参考とした ) < コラム > 人口減少のゆくえ 歴史人口学の研究者である鬼頭宏氏によると 日本列島の人口は 増加と停滞 あるときには減少を何度か繰り返しながら 大きな波を描くように変化してきたという 人口増加には 弥生時代から 1 世紀以降にかけてみられる稲作農耕の普及による波と 19 世紀から始まる工業化に支えられた波がみられる 一方 人口の停滞は 文明システムの成熟化に伴う現象ともいえ 縄文時代後半 平安時代 江戸時代後半がそうであったように それぞれの文明システムが完成の域に達して 生産や人口の飛躍的な量的発展が困難になった時代に起きているというのだ また 人口変動は 可能となるエネルギー供給量に関係が深いともいわれており 我々人類の存続は 究極的には地球規模の見えざる手によってコントロールされている感もある このような視点から 長い歴史が残してきた人口の軌跡を眺めてみると 現在起きている人口減少が 過去から連なる 1 つの人口サイクルの終期を示しているようにも思えてしまうのだが ちょっと考えすぎだろうか ( 千人 ) 14, 12, 1, 8, 超長期的日本人口の推移と将来推計 江戸時代 6, 奈縄良文 4, 平弥安将来推計人口 2, 生時時代代 81B.P. 29B.P 資料 :1846 年までは鬼頭宏 人口から読む日本の歴史 ( 平成 12 年 ) 1847~2 年は日本の長期統計系列 ( 総務省 ) 21 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 18 年 ) 明治 大正 昭和 平成

35 西北地域県民局 合計 五所川原市 つがる市 鯵ヶ沢町 深浦町 板柳町 鶴田町 中泊町 人口 ( 人 ) 171,468 62,181 4,91 12,662 1,91 16,222 15,218 14,184 一般世帯数 55,134 22,16 11,47 4,228 3,725 4,849 4,385 4,461 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積:1,795 k m2 ( 県土の 18.7%) うち可住地面積 :68 k m2 ( 可住地面積比率 37.9%) 気象平年値: 平均気温 1.1 降水量 1213.mm 積雪深 81cm(2 月 )( 地点 : 五所川原市 ) < 西北地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 西北地域は 農業産出額と道路実延長では県平均を大きく上回るが それ以外の項目では すべて県平均以下の水準となっている 特に卸売業年間商品販売額と医師数は 県平均を大きく下回っている 域内総生産西北地域の域内総生産は 3,849 億円と 県内総生産の約 9% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは 政府等サービス 21.4% サービス業 2.1% などとなっている これを 県全体と比べてみると 農業が 8.1 と県平均の約 2 倍となっている一方 製造業や卸売 小売業では 県平均を若干下回っている 地域内総生産の経済活動別構成 西北地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 西北地域 農業 8.1 製造 7.8 建設 卸売 小売 不動産 サービス業 政府等サービス ,849 億円 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 医師数 (H16) ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 小売業年間商品販売額 (H16) 1 人当たり市町村民所得西北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (196.4 万円 ) から 平成 16 年度 (174.2 万円 ) までの間に約 11.3% の減少がみられる 一方で 県を 1 とした水準は 増減を繰り返しながらも 上昇傾向を示しており 直近の平成 16 年度は 8.9 と過去最高となっている ( 万円 ) 西北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 H 年度 資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) ( 水準 :%) 84 水準 青森県 % 2% 4% 6% 8% 1% 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は1% を超える 兆 3,4 億円 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは 農業 25.% サービス業 27.4% などとなっている 県全体と比べてみると 特に農業は 県平均の 2 倍以上となっており 県内で最も高い水準となっている これに対し サービス業従事者の割合は低く こちらは県内で最も低い水準となっている 西北地域 青森県 12.4 農業 製造 地域の就業人口構成 建設 卸売 小売 サービス % 2% 4% 6% 8% 1% 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) ,547 人 679,361 人

36 人口と世帯西北地域の人口は 昭和 55 年をピークに 減少を続けている 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口では 実数で約 2.5 万人 15~64 歳人口では 約 3.2 万人余りの減少がみられる 若い世代の大量の減少に対し 65 歳以上人口は この 25 年間で 約 2.5 万人あまり増加しており 県内で最も高齢化の進んだ地域となっている 西北地域の年齢 3 区分別人口の推移 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 24, ,488 21, ,17 181,834 25,186 29,36 177, ,452 35,225 41,749 46, ,9 13,27 122, ,847 11,35 12,597 47,58 42,275 35,257 29,762 25,545 22,2 ( 人 ) 25, 2, 15, 1, 5, S55 6 H 年資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 3 世代家族 22.8% 夫婦と子世帯 22.4% が大きな割合を占めている 特に 3 世代家族は 県内で最も高い割合となっており 大家族によって農業経営を維持している西北地域の暮らしぶりがうかがわれる 一般世帯の世帯類型別割合西北地域 人口動態西北地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 転出が転入を超える転出超過の状態がほぼ一定レベルで続いていたが 平成 15 年以降はさらにその数が増えて 年間 1, 人規模で人口が流出している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 7 年時点から既に 死亡数が出生数を上回る自然減となっており ( 県人口全体の自然減が始まったのは平成 11 年から ) 県内で最も人口減少スピードが速い地域となっている 社会増減自然増減人口増減 西北地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 自然減の内訳となる出生 死亡数の推移をみると 死亡数は増減を繰り返しながらもゆるやかな増加傾向となっている 一方 出生数は減少傾向となっているが 特に平成 12 年以降は 減少幅が大きくなっている ( 人 ) 2,5 西北地域の出生 死亡数の推移 2, 青森県 ,5 % 2% 4% 6% 8% 1% 1, 1 人暮らし夫婦のみ夫婦と子 1 人親と子 3 世代その他 5 出生 死亡 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 次に 世帯人員別世帯数割合を五所川原市 つがる市とそれ以外とに分けてみてみると 五所川原市は 県平均とほぼ同様の構成割合となっているが つがる市では 1 人及び 2 人世帯割合が極端に低く その分 5 人以上の世帯割合が高くなっている 婚姻数の推移をみると 全体として減少傾向にある中で 平成 14 年以降は 特に減少幅が大きくなっている 離婚数は 緩やかな増加傾向にあったが 平成 14 年をピークに 平成 年と減少 現在は下げ止まりの様相を呈している ( 件 ) 1, 西北地域の婚姻 離婚数の推移 婚姻数 離婚数 世帯人員が 1 人 人以上 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 )

37 合計特殊出生率の推移をみると 減少傾向ではあるものの 県値を上回って推移しており 人口流出が進む一方で 地域に残る人々の間では 一定の出生数が維持されていることを示している 合計特殊出生率の推移 青森県 西北五地域保健医療圏 1 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 労働力状態西北地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 減少傾向にある 一方で 非労働力人口は 高齢化の進展とともに 徐々に増加しており これにより労働力率 ( 労働力人口 /15 歳以上人口 ) は 低下傾向となっている ( 人 ) 16, 14, 12, 1, 西北地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) 非労働力人口完全失業者数就業者数労働力率 労 96,636 働力人 93,65 9,319 89,128 86,253 79,734 口 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 8, 6, 3,76 4,88 4,917 5,352 5,69 9, 昼間人口西北地域の昼間人口比率をみると 五所川原市は 1 を超えているものの 他市町においても 最も比率の低い板柳町でも 9.3% と 地域内での昼間人口比率に際立った差がない地域となっている 4, 2, 56,356 56,576 56,52 57,473 59,944 59,224 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く 15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 昼間人口の状況 総人口 他市町村か他市町村へら通勤 通学通勤 通学 ( 流入人口 ) ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a 五所川原市 62,177 8,66 6,74 63, つがる市 4,79 3,919 5,677 38, 鯵ヶ沢町 12,662 1,219 1,481 12, 深浦町 1, , 板柳町 16,222 1,699 3,267 14, 鶴田町 15,218 1,58 3,24 13, 中泊町 14, ,85 13, 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 西北地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流入数が最も多い五所川原市への流入元を縦軸方向でみていくと つがる市からの流入が 3,152 人と最も多く 次いで鶴田町 1,121 人 中泊町 1,118 人などとなっている 一方 五所川原市からの流出先を横軸方向でみていくと 域内で最も多いのはつがる市 2,195 人だが その他 ( 西北地域以外 ) への流出は 2,653 人とさらに多くなっており その内訳は 青森市 1,254 人 弘前市 1,49 人などとなっている 通勤 通学者の地域内移動の状況通勤 通学による流入数五所川原市つがる市鯵ヶ沢町深浦町板柳町鶴田町中泊町その他流出計うち通学者通五所川原市 2, ,653 6,698 (698) 勤つがる市 3, ,415 5,655 (1,87) 通鯵ヶ沢町 ,473 (278) 学深浦町 (225) によ板柳町 ,423 3,254 (45) る鶴田町 1, ,13 3,12 (418) 流中泊町 1, ,799 (35) 出数その他 1, ,616 () 流入計 8,37 3,896 1, ,697 1, ,655 うち通学者 (1,374) (444) (83) (3) (17) (59) (71) () 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 西北地域の労働力率は 男性 73.7% 女性 48.5% と いずれも県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) とほぼ同程度となっている これを年齢階層別でみると 男性は 25~59 歳の各階層でいずれも 9% を超える台形型で 2~24 歳と 6~79 歳の階層では 県を上回っている 女性は 2~24 歳の 75.8% と 4~44 歳の 78.1% を山とし 3~34 歳の 71.6% を谷とするゆるやかなM 字カーブを描いており 県とほぼ同様の形となっている (%) ~19 2~24 西北地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =73.7% 西北地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 =48.5% 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 西北地域青森県 6~64 65~69 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 西北地域青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上

38 < 西北地域の姿 > 1 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本的事項西北地域の面積は 約 1,795 平方キロメートルで県土占有率は 18.7% となっている 人口は 171,468 人で 人口密度は 95.6 人 / 平方キロメートルとなっており 県全体の人口密度の 人 / 平方キロメートルに比べ低い地域である 現在の構成市町村は 五所川原市 つがる市 鰺ヶ沢町 深浦町 板柳町 鶴田町 中泊町の 2 市 5 町となっているが いわゆる平成の大合併前は 1 市 7 町 7 村で構成されていた 合併の状況についてみると 五所川原市は 平成 17 年 3 月 28 日に 旧五所川原市 金木町 市浦村の 3 市町村が合併して誕生 つがる市は 平成 17 年 2 月 11 日に 木造町 森田村 柏村 稲垣村 車力村の 5 町村が合併し 青森県内 9 番目の市として誕生している 深浦町は 平成 17 年 3 月 31 日 旧深浦町 岩崎村の 2 町村が合併して誕生 中泊町は 平成 17 年 3 月 28 日 中里町 小泊村の 2 町村が合併して誕生している ( 西北地域管内図 ) 西北地域の気象は 夏季には内陸型の高温多湿だが 北部ではヤマセの影響を受けやすく 冬季は多雪で日本海からの西風が強く地吹雪が多発する また 日本海沿岸地帯では 対馬海流の影響で 年間を通じて比較的気温が高く 冬から春にかけては 風の強い日が多いのが特徴となっている 2 歩み石器時代の遺跡が数多く発見されている青森県 西北地域も例外ではなく数々の遺跡が発見されており これら遺跡から当時の人々の営みがうかがえる 縄文時代の遺跡として国指定の史跡となっているのが つがる市 ( 旧木造町 ) にある 2 つの遺跡 その 1 つである 田小屋野貝塚 は 縄文時代前期から中期の遺跡である 貝塚の多くは太平洋側に分布しているが この貝塚は日本海側の数少ない貝塚であり 縄文時代前期の竪穴住居のほか 貝類を中心に大量の骨が発見されている もう 1 つは 江戸時代から知られた遺跡である 亀ヶ岡石器時代遺跡 である この遺跡は縄文時代晩期の遺跡として有名であり 亀ヶ岡文化の由来ともなっている ここから出土した 遮 光器土偶 は 国の重要文化財として現在東京国立博物館に保管されている 西北地域の風景 亀ヶ岡石器時代遺跡の遮光器土偶 古代 五所川原市においては 前田野目川流域やその周辺に点在する溜池付近の丘陵斜面に窯を設け 須恵器を焼いていたことがわかっている 9 世紀後半から 11 世紀にかけてこの地において作られた須恵器は 青森県のみならず 秋田県 岩手県 北海道の遺跡から出土しており 当時の窯跡である 五所川原須恵器窯跡 は 古代の人々の生産と流通を理解する上で極めて重要な遺跡として国指定の史跡となっている 中世 津軽の地を治めた豪族安藤氏は 十三湖岸に位置する十三湊を拠点として数々の貿易を行い 栄華を誇ったと言われている 五所川原市 ( 旧市浦村 ) にある 十三湊遺跡 からは 調査によりほぼ当時のまま町並みや遺構が発掘され 当時の栄華が裏付けられた 十三湊遺跡の周辺にはほかにも多くの遺跡があり 最近では 福島城跡 の調査が行われるなど 今後の調査結果が期待されるところである 鰺ヶ沢町にある 種里城跡 は 津軽藩の始祖と仰がれる大浦光信が築いた城と言われている 南部氏により蝦夷地に追われた安藤氏の奪回を防ぐため 南部氏の家臣としてこの地に派遣された光信は 次第に津軽の地に勢力を伸ばしていった その後 光信から五代後の為信により津軽統一が成し遂げられることとなる 種里城跡は 津軽氏城跡 の一部として国の史跡に指定されている 近世 西北地域は 津軽藩の代々の藩主による新田開発とともに開拓されていった 現在のつがる市が位置する 津軽木造新田 開拓以前は一面不毛の名だたる湿地帯であったこの地は 津軽藩祖為信によって早くから開拓の要地として着眼され 代々の藩主により約 4 世紀の年月をかけ開拓されていった 板柳町の開拓も津軽藩の新田開発によって始まっており 正保 2 年 (1645 年 ) に津軽藩が幕府へ提出した津軽知行高之帳に初めて 板屋野木村 の地名が表れている 五所川原という地名も 新田開発の頃に誕生したと言われている 地名の由来は二説あり 一つは 平山日記 に書かれた 五所川原新田開発の際に 屈折した 5 か所に川原ができていた ことから村名になったというもの もう

39 一つは 八幡宮の御神体が 岩木川上流の御所からたびたび流れ着いた という言い伝えから付けられたというものである 江戸時代の主な流通手段として知られている 北前船 物資の流通 さらには文化を運ぶものとして その寄港地は賑わいをみせた 鰺ヶ沢町は 津軽藩の御用港として藩経済の拠点となり 西廻り航路のもたらす恩恵によりまちの全盛が築き上げられた また 深浦町は江戸中期から明治の中頃まで北前船の風待ち湊として賑わいをみせた 当時の賑わいは この地に残された船絵馬からうかがうことができる 明治 22 年 米国船チェスボロー号が つがる市 ( 旧車力村 ) 沖合で座礁し沈没するという事故が起こった 荒れ狂う海の中集落の漁夫達は 命を省みず船員の救助にあたり 23 人中 4 人の尊い命を奇跡的に救ったという 現在行われている チェスボローカップ水泳駅伝 は チェスボロー号遭難救助 1 周年を記念して 199 年からはじめられたイベントであり 勇気と愛は海を超える というキャッチフレーズで 世界各国から参加者が集まる一大イベントとなっている 3エピソード津軽のトランプ遊びと言えば 誰もが知っている ゴニンカン ゴニンカンは 江戸時代 南蛮貿易を通して伝わったとされるトランプゲームで 幕府の 江戸花札カルタ禁止令 により廃れていったものの津軽藩では徹底されず 五所川原をはじめとする津軽地方に根強く残ったゲームとされている 五所川原市では毎年 1 月 ゴニンカントランプ世界選手権大会 が開催されている 鰺ヶ沢町の国道 11 号沿いは 通称 焼きイカ通り と呼ばれている 一夜干しのスルメイカをその場で焼くお店が並んでいるこの通りは 季節には スルメイカがあちこちに干され その風景は西海岸のイカのカーテンとして知られている お店のおばちゃん達の暖かい接客と 目の前で焼かれる身の厚いスルメイカ 近くにいったら是非とも寄りたい場所の一つである 通りと言えば つがる市にも面白い通りがある その名も メロンロード つがる市の木造地区から車力地区にかけて 南北に延びる広域農道がそれである つがる市は国内有数のメロンの産地であり それを全国に知ってもらうため観光協会や関係農協が改名したのがこの通り 時期には メロンやスイカの直売店が並び 風物詩ともなっている 青森県は相撲王国として全国に名を成しており 中でも西北地域は相撲が盛んな地域といえるであろう 現在 角界で活躍中の関取 ( 十両以上の力士 ) のうち青森県出身者は 8 人 そのうち 5 人は西北地域出身者である ( 平成 2 年 1 月場所現在 ) この 5 人のうち 板柳町出身の人気力士高見盛を除く 安美錦 海鵬 将司 安壮富士の 4 人は深浦町出身で同じ相撲道場出身であることも注目したい 芸を磨くために全国行脚をしているという人が板柳町を訪れ 夏祭り期間中ということもありスタッフとして一緒に参加し 3 日間寝食を共にし 大物芸人となって恩返しする約束をして町を後にしたが 数日後の新聞に 芸人を騙る無銭飲食犯 として顔写真付きの記事となったことがある ちょっとビックリなエピソードたが 板柳町の人の優しさを現した話である 町名に鶴の名が付く鶴田町 その由来は 江戸時代に鶴が生息していたことから名付けられたと言われている 鶴田町では鶴にこだわったまちづくりを行っており 様々な施設に鶴の名前が付けられている 津軽富士見湖畔に広がる富士見湖パーク内の 丹頂鶴自然公園 では 実際に 12 羽の丹頂鶴が育てられている また ツルといえば 光輝く頭の方々の ツル多はげます会 も有名で 頭に吸盤を付けて引き合う綱引きトーナメントは 毎回楽しいイベントとしてマスコミに話題を提供している 27 年 6 月 北朝鮮から木造船で脱北してきた男女 4 人が一時保護されたのが五所川原警察署 普段は静かなこの警察署も このときばかりはマスコミが大挙して押し寄せ 駐車場はマスコミの車でいっぱい 周辺は取材記者やカメラマンなどで朝から夜までにぎやかであった 取材のカメラは 警察署の入り口に陣取るだけでなく 近隣の建物の屋根にまで上って撮影チャンスを狙うなど 一時期五所川原警察署は全国の注目の的となった 隣接する県五所川原合同庁舎の県庁生協は取材記者達の昼食や飲み物の調達先となり この事件の数日間は 思いもかけない特需となったとのこと 西北地域の風景 西海岸のイカのカーテン (2) 生産の状況 1 農林水産業西北地域は 農林水産業が盛んな地域である 農業についてみると 西北地域の農家戸数は 12,648 戸で県全体の 24.9% を占めており 農業産出額は 525 億円で県全体の 18.8% を占めている 西北地域は 古くから水稲栽培が盛んであり 水稲の作付面積 ( 平成 18 年 ) は 2,993ha と県全体の 39.4% を占め 水稲の一大産地となっている

40 西北地域の風景 ベンセ湿原のニッコウキスゲ

41 ある店づくりを行っており ゆったりとしたくつろぎの空間を味わえる 鰺ヶ沢町 深浦町のお店では 海彦山彦 地産地消メニュー を提供している 海彦山彦 地産地消メニュー 提供店とは 地元の農林水産物 ( 海の幸 山の幸 ) を使用した料理を観光客の方々に提供している宿泊 飲食施設で 使用している地元食材の産地表示を行っているところである 海彦山彦食の旅 と書かれたのぼりが目印 そのうち 深浦町 ( 旧岩崎村 ) の十二湖にある セミナーハウス白神勉強館 では 漁師や農家のお母さん方で作られた 白神地産地消の会 の方々が 春の山菜料理や冬の日本海の魚料理など 四季折々の旬の海の幸 山の幸を 地元の家庭で普段食べられているような素朴な味で提供しており 海彦山彦 地産地消メニュー 提供店のひとつとしてマスコミに登場する回数も少なくない 以前は青森県にも生息していたが 現在では北海道の一部にしか生息していない幻の魚 イトウ 鰺ヶ沢町では 昭和 6 年からイトウの養殖をしている 町内にイトウが食べられる店がいくつかあり 食事処 居酒屋じょじょ長屋 もそのひとつ 予約制でイトウ料理が食べられる イトウフルコース を味わってみるのはどうだろうか 秋の旬である鮭を豪快に鉄板の上で焼き 特製の味噌ダレと共に味わう 鮭のチャンチャン焼き 深浦町では 鮭の消費拡大を狙いとして毎年 1 月の第 3 の土 日に 津軽深浦チャンチャンまつり を開催しており そのおいしさに多くの参加者が舌鼓を打っている 祭りに来られなかった方におすすめするのは 深浦町の 広〆食堂 新鮮な海産物を使った料理はもちろん 一年を通じて鮭のチャンチャン焼きが食べられる 板柳町ふるさとセンター敷地内の青柳館にあるレストラン Ringo Work では りんごを使用した料理やデザートを提供している 中でもりんごをふんだんに使った特別料理 りんごの里定食 がおすすめ 要予約の定食だが お腹も心もいっぱいになる 鶴田町にある中華料理店 つるのたまご は 本格的な中華料理が手頃な値段で食べられるお店 こちらで毎日やっている大食いイベントは 知る人ぞ知るイベント 大ラーメン (3 人前 ) を 13 分 特大ラーメン (5 人前 ) を 23 分以内に完食したら無料というもの さらに特大ラーメンの完食にはお食事券まで付いてくるそうである 大食いの貴方はぜひチャレンジしてみてほしい 中泊町 ( 旧中里町 ) にある しじみ亭奈良屋 は しじみ汁 しじみ釜飯 しじみスパゲティなど十三湖名産のしじみを使った料理を味わえることで知られている しじみの料理をまとめて食べたいなら しじみのフルコース料理 しじみ三昧 がおすすめである 店内ではしじみも販売されており お土産も買える また 隣接した姉妹店 はくちょう亭奈良屋 では しじみ以外の料理も楽しめる 地の野菜や山菜がたくさん入った味噌仕立ての山菜肉鍋定食はぜひ食べてもらいたい料理のひとつ 小泊に行って魚介を食べるなら 中泊町 ( 旧小泊村 ) の すし定 はどうだろう 地元で水揚げされた旬の魚が食べられる にぎり寿司 ちらし寿司など 新鮮な魚介のおいしさてんこ盛り 定食も食べられる 今やB 級グルメの代名詞とも言われるラーメン ここ西北地域でもいろいろなラーメンが食べられる 津軽ラーメン街道 は 五所川原市の ELMショッピングセンター に平成 16 年 2 月に開設したラーメンのテーマパーク ここでしか食べられないラーメンを求めて 内外から多くのお客が訪れている 五所川原市の立佞武多の館裏にある 亀乃家 約百年の歴史のあるそば屋だが かき揚げが載った 天中華 が隠れた名物 さっぱりしたスープの中華そばにホタテの貝柱がたっぷり入ったかき揚げがうまい 五所川原市 ( 旧金木町 ) にある金木観光物産館 マディニー 内にある郷土料理 はな では 太宰治の好きだった根曲がり竹とわかめの入った 太宰らうめん が食べられる 津軽定番の醤油味煮干しだしスープに津軽のチリチリ細麺であっさりとした味わい 金木名物 馬刺 を使ったにぎり寿しや 津軽の名産おにぎり 若生のおにぎり も評判である 十三湖名物しじみをたっぷり使った しじみラーメン は 十三湖周辺のお店の定番ラーメン なかでも 五所川原市 ( 旧市浦村 ) にある ドライブイン和歌山 はしじみラーメンの元祖の店である しじみのエキスたっぷりのスープは後を引く美味しさ 鰺ヶ沢町でラーメンといえば 食事処民宿なおじろう の なおじろうチャンポン が有名 ホタテ 蟹 ツブ貝 サザエ エビなど魚介類がたっぷり入ったチャンポンは びっくりするほどのボリュームを誇る チャンポンのほか各種定食類も美味しいことで評判 深浦町にある 海鮮市場ピアハウス のお食事処で人気なのは 魚介類たっぷりの 特製ふかうらラーメン 値段も手ごろな人気の一品 新鮮な食材を活かした各種料理も評判 ピアハウスでは毎日獲れたての魚介類を多数取り揃えており 地元で採れた野菜や地元料理の惣菜などが並ぶ産地直売コーナーもおすすめ 西北地域の風景 権現崎の夕陽

42 3 地域県民局職員 Bが勧める買いどころの新鮮で安全 安心な食物の提供をしている 赤 ~いりんドライブの途中に立ち寄るのは やはり道の駅 西北地ご の加工品 つくねいも かぼちゃ ほっこり姫 な域にも特色ある 5 つの道の駅があり 多くの人で賑わってど 五所川原市の特産品がおすすめ いる つがる市 ( 旧柏村 ) にある つがる市柏特産品直売所 五所川原市 ( 旧市浦村 ) にある 道の駅十三湖高原トは 地元生産物にこだわった 新鮮 低価格な野菜果物をーサムグリーンパーク は 十三湖近くの高台の牧草地に販売する施設である 昔ながらの しとぎ餅 は 一つ一ある施設 十三湖名産のしじみに関する商品が充実していつが手作りで 家庭の味が堪能できる る 中でも しじみのエキスを抽出して作った栄養ドリンつがる市 ( 旧車力村 ) にある むらおこし拠点館フラックやカプセルは敷地内の工場で作られており お土産にもト は 農業などの体験と物産品の直売を行う施設である おすすめ 店内にあるレストランでは しじみラーメン 物産品直売コーナーでは 地元の人が丹誠込めて作りあげのほか しじみの入った 十三湖カレー も食べられる た四季折々の特産品がずらりと並んでおり 中でも地元のつがる市 ( 旧森田村 ) にある 道の駅もりたアースト牛蒡を使ったうどん 牛蒡めん美人 は大好評 食材供給ップ は つがる地球村 の先端に位置することから名付コーナーでは 特産 メロン の果肉入りソフトクリームけられた施設である 観光案内や物産の紹介販売コーナー が食べられる レストランが設置されているほか JA 直売所 地酒の店鰺ヶ沢町にある 海の駅わんど は 観光 イベント なども並んでいる 敷地内にある旧増田家邸宅は約 1 年宿泊案内のほか 鰺ヶ沢の沖合で獲れた新鮮な魚介類の販以上前に建てられた茅葺農家で 中にある 創作そば処萱売 丹精込めて作った四季折々の野菜の直売など 鰺ヶ沢のしずく では自家製そばを味わうことができる の魅力をぎゅっと詰め込んだ施設である 地元の民宿 東深浦町にある 道の駅ふかうらかそせいか焼き村 洋赤羽 で作っている 金鮎押寿司 が手に入るのもここ とれたての魚介類はもとより 新鮮な野菜や手作りのお総一日 3 個の限定商品なので 欲しい方はお早めに 菜などが手に入る 日本海を一望できる美しい場所にある深浦町 ( 旧岩崎村 ) にある津軽国定公園十二湖のまさにことにも注目されたい 玄関口 JR 十二湖駅に直結しているのが 十二湖駅産直コ鶴田町の特産品や農産加工品を買うなら 道の駅つるたーナー 新鮮な農水産物や加工品を販売する産直コーナー鶴の里あるじゃ 施設内には大豆 米加工施設もある 生は JR 五能線の人気列車 リゾートしらかみ から降り立産量日本一を誇るスチューベンぶどうを原料としたワインった観光客でいつも賑わっている また 十二湖鶏頭場のやジュースのほか 大豆発酵食品のテンペや 米粉パンな池のほとりにある 奥十二湖挑戦館 は 民俗資料の展示どちょっと面白い食べ物も売られている コーナーなどがあり 十二湖散策の途中の休憩場所として最適 深浦町の特産品の販売コーナーもある トマトがシンボルマークの 中泊町特産物直売所ピュア は 中泊町 ( 旧中里町 ) にある産直施設 特産品及び加工品 取れたて野菜や栽培した花き等を販売している ブルーベリードーナッツ ハトムギしとぎ 等がおすすめ 敷地内にはブルーベリー展示農園等もある 美味しいお菓子が欲しい方には 西北地域にはおすすめのお店が数多くある 五所川原市の立佞武多の館近くにある あげたいの店 で販売されている あげたい は ぎっしりとあんが詰まった鯛焼きを油で揚げたお菓子 知る人ぞ知る五所川原市の隠れた名物である 外側のカリッとした食感と内側のモチっとした食感のバランスと甘すぎないあんこ サッとまぶした砂糖の甘みがマッチした絶妙な味は 食べた人を虜西北地域の風景 岩木山と鶴の舞橋 にする 中に餅とあんこが入った 虫送り最中 は 五所川原市中泊町 ( 旧小泊村 ) にある 道の駅こどまりポントマの 不二屋製菓 のお菓子 五所川原のお土産は これにリ は 国道 399 号竜泊ライン沿いにある施設 小泊なら決めているという人も少なくない 立佞武多羊羹 立佞ではの海産物や加工品が豊富 観光シーズンには多くの武多囃子 といった立佞武多にちなんだお菓子もおすすめ 人々で賑わう 2 階にあるレストラン竜泊では 新鮮な海地元色豊かな銘菓を作っているのが五所川原市の お菓の幸を使ったメニューが楽しめる 子のハンザワ 立佞武多まんじゅう や 奥津軽 五豊富な農林水産物が特色の西北地域 地元で作られた新所の餅 といったお菓子は どこか懐かしい味に新しさを鮮な農林水産物を買うなら産直施設もおすすめである 加え好評を得ている まるっと新鮮館 は五所川原市にある農産物直売所 五所川原市大町にある 洋菓子店カルネドール は 季 JA 五所川原の組合員約 5 名の会員が主体となり 地元産

43 節のフルーツを使った美味しいケーキを作っている 五所深浦町の 潤口観音もち は 約 7 年ぶりに復活したお川原特産のつくね芋を使った つくね芋のまんじゅう や菓子 昭和初期に作られていた深浦の名産が円覚寺前の門 立佞武多の立っちゃん といったお菓子もおすすめであ前広場の完成と同時に復刻 味噌味 黒ごま味 オリジナる 店内には喫茶もあり スィーツのほか軽食も食べられルの 3 種類の味がある 深浦町観光協会 ( 風待ちの館 ) のる これまで 地吹雪パフェ や 立佞武多パフェ などみで限定販売されているレア商品 深浦町を訪れた際には地域の特色を活かした期間限定パフェが公開されており 買って食べてみてはどうだろう 今度はどんなパフェが作られるか楽しみのひとつでもある 西北地域を観光し 体験し お土産を買うなら 観光物五所川原市 ( 旧金木町 ) にある 多古軒 は 町内の人産施設や体験施設などに行ってみるのがよいだろう に親しまれているたこ焼き屋 昔懐かしい雰囲気のある小須恵器の一大生産地であった五所川原市金山の地で作らさなお店で たこ焼きやお好み焼きを作っている 1 月れる 津軽金山焼 は釉薬を一切使わずに 13 度の高温から4 月までの間売られる パンダ焼き は 冷めても美でじっくりと焼きあげて固める焼き締めという手法で 深味しい季節限定の逸品である みのある独特の風合いをそなえた焼き物である 津軽金山焼の窯場には 展示館や販売コーナー 陶芸教室などがあり 多くの来訪者で賑わっている また 金山焼の器を使った料理が食べられるレストランも併設されており 石窯で焼かれるピザと自家焙煎のコーヒー豆パウダーのかかったソフトクリームは特におすすめ 五所川原市にある立佞武多の館 1 階の物産ホール 花しょうぶ では 五所川原市の菓子や酒 工芸品など様々な物産が販売されている 常設されている立佞武多の展示を見て ゆっくりお土産を選んでほしい 五所川原市の特産品である 赤 ~いりんご 関連商品も手に入る また オープンカフェプラム で販売されている 赤いりんごのシャーベット や お豆腐屋さんの豆乳ソフト を食べながら一休みするのもよいだろう 太宰治記念館斜陽館 津軽三味線会館 を訪れたら必ず立ち寄りたいのが 五所川原市 ( 旧金木町 ) にある 金木観光物産館マディニー 旧金木町を中心とした周辺の観光スポットの紹介や お土産に最適な物産品の販売 郷土料理が味わえる飲食設備を完備している 若生こんぶ や 蒔田本梅干 はとむぎかりんとう など 地域の物産が特におすすめ 学んで 遊んで 泊まれるりんごの里がキャッチフレー西北地域の風景 五所川原立佞武多祭り ズの 板柳町ふるさとセンター りんごにこだわった複合施設として多くの来訪者が訪れる 施設内の りんごワー板柳町でりんごのお菓子といえば お菓子のくめた のク研究所 で販売されている アップルファイバークッキ アップルケーキ りんごそのままの形をしたケーキは ー は りんご繊維が入ったヘルシーなクッキー 甘さをお土産にもぴったり 控えた素朴な味わいがりんごの香りとともに広がる 体験あんぱんといっても板柳町の 川口あんぱん はちょっ施設では りんごの木の皮を使った 林寿工芸 や りんと違う 明治の頃から作られているこのあんぱんは 白あごの草木染め りんごの木の灰を練り込んで作る陶芸品んを麦の粉の生地で包んだお菓子 ほどよい甘さとふんわ 板柳焼き などの体験もできる りとした生地の食感がたまらない 深浦町にある ウェスパ椿山 は 物産販売施設や体験板柳町と言ってすぐに出てくるのが 一戸菓子店 の ジ施設 飲食施設 宿泊施設が揃った複合施設として多くのャンボシュークリーム カスタード チョコ つぶあんの観光客が訪れる 物産では 地場産品を使用した つるつ 3 種類で 手頃な値段と味の良さから板柳町に行った際にるワカメ や 冬堀人参じゅうす が有名 併設されていはぜひ買って食べたいお菓子である る 白神ガラス工房 HOO では ガラスの特性を活かした鰺ヶ沢の銘菓といえば 鯨餅 北前船で京から日本海伝創作体験が可能である いに広まったと言われるこのお菓子 名前の由来は 鯨の同じく深浦町 ( 旧岩崎村 ) にある サンタランド白神 肉の断面に似ていたことからだとか 町内には昔 4 軒の店は サンタクロースのふるさとであるフィンランド国ラヌがあったというが 現在は 青海堂 と 村上屋 の隣りア郡と姉妹都市の締結をしたのを機に建設された施設であ合った2 店舗で作られている 元祖 青海堂 本舗 村る 物産館ではサンタグッズや岩崎地区の特産品が売られ上屋 両方の店の鯨餅を食べ比べてみるのも一興であろう

44 ており 白神山地のふもと十二湖内で採水したミネラルウォーター 白神山地のブナ林の水 や地ビール 白神ビール も手に入る また サンタポストやサンタホール ログハウスのコテージやレストランなどの施設がある (4) その他 1 映画 ドラマロケ地西北地域の自然や風土は 映画やドラマのロケ地として利用されている 津軽を舞台にしたNHKの大河ドラマ いのち (1986 年 ) では 津軽の様々な場所がロケ地となっているが 鰺ヶ沢町でも 三田佳子演じるヒロイン未希と恋人役の役所広司演じる直彦が寄り添って歩いた川尻海岸や鳴沢駅がロケ地として使われている また 鶴田町では 旧水元小学校を利用して運動会などのシーンが撮影された 深浦町 ( 旧岩崎村 ) にある津軽国定公園 十二湖 を代表する名湖 青池 青インクを流し込んだような真っ青な色は 訪れた者に自然の神秘を感じさせる この不思議な池の青さが NHK5 周年記念ドラマ 川 いつか海へ (23 年 ) にも登場している 西北地域の風景 十二湖青池 新田次郎原作の映画 八甲田山 (1977 年 森谷司郎監督 ) は全国的に有名 撮影は 実際に真冬の山中でロケを行い 過酷な八甲田山の冬を映像に残しているが 鰺ヶ沢町でもロケが行われ 岩木山麓の長平地区での冬山の撮影では 地元の消防団員がエキストラとして出演している 五木寛之のベストセラーを映画化した 四季 奈津子 (198 年 東陽一監督 ) には 板柳町の旧畑岡小学校がロケ地として使われている 八戸市出身の作家三浦哲郎原作の映画 夜の哀しみ (21 年 岡泰叡監督 ) は 主演の平淑恵が女性の情念を演じきった作品である この映画は 深浦町を中心に鰺ヶ 沢町や五所川原市など西北地域の市町の協力を受けて撮影が行われている 最近の映画では 宮沢賢治の同名の小説を実写化した 銀河鉄道の夜 (26 年 秋原正俊監督 ) において 五所川原市 つがる市 中泊町での撮影が行われている 主演は谷村美月 劇中にはストーブ列車として知られている津軽鉄道が銀河鉄道として登場しており 幻想的なイメージを高めている 明治の文豪幸田露伴原作の映画 五重塔 (27 年 秋原正俊監督 ) 主演は 元ボクシング世界王者のガッツ石松 五所川原市を舞台に五重塔の陶器を制作する姿を描いたこの作品は 津軽金山焼の全面協力を受け制作されており 映画の随所には 津軽の自然 風土が織り込まれている 同じ秋原正俊監督の作品では 八戸市を舞台とした 伊藤の話 が県内第 3 作目として制作中であるが 五所川原市の 旧平山家 もロケ地として使用されている 2ゆかりの著名人旧満州国皇帝 溥儀の侍従長を務めた工藤忠氏 (1882~ 1965) は 板柳町出身である 平成 19 年 7 月に生家が改修され 子孫の方が私設資料館 工藤忠閣下生家皇帝の森 として工藤家に残る礼服や手紙などを公開している 走れメロス 津軽 お伽草子 人間失格 などの作品で知られる作家の太宰治氏 (199~1948) は 五所川原市 ( 旧金木町 ) 出身 日本はもとより 世界的にも有名で 没後 6 年以上の歳月が経過しているにもかかわらず 時代 国境を越えて たくさんの人に愛読されている 作曲家の上原げんと氏 (1914~1965) は つがる市 ( 旧木造町 ) 出身 作曲家になることを夢見て上京し 厳しい下積み時代を経て 国境の春 でデビュー 岡春夫と組んだ曲が次々とヒットし 一躍人気作曲家となった 作曲した曲は 東京の花売り娘 港町十三番地 東京のバスガールなど三千曲 岡春夫のほか 美空ひばり コロムビアローズ 島倉千代子 五木ひろしなど 多くの歌手に曲を提供している 歌手といってすぐに思い出されるのは 五所川原市 ( 旧金木町 ) 出身の吉幾三氏 (1952~) デビューから 35 周年を迎え 演歌の大御所として多くのファンを引きつけ止まない 地元にある公式グッズ販売店 いくぞうハウス では 吉氏関連商品の販売のほか ゆかりのあるアイテムの展示コーナーも設置されている 営業期間は桜が咲くころ (4 月下旬 ) から寒くなるまで (1 月下旬 ) また 独特の歌声で雰囲気のある歌手 三上寛氏 (195 ~) は 中泊町 ( 旧小泊村 ) 出身である 情念を込めて歌うその歌は 怨歌とも呼ばれ 聴く者の心に強い印象を与える スポーツ界では なんといっても相撲関係者が有名である そのうちの何人かを紹介すると 第 63 代横綱の旭富士正也氏 (196~) は つがる市 ( 旧木造町 ) 出身 幕内優勝経験 4 回 現在の安治川親方である 現役親方としてはほかに 五所川原市 ( 旧金木町 ) 出身

45 の二子岳武士氏 (1943~) が 荒磯親方として後進の指導にあたっている また 中泊町 ( 旧中里町 ) 出身の出羽の花義貴氏 (1951~) は 出羽海部屋において出来山親方として指導にあたっている 引退した力士では 鰺ヶ沢町出身の舞の海秀平氏 (1968 ~) が タレント スポーツコメンテーターとしてテレビの世界で活躍している 現役時代は 小兵ながら技のデパートの異名を持ち 軽快な取り口で人気を博した 鰺ヶ沢町の 海の駅わんど 2 階には 鰺ヶ沢相撲館舞の海ふるさと桟敷 があり 出身力士の紹介を行っている 陸上選手の福士加代子氏 (1982~) は 板柳町出身 五所川原工業高校卒業後 2 年にワコールに入社 3, メートル 5, メートル ハーフマラソンの日本記録保持者であり 今後の活躍も期待される 野菜 果物を供給する体制づくり 子どもの頃からの食の大切さや食文化の継承と食育推進体制の強化など 6 つの基本方針を掲げており みんなが健康で長寿の町づくりを目指す指針となる条例 米どころ津軽ならではの条例である 2 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組つがる市では 農産物を中心とした 食 や美しくも厳しい自然 伝統 文化など 地域の特性を つがる ブランドとして全国発信し 農業 観光 文化イベント等 あらゆる分野の総合的なイメージ戦略に取り組むことで 地域活性化と郷土に対する誇りの醸成を図る つがる 総合ブランド化事業に取り組んでいる そのひとつとして実施されている つがる市農産物ブランド化推進事業 では ブランド化推進農産物として8 品目 ( コメ リンゴ メロン スイカ ネギ ナガイモ トマト ゴボウ ) を定め PRを図っている 8 品目が組み合わされたキャラクター つがーるちゃん の可愛さも注目である 鰺ヶ沢町で行っている 鰺ヶ沢マッチングファンド助成事業 は 行政と民間が連携して取り組んでいる事業である 市民からの出資で作られた風力発電所 市民風車わんず の収益金と利益配当金の出資者からの寄付に鰺ヶ沢町が補助金を拠出し運営されるこのファンドは 鰺ヶ沢町の活性化を願う各種団体等の活動に大きく貢献している 西北地域の市町の中には 特色ある条例を制定しているところが多い これら条例は 名称のユニークさだけに目がいきがちだが 非常に有意義な内容となっている りんごの産地として独自の取組を行っている板柳町では 平成 14 年 12 月に りんごまるかじり条例 を制定している この条例の正式名称は りんごの生産における安全性の確保と生産者情報の管理によるりんごの普及促進を図る条例 であり 消費者が安心して安全なりんごを食べることができるシステムを整備することにより 健康食品であるりんごの普及促進を図り 国民の健康づくりに貢献するとともに 板柳町のりんご関連産業の振興に資することを目的としている 青森県が世界に誇るりんごを安心して消費者に食べてもらいたいという板柳町の心意気がよく表れている 平成 16 年 3 月に制定された鶴田町の 鶴田町朝ごはん条例 この条例は 町民一人ひとりが ごはん を中心とした食生活ができる環境づくりと消費者に安全で安心な米や 西北地域の風景 板柳町ふるさとセンターのりんごの花 また 中泊町は 平成 18 年 12 月に もったいない条例 を制定している この条例の正式名称は 中泊町もったいない町民運動による循環型まちづくり条例 となっており もったいない町民運動による循環型まちづくりに関する基本的事項を定め 町 町民及び事業者が協働してまちづくりに取り組み 自然豊かで活力ある中泊町を形成し 次の世代へ引き継ぐことを目的としている 使い捨て社会から適量生産 適量消費 最小廃棄の循環型社会へ転換し 限りある地球資源を守り 中泊町の豊かな大地の恵と海の幸を将来に引き継ぐことを目指したこの条例の趣旨は 中泊町に限らず 誰もが考えていかなければならない内容である (2) 民間の取組五所川原市と中泊町の間を走る津軽鉄道 ストーブ列車として知名度のあるこの鉄道をこよなく愛する有志によって結成された 津軽鉄道サポーターズクラブ は 多くの方に津軽鉄道の現状を知ってもらい乗客を増やすこと さらには 津軽鉄道を活用して地域全体を活性化して元気にしていくための市民主導の活動を展開している 津軽鉄道うたごえ列車 イベントや 津軽鉄道沿線マップ の作成 津軽鉄道沿線モデルツアー 地域をあげたもてなしツアー など 次々に企画されるその取組は注目されている 津軽の冬の厳しい気候を示すものと言えば 地吹雪 吹きすさぶ風で積もった雪が地面から舞い上がるこの気象現象は 冬の津軽のやっかいものとして 津軽の人々に嫌われてきた これを逆手にとって地域おこしに活用したのが 五所川原市 ( 旧金木町 ) を中心に実施されている 地吹雪体験ツアー 今や地域おこしの企画として全国的に有名なイベントとなっている このツアーを主催しているのが 津軽地吹雪会 1998 年に始まった最初の実施から 21 回目を迎え 今後の展開が期待される fあおもり映画祭 補助金に頼らず独立採算で県内のネッ

46 トワークを組み運営されるこの映画祭は 平成 19 年度までに 16 回開催され 多くの観客に支持されているイベントである このひとつとしてつがる市で実施されているのが 縄文メロンアワード映画祭 映画文化を基軸とした交流により まちおこしと人材の育成を図り つがる市の特産品であるメロンの普及 宣伝にも取り組むとされるこの映画祭 平成 19 年度には 映画監督の秋原正俊氏と俳優のガッツ石松氏を迎え映画討論会も行われた ホームページ五所川原市 つがる市 鰺ヶ沢町 深浦町 板柳町 鶴田町 中泊町 中泊町博物館 五所川原商工会議所 五所川原市観光協会 鰺ヶ沢町観光協会 fあおもり映画祭公式サイト 立佞武多の館 NPO 法人かなぎ元気倶楽部 ( 株 ) ルネサスハイコンポーネンツ 東芝メディア機器株式会社 ウェブ東奥 陸奥新報 フリー百科事典 ウィキペディア (Wikipedia) 日本相撲協会 まるごと青森 青森県教育庁 青森県文化観光情報サイト / アプティネット 青森 道の駅 情報提供システム あおもり産品情報サイト青森のうまいものたち 西北地域の風景 津軽鉄道と芦野公園の桜 鰺ヶ沢町で開催される 白神杯鰺ヶ沢トライアスロン大会 は はまなす公園を主会場にして行われる大会である 昭和 61 年にはじまったこの大会は 町民ボランティアに支えられながら毎年開催され 今や一大大会となっている 実情にそぐわない国の規制について地域を限定して改革する構造改革特区制度 この制度を利用した どぶろく特区 を活用しているのが 深浦町 ( 旧岩崎村 ) にある ペンション美洋館 平成 16 年度に国の認定を受けた 白神のふもとどぶろく特区 を活かして どぶろくを製造し 自然豊かな地元の食材を使った独自の料理と組み合わせ宿泊者に提供している りんごの産地として知られる津軽では 収穫期になるとりんごの盗難が起こり関係者の頭を悩ませている このことは 板柳町においても例外ではなく 警察署が音頭を取り 民間事業者や防犯関連団体の方がパトロール隊を結成している パトロールの際には 青い回転等を車に取り付け 町小学校教諭山内一泰氏が真っ赤なりんご畑をイメージじて作曲したBGMを流しながら りんご畑を見回っている < 参考資料 > 書籍等五所川原市の歴史と観光のテキストブック つがる市市勢要覧 27 鰺ヶ沢町勢要覧 23 深浦町勢要覧 26 2 年板柳町勢要覧 鶴田町勢要覧 中泊町勢要覧 世界農林業センサス 第 53 次青森農林水産統計年報 平成 17 年国勢調査 平成 17 年青森県の工業 青森県 QR 産直めぐり Road & Guide サーベイ青森

47 上北地域県民局 合計 十和田市 三沢市 野辺地町 七戸町 六戸町 横浜町 東北町 六ヶ所村 おいらせ町 人口 ( 人 ) 215,589 68,359 42,425 15,218 18,471 1,43 5,97 2,16 11,41 24,172 一般世帯数 76,33 25,262 15,855 5,852 5,83 3,184 1,87 6,1 4,5 7,976 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積:2,9k m2 ( 県土の 21.8%) うち可住地面積 :819k m2 ( 可住地面積比率 39.2%) 気象平年値: 平均気温 9.4 降水量 961.3mm 積雪深 52cm( 地点 : 十和田市 ) < 上北地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 上北地域は 卸売業年間商品販売額と医師数では県平均を下回るが それ以外の項目では ほぼ県平均あるいはそれ以上の水準となっている 特に 農業産出額と製造品出荷額等の水準は著しく高く 農業と工業の強みを合わせ持つという 県内では他に見られない特徴がある 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 上北地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 医師数 (H16) ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 小売業年間商品販売額 (H16) 1 人当たり市町村民所得上北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (249.6 万円 ) から 平成 16 年度 (218.4 万円 ) までの間に約 12.5% の減少がみられる 県を 1 とした水準は 増減を繰り返しながらも 1 を上回って推移しており 県内経済の底上げに貢献している地域である 域内総生産上北地域の域内総生産は 7,573 億円と 県内総生産の約 18% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは 製造業 21.2% 政府等サービス 18.7% サービス業 17.2% などとなっている これを 県全体と比べてみると 特に製造業割合は著しく大きく 県の 2 倍にも及んでいる 農業 卸売 製造 建設 小売 不動産 サービス 政府等サービス 7,573 億円 4 兆 3,4 億円 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は1% を超える 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 32.3% 卸売 小売業 14.2% などとなっている 県全体と比べると 製造業 建設業が若干高く 卸売 小売業は低くなっているが 他は県の構成とほぼ同じような割合となっている 地域の就業人口構成 ( 万円 ) 上北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 ( 水準 :%) 16 水準 14 上北地域 農業 製造業 建設 卸売 小売 14.2 サービス ,744 人 青森県 ,361 人 H 年度 資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) % 2% 4% 6% 8% 1% 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 )

48 人口と世帯上北地域の人口は 増減を繰り返しながらも 長期間ほぼ横ばいを維持してきた 一方 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口は 実数で約 2.2 万人減少しているのに対し 65 歳以上人口は 逆にほぼ同数増加しており この地域においても少子高齢化は確実に進行している ( 人 ) 25, 2, 15, 上北地域の年齢 3 区分別人口の推移 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 216,588 22, , , ,24 215,443 17,722 21,351 26,587 33,475 41,282 47,81 人口動態上北地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 近年になって転出が転入を超える転出超過が激しくなっており 平成 16 年には 年間 1,3 人を超える人口が流出している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 16 年には 死亡数が出生数を上回る自然減となっており ( 県人口全体の自然減が始まったのは平成 11 年 ) 自然減が始まったのが県内で最も遅かったとはいえ 上北地域も 既に人口減少局面に突入している 上北地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 5 1, 144, , , , , , , 54,131 51,29 44,22 38,984 34,873 31,885 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 社会増減自然増減人口増減 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 1 人暮らし世帯 26.6% と 夫婦と子世帯 25.3% が大きな割合を占めており 県全体とほぼ同様の構成割合となっている 一般世帯の世帯類型別割合上北地域 自然減の内訳となる出生 死亡数の推移をみると 出生数は 近年まで ごくゆるやかな減少傾向で推移していたが 平成 15~16 年の大幅な社会減の影響を受けた形で 平成 17 年には大きく落ち込んでいる 一方 死亡数は 平成 9 年を底に上昇傾向が続いており 今後もこの傾向は続くものと思われる ( 人 ) 上北地域の出生 死亡数の推移 2,5 青森県 , % 2% 4% 6% 8% 1% 1,5 1, 1 人暮らし夫婦のみ夫婦と子 1 人親と子 3 世代その他 5 出生 死亡 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 次に 世帯人員別世帯数割合を十和田市 三沢市とそれ以外とに分けてみてみると 2 市においては 1 人暮らし世帯割合が高くなっている 2 市以外では 5 人以上の世帯割合が高くなっているが 1 人暮らし世帯割合も 23.1% と 郡部としては 高い割合となっている 世帯人員が 1 人 人以上 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 婚姻数の推移をみると 平成 15 年に落ち込んだ後は 横ばいが続いている 離婚数は 緩やかな増加傾向にあったが 平成 15 年以降は ほぼ横ばいの傾向がみられる ( 件 ) 上北地域の婚姻 離婚数の推移 1,4 1,2 1, 婚姻数 離婚数 年 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 )

49 合計特殊出生率の推移をみると ゆるやかな減少傾向で推移しているものの 県値を大きく上回っており その差は年々広がっている 青森県 合計特殊出生率の推移 上十三地域保健医療圏 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 昼間人口上北地域の昼間人口比率をみると 1 を超えているのは 十和田市 三沢市 六ヶ所村となっている 中でも六ヶ所村には 村人口の 4 割を超える 4,638 人が 他市町村から流入してきている また 下田町の昼間人口比率は 地域内で最も低い 85.4% となっており 町人口の 35% を超える 4,98 人が 通勤や通学で町外へ出ている 昼間人口の状況 総人口 他市町村から通勤 通学 ( 流入人口 ) 他市町村へ通勤 通学 ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a 十和田市 68,358 6,77 5,728 69, 三沢市 42,48 6,929 5,472 43, 野辺地町 15,216 1,581 2,199 14, 七戸町 18,471 2,168 3,88 17, 百石町 1,1 2,64 2,93 9, 六戸町 1,43 1,982 2,856 9, 横浜町 5, , 東北町 2,16 1,887 3,852 18, 下田町 14,171 2,914 4,98 12, 六ヶ所村 11,275 4, , 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 上北地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流入数が最も多い三沢市への流入元を縦軸方向でみていくと 十和田市 下田町などから 1~2 千人規模で 三沢市へ流入していることがわかる また 六ヶ所村への流入が最も多いのは三沢市の 1,485 人である 通勤 通学者の地域内移動の状況 通勤 通学による流入数 十和田市三沢市野辺地町七戸町百石町六戸町横浜町東北町下田町六ヶ所村その他流出計うち通学者 十和田市 1, ,929 5,696 (742) 通三沢市 ,485 1,354 5,449 (734) 勤野辺地町 ,19 (243) 七戸町 1, ,81 (385) 通学百石町 ,736 2,921 (222) に六戸町 1, ,842 (267) よ横浜町 (117) る流東北町 ,844 (72) 出下田町 388 2, ,375 4,891 (526) 数六ヶ所村 (16) その他 2,23 1, ,5 1,267 8,77 () 流入計 6,76 6,854 1,579 2,121 2,45 1, ,881 2,97 4,636 8,822 うち通学者 (99) (88) (43) (33) (298) (189) (13) (2) (9) (6) () 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 労働力状態上北地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 近年 ほぼ横ばいを維持している これに対し 非労働力人口は 一貫して増加傾向にあり これにより労働力率 ( 労働力人口 /15 歳以上人口 ) は 低下傾向となっている ( 人 ) 2, 18, 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 15,612 3,485 上北地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) 労働力人口 非労働力人口完全失業者数就業者数労働力率 18,26 17, ,541 4,673 4,245 5,83 113,627 18,31 5,484 7,978 53,113 56,443 58,544 6,926 64,925 66,553 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く 15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 上北地域の労働力率は 男性 75.5% 女性 52.5% といずれも県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) よりも高い値となっている これを年齢階層別でみると 男性は 25~59 歳の各階層で いずれも 9% を超える台形型となっており 県とほぼ同形である 一方 女性は 県と同様ゆるやかな M 字カーブを描いているものの 45~49 歳における労働力率 8.1% は この年代としては県内で最も高く さらに 2 代よりも 4 代の労働力率が高いという 他ではみられない特徴がある そこで 45~49 歳女性の産業別就業構成を調べてみると 特に 農業と製造業の割合が県平均よりも高くなっており これら産業が雇用を吸収しているものと思われる (%) ~19 2~24 上北地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =75.5% 上北地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 =52.5% 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65~69 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 上北地域 青森県 5~54 55~59 6~64 65~69 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 上北地域 青森県 7~74 75~79 8~84 85 歳以上

50 < 上北地域の姿 > 1 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本的事項上北地域は 県の東南部に位置し 北部は陸奥湾に 東部は太平洋に面しており 西部は奥羽山脈に接している 市町村は 十和田市 三沢市 野辺地町 七戸町 六戸町 横浜町 東北町 六ヶ所村 おいらせ町の 2 市 6 町 1 村で構成され 面積 2,89.61 km2 人口 215,589 人 人口密度 人 / km2 ( 平成 17 年国勢調査 ) となっている 平成の大合併により 十和田市 (H 旧十和田市 十和田湖町 ) 七戸町(H 旧七戸町 天間林村 ) 東北町 (H 上北町 旧東北町 ) 及びおいらせ町 (H 下田町 百石町 ) の 4 市町が誕生した ( 上北地域管内図 ) 上北地域は 東青 中南 三八 下北の各地域と隣接し 国道 4 号や 12 号等による道路網を形成しているほか 鉄路として東北本線 大湊線 十和田観光電鉄 空路として三沢空港を有するなど交通の要衝であり 21( 平成 22) 年度には東北新幹線全線開業により七戸町に新駅が設置される 気象は 夏期の 7 月から 8 月は偏東風 ( ヤマセ ) が発生し 低温多湿で日照不足のため農作物に冷害をもたらすことがある また 12 月から 3 月中旬までの約 4 ヶ月間は比較的北西の季節風が強く 山間部では多雪寒冷の気象条件をもたらすが 平野部では積雪が少なく日照時間が多い 神秘の湖と優美な渓流で知られる十和田湖 奥入瀬渓流 広大な自然景観を有する八甲田連峰 県内随一の広さを持ち 水産資源に恵まれた小川原湖など多くの自然 観光資源を有し また 長芋やニンニクといった日本一の生産量を誇る農業や 酪農 肉用牛をはじめ 養鶏 養豚などの畜産業が盛んであるなど 食料供給基地としての機能も 益々その重要性を増している また むつ小川原開発地域におけるエネルギー産業はもとより 先端技術産業である液晶関連産業の集積をはかるクリスタルバレイ構想の推進や 大規模な風力発電施設の建設が進むなど本県工業振興の先導的役割を担っているほか 東北新幹線全線開業に向けた基盤整備なども着々と進められている 2 歩み上北地域は 江戸時代南部藩に属する 現在の十和田市中心部は 三本木原と呼ばれ 水源がなく地質も火山灰であることから農業が行われていなかったが 1859( 安政 6) 年に南部藩士 新渡戸傳が奥入瀬川を水源とする人口河川 稲生川を掘削し 農業用水を引 ( 野辺地 常夜燈 ) くことに成功した その後開拓事業は傳の子 十次郎から孫 七郎へと引き継がれ 1937( 昭和 12) 年に国営事業として大規模開墾が進められ 1966( 昭和 41) 年に三本木原開拓事業が完了した 三沢地域は 南部藩の藩営牧場と太平洋岸の漁業集落から人口定住が進み 明治の初めには旧会津藩士らが移住した 野辺地は 古くから海上交通の要衝であり 藩政時代は 南部藩随一の商港として栄えた 七戸地域は 幕末南部藩の支藩七戸藩となるが 上北地域は 明治の廃藩置県後 数度の市町村合併を経て 現在の 2 市 6 町 1 村に至っている 太平洋戦争時 旧日本海軍が三沢地域に航空基地を建設していたことから 終戦後 米軍が進駐基地を接収 現在の米軍三沢基地となっているが 1954( 昭和 29) 年に 航空自衛隊が駐屯 1975( 昭和 5) 年には 民間航空機の就航が再開した 六ヶ所村は 1969( 昭和 44) 年 むつ小川原工業開発計画が閣議決定されたことを受け 巨大開発の村として転換期を迎え 1985( 昭和 6) 年に石油備蓄基地が完成した 同年 県と村が核燃料サイクル施設の受け入れを決め 現在 日本原燃のウラン濃縮工場 低レベル放射性廃棄物埋設センター 高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターが稼働している 21( 平成 22) 年度の東北新幹線全線開業により七戸町に新駅が建設されることとなり 上北地域は 十和田 奥入瀬 八甲田 下北半島への観光拠点としても重要性を増している (* その他の主な出来事 :1936( 昭和 11) 年 十和田湖が国立公園指定 25( 平成 17) 年 仏沼がラムサール条約登録 ) 3エピソード 牛の道と短角牛 牛の道 とは 尾去沢鉱山から 鹿角街道を進み 三戸から奥州街道を北上して野辺地港までを結ぶ道を指し 別名 銅の道 とも呼ばれる 江戸時代 尾去沢の銅は 旧南部藩の貴重な財源として 安代 盛岡を通り 北上川を下って大阪へ運ばれるか 三戸を経て 野辺地港から北前船で大阪へと運ばれていた また 今なお旧奥州街道沿いの一部には 一里塚や松並木など 当時の面影を残しているところもある 牛よつらかろサーハエ いまひと辛抱よー は 南部牛追唄 の一節であるが 牛たちは 鹿角の尾去沢鉱山でとれた銅を 背にズシリと乗せて 田子

51 三戸 五戸 七戸などを通って野辺地港まで運んでいたらしい そして この銅を運んだ牛 ( 南部牛 ) が日本短角種のルーツで 短角牛は 放牧により 草を食べさせて育てることができることや 赤み中心の肉が特徴である しかし 赤身肉よりサシの入った霜降り肉が好まれる食志向の変化による黒毛和種の生産拡大等に伴って 次第に飼育頭数が減少し 今や北海道と北東北を中心に一定数が飼育されるにすぎない状況となっているものの 一方では 健康志向の高まりや飼料穀物の高騰を受けて 短角牛を見直す機運が高まり 上北管内でも 七戸畜産農業協働組合が繁殖 飼育に取り組んでいる このような風習は 若干の相違はあったものの 大正時代までは県内のいたるところで広く行われていたが 今も民俗行事として引き継がれているのは 上北ではこの梅地区と 梅地区に近接する板ノ沢地区だけである ( 梅集落のカヤ人形 ) ( 御用銅駄送の南部赤牛イメージ ) 十和田観光電鉄と南部縦貫鉄道 十和田観光電鉄は 1922( 大正 11) 年に開業 三沢市から三本木原台地を稲生川 ( 三本木原用水 ) に沿いながら十和田市までを結び JR 三沢駅で東北本線と接続する 路線距離は 14.7 キロで 11 駅が存し 所要時間は約 3 分 十和田市 三沢市 六戸町の 3 市町にまたがっている 十鉄 ( とうてつ ) の愛称で親しまれ かつては 十和田湖への観光客で賑わったが 今は沿線にある 5 つの学校の通学生などに地域の足として利用されている 住民有志で組織する 地域住民の足を守る会 が 電車清掃のボランティア活動等を行っており 通勤 通学をはじめとする地域住民の生活路線としても十和田観光電鉄の果たす役割は重要である 南部縦貫鉄道は 1962( 昭和 37) 年に開業 かつて野辺地町から七戸町までを結び JR 野辺地駅で東北本線 大湊線と接続していた 路線距離 2.6 キロで 11 駅 旧型のレールバスが運行していたことで鉄道ファンなどの間では有名であったが 1997 年に休止 22 年に廃止されている 現在は 旧七戸駅で当時の車両が動態保存されている 梅集落とカヤ人形 十和田市の高森山近くの山間の小さな平地にあり 落人の里との言い伝えが残る 梅集落 では 集落の入口に高さ 3 メートル程の男女一対のカヤ人形が立てかけられており 時に訪れた人々を驚かすことがある これは 毎年旧暦の 6 月 24 日 ( 現在は 6 月 15 日 ) に行われる伝統の かや人形結 ( ゆ ) い によるもので 集落の各戸から持ち寄った茅で作った人形に 御神酒とそば餅にじゅね味噌タレをつけたものを奉納して 無病息災と悪霊の侵入を防ぐ守り神として崇める風習が受け継がれてきたものらしい 天明の飢饉の時に 集落に妊魔を入れないために人の代わりに立てたのが始まりだとも言われており (2) 生産の状況 1 農林水産業上北地域は水稲 野菜 畜産を中心とした農業が営まれ 森林面積も地区総面積の約半分を占め林産資源も豊富である また 水産業は沿海でのほたて養殖や小川原湖などで内水面漁業等を中心に行われている 農畜産業については 耕地面積は 県全体 (158,5ha) の 29.3% を占め 県内地域別で最も多く 内訳は 水田 51.2% 畑 31.% 牧草地 17.6% となっている 平成 17 年度の農業産出額は 84 億円で県全体の 28.8% を占め 地域別県内 1 位で 内訳は 畜産が 359 億円と最も高く 次いで野菜が 281 億円 米が 123 億円となっている 本県の野菜出荷量のうち にんにく ながいも ごぼうは全国第 1 位の出荷量を誇っており 大根 にんじんも全国の上位に位置するが その大半は上北地域で生産 出荷されている また 平成 17 年度の畜産産出額は 359 億円で県全体の 5.6% を占め 県内トップとなっており 畜種別では 豚と鶏の生産額が多く 次いで酪農 肉用牛となっている 水産業については 管内では 陸奥湾及び太平洋海域で海面漁業が 小川原湖 十和田湖 奥入瀬川 高瀬川などで内水面漁業が営まれている 平成 15 年度における管内の海面漁業は 漁獲数量が 15,511 トン ( 全県の 5.5%) 漁獲金額が 3,497 百万円 ( 全県の 6.8%) となっており 漁獲数量が多いのは 主に陸奥湾側ではホタテガイ ヒラメ ナマコなど 太平洋側では スルメイカ サケ ホッキガイなどで 特にホッキガイは 県全体のホッキガイ漁獲数量に占める割合が 69.9% と特産種になっている 内水面漁業については 全国の河川 湖沼別に見ると 小川原湖は 平成 15 年度のシジミの漁獲数量が 2,254 トンで 島根県の宍道湖 青森県の十三湖に次いで第 3 位 ( 全国の 15.%) となっている また ワカサギ シラウオ 天然ウナギは全国 1 位の漁獲量を誇っている

52 ( 収穫期のにんにく畑 ) 2 製造業上北地域の製造業の状況は 平成 17 年工業統計調査によると 従業員 4 人以上の事業所については 事業所数は 286 事業所で県全体の 15.2% 従業者数は 1,958 人で県全体の 18.6% 製造品出荷額等は約 1,859 億円で県全体の 15.4% 粗付加価値額は約 1,53 億円で県全体の 21.8% となっている また 製造品出荷額等構成比は 食料 29.3% 非鉄 19.4% 化学 11.3% 電子 9.6% 金属 5.8% 等で このことから 農畜水産業をベースとした食品の製造加工業が盛んであるという上北地域の特色がわかる そして この食品の製造加工業に関する話題としては 日本一の生産量を誇る長芋を有効活用することを目的として 焼酎の本場である宮崎県の蔵元の協力を得て開発された長芋焼酎 六趣 が挙げられるが 平成 18 年には 見学用コースも備えた 六趣醸造工房 が地元六ヶ所村に完成し 生産拡大体制に入るなど 農業 商業 観光振興の架け橋として期待が寄せられている また むつ小川原地域を中心に 液晶をはじめとするエレクトロニクス関連産業や 環境 エネルギー関連産業などの先端技術産業分野においても重点的な取組が行われており 中でも クリスタルバレイ構想 は 液晶産業を中心としたFPD( フラットパネルディスプレイ ) の拠点形成を目指すものである このほか 同地域においては 大規模電源施設をはじめ 全国有数の導入量を誇る風力発電等 世界的にも希有な複合的エネルギー開発 供給拠点が形成されつつある 特に 六ヶ所村に建設されている 六ヶ所村二又風力発電所 は 商用としては初となる蓄電池併設方式の発電所となることから 28 年 6 月に本県で開催される主要八ヵ国 (G8) エネルギー相会合でも積極的に PR 等が行われる予定となっている その他 食料品 非鉄金属 化学 情報通信 電子部品関連などの製造分野においても 積極的な事業活動が展開されている (3) 観光 食 物産など 1みどころ十和田湖と奥入瀬渓流は 本県を代表する優れた観光地であるが 紅葉はもとより 新緑も魅力的であり 特に春もみじを観賞することをお薦めしたい そして 自然の雄 大さや神秘さなどの魅力に触れるためには ゆっくり そしてじっくりと五感を働かせながら 自然の織りなす景観や音 匂い 感触などを確かめながら旅をすることであり 奥入瀬渓流では 滝や水の流れ 岩肌や木々の様子を感じながら 自らの足で渓流沿いの遊歩道を散策するのがいいし 十和田湖では 遊覧船から湖畔を眺めるなど 静かな時間を味わうのが 十和田 奥入瀬を楽しむ秘訣である 十和田湖と並ぶもう一つの湖 小川原湖では 北国の冬ならではのピリリとした空気や風を感じながら ワカサギ釣りや湖面に優雅に浮かぶ白鳥たちを見るのもおもしろい もちろん夏の湖水浴シーズンはいうまでもないが シラウオやワカサギ シジミ モクズガニなどの味覚を楽しめるのも小川原湖の魅力の一つである 上北は 古くからの馬産地で畜産業も盛んなことから 牧場や放牧場 乗馬クラブや乗馬体験施設 ( 馬事公苑 駒っこランド 斗南藩記念観光村 等 ) が数多くある 青い空と白い雲の下 緑の牧場で牛や馬を眺めたり 馬に触れたり乗ったりするのは妙に癒されるものであり 体験した人にしかわからない上北の貴重な魅力となっている この馬を活用したイベントとして毎年秋に開催されているのが 駒フェスタ十和田 であるが メインイベントの 流鏑馬競技大会 は見応え十分である これは 古くから武芸として伝わる流鏑馬をもとに スポーツ競技として定められたルールに基づいて行うもので 勇壮華麗な衣装を身にまとった騎手たちが 颯爽と馬に乗って現れ 疾風のごとく駈けすぎざまに 的を射る様は一瞬の妙技である また 4 月の桜まつりに併せて開催される女性騎手による 桜流鏑馬 も薄ピンクに染まった桜の花と相まって一層華やかで 最近は漆塗りの弓が広まるなど話題性も高い ( 桜流鏑馬 ) 桜といえば 十和田市官庁街通りの桜並木をはじめ 山桜 2 本を有する六戸町の舘野公園 おいらせ町の下田公園といちょう公園 野辺地町の愛宕公園 東北町の小川原湖公園など 各地の花見会場のはしごもお薦めである そして花見会場巡りに合わせて 各地の観光施設や歴史文化資源 例えば 十和田市の 新渡戸記念館 や 太素塚 三沢市の 航空科学館 や 寺山修司記念館 野辺地町の 常夜燈 や 藩境塚 七戸町の 七戸城跡 や nonoue

53 人形の館 東北町の 日本中央の碑 ( つぼのいしぶみ ) おいらせ町の 大山将棋記念館 等々や 道の駅 産直施設にも立ち寄るなど 好みに合わせたドライブコースが楽しめる また 桜のほか 横浜町の菜の花畑 天王神社 ( 七戸町 ) のつつじ 手づくり村鯉艸郷 ( 十和田市 ) の花菖蒲 芍薬 ルピナス 山野草 東八甲田ローズカントリー ( 七戸町 ) のバラ園など 花巡りも季節の楽しみの一つである 夏は 十和田湖と小川原湖の 湖水まつり が涼を求める人々で賑わうが 湖畔の夜空に打ち上げられる花火は 清涼感を感じさせ 短い夏の思い出の一コマとしてぴったりである その他 三沢市の 七夕まつり や 港まつり 七戸町の しちのへ夏まつり おいらせ町の おいらせ砂浜まつり 六ヶ所村の 泊合同例大祭 なども 夏を楽しみ 暑さを忘れさせてくれる催しである 秋には 管内のあちらこちらで豊作 大漁を祝う収穫祭や産業まつり 秋祭りが開催され このことは 上北地域が古くから農畜水産業を主たる生業とし 自然とともに生き 自然に対する感謝の心を大切にしてきたことの証として興味深い 祭りは 飾り人形 ( 下田まつりは 仮装した人が乗る 生き人形 ) で時代絵巻などを表現した山車を運行するものが多く 上方を起源とし北前船交易とともに伝わったとされる のへじ祇園まつり を皮切りに 三沢まつり 東北町秋まつり ( 上北地区 東北地区 ) 七戸秋まつり ろくのへ秋まつり 十和田市秋まつり そして おいらせ町の 百石まつり 下田まつり など 仮装行列や御神輿なども交えて大賑わいである ( 稲生川ふれあいデー ) そして 冬といえば やはり 十和田湖冬物語 である 今や青森冬の三大祭りの一つに数えられるこのイベントは 冬花火はもちろん 冬の湖上遊覧や雪原のホーストレッキングなど 冬の楽しみや遊びが盛り沢山 是非 家族や友人など 皆で連れ立って十和田湖の冬の魅力を体感していただきたい 上北の見どころはまだまだ語り尽くせないが 東北新幹線全線開業に伴って七戸町に新駅が設置されることを契機に 官民一体となって これらの資源をさらに磨き上げ 受入体制の整備とともに 的確に情報発信していくことが 現在の上北地域に求められているところである 2たべどころ前述した豊富な農畜水産物の資源を活用した各種料理のほか ながいもすいとん や ひっつみ 野辺地周辺の 茶がゆ や けいらん ほたてみそ貝焼き 十和田や七戸周辺の なべっこ団子 なども上北地域に古くから伝わる郷土の味覚である 県内 27 の道の駅のうち 7 駅が上北圏内にあり このことからも 上北地域が 各地域を結ぶ道路網が発達し 交通の要衝であることがわかる そこで ドライブをしながら味わえる道の駅グルメを紹介すると 道の駅しちのへ ( 七戸町 ) のレストラン 絵馬 では 馬産地にちなんだ 馬うま定食 や 馬肉ラーメン がお薦めである また シャモロック親子丼 も人気が高い 他に けいらん そばソフトクリーム など 長芋の漬け物 も定番商品の一つであり レモン 醤油 キムチ シソと 4 種類の味が楽しめる 道の駅奥入瀬 奥入瀬ろまんパーク ( 十和田市 ) のステーキレストラン 味蕾館 では 十和田湖和牛をじっくり味わいたい 一押しはやはり ステーキ だが ハンバーグ や ビーフシチュー などのメニューも選べる 隣接する地ビールレストラン 奥入瀬麦酒館 では 奥入瀬の源流水で仕込まれた地ビールとともに 地元産の山の芋やきのこを使ったおつまみや山の芋コロッケ定食などのほか 冬季限定の地鶏鍋セット ( 山の芋すいとん入り ) も人気メニューの一つである 手づくりハウス 味楽工房 の 青森シャモロック スモークチキン も丹念に手づくりした逸品だ 道の駅よこはま 菜の花プラザ ( 横浜町 ) のレストラン 鮮菜 は 陸奥湾産の新鮮なホタテを使ったホタテ料理が自慢で 熱々の陶板焼きで塩だれバター風味がホタテの味を引き立てる ホタテ陶板焼定食 や ホタテフライ定食 ホタテ丼 ホタテコロッケ なども美味 菜の花にこだわった 菜の花ドーナツ 菜の花ソフトクリーム などもお薦めである 27 年 7 月に新装オープンした 道の駅みさわ 斗南藩記念観光村 の くれ馬ぱ~くレストラン のお薦めは 三沢市のブランドポーク やまざきポーク を使用した 斗南焼き定食 や 三沢特産の地鶏を使用した くれば~ 焼き定食 朴葉の上でホタテなど色々な食材を特製味噌で焼きながら食べる 朴葉焼き定食 などで 広々とした芝生のオープンフィールドを眺めながらゆったりと味わうことができる 道の駅とわだ とわだぴあ ( 十和田市 ) のレストラン ヴィーア では 十和田豚やあおもり牛を使ったメニューが豊富である また 軽食コーナーの ひっつみラーメン ダッタンひっつみそば ソフトクリームダッタンそば も地域ならではの食の魅力である 特に ダッタンそばには 毛細血管を強化し 血圧上昇物質の働きを弱めるポリフェノールの一種 ルチン が普通のそばの約 1 倍含まれているといわれ 健康の面からも人気が高い

54 ( ダッタンひっつみそば ) 道の駅おがわら湖 湖遊館 ( 東北町 ) のファーマーレストラン ポロトピア は 郷土色あふれるメニューが豊富で しらうお料理 ( 刺身 かきあげ丼 卵とじ丼 ) や わかさぎ料理 ( からあげ 天丼 ) もくずがに汁 しじみラーメン しじみ汁 しこくまいらーめん とろろごはん などは まさに小川原湖ならではの味覚である 東北町産のほうれん草を麺に練りこんだ 冷しほうれん草らーめん や ほうれん草ざる中華 といった夏の定番商品も人気が高い 平成 19 年 8 月に県内 27 番目の駅として登録された 道の駅ろくのへ は シャモロックが特産品だけに シャモロックラーメン や シャモロックの炊き込みご飯 肉製品 燻製などが目玉商品である また そばコーナー では本格手打ちそばも味わえる

55 ( シャモロック ) 六戸町にある大西ハーブ園のハーブもちょっと気になる逸品である 園主曰く ハーブの原産国が集中する地中海と同緯度に位置するという地理的特徴を活かし 平成 7 年の開園以来 ハーブ栽培に取り組み 今やその数は約 15 種類を数え 首都圏のホテルやレストランにも出荷するまでになっているとのこと 来園者もハーブの摘み取り体験ができ 摘み取ったハーブでお茶やケーキ ハーブティーなどを楽しみたい 水産物では ホタテのほか 冬の味覚 横浜なまこやホッキ貝が 各漁協の宅配便により冬期間限定で購入でき 贈答用としても喜ばれている 地酒は 桃川 ( 桃川 おいらせ町 ) 鳩正宗( 鳩正宗 十和田市 ) 駒泉( 盛庄酒造 七戸町 ) 睦鶴( 睦鶴酒造 野辺地町 ) の 4 つの蔵元を巡りながら購入するのもおもしろいであろう また 食べ物以外では 南部裂き織りやきみがらスリッパなどが地場産品として有名である その他 各地域が誇る和洋の銘菓をはじめ 味噌 醤油 豆腐といった加工品の数々は いずれも上北地域の優れた食材やこだわりによるものであり 来るべき東北新幹線全線開業に向けて これらの物産資源をさらに磨き上げ 観光客や消費者にこだわりや魅力を的確に伝えるなどの工夫をするなど 官民一体での取組を一層強化していくことが求められている (4) その他 1 映画 ドラマロケ地など上北地域で映画といえば やはり 三本木農業高校馬術部 ( 佐々部清監督 28 年秋公開 ) が話題性からいってもランキング1 位であろう 実在する高校名が映画のタイトルになるのは全国的にも珍しく 十和田市の三本木農業高校馬術部を舞台に 盲目のサラブレット タカラコスモス と馬術部員の少女との心の交流を 実話を基に描く感動のオリジナルストーリーは必見 互いの出会いから心を通わせるまでの葛藤 別れまでが 青森の四季を織り込んで描かれる 上北の自然 風土 そしてそこで暮らす人々の魅力を余すことなく伝えてくれる作品である また 上北地域では 映画やテレビドラマ コマーシャルなどのロケを誘致し 撮影をスムーズに進めるためのサポートを行うフィルムコミッション (FC) の活動も活発 で 映画好きや地域づくりに取り組むメンバーが集まり 七戸 FC 十和田 FC 野辺地 横浜 六ヶ所 FCを設立し それぞれの地域の魅力やビュースポットの映像化に積極的に取り組んでいる そのような中で アオグラ と 大きな樹の下で の2 本の映画は いずれも七戸 FCの活動等によって 七戸町でロケが行われた 十和田市出身の作家 川上健一の小説 四月になれば彼女は を原作とする アオグラ ( 小林要監督 ) は 青森青春グラフティ の意味が込められており 昭和 43 年 3 月 地元の高校を卒業したばかりの主人公とその仲間たちによる スリリングで目まぐるしく そして一生忘れられない 24 時間 の出来事を描いた青春群像劇である 原作の舞台は 十和田市と三沢市であるが 両市とも都市化が進んだことから 当時の面影を強く残す七戸町をメインに撮影が行われ 26 年 9 月に青森県を皮切りに一般公開された 一方 大きな樹の下で は 俳優で演出家でもある村上連 ( 北野武監督の映画 BROTHER へ出演等) が 監督 脚本 主演の一人三役を手がけた自主制作映画で 第 2 回山形ムービーフェスティバル 26 への応募作として製作され 奥羽牧場等でロケが行われた 自分たちの住む地域が映像化されることによるイメージアップや ロケ隊による経済効果 住民参加による地域の活性化にも繋がるFC 活動は 地域の人々が自らの地域を誇りに思い 大切に守り育む地域づくり運動としても 今後益々大きな期待が持たれるところである 2ゆかりの著名人日本銀行券の五千円券の肖像で知られる新渡戸稲造 ( ) は 十和田市出身であり 農学者 教育者として功績を残しただけでなく 国際連盟事務次長を努めたことでも有名で その著書 武士道 は 日本人の倫理思想を広く世界に紹介することになった また 稲造の祖父 傳 父 十次郎 長兄 七郎は 新渡戸家三代にわたって 幕末期に荒れ地であった南部藩の北部 三本木原で灌漑用水路 稲生川の掘削事業を成功させるなどし 十和田市の発展の礎を築いた 一方 斗南 ( 会津 ) 藩士 広沢安任 ( ) と七戸藩士 工藤轍郎 ( ) は 酪農 畜産振興に多大な業績を残したことで知られ 広沢安任は 1872( 明治 5) 年 英国人マキノンらの助力を得て 当時は湿地を含む未開墾地であった百石村谷地頭 ( 現三沢市 ) を洋式農法で開拓し 大規模民営牧場のさきがけとなる谷地頭牧場を開設した また 工藤轍郎は 187( 明治 3) 年 七戸村萩沢 ( 現七戸町 ) に萩沢牧場を開設し 洋種馬を導入して産馬改良を試み のちには大規模な開田にも取り組んでいる 十和田湖と奥入瀬渓流をことに愛し 住まば日本 遊ばば十和田 歩きゃ奥入瀬三里半 や 山は富士 湖は十和田湖 広い世界に一つずつ の名句で 十和田湖と奥入瀬渓流の魅力を広く紹介し 晩年は蔦温泉に居住し同地で逝去した大町桂月 ( ) は 高知市出身ではあるが 本県ゆかりの詩人 随筆家 紀行文作家として著名である

56 また 十和田湖でヒメマスの養殖事業に取り組み 特産品化を実現した和井内貞行 ( ) と 十和田湖畔休屋の御前ヶ浜に建つ乙女の像の制作者 高村光太郎 ( ) も大町桂月同様十和田湖ゆかりの人として忘れられない存在である そして この十和田国立公園指定 15 周年記念として 1 年がかりで制作された 乙女の像 は 高村光太郎最後の作品となった 本県を代表する明治の文人の一人である大塚甲山 ( 本名寿助 ) は 東北町出身で わずか 31 歳という短い生涯ではあったが 約一千編の詩 一万句の俳句 二千四百種の短歌 紀行文など多くの作品を残し 東奥歌壇等の選者を務めるなど多彩な才能を発揮した 時代の先駆者として 詩や短歌 俳句 映画 演劇 ラジオドラマ 文学から競馬 ボクシングにいたるまで 幅広い分野で活躍した寺山修司 ( ) は 昭和 2 年 7 月の青森大空襲から昭和 24 年夏までの4 年間を三沢市で過ごしており 自叙伝的作品にはいつも 多感な少年時代を過ごした三沢市近郊の風景や同窓生の名前が登場する 三沢市にある寺山修司記念館には 母はつ氏より寄贈された遺品が保存公開されるなど 市の総合芸術発信基地としての一翼を担っている 日本の幻想画家と言われる鷹山宇一 ( ) は 七戸町出身であり 道の駅しちのへ に併設する 鷹山宇一美術館 では 透明感あふれる幻想的な作品と 氏が収集したランプコレクション 15 点が観賞できる 芸能分野では 歌謡界で数多くの名曲を残し お座敷小唄 でも知られる作曲家 陸奥明 ( 本名菅原陸奥人 ) が十和田市出身で 娘で歌手の菅原都々子 (1927-) が歌った 月がとっても青いから (1955) は大ヒットを記録した また 野辺地町出身のダンサー江口隆哉 ( 本名捨松 ) は 妻の宮操子とともに ドイツでモダンダンスを学び 日本の洋舞の黎明期に大きな影響を与えるなど 日本のモダンダンスの父といわれ 同じくダンサーである弟の江口乙矢もモダンダンスの功労者として著名である その他 まだまだ多くの著名な方々がいらっしゃるが 各市町村のホームページ等でご紹介のある方々で 既にご逝去なされた方々を中心にご紹介するものである 2 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組 上北地域県民局 地域連携事業上北地域県民局は 平成 19 年 4 月設置後 県民局長を中心に 地域連携部 県税部 地域健康福祉部 地域農林水産部 地域整備部の 5 部が連携し 各種情報の共有化を図りながら 上北地域における県政運営に当たっている 2 年度は 県事業として 上北の元気結集協議会で提案された提言等を踏まえ 地域課題である東北新幹線全線開業に向けた取組や農畜水産業の振興等に関わる緊急かつ広域的な施策のうち 県が直接取り組むべきと考えられる事項に関して 景観資源を活用した広域連携体制の構築に関する事業 健康観光ツアー推進に関する事業 農業家の起 業活動の支援に関する事業 家畜飼料の高騰対策に関する事業 短角牛の資源管理に関する事業等をそれぞれ実施することとしている また 市町村発 元気なあおもりづくり支援事業 等により 市町村の地域づくりを支援していくとともに 上北地域の一体感を醸成し 観光 物産や農林畜水産業をはじめとする地域産業の一層の振興を図るため 広域連携や産学公連携にも積極的に取り組んでいくものである おいらせ町自治基本条例市町村においても各種取組がなされているが 中でも おいらせ町の住民自治基本条例策定に向けた取組は 行政と住民の協働による地域づくりに関する先進事例となっている これは おいらせ町が 合併を契機に新町の地域づくりの柱として また 環境問題や少子 高齢化など 地方自治体の抱える問題が多様化する中 自分達の住むまちが 時代の流れに左右されることなく存続していくために 自分達の住むまちのことは 自分達で決めていこう という 自治 の精神でまちづくりを進めていくための共通のルールとして検討してきたものである これまで公募による住民や職員等で組織された おいらせ町自治基本条例策定委員会 を中心に およそ 2 年にわたり 委員会やワークショップでの協議 フォーラムや学習会の開催 アンケートや懇談会等による住民意向の聴取 議会や役場内部での実際の制度運用に向けた調整等が繰り返し行われ 多くの人々が関わりながら地道な取組が着実に積み重ねられてきた おいらせ町では 制定後の具体的な運用を通じて さらに検討協議を行いながら 住民との協働によってしっかりと地域づくりに取り組んでいきたいとしている 十和田市官庁街通り 野外芸術文化ゾーン と 十和田市現代美術館 野外芸術文化ゾーン計画は 十和田市のシンボルロードである官庁街通りのより魅力的で美しい景観を作り出し 未来へ向けた新しいまちづくりを目指すもので 官庁街通りという屋外空間を舞台に 通り全体をひとつの美術館に見立て アート という要素を取り入れることで 話題性の高い魅力的な空間を創出させ 多様なアート作品を展開していくものである そして この計画の拠点施設となるのが 十和田市現代美術館であり 28( 平成 2) 年 4 月に開館 国内外のアーティスト 2 数名の作品が展示される 他に ギャラリースペース アートカフェ ライブラリー 市民活動サポートスペースなど多様な機能も持ち 来訪者のさまざまな活動をサポートするなど 単にアート作品の鑑賞だけではなく 体験や交流活動 市民活動に活用できる施設として 周辺に展開されるアート作品とともに 感動 楽しさ 面白さ そして 驚き 等を発信していくものである

57 三沢市中心市街地活性化基本計画 アメリカ村計画 アメリカ村計画は 国際色を愉しむ魅力 活力 安心のある街 を基本コンセプトとし 三沢市中心市街地の活性化対策として 三沢基地正面ゲート付近の商店街など約 4.8 ヘクタールを 洋風の商店が並ぶ街並みに造りかえ 街区はもとより官民一体となった市民協働によるまちづくりを進め 活性化に向けた各種施策を展開していくことを目的とするものである 中央町 大通り両地区のうち中央町地区が 28 年夏に完成するほか 地元商業者及び地権者の有志で設立されたM Gインターナショナル株式会社が同地区に建設する観光 集客の拠点となる公益的拠点施設 MG プラザ の整備が進められている また アメリカン ビレッジを盛り上げるためのイベント事業や FM 放送事業などを実施する市民協働組織として 市民有志による NPO 法人設立に向けた活動などが展開されている ( アメリカ村景観イメージ ) (2) 民間の取組各地域で様々な活動が展開されているが 菜の花トラスト in 横浜町 は 地域資源の保護 存続と活用に関して 六景楽市の起業塾活動 は 広域連携による特産品開発の事例として また セーフコミニティとわだ は 安全安心な地域づくりに関する住民運動として いずれも民の力とアイディアが結集 連携した先進的な取組事例となっている 六景楽市の起業塾活動六景楽市とは 三沢市 野辺地町 東北町 横浜町 六ヶ所村 東通村の六市町村の地域愛称で むつ湾 津軽海峡 太平洋 小川原湖 烏帽子岳 高瀬川の六景が産み出す恵を地域の伝統と匠の技でブレンドし 地域特産品を開発する活動をいう そして 六景の恵を活かすための取組として市町村単位ではなく 行政 商工会 生産者 農協 漁協 販売 加工 地元企業の人達それぞれが 起業塾を活動の場として連携し 六景楽市 というブランド名のもと 売れる特産品づくり を意識した商品開発や販路開拓等を行っている セーフコミニティとわだセーフコミニティとは スウェーデン発祥の安全 安心なまちづくりに関する活動をいい 各種団体等の様々な取組 ( 例えば 子どもの安全 交通安全 高齢者の安全等 ) を横断的に連携させ 共通の目標をもって取り組むことにより さらに効果的 効率的な活動を目指すもので 世界では 114 の都市がWHOからセーフコミニティとして認証されている セーフコミニティとわだ は 十和田市及び上北地域の自殺率が高いことや 昨今の地域のつながりの希薄化や過疎化 高齢化の進展が著しいという地域課題を受けて 十和田市におけるセーフコミニティの実現を目指すものであり 市民有志が中心となって 24 年から勉強会や市民フォーラムを開催するなど活動を展開してきたが これら市民活動を踏まえて十和田市もセーフコミニティ活動の取組をスタートさせたところである 菜の花トラスト in 横浜町 菜の花トラスト in 横浜町 は 横浜町のシンボルでもある菜の花畑が 人口流出や農家の高齢化と後継者問題 安い外国産の輸入などの影響により減少し 存続が危ぶまれていることを背景に 貴重な日本の歴史的農村風景である横浜町の菜の花畑を守り育てることを目的に 22 年 3 月に発足した自発的な市民による活動で 一口 35 円で会員を募り 休耕田を菜の花畑に変えたり 作付面積を拡大していくため 少しでも高く菜種を買い取るなどの活動を続けてきている 現在は全国に三百人の会員を抱え 町内産の菜種のみを使った一番搾りの油を製造 販売するなどし 菜の花畑も少しずつ広がりをみせている

58 下北地域県民局 合計 むつ市 大間町 東通村 風間浦村 佐井村 人口 ( 人 ) 83,752 64,52 6,212 8,42 2,63 2,843 一般世帯数 31,166 24,416 2,177 2, ,22 地域連携部所管市町村 ( 市町村区域 : 平成 19 年 4 月 1 日現在 ) 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 総面積:1,415 k m2 ( 県土の 13.3%) うち可住地面積 :23 k m2 ( 可住地面積比率 16.3%) 気象平年値: 平均気温 9.4 降水量 mm 積雪深 7cm( 地点 : むつ市 ) < 下北地域の基礎データ> 全般下記のグラフは 各種統計データを地域の総人口で割り 人口当たりの水準を県平均 1 とした指数で表したものである 下北地域は 農業産出額 製造品出荷額等 卸売業年間商品販売額 医師数では 県平均を下回るが それ以外の項目では ほぼ県平均あるいはそれ以上の水準となっている 道路実延長 (H17) 飲食店数 (H13) 下北地域の各種指標の水準 ( 県平均 =1) 医師数 (H16) ごみ総排出量 (H15) 課税対象所得 (H17) 農業産出額 (H16) 製造品出荷額等 (H16) 卸売業年間商品販売額 (H16) 事業所数 (H13) 従業者数 (H13) 小売業年間商品販売額 (H16) 域内総生産下北地域の域内総生産は 2,669 億円と 県内総生産の約 6% を占める 経済活動別構成をみてみると 大きな割合を占めているのは 政府等サービス 3.2% 建設業 18.1% サービス業 16.5% などとなっている これを 県全体と比べてみると 建設業や政府等サービスは県平均を大きく上回っており 卸売 小売業やサービス業では下回っている 卸売 建設業小売不動産サービス 政府等サービス 農業 林業 水産業 鉱業 製造業 建設業 電気 カ ス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 通信業 サーヒ ス業 政府等サービス 資料 : 平成 16 年度市町村民経済計算 ( 青森県企画政策部 ) 帰属利子等を控除していないため 合計は1% を超える 2,669 億円 4 兆 3,4 億円 1 人当たり市町村民所得下北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移をみると 平成 8 年度 (244. 万円 ) から 平成 16 年度 (217.9 万円 ) までの間に 1% 以上の減少がみられる 一方 県を 1 とした水準でみると 近年の実額の低下に対し 平成 13 年度以降は 1 を超え さらに上昇傾向となっている ( 万円 ) 下北地域の 1 人当たり市町村民所得の推移と水準 ( 県平均 =1) 市町村民所得 ( 水準 :%) 14 水準 12 就業人口就業人口の構成割合をみてみると 大きな割合を占めているのは サービス業 31.% 卸売 小売業 15.6% 建設業 14.5% などとなっている 県全体と比べてみると 域内総生産でも高かった建設業や 政府等サービスに加え 漁業の割合が高くなっており 漁場に恵まれた当地の特徴が表れている 一方 農業の割合は 2.9% と 県平均 12.4% の 1/4 以下であり 県内で最も低い割合となっている 地域の就業人口構成 漁業 製造 建設 卸売 小売 サービス 公務 下北地域 ,456 人 青森県 ,361 人 21 2 H 年度資料 : 平成 16 年度青森県県民経済計算 市町村民経済計算 ( 青森県統計分析課 ) % 2% 4% 6% 8% 1% 農業 林業 漁業 鉱業 製造業 建設業 電気 ガス 水道業 卸売 小売業 金融 保険業 不動産業 運輸 情報通信業 サービス業 公務 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 )

59 人口と世帯下北地域の人口は 昭和 55 年をピークに減少を続けている 年齢 3 区分人口の推移をみると 昭和 55 年から平成 17 年までの 25 年間で 15 歳未満人口は 実数で約 1.3 万人 15~64 歳人口は 1 万人を超える減少がみられる これに対し 65 歳以上人口は この 25 年間で 約 1 万人増加しており 少子高齢化は 確実に進行している 下北地域の年齢 3 区分別人口の推移 15 歳未満 15~64 歳 65 歳以上 97,257 96,365 8,959 91,177 1,484 88,85 87,366 83,752 12,462 14,797 17,356 19,475 62,862 62,65 59,521 58,11 56,332 52,26 25,436 23,276 19,194 15,97 13,678 12,17 ( 人 ) 12, 1, 8, 6, 4, 2, S55 6 H 年資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 一般世帯の世帯類型別割合をみてみると 1 人暮らし 25.5% 夫婦と子世帯 25.4% が大きな割合を占めている 県全体と比べてみると 特に 3 世代家族の割合が 11.9% と小さいのに対し 夫婦のみの割合は 2.9% と大きくなっている 一般世帯の世帯類型別割合 人口動態下北地域の社会増減 ( 転入 - 転出 ) をみると 転出が転入を超える転出超過の状態が ほぼ一定レベルで続いていたが 平成 15 年以降は徐々にその数が増え 平成 16 年には 1, 人規模で人口が流出している 次に自然増減 ( 出生数 - 死亡数 ) をみると 平成 12 年から 死亡数が出生数を上回る自然減に転じており ( 県人口全体の自然減が始まったのは平成 11 年から ) 社会減と相まって 人口減少に拍車をかけている 社会増減自然増減人口増減 下北地域の人口動態の推移 ( 推計 ) 年 資料 : 住民基本台帳人口移動報告 ( 総務省 ) 青森県人口移動統計調査 ( 青森県企画政策部 ) 自然増減 = 出生数 - 死亡数 社会増減 = 住基人口増減 - 自然増減により推計 自然減の内訳となる出生 死亡数の推移をみると 死亡数は ほぼ横ばいの状態から 近年は増減しながらも上昇傾向が見え始めている 出生数は 平成 8 年をピークに減少傾向が続いているが 特に平成 15 年以降は 減少幅が大きくなっている ( 人 ) 1, 8 下北地域の出生 死亡数の推移 下北地域 青森県 % 2% 4% 6% 8% 1% 2 出生 死亡 年 1 人暮らし夫婦のみ夫婦と子 1 人親と子 3 世代その他 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 ) 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 次に 世帯人員別世帯数割合をむつ市とそれ以外とに分けてみてみると むつ市では 2 人世帯が 3.6% と大きな割合を占めている むつ市以外では 県全体とほぼ同程度の構成割合となっているが 1 人世帯が 24.% と郡部としては 県内で最も高い割合となっている 婚姻数の推移をみると 平成 13 年をピークに平成 年と一気に減少し それ以降もゆっくりと減少を続けている 離婚数は 緩やかな増加傾向にあったが 平成 15 年をピークに その後は若干の減少もみられる 下北地域の婚姻 離婚数の推移 ( 件 ) 世帯人員が 1 人 人以上 2 1 婚姻数 離婚数 年 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 資料 : 平成 17 年青森県保健統計年報 ( 県健康福祉部 )

60 合計特殊出生率の推移をみると 減少傾向で推移しているものの 県値を大幅に上回っており 県内最高水準を維持している 青森県 合計特殊出生率の推移 下北地域保健医療圏 S58~62 S63~H4 年 H5~9 年 H1~14 年 資料 : 人口動態統計特殊報告 ( 厚生労働省 ) ベイズ推定値 昼間人口下北地域の昼間人口比率をみると 1 を超えているのは大間町のみであり むつ市においても他市町村への流出が流入を超えている 人口規模が小さい市町村で構成されているこの地域において 東通村では 1, 人規模の人口が流出入している 昼間人口の状況 総人口 他市町村から通勤 通学 ( 流入人口 ) 他市町村へ通勤 通学 ( 流出人口 ) 昼間人口 昼間人口比率 a b c d=a+b-c d/a むつ市 64,52 1,867 2,278 63, 大間町 6, , 東通村 8, ,275 7, 風間浦村 2, , 佐井村 2, , 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 労働力状態下北地域の 15 歳以上人口の労働力状態の推移をみると 就業者数と完全失業者数を足した労働力人口は 平成 7 年までは ほぼ横ばいを維持していたが その後は減少が続いており 特に平成 17 年の落ち込みが大きくなっている これに対し 非労働力人口は 増減を繰り返しながらも 徐々に増加傾向にあることから 労働力率 ( 労働力人口 / 15 歳以上人口 ) は低下傾向となっている 下北地域の労働力状態の推移 (15 歳以上人口 ) ( 人 ) 8, 非労働力人口 完全失業者数 就業者数 労働力率 7, 6, 労 41,738 42,618 働 41,171 力 5, 43,24 人 37,735 4, 42,635 口 1,471 1,947 1,67 2,427 4,115 3, 1,936 2, 1, 26,993 28,446 28,546 28,315 3,75 29,731 S55 6 H 年 資料 : 国勢調査 ( 総務省 ) 棒グラフの合計値は 労働力状態不詳を除く15 歳以上人口 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 下北地域の労働力率は 男性 74.8% 女性 43.4% となっており 県全体 ( 男性 73.% 女性 49.5%) と比べ 男性は若干高めだが 女性は 6.1 ポイントも低くなっている これを年齢階層別にみてみると 男性は 25~59 歳の各階層で いずれも 9% を超える台形型で県と比べて大きな差はないが 女性は 25 歳以上の階層で県を大きく下回っており 下北地域における女性の労働力の活用が望まれるところである また 男女とも 2~24 歳の労働力率が高くなっており 当地において 2 代前半で仕事に就く若者が多いことを表している 下北地域内での 通勤 通学による人の出入りを市町村ごとのマトリックスでみたのが下記の表である 流出数が最も多いむつ市について 横軸方向に流出先をみていくと 東通村に 789 人の流出がみられる また その他 ( 下北地域以外 ) の流出先の内訳は 横浜町 46 人 六ヶ所村 398 人などとなっている 次に 東通村からの流出先を横軸方向に見ていくと むつ市が 912 人となっており 東通村 ~むつ市間の人口移動が活発であることがわかる 通勤 通学者の地域内移動の状況 通勤 通学による流入数 むつ市大間町東通村風間浦村佐井村その他流出計うち通学者 通勤 むつ市 ,313 2,274 (9) 大間町通 (17) 学東通村に ,264 (24) よ風間浦村 (84) る流佐井村 (63) 出数 その他 流入計 1, ,877 うち通学者 (336) (99) 資料 : 平成 17 年国勢調査 市町村区域は平成 17 年 1 月 1 日現在 (%) ~19 2~24 下北地域の年齢階層別労働力率 ( 男 ) 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 (%) ~19 2~24 労働力率 =74.8% 下北地域の年齢階層別労働力率 ( 女 ) 労働力率 =43.4% 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 資料 : 平成 17 年国勢調査 ( 総務省 ) 労働力率 = 労働力人口 ( 就業者 + 完全失業者 )/15 歳以上人口 下北地域 青森県 5~54 55~59 6~64 65~69 7~74 75~79 8~84 85 歳以上 下北地域 青森県 65~69 7~74 75~79 8~84 85 歳以上

61 < 下北地域の姿 > 1. 地域の特色 (1) 地域紹介 1 基本事項 構成市町村 むつ市 大間町 東通村 風間浦村 佐井村 大間町 風間浦村 津軽海峡 下北地域は 青森県の約 15 パーセントの面積を占めており 津軽 南部と並ぶ第三極の地域として知られている 四方を海に囲まれ 中央に 恐山 を始め数々の山々を抱える自然に恵まれた地域である一方 原子力関連施設や海洋研究施設 海上自衛隊など 高度な技術を持つ施設も多く所在しており まさに 自然と科学技術が共存し 発展してきた地域と言えよう 佐井村 むつ市 東通村 日本海 また その地形の特徴から まさかり半島 と呼ばれ 人々に親しまれている 陸奥湾 2 歩み下北地域は かつて南部藩の領地であり 藩の重要な湊として 下北七湊 が開かれ北前船が往来していた 当時は問屋の倉が立ち並び 青森ヒバや海産物が出荷され 他地域からは蝦夷錦など珍しい品々が下北に入ってきたという また それらの物とともに京都祇園祭や歌舞伎といった文化ももたらされ 現在の田名部まつりや川内 大畑の八幡宮例大祭 福浦歌舞伎などが生まれたと言われている その後 戊辰戦争で敗れた会津藩の士族が下北に移り住み斗南藩が立てられたが 廃藩置県を経て 明治 4 年 11 月 青森県の北部を司る地域として 近代下北の歴史が始まった 代表的な3 方言の違い 3 下北弁 とは! 共通語下北弁津軽弁南部弁田舎の代名詞 青森県の方言といえば 津軽弁 南部弁 私わい わらわぁ おら おれわ おらがあるが どちらにも似て非なる下北の方言 下北弁 につい ~から ~なのでてご存じだろうか 下北弁 を 南部弁の範疇 と解する人 ~して ~はんで ~すけ ( 接続語 ) も多いが 下北人の下北人による 下北弁 は 確固として独あらまぁーあいっしぇーわいはーじゃっ いーや立したひとつの方言であるということがわかる ( 驚いたとき ) 下北地域は 海に囲まれた 陸の孤島 最果ての地 と称されるが 歴史を顧みると たくさんの地域と交流があったことがわかる 会津藩の移封や北前船による上方文化の伝播 海を介した津軽藩や松前藩 ( 北海道 ) との交流 陸路は田名部街道 北浜街道と 多様な地域の文化 言葉の影響を受けながら 下北弁 が形成されていったと考えられる もちろん 津軽 南部弁の影響が大きいため 極端な言葉の違いはわかりづらいかもしれない しかし 海上自衛隊や電力関係者など 転勤族の人口比率が高い下北地域では 今もなお 下北弁が進化していっているのかもしれない (2) 生産の状況 1 農林水産業四方を海で囲まれていることから古来より漁業が盛んで 地域における第一次産業総生産額のうち 水産業の占める割合は約 6% となっている マグロやサケ類 アワビ コンブなどはブランドとして名高く 青森県の漁獲金額の約 2% を占める また 下北地域の面積に対し山林原野が占める割合は 8% を超えており 県内でも有数の林業生産地域である 消費者に下北ひばの良さを伝えるため 宿泊付きで木工体験ができる施設も開設されている 一方 耕地面積は少ないものの 地域性を活かした農業が展開されており 近年 業務用イチゴ ペチカ や 一球入魂カボチャ など 新しい取組が注目されている 地元の女性農業者グループによる あっちゃのまま ( 薬膳料理 ) や そば処田や ( 手打ちそば ) など 地元で生産される旬の食材を使用した料理を味わうこともできる そして 農業産出額の 6% を占めるのが畜産業である 黒毛和種の生産が年々伸びており 地域の肉用牛飼養頭数の 9% を占めている 高品質な牛の生産に努めているほか 良質な堆肥づくりにも力を注いでいる 2 製造業下北地域の製造品出荷額は少なく 県全体の 5% を占めるに留まる 東通村に埋蔵する石灰石を採掘したり その石灰石でセメントの生産を行う企業や ストッキングのトップブランドの大手衣服メーカーが所在する

62 (3) 観光 食 物産など 1みどころ陸続きのアイランド : しもきた 本州から下北地域へつながる道は 1つの鉄道と 2つの道路だけ しかし 山々をくぐり抜けたその先には 神秘とロマンが溢れています 神秘の島 しもきた 神秘 Ⅰ 極楽浄土への入り口 恐山 ( むつ市 ) 下北半島のほぼ中央に位置する 日本三大霊場のひとつである 伝承によれば 慈覚大師円仁が霊夢のお告げを受けてこの地を探しあて 恐山を開山したと言われている 昔から 死んだ人の霊魂が必ず三途の川を渡って恐山 ( おやま ) にのぼると信じられており 毎年 7 月 2 日 ~24 日の大祭には 全国から多くの人が訪れる 恐山にある宇曽利山湖は 湖底から硫化水素が吹き出す強酸性の水質であるにもかかわらず 独自の進化を遂げ この厳しい環境に棲息宇曽利山湖している 宇曽利湖ウグイ がいる これもまた 神秘 仏ヶ浦 神秘 Ⅱ 造形美 仏ヶ浦 ( 佐井村 ) 約 2kmにわたって白緑色の凝灰岩が連なる岩々は 長い年月をかけて海蝕風化がすすみ 現在見るような複雑怪奇な様相となった その極楽浄土を思わせる姿形から ひとつひとつの岩に 如来の首 五百羅漢 といった名が付けられている 恐山の真西に位置することから 恐山の奥の院 ともいわれ 下北半島国定公園でも屈指の景勝地として年間約 2 万人の観光客が訪れている 神秘 Ⅲ 能舞 ( 東通村 むつ市 ) 国重要無形民俗文化財にも指定されている東通村の能舞は 今から 5 年ほど遡った頃 修験者によって伝えられ 村内 14 集落において昔からの形のまま受け継がれ 演じられている 江戸時代から伝わる仮面や道具が今も残されているという 優美なしぐさから鬼気迫る舞へと変化する能舞の代表演目 鐘巻 や 祈祷舞として獅子頭を用い勇壮に舞う 権現舞 には 神秘的な美しさが見られる 神秘 Ⅳ かっぱの湯伝説 ( むつ市大畑 ) 大畑から恐山に通じる道の途中に温泉郷がある その中のひとつ かっぱの湯 は 恐山を開いた慈覚大師によって名付けられたという伝説が残っている 能舞 ( 東通村 ) 11 年も前のこと 慈覚大師が奥薬研を訪れた際 道に迷ってケガをした そこに一匹の河童が現れ 大師様を背負い連れ去った 大師様が目を覚ますと 体は露天風呂に入れられ 痛みもすっかり消えていた 大師様はこのことに感激し この温泉を かっぱの湯 と名付けた かっぱの湯 もしかすると 今もここに河童がいるのかもしれない

63 ロマンの島 しもきた ロマン Ⅰ 自然の躍動を感じさせる寒立馬 ( 東通村 ) 津軽海峡と太平洋のちょうど境を突くかのような尻屋崎 日本の灯台 5 選のひとつ 尻屋崎灯台がそびえ立ち その周辺には 寒立馬( かんだちめ ) が周年放牧されている 季節ごとに色とりどりの山野草も咲き乱れ 寒立馬がのんびりと親子で草を食む姿を見れば そこはもう 1 枚のキャンバスのよう また 雪の吹き荒ぶ中 寒さや風雪にじっと耐える寒立馬の姿は 命の尊さとたくましさを感じる 寒立馬 ロマン Ⅱ 日本最古のアーチ式ダム ( むつ市 ) 明治 43 年 我が国発のアーチ式ダムとして建設され 以降 昭和 51 年まで市民の大切な水源地として使用されていた 現在は 水源地公園 として市民に親しまれている 今でも石造りのモダンな堤体はそのまま残っており 春には周囲に咲く桜と調和する美しい姿に心を奪われる 公園内から望める釜臥山や眼下に広がる陸奥湾の景色も また美しい アーチ式ダム ロマン Ⅲ 下北に魅せられた人々秘境下北の知られざる自然や風土 文化に魅せられ その姿を題材として作品に残す文人は多い ほう ついにやって來ましたな 東京からずいぶん遠くへ逃げて來たものだ 下風呂温泉を中心舞台とした井上靖著 海峡 では 下北の厳冬の風景と男女が織りなす心の交錯が美しく描かれている また 直木賞作家 水上勉の小説 飢餓海峡 では 湯野川や仏ヶ浦 大湊など下北の数多くの地域を舞台に描き その素朴な街並みと溢れる自然を描写している これらの作品を心に描き 登場人物に思いを重ねながら旅をしてみるのも きっと味わい深いことだろう 沖のいさり火 ( 風間浦 ) 本マグロ ロマン Ⅳ 腕一本に懸ける黒いダイヤ ( 大間町 ) イカ コンブなどの海の幸豊かな漁業の町 大間町 その中でも 本マグロの一本釣りにかける漁師の魂は熱い 潮の流れが速く 暖流 寒流入り混じる津軽海峡のマグロは 脂の乗りのよい最高級の品質 それに加え 一度に大量に捕れる延縄ではなく一本釣りにこだわるからこそ 大間のマグロは キズが付いておらず高価で取引されているのだ しかし プロの漁師でも 1 本あてるのが難しく 荒波に命を奪われる危険性も高い それでも 腕一本に命とプライドを懸けマグロを追う姿は まさに男のロマン

64 2 たべどころ 食材王国 : しもきた 言わずと知れた 魚介類の宝庫 下北 大間マグロ 陸奥湾ホタテなど 広く知られた魚介類の他にも まだ知られていない逸品がたくさんある まだまだあるある! うまい魚介類 外海地まきホタテ( 東通村 ) 下北でも陸奥湾産のホタテが生産されているが 東通村野牛地区で生産されている 外海地まきホタテ をご存じだろうか? 津軽海峡の荒波で育ったこのホタテは 貝柱が大振りで歯ごたえもあり 生食用はもとより料理の素材としても好評を得ている 但し 5 月下旬 ~8 月中旬の期間限定 数量限定 生うに丼( 佐井村 ) 4 月から 8 月にかけて 地元の海で水揚げされた新鮮な生ウニを使った生うに丼を 村内各地で食べることができる 地元ならではの安価で提供されているのも 魅力のひとつ なお 期間中でも天候の都合などでウニ漁が行われない時もあるので お店へ事前の確認を 生うに丼 海峡サーモン( むつ市大畑 ) テレビで取り上げられることも多くなり その名を広げつつある 海峡サーモン これは ドナルドソンニジマスを 2 年間養殖場で育てた後 津軽海峡の荒波の中で約 8 ヶ月育てた 身の締まりと上質な脂が自慢の逸品である こちらも 5 月下旬から 7 月下旬の短い期間しか入手できないが ぜひとも一度味わっていただきたい 冷涼な気候を活かした野菜 果物 一球入魂かぼちゃ( むつ市 ) 一般的なカボチャは 通常 1 株に 3~6 個ほど成らせるが 一球入魂かぼちゃ は その名の通り 1 株に 1 個だけ成らせ 手間暇かけて大事に栽培されている その分 カボチャの旨味と甘味がそのひとつに凝縮されており 糖度が 17 度を超えるとも ( 高級メロン並みの甘さ!) 現在は 主に首都圏のスーパーに出荷されているが イベント時などは地元で販売されることもある 見つけた際には 迷うことなく購入することをお勧めする オコッペいもっこ( 大間町 ) オコッペいも とは 明治時代から伝わる昔のじゃがいも 三円イモ のこと 昭和時代に一度は消滅したと思われていたのだが 平成に入り 奥戸 ( オコッペ ) 地区で自家消費用に栽培されていたイモが 実はこの 三円イモ だったことが判明し 町の特産として再び生産されている オコッペいも は 男爵イモに似たホクホク感とサラサラとした口当たりが特徴 茹で上がったときの程よく粉をふいた状態を 地元では ニコッとする と言うそうだ 生産量はまだ少なく 地域の限られた場所でしか購入できないが 下北食材期待のホープと言えよう 本州最北のワイン: 下北ワイン ( むつ市川内 ) 野菜づくりに適さない農地の有効活用のためワイン用ブドウの栽培が始まり 現在では ほどよい酸味の赤ワイン Ryo( りょう ) 甘口で香り高いフルーティさが特徴の白ワイン Kanon( かのん ) の 2 種類が市内で販売されている 販売当初は ブドウの醸造を山梨県の醸造会社に委託していたが 平成 19 年 念願のワイナリーが完成したことで ブドウの生産からワインづくりまで一貫して川内の地で行えることとなった 本州最北のブドウを本州最北のワイナリーで醸造した 下北ワイン は 平成 2 年夏頃から販売される予定である ぼたん鍋 イノシシ料理( むつ市脇野沢 ) タラ クロソイなど 海の幸で知られている脇野沢のもうひとつの特産品が イノシシ である イノシシの代表的な料理 ぼたん鍋 のほか 鉄板焼き ラーメン ヒレすし イノシシカレーなど 意外にも (?) 料理のバリエーションは広い 臭みがなく 適度な弾力と甘味のある脂が特徴 脂がのり うま味が増す冬場 11 月 ~ 翌年 3 月までの限定販売だ

65 3 買いどころ ひがしどおり和牛ひがしどおり和牛肉加工製品のジャーキー サラミ ウィンナー等は お土産やご贈答用としても大変喜ばれている自慢の逸品 これらは 東通村に来ないと買えないものばかり ヒバを多用したしゃれた造りの 野牛川レストハウス で購入できる ヒバ製品野牛川レストハウス抗菌 防虫 防臭 精神安定効果など さまざまな効用を持つヒバの成分を利用した石鹸 シャンプー リンス 入浴剤 線香などの商品開発がされ 販売されている ヒバの葉と 5 種類の薬草をブレンドした健康茶 美肝茶 は 肝臓にやさしく現代人にピッタリのお土産だ 下北ブランド産品下北地域の食品加工会社や漁協 農協等で構成されている 下北ブランド開発推進協議会 では 地域素材を使用した安全 安心で高品質な商品を厳選して 下北ブランド産品 として認証している 売り手による お墨付き商品 であるこれらは 水産加工品 農産加工品 菓子類など 4 を超える商品が認証されており 地域内の土産物売り場などで購入できる (4) その他認証ロゴマーク 1 映画 ドラマロケ地 ドラマ: マグロ (27 年放送 ) 新春ドラマスペシャルとして 2 日間 ( 計 5 時間 ) にわたり放送され 総制作費 1 億円という超大作ドラマ その出演者も VIP 級で 渡哲也さんを筆頭に多数の石原軍団俳優 松坂慶子さんらによって演じられた 撮影当時は 地域内でよく黒塗りの車を見掛けたそうだ 女優の天海祐希さんは 光り輝くオーラを発していたとか 映画: 青いうた ~のど自慢青春編 ~ (26 年公開 ) むつ市を舞台とした青春群像劇で 中学を卒業した 4 人が それぞれ地元や東京でさまざまな悩みを抱えながら歌を通して成長していく姿が描かれている バスターミナルやホテル 新田名部川など 地元の人にとって馴染み深い場所がたくさん登場しており 終盤ののど自慢大会シーンではエキストラが 12 人も参加し 多くの住民が関わり出来上がった作品となっている 2 下北が生んだ偉人 中川五郎治 ( むつ市川内出身 ) 種痘術を日本に初めて紹介したのが中川 ( 屋号 : 小針屋 ) 五郎治である 187 年 ( 文化 4 年 ) ロシアに拿捕された五郎治は 5 年間の滞在中 ロシア人医師と知己となり その時に種痘術を学び 帰国後 松前藩で天然痘が流行したとき 牛痘の漿液を混入して種痘を成功させた 三上剛太郎 ( 佐井村出身 ) 195 年 ( 明治 35 年 ) 日露戦争の際 軍医として戦場に赴いた三上剛太郎 ロシア軍に包囲され攻撃を受けようとしていた仮包帯所に 三角巾 2 枚を四角にし 赤毛布を切り裂き十字をつくり縫い合わせた手製の赤十字旗を掲げ 多くの負傷兵を救った その後の 1963 年 ( 昭和 38 年 ) スイスのジュネーブで開催された赤十字 1 周年博覧会で 手製の赤十字旗 が展示され 世界の人々に深い感動を与えた 川島雄三( むつ市出身 ) 下北郡田名部町 ( 現在のむつ市 ) に生まれ 1944 年 ( 昭和 26 年 ) 還って来た男 で映画監督としてデビューした その後 強烈な社会風刺の喜劇映画や文芸作品などを多数世に送り出し 日本映画界の鬼才として知られている むつ市徳玄寺に建立されている顕彰碑に刻まれた言葉 花に嵐のたとえもあるぞサヨナラだけが人生だ ( 森繁久彌筆 ) は 生前 彼が好んでいた言葉であり 彼の人生を見事に表現した言葉とも言える 代表作に 幕末太陽傳 などがある 手間本北栄 ( 東通村出身 ) 多彩な顔料を使った書 彩書 を独自に確立し 国際的に高い評価を受けている 漢字本来の意味が表出する作品は 東通村の豊かな自然をとらえた風景画のようだ 出身地の東通村やむつ市等に多数の作品を寄贈しており 地域住民との交流及び社会

66 貢献にも寄与している 2. 地域づくりへの取組 (1) 行政の取組 下北かるたを活用した 下北学構築事業 ( 下北地域県民局 ) 平成 6 年むつ青年会議所によって製作された 下北かるた は 小学校 3 年生を対象とした 下北かるた大会 などで主に活用されているが 下北の自然 文化 歴史等に関する知識がたくさん詰まったこのかるたを子供たちだけのものにするのはもったいない! との考えから 大人も楽しめる 下北かるたプロジェクト を展開している このプロジェクトでは 下北かるた伝道師による 下北を知る講座 や 下北かるた名刺 の作成 また 28 年 2 月には 県内初となるご当地検定 下北検定 を開催したところである 下北かるたプロジェクト 下北を知る講座 東通村総合教育プラン 教育環境デザインひがしどおり 21 ( 東通村 ) 東通村では 英語教育特区 を活用し 平成 19 年度より村内全小学校に 英語科 を導入し 各学年で週一回程度 独自に英語の授業を行っている 会話やヒアリング 国際理解などを主体とした授業を行い 21 世紀の国際リーダーと村をリードする次世代の優秀な人材を輩出することを目標とし 幼小中一環教育に向けて突き進んでいる 下北半島のニホンザル対策市町村等連絡会議 の設置( むつ市 大間町 風間浦村 佐井村 ) 国の天然記念物に指定され 手厚く保護されてきた 北限のサル だが 近年 農作物や住民への被害が増加している問題について 平成 19 年 むつ市 大間町 風間浦村 佐井村の四市町村が 地元の民間のサル調査会や NPO 法人とともに 下北半島のニホンザル対策市町村等連絡会議 を設置した サルの保護管理と被害防止の両面から改善策を検討し サルと人間のより良い共存環境の形成を探っている (2) 民間の取組 地域づくり団体 東通 東風塾 ( やませじゅく ) ( 東通村 ) 当団体は 塾生自ら楽しみながら 住民主体の元気なむらをつくろうと 平成 16 年度に誕生した 村に賑わいを創出しようとイベントを開催したり 県内外各種イベントに参加し 東通村の豊かさを広くアピールしている また 電気の生産地と消費地との交流を目的とした 東通村と都市部との交流事業 は 多くの子どもから大人までを東通村ファンにしている NPO 法人シェルフォレスト川内 ( むつ市川内 ) 平成 17 年 1 月開館の むつ市海と森ふれあい体験館 の指定管理者として運営管理を行っており シュノーケリング カヌー体験 生き物観察など様々な自然体験教室を開催している 頭で学ぶ自然だけではなく 来て見て触りながら学べる自然体験プログラムが魅力的だ また サンゴは暖かい海に生息するイメージが強いが ここ陸奥湾に生息する美しいオレンジ色の ムツサンゴ が見られる体験プログラムも有る まちおこしゲリラ集団 あおぞら組 ( 大間町 ) 大間町が舞台となった朝の連続テレビ小説 私の青空 をきっかけに 自分たちのアイディアで 自分たちの力でやれることをやっていこう と 次々にまちおこしの新しいアイディアを生み出し活動している 今では名物となっている フェリー埠頭で大漁旗を力いっぱいにふりながらお出迎えする 旗ふりウエルカム活動 も 彼らが仕掛け人 組員自身が おもしろがる心 を大切に をモットーとして 本州最北端から熱い思いを発信している 参考資料 : 下北かるた ( 発行 : むつ青年会議所 ) 大いなる下北の遺産 ( 発行 : 地域おこしグループ 北のパイオニア )

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