国土技術政策総合研究所 研究資料
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1 ISSN 国総研資料第 73 号平成 25 年 4 月 国土技術政策総合研究所資料 TECHNICAL NOTE of National Institute for Land and Infrastructure Management No.73 April 213 ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりガイドライン 鍵屋浩司 足永靖信 Urban Development Guidance for Urban Heat Island Countermeasures Utilizing Kaze-no-Michi Koii KAGIYA and Yasunobu ASHIE 国土交通省国土技術政策総合研究所 National Institute for Land and Infrastructure Management Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism, Japan
2 国土技術政策総合研究所資料 Technical Note of NILIM 第 73 号 213 年 4 月 No.73 April 213 ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりガイドライン 鍵屋浩司 * 足永靖信 ** Urban Development Guidance for Urban Heat Island Countermeasures Utilizing "Kaze-no-Michi" Koji KAGIYA Yasunobu ASHIE 概要本ガイドラインは 都市の低炭素化の促進に関する法律 ( 平成 24 年 12 月施行 ) の基本方針および低炭素まちづくり計画作成マニュアルに関連した ヒートアイランド対策に関する技術的資料としてとりまとめることが検討されているものであり これまでに実施してきた一連のヒートアイランド研究の成果を反映させたものである キーワート : ヒートアイランド 風の道 都市計画 Synopsis This guidance has been considered to be finalized as a technical advice in connection with the fundamental policy and the manual for low carbon city development under the Low Carbon City Promotion Act (enforced in December, 212). And the results of a series of our research on urban heat island countermeasures have been reflected in this guidance. Key Words: Urban Heat Island, Kaze-no-Mich, Urban Planning * 都市研究部都市開発研究室 Urban Development Division, ( 当時 ) Urban Planning Department 建築研究部環境 設備基準 Environmental and Equipment Standards ** 研究室 Division, Building Department
3 はしがき ヒートアイランド対策は ヒートアイランド対策大綱 ( 平成 16 年 ) の決定以降 重点的に解決すべき都市環境問題として国が地方公共団体 民間と連携して積極的に取り組んでいる政策課題である 国土技術政策総合研究所は 国土交通省総合技術開発プロジェクト 都市空間の熱環境評価 対策技術の開発 ( 平成 16~18 年度 ) をはじめ 様々な研究課題について関係各機関と連携しながら 効果的なヒートアイランド対策のための都市づくりの技術の研究 開発を行ってきた これまでの成果を反映させた本ガイドラインは 平成 24 年 12 月に施行された都市の低炭素化の促進に関する法律に基づく 都市の低炭素化の促進に関する基本的な方針 および 低炭素まちづくり計画作成マニュアル に関連し 本省都市局から地方公共団体等に対しヒートアイランド対策に関する技術的助言として提供されることを念頭においてとりまとめたものである 本ガイドラインが 国や地方公共団体等による都市づくりにおいて 効果的なヒートアイランド対策の立案に役立てられ 良好な都市環境形成の一助になることを期待する 平成 25 年 3 月 国土交通省国土技術政策総合研究所 副所長金井昭典
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5 概要 都市のヒートアイランド対策として 土地被覆の改善 人工排熱の削減 市街地形態の改善がある 土地被覆の改善や人工排熱の削減による気温上昇の緩和のほか 都市空間において通風 換気を確保して熱がよどまないようにするためには 市街地形態の改善が必要である そのため 海や山 緑地等の地域の冷熱源からの風を都市空間内に導く連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) で 都市空間の地上付近の通風 換気に有効な 風の道 の確保を行うほか その周辺の都市空間の緑化や人工排熱の削減等の対策と連携して講ずることが有効である 都市において 風の道 として風通しがよく 風の通り道となる空間は 具体的には河川や緑地 街路 建物の隙間空間の連なりなどがある このような背景から 本ガイドラインは ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりについての基本的な考え方や推進手法を示すことを目的に 地方公共団体の都市計画担当者や環境計画担当者等が各都市に流れている冷涼な風に配慮して 各都市の地域特性に合った効果的な対策を講ずるための取り組みを支援するものとして作成した さらに 低炭素都市づくりに資する効果的なヒートアイランド対策を検討するための簡易評価ツールを開発した このツールは 市街地の特性に応じて様々なヒートアイランド対策による効果を概略的に見積もるためのツールである このツールとその技術資料を資料編とした なお 本ガイドラインの作成にあたって 早稲田大学名誉教授尾島俊雄先生 首都大学東京名誉教授三上岳彦先生 神戸大学名誉教授森山正和先生 財団法人都市緑化機構研究顧問半田真理子先生から多大なるご指導 ご協力を頂きました ここに記して謝意を表します 鍵屋浩司国土技術政策総合研究所都市研究部都市開発研究室主任研究官 ( 現在 独立行政法人建築研究所防火研究グループ主任研究員 ) 足永靖信国土技術政策総合研究所建築研究部環境 設備基準研究室室長
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7 ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりガイドライン
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9 目 次 はじめに... 1 (1) ガイドラインの目的... 1 (2) ガイドラインの対象... 1 (3) ガイドラインの位置付け... 1 (4) ガイドラインの構成... 1 第 1 章 風の道 を活用した都市づくりの基本的考え方 ヒートアイランド現象の現状... 3 (1) ヒートアイランド現象の実態... 3 (2) ヒートアイランド現象の原因... 6 (3) ヒートアイランド現象の影響 ヒートアイランド対策の考え方... 8 (1) ヒートアイランド対策大綱における基本方針... 8 (2) ヒートアイランド対策のスケールと評価指標 都市を流れる風の性質... 1 (1) 都市を流れる風... 1 (2) 都市における風の特性 ヒートアイランド対策に資する 風の道 (1) 風の道 とは (2) 風の道 の分類 第 2 章 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の進め方 ヒートアイランド対策マップの作成 (1) ヒートアイランド対策マップとは (2) ヒートアイランド対策マップの構成と位置づけ (3) ヒートアイランド対策マップの作成手順 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方法 (1) 都市形態の改善 (2) 地表面被覆の改善 (3) 人工排熱の低減 ヒートアイランド対策と省 CO 2 の関係 (1) 空調負荷の削減による CO 2 削減効果 (2) 樹木による炭酸ガス固定による効果 (3) ヒートアイランド対策と省 CO 2 との関係... 65
10 第 3 章 風の道 を活用した都市づくりの推進に向けて 推進に向けた各主体の役割 (1) 行政 (2) 住民 事業者等 都市づくりにおけるヒートアイランド対策の配慮の方法 (1) 都市計画マスタープラン等への位置づけ (2) 地区計画等への反映... 7 (3) 建築協定の活用 (4) 開発許可制度の活用 (5) 都市再開発等における配慮 (6) 低炭素まちづくり計画等との連携 (7) その他 推進に向けた課題 附章 風の道 を活用した都市づくりに関する事例集 事例 1 大崎駅周辺地域都市再生ビジョン 事例 2 品川駅 田町駅周辺まちづくりガイドライン 事例 3 日本橋 大丸有地区周辺におけるヒートアイランド対策に関する検討 事例 4 風の道 ビジョン 事例 5 みどりの風の道形成事業 参考資料 1 地区スケールの 風の道 のイメージの例 (1) 地区スケールの 風の道 のイメージ作成の目的 (2) 東京臨海 都心部における 風の道 のイメージ (3) 神戸市の六甲山系南麓における 風の道 のイメージ 参考資料 2 参照したシミュレーション結果 (1) 東京 23 区全域及び東京臨海 都心部のシミュレーション (2) 日本橋地区 東京駅周辺地区のシミュレーション (3) 新橋 虎ノ門地区のシミュレーション (4) 神戸市の冷気流のシミュレーション 参考資料 3 ヒートアイランド対策の評価ツール ( 詳細版 簡易版 ) について (1) 評価ツールの種類 (2) 評価ツールの主な機能... 11
11 はじめに ここでは 本ガイドラインの目的や対象 位置づけ 構成について示している (1) ガイドラインの目的都市のヒートアイランド対策として 土地被覆の改善 人工排熱の削減 市街地形態の改善がある 土地被覆の改善や人工排熱の削減による気温上昇の緩和のほか 都市空間において通風 換気を確保して熱がよどまないようにするためには 市街地形態の改善が必要である そのため 海や山 緑地等の地域の冷熱源からの風を都市空間内に導く連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) で 都市空間の地上付近の通風 換気に有効な 風の道 の確保 その周辺の都市空間の緑化や人工排熱の削減等の対策と連携して講ずることが有効である 都市において 風の道 として風通しがよく 風の通り道となる空間は 具体的には河川や緑地 街路 建物の隙間空間の連なりなどがある このような背景から 本ガイドラインは ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりについての基本的な考え方や推進手法を示すことを目的に作成した (2) ガイドラインの対象本ガイドラインは 全国のヒートアイランド現象が顕著な都市を対象に 屋外空間の快適性向上を求める住民 事業者のために 地方公共団体の都市計画担当者や環境計画担当者等が各都市に流れている冷涼な風に配慮して 各都市の地域特性に合った効果的な対策を講ずるための取り組みを支援するものとして 地方自治法第 245 条の4の規定に基づき行う 技術的な助言 の性格を有するものである (3) ガイドラインの位置付け本ガイドラインは 都市の低炭素化の促進に関する法律 ( 平成 24 年 12 月施行 ) の基本方針および低炭素まちづくり計画作成マニュアルに関連した ヒートアイランド対策に関する技術的資料としてとりまとめることが検討されている (4) ガイドラインの構成本ガイドラインは主として 3つの章から構成されている 第 1 章では まずヒートアイランド現象の実態や原因 影響について概観し ヒートアイランド対策の考え方を示している また 都市を流れる風の性質を示し ヒートアイランド対策に資する 風の道 の定義や分類について整理している 第 2 章では 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の進め方として 都市計画的に 風の道 を活用してヒートアイランド対策を行うために作成するヒートアイランド対策マップや 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方法を示している 第 3 章では ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりを推進してい 1
12 くため 推進に向けた各主体の役割や都市づくりにおけるヒートアイランド対策の配慮の方法 推進に向けた課題を示している なお 附章では 風の道 を活用した都市づくりの具体例として 地方公共団体等が実施している 風の道 を活用した都市づくりの事例についても紹介している 2
13 第 1 章 風の道 を活用した都市づくりの基本的考え方 第 1 章では まずヒートアイランド現象の実態や原因 影響について概観し ヒートアイランド対策の考え方を示している また 都市を流れる風の性質を示し ヒートアイランド対策に資する 風の道 の定義や分類について整理している 1-1 ヒートアイランド現象の現状 (1) ヒートアイランド現象の実態 1 地球温暖化とヒートアイランド現象地球温暖化は二酸化炭素 (CO2) やメタンガスなどの温室効果ガスの増加に伴って地球表面の大気や海洋の平均温度が上昇する現象である 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第 4 次評価報告書 (27 年 ) より 世界の平均気温は 1 年間 (196~25 年 ) で.74 上昇したと報告されている ( 図 1-1) 概ね同じ期間(1898~26 年 ) における日本の平均気温は 気象庁の気候変動監視レポート 26 によると 都市化の気温への影響が少ないと考えられる 17 地点 1 において 1 年あたりおよそ 1.7 の割合で上昇している ( 図 1-2) ヒートアイランド現象とは 都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象である 図 1-3は統計期間が 1931~21 年で上記と異なり 単純に比較できないが 17 地点では 1 年あたり 1.5 の割合で平均気温が上昇しているのに対し 東京の平均気温の上昇は 3.3 名古屋や大阪の平均気温の上昇も 2.9 であり 東京などの大都市では日本の平均気温のおよそ 2 倍の割合で上昇している 各都市と 17 地点平均の上昇率の差は 主にヒートアイランド現象による上昇分とみられ その影響が無視できないことを示している 滑らかな曲線は 1 年平均値 丸印は各年の値を 青い陰影部はそれぞれの平均値の不確かさの幅を示す 図 1-1 世界の平均気温の変化 2 1 網走 根室 寿都 山形 石巻 伏木 ( 高岡市 ) 長野 水戸 飯田 銚子 境浜田 彦根 宮崎 多度津 名瀬 石垣島の 17 地点 ( これらの観測点も都市化の影響が全くないわけではない ) 2 文部科学省 気象庁 環境省 経済産業省 :IPCC 第 4 次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約 (27) 3
14 都市化の気温への影響が比較的少ない 17 地点 ( ) の平均気温の平年差 (1971 年から 2 年までの平均値から の差 ) の変化 (5 年の移動平均処理を行っている ) 図 1-2 日本の平均気温の変化 3 細い折れ線は観測値 太い折れ線は 5 年間の移動平均値を示す 赤い は庁舎の移転があった時期を示す 図 1-3 東京 名古屋 大阪 都市化の影響の小さい 17 地点平均における気温の長期変化 4 3 気象庁 : 地球温暖化に関する知識, 21 年 8 月 4 気象庁 : ヒートアイランド監視報告, 平成 22 年度 4
15 2 3 以上の合計時間数の増加三大都市圏における 3 以上の合計時間数の変化を見ると 図 1-4より東京周辺では 198 年代前半には練馬 越谷 浦和 ( 現さいたま ) や熊谷周辺の領域で 18 時間程度であったが 最近では 33 時間に増加している 図 1-5より名古屋周辺では 198 年代前半には名古屋や岐阜 多治見周辺の領域で 24 時間であったが 最近では 42 時間に増加している 一方 大阪周辺では 図 1-6より 98 年代前半には豊中 大阪 堺周辺の領域と京都で 21 時間であったが 最近では2 倍の 42 時間に増加している <198~1984 年 > <26~21 年 > 図 1-4 関東地方における 3 以上の合計時間数の分布 (5 年間の年間平均時間数 ) 5 <198~1984 年 > <26~21 年 > 図 1-5 中部地方における 3 以上の合計時間数の分布 (5 年間の年間平均時間数 ) 5 5 環境省 : ヒートアイランド対策マニュアル 5
16 <198~1984 年 > <26~21 年 > 図 1-6 近畿地方における 3 以上の合計時間数の分布 (5 年間の年間平均時間数 ) 5 (2) ヒートアイランド現象の原因ヒートアイランド現象の主な原因としては 人工排熱の増加 地表面被覆の人工化 都市形態の高密度化の3つがあげられている これら3つの原因には主に以下の特徴がある 1 人工排熱の増加建物の空調機器や自動車 工場や清掃工場 火力発電所におけるエネルギー消費は最終的に熱として環境中に放出される 空冷式の空調機器や燃料の燃焼に伴って発生する熱の大部分を占める顕熱は大気を暖め 気温上昇の原因の一つとなる 2 地表面被覆の人工化地表面被覆のうち アスファルトやコンクリート等の舗装面や建物の屋根面は 夏季の日中に日射を受けると表面温度が 5~6 程度にまで達し 大気を加熱するとともに 日中に都市内の舗装面に蓄えられた熱は 夜間の気温低下を妨げる原因となる 3 都市形態の高密度化空地の減少や中高層の建物の増加などにより都市形態が高密度化すると 風向きによっては地上近くの弱風化 風通しの悪化などにより熱の拡散や換気力を低下させる可能性がある また 高密度化した都市内では 天空率が小さく 夜間の放射冷却が阻害されるために 熱が溜まりやすくなる 6
17 影響項目影響の内容人の健康人の生活る 植物の生息(3) ヒートアイランド現象の影響ヒートアイランド現象によって 表 1-1に示すような人の健康や生活 動植物など様々な影響が生じることが指摘されている 表 1-1 ヒートアイランド現象による様々な影響の例 熱中症高温化 ( 主に夏季 ) により 熱中症の発症が増加するおそれがある 睡眠阻害高温化 ( 主に夏季の夜間 ) により 夜間に覚醒する人の割合が増えて睡眠が阻害されるおそれがある 大気汚染都心部で暖められた空気により起こる熱対流現象により 大気の拡散が阻害され 大気汚染濃度が高まるおそれがある 高温化 ( 主に夏季 ) することにより 光化学オキシダントが高濃度となる頻度が増えるおそれがある エネルギー消費夏季の高温化により 冷房負荷が増えエネルギー消費が増加する 一方 冬季の高温化は暖房エネルギーを削減する 集中豪雨地表面の高温化により 都市に上昇気流が起き 大気の状態によっては 積乱雲となって短時間に激しい雨が降る場合があると言われてい 開花 紅葉時期の変化 春の開花時期が変化したり 紅葉時期が遅れる可能性がある 出典 ) 環境省 : ヒートアイランド対策ガイドライン 7
18 1-2 ヒートアイランド対策の考え方 (1) ヒートアイランド対策大綱における基本方針平成 16 年 3 月にヒートアイランド対策大綱 ( ヒートアイランド対策関係府省連絡会議 ) が策定され 関係府省が連携してヒートアイランド対策が進められてきたが 改訂ヒートアイランド対策大綱におけるヒートアイランド対策の基本方針では これまで1 人工排熱の低減 2 地表面被覆の改善 3 都市形態の改善 4ライフスタイルの改善を柱として進められてきたのに対して 5 適応策の推進についても対策の柱の一つとして位置付け 国民の理解と協力の下で対策を推進していくとしている 1 人工排熱の低減省エネルギーの推進 交通流対策等の推進 未利用エネルギー等の利用促進により 空調システム 電気機器 燃焼機器 自動車などの人間活動から排出される人工排熱を低減させる 2 地表面被覆の改善緑地 水面の減少 建築物や舗装などによって地表面が覆われることによる蒸発散作用の減少や地表面の高温化を防ぐため 地表面被覆の改善を図る 3 都市形態の改善都市において緑地の保全を図りつつ 緑地や水面からの風の通り道を確保する等の観点から水と緑のネットワークの形成を推進する また 長期的にはコンパクトで環境負荷の少ない都市の構築を推進する 4 ライフスタイルの改善都市における社会 経済活動に密接に関連するヒートアイランド現象を緩和するために ライフスタイルの改善により都市の熱の発生抑制を図る 5 人の健康への影響等を軽減する適応策の推進ヒートアイランド現象によって生じる暑熱環境による人の健康への影響等を軽減するため 短期的に効果が発現可能な適応策の導入を推進する (2) ヒートアイランド対策のスケールと評価指標都市づくりにおけるヒートアイランド対策のスケールとしては 広域スケール 都市スケール 地区スケールの3 種類がある 例えば 広域スケールから都市スケールにおいては 風の道 によるヒートアイランドの分断等が検討可能であるが 地区スケールになれば 個々の建物も見えるようになり 屋上や敷地の緑化 街路樹の整備等が検討可能である スケールに応じて対策効果を把握する評価指標も異なり 都市スケールより大きなスケール 8
19 では主に気温や風速などが用いられるのに対して 地区スケールでは気温に加えて 街路空間の快適性等の評価を考慮し 体感指標なども用いられる 9
20 1-3 都市を流れる風の性質 (1) 都市を流れる風夏季にヒートアイランド現象が顕著な都市を流れる風には 一般風 ( 地形など局地的な影響を受けず 気圧差によって吹く広い地域を代表する風 ) のほか 特にヒートアイランドが発生するような夏季の晴天日に顕著で 地形などの影響により吹く局地的な風として 以下のようなものがある 海陸風( 海風と陸風の循環 ) 湖陸風( 湖風と陸風の循環 ) 山谷風( 山風と谷風の循環 ) 都市緑地からの移流 にじみ出し 1 海陸風海陸風は 陸地と海との温度差によって生じる以下のような流れの循環である 海風海と陸の比熱の差に伴い 日中は陸地の方が暖まりやすく 海の方が温まりにくい 昼間に日射により暖められた陸では上昇気流が発生し 地表付近の気圧が低くなるため それを補うように 図 1-7(a) のように日中は海から陸に向かい冷涼な風が吹く 夏の午前中に沿岸部で海岸線にほぼ直交して侵入する中規模海風 ( 図 1-8グレーの矢印 ) と 夏の午後から夜間にかけて海から内陸部に吹く大規模海風 ( 図 1-8 黒い矢印 ) があり 陸に流入する海風の厚み 風向や風速が異なる 東京や大阪などの大都市では 図 1-9のように都心部の高温域は周囲より低圧となるため ヒートアイランド循環によって夜間から早朝まで海風が吹く場合が多い ( 図 1-1 上図 ) 陸風日没後は比熱の小さい陸地の方が放射冷却により冷えやすく 比熱の大きい海の方が温度は下がりにくいため 一般的には夜間になると 海上の空気が上昇し それを補う形で図 1-7(b) のように 昼間とは逆に陸地から海に向かい冷たい陸風が吹く 東京や大阪などの大都市では ヒートアイランド循環により陸風は都心部で上昇し 沿岸まで到達しない ( 図 1-1 下図 ) 1
21 図 1-7 海陸風の模式図 高度 (km) 中規模海風 ( 主に午前中 ) 大規模海風 ( 午後 ~ 夜間 ) 出典 ) 浅井富雄 : ローカル気象学, 東大出版会 (1996) を加工して合成図 1-8 中規模海風と大規模海風 ( 南関東の例 ) 6 T.R.Oke:Boundary Layer Climates,2nd ed,
22 大手町を基準とした補正海面気圧 ( 偏差 ) の分布図 (24 年 7 月 8 日 2 時 ) 図 1-9 ヒートアイランドが形成される場合の東京都心の低圧部の例 7 昼間 海 夜間 陸風 海風 図 1-1 大都市の海陸風の模式図 7 高橋一之 高橋日出男 三上岳彦ら : 静力学平衡を仮定して補正したデータによる東京都心部の気圧低下の検出, 天気 58(2), pp ,
23 2 湖陸風琵琶湖等の面積の大きな湖では 図 1-11 のように湖の水と周囲の陸地との比熱の差により温度差が生じ 一般風の弱い晴れた日には湖陸風の循環が見られる 湖は海よりもスケールが小さいため 海陸風と比べて湖風 陸風とも基本的に弱い 湖風海陸風と同様に 昼間には日射により暖まりやすい陸で上昇気流が発生し 地表付近の気圧が低くなることを補うように 比熱が大きく暖まりにくい湖から陸に向かって冷涼な風が吹く 陸風海陸風と同様の原理により 夜間は放射冷却により冷えやすい陸地から比熱が大きく温度が下がりにくい湖へと向かう風が吹く 湖の周辺は山に囲まれていることが多く 山風との区別が難しい場合がある ( 昼間 ) ( 夜間 ) 8 図 1-11 湖陸風 3 山谷風山谷風は 盆地や谷 山沿いの平野等において見られる流れの循環である 昼間は日射により山の斜面が加熱されて上昇気流が生じ 谷から山を上る谷風が吹き 夜間は山の斜面が放射冷却により冷却されて下降気流が生じ 山から谷への山風が吹く 図 1-12 は谷に沿った山谷風の発達を示す概念図である このうち ヒートアイランド対策に資する風としては 夜間における山風や斜面下降風であり 日没後斜面が放射冷却により冷えることで斜面下降風が生じ それが谷底に集積されて山風として流出する 例えば 神戸市の市街地に近い六甲山系の南麓などで冷気流が観測されている 8 滋賀県の気象, 彦根地方気象台 13
24 山風と斜面上昇風 斜面上昇風 谷風と斜面上昇風 谷風 谷風と斜面下降風 斜面下降風 山風と斜面下降風 山風 図 1-12 山谷風の発達を示す概念図 9 図 1-13 山風のイメージ ( 山からの冷気流 ) 4 都市緑地からの移流 にじみ出し昼間の都市緑地は 蒸発散や緑陰による表面温度上昇抑制により相対的に周辺市街地より低温であり 日射により暖められた周辺市街地では上昇気流が生じるため 海陸風の弱い条件下では都市緑地から周辺市街地への風の流れが生じ 都市緑地で生成された冷気は風下の市街地に移流する 風が弱く大気が安定した夜間にも 開放的で放射冷却により冷えやすい都市緑地からの冷気は風の流れにより気温の高い周辺市街地に移流する また 深夜から早朝等の無風時において 都市緑地に滞留した冷気が重力により沈降して周辺へにじみ出す現象が新宿御苑等で観測され 9 Defant, F.: Local Winds. Compendium of Meteorology, T. M. Malone, Ed., Amer. Meteor. Soc., , 1951( 吉野正敏 : 新版小気候より ) 14
25 ている 風による移流に比べて 1 分の1 以下のスケールの流れであるが 緑地周辺の気温が低下することが確認されている 図 1-14 都市緑地からの移流 にじみ出し 1 ガイドラインにおいては このうち海や湖 山 都市緑地など地域の冷資源からの冷涼な風として 以下をヒートアイランド対策に資するものとして位置づける 海風 陸風 山風 都市緑地からの移流 にじみ出し 1 八都県市首脳会議環境問題対策委員会幹事会 : 風の道 に関する調査 研究業務調査報告書 15
26 (2) 都市における風の特性地表近くで活発な対流現象が生じている層 ( 内部境界層 ) は 海風により沿岸部では薄く 内陸に行くほど厚さを増す そのため 少なくとも海岸からある程度内陸側に入った地表近くの高さでは 直接海風の恩恵を得ることはできなくなる 都市がある場合は 建物等により地表面の摩擦 ( 粗度 ) が大きくなり さらに高温で風の弱い内部境界層が形成され 海風はより内陸に到達しにくくなる 図 1-15 海風の侵入に伴う内部境界層の発達の模式図 風速の鉛直分布 都市内風速 ( 例 ) 2 自然風速 ( べき指数.15) 15 高さ (m) 風速 (m/s) 図 1-16 東京の 5m メッシュにおける昼平均風速鉛直分布の例 12 マクロ的には都市の建物による凹凸の増加により 図 1-16 のように地表付近の平均風速は弱められる 一方 図 1-17 右側の拡大図のように地表付近の都市空間をミクロに見た場合 高層建物の壁面に衝突した風が地上に吹き降り 都市空間の風速を増加させるなど 建物群により地表付近の風の乱れが増し 上空の冷たい空気との熱交換を促進する これは 建物周囲の限定された範囲で発生する強風 ( ビル風 ) であり 海風等とはスケールが異なる風である 11 T.R.Oke:Boundary Layer Climates,2nd ed, 環境省 : 平成 16 年度ヒートアイランド現象による環境影響に関する調査検討業務報告書 16
27 ビル風は 建物単位で対策を講ずるものである一方 例えば海風は風速 5m/s 程度で都市に流れ込む比較的弱い風であり この風を活用するためには臨海部から内陸部に至る面的な対策を考える必要がある点でもビル風とは異なる性格のものである 図 1-17 建物による鉛直混合の増大 13 一般に上空に行くほど風速が強い 都市の上空を面的に流れる風 ( 上空風 ) は その下方に絶えず風の流れを供給しており 河川や街路等のような隙間空間が大きいほど風が強く 連続した隙間空間の方が強い風が維持されて下流に移流しやすい また 舗装面等の地表面温度が高い場所では 空気が熱せられて上昇しやすい 空気が上昇した場所は低圧となるため 上空あるいは風上側からの冷たい空気が地表付近に流れ込む 13 成田健一 : ヒートアイランド現象と都市構造問題の最新事情 ~ 都市気候との関係をも踏まえて, 資源環境対策 Vo1.47,No.8, pp.23-28,
28 1-4 ヒートアイランド対策に資する 風の道 (1) 風の道 とは 1 風の道 の定義本ガイドラインにおいて ヒートアイランド対策に資する 風の道 とは 海や山 緑地等の地域の冷熱源からの風を都市空間内に導く連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) で 地上付近の都市空間の通風 換気に有効なものとする 都市において 風の道 として風通しがよく 風の通り道となる空間は 具体的には河川や緑地 街路 建物の隙間空間の連なりなどがある 都市計画において地域の冷熱源からの風を導く 風の道 への配慮を行うためには 風の道 のイメージを明確にする必要がある 2 風の道 の効果 風の道 の効果を定量的に検討した解析例として 国土交通省国土技術政策総合研究所と独立行政法人建築研究所の共同研究 都市空間の熱環境評価 対策技術の開発 による成果を紹介する 大規模な再開発に伴い確保された 風の道 の効果東京臨海 都心部の大規模再開発が検討 実施されている日本橋地区及び東京駅周辺地区を対象に 大規模な都市再開発に伴う都市形態の変化が 夏季日中における都市の熱環境に及ぼす効果 影響を把握するため 市街地模型を用いた風洞実験 ( 図 1-18 図 1-19) や地球シミュレータによる数値解析の結果を以下に示す 臨海部から都心部に至る 2.5km にわたる市街地を再現した風洞実験により 大規模再開発による通風の変化を分析したところ 地区 Ⅰにおいては再開発により風環境が 1% 以上向上する範囲は日本橋川から約 15m の範囲に及んでいることが確認された ( 図 1-2) 図 1-18 風洞内における市街地模型の配置 鍵屋浩司 足永靖信 増田幸宏 大橋征幹 平野洪賓 尾島俊雄 : 大規模な都市再開発が熱環境に及ぼす効果 影響に関する実験的検討 日本建築学会環境系論文集 第 649 号 pp
29 図 1-19 市街地模型による都市再開発計画の再現 14 図 1-2 再開発前後の風速の変化 ( 風洞実験 ) 14 数値解析 風洞実験 実測調査の結果から日本橋川や八重洲通りにおいて 河川や街路の隙間空間を連続的に流れる風が存在することが確認された 地区 Ⅱでは再開発によって 既存の駅ビルが撤去されたことと 新規に建設されたツインタワーの壁面による吹き下ろしや回り込みの風の影響により 駅前広場から東京駅八重洲口付近において地上 4~4m の風速比 ( 再開発前に対する同じ地点での再開発後の風速の割合 ) が大きく上昇し その影響は丸の内の行幸通りまで波及している 数値解析結果より 首都高速の高架道路撤去 地下化と日本橋川周辺建物の低層化 低容積化による風速の増加 東京駅周辺の再開発による気温低下傾向を確認した 検討対象領域全体では地上 5m 付近で 3 以下の面積が増加する 19
30 図 1-21 八重洲通り 行幸通りにおける高さ毎の風速比の変化 14 ( 点線 ; ハッチ : 高層化等の更新された建物 点線 : 再開発により除却された建物 ) 図 1-22 地上 2m における再開発後の気温分布及び現状との比較 14 風の道 のヒートアイランド対策効果ヒートアイランド対策としての 風の道 の重要性について 東京都心部の3つのそれぞれ 5m 四方の地区を対象に 夏季の 14 時を想定した様々なヒートアイランド対策の対策効果を比較した 各地区の位置と特徴を図 1-23 に示す 2
31 海風利用型 ( 業務地区 ) 新橋 内陸型 ( 業務地区 ) 神田 都市内緑地 都市内水面利用型新宿御苑 図 1-23 シミュレーション対象地区の概要 新橋地区は臨海部の環状 2 号線の整備が予定されている業務地区 神田は中規模の業務ビルが密集する街区 新宿御苑は隣接する大規模緑地を含む業務地区である それぞれの地区に 様々な対策を一様に講じた場合の平均気温低下量を表 1-2に示す さらに この効果をわかりやすくするために 地上緑化による緑被率 3% を一般的な市街地の望ましい対策量と考えて この効果を基準に他の対策効果を指標化したものを表 1-3に示す これによると 臨海部の新橋地区では道路整備による効果は他の対策の2 倍以上となっており 内陸部でも新宿御苑地区の結果が示すように オープンスペースを効果的に整備すれば 大規模緑地からの風の流れを有効に市街地に導入することができることを示唆している 21
32 表 1-2 気温のシミュレーション結果 ( 夏季 14 時の地区内地上 1.5m の平均気温の変化 単位 ) 分類 海風利用型 ( 業務地区 ) 内陸型 ( 業務地区 ) 都市内緑地 都市内水面利用型 対象地区新橋神田新宿御苑 地上緑化 ( 保水性舗装を含む )3% 各建物の屋上の 3% を緑化 省エネにより人工排熱 3% 削減 以上の対策の総合効果 道路整備による 風の道 の形成 -.28 空地の確保 以上の全対策の総合効果 表 1-3 気温低下量に基づく対策効果の比較 ( 夏季 14 時高さ 1.5m の地上緑化 3% による平均気温低下量で基準化 ) 分類 海風利用型 ( 業務地区 ) 内陸型 ( 業務地区 ) 都市内緑地 都市内水面利用型 対象地区新橋神田新宿御苑 地上緑化 ( 保水性舗装を含む )3% 各建物の屋上の 3% を緑化 省エネにより人工排熱 3% 削減 以上の対策の総合効果 道路整備による 風の道 の形成 2.24 空地の確保 1.21 以上の全対策の総合効果
33 3 風の道 を活用したヒートアイランド対策の考え方都市のヒートアイランド対策として 土地被覆の改善 人工排熱の削減 市街地形態の改善がある 土地被覆の改善や人工排熱の削減による気温上昇の緩和のほか 都市空間において通風 換気を確保して気温上昇の緩和や大気環境の改善を行うために 市街地形態の改善が必要であり 海や山 緑地等の地域の冷熱源からの風を都市空間内に導く連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) で 地上付近の都市空間の通風 換気に有効な 風の道 の確保を行う さらに 風の道 の効果を向上させるために 風の道 やその周辺の都市空間の緑化や人工排熱の削減等の対策と連携して講ずるものとする (2) 風の道 の分類 1 海風が流れる 風の道 昼間に海から沿岸の都市に流入する海風は 超高層建物の高さをはるかに超える厚みを有し 水平方向の流れに加えて鉛直方向の流れも有する立体的な流れである ヒートアイランド対策に資する冷涼な海風の流れを都市空間内に導くための河川や緑地 街路等の連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) を 海風が流れる 風の道 とする また 琵琶湖のような大きな湖においては 湖陸風の循環が見られる日の昼間の湖風も海風と同様に立体的な流れであると考えられ 風の道 の分類においては 冷涼な湖風も基本的に海風に準じた風として 同じ分類に含めることとする 海風が流れる 風の道 には 以下の2タイプがある 海風( 湖風 ) が海岸 ( 湖岸 ) から地表面に沿って街路や河川 緑地等を通じて都市空間に流入するタイプ 上空を流れる海風( 湖風 ) が街路や河川沿いの建物群に誘導されて地表面付近を流れるタイプ なお 海風が流れる 風の道 を重点的に確保する場所としては 都心部の高温化が顕著な海岸から数 km 程度の範囲で 高層ビル等が多いところが有効である 23
34 海風 海風 海側 海風 海風 海風 海側 海風 海風 海風 海風 海風 海風 海風 海風 海風 風の道 陸側 風の道 陸側 < 街路 > < 河川 > 海風 海風 海風 海側 海風 海風 海風 海風 風の道 陸側 < 緑地 > 昼間に海風 ( 湖風 ) が海岸 ( 湖岸 ) から地表面に沿って街路や河川 緑地等を通じて都市空間に流入するタイプ 海風 海風 海側 海風 海側 海風 海風 海風 海風 海風 海風 海風 海風 陸側 海風 陸側 風の道風の道 < 街路 > < 河川 > 上空を流れる海風 ( 湖風 ) が街路 河川沿いの建物群に誘導されて地表面付近を流れるタイプ図 1-24 海風が流れる 風の道 の分類 24
35 2 山風 陸風が流れる 風の道 夜間に谷間に冷気が集積されて市街地へ流出する山風 あるいは斜面から直接市街地へ冷気が流出する斜面冷気流は ヒートアイランド対策に有効である 夜間の冷涼な山風や斜面冷気流を平地の市街地に導入するため 平面的な山風が流れるための河川や街路等の開放的で連続した空間を 山風が流れる 風の道 とする 図 1-25 山風が流れる 風の道 15 一方 大気の安定する夜間に陸から海に向かう平面的な弱い陸風もヒートアイランド対策に資する冷涼な風であり 陸風を都市空間内に導くための河川や緑地 街路等の連続したオープンスペース ( 開放的な空間 ) を 陸風が流れる 風の道 とする 一般的には昼間の海風が流れる 風の道 と同じ空間であることが多い 海側 陸側風の道図 1-26 陸風が流れる 風の道 4 市緑地からの移流を導く 風の道 ヒートアイランド対策に資する都市緑地からの冷気の移流を周辺市街地に導くための街路や河川 建物間のオープンスペース等の連続した隙間空間を 都市緑地からの移流 にじみ出しを導く 風の道 とする 15 Wirtschaftsministerium Baden-Wurttemberg: Stadtebauliche Klimafibel,
36 図 1-27 都市緑地からの移流を導く 風の道 国土交通省都市 地域整備局 : ヒートアイランド現象の緩和に資する緑地等に関する検討調査報告書 26
37 第 2 章 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の進め方 第 2 章では 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の進め方として 都市計画的に 風の道 を活用してヒートアイランド対策を行うために作成するヒートアイランド対策マップや 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方法を示している 2-1では ヒートアイランド対策マップの構成と位置づけや作成手順を示し さらにヒートアイランド対策マップを例示している 2-2では 風の道 に配慮したヒートアイランド対策を検討する際に参考となる知見等を示している 2-1 ヒートアイランド対策マップの作成 (1) ヒートアイランド対策マップとはヒートアイランド現象は 都心部から郊外に向かって 都市とその周辺の広い範囲に影響を及ぼす可能性があるため 効果的に対策を講ずるには その影響範囲を把握し 重点的に対策を講ずるべき範囲を明らかにした上で 具体的な対策を検討する必要がある 都市計画を通じて 風の道 に配慮したヒートアイランド対策を効果的に講ずるためには ヒートアイランド現象の現況やヒートアイランド現象の要因 ( 地表面被覆 人工排熱 都市形態 ) の分布を把握した上で ヒートアイランド対策に資する 風の道 を空間的に明示し 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方針を示す必要がある ヒートアイランド対策マップ とは ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりを推進するため 地方公共団体が都市の風の流れや気温分布といったヒートアイランドの現況と その要因となる地表面被覆や人工排熱 都市形態 ( 市街地の凹凸 ) の分布等を地図化して系統的に 見える化 し 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方針等を立案することを目的として作成するものである なお ドイツでは 風の道 を都市計画に活用して大気環境の改善に資するクリマアトラスを作成している 日本では 都市環境気候図と称して ヒートアイランド対策に活用しているマップがあるが 都市計画的に 風の道 を活用してヒートアイランド対策を行うために作成したのが ヒートアイランド対策マップ である (2) ヒートアイランド対策マップの構成と位置づけ 1ヒートアイランド対策マップの構成地方公共団体が作成するヒートアイランド対策マップは 以下の現況図と対策方針図により構成するものとする 現況図地表面被覆や都市形態 人工排熱 気象などのヒートアイランド現象の現況の把握に必要な基礎データの中から地方公共団体が都市気候等の専門家の協力を得るなどして ヒートア 27
38 イランド対策の目的に応じて重点的に実施すべき対策に関連するものを組み合わせた図 対策方針図 現況図に基づいて 地方公共団体が都市気候等の専門家の協力を得るなどして 地域特性 に対する配慮と科学的知見を踏まえて ヒートアイランド対策上 望ましい対策の方針を示 した図 ②ヒートアイランド対策マップのスケール 図2 1に示す以下のヒートアイランド対策のスケールに応じて 各々のスケールのヒート アイランド対策マップを作成する 広域スケール 1km 圏内程度 都市部のヒートアイランド現象による影響が広域的に及ぶ範囲 都市スケール 1km 圏内程度 広域スケールの中で高温域の中心となり重点的にヒートアイランド対策を検討すべき範囲 地区スケール 1km 圏内程度 土地利用や地形 建物群の配置や風の流れ等の地域特性を把握可能で ヒートアイランド 対策を具体的に計画する範囲 広域スケール 1km圏内程度 図2 1 都市スケール 1km圏内程度 地区スケール 1km圏内程度 ヒートアイランド対策を検討するためのスケール 例 表2 1に示すように 各々のスケールに応じて ヒートアイランド対策マップの作成主体 や対策の内容も異なる 基本的には 都道府県が広域スケールから都市スケールのヒートアイ ランド対策マップを作成した上で 市区町村がそれらを参照して 都市スケールから地区スケ ールのヒートアイランド対策マップを作成する流れが想定される 28
39 表 2-1 ヒートアイランド対策マップのスケールと作成主体等 スケール 作成主体の例 対策の例 広域スケール 広域連合等 都道府県 国土形成計画 大規模なオープンスペース保全 ( 近郊緑地保全等 ) 都市スケール 都道府県 市区町村 大規模な市街地開発事業 幹線道路整備 公園 緑地整備 河川改修等 地区スケール 市区町村 都道府県 地区計画等 都市再生特別地区 風通しに配慮した建物配置 都市緑化 人工排熱削減等 広域スケールでは 都心から郊外に向かって流れていく過程で熱せられた空気が どの程度の範囲まで気温に影響を及ぼすかを把握した上で対策を検討することが重要である 首都圏を例にとると 東京湾から東京都心に流れ込む海風は 例えば南風の場合 東京都の北側の埼玉県付近まで進入して気温分布に影響を与える可能性があり このような広域的な観点を踏まえ それぞれの対策がどの程度の影響 効果があるのかを把握することが有効である 都市スケールでは 都市に流入する風の流れを把握して 都市の通風 換気に配慮した風を遮らない都市構造を計画することが有効である また大規模な緑地はクールアイランドを形成し そのようなオープンスペースをネットワークで結ぶことが重要である こうした取組を推進する上で 風の流れや土地利用現況 気温分布等を地図化して 都市計画や都市開発の際に活用することが有効である 地区スケールでは 都市再開発等の都市が変化する機会を捉えるなどして ヒートアイランド現象の緩和に加えて 空間利用者の快適性の向上といった適応策の観点も考慮して対策を実施することが重要である 3ヒートアイランド対策マップの位置づけ図 2-2に示すように 地方公共団体は 現況の把握に基づいて対策方針の立案を行い ヒートアイランド対策マップ ( 現況図 対策方針図 ) の作成を行う 都市計画的に 風の道 を検討 確保していくことを踏まえると 主に地方公共団体の都市部局が主体となり 環境部局等の他部局と調整を図りながらヒートアイランド対策マップを作成することが望ましい 一方 事業者等 ( 事業者としての地方公共団体も含む ) は 地方公共団体が作成したヒートアイランド対策マップの対策方針図に基づき 本ガイドライン 運用指針等を踏まえて計画 事業案における対策目標の設定を行い ヒートアイランド対策への配慮に関して 必要に応じて国土交通省が開発したシミュレーションツール等を活用して評価し 地方公共団体との協議を通じて合意形成を図り 計画 事業を決定する なお ヒートアイランド対策のスケールに対応して ヒートアイランド対策マップの作成主 29
40 体が異なる場合 地方公共団体相互の方針の調整を図ることが考えられる 地方公共団体 現況の把握 対策方針の立案 事業者等 計画 事業の立案計画 事業の決定 ヒートアイランド対策マップ 現況図 対策方針図 対策への配慮合意形成 計画 事業案 その他のツール ガイドライン運用指針等 ヒートアイランド対策の考え方 ヒートアイランド対策マップの作成方法 地域特性に応じた対策メニューを明示 シミュレーションツール (PC ソフト ) 即地的かつ具体的な対策の量や配置による効果を予測 図 2-2 ヒートアイランド対策マップの位置づけ (3) ヒートアイランド対策マップの作成手順ヒートアイランド対策マップは 図 2-3に示す手順により作成する 基礎データ 地表面被覆都市形態人工排熱気象 都市気候に関する知見と地域特性に基づく検討 現況図 対策方針図 図 2-3 ヒートアイランド対策マップの作成方法 1 基礎データの整理地方公共団体は 各都市におけるヒートアイランド現象の現況を把握し 現況図を作成するため 以下の基礎データを整理する ヒートアイランド現象の要因となる地表面被覆や都市形態 人工排熱に関するデータ 気温分布や風の流れ等のデータ 3
41 具体的には 表 2-2 のようなデータの内容や出典 ( 例 ) が考えられる 表 2-2 主な基礎データの種類と内容 種類内容データの出典 ( 例 ) データから得られる情報 地表面被覆 土地利用 国土数値情報 ( 土地利用細分メッシュ ) 数値地図 5( 土地利用 ) 都市計画基礎調査 (GIS) 地表面被覆の種類 ( 地表面被覆の人工化の状況 緑地分布等 ) 建物 ( 形状 ) 都市計画基礎調査 (GIS) 都市計画基本図デジタルマッピング (DM) 基盤地図情報 ( 建築物の外周線 ) 緑地 ( 草地 樹木 ) 自然環境保全基礎調査 ( 植生調査 ) 緑の実態調査空中写真 都市形態 地形 標高 基盤地図情報等 ( メッシュ標高 ) 地形図 緑地自然環境保全基礎調査 ( 植生調査 ) 緑の実態調査空中写真 地形による凹凸 ( 河川や谷戸など風の通り道となる地形的特性 ) 公園 緑地等の開放的な空地の位置や規模 連続性 ( ネットワーク ) 人工排熱 建物 ( 形状 高さ ) 建物 ( 形状 用途 階数 ) 都市計画基礎調査 (GIS) 都市計画基本図デジタルマッピング (DM) 基盤地図情報 ( 建築物の外周線 ) 空中写真 都市計画基礎調査 (GIS) 基盤地図情報 ( 建築物の外周線 ) 空中写真 建物による凹凸 ( 都市形態の高密度化の状況 街路等の隙間空間の位置や規模 連続性 ) 人工排熱量 ( 建物から放出される人工排熱の状況 ) 交通量 交通量調査 ( 道路交通センサス等 ) 人工排熱量 ( 自動車から放出される人工排 熱の状況 ) 気象 風向 風速 気象台 アメダス 大気汚染常時監視局 予測計算結果 風の流れの傾向 ( 卓越風向 ) 風の強さ 気温 表面温度 気象台 アメダス大気汚染常時監視測定局地方公共団体の観測点 ( 百葉箱等 ) 予測計算結果 地方公共団体による赤外線熱画像撮影予測計算結果 気温の分布 表面温度の分布 排熱量 ( エネルギー消費量 ) 原単位と組み合わせて算出 31
42 ここで 地表面被覆や都市形態の把握に必要な土地利用や建物の分布 人工排熱の計算に必要な建物用途別の建物面積や建物階数等のデータの多くは 地方公共団体の有する都市計画基礎調査のデータを活用することができると考えられる 都市計画基礎調査の結果は 近年の GIS の普及に伴い 東京や大阪等の大都市を中心に地方公共団体により詳細な GIS( 地理情報システム ) データとして整備されている場合が多い なお 地方公共団体が作成するヒートアイランド対策マップに基づいて 事業者等が計画 事業における対策への配慮について評価を行う際にも 同様にシミュレーションツール等により予測計算を行うことが考えられ その場合は地方公共団体が現況図や対策方針図の作成に活用した基礎データと同等のデータにより評価が行われるように配慮が必要である 地表面被覆土地利用や建物については 必要とするスケールに応じて 国土交通省が提供している国土数値情報 ( 土地利用細分メッシュ ) 国土地理院が提供している数値地図 5( 土地利用 ) や基盤数値情報の建築物の外周線の GIS データ あるいは地方公共団体による都市計画基礎調査に基づく GIS( 都市計画 GIS) データ 都市計画基本図デジタルマッピング (DM) の GIS データのほか 市販の電子地図の建物データ等を活用することが考えられる 緑地については 環境省の自然環境保全基礎調査 ( 植生調査 ) の植生分布や地方公共団体による緑の実態調査に基づく緑地分布のデータをスケールに応じて利用することが考えられる 都市形態 風の道 として都市の隙間空間を検討する際には 特に市街地の凹凸が重要な要素となる 地形 標高については 図 2-4のように国土地理院から様々なスケールで電子化された基盤地図情報等のメッシュ標高データが発行されおり これを GIS( 地理情報システム ) 上で編集することで 現況図の背景図等の基礎データとして利用できる 建物高さの把握に関しては 地方公共団体の都市計画基礎調査による都市計画 GIS データが利用可能な場合は 建物階数より高さを求められる その他の場合は 上記の建築物の外周線 都市計画基本図 DM データ等の建物形状に 都市計画基礎調査の建物階数分布図や空中写真を活用して建物階数を付与することが考えられる また 地表面被覆と共通の緑地に関するデータより 緑地や公園等の開放的空間の位置や規模 連続性を把握することができる 人工排熱人工排熱については 建物からの人工排熱を計算する場合には 地方公共団体の都市計画基礎調査のデータより建物の用途や階数の把握が必要となる また 自動車の排熱を求めるには 幹線道路を通過する自動車などの交通量を把握する必要があり 国土交通省が実施している道路交通センサスに代表される統計データを使用するなどの方法が考えられるが 入手が困難な場合は 交通量の実態を想定してある一定の人工排熱を仮定する方法もある 建物や自動車の 32
43 排熱を求めるための排熱量 ( エネルギー消費量 ) 原単位は 国土交通省 環境省による既往の 17 調査結果等が利用可能である 気象気温や風等の気象データについては 気象庁の気象台やアメダスのデータ 地方公共団体が測定している環境省の大気汚染常時監視測定局等の気象観測データ ( 図 2-7) あるいは地方公共団体が独自に観測した気温 ( 図 2-8) や赤外線熱画像撮影による表面温度等のデータ ( 図 2-9) の活用が考えられる 一方 気温や風の流れ等については 例えば国土交通省が開発したヒートアイランド対策評価シミュレーションツール ( 参考資料 3) により予測計算を行い 詳細に把握した結果 ( 図 2-1) 等を利用することも考えられる 出典 ) 国土地理院 1:25, デジタル標高地形図 東京都区部 図 2-4 標高データの例 ( 東京臨海 都心部 ) 17 国土交通省 環境省 : 平成 15 年度都市における人工排熱抑制によるヒートアイランド対策調査報告書 33
44 図 2-5 建物や緑地を俯瞰する空中写真の例 (3 次元表示 ) 図 2-6 人工排熱データの例 17 34
45 (1998~21 年までの 8 月の晴天日 (73 日 ) の風向出現頻度 ) 資料 ) 神戸大学森山正和研究室 (27) 図 2-7 大気汚染常時監視測定局データによる夏季の風配図の例 ( 神戸市 ) 図 2-8 気温観測データの例 ( 東京都港区 ) 港区ヒートアイランド現象解析調査 35
46 ( 平成 22 年 8 月 21 日の表面温度分布 ) 図 2-9 赤外線熱画像による表面温度データの例 ( 東京都千代田区 ) 19 図 2-1 国土交通省のヒートアイランド対策評価シミュレーションツール 19 平成 22 年度千代田区緑の実態調査及び熱分布調査業務報告書 36
47 2 現況図および対策方針図の作成 現況図地方公共団体は 1の基礎データを用いて 各都市の地域特性に配慮した上で 都市気候の専門家等の協力により重点的に検討すべき対策 ( 例えば 風通しを良くして都市内の気温低下や大気汚染の緩和を図る 屋外の体感温度を低下させる等 ) に関連する基礎データを組み合わせて現況図を作成する 気温分布や風の流れなどは アメダスや大気汚染常時監視測定局の気象観測データのほか 地方公共団体独自の気温や表面温度観測データ等を活用して 必要に応じて国土交通省のシミュレーションツール等による予測結果を利用することも考えられる 対策方針図地方公共団体は 現況図に基づいて 都市気候等の専門家の協力により都市気候に関する知見を踏まえ 地域特性にも配慮して ヒートアイランド対策上望ましい対策の方針を図示した対策方針図を作成する なお 必要に応じて 前述のシミュレーションツール等を利用して 対策効果の把握のための予測計算を実施し 予測結果を参考に対策方針図を作成することも考えられる 対策方針図において ヒートアイランド対策に資する 風の道 として図示する内容や 風の道 のタイプとの対応については 表 2-3に示す 風の道 の分類を参考に検討を行う 特に 都市スケールの対策方針図では 都市計画においてより活用しやすいものとするため 1 級 ~3 級の 風の道 に分けて図示することが考えられる 表 2-3 風の道 の分類 風の道の分類 内容 海風が流れる風の道 風の道のタイプ 山風 陸風が流れる風の道 都市緑地からの移流 にじみ出しを導く風の道 風の道 の例 ( 東京 ) 1 級 都府県をまたがる大規模河川における風の流れ 荒川 隅田川 多摩川 2 級 街路 鉄道敷 河川 連続した緑地等のオープンスペースにおける風の流れ 日本橋川 行幸通り 八重洲通り 環状 2 号線 目黒川 3 級 緑地等の局所的な風の流れ 皇居周辺 明治神宮 新宿御苑 風の道のタイプ 1-1: 海風が流れる 風の道 - 昼間に海風 ( 湖風 ) が海岸 ( 湖岸 ) から地表面に沿って街路や河川 緑地等を通じて都市空間に流入するタイプ 1-2: 海風が流れる 風の道 - 上空を流れる海風 ( 湖風 ) が街路 河川沿いの建物群に誘導されて地表面付近を流れるタイプ 2-1: 山風が流れる 風の道 2-2: 陸風が流れる 風の道 3-3: 都市緑地からの移流 にじみ出しを導く 風の道 37
48 基本的な作成方法地域特性に配慮し 都市気候等の専門家の協力を得て作成する現況図と対策方針図には 様々な作成方法があると考えられるが 風の道 やヒートアイランド対策を検討する上で重要な風向風速や気温等の評価を実測データ等に基づく場合と シミュレーションを活用する場合に大別される それらの違い応じた現況図と対策方針図の基本的な作成方法を以下に示す イ ) 現況図の作成方法風向 風速や気温などの実測データ等に基づいて現況図を作成する方法として 広域スケールなど対象領域内の観測点の密度がある程度得られる場合は 面的に風向風速分布図や気温分布図などを描くことが可能だが その他観測点の密度が低い場合は 観測点における卓越風向や周辺の観測点との気温の違いなどを把握するための図を作成することになる 後者の方法で現況図を作成する場合は 図 2-11 のように ヒートアイランドの要因と関連のある建蔽率の分布図や標高図 土地利用分布図と卓越風向などを重ね合わせる方法がある 一方 シミュレーションを活用して現況図を作成する場合は 図 2-12 のように シミュレーションの初期値 境界条件や入力データとして必要な標高や土地利用 建物等の基礎データを準備してシミュレーションを実行し 計算結果として得られる風向風速や気温等の分布図から現況図として必要なものを選択して作図する ロ ) 対策方針図の作成方法風向風速等の実測データ等に基づいて対策方針図を作成する場合 都市スケールでは 標高図を背景図として 海風や陸風などの風向と河川 幹線道路の幅と向き 大規模な緑地の分布を考慮して 風の道 の図示を行う 地区スケールでは 標高図や建物分布図などを背景図として 風の道 のほか 必要に応じて緑化や排熱削減等の方針を示す ( 図 2-13) 一方 シミュレーションを活用して対策方針図を作成する場合は 実測データ等に基づく場合より解像度の高い気温分布や風向風速分布を参照して 主な風の通り道や気温が高くヒートアイランド対策の必要性が高い場所を把握した上で 標高図や建物分布図を背景図として 風の道 のほか 必要に応じて緑化や排熱削減等の方針を示す ( 図 2-14) 38
49 基礎データ ヒートアイランド対策マップ ( 現況図 ) 風向 風速 ( 観測 ) 風配図 ( 卓越風向 ) / 風向風速分布図 必要に応じて選択 気温 ( 観測 ) 赤外線熱画像建物交通量土地利用 緑地 気温分布図 表面温度分布図 建物高さ / 建蔽率等の分布図 人工排熱分布図 土地利用 / 緑地分布図 選択した図の重ね合わせ 地形 標高 標高図 図 2-11 実測データ等に基づく現況図の作成方法 必要に応じて選択 基礎データ 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 標高 シミュレーション ヒートアイランド対策マップ ( 現況図 ) 風向風速分布図 気温分布図 表面温度分布図 顕熱 潜熱分布図 必要に応じて選択 組み合わせ 図 2-12 シミュレーションに基づく現況図の作成方法 39
50 ヒートアイランド対策マップ ( 現況図 ) 風向 風速 ( 観測値 ) 気温 ( 観測値 ) 土地利用 / 緑地分布図 標高図 参照 ヒートアイランド対策マップ ( 対策方針図 ) 緑化や排熱削減等の方針 風の道 建物分布図 標高図 必要に応じて選択 組み合わせ 基礎データ 建物 標高 図 2-13 実測データ等に基づく対策方針図の作成方法 ヒートアイランド対策マップ ( 現況図 ) 風向風速分布図 気温分布図 参照 ヒートアイランド対策マップ ( 対策方針図 ) 緑化や排熱削減等の方針 風の道 建物分布図 標高図 必要に応じて選択 組み合わせ 基礎データ 建物 標高 図 2-14 シミュレーションを活用した対策方針図の作成方法 4
51 3ヒートアイランド対策マップの例 広域スケールの例広域スケールについては ヒートアイランド現象による広域的な影響範囲を把握するため 気象実測データや都市気候シミュレーション等によって 広域的な気温分布や風系を現況図として示すことが考えられる 図 2-15 は 実測データ等を活用した広域スケールの現況図の例として 首都圏約 2 地点の広域 METROS( 広域 METROS 研究会 ) の気温データ 気象庁のアメダス 環境省の大気汚染物質広域監視システム 民間気象会社の風データより作成した全地点平均気温と各実測地点の気温偏差及び風速の分布図である 気温分布は海風による影響を強く受けており 沿岸に近い地域ほど気温が低くなっている 図 2-15 の現況図は 図 2-16 のように 風向風速や気温の観測データよりそれぞれの分布図を作成して重ね合わせたものである 一方 図 2-17 は シミュレーションを活用した現況図の例として 首都圏の夏季晴天日の 14 時における LOCALS-UCSS シミュレーションによる気温と風向風速の分布図を重ね合わせて描画した例である 夏季の日中における風の流れが把握できるほか 内陸部で高温化している一方 臨海部では海風により気温上昇が抑制されていることがわかる 図 2-18 のように 必要な基礎データをシミュレーションに入力し 計算結果の風向風速と気温を重ねた分布図である (26 年夏季の海風前線日における 14 時の全観測地点平均気温からの気温偏差 風速分布 ) 図 2-15 広域スケールの現況図の例 ( 気象観測データ ) 2 2 大和 三上 高橋 : 夏季日中における首都圏のヒートアイランド現象に海風が与える影響, 地學雜誌 12(2), ,
52 基礎データ 現況図 風向 風速 ( 観測 ) 風向風速分布図 気温 ( 観測 ) 気温分布図 図 2-16 実測データ等に基づく広域スケールの現況図 ( 図 2-15) の作成方法の例 (27 年 8 月 12 日 14 時の気温 風速分布 ) 図 2-17 広域スケールの現況図の例 ( シミュレーション ) 21 基礎データ 現況図 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 シミュレーション 風向風速分布図 気温分布図 標高 図 2-18 シミュレーションを活用した広域スケールの現況図 ( 図 2-17) の作成方法の例 21 平成 19 年度ヒートアイランド対策の計画的実施に関する調査報告書 (28.3 ( 社 ) 環境情報科学センター ) 42
53 都市スケールの例都市スケールにおいては ヒートアイランド現象の現状及び対策の基本方針を検討することが考えられる シミュレーションを活用して作成した現況図の例として 東京臨海 都心部における夏季晴天日の 14 時を対象に 国土交通省によるスーパーコンピュータ 地球シミュレータ ( 独立行政法人海洋研究開発機構 ) の計算結果 ( 参考資料 2(1)) を用いて作成した地上 1m の気温 風速分布を図 2-19 と図 2-2 に示す 気象条件の違いによって海風の風向が南風と南東風で異なると 市街地への風の進入の仕方も違うことを示している 図 2-19 と図 2-2 の現況図は 図 2-22 に示すように シミュレーションに必要な基礎データを入力してシミュレーションを実施し 計算結果の風向風速や気温の分布を重ねたものである 一方 図 2-21 は東京臨海 都心部における都市スケールの対策方針図として 現況図における風の流れ等を踏まえて 都市の換気 通風の観点から保全 整備すべき風の道となりうる河川や緑地 幹線道路等の連続した空間を示した試案である 対策方針図は 図 2-23 のように 主にシミュレーションに基づいて作成した現況図の風向風速や気温の分布図と標高図をベースとして作成しており 現況で風が流れている河川や街路 連続したオープンスペース等の 風の道 のほか 現在整備中の幹線道路や復元 再生が期待される暗渠化した河川など今後 風の道 としての機能が期待される要素も含めて それらの風の流れを 風の道 として矢印で示している なお 風の道 に関する対策方針図の作成にあたっては 昼間の対策はもとより 熱帯夜対策も考慮して昼夜間の海陸風の流れや気温分布を現況図で把握した上で作成することが望ましい 43
54 東京臨海 都心部における現況図 南風 東京臨海 都心部の地上 1m の気温 風速分布 25 年 7 月 31 日 14 時 図2 19 都市スケールの現況図の例 東京臨海 都心部 南東風 東京臨海 都心部の地上 1m の気温 風速分布 27 年 8 月 1 日 14 時 図2 2 都市スケールの現況図の例 東京臨海 都心部 44
55 ( 東京臨海 都心部における対策方針図 ) 注 ) 緑地の名称御苑白 : 新宿御苑代々木 : 代々木神宮赤坂白 : 赤坂御用地青山白 : 青山霊園自教白 : 自然教育園林試白 : 林試の森 背景に使用した地図 :1:25, 国土地理院デジタル標高地形図 東京都区部 図 2-22 都市スケールの対策方針図の例 ( 東京臨海 都心部の 風の道 の試案 ) 45
56 基礎データ 現況図 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 シミュレーション 風向風速分布図 気温分布図 標高 図 2-22 シミュレーションを活用した都市スケールの現況図 ( 図 2-19,2) の作成方法 現況図 風向風速分布図 参照 対策方針図 風の道 気温分布図 標高図 基礎データ 標高 図 2-23 シミュレーションを活用した都市スケールの対策方針図 ( 図 2-21) の作成方法 図 2-24 は 大阪臨海 都心部を対象に 気象観測データを活用して作成した都市スケールの現況図の例である 土地利用分布図より把握される地表面被覆の昼夜の表面温度特性の分布を背景図として用いるとともに さらに対象地域内の大気汚染常時監視測定局 ( 一般環境大気測定局 ) の風向風速データや気温データを活用して 臨海部や内陸部の観測地点ごとの気温の特性や風向 風速の特性 海陸風の方向を図示している 一方 図 2-26 は大阪臨海 都心部における都市スケールの対策方針図として 現況図より把握された海陸風の特性をふまえて 現況で風が流れている河川や街路 連続したオープンスペース等の 風の道 を矢印で示した試案である なお 対象地域は東西方向の風が卓越しているため 南北街路については 東西街路からの風が交差点付近の建物に誘導されて生じる流れを表している 46
57 大阪臨海 都心部における現況図 陸風 夜 海風 昼 神戸大学森山研究室による試案 27 図2 24 都市スケールの現況図の例 大阪臨海 都心部 基礎データ 現況図 風向 風速 観測 風配図 卓越風向 気温 観測 気温分布図 土地利用分布図 表面温度 土地利用 緑地 図2 25 実測データ等に基づく都市スケールの現況図 図2 26 の作成方法 47
58 ( 大阪臨海 都心部における対策方針図 ) 背景に使用した地図 :1:25, 国土地理院デジタル標高地形図 大阪 図 2-26 都市スケールの対策方針図の例 ( 大阪臨海 都心部の 風の道 の試案 ) 48
59 現況図 対策方針図 風配図 ( 卓越風向 ) 気温分布図 土地利用分布図 ( 表面温度 ) 参照 風の道 標高図 基礎データ 標高 図 2-27 実測データ等に基づく都市スケールの対策方針図 ( 図 2-26) の作成方法 図 2-28 は 神戸市長田区の駒ヶ林地区 ( 下図の赤丸の範囲 ) において地区スケールのヒートアイランド対策を検討する際に 気象観測データを活用して作成された都市スケールの現況図の例である 対象地域の土地利用とグロス建蔽率の分布を重ね 地表面からの加熱されやすさや風通しの状況がわかる背景図に さらに対象地域内の大気汚染常時監視測定局 ( 一般環境大気測定局 ) の風向風速データより作成した風配図に加え 海陸風と夜間冷気流の矢印を図示し 地域の風の特性を把握できるようにしている 49
60 ( 神戸市における現況図 ) 神戸大学森山正和研究室による試案 (27) 22 図 2-28 都市スケールの現況図の例 ( 神戸市 ) 基礎データ 現況図 風向 風速 ( 観測 ) 風配図 ( 卓越風向 ) 建物 土地利用 緑地 地形 標高 建蔽率分布図 土地利用 / 緑地分布図 標高図 図 2-29 実測データ等に基づく都市スケールの現況図 ( 図 2-28) の作成方法 22 田中 山下 森山和 : 都市環境気候図 を利用した多主体参加型まちづくりワークショップに関する研究, 日本建築学会環境系論文集 No611,
61 地区スケールの例地区スケールにおいては 建物や街路が見えるスケールであり ヒートアイランド対策として 建物屋上や地上への緑化 保水性舗装 オープンスペースの整備による風通しの確保 地域冷暖房の導入や空調機器の省エネ等の個別対策を検討できる シミュレーションによる気温分布等を活用した地区スケールの現況図の例として 図 2-3 は 神田地区の 5m 四方の地区を対象に 国土交通省のヒートアイランド対策評価シミュレーションツール ( 参考資料 3) を用いてシミュレーションを実施し 図 2-31 の方法で現況図を作成した結果であり 街路や鉄道敷地等の隙間空間を流れる風の状況や高温化している場所を図示したものである 一方 図 2-32 は日本橋の上に首都高速の高架道路がかかる現状の日本橋川地区において 国土交通省が地球シミュレータによるシミュレーション ( 参考資料 2(2)) を実施した結果の気温分布を図示したものである 一方 図 2-33 は地区スケールの対策方針図の例として 日本橋川上の首都高地下化と河岸建物の低容積化 地区全体の容積を 1.2 倍とした場合のシミュレーションによる検討を参考に 現況の建物分布図を背景として 現況図をもとに日本橋川における 風の道 を確保するために必要なヒートアイランド対策を図示したものである 現況図は 図 2-34 のようにシミュレーションの入力データとして必要な基礎データを用意し シミュレーション結果より気温の分布図を作成している 対策方針図については 図 2-35 の方法で作成したものである 気象観測データ等を活用して作成した地区スケールの現況図として 図 2-36 は梅田北ヤードにおいて再開発が予定されている大阪駅北地区を対象に作成した例であり 図 2-38 の方法により 建物や道路の分布図を背景図として 赤外線熱画像撮影による表面温度データに基づいて昼夜それぞれの表面温度の高い場所の分布図を重ね合わせ さらに周辺の大気汚染常時監視測定局データに基づく夏季の風配図及び時刻別の海風 陸風それぞれの風向と風速を図示したものである また 図 2-37 は 地区スケールの対策方針図の例として 現況図に基づいて再開発地区において 風の道 を確保するため 図 2-39 のように 卓越風の風上となる空間や地区周辺の緑地や幹線道路と連続する空間においては 建物高さや建蔽率を抑えることや 広大な鉄道敷地と空間的に連なる地区南側の道路からの風を取り入れられるように 建物高さや建蔽率を抑え 建物配置に注意するゾーンを図示したものである 51
62 ( 神田地区における現況図 ) 国土交通省の評価ツールを用いたシミュレーションによる夏季 12 時の気温 風速分布 図 2-3 地区スケールの現況図の例 ( 神田地区 ) 基礎データ 現況図 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 シミュレーション 風向風速分布図 気温分布図 標高 図 2-31 シミュレーションを活用した地区スケールの現況図 ( 図 2-3) の作成方法 52
63 ( 日本橋川地区における現況図 ) 地球シミュレータを用いたシミュレーションによる夏季 12 時の気温分布 ( 日本橋川上の首都高高架道路は描画していない ) 図 2-32 地区スケールの現況図の例 ( 日本橋川地区 ) ( 日本橋川地区における対策方針図 ) ( 日本橋川上の首都高地下化と河岸建物の低容積化 地区全体の容積を 1.2 倍とした検討に基づく試案 ) 図 2-33 地区スケールの対策方針図の例 ( 日本橋川地区の試案 ) 53
64 基礎データ 現況図 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 シミュレーション 気温分布図 標高 図 2-34 シミュレーションを活用した地区スケールの現況図 ( 図 2-32) の作成方法 現況図 風向風速分布図 参照 対策方針図 緑化や排熱削減等の方針 気温分布図 風の道 基礎データ 気象データ ( 気温 風速等 ) 交通量 建物 土地利用 緑地 シミュレーション 建物分布図 道路 緑地分布図 背景図 標高 図 2-35 シミュレーションを活用した地区スケールの対策方針図 ( 図 2-33) の作成方法 54
65 ( 大阪駅北口地区における現況図 ) : 2: 2: 4: 6: 表面温度 昼高い (4 以上 ) 夜高い (28 以上 ) 1: 8: 主な風の道 12: 14: 1: 海風陸風 16: 18: 2% 1% % 風速 -1.(m/s) 1.-2.(m/s) 2: 2.-3.(m/s) 22: 3.-4.(m/s) 5m 4.(m/s)- 神戸大学森山研究室による試案 (27) 図 2-36 地区スケールの現況図の例 ( 大阪駅北地区 ) ( 大阪駅北口地区における対策方針図 ) 風の道の重要な地域 阪急中津駅 e 計画指針提示ゾーン 公園 緑地 道路 b a c d JR 大阪駅 阪急梅田駅 5m 計画指針 a: 卓越風の風上側であるため 建物高さ 及び建蔽率を抑えること植樹にも配慮すること b: 周辺の緑地をつなぎ風の道となるよう 建物高さ 建蔽率を抑え建物 植樹配置に注意すること c: この地区の主な風の道となるので よく通るよう 沿道建物はセットバックし緑陰を形成すること d: 南側道路からの風を取り入れられるよう建物高さ 建蔽率を抑え 建物の配置に注意すること e: 周辺幹線道路の風を遮らぬよう 建物高さ 建蔽率を抑えること 神戸大学森山研究室による試案 (27) 図 2-37 地区スケールの対策方針図の例 ( 大阪駅北地区の試案 ) 55
66 基礎データ 現況図 風向 風速 ( 観測 ) 風配図 ( 卓越風向 ) 赤外線熱画像 表面温度分布図 建物 建物分布図 土地利用 緑地 道路 緑地分布図 図 2-38 実測データ等に基づく地区スケールの現況図 ( 図 2-36) の作成方法 現況図 対策方針図 風配図 ( 卓越風向 ) 表面温度分布図 風の道の活用ゾーン 建物分布図 建物分布図 道路 緑地分布図 道路 緑地分布図 基礎データ 標高 図 2-39 実測データ等に基づく地区スケールの対策方針図 ( 図 2-37) の作成方法 56
67 2-2 風の道 に配慮したヒートアイランド対策の方法 地方公共団体が都市計画的に 風の道 に配慮したヒートアイランド対策を行う際に ヒートアイランド対策マップの現況図を参照しながら 地域の特性に対応した効果的なヒートアイランド対策が検討できるように 参考となる知見等を以下に示す (1) 都市形態の改善効果的に緑地のクールアイランドとしての冷却効果を活用するための緑地の規模 配置の検討や連続性の確保 緑地からの冷気や海風を導く 風の道 となる河川を流れる冷涼な風の活用が重要である また 地域の冷熱源からの風を妨げない建物配置の工夫 街路空間や地区内の風通しの確保 河川を流れる風を市街地に導入しやすい建物配置の考慮等が必要である 1 緑地や河川等の活用海風を都市の熱で風を暖めず 冷涼なままできるだけ内陸部に運ぶことができる河川や連続した緑地等により水と緑のネットワークを形成することが効果的である 緑地の規模と冷却効果都市内の公園等の緑地では 周辺市街地よりも気温が数 程度低くなるクールアイランド現象がみられる 緑地の規模と冷却効果の関係については 緑地面積が大きくなるほど気温の低下する範囲が大きくなり 緑地内の気温も低くなることや 緑地から広がる冷却効果は 緑地からの距離に反比例し 緑地に近いほど気温の低下が大きいことが把握されている 緑地の配置と冷却効果緑地の配置と冷却効果の関係については 緑地が集中した方が市街地と緑地の気温差 ( クールアイランド強度 ) は大きくなるが 分散して緑地を配置した方が広範囲に冷却効果を及ぼす クールアイランドを形成する大規模な都市緑地は ヒートアイランドの分断に資すると考えられ 周辺の緑地との連続性を確保することにより 気温の低い領域が連続する効果が期待できる 23 また 臨海部の都市における緑地の効果的な配置方法を示唆する知見として 東京を対象に緑地配置の違い ( 都心部や臨海部等 ) による気温の低下効果を検討した例では 臨海部の緑被率を高めた場合には 風上側の臨海部から都心部に比較的冷涼な空気が海風で運ばれ 気温が低下することが示されている 篠田, 岩本, 尾上, 増田, 高橋, 尾島 : 大規模都市緑地周辺市街地におけるクールアイランドのネットワークに関する研究 : その 1, 日本建築学会学術講演梗概集 D-1 環境工学 I,pp , 半田 : 気候 気象緑被の熱環境に及ぼす効果, 土木技術資料, 第 38 巻第 12 号,pp38-43,
68 大規模緑地からの冷気のにじみ出し深夜の風の静穏時に大規模緑地の冷気が周囲に流出して気温が低下する冷気のにじみ出し現象は 東京の新宿御苑の場合 周縁部から 1m 程度の範囲で観測されている 25 にじみ出しは 重力流の形で流下していく冷気流であるため 供給源となる緑地が周囲の地形よりわずかでも高い方が促進される可能性がある また にじみ出した冷気を妨げないように流下方向の建物配置を工夫し 都市空間に冷気を取り込むことが重要である 26 図 2-4 緑地からの移流 にじみ出しの活用 河川による内陸への冷気供給海風は市街地の平均気温より 4 程度低く 都市を流れる河川は帯状に他の地表面よりも温度の低い領域が形成され 河川上を流れる海風の温度は上昇しにくいため 内陸に冷気を運ぶ 風の道 となる 27 海風の風向と河川の方向が一致する場合だけでなく 河川周辺の建物の配置を工夫すれば上空の海風を河川に取り込み 積極的に 風の道 を形成することも可能である この場合 河道 ( 川の水が流れる道筋となる空間 ) の方向と上空風向は必ずしも一致する必要はなく かなり幅広い風向に対して可能性があることが示されている ( 図 2-41) 河川周辺の冷却効果都市河川の気温低下効果は 幅が 2m を超えるような大規模な河川では 河岸から最大 4m まで市街地の平均気温よりも気温が低下する傾向が観測されているが 河岸の建物高さや配置の影響により その範囲は小さくなることもある 成田, 三上, 菅原, 本條, 木村, 桑田 : 新宿御苑におけるクールアイランドと冷気のにじみ出し現象, 地理学評論, 第 77 巻第 6 号,pp.43-42, 国土交通省都市 地域整備局公園緑地課緑地環境推進室 : 環境の世紀 における公園緑地の取り組み 27 成田健一, 鍵屋浩司 : 臨海都市における中小河川の風の道としての効果東京 目黒川における微気象観測, 日本建築学会環境系論文集, 第 653 号,pp ,
69 海風 海側 海風 海風 海風 海風 海風 陸側 風の道図 2-41 河川沿いの建物による海風の取り込み 2 冷熱源からの風や風通しに配慮した都市形態 風を妨げない建物配置の工夫個々の建築物や構造物については まずその地域に流れる代表的な冷資源からの風の流れを阻害しないように建物配置を工夫する配慮が求められる このためには 流れを期待する風向 ( 主風向 ) に対する面積 言い換えると風から見た建築物や構造物の壁面が占める面積 ( 見付面積 ) をできるだけ減らすことが有効である ヒートアイランド現象の緩和に資する設計支援ツールとして開発された ヒートアイランド現象緩和のための建築物総合環境性能評価システム (CASBEE-HI) においても 卓越風向に対する見付け面積の比が小さいほど評価が高いとされている 28 街路形態と街路空間の風通し一般的に上空風向に平行な街路では 街路に沿って風が吹き 風速も大きいが 上空風向と街路が直交する場合は 風向が不安定で風速は小さくなる傾向がある また 街路の幅に対する沿道建物の高さの比が小さいほど 街路内の平均風速は大きくなる傾向がある ( 図 2-42) 風の道 としての機能が期待される街路や河川等の連続した都市の隙間空間と海風の風向との関係による風通し効果については 次のような知見がある 29 主風向に対して街路が平行 ( 主風向に対して ±22.5 度の範囲内 ) の場合 街路幅が一定以上になると 街路幅の広い方が街路内の地上付近 ( 高さ 2m) の風通しがよくなる 街路幅が 1~2m 程度を超えると街路内の風速が街区平均風速より大きくなり 街路幅が 45m 以上になると街区平均風速の 2~3 倍程度となる また 街路周辺 ( 沿道 ) の建物高さが一定以上になると 建物が高い方が街路内の地上付 28 日本サステナブル ビルディング コンソーシアム編 :CASBEE-HI 評価マニュアル 26, 建築環境 省エネルギー機構, 竹林, 森山, 三宅 :: 気候資源としての風の利用を目的とした街路形態と街路空間の風通しの関係の分析, 日本建築学会環境系論文集, 第 74 巻第 635 号,pp.77-82,
70 近の風通しがよくなる 街路周辺の建物高さが 2m 以上になると街区平均風速より大きくなる傾向がある 一方 主風向に直交 ( 主風向と直交する方向に対して ±22.5 度の範囲内 ) の街路の場合は 街路幅に係わらず顕著な風通しの変化は見られない また 街路周辺の建物高さが一定以上 (3m 以上 ) になると若干街路内の地表付近の風速が大きくなる そのため オープンスペースの確保や高層建物により 上空の海風を地上に誘導することが有効である 図 2-42 街路と直交する風の街路内への吹込み方 3 風には建物の配置に応じて図 2-43 のような性質があり 建物配置に応じたこれらの特徴を把握することによって 街路における風の流れや建物の隣棟間 ( 隙間空間 ) の風通しを効果的に確保することができる 図 2-43 建物と風の関係 3 地区内の風通しの確保 風の道 から波及する冷気を地区内で活用するためには 地区内の風通しを確保することが望ましい 地区の建物密度と換気 通風の関係として グロス建蔽率が低いほど風通しが良くなる傾向がある 31 また 建物群の面的な凹凸と風通しの関係については 市街地の凹凸の度合いが 3 日本建築学会編 : 建築設計資料集成 [ 環境 ], 丸善 31 久保田, 三浦, 富永, 持田 : 風通しを考慮した住宅地計画のための全国主要都市におけるグロス建ぺい率の基準値建築群の配 6
71 大きいほど 上空を流れる風と地上付近との換気が促進されるといわれる 32,33 河川を流れる風を考慮した建物配置河川の沿岸建物の配置形状を工夫することで 河川空間を流れる海風を市街地内に導入することができる 例えば 図 2-44 のように 建物を河道に対して 45 度でV 字型に配置した場合には 河川に平行な風の風向によって全く正反対の作用をもたらすことが風洞実験により検証されている 風向きに対して末広がりの場合には河川を流れる風が効果的に市街地内に広がり 一方反対の風向きではほとんど市街地への侵入を許さない 34 このような建物配列により 夏季日中の南よりの冷たい海風を積極的に市街地内へ導く一方 冬季の北より季節風の侵入は極力抑えることが可能と考えられる 図 2-44 河川沿いの建物配置の工夫による河風の選択的導入 35 建物の配置によって住宅地内への風の流れ込み方が異なることは 数値シミュレーション (CFD 解析 ) によっても検証されており 例えば 川沿いの住宅団地において建物配置方向を工夫することにより 川からの冷涼な風が住宅地内を通り抜け より内陸側まで風を取り込みやすくできることが示唆されている 36 置 集合形態が地域的な風通しに及ぼす影響その 2, 日本建築学会環境系論文集, 第 556 号,pp , 成田, 関根, 徳岡 : 市街地の蒸発量に及ぼす建物周辺気流の影響に関する実験的研究 ( 続報 ), 日本建築学会計画系論文報告集, 第 366 号, pp.1-11, 大山, 岸田, 三浦, 富永, 久保田, 持田 : 高さの異なる建築物が混在する高密度地区の風通しに関する風洞実験, 日本建築学会大会学術講演梗概集,pp , 成田 : 都市内河川の微気象的影響範囲に及ぼす周辺建物配列の影響に関する風洞実験, 日本建築学会計画系論文集第 442 号, pp.27-35, 日本建築学会 : 都市環境のクリマアトラス気候情報を活かした都市づくり, ぎょうせい,p.9, 大黒雅之, 村上周三, 森川泰成, 持田灯, 足永靖信, 大岡龍三, 吉田伸治, 小野浩司 : CFD を利用した屋外温熱空気環境設計手法に関する研究 - 川風の温熱空気環境改善効果の解析 -, 日本建築学会技術報告集, 第 16 号,p ,
72 (2) 地表面被覆の改善 風の道 を流れる地域の冷熱源からの風が地表面温度の上昇しやすい人工的な被覆で温められることなく 都市空間内に冷気を導くため 地表面被覆の改善を行うことが重要である 1 緑化 街路や建物敷地の緑化 風の道 となる街路や沿道の建物敷地の緑化により 風の道 を流れる風の温度上昇をできるだけ抑えることが重要である 街路樹の整備や公開空地の植樹等によって緑陰をつくり日射を遮ることや 建物敷地の草地化などにより 地表面の温度上昇を抑制し 体感温度を下げる効果があり また 樹木の葉や地表面の草地からの蒸発散により周辺の熱を奪うことで周辺の気温上昇を緩和したりする効果が期待できる 風の道 の効果を高める場合は 接道部などの敷地に連続的に緑化することがより効果的と考えられる 屋上緑化や壁面緑化建物の屋上や壁面への緑化により 建物表面の温度の上昇が緩和され 周辺の気温上昇を緩和する効果がある 風の道 の周囲の建物の屋上や壁面への緑化により 風の道 を流れる風の温度が上昇しにくくなることが期待される 風の道 となる街路側に低層部がある建物は より地上に近い低層部に緑化した方が歩行者空間への寄与が大きいと考えられる 2 水面の確保都市を流れる河川等の水面は 一般的なコンクリートやアスファルト等の人工的な材料に対して水が有する熱容量 ( 温度の上昇する際に要するエネルギー ) が大きいこと 透明度が高く 一定の水深と流れを有することにより 日射を受けても大部分の熱は水中に蓄えられる ( 大量の水を温めることに熱が用いられる ) ため 表面の温度が上昇しにくい 37,38 都市内の水面をより暖められにくくするには 透明度を高くし 水深を確保すること 水の流れを維持することが望ましい 3 舗装の改善 保水性舗装保水性舗装は 舗装材料に保水性のある素材を混ぜることによって 舗装がある程度水分を保てるようにしたもので これが日射を受けたときに 舗装にある水分の気化熱によって表面温度の上昇を緩和する効果がある 保水性舗装は舗装剤が水分を持っているときは一般の舗装よりも表面温度が低くなるが 37 成田, 植村, 三坂 : 都市気候に及ぼす河川水の熱的影響に関する実測研究隅田川における熱収支と周辺影響の検討, 日本建築学会計画系論文集, 第 545 号,pp.71-78, 菅原, 成田 : 都市内河川による暑熱環境の緩和効果, 水文 水資源学会誌第 25 巻第 6 号,pp ,
73 水分がなくなると表面温度が上昇してしまうので 日中は定期的に散水するなどして常に水分を補給する必要がある 高反射性舗装( 遮熱性舗装 ) 高反射性舗装 ( 遮熱性舗装 ) は舗装の表面に反射性のある素材を混ぜたり 表面を塗装したりして日射によるエネルギーを反射することによって表面の温度を上昇しにくくしたり 舗装が日中に熱を貯めこんで夜間に熱を放出し 熱帯夜の原因となることを防ぐようにするものである 歩道に適用すると 反射日射の増加により歩行者空間の快適性を損なう可能性があることにも留意する必要がある 4 建物の高反射化建物屋上や屋根面への高反射性塗装により 日射を反射することによって建物表面の温度上昇を抑制し 周辺の気温上昇を緩和する効果がある 風の道 の周囲の建物の屋上や壁面の高反射化により 風の道 を流れる風の温度が上昇しにくくなることが期待されるが 沿道側の壁面に適用すると 歩道側への反射日射の増加により歩行者空間の快適性を損なう可能性があることにも留意する必要がある 5その他 ( ドライミスト等 ) ドライミスト噴射の効果ノズルから水を霧状に噴射してつくったミストが蒸発する際の気化熱によりノズル周辺の気温を屋外では平均 1.5 程度 半屋外では平均 2~3 程度下げるとされ 広場など人が集まるところに設置することでそこにいる人の体感温度を下げる効果がある 39 ただし 風が強い時に噴射するとミストが拡散したり 湿度が高い時に噴射するとさらに湿度を上昇させて不快感が増大したりするなど 効果が期待できない条件もあるので使用にあたっては注意が必要である 4 (3) 人工排熱の低減 風の道 を流れる地域の冷熱源からの風を人工排熱によりなるべく加熱しないように 人工排熱の低減を行うことが重要である 1 大気への顕熱放出の抑制エアコンなどの設備機器や照明 自動車などから排出される熱が人工排熱である 人工排 39 奥宮 : 建物周辺微気候の調整 制御 -ドライミストを用いた環境制御, 日本建築学会環境工学委員会熱シンポジウム, 第 37 巻,pp , 原田, 辻本, 奥宮 : なごミスト構想 ~ドライミストの蒸散効果を利用したヒートアイランド対策 ~, アーバン アドバンス, 第 36 号,pp.33-41,
74 熱は顕熱と潜熱に分けられ 顕熱とは水分を含まない物から放出される熱であり 潜熱とは水分を含むものから水の蒸発散に伴って放出される熱である 特に 風の道 の周囲では 地中熱ヒートポンプや下水熱の利用 地域冷暖房の導入などにより大気への顕熱放出を抑制し 気温上昇を緩和させることが期待される また 地上付近の気温を上昇させないように 熱交換機等による排熱の放出位置をできるだけ高い場所にすることが望まれる 3 被覆対策による人工排熱の低減アスファルトや土 芝生等の地表面 建物の屋上面や壁面などの建物表面は 太陽からの日射を受けて表面温度が上昇する 地上緑化や保水性舗装 屋上緑化等の地表面や建物表面の被覆対策により 図 2-45 のように地表面や建物壁面 屋上面から室内への熱の侵入が緩和されるため 結果として空調負荷が減り 人工排熱の削減にも寄与する 図 2-45 地表面被覆と人工排熱 2-3 ヒートアイランド対策と省 CO 2 の関係 (1) 空調負荷の削減による CO 2 削減効果空調負荷とは 室内の気温を一定の温度に保つために室内から取り除かなくてはならない熱の量である 空調負荷は夏の場合 太陽からの日射によって建物の屋根や壁の温度が上昇し その熱が室内に伝わることで発生する このほかに 窓ガラスを通して入った日射が室内の床などを温めたり 室内より温度が高 64
75 い外気の熱が窓などを通じて室内に伝わったり 換気の際に取り入れた外気とともに熱も一緒に室内に入ることによっても発生する これを減らすことにより エアコンによって室内から屋外に汲み出す熱の量が減るため その分エアコンが消費する電力が少なくて済む 結果として その減った電力を発電したときに発生する CO 2 が削減できることになる 例えば 屋上緑化や屋上や外壁を高反射性のものにすると 太陽からの日射に対して断熱性が高くなったり 日射を反射したりするので屋根や外壁の温度が上昇しにくくなり 室内に侵入する熱の量が減るために空調負荷削減に有効である (2) 樹木による炭酸ガス固定による効果街路や公園緑地の整備や敷地緑化の際に高木となる樹木を植えることは 地表面被覆の項目で示したヒートアイランド対策効果のほか 樹木が成長することで炭酸ガス固定にも寄与する 図 2-46 は 都市緑化に多く使われている代表樹種毎の樹木 1 本あたりの年間 CO 2 固定量を算出する予測式である 原典注 ) 調査木は関東地方の圃場等に植栽されていた生育良好な樹木であり 調査本数は各樹種 5 本 ~8 本である 図 2-46 樹木 1 本あたりの CO 2 固定量予測式 41 (3) ヒートアイランド対策と省 CO 2 との関係ヒートアイランド対策は 夏季の都市の気温を下げたり 緑陰のように日射を遮ったり敷地を緑化して照り返しを緩和するなど屋外空間における快適性を向上させるためのものである 一方 冬季には気温低下に寄与するとその分 暖房のエネルギー消費量増加の原因とな 41 我が国における都市緑化用樹木の CO2 固定量予測式の開発 ( 国総研アニュアルレポート 29) 65
76 るが 最近の知見ではその影響はきわめて限定的 ( エネルギー消費量増加分は1% 未満 ) であることが示されている 1ヒートアイランド対策によるエネルギー消費量の変化ヒートアイランド対策 ( 屋根散水 屋上緑化 高反射屋上 ) がエネルギー消費に及ぼす影響をみると わずかにエネルギー消費を増加させる可能性があるもののその大きさは小さく エネルギー消費に対して悪影響を及ぼすことはほとんどないに等しい また 省エネルギー対策 ( 燃料電池 太陽光発電 ) が顕熱フラックス増加につながる可能性はあるものの その影響は小さい 42 2ヒートアイランド対策と省 CO 2 との関係省 CO 2 は一般的にはエネルギー消費量を削減することによって その分のエネルギー供給に由来する炭酸ガスを削減したり 炭酸ガスを固定する効果のある樹木を増やしたりすることである 表 2-5のように ヒートアイランド対策は省 CO 2 に寄与するが悪影響は及ぼさないと考えられる 表 2-4 ヒートアイランド対策と省 CO 2 の相互関係 ヒートアイランド対策 ヒートアイラ 省 CO 2 備考 の種類 ンド現象緩和 ( 夏季 ) 夏季冬季年間 地上緑化 緑化による CO 2 固定を除く 保水性舗装 高反射性舗装 夏季の路面温度は低下するが 路面からの反射日射によって沿道建物の冷房負荷が増加する可能性がある 屋上緑化 屋上高反射性塗装 屋上の表面温度が低下し 屋上直下の室内の暖房負荷が増加する可能性がある 人工排熱削減 : 効果が大きいもの : 効果が比較的小さい もしくは効果がないもの : 使われ方によっては逆効果 となる可能性のあるもの ( 省 CO 2 効果の評価は 建物の断熱状況等により異なる ) 42 鳴海, 下田 : ヒートアイランド対策技術の省エネルギー性能評価戸建住宅を対象とした評価結果, 日本建築学会大会学術講演梗概集,pp ,
77 第 3 章 風の道 を活用した都市づくりの推進に向けて 第 3 章では ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりの推進に向けて 各主体の役割や都市づくりにおけるヒートアイランド対策の配慮の方法 推進に向けた課題を示している 3-1 推進に向けた各主体の役割 ヒートアイランド対策に資する 風の道 を活用した都市づくりを今後推進していくために 行政 ( 都道府県 市区町村 ) や住民 事業者等の各主体が果たす役割について整理した (1) 行政 1 都道府県都道府県は 主に広域スケールから都市計画スケールのヒートアイランド対策を担うものと考えられる 市区町村が 風の道 について検討する基盤として 都道府県が都市スケールの 風の道 をヒートアイランド対策マップに示すことが重要であり また 必要に応じて市区町村間の調整を行うことも必要と考えられる 都市スケールの 風の道 として位置づけられる河川や幹線道路 大規模緑地等は 都道府県の管理する施設が多く それらの 風の道 の冷却機能や換気 通風の機能の確保 向上を図り さらに緑化や人工排熱の削減等の対策により 風の道 の効果を高める施策の実施も重要な役割であると考えられる また 風の道 を活用したヒートアイランド対策を総合設計等の都市開発諸制度の許認可要件の一つとして反映が可能か検討することも考えられる 2 市区町村市区町村は 主に地区スケールの 風の道 を活用したヒートアイランド対策を担うと考えられる 都道府県が位置づけた都市スケールの 風の道 に配慮した都市づくりを進めるとともに 都市再開発等の都市が変化する機会を捉えて 地区スケールの 風の道 について検討し ヒートアイランド対策マップを提示する場合もあると考えらえる 風の道 の確保について 実効性の担保を図るためには都市計画制度等の活用を検討することが考えらえるが 地区計画や高度地区など多くの都市計画は市区町村が決定主体となる さらに 地区スケールの都市づくりにおいては 風の道 に配慮した計画 事業等となるように事業者等と開発協議を行う主体の多くは 市区町村であると考えられる 67
78 (2) 住民 事業者等都市開発や個々の建築行為 あるいは都市施設等の整備において 都道府県や市区町村が作成したヒートアイランド対策マップの対策方針図に示された対策に配慮し 協議を通じて合意を図りながら計画 事業を進めていくことが求められる また ヒートアイランド対策に十分配慮した計画 事業等の提案を自主的に行うことも考えられる 3-2 都市づくりにおけるヒートアイランド対策の配慮の方法 ガイドラインを活用するユーザーとして スケールごとのヒートアイランド対策マップ ( 現況図 対策方針図 ) を作成する地方公共団体や対策方針図に基づいて対策への配慮を行う事業者等の各主体に着目して 具体的に都市計画における活用を念頭に置いた場合 以下のような都市計画制度等との連携方法が考えられる (1) 都市計画マスタープラン等への位置づけ 1 都市計画マスタープラン等地方公共団体が作成するヒートアイランド対策マップの対策方針図等を都市計画の基本方針に位置付け 都市計画的な根拠を持たせることは 開発誘導の際の根拠や地区計画等の上位計画として一定程度の効果があり 有効であると考えられる ただし 更新期間が長い ( 概ね 1 年前後 ) ため その他の分野別計画との相互調整も図りながら 現行計画の更新の時期に合わせて反映していくことが必要となる ⅰ) 都市計画区域マスタープラン都道府県は 以下を行う根拠を都市計画区域マスタープランに位置づけることが考えられる 幹線道路や大規模河川等の 風の道 として位置づけと都市スケールの対策方針の提示 市町村による対策方針の整合を図るための広域調整 ⅱ) 都市計画マスタープラン市区町村は 都市計画を活用して 風の道 を確保するための一つの根拠として 都市計画マスタープランに位置づけることが有効であると考えらえる 全体構想都市スケールの 風の道 や風通しに配慮した市街地形成への配慮を以下のように位置づけることが考えられる 都市構造図における 風の道 の位置づけ( 河川 幹線道路 大規模緑地等 ) 土地利用方針における風通しの配慮 地域別構想地区スケールの 風の道 の確保や風通しの配慮について 次のように位置づけることが考えられる 68
79 地域別構想の都市構造図における 風の道 の位置づけ 拠点地区の再開発等における 風の道 や風通しの配慮 分野 ( 部門 ) 別構想 風の道 の確保等のヒートアイランド対策を緑や環境等の分野( 部門 ) 別の方針に位置づけることが考えられる 例えば 神戸市の都市計画マスタープランでは 風の道 の機能を有する環境形成帯を都市構造図に位置づけている また 神戸市や名古屋市 多治見市などの都市計画マスタープランでは 緑や環境分野の構想において 風の道 に関する方針が示されている 2その他の分野別計画都市計画マスタープランの分野 ( 部門 ) 別構想への位置づけとともに 以下に示す分野別の基本計画や基本方針等に位置づけることにより 計画の実効性をより高めることができる 都市計画マスタープランと同様に 計画の更新期間が長いため 都市計画マスタープランと分野別計画相互の調整を図りながら更新の時期に合わせ反映していくことが必要となる ⅰ) 緑の基本計画緑地整備等に関する対策方針の根拠として位置付けることが考えられる 都市計画部局や土木部局との連携にも配慮する 緑と水のネットワーク化 街路樹整備 市街地緑化 ⅱ) 都市再開発の方針都市計画区域全域で精緻なヒートアイランド対策マップを作成することは困難なため 全域の基礎的な情報を踏まえつつ 重点的に対策を検討すべき地区として 中心市街地や大規模再開発が想定される地区を対象に対策方針等の位置づけを行う方法が考えられる その場合 都市再開発のマスタープランである都市再開発の方針に 都市再開発における 風の道 の配慮を位置づけ 個々の都市再開発の根拠とすることが望ましい ⅲ) 道路整備計画等ヒートアイランド対策マップにおける幹線道路の 風の道 としての位置づけを幹線道路整備の根拠の一つとして活用することが考えられる 例えば 都市計画道路の事業化の優先順位の検討などへの活用が考えられる 69
80 ⅳ) 環境基本計画地方公共団体の環境保全に関する基本方針への位置づけを図り 特に環境部門のヒートアイランド施策との連携を図ることが考えられる (2) 地区計画等への反映都市計画法による地区計画制度を活用し 地区スケールのヒートアイランド対策マップの実効性を担保する方法が考えられる 反映方法としては 主に地区計画の方針と地区整備計画レベルに分かれる 1 地区計画の方針 風の道 への配慮を地区計画の目標や区域の整備 開発及び保全の方針に定めることが考えられる ただし 地区計画の方針を定めるのみでは 実効性の担保は難しい 2 地区整備計画地区計画の方針に沿って 地区整備計画に 風の道 の確保に資する具体的な計画を定めることが考えられる 地区整備計画で定められるのは以下の事項であり この中から 風の道 の確保に必要なものを定めることを検討する 再開発等促進区を定める地区計画の場合 以下の * のついた事項については規制 誘導のほか 緩和についても定めることが可能である ⅰ) 地区施設の配置及び規模 地区施設の配置及び規模 ⅱ) 建築物等に関する事項 用途の制限* 容積率の最高限度* または最低限度 建ぺい率の最高限度* 敷地面積の最低限度 建築面積の最低限度 壁面の位置の制限 壁面後退区域における工作物の設置の制限 高さの最高限度* または最低限度 形態または色彩その他の意匠の制限 垣またはさくの構造の制限 ⅲ) その他の土地利用の制限に関する事項 現に存する草地樹林地等の保全に関する事項 7
81 例えば 東京都港区の港南一丁目地区地区計画では 風の道 の確保が地区計画の目標や区域の整備 開発及び保全に関する方針に位置付けられており 地区整備計画において地区施設の広場が指定されている (3) 建築協定の活用地区スケールの 風の道 を活用した都市づくりにおいて 建築物の敷地 位置 構造 用途 意匠又は建築設備に関する内容に関しては 建築基準法による建築協定を活用することも考えられる 協定違反があった場合の措置も定められ 実効性を担保できるが 一定区域内の住民の全員合意が必要で導入が難しいこと 協定の有効期間を定める必要があり 有効期限後に協定の継続が合意できずに失効する可能性もあることなどの課題がある (4) 開発許可制度の活用開発許可が必要となる規模の開発行為については 道路 公園等の公共空地の確保等に関する技術基準において 風の道 への配慮について位置づけを検討することが考えられる (5) 都市再開発等における配慮都市再開発等が予定される地区など 風の道 の確保を図るために 以下の方法が考えられる 都市開発諸制度の許認可要件とするか否か等の運用については 各地方公共団体において検討が必要であると考えられる 1 都市再開発方針を踏まえた計画 事業の検討 風の道 に配慮した再開発計画の提案 事業者等との開発協議を通じた 風の道 への配慮の評価 2 総合設計等における 風の道 の配慮 オープンスペースの確保や風通しに配慮した建物形態の誘導 総合設計等の許認可要件への反映の検討 3 都市再生緊急整備地域における 風の道 の配慮 事業者提案と開発協議を通じた 風の道 への配慮の評価 4 壁面線等による連続した 風の道 の確保 壁面線の指定による連続したオープンスペースの確保 (6) 低炭素まちづくり計画等との連携 1 低炭素まちづくり計画への反映 71
82 緑地の保全及び緑化の推進に関する事項への反映が考えられる 2 集約都市開発事業計画の認定基準の活用ヒートアイランド現象の緩和に資する措置が認定基準の一つとされており ヒートアイランド対策マップの配慮について 事業の事前相談の際や事業計画認定の際に評価することなどが考えられる (7) その他 1 地方公共団体の条例 ( まちづくり条例等 ) まちづくり条例に 届出や協議等の手続きの義務化などを定めている場合は ヒートアイランド対策マップの配慮に関して 事業者との協議等を位置づけることで実効性が期待できる しかし 条例の制定あるいは改正には 多くの手続きや根拠について議会を含めた合意形成が必要であり ヒートアイランド対策の反映を目的に条例の制定や改正を行うことは難しいと考えられる 一方 地球温暖化対策や低炭素都市づくり等のヒートアイランド対策と関連する課題対応型の条例制定に合わせて その一部にヒートアイランド対策の手続きを反映させることも考えられる 例えば 川崎市では 川崎市地球温暖化対策推進条例を根拠とする開発事業地球温暖化対策指針に基づいて 一定規模以上の開発事業を対象に 開発事業者に対して開発事業地球温暖化対策計画書の提出を求めており 温室効果ガスの排出の抑制等を図るため実施しようとする措置 の一つにヒートアイランド現象の緩和が位置づけられ 人工排熱の抑制や地表面被覆の改善 風の道の確保が規定されている 2その他の計画 環境モデル都市行動計画 のような行政側の裁量で決定しやすい計画はもっとも位置付けやすく現実的であると考えられるが 開発事業の際に配慮されるかどうかは事業者側の意識やインセンティブの有無によると考えられる 3-3 推進に向けた課題 風の道 を活用した都市づくりを推進していく上で課題と考えられる事項としては 以下があげられる 風の道 の必要性に関する庁内や住民 事業者等とのコンセンサス 現況の把握に必要な気象観測データ等 地区計画等の規制 誘導手法の適用 事業者等との開発協議の機会や実効性の担保 事業者等へのインセンティブ付与の可能性 72
83 附章 風の道 を活用した都市づくりに関する事例集 本章では 大都市における 風の道 を活用した都市づくりに関して 自治体やまちづくり協議会等による近年の先行的な事例を整理した 事例 1 大崎駅周辺地域都市再生ビジョン 東京都品川区の大崎駅周辺地域は 平成 14 年 (22 年 )7 月に都市再生緊急整備地域に指定され 大崎駅周辺地域都市再生緊急整備地域まちづくり連絡会により 平成 16 年 (24 年 ) 11 月に 大崎駅周辺地域都市再生ビジョン がとりまとめられた 地域の魅力向上や開発促進を目指した将来像を示すとともに 公共施設等の整備方針 地域全体の付加価値を高めるために必要な内容や重点的に取り組むべきテーマを示すことにより 民間の創意工夫を活かした都市再生を戦略的に進めることを目的としている 当地区では 地球温暖化対策やヒートアイランド対策は 都市再生の重要なテーマであり 河川等の都市環境インフラの再生が重要な課題に位置付けられ 目黒川を軸として 風の道確保やヒートアイランド現象緩和等に十分配慮した街づくりを進めることとしている 風の道の確保のためには 目黒川からの風を取り込むため 建築物の配置を現状街路にあわせて川上に向かって逆ハの字にすることなどがあげられている ( 図 1) 図 1 目黒川を軸とした水と緑と風のネットワーク 73
84 また 大崎駅周辺地域都市再生ビジョン に位置づけられた 目黒川を環境資源として活用する 戦略の実施方策の一つとして 大崎駅周辺地域における環境配慮ガイドライン が平成 17 年 (25 年 )7 月に策定された 水と緑と風のネットワークの形成のため まとまった緑地の確保や目黒川沿い 道路 歩行者空間の緑化 道路等の熱環境改善のための舗装材の採用 壁面等からの輻射熱の抑制に配慮した外装材の採用により被覆表面の温度を下げること 建物の形状 配置の工夫や風の通り抜けを促す道路 街路の配置により地域内を通り抜ける風のみちを確保することとしている ( 目黒川における風の道の確保 ) ( 水と緑のネットワークによるクールスポット ) 図 2 目黒川における風の道とクールスポットの確保 事例 2 品川駅 田町駅周辺まちづくりガイドライン 品川駅 田町駅周辺地域は都心の南に位置し 東海道新幹線品川駅の開業や羽田空港の国際化に伴って利便性が高まっている さらに 近年 品川駅から田町駅にかけての海側を中心に様々な開発が進められているとともに 大規模な低 未利用地も多いため 今後も相当規模の開発が見込まれている こうした状況から 東京都は平成 18 年 9 月に 品川周辺地域都市 居住環境整備基本計画 を策定し この計画を推進するために 品川駅 田町駅周辺まちづくりガイドライン を策定しており この中で 風の道 の確保を一つの目標として示している ガイドラインでは 昼間の海風を南南東の風として想定し ( 図 3) 風の道を確保するため 74
85 地域全体で 個別の建築物のデザイン面でも 図 4に示す一般ルールに沿った工夫を求めている 図 3 品川駅 田町駅周辺における 風の道 75
86 図4 事例3 風の道確保のための建築の作法 一般ルール 日本橋 大丸有地区周辺におけるヒートアイランド対策に関する検討 東京の日本橋 大丸有地区 だいまるゆうちく 大手町 丸の内 有楽町の3地区の略称 に おいて 将来における日本橋川沿いの水辺空間の再生 首都高地下化を伴う再開発 及び東京駅 前八重洲 大丸有地区の市街地再開発により生まれる 風の道 によるヒートアイランド対策効 果の検証並びに再開発エリアにおいて実施する様々な対策の効果検証を 国土交通省が開発した ヒートアイランド対策効果を予測できるシミュレーション技術を活用して 平成 2 年 28 年 に行った この検討には 日本橋および大丸有地区のまちづくり協議会が主体となり ヒートアイランド 対策の有識者や関係自治体 東京都 千代田区 中央区 並びに国 国土交通省 環境省 が参 加した 日本橋川については 首都高速を地下化するとともに 河岸周辺を再開発する検討案をもとに 76
87 風の道 の効果や さらに緑化や保水性舗装等を実施した場合の対策効果を予測して その有 効性を検証した 図5 日本橋地域ルネッサンス 1 年計画委員会資料 図5 日本橋川の水辺空間再生がもたらすヒートアイランド対策効果 また 大丸有地区についても検討結果をふまえて八重洲通りや日本橋川 晴海通りを 風の道 として行幸通り等の保水性舗装やビルの屋上緑化等を組み合わせた再開発方針を作成している 図6 77
88 図 6 大丸有地区の 風の道 ( 大丸有環境共生型まちづくり推進協会資料 ) 事例 4 風の道 ビジョン 大阪市では ヒートアイランド対策の一つとして 風 の活用を位置付け 長期的な視点で 大阪湾からの涼しい海風を活用する方策をまとめた 風の道 ビジョン 基本方針 を平成 23 年 (211 年 ) にとりまとめている この 風の道 ビジョンでは 水と緑に包まれ心地よい風が流れる環境先進都市大阪 をめざすべき将来像として掲げ その実現に向け 風通しのよいまちをつくる 涼しい 風 を保つ 協働と連携を強化する の 3 つの戦略に基づき 施策を推進していくこととしている 今後 この基本方針やクールゾーンにおける具体的な取組み 路面散水設備の実証実験などを踏まえ 風の道 の行動計画やクールゾーンの将来設計を示し 環境先進都市大阪 の実現に向けて 積極的に施策を展開することとしている 大阪管区気象台の風配図から 6~8 月の日中は大阪湾の方向である 南西 ~ 西の風が卓越している ( 図 7) また 6~9 月で 特に気温が上昇する真夏日に限れば 8 割近くで海風が吹いている ( 表 1) これらのことから 大阪市では 夏場の日中には 大阪湾から吹く涼しい海風が卓越しており ヒートアイランド対策としての海風の活用が期待できる 78
89 図 7 大阪の風配図 (21 年 ~21 年 12 時 ~18 時 大阪管区気象台データによる ) 表 1 真夏日に海風が吹く日の割合 大阪市内で海風が卓越している時 地表レベル ( 地上 2m) の風の流れ ( 風速及び風向 ) が建物等の影響でどのようになっているか シミュレーションを行った 比較的幅の広い東西方向の道路では 風速の大きい場所で 西から東に一定して風が吹くが 南北方向の道路上では 風向が南北に変化したり 東風に逆転したりするなど 建物の影響を受けている 図 8 道路における海風の流れのシミュレーション結果 靭公園のようなオープンスペースがあれば 道路や河川と連続していなくても 上空の海風の 79
90 影響を受け地表部の風が強まる また その影響で東に隣接する南北道路の風速も大きくなる 断面図でみると 公園の西側では建物が海風の妨げになり 地表レベルの風速は小さくなるが 公園上では 上空から地上まで一様に海風が吹いている様子が分かる 図 9 公園緑地における海風の流れのシミュレーション結果 大阪市における 風の道 として 大阪湾から海風が吹いている時に 地表面近くにおいても風が吹くと考えられる主な河川と道路 クールスポットとなる主要な公園緑地を図示し これらのネットワークを環境軸として捉え 風に配慮したまちづくりを推進していくことで 涼しい海風の恩恵を十分に享受することとしている ( 図 1) 8
91 図 1 風が吹くと考えられる河川や街路とクールスポットとなる主要な公園緑地 事例 5 みどりの風の道形成事業 大阪府は平成 21 年 12 月に みどりの大阪推進計画 を策定した この計画は みどりの保全 創出にかかる総合的な方針を表す みどりの大阪 21 推進プラン ( 平成 8 年策定 ) と広域的観点から見たみどりの確保目標水準や配置計画などを示すとともに 市町村 緑の基本計画 の指針ともなる 大阪府広域緑地計画 ( 平成 11 年策定 ) を統合し みどり における総合的な計画として 都市計画の観点も含めた視点で施策の推進方向や実現戦略を示すものである 81
92 この一環として 大阪府は関係市との協議をふまえて 平成 23 年 (211 年 )5 月に 12 路線延長 2kmを対象に みどりの風促進区域 を指定している ( 図 11 図 12) これは この指定された路線を含む一定幅の範囲において 主軸や拠点となるみどりの連続性や厚みと広がりを確保するため 行政区域を越えた広域的な視点で主要道路や主要河川 大規模公園などの都市施設等を軸や拠点とした一定のまとまりのある区域を特に重点的に緑化事業の推進を行うものである 図 11 みどりの風促進区域 図 12 みどりの風促進区域のイメージ 82
93 参考資料 1 地区スケールの 風の道 のイメージの例 (1) 地区スケールの 風の道 のイメージ作成の目的 風の道 をわかりやすく説明するには 具体的に必要性が求められている場所を特定し その有効性を示すことである 特に建物や街路が見える地区スケールでは できる限り市街地を立体的に地図表示した上で ヒートアイランド対策としての 風の道 を図示することが望ましい 風の道 が示された図を見れば ヒートアイランド現象は涼風によって 汚染空気は換気によって 熱せられた地表面は風で冷却されるであろうことがわかる 地方公共団体が地区スケールのヒートアイランド対策マップを作成する際に 風の道 を具体的にイメージする助けとなるように 東京臨海 都心部で特にヒートアイランド対策が必要と思われる地区として 主に都市再生緊急整備地域で再開発が予想される地区や 神戸市の六甲山系の南麓で夜間冷気流が見られる杣谷 ( そまたに ) 川下流地区を対象に 地区スケールの 風の道 のイメージを範例として示すこととする 各地区の 風の道 の概要を表 1に示す 表 1 地区ごとの 風の道 の概要 地区 日本橋地区 主な 風の道 日本橋川と川沿いのオープンスペース 風の道 のタイプ マップにおける表現方法 検討方法 次元 予測結果 観測結果 風の道 の確保方法 首都高速の高架道路撤去日本橋川沿いのオープンスペースの確保沿川建物の緑化等 丸の内 八重洲地区 環状 2 号線地区 八重洲通り ~ 行幸通り 次元予測結果観測結果風洞実験 環状 2 号線 次元 予測結果 風洞実験 東京駅前のビル撤去 風の道 となる街路の舗装改善 緑化 風の道 に面した建物の壁面後退 緑化等環状 2 号線整備再開発等によるオープンスペース確保 緑化等 大崎駅周辺地区 神宮外苑地区 目黒川と川沿いのオープンスペース目黒川周辺市街地の隙間空間 大規模緑地のネットワーク緑地周辺市街地の隙間空間 ( 昼間 ) 3( 夜間 ) 平面図 ( 全体 )+ 予測結果 3 次元 ( 風の道 入口 ) 3 次元予測結果観測結果 目黒川からの風を周辺市街地に導入する空間の確保 緑化等 大規模緑地の連続性確保都市緑地からの冷気の移流 にじみ出しを市街地に導く空間の確保や緑化等 品川 田町駅周辺地区 海岸と並行する街路や再開発地区内の街路等 1-1 平面図 ( 全体 )+ 予測結果 3 次元 ( 風の道 入口 ) 海岸線に直交して進入する海風の導入空間の確保 杣谷川下流地区 丘陵地の谷沿いから低地の市街地の河川や街路 2-1 平面図 予測結果 夜間冷気流を市街地に導入する河川や街 路等の確保 風の道のタイプ 1-1: 海風が流れる 風の道 - 昼間に海風 ( 湖風 ) が海岸 ( 湖岸 ) から地表面に沿って街路や河川 緑地等を通じて都市空間に流入するタイプ 1-2: 海風が流れる 風の道 - 上空を流れる海風 ( 湖風 ) が街路 河川沿いの建物群に誘導されて地表面付近を流れるタイプ 2-1: 山風が流れる 風の道 2-2: 陸風が流れる 風の道 3-3: 都市緑地からの移流 にじみ出しを導く 風の道 83
94 なお ここで例示する東京臨海 都心部における 風の道 のイメージは 国土交通省の研究会による気温や風の現地観測や 国土交通省国土技術政策総合研究所と独立行政法人建築研究所の共同研究に基づく数値シミュレーションによる気温や風の流れの予測結果の他 風洞実験の結果なども参考に作成したものである また 神戸市の六甲山系の南麓の地区における 風の道 のイメージについては 神戸大学による夜間冷気流のシミュレーション結果を参考に作成したものである イメージ作成の際に参照した数値シミュレーション結果等については 参考資料 2に整理した (2) 東京臨海 都心部における 風の道 のイメージ東京臨海 都心部において 地区スケールの 風の道 のイメージ例を作成した6 地区を図 1に示す また 図 2-15 を参考に都市スケールの 風の道 を示し 換気されにくい地点として流れがよどむ場所についても図示した 図 1 東京臨海 都心部の 6 地区の海風が流れる 風の道 ( 都市スケール ) 84
95 1 日本橋川地区 ( 図 2) 現状では A 周辺の高架道路による物理的遮断に加え 高温化したアスファルト路面と自動車の人工排熱の影響等により 隅田川 日本橋川を流れる涼風は高温化して気流が乱れ B から C に至る間で風向きが特定できなくなる 一方 高架道路を撤去し 日本橋川両岸の道路を拡幅する再開発を行った場合は 日本橋川に沿って C~ D~ E において風が流れ 風の道 が形成されている 東京都心で都心居住が進む今日においては 熱帯夜対策としても 風の道 は貴重となる 風が強くなることにより 日本橋 大丸有地区周辺におけるヒートアイランド対策検討委員会 (25 年 ) の報告によると 地表付近の体感温度が 4~5 低下する 2 丸の内 八重洲地区 ( 図 3) 東京駅を挟んだ八重洲通りと行幸通りが連続する 風の道 を実際に 2 年以上かけて計画してきた地区であり 期待されたのは 隅田川 亀島川から八重洲通りを経て行幸通りに連続した 風の道 が形成されることであった 再開発前後の風の流れを比較すると 再開発前は八重洲通りの東京駅前のビルで海風が遮断されており A では風方向が対面し B C 間は流れが乱れている 再開発後は 東京駅前のビルを撤去して一定の流れが現れ 丸の内側の D まで連続するようになる 東京駅周辺の風速も増大するため 日本橋 大丸有地区周辺におけるヒートアイランド対策検討委員会 (25 年 ) の報告によると 体感温度が 2 程低下する 3 環状 2 号地区 ( 図 4) 環状 2 号線の整備により東京湾からの海風を地表面近くに導く 風の道 となることが期待される 環状 2 号線の沿道が高層になると 沿道建物による吹きおろしで環状 2 号線と並行する南側の既存道路の風が強くなるため 高層建物は隣棟間隔を確保し 環状 2 号線の街路内に海風が流れ込むように工夫することで 風の道 が A' 地点のシオサイトから F 地点の虎ノ門 特許庁前の外堀通りまで連続するようになると考えられる 4 神宮外苑地区 ( 図 5 図 6) 東京都心部のクールアイランドである青山霊園 赤坂御用地 神宮外苑 新宿御苑等の大規模緑地が連続する空間は 風の道 として昼間の海風を地表面付近に導く 図 5より E 地点から F 地点を経て C 地点に向かう流れは A 地点の青山霊園から B 地点へ至る流れと合流して赤坂御用地に向かう流れと D 地点の新宿御苑に向かう流れに分かれている 一方 夜間には 図 6に示すように これらの大規模な緑地からの冷気の移流 にじみ出し効果により緑地周囲の気温が低下しており 緑地冷気の移流 にじみ出しエリアとして示した範囲では 都市緑地からの移流 にじみ出しを導く 風の道 の効果が見られている 5 大崎地区 ( 図 7) 大崎駅周辺地域においては 目黒川を軸とする 風の道 を活用して ヒートアイランド現 85
96 象緩和に配慮した街づくりが進められている 風の道 の目黒川から B 地点では公園から接続する街路へ進入し C 地点では高層建物で吹きおろす風の乱れが見られるが 全体的に目黒川からの風は逆 ハ の字型に川と接続する街路等の隙間空間に向かって流れている 6 品川 田町駅周辺地区 ( 図 8) 東京都では品川駅 田町駅周辺まちづくりガイドラインを策定し 風の道 を確保する地区においては 地上 5mの南南東の卓越風を妨げないことを目標に 高さが 5m を超える建物の配置やデザインに配慮を求めている 一方 地球シミュレータによる予測結果等により 当地区では東側の海岸方向から吹く海風が昼夜見られる場合もあり この風を内陸に導入するための 風の道 も大切だと考えられる A から E 地点で東からの風を導く街路等の隙間空間は 海風が内陸側の市街地に進入するための 風の道 の入口として 配慮が必要な空間である (3) 神戸市の六甲山系南麓における 風の道 のイメージ図 9に示す海陸風が弱い条件における神戸市の六甲山南麓周辺の夜間冷気流のシミュレーション結果より 杣谷 ( そまたに ) 川下流地区周辺における冷気の熱い領域の分布を把握し さらに杣谷川下流地区周辺の標高 地形と建物の分布を確認した 結果として 図 1 のように冷気流が流下しやすい南北方向の河川や街路が山風 ( 斜面冷気流 ) を導く 風の道 として機能していると考えられる 86
97 E D B C A A 江戸橋ジャンクション B 江戸橋 C 日本橋 D 常盤橋 E 新常磐橋 再開発前 E D C B A 再開発後 E D C 図2 B 日本橋地区の 風の道 のイメージ 87 A
98 D C B A A 八重洲通りと昭和通り B 八重洲通りと中央通り C 八重洲通りと外堀通り ( 東京駅八重洲口 ) D 行幸通りと東京駅前 再開発前 D C B A 再開発後 D C B A 図 3 丸の内地区の 風の道 のイメージ 88
99 特許庁 F A E D 西新橋 2 丁目 C 新橋 4 丁目 B A 西新橋 3 丁目 新橋 5 丁目 A A' 浜離宮 B 第一京浜と新橋 4~5 丁目間 C 日比谷通りと環状 2 号線 D 愛宕通りと環状 2 号線 E 桜田通りと環状 2 号線 F 外堀通りと環状 2 号線 再開発前 F A E D C B A 再開発後 F A E D C B A 図 4 環状 2 号地区の 風の道 のイメージ 89
100 A B C D E F D 青山霊園 いちょう並木 国立競技場 新宿御苑 青山学院大学 表参道 C D B C B A F A F E E 図5 神宮外苑地区の昼間の 風の道 のイメージ 9
101 図6 神宮外苑地区の夜間の 風の道 のイメージ 都市緑地からの移流 にじみ出し 91
102 D C B A A 目黒川の唐木橋周辺 B 目黒川沿い小関公園 C ザ パークタワーから日野中学校へ D 目黒川と山手線交差 D C B A 図 7 大崎地区の 風の道 のイメージ 92
103 天王洲アイル 芝浦運河 五色橋 高浜運河 E D C A B プリンスホテル A B C D E 高松宮邸 E D C B 図8 A 品川 田町地区の 風の道 のイメージ 93 第一京浜と駅前 高輪二丁目 泉岳寺 高輪郵便局 札の辻
104 資料 神戸大学竹林研究室 212 図9 神戸市六甲山系南麓における夜間冷気流の状況 94
105 国土地理院数値標高モデル (DEM)1m メッシュ ( 標高 ) を使用して作成 図 1 杣谷川下流地区の 風の道 のイメージ 95
106 参考資料 2 参照したシミュレーション結果 本ガイドラインにおいて シミュレーションを活用したヒートアイランド対策マップの例 あるいは地区スケールの 風の道 のイメージの作成の際に参照したシミュレーション結果として 東京 23 区全域及び東京都心 臨海部や日本橋 大丸有地区 環状 2 号地区を対象に 国土交通省国土技術政策総合研究所 独立行政法人建築研究所がスーパーコンピュータ 地球シミュレータ ( 独立行政法人海洋研究開発機構 ) を用いて実施した大規模シミュレーション結果と神戸市六甲山麓を対象とした神戸大学竹林研究室による冷気流シミュレーション結果の概要を以下に示す (1) 東京 23 区全域及び東京臨海 都心部のシミュレーション本ガイドラインでは 25 年 7 月 31 日 ( 日中南風が卓越 ) と 27 年 8 月 1 日 ( 正午まで東南東の風が卓越 ) の異なる2 日に関して 地球シミュレータによるシミュレーション結果 43,44,45 を参照した 地球シミュレータによるシミュレーションは 地球シミュレータ一般公募プロジェクト ヒートアイランドの数値モデルの開発 ( プロジェクト責任者 : 足永靖信 ( 独立行政法人建築研究所 /24~28 国土交通省国土技術政策総合研究所/29~212)) において実施されたものである 43,44 25 年 7 月 31 日の解析条件 計算日時:25 年 7 月 31 日 5 時,14 時,22 時 計算領域: 水平方向 33km 33km( 図 11(c)), 鉛直方向 5m メッシュ分割: 水平 5m, 鉛直 1~1m( 不等間隔 ) 上方及び側面の境界条件: メソスケールモデル (LOCALS) による解析結果 ( 図 12) 年 8 月 1 日の解析条件 計算日時:27 年 8 月 1 日 1~24 時 計算領域: 水平方向 1km 1km( 図 11(d)), 鉛直方向 5m メッシュ分割: 水平 5m, 鉛直 1~1m( 不等間隔 ) 上方及び側面の境界条件: メソスケールモデル (LOCALS) と都市キャノピーモデル (UCSS) を組み合わせたモデル (LOCALS-UCSS) よる解析結果 43 地球シミュレータを用いた東京 23 区全域における高解像度のヒートアイランド数値解析, 国総研資料第 583 号 建築研究資料第 123 号,21) 44 Yasunobu Ashie, Takaaki Kono: Urban-scale CFD analysis in support of a climate-sensitive design for the Tokyo Bay area, International Journal of Climatology, Vol. 31, Issue 2, pp , Yasunobu Ashie, Yasuo Kuwasawa, Keiko Takahashi, Masayuki Kakei: CFD Simulation of Summertime Air Temperature Distribution of the Ten Kilo-meter Square Area of Center of Tokyo, Annual report of the earth simulator center, pp ,
107 CFD 解析領域 1 [33km 33km] CFD 解析領域 2 CFD 解析領域 1 (d) CFD 解析領域 2 [1km 1km] 文献 より合成して図を作成 図 11 東京 23 区全域及び東京臨海 都心部のシミュレーション対象領域 43,44,45 97
108 図 12 メソスケール解析結果 (25 年 7 月 31 日 14 時第 2 階層 地上 1m) 43 本ガイドラインでは 東京 23 区全域及び東京臨海 都心部のシミュレーション結果より 次の地域や地区の結果を抽出して気温や風の流れを描画した結果を参照した 98
109 ①東京臨海 都心部 図 13 東京臨海 都心部における気温 風速分布 25 年7月 31 日 14 時 地上 1m 図 14 東京臨海 都心部における気温 風速分布 27 年8月 1 日 14 時 地上 1m 99
110 2 神宮外苑地区 図 15 神宮外苑地区周辺における気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 14 時 ) 図 16 神宮外苑地区周辺における気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 5 時 ) 1
111 図 17 神宮外苑地区周辺における気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 22 時 ) 3 大崎地区 図 18 大崎地区における気温 風速分布 (27 年 8 月 1 日 14 時 : 地上 2m) 11
112 4 品川 田町駅周辺地区 図 19 品川 田町駅周辺地区における気温 風速分布 (27 年 8 月 1 日 14 時 : 地上 2m) (2) 日本橋地区 東京駅周辺地区のシミュレーション東京臨海 都心部の大規模再開発が検討 実施されている日本橋地区及び東京駅周辺地区を対象に実施した地球シミュレータによるシミュレーションに関する概要を以下に示す 地球シミュレータによるシミュレーションは 地球シミュレータ一般公募プロジェクト ヒートアイランドの数値モデルの開発 ( プロジェクト責任者 : 足永靖信 ( 独立行政法人建築研究所 /24 ~28 国土交通省国土技術政策総合研究所 /29~212)) において実施されたものである 計算日時:25 年 7 月 31 日 12 時 計算領域: 水平方向 2.5km 1.5km( 図 2(C)), 鉛直方向 5m メッシュ分割: 水平 1m, 鉛直 1~1m( 不等間隔 ) 上方及び側面の境界条件: メソスケールモデル (LOCALS) による解析結果 本ガイドラインでは 大規模な都市再開発前後 ( 図 21) のシミュレーション結果より 日本橋川地区と丸の内 八重洲地区の各々の地区 ( 図 22) のデータを抽出して気温や風の流れを描画した結果 ( 図 23 と図 24 図 25 図 26) を参照した 12
113 図 2 日本橋 大丸有地区の計算領域 46 < 再開発前 > < 再開発後 > 図 21 検討対象領域における再開発の概要 47 図 22 描画領域 46 鍵屋浩司 足永靖信 増田幸宏 大橋征幹 平野洪賓 尾島俊雄 : 大規模な都市再開発が熱環境に及ぼす効果 影響に関する実験的検討 日本建築学会環境系論文集 第 649 号 pp Yasunobu Ashie, Takaaki Kono: Urban-scale CFD analysis in support of a climate-sensitive design for the Tokyo Bay area, International Journal of Climatology, Vol. 31, Issue 2, pp ,
114 再開発前 再開発後 図 23 日本橋川地区における気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 12 時 : 地上 2m) 再開発前 再開発後 図 24 丸の内 八重洲地区における気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 12 時 : 地上 2m) 14
115 Gyoko street Tokyo Station Building C Building B Building A 再開発前 再開発後 Yaesu street 図 25 東京駅付近の風の流れの拡大図 48 行幸通り東京駅撤去した駅ビル 図 26 シミュレーション結果における気温変化 ( 地上 2m) 任超他 : 城市環境気候図, 中国建築工業出版社, 平成 24 年 9 月 15
116 (3) 新橋 虎ノ門地区のシミュレーション環状 2 号地区の整備が予定されている新橋 虎ノ門地区 ( 図 27) を対象に実施した地球シミュレータによるシミュレーション 5 に関する概要を以下に示す 地球シミュレータによるシミュレーションは 地球シミュレータ一般公募プロジェクト ヒートアイランドの数値モデルの開発 ( プロジェクト責任者 : 足永靖信 ( 独立行政法人建築研究所 /24~28 国土交通省国土技術政策総合研究所 /29~212)) において実施されたものである シミュレーション結果より 環状 2 号線整備に伴う再開発前後の気温や風の流れを描画した結果を図 29 に示す 計算日時:25 年 7 月 31 日 12 時 計算領域: 水平 2km 1.5km( 図 28), 鉛直 5m メッシュ分割: 水平 1m, 鉛直 1~1m( 不等間隔 ) 上方及び側面の境界条件: メソスケールモデル (LOCALS) による解析結果 図 27 シミュレーション範囲 5 Kohin Cho, Takaaki Kono, Yasunobu Ashie: Large-scale CFD Simulation of heat island phenomenon and countermeasures in Tokyo, Annual report of the earth simulator center, pp , 28 16
117 再開発前 再開発後 ( 青枠内は再開発区域 ) 図 28 新橋 虎ノ門地区の計算領域と再開発の概要 17
118 再開発前 再開発後 図 29 シミュレーション結果による気温 風速分布 (25 年 7 月 31 日 12 時 : 地上 2m) 18
119 (4) 神戸市の冷気流のシミュレーション神戸市の六甲山麓周辺を対象とし 広域海陸風の弱い条件下において 浅水方程式モデルを用いて以下の計算条件で実施した冷気流のシミュレーションの結果を図 3 に示す 計算領域:3km 3km 横方向からの流入: なし 冷気生成率:1m 3 /(m 2 h) 抵抗:.1(1/m) 6 分後の冷気厚さ + 地形 + 風 資料 ) 神戸大学竹林研究室 (212) 図 3 6 分後の冷気厚さと風速分布 19
120 参考資料 3 ヒートアイランド対策の評価ツール ( 詳細版 簡易版 ) について 国土交通省国土技術政策総合研究所は 地方公共団体等が都市計画において 緑化や保水性舗装 風の道などの様々な対策効果を予測できるように スーパーコンピュータ向けに開発した計算プログラムを汎用のパソコンソフトに組み込んで 地区スケールの対策効果を予測できるシミュレーションツールとして実用化した その基になるスーパーコンピュータ向けの計算プログラムは 地球シミュレータ一般公募プロジェクト ヒートアイランドの数値モデルの開発 ( プロジェクト責任者 : 足永靖信 ( 独立行政法人建築研究所 /24~28 国土交通省国土技術政策総合研究所 /29~212)) において開発された 以下にその概要を示す (1) 評価ツールの種類 1 詳細版 5m 四方の具体的な地区における屋上緑化や人工排熱削減等の各種ヒートアイランド対策の効果を地方公共団体職員等がパソコン上でシミュレーションにより予測し 対策効果を詳細に比較検討するためのツールである 2 簡易版グロス建ぺい率と平均建物高さにより市街地形態を5 類型に分類した 5m 四方の地区を対象に 臨海部と内陸部の立地条件の違いも考慮して各種のヒートアイランド対策による効果をシミュレーションによって定量化した対策効果のデータベースを保持し 地方公共団体職員等が地域特性に応じてヒートアイランド対策効果をパソコン上で検索して簡易に見積もるためのツールである (2) 評価ツールの主な機能 1 詳細版対象地区におけるヒートアイランド対策効果を検討するための詳細なシミュレーションを実施するため 評価ツールにより以下を行うことが可能である ( 図 32) シミュレーション入力データの作成 シミュレーションプログラムの実行( 表面温度計算 熱流体計算 ) シミュレーション入出力データの可視化 2 簡易版対象地区における対策の導入条件を様々に変え 地区全体の対策効果の検討を評価ツールにより行うことが可能である 対策導入条件( 対策の組み合わせと対策導入率 ) の設定 地区全体のヒートアイランド対策効果の評価 詳細版 簡易版の各々の評価ツールの入出力データの概要を図 31 に示す 11
121 簡易版 <インプット> 地区(1 地区 ) 対策の導入率 評価ツール <アウトプット> 気温 風速 人工排熱量 CO2 削減量等 詳細版 <インプット> 背景地図 気象データ 土地被覆 ( アスファルト / 芝生地 / 水面等 ) 建物 空調負荷 ( 形状 / 用途 構造 階数等 ) その他必要に応じて 標高データ 交通量 建物空調設定データ等 評価ツール <アウトプット> 気温 風速 顕熱量 潜熱量 表面温度 体感温度等 図 31 評価ツール ( 簡易版 詳細版 ) の入出力データの概要 111
122 図 32 評価ツール ( 詳細版 ) 112
123 資料編 省 CO2 効果からみたヒートアイランド対策評価に 関するケーススタディ 1
124 目 次 第 1 章対策効果の原単位の作成 検討方法の概要 5 (1) 対策効果の原単位の考え方 5 (2) 地域特性の分類 5 (3) 対策効果の原単位作成のためのケーススタディ ケーススタディ対象地区の選定 6 (1) 代表地区の考え方 7 (2) 代表地区選定の手順 シミュレーションケース設定 25 (1) 検討する対象の内容とケース設定 25 (2) 気象条件の設定 27 (3) 熱流体計算の境界条件設定 解析結果の概要 29 (1) 臨海部と内陸部の風や気温の特性 29 (2) 代表地区の熱環境等の特性 34 (3) 対策効果 41 (4) 複合対策による対策効果 対策効果の原単位 96 (1) 熱環境緩和効果 96 (2) 省エネルギー効果 119 (3) 省 CO2 効果 125 第 2 章評価ツールの作成 ツールの機能と動作条件 各機能の説明 133 (1) 地区設定 133 (2) 対策設定 予測結果 136 (1) 地区全体の対策効果表 136 (2) 対策の寄与評価 137 (3) 最大対策時における対策間の感度比較 138 (4) 予測結果出力 138 2
125 付録対策効果予測シミュレーションの概要 1. 表面温度及び空調負荷シミュレーション 表面熱収支式 表面熱収支計算の要領 空調負荷計算の方法 年間空調負荷の推定方法 気象条件 物性値 日陰 空調システムの設定 太陽光発電量の推定方法 CO2 削減量 固定量の推定方法 CO2 削減量 CO2 固定量 169 別冊都市の熱環境対策評価ツール操作マニュアル 3
126 4
127 第 1 章対策効果の原単位の作成 1-1 検討方法の概要省 CO2 の点においても効果的と考えられる地区スケールのヒートアイランド対策として 屋上 地上緑化 保水性舗装 人工排熱削減 ソーラーパネル 風の道等の個別 複合的な対策を導入した場合の夏期 冬期の昼夜間と終日及び年間を通じた対策効果を把握するため 付録に示したシミュレーション手法を用いたケーススタディを実施し 対策効果の原単位を作成した 作成した対策効果の原単位はデータベース化し 第 2 章の評価ツールにおいて活用した (1) 対策効果の原単位の考え方本ケーススタディにおける 対策効果の原単位 は 各々のヒートアイランド対策の対策量を説明変数 対策効果の評価指標を被説明変数とした場合の 単位対策量あたりの評価指標の変化量 と定義した 対策量については 地表面や建物面の被覆対策は 地表面や建物面に導入した各々の対策面積 人工排熱削減は 建物排熱と自動車排熱の削減量により評価した 対策効果の原単位は (2) の地域特性の分類ごとに整理した (2) 地域特性の分類ヒートアイランド対策を検討 評価する際には 対策効果に影響を及ぼすと考えられる地理的条件や建物条件といった地域特性毎に分類を行う必要がある まず 地理的条件については 海の影響により気温の日較差が内陸より小さく 海風による気温低下効果が期待できる臨海部とそれ以外の内陸部に分けて検討を行った 一方 市街地における標準的な建物高さや建蔽率 容積率など地区の建物条件については 既往業務において大規模数値解析を実施した東京都区部を含む 33km 四方の実市街地を対象に4 千を超える 5m 四方の領域に分解し 各々の領域の建物条件を算出して類型化を行い 代表地区を選定した 代表地区の選定方法の詳細については に示す (3) 対策効果の原単位作成のためのケーススタディ地区スケールのヒートアイランドの対策効果について検討 評価し (1) で定義した対策効果の原単位を作成するため 1-2に示す方法により東京都区部の実市街地より選定した代表地区を対象にシミュレーションによるケーススタディを実施し 予測結果を地域特性毎に整理してデータベース化した 地区スケールのシミュレーションは 複数の街区が含まれる 5m 四方の領域を対象に 建物や地表面の形状が解像できる 5m メッシュにより 表面温度及び建物空調負荷の計算と熱流体計算をそれぞれ実施した 対象とする対策効果は 熱環境緩和効果 省エネルギー効果 省 CO2 効果とし 夏期 5
128 冬期の昼夜間と終日及び年間を通じた対策効果の原単位を作成した なお 省 CO2 効果については 省エネルギー効果に伴うCO2 削減量と緑化によるCO2 固定量のそれぞれについて整理した 熱環境緩和効果については 対流顕熱 ( 全表面からの顕熱 ) と人工排熱 ( 顕熱 ) の合計である大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 及び気温を評価指標とし 省エネルギー効果については 建物の空調負荷を評価指標とした 省 CO2 効果については 空調エネルギー削減や太陽光発電などによるCO2 削減量 樹木緑化によるCO2 固定量を評価指標とした 1-2 ケーススタディ対象地区の選定地区スケールのヒートアイランド対策の検討 評価を行うため 5m 四方の領域を対象としたケーススタディを行った ケーススタディの対象地区として 既往業務で大規模数値解析を行った東京都区部を含む 33km 四方の実市街地を図 1-1のように 5m 四方の領域 (5m メッシュ ) 毎に分割し これらの 5m メッシュ毎の建物条件を用いて分類を行い 代表地区を選定した 図 1-1 代表地区選定の対象範囲 (33km 圏 ) と 5m 四方の領域 6
129 (1) 代表地区の考え方 1 代表地区の基本条件代表地区の選定にあたっては 次に示す条件を基本とした ヒートアイランド対策の検討 評価を行う代表的な地区は 図 1-1 の範囲の 5m メッシュの中から選択する ここで選定した代表地区を第 2 章の評価ツールにおいて利用することを念頭に置き ユーザーが地区選択において 建物条件をイメージしやすく かつ容積率等の指標が特異でない地区とする 対象とする地区数に関しては 対策効果の原単位を作成するためのケーススタディにおけるシミュレーションの計算ケース数及び計算時間が膨大になることを考慮し 5 地区を上限とする 2 臨海部と内陸部の違い臨海部と内陸部の立地条件を反映する方法として 熱流体計算において 既往業務で実施した 33km 圏の大規模数値解析結果より臨海部と内陸部の範囲の境界条件を与えるものとし 代表地区の設定については 次の2 通りの方法を検討した ⅰ) 臨海部と内陸部から各々に該当する代表地区として 1 地区を抽出する方法 ( 方法 A) ⅱ) 立地条件を区分せずにⅰ) よりさらに5 地区を抽出し 各々の地区に対して臨海部と内陸部の境界条件を適用し 1 地区 (=5 地区 2 境界条件 ) とする方法 ( 方法 B) なお 上記の方法 A と方法 B について 建物条件と境界条件の適用の観点から 各々の選定方法の利点と課題を表 1-1に整理した 第 2 章の評価ツールで用いる地区の汎用性の観点からは方法 B の方が適切と考えられる 表 1-1 選定方法による違い 選定方法条件利点課題 方法 A 方法 B 建物条件 境界条件 建物条件 境界条件 大規模数値解析の 5m メッシュ計算値を当該地区境界で直接適用できる 地区分類毎に 1 つの建物指標のため 方法 A のような違いが生じない 内陸部の地区 臨海部の地区ごとに同一の境界条件を適用可能 同じ地区分類でも臨海部と内陸部で建物指標が同一ではない 左記適用方法の場合 各地区で適用する境界条件はすべて異なる 7
130 (2) 代表地区選定の手順 代表地区の選定は以下の手順により行った 1) 建物条件に基づく代表地区の抽出第 2 章の評価ツールにおける地区選定をできるだけ複雑にしないように 5m メッシュ毎の建物条件として グロス建蔽率と平均建物高さにより分類を行い 代表地区を抽出した 2) その他の建物指標による地区の特異性の確認 1) で抽出した代表地区について その他の建物指標として グロス容積率 平均建物幅 建物高さの標準偏差 フロンタルエリアインデックス ( 図 1-2) が特異でないか確認した なお フロンタルインデックスは 東京における夏季の主風向を踏まえ 南北方向について求めた 出典 ) 神田学 : 都市を眺める新たな視点 LANDFALL Vol.5 図 1-2 フロンタルエリアインデックス 3) ヒートアイランド対策導入の必要性の確認選定した代表地区においてヒートアイランド対策の検討を行うことを勘案し 1) の分類に基づいて抽出した候補地区について ヒートアイランド対策を導入する対象として適切か 東京都の熱環境マップ ( 図 1-3) の地域類型を確認した 8
131 出典 ) 東京都 : ヒートアイランド対策ガイドライン 図 1-3 東京都の熱環境マップ 2 メッシュ建物指標の頻度分布の確認図 1-1の対象領域内の 5mメッシュを対象として 主な建物指標 ( グロス建蔽率 グロス容積率 平均建物高さ 平均建物幅 フロンタルインデックス ( 南北方向 )) の頻度分布を図 1-4に整理した 9
132 メッシュ数 ~.5.5~.1.1~.15.15~.2.2~.25.25~.3.3~.35.35~.4.4~.45.45~.5.5~ グロス建蔽率 メッシュ数 ~.4.4~.8.8~ ~ ~2 2~ ~ ~ ~ ~4 4~ グロス容積率 メッシュ数 ~6 6~8 8~1 1~12 12~14 14~16 16~18 18~2 2~22 22~24 24~ 平均建物高さ [m] メッシュ数 ~6 6~7 7~8 8~9 9~1 1~11 11~12 12~13 13~14 14~15 15~ 平均建物幅 [m] メッシュ数 ~.2.2~.4.4~.6.6~.8.8~.1.1~.12.12~.14.14~.16.16~.18.18~.2.2~ フロンタルエリアインデックス ( 南北方向 ) (N=3773( 建物が存在するメッシュ )) 図 1-4 メッシュ建物指標の頻度分布 1
133 3 建物条件によるメッシュの分類 1) メッシュ内の平均建物高さの分類方法建物の高さ ( あるいは階数 ) の区分については 明確な定義が存在するわけではないが 法令等の区分を参考にすると1-2のように整理できる 表 1-2 建物高さ区分と定義 高さの定義 根拠 低層 高さ 1m 以下都市計画法 ( 第 8 条第 1 項 ) 階数 2 階以下 長寿社会対応住宅設計指針 ( 建設省住備発第 63 号 ) 都市計画法施行令 ( 第 6 条第 1 項第 7 号 ) の運用時定 中層 高さ 階数 1m 超 31m 以下 3~5 階 長寿社会対応住宅設計指針 ( 建設省住備発第 63 号 ) 都市計画法施行令 ( 第 6 条第 1 項第 7 号 ) の運用時定 高層 高さ 31m 超消防法 ( 第 8 条の 2) 階数 6 階以上 長寿社会対応住宅設計指針 ( 建設省住備発第 63 号 ) 都市計画法施行令 ( 第 6 条第 1 項第 7 号 ) の運用時定義 表 1-2は個々の建物に適用される高さ区分であるため 5m メッシュ内の平均建物高さに対しての区分を考える必要がある まず 低層の高さ区分については 第一種低層住居専用地域や第二種低層住居専用地域などが広く指定されている状況を踏まえ 表 1-と同様に 1m 以下と設定した 一方 高層については 一部の大規模な住宅団地や再開発地区を除き 一般的に 5m メッシュ内が高層建物のみで構成されることはほとんどなく 低層や中層の高さの建物も混在していると考えられるため 高層の高さ区分は メッシュ内の建物の 5%( 延床面積ベース ) が表 1-2の高層 ( 一律 31.1m と仮定 ) 残りがすべて低層( 一律 1m と仮定 ) の場合を想定し 2m 超 ( ) と設定した 表 1-3に代表地区の抽出に用いた 5m メッシュ内の平均建物高さ区分の定義と対象範囲 (33km 圏 ) における該当メッシュ数及び比率を示す 11
134 表 1-3 代表地区の抽出における高さ区分 区分 高さ メッシュ数 (%) 低層 1m 以下 中層 1m 超 2m 以下 高層 2m 超 N=3773( 建物が存在するメッシュ ) 2) メッシュ内の建物密度 ( グロス建蔽率 ) の分類方法建物敷地緑化や保水性舗装等の地表面被覆対策は建物敷地と道路 ( 建物を除く空地の割合 ) が対象であり 屋上緑化等の建物被覆対策は建物屋上 ( 建物の割合 ) が対象であるため 地区におけるこれらの対策の導入率は グロス建蔽率により検討することができる そこで 代表地区の抽出においてはメッシュ内の建物密度を表す指標として グロス建蔽率を用いる グロス建蔽率は メッシュ内の陸域面積 ( メッシュ面積 - 水面面積 ) に対する建物面積の割合とし 図 1-4のグロス建蔽率の頻度分布を参考に 代表地区の抽出に用いる 5m メッシュ内のグロス建蔽率の区分の定義は 表 1-4のように.35 以上を高密.35 未満を中低密と設定した 表 1-4 代表地区抽出における建物密度区分 区分 グロス建蔽率 メッシュ数 (%) 中低密.35 未満 高密.35 以上 N=3773( 建物が存在するメッシュ ) 3) 平均建物高さと建物密度の組み合わせによるメッシュ分類 1) 2) の区分を組み合わせ 33km 圏の 5m メッシュについて分類を行った結果を表 1-5 及び図 1-5に示す なお ここでは水面率が 25% 以上のメッシュは除外している 表 1-5 平均建物高さと建物密度の区分ごとの該当メッシュ数 中低密 高密 (br<.35) (br>=.35) 低層 (bh<=1) 中層 (1<bh<=2) 高層 (bh>2) bh: 平均建物高さ br: グロス建蔽率 N=3458( 水面が 25% 未満で建物が存在するメッシュ ) 12
135 [ 低層中低密地区 ] [ 低層高密地区 ] [ 中層中低密地区 ] [ 中層高密地区 ] [ 高層中低密地区 ] [ 高層高密地区 ] 図 1-5 平均建物高さとグロス建蔽率により分類した地区 ( メッシュ ) の分布 13
136 4 メッシュの建物条件による代表的な地区の選定 1) 選定条件 水面面積率が 25% 以上の特殊なメッシュは除外する メッシュ内の建物と空地の空間分布に極端な偏在があるメッシュは除く 地表面被覆対策は 建物敷地と道路を対象とするため 公園や鉄道敷地の比率の多いメッシュは除く 鉄道敷地が多く入るメッシュは風環境にも大きな影響があるため除外する 特殊な環境として 高速道路や高架鉄道が通過するメッシュは除く グロス建蔽率が.2 未満のメッシュは 農地や大規模公園 社寺などの割合が高く 建物も非常に少なく ヒートアイランド対策の検討対象地区としては適していないため除外する 臨海部は最も近い海岸線から 5km 以内 内陸部は 5km 以上のメッシュと定義した 2) 代表地区候補の抽出まず 中層の地区については 建物高さと建物密度がいずれも中間的な地区であるため 代表地区としては 改めて以下の平均建物高さとグロス建蔽率の条件を満たすメッシュを表 1-6のように中層中密地区と定義し 抽出することとした に該当するメッシュの分布を示す 平均建物高さ:12~2[m] グロス建蔽率:.3~.35 表 1-6 代表地区における平均建物高さとグロス建蔽率の関係 低 高 低密 中密 高密 低 低層 低層中低密地区 低層高密地区 中層 中層中密地区 高 高層 高層中低密地区 高層高密地区 14
137 図 1-6 中層中密地区の分布 ⅰ) 方法 A 1) の選定条件を考慮して 臨海部と内陸部のそれぞれにおける代表地区を抽出した ( 表 1-7 及び図 1-7) また 代表地区と熱環境マップの類型( 図 1-3) との関係を表 1-8に示す 表 1-7 抽出した代表地区 ( 方法 A) 中低密中密 高密 低層 東葛西 (1LL) 戸越東 (1LH) 臨海部 中層 東砂 (1MM) 高層 六本木 (1HL) 銀座 (1HH) 低層 田園調布 (2LL) 高円寺北 (2LH) 内陸部 中層 小豆沢 (2MM) 高層 該当なし 新宿歌舞伎町 (2HH) 15
138 ( 臨海部 ) ( 内陸部 ) 図 1-7 臨海部及び内陸部の代表地区の分布 ( 方法 A) 表 1-8 代表地区と東京都の熱環境マップ類型の関係 立地 区分 地区名 熱環境マップ類型 臨海部 低層中低密地区 東葛西 類型 Ⅴ( ) 低層高密地区 戸越東 類型 Ⅱ-1( ) 中層中密地区 東砂 類型 Ⅴ( ) 高層中低密地区 六本木 類型 Ⅰ-4( ) 高層高密地区 銀座 類型 Ⅰ-1( ) 内陸部 低層中低密地区 田園調布 類型 Ⅲ( ) 低層高密地区 高円寺北 類型 Ⅱ-2( ) 中層中密地区 小豆沢 類型 Ⅴ( ) 高層中低密地区 該当なし 高層高密地区 新宿歌舞伎町 類型 Ⅰ-1( ) また 個々の代表地区の拡大図を図 1-9と図 1-1 に示す さらに 図 1-1の範囲において平均建物高さとグロス建蔽率により分類した各々の 5mメッシュにおける建物指標 ( グロス建蔽率 グロス容積率 平均建物高さ 平均建物幅 南北方向のフロンタルエリアインデックス 建物高さの標準偏差 ) 間の関係を図 1-11 と図 1-12 のように2 軸でプロットし 抽出した代表地区が特異な地区でないかを確認した なお 西新宿など超高層建物と空地が占める地区は 他とかなり乖離した特異な位置にあり 建物配置の特殊性等の影響も考えると 評価ツールで一律に簡易な検討を行うことは適切ではなく 既往業務で開発済みの 都市の熱環境対策評価シミュレーションソフト により その場所に即した検討を行うべき地区である 16
139 また 高層中低密地区については 図 1-5の左下図のように内陸部における分布が非常に少なく 図 1-8 光が丘地区のほかには内陸部に1) の条件をすべて満たす該当地区がなかった 光が丘については グロス建蔽率が.2 と非常に低く 平均建物幅も大きい 高層建物 (6m 以上の建物も複数含まれる ) がまばらに分布し 建物間の広大な緑地と人工地盤 緑化された広幅員道路からなる特異な市街地と考えられ 評価ツールによりヒートアイランド対策を検討する代表地区としては適切ではないと考えられる そこで 最終的には表 1-9に示す9 地区を代表地区として選定した (br=.25, bh=36.4m, bw=33.7m) br: グロス建蔽率 bh: 平均建物高さ bw: 平均建物幅図 1-8 内陸部の高層中低密地区の例 ( 光が丘地区 ) 表 1-9 方法 A により選定した代表地区 (9 地区 ) 中低密中密 高密 低層 東葛西 (1LL) 戸越東 (1LH) 臨海部 中層 東砂 (1MM) 高層 六本木 (1HL) 銀座 (1HH) 低層 田園調布 (2LL) 高円寺北 (2LH) 内陸部 中層 小豆沢 (2MM) 高層 該当なし 新宿歌舞伎町 (2HH) 17
140 ア ) 臨海部の代表地区 ( 方法 A) 東葛西 戸越東 低層中低密地区 (br=.313, bh=6.8m, bw=8.9m) 低層高密地区 (br=.478, bh=7.9m, bw=8.6m) 東砂 中層中低密地区 (br=.37, bh=13.6m, bw=8.4m) 六本木 銀座 高層中低密地区 (br=.349, bh=4.7m, bw=15.8m) 高層高密地区 (br=.419, bh=31.1m, bw=14.3m) br: グロス建蔽率 bh: 平均建物高さ bw: 平均建物幅 図 1-9 臨海部の代表地区 ( 方法 A) 18
141 イ ) 内陸部の代表地区 ( 方法 A) 田園調布 高円寺北 低層中低密地区 (br=.29, bh=7.2m, bw=11.2m) 低層高密地区 (br=.491, bh=7.7m, bw=8.8m) 小豆沢 中層中密地区 (br=.34, bh=12.7m, bw=12.9m) 新宿歌舞伎町 高層高密地区 (br=.456, bh=23.8m, bw=13.5m) br: グロス建蔽率 bh: 平均建物高さ bw: 平均建物幅 図 1-1 内陸部の代表地区 ( 方法 A) 19
142 グロス建蔽率とグロス容積率の関係 平均建物高さと平均建物幅の関係 グロス容積率 グロス建蔽率 平均建物幅 [m] 平均建物高さ [m] グロス建蔽率と平均建物高さの関係 グロス容積率と平均建物高さの関係 平均建物高さ [m] 8 6 平均建物高さ [m] グロス建蔽率 グロス容積率 グロス建蔽率と平均建物幅の関係 グロス容積率と平均建物幅の関係 平均建物幅 [m] 1 8 平均建物幅 [m] グロス建蔽率 ( : 内陸部の代表地区 : 臨海部の代表地区 ) 図 m メッシュの建物指標間の関係 グロス容積率 2
143 グロス建蔽率とフロンタルエリアインデックスの関係 グロス容積率とフロンタルエリアインデックスの関係 フロンタルエリアインデックス フロンタルエリアインデックス グロス建蔽率 グロス容積率 平均建物高さとフロンタルエリアインデックスの関係 建物の平均高さと標準偏差の関係 フロンタルエリアインデックス 平均建物高さ [m] 建物高さの標準偏差 [m] 平均建物高さ [m] ( : 内陸部の代表地区 : 臨海部の代表地区 ) フロンタルインデックス : メッシュ内全建物の南北方向の側方投影面積 / メッシュ内陸域面積図 m メッシュの建物指標間の関係 21
144 ⅱ) 方法 B 他地域における評価ツールの利用も踏まえ 代表地区の立地条件の汎用性を考慮するため 建物条件のみにより図 1-13~ 図 1-15 に示す5 地区を抽出し 立地条件の違い つまりケーススタディにおいて各地区に対して適用する臨海部と内陸部の境界条件の違いにより2 区分して 表 1-1 に示す計 1 地区を代表地区として設定した 上記の5 地区は 実際には臨海部と内陸部にそれぞれ立地しているが 臨海部の地区については同じ建物条件の地区が仮に内陸部に存在した場合 内陸部の地区については同じ建物条件の地区が仮に臨海部に存在した場合を仮想して比較することで 代表地区の汎用性を考慮した なお 臨海部と内陸部の境界条件については 別途実施した 33km 圏の大規模数値解析の結果における臨海部と内陸部の気温や風速等の平均を各々求め 適用した 図 1-13 建物条件が代表的な地区 ( 臨海部 内陸部で共通 ) 高さ低層中層高層 表 1-1 選定した代表地区 (1 地区 ) 適用する境界条件 中低密 中密 高密 臨海部 田園調布 (1LL) 高円寺北 (1LH) 内陸部 田園調布 (2LL) 高円寺北 (2LH) 臨海部 小豆沢 (1MM) 内陸部 小豆沢 (2MM) 臨海部 六本木 (1HL) 銀座 (1HH) 内陸部 六本木 (2HL) 銀座 (2HH) 22
145 図 1-14 建物条件が代表的な地区 23
146 田園調布 高円寺北 低層中低密地区 (br=.313, bh=6.8m, bw=8.9m) 低層高密地区 (br=.491, bh=7.7m, bw=8.8m) 小豆沢 中層中密地区 (br=.34, bh=12.7m, bw=12.9m) 六本木 銀座 高層中低密地区 (br=.349, bh=4.7m, bw=15.8m) 高層高密地区 (br=.419, bh=31.1m, bw=14.3m) br: グロス建蔽率 bh: 平均建物高さ bw: 平均建物幅 図 1-15 建物条件が代表的な地区 ( 方法 B) 24
147 1-3 シミュレーションケース設定 (1) 検討する対策の内容とケース設定 1で選定した代表地区を対象にケーススタディを行うため 表 1-11 に示す各種ヒートアイランド対策の内容とシミュレーションケースの検討を行った 地上緑化は建物敷地における芝生化 街路樹緑化として道路における樹木緑化について対策の検討を行った 街路樹緑化は 代表地区によって街路樹が整備可能な広幅員道路の割合が異なるため 導入率は代表地区の道路面積全体に対する樹冠面積 ( 樹冠の地表面への投影面積 ) の割合により設定した なお 本編で示したシミュレーションプログラムは 街路樹のような樹木については (A) 風速低減と乱流拡散の増加 (B) 短波 長波の放射減衰の効果 (C) 蒸発散に伴う潜熱拡散の効果や湿気の増加の各々の効果について解析が可能である 樹木がない場合に比べ (B) の放射計算には非常に時間を要するため 樹木を入れた街路樹緑化については 樹木の高さや間隔など様々な組み合わせを考慮して膨大なケース数を実施することは困難である そこで 樹冠の水平投影形状は円形とし 道路幅に応じて樹冠の直径 6m( 幹の直径 2cm) と樹冠の直径 4.5m( 幹の直径 16cm) の2 種類を配置し 表 1-12 に示すように地区ごとに導入可能な街路樹の量に応じて検討を行うこととした 表 1-11 検討する対策の内容 表 1-12 地区ごとの街路樹導入量の検討 地区 舗装面積街路樹導入量 ( ) (ha) 5% 1% 低層中低密地区 中層中密地区 高層中低密地区 35.7 低層高密地区 高走高密地区 12.9 地区の舗装面積に対して導入する街路樹面積の割合 25
148 表 1-13 シミュレーションケース設定 26
149 (2) 気象条件の設定年間の表面温度及び建物空調負荷計算に用いる気象条件は 付録 2.1 に示した東京の 9 年代の標準気象データを用いた 一方 夏季 冬季の1 日の昼間 (14 時 ) と夜間 (22 時 ) における熱流体計算に適用する気象条件としては 付録 における図 7の気象観測データを適用した (3) 熱流体計算の境界条件設定 1に示したように 臨海部と内陸部の立地条件の違いを反映するため 熱流体計算において 別途実施した 33km 圏の大規模数値解析結果より 図 1-2 に示す内陸部エリアと臨海部エリアにおける結果を抽出し 境界条件を作成した 臨海部は 火力発電所や清掃工場など大規模な人工排熱源が埋立地に立地しているため それらの影響を受けないように埋立地を避け 沿岸から2km 程度の範囲のデータを抽出した 一方 内陸部については 大規模数値解析において境界の影響を受けている 33km 圏の解析領域の端近くは避け さらに環状 8 号線沿いに集中する清掃工場による人工排熱の影響を受けないように沿岸から約 5km 程度の範囲 ( 山手線外側 ~ 環状 7 号線内側 ) のデータを抽出した 抽出した臨海部と内陸部の各エリア内における地表からの高さ毎に風速や気温等の平均を求め 各々の代表地区における熱流体計算に用いる境界条件とした 27
150 33km 内陸部 臨海部 5 標高凡例 km 1 図 1-16 臨海部と内陸部の境界条件データを利用した範囲 28
151 1-4 解析結果の概要 1-2で選定した代表地区を対象に実施した対策効果の原単位作成のためのケーススタディについて 解析結果の概要を以下に整理した なお 使用したプログラム等の解析の概要は本編 96 ページ参考資料 2に示している (1) 臨海部と内陸部の風や気温の特性海風による気温低下効果が期待できる臨海部とそれ以外の内陸部について 立地条件の違いによる風や気温の特性の違いの把握を行った 1 臨海部と内陸部の境界条件図 1-17 及び図 1-18 は 熱流体計算において臨海部と内陸部の境界条件として設定した夏季と冬季における風速の鉛直分布を比較したものである 上層は臨海部が内陸部より概ね風速が大きい 昼間は大気の状態が不安定で上下混合が激しく 特に夏季の昼間は地上から 1m 以上の風速は高さによる差が小さく 一様化されている 地表付近の風速は 建物などの地表の凹凸により風速が弱められるため 内陸部の方が臨海部より風が弱い 逆に 臨海部は内陸部よりも地表付近の風が強く 市街地の通風や換気の改善を行った場合の効果が高いと考えられる 風速の鉛直分布 ( 夏季 14 時 ) 風速の鉛直分布 ( 夏季 22 時 ) 高さ (m) 25 高さ (m) 風速 (m/s) 風速 (m/s) 14 時臨海部 14 時内陸部 22 時臨海部 22 時内陸部 図 1-17 風速の鉛直分布 ( 夏季 ) 29
152 風速の鉛直分布 ( 冬季 14 時 ) 風速の鉛直分布 ( 冬季 22 時 ) 高さ (m) 25 高さ (m) 風速 (m/s) 風速 (m/s) 14 時臨海部 14 時内陸部 22 時臨海部 22 時内陸部 図 1-18 風速の鉛直分布 ( 冬季 ) 2 代表地区の気温や風の特性比較 1の風速を境界条件として適用した熱流体計算結果に基づき 各々の代表地区における気温と風速 ( 標準ケースの気温と風速 ) について 立地条件 ( 内陸部及び臨海部 ) と地上からの高さによる違いについて比較した 地上からの高さは 地上 1.5m 地上 1m 以下 地上 3m 以下 地上 1m 以下の4 階層で評価した 1) 臨海部と内陸部の気温の特性 夏季においては 上層ほど気温が低く いずれの高さも臨海部の方が内陸部より昼夜の気温が低い 夏季の昼は上層ほど内陸部と臨海部の気温差が大きくなる傾向が見られるが 夜間は高さの違いによる内陸部と臨海部の気温差はあまり見られない 冬季の気温は 昼は内陸部の方が臨海部より高く 夜は逆に臨海部の方が内陸部より高い 冬季の昼は 夏季と同様に上層ほど気温が低い 冬季の夜は 地区によって高さによる気温の変化に差があり 中低層の地区( 低層高密地区 低層中低密地区 中層中密地区 ) においては 地上 3m 以下までは上層ほど気温が高い傾向が見られ 高層の地区 ( 高層高密地区 高層中低密地区 ) は逆に上層ほど気温が低い傾向が見られる 3
153 33.5 内陸部気温臨海部気温 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-19 内陸部と臨海部の高さ別気温 ( ) の比較 : 夏季 14 時 28. 内陸部気温臨海部気温 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-2 内陸部と臨海部の高さ別気温 ( ) の比較 : 夏季 22 時 12. 内陸部気温臨海部気温 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-21 内陸部と臨海部の高さ別気温 ( ) の比較 : 冬季 14 時 31
154 8.5 内陸部気温臨海部気温 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-22 内陸部と臨海部の高さ別気温 ( ) の比較 : 冬季 22 時 2) 臨海部と内陸部の風の特性 地上 1mより下層においては 内陸部と臨海部のいずれも上層ほど風が強い 低層の地区( 低層高密地区 低層中低密地区 ) は 地表付近 ( 地上 1.5m) の風が他の地区より相対的に弱く 平均建物高さが約 31m( 図 1-14) の高層高密地区は 地上 3m 以下の風が他の地区より相対的に弱く 建物による影響が見られる 夏季においては 夜の方が昼より風が強く 逆に冬季は昼の方が夜より風が強い 夏季の昼は 概ね臨海部の方が内陸部より風が強い傾向が見られるが 夜は臨海部と内陸部の風速の差はあまり見られない 冬季は臨海部と内陸部の風速の差はあまり見られない 風速 m/s 内陸部風速臨海部風速 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-23 内陸部と臨海部の高さ別風速 (m/s) の比較 : 夏季 14 時 32
155 風速 m/s 内陸部風速臨海部風速 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-24 内陸部と臨海部の高さ別風速 (m/s) の比較 : 夏季 22 時 風速 m/s 内陸部風速臨海部風速 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-25 内陸部と臨海部の高さ別風速 (m/s) の比較 : 冬季 14 時 風速 m/s 内陸部風速臨海部風速 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 3m 以下 高層中低密 _ 地上 1m 以下 高層中低密 _ 地上 1.5m 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 3m 以下 低層中低密 _ 地上 1m 以下 低層中低密 _ 地上 1.5m 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 3m 以下 中層中密 _ 地上 1m 以下 中層中密 _ 地上 1.5m 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 3m 以下 高層高密 _ 地上 1m 以下 高層高密 _ 地上 1.5m 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 3m 以下 低層高密 _ 地上 1m 以下 低層高密 _ 地上 1.5m 図 1-26 内陸部と臨海部の高さ別風速 (m/s) の比較 : 冬季 22 時 33
156 (2) 代表地区の熱環境等の特性 1 代表地区ごとの入力条件の比較対策による代表地区の大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量の変化を比較 評価する際の参考として 各地区における地表面被覆面積や建物属性 建物用途別の延床面積などの入力条件を表 1-14~ 表 1-16 に整理した また 大気熱負荷量の構成要素の一つである人工排熱量については 地区全体の総量を表 1- に整理した 表 1-14 地区別の地表面被覆面積単位 ( m2 ) 代表地区名 建物 建物敷地 道路 草地 水面 低層高密地区 121,235 83,321 43,187 2,278 高層高密地区 14,748 38,966 16, 中層中密地区 75, ,616 59,738 低層中低密地区 71, ,698 36,934 1, 高層中低密地区 87, ,866 36,639 1,374 代表地区名 延床計 (m 2 ) 耐火延床 (m 2 ) 表 1-15 地区別の建物属性 木造 最大建物 建物高さ 延床 高さ 棟数平均 (m 2 ) (m) (m) 建物高さ面積加重平均 (m) 平均建物幅 (m) 建蔽率 (%) 平均建物棟数 ( 棟 ) 低層高密地区 29, ,2 167, ,577 高層高密地区 862, ,484 6, 中層中密地区 287, ,732 28, 低層中低密地区 146,466 55,438 91, 高層中低密地区 896, ,635 28, 表 1-16 地区別の建物用途別延床面積単位 ( m2 ) 代表地区名 延床計 事務所 商業 ホテル 学校 戸建住宅 集合住宅 その他 低層高密地区 29,977 14,759 4, ,71 127,285 2,349 高層高密地区 862, ,15 136,451 98,88 2, ,243 中層中密地区 287,959 38,293 18,337 11,625 19, ,37 24,439 低層中低密地区 146,466 1,673 1,535 1, ,121 19,66 2,71 高層中低密地区 896, ,7 9,17 84,554 13,563 16, ,939 7,182 34
157 夏季 14 時 夏季 22 時 冬季 14 時 冬季 22 時 夏季 1 日 冬季 1 日 年間 表 1-17 地区別の人工排熱量 代表地区名 人工排熱単位合計顕熱潜熱 低層高密地区 GJ/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 低層高密地区 GJ/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 ,589.5 低層高密地区 GJ/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 低層高密地区 TJ/ 年 高層高密地区 TJ/ 年 中層中密地区 TJ/ 年 低層中低密地区 TJ/ 年 高層中低密地区 TJ/ 年 代表地区の熱環境等の特性各代表地区について 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量の特性を以下に示す なお 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) は地区面積 (25, m2 ) 空調負荷は地区の建物延床面積( 表 ) で基準化している 1) 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 各代表地区の大気熱負荷量 ( 顕熱 ) を比較すると 夏季 冬季の昼 夜 夏季 冬季の1 日 年間のいずれについても 同じ密度区分では高層の地区の方が低層の地区よりも大きく 同じ高さ区分では高密の地区の方が低密の地区よりも大きい 高層の地区は低層の地区より建物規模 ( 延床面積や建物の壁面積 ) が大きいため 人工排熱 ( 顕熱 ) 量が大きく 建物表面からの顕熱も大きいためと考えられる 一方 高密の地区は低密の地区より人工排熱 ( 顕熱 ) 量が大きいことが要因である 35
158 MJ/ m2 / 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 図 1-27 地区別の大気熱負荷量 ( 顕熱 ) ( 夏季の昼 夜 ) 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 MJ/ m2 / 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 図 1-28 地区別の大気熱負荷量 ( 顕熱 ) ( 冬季の昼 夜 ) 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 MJ/ m2 / 日 低層高密地区冬季 低層高密地区夏季 高層高密地区冬季 高層高密地区夏季.93 中層中密地区冬季 図 1-29 地区別の大気熱負荷量 ( 顕熱 )( 夏季 冬季の 1 日 ) 中層中密地区夏季.24 低層中低密地区冬季 低層中低密地区夏季 高層中低密地区冬季 高層中低密地区夏季 36
159 GJ/ m2 / 年 低層高密地区 高層高密地区中層中密地区低層中低密地区 図 1-3 地区別の大気熱負荷量 ( 顕熱 )( 年間 ) 高層中低密地区 2) 空調負荷各地区の空調負荷については 代表地区全体の延床面積で除した延床面積あたりの空調負荷を評価した ( ここでは 以降は単に空調負荷と記す ) 夏季の昼 夜においては 気温が高く冷房利用の多い昼の空調負荷が高く 低層の地区と高層の地区の違いはあまりない 冬季の昼 夜においては 住宅地である低層の地区における夜の空調負荷 ( 暖房負荷 ) が高層の地区より大きい 夏季 冬季の1 日の比較では 低層の地区は夏季より冬季の空調負荷が大きく 逆に高層の地区は冬季より夏季の空調負荷が大きい 中層の地区は夏季と冬季の空調負荷はほぼ同じである 年間の比較では 冬季の空調負荷が大きい低層の地区の方が高層の地区よりも年間の空調負荷が大きい MJ/ m2 / 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 図 1-31 地区別の空調負荷 ( 延床面積あたり : 夏季の昼 夜 ) 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 37
160 MJ/ m2 / 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 図 1-32 地区別の空調負荷 ( 延床面積あたり : 冬季の昼 夜 ) MJ/ m2 / 日 低層高密地区冬季 低層高密地区夏季 高層高密地区冬季 高層高密地区夏季 中層中密地区冬季 図 1-33 地区別の空調負荷 ( 延床面積あたり : 夏季 冬季の 1 日 ) 中層中密地区夏季 低層中低密地区冬季 低層中低密地区夏季 高層中低密地区冬季 高層中低密地区夏季 GJ/ m2 / 年 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 図 1-34 地区別の空調負荷 ( 延床面積あたり : 年間 ) 38
161 3)CO2 排出量付録 4の方法により算出した CO2 排出量の概ねの傾向として 夏季は気温が高く冷房負荷の大きい昼の方が夜より CO2 排出量が多く 逆に冬季は気温が低く暖房負荷の大きい夜の方が昼より CO2 排出量が多い 地区の特性として 夏季は低層高密地区と高層中低密地区からの昼間の CO2 排出量が多い 冬季の夜は低層高密地区の CO2 排出量が多く 高層中低密地区における昼の CO2 排出量が多い 高層高密地区は昼夜の CO2 排出量はほぼ同じである 夏季 冬季の1 日の比較では いずれの地区も夏季の方が冬季よりも CO2 排出量が多い 年間においては建物延床面積が大きく 空調によるエネルギー消費量の多い高層中低密地区における CO2 排出量が最も多い t-co2/ 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 図 1-35 地区別の CO2 排出量 ( 夏季の昼 夜 ) t-co2/ 時 低層高密地区 14 時 低層高密地区 22 時 高層高密地区 14 時 高層高密地区 22 時 中層中密地区 14 時 中層中密地区 22 時 低層中低密地区 14 時 低層中低密地区 22 時 図 1-36 地区別の CO2 排出量 ( 冬季の昼 夜 ) 高層中低密地区 14 時 高層中低密地区 22 時 39
162 t-co2/ 日 低層高密地区冬季 低層高密地区夏季 高層高密地区冬季 高層高密地区夏季 中層中密地区冬季 中層中密地区夏季 低層中低密地区冬季 低層中低密地区夏季 図 1-37 地区別の CO2 排出量 ( 夏季 冬季の 1 日 ) 高層中低密地区冬季 高層中低密地区夏季 千 t-co2/ 年 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 図 1-38 地区別の CO2 排出量 ( 年間 ) 4
163 (3) 対策効果各種のヒートアイランド対策の導入による対策効果を把握するため ケーススタディの結果を整理した 対策の導入による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化を図 1-39~ 図 1-46 気温( 高さ別 ) の変化を図 1-47~ 図 1-7 に 空調負荷の変化を図 1-71~ 図 1-77 CO2 排出量の変化を図 1-78~ 図 1-85 に示す 以下に それぞれの指標の変化について概要を記す 1) 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 被覆対策を導入した地表面 建物面と 周囲の他の面の表面温度が変化し 表面からの顕熱 ( 対流顕熱 ) が変化するとともに 建物の屋上や壁面 窓面からの貫流熱が変化し 建物からの人工排熱 ( 顕熱 ) が変化することにより 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が変化する 人工排熱削減については削減した人工排熱量に応じて大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が減少する 各種のヒートアイランド対策による大気熱負荷量の変化は 以下の通りである 建物敷地緑化は 芝生による蒸発散が活発な夏季 特に昼間の対策効果が大きい 冬季は蒸発散能力が落ちるため 対策感度はわずかである 地区の建物密度の違いにより建物敷地の大きさが異なり 対策の導入可能面積も異なるため 高密の地区よりも中密及び中低密の地区において大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の低下量が大きい ( 図 1-39) 道路保水性舗装も建物敷地緑化と同様に 蒸発散の活発な夏季の方が冬季より 昼間の方が夜間よりも対策効果が大きい 地区の道路面積の大きい高層高密地区において大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の低下量が大きい ( 図 1-4) 道路高反射性舗装の対策効果は 日射を反射して表面温度を低下する効果が大きい夏季や冬季の昼間に見られるが 他の地表面被覆対策に比べ 対策効果は小さい また 夜間においてはあまり効果が見られない 地区の道路面積の大きい高層高密地区において大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の低下量が大きい ( 図 1-41) 建物屋上への屋上緑化や屋上高反射性塗装は 夏季の昼間の対策効果がより大きい 屋上緑化は冬季においては蒸発散能力が落ちるため 対策効果はわずかであるが 屋上高反射性塗装は冬季でも若干効果が見られる 建物密度が高く 建物面積の大きい高密の地区において 導入可能面積が大きく 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の低下量が大きい ( 図 1-42 図 1-43) 建物屋上へのソーラーパネル設置については 発電の効率を高めるため パネルが日射吸収率の高い材料でできていることから わずかに大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が増えるものの 基本的に変化はあまり見られない ( 図 1-44) 人工排熱削減は 大気熱負荷量( 顕熱 ) を構成する要素の人工排熱を一律に減じるため 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) も線形的に減少する 人工排熱量 ( 顕熱 ) が大きく 対策による削減量の大きい高層の地区において 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の低下量が大きい ( 図 1-45) 街路樹緑化により 対策前には存在しなかった日射を受けた樹冠は 表面温度が基本的に気温より高いため 樹冠自身が放熱源となり 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) は対策前より増加する 一方 樹冠は日射を遮蔽し 地表面や建物壁面の温度を低下させ 逆に夜間には地表面からの放射冷却を遮る効果も有している これらの相互関係があるため 道路面積に対する樹冠面積の変化に対して 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が線形的に増加しないことがわかった ( 図 1-46) 41
164 2) 気温各種のヒートアイランド対策による気温の変化は 以下の通りである なお 気温は臨海部と内陸部の立地条件 3 階層の高さ ( 地上 1.5m 地上 1m 以下 地上 3m 以下 ) に分けて評価した なお 地表面や建物への被覆対策 人工排熱削減の対策効果 ( 対策前との差分 ) において 立地条件による差はあまり見られなかった 建物敷地緑化( 図 1-47~ 図 1-49) や道路保水性舗装 ( 図 1-5~ 図 1-52) は 蒸発散が活発な夏季 特に昼間の気温低下が大きく 冬季の気温変化はわずかである 地表面対策のため 地上 1.5mにおいて最も気温低下が大きく 上層も含めた場合の対策感度は小さい 道路高反射性塗装は 日射の反射による表面温度低下効果の高い夏季や冬季の昼間において気温の低下が大きく 夜間の気温変化はほとんどない 他の地表面被覆対策と同様に 地上 1.5 mにおける対策効果が最も大きく 上層も含めると対策感度は小さい ( 図 1-52~ 図 1-54) 屋上緑化( 図 1-56~ 図 1-58) や屋上高反射性塗装 ( 図 1-59~ 図 1-61) 屋上ソーラーパネル ( 図 1-62~ 図 1-64) など建物屋上への対策は 地表面の対策に比べて気温の変化量が小さいが このうち屋上高反射性塗装は 夏季 冬季の昼間における気温低下が確認できる 人工排熱削減による気温変化は 地上からの高さの違いにより異なる 表 1-16 に示すように 住宅の多い中 低層の地区は建物排熱を壁面から放出し 事務所など非住宅の多い高層の地区は建物排熱を屋上から放出すると仮定しているが 地上からの高さが低いほど中 低層の地区の方が人工排熱削減量あたりの気温変化 ( グラフの傾き ) が大きく 地上 3m 以下の平均では 中 低層と高層の地区のグラフの傾きの差は小さくなる ( 図 1-65~ 図 1-67) また 夏季においては昼間より夜間の方が傾きは大きく 夜間の方が昼間より対策感度が大きいことがわかる 街路樹緑化に関しては 夏季においては 昼間は低層高密地区以外では気温が低下し 夜間はいずれの地区においても気温が低下する 昼間は樹冠による日射遮蔽や蒸散による潜熱放散などの効果が考えられる 低層高密地区は密集市街地に街路樹を導入したため 地表付近の換気 通風力が低下したため 気温が上昇したと考えられる 一方 冬季においては 昼間はいずれの地区も気温が上昇し 夜間は高層高密地区と中層中密地区は気温が低下するが 低層高密地区は逆に気温が上昇する 夜間の低層高密地区の昇温は夏季の昼間と同様に地表付近の換気 通風力が低下したためと考えられる ( 図 1-68~ 図 1-7) 3) 空調負荷街路樹緑化以外のいずれの対策も空調負荷の変化はわずかで 大きな差は見られない ( 図 1-71~ 図 1-77) 被覆対策を導入した地表面 建物面と 周囲の他の面の表面温度が変化するものの 建物において標準的な断熱がなされている場合は 対策による表面温度変化が貫流熱の大きな変化にはつながりにくいためである 一方 街路樹緑化を行った場合 対策前より空調負荷が増加するが 1で説明したように樹冠自身が熱源となり 対策前より樹冠表面からの顕熱が増加するが 断熱の弱い建物の窓面から貫流熱として建物内に侵入するためと考えられる また 1の大気熱負荷量 ( 顕熱 ) と同様に 樹冠面積の変化に対して線形的には増加しない 42
165 4)CO2 排出量 3) の空調負荷にほとんど変化がないため 屋上ソーラーパネルを除く対策においても同様に CO2 排出量の変化はほとんど見られない ( 図 1-78~ 図 1-85) 一方 屋上ソーラーパネル対策ケースについては 太陽光発電による電力量に応じて火力発電所の化石燃料の消費の減少を考慮しているため CO2 排出量も減少しており 特に年間において減少が見られる ( 図 1-83) 43
166 1) 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) (1) 建物敷地緑化 建物敷地緑化 ( 夏季 14 時 ) 4 建物敷地緑化 ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 建物敷地緑化 ( 夏季 22 時 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 建物敷地緑化 ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 建物敷地緑化 ( 冬季 22 時 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 建物敷地緑化 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 建物敷地緑化 ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-39 建物敷地緑化による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 44
167 (2) 道路保水性舗装 道路保水性舗装 ( 夏季 14 時 ) 4 道路保水性舗装 ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 道路保水性舗装 ( 夏季 22 時 ) 3 道路保水性舗装 ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 地表面道路保水性舗装 ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 道路保水性舗装 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 道路保水性舗装 ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-4 道路保水性舗装による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 45
168 (3) 道路高反射性舗装 道路高反射性舗装 ( 夏季 14 時 ) 4 道路高反射性舗装 ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季 22 時 ) 3 道路高反射性舗装 ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 道路高反射性舗装 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 道路高反射性舗装 ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-41 道路高反射性舗装による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 46
169 (4) 屋上緑化 屋上緑化 ( 夏季 14 時 ) 4 屋上緑化 ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上緑化 ( 夏季 22 時 ) 3 屋上緑化 ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上緑化 ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上緑化 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上緑化 ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-42 屋上緑化による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 47
170 (5) 屋上高反射性塗装 屋上高反射性塗装 ( 夏季 14 時 ) 4 屋上高反射性塗装 ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上高反射性塗装 ( 夏季 22 時 ) 3 屋上高反射性塗装 ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上高反射性塗装 ( 夏季の1 日 ) 5 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上高反射性塗装 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上高反射性塗装 ( 年間 ) 1 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-43 屋上高反射性塗装による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 48
171 (6) 屋上ソーラーパネル 屋上ソーラーパネル ( 夏季 14 時 ) 4 屋上ソーラーパネル ( 冬季 14 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季 22 時 ) 3 屋上ソーラーパネル ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上ソーラーパネル ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 屋上ソーラーパネル ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-44 屋上ソーラーパネルによる大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 49
172 (7) 人工排熱削減 人工排熱削減 ( 夏季 14 時 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減 ( 冬季 14 時 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減 ( 夏季 22 時 ) 3 人工排熱削減 ( 冬季 22 時 ) 3 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] -1 人工排熱削減 ( 夏季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 人工排熱削減量 [GJ/day] 人工排熱削減 ( 冬季の 1 日 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 人工排熱削減量 [GJ/day] 人工排熱削減 ( 年間 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 人工排熱削減量 [TJ/year] 図 1-45 人工排熱削減による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 5
173 (8) 街路樹緑化 街路樹緑化 ( 夏季 14 時 ) 5 街路樹緑化 ( 冬季 14 時 ) 5 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 街路樹緑化 ( 夏季 22 時 ) 4 街路樹緑化 ( 冬季 22 時 ) 4 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 街路樹緑化 ( 夏季の 1 日 ) 街路樹緑化 ( 冬季の 1 日 ) 6 6 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/day] 街路樹緑化 ( 年間 ) 16 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[TJ/year] 図 1-46 街路樹緑化による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 51
174 2) 気温 (1) 建物敷地緑化 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-47 建物敷地緑化による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 52
175 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-48 建物敷地緑化による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 53
176 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 建物敷地緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-49 建物敷地緑化による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 54
177 (2) 道路保水性舗装 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-5 道路保水性舗装による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 55
178 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-51 道路保水性舗装による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 56
179 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路保水性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路保水性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-52 道路保水性舗装による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 57
180 (3) 道路高反射性舗装 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-53 道路高反射性舗装による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 58
181 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-54 道路高反射性舗装による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 59
182 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-55 道路高反射性舗装による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 6
183 (4) 屋上緑化 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-56 屋上緑化による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 61
184 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-57 屋上緑化による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 62
185 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-58 屋上緑化による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 63
186 (5) 屋上高反射性塗装 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-59 屋上高反射性塗装による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 64
187 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-6 屋上高反射性塗装による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 65
188 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-61 屋上高反射性塗装による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 66
189 (6) 屋上ソーラーパネル 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-62 屋上ソーラーパネルによる気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 67
190 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-63 屋上ソーラーパネルによる気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 68
191 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 14 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 内陸部 冬季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海部 冬季 22 時 ) 図 1-64 屋上ソーラーパネルによる気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 69
192 (7) 人工排熱削減 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 図 1-65 人工排熱削減による気温 ( 地上 1.5m) の変化 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区
193 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 人工排熱削減量 [GJ/hr] 図 1-66 人工排熱削減による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化
194 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 人工排熱削減量 [GJ/hr] 人工排熱削減 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 人工排熱削減量 [GJ/hr] 図 1-67 人工排熱削減による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化
195 (8) 街路樹緑化 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 34 高層高密地区中層中密地区 34 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 28 高層高密地区中層中密地区 28 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 低層高密地区高層高密地区中層中密地区高層中低密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 低層高密地区高層高密地区中層中密地区高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 図 1-68 街路樹緑化による気温 ( 地上 1.5m) の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 73
196 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 34 高層高密地区中層中密地区 34 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 28 高層高密地区中層中密地区 28 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 低層高密地区 12.3 高層高密地区中層中密地区 12.3 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 7.8 高層中低密地区 7.8 高層中低密地区 図 1-69 街路樹緑化による気温 ( 地上 1m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 74
197 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 14 時 ) 低層高密地区 34 高層高密地区中層中密地区 34 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 夏季 22 時 ) 低層高密地区 28 高層高密地区中層中密地区 28 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 14 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 14 時 ) 低層高密地区 12.3 高層高密地区中層中密地区 12.3 高層高密地区中層中密地区 高層中低密地区 高層中低密地区 街路樹緑化 ( 内陸部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 街路樹緑化 ( 臨海部 冬季 22 時 ) 低層高密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 8.2 高層高密地区中層中密地区 7.8 高層中低密地区 7.8 高層中低密地区 図 1-7 街路樹緑化による気温 ( 地上 3m 以下 ) の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 75
198 3) 空調負荷 (1) 建物敷地緑化 建物敷地緑化 ( 夏季 14 時 ) 25 建物敷地緑化 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 建物敷地緑化 ( 夏季 22 時 ) 建物敷地緑化 ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 建物敷地緑化 ( 夏季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 建物敷地緑化 ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 建物敷地緑化 ( 年間 ) 8 7 空調負荷 [[TJ/year] 図 1-71 建物敷地緑化による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 76
199 (2) 道路保水性舗装 道路保水性舗装 ( 夏季 14 時 ) 25 道路保水性舗装 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 道路保水性舗装 ( 夏季 22 時 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 )[GJ/hour] 道路保水性舗装 ( 冬季 22 時 ) 空調負荷 [[GJ/hour] 道路保水性舗装 ( 夏季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 道路保水性舗装 ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 道路保水性舗装 ( 年間 ) 8 7 空調負荷 [[TJ/year] 図 1-72 道路保水性舗装による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 77
200 (3) 道路高反射性舗装 道路高反射性舗装 ( 夏季 14 時 ) 25 道路高反射性舗装 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季 22 時 ) 道路高反射性舗装 ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 道路高反射性舗装 ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [GJ/day] 道路高反射性舗装 ( 年間 ) 8 7 空調負荷 [[TJ/year] 図 1-73 道路高反射性舗装による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 78
201 (4) 屋上緑化 屋上緑化 ( 夏季 14 時 ) 25 屋上緑化 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 屋上緑化 ( 夏季 22 時 ) 屋上緑化 ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 屋上緑化 ( 夏季の 1 日 ) 屋上緑化 ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 空調負荷 [[GJ/day] 屋上緑化 ( 年間 ) 空調負荷 [[TJ/year] 図 1-74 屋上緑化による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 79
202 (5) 屋上高反射性塗装 屋上高反射性塗装 ( 夏季 14 時 ) 25 屋上高反射性塗装 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 屋上高反射性塗装 ( 夏季 22 時 ) 屋上高反射性塗装 ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 屋上高反射性塗装 ( 夏季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 屋上高反射性塗装 ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [[GJ/day] 屋上高反射性塗装 ( 年間 ) 8 7 空調負荷 [TJ/year] 図 1-75 屋上高反射性塗装による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 8
203 (6) 屋上ソーラーパネル 屋上ソーラーパネル ( 夏季 14 時 ) 25 屋上ソーラーパネル ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [GJ/hour] 空調負荷 [GJ/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季 22 時 ) 屋上ソーラーパネル ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [GJ/hour] 空調負荷 ( 顕熱 )[GJ/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季の 1 日 ) 屋上ソーラーパネル ( 冬季の 1 日 ) 空調負荷 [GJ/day] 空調負荷 [GJ/day] 屋上ソーラーパネル ( 年間 ) 8 7 空調負荷 [TJ/year] 図 1-76 屋上ソーラーパネルによる空調負荷の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 81
204 (7) 街路樹緑化 街路樹緑化 ( 夏季 14 時 ) 25 街路樹緑化 ( 冬季 14 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 街路樹緑化 ( 夏季 22 時 ) 25 街路樹緑化 ( 冬季 22 時 ) 25 空調負荷 [[GJ/hour] 空調負荷 [[GJ/hour] 街路樹緑化 ( 夏季の 1 日 ) 35 3 街路樹緑化 ( 冬季の 1 日 ) 35 3 空調負荷 [[GJ/day] 空調負荷 [[GJ/day] 街路樹緑化 ( 年間 ) 1 空調負荷 [TJ/year] 図 1-77 街路樹緑化による空調負荷の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 82
205 4)CO2 排出量 (1) 建物敷地緑化 建物敷地緑化 ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 建物敷地緑化 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 建物敷地緑化 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 建物敷地緑化 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 建物敷地緑化 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 建物敷地緑化 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 建物敷地緑化 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-78 建物敷地緑化による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 建物敷地面積 ) 83
206 (2) 道路保水性舗装 道路保水性舗装 ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路保水性舗装 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 道路保水性舗装 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路保水性舗装 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路保水性舗装 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 道路保水性舗装 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路保水性舗装 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-79 道路保水性舗装による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 84
207 (3) 道路高反射性舗装 道路高反射性舗装 ( 夏季 14 時 ) 道路高反射性舗装 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路高反射性舗装 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 道路高反射性舗装 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 道路高反射性舗装 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 道路高反射性舗装 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-8 道路高反射性舗装による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 道路面積 ) 85
208 (4) 屋上緑化 屋上緑化 ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上緑化 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上緑化 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上緑化 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上緑化 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上緑化 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上緑化 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-81 屋上緑化による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 86
209 (5) 屋上高反射性塗装 屋上高反射性塗装 ( 夏季 14 時 ) 35 CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上高反射性塗装 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上高反射性塗装 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上高反射性塗装 ( 冬季 14 時 ) 35 CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上高反射性塗装 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上高反射性塗装 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上高反射性塗装 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-82 屋上高反射性塗装による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 87
210 (6) 屋上ソーラーパネル 屋上ソーラーパネル ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上ソーラーパネル ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上ソーラーパネル ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上ソーラーパネル ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 屋上ソーラーパネル ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 屋上ソーラーパネル ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-83 屋上ソーラーパネルによる CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 建物屋上面積 ) 88
211 (7) 人工排熱削減 人工排熱削減 ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減 ( 夏季 22 時 ) 35 CO2 排出量 [t-co2/hour] 人工排熱削減 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 人工排熱削減量 [GJ/hour] 5 人工排熱削減 ( 夏季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 人工排熱削減量 [GJ/day] 人工排熱削減 ( 冬季の 1 日 ) CO2 排出量 [t-co2/day] 人工排熱削減量 [GJ/day] 人工排熱削減 ( 年間 ) CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 人工排熱削減量 [TJ/year] 図 1-84 人工排熱削減による CO2 排出量の変化 89
212 (8) 街路樹緑化 街路樹緑化 ( 夏季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 街路樹緑化 ( 冬季 14 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 街路樹緑化 ( 夏季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 街路樹緑化 ( 冬季 22 時 ) CO2 排出量 [t-co2/hour] 街路樹緑化 ( 夏季の 1 日 ) 5 街路樹緑化 ( 冬季の 1 日 ) 5 CO2 排出量 [t-co2/day] CO2 排出量 [t-co2/day] 街路樹緑化 ( 年間 ) 1 CO2 排出量 [ 千 t-co2/year] 図 1-85 街路樹緑化による CO2 排出量の変化 ( 対策面積 : 樹冠面積 ) 9
213 (4) 複合対策による対策効果代表地区における複合対策として 建物敷地緑化 道路保水性舗装 道路高反射性塗装 屋上緑化 屋上高反射性塗装 屋上ソーラーパネル 人工排熱削減の個々の対策を組み合わせて導入した場合 ( 各々の対策の導入率は表 1-13 を参照 ) の対策効果を把握し 複合対策による効果と個々の対策による対策効果の総和との比較を行った 複合対策の導入による大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量の変化の比較を表に 気温の変化の比較を表 1-18~ 表 1-21 に示す すべての地区において 夏季の昼夜間 夏季の1 日 冬季の昼間における大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量はいずれも減少するが 建物の貫流熱の減少に伴う冷房負荷 建物排熱 ( 顕熱 ) の減少が主な要因と考えられる 冬季の夜間と冬季の1 日については 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) は増加するが 建物の暖房負荷が減少するため 空調負荷と CO2 排出量は減少する 年間で評価した場合 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量はいずれも減少する また 気温の変化に関しては次の特徴がある 夏季は対策により昼夜とも気温低下が見られる一方 冬季については 昼間の高層高密地区における気温低下 夜間の低層高密地区における気温上昇が相対的に大きいものの 夏季に比べると概ね気温変化は小さい 91
214 夏季 14 時 夏季 22 時 冬季 14 時 冬季 22 時 夏季 1 日 冬季 1 日 年間 表 1-18 複合対策による対策効果 ( 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量 ) 単位 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 対策前 ( 絶対値 ) 複合対策 ( 差分値 ) 単位 空調負荷 対策前 ( 絶対値 ) 複合対策 ( 差分値 ) 単位 CO2 排出量対策前 ( 絶対値 ) 複合対策 ( 差分値 ) 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t/ 時 低層高密地区 GJ/ 日 2, GJ/ 日 t/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 4, ,72. GJ/ 日 2, ,61.7 t/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 2, GJ/ 日 t/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 1, GJ/ 日 t/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 4,89.4-1,442.2 GJ/ 日 2, ,4.2 t/ 日 低層高密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 1, t/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 1, GJ/ 日 2, t/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 t/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 t/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 1, GJ/ 日 1, t/ 日 低層高密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 高層高密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 中層中密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 低層中低密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 高層中低密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年
215 夏季 14 時 夏季 22 時 冬季 14 時 冬季 22 時 内陸部臨海部内陸部臨海部内陸部臨海部内陸部臨海部 表 1-19 複合対策による対策効果 ( 気温 ) 対策前 ( ) 地上 1.5m 複合対策 (Δ ) 地上 1m 以下 対策前 ( ) 複合対策 (Δ ) 地上 3m 以下 対策前 ( ) 複合対策 (Δ ) 地上 1mm 以下 対策前 ( ) 複合対策 (Δ ) 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 一方 個別の対策の対策効果を積算した場合の値 (A) と複合対策の値 (B) が一致するか検証するため 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 空調負荷 CO2 排出量について比較した結果を表に 気温 ( 地上 1.5m) の比較結果を表に示す 気温は地上 1.5mの値で比較した いずれもほぼ一致した結果とみなせるため 個別の対策効果の加算性は成立していると判断できる そこで 第 2 章の評価ツールにおいては 個別対策の対策効果をデータベース化することにより 対策を組み合わせた場合の対策効果を予測することが可能である なお 街路樹緑化については 図 1-51 や図 1-73~ 図 1-75 などのように 街路樹緑化の対策効果は 他の個別の対策による対策効果と比べてかなり大きく 上記の (A) と (B) の比較 93
216 検証において 加えることは適切でないため 除外した 夏季 14 時 夏季 22 時 冬季 14 時 冬季 22 時 夏季 1 日 冬季 1 日 年間 注 ) 表 1-2 複合対策と個別対策の積算時との比較 ( 大気熱負荷量顕熱 空調負荷 CO2 排出量 ) 大気熱負荷量顕熱空調負荷 CO2 排出量個別対策個別対策個別対策単位複合対策単位複合対策単位複合対策の積算の積算の積算 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層高密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 中層中密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 高層中低密地区 GJ/ 時 GJ/ 時 t-co2/ 時 低層高密地区 GJ/ 日 1, ,61.3 GJ/ 日 t-co2/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 2, ,798.4 GJ/ 日 1, ,599.5 t-co2/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 1, ,424.5 GJ/ 日 t-co2/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 1, ,174.7 GJ/ 日 t-co2/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 2, ,617.6 GJ/ 日 1, ,567.6 t-co2/ 日 低層高密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 t-co2/ 日 高層高密地区 GJ/ 日 1, ,65. GJ/ 日 1,29.3 1,21.4 t-co2/ 日 中層中密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 t-co2/ 日 低層中低密地区 GJ/ 日 GJ/ 日 t-co2/ 日 高層中低密地区 GJ/ 日 1,49.7 1,5.5 GJ/ 日 t-co2/ 日 低層高密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 高層高密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 中層中密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 低層中低密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 高層中低密地区 TJ/ 年 TJ/ 年 千 t-co2/ 年 注 ) 個別対策の積算 対策前の値 対策 i の時の値 対策前の値 n i 94
217 注 ) 表 1-21 複合対策と個別対策の積算時との比較 ( 気温 : 地上 1.5m) 内陸臨海気温 ( ) 地上 1.5m 個別対策の個別対策の複合対策複合対策積算積算 低層高密地区 高層高密地区 夏季 14 時 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 夏季 22 時 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 冬季 14 時 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 低層高密地区 高層高密地区 冬季 22 時 中層中密地区 低層中低密地区 高層中低密地区 注 ) 個別対策の積算 対策前の値 対策 i の時の値 対策前の値 n i 95
218 1-5 対策効果の原単位 1-1で定義したように ケーススタディで検討した各々のヒートアイランド対策における対策量を説明変数 対策効果の評価指標を被説明変数とした場合の単位対策量 ( x) あたりの評価指標の変化量 ( y) つまり傾き( y/ x) を対策効果の原単位とし 熱環境緩和効果 省エネルギー効果 省 CO2 効果に分けて以下に整理した 熱環境緩和効果は 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) の削減量及び気温の低下量 省エネルギー効果は空調負荷の削減量 省 CO2 効果については CO2 削減量と CO2 固定量について評価した ここでは 1-4(2)3の各図において変化がわずかなものも含め 上記の傾きを評価した なお ケーススタディにより得られた結果は膨大なものであるため ここでは上記の対策効果に特徴が見られたものを中心に一部の解説を行う 実施したケーススタディのすべての結果については第 2 章に示す評価ツールに格納しており 条件を設定して様々な地区 対策ごとの対策効果を比較できるため 詳細については評価ツールにより確認されたい 街路樹緑化を除いて 各対策で共通する傾向として 対策効果の原単位 ( 傾き y/ x) は 対策量の変化による変化はほとんど認められないため 対策効果は線形的に変化するとみなせる (1) 熱環境緩和効果 1 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) は 対流顕熱 ( 全表面からの顕熱 ) と人工排熱 ( 顕熱 ) の和による指標であるため 対策の導入による表面温度の低下に伴う対流顕熱の減少と空調負荷削減による建物排熱の減少の両方の効果が評価できる 3) の対策効果の原単位表より 以下の1) 2) の特徴が得られた 1) 季節や時間による特性 蒸発散により表面温度抑制を図る対策 ( 建物敷地緑化 道路保水性舗装 建物屋上緑化 ) 夏季の効果が高い 昼間の効果が高く 夜間にも効果がある 高反射化により表面温度抑制を図る対策 ( 道路高反射性舗装 建物屋上高反射性塗装 ) 夏季と冬季の効果の差が小さい 昼間の効果のみ期待できる( 夜間の傾き変化はわずか ) 屋上ソーラーパネル 発電効率を向上させるために日射吸収率の高い素材で作られており 昼間に日射を受けて高温化するため 夏季の1 日 冬季 1 日 年間における大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が増加する 人工排熱削減 削減した人工排熱量( 顕熱 ) に応じて大気熱負荷量 ( 顕熱 ) が減少する 夜間の方が昼間より対策効果が高い 96
219 冬季の 1 日と夏季の 1 日の比較では 冬季の 1 日における対策効果が高い 2) 対策 地区による違い 地表面対策の中では 夏季( 昼夜間 夏季の1 日 ) は 道路保水性舗装による対策効果が概ね最も高く どの地区においても効果が期待できる 建物屋上の対策の中では 高反射性塗装が最も大気熱負荷量( 顕熱 ) の削減効果が高い 屋上緑化は 低層の地区より中高層の地区における効果が高い( 中高層地区は建物規模が大きく 空調負荷の削減効果も含まれる ) 屋上高反射性塗装は 中高層の地区より低層の地区の効果が高い( 中高層地区は反射日射の増加による空調負荷増大の影響も含まれる ) 屋上ソーラーパネルは 低層の地区における夜間の大気熱負荷量( 顕熱 ) の増加が大きい 人工排熱削減は 低層の地区の対策効果が相対的に大きい 街路樹緑化は 対策効果に線形の関係は成立していない 97
220 3) 対策効果の原単位表 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-22~ 表 1-25 に示す また 表 1-26 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 表 1-22 対策効果の原単位表 : 大気熱負荷量 ( 顕熱 )< 建物敷地緑化 道路保水性舗装 > 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 建物敷地緑化道路保水性舗装単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 98
221 表 1-23 対策効果の原単位表 : 大気熱負荷量 ( 顕熱 )< 道路高反射性舗装 屋上緑化 > 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 道路高反射性舗装屋上緑化単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8%( 道路高反射性舗装 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4%( 屋上緑化 ) 99
222 表 1-24 対策効果の原単位表 : 大気熱負荷量 ( 顕熱 )< 屋上高反射性塗装 屋上ソーラーハ ネル > 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 屋上高反射性塗装屋上ソーラーパネル単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 1
223 表 1-25 対策効果の原単位表 : 大気熱負荷量 ( 顕熱 )< 人工排熱削減 街路樹緑化 > 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 人工排熱削減街路樹緑化単位単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha - - 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8%( 人 工排熱削減 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1%( 街路樹緑化 ) 11
224 表 1-26 対策効果の原単位表 : 大気熱負荷量 ( 顕熱 )< 対策間の比較 > 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 建物敷地道路保水性道路高反射屋上高反屋上ソー街路樹緑化人工排熱単位屋上緑化 Δy/Δx 緑化舗装性舗装射性塗装ラーパネル単位対策 5% 対策 1% 削減 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ -.74 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ -.64 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ -1.8 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ -.82 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ -1.8 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ -.66 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ -1.3 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層高密地区 MJ/ha MJ/MJ 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 MJ/ha MJ/MJ.38 低層高密地区 GJ/ha MJ/MJ 高層高密地区 GJ/ha MJ/MJ 年間 中層中密地区 GJ/ha MJ/MJ 低層中低密地区 GJ/ha MJ/MJ 高層中低密地区 GJ/ha MJ/MJ 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 12
225 2 気温気温変化に関して 3) の対策効果の原単位表より 以下の1) 2) の特徴が得られた 1) 季節や時間による特性 蒸発散により表面温度抑制を図る対策 ( 建物敷地緑化 道路保水性舗装 建物屋上緑化 ) 夏季 特に昼間の気温低下が見られ 冬季の気温変化は小さい 高反射化により表面温度抑制を図る対策 ( 道路高反射性舗装 建物屋上高反射性塗装 ) 道路高反射性舗装は 他の対策に比べ 冬季の昼間の気温低下が相対的に大きい 2) 対策間 地区の違い 地表面対策は 建物の対策に比べて相対的に気温の低下が大きい 地表面の対策は 高さ階層の中では地上 1.5mの気温低下が最も大きい 屋上高反射性塗装は低層の地区の気温低下が相対的に大きいが 高層の地区に比べて反射日射による相互影響を受けにくいためと考えられる 被覆対策による風速変化はほとんどないため 内陸部と臨海部の有意な違いは認められない 屋上ソーラーパネルにより気温上昇が見られるが 非常に小さく無視し得る 13
226 3) 対策効果の原単位表 (1) 地上 1.5m 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-27~ 表 1-34 に示す また 表 1-35 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1 27 対策効果の原単位表 : 気温 < 建物敷地緑化 > 建物敷地緑化 ( 内陸 ) 建物敷地緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-28 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路保水性舗装 > 道路保水性舗装 ( 内陸 ) 道路保水性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 14
227 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-29 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路高反射性舗装 > 道路高反射性舗装 ( 内陸 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-3 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上緑化 > 屋上緑化 ( 内陸 ) 屋上緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 15
228 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-31 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上高反射性塗装 > 屋上高反射性塗装 ( 内陸 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-32 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上ソーラーパネル > 屋上ソーラーパネル ( 内陸 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 16
229 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-33 対策効果の原単位表 : 気温 < 人工排熱削減 > 人工排熱削減 ( 内陸 ) 人工排熱削減 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 表 1-34 対策効果の原単位表 : 気温 < 街路樹緑化 > 地上 1.5m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 街路樹緑化 ( 内陸 ) 街路樹緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 5% 対策 1% 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1% 17
230 内陸部夏季 14 時 内陸部夏季 22 時 内陸部冬季 14 時 内陸部冬季 14 時 臨海部夏季 14 時 臨海部夏季 22 時 臨海部冬季 14 時 臨海部冬季 22 時 表 1-35 対策効果の原単位表 : 気温 < 対策間の比較 > 地上 1.5m 建物敷地道路保水道路高反屋上高反屋上ソー街路樹緑化人工排熱単位屋上緑化単位 Δy/Δx 緑化性舗装射性舗装射性塗装ラーパネル対策 5% 対策 1% 削減低層高密地区 /ha /(GJ/h) 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.5 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.12 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.33 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.51 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.5 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h).3 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.6 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).169 高層高密地区 /ha /(GJ/h). 中層中密地区 /ha /(GJ/h).9 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).38 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 低層高密地区 /ha /(GJ/h) 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.5 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.12 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.33 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.46 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.4 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.9 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h).3 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.6 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).146 高層高密地区 /ha /(GJ/h). 中層中密地区 /ha /(GJ/h).7 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).3 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 18
231 (2) 地上 1m 以下 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-36~ 表 1-43 に示す ま た 表 1-44 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-36 対策効果の原単位表 : 気温 < 建物敷地緑化 > 建物敷地緑化 ( 内陸 ) 建物敷地緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-37 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路保水性舗装 > 道路保水性舗装 ( 内陸 ) 道路保水性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 19
232 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-38 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路高反射性舗装 > 道路高反射性舗装 ( 内陸 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-39 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上緑化 > 屋上緑化 ( 内陸 ) 屋上緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 11
233 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-4 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上高反射性塗装 > 屋上高反射性塗装 ( 内陸 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-41 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上ソーラーパネル > 屋上ソーラーパネル ( 内陸 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 111
234 地上 1m Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-42 対策効果の原単位表 : 気温 < 人工排熱削減 > 人工排熱削減 ( 内陸 ) 人工排熱削減 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 表 1-43 対策効果の原単位表 : 気温 < 街路樹緑化 > 地上 1m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 街路樹緑化 ( 内陸 ) 街路樹緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 5% 対策 1% 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1% 112
235 内陸部夏季 14 時 内陸部夏季 22 時 内陸部冬季 14 時 内陸部冬季 14 時 臨海部夏季 14 時 臨海部夏季 22 時 臨海部冬季 14 時 臨海部冬季 22 時 表 1-44 対策効果の原単位表 : 気温 < 対策間の比較 > 地上 1m 以下建物敷地道路保水道路高反屋上高反屋上ソー街路樹緑化人工排熱単位屋上緑化単位 Δy/Δx 緑化性舗装射性舗装射性塗装ラーパネル対策 5% 対策 1% 削減低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.11 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.4 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.11 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.25 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.37 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.4 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.7 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h).1 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.4 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).119 高層高密地区 /ha /(GJ/h).1 中層中密地区 /ha /(GJ/h).7 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).26 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.19 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.4 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.11 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.26 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.33 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.1 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.4 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.6 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h).1 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.2 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.4 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).1 高層高密地区 /ha /(GJ/h).1 中層中密地区 /ha /(GJ/h).6 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).2 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 113
236 (3) 地上 3m 以下 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-45~ 表 1-52 に示す ま た 表 1-53 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-45 対策効果の原単位表 : 気温 < 建物敷地緑化 > 建物敷地緑化 ( 内陸 ) 建物敷地緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-46 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路保水性舗装 > 道路保水性舗装 ( 内陸 ) 道路保水性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 114
237 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-47 対策効果の原単位表 : 気温 < 道路高反射性舗装 > 道路高反射性舗装 ( 内陸 ) 道路高反射性舗装 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-48 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上緑化 > 屋上緑化 ( 内陸 ) 屋上緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 115
238 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-49 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上高反射性塗装 > 屋上高反射性塗装 ( 内陸 ) 屋上高反射性塗装 ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 22 時 表 1-5 対策効果の原単位表 : 気温 < 屋上ソーラーパネル > 屋上ソーラーパネル ( 内陸 ) 屋上ソーラーパネル ( 臨海 ) 単位 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 低層中低密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 116
239 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 14 時 表 1-51 対策効果の原単位表 : 気温 < 人工排熱削減 > 人工排熱削減 ( 内陸 ) 人工排熱削減 ( 臨海 ) 単位 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 低層高密地区 /(GJ/h) 高層高密地区 /(GJ/h) 中層中密地区 /(GJ/h) 低層中低密地区 /(GJ/h) 高層中低密地区 /(GJ/h) 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 表 1-52 対策効果の原単位表 : 気温 < 街路樹緑化 > 地上 3m 以下 Δy/Δx( /ha) 気温夏季 14 時 気温夏季 22 時 気温冬季 14 時 気温冬季 14 時 街路樹緑化 ( 内陸 ) 街路樹緑化 ( 臨海 ) 単位 対策 5% 対策 1% 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 低層高密地区 /ha 高層高密地区 /ha 中層中密地区 /ha 高層中低密地区 /ha 注 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1% 117
240 内陸部夏季 14 時 内陸部夏季 22 時 内陸部冬季 14 時 内陸部冬季 14 時 臨海部夏季 14 時 臨海部夏季 22 時 臨海部冬季 14 時 臨海部冬季 22 時 表 1-53 対策効果の原単位表 : 気温 < 対策間の比較 > 地上 3m 以下建物敷地道路保水道路高反屋上高反屋上ソー街路樹緑化人工排熱単位屋上緑化単位 Δy/Δx 緑化性舗装射性舗装射性塗装ラーパネル対策 5% 対策 1% 削減低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.58 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.4 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.8 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.13 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.17 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.1 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h). 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.1 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.2 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).54 高層高密地区 /ha /(GJ/h).1 中層中密地区 /ha /(GJ/h).5 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).11 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.59 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.4 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.8 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.13 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.2 低層高密地区 /ha /(GJ/h) -.16 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.1 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.3 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.3 高層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層高密地区 /ha /(GJ/h). 高層高密地区 /ha /(GJ/h) -.1 中層中密地区 /ha /(GJ/h) -.1 低層中低密地区 /ha /(GJ/h) -.2 高層中低密地区 /ha /(GJ/h). 低層高密地区 /ha /(GJ/h).46 高層高密地区 /ha /(GJ/h).1 中層中密地区 /ha /(GJ/h).4 低層中低密地区 /ha /(GJ/h).9 高層中低密地区 /ha /(GJ/h).1 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 118
241 (2) 省エネルギー効果 対策の導入に伴う建物の空調負荷の削減を省エネルギー効果として 3) の対策効果の原単位 表より 以下の 1) 2) の特徴が得られた 1) 季節や時間による特性 蒸発散により表面温度抑制を図る対策 ( 建物敷地緑化 道路保水性舗装 屋上緑化 ) いずれも昼間の効果が高いが 夏季の夜間にも一定の効果がある 建物敷地緑化 道路保水性舗装は 夏季のみ効果が期待できる 建物敷地緑化 道路保水性舗装は 冬季の夜間や冬季の1 日では空調負荷が増加する 屋上緑化は 夏季のほか冬季においても一定の空調負荷削減効果が見られる 建物敷地緑化や道路保水性舗装は 地表面温度を抑制するため 夏季においては地表面からの受熱が減り 冷房負荷の減少に寄与するが 冬季は地表面温度が周囲のアスファルト等よりも下がるために逆に室内から屋外への貫流熱が大きくなり 暖房負荷が増すためと考えられる 高反射化により表面温度抑制を図る対策 ( 道路高反射性舗装 屋上高反射性塗装 ) 道路高反射性舗装は 夏季の昼夜間や冬季の昼間 夏季の1 日で空調負荷が増加し 年間においても空調負荷は増加する 屋上高反射性塗装により 冬季の1 日では空調負荷が増加するが 年間では減少する 道路高反射性舗装対策は 反射日射の増加により 夏季や冬季の昼間の冷房負荷が増加するため 冬季の夜間と冬季の1 日以外は空調負荷が増加する傾向が見られ 年間を通した評価の場合も省エネルギーの観点では逆効果になる 屋上ソーラーパネル 夏季の1 ) 日では空調負荷が増加注するが 冬季の1 日の空調負荷の減少が大きいため 年間では空調負荷はわずかな減少を示す 注 ) 使用した計算プログラムの構造上 屋上ソーラーパネルと屋根面との間に空間を設定できないので 屋上ソーラーパネルから屋根面への貫流熱による冷房負荷への影響も考えられる 2) 対策 地区による違い 屋上高反射性塗装は 夏季は高層の地区より低層の地区で効果が大きいが 高層の地区は反射日射の影響を受けやすいためと考えられる 119
242 3) 対策効果の原単位表 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-54~ 表 1-57 に示す また 表 1-58 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 表 1-54 対策効果の原単位表 : 空調負荷 < 建物敷地緑化 道路保水性舗装 > 空調負荷建物敷地緑化道路保水性舗装単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 12
243 表 1-55 対策効果の原単位表 : 空調負荷 < 道路高反射性舗装 屋上緑化 > 空調負荷道路高反射性舗装屋上緑化単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 121
244 表 1-56 対策効果の原単位表 : 空調負荷 < 屋上高反射性塗装 屋上ソーラーパネル > 空調負荷屋上高反射性塗装屋上ソーラーパネル単位 Δy/Δx 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 122
245 表 1-57 対策効果の原単位表 : 空調負荷 < 街路樹緑化 > 空調負荷街路樹緑化単位 Δy/Δx 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha - - 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha - - 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1% 123
246 表 1-58 対策効果の原単位表 : 空調負荷 < 対策間比較 > 空調負荷建物敷地道路保水性道路高反射屋上高反屋上ソー街路樹緑化単位屋上緑化 Δy/Δx 緑化舗装性舗装射性塗装ラーパネル対策 5% 対策 1% 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 14 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 22 時中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 夏季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 MJ/ha 高層高密地区 MJ/ha 冬季 1 日 中層中密地区 MJ/ha 低層中低密地区 MJ/ha 高層中低密地区 MJ/ha 低層高密地区 GJ/ha 高層高密地区 GJ/ha 年間 中層中密地区 GJ/ha 低層中低密地区 GJ/ha 高層中低密地区 GJ/ha 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 124
247 (3) 省 CO2 効果 1 CO2 削減効果対策の導入による CO2 排出量 ( 資料編 168 ページ参照 ) の変化に関して 3) の対策効果の原単位表より 以下の1) 2) の特徴が得られた 1) 季節や時間による特性 蒸発散により表面温度抑制を図る対策 ( 建物敷地緑化 道路保水性舗装 屋上緑化 ) 夏季の1 日や年間において CO2 削減効果が見られる 建物敷地緑化や道路保水性舗装は 空調負荷の場合と同様に 冬季の夜間や冬季の1 日では CO2 排出量が増加する 高反射化により表面温度抑制を図る対策 ( 道路高反射性舗装 屋上高反射性塗装 ) 道路高反射性舗装は 反射日射の増加により昼間の冷房負荷が増すため 基本的に CO2 排出量は増加し 年間の評価はすべての対策の中で最大の増加となる 高反射化により表面温度抑制を図る対策 ( 道路高反射性舗装 屋上高反射性塗装 ) 道路高反射性舗装は 夏季の昼夜間や冬季の昼間 夏季の1 日で CO2 排出量が増加し 年間においても増加する 屋上高反射性塗装は 冬季の1 日では概ね CO2 排出量が増加するが 年間では減少する 屋上ソーラーパネル ソーラーパネルの発電量の大きい昼間の CO2 削減量が大きい 年間の評価でも CO2 排出量は減少する 2) 対策間 地区間の違い 屋上ソーラーパネルを除いて 基本的に省エネルギー効果( 空調負荷削減効果 ) と同様の傾向を示している 屋上ソーラーパネルによる効果は 太陽光発電により発電所の化石燃料消費が減少する効果を含めて計算しているため 他の対策に比べ大きい 低層の地区では屋上高反射性塗装 中高層の地区では屋上緑化による CO2 削減効果が相対的に大きい 125
248 3) 対策効果の原単位表 各対策の導入率の変化に対応する傾き ( y/ x) の比較を表 1-59~ 表 1-62 に示す また 表 1-63 において各対策の傾きの平均を対策間で比較した 表 1-59 対策効果の原単位表 :CO2 排出量 < 建物敷地緑化 道路保水性舗装 > CO2 排出量建物敷地緑化道路保水性舗装単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 年間 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8% 126
249 表 1-6 対策効果の原単位表 :CO2 排出量 < 高反射性舗装 屋上緑化 > CO2 排出量道路高反射性舗装屋上緑化単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 年間 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8%( 道 路高反射性舗装 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導 入率 3~4%( 屋上緑化 ) 127
250 表 1-61 対策効果の原単位表 :CO2 排出量 < 屋上高反射性塗装 屋上ソーラーパネル > CO2 排出量屋上高反射性塗装屋上ソーラーパネル単位 Δy/Δx 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 対策 1% 対策 2% 対策 3% 対策 4% 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 夏季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 冬季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 年間 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha 高層中低密地区 kg-co2/ha 注 ) 対策 1%: 導入率 ~1% 対策 2%: 導入率 1~2% 対策 3%: 導入率 2~3% 対策 4%: 導入率 3~4% 128
251 表 1-62 対策効果の原単位表 :CO2 排出量 < 人工排熱削減 街路樹緑化 > CO2 排出量人工排熱削減街路樹緑化単位単位 Δy/Δx 対策 2% 対策 4% 対策 6% 対策 8% 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 夏季 14 時中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 夏季 22 時中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 冬季 14 時中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 冬季 22 時中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 夏季 1 日 中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 冬季 1 日 中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 年間 中層中密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/mj kg-co2/ha 注 ) 対策 2%: 導入率 ~2% 対策 4%: 導入率 2~4% 対策 6%: 導入率 4~6% 対策 8%: 導入率 6~8%( 人 工排熱削減 ) 対策 5%: 導入率 ~5% 対策 1%: 導入率 5~1%( 街路樹緑化 ) 129
252 表 1-63 対策効果の原単位表 :CO2 排出量 < 対策間の比較 > CO2 排出量建物敷地道路保水性道路高反射屋上高反屋上ソー街路樹緑化人工排熱単位屋上緑化単位 Δy/Δx 緑化舗装性舗装射性塗装ラーパネル対策 5% 対策 1% 削減 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.3 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.61 夏季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.97 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.67 夏季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.36 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.4 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.12 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.55 冬季 14 時中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.59 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.147 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.13 冬季 22 時中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.157 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.16 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.441 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.63 夏季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj -.13 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.172 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.581 冬季 1 日 中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.282 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.199 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 低層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj.796 高層高密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 年間 中層中密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 低層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 高層中低密地区 kg-co2/ha kg-co2/mj 注 ) 黄色の部分は 各地区の建物敷地 道路 建物屋上に対する対策の中で効果が最大のもの 13
253 2 CO2 固定効果 CO2 の吸収 固定に寄与する対策である街路樹緑化 ( 街路樹の整備 ) について評価した 表 1-64 に示すように 街路樹の面積の増加に応じて樹木本数も増加し CO2 固定量は増加する 対策効果の原単位 つまり傾き ( y/ x) は一定である 表 1-64 対策効果の原単位表 :CO2 固定量 CO2 固定量街路樹緑化単位 Δy/Δx 対策 5% 対策 1% 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 時間 中層中密地区 kg-co2/ha 2. - 低層中低密地区 kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 日 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/ha 低層高密地区 kg-co2/ha 高層高密地区 kg-co2/ha 年間 中層中密地区 kg-co2/ha 低層中低密地区 kg-co2/ha - - 高層中低密地区 kg-co2/ha 今後の課題街路樹緑化については ケース数の制約から樹冠の導入率を道路舗装面積に応じて最大 2 種類 ( 地区によっては1 種類 ) 設定してケーススタディを実施したが 1-4(2)3に示したように 樹冠面積の変化に対して 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) や気温 空調負荷 CO2 排出量が線形的に増加しないことがわかった 今後は樹冠面積について上記の中間の導入率を対象としたケーススタディを実施し 中間の区間において対策効果がどのように変化するか評価することが必要である 131
254 第 2 章評価ツールの作成地方公共団体職員等が地区スケールのヒートアイランド対策による夏期 冬期の昼夜間と終日及び年間における熱環境緩和効果 省エネルギー効果 省 CO2 効果をパソコン上で簡易に検討することが可能な評価ツールとして 都市の熱環境対策評価ツール ( 以下 簡易ツール とする ) を作成した 簡易ツールの作成にあたっては 2 種類の立地条件 ( 臨海部と内陸部 ) と5 種類の代表地区 ( 建物条件が代表的と考えられる 5m 四方の実市街地 ) の組み合わせを対象に実施したケーススタディの予測結果を地域特性毎に整理し 構築した対策効果の原単位に関するデータベースを活用した つまり 簡易ツールは 当該地区を対象として各種のヒートアイランド対策を実施した場合の計算を行うわけではなく 対策効果について予め計算された結果をデータベースから参照し 表示するものである 2-1 ツールの機能と動作条件簡易ツールの主な機能は以下の通りである ヒートアイランド対策の評価を行う代表的な地区の選択 ヒートアイランド対策の種類および対策量の設定 地区全体の対策効果表や対策の寄与評価 最大対策時における対策間の感度比較を表示する機能 予測結果の出力機能 簡易ツールの主なユーザーとして 地方公共団体職員等を想定し 導入 ( インストール ) や操作に障壁とならぬように 汎用的なソフトウェアによるインターフェースを用意することとし Microsoft Excel 23 により開発を行った 簡易ツールの様々な機能を実現するためのプログラムは VBA(Visual Basic for Applications) 等を利用して実装した 簡易ツールの推奨動作環境を以下に示す OS: 日本語版 Microsoft Windows XP Windows Vista Windows7 ソフトウェア : 日本語版 Microsoft Excel23 Excel27 Excel21 CPU:Pentium4 以上の高速 CPU 内蔵メモリ :1GB 以上 HDD:Excel の起動に必要十分な空き容量画面解像度 : ピクセル以上 1:Windows Excel Visual Basic は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です 2:Pentium は Intel Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です 132
255 2-2 各機能の説明 (1) 地区設定評価を行う対象地区として 第 1 章 1-2の代表地区の考え方に従い 以下に示す立地と区分の組み合わせにより設定する 立地については 内陸部と臨海部のいずれかを選択する 一方 区分は以下の5 種類の中から選択する 低層中密地区 低層高密地区 中層中密地区 高層中低密地区 高層高密地区 地区設定において選択した内容に応じて建蔽率 ( グロス ) や平均建物高さなどの地区情報の値が変わり 地区イメージも当該地区の3 次元俯瞰図に更新される ( 図 2-1) 図 2-1 地区設定画面 (2) 対策設定地区設定で選択した地区において 地表面や建物の各々に対して導入する対策の設定を行う ヒートアイランド対策として 以下に示す1)~3) の対策を対象とし 1) 地表面対策および2) 建物対策については 対策量を対策面積等の割合 ( 数値 ) で設定する なお 導入しない対策に関しては 未対策の状態とするため 1) と2) の対策は対策面積等の割合をに設定する 133
256 1) 地表面対策簡易ツールにおいて地表面に導入可能な対策として 次の4 種類の対策から必要に応じて対策量 ( 対策面積の割合 ) をそれぞれ設定する 1 建物敷地の芝生化 2 道路の保水性舗装 3 道路の高反射性舗装 4 街路樹の整備 対策面積の割合として 1は建物敷地に対する芝生面積の割合 2は道路面積に対する保水性舗装面積の割合 3は道路面積に対する高反射性舗装面積の割合 4は道路面積に対する樹冠の ( 投影 ) 面積の割合をそれぞれ設定する 対策を導入すると左側の対策イメージが変化し 対策量の違いは 1~3については色の濃淡 4は樹木数で表現される なお 道路面に対する対策に関して 道路の保水性舗装 道路の高反射性舗装および街路樹の整備を同時に導入する場合 道路面積に対する各々の対策面積の割合の合計は 1% を超えることはできない 1% を超える場合 警告のメッセージが表示される 2) 建物対策簡易ツールにおいて導入可能な建物対策として 以下の4 種類から必要に応じて対策量 ( 対策面積の割合や人工排熱削減割合 ) 設定する 1 屋上緑化 2 屋上高反射性舗装 3ソーラーパネル設置 4 人工排熱削減 建物屋上面への対策面積の割合として 1は屋上面積に対する緑化面積の割合 2は屋上面積に対する高反射性塗装面積の割合 3は屋上面積に対するソーラーパネル設置面積の割合をそれぞれ設定する 一方 4は建物と自動車の人工排熱削減割合をそれぞれ設定する 対策を導入すると図 2-2の左側の対策イメージが変化し 対策量の違いは色の濃淡により表現される なお 屋上緑化 屋上高反射性塗装およびソーラーパネル設置を同時に導入する場合 屋上面積に対する各々の対策面積の割合の合計は 1% を超えることはできない 1% を超える場合 警告のメッセージが表示される 3) 地区情報の表示 1) や2) の対策量を設定する際の参考とするため 対象地区における建物敷地面積や道 134
257 路面積 人工排熱量などの基礎的な情報や各種対策の導入量の一覧が 地区データ一覧表 として別ウィンドウに表示される ( 図 2-3) 図 2-2 対策設定画面 図 2-3 地区データ一覧表 135
258 2-3 予測結果 2-1(1) において選択した地区を対象に 2-2(2) において設定した各種の対策を導入した場合の対策効果に関する予測結果を表とグラフにより表示する ( 図 2-4) 設定した対策に応じて 以下の各項目に関する評価を行う なお 太陽光発電量はソーラーパネルを導入する場合のみ評価対象とし CO2 固定量は 付録に示したように CO2 吸収源としての定量的評価対象が高木であるため 街路樹の整備を導入する場合のみ評価対象とする また 人工排熱削減を導入する場合は 削減量に相当する空調負荷を逆算することは困難なため 空調負荷は評価対象外とする 人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷( 人工排熱削減を導入した場合を除く ) 太陽光発電量( ソーラーパネル設置を導入した場合のみ ) CO2 削減量 CO2 固定量 ( 街路樹の整備を導入した場合のみ ) 平均気温( 昼夜別評価のみ ) 平均風速( 昼夜別評価のみ ) 上記の評価は 次に示すように 年間 夏季 冬季の 1 日 夏季 冬季の1 日における昼間 (14 時 ) と夜間 (22 時 ) ごとに行う 平均気温と平均風速は 夏季 冬季の1 日における昼夜別評価のみを対象とし 地上からの高さ毎 ( 地上 1.5m 地上 1m 以下 地上 3m 以下 地上 1m 以下 ) に行う (1) 地区全体の対策効果表 2-2(2) において設定した対策に応じて 評価項目毎に対策前 ( 何も対策を行っていない場合 ) と対策を行った場合の各々の予測結果と 対策後から対策前の予測結果を引いた差分の値を表示する 1 年間の評価年間における人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷 太陽光発電量 CO2 削減量および CO2 固定量の値を表示する 21 日の評価夏季 冬季のいずれか選択した1 日における人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷 太陽光発電量 CO2 削減量および CO2 固定量の値を表示する 3 昼夜別評価 2で選択した季節を対象に 昼間 (14 時 ) 夜間(22 時 ) のいずれか選択した時刻にお 136
259 ける人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量の値と選択した地上からの高さにおける平均気温 平均風速の値を表示する 図 2-4 予測結果画面 (2) 対策の寄与評価 2-2において設定した各種の対策を対象に 各々の対策による効果がどの程度のウェイトを占めているかを把握するため 選択した評価時期と評価項目について 各々の対策効果 ( 対策後 - 対策前の差分値 ) をグラフに表示する なお 評価時期として 1 日の評価 を選択した場合は (1)2 において選択した季節 ( 夏季 冬季のいずれか ) のデータが表示される 137
260 図 2-5 対策の寄与評価グラフ画面 (3) 最大対策時における対策間の感度比較選択した評価時期と評価項目について 2-2において設定した対策以外も含めた全ての対策を対象に 各々の対策感度を把握するため 個々の対策を最大限導入した場合の評価項目の値を対策前の値と並べたグラフを表示する なお 評価時期として 1 日の評価 を選択した場合は (1)2で選択した夏季 冬季のいずれかの季節のデータが表示される 昼夜別評価 を選択した場合は (1)2で選択した季節を対象に (1)2で選択した昼間(14 時 ) 夜間(22 時 ) のいずれかの時刻のデータが表示される 図 2-6 最大対策時における対策間の感度比較グラフ画面 (4) 予測結果出力選択した地区における地表面の面積や建物に関するデータと地区全体の対策効果表に表示された予測結果を 出力表.xls という名前のエクセル形式のファイルで出力することができる 138
261 図 2-7 出力表画面イメージ 出力表に格納されるデータは 表 2-1 のとおりである 139
262 予測結果表 2-1 出力内容 項目 (1) 地区の地表面や建 物に関するデータ 格納データ内容 地区名 建物面積 建物敷地面積 道路面積 緑地面積 建物棟数 最大建物高さ 建物敷地の芝生化 道路の保水性舗装 道路の高反射性 (2) 対策の導入量 舗装 街路樹の整備 屋上緑化 屋上高反射性塗装 ソー ラーパネル設置 人工排熱削減量の各対策の導入量およ び導入率 人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量 (3) 年間評価 (4)1 日の評価 (5) 昼夜別評価 の対策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量の対策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量 平均気温 平均風速の対策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量 14
263 141
264 付録対策効果予測シミュレーションの概要 本付録では 資料編第 1 章で使用した対策効果予測シミュレーションの概要を示す 表面温度及び空調負荷の計算プログラムによる対策効果のシミュレーションの方法について 1.1 項及び 1.2 項で説明する さらに シミュレーションの入出力データを用いた太陽光パネル発電量の推定方法については3 項で CO2 削減量 固定量の推定方法については4 項で説明する 1. 表面温度及び空調負荷予測シミュレーション 1.1 表面熱収支式地表面や建物表面などの表面熱収支式を次に示す S n La RL RS H E G (1.1.1) 各項の意味と内容は次のようになる S n : 正味全天日射量正味全天日射量 S n [W/m 2 ] は 地表面に吸収される正味の全天日射量で 地表面アルベト ( 反射率 ) を用いて次のように表される S n S g 1 (1.1.2) ここで S は全天日射量 [W/m 2 ] で 下式のように直達日射量 S [W/m 2 ] と天空 ( 散乱 ) 日射量 S [W/m 2 ] との和である g d s S g S S S cos S (1.1.3) d d s s d d s s ただし S d : 法線面直達日射量 [W/m 2 ] : 直達光と表面との成す角 [rad.] である また d : 日向率 s : 天空率である 観測値がない場合などでは 法線面直達日射量 S d および天空日射量 S s はそれぞれ以下の Bouguer 式および Berlage 式で評価されることが多い Bouguer 式 : 1 sinh S I P (1.1.4) d Berlage 式 : 1 sinh 1 P S s.5i sinh (1.1.5) logp ここで I : 太陽定数 [W/m 2 ] P : 大気透過率 h : 太陽高度 [rad] である 142
265 太陽方位ベクトル S,S x y, S z は次のように表される S S S x y z cos sin cos sin sin cos cos sin sin cos cos cos (1.1.6) ここで : 緯度 [rad.] : 赤緯 [rad.] : 時角 [rad.] である したがって 水平な地表面の 場合 以下となる cos S sin sin cos cos cos (1.1.7) z L a : 大気放射量大気放射量 L a [W/m 2 ] は Brunt の式で評価する Brunt 式 : L a s e T (1.1.8) a ここで e : 水蒸気圧 [mmhg] T a : 大気温度 [K] :Stefan-Boltzmann 定数 [W/m 2 /K 4 ] である ただし 上式では天空率 を考慮している s R L : 正味長波放射量 大気放射量を除いた正味の長波放射量は周囲の面 i からの射度 G, および面 i の形態係数 F を 用いて次のように表される L i i R L G F T (1.1.9) i 4 L, i i G ここで 射度 G, は次式で定義される L i 4 G L, i i TG, i 1 i GL, jfji (1.1.1) j R S : 正味短波放射量 壁面での反射を繰り返し吸収される正味の短波放射量は周囲の面 i からの射度 G, および面 i の形態係数 F を用いて次のように表される i S i 143
266 R S 1 GS, i Fi (1.1.11) i ここで 射度 G, は次式で定義される S i G S, i GS, j F ji (1.1.12) j H : 顕熱輸送量顕熱輸送量 H [W/m 2 ] は熱伝達係数 h [W/m 2 /K] を用いて次のように定式化される H h T a T G (1.1.13) E : 潜熱輸送量潜熱輸送量 E [W/m 2 ] は蒸発効率 を考慮して次のように定式化される q a G E L h q q (1.1.14) ここで L : 蒸発潜熱 [J/kg] h q : 物質輸送係数 [kg/m 2 /s] q : 大気中の比湿 [kg/kg] である また q G は地表面飽和比湿 [kg/kg] で 地表面温度 TG に対する飽和蒸気圧 e G [Pa] から次のように 計算できる q G 1 eg pa 1 e p G a a M M.622 (1.1.15) v d e G M vl exp 273R o TG (Clausius-Clapeyron 式 ) (1.1.16) ただし p : 大気圧 [Pa] M : 乾燥空気の分子量 [kg/mol] M : 水蒸気の分子量 [kg/mol] o a R : 普遍気体定数 [J/mol/K] である d v G : 固体内熱伝導量 地中内への熱伝導量 G [W/m 2 ] は 表面 z における固体温度 Tg の勾配を用いて Tg G kg (1.1.17) z z と表される ここで k は固体の熱伝導係数 [W/m/K] である また 鉛直座標 z は下向きを正に g とる 固体内への熱伝導量 G を評価するため 1 次元熱伝導方程式を考える 144
267 Tg Tg gcg kg (1.1.18) t z z 壁面内の熱伝導は 表 1 に示すように層状の材質構成を考慮して 1 次元熱伝導方程式から算 定する 表 1 屋上 壁の構成 熱フラックス 熱フラックス 外気温度 壁面温度 室内温度壁面温度 格子分割 1 次元熱伝導 145
268 1.2 表面熱収支計算の要領 気象条件表面熱収支計算における気象条件として 次に挙げる気象項目については 解析対象日における観測データを使用する ( 具体的な気温データは に示す ) 気圧 気温 相対湿度 全天日射量 風速 これらのデータは1 時間毎に与えられており 任意の時刻における気象条件は 時間に関して内挿して算定する 次元熱伝導方程式固体内 ( 地中内または建物壁面内 ) への熱伝導量 G を評価するため 鉛直方向の1 次元熱伝導方程式を考える Tg Tg gcg kg (1.2.1) t z z ここで : 固体の密度 [kg/m 3 ] C : 固体の比熱 [J/kg/K] である 日変化スケールの熱貫流 g g が及ばない程度に十分な深さ z B [m] まで計算領域をとると 固体表面 z および固体底面 z zb における境界条件はそれぞれ次のように与えられる T 固体表面 : g G z T (1.2.2) 固体底面 : Tg z z z B = ( 断熱 ) (1.2.3) 十分な深さを取らない場合 固体底面 z zb g 固体底面 : k h T T g T z z zb B B における境界条件は次のように与えられる g z zb, (1.2.4) ここで h B は固体底面での対流熱伝達係数 [W/m 2 /K] である 固体底面で温度固定とする場合は hb を十分大きな値 ( 例えば 1e 2 ) とすればよい 146
269 147 式 (1.2.1) は差分法により離散化する 時間刻みおよび格子幅をそれぞれ t および k z とし 熱伝導項を 2 次中心差分 時間項を Euler 陰解法で離散化すると 1 1 1, 1, 2 1/, 1 1, 1 1, 2 1/,, 1,,, 2 k k n k g n k g k g k k n k g n k g k g k n k g n k g k g k g z z T T k z z T T k z T T t C (1.2.5) となる ここで セル界面の熱伝導係数 2, 1/ k g k は調和平均により内挿する k k g k k g k k k g k g k g z k z k z z k k k 1, 1, 1 1,, 2 1/, (1.2.6) 式 (1.2.5) の係数行列は三重対角行列となるため TDMA 法により解くことができる 時間積分法手順 1: 固体表面温度 G T の計算 n 時刻レベルの固体温度分布 n g,k T が与えられているとき 固体内への熱伝導量 G は次のように計算できる 2 1 z T T k G n G n g, g (1.2.7) このとき 表面熱収支式は n 時刻レベルの固体表面温度 n G T を未知数とした次のような非線形方程式になる z T T k T q q h L T h T T L S n G n g, g n G G a q n G a n G a n (1.2.8) 式 (1.2.8) は Newton 法により解く z T T k T q q h L T h T T L S T z k T q h L h T n G n g, g n G G a q n G a n G a n n G g G G q n G (1.2.9)
270 手順 2: 固体温度分布 T g, k の計算 式 (1.2.8) から計算される固体表面温度 T を用いて 境界条件 (1.2.2) および (1.2.3) または (1.2.4) のもと 式 (1.2.5) を解くと n 1 時刻レベルの固体温度分布 T n G n 1 g,k が与えられる 手順 3: 収束判定手順 1.2. により時刻レベルを更新し 24 時間毎に数値解を比較する 最新の解および 24 時間前の解をそれぞれT, 2 およびT, 1 で表すとき 次式を満足すれば収束とみなす 2 G T g, k 1 G T g, k T G TG T g,k Tg,k k T T G k g,k 2 (1.2.1) ただし は収束判定のための微小数である 148
271 1.2.3 樹冠の評価方法の概要 樹冠の葉面積密度は 1.5m 2 /m 3 とした 葉面と大気との顕熱輸送係数 に設定した A A Hc [W/m 2 /K] は次のよう min.3 C Uh, U (1.2.11) Hc p c 99 ここで 風速 U [m/s] は の気象観測データを用いた 気孔コンダクタンスのパラメータおよび放射計算のパラメータをそれぞれ表 2および表 3に示す 表 2 気孔コンダクタンスのパラメータ パラメータ 値 最大気孔コンダクタンス g s max 1.175e-2 [m/s] PAR による気孔開口効率 a.31e-2[m 3 /J] 最低限界温度 T l [K] 最適温度 T o [K] 最高限界温度 T h [K] f D =.5 となる飽差 b [Pa] 飽差の関数の曲率 b [-] f Q g s Q g max Q s max a f f T c D T T T T To T l Th T o Th To T T o l c l h c T T T 1 b 1 D b 2 1 T e D e (e は空気中の水蒸気圧 ) sat c l c h 表 3 放射計算のパラメータ 透過率 反射率 射出率 PAR NIR 長波
272 1.3 空調負荷計算の方法 室内熱負荷室内熱負荷は以下の式により建物ごとに総和をとる 熱負荷 ( 顕熱 )= 日射熱 + 貫流熱 + 内部発生顕熱 + 換気 ( 顕熱 ) (1.3.1) 熱負荷 ( 潜熱 )= 内部発生潜熱 + 換気 ( 潜熱 ) (1.3.2) 室内熱負荷 = 熱負荷 ( 顕熱 )+ 熱負荷 ( 潜熱 ) (1.3.3) 上式の各項は 以下のように求める 日射熱 : 四周の窓面から室内に入射する日射熱を建物全体で総和する 貫流熱 : 四周の壁面 ( 窓含む ) と屋上面から室内に入射する貫流熱を建物全体で総和する 貫流熱は表面温度計算機能により算定される値を利用する 室内温度および湿度は入力データより与える 換気 : 換気に伴う空気交換による熱負荷は次式で与える H C V T T H vs vl pa L V a a q a a q r r (1.3.4) ここで H vs : 換気による顕熱 [W] H vk : 換気による潜熱 [W] : 換気効率 [-] C pa : 空気の定圧比熱 [J/kg/K] a : 外気の密度 [kg/m 3 ] V : 換気量 [m 3 /s] L : 蒸発潜熱 [J/kg] T a : 外気の温度 [K] T r : 室内の気温 [K] q : 外気の比湿 [kg/kg] q r : 室内の比湿 [kg/kg] である a また 単位時間当たりの換気回数は.5 とし 建物容積は建物に関する入力データより与える 内部発生潜熱 : ゼロとする 内部発生顕熱 : 夏季と冬季の1 日の計算においては 内部発生顕熱として 建築研究所の既往調査 1) における夏季 (8 月 ) 及び冬季 (2 月 ) の用途別の時刻別電力負荷を用いた ( 図 1~ 図 6) 1 独立行政法人建築研究所 : 建築物エネルギー消費原単位作成業務報告書 ( 平成 21 年度 ) 15
273 事務所 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 1 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( 事務所 ) 商業 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 2 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( 商業 ) 151
274 ホテル 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 3 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( ホテル ) 学校 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 4 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( 学校 ) 152
275 戸建住宅 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 5 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( 戸建住宅 ) 集合住宅 7 6 電力負荷 (W/m2/h) 時 夏季 (8 月 ) 冬季 (2 月 ) 図 6 夏季と冬季の内部発生顕熱の時間変動 ( 集合住宅 ) 屋外への放熱量屋外への放熱量は次のように評価する 顕熱 =SHF*( 室内熱負荷 + 室内熱負荷 /COP)- 換気 ( 顕熱 ) (1.3.5) 潜熱 =(1-SHF)*( 室内熱負荷 + 室内熱負荷 /COP)- 換気 ( 潜熱 ) (1.3.6) ここで SHF は顕熱比 COP は空調システム効率である 153
276 放熱位置については 住宅 ( 戸建 集合 ) は壁面から均一に放熱することとし 住宅以外は屋 上面から集中的に放出するよう設定した 空調システム効率空調機器別の空調システム効率は 夏季については国土交通省 環境省の既往調査 2) において用いられた値を利用し 冬季については前出の建築研究所の既往調査 1) における熱源機器毎に冬季の日平均気温に対する空調システム効率 (COP) の値を用いた ( 表 4) 既往業務で作成されたプログラムは 建物毎の空調エネルギーや屋外への放熱量を算出する場合 各建物に空調システム効率を与えて平均的な評価を行う そのため 建物毎の空調システム効率として 夏季 冬季各々の建物用途別 延床面積規模別の熱源機器の導入割合 ( 夏季 : 表 5 ~ 表 8 冬季: 表 9~ 表 12) に基づき 上記の熱源機器別の空調システム効率を按分した平均空調システム効率を与えた なお 学校と住宅 ( 戸建 集合 ) については いずれも延床面積規模によらずそれぞれ単一の熱源機器とした ( 夏季 : 表 5 及び冬季 : 表 12) 表 4 熱源機器別の空調システム効率 (COP) 1),2) 熱源機器 夏季 冬季 直焚吸収式冷温水器 HPパッケージ 空冷電動チラー 蒸気吸収式冷凍機 ルームエアコン ガスエンジンHP 水冷 HPパッケージ 温水ボイラ -.83 蒸気ボイラ -.83 ランク 表 5 事務所建物の空調機器導入割合 ( 夏季 ) 2) 延床面積 直焚吸収式冷温水機 HP パッケージ 空冷電動チラー 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ 計 2 国土交通省 環境省 : 都市における人工排熱抑制によるヒートアイランド対策調査報告書 ( 平成 15 年度 ) 154
277 ランク 表 6 商業建物の空調機器導入割合 ( 夏季 ) 2) 延床面積 直焚吸収式冷温水機 HP パッケージ 蒸気吸収式冷凍機 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ ランク 表 7 ホテル建物の空調機器導入割合 ( 夏季 ) 2) 延床面積 直焚吸収式冷温水機 HP パッケージ 蒸気吸収式冷凍機 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ 表 8 学校 住宅の空調機器導入割合 ( 夏季 ) 2) 計 計 用途学校戸建住宅集合住宅 HPパッルームエアケージコン ランク 延床面積 表 9 事務所建物の空調機器導入割合 ( 冬季 ) 1) 直焚吸収式冷温水機 空冷 HP パッケージ 空冷電動チラー 温水ボイラ 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ 計 155
278 ランク 延床面積 表 1 商業建物の空調機器導入割合 ( 冬季 ) 1) 直焚吸収式冷温水機 ガスエンジン HP 空冷 HP パッケージ 水冷 HP パッケージ 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ 計 ランク 表 11 ホテル建物の空調機器導入割合 ( 冬季 ) 1) 延床面積 直焚吸収式冷温水機 温水ボイラ蒸気ボイラ 空冷 HP パッケージ 1 m2 ~ 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 5 千m 千m2 ~ 1 千m 千m2 ~ 2 千m 千m2 ~ 4 千m 千m2 ~ 計 表 12 学校 住宅の空調機器導入割合 ( 冬季 ) 1) 用途学校戸建住宅集合住宅 HPパッルームエアケージコン 空調負荷計算結果の出力毎正時における屋外への放熱量を顕熱 潜熱に分けて 建物毎のほか 流体計算格子のメッシュ単位に集計して出力する 顕熱比については 夏季は前出の国土交通省 環境省の既往調査 2) 冬季については前出の建築研究所の既往調査 1) における建物用途毎 延床面積規模毎の排熱量原単位における顕熱比 ( 表 13) を建物毎に適用した 156
279 表 13 用途別延床面積規模別顕熱比 1), 2) 用途 ランク 延床面積 [m 2 ] 顕熱比夏季冬季 1 ~1, ,~2, ,~5, 事務所 4 5,~1, ,~2, ,~4, ,~ ~1, ,~2, ,~5, 商業 4 5,~1, ,~2, ,~4, ,~ ~1, ,~2, ,~5, ホテル 4 5,~1, ,~2, ,~4, ,~ 学校 戸建住宅 集合住宅 その他 物性値ケーススタディにおける屋上や壁面 窓面の建材の標準構成は表 14 のとおりとし 建物の窓面積率は一律 3% とした 対策を適用する対象の建物構造と位置として 屋上緑化は RC 造建物の屋上 ソーラーパネルは RC 造及び木造建物の屋上 高反射性塗装は RC 造及び木造の屋上に実施した ソーラーパネルや屋上緑化による対策は 標準の屋上面の外側に表 15 に示す対策材をそれぞれ付加した 高反射性塗装については 表 14 に示す屋上の最も外側の層の反射率を.5 とした 建物の各建材の熱物性値は表 16 地表面被覆の各物性値は表 17 とした 157
280 表 14 屋上や壁面 窓面の建材の仕様と厚さ ( 表 1 に基づく ) 構造 RC 造 木造 層 No 位置厚さ [m] 建材 ( 外 内 ) 1.1 アスファルト 2.12 コンクリート屋上 3.5 グラスウール 4.1 石膏ボード 1.1 コンクリート壁面 2.6 グラスウール 3.1 石膏ボード窓面 1.8 板ガラス 1.3 瓦 2.1 木板屋上 3.1 アスファルト 4.5 グラスウール 5.1 石膏ボード 1.2 プライウッド壁面 2.5 グラスウール 3.1 石膏ボード窓面 1.3 板ガラス 注 ) 窓面積率は 3% とした 表 15 標準の屋上面の外側に追加する対策材の仕様 ( ソーラーパネル 3) 屋上緑化 4 ) ) 対策材適用構造適用位置 ソーラーパネル RC 造木造 屋上 層 No ( 外 内 ) 厚さ [m] 建材 1.32 白板強化ガラス 2.16 ポツタント (EVA) 3.35 シリコンセル 4.1 バックシート 屋上緑化 RC 造屋上 1.8 植栽基盤 ( 土壌層 ) 3 芳村惠司 : 太陽光発電システムによる空調負荷軽減効果についての研究, 京都精華大学紀要第 28 号 4 ( 財 ) 日本建築センター : 環境改善のための屋上緑化建築技術認定基準 (BSJ-CS-7 22) 158
281 表 16 各建材の熱物性値 建材 反射率蒸発効率射出率密度比熱熱拡散係数夏季冬季 [kg/m 3 ] [J/(kg K)] [mm 2 /s] 備考 アスファルト コンクリート グラスウール 石膏ボード 瓦 標準 木板 プライウッド 板ガラス 白板強化ガラス ポツタント (EVA) シリコンセル ソーラーパネル バックシート 植栽基盤 ( 土壌層 ) 屋上緑化 アスファルト ( 高反射性 ) コンクリート ( 高反射性 ) 瓦 ( 高反射性 ) 高反射性外壁 プライウッド ( 高反射性 ) 表 17 地表面の熱物性値 地表面被覆 反射率蒸発効率射出率密度比熱熱拡散係数夏季冬季 [kg/m 3 ] [J/(kg K)] [mm 2 /s] 建物敷地 アスファルト 草地 室内条件本プログラムは 室内の温度や湿度の条件を設定して空調負荷や建物から屋外への放熱を計算する 夏期及び冬期の室内条件は以下のように設定した 気温 ( 夏季 ):26 気温( 冬季 ):22 相対湿度 :5% 換気回数:.5 回 /hour 換気効率:. 6 内部発生顕熱については 建物用途毎に図 1~ 図 6を用いて設定し 内部発生潜熱についてはゼロとした 気象条件図 7に解析対象日 ( 夏季 :27/8/1 冬季:28/2/19) の東京における気象条件を示す 159
282 出典 ) 気象庁ホーームページ ( 図 7 東京管区気象象台における 27/8/1 および 28/2/19 の気象条件 16
283 2. 年間空調負荷の推定方法 2.1 気象条件年間の空調負荷計算における気象条件としては 空気調和 衛星工学会の空調設備基準委員会第 2 小委員会標準気象データ分科会 ( 斉藤平蔵主査 松尾陽幹事 昭和 47~48 年 ) が提案した気象データの作成方法に基づく標準気象データを用いた 上記の分科会で定義された3 種類の標準気象データ ( 代表年 平均年 および 極端年 ) のうち 平均年気象データ のみが作成され この 平均年気象データ は 毎年の実データ 各年気象データ より冷房および暖房の期間負荷が平年並み ( 平均的 ) になるように月ごとに選定し 継ぎ合わせた1 年分 (365 日 24 時間 ) のデータである 具体的な作成方法等については下記文献に詳しく述べられている 標準気象データと熱負荷計算プログラム LESCOM 武田仁 稲沼實 吉澤望 磯崎恭一郎著 井上書院 また 同文献には東京標準年における 6 年代 ~9 年代の標準年気象データが CD-ROM に提供されている 本業務における計算では 9 年代の標準気象データを利用した 計算に利用した気象要素は次の5 項目である 1 乾球温度 2 絶対湿度 3 法線面直達日射量 4 水平面天空日射量 5 風速 2.2 物性値緑化対策を講じた場合には 蒸発効率の季節変動を考慮する必要があるが 月毎の具体的な数値に関する知見は見当たらないのが現状である 季別に夏季.3 冬季.5 とする先例は見受けられるため 夏季 冬季についてはこれらの値を利用した 夏季 冬季以外については内挿した値を利用することも考えられるが ここでは夏季 :5 月 ~1 月 冬季 :11 月 ~4 月 として各期間で上記の.3 および.5 を使い分けた 161
284 2.3 日陰 年間計算における日陰 日向判定は 各月の代表日として 15 日における日出から日没までの毎 正時において行い 当該月の間はそのデータを利用して計算を行った 2.4 空調システムの設定 空調システム効率年間計算における熱源機器毎の空調システムの効率については 2.2 節の物性値における季節の関係の定義と合わせ 表 18 の夏季 (5 月 ~1 月 ) 冬季(11 月 ~4 月 ) の値を用いた 表 18 熱源機器別の空調システム効率 (COP)( 再掲 ) 熱源機器 夏季 冬季 直焚吸収式冷温水器 HPパッケージ 空冷電動チラー 蒸気吸収式冷凍機 ルームエアコン ガスエンジンHP 水冷 HPパッケージ 温水ボイラ -.83 蒸気ボイラ -.83 夏季 :5 月 ~1 月 冬季 :11 月 ~4 月 室内条件年間計算における室内条件について 室内温度は 2.2 節の物性値における季節の関係の定義と合わせ 夏季 (5 月 ~1 月 ) を 26 冬季(11 月 ~4 月 ) を 22 に設定した 一方 室内湿度については 通年で一律 5% とした 162
285 2.4.3 内部発生熱 建築研究所の既往調査 1) より 下図に示す建物用途別月別時刻別の電力負荷パターンから年間 計算に用いる内部発生熱を設定した 事務所 学校 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 商業 戸建住宅 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 ホテル 集合住宅 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 電力負荷 (W/m2/h) 時 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 1 月 11 月 12 月 図 8 用途別の月別時刻別電力負荷パターン 163
286 3. 太陽光発電量の推定方法 屋上面に設置したソーラーパネルによる夏期 冬期の昼夜間と終日及び年間における発電量は 図 9 の流れにより推定した 推定方法の概要を以下に記す JIS の 太陽光発電システムの発電電力量推定方法 (JIS C 897) に準拠し 設計パラメータ 法により エネルギー源の日射量に各種の損失係数 ( パラメータ ) を乗じて発電量を推定した パラメータ K として以下を考慮することとし LPT は表 19 に示す月別の値を LC=.8 LPO =.7 と仮定した K=(1-セルの温度上昇による損失 LPT) (1-パワーコンディショナによる損失 LC) (1- 配線 受光面の汚れ等の損失 LPO) 発電量を推定するための日射量データとして 独立行政法人新エネルギー 産業技術総合開発機構 (NEDO) により整備 公開されている以下の1と2を用いた 1MONSOLA5(81) データ :JIS の推奨データ 国内 81 地点 3 年 (1961~199 年 ) 平均の日射量データ 月平均の日積算水平面日射量( 全天 散乱 ) 日積算傾斜面日射量( 方位角 太陽高度別 ) 2METPV-3 データ 国内 836 地点 14 年間 (199~23 年 ) の標準気象 日射量データ 直散分離された毎時の平均水平面日射量( 全天 直達 散乱 ) METPV-3 の時刻別平均水平面日射量 ( 全天 直達 散乱 ) を MONSOLA5(81) の月平均日積算水平面日射量 ( 全天 散乱 ) により 3 年平均相当に補正し 3 年平均相当の月平均時刻別水平面日射量 ( 全天 直達 散乱 ) を推定した ソーラーパネルの最大の発電量が期待される設置角度として 方位は南向き 傾斜角は上記の MONSOLA5(81) における最適傾斜角の年平均値 ( 東京の場合 32 ) と仮定した 上記の 3 年平均相当の月平均時刻別水平面日射量 ( 全天 直達 散乱 ) とソーラーパネルの設置角度からソーラーパネル傾斜面における月平均の時刻別日射量 ( 直達 散乱 反射 ) を推定した 月平均の時刻別日射量より発電量を予測するため 建物屋上面のソーラーパネルをメッシュ分割した 面素 毎に各月の代表日 ( 各月 15 日 ) における各時刻の日影判定を行い 上記の月平均時刻別傾斜面日射量 ( 直達 散乱 反射 ) より面素毎の時刻別有効日射量を推定した ( 日影時は斜面日射量の直達成分を除外 ) 164
287 太陽電池アレイの形状によらず 太陽電池の単位モジュール面積を 1m 2 と仮定し 面素別の太 陽電池設置面積を算出した 太陽電池モジュール 1m 2 当たりの出力は 製品等により異なるが メーカーカタログ等を参考 に 15W( モジュール変換効率 15% に相当 ) と仮定した 以上より面素毎の月平均時刻別有効日射量 面素毎の太陽電池出力 面素毎のパラメータ K に より面素毎の月平均発電量や年間発電量を推定した 表 19 月別温度損失係数 月 温度損失 (-)
288 [MONSOLA5(81) データ ] 月平均日射量データの 3 年平均値 (1) 月平均日積算水平面全天日射量 (2) 月平均日積算斜面日射量 (3) 月平均日積算水平面散乱日射量 [METPV-3 データ ( 平均年 )] 時刻別日射量データの 14 年平均値 (1) 時刻別水平面全天日射量 (2) 時刻別水平面直達日射量 (3) 時刻別別水平面散乱日射量 月平均時刻別 / 日積算水平面全天日射量 月平均時刻別 / 日積算水平面散乱日射量 月平均時刻別 / 日積算水平面直達日射量 3 年平均補正 月平均時刻別水平面全天日射量 (3 年平均相当 ) 月平均時刻別水平面散乱日射量 (3 年平均相当 ) 月別時刻別太陽方位角 太陽高度 ( 各月代表日 ) 月平均時刻別水平面直達日射量 (3 年平均相当 ) 太陽電池アレイ傾斜角 方位角 月平均日積算傾斜面散乱日射量 Sd 月平均日積算傾斜面直達日射量 Sb 月別時刻別平均傾斜面反射日射量 Sr 月別時刻別平均傾斜面日射量 Sg [Sd+Sb+Sr] (*) 月別時刻別太陽方位角 太陽高度 ( 各月代表日 ) 5m メッシュ別面素データ 日影判定を加えて有効日射量算出 月別時刻別メッシュ面素別日影判定 ( 各月代表日 ) メッシュ面素別太陽電池アレイの傾斜角 方位角 太陽電池モジュール面積 (*) 日向時 :Sg 日影時 :Sg-Sb メッシュ面素別月別時刻別平均傾斜面有効日射量 メッシュ面素別太陽電池設置可能面積 単位モジュール面積当たり太陽電池出力 <kw/m2> メッシュ面素別予測発電量 ( 夏期 冬期の昼夜間 / 終日 / 年間 ) メッシュ面素別太陽電池出力 <kw> 地区全体の発電量 ( 夏期 冬期の昼夜間 / 終日 / 年間 ) 温度損失 ( 月別 ) 図 9 太陽光発電量の推定フロー 166
289 4. CO2 削減量 固定量の推定方法 本調査においてヒートアイランド対策の導入による省 CO2 効果の評価に用いる CO2 削減量及び CO2 固定量の推定方法を以下に示す 4.1 CO2 削減量 ヒートアイランド対策の導入による建物空調エネルギーの削減によるCO2 削減量 自動車の燃料消 費に伴うCO2 削減量 太陽光発電によるCO2 削減量を以下の方法で推定した エネルギー源毎の CO2 排出係数については表 2 の値を用いた 表 2 CO2 排出係数 排出係数 単位 ガソリン.671 kgco2/mj 灯油.679 kgco2/mj 軽油.679 kgco2/mj A 重油.693 kgco2/mj C 重油.716 kgco2/mj LPG.598 kgco2/mj 都市ガス.513 kgco2/mj 電気.378 kgco2/kwh 建物空調エネルギー削減によるCO2 削減量ヒートアイランド対策としての建物外皮対策により削減されるのは 建物のエネルギー消費のうち 暖房や冷房の空調エネルギーである 建物ごとの空調負荷や空調エネルギーの変化は 既往業務で作成したプログラムによる建物空調負荷シミュレーションの結果から把握できる まず 住宅の場合は 表 21 に示す建物用途別エネルギー源別エネルギー消費量より 表 22 に示す暖房 冷房の消費エネルギー量に対するエネルギー源の比率を求めた 表面温度計算プログラムにより計算された建物別の空調 ( 冷房 暖房 ) エネルギー消費量にこの比率を適用してエネルギー源別のエネルギー消費量を推定し 表の CO2 排出係数をエネルギー源別のエネルギー消費量に乗じて CO2 排出量を推定した そして ヒートアイランド対策を導入したケースと標準ケースの CO2 排出量の差より CO2 削減量を求めた 表 21 家庭部門世帯あたり用途別エネルギー源別エネルギー消費量 (MJ/ 世帯 / 年 ) 暖房 冷房 給湯 厨房 動力他 合計 電力 都市ガス LPG 灯油 石炭など 太陽熱 合計 出典 )( 財 ) 日本エネルギー経済研究所 : エネルギー消費状況調査 ( 民生部門エネルギー消費実態調査 ) 平成 2 年度 167
290 表 22 住宅における暖房 冷房のエネルギー源別比率 暖房 冷房 電力.23 1 都市ガス.34 LPG.1 灯油.41 合計 1 1 一方 非住宅については 表 23 の建物用途別年間 CO2 排出量原単位における右端の建物用途別単位エネルギー当たりの年間 CO2 排出量の換算原単位を用い 表面温度計算プログラムにより計算された建物用途別の空調 ( 冷房 暖房 ) エネルギー消費量にこの値を適用し 表 2 の CO2 排出係数を乗じて CO2 排出量を推定した そして ヒートアイランド対策を導入したケースと標準ケースとの CO2 排出量の差より CO2 削減量を求めた 表 23 建物用途別年間 CO2 排出量原単位 資料数 一次エネルギー エネルギー種別の1 次 CO2 排出量 換算原 消費量 エネルギー構成比率 % 原単位 単位 23 年 MJ / m2年 電力 ガス その他 kg-co2 kg-co2 建物用途 / 年m2 /MJ 事務所 ( 事務所 ) 558 1, 学校 28 1, 物販店 ( 百貨店 2 3, / スーパー ) 飲食店 ( 百貨店 ) 28 2, 集会所 ( 事務所 ) 188 2, 病院 ( 病院 ) 45 2, ホテル ( ホテル ) 5 2, 戸建住宅 ( 住宅 ) 36. 集合住宅 ( 住宅 ) 29.5 注 )( 住宅以外 ) 建築物総合環境性能評価システム (CASBEE 新築 28 年版 ) ( 住宅 )CASBEE すまい 戸建 及び CASBEE 新築 の集合住宅運用に係る CO2 排出量原単位を引用 出典 ) 国土交通省都市局 : 低炭素都市づくりガイドライン資料編 自動車の燃料消費削減に伴うCO2 削減量自動車排熱を削減した際の CO2 削減量については 対象地区ごとに推定した車種別自動車排熱量 ( エネルギー消費量 ) に表 24 に示す車種別燃料別の発熱量比率を適用して燃料別のエネルギー消費量を推定し 表 2 の CO2 排出係数を乗じて CO2 排出量を求めた そして 自動車排熱削減を導入したケースと標準ケースとの CO2 排出量の差より CO2 削減量を求めた 168
291 表 24 車種別燃料構成比と発熱量比率 車種 燃料 車種別燃料構成比 発熱量比率 乗用車 ガソリン ディーゼル 小型貨物 ガソリン ディーゼル 普通貨物 ガソリン.6.5 ディーゼル バス ガソリン. ディーゼル 1 1. 出典 ) 大城 松下 並河 大西 自動車走行時の燃料消費率と二酸化炭素排出係数, 土木技術資料 Vol.43,No.11(21) 太陽光発電導入によるCO2 削減量太陽光発電は日光を直接電力に変換し 発電に燃料が不要なため 1kWh 当たりの CO2 排出量は 表 25 に示すように 電力の温室効果ガス (CO2) 排出原単位に比べると非常に小さい 太陽光発電の導入により 発電所で使用される燃料消費量を削減し CO2 排出量を減らすことができる 太陽光発電による CO2 削減効果の算定には 電力需要の増減に影響を受けない原子力 水力の発電は含めず 需要に応じて発電量が調整される電源 ( マージナル電源 ) である火力発電の CO2 排出原単位を用いて評価を行うことが適切とされる ( 中央環境審議会地球環境部会 目標達成シナリオ小委員会中間取りまとめ ) 太陽光発電による CO2 排出削減量は平均で約.66kg-CO2(( 独 ) 産業技術総合研究所太陽光発電工学研究センター ) とされ 本調査ではその値を用いた 表 25 現在の日本の電力の排出原単位種類温室効果ガス排出原単位電力全体の平均約 36g-CO2/kWh 化石燃料火力発電全体の平均 ( 石油 石炭 天然ガスなど ) 約 69g-CO2/kWh 太陽光発電の平均約 17~48g-CO2/kWh 出典 )( 独 ) 産業技術総合研究所ホームページ 4.2 CO2 固定量都市のみどりの CO2 吸収源としての定量的評価対象は 気候変動枠組条約への報告などより 高木 の吸収係数が概ね整っているため 主として 高木 の炭素固定による CO2 の固定 吸収とされている CO2 固定量は 活動量 ( 樹木本数又は面積等 ) に吸収係数を乗じて推計し 活動量は評価に必要となる高木本数 または緑化面積を把握する 本調査において対策効果の原単位の作成のために検討するヒートアイランド対策のうち CO2 の固定 吸収に関連した対策は街路樹 ( 樹木 ) 緑化のみである 国土交通省の低炭素都市づくりガイドラインにおいては 高木本数が把握可能な場合は表 26 の上段の吸収係数に本数を乗じ 高木本数が把握できない場合は 表 27 の吸収係数と推計式を用い 高木本 169
292 数や樹種の把握が困難な場合には 緑化面積により低炭素効果の定量的評価を行う方法がまとめられている 表 26 CO2 の固定 吸収量の吸収係数と推計式の選択 (1) 条件 対象とする都市のみどりの高木本数が把握できる場合 対象とする都市のみどりの高木本数が把握できない場合 吸収係数と推計式.356t-CO2/ 本 年 ( 北海道 ) 本数 ( 本 ).334t-CO2/ 本 年 ( 北海道以外 ) 本数 ( 本 ) 注 ) 表 CO2 の固定 吸収量の吸収係数と推計式の選択 (2) へ 注 ) 京都議定書目標達成計画全部改定 (H2) の参考資料 2 都市緑化等の推進 P112 の 地上バイオマス 地下バイオマス の算定方法のデータを 北海道 :.97t-C/ 本 44/12=.356t-CO2/ 本北海道以外 :.91t-C/ 本 44/12=.334t-CO2/ 本 都市のみどりの形態 表 27 CO2 の固定 吸収量の吸収係数と推計式の選択 (2) 条件 吸収係数と推計式 全域で間伐更新や補植などの管理が行われていない場合 1.54t-CO2/ha 年 区域面積 (ha) 注 1) 樹林地状の様相を呈した都市のみどり 全域で間伐更新や補植などの管理が行われている場合 間伐更新や補植などの管理が部分的に行われている場合 注 2) 4.95t-CO2/ha 年 管理実施面積(= 区域面積 ) (ha) 1.54t-CO2/ha 年 区域面積 - 適正管理面積 (ha)+4.95t-co2/ ha 年 管理実施面積 (ha) 新規樹林地 注 3) 14.71t-CO2/ha 年 区域面積 (ha) 都市公園など 単位緑化面積当たり 2 本 /ha 以上のみどりの場合 単位緑化面積当たり 2 本 /ha 未満のみどりの場合 注 4) 9.78t-CO2/ha 年 緑化面積 (ha) 実本数を把握し 推計する 注 1) 京都議定書目標達成計画全部改定 (H2) の参考資料 2 森林吸収源対策 P11の天然生林のデータを使用.42t-C/ha 44/12=1.54t-CO2/ha 注 2) 京都議定書目標達成計画全部改定 (H2) の参考資料 2 森林吸収源対策 P11の育成林のデータを使用 1.35t-C/ha 44/12=4.95t-CO2/ha 注 3) 京都議定書 3 条 3 及び4の下でのLULUCF 活動の補足情報に関する報告書 (28.5) のP21のAR 吸収量データとP5のAR 活動量データを使用 Gg-CO2 27.5kha=14.25t-CO2/ha 注 4) 京都議定書 3 条 3 及び4の下でのLULUCF 活動の補足情報に関する報告書 (28.5) のP45のRV 吸収量データとP5のRV 活動量データを使用 67.7Gg-CO2 (71, )ha=1.4t-CO2/ha 出典 ) 国土交通省都市局 : 低炭素都市づくりガイドライン資料編 一方 国土技術政策総合研究所においては 図 1 に示すように都市緑化に多く使われている代表樹種毎の樹木 1 本あたりの年間 CO2 固定量を算出する予測式を開発しており 以下に示す全樹種を統合した年間 CO2 固定量算定式も作成している なお これらの予測式における CO2 固定量の算定対象は 木質化することで長期間固定が継続する幹 枝 根からなる木質部とし 葉は算定対象から除外されている Y.111 X 1.1 X Y : 年間 CO2 固定量 (kg), X : 胸高直径 (cm) 17
293 原典注 ) 調査木は関東地方の圃場等に植栽されていた生育良好な樹木であり 調査本数は各樹種 5 本 ~8 本である 出典 ) 我が国における都市緑化用樹木の CO2 固定量予測式の開発 ( 国総研アニュアルレポート 29) 図 1 樹木 1 本あたりの CO2 固定量予測式 CO2 固定量の推計値の信頼性を高めるためには本数ベースの吸収係数を用いることが望ましいとさ れているため 本調査においては国土技術政策総合研究所による樹木 1 本あたりの CO2 固定量予測式 を用いた 171
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295 都市の熱環境対策評価ツール 操作マニュアル 国土交通省国土技術政策総合研究所
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297 都市の熱環境対策評価ツール操作マニュアル 目次 1. 都市の熱環境対策評価ツールについて 本ソフトウェアの概要 本ソフトウェアの特徴 動作環境 導入手順 ファイルのインストール方法 ソフトウェアの起動 操作手順 本ソフトウェアの著作について 地区設定 地区設定 終了 地区の基本データ 対策設定 地表面対策 建物敷地の芝生化 道路の保水性舗装 道路の高反射性舗装 街路樹の整備 建物対策 屋上緑化 屋上高反射性塗装 ソーラーパネル設置 人工排熱削減 地区情報の表示 地区設定へ戻る 予測結果 終了 予測結果 地区全体の対策効果表 日の評価の選択 昼夜別評価の選択
298 4.2. 対策の寄与効果 最大対策時における対策間の感度比較 地区情報の表示 対策設定へ戻る 計算結果出力 終了 マニュアル内のマークについて ここに記されている動作をすることはできません 動作についての注意事項や補足などが記されています 動作について役立つヒントが記されています マニュアル記載の商品名について 本マニュアルに記載されている商品名は 現時点で動作を確認しているものを例示したものであり 特定の商品を推奨するものではありません 他社所有商標に関する表示 Microsoft Windows Excel は Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Pentium は Intel Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です その他 マニュアルに記載されている製品名は各メーカーの商標または登録商標です マニュアル本文中には および マークは明記していません ご注意 本評価ツールの使用は 使用者の判断と責任に委ねられており 使用にあたって国及び国土技術政策総合研究所は一切の関与をいたしません 事由の如何を問わず 本評価ツールの使用に関して使用者又は第三者に生じた損害については使用者がその全ての責任を負うものとします また 国及び国土技術政策総合研究所は 本評価ツールの使用に起因して 使用者に直接または間接的被害が生じても いかなる責任も負わないものとし 一切の賠償等は行わないものとします - 2 -
299 1. 都市の熱環境対策評価ツールについて 1.1. 本ソフトウェアの概要ヒートアイランド現象による都市の気温上昇は 熱中症の増加や睡眠障害 集中豪雨の発生 エネルギー消費量の増加などへの影響があるとされています 国土技術政策総合研究所は ヒートアイランド対策大綱 ( 平成 16 年 3 月 ) に基づいて ヒートアイランド現象の調査 分析や対策の研究を行っています これまでの成果として 各種ヒートアイランド対策の熱環境に及ぼす効果や都市スケールで建物の空調エネルギー消費量に及ぼす効果 影響を予測できるシミュレーション技術を開発し パソコン上でシミュレーションの実行や評価が可能なソフトとして 都市の熱環境対策評価シミュレーションソフト を開発しています さらに 各種のヒートアイランド対策が有する熱環境緩和効果や省エネルギー効果 省 CO2 効果をシミュレーションによるケーススタディ等によって定量化し これらの対策効果をデータベース化しました このデータベースをもとに地域特性に応じた省 CO2 にも効果的なヒートアイランド対策を検討するための評価ツールとして 都市の熱環境対策評価ツール ( 以下 本ソフトウェア とします ) を開発し パソコン上で地区スケールにおける対策効果を簡易に評価できるようにしました 本ソフトウェアは ユーザーが選択した地区において 様々な対策を導入した場合の対策効果について 予め予測した結果を上記のデータベースから参照し 表示するものです 対策効果は 表やグラフにより比較することが可能で 結果は外部ファイルとして出力できます - 3 -
300 1.2. 本ソフトウェアの特徴本ソフトウェアは 基本的に Excel の標準機能であるプログラム言語 VBA(Visual Basic for Applications) 等を利用して各種の機能を実現しています 本ソフトウェアの主な特徴として 以下の 4 つを挙げることができます 特徴 1: 代表的な地区におけるヒートアイランド対策効果の評価本ソフトウェアでは 立地条件 ( 臨海部あるいは内陸部 ) と建物条件 ( 地区の建物密度と建物高さ ) の組み合わせによる代表的な地区を 1 種類用意しており この中から選択した地区のヒートアイランド対策効果の評価を行うことができます 特徴 2: 各種ヒートアイランド対策の導入量の簡易設定ヒートアイランド対策の効果を地区スケールで簡易に評価する方法として 本ソフトウェアでは ユーザーが対象とする各種の対策の導入量を指定するだけで ヒートアイランド対策の効果を確認 評価することができます 特徴 3: ヒートアイランド対策効果に関する多様な評価本ソフトウェアでは ヒートアイランド対策の効果として (1) 熱環境緩和効果 ( 大気熱負荷量 ( 顕熱 ) 気温等により評価) (2) 省エネルギー効果 ( 空調負荷により評価 ) (3) 省 CO2 効果 (CO2 削減量 CO2 固定量により評価 ) の評価が可能です また 評価時間として (1) 年間 (2) 夏季 冬季の 1 日 (3) 夏季あるいは冬季の昼間 (14 時 ) 夜間 (22 時 ) の各々について検討することができます 特徴 4: 予測結果の出力機能ユーザーが設定したヒートアイランド対策を導入した場合の対策効果に関する予測結果の表を Excel ブック (.xls) 形式の外部ファイルとして出力する機能があり データの二次加工を行うことが可能です 1.3. 動作環境本ソフトウェアの動作環境は以下のとおりです OS: 日本語版 Microsoft Windows XP Windows Vista Windows7 ソフトウェア : 日本語版 Microsoft Excel23 Excel27* Excel21* * 互換モードで動作します CPU:Pentium4 以上の高速 CPU 内蔵メモリ :1GB 以上 HDD:Excel の起動に必要十分な空き容量画面解像度 : ピクセル以上 OS とソフトウェアのバージョンの組み合わせによっては 本ソフトウェアが正常に動作しない場合があります また マニュアル記載の画面は WindowsXP で Excel23 を用いた時のものです OS や Excel のバージョンにより画面が異なる場合があります - 4 -
301 1.4. 導入手順 ファイルのインストール方法本ソフトウェアの実行に必要なファイル ( 簡易評価ツール.xls ) をお使いの PC のハードディスク上のユーザーが指定する適切なフォルダにコピーしてください 本ソフトウェアを起動する前に 本ソフトウェアをインストールしたハードディスクの空き領域が十分あることを確認してください ソフトウェアの起動コピーしたフォルダにある 簡易評価ツール.xls をダブルクリックすると 本ソフトウェアが起動します ここで Microsoft Office のファイル検証機能の警告が出た場合には 開く を選択してください さらに マクロ実行に関するセキュリティ警告が表示された場合は マクロを有効にする を選択して下さい 図 1-1 Microsoft Office のファイル検証機能の警告 図 1-2 Excel のセキュリティ警告 本ソフトウェアを複数同時に起動しないでください 動作が不安定になり 最悪の場合ファイルが破損する場合があります - 5 -
302 あらかじめ 本ソフトウェアを起動する際には Excel のセキュリティレベルが 中 以下であることを確認してください セキュリティレベルの設定は ツール メニューの マクロ から セキュリティ を選択して表示されるウィンドウで変更することができます 図 1-3 セキュリティレベルの設定 (Excel23) なお Excel27 以降の場合 Excel27 は Office ボタンの Excel のオプション Excel21 は ファイル タブの オプション をクリックしたのち 画面左の セキュリティセンター から セキュリティセンターの設定 をクリックします 次に表示される画面で すべてのマクロを有効にする を選択して OK ボタンを押し マクロを有効にして本ソフトウェアを起動してください 図 1-4 マクロの設定 (Excel21) Excel には悪意のあるマクロ ( マクロウィルス ) から保護するためのセキュリティが設定されています 本ソフトウェアを利用した後は 元のセキュリティ設定に戻すことを推奨します - 6 -
303 1.5. 操作手順本ソフトウェアは 以下の機能ごとに画面から構成されています 操作 1: 地区設定評価対象の地区を設定します 操作 2: 対策設定どのヒートアイランド対策 ( 地表面対策 建物対策 ) も行われていない場合 ( 無対策時 ) に対する 各種ヒートアイランド対策の実施有無および対策の導入率を設定します 操作 3: 予測結果操作 1 で設定した対象地区において 操作 2 で設定した各種ヒートアイランド対策を導入した場合の対策効果の予測結果を表示します - 7 -
304 地区設定 対策設定 予測結果 図 1-5 操作の流れ 1.6. 本ソフトウェアの著作について本ソフトウェアの著作に関する一切の権利は国土交通省国土技術政策総合研究所が保持します また 本ツールのプログラムは 足永靖信氏の監修によるものです 本ソフトウェアを起動した時は 以下の画面が最初に表示されます この画面を閉 - 8 -
305 じる ボタンを押すとこの画面が閉じ 地区設定画面の操作が可能になります 図 1-6 著作表示画面 著作表示画面の 起動時にこの画面を表示しない チェックボックスにチェックをつけると 次回以降の起動時はこの画面を表示しません 起動時にこの画面を表示しない チェックボックスにチェックをつけてから 次回以降の起動時に再び著作表示画面を表示させたい場合は メニューバーの 評価ツールについて をクリックし 表示された画面のチェックボックスをクリックしてチェックを外してください その後 設定値を保存して終了すると 次回の起動時に再び著作表示画面が出るようになります - 9 -
306 2. 地区設定 本ソフトウェアを起動すると 以下の画面が表示されます 図 2-1 地区設定画面 2.1. 地区設定評価を行う地区を設定します 立地は ラジオボタンをクリックして 内陸部 か 臨海部 のいずれかを設定します 区分は プルダウンメニューから 低層中密地区 低層高密地区 中層中密地区 高層中低密地区 高層高密地区 の 5 区分のうちのいずれか 1 つを選択します それぞれ選択すると 地区情報と地区イメージが更新されます 表 2-1 規模の概念と選択可能な地区の対応 グロス建蔽率 *1 低い 高い 平均 低い低層中密地区低層高密地区 建物 中層中密地区 高さ *2 高い高層中低密地区高層高密地区 立地と区分の選択後 画面右下の 対策設定へ ボタンを押すと ヒートアイランド対策の設定を行う画面に切り替わります *1 地区内における陸域面積 ( 地区全体の面積から水面の面積を除いたもの ) に対する 建物面積の割合 ここでは グロス建蔽率.35 以上を 高密.35 未満を 中低密 としています *2 地区内における建物高さの平均 ここでは 平均建物高さ 2m 超を 高層 1m 超 2m 以下を 中層 1m 以下を 低層 としています - 1 -
307 2.2. 終了 画面右下の 終了 ボタンを押すと 以下の画面が表示されます 図 2-2 終了ウィンドウ 保存して終了 ボタンを押すと 起動時から変更を行なった設定値を保存して本ソフトウェアを終了します 保存しないで終了 ボタンを押すと 設定値を変更せずに本ソフトウェアを終了します キャンセル ボタンを押すと 本ソフトウェアを終了せずに操作が再び可能になります 設定値の保存は 必ず 終了 ボタンを押して表示される画面の 保存して終了 を押して行ってください Excel の 上書き保存 名前をつけて保存 により本ソフトウェアを保存すると メニューバーの一番右端に 評価ツールについて が残ってしまい 不具合の原因となります ただし Excel を終了させると 評価ツールについて メニューも自動的に消去されますので 評価ツールについて メニューが残っている場合は他のファイルを開かずに Excel を終了させてください 2.3. 地区の基本データ 選択可能な代表地区の建蔽率や平均建物高さ等のデータは表 2-2 のとおりです なお 内陸部と臨海部で 地区情報 に表示されるデータは同一となります 表 2-2 地区データ一覧 区分名称 建蔽率 平均建物 最高建物 平均建物幅 建物棟数 ( グロス %) 高さ (m) 高さ (m) (m) ( 棟 ) 低層中低密地区 低層高密地区 ,577 中層中密地区 高層中低密地区 高層高密地区
308 3. 対策設定 地区設定画面で 対策設定へ ボタンを押すと 以下の画面が表示されます 図 3-1 対策設定画面 この画面で 以下に示す実行可能な対策の有無とその面積を設定したのち 予測結果へ ボタンを押すことで 無対策時に対する各種対策を実施した場合の予測結果を表示します 現況において何らかの対策が既に実施されている場合は 現況の対策導入率のみを設定した場合と 想定している対策の導入率を設定した場合の 2 種類のケースをそれぞれ計算して結果をエクセルファイルに出力 ( 19 ページ参照 ) し両者を比較してください 3.1. 地表面対策地表面対策のメニューとして 建物敷地の芝生化 道路の保水性舗装 道路の高反射性舗装および街路樹の整備の 4 種類をそれぞれ設定することができます それぞれの対策の導入率を直接入力もしくはプルダウンメニューから選択してください いずれも を入力 選択すると対策を行わない設定となり 以外を入力 設定すると その割合に応じて対策イメージ図が変化します
309 建物敷地の芝生化 対象地区の建物敷地面積に対する芝生化を行う面積の割合 ( パーセント ) を ~8 の中から整数で入力します 数値以外 および設定範囲外の数値を入力するとエラー ( 再入力 ) となります なお 対策設定画面の全ての数値入力欄で入力データのチェックが行われます 道路の保水性舗装対象地区の道路面積に対する保水性舗装を行う面積の割合 ( パーセント ) を ~8 の中から整数で入力します なお 道路が対象の対策として 道路の保水性舗装 道路の高反射性舗装 ( 参照 ) および街路樹の整備 ( 参照 ) で設定できる対策の導入率の合計は 1% です 上記 3 種類の対策設定時に導入率の合計が 1% を超える場合 警告のメッセージが表示されますので 設定をやり直してください 図 3-2 警告画面 道路の高反射性舗装 対象地区の道路面積に対する高反射性舗装を行う面積の割合 ( パーセント ) を ~8 の中から整数で入力します 街路樹の整備 対象地区の道路面積に対する街路樹の整備を行う面積の割合 ( パーセント ) をプ ルダウンメニューの 5 1 の中から選択します 地区設定で選択した対象地区によって設定可能な割合の種類が異なります また 低層中低密地区には広幅員道路がないため 街路樹の設定ができません 3.2. 建物対策建物対策のメニューとして 屋上緑化 屋上高反射性舗装 ソーラーパネル設置および人工排熱削減の 4 種類をそれぞれ設定することができます それぞれの対策の導入率を直接入力してください いずれも を入力すると対策を行
310 わない設定となり 以外を入力すると その割合に応じて対策イメージ図が変化しま す 屋上緑化対象地区の建物屋上面積に対する緑化を行う面積の割合 ( パーセント ) を ~4 の中から整数で入力します なお 建物屋上が対象の対策として 屋上緑化 屋上高反射性塗装 ( 参照 ) およびソーラーパネル設置 ( 参照 ) で設定できる対策の導入率の合計は 1% です 上記 3 種類の対策設定時に導入率の合計が 1% を超える場合 警告のメッセージが表示されますので 設定をやり直してください 屋上高反射性塗装 対象地区の建物屋上面積に対する高反射性塗装を行う面積の割合 ( パーセント ) を ~4 の中から整数で入力します ソーラーパネル設置 対象地区の建物面積に対するソーラーパネルの設置を行う面積の割合 ( パーセン ト ) を ~4 の中から整数で入力します 人工排熱削減 対象地区の人工排熱量 ( 建物と自動車からの排熱量 ) に対する人工排熱削減を行 う割合 ( パーセント ) を ~8 の中から整数で入力します 3.3. 地区情報の表示画面下の 地区情報の表示 ボタンを押すと 選択した地区の情報および各種対策の導入量が 地区データ一覧表 として別ウィンドウに表示されます 一覧表の表示を消去する場合は 地区情報の表示 から切り替わった同じ位置にある 地区情報を隠す ボタンを押してください
311 図 3-3 地区データ一覧表 3.4. 地区設定へ戻る 画面下の 地区設定へ戻る ボタンを押すと 地区設定 ( 2.1.) 画面に切り替わり ます 3.5. 予測結果 画面下の 予測結果へ ボタンを押すと 現在設定されている対策に応じた予測結果 を表示する画面に切り替わります 3.6. 終了 画面右下の 終了 ボタンを押すと 図 2-2 と同じ画面が表示されます 詳しくは 2.2. 終了 ( 11 ページ ) を参照してください
312 4. 予測結果 対策設定画面で 予測結果へ ボタンを押すと 以下の画面が表示されます 図 4-1 予測結果画面 地区設定で選択した地区を対象に 無対策時に対して対策設定で選択したヒートアイ ランド対策を実施した場合の予測結果に関する表とグラフが表示されます 4.1. 地区全体の対策効果表画面左側の表では それぞれの評価項目に対して対策前 ( 何も対策を行っていない場合 ) の予測結果と 対策を行った場合の予測結果および 対策後から対策前を引いた差分について 年間の値 季節別の 1 日の値 昼夜別の値を各々表示します なお ソーラーパネルの導入率を設定しない場合の太陽光発電量 街路樹の導入率を設置しない場合の CO2 固定量 人工排熱削減を選択した場合の空調負荷の値は それぞれ無効となり *** と表示されます 日の評価の選択 1 日の評価では 評価を行う季節 ( 夏季もしくは冬季 ) をプルダウンメニューから選択します
313 画面右側の 対策の寄与効果 ( 4.2.) および 最大対策時における対策間の感度比較 ( 4.3.) にて 評価時期を 1 日の評価 に設定している場合はグラフも連動して選択した季節の 1 日の値を用いたデータに更新します 昼夜別評価の選択昼夜別評価では 評価を行う時刻 ( 昼間 =14 時もしくは夜間 =22 時 ) をプルダウンメニューから選択します また 平均気温と平均風速については 表示する高さを 地上 1.5m 地上 ~1m 地上 ~3m 地上 ~1m の 4 種類から選択してください 昼夜別評価は 1 日の評価で選択した季節と連動します 1 日の評価で夏季を選択していれば夏季の昼 ( 夜 ) における予測結果の値 冬季を選択していれば冬季における昼 ( 夜 ) の予測結果の値を表示します 同様に 画面右側の 対策の寄与効果 ( 4.2.) および 最大対策時における対策間の感度比較 ( 4.3.) のグラフにおいて 評価時期として 昼夜別評価 を選択した場合 1 日の評価において選択した季節 昼夜別評価において選択した昼夜 ( 時刻 ) の値を用いたデータに更新します 4.2. 対策の寄与効果 画面右側上のグラフは 設定した各々のヒートアイランド対策による効果 ( 対策後 - 対策前の差分 ) がどの程度のウェイトを占めているかを視覚化したものです 図 4-2 寄与効果グラフ画面 グラフの上にあるプルダウンメニューで 評価時期および評価項目を選択してください 評価項目のうち 平均気温および平均風速は 評価時期選択において昼夜別評価を選択した場合のみ表示され それ以外の時期を選択した場合は警告のメッセージが表示されます
314 図 4-3 警告表示画面 対策設定において対策の導入率を にした場合は無対策と同じとなるので グラフの値は となります また 設定した対策の種類によっては差分の値が を上回る ( 悪影響を及ぼす ) 予測結果が出ることがあります 4.3. 最大対策時における対策間の感度比較画面右側下のグラフでは ユーザーが指定する評価時期におけるひとつの評価項目について 各種の対策を個別に できうる限り実行した場合に地区全体でどのくらいの値となるのかを対策前と同時に並べて視覚化したものです 図 4-4 最大対策時における対策間の感度比較グラフ画面 グラフの上にあるプルダウンメニューで 評価時期および評価項目を選択してください 評価項目のうち 平均気温および平均風速の寄与効果を示すグラフは 評価時期が昼夜別評価を選択した場合のみ表示可能です それ以外の時期を選択した場合は警告のメッセージが表示されます 対策設定において対策の導入率を とした対策も 仮に最大限に対策を行った場合 を予測し 結果を表示します また 対策設定において対策の導入率を設定した対策も設定した導入率に関わらず 最大限に対策を行った場合の予測結果を表示します 4.4. 地区情報の表示 画面下の 地区情報の表示 ボタンを押すと 選択した地区の情報および各種対策の
315 導入量が 地区データ一覧表 として別ウィンドウに表示 ( 図 3-3) されます 一覧表の表示を消去する場合は 表示が切り替わり 同じ位置にある 地区情報を隠 す ボタンを押してください 4.5. 対策設定へ戻る 画面下の 対策設定へ戻る ボタンを押すとヒートアイランド対策の設定を行う画面 に切り替わります 4.6. 計算結果出力画面下の 計算結果出力 ボタンを押すと 本ソフトウェアをインストールした階層と同じ場所に 地区のデータと予測結果を 出力表.xls という名前のエクセルブック形式のファイルで出力します 本ソフトウェアがインストールされたフォルダと同じ階層に 出力表.xls が既に存在していた場合 上書き許可を求める画面が表示されますので ファイルを上書きする場合は はい ファイルの出力を止める場合は いいえ を押してください 図 4-5 上書き選択ウィンドウ 本ソフトウェアでは無対策時に対する ユーザーが設定した各種対策を実施した場合の予測結果を計算結果として出力します 現況において既に何らかの対策が実施されている場合と さらに対策が進んでいる場合とを比較したい場合については さらに対策が進んだと想定した場合の結果と現況の結果をそれぞれ出力し 両者の差分をとることによって比較が可能となります 1 回目 2 回目 対策 地上緑化 15% 現況 地上緑化 7% 差分 地上緑化 7 15% 出力表.xls 出力表 2.xls 図 4-6 現況で何らかの対策が行われている場合の評価方法 出力表.xls は 1 度目の出力が終了した直後にファイル名を 出力表.xls 以外に変更してください ファイル名を変更しないと 2 回目の出力時に上書きされて前のデータが保存されません
316 図 4-7 出力表画面イメージ 出力表に格納されるデータは 表 4-1 のとおりです - 2 -
317 予測結果表 4-1 出力内容 項目 (1) 地区の地表面や建物に 関するデータ 格納データ内容 地区名 建物面積 建物敷地面積 道路面積 緑地面積 建物 棟数 最大建物高さ 建物敷地の芝生化 道路の保水性舗装 道路の高反射性舗 (2) 対策の導入量 装 街路樹の整備 屋上緑化 屋上高反射性塗装 ソーラーパ ネル設置 人工排熱削減量の各対策の導入量および導入率 人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量の対 (3) 年間評価 (4)1 日の評価 (5) 昼夜別評価 策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量の対策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量人工排熱顕熱 対流顕熱 大気熱負荷量顕熱 空調負荷量 平均気温 平均風速の対策前と対策後の値および差分値 太陽光発電量 CO2 削減量 CO2 固定量 4.7. 終了画面右下の 終了 ボタンを押すと 図 2-2 と同じ画面が表示されます 詳しくは 2.2. 終了 ( 11 ページ ) を参照してください
318 国土技術政策総合研究所資料 TECHNICAL NOTE of NILIM No. 73 April 213 編集 発行 国土技術政策総合研究所 本資料の転載 複写の問い合わせは 茨城県つくば市旭 1 番地企画部研究評価 推進課 TEL
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参考資料 都市計画について 用途地域 阿佐ヶ谷駅北東地区における建築物の高さに関する主な制限 地区計画 地区計画の事例 ( 練馬駅南口 ) 道路について すぎなみの道づくり ( 道路整備方針 ) 道路整備の事例 ( 江古田北部地区 ) 自転車ネットワーク計画 1 用途地域 用途地域とは 用途地域制度は 土地利用の現況や動向と 都市計画区域マスタープラン ( 東京都 ) で示される将来の土地利用の方向を踏まえ
1
3. 九州北部地方のヒートアイランド現象 九州北部地方の各都市において 都市化の影響による気温上昇が示された ただし これまでに調査した日本の三大都市圏 ( 関東 近畿 東海地方 ) に比べて昇温の程度とヒートアイランドの広がりは小さい 夏季においては ヒートアイランドが顕著に現れる 晴れて風が弱い日 に 福岡市付近で 2~3 程度の都市化による昇温が見られた この章では 都市気候モデルによるシミュレーション結果をもとに九州北部地方のヒートアイランド現象について述べる
スライド 1
まちづくり計画策定担い手支援事業 ( 参考資料 ) ( 参考 1-1) まちづくり計画策定担い手支援事業の活用イメージ < 例 1> 防災上問題のある市街地の場合 ~ 密集市街地 重点密集市街地 ~ 1. 住んでいる地区が密集市街地なので 耐震性 防火性を向上させたい そのためには 建物の建替えを促進することが必要 2. 地区内の道路が狭いため 現状の建築規制では 建替え後は今の建物より小さくなってしまい
Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx
区域の整備 開発及び保全に関する方針立川都市計画地区計画の変更 ( 決定 ) 都市計画立川基地跡地昭島地区地区計画を次のように変更する 名称立川基地跡地昭島地区地区計画 位置 面積 地区計画の目標 土地利用の方針地区施設の整備の方針 及び上砂町一丁目各地内 約 9.5ha 本地区は 東側を国営昭和記念公園 北側を都営住宅及び住宅地に囲まれた昭島市に隣接する地区であり 多摩地域の核として発展している核都市
本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1
板橋区都市整備部地区整備事業担当課 日時 : 平成 30 年 7 月 27 日 ( 金 ) 7 月 28 日 ( 土 ) 本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 地区の位置 規模 都営三田線新板橋駅 板橋駅西口地区約
資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)
地球温暖化対策基本法案 ( 環境大臣案の概要 ) 平成 22 年 2 月 環境省において検討途上の案の概要であり 各方面の意見を受け 今後 変更があり得る 1 目的この法律は 気候系に対して危険な人為的干渉を及ぼすこととならない水準において大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させ地球温暖化を防止すること及び地球温暖化に適応することが人類共通の課題であり すべての主要国が参加する公平なかつ実効性が確保された地球温暖化の防止のための国際的な枠組みの下に地球温暖化の防止に取り組むことが重要であることにかんがみ
Microsoft Word - (新)滝川都市計画用途地域指定基準121019
滝川都市計画用途地域指定基準 1 第一種低層住居専用地域 ア. 低層住宅に係る良好な住居の環境を保護することが必要な区域 イ. 計画的な住宅地開発が見込まれる区域で 良好な低層住宅に係る土地利用が予定されている区域 ウ. 相当規模の計画的な住宅開発が見込まれるが 土地利用計画の区分が困難な場合で 道路などの整備の関係から 当面建築行為が見込まれない場合は 開発区域全体を第一種低層住居専用地域とすることができる
目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整
市街化調整区域の土地利用方針 平成 29 年 6 月市川市 目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け... 1 2. 市街化調整区域の課題... 2 3. 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針... 4 4. 開発計画等の調整手法... 5 1. 市街化調整区域の土地利用方針について
2
八王子市土地利用制度の活用方針 平成 28 年 2 月 八王子市都市計画部都市計画課 1 2 目次 はじめに... 1 (1) 土地利用制度の活用方針策定の趣旨... 2 (2) 本方針の役割... 3 (3) 本方針の体系図... 4 第 1 章八王子の土地利用の将来像... 5 (1) 都市計画マスタープランの概要... 6 第 2 章土地利用制度の活用方針... 11 (1) 土地利用制度の活用方針の基本的な考え方...
風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し
風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 2000kW 定格風車の設備利用率として表示させたものです 数値は風車の定格出力 (2000kW)
(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図
市街化調整区域まちづくり基本方針の目的や位置付け (1) 目的 市街化調整区域まちづくり基本方針 ( 以下 基本方針 という ) では 市街化調整区域のあり方及び今後の土地利用の方向性を明らかにし 施策の展開による計画的な土地利用の保全 規制 誘導を図ります (2) 位置付け 基本方針は 都市計画マスタープランの市街化調整区域編として位置付け 都市計画マスタープランをはじめ 県や本市の上位 関連計画に即して定めます
<4D F736F F D CF8D5888C48C7689E68F91817A948E91BD B8A58926E8BE62E646F63>
区域の整備 開発及び保全に関する方針区域の整備 開発及び保全に関する方針福岡都市計画地区計画の変更 ( 福岡市決定 ) 都市計画博多駅中央街地区地区計画を次のように変更する 名称位置面積 地区計画の目標 土地利用の方針 都市基盤施設及び 地区施 設 の 整備の 方 針 博多駅中央街地区地区計画福岡市博多区博多駅中央街約 16.2ha 当地区は本市都心部に位置し JR 博多駅やバスターミナルが立地するなど
東京都市計画第一種市街地再開発事業前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業位置図 東京停車場線 W W 江戸橋 JCT 日本橋茅場町 都 道 一石橋 5.0 特別区道中日第 号線 江戸橋 15.
東京都市計画第一種市街地再開発事業の決定都市計画前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業を次のように決定する 配公置共及び施設規模の 建築物の整備 建整築備敷地の 名称前八重洲一丁目東地区第一種市街地再開発事業 施行区域面積 道路 地区番号 A B 約 1.4ha 種別名称規模備考 幹線街路都道第 408 号線面積約 10 m2一部拡幅 ( 隅切部 ) 区画道路 建築面積 約 1,200 m2 約
<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>
第 13 地象 (1 傾斜地 ) 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア土地利用の状況傾斜地の崩壊により影響を受ける地域の住宅等の分布状況 その他の土地利用の状況 ( 将来の土地利用も含む ) イ傾斜地の崩壊が危惧される土地の分布及び崩壊防止対策等の状況既に傾斜地の崩壊に係る危険性が認知 危惧されている土地の分布当該傾斜地の崩壊防止対策等の状況ウ降水量の状況当該地域の降雨特性の把握に必要な対象事業の実施区域等の降水量の状況エ地下水及び湧水の状況傾斜地の安定性に影響を与える地下水の水位及び湧水の分布
筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10
筑豊広域都市計画用途地域の変更 ( 鞍手町決定 ) 都市計画用途地域を次のように変更する 種類 第一種低層住居専用地域 第二種低層住居専用地域 第一種中高層住居専用地域第二種中高層住居専用地域 面積 約 45ha 約 29ha 建築物の容積率 8/10 以下 8/10 以下 建築物の建蔽率 5/10 以下 5/10 以下 外壁の後退距離の限度 1.0m 1.0m 建築物の敷地面積の最低限度 165
<4D F736F F D2090E797A2836A B835E CC82DC82BF82C382AD82E88E77906A B8C91CE8FC6955C F97702E646F63>
( 下線部は改正部分 ) (p7) 改正後 千里ニュータウンのまちづくり指針改正新旧対照表 (p7) Ⅱ2 高さ 容積率 建ぺい率について Ⅱ2 高さ 容積率 建ぺい率について 2(4) 容積率について ( 第一種 第二種中高層住居専用地域 ) 2(4) 容積率について ( 容積率 200% 以上の住居系の地域 ) 容積率は 150% 以下を標準とします 容積率は 150% 以下を標準とします (p8)
計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観
資料 1 都市再開発の方針 ( 西宮市素案 ) 別表 1 計画的な再開発が必要な市街地 ( 一号市街地 ) 計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-1 本庁 ( 約 213ha) 都市核としての機能強化と魅力的な都市空間及び都市景観の形成
大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の
大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の建て方などに関するルールを定めることにより, 地区の良好な環境を整備 保全するための制度です 地区計画の構成
05+説明資料
0 渋谷二丁目 17 地区の再開発に関する 都市計画 ( 原案 ) について 本日の説明内容 1 Ⅰ. 渋谷二丁目 17 地区の再開発について Ⅱ. 素案意見交換会について Ⅲ. 都市計画の原案について Ⅳ. 今後の予定について Ⅰ. 渋谷二丁目 17 地区の再開発について 2 これまでのまちづくりの経緯 3 日時名称主催者参加者数 平成 30 年 2 月 23 日 渋谷 東地区まちづくり協議会地区計画検討分科会報告会
スライド 1
新曽中央西地区における 戸田都市計画の変更 ( 原案 ) の 説明公聴会 平成 24 年 11 月 戸田市都市整備部都市整備課 1 説明公聴会の内容 1. 用途地域の変更 ( 原案 ) について 2. 準防火地域の指定 ( 原案 ) について 3. 新曽中央西地区地区計画の策定 ( 原案 ) について 2 1. 用途地域の変更 ( 原案 ) について 3 (1) 用途地域の概要 用途地域とは 住宅地としての生活環境を守ることや
北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手
北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手台七丁目 東福井四丁目 彩都あさぎ一丁目 彩都あさぎ二丁目 彩都あさぎ三丁目 彩都あさぎ四丁目 彩都あさぎ五丁目
丹沢のブナの立ち枯れと東名高速道路にっいて 図3 夏型の高気圧におおわれ 風の弱い日の南関東 東海道の風の1日変化 矢は風向を 矢先の数字は風速 m s を示す この地区のアメダス地点は御殿場のみ 風向の方向に長軸をもっ楕円で囲んだ 午後から夕方に かけて南 南西風が卓越している 全体に午後に海風と谷風 平地から山地へ が卓越している 東名高速道路と国道246号線および地方道 まとめて東 名高速道路という
1章 ヒートアイランド現象とは
1. ヒートアイランド現象とは 1.1 ヒートアイランド現象の実態 ヒートアイランド現象とは 都市の中心部の気温が郊外に比べて島状に高くなる現象です ヒートアイランド現象は年間を通じて生じていますが 特に夏季の気温上昇が都市生活の快適性を低下させるとして問題となっています 東京周辺で 30 以上となる時間数は 1980 年代前半には 年間 200 時間程度でしたが 最近では 20 年前の約 2 倍になり
技術資料4 気温等の測定方法
ヒートアイランド現象を把握するための測定は 気温の他にも 地表面温度や放射環境 風など様々な項目があります また 対象となるスケールや対策の目的などによって 測定すべき項目や測定方法が異なります この技術資料では ヒートアイランド現象の現況把握手法について それぞれの手法の概要や特徴を整理しました (1) 気温の観測 1 都市内の気温などを観測する方法として 定点観測と移動観測があります 定点観測
第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける
地区計画の手引き 第 Ⅱ ゾーンにおけるまちづくりのルール 中央区 第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により 1 1.25 または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設けることで容積率が緩和されます 全ての敷地で活用できます
低炭素都市づくりガイドライン(案)について
7- 低炭素都市づくり方策の効果分析 3 ; エネルギー分野のメニュー 1= ; エネルギー分野における CO1 排出量の算出方法 = エネルギー分野の低炭素対策では 建物を排出源とする CO2 排出量の削減に取り組むことから 活動量として建物床面積を採用し CO2 排出量を把握します エネルギー分野の CO 1 排出量算定式 CO2 排出量 < 建物延床面積 建物エネルギー負荷原単位 熱源設備総合エネルギー効率
技術資料 JARI Research Journal OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiy
技術資料 176 OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiyoshi ITO 1. はじめに自動車排出ガスの環境影響は, 道路沿道で大きく, 建物など構造物が複雑な気流を形成するため, 沿道大気中の自動車排出ガス濃度分布も複雑になる.
Microsoft Word - 24_11景観.doc
10-13 電波障害 存在 供用時における施設の存在に伴う電波受信状況の悪化が考えられるため 計画地周辺の電波の受信状況に及ぼす影響について予測及び評価を行った また 予測及び評価するための基礎資料を得ることを目的として 電波の受信状況等の調査を行った 1. 調査 1) 調査内容 (1) 電波の発信送信状況地上デジタル放送 衛星放送 (BS) 及び通信衛星による放送 (CS) 等のチャンネル 送信場所
「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針」
新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針 第 1 章目的東京都は 平成 13 年 10 月 東京の新しい都市づくりビジョン ( 以下 ビジョン という ) を策定し 地域ごとの 将来像 とそれを実現していく方策を示した この ビジョン の将来像を実現していくため 特定街区 再開発等促進区を定める地区計画 ( 旧再開発地区計画 以下 再開発等促進区 という ) 高度利用地区 総合設計の4 制度
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)に係る都市計画について
2018 年 9 月 25 日東日本旅客鉄道株式会社 品川開発プロジェクト ( 第 Ⅰ 期 ) に係る都市計画について 品川開発プロジェクトにおいては 2020 年に田町 ~ 品川駅間に新駅の暫定開業を目指すとともに グローバルゲートウェイ品川 として 周辺地域と連携した国際的に魅力のあるまちづくりの実現に向けた検討を進めてまいりました 今回 品川開発プロジェクト ( 第 Ⅰ 期 ) に係る 品川駅北周辺地区の都市計画手続きが開始されましたので
<8ED089EF8E91967B90AE94F5918D8D878CF095748BE0955D89BF88CF88F589EF2E786477>
東海市社会資本整備総合交付金評価委員会次第 日時平成 29 年 11 月 28 日 ( 火 ) 午後 2 時場所東海市役所 403 会議室 (4 階 ) 1 委員長挨拶 2 議事事項 議題 1 太田川駅周辺都市再生整備計画事業について ( 事後評価 ) 議題 2 安心 安全で元気あふれる快適都市の実現について ( 事後評価 ) 議題 3 みどりと花につつまれた安全 安心な都市づくりについて ( 事後評価
市街化調整区域の土地利用方針の施策体系 神奈川県 平塚市 神奈川県総合計画 神奈川県国土利用計画 平塚市総合計画 かながわ都市マスタープラン 同地域別計画 平塚市都市マスタープラン ( 都市計画に関する基本方針 ) 平塚都市計画都市計画区域の 整備 開発及び保全の方針 神奈川県土地利用方針 神奈川県
平塚市市街化調整区域の土地利用方針 1 方針策定に当たって (1) 背景と必要性 高度経済成長期における都市への急速な人口や産業の集中による市街地の無秩序な拡散 ( スプロール ) に対処するため 昭和 43 年に市街化区域及び市街化調整区域の区域区分制度 ( 線引き制度 ) 開発許可制度が制定された 本市においても 昭和 45 年に線引きを行い 市街化調整区域においては 市街化の抑制を基本とし 農地や山林等を保全する一方
(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)
第 3 編基本計画第 3 章安全で快適な暮らし環境の構築 現況と課題 [ 総合的な土地利用計画の確立 ] 本市は富士北麓の扇状に広がる傾斜地にあり 南部を富士山 北部を御坂山地 北東部を道志山地に囲まれ 広大な山林 原野を擁しています 地形は 富士山溶岩の上に火山灰が堆積したものであり 高冷の北面傾斜地であるため 農業生産性に優れた環境とは言い難く 農地利用は農業振興地域内の農用地を中心としたものに留まっています
東京都市計画高度地区変更(練馬区決定) 【原案(案)】
都市計画高度地区を次のように変更する 最高限度 トルを加えたもの以下とする 東京都市計画高度地区の変更 ( 練馬区決定 ) 面積欄の ( ) 内は変更前を示す 種類面積建築物の高さの最高限度又は最低限度備考 第 1 種高度地区 17m 第 1 種高度地区 第 2 種高度地区 17m 第 2 種高度地区 20m 第 2 種高度地区 25m 第 2 種高度地区 30m 第 2 種高度地区 2,614.3
平方・中野久木物流施設地区
平方 中野久木物流施設地区のまちづくり 地区計画のルールブック 地区整備計画の運用について 流山市 目 次 平方 中野久木物流施設地区地区計画計画書 平方 中野久木物流施設地区地区計画計画図 平方 中野久木物流施設地区地区計画 地区整備計画 の内容の解説 1P 3P 4P (1) 建築物等の用途の制限 5P (2) 建築物の敷地面積の最低限度 6P (3) 建築物等の高さの最高限度 6P (4) 壁面の位置の制限
国土技術政策総合研究所 プロジェクト研究報告
第 4 章土地適性評価手法の活用例 1. 土地利用の類型別の土地適性評価例 (1) ケーススタディの目的 複数の都市をモデルケースとして土地適性評価を実施し 土地利用類型毎に評価の目的に沿って適切に計算できるか 分かりやすくマップ化できるかどうか検証する (2) ケーススタディの内容 土地利用の類型別の土地適性評価を複数の典型市街地 (1 大都市圏の郊外市街地 2 地方中心都市 3 計画的な開発整備が行なわれた市街地
新事業分野提案資料 AED(自動体外式除細動器) 提案書
エコミスト冷却効果測定結果資料 ( エコミスト SS エコミスト FS 他 ) 平成 23 年 3 月 株式会社イマギイレ 1 エコミスト SS 冷却効果測定結果 エコミスト SS( システムタイプ ) を自社整備工場に設置し 夏期の冷却効果 = 気温低減効果を任意の条件下で実測した結果を示したものです 2 エコミスト SS 冷却効果 ( 大宮工場デモ機 : 測定概要 ) 測定期間 :2009 年
(c) (d) (e) 図 及び付表地域別の平均気温の変化 ( 将来気候の現在気候との差 ) 棒グラフが現在気候との差 縦棒は年々変動の標準偏差 ( 左 : 現在気候 右 : 将来気候 ) を示す : 年間 : 春 (3~5 月 ) (c): 夏 (6~8 月 ) (d): 秋 (9~1
第 2 章気温の将来予測 ポイント 年平均気温は 全国的に 2.5~3.5 の上昇が予測される 低緯度より高緯度 夏季より冬季の気温上昇が大きい (2.1.1) 夏季の極端な高温の日の最高気温は 2~3 の上昇が予測される 冬季の極端な低温の日の最低気温は 2.5~4 の上昇が予測される (2.2.2) 冬日 真冬日の日数は北日本を中心に減少し 熱帯夜 猛暑日の日数は東日本 西日本 沖縄 奄美で増加が予測される
Microsoft Word - Hよよ _景観形成ガイドライン (最終)●●● - コピー
4 景観形成基準チェックシート 景観形成基準については 以下の点について協議を行います 都市景観形成地区 建築物 屋根 外壁 形態 意匠 門 塀 柵 平面駐車場 平面駐輪場 屋根の色彩は 周囲の景観との調和を図る 隣近所の屋根と似通った色相としましょう ソーラーパネルを使用する場合は 屋根の色彩と調和したものとする ソーラーパネルは 屋根と同じ色相としましょう 建築物の基調となる外壁の色彩は 次のマンセル表色系で示された範囲とする
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酸性雨研究センター 2 アジアで増え続けるNOxとVOCs 増え続けるNO2濃度 衛星観測結果 アジアでは 急速な経済発展に伴って オゾ ンの原因物質であるNOx排出量が著しく増え ていると考えられる これを示す証拠として 最 近 対流圏観測衛星GOMEによるNO 2の対 流圏カラム濃度分布の結果が発表された (Richterら, 2005) 図2-1は 東アジアにおけ る1996年と2002年の1月のNO2対流圏濃度
H28秋_24地方税財源
次世代に向けて持続可能な地方税財政基盤の確立について 1. 提案 要望項目 提案 要望先 総務省 (1) 地方交付税総額の確保 充実 減少等特別対策事業費等における取組の成果を反映した算定 減少等特別対策事業費 における 取組の成果 へ配分の段階的引き上げ 地域の元気創造事業費 における 地域活性化分 へ配分の重点化 緊急防災 減災事業債の延長および対象事業等の拡大 老朽化対策に係る地方財政計画における所要総額の確保
