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1 資料 3 平成 28 年 4-6 月期地域経済産業調査概要 ( 九州地域経済の動向 ) 平成 28 年 7 月 26 日 九州経済産業局 総務企画部調査課

2 調査概要 調査期間 : 平成 28 年 6 月 8 日 ( 水 )~ 平成 28 年 6 月 30 日 ( 木 ) ヒアリング対象企業数 : 77 社 ( 機関 ) ( 製造 33 非製造 35 その他 9/ 大企業 50 中小企業 18 その他 9) < 参考 ( 全国 )> ヒアリング対象企業数 : 825 社 ( 機関 )( 全 10 地域合計 ) ( 製造 436 非製造 321 その他 68/ 大企業 449 中小企業 308 その他 68) 1

3 < 全体の結果 > (2 期連続の下方修正 )) 九州地域の経済は 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している 前回 (1-3 月期 ) 調査 : 緩やかに持ち直している < 個別の動向 > 1. 生産急速な低下から回復の動きがみられる 同 : 横ばい傾向 (2 期連続の下方修正 ) 2. 設備投資持ち直している 同 : 持ち直している 3. 雇用情勢改善している (9 期連続 ) (7 期連続 ) 同 : 改善している 4. 個人消費弱い動き (6 期ぶりの下方修正 ) 同 : 緩やかに持ち直している 2

4 1. 生産 ~ 急速な低下から回復の動きがみられる ~ ( 前回調査 : 横ばい傾向 ) 輸送機械 は 熊本地震の影響で生産が一時停止したため生産減となった一方で 生産再開の動きや新型車の生産開始などの動きがみられた 電子部品 デバイス は スマートフォン用途や空調機器用途 車載用途の半導体の一部で持ち直しの動きがみられたものの 熊本地震の影響で生産減となった はん用 生産用 業務用機械 は 半導体用途の製造装置が国内外の需要減に加え 熊本地震の影響で生産減となったものの 船舶用内燃機関 空調機器等は受注残を抱え生産が堅調に推移 電気機械 は 中国経済の減速等を背景に半導体用途の受注が低迷したものの 海外向け太陽光発電用途の電気機器が堅調に推移 素材関連 は 化学製品で販売先の需要増で生産増となった企業がある一方 スマートフォン市場の世界的な需要低迷を受けスマートフォン用途の素材の生産減 公共事業用途の金属加工などが前期の反動減となった企業もみられた 食料品 は 健康志向の商品を中心に堅調な生産が継続したほか 輸出用の酒類が増産となった また 熊本地震の影響でカップ麺等の生産が増産となった 平成 22 年 = 九州 5 月 IIP 97.3 [ 速報値 ] ( 全国同 IIP95.0 [ 速報値 ] 前月比 2.3%) 前月比 4.4%(2 か月ぶりの増加 ) 前年同月比 3.0%(2 か月連続の低下 ) 九州と全国の鉱工業生産指数の推移 (H28 年 5 月速報 ) <リーマンショック前 > H20 年 9 月九州 < 東日本大震災前 > H23 年 2 月九州 産 指数(100.0 季節 90.0 調整 80.0 済)70.0 < 東日本大震災直後 > <ボトム> H23 年 3 月九州 91.0 H21 年 2 月九州 70.8 九州 97.3 ( 速報 ) 全国 95.0 ( 速報 ) 45 前年同月比九州生産指数 35 全国生産指数 < 消費税率引上げに伴う駆け込み需要 > H26 年 3 月九州 < 熊本地震直後 > H28 年 4 月九州 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 前年同月比(% )生 3

5 生産に関する主な企業コメント ( 増加 やや増加 は 変わらない は やや減少 減少 は ) 輸送機械 新型車の生産開始により ほぼフル生産の状況 今後も増産見込み 輸送機械 熊本地震の影響を受け 生産を一時停止した関係で 生産台数が低下 今後は回復見込み 輸送機械 前期の需要期の反動に加え 熊本地震の影響で生産を一時停止した関係で生産台数が低下 輸送機械 電子部品 デバイス 熊本地震で被災し一時生産減となったものの スマートフォン需要が回復傾向にあり前期比でプラス 電子部品 デバイス 空調機器関連 車載関連などの動きが国内外ともに良くなっており 生産増 電子部品 デバイス 汎用電子機器用途の半導体部品が横ばいで推移 電子部品 デバイス 熊本地震で生産設備が被災し 生産が一時停止したため生産減 電子部品 デバイス はん用 生産用 業務用機械 公共事業増で橋梁用途が生産増 民間向け生産機械も生産増で好調 メンテナンス事業も計画通りで堅調に推移 生産用機械 船舶用内燃機関 化学機械とも当面の仕事量は確保しているが 競争激化で収益面では厳しさが続いている はん用機械 空調機器が受注残もあり生産は堅調 国内の受注に勢いはないが 海外は中国向け環境対策用で強い需要が継続 はん用機械 熊本地震の影響で生産設備が被災し 半導体用途の製造装置が生産減 生産用機械 半導体 液晶生産用装置は国内外で需要が弱含んでおり 設備投資に力強さがなく 発注価格も下落している 生産用機械 季節要因で前期比でマイナス ただし 今後は大型案件の出荷予定があり増収見込み はん用機械 電気機械 太陽光発電用途の機器の生産が海外向けの受注増 出荷増の動きが継続 電気機械 スマートフォン市場の成長鈍化 中国経済の減速等を背景に 半導体用途の電気機器が受注低迷 電気機械 素材関連 エチレン製品の販売先の定期修理が終了したことを受け 現在はほぼフル生産の状態 フ ラスチック製品 顧客が 今後の地震の影響を心配して各種試薬を買いだめをしたためで生産が増加 化学 国外需要の減少と販売マージンの縮小が続く厳しい状況 加えて 足元の円高により収益環境は更に悪化している 鉄鋼 化学製品等は国内外での需要の低迷と原油価格の低下による価格競争の激化で厳しい事業環境が継続 石油製品 石炭製品 ディスプレイ用の蛍光体材料などの生産は好調を維持しているが パワー半導体材料の生産が一服した状況が継続 化学 高水準で推移してきたスマートフォン向け半導体部品は 世界的な需要低迷等の影響により厳しい状況が継続 窯業土石 前期に船舶用配管の塗装や公共事業用途の金属加工などの受注があり良かった反動で悪化 金属製品 食料品 消費者の健康志向を受けて ノンオイルドレッシングの売上げが伸びており生産も増加 食料品 歓送迎会 花見用途の酒類が好調であるほか ウイスキーは輸出や通販が好調に推移 飲料 熊本地震の影響による震災特需で 4 5 月はカップ麺等の生産が増加するなど 生産は高い水準を持続 食料品 4

6 2. 設備投資 ~ 持ち直している ~ ( 前回調査 : 持ち直している ) 製造業では 輸送用機械 はん用 生産用機械 飲食料品等で増産に向けた動きがみられるとともに 化学等で 設備の維持更新やコストダウン等に向けた投資の動きがみられた 非製造業においても 店舗等のリニューアルや情報システム関係の設備導入等の動きが出ている一方 前年度の大型投資の反動で前年を下回る企業もみられた 参考指標 九州 沖縄日銀短観 参考 ヒアリング結果 平成 28 年度設備投資計画額 ( 九州 沖縄 ) の前年度比推移前年度比 % 年 3 月調査 28 年 6 月調査 28 年 3 月調査 28 年 6 月調査 28 年 3 月調査 28 年 6 月調査製造非製造全産業 製造 非製造 合計 28 年度の設備投資計画 (28 年 1-3 月期調査と 28 年 4-6 月期調査の比較 ) 増加前年並み減少未定 1-3 月期調査 37.5% 28.1% 12.5% 21.9% 4-6 月期調査 41.9% 29.0% 25.8% 1-3 月期調査 39.3% 25.0% 17.9% 17.9% 4-6 月期調査 46.2% 30.8% 19.2% 1-3 月期調査 38.3% 26.7% 15.0% 20.0% 4-6 月期調査 43.9% 29.8% 22.8% 3.2% 3.8% 3.5% ( 出所 ) 日本銀行福岡支店 九州 沖縄企業短期経済観測調査 平成 28 年 4 月 1 日発表資料 設備投資に関する主な企業コメント ( 前年度比で 増加 は 変わらない は 減少 は ) 製造業 自動車の生産能力増強のため 樹脂関連部品に関する設備投資を実施 輸送機械 中国における環境規制強化による需要拡大に対応するため大型製品の生産能力を拡大する はん用機械 〇パワー半導体等の設備投資を継続実施するほか 生産設備の集約 再配置なども予定しており 倍増する見込み 化学 熊本地震の影響もあり 会社で一元管理している情報 管理システムのクラウド化を検討中 化学 引き続き 化学プラントの設備の維持更新や コストダウン 合理化に向けた投資を行う予定 フ ラスチック製品 前年度から引き続き製造ラインの増設に向けた投資を継続 また ドレッシング品質保持のために容器ボトルも改善 食料品 新型車開発用は前年度より増額するが 全体では設備投資額は減額 輸送機械 他工場からの半導体製品の生産移管に伴う投資が減額となり 前年度比で減少 電子部品 デバイス 非製造業 団塊世代ジュニアやその下の年齢層などをターゲットにした服飾雑貨 化粧品などの売り場を整備する予定 百貨店 改正労働者派遣法を踏まえ 派遣社員に関する情報管理システムを ハード ソフトとも新システムに更新予定 労働者派遣業 分譲マンション 商業施設等の大規模再開発や新型車両の開発などを行う予定 運輸 不動産他 設備投資は極力抑えており 設備の維持更新のほか 食材の本社工場での一括加工などコスト削減に関する取組を継続 スーハ ー 既存店の改修や新規出店等を予定しているが 前年度並の出店を計画 コンヒ ニエンスストア 物流センターの設備維持更新と配送用車両 ( トラック ) の更新 運航管理システムの開発等に取り組む予定 物流 前年度に食品フロアの大規模改装が終了した反動で今年度は減少 インバウンド対応の情報投資等は引き続き実施 百貨店 5

7 足 3. 雇用情勢 ~ 改善している ~ ( 前回調査 : 改善している ) 有効求人倍率が上昇し続ける中 製造業 非製造業ともに 人材確保に向けた意欲的な動きがみられるものの 一部では求人が充足しない厳しい状態 このため 企業の中には 女性社員の積極的な登用 ロボットの導入などで人材不足に対処する動きがみられたほか 給与の見直しなど職場環境の改善等で 人材の確保 定着を図る動きもみられた このように全体として雇用情勢は改善しているものの 企業側からみると人手不足感が強まっている 参考指標 九州の有効求人倍率推移 参考指標 九州 沖縄日銀短観雇用人員に対する判断 DI の推移 40 求人数 求職者数 ( 万人 ) 有効求人 求職の動向 好況期 不況期有効求職者数有効求人数有効求人倍率 H28 年 4 月 1.18 倍 5 月 1.20 倍 求人倍率 ( 倍 ) 1.2 (DI:% ポイント ) 雇用人員判断 DI 過剰 - 不足 過 剰 バブル崩壊 金融危機 IT 不況 リーマンショック 0 H 景気後退期製造業非製造業全産業 16/6 16/9 予測 製造業 非製造業 合計 ( 年 ) 不 有効求人倍率 ( 平成 28 年 5 月 1.20 倍 ) は平成 3 年 1 月以来過去最高 ( 出所 ) 各県労働局資料より九州経済産業局作成 製造業 非製造業ともに不足超幅が拡大傾向で推移 ( 出所 ) 日本銀行福岡支店 九州 沖縄企業短期経済観測調査 資料から九州経済産業局作成 雇用情勢に関する主な企業コメント ( 前年度比で 不足 やや不足 は 変わらない は 過剰 やや過剰 は ) < 不足感あり > 新型車の生産が始まり 従業員が不足 特に非正規社員は各社で取り合いとなっている 輸送機械 特定の業種において人員不足が発生しており 女性社員の登用 負荷のかかる作業はロボット導入で対応している はん用機械 特に 施工現場の現場監督員が不足 生産用機械 従業員の確保が困難であり ハローワーク 就職説明会の活用のほか 大学との連携を通じて採用の人脈づくりにも注力 フ ラスチック製品 工場勤務の非正規社員がなかなか確保できず 正社員の残業がやや増加傾向 食料品 人手不足を背景に 正社員についてもやや確保しずらい状況 ホームセンター 正社員等がやや不足ぎみで 特に映像クリエーターが不足 業界では優秀なクリエーターが競合に引き抜かれることもある 情報サーヒ ス 派遣する人材の確保が困難となってきており 時給の見直し等を行っている 労働者派遣業 正社員 非正規社員ともに不足 特にトラック運転手や物流センターでの仕分け業務などの労務者などが確保しずらい状況 物流 < 過剰感あり > 全体的に分譲マンション戸数が減となり 営業社員が不要となるため 営業社員の他部門への異動が増えると思われる 不動産 熊本地震による大量の宿泊キャンセルが発生したことから 非正規社員が過剰となっている 宿泊 6

8 消費 ~ 弱い動き ~ ( 前回調査 : 緩やかに持ち直している ) 百貨店 スーパーでは 熊本地震の影響により 来客者数が減少し インバウンドも減少した また 株安 円高を背景に高額商品の売上が低迷するなど 動きが鈍化 観光レジャーは 海外はテロ事件等で低調であり 国内も熊本地震による予約キャンセルなどで低下 家電販売は 洗濯機 空気清浄機 除湿器など高機能な生活家電が好調のほか 熊本地震で損傷した家電の買い換え需要もあり増加 自動車販売は 一部で新型車効果がみられるものの 株安 円高などのマイナス要因もあり消費マインドは横ばい傾向 住宅関連は 都市部のマンション需要は堅調に推移しているほか 戸建においてもマイナス金利導入を機に動きが出ている 総じて 消費は 熊本地震の影響で 特に百貨店 スーパー 観光レジャーなどで弱い動きとなっている 参考指標 九州の消費関連データ 参考 ヒアリング結果 客数 客単価 購入件数 消費マイント 見通し % 百貨店 スーパー販売額の前年同月比 3 か月移動平均の推移 [ 全店 ] 販売額合計百貨店のみスーパーのみ H25 H26 H27 H28 H28 年 5 月の前年同月比 3 か月移動平均は 2 か月連続で前年を下回った 出所 九州経済産業局 沖縄を含む 3 か月移動平均とは前年比の動きを 3 か月単位でならしたもの 消費動向ヒアリング結果 ( 有効回答企業数 24 社 ) 販売額合計 2.8% 百貨店のみ 6.9% スーパーのみ 0.8% 増加 やや増加 ( 上向き やや上向き ) 不変やや減少 減少 ( やや低迷 低迷 ) H % 30.8% 30.8% H % 30.4% 56.5% H % 40.0% 20.0% H % 34.8% 34.8% H % 62.5% 20.8% H % 38.1% 38.1% H % 32.0% 24.0% H % 37.5% 41.7% H % 66.7% 7.4% H % 41.7% 12.5% 乗用車登録 届出台数の前年同月比推移前 20.0 H % 年 H % 同 10.0 月 0.0 比( 10.0 %) H25 H26 H27 H28 比(20.0 月 10.0 前 10.0 旅行取扱高の前年同月比推移 年 同 0.0 %) H25 H26 H27 H28 H28 年 5 月は 乗用車登録 届出台数は17か月連続 旅行取扱高は2か月連続前年同月比マイナス 家電販売は3か月ぶりの前年同月比プラス ( 出所 ) 自動車販売店協会 九州運輸局 九州経済産業局他 H % H % 比(%)100.0 家電販売額の前年同月比推移 H % 前 H % 年同月 H25 H26 H27 H28 7

9 足下の消費に関する主な企業コメント ( 増加 やや増加 は 変わらない は やや減少 減少 は ) 流通 外食事業が引き続き好調 特に医薬販売は免税対応も行うなどインバウンド需要の取り込みに成功し好調 運輸 不動産他 食材納入先の高級系のレストラン ファーストフードは引き続き好調であり 全体的に消費マインドはやや上向きと認識 物流 マイナス金利発表以降 来客数が増加 質の高い住宅の販売に特化した結果 高価格商品が増加 不動産 熊本県内での店舗では地震関連の需要がみられるが 全体的には消費の力強さ戻っておらず 消費マインドは変化なし ホームセンター 客数は若干減少しているが 商品単価は上がっているため 全体的にみれば消費マインドは変わらず 卸小売 宿泊客が少なくなっている関係で 客単価 購買点数も減少傾向 娯楽 商業施設の改装効果等もあり 来客数がやや増加 運輸 不動産他 熊本地震の影響は一時的と予想 九州新幹線のダイヤが元に戻っていないので 鹿児島からの来客は減少 不動産投資信託 低燃費のハイブリッド車は引き続き好調を維持するものの それ以外は動きが鈍く 消費マインドは横ばい傾向 自動車販売 飲食店における客単価 消費マインドはほとんど変わらない状況 食料品 熊本地震の影響で来客数はやや減少 不要不急の消費を控える傾向は継続しており 衣料品も低迷が続いている 百貨店 ターゲットを絞った催事の売上は好調だが 平時の宝飾 時計などの販売が減少となるなど消費マインドはやや低下 百貨店 熊本地震の影響でインバウンド売上が減少 株安 円高により高額商品が低迷 百貨店 熊本地震の影響で外出が控えられたこともあり GW 期間中もガソリンの販売量が伸びなかった 燃料小売 熊本地震の影響で自粛ムードが広がっているほか 高額商品よりも単価が安いものを購入する動きがみられる 運輸 宿泊他 熊本地震の影響による消費マインドの低下に加え 6 月は 観光補助待ちの関係で来客数の減少 販売が低下 旅行 先行きの消費に関する主な企業コメント ( 上向き やや上向き は 変わらない は やや下向き 下向き は ) 今年 気温が上がるようであれば 飲料を中心に売上げもやや上向きになる見通し コンヒ ニエンスストア 熊本地震の復興需要等により少し上向いてくるのでは 燃料小売 マイナス金利が続くのであれば消費マインドは上向くと思う 不動産 熊本地震の観光支援策など各種支援策が決定し 商品に反映されれば 消費は上向く見込み 旅行 九州と韓国間のフライトが増便され回復が見込まれるほか 日韓の交流事業の再開など明るい動きがみられる 旅行 燃油サーチャージも引き続きゼロとなることもあって 消費にプラスの影響があると思われる 旅行 県外への旅行商品等のセールスの取組が効を奏すと認識 運輸 宿泊他 地震対策の旅行クーポンなどの支援策に加え 夏休みシーズンを迎えることからやや上向きとなる見込み 宿泊 足元では消費マインドが低迷しているが 今後 改装などの販促活動を予定しており 全体的には変わらない状況を予想 百貨店 インバウンド需要が継続する見込みのため 先行きの消費は好調を維持 不動産投資信託 業況的には良い水準が継続している状態であり 今後も当面この状態が継続する見込み 物流 高止まりしているマンションの価格は徐々に下がり 新たな購買層が出現することが見込まれるため 消費は変わらないと予想 不動産 人気車種は動きがみられるものの 足元では 株安 円高などのマイナス要因もあり 当面は横ばい傾向と想定 自動車販売 世界経済への不安感から節約志向が高まっていくことで 今後 個人消費はやや低迷するのではと心配している スーハ ー 全体的にみれば個人消費が上向く要因もなく やや低迷することを見込んでいる ホームセンター 個人消費の伸び悩み 熊本地震の影響によるインバウンド低迷 運輸 不動産他 8

10 参考 1 景況感 先行き 足下の景況感に関する主な企業コメント ( 改善 やや改善 は 変わらない は やや悪化 悪化 は ) 新型車の生産もスタートし 業況が良い状況 輸送機械 原油価格が上昇していることで 在庫として抱えている原材料の評価益も発生し 業況的には良い状況 プラスチック製品 食料品などの販売強化や通路幅拡大による買い回りの向上などで客単価が上昇したほか コストの削減などで業況改善 スーパー 熊本地震で被災した店舗も早期に復旧し 復旧支援者等の利用で売上増 また 季節的にもアイスなどの売上げが伸長 コンヒ ニエンスストア 製造業への派遣等は 引き続き自動車関連を中心に好調に推移しており 前年比 前期比ともに良い状況 労働者派遣業 熊本地震で製造装置が止まるなど影響はあったが 損傷などはなく ゴールデンウィークに挽回生産を実施した 電子部品 デバイス 熊本地震の影響で売上 入店客数ともに低迷していたが ゴールデンウィーク頃からやや持ち直しの動きがみられる 百貨店 熊本地震の影響で建設工事が遅延 その一方 被災した元施工案件の復旧業務が増加し フル操業の状態が続いている 建設 火力発電所 化学プラント等用途の煉瓦は 顧客がリサイクルで対応する傾向があり 新品の売上げが増えない 窯業 土石 原油価格が上昇しているが 周辺のサーヒ ス ステーション ( 給油所 ) との価格競争もあり 販売価格を上げられず粗利が減少 燃料小売 前年はマイナンバーにかかる業務が特需的に発生したが 今年はそのような特需もなく若干売上が減少 情報サービス 3 月末までの売上は前年比 110% の状況であったが 熊本地震で宿泊や受注キャンセル等で業況悪化 運輸 宿泊他 熊本地震の影響で テーマパーク 直営ホテルに大量の予約キャンセルが発生 娯楽 先行き (7-9 月期 ) に関する主な企業コメント ( 改善 やや改善 は 変わらない は やや悪化 悪化 は ) 28 年下期に新製品となるAV 機器を生産 販売するため 業況は好転見込み 電気機械 蛍光体材料やセラミックボールベアリングは引き続き好調 パワー半導体材料は不透明感があるものの生産増加を予定 化学 自動車用途や電力 住設用途の金属製品の受注が増加見込み また 鉄道用途の金属製品も増産要請がある状況 金属製品 スマートフォン向け半導体部品について 来期以降 緩やかに回復してくることを期待 窯業土石 7-9 月期は お中元 お盆需要などの季節要因で売上げが増加することを想定 飲料 熊本地震の影響も薄れてきており インバウンド売上も回復傾向である 百貨店 熊本地震で防災用品等などの売上が堅調であるほか エコホ イント制度 (2009 年 ) で購入した家電の買い換え需要に期待 ディスカウントストア 白物家電は安定した需要があり AV 関連商品はオリンピック需要が見込まれるため 多少上昇すると考える 卸小売 国内の用紙需要が減る中 足元では円高による輸入原燃料価格が低下する一方 価格引き下げ圧力も強く 厳しい環境 紙 パルプ 住宅設備機器は リフォーム需要が堅調な国内に加え 海外市場も好調に推移しており 今後も横ばいの見込み 窯業 土石 医療機器は良い状態が続き 包装資材は養殖魚 畜産用を中心にやや鈍化する見込み 結果 前年比並に落ち着くと予想 フ ラスチック製品 工事受注高 ( 配電線工事 屋内線工事 空調管工事 ) が高水準で推移しており引き続き好調を維持できる見込み 設備工事 春夏物衣料が動きが鈍く 7 月中旬からのクリアランスセールで売れたとしても収益面では大幅なプラスは期待できない 百貨店 自動車の燃費表示問題や 消費税率引上げの再延期で駆け込み需要も発生せず 見通しは不透明となった 輸送機械 足元では円高が進んでおり カップ麺などの輸出へのマイナスの影響を懸念している 食料品 熊本県の店舗等では建物の補修関係の需要増が見込まれるが 全体的には消費の強さがあまりみられず 業況悪化を懸念 ホームセンター 旅行は京阪神方面は横ばい 東京方面はテーマハ ークの周年記念イベント前に熊本地震が発生し周知不足で苦戦を予想 旅行 9

11 参考 2 経営課題等 ~ 円高 中国経済減速 人材確保 育成など ~ 年初以来の円高については 為替差損の発生や受注競争力低下 消費マインドの低下懸念といった影響が聞かれた 原油高については 製造業 非製造業ともに現時点では特に大きな影響はみられなかった 中国経済の減速については 中国産の安価な製品等との競争激化 市況低下のほか 中国向けの設備需要の停滞の声が聞かれた その他の経営課題としては 新規事業といった攻めの動きがある一方 内外の競争激化を背景にコスト削減や合理化への取り組み 人材不足を背景に人材確保 育成などを経営課題に掲げる声が聞かれた また 消費の多様化やコト消費への転換が進む中 商品の提案力や情報発信力の強化を課題とする声も聞かれた (1) 円高の影響 ( プラスの影響 は 影響なし 不明 は マイナスの影響 は ) 海外工場で生産した製品や原材料を輸入しているので 円高により収益面ではプラスに寄与 電子部品 デバイス 紙 パルプ 円高の影響は特になし 化学 スーハ ー ホームセンター 製品が重量物のため地産地消で取り組んでおり 為替変動の影響は少ない 但し 海外利益を円換算する際に差損が発生 窯業土石 円高になることで 海外での受注競争力が低下したほか 為替差損も発生 電気機械 フ ラスチック製品 円高による消費マインドの低下を懸念 百貨店 宿泊 (2) 原油高 在庫として抱えている原材料の評価益が発生し 業況改善に寄与 フ ラスチック製品 原油高の影響は特になし 化学 食料品 飲料 スーハ ー ホームセンター (3) 中国経済減速の影響 環境保全機器に関しては 中国からの強い需要が継続 はん用機械 中国国内需要の縮小により 輸出圧力が高まり国外需要の減少と販売マージンの縮小が続いている 鉄鋼 景気減速と鉄鋼過剰生産もあり 電炉用電極材料の需要は落ち込んだまま 石油製品 石炭製品 中国経済の景気減速により中国での設備投資 ( 特に液晶分野 ) が停滞気味 生産用機械 (4) その他の経営課題 新製品の開発 投入 新規事業の拡大 化学 電子部品 デバイス 窯業 土石 燃料小売 労働者派遣業 運輸 不動産他 外注化から内製化による収益構造の改善 金属製品 電気機械 不動産 本業回帰によるスリム化 ロボットやグループ内資源の活用による経営効率化 はん用機械 建設 金属製品 スーハ ー 老朽化した生産設備の更新 増強 食料品 同じ企業ク ルーフ における各生産工場間の競争激化 輸送機械 海外競合製品との競争激化 フ ラスチック製品 電気機械 技術承継 後継者など人材確保 人材育成 人材定着 金属製品 はん用機械 コンヒ ニエンスストア 情報サービス 労働者派遣業 輸送 宿泊他 物流 設備工事 商品の品揃え 商品の提案力 情報発信力の強化 百貨店 テ ィスカウントストア 卸小売 情報サーヒ ス インターネット経由での外販促進 飲料 消費者のモノ消費からコト消費への転換への対応 スーハ ー 10