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1 やまがたの和牛増頭に関する事例集 平成 23 年 3 月 やまがたの和牛増頭戦略協議会 ( 事務局山形県農林水産部畜産課 )

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3 はじめに 本県の和牛繁殖雌牛は 平成 17 年まで減少傾向にあり 平成 18 年からは増加に転じましたが 今後とも安定的に素牛 ( 子牛 ) を確保することが課題となっています 総称 山形牛 の肥育素牛は その約 8 割が宮城県 岩手県等の県外から導入されている状況です 肥育素牛の自県産での確保については 他県からの導入に比べ 気候風土の変動が少ないことやストレス負荷軽減 事故率低減が期待されるため 素牛の県内生産拡大を図ることが重要です 一方 県産種雄牛 安秀 165 北景茂 平忠勝 等の産子が枝肉として優秀な成績をおさめていることなどから 評価が高まっているところです このような中 総称 山形牛 というブランド力を強化するためには 繁殖雌牛を増頭し 平忠勝 など優良な県産種雄牛との交配を行い 肉質の良い 山形生まれ 山形育ち の山形牛の生産拡大が必要です 肉用牛頭数の推移 ( 畜産統計各年 2 月 1 日 ) H17 H18 H19 H20 H21 H22 全国繁殖雌牛頭数 千頭 623 千頭 621 千頭 635 千頭 667 千頭 681 千頭 684 山形県繁殖雌牛 頭 4,330 頭 4,560 頭 4,790 頭 5,270 頭 5,590 頭 5,710 肥育牛 31,770 31,640 33,610 34,530 35,310 36,290 合計 36,100 36,200 38,400 39,800 40,900 42,000 今回 県内各地域で繁殖牛経営をされている方々の事例紹介及び繁殖雌牛に関する飼料給与研究成果の冊子を作成しましたので 新たに繁殖雌牛の飼養や和牛増頭を検討しておられる方などの今後の経営に参考としていただきたいと思います 1

4 和牛一貫経営の事例 村山地域 村山市 板垣誠さん 経営概要 繁殖牛 10 頭 ( 成牛 9 頭 育成牛 1 頭 ) 肥育牛 50 頭 水 田 3.2 ha 飼料作物 0.6 ha 稲わら収集面積 8.2 ha 村山市名取 : 西郷畜産団地の構成員 ( 現在代表 ) 労働力奥さん ( ふじ子さん ) と 2 人 堆肥処理作業は団地内で共同 ( 西郷畜産団地堆肥生産組合組合長 ) 年間子牛生産頭数 9 頭 年間子牛導入頭数 ( 繁殖素牛 0.5 頭 肥育素牛 16 頭 ) 繁殖牛の更新頭数 1 頭 飼養管理 西郷畜産団地 D 棟 堆肥処理 施設 共 同 C 棟 B 棟 A 棟 2 板垣誠さん利用畜舎

5 繁殖牛について 初産分娩月齢平均分娩間隔平均産次飼料給与のポイント衛生対策のポイント 23ヶ月 12.5ヶ月現在の繁殖牛 :5 産繁殖牛 1 頭の生涯産次平均 :9 産繁殖牛の正常な発情回帰のため セレン含有飼料 ( プレミックス ) を給与 ( 分娩前 2W~ 次回種付けまで ) 子牛の下痢対策には特に気を使っている ( ワクチン接種や下痢防止製剤の給与 ) 人工授精の方法 授精は 家畜診療所の獣医師に依頼 交配する種雄牛については 県や事業団の種雄牛を血統を考慮して選定 自家保留する育成牛は 親牛の産子の枝肉成績や 本牛の発育の状態を見て残すかどうか決める 育成に気をつけているところ 特に子牛の段階での疾病や下痢には気を使っている 寒い時期の産子については 電気ヒーターで保温するとともに 必要な場合は子牛用のベストを着用 疾病対策 ( ワクチン ) や下痢防止製剤の使用など予防的措置を講じている 今後の経営の方向性 労働力から考えて 今のバランス ( 繁殖牛 10 頭 肥育牛 50 頭 ) で継続していきたい 水田放牧なども取り入れられるかどうか検討してみたい 3

6 和牛繁殖牛経営の事例 最上地域 真室川町 遠田晃広さん 経営概要繁殖牛 9 頭育成牛 33 頭 平成 23 年度計画 繁殖牛 50 頭 水 田 5ha 飼料作物 草地 4ha 稲 SGS 1ha 稲わら 収集面積 4ha( 杭掛け1ha ラップ3ha) 労働力 3 人 年間子牛出荷目標 45 頭繁殖向けの子牛頭数目標 2 頭 ( 当面 ) 繁殖牛の更新廃用牛 ( 平成 23 年 )1 頭予定購入牛 ( 平成 23 年 )9 頭予定以外は自家保留で更新 飼育管理の方法 牛舎などの配置図 水田放牧予定 堆肥舎 牛舎 4

7 繁殖技術に気をつけているところ 初産分娩月齢平均分娩間隔平均産次 種付け 13~14 か月 初産月齢 24 か月 12.8 か月 4.4 産 飼料給与のポイント 衛生対策のポイント 飼料コスト削減のため 濃厚飼料代替で稲 SGS 給与 ( 受胎後 ) 牛舎周囲に石灰散布 出入り記録 野鳥等侵入防止実施 人工授精の方法 JAの授精師に依頼しているが 自前でも実施 (JA 授精師に付いて修行中 ) 種雄牛の選定の考え方母牛 ( 育成牛 ) の血統をみて 種雄牛交配の組合せを検討 また 育種価や母牛の成績 ( 連産性など ) もみて判断 県の種雄牛 ( 平忠勝 ) を活用している 育成に気をつけているところ 下痢など衛生対策のポイントなるべく衛生的にして環境を良くしている また こまめな観察を実施 子牛販売月齢 280~290 日齢 (9か月齢を目標) 飼料給与のポイント粗飼料主体で給与 また 濃厚飼料代替で稲 SGSも ( 最高で1kg/ 日 ) 給与 今後の経営の方向性 繁殖成績を良くして (1 年 1 産 ) 子牛を順調に育て 子牛を高く売りたい 5

8 和牛繁殖牛経営の事例 置賜地域 川西町玉庭 玉田義信さん 経営概要繁殖牛 23 頭 育成牛 2 頭 平成 18 年度から新規参入 水田 4ha 飼料作物 草地 0.6ha 稲 WCS 2ha 稲わら収集面積 4ha 労働力 2.5 人 年間子牛出荷目標 21 頭繁殖向けの子牛頭数目標 2 頭繁殖牛の更新廃用牛平均 2 頭購入牛平均 0 頭 ( 基本的に自家保留で雌牛増頭 ) 畜産団地で連携した経営を実践 黒べこの郷粗飼料 和牛生産組合の一員として 平成 19 年 4 月 国の交付金事業を受け玉庭放牧場地内に牛舎整備 繁殖と肥育で構成する新たな 米沢牛 生産基地として生産拡大が期待されている < 黒べこの郷粗飼料 和牛生産組合 > 繁殖農家 2 戸 肥育農家 2 戸 一貫農家 1 戸で構成 牧草収穫作業の共同化によるコスト低減を図り 良質自給飼料の確保に努め生産基盤の確立を目指している 隣接地に たまにわ堆肥センター があり 運営主体 農事組合法人ランピード玉庭 の構成員として 耕畜連携による資源循環型農業の促進と地域環境保全を実践している 6

9 繁殖技術に気をつけているところ 初産分娩月齢 種付け14か月 初産月齢 24か月 平均分娩間隔 1 年 1 産割合 60% 強 (12.5か月) 平均産次 4 産 飼料給与のポイント 稲 WCSをメインに給与 雌牛の過肥に留意 衛生対策のポイント 伝染病の防疫活動を組合全体で実施 人工授精の方法すべてJAの授精師に依頼種雄牛の選定の考え方 増体性を考慮して安福久 百合茂 勝忠平の雌子牛は体型を見て基本的に保留を検討 ただし 最近は 但馬 但馬 になるような米沢牛の素牛生産が重要と実感している メスが好まれる置賜市場での去勢対応が課題と考えている 育成に気をつけているところ 下痢など衛生対策のポイント普段の観察が一番重要 ちょっとでもおかしいと思ったら体温計で測定子牛販売月齢去勢 240~300 日 めす300 日以内子牛市場の毎月開催を望んでいる 飼料給与のポイント稲わらなども入れた自家製 TMRを給与 スターターで第 1 胃を育てること (3ヶ月) 個体差があるのでフレキシブルな対応に心がけている 今後の経営の方向性 繁殖雌牛がそろってきた 子牛市場でもそれなりに高く評価されてきているようなので これからも市場性の高い子牛を生産できるよう 繁殖雌牛 30 頭を目指して頑張っていきたい 7

10 和牛繁殖牛経営の事例 庄内地域 酒田市 ( 旧松山町 ) 石名坂 佐藤隆寿さん 経営概要乳肉複合経営和牛繁殖牛 35 頭 育成牛 5 頭 酪農搾乳牛 25 頭 育成牛 3 頭水田 4.4ha+ 転作田 ( 牧草 )1ha 飼料作物 河川敷草地 12ha 労働力 2 人 ( 家族 ) 年齢 66 歳 年間子牛出荷目標 30 頭 繁殖向けの子牛頭数目標 3 頭 繁殖牛の更新 廃用牛平均 3 頭 購入牛平均 1.5 頭 経営の特徴 昭和 52 年に酪農をはじめる 平成元年に県のET 事業を活用するため採卵用の和牛繁殖牛を導入 自分の乳牛へET 卵を移植することで和牛繁殖牛を増頭した 子牛発育の良さに定評があり H22 年に庄内子牛市場へ上場した31 頭の一日増体重平均は 1.17kg であった 子牛販売価格も常に市場平均以上で取引されている 粗飼料は近隣の最上川河川敷の草地を利用するとともに 地元コントラクターから稲 WCSを購入しながら飼料費の低減を図っている 通常は奥様と2 人での作業だが 子牛市場開催時には息子さん二人 ( 宮城県 神奈川県在住 ) が 毎回お手伝いに来る!! 飼育管理の方法 牛舎配置図和牛繁殖牛舎 (H17 県単事業利用 ) 敷料用ハウス 堆肥舎 WCS ロール置き場 ( 購入 ) 和牛繁殖牛舎 子牛育成用ハウス牛舎 乳牛舎 集乳施設 事務所 8

11 繁殖技術で気を付けているところ 初産分娩月齢 27か月程度平均分娩間隔 14か月平均産次 8.5 産ここ 1 年ほど育成牛の種止まりが悪くなっている 分娩間隔についてもまだまだ改善の必要性があるので 母牛のコンディション作りや衛生対策について今後も勉強したい 人工授精の方法種付け 血統の選定等について すべて同地区内の人工授精師に相談している 種雄牛選定の考え方市場出荷向け 発育の良い血統を選択している 自家保留向け 現在 気高系が半数を占めているため 他系統を中心に交配している 育成に気を付けているところ 下痢など衛生対策のポイント分娩後なるべく早急に 初乳製剤を必ず給与している 以前は下痢に悩まされたが 給与を始めてから子牛が治療を受けることがほとんど無くなった 初期費用はかかるが トータルの生産コストは下がっている また 全く虚弱な子牛に対しては 人工哺乳を行うこともある 飼料給与のポイント発育が良くなるよう 子牛用の配合飼料はすべて乳牛用を利用している ( 肉牛用よりTDNが5% 高い ) 粗飼料 配合飼料とも ほぼ飽食に近い量を給与 子牛をこまめに観察しながら食べ残さないような量に調整している 子牛販売月齢ほとんどの子牛は8~9か月齢で市場出荷可能 今後の経営の方向性 年齢 体力を考え 和牛繁殖へ完全移行していく予定 5 年後を目途に繁殖牛 50 頭規模の経営を目指す ( 規模としては現在の複合経営と同程度 ) 9

12 真室川町飼料用米生産利活用推進協議会 による稲ソフトグレーンサイレージ (SGS) の取組み事例 取組の概要 対象畜種 : 牛 協議会構成員畜産農家 耕種農家 真室川町農業協同組合 真室川町山形県農業総合研究センター畜産試験場山形県最上総合支庁産業経済部農業技術普及課 飼料用米生産面積 : 6.62ha 供試品種 :( 品種名 ) べこあおば 0.87ha ( 品種名 ) べこごのみ 1.90ha その他主食用品種 3.85ha 取組内容 1 飼料用米の流通 保管 調製に係る実証調査 膨軟化サイレージ 調製 JA 真室川町カントリーエレベーター 0.5t 山形県真室川町 フレコンバック 供給先 真室川町内畜産農家 1 膨軟化処理 2 製品梱包 3 掃除機で脱気 主食用米との区分を図るため 生産者は組織に限定した栽培 収穫物はカントリーエレベーターに全量集荷 JA 真室川町カントリーエレベーターにおいて 膨軟化サイレージの加工を行った 10

13 2 飼料用米の給与による家畜 畜産物への影響調査 ( 畜産物の成分分析を含む ) 試験設計 : 肥育牛への給与試験は 肥育前期時に配合飼料に 5% ほど混ぜて給与した 繁殖牛では 分娩後泌乳期における給与と発情回帰への悪影響がないか 分娩後の繁殖牛に給与した 給与量は 配合飼料の 20%~40% を代替して給与した 酪農家では 搾乳牛への給与で 搾乳牛へ悪影響がないかを調査した 調査結果 : 給与牛への影響 嗜好性に優れ 飼料価値の高い自給飼料であることが わかった 給与の注意点は 発酵初期にアルコール臭が強く このときに開封すると空気中で変異しやすく アルコールが有害なアセトンに変化することがわかった この為 給与する際は 2 ヶ月以上おいてから給与を始めると 乳酸が増加し 変敗を抑制することができた TMR 給与では牛の摂取量が良くなり 製造後時間のたった TMR の嗜好性が悪くならない効果があった 3 飼料用米を利用した畜産物の普及活動 飼料用米解説のパンフレット作成 牛肉産直会場で使用する飼料用米解説パネルの作成 11

14 取組によってわかったこと 1 調製 保管 流通について 次のことがわかりました 膨軟化処理について 大きな問題もなく処理することができた また カントリーエレベーター本体のプラントは使用しない為 異品種混入の問題もなく 新規需要米の収穫確認も容易にできた 1 日の処理量が 1ha 程度なので生籾の貯蔵が必要 先にサイレージ梱包するか サイロ等の検討が必要 夏場は 2 日位で変敗するので TMR 調整し効率的な給与方法が必要 調製 加工流通経費ではもう少しコストダウンを図りたい (1kg/15 円程度 ) 物流コストをかけず地域内で取組めれば エネルギー単収の高い低コスト自給飼料ができる TMR にすると米粉が粗飼料にまぶれておいしく食べれるよ 香りがとてもいいんだ! 流通形状のイネ SGS 2 家畜 畜産物への影響について 次のことがわかりました 飼料価値を測定する給与試験をしていないが 推定の TDN を策定している (DM 中 70~75%) 酪農家では 給与している牛群のボディーコンディションが良い為 数値以上の栄養価があるのではないかと考えている 実際給与して 繁殖 肉用牛ともに悪影響はなく 配合飼料の代替として十分な飼料価値があることを確認した TMR 給与では 飼料の摂取量が増え 夏場の摂取量低下を防ぐ効果を期待している 稲 SGS の TMR は 調整後時間がたっても嗜好性が落ちないという効果も現れている 今後栄養価値の測定が必要とされる 肉用繁殖牛 肥育和牛 搾乳牛で試験給与しているが 嗜好性がよく良好に飼育されている 12

15 3 普及活動について 次のことがわかりました 組合員への反響が大きく 認識が広まりました 飼料用米を給与するという取組の意義 ( 国産飼料であることや 水田の維持ができること等 ) から 食味 ( おいしいとの評価 ) に至る 全体の流れについても 非常に高い関心を得ています 畜産農家においても飼料高騰といった厳しい情勢に直面しておりましたが これを転機と考え 前向きにこれに立ち向かう意欲が生まれた 昨年で 47 回を迎えた真室川町畜産共進会 町内産トップグレード和牛肉 (BMSNo12) の直売 4 今後の飼料用米の取組予定などについて 全国的に事例のない取組であったことから 走りながらの検証となったが 関係機関のサポートで成功することが出来た 出来上った製品は 水田の保全機能と日本の新しい畜産生産基盤の変革を秘めた飼料となった 今後も地域内での自給濃厚飼料の生産 耕畜連携の取り組みで 畜産物のブランド化など地場産業への波及に期待したい 13

16 黒毛和種肥育牛へのカロテン調整飼料イネ WCS 給与技術山形県農業総合研究センター畜産試験場 研究のねらい 黒毛和種肥育牛に対し 稲わらの替わりとして出穂期から積算気温 1400 度 70 日以降に収穫調製した飼料稲ホールクロップサイレージを給与し 稲わらと同等な高品質牛肉生産が出来ることを明らかにした 研究の成果 1 飼料稲ホールクロップサイレージを給与した牛の発育成績および枝肉成績は 通常の稲わら給与牛と同等で優れていた ( 表 1 写真 3) 2 肥育期間における血液中ビタミンAの含量は稲わら給与牛とほぼ同様に推移した ( 図 1) IU/dl 160 表 1 枝肉成績場区分所 遊佐 畜試 尾花沢 性別 出荷月齢 ( ヵ月 ) 1 日当リ増体重 (kg) 枝肉重量 (kg) 脂肪交雑 B.M.S. ロース芯面積 (cm 2 ) ハ ラ厚 (cm) 乾燥稲わら 去勢 3 頭メス1 頭 A5:3 頭 A4:1 頭 飼料イネWCS 去勢 3 頭メス1 頭 A5:3 頭 A4:1 頭 飼料イネWCS 去勢 4 頭 A4:3 頭 A3:1 頭 1 参考 去勢 等級以上 47% 乾燥稲わら メス6 頭 A5:1 頭 A4:2 頭 A3:3 頭 飼料イネWCS メス6 頭 A5:2 頭 A4:3 頭 A3:1 頭 1: 畜試 WCS 給与区と同じ父牛 平安菊 産子の県内枝肉成績 ( 去勢 合計 62 頭の平均 ) 格付 慣行 ( 去勢主体 ) WCS( 去勢主体 ) WCS( 去勢 ) 慣行 ( メス ) WCS( メス ) 肥育前期肥育中期肥育後期 月齢 図 1 血液中ビタミン A 濃度の推移 黄熟期収穫 (9 月上旬 ) 完熟期収穫 (10 月上旬 ) 写真 1 飼料稲の時期別比較 活用上の留意事項 写真 3 飼料稲給与牛のロース断面 給与飼料稲の β- カロテン含量の事前分析と血中ビタミン A 含量の把握 問い合わせ先 : 畜産試験場飼養管理科

17 肥育牛への飼料用米給与が発育と肉質に及ぼす影響 山形県農業総合研究センター畜産試験場 研究のねらい 黒毛和種肥育牛に対する飼料用米 ( 粉砕玄米 ) のへ肥育全期間にわたる給与が 発育および肉質に及ぼす影響を明らかにする 試験として 場内試験では去勢牛を対象にウルチ米およびモチ米を濃厚飼料の 25% 代替 また農家試験では雌牛を対象にモチ米を 15% 代替して給与し その影響について検討する 研究の成果飼料用米 ( ウルチ米およびモチ米の粉砕玄米 ) を黒毛和種肥育牛に対し肥育全期間にわたり濃厚飼料の 25% または 15% を代替給与した場合 発育成績および枝肉成績は一般濃厚飼料を給与した場合と同等であり 高品質な牛肉生産が可能である 体重 kg 体重 kg 慣行ウルチ米モチ米 慣行 モチ米 月齢 月齢 活用上の留意事項 場内試験 農家試験 場内試験 図 1 体重の推移 農家試験 表 1 発育成績および枝肉成績 場内試験 農家試験 慣行 ウルチ米 モチ米 慣行 モチ米 発育成績肥育日数 日 増体重 kg D G kg/ 日 飼料摂取量 kg 5,166 4,925 4,821 4,598 4,418 飼料要求率 枝肉成績枝肉重量 kg ロース芯 cm バラ厚 cm 皮下脂肪 cm BMS (6.5) (6.8) (6.5) BCS しまり BFS ) 飼料摂取量 飼料要求率は濃厚飼料のみで各区の1 頭当たり平均値 2) BMSの ( ) 内は父牛の育種価による補正 飼料用米は 主にとうもろこしや大麦などの穀類飼料の代替として給与する 粉砕処理した飼料用米は 第一胃内での消化速度が比較的速いので 多給する場合はルーメンアシドーシスに留意する 問い合わせ先 : 畜産試験場飼養管理科

18 畜産試験場で行っている和牛子牛飼養管理方法 山形県農業総合研究センター畜産試験場 管理のねらい 母牛の分娩間隔短縮と子牛の順調な発育を目的に人工哺乳方法による哺育育成を実施 飼養管理方法 1. 出生後の管理 : ただちに初乳製剤 1 袋給与 その後 1 日間親牛につける その後カーフハッチに移動し 3 日間バケツによる人手哺乳 5 日目に哺乳ロボットへ 2. 哺乳量 : 最高 7 リットル ( ミルク量 1050g) 3. 離乳時期 : 生後 75 日を基本とする 離乳方法は 46 日目から徐々に減らしていき 61 日目で 2 リットルまで減らす 以降 2 リットル給与し 75 日齢でミルクを切る 自動ほ乳機を使用した人工哺乳プログラム例 1 日給与量濃度飼育場所日齢日数回数 ( リットル当り給与量 ( 代用乳量 ) ( リットル ) 代用乳量 ) 母牛 1 ~ 1 1 初乳製剤 1 袋 母乳カーフハッチ ( 人手ほ乳 ) 2 ~ ~ 哺乳ロボ 16 ~ ~ ~ 生後 75 日離乳 リットル ミルク給与量 給与量 0 日齢 育成管理 (2 ヵ月半 ~9 ヵ月 ) 目標給与量 (kg) 生後月齢 日齢 人工乳 ( モーレット ) 繁殖配合 チモシー乾草 ( 二番草 ) 生菌剤 標準体重 (kg) 標準体重メス (kg) 75 日齢 g 20g 離乳後 7 日 g 20g 3ヶ月 g ヶ月 g ヶ月 g ヶ月 g ヶ月 g ヶ月 g ヶ月 g 活用上の留意事項 オスは5~6ヵ月齢で去勢 メスは4ヵ月齢で角焼き 稲わら徐々に混入 ほ乳装置へしっかりなれたか確認 装置の定期的なメンテナンス( ほ乳量の確認など ) の実施 飼料給与を増すときや 変更するときはゆるやかに行う 問い合わせ先 : 畜産試験場飼養管理科

19 畜産試験場における肉用種雄牛の繋留状況一覧 区分名号産地生年月日年齢父母の父母の祖父 平成 23 年 2 月 24 日現在備考 安秀 165 新庄市 平成 9 年 2 月 25 日 14 才 安福 165の9 紋次郎 安美金 北景茂 山形市 平成 9 年 10 月 28 日 13 才 4ヶ月 北国 7の8 景藤 茂重波 県有種雄牛 平安菊 真室川町 平成 12 年 6 月 20 日 10 才 8ヶ月 平茂勝 安福 田菊 H22.1 月廃用 徳次郎 新庄市 平成 14 年 1 月 1 日 9 才 1ヶ月 茂重桜 紋次郎 茂重波 直検 DG 1.16 現検終了 H19 平忠勝 金山町 平成 14 年 11 月 16 日 8 才 3ヶ月 平茂勝 紋次郎 忠福 直検 DG 1.30 現検終了 H19 景勝 21 米沢市平成 16 年 5 月 29 日 6 才 8ヶ月平茂勝景藤茂重波 直検 DG 0.97 現検終了 H21 北景茂 の異父兄弟 17 候補種雄牛 千代勝平金山町平成 17 年 2 月 20 日 6 才平茂勝茂勝北国 7の8 茂秀 165 金山町平成 18 年 4 月 4 日 4 才 10ヶ月安秀 165 茂勝北国 7の8 佐貴勝飯豊町平成 19 年 6 月 19 日 3 才 8ヶ月安茂勝安平福茂 貴福久 真室川町 平成 19 年 12 月 19 日 3 才 2ヶ月 安福久 平茂勝 神高福 秀糸波 鶴岡市 ( 櫛引 ) 平成 20 年 9 月 3 日 2 才 5ヶ月 安秀 165 茂糸波 安平 直検 DG 0.94 現検終了 H22 母牛 BMS 育種価県内第 2 位直検 DG 0.65 現検終了 H23 千代勝平 の異父兄弟 直検 DG 1.39 現検終了 H24 母牛 BMS 育種価県内第 3 位直検 DG 1.25 H21.10~12 交配母牛 BMS 育種価県内第 4 位 直検 DG 1.04 H22.5~7 交配母牛 BMS 育種価県内第 148 位

20 やまがたの和牛増頭戦略協議会 構成機関 団体山形県農業協同組合中央会農業農政部全国農業協同組合連合会山形県本部畜産部山形県農業共済組合連合会家畜部山形県家畜商業協同組合社団法人山形県畜産協会全国和牛登録協会山形県支部市町村代表 ( 尾花沢市農林課 ) 市町村代表 ( 川西町産業振興課 ) 市町村代表 ( 真室川町産業課 ) 市町村代表 ( 酒田市農政課 ) 山形県農業総合研究センター畜産試験場山形県農林水産部畜産課 < 事務局員 > 山形県農林水産部畜産課村山総合支庁農業振興課畜産振興担当最上総合支庁農業振興課畜産振興担当置賜総合支庁農業振興課畜産振興担当庄内総合支庁農業振興課畜産振興担当 ~~お問い合わせは~~ やまがたの和牛増頭戦略協議会事務局県農林水産部畜産課電話 : ( 直通 )

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