05 年の日本経済を見通す上で重要なポイントの一つは 実質賃金の行方である 安倍政権が掲げる 経済の好循環 を実現するためには 個人消費の原動力となる実質賃金が増加していくことが不可欠であるからだ 大方の予想では 実質賃金は今春以降改善に向かうとみられているが そのプラス幅やプラスをもたらす背景につ

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1 みずほインサイト 日本経済 05 年 3 月 3 日 05 年度の実質賃金は.% 増中小企業の間でも賃上げの動きが拡大へ みずほ総合研究所 調査本部経済調査部 年春季労使交渉の結果 昨年を上回るベースアップが実現する可能性が高い 民間主要企業の賃上げ率は.35%( ベア率 0.6%) と予測 中小企業では業績の低迷などが 04 年の賃上げの障害となっていた模様だが 05 年は増税後の落ち込みからの景気回復 原油安による収益改善が中小企業の賃上げを後押し 名目賃金の増加 消費増税の影響一巡と原油安による物価上昇率の鈍化を受けて 実質賃金は 05 年 4~6 月期に増加に転じ 05 年度は前年比.% 増と予測. 実質賃金プラス転化の時期に加え そのプラス幅や背景も焦点に一人当たり実質賃金は大幅に減少している 04 年 月の実質賃金は前年比.7% と 8 カ月連続のマイナスとなった ( 図表 ) 一人当たり名目賃金は 04 年春季労使交渉の結果を受けた賃上げの実施や夏 冬ボーナスの増加などによりプラス傾向が続いているが ( 図表 ) 消費増税や円安に伴う物価上昇率を上回るほどには伸びていない 実質賃金の減少は家計の購買力が低下していることにも等しい 消費増税後の個人消費の立ち直りが鈍いのは こうした実質賃金の減少が影響しているのだろう 図表 実質賃金は 8 カ月連続の減少 図表 名目賃金はプラス傾向が続く 3 0 名目賃金要因.5 特別給与所定外給与所定内給与総額 実質賃金 3 4 物価要因 ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 総務省 消費者物価指数 より みずほ総合研究所作成 ( 年 / 月 ) ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 よりみずほ総合研究所作成 ( 年 / 月 )

2 05 年の日本経済を見通す上で重要なポイントの一つは 実質賃金の行方である 安倍政権が掲げる 経済の好循環 を実現するためには 個人消費の原動力となる実質賃金が増加していくことが不可欠であるからだ 大方の予想では 実質賃金は今春以降改善に向かうとみられているが そのプラス幅やプラスをもたらす背景についても 今後の焦点となりそうだ 本稿では 05 年春季賃上げ率の予測 中小企業への波及度合い 3パート比率の上昇と賃金下押し効果 4 物価の見通しについて整理をした上で 実質賃金の行方を提示したい.05 年春季賃上げ率は昨年を上回る見込み 05 年春季労使交渉が本格化している 04 年の民間主要企業の賃上げ率は.9% と999 年以来の水準となり ベースアップが復活した ( 定期昇給分を.8% と仮定すると ベア率は0.39%) 今年は昨年を上回るベア 賃上げ率が実現するかどうかが注目されている 日本労働組合総連合会 ( 連合 ) は % 以上のベア ( 定昇分を含めた賃上げ率は4% 以上 ) を要求している ( 図表 3) % 以上 の根拠として 物価上昇率や企業収益の適正な分配 経済の好循環実現のための社会的役割と責任 全ての労働組合が取り組みを推進できる賃上げ水準などを総合的に判断した結果であると説明している 自動車や電機といった大手労働組合は前年実績比 ~3 倍の 6,000 円のベア要求を掲げている 他方 日本経済団体連合会 ( 経団連 ) は ベアは 賃金を引き上げる場合の選択肢の一つ として容認しながらも 全ての労働組合に一律に % 以上のベア要求を求めることは納得性が高いとは言えない と主張した 加えて 業種別 企業規模別にみれば 業績にばらつきがあり 賃金の支払い能力にも差があるという 将来にわたって人件費が増加するベアだけでなく 定昇 賞与 一時金 諸手当なども含めた賃金引き上げを目指すべきとの旨を述べている ベアを含む賃上げが必要との認識は労使で一致しているものの その上げ幅をめぐっては温度差があるようだ 図表 3 労使とも賃上げが必要との認識は一致 図表 4 賃上げ率 ( 主要企業 ) は昨年よりも高まると予測 05 年の要求内容 04 年の要求 妥結ベースアップ率妥結割合規模別要求妥結 (%) 3.5 連合 % 以上のベースアップ ( 定昇分を含めた賃上げ率は 4% 以上 ) 05 年の方針 全体.3% 0.38% 30.9%,000 人以上.4% 0.4% 36.0% 300~999 人.45% 0.33%.8% 300 人未満.47% 0.3%.% 04 年の方針 春季賃上げ率 ( 主要企業 ).9 予測 経団連 賃上げへの積極的対応を求める ベースアップも選択肢の一つとして容認 一律 % のベアは受容できない 業績向上した企業に賃上げを検討するよう要請 ベースアップを容認する見解 賃上げ方法は労使交渉や各社支払能力に委ねる ( 資料 ) 日本労働組合総連合会 経済団体連合会 各種報道よりみずほ総合研究所作成 事前アンケートの値 ( 年 ) ( 注 ).05 年の値はみずほ総合研究所による予測値. 事前アンケートは 労務行政研究所実施のもの ( 資料 ) 厚生労働省 民間主要企業春季賃上げ要求 妥結状況について 労務行政研究所 05 年賃上げの見通し 労使および専門家 504 人アンケート よりみずほ総合研究所作成

3 労務行政研究所が行ったアンケート調査 ( 05 年賃上げの見通し (05 年 月 )) によると 労働側 経営側 専門家が見込む賃上げ率の平均は.8% となった 定昇分が.8% 程度であるため 年連続でのベアが見込まれている.8% という水準は04 年実績 (.9%) にほぼ等しいが 事前アンケートの結果が実績を下回る傾向にあることなどを踏まえると 最終的な賃上げ率はこれよりも上振れる可能性が高い みずほ総合研究所の予測では ベア率は0.6% 程度 賃上げ率は.35%( 民間主要企業 ) と昨年の水準を上回るとみている ( 前頁図表 4) 04 年度の企業収益は 駆け込み需要で盛り上がった03 年度よりも増勢が鈍化するものの 収益の水準自体は高い 非製造業を中心に人手不足感の高まりも続いている 昨年に続いて行われた政府の賃上げ要請も 賃上げ率の押し上げにつながるだろう 3. 賃上げの動きは中小企業にも徐々に波及大企業で昨年を上回る賃上げ率が実現しても その動きが労働者の多くが働く中小企業にまで浸透しなければ 賃金全体の底上げにはつながらない 賃金の大部分を占める所定内給与をみると 最近までの賃金上昇の動きは事業所規模 30 人以上の企業が中心で 事業所規模 5~9 人の企業にまで広がっているわけではないと分かる ( 図表 5) 改めて 04 年の賃上げ状況を振り返ると 企業規模でのばらつきがみられた 経済産業省の調査によると 3 04 年にベアを実施した企業の割合は 大企業では全体の 4.5% であったが 中小企業では 3.4% にとどまった ( 図表 6) 大企業の場合は数年ぶりにベアを復活させた企業が多かったのに対し 中小企業では 03 年に続いて実施した企業が多く 04 年に限って賃上げの動きが強まったわけではなさそうだ 規模別の賃上げ率をみても 008 年以降 中小企業の賃上げ率は大企業を下回る状況が続いているが 04 年は両者の差が大きく拡大した ( 次頁図表 7) 業績の低迷 や 原油 原材料価格の高騰 などが賃上げの障害となっていたようだ ( 次頁図表 8) 図表 5 中小企業の所定内給与の伸びは鈍い図表 6 昨年ベアを実施した中小企業は全体の 割程度.4 30 人以上 ベースアップを実施 実施していない / 無回答. 0.8 中小企業のベースアップ実施割合 ~9 人 ( 年 / 月 ) ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 よりみずほ総合研究所作成 前回ベースアップを実施した時期 % 0% 40% 60% 80% 00% 03 年 0 年 0 年 00 年 009 年 008 年 003~ 年以前 ( 注 ) 調査対象となった企業の9 割以上は資本金 3 億円以下 もしくは従業員 300 人以下 ( 資料 ) 経済産業省 中小企業の雇用状況に関する調査集計結果の概要 より みすほ総合研究所作成 3

4 では 05 年は中小企業の間でも賃上げの動きが広がるのだろうか 中小企業は大企業以上に人手不足感が強いため 人材の確保 定着に向けた賃上げが増える可能性がある 他方 円安に伴う原材料コストの上昇が続く一方で 販売価格への転嫁が進まず 収益環境が依然悪化しているとの声も多い 4 賃上げを行いたいのはやまやまだが 無い袖は振れない というのが 現時点での経営者の総意ではなかろうか また 帝国データバンクの調査 ( 05 年度の賃金動向に関する企業の意識調査 (05 年 月 ) ) によると 05 年に賃金改善 ( ベアも含む ) が ある ( 見込み ) と回答した中小企業は全体の 49.% と 昨年を.6 ポイント上回っている 対して 日本商工会議所の調査 (04 年 月 ) では 05 年に所定内賃金を 引き上げる と回答した中小企業は全体の 33.5% と前回調査 (03 年 月 :39.9%) に比べて 6.4 ポイント低下しており 賃上げの動きがどこまで広がるかどうかは不透明感が大きい もっとも 中小企業の賃金改定は大企業よりもやや遅い時期 (4~6 月期 ) に本格化するのが通例である 今後は景気回復の実感が中小企業にも徐々に波及し始めるとともに 原油安に伴うコストの減少が収益を押し上げ それが賃上げ余力につながると期待される 加えて 大手自動車メーカーは 政府が要請する賃上げをサプライチェーン全体で進めるべく 主要取引先に部品価格の値下げを求めない方針を固めた こうした トリクルダウン効果 に向けた動きが広がれば 中小企業の賃上げを後押しすることになるだろう 05 年は昨年よりも賃上げの動きが広がると考えられる 4. パート比率上昇による賃金押し下げ効果は緩和 先行きの賃金動向を見通すためには 全労働者に対するパートタイム労働者の比率 ( 以下 パート比率 ) にも注目すべきである 日本では長年 相対的に賃金水準の低いパート労働者が増加してきたことが 平均賃金の押し下げにつながってきたためである 04 年のパート比率は 9.8% と過去最高水準を更新した ただし その上昇ペースをみると 最近 図表 7 04 年は大企業と中小企業で賃上げ率の差が拡大 図表 8 中小企業では業績低迷等が賃上げの重石に (%) 3.0 業績の低迷 7.7%.5 大企業 賃金より従業員の雇用維持を優先 33.% 原油 原材料価格の高騰 33.0% 消費税率引き上げ 3.9% 他社との競争激化 7.8% 中小企業 取引先からの値下げ要求同業他社の賃金動向.6% 7.7% 設備投資の増強 6.6% ( 注 ) 大企業 : 従業員数 000 人以上 中小企業 :00~99 人 ( 資料 ) 厚生労働省 賃金引上げ等の実態に関する調査 よりみずほ総合研究所作成 ( 年 ) 開発 新事業展開.% 0% 0% 40% 60% 80% ( 注 ) 調査対象となった企業の9 割以上は資本金 3 億円以下 もしくは従業員 300 人以下 ( 資料 ) 経済産業省 中小企業の雇用状況に関する調査集計結果の概要 よりみずほ総合研究所作成 4

5 はやや鈍化傾向にある ( 図表 9) 業種別では 卸売 小売業 情報通信業 サービス業など このところパート比率が低下している業種もある パート比率上昇による所定内給与への影響をみると 0 年 ~03 年はパート比率の上昇が ~0.6% 程度平均賃金を押し下げていたが 04 年は 0.3% 程度の押し下げ分に縮小している ( 図表 0) このような背景には 労働者の雇用形態に変化の兆しが出始めていることが挙げられる 労働需要が増加する中でも企業の人件費抑制姿勢は根強く パートなど非正規雇用の活用は増えている 追加的な労働需要をまずは非正規労働者で満たしたい企業側のニーズに合致したのが 女性の非正規労働者であり 女性側としても労働時間などを重視して 自ら非正規の形態を選択している面もある 5 他方 企業の人手不足への危機意識が強まる中で 人材確保の目的から非正規社員を正社員に転換する動きも徐々に増えている 実際 パートや契約社員の正社員への登用に加え 労働時間 勤務地などを限定した正社員制度 ( 限定正社員 ) を導入する動きなどが 小売業やサービス業を中心に出始めている模様である 同様の状況は 000 年代半ばにも確認されており 今後も景気回復と労働需給の引き締まりを背景に 正規雇用に対する企業の需要は増加していくと見込まれる また 正社員化を進める理由としては 人手不足だけでなく 改正労働契約法への対応もあるようだ 改正労働契約法には 無期労働契約への転換 (03 年 4 月施行 ) ルールがあり 通算 5 年以上働く 有期契約 の労働者が希望をすれば 無期契約 に転換できるよう 企業に義務付けている 労働政策研究 研修機構 人材マネジメントのあり方に関する調査 (04 年 7 月 ) によれば 3 割弱の企業が 向こう 5 年間で従業員全体に占める 無期契約の社員 の割合が増加すると回答している 法改正への対応が 各々企業が雇用形態を見直すきっかけとなっている面も少なくないだろう 以上を踏まえると パート比率は上昇傾向が続くとみられるが 上昇テンポは鈍化傾向が続く見通しである パート比率上昇による賃金押し下げ圧力も緩和方向に向かうだろう 図表 9 パート比率の上昇ペースはやや鈍化 パート比率 ( 右目盛 ) 4.0 常用雇用者数 3.0 一般労働者パートタイム ( 前年差 %Pt) ( 年 / 四半期 ) ( 注 ) 直近値は04 年 0~ 月期 ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 よりみずほ総合研究所作成 図表 0 パート比率上昇による賃金押し下げ効果は緩和 ( 前年比 % 前年比寄与度 %Pt) パート比率要因 所定内給与の伸び パート比率上昇による押し下げ 0.3%Pt 程度 ( 注 ). パート比率の変化が所定内給与の伸びに与える影響 ( 寄与度 ) を試算. 直近値は04 年 0~ 月期 ( 年 / 四半期 ) ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 よりみずほ総合研究所作成 5

6 5. 消費増税の影響一巡 原油安で物価は一旦マイナス圏に最後に物価動向である 6 先行きの実質賃金がプラスに転じるかどうかは 物価の動きにも大きく依存する まず最近までの物価動向を振り返ると 消費増税が実施された 04 年 4 月の生鮮食品を除く総合指数 ( 以下 コアCPI) は前年比 +3.% と 増税前の 3 月 ( 同 +.3%) から上昇幅が大きく拡大した ( 図表 ) その後 04 年 5 月 ( 同 +3.4%) をピークに伸びが鈍化しており 05 年 月は同 +.% とピーク時から上昇幅が ポイント以上縮小した 昨年秋以降の原油価格下落を背景に ガソリン代や灯油代が値下がりしていることに加え 円安や増税前の駆け込み需要で 03 年度に価格が上昇した耐久消費財の伸び率が低下していることなども 全体の押し下げにつながっている 先行きの消費者物価は当面上昇幅が縮小し 05 年度以降 一旦前年比マイナスに転じるとみている ( 図表 ) 第一の理由として 前年比でみた消費増税による押し上げ効果は 4 月にほぼ一巡することとなる 経過措置の対象で 04 年 5 月に消費税率が引き上げられた一部の品目についても 5 月以降効果がはく落すると見込まれる 第二に 円安に伴う輸入コストの上昇は消費者物価の押し上げ要因となるものの 原油安による物価押し下げの圧力が 円安の影響を上回るとみられる 電気代やガス代は 原燃料費調整制度 を通じ 原油価格の下落が時間的なラグを伴って料金に反映されるため 05 年度入り後は値下げ方向に転じることとなる エネルギー価格全体では 05 年夏頃にかけて前年比マイナス幅が拡大し 消費者物価の押し下げに寄与する見通しである 景気回復による需給ギャップ縮小が見込める中で エネルギー価格などの影響を除く基調的なインフレ上昇率は底堅い動きを続けるとみられるが ヘッドラインの物価は一時的に下落する状況となるだろう 05 年冬以降はエネルギー価格が再び上昇に転じると予想されるものの 年度ベースのコアCPIはゼロ % 近傍にとどまるとみられる 図表 コア CPI は 04 年 5 月をピークに伸びが縮小傾向 図表 今後のコア CPI も伸び率低下が避けられない見通し 食料 ( 酒類 生鮮食品除く ) 米国基準コア CPI ( 消費増税の影響を除く ) エネルギー コア CPI 3/ 3/4 3/7 3/0 4/ 4/4 4/7 4/0 5/ ( 年 / 月 ) ( 注 ) 消費増税の影響は 全ての課税対象品目が増税分だけ上昇した場合に想定される物価上昇幅 (+%Pt) ただし 04 年 4 月は経過措置の対象となった一部の品目について旧税率が適用されたため +.7%Pt 押し上げられる計算 ( 資料 ) 総務省 消費者物価指数 よりみずほ総合研究所作成 消費増税の影響 ( 前年比 %) コア CPI 予測 ( 年 / 四半期 ) ( 注 )05 年 ~3 月期以降はみずほ総合研究所による予測値 (05 年 月時点 ) ( 資料 ) 総務省 消費者物価指数 などよりみずほ総合研究所作成 6

7 6. 実質賃金は 05 年春頃にプラス転化し 夏 ~ 冬にかけてプラス幅が拡大みずほ総合研究所では 05 年度の実質賃金は前年比 +.%(04 年度同.5% みずほ総合研究所予測値 ) と 5 年ぶりの増加に転じると予想している 05 年度の名目賃金は前年比 +.% と 04 年度 ( 同 +0.9% みずほ総合研究所予測値 ) よりも小幅に伸びが高まると見込まれる ( 図表 3) 春季賃上げ率の高まり 中小企業への波及 パート比率上昇に伴う賃金押し下げ効果の緩和を勘案すると 05 年度の所定内給与は前年比 +% と 04 年度 ( 同 +0.% みずほ総合研究所予測値 ) に比べ上昇幅が拡大する見通しである 7 所定外給与は生産活動の回復に連動する形で増加が続くだろう 他方 企業収益の増勢鈍化に伴い特別給与の伸び率が縮小するため 04 年度対比での名目賃金の伸びは小幅な拡大にとどまるとみられる ただし 消費増税の影響一巡や原油安などを背景に 物価要因での実質賃金下押し圧力がほぼゼロとなるため 05 年度の実質賃金は増加する可能性が高い 実質賃金プラス転化の時期は 05 年 4~6 月期を見込んでいる ( 図表 4) 名目賃金のプラス基調が続き 物価による押し下げ効果がはく落することから 05 年 4~6 月期の実質賃金は前年比 +.% 程度となる見通しである ボーナスが支給される夏 ~ 冬場にかけて 伸びは徐々に拡大することになるだろう もっとも 実質賃金の上昇を持続させるためには 労働生産性の向上が欠かせない 実質賃金の動きは 労働生産性 労働分配率 3 交易条件の 3 つに分解することができる 今後は原油価格下落による交易条件の改善が実質賃金のプラスに寄与するとみられるものの 他の先進各国に比べて低いと指摘されることも多い労働生産性を引き上げていくための取り組みも重要と考える 労働生産性の向上には 低成長分野から高成長分野への資源 ( ヒト モノ カネ ) の移動が円滑に行われることが必要であり これはまさに成長戦略が目指す姿であろう 図表 3 05 年度の実質賃金は % を超える伸びを予想 図表 4 実質賃金は 05 年 4~6 月期にプラス転化 予測 予測 物価要因所定外給与 + 特別給与所定内給与総額 3 4 物価要因 名目賃金 総額 ( 注 )04~05 年度の値はみずほ総合研究所による予測値 ( 年度 ) ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 総務省 消費者物価指数 よりみずほ総合研究所作成 ( 注 )04 年 ~3 月期以降はみずほ総合研究所による予測 ( 年 / 四半期 ) ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 総務省 消費者物価指数 よりみずほ総合研究所作成 7

8 日本労働組合総連合会 05 春季生活闘争方針 による 日本経済団体連合会 05 年版経営労働政策委員会報告 による 3 大企業は 平成 6 年企業の賃上げ動向に関するフォローアップ調査 (04 年 8 月 ) 中小企業は 中小企業の雇用状況に関する調査 (04 年 8 月 ) による 4 日本銀行 地域経済報告 -さくらレポート- (05 年 月 ) による 5 総務省 労働力調査 ( 詳細集計 ) (04 年 0~ 月期平均 ) では 男女別に現在の雇用形態についた理由を調査しており 男女とも 自分の都合のよい時間に働きたいから との回答が最多であるが 女性は男性に比べて 自分の都合のよい時間に働きたいから 家計の補助 学費等を得たいから 家事 育児 介護等と両立しやすいから 通勤時間が短いから と回答する割合が高い 6 実質賃金を計算する場合の物価指数は 持ち家の帰属家賃を除く総合指数 であるが ここでは消費者物価の動向を把握する上で用いられることが多い 生鮮食品を除く総合指数 ( コアCPI) ベースで解説する 7 05 年度の所定内給与の予測は 注図表 のように積み上げ方式で行った まず 当社の春季賃上げ率 ( 民間主要企業 ) の予測 (.35% ベア率 0.6%) を前提にすると 一般労働者の所定内給与は前年比 0.9% 増加するとみられる ( 注図表 ) 規模別では 大企業が前年比 +~% 中小企業が同 +0.~% のレンジとなる見込みである また パート比率上昇による所定内給与の押し下げ効果は昨年 (0.3% 程度 ) よりもやや縮小し 0.% 程度になると想定している 最後に 一般労働者とパート労働者を合わせた全体の所定内給与は前年比 +0.3~0.6%( 平均 +%) と試算される 注図表 所定内給与の予測方法 ( 積み上げ ) 05 年度 ( 予測 ) 04 年度 (4~ 月実績 ) 民間主要企業ベースアップ率 ~. 30 人以上 ~ 0.9 5~9 人 0.~ 0. パート比率上昇による所定内給与の押し下げ寄与 % - 所定内給与 ( 一般労働者 ) 所定内給与 ( パートを含む総労働者 ) 0.3~ ( 注 ).04 年度所定内給与の伸び率は 04 年 4 月 ~ 月平均の 03 年 4~ 月平均比.05 年度所定内給与の伸び率は 民間主要企業のベースアップ率と所定内給与の相関をもとに試算した値 所定内給与 ( 一般労働者 ) の 30 人以上は ベースアップ率から推計される所定内給与の伸び率の過去の上振れ幅平均を 5~9 人は下振れ幅平均を用いてレンジを作成 3. パートを含む総労働者の所定内給与は 総労働者に占める一般労働者割合 70% を用いて算出 ( 資料 ) 厚生労働省 民間主要企業春季賃上げ要求 妥結状況について 毎月勤労統計 厚生労働省 中央労働委員会 賃金事情等総合調査 各種報道よりみずほ総合研究所作成.5 注図表 ベア率と所定内給与は正の相関関係 ( 所定内給与前年比 %) 民間主要企業のベースアップ率 0.6% の場合 所定内給与前年比 +0.9% ( ベースアップ率 %) ( 注 ).05 年のベースアップ率は要求率 % に過去の妥結率 3 割と仮定し 0.6% とした.05 年の所定内給与前年比は 993 年以降のベースアップ率との回帰式である y= x, Adjusted-R=0.769 に基づいて算出した ( 資料 ) 厚生労働省 毎月勤労統計 厚生労働省 中央労働委員会 賃金事情等総合調査 よりみずほ総合研究所作成 [ 共同執筆者 ] 経済調査部主任エコノミスト 風間春香 haruka.kazama@mizuho-ri.co.jp 経済調査部エコノミスト 齋藤周 amane.saito@mizuho-ri.co.jp 当レポートは情報提供のみを目的として作成されたものであり 商品の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります 8

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