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るるみまつかた
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1 帝京大学スポーツ医療研究第 4 巻 :11-16 平成 24 年 (2012 年 )2 月東京マラソン2011のボランティア活動に対する学生アンケート結果 A questionnaire to the students who took part in volunteers for health care in Tokyo Marathon 2011 村田宣夫加藤基清水輝夫 Nobuo Murata, Hajime Kato, Teruo Shimizu 帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科 Faculty of Medical Technology, Teikyo University, 359 Ohtsuka, Hachioji City, Tokyo, Japan Abstract Background: The 5 th Tokyo marathon took place on February 27 in The students of our division of Teikyo University volunteered as assistants for health care of the marathon players in three years. Objective: This preliminary survey is aimed to analyze the present satisfaction of the students in order to establish the better education for them to complete their health care volunteer activities. Methods: The 143 students were asked to complete a questionnaire about their duties during the marathon, their feelings and the satisfaction for their works two months after the marathon. Results: The 58 students (41% ) completed the documents of a questionnaire with their signature. Most students were busy with their jobs and were highly satisfied with their jobs. They appreciated their works as a good or useful experience. Some students (29% ) were not so satisfied, and most of them complained of a lot of free time without any works. Conclusions: It was worthwhile that students took part in volunteers in the Tokyo marathon. It appeared to be necessary for the students to understand the usefulness of their activity whether they were satisfied with their works or not. はじめに第 5 回東京マラソンが2011 年 2 月 27 日開催されたその日早朝に東京都庁前におよそ3 万人の人々が集合し彼らがここをスタート地点として 9 時頃から順次スタートし飯田橋品川吾妻橋築地等都内各所をめぐり東京ビッグサイトのフィニッシュまで42キロ余りを走った競技中の安全に関しては東京マラソン財団事務局により交通規制沿道での観客誘導ランナーへの援助など十分な措置が取られていたが走行中のケガ病気に対しても迅速な対応を行うための医療ボランティアが各所に配備された筆者らは東京マラソンには第 3 回大会より医療ボランティアとして参加してきた 1) 筆者らのうち加藤はアスレティックトレーナーとして村田は救急医として参加した一方帝京大学医療技術学部の学生達は第 3 回大会から救急医療の補助員としてボランティア参加してきた学生のボランティア活動内容は多岐にわたるが学生が医療救護関連のボランティア初心者でも事前の2 時間程度の説明で実施できる範囲の業務 ( 車椅子による傷病者搬送付添救護所での受付など ) が任されたこの度マラソン終了後に参加学生にアンケート調査を行いボランティア活動についての感想を聞いたボランティアに参加する学生により良い環境を提供するためにまたスポーツボランティア活動についての大学教育を考えるためにその感想をまとめたここに詳細に分析した結果を報告したい目的医療ボランティア活動を行った学生へのアンケート調査を通じてかれらの活動状況や満足度などについて調べ学生のボランティア活動への参加の仕方を考える基礎データを得ることである 11

2 村田宣夫加藤基清水輝夫 : 東京マラソン 2011 のボランティア活動に対する学生アンケート結果方法東京マラソン終了 2 ヶ月後ボランティアに参加した学生 143 名 ( 女 86 名男 57 名 ) にアンケート用紙 ( 表 1) を配布したアンケートに答えるかどうかは任意であるが各自の名前を記してもらった結果アンケート用紙は58 名 ( 健康スポーツコース42 名 (40%) 救急救命士コース16 名 (42%)) より回収した男女別には女 37 名 (43%) 男 21 名 (37%) であった質問に対する返答結果は以下のようであったアンケート結果 1 これまでにスポーツのボランティア活動に参加したことがありますか? という設問に対して参加有 : 33 名 (57%) なし:25 名 (43%) であった具体的には地域のマラソン Jリーグ運営バスケットの試合などさまざまなスポーツイベントでのボランティアが挙げられていた東京マラソンのボランティアを経験した学生はいなかった 2 東京マラソンではどこの地点の救護所にいましたか? スタート地点から10km 以内 (4 名 ) 10km~30km (9 名 ) 30km~ フィニッシュ手前 (3 名 ) フィニッシュ地点 (7 名 ) メディカルセンター(1 名 ) ビッグサイト内 (31 名 ) その他(3 名 ) 救命士コースの学生はすべて沿道のバス内で待機し傷病者の搬送補助を受け持った一方健康スポーツコースの学生はビッグサイトのフィニッシュ地点近辺で活動した 3 仕事の内容を教えてください ( 複数回答あり ) 1 傷病者の移送 (31 名 ) 2 傷病者の誘導 (18 名 ) 3 救護所の受付 (3 名 ) 4 人の案内 (5 名 ) 5 物資の運搬 (2 名 ) 6 巡回 (10 名 ) 4 事前に行われた事務局からの説明は十分でしたか? 1 十分だった (40 名 ) 2 不十分だった (5 名 ) 3 説明会に参加しなかった (1 名 ) 4よくわからなかった (12 名 ) 5 ボランティアの人数は適切でしたか? 1 多すぎた (2 名 ) 2やや多すぎた (8 名 ) 3 適切だった (38 名 ) 4やや足りなかった (9 名 ) 5 足りなかった (1 名 ) 6 仕事には満足しましたか?( 下記のいずれかにをつけてください ) 1 十分満足した (16 名 ) 2やや満足した (22 名 ) 3やや不満が残った (9 名 ) 4 不満である (8 名 ) 5わからない (2 名 ) ボランティア活動に66% が満足していたが 30% 近くが従事した仕事に不満を持っていた 7 来年の東京マラソンは2 月 26 日に開催されますボランティアとして再び参加したいですか? 1 絶対参加したい (13 名 ) 2できれば参加したい (25 名 ) 3どっちでもいい (3 名 ) 4 依頼されれば参加する (6 名 ) 5できれば参加したくない (3 名 ) 6 絶対参加したくない (1 名 ) 7 条件がそろえば参加したい (4 名 ) 仕事に満足した者は翌年のボランティア活動に参加を希望したが不満を感じた者たちは参加したくないと答えていた 8 今回の活動で感じたことを教えてください ( 複数回答有 ) 1 大変楽しかった (12 名 ) 2つまらなかった (7 名 ) 3 期待通りであった (1 名 ) 4 期待外れであった (10 名 ) 5 有意義な体験だった (24 名 ) 6 他の仕事をしたかった (14 名 ) 7もっと仕事をしたかった (24 名 ) 8つらかった (2 名 ) 8まあまあだった (2 名 ) 9いい経験になった (31 名 ) 10 時間の無駄だと思った (8 名 ) 11 忙しすぎた (4 名 ) 12 面白かった (7 名 ) 13 指導者が不足していた (8 名 ) 14やりがいを感じた (8 名 ) 9 今回のボランティア活動や救護活動について各自自由に記載してもらった車いすが少なかったバスの中でじっと待っているのがつらかった救護所の人からこんな軽症をつれてくるなんてと嫌みをいわれた昼食を取る時間がなかったもう少し人手が欲しかったボランティアが多すぎたなどさまざまな意見ただされた考察東京マラソンにおける帝京大学学生のボランティアについては以前より村田が担当する講義を受講した学生を中心に募集してきた今回は2010 年の9 月に帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科の学生にアナウンスしてボランティア希望者を募った大勢が応募してきたが募集終了後救急救命士コース3 年生は実習と重なり参加が事実上できないことが判明し20 名中 14 名が辞退した健康スポーツコースは最終的には希望者 105 名全員が参加できることになった健康スポーツコース (1 年生 )68 名 (2 年生 )37 名救急救命士コース (2 年生 ) 32 名 (3 年生 )6 名が参加することになったボランティア活動がわが国で大きく注目されたのは 12

3 帝京大学スポーツ医療研究第 4 巻 (2012 年 2 月 ) 1995 年の阪神淡路大震災後の救護活動に多くのボランティアが参加したことが最初であろう今年初めの東日本大震災では震災直後からボランティアが活動始めたことが報道されているボランティアがわが国で定着してきているのであるスポーツイベントについても1998 年の長野オリンピックでのボランティア活動が大きく報道されその後の 2002 年日韓共催サッカーワールドカップでも多くのボランティアが集まったとされているこのような時代背景にあってスポーツイベントでのボランティア活動もまた一般化してきていて学生達は既に半数以上がスポーツボランティアを経験していた東京マラソンのボランティア経験がなくとも多くの学生が事前の2 時間ほどの説明で仕事の内容を把握していたアンケートによれば事前の説明で仕事の内容についてよくわからなかった学生も一部いたのは残念であった (29%) しかし大半が当日に複数で仕事に取り組んだためにお互いに助け合いができまた各持ち場でのボランティア指導者の的確な指示によって手違いなく業務を遂行できていた筆者らは当日の業務を一部観察できたのみであるが学生達は特別な問題なく指示通りに黙々と傷病者搬送などに従事していたと見ているボランティア活動に学生自身が満足したかどうかを聞いた問では38 名 (66%) がほぼ満足したと回答している彼らの多くが来年のマラソンボランティアへの参加を希望しておりスポーツボランティア活動への興味が深まったと考えられるしかし一方で活動に不満を感じた学生が3 割ほどいた不満と答えた学生 8 名のうち7 名が沿道のバスの中で待機し傷病者を医療機関に搬送する付添の仕事が割り振られていたほとんど仕事がなかったようである重症者が出なかったことは幸いであるが 5 時間余り何も仕事もなくバスの車内で待機していた学生は不満を述べていた何か仕事をしたかったと感想を述べていた今後学生ボランティアの配置業務分担を変えるかあるいは現場での業務変更が適宜できるよう運営方法を変えることが望まれる同時に学生達にはボランティア活動がいかにこのスポーツイベントに役立っているかを知らせたとえ仕事は少なくとも十分な満足感を得られるように意識改革教育が大切であると思われたボランティア活動に対する最終的な感想では多くの学生がいい経験だった (52%) あるいは有意義な体験だった (41%) と述べており学生達がボランティア活動を理解しこの活動への意欲が生まれていると思われる他方期待はずれであった (17%) あるいは時間の無駄 (14%) と述べている学生も決して少数ではなく学生指導する我々がスポーツボランティアの意義についての教育をしっかりと行う必要があると感じたまた一方前述のように東京マラソンにおけるボランティア活動内容運営の仕方指導法などについて見直しができるところは改善していくのがよいだろうと思われた第 1 回大会では約 12,000 名がスポーツボランティアとして活動していた 2) 医療救護ボランティアもその中に含まれるが第 1 回から綿密な計画で医師救急隊などが配属されそれらの活動に対してボランティア学生が補助するよう計画されていた 3) 今回救護所ボランティアでは240 名収容バス乗車ボランティア100 名が配置されたその救護関連のボランティアの中で帝京大学の学生は大きなウェイトを占めていたこれからもより快適に安全に東京マラソンを走ってもらうために我々はボランティア活動を続ける所存であるこの大きなイベントでボランティアとして更に貢献できるように学生指導を吟味し改善していきたい謝辞東京マラソン調整部の七澤英次様森下修身様には東京マラソン医療救護ボランティア活動に際して学生達を懇切にご指導していただきましたここに深甚なる謝辞を表します文献 1) 村田宣夫 : 東京マラソン2009における医療サポート. 帝京大学スポーツ医療研究. 2, 15-18, ) 三橋敏武山澤文裕ほか : 東京マラソン2007における医療救護活動について : 日本臨床スポーツ医学会誌 2009 Vol.17 No.2 p ) 日本スポーツボランティア学会編 : スポーツボランティアハンドブック. 東京明和出版 2008 年 6 月 13

4 村田宣夫加藤基清水輝夫 : 東京マラソン 2011 のボランティア活動に対する学生アンケート結果表アンケート用紙 1 これまでにスポーツのボランティア活動に参加したことがありますか? ( ) ない ( ) ある : 具体的にいつどんな 2 東京マラソンではどこの地点の救護所にいましたか?( いた場所にをつけてください ) スタート地点から10km 以内 10km~30km 30km~ フィニッシュ手前フィニッシュ地点メディカルセンター ( 救護所内 ) ビッグサイト内 3 仕事の内容を教えてください ( いずれかにをつけてください ) 1 傷病者の移送 2 傷病者の誘導 3 救護所の受付 4 人の案内 5 物資の運搬 6 巡回その他 * 具体的に 4 事前に行われた事務局からの説明は十分でしたか?( をつけてください) 1 十分だった 2 不十分だった 3 説明会に参加しなかった 4よくわからなかった 5 ボランティアの人数は適切でしたか?( 下記のいずれかにをつけてください ) 1 多すぎた 2やや多すぎた 3 適切だった 4やや足りなかった 5 足りなかった 6 仕事には満足しましたか?( 下記のいずれかにをつけてください ) 1 十分満足した 2やや満足した 3やや不満が残った 4 不満である 5わからないその他 : 7 来年の東京マラソンは2 月 26 日に開催されますボランティアとして再び参加したいですか?( 下記のいずれかにをつけてください ) 1 絶対参加したい 2できれば参加したい 3どっちでもいい 4 依頼されれば参加する 5できれば参加したくない 6 絶対参加したくない 7 条件がそろえば参加したい * どんな条件でしょうか? 8 今回の活動で感じたことを教えてください以下の項目の中でをつけて下さい ( いくつでも可 ) 1 大変楽しかった 2つまらなかった 3 期待通りであった 4 期待外れであった 5 有意義な体験だった 6 他の仕事をしたかった 7もっと仕事をしたかった 8つらかった 8まあまあだった 9いい経験になった 10 時間の無駄だと思った 11 忙しすぎた 12 面白かった 13 指導者が不足していた 14やりがいを感じた 15その他 : 9 今回のボランティア活動や救護活動について問題点改良点があれば挙げてください

5 帝京大学スポーツ医療研究第 4 巻 (2012 年 2 月 ) 図 1 フィニッシュ地点での救護活動図 2 フィニッシュ地点での救護活動図 3 フィニッシュ地点での救護活動 15

6 村田宣夫加藤基清水輝夫 : 東京マラソン 2011 のボランティア活動に対する学生アンケート結果図 4 フィニッシュ地点での待機と巡回図 5 ビッグサイト内の救護所の受付 16

Vol.No. 2. 方法 ( 1 ) 調査対象と時期 A B ( 2 ) 調査内容 1 ) 食事の摂取状況 2 ) 食品群別摂取頻度 3 ) 生活習慣状況 4 ) 健康意識 ( 3 ) 解析 Dplus 3. 結果と考察 ( 1 ) 性別と全調査項目 p p p ( 2 ) 食事の摂取状況 p

Vol.No. 2. 方法 ( 1 ) 調査対象と時期 A B ( 2 ) 調査内容 1 ) 食事の摂取状況 2 ) 食品群別摂取頻度 3 ) 生活習慣状況 4 ) 健康意識 ( 3 ) 解析 Dplus 3. 結果と考察 ( 1 ) 性別と全調査項目 p p p ( 2 ) 食事の摂取状況 p [ 資料 ] The study on dietary habits and lifestyle of university students based on the residence form Eriko Nishio, Shigetoshi Ohta, Yuji Tanaka Career and General Education Center, Kyushu Kyoritsu University,,