Microsoft PowerPoint - （丸茂先生）富山技術士会.pptx

Size: px

Start display at page:

Download "Microsoft PowerPoint - （丸茂先生）富山技術士会.pptx"

なごみやまがた
5 years ago
Views:

1 公益社団法人日本技術士北陸本部富山県支部平成 30 年 7 月 27 日第 29 回講演会都市の再開発と土壌汚染問題 ~ 富山仙台東京の事例 ~ 富山大学理工学研究部丸茂克美土壌汚染対策法土壌中に含まれる有害物質により, 人の健康が害されるのを防ぐことを目的とする. 項目溶出量基準含有量基準カドミウム 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下全シアン検出されないこと遊離シアン50mg/kg 以下鉛 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下六価クロム 0.05mg/l 以下 250mg/kg 以下砒素 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下総水銀 mg/l 以下 15mg/kg 以下アルキル水銀検出されないことなしセレン 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下ふっ素 0.8mg/l 以下 4,000mg/kg 以下ほう素 1mg/l 以下 4,000mg/kg 以下第二種特定有害物質 ( 重金属等 ) の土壌溶出量基準含有量基準溶出量基準は土壌中の有害物質が地下水に移行し, 地下水飲用で健康を害することを阻止ために規定した, 水に対する有害物質の溶出量の基準. 含有量基準は土壌中の有害物質を経口摂取して健康を害することを阻止するために規定した,1M 塩酸などに対する有害物質溶出量の基準 ( 全量値ではない ).

2 東京都の再開発と土壌汚染問題築地の魚市場

3 東京ガスの豊洲工場石炭石炭ガス製造時の排水処理方法ガス化コークス冷却粗タールベンゼンシアンタールベンゼン精製硫黄分を分離ガスホルダー貯蔵都市ガスヒ素化合物を触媒として使用シアンベンゼンを精製分離硫酸アンモニウム汚泥シアン凝集沈殿ベンゼンシアンの排水処理沈殿処理活性汚泥処理活性炭吸着処理加熱分解処理 ( 外部 ) 排水

4 東京ガスの豊洲工場跡地の土壌汚染の状況は土壌汚染状況調査報告書 ( 東京ガス 2002) に示されており約 2000 地点 ( ベンゼンは約 400 地点 ) の土壌溶出試験分析試料のうち最大値として例えばベンゼンは 15mg/L( 環境基準の 1500 倍 ) シアンが 49mg/L(490 倍 ) ヒ素が 0.49mg/L(49 倍 ) 水銀が 0.012mg/L(24 倍 ) 鉛が 0.093mg/L(9.3 倍 ) 等非常に高い濃度が検出されている他にも含有量試験地下水においても基準超等の高い濃度の検出が示されていることが判明した豊洲の土壌汚染対策工事

5 地下水中のベンゼンは環境基準値の 10,000 倍土壌中のベンゼンは環境基準値の 43,000 倍土壌中のシアン化合物は環境基準値の 860 倍掘削除去される汚染土壌

6 搬出される汚染土壌市場の建物アスファルトコンクリートアスファルト護岸人為汚染された土壌をきれいな土と入れ替え道路用地海域汚染あり自然由来のひ素汚染などは残置遮水壁遮水壁豊洲新市場の土壌汚染対策

8 東京新聞 HP より

10 2017 年 4 月 1 日と 2 日に朝日新聞が都民を対象にして電話による世論調査を実施朝日新聞 HP より築地市場での土壌汚染調査 TOKYO MX NEWS の HP より

11 フジテレビの HP よりフジテレビの HP より

12 東京新聞の HP より仙台市の再開発と土壌汚染問題仙台市交通局の HP より

13 仙台市の地下鉄東西線工事現場鉄道運輸機構の HP

14 仙台市の地下鉄東西線工事現場建設発生土の取り扱いに関する仙台市のホームページ

15 土壌地質汚染評価基本図 5 万分の 1 仙台地域は, 土壌や堆積物中の砒素や鉛などの有害物質の含有量や溶出量のバックグラウンド値に関する情報を, 産業技術総合研究所発行の 5 万分の 1 地質図幅仙台地域の地質に加えて整備し,HTML 形式のデータ集としたもの.

16 土壌地質汚染評価基本図 5 万分の 1 仙台地域 3 詳細な分析データ試料中での存在形態 2 地層の選択 1 エリアの選択定量分析値 ( 第 18 号 19 号試験値 XRF 分析値 ) 138 個の土壌堆積物試料の有害重金属含有量や溶出量を HTML 形式でデータベース化地質図幅に記載された地質情報を有効活用し, 仙台地域全域で 4 平方 km に最低 1 点の地表試料を採取する.

17 全量分析値として表現された量は蛍光 X 線分析法の含有量分析値, 水可溶態として表現された量は溶出量試験値,1mol/L 塩酸可溶態として表現された量は含有量試験値, 不溶態として記載された量は全量分析値から 1mol/L 塩酸可溶態量を引いた量. 地表での試料採取が困難な市街地での試料採取を行うため, 4~8 平方 km に対して 1 点の割合でボーリング調査を実施し, 深度別に複数の試料を採取する.

18 As/Fe2O3 As(mg/kg) 後背湿地堆積物谷床平野堆積物自然堤防堆積物浜堤堆積物仙台中町段丘堆積物及び相当層仙台上町段丘堆積物及び相当層台の原段丘堆積物及び相当層大年寺層向山層竜の口層亀岡層七北田層 Fe2O3(%) ボーリング試料中の砒素含有量と鉄含有量の相関から砒素の存在形態を予測? 綱木層 Cd/Fe2O3 Cd(mg/kg) Fe2O3(%) 後背湿地堆積物谷床平野堆積物自然堤防堆積物浜堤堆積物仙台中町段丘堆積物及び相当層仙台上町段丘堆積物及び相当層台の原段丘堆積物及び相当層大年寺層向山層竜の口層亀岡層七北田層綱木層ボーリング試料中のカドミウム含有量と鉄含有量の相関からカドミウムの存在形態を予測?

19 As 溶出量 (mg/l) As 溶出量 /ph ph 沖積層後背湿地堆積物愛島火山灰河岸段丘堆積物青葉山層大年寺層向山層竜の口層亀岡層貫入岩三滝層白沢層梨野層七北田層青麻層綱木層旗立層茂庭層高館層槻木層塩釜層 Cd 溶出量 (mg/l) Cd 溶出量 /ph ph 沖積層後背湿地堆積物愛島火山灰河岸段丘堆積物青葉山層大年寺層向山層竜の口層亀岡層貫入岩三滝層白沢層梨野層七北田層青麻層綱木層旗立層茂庭層高館層槻木層塩釜層

20 土壌中に含まれる自然由来のヒ素は地下水汚染を引き起こすのか? 公定法溶出量試験を行うことによりどの程度地下水汚染を予測することができるのか? 仙台市で見つかった地下水のヒ素汚染を事例を用いて検討するボーリング調査を行い深度 12m までの試料の土壌溶出量試験を行うとともに周囲の地下水の分析を行い溶出試験の検液と地下水の化学組成を比較する

21 地下水分析値では砒素濃度が 0.01mg/L を超過したのは 4 か所のみ, 鉛は 0.01mg/L 以下. サンプル No. 水温 ph EC Zn As Cd Pb H2PO4- F- Cl- NO3- SO4-- Na+ NH4+ K+ Mg++ Ca++ ( ) (ms/m) ( g/l) ( g/l) ( g/l) ( g/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) 1 snd_w_ NA 0.14 NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA 28.5 NA NA snd_w_ NA NA NA NA 22.9 NA NA snd_w_ NA NA NA NA 22.6 NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w_ NA NA NA NA NA NA snd_w NA NA NA NA NA 0.87 NA NA 42 snd_w NA NA NA NA NA snd_w NA NA NA NA NA 3.58 NA NA snd_w NA NA NA NA snd_w NA NA NA NA NA 1.42 NA 2.73 NA : 定量下限値未満または試料の希釈により定量不能一部の地下水試料中のヒ素は環境基準値である 0.01mg/L(10μg/L) を超過土壌汚染対策法土壌中に含まれる有害物質により, 人の健康が害されるのを防ぐことを目的とする. 項目溶出量基準含有量基準カドミウム 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下全シアン検出されないこと遊離シアン50mg/kg 以下鉛 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下六価クロム 0.05mg/l 以下 250mg/kg 以下砒素 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下総水銀 mg/l 以下 15mg/kg 以下アルキル水銀検出されないことなしセレン 0.01mg/l 以下 150mg/kg 以下ふっ素 0.8mg/l 以下 4,000mg/kg 以下ほう素 1mg/l 以下 4,000mg/kg 以下第二種特定有害物質 ( 重金属等 ) の土壌溶出量基準含有量基準溶出量基準は土壌中の有害物質が地下水に移行し, 地下水飲用で健康を害することを阻止ために規定した, 水に対する有害物質の溶出量の基準. 含有量基準は土壌中の有害物質を経口摂取して健康を害することを阻止するために規定した,1M 塩酸などに対する有害物質溶出量の基準 ( 全量値ではない ).

公定法による溶出量試験の概要 50g の土壌試料を秤量シェーカーで水と反応 43 17 Nanakita River Narai Banzan Gongenmori 6 Hirose River 1 3 2 44 1 2 4 8 7 6 32,33 5 31 7 12 9 35 34 13 3 4 8 18

Taihaku 16 13 18 19 15 14 22 17 23 21 14 11 23 12 15 20 25 21 0 10km Hilly area Terrace area Alluvial area Naga-machi, Sendai area

22 公定法による溶出量試験の概要 50g の土壌試料を秤量シェーカーで水と反応 Nanakita River Narai Banzan Gongenmori 6 Hirose River , Natori River Mt. Taihaku km Hilly area Terrace area Alluvial area Naga-machi, Sendai area 〇ボーリングで得られた土壌試料の溶出量試験の検液のヒ素濃度が Boring core, As leachability < 0.01mg/L 0.01mg/L 以下ボーリングで得られた土壌試料の溶出量試験の検液のヒ素濃度が Boring core, As leachability > 0.01mg/L 0.01mg/L 以上 Ground water, As concentration < 0.01mg/L 地下水のヒ素濃度が0.01mg/L 以下の井戸 Ground water, As concentration > 0.01mg/L 地下水のヒ素濃度が0.01mg/L 以上の井戸

23 SO 4 2- (mg/l) Mg 2+ (mg/l) 10 1 K + (mg/l) ph SO 4 (mg/l) Na + (mg/l) Na + (mg/l) Ca 2+ (mg/l) Leaching solution from core sample (<5m depths) Leaching solution from core sample (>5m depths) Groundwater from shallow wells (<30m) Groundwater from deep wells (>30m) Cl - (mg/l) SO 4 (mg/l) 地下水の組成範囲 10 4 Zn (mg/l) Zn (mg/l) ph 対数表示 ph 小学校の緊急用井戸の地下水のみが高い値 ph 7.7 ヒ素濃度 69μg/L As (mg/l) ph 産業用深井戸の地下水 ph 7.7~7.8 ヒ素濃度 15~19g/L Leaching solution from core sample (<5m depths) Leaching solution from core sample (>5m depths) Groundwater from shallow wells (<30m) Groundwater from deep wells (>30m) 地下水の組成範囲

Microsoft Word - ＨＰ掲載資料 docx

Microsoft Word - ＨＰ掲載資料 docx 2018 年 2 月 19 日日本合成化学工業株式会社大垣工場 ( 神田地区 ) の土壌と今後の対策についてこの度弊社大垣工場神田地区 ( 岐阜県大垣市神田町 2 丁目 35 番地 ) におきまして新プラント建設に伴う候補用地の土壌自主調査を実施しましたその結果 5 種類の特定有害物質 ( ベンゼン及びその化合物及びその化合物砒素及びその化合物ふっ素及びその化合物 ) が土壌汚染対策に基づく指定以上に検出されましたので