呼吸器科後期研修カリキュラム

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しなつじゅふく
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1 膠原病リウマチ科後期研修カリキュラムスタッフおよび指導医杉原毅彦東京医科歯科大学 H9 卒日本リウマチ学会認定専門医指導医評議員日本内科学会認定医東京医科歯科大学臨床教授伊賀祥子東京大学 H20 卒日本リウマチ学会認定専門医日本内科学会認定医その他東京医科歯科大学膠原病リウマチ内科より医師が 2 名派遣 1. 診療科の内容特徴入院ベット数床腎臓内科との混合病棟関節リウマチ生物学的製剤はTNF 阻害薬 IL-6 阻害薬 CTLA-4 製剤 JAK 阻害薬すべて使用可能当院は関節リウマチの新患が多い症例数も多い関節外病変としては間質性肺炎の症例が多い血管炎合併例も診療関節エコーによる滑膜炎の評価も行っている症例が豊富であることから関節リウマチについては複数の多施設共同研究に参加当院単施設でも高齢関節リウマチのコホート研究を行っている高齢関節リウマチに対して日本リウマチ学会地域の講演会で講演行っており論文も執筆 [1] ANCA 関連血管炎顕微鏡的多発血管炎多発血管炎性肉芽腫症好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 3 疾患とも症例数が多い初発症例も多く厚労省の血管炎の研究班の中でANCA 関連血管炎の初発症例の前向き研究にも患者さんを多数登録しているシクロホスファミドによる寛解導入 rituximabによる治療も行っている腎臓内科と連携し適応症例には血漿交換も積極的に行っている皮膚筋炎多発性筋炎筋炎間質性肺炎の診療とも症例数は豊富当院は神経病理が強く筋炎に対しては緻密な鑑別のもと正確な診断を可能としている難治例に対する免疫抑制剤 IVIG 療法も行っている間質性肺炎に対しても積極的に行い Amyopathic DMのIP 増悪に対する免疫抑制薬のカクテル療法も実施しているリウマチ性多発筋痛症高齢発症関節リウマチとともに症例数が豊富関節エコーによる評価も行っている巨細胞性動脈炎高安動脈炎不明熱で発症することが多く造影 CT PET-CT 等による評価で診断 PET-CTによる血管炎の画像診断は当院の放射線科に専門医がおり高い 1

2 診療レベルで診断できる現在診療科長の杉原は厚労省の大型血管炎の班に所属しており本邦の大型血管炎の臨床研究を遂行している強皮症循環器内科との連携で肺高血圧の診断と治療を行っている間質性肺炎の管理も行っている全身性エリテマトーデス混合性結合織病抗リン脂質抗体症候群若年者に多い膠原病であるため上述の疾患と比べて頻度は少ないが新病院となり若年者の新患が増えている当院の腎臓内科は膠原病診療を得意としており腎生検も積極的に行っている成人発症スティル病上記疾患と比べると少ないが当院でも難治例に対しては免疫抑制薬や生物学的製剤により加療を行っているその他ベチェット病シェグレン症候群乾癬性関節炎強直性脊椎炎再発性多発軟骨炎など膠原病リウマチ疾患全般の診療を行っている当院の腎臓内科部長と呼吸器科部長は膠原病を得意としており腎臓内科と呼吸器内科の専門医からも適切なアドバイスを受けることができる感染症科と合同で抄読会もしているため感染症専門医からのアドバイス感染症について最新知識を得ることができる 2) 週間スケジュール月曜日午後入院患者のカンファレンス木曜日午後入院患者のカンファレンス金曜日午前感染症科と合同で抄読会希望に応じて専門外来での外来研修新患病棟コンサルトの初期対応について研修関節エコーのトレーニング 3) 現在行っている臨床研究 1. 高齢関節リウマチに対する前向きコホート研究 ( 当院単施設 ) 末梢血 PAD4 測定の臨床応用 RAに対する全エクソン領域の機能的多型の網羅的解析論文あり科研費基盤 C 獲得 2. 厚労省の難病研究班の中での研究関節リウマチ MTXの使用方法に関するランダム化比較試験 T2Tに関する前向き研究 ANCA 関連血管炎寛解導入維持療法に関する前向き観察研究高安動脈炎巨細胞性動脈炎寛解導入に関する後ろ向き研究 ( 当院研究本部 ) 前向き研究 3. 多施設共同研究 2

3 関節リウマチに対する生物学的製剤の使用に関する前向き研究関節リウマチの間質性肺炎の治療に関する前向き研究バクタによる予防投与に関するランダム化比較試験アハタセフトの動脈硬化の進行抑制に関する観察研究 4.PETの臨床応用 5. ステロイド療法を受ける高齢者の感染症合併リスク因子解析 6. ステロイド療法を受ける高齢者の骨粗鬆症骨折リスク因子解析 7.ANCA 関連血管炎の生活機能低下に関する観察研究 2. 研修内容 1) 一般目標後期研修参加者の希望目的に沿って可能な限り柔軟に対応するなお当センターは日本内科学会及び日本リウマチ学会より認定された教育施設であり従って当科で1 年間研修後に内科認定医 5 年間研修後にリウマチ専門医の受験資格が取得できリマチ専門医取得を目指すことができる当科スタッフの伊賀は当科の研修プログラムでリウマチ専門医を取得した 2) 行動目標 : 病棟臨床研修と外来臨床研修により下記を目指す 1 病棟臨床研修膠原病リウマチ疾患の疫学臨床兆候治療管理に関する包括的な知識の習得膠原病リウマチ疾患の治療に合併する感染症の臨床兆候治療管理に関する包括的な知識の習得臨床免疫学的考察を通しての発症病態の理解 2 外来臨床研修病棟臨床研修を経て得た知識の更なる確立拡大応用紹介初診患者の初期評価他科患者の膠原病関連臨床問題の評価継続ケアを通して知識の習得とともに依頼医師チームとのProfessional communication 及び教育の技術を習得する 3) 年次別研修内容個々の希望を重視するが後期レジデントは1 年目原則として3ヶ月間感染症科呼吸器内科総合内科の病棟をローテートする 9ヶ月間は膠原病リウマチ科ローテート他科ローテートも実現可能 2 年目以降は膠原病科に固定希望者は東京医科歯科大学膠原病リウマチ内科の後期研修プログラムに従い東京医科歯科大学膠原病リウマチ内科で1 年研修が可能 4) 具体的研修内容 1 病棟臨床研修膠原病リウマチ科病棟への配置であり病棟では指導医あるいは東京医科歯科大学からの派遣医師とで診療チームを構成し指導医の指導のもとに当科入院患者および他科併診患者の診断的評価および治療を直接行う 3

4 2 外来臨床研修当院リウマチ専門外来の紹介初診患者の初期評価鑑別診断考察を通して直接リウマチ専門医が指導を行う本院内膠原病リウマチ内科コンサルテーションも担当する具体的には指導医をPreceptorとし依頼患者の評価鑑別診断考察を通して指導教育を受けコンサルト依頼医に対しFeedbackを与え必要があれば継続フォローを行うというものである外来を担当し入院診療した患者の継続診療を週 1 枠で杉原の指導下で行う 5) 教育的活動膠原病リウマチ内科において ( または当科が参加して ) 定期的に行われている教育的活動 ( 回診カンファレンス他 ) 1. 病棟回診 ( 毎日 ): 指導スタッフによる教育および診療を目的とした回診 2. 臨床カンファレンス ( 毎週月木曜日 ): 膠原病リウマチ内科の病棟症例に関する全体討議や臨床免疫的知識にも及ぶ深い考察を通して普遍的な膠原病リウマチ内科的知識考え方と合併する感染症の正しいリスクマネージメントの知識を獲得することを目的としている 3. 学会研究会 4 月は日本リウマチ学会への参加 5,9 月に東京医科歯科大学膠原病リウマチ内科とその関連病院と合同で症例検討会. 4. 抄読会 ( 毎週金曜日朝 ): 感染症科と合同で開催膠原病と感染症に関する知識を蓄積する 3. 当科の業績原著論文 [1-11] 1. Sugihara T, Ishizaki T, Hosoya T, et al. Structural and functional outcomes of a therapeutic strategy targeting low disease activity in patients with elderly-onset rheumatoid arthritis: a prospective cohort study (CRANE). Rheumatology (Oxford) Sakai R, Cho SK, Nanki T, et al. The risk of serious infection in patients with rheumatoid arthritis treated with tumor necrosis factor inhibitors decreased over time: a report from the registry of Japanese rheumatoid arthritis patients on biologics for long-term safety (REAL) database. Rheumatol Int Kihara M, Sugihara T, Hosoya T, Miyasaka N. Clinical significance of complement as a biomarker of disease activity in 4 cases of IgG4-related disease with retroperitoneal fibrosis. Clin Exp Rheumatol Nanki T, Onoue I, Nagasaka K, et al. Suppression of elevations in serum C reactive protein levels by anti-il-6 autoantibodies in two patients with severe bacterial infections. Ann Rheum Dis. 2013;72: Sugihara T, Okiyama N, Watanabe N, Miyasaka N, Kohsaka H. Interleukin-1 and tumor necrosis factor alpha blockade treatment of experimental polymyositis in mice. Arthritis Rheum. 2012;64: Okiyama N, Sugihara T, Oida T, et al. T lymphocytes and muscle condition act like 4

5 seeds and soil in a murine polymyositis model. Arthritis Rheum Sakai R, Komano Y, Tanaka M, et al. Time-dependent increased risk for serious infection from continuous use of tumor necrosis factor antagonists over three years in patients with rheumatoid arthritis. Arthritis Care Res (Hoboken). 2012;64: Sakai R, Komano Y, Tanaka M, et al. The REAL database reveals no significant risk of serious infection during treatment with a methotrexate dose of more than 8 mg/week in patients with rheumatoid arthritis. Mod Rheumatol. 2011;21: Sugihara T, Okiyama N, Suzuki M, et al. Definitive engagement of cytotoxic CD8 T cells in C protein-induced myositis, a murine model of polymyositis. Arthritis Rheum. 2010;62: Okiyama N, Sugihara T, Iwakura Y, et al. Therapeutic effects of interleukin-6 blockade in a murine model of polymyositis that does not require interleukin-17a. Arthritis Rheum. 2009;60: Sugihara T, Sekine C, Nakae T, et al. A new murine model to define the critical pathologic and therapeutic mediators of polymyositis. Arthritis Rheum. 2007;56: 総説 1. 杉原毅彦高齢発症関節リウマチの予後不良因子, 日本臨床 2014 年 4 月増刊号 2. 杉原毅彦関節リウマチの機能予後, リウマチ科杉原毅彦実験的筋炎における IL-1/TNF 阻害, リウマチ科杉原毅彦多発性筋炎皮膚筋炎薬物療法総論最新医学社別冊杉原毅彦寛解を目指す膠原病診療高齢者への対応内科 112 巻 1 号 6. 杉原毅彦高齢者総合診療ノート関節リウマチ日本医事新報社杉原毅彦老年医学系統講義テキスト自己免疫疾患西村書店杉原毅彦高齢者診療マニュアル膠原病 ANCA 関連血管炎メディカルサイエンス学会発表学会発表 (2013 年度のみ ) 伊賀祥子杉原毅彦高齢発症 ANCA 関連血管炎の身体機能に及ぼす因子についての検討 2013 JCR ワークショップ南朋子杉原毅彦免疫抑制療法下の高齢者における ST 合剤の予防投与未施行のニューモシスチチス肺炎発症リスクの検討 2013 JCR ワークショップ松本拓実杉原毅彦抗 CADM140 抗体陽性の amyopathic dermatomyositis に合併した急速進行性間質性肺疾患の発症早期病理像 5

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター展示会場ホール E B2 階ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター展示会場ホール E B2 階ホール