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ありさこうい
5 years ago
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1 ソフトウェア開発自動化への取り組み ~ 倍速開発を実現するために ~ 2010 年 10 月 18 日株式会社 NTT データ技術開発本部

はじめに冨安寛 ( とみやすひろし ) ( 株 )NTT データ技術開発本部ソフトウェア工学推進センタ部長 NTT データ組織図お客様公共系事業本部金融系事業本部製造流通系事業本部

アジェンダ 1 倍速開発を実現するための自動化 2 開発自動化の動向 3 NTT データの開発自動化 4

6 1. システム開発期間の短期化 1 製品サービスのライフサイクルが短期化し SI も期間短縮が求められている図 1-1 ヒット商品のライフサイクル 1970 年代以前ライフサイクル期間 1980 年代 1990 年代 2000 年代年未満 1~2 年未満 2~3 年未満 3~5 年未満 5 年超 0% 20% 40% 60% 80% 100% 資料 :( 社 ) 中小企業研究所 : 製造業販売活動実態調査ヒット商品のライフサイクル (2004 年 11 月 ) Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 6

7 ソフトウェアの開発期間 1. システム開発期間の短期化 2 開発期間の短縮が求められる一方開発規模は大規模化図 1-2 携帯電話のプログラムサイズと開発期間の推移 12 カ月開発生産性の向上が丌可欠資料 :ET2002 TB-6 組み込みシステム開発における品質向上の施策 ( 東芝研究開発センター ) 短期間開発への要求から開発生産性の向上が求められる Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 7

8 1. システム開発期間の短期化 3 海外では短期間での効果を求められパッケージ利用等により開発期間が日本より短い傾向にあるアメリカ日本図 1-3 新規 IT 投資時に想定する投資効果の有効期間 1~3 年先が中心 3~5 年先が中心 0% 50% 100% 1 年先 3 年先 5 年先将来考えない資料 : 経済産業省 IT 戦略と企業パフォーマンスに関する日米韓の国際比較 ( 平成 19 年 ) 日本のシステム開発が長期化する理由米国ではパッケージそのままを利用した開発が多いが日本ではカスタマイズやスクラッチ開発の割合が高い米国ではスピードを重視するが日本では品質ドキュメント証跡を最優先する等ビジネスのグローバル化により海外の開発期間の短さに対抗できるよう開発期間の短期化が求められる Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 8

9 1. システム開発期間の短期化 4 NTT データにおいても短期の開発案件が増加図 1-4 NTT データ短期開発案件 ( 新規更改 ) の件数の変化 ~2005 年度の案件数を 100 とした場合の比率の変化 ~ ( 案件数指標 ) (NTT データ社内調査より ) 約 2.5 倍の増加開発期間 6~12 カ月 ~6 カ月 ( 年度 ) 短期開発への NTT データの取り組みが加速 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 9

10 1. 自動化技術の進化の背景最近のソフトウェア開発の傾向ソフトウェアの大規模化ソフトウェアの複雑化と多様化基盤技術の進展 : 仮想化技術サーバ統合クラウドコンピューティングフロント技術の進展 : HTML5 スマートフォンソフトウェアの開発短期化規模複雑度過去現在ソフトウェアの大規模化複雑化をプロジェクト管理によって制御してきたが人に依存した開発方法では限界 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 10

11 1. これまでの短期開発とその課題一般的なプロジェクトを短期化する場合のアプローチとその課題 PMBOK におけるプロジェクトの短期化の手法リソース追加による短期化クラッシング (Crashing) 作業順序の見直しによる短期化ファストトラッキング (Fast Tracking) 生産性の問題大規模複雑化に伴う問題品質の問題規模増加とともに作業量も増加管理が複雑化し生産性が低下人的ミスによる品質の低下開発者スキルによる品質のばらつき Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 11

14 2. 自動化の歴史と近年の傾向 1 プログラム言語処理系による自動化コンパイラ技術低級言語 ( アセンブラ言語 ) からマシン語を自動生成する高級言語 (C や Java) からをマシン語を自動生成する 2 CASE ツールによる自動化上流 CASE ツール要求分析 / 基本設計工程といった上流工程の自動化下流 CASE ツールパターンや部品 ( 関数やサブルーチン ) を使った自動化 3 4GL 第四世代言語対話形式の開発専門の技術を取得した開発者でなくても用意に開発が行えるようになっている 4 オープン系自動化技術モデルベースなどオープン系自動化技術進化高級言語のコードや設定ファイル等を自動生成するための技術が数多くあり普及している Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 14

15 2. 自動化の歴史と近年の傾向 1 プログラム言語処理系による自動化コンパイラ技術低級言語 ( アセンブラ言語 ) からマシン語を自動生成する高級言語 (C や Java) からをマシン語を自動生成する 2 CASE ツールによる自動化 3 4GL 第四世代言語上流 CASE ツール要求分析 / 基本設計工程といった上流工程の自動化下流 CASE ツールパターンや部品 ( 関数やサブルーチン ) を使った自動化高度な自動化技術がオープン系技術領域で進展している対話形式の開発専門の技術を取得した開発者でなくても用意に開発が行えるようになっている 4 オープン系自動化技術モデルベースなどオープン系自動化技術進化高級言語のコードや設定ファイル等を自動生成するための技術が数多くあり普及している Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 15

16 2. 自動化の最近の動向オープン系の自動化は特定業務の自動生成に移ってきている特長評価 AP 層業務 A業務 B 業務 C 特定業務の自動生成独自形式入力項目でアプリケーションを自動生成特化することにより自動化でできることが広がった AP 基盤層システム基盤層アプリケーションフレームワーク (Struts/Spring) プラットフォーム (J2EE) ハードウェアフレームワークの整備コード自動生成設定ファイルひな型コードを自動生成設計 ( モデル ) からコードを自動生成 Web システムの開発はフレームワークが前提となって普及してきた汎用化的な自動化を狙ったが普及しなかった自動化技術の進展に貢献 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 16

特定プラットフォームを前提として目的に応じた多様な自動化を可能とする自動化で定着したもの手間削減の自動化コードのひな型や設定ファイルの自動生成

17 2. 現在までの自動化の振り返りと今後の方向性自動化は方向性の見直しとともに進展している見直し自動化で定着しなかったものプラットフォームやプログラム言語を抽象化するような自動化プラットフォーム独立性プログラム言語独立性今後の方向性特定のプラットフォームや言語を前提とする特定プラットフォームを前提として目的に応じた多様な自動化を可能とする自動化で定着したもの手間削減の自動化コードのひな型や設定ファイルの自動生成フレームワークによる再利用共通化設計を再利用部品の再利用業務特化型の自動化特化した目的に対して高自動化率を実現さらに発展 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 17

3. 自動化ツールへの要件小規模中規模開発案件大規模開発案件に応じた自動化の要件大規模案件 12%

(NTTデータ社内調査よりサンプルプロジェクトを対象とした調査 ) 案件数売上額小規模案件 7%

中規模開発案件汎用型幅広い業種への対応が必要習得も含めた導入コストが低いことが条件となる

業務内容が固有で変更が尐ない設計書を含めてシステムを長期間維持管理開発者が多いため品質統一が難しい

19 3. 自動化ツールへの要件小規模中規模開発案件大規模開発案件に応じた自動化の要件大規模案件 12% 図 3-1 NTTデータ開発案件にみた規模別の案件数売上額の比率 (NTTデータ社内調査よりサンプルプロジェクトを対象とした調査 ) 案件数売上額小規模案件 7% 中規模案件 28% 小規模案件 60% 大規模案件 72% 中規模案件 21% 小規模中規模開発案件汎用型幅広い業種への対応が必要習得も含めた導入コストが低いことが条件となる汎用的な自動化コードひな型ファイルの自動生成フレームワークを活用した再利用大規模開発案件業務特化型業務内容が固有で変更が尐ない設計書を含めてシステムを長期間維持管理開発者が多いため品質統一が難しい業務特化型の自動化特定業務に対する高い自動化率設計書とコードの整合性を維持するなど特殊要件への対応 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 19

20 3. 自動化ツールの分類タイプ A タイプ B 短期開発を想定した汎用型タイプ A 大型案件を想定した業務特化型タイプ B 図 3-2 タイプ A タイプ B のシステム開発範囲のイメージタイプ A タイプ B 自動化対象 AP 層業務内容に合わせて手動での業務ロジック作成業務ロジックを含め完全自動生成設定ファイルや業務テンプレート等を生成共通コンホーネント拡張 FW 等 ( 任意 ) AP 基盤層フレームワーク (TERASOLUNA-FW 等 ) フレームワーク (TERASOLUNA-FW 等 ) システム基盤層 ( 対象外 ) ( 対象外 ) 標準重視標準的なフレームワーク利用の範囲内での自動化高自動化率重視プロジェクトの固有性を組み込んだ自動化 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 20

21 3. 自動化ツールの分類タイプ A タイプ B 汎用型タイプ A ツール TERASOLUNA IDE 業務特化型タイプ B ツール TERASOLUNA ViSC 図 3-2 タイプ A タイプ B のシステム開発範囲のイメージタイプ A タイプ B 自動化対象 AP 層業務内容に合わせて手動での業務ロジック作成業務ロジックを含め完全自動生成 AP 基盤層設定ファイルや業務テンプレート等を生成 TERASOLUNA IDE フレームワーク (TERASOLUNA-FW 等 ) TERASOLUNA 共通コンホーネント拡張 FW 等 ( 任意 ) ViSC フレームワーク (TERASOLUNA-FW 等 ) システム基盤層 ( 対象外 ) ( 対象外 ) Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 21

設計書テンプレートコードテンプレートコド追加 Web アプリケーション完成 ~ 新規作成パターンの例 ~ 実際の画面設計製造

22 3. タイプ A ツール TERASOLUNA IDE Web アプリケーション自動生成機能 TERASOLUNA IDE 機能パターン固有情報の入力新規作成パターン受信パターン編集パターンプロジェクト固有情報 - 画面表示項目 - 入力チェック自動生成設計書コードテンプレート生成設計書テンプレートコードテンプレートコド追加 Web アプリケーション完成 ~ 新規作成パターンの例 ~ 実際の画面設計製造機能パターンを選択する ( 業務の 75% をカバー ) 社内研究結果より設計書コードが自動生成され製造作業を短縮 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 22

23 3. タイプ A ツール TERASOLUNA IDE タイプ A ツールの機能とその効果目論見機能名基本自動化機能パターンによる生成自動化機能説明工期短縮の効果目論見 ( 参考値 ) 画面業務データベースアクセスコードの自動生成 6% 共通的な処理をパターンテンプレートから全自動生成 9~30% テストケース生成設計書からの試験項目生成 3% 合計 18~39% タイプ A ツール導入効果として 18~39% の工期短縮を見込む Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 23

24 3. タイプ A ツール TERASOLUNA IDE タイプ A ツールの事例法人様向け案件システム概要基幹系システムの開発開発期間約 3 年開発規模 120 画面 ( システム全体 : 約 420 画面 ) 導入効果自動化率約 28%( 画面数で計算 ) マスタメンテナンス業務に適用当該業務の完全自動化試験タスクの削減 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 24

25 3. タイプ B ツール TERASOLUNA ViSC TERASOLUNA ViSC ツールのカスタマイズプロジェクトドメインの固有性に最適化導入適用設計情報入力リクエスト処理名 1 リクエスト 1 2 リクエスト 2 3 Microsoft Excel Microsoft Visio 形式での入力自動生成業務ロジックを 100% 自動生成設計書設計製造完全同期ソースコード試験自動化範囲プロジェクトやドメインの固有性を組み込み 100% 自動化により製造試験 ( 一部 ) の作業が一切丌要 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 25

26 3. タイプ B ツール TERASOLUNA ViSC タイプ B ツールの実現機能とその効果目論見機能名入力支援機能設計書作成機能コード生成機能機能説明作図表計算ソフトによる入力入力時チェックチャート表示フロー図チャート図の整形日本語の自動生成設計書書式の整形設計と同期したプログラムの自動生成工期短縮の効果目論見 ( 参考値 ) 5% 5% 20% 合計 30% タイプ B ツール導入効果として 30% の工期短縮を見込む Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 26

27 3. タイプ B ツール TERASOLUNA ViSC タイプ B ツールの事例システム概要大手銀行様案件顧客企業向けオンライン処理業務の開発 (Java) に適用開発期間 24 ヶ月 6 ヶ月大手通信会社様案件システム更改で必要となる DB 移行処理をバッチ (C++) で開発開発規模 600ks 10ks( データ移行処理部のみシステム全体は10Ms) 導入効果設計工程の入力支援ツールとして活用中総開発規模比 80% に自動化を適用見込み ( プログラミング経験が豊富とは言えない ) 若手社員が担当し品質 / 性能的にも問題なく開発完了適用システムは運用を開始済みで安定稼働中移行ビジネスロジックの 100% に自動化を適用 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 27

30 4. タイプBの今後の展望新規更改オープン中心からの適用領域の拡大オープン系からメインフレームへ開発領域の拡大機能追加マイグレーションへの適用領域の拡大新規更改維持管理 TERASOLUNA ViSC の現在の適用範囲機能追加マイグレーション etc COBOL 各種 CASE ツールベンダ対応 etc オープン系メインフレーム既存設計書コード既存の設計書コードのリバース対応が課題リバース TERASOLUNA ViSC 設計情報維持管理機能追加 Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 30

4.NTT データの方向性 NTT データは開発自動化ツールの適用数を増加させ原価削減を促進削減効果額 ( 億円

適用件数削減効果額 ( 件数 ) 500 400 300 200 100 適用件数削減効果額 ( 億円 ) 適用件数

33 ご連絡先株式会社 NTT データ技術開発本部 Phone: Terasoluna/ テラソルナは株式会社 NTT データの登録商標ですその他記載されている会社名商品名サービス名等は各社の商標または登録商標です Microsoft Excel および Visio は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Copyright 2010 NTT DATA CORPORATION 33

2 NTT データビズインテグラル会社概要会社名本社所在地株式会社 NTT データビズインテグラル NTTDATA BIZINTEGRAL CORPORATION 住所東京都港区六本木三丁目 5 番 27 号六本木山田ビル 2 階電話設立年月日

2 NTT データビズインテグラル会社概要会社名本社所在地株式会社 NTT データビズインテグラル NTTDATA BIZINTEGRAL CORPORATION 住所東京都港区六本木三丁目 5 番 27 号六本木山田ビル 2 階電話設立年月日クラウド時代の ERP 新潮流ユーザーと共に業務をデザインする次世代基幹業務プラットフォーム Biz 2014 年 10 月 15 日株式会社 NTT データビズインテグラル開発本部横井智巳 Copyright 2014 NTT DATA Corporation 2 NTT データビズインテグラル会社概要会社名本社所在地株式会社 NTT データビズインテグラル NTTDATA BIZINTEGRAL