低下した河床の安定性について昭和 4 年 ~6 年にかけて河床は低下したものの平成以降砂利採取規制や排砂の実施により安定傾向基本方針で設定した河道を基に河床変動シミュレーションを実施した結果年間約 4 万 m 3 の堆積傾向であるが近年の砂利採取 ( 約 1 万 m 3 / 年 ) のな

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ともみさくもと
5 years ago
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1 補足説明資料河積確保の考え方について黒部川水系資料 1- 既定計画では沿川の土地利用良質な地下水への影響予期せぬ水衝部の形成等を考慮して計画高水位及び川幅は現状を維持するとともに計画河床高は平均河床高を基本とし河口部において最深河床高を限度として掘削することにより 6,m 3 /s 流下可能な河積を確保 ( 掘削区間約 13Km) 既定計画策定後昭和 4~6 年代まで河床が低下し河積が拡大近年の河床は砂利採取規制や排砂の実施により安定傾向既定計画の考え方を踏まえ現況河道の平均河床高を基本とし最小限の河道掘削を実施し維持可能な河床高を管理河床高として設定することで6,m 3 /sの流下が可能 ( 掘削区間約 6km) 今後もモニタリングを継続しながら適切な砂利採取や排砂を行うことにより管理河床高の維持が可能河口部は洪水時の河床の状態等について調査検討を進め必要に応じて維持掘削や砂利採取を実施標高 (T.P.m) 掘削範囲約 km H.W.L 平均河床高 (H1) 最深河床高 (H1) 掘削後平均河床高下黒部橋 JR 北陸本線鉄橋掘削範囲約 km 四十八ヶ瀬大橋黒部大橋 ~13.4k ~13.4k 黒部川橋掘削範囲約 km 権蔵橋新川黒部橋流下能力が不足する一部区間については平均河床高を基本として河道掘削を実施河口からの距離 (km) 愛本橋標高 (TP.m) 標高 (TP.m) 標高 (TP.m) No.8.k 設定河道 6,m3/s H1 現況 (m) No.4.k 設定河道 6,m3/s H1 現況 (m) No.1.k 14 1 設定河道 6,m3/s H1 現況平均河床高レベルで掘削平均河床高レベルで掘削既定計画河床高レベルで掘削 (m) 洪水時の河床の状態等を調査研究のうえ必要に応じて維持掘削や砂利採取を実施 1

2 低下した河床の安定性について昭和 4 年 ~6 年にかけて河床は低下したものの平成以降砂利採取規制や排砂の実施により安定傾向基本方針で設定した河道を基に河床変動シミュレーションを実施した結果年間約 4 万 m 3 の堆積傾向であるが近年の砂利採取 ( 約 1 万 m 3 / 年 ) のなかで調整可能河床変動状況河口部扇状地部愛本堰堤上流部 3. 愛本堰堤 S3-S4 S3-S S4-H 愛本堰堤大規模砂利採取等によりほぼ全川で河床低下 H-H16 愛本堰堤宇奈月ダム砂利採取規制等により近年は安定傾向長期河床変動シミュレーション (4 年間 ) 3. ~9 年後 9~18 年後 18~7 年後 7~36 年後 36~4 年後愛本堰堤宇奈月ダム約 1 万 m 3 / 年減少 -. 約 4 万 m 3 / 年堆積 -3. 砂利採取維持掘削等により対応約 1 万 m 3 / 年堆積予測結果 :4 年後予測河道は一部区間で土砂が堆積傾向実績河床変動状況 S4~Hの全域 : 大規模砂利採取によってほぼ全域で1~3m 河床低下. ~ 1.k :S4 以前では安定傾向 H~H16で.8m 程度河床上昇 1. ~ 6.k :S4 以前では一部河床上昇 H 以降はほぼ安定傾向 6. ~13.6k :S4 以前では河床低下 H 以降は愛本下流部で.~1.mの河床低下 13.6~.k :H 以降で.~1.mの河床低下河床変動シミュレーション条件基本方針河道における河床変動の長期予測を以下の条件により実施項目計算範囲計算期間流量条件給砂条件維持掘削砂利採取 4 年将来予測計算結果条件.k~.k ( 河口 ~ 宇奈月ダム下流 ) 4 年 H1~H1のダム放流量時系列の繰り返し H1~H1の排砂予測時系列の繰り返し考慮していない備考 9 年サイクル 9 年サイクル流量見合でダムから給砂平成 7 年については計画規模を大きく上回る流出土砂量であったためシミュレーションから除外区間毎の特徴. ~ 1.k :1~1.m 程度の河床上昇 ( 約 ~3m/ 年の河床上昇 ) 1. ~ 6.k :1k 付近で河床上昇 6. ~13.6k : 愛本下流では1~1.mの河床低下他は安定 13.6~.k : 河床上昇傾向対策河口部を主に全川で近年の実績値 1 万 m 3 程度の砂利採取のなかで調整可能砂利玉石採取の現状玉石の採取は愛本上流で実施しておりその量は砂利採取量の約 3% 砂利採取量 ( 千 m3) S7 S8 S9 S6 S61 S6 S63 H1 河床材料に占める玉石 (3mm 以上 ) の構成率河口からの距離玉石 (3mm 以上 ) ~7k( 網状河道部 ) 約 8% 7~14k( 単状河道部 ) 約 4% 14~k 約 6% H H3 H4 H H6 年度 ( 年 ) H7 区間別砂利 ( 玉石 ) 採取量砂利採取量 89 万 m 3 玉石採取量 1 万 m 3 ( 砂利採取量の 3%) 玉石採取 (3~8 千 m 3 / 年 ) H8 H9 H1 H11 H1 玉石採取量 14k-k 7k-14k k-7k 採取場所不明 H13 H14 H1 H16

3 河床低下の地下水位への影響及びかんがい期非かんがい期別の変動について河床低下による地下水位低下等の顕著な影響は見られないかんがい期非かんがい期別で見ると扇頂部や扇端部で変動は小さくなるが非かんがい期に低下しかんがい期に回復する傾向河床低下の地下水位への影響河床が最も低下した昭和 6 年頃から平成 8 年頃にかけて顕著な地下水位低下はみられずまたこれまでに地下水取水障害の実績は確認されていない近年河床低下は抑制され安定傾向扇端部 k 生地 k 園家金屋黒部市内三日市沓掛 4k 飯野入膳入善町内青木上飯野五郎八 6k 河川周辺 8k 若栗地下水位観測位置図小摺戸 1k 浦山かんがい期非かんがい期別の変動浦山新河川周辺非かんがい期に地下水位が低下しかんがい期に回復するサイクルがあるかんがい期や河川流量の多い時期に地下水位は高い傾向にあるが上流へ行くほど変動が鈍くなる黒部市内入善町内かんがい期や河川流量の多い時期に地下水位は高い傾向を示している扇端部地下水の変動はあまり大きくない 1k 月平均水位 (m) 青木金屋三日市平成 6 年扇頂部河川周辺飯野浦山浦山新上飯野若栗沓掛小摺戸五郎八五郎八浦山新上飯野浦山沓掛小摺戸若栗金屋三日市生地園家青木三日市入膳金屋生地青木園家入膳扇頂部では変動が小さいかんがい期上昇非かんがい期下降非かんがい期に低下傾向であるがかんがい期に回復平成 7 年平成 8 年平成 9 年平成 1 年平成 11 年平成 1 年扇端部では変動が小さい平成 13 年平成 14 年平成 1 年市街地欠測市街地平均河床高変化 (S7 基準 :m) 平均河床 (-k 区間 ) 平均河床 (.-13.k 区間 ) 浦山新地下水位 (R1k) 小摺戸地下水位 (R8k) 沓掛地下水位 (L4k) 生地地下水位 (L1k) 河床低下五郎八地下水位 (L6k) 平均河床高が最も低下 S48 S S6 S6 H1 H H1 H1 河床変動と地下水位変動の比較扇端部飯野地下水位変動 ( 観測開始年基準 :m) 浦山新浦山若栗小摺戸五郎八上飯野飯野沓掛入膳園家生地 3

黒部川の河道の状況河道の状況としては概ね以下に分類可能 1 高水敷が未発達で澪筋は複列網状河道河床低下により河道中央部が常水路化高水敷が発達し澪筋がほぼ固定化した単状河道安全度安全度.

k 網状河道 ( 主に根継ぎ護岸を整備 ) 単状河道 ( 主に縦工を整備 ) 高水敷幅高水敷の側方侵食予測幅側方侵食 ( 高水敷 ) 高い低い高 AA A B い A B C 低い B C D 高水敷幅とは高水敷または高水敷化している箇所の幅黒部川橋

k 洗掘予測河床高の状態護岸基礎高より洗掘予測河床高が高い護岸基礎高より洗掘すると予測されるが根固めの変動で対処可能護岸基礎高より洗掘すると予想され根固めの変動でも対処不可能護岸がない場合内容高水敷幅が側方侵食予測幅より大側方侵食予測幅が現有幅以上倍以下

4k 7.6k 愛本橋 1.k 代表断面 14.k 整備状況 1 堤体護岸 16.k 音沢大橋山付き区間 18.8 HWL 河床高 18.k 要整備完成延長未完成延長 (km) (km) 延長 (km) 37.7 8.6 9.1 4.6 14.

4 黒部川の河道の状況河道の状況としては概ね以下に分類可能 1 高水敷が未発達で澪筋は複列網状河道河床低下により河道中央部が常水路化高水敷が発達し澪筋がほぼ固定化した単状河道安全度安全度.k 下黒部橋安全度の考え方 1 洗掘深の方法況堤防護岸整備状況側方侵食の方法安全度洗掘 ( 護岸基礎高 ).k 四十八ヶ瀬大橋黒部川における堤防と護岸の整備状況安全度について 1 黒部大橋 4.k 網状河道 ( 主に根継ぎ護岸を整備 ) 単状河道 ( 主に縦工を整備 ) 高水敷幅高水敷の側方侵食予測幅側方侵食 ( 高水敷 ) 高い低い高 AA A B い A B C 低い B C D 高水敷幅とは高水敷または高水敷化している箇所の幅黒部川橋権蔵橋 6.k 8.k 3 洗掘側方侵食に対する安全河道特性に応じて区間を細分化し区間毎に洗掘深のと側方侵食のを組み合わせて堤防の安全度を新川黒部橋 1.k 洗掘予測河床高の状態護岸基礎高より洗掘予測河床高が高い護岸基礎高より洗掘すると予測されるが根固めの変動で対処可能護岸基礎高より洗掘すると予想され根固めの変動でも対処不可能護岸がない場合内容高水敷幅が側方侵食予測幅より大側方侵食予測幅が現有幅以上倍以下側方侵食幅が現有幅の倍以上注 ) 低水護岸 ( 縦工等 ) がある場合は安全度をワンランクアップ ( 例 :B A) 安全度延長 (Km) 率 (%) 安全度対象区間 AA A 11. B C D.. 3.4k 7.6k 愛本橋 1.k 代表断面 14.k 整備状況 1 堤体護岸 16.k 音沢大橋山付き区間 18.8 HWL 河床高 18.k 要整備完成延長未完成延長 (km) (km) 延長 (km) k 整備率 (%) 7.9 河床高が1の場合は護岸完成の場合は護岸未完成については護岸延長に含めない ( 平成 13 年断面 ) 縦工代表断面 (H1 断面 ) 4. 要整備完成未完成整備率基数 ( 基 ) 基数 ( 基 ) 基数 ( 基 ) (%) 宇奈月ダム山付き区間凡例防完成堤防護未完成堤防岸護岸完成整備護岸未完成状縦工完成縦工未完成堤AA 全A 度B C D 対象外安護岸完成 : 護岸の根入れが所定の高さまで施工済 HWL 完成最深河床高縦工設置状況完成既設護岸を利用根継ぎ護岸 4

黒部川において現存するとその効果について黒部川のは氾濫戻し二番堤による氾濫防御支川との連続性の確保等の観点から効果的であり

氾濫シミュレーション結果からも大きな効果が期待の現状昭和 44 年 8 月洪水におけるによる氾濫戻し効果河口k k 7k 堤内地

愛本 1.k から上流を望む現況黒部川には 14カ所のが存在浸水域は田畑親水公園等に利用氾濫流昭和 44

氾濫流の主流はから本川へ戻されるがその他は拡散計画流量( ピーク流量 6,m 3 /s) を与えた氾濫シミュレーションにより左岸

7 67.6 4.k 地点凡例浸水した場合に想定される水深 ( ランク別 ).m 未満の区域.~1.m 未満の区域 1.~.m 未満の区域.~.m 未満の区域.m 以上の区域 6.

4k 地点 7.8k 地点 8.6k 地点 1.k 地点左岸 7.8k 破堤時の氾濫区域 ( あり ) 右岸 1.

5 黒部川において現存するとその効果について黒部川のは氾濫戻し二番堤による氾濫防御支川との連続性の確保等の観点から効果的であり現存するは保全し適切に管理特に氾濫戻しの観点では昭和 44 年 8 月洪水において氾濫流を本川に戻す効果を発揮氾濫シミュレーション結果からも大きな効果が期待の現状昭和 44 年 8 月洪水におけるによる氾濫戻し効果河口k k 7k 堤内地二番堤破堤箇所本堤 13k 愛本愛本左岸において溢水による浸水被害をもたらし氾濫流が流下が氾濫流を本川へ戻す効果を発揮黒部川愛本 1.k から上流を望む現況黒部川には 14カ所のが存在浸水域は田畑親水公園等に利用氾濫流昭和 44 年愛本地区の浸水状況の氾濫戻し効果のシミュレーション黒部川のは本堤が破堤した場合にから本川へ氾濫流を戻す効果を発揮氾濫流の主流はから本川へ戻されるがその他は拡散計画流量( ピーク流量 6,m 3 /s) を与えた氾濫シミュレーションにより左岸 7.8k 右岸 1kで破堤させの氾濫戻し効果を推定氾濫シミュレーションによるの効果の算定左右岸破堤点位置左岸右岸 7.8k 6.8k 4.k 1k 8.6k 7.8k 7.4k 氾濫ボリューム ( 千 m3)1 吸収ボリューム ( 千 m3),734 1,83 7,7,43 吸収率 (%) / k 地点凡例浸水した場合に想定される水深 ( ランク別 ).m 未満の区域.~1.m 未満の区域 1.~.m 未満の区域.~.m 未満の区域.m 以上の区域 6.8k 地点 7.8k 地点凡例浸水した場合に想定される水深 ( ランク別 ).m 未満の区域.~1.m 未満の区域 1.~.m 未満の区域.~.m 未満の区域.m 以上の区域 7.4k 地点 7.8k 地点 8.6k 地点 1.k 地点左岸 7.8k 破堤時の氾濫区域 ( あり ) 右岸 1.k 破堤時の氾濫区域 ( あり ) による支川との連続性の確保は本支川の連続性を確保洪水時の魚類の避難所稚仔魚の生育の場としての機能をもつ黒部川本川流入支川やすらぎ水路 ( 出島地先左岸 4.k)

6 黒部川の融雪出水の規模と梅雨期の出水への影響について黒部川における融雪期は 4 月上旬から 6 月中旬でありその時期と平均流量約 13m 3 /s は過去 4 年間で大きな変化はない融雪期の平均流量約 13m 3 /s と基本高水のピーク流量の検討に用いている基底流量約 1m 3 /s( 愛本地点の豊水流量 ) に大きな差はなくまた融雪期に大きな洪水は発生していないため梅雨期の出水への影響は少ない黒部川における融雪期は 4 月上旬から 6 月中旬 (4/1~6/ 頃 ) であり過去 4 年間で平均流況に大きな変動はない融雪期の平均流量は約 13m 3 /s (S39~H1) 融雪出水は最大 1,m 3 /s 程度また河道内災害は概ね警戒流量 (7m 3 /s) 以上の出水時に発生するが S39~H1に融雪期において警戒流量を超えた出水は回のみ流量 (m 3 /s) 融雪期 1 月 1 日月 1 日 3 月 1 日 4 月 1 日月 1 日 6 月 1 日 7 月 1 日 8 月 1 日 9 月 1 日 1 月 1 日 11 月 1 日 1 月 1 日過去 4 年間の平均流況の変動 4 年前 ~3 年前までの平均流況 (S39~S48) 3 年前 ~ 年前までの平均流況 (S49~S8) 年前 ~1 年前までの平均流況 (S9~H) 1 年前 ~ 現在までの平均流況 (H6~H1) 流量 (m 3 /s) 6,, 4, 3, 融雪期 4 年前 ~3 年前までの流量 (S39~S48) 3 年前 ~ 年前までの流量 (S49~S8) 年前 ~1 年前までの流量 (S9~H) 1 年前 ~ 現在までの流量 (H6~H1) 警戒流量 7m 3 /s, 1, 1 月 1 日月 1 日 3 月 1 日 4 月 1 日月 1 日 6 月 1 日 7 月 1 日 8 月 1 日 9 月 1 日 1 月 1 日 11 月 1 日 1 月 1 日既往洪水 ( 警戒流量以上 ) の分布状況 ( 昭和 39 年 ~ 平成 1 年 ) 6

黒部川と常願寺川の流況年間を通じて黒部川は常願寺川より流況が良好河川名黒部川常願寺川平均低水流量 (m3/s) 4.7 1.16 平均渇水流量 (m3/s) 4.9.

月 1 日 3 月 1 日 4 月 1 日月 1 日 6 月 1 日 7 月 1 日 8 月 1 日 9 月 1 日 1 月 1 日 11 月 1 日 1 月 1 日黒部川と常願寺川の流況 (H1~1 日流量 ) 伏没還元状況黒部川は同時流量観測による伏没還元傾向が明瞭である一方常願寺川では伏没還元のバラツキが大きい渇水時における瀬切れの状況黒部川

6 =.6 1 1 伏没傾向伏没傾向 1 1 1 1 常盤橋流量 (m 3 /s) 黒部川橋下流量 (m3/s) 常磐橋流量 (m3/s) 1 ( 下流 ) S48~H1 年通年同時流観 ( 下流 ) 還元傾向 ( 下流 ) 還元傾向還元傾向大日橋流量 (m3/s) 流量 (m3/s) 新川黒部橋より下流を望む黒部大橋より上流を望む瀬切れは生じていない左 :9.6k 付近右 :4.

7 黒部川と常願寺川の流況年間を通じて黒部川は常願寺川より流況が良好河川名黒部川常願寺川平均低水流量 (m3/s) 平均渇水流量 (m3/s) 愛本 H1~ H1 黒部川において正常流量が設定可能な理由について黒部川は常願寺川に比べ流況が良好であり瀬切れが発生していない黒部川における同時流量観測結果によると伏没還元傾向が明瞭であり縦断的な水収支の検討が宇奈月ダム下流で可能備考大川寺 H1~1 流量 (m 3 /s) 1 1 常願寺川 ( 大川寺 ) 常願寺川月平均黒部川 ( 愛本 ) 黒部川月平均 1 月 1 日月 1 日 3 月 1 日 4 月 1 日月 1 日 6 月 1 日 7 月 1 日 8 月 1 日 9 月 1 日 1 月 1 日 11 月 1 日 1 月 1 日黒部川と常願寺川の流況 (H1~1 日流量 ) 伏没還元状況黒部川は同時流量観測による伏没還元傾向が明瞭である一方常願寺川では伏没還元のバラツキが大きい渇水時における瀬切れの状況黒部川黒部川では瀬切れが発生していない常願寺川黒部川 H1~17 年通年同時流観墓の木公園下流量 (m3/s) 常願寺橋流量 (m 3 /s) 1 ( 下流 ) 還元傾向相関係数 =.93 =.93 相関係数相関係数 =.9 = 伏没傾向伏没傾向墓の木公園上流量 (m3/s) 権蔵橋下流量 (m3/s) 常願寺川 1 1 相関係数 = =.7 相関係数 =.6 = 伏没傾向伏没傾向常盤橋流量 (m 3 /s) 黒部川橋下流量 (m3/s) 常磐橋流量 (m3/s) 1 ( 下流 ) S48~H1 年通年同時流観 ( 下流 ) 還元傾向 ( 下流 ) 還元傾向還元傾向大日橋流量 (m3/s) 流量 (m3/s) 新川黒部橋より下流を望む黒部大橋より上流を望む瀬切れは生じていない左 :9.6k 付近右 :4.8k( 平成 6 年 9 月撮影 ) ( かんがい期における正常流量 4/11~/1) 新愛内水正常流量の縦断図の例大日橋より下流を望む澪筋がみられない瀬切れ 1.k ( 平成 6 年 8 月撮影 ) 正常流量維持流量新内本山必要流量 ( 動植物の生育地または生息地の状況 ) 必要流量 ( 景観 ) 愛山サ融消必要流量 ( 水質 ) 本消宇ン雪雪音音弥融雪沢新新墓墓奈柳太宇 1 用用沢谷雪用 P 川川ノノ月亭蔵奈養水水p黒用s川水黒黒木木 S 谷雑谷 9 魚月縦断的な検討可能部黒水水部部川部権公公川用川用町 8 水橋橋公川蔵園園水道下上園橋橋下上 7 沓掛福伏伏流流流流 6 排島湧湧湧A 区間水排没没出出出 ( 河口 ~ 愛本堰堤 ) 水B 区間 1.m3/ 1.m3/ 1.1m3/s 1.m3/s.4m3/s ( 愛本堰堤 ~ 宇奈月ダム ) ~ ~ 4 沓福 ~ s 若若s 排掛島栗栗~ 伏没 ( 扇央部 ) 3 排水上 1 排排還元 ( 扇頂部 ) 排水樋浦水水水管山排上水浦1 樋山B 区間の維持流量 8.m 3 /s A 区間の維持流量 4.m 3 /s 河口からの距離 (km) 河口からの距離 (km) 7

2. 急流河川の現状と課題 2.1 急流河川の特徴急流河川では洪水時の流れが速く転石や土砂を多く含んだ洪水流の強大なエネルギーにより平均年最大流量程度の中小洪水でも河岸侵食や護岸の被災が生じるまた澪筋の変化が激しく流路が固定していないためどの地点においても被災を受ける恐れがある

2. 急流河川の現状と課題 2.1 急流河川の特徴急流河川では洪水時の流れが速く転石や土砂を多く含んだ洪水流の強大なエネルギーにより平均年最大流量程度の中小洪水でも河岸侵食や護岸の被災が生じるまた澪筋の変化が激しく流路が固定していないためどの地点においても被災を受ける恐れがある 2. 急流河川の現状と課題 2.1 急流河川の特徴急流河川では洪水時の流れが速く転石や土砂を多く含んだ洪水流の強大なエネルギーにより平均年最大流量程度の中小洪水でも河岸侵食や護岸の被災が生じるまた澪筋の変化が激しく流路が固定していないためどの地点においても被災を受ける恐れがある解説急流河川の堤防被災はまず低水護岸や堤防護岸の基礎が洗掘されその後高水敷または堤防が横方向に侵食される形態が主である