1. トピック : 米国金融政策と通商政策は 次の ステージへ 6 月 FOMC は 0.25% 利上げ フォワードガイダンスを大幅変更漸進的とは言え 利上げ一直線のみの方針に長期水準を超えるタイミングが 2020 年から 2019 年に 2019 年からは 毎回記者会見を実施今後の焦点は緩和的スタ

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1 みずほ米国経済情報 2018 年 6 月号 トピック米金融政策と通商政策は 次 のステージへ 6 月 FOMC 声明文は フォワードガイダンスが大幅修正され 漸進的利上げのみのタカ派的内容 米通商政策は 脅し から 実行 へスタイルが変貌 景気判断企業業況は堅調 生産コストは上昇傾向 企業業況は堅調な推移が続いている 鉄鋼 アルミ関税の賦課や国内需要の拡大を背景として 生産コストが上昇していることには留意が必要

2 1. トピック : 米国金融政策と通商政策は 次の ステージへ 6 月 FOMC は 0.25% 利上げ フォワードガイダンスを大幅変更漸進的とは言え 利上げ一直線のみの方針に長期水準を超えるタイミングが 2020 年から 2019 年に 2019 年からは 毎回記者会見を実施今後の焦点は緩和的スタンスの行方加 墨 EUに鉄鋼 アルミ関税賦課 変貌する米通商政策のスタイル 6 月 日に開催された米連邦公開市場委員会 (FOMC) は 5 月議事要旨 (5/23) で示唆していた通り 政策金利の誘導レンジを 0.25% 引き上げたほか フォワードガイダンスの大幅変更にも踏み切った これまで声明文には 利上げは漸進的 政策金利はしばらく長期水準を下回って推移 政策判断は指標次第 という 3 つの要素から構成されるフォワードガイダンスを表すパートがあったが その部分が全削除されたのである ただ 利上げは漸進的 という文言については イエレン体制からパウエル体制に移行する直前の 1 月 FOMC 声明文においてフォワードガイダンス パートとは異なる箇所に追記されており 今回の修正では そちらが残される形で漸進的利上げ路線が維持された 政策金利はしばらく長期水準を下回って推移 政策判断は指標次第 という 2 つの要素 特に後者がフォワードガイダンスから消えたことは 漸進的とは言え利上げ一直線の方針を強く示唆するものであり その点で 今回の声明文は従来と比べてタカ派的な内容と評価できる 政策金利はしばらく長期水準を下回って推移 という要素が消えた理由はドットチャートを見れば分かる 年の微修正によって ドットの中央値で示される政策金利が長期水準を超えるタイミングが 2020 年から 2019 年に前倒しされた 加えて今回の FOMC では 2019 年 1 月の FOMC から毎回 記者会見を開くことが決められた ( 見通しは従来通り 四半期ごと ) 政策変更が市場に予期せぬショックを与えないことを是とするなら 市場参加者との対話の機会となる記者会見がある FOMC の方が 記者会見のない FOMC よりも政策変更しやすいだろう 利上げ一直線の FOMC が来年 会合ごとに 0.25% の利上げを行えば 今回のドットチャートに示された 2019 年末時点の政策金利水準は 4 月に達成される パウエル議長が説明したように 記者会見の頻度変更はそれ自体政策スタンスと無縁であるが ドットチャートの微修正と相まって 政策金利はしばらく長期水準を下回って推移 するとのフォワードガイダンスを消し去る潜在的な要因になっているようだ 今回のフォワードガイダンス大幅修正によって 米金融政策は一歩 ステージを進めた 今後の焦点は いつ 金融政策は緩和的 という文言が声明文から消えるかである 緩和的スタンスが消えれば FOMC が考える中立金利水準が判明し その後の利上げは 引き締め に変わる 引き締め 的な漸進的利上げ路線は続くのか 注目度は極めて高い 通商政策も ステージが進んだ トランプ政権は 6 月 1 日より カナダ メキシコ EUに対して鉄鋼 アルミ関税を賦課することとした トランプ政権の通商政策は今や 関税を賦課して欲しくなければ米国に有利な通商案件を提示せよ というスタイルから 追加関税を止めて欲しければ米国に有利な通商案件を提示せよ というスタイルへ大きく変貌している 1 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

3 対中制裁としての関税賦課決定 対象品目は最大 4,500 億ドルに達する恐れも 6 月 15 日には 対中制裁としての関税賦課 ( 総額 500 億ドル ) が決定した 第一弾として 7 月 6 日より 総額 340 億ドル 818 品目に 25% の関税が賦課される 第二弾は総額 160 億ドル 284 品目であり ( 時期未定 ) 最先端技術分野に関する中国の産業政策 中国製造 2025 の影響下にある品目をターゲットとしている 米国の決定に対し 中国は米国同様の規模 スケジュールによる対抗措置を発表した トランプ大統領はこれを受けて関税対象品目を 2,000 億ドル追加する準備をライトハイザー米通商代表に指示した (6/19) 加えてトランプ大統領は 仮に中国がさらなる対抗措置を取る場合 別途 関税対象品目を 2,000 億ドル追加すると警告した 最大で 4,500 億ドルの中国からの輸入品に関税がかかることになり 2017 年の中国からの輸入総額 ( 財のみ 5,0550 億ドル ) の 9 割に達する (%) /6 2018/3 図表 1 政策金利見通し ( ドットチャート ) 年末 2019 年末 2020 年末 長期 ( 資料 )FRB より みずほ総合研究所作成 2 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

4 2. 経済指標解説 (1) 業況 : 企業業況は堅調な推移が継続 4~6 月期のGDPナウは 5% 近くの高成長を予想製造業 ISM 指数は 3 カ月ぶりに上昇鉱工業生産指数は小幅に低下非製造業 ISM 指数は 4 カ月ぶりに上昇 5 月の企業業況は 堅調な推移が継続している アトランタ連銀が公表するGDPナウによれば 4~6 月期の実質成長率は前期比年率 +4.7%(6/20 時点 ) と 5% 近い高成長が示されている 4 5 月の各経済指標をみると 生産 設備投資は好調さを維持している 住宅投資については引き続き弱含みが続いたものの 大幅な減速感はみられず 横ばいまたは小幅な低下にとどまるだろう 個人消費については 所得の増加を背景に 1~3 月期の伸び悩みから増勢を取り戻すとみている 5 月の製造業 ISM 指数は 58.7( 前月 :57.3) と 3 カ月ぶりに上昇した ( 図表 4) 景気判断の基準となる 50 を上回って推移しており 製造業の業況は堅調さが継続している 生産 雇用 受注残に加え 新規受注の項目も上昇しており 先行きも良好な水準が続く見通しだ 調査対象の全 18 業種中 16 業種で業況の改善が報告された ( 前月 :17 業種 ) 補助項目の一つである輸出受注指数は 3 カ月連続で低下した 企業のコメントには 米中間の貿易摩擦による影響を懸念する声が継続してみられる また 国内需要の強まりを背景に 素材価格の上昇や その価格転嫁が進んでいることが指摘されている 5 月の鉱工業生産指数は 前月比 0.1%( 前月同 +0.9%) と 小幅に低下した 産業別にみると 製造業は前月比 0.7% の大幅な減産となった ( 図表 5) 耐久財では一次金属などの金属系や機械 電気機械が 非耐久財ではアパレル 石油 石炭製品などが押し下げた 自動車については 同 6.5%( 前月同 2.2%) と大幅に低下した 部品製造工場の火災に伴い部品調達が困難になったとして 大手企業の一部工場が閉鎖されたことが一因になったと推察される 鉱業は前月比 +1.8% 公益( 電力 ガス ) は前月比 +1.1% と ともに上昇が続いた 5 月の非製造業 ISM 指数は 58.6( 前月 :56.8) と 4 カ月ぶりに上昇し 高水準での推移が継続している ( 図表 5) 内訳をみると 新規受注 雇用などほとんどの項目が上昇した なかでも入荷遅延や在庫過剰の項目は上昇幅が大きく 企業のコメントには トラック運転手の不足で供給に遅延が生じているといった指摘がみられた 業種別にみると 調査対象の全 18 業種中 14 業種で業況が改善した ( 前月 :18 業種 ) 3 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

5 図表 2 実質 GDP 成長率 ( 前期比年率 %) 政府支出 純輸出 在庫投資 設備投資 住宅投資 個人消費 ( 年 / 四半期 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 3 製造業 ISM 指数 64 新規受注生産雇用入荷遅延 62 在庫 総合指数 ( 資料 )ISMより みずほ総合研究所作成 図表 4 鉱工業生産指数 ( 製造業 ) 図表 5 非製造業 ISM 指数 (2012=100) 新規受注事業活動雇用入荷遅延総合指数 ( 資料 )FRB より みずほ総合研究所作成 ( 資料 )ISM より みずほ総合研究所作成 図表 6 景気の全体感を示す主要統計 2017 Q Q Q Q1 2018/1 2018/2 2018/3 2018/4 2018/5 2018/6 成長率 実質 GDP 成長率 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 個人消費 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 住宅投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 設備投資 前期比年率 % n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 純輸出 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 在庫投資 寄与度 %Pt n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 企業業況 製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. 非製造業 ISM 指数 DI( 基準 =50) n.a. ニューヨーク (NY) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) フィラテ ルフィア (PHL) 連銀 / 現状 DI( 基準 =0) n.a. 生産活動 鉱工業生産指数 前期比 % n.a. 石油 ガス掘削 2012 年 = n.a. ハイテク製造業 2012 年 = n.a. 自動車 ( 組立台数ベース ) 年率 百万台 n.a. 他の製造業 2012 年 = n.a. ( 資料 ) 米国商務省 ISM FRB 各地区連銀等より みずほ総合研究所作成 4 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

6 (2) 家計部門 : 雇用情勢の改善が持続 個人消費は好調 雇用者数は伸び拡大失業率は 3% 台の推移が継続時間当たり平均賃金は小幅に上昇ペースが加速実質個人消費は増加 小売は大幅に増加 自動車販売は減少基調消費者信頼感指数は 3 カ月ぶりに上昇 高水準が継続住宅着工は大幅に増加 集合住宅が押し上げ 雇用情勢の改善が続く一方 賃金の伸びは緩やかなペースにとどまっている 5 月のコア小売売上高は大幅に増加した 住宅着工件数は変動の大きい集合住宅が押し上げ 大幅に増加した 5 月の非農業部門雇用者数は前月差 万人 ( 前月 : 同 万人 ) と増加幅が拡大した ( 図表 8) 3 カ月移動平均でみても 前月差 万人と安定したペースでの雇用者数の増加が続いている 業種別の内訳をみると 財部門では建設業の増加幅が拡大し 製造業も安定した伸びとなった サービス部門では 小売業の増加幅が前月差 +3.1 万人と大きく拡大したほか 医療 福祉関連サービス業や 余暇 娯楽関連サービス業が全体を押し上げた 5 月の失業率は 3.8%( 前月 :3.9%) と 3% 台での推移が続いた また 意図せざるパートタイム労働者などを含む広義失業率 (U-6) も 7.6%( 前月 :7.8%) と低下した 5 月の時間当たり賃金は 前月比 +0.3%( 前月 : 同 +0.1%) と 小幅に上昇ペースが加速した ( 図表 9) 前年比で見ると+2.7%( 前月 : 同 +2.6%) と 雇用情勢の改善に比べて加速感に欠ける 同じく賃金指標である雇用コスト指数 ( 賃金 俸給ベース ) は 1~3 月期で前年比 +2.9% と上昇ペースが高まっている 4 月の実質個人消費は前月比 +0.4% と増加し 堅調な推移が続いている 前月に高い伸びとなった耐久財消費は減速したものの 非耐久財 サービス消費は安定した伸びで推移した 5 月の小売売上高は 前月比 +0.8%( 前月 :+0.4%) と大幅に増加した ( 図表 10) 新車販売台数については 5 月は年率 1,691 万台 (4 月 :1,717 万台 ) と 減少基調にある コア小売売上高 ( 自動車 ガソリン 建設資材小売業 外食サービス業を除く ) は同 +0.5%( 前月 : 同 +0.6%) と高い伸びで推移した 健康 医療や衣料品の項目が押し上げた 6 月のミシガン大学消費者信頼感指数 ( 速報値 ) は 99.3( 前月確報値 :98.0) と 3 カ月ぶりに上昇した 内訳をみると 現状指数が 117.9( 前月確報値 : 111.8) 期待指数は 87.4( 前月確報値 :89.1) と 先行きについての判断は小幅に低下した 6 月のガソリン価格 (6/21 時点 ) は 1 ガロン 2.9 ドルと高止まりを続けているが 消費者マインドを下押ししている様子はない 5 月の住宅着工件数は年率 万件 ( 前月比 +5.0%) と 前月から大幅に増加した ( 図表 11) 戸建てが同 93.6 万件と前月 ( 同 90.1 万件 ) から増加し 堅調さを維持した 集合住宅も同 40.4 万件と前月 ( 同 36.3 万件 ) から大幅に増加したが 変動が大きいため 均してみればほぼ横ばい圏での推移が続いている 先行指標となる 5 月の住宅着工許可件数は同 万件 ( 前月比 4.6%) と 2 カ月連続で減少しており 力強さに欠ける 5 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

7 図表 7 雇用統計 ( 前月差 万人 ) (%) 非農業部門雇用者数 失業率 ( 右目盛 ) ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 図表 8 時間当たり賃金 ( 前年比 %) ( 資料 ) 米国労働省より みずほ総合研究所作成 ( 前月比 %) 図表 9 小売売上高 コア自動車 建材 ガソリン 外食 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 10 住宅着工件数 ( 年率 万件 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 11 家計部門の主要統計 2017 Q Q Q Q1 2018/1 2018/2 2018/3 2018/4 2018/5 2018/6 雇用環境 非農業部門雇用者数 前期差 千人 n.a. 失業率 % n.a. 代替的失業率 (U6) % n.a. 時間当たり賃金 前期比 % n.a. 前年比 % n.a. 個人消費 小売売上高 前期比 % n.a. コア小売 前期比 % n.a. 新車自動車販売台数 年率 百万台 n.a. 実質個人消費 前期比年率 前月比 % n.a. n.a. ミシガン大消費者信頼感 1966 年 Q1= カンファレンスホ ート 消費者信頼感 1985 年 = n.a. 住宅市場 住宅着工件数 年率 千戸 1,171 1,172 1,259 1,317 1,334 1,290 1,327 1,286 1,350 n.a. 住宅着工許可件数 年率 千戸 1,257 1,271 1,329 1,355 1,366 1,323 1,377 1,364 1,301 n.a. 新築住宅販売件数 年率 千戸 n.a. n.a. 中古住宅販売件数 年率 千戸 5,547 5,403 5,593 5,507 5,380 5,540 5,600 5,450 5,430 n.a. ( 資料 ) 米国労働省 米国商務省 Autodata ミシガン大 カンファレンスボード NAR NAHB よりみずほ総合研究所作成 6 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

8 (3) 企業投資 外需 政府部門 : 設備投資は増勢継続 貿易赤字は縮小 掘削投資は緩やかに増加 建設投資は底堅く推移耐久財受注は 3 カ月ぶりに減少 コア資本財は新規受注 出荷ともに緩やかな増勢が継続貿易赤字は 2 カ月連続で縮小 対中貿易赤字は大幅に縮小累積連邦財政赤字は前年を上回る 堅調な企業業況を背景に 設備投資は緩やかな増勢が継続している 先行指標である資本財受注は 増勢に加速感はないものの 高水準での推移が続いている 石油 天然ガス等のリグ稼働数は緩やかな増加が続いている ( 図表 13) 4 月の民間建設投資 ( 住宅以外 ) は 前月から小幅に増加し 底堅い推移が続いている 用途別にみると 商業が押し下げたものの 宿泊 オフィスなどがプラスに寄与した 4 月の耐久財受注は 前月比 1.6%( 前月 : 同 +2.7%) と 3 カ月ぶりに減少した 変動の大きい航空機等 輸送用機器を除くベースでは同 +0.9% と増加した 輸送用機械以外の個別項目をみると 機械 ( 同 0.7%) が減少したものの 加工金属 ( 同 +1.8%) や電気設備等 ( 同 +1.8%) をはじめ 他の多くの業種が押し上げた 機械関連設備投資の先行指標となるコア資本財 ( 国防 航空機除くベース ) の新規受注は 前月比 +1.0%( 前月同 1.0%) と増加した コア資本財の出荷も同 +0.9%( 前月同 0.7%) と増加しており 高い水準での推移が続いている ( 図表 14) 4 月の貿易赤字額は 462 億ドル ( 前月 :472 億ドル ) となり 2 カ月連続で赤字幅が縮小した 4 月の実質財輸出は小幅に増加した ( 図表 15) 飲食料品 工業資材などは堅調な伸びとなったが 資本財や自動車 関連部品が下押しした 実質財輸入は 2 カ月連続で減少した 自動車 関連部品の下押しが続いたほか 消費財が大きく押し下げた 主要国 (2018 年為替報告書における監視対象国 除くスイス ) 向けの貿易赤字をみると 拡大傾向は弱まっている 対中貿易赤字の縮小が主因とみられる 対中輸出入額はともに減少したものの 輸入の減少額が輸出の減少額を大きく上回った カナダ フランスを除く EU 諸国などでは貿易赤字が拡大した ( 以上 季調値ベース ) 5 月 31 日 米国はEU カナダ メキシコに対し 関税賦課の適用免除を延長しないことを決定した 6 月 1 日から上記の地域 国に対し 鉄鋼 アルミ関税が賦課される 2018 会計年度 (2017 年 10 月 ~2018 年 4 月まで ) の累積財政赤字額は 5,322 億ドルと 2017 会計年度 (4,329 億ドル ) を上回った ( 図表 16) 7 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

9 図表 12 非住宅建設投資とリグ稼働数 (2017 年 =100) ( 基 ) /6 17/9 17/12 18/3 18/6 民間建設支出 ( 資料 ) 米国商務省 ベイカー ヒューズより みずほ総合研究所作成 稼働リグ数 ( 右目盛 ) 図表 13 資本財出荷 新規受注 (2017 年 =100) コア資本財新規受注 コア資本財出荷 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 図表 14 財輸出 輸入 ( 名目 ) 図表 15 連邦財政収支 (10 月からの累積 ) (2017 年 =100) /4 17/7 17/10 18/1 18/4 輸出 輸入 ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 千億ドル ) 年度 2018 年度 ( 資料 ) 米国財務省より みずほ総合研究所作成 ( 月 ) 図表 16 企業投資 外需部門等の主要統計 2017 Q Q Q Q1 2018/1 2018/2 2018/3 2018/4 2018/5 2018/6 設備投資 コア資本財受注金額 前期比 % n.a. n.a. コア資本財出荷金額 前期比 % n.a. n.a. 非住宅建設支出 前期比 % n.a. n.a. NY 連銀 6か月先設備投資判断 PHL 連銀 6か月先設備投資判断 S n.a. 輸出入 貿易収支 10 億ドル n.a. n.a. 輸出 10 億ドル n.a. n.a. 輸入 10 億ドル n.a. n.a. 実質財輸出 2015 年 = n.a. n.a. 実質財輸入 2015 年 = n.a. n.a. 財政 財政収支 10 億ドル n.a. 歳入 10 億ドル 1, n.a. 歳出 10 億ドル 1, , n.a. ( 資料 ) 各地区連銀 米国商務省 米国財務省よりみずほ総合研究所作成 8 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

10 (4) 物価動向 : コアインフレ率は緩やかな上昇基調が継続 輸入物価上昇率は大幅にプラス幅が拡大コア生産者物価指数はプラス幅が拡大消費関連のコア物価上昇率はほぼ横ばいコアCPIは前年比 + 2% 台の推移が継続消費者の中期的なインフレ見通しは上昇鉄鋼 アルミ関税の賦課が各物価指標を押し上げ コアインフレ率を表す各指標は 緩やかな上昇基調が続いている 5 月の輸入物価上昇率は前年比 +4.3%( 前月同 +3.6%) と大きく加速した 資本財価格上昇率は前月から小幅に減速したものの 消費財価格上昇率は加速した コア輸入物価 ( 除く燃料 ) は前月並みの上昇率で推移した 5 月の原油価格 (WTI) は 中東情勢の先行きの不透明化などを背景に高騰していたが 足元では緩やかに低下している ( 図表 18) ドルの実効為替レートは足元で急激に上昇しており ( 図表 19) ドル高の進行が輸入物価を下押しする可能性には留意が必要だ 5 月の最終需要 生産者物価指数 (PPI) は 前年比 +3.1%( 前月同 +2.6%) と プラス幅が拡大した 原油価格の上昇を背景に エネルギー価格が大きく押し上げた 食品 エネルギーを除くコアPPIは同 +2.4%( 前月同 +2.3%) と小幅に伸びが高まり 前年比プラス幅は拡大傾向にある 物品輸送サービス価格がプラスに寄与した 消費関連のコア物価上昇率は緩やかに加速している 4 月のPCEデフレーター上昇率は 前年比 +2.0% と前月から横ばいで推移した コアPCEデフレーター上昇率についても 前年比 +1.8% と横ばいだった 5 月のコアCPIは 前月比 +0.2% と小幅に上昇した 中古車価格の下押しが続いた一方 医療関連品目が押し上げ 財物価は小幅な下落にとどまった また 航空料金を中心とした交通サービス物価の下押し効果がはく落し サービス物価の上昇ペースは小幅に加速した 前年比ベースでみると 5 月のコアCPIは+2.2%( 前月 : 同 +2.1%) と小幅に上昇率が加速し 2% 台での推移が続いた ( 図表 20) コアCPIのプラス幅拡大は 5 月のコアPCEデフレーター上昇率の加速を示唆している ミシガン大によれば 6 月の消費者インフレ見通しは 1 年先が 2.9%( 前月確報値 :2.8%) と小幅に上昇した 5 年先は 2.6%( 前月確報値 :2.5%) と 5 カ月ぶりに上昇した 鉄鋼 アルミ関税の賦課による 各物価指標への押し上げが継続しているようだ 5 月の輸入物価は鉄鋼が前月比 +1.5%( 前月同 +3.7%) と上昇が続いた 一方 鉄鋼製品は同 +0.3%( 前月同 0.3%) と小幅な上昇にとどまった また 4 月には影響が確認できなかったアルミ 同製品については 5 月は前月比 +5.1%( 前月同 1.7%) と大幅に上昇した 生産者物価については 鉄鋼が前月比 +2.5%( 前月同 +3.47%) アルミ 同製品は前月比 +5.0%( 前月同 +1.8%) と大幅に上昇した 4 月時点では輸入物価 生産者物価ともに鉄鋼を中心とした影響のみがみられたが 5 月にはアルミ 同製品にも影響が表れた格好だ 6 月 1 日以降は 5 月末まで適用を免除されていた地域に対しても関税の適用が開始されるため 今後も生産コストの上昇が続く見通しだ 9 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

11 図表 17 原油価格 (WTI) ( ドル / バレル ) 図表 18 ドルの名目実効レート (1997/1=100) /6 17/9 17/12 18/3 18/ /6 17/9 17/12 18/3 18/6 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 図表 19 CPI 図表 20 期待インフレ率 ( 長期 ) ( 前年比 %) 3.0 ( 前年比 %) 総合 コア /6 17/9 17/12 18/3 18/6 消費者 ( ミシガン大 今後 5 年 ) 金融市場 (BEI,5 年先 5 年 ) ( 資料 ) 米国商務省より みずほ総合研究所作成 ( 資料 ) ミシガン大 FRB より みずほ総合研究所作成 図表 21 物価の主要統計 2017 Q Q Q Q1 2018/1 2018/2 2018/3 2018/4 2018/5 2018/6 消費者物価 消費者物価指数 前年比 % n.a. コア消費者物価指数 前年比 % n.a. PCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. 前期比 % n.a. n.a. コアPCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. 前期比 % n.a. n.a. 刈込平均 PCEデフレーター 前年比 % n.a. n.a. インフレ期待 ミシガン大 ( 今後 5 年間 ) % BEI(5 年先 5 年 ) % n.a. 雇用コスト 雇用コスト指数 ( 除く業績連動 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a 時間当たり報酬 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a 単位労働コスト 前年比 % n.a n.a n.a n.a n.a n.a その他の 原油価格 (WTI) ドル / バレル インフレ要因 FRB 名目実効レート ( ドル ) 1997 年 1 月 = ( 注 ) 原油価格と FRB 名目実効レート ( ドル ) の直近月はデータベースへのアクセス時点で得られる直近値 ( 資料 ) 米国商務省 米国労働省 ダラス連銀 ミシガン大 FRB セントルイス連銀より みずほ総合研究所作成 10 みずほ米国経済情報 (2018 年 6 月号 )

12 2018 年 6 月 22 日発行 欧米調査部主席エコノミスト小野亮 makoto.ono@mizuho-ri.co.jp 欧米調査部エコノミスト田村優衣 yui.tamura@mizuho-ri.co.jp 本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり 取引の勧誘を目的としたものではありません 本資料は 当社が信頼できると判断した各種データに基づき作成されておりますが その正確性 確実性を保証するものではありません 本資料のご利用に際しては ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます また 本資料に記載された内容は予告なしに変更されることもあります なお 当社は本情報を無償でのみ提供しております 当社からの無償の情報提供をお望みにならない場合には 配信停止を希望する旨をお知らせ願います

みずほ米国経済情報 2019 年 2 月号 トピック 1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 FOMC の忍耐強さは 不確実性が後退すれば修正されるが 方向感は定まっていない 歳出 債務上限 自動車 部品関税 通商交渉と 不確実性が後退する動きも少ない 景気判断企業業況は低下傾向 個人消費は一時的な

みずほ米国経済情報 2019 年 2 月号 トピック 1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 FOMC の忍耐強さは 不確実性が後退すれば修正されるが 方向感は定まっていない 歳出 債務上限 自動車 部品関税 通商交渉と 不確実性が後退する動きも少ない 景気判断企業業況は低下傾向 個人消費は一時的な みずほ米国経済情報 2019 年 2 月号 トピック 1 月 FOMC 議事要旨と米政治動向 FOMC の忍耐強さは 不確実性が後退すれば修正されるが 方向感は定まっていない 歳出 債務上限 自動車 部品関税 通商交渉と 不確実性が後退する動きも少ない 景気判断企業業況は低下傾向 個人消費は一時的な減速 株価下落や政府閉鎖を背景に 12 月の小売業売上高が大幅に減少 消費者の先行き期待は持ち直しており

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