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あけなおしまむね
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1 パプアニューギニア : 複数の LNG 事業案件が進展 1. ExxonMobil コンソーシアムの LNG 事業化検討 Santos と OilSearch は 2007 年 4 月 11 日に ExxonMobil をオペレーターとする LNG のプレ FEED スタディーに参加することをそれぞれ発表したパートナーおよび費用負担比率 ExxonMobil( オペレーター ) 49% Santos 17% OilSearch 32% 日本パプアニューギニア石油 2% プレFEEDスタディー期間 :2007 年 12 月まで LNG 液化設備規模 :500 万 ~650 万トン / 年 LNG 生産開始目標時期 :2012~2013 年原料ガスの供給ガス田 (1) ExxonMobilのLNGプレFEED スタディー契約の概要 ExxonMobilのコンソーシアムが LNGプレFEEDスタディーの契約 (Cost SharingAgreement) で定める対象作業は次のとおりである LNG 液化設備建設の最適化検討液化設備の建設地決定原料ガスを供給するガス田の最適利用とユニタイゼーション検討 PNG 政府とのLNG 事業にかかわる経済条件決定 Cost Sharing Agreement 当事者と契約にかかわる情報は次のとおりである出所 :JOGMEC ExxonMobil Oil Searchが操業する油ガス田の位置図 1 ( 赤 : ガス田緑 : 油田 ) 79 石油天然ガスレビュー

H i d e s および J u h a A n g o r e 3 E x x o n M o b i l の L N G 事業プレ原料ガスの供給 K u t u b u 等 O i l FEEDスタディーに至るまでの経緯 Searchがオペレーターを務める油 ExxonMobilがオペレーター図１ ExxonMobil をオペレーターとする田の随伴ガス 2

2 H i d e s および J u h a A n g o r e 3 E x x o n M o b i l の L N G 事業プレ原料ガスの供給 K u t u b u 等 O i l FEEDスタディーに至るまでの経緯 Searchがオペレーターを務める油 ExxonMobilがオペレーター図１ ExxonMobil をオペレーターとする田の随伴ガス 2 Oil Search社 Cost Sharing PNGガスプロジェクト 2001年の LNG生産開始目標時期 2012年 Agreementパートナーによる Chevron撤退時にオペレーターシップをマーケティングアジアのガス需要 LNG事業見通し引き継いだは 1990年代から PNG 家対象 Oil Searchは2007年５月の株主総会に既存油田の随伴ガスをパイプラインで豪 Oil Searchは ExxonMobil主導LNG おいて LNG事業に対する同社の見通州東部州へ輸出する計画を検討してき事業検討への見通しのなかで自社がオしを次のとおり明らかにしたたしかし豪州市場では価格競争力のペレーターを務めるKutubu等油田の随プレFEEDスタディー終了後 2007 強い石炭系ガスとの競合等から採算性伴ガス使用をオプションとしており最年末 2008年初めにかけてFEED作が見込めないためコンソーシアムは終的には両LNG事業計画を結びつける業を開始 2007年２月に豪州へのガス輸出検討を可能性が高いと考えられるが現時点で中止することを明らかにしたは明言していない 2. O il Search BGグループのLNG事業化共同検討 3. I nteroilのlng事業化検討 Elkガス田 PPL238鉱区年間630万トンのLNG事業を立ち上げる費用総額を95億ドルと見込みその内訳は次のとおり 50億ドルガス田開発 Hides Juha Angoreガス田およびパイプライン建設費用 45億ドル液化設備建設費用 Oil Searchは ExxonMobil が主導す InterOilは 2006年に発見したElkガ L NG事業を20年間継続するためにるLNGプレFEEDスタディーに参加するス田評価作業を継要するガス埋蔵量７兆7,000億cf 一方で 2006年９月にBGグループと締続するとともに液化設備建設場所首都ポートモレ結したMOU 主旨合意書に基づき LNG事業化への検スビーから約100km北西方向の海岸独自にLNG事業化検討を進めている討を進めている LNG生産開始時期 2013年この共同検討の概要は次のとおりであプレFEEDスタディー費用 6,000万るドル 1 L NG事業化 LNG液化設備規模 350万トン年検討の概要１トレーンただし拡張オプショ InterOilはンあり PNG政府がInterOilのLNG事業を是認し次フェーズへの移行に対する推奨を得たと述べた InterOilはエンジニアリング評価予備調査を終了しており主要な内容は次のとおりである LNG液化基地建設サイト操業上のシナジー効果を得るために首都のポートモレスビー近郊にあるInterOil の製油所に隣接して建設する液化設備能力 400万 900万トン年２トレーンパイプラインガス田から液化基地向けに口径36インチのパイプラインを建設 LNG生産開始目標時期 2012年 2 LNG事業実施の推進体制出所 Oil Searchホームページ 2007年５月年次株主総会 ExxonMobil主導コンソーシアムのLNG事業位置図2 ガス田液化基地サイト LNG事業は InterOil メリルリンチおよびPacific LNG スイスClairion Finanz子会社が設立したLNGの共同 Vol.41 No.4 80

3 事業体 Liquid Niugini Gas が推進する計画である投資額は 40 億 ~60 億ドルを見込んでいる現在 Liquid Niugini Gas はエンジニアリング調達契約を締結するために複数のコントラクター候補企業との交渉を実施している LNG の引き取りとマーケティングはメリルリンチが実施する (3) ガス田の作業状況 InterOil は 2007 年 4 月末現在評価井 Elk-2( ガス発見井 Elk-1 の北西 2.9 マイル ) を掘削中でありまた 2D 地震探鉱データ 100km を取得中である同社はこの評価井掘削と 2D 震探データ取得で獲得するデータを用いて次の試掘井掘削位置を確定する予定である InterOil は Elk 構造と周辺のガス埋蔵量を 11 兆 cf と推定している出所 :JOGMEC ちなみに InterOil は PNG におけるガス上流中流事業に傾注しているがポートモレスビー近郊に同国随一の製油所を保有し ( 処理能力 3 万 7,000b/d) 67% の石油製品販売シェアを持つ一貫操業型 InterOilのLNG 関連施設位置図 3 (Elkガス田ポートモレスビー製油所) の石油企業である ( 図 3 参照 ) 4. 豪州 L N G L t d. (Liquefied Natural Gas Limited) の小型 LNG 事業検討 LNG Ltd. 社は 2007 年第 1 四半期報告書 (4 月 30 日発表 ) のなかで PNG において液化設備 100 万トンの小型 LNG 事業実施を検討することを明らかにした内容は次のとおりである液化設備規模 :100 万トン / 年以上液化設備建設サイト : パプア湾内の海岸 ( 図 4 参照 ) 原料ガスの供給 : % 子会社 GLGL(Gas Link Global Limited) が上流鉱区権益を取得 GLGL は LNGLtd. の方針に基づき埋蔵量 3,000 億 cf の Uramu ガス田を含む Retention ライセンス (PRL10) および Prospecting ライセンス (PPL188, 240) の権益 10% 取得の手続きを進めている ( 鉱区オペレーターはともに O i l S e a r c h ) また探鉱ライセンス (PPL285,286,288) 権益 100% を保有する PapuaPetroleumLimited 株式 20% を取得した ( 鉱区位置は図 4 参照 ) さらに前述の PRL10 ライセンス権益 10% 等を保有する現地の石油上流企業 Gedd PNG Ltd. 買収を進めていることを明らかにしたしかし現時点で見込めるガス確認埋蔵量は Gedd PNG Ltd. 買収後で PRL 10 ライセンスにおける 640 億 cf のみであり今後の探鉱成果に依存するところが大きい事業段階は極めて初期と見ざるを得ない LNG Ltd. 社は 100 万 ~200 万トン / 年程度の小型液化設備技術に強みがあると公言しインドネシアのスラウェシ LNG 計画 ( 既に三菱商事をパートナーに選定 ) イランのケシム LNG 計画等を進めようとしているがいずれも同社による具体的な事業化のめどは立っていない PNG の小型 LNG 案件においても同社の事業推進能力は未知である 5. PNG の LNG 案件の世界 LNG 需給への影響 PNG の LNG 案件が生産開始を目指すひっぱく 2012 年頃のLNG 需給は逼迫緩和双方の見方があり現時点での予測は難しい LNG 需要供給ともに未確定要素すうせいが多く中長期の趨勢が読みにくいしかし液化事業者の観点からは資材建設コストの値上がり自然環境により慎重な対処を求められることなどから事前調査作業の遅延が多く投資決定が遅れぎみで総じて事業環境は厳しい Petronas の Hassan Marican 会長は 2007 年 4 月下旬にスペインで開催された国際会議 LNG15 の基調演説においてこうした液化事業者の立場を代弁し液化事業推進の難しさと 2010 年に向けて LNG 需給が逼迫する懸念を述べたロシアイラン等をめぐる地政学上の問題も LNG 供給に影を落としているアジア太平洋地域の LNG 事業では 81 石油天然ガスレビュー

4 出所 :LNG Ltd. 社ホームページ (2007 年第 1 四半期報告書 ) 図 4 LNG Ltd. 社の LNG 事業計画関連施設位置 ( 液化設備サイト候補権益保有鉱区 ) インドネシアの中長期 LNG 供給力の見通しは立っておらず順調に推移していると見えた豪州のLNG 案件のなかでも資機材の値上がりと相次ぐ環境対策への追加対応措置によって Chevronのゴーゴン事業 Woodsideのブラウズ事業等の進展が遅れている先述の国際会議 LNG15 において Wood Mackenzie 社のFrank Harris 氏は世界のLNG 需要が一貫して増加する趨勢にある一方で LNG 供給は短期中期長期的ともに不透明要素が強いと警告している同氏は液化事業者は新たなコンセプトでの探鉱あるいは強力な産油国国営石油企業 (NOC) の支配力の及ばない地域でガス資源を探す必要性を説いているその観点から新規事業者による PNGのLNG 案件を NOCの支配を離れたフロンティア地域における新たな試みとして注目している PNGのLNG 事業案件は同国で初めての試みであり主要な事業推進者のなかにOil Search InterOilなどLNG 事業未経験者を含むという観点からはチャレンジングであるしかしアジアのガス市場への供給を念頭に置くと PNGは望ましいロケーションにある Wood Mackenzie 社が例示したように国営石油企業を含む既存勢力の影響が薄いPNGにおいてどのようにLNG 事業の推進がなされるのか注目される ( 坂本茂樹 ) Vol.41 No.4 82

原稿メモ

原稿メモ更新日 :2008/05/08 調査部 : 坂本茂樹パプアニューギニア : PNG LNG プロジェクト (ExxonMobil 主導 ) が進展 ( 関係企業 HP Platts Gas Matters) 2008 年 3~4 月にかけて ExxonMobil が主導する PNG LNG プロジェクト ( 液化能力 :630 万トン / 年 ) に進展があり同プロジェクトは FEED 移行に向かって前進した