平成 30 年度保安統括者会議議事次第 日時 : 平成 30 年 5 月 11 日 ( 金 )13:30~16:00 場所 : 福岡合同庁舎新館 3 階共用大会議室 1. 挨拶九州産業保安監督部長 2. 議事 (1) 第 12 次鉱業労働災害防止計画の評価と第 13 次計画の概要について (2) 鉱

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1 平成 30 年度保安統括者会議議事次第 日時 : 平成 30 年 5 月 11 日 ( 金 )13:30~16:00 場所 : 福岡合同庁舎新館 3 階共用大会議室 1. 挨拶九州産業保安監督部長 2. 議事 (1) 第 12 次鉱業労働災害防止計画の評価と第 13 次計画の概要について (2) 鉱山保安マネジメントシステム新自己評価方式について ( 質 疑 ) ( 休 憩 ) (3) 九州管内の鉱山保安の概況について (4) 平成 30 年度鉱山保安に係る当部の取り組みについて (5) 周知事項 1 捨石等処理について 2 災害等の迅速な報告について 3 産業保安法令関係手続の電子申請について 4 鉱業上使用する工作物等の保安距離等を定める告示の一部改正について 5 鉱山保安法適用施設における水銀 カドミウムの環境規制に関する省令の改正について ( 質疑 ) 3. 事務連絡

2 資料 1-1 第 12 次鉱業労働災害防止計画の評価について ( ダイジェスト版 ) 平成 30 年 2 月産業保安グループ鉱山 火薬類監理官付 1

3 第12次鉱業労働災害防止計画 平成25 29年度 の概要 Ⅰ 目標 各鉱山においては 平成26年度の国における取組について たたき VER4 全鉱山の災害発生状況として 災害を撲滅させること を目指す 計画期間5年間の平均で 次の指標を達成することを目標とする 指標1 災害を減少させる観点から 度数率0.85以下 指標2 重篤な災害を減少させる観点から 強度率0.35以下 注 度数率 稼働延百万時間当たり罹災者数 強度率 稼働延千時間当たり労働損失日数 Ⅱ 主要な対策事項 1 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 鉱山災害を撲滅させるためには より高い次元で保安を確保する必要があ り これを実現するために 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者及び 国は それぞれの役割を踏まえ 次の二つの取組を一体となって推進 国は 具体的な実施方法や優良事例等の情報についての提供等を行う ほか 鉱業権者とともに毎年度取組状況について評価を行い 必要と認めた 場合に追加の対策を実施 ① リスクアセスメントの充実等 潜在的な保安を害する要因を特定するための調査の十分な実施 及びリス クの分析 リスクの評価及びリスク低減措置の検討 実施 リスク分析 評価過程の関係者間での共有及び残留リスクの適正な評価 管理 ② マネジメントシステム PDCAを回す仕組 の構築等 保安方針の表明 保安目標 達成に至る手段を具体的に立案可能で 達成度合いを客観的 に評価可能なもの の設定 保安計画 目標達成のための実施事項 スケジュール等 の策定 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況の評価等 3 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 墜落 転倒 運搬装置のため 取扱中の器材鉱物等のため 及 び 機械のため による災害を着実に減少 ヒューマンエラーによる災害を防止するため 人間特性を考慮したRA を徹底するとともに 本質安全対策 フェールセーフやフールプルーフを考慮した施 設の工学的対策等を検討 4 基盤的な保安対策の推進 露天掘採場の残壁対策 作業環境の整備 坑内の保安対策 保安技術の向上とその活用 5 外国人研修生に対する配慮 平成25年 月 6 単独作業及び非定常作業に対する保安管理 請負作業者を含め 単独作業及び非定常作業に携わる者の災害 鉱山 火薬類監理官付 2 自主保安の徹底と保安意識の高揚 鉱業権者 保安統括者 保安管理者 作業監督者 その他の鉱山労働 者が それぞれの立場と職責に応じて 自主保安を徹底 保安目標を達成するために必要な人員及び予算の確保 保安管理体制の充実 保安活動の積極的な実施及び保安教育の計画 的な実施 を防止するため 鉱山全体での保安管理を実施 7 国及び鉱業関係団体の連携 協働による保安確保の取組 国は 外部専門家による保安指導 鉱山労働者等を対象とした各種 研修及び災害情報の水平展開等 を充実 鉱業関係団体は 民間資格制度 保安管理マスター制度 の創設 運用を始めとした鉱山の自主保安体制強化のための支援等 災害防止 のための活動を積極的に実施 両者は それぞれの活動が有機的に機能し 保安レベルの継続的な向 上につながるよう連携 協働を促進 特に 中小零細規模の鉱山に対し 2 てはニーズに応じてきめ細かな支援を実施する等 一定の配慮 2

4 Ⅰ. 目標 1. 数値目標の達成状況 度数率の五か年平均は 0.96 となり 目標未達 ( 目標は 0.85 以下 ) 度数率 : 稼働延百万時間当たり罹災者数 強度率の五か年平均は 0.70 となり 目標未達 ( 目標は 0.35 以下 ) 強度率 : 稼働延千時間当たり労働損失日数 長期的には罹災者数は減少傾向だが 最終年である平成 29 年に大きく増加 度数率の達成状況 強度率の達成状況 次計画 12 次計画 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 稼行鉱山数 鉱山労働者数(百人 罹災者数の推移 次計画 ) 稼行鉱山数 21 鉱山労働者数 罹災者数 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H 次計画 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H 罹災者数(人)0.41 3

5 Ⅰ. 目標 補足. 平成 29 年の罹災者について 平成 29 年の罹災者は 20 代 30 代の割合が多い ( 逆に 50 代 60 代の割合は少ない ) ( 同上 ) 担当職経験年数が 5 年未満の労働者の割合が多い 罹災者の年齢構成 年の罹災者年齢構成 22 名 (29%) 14 名 (19%) 1 名 (1%) 5 名 (7%) 15 名 (20%) 75 名 18 名 (24%) 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 50 代 13% 平成 29 年の罹災者年齢構成 60 代 9% 5 名 (16 %) 7 名 (23%) 3 名 1 名 (10%) (3%) 31 名 7 名 (23%) 8 名 (26%) 20 代 +16% 30 代 +6% 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 罹災者の担当職経験年数 年の罹災者の担当職経験年数 平成 29 年の罹災者の担当職経験年数 7 8 名 (14%) (11%) 9 名 6 名 (12%) (12%) 名 (24%) (20%) 75 名 14 9 名 (18%) (19%) 9 11 名 (18%) (15%) 8 名 (16%) 15 名 (20%) 1 年未満 1 年以上 5 年未満 5 年以上 10 年未満 10 年以上 20 年未満 20 年以上 30 年未満 30 年以上 6 名 (19%) 1 名 4 名 (3%) (13%) 4 名 (13%) 31 名 7 名 (23%) 9 名 (29%) 5 年未満 52%(+13%) 1 年未満 1 年以上 5 年未満 5 年以上 10 年未満 10 年以上 20 年未満 20 年以上 30 年未満 30 年以上 4

6 Ⅰ. 目標 2. 業種別の度数率と強度率 鉱山における度数率は製造業や建設業と同程度であり 全産業平均と比べると 低い水準で推移 鉱山における強度率は砕石業ほどではないものの 他業種と比べ高い ( 一度災害が発生すれば重篤災害になりやすい ) 業種別度数率の推移 業種別強度率の推移 4 全産業 2.5 全産業 鉱山 2 鉱山 建設業製造業 建設業製造業 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 サービス業 ( 他に分類されないもの ) 0.5 砕石業 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 サービス業 ( 他に分類されないもの ) 砕石業 産業分類は 日本標準産業分類に基づく サービス業 ( 他に分類されないもの ) とは 一般廃棄物処理業 産業廃棄物処理業 自動車整備業 機械修理処理業及び建物サービス業に限る ( 宿泊業 飲食サービス業 生活関連サービス業等は含まれない ) 全産業 は平成 23 年から調査対象産業に 農業 を追加しているため 以降を用いる 出典 :( 鉱山 ) 鉱山保安統計年報出典 :( 全産業 建設業 製造業 サーヒ ス業 ( 他に分類されないもの )) 労働災害動向調査出典 :( 砕石業 ) 労働災害動向集計 ( 日本砕石協会 ) 5

7 Ⅰ. 目標 3. 鉱種別の度数率 強度率 鉱種別の度数率 強度率 (5 年間実績 ) では 非金属が特に大きい値となっている 石灰石の罹災者数の減少傾向は大きく 全体の罹災者数の減少傾向に寄与している 金属1.98 非金属鉱種別の度数率 0.96 鉱種別の罹災者数の推移率 石灰石0.62 石油 天然ガス0.74 石炭 亜炭 金属3.20 非金属鉱種別の強度率 0.54 石灰石 亜炭石炭石油 天然ガス 次計画 12 次計画 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 非金属 石灰石 金属 石油 天然ガス 石炭 < 鉱山事業者からの声 >( ヒアリングによる ) 非金属の多くを占める けい石 の鉱山は 零細な事業者が多く 鉱山マネジメントシステムの導入が遅れているのではないか けい石の採掘事業者は 他の鉱種に比べ 事故情報や対策等についての情報共有に課題があるのではないか 石油 天然ガスは 掘削作業を行う機会がない時は比較的事故が起きにくいのではないか 6

8 Ⅰ. 目標 4. 重篤災害の発生状況 第 12 次計画中の重篤罹災者 ( 死亡又は重傷者 ) 数は 84 名 ( 単年あたり 16.8 名 ) であり 第 11 次計画期間中 ( 同 109 名 ( 単年あたり 21.8 名 ) に比べても減少 他方で 死亡者数は毎年 1~3 名ながら撲滅には至っていない 罹災者数の推移 H20 年 H21 年 H22 年 H23 年 H24 年 H25 年 H26 年 H27 年 H28 年 H29 年 死亡重傷 (2W~) 軽傷 (3D~) 第 11 次計画期間 第 12 次計画期間 注 : 重傷者 : 休業日数が 2 週間以上の罹災者軽症者 : 休業日数が 3 日以上 2 週間未満の罹災者 7

9 Ⅰ. 目標 5. 第 12 次計画期間中の死亡災害の概要 災害発生年月日 H25 2/28 H26 7/8 管内 都道府県 鉱種 年齢 勤続年数 / 経験年数 関東栃木けい石 坑外 年 1ヶ月運搬装置 ( 車両系 /26 年 1ヶ月鉱山機械 ) 関東茨城石灰石 坑外 年 7ヶ月運搬装置 ( 車両系 /38 年 7ヶ月鉱山機械 ) 災害の種類概要 ショベルに搭乗し剥土 剥岩作業に従事 急傾斜地で重心位置が急激に移動する動作により バランスを崩し谷に転落したものと推定 ミニショベルにより集積場排水路の点検清掃を実施後 集積場法面を登坂中 スリップして前進できなかったため 旋回したところ転倒し 下敷きになり罹災 H27 9/8 関東栃木けい石 20 5 ヶ月 / 5 ヶ月 坑外 岩盤の崩壊 ショベルに搭乗し切羽内の残壁に近い箇所にて掘削作業を行っていたところ 残壁が崩壊し 崩壊した岩石等によりショベルごと埋没 H27 10/23 H28 2/20 H28 4/6 H28 11/2 H29 12/5 東北岩手石灰石 56 5 ヶ月 / 3 ヶ月 中部愛知けい石 47 2 年 11 ヶ月 /7 ヶ月 中部三重石灰石 年 / 15 年 坑外 運搬装置 ( 車両系鉱山機械 ) 坑外 運搬装置 ( コンベア ) 坑外 運搬装置 ( 自動車 ) 関東埼玉石灰石 年 7ヶ月 / 坑外 4 年 4ヶ月その他 ( 埋没 ) 関東栃木けい石 22 3 年 8 ヶ月 / 3 年 8 ヶ月 坑外 運搬装置 ( 車両系鉱山機械 ) 残壁肩部にてショベルで鉱石を移動式コーンクラッシャーのホッパーへ投入する作業に従事 アームを上げて右旋回して投入したところ ショベル後方の足場が崩れ 採掘跡の池に転落 砕鉱場の巡視を担当している罹災者がベルトコンベアの下側ベルトと地面の間に挟まれ死亡 下ベルトに押し出される形でベルトコンベアを支えるフレームに頭部を激突させたと推測 散水車が測溝に脱輪 重機を用いて引き上げたが 突然散水車が後退し 約 3 メール下の沢に裏返しになって墜落 貯鉱槽内の居付除去作業のため 一人で安全帯を付けないまま再び貯鉱槽内へ入った際 何らかの原因により居付きの穴の中に落ちて埋没し罹災 ベルトコンベア下の堆積粉じんの清掃作業のため ミニローダーをバックさせた際 ベルトコンベア下のアングル ( 鋼鉄製高さ1.5m) とミニローダーのハンドルに体を挟まれたものと推定 8

10 Ⅱ. 主要な対策事項 (1. 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 ) 1. 鉱山保安マネジメントシステムの導入と効果 鉱山保安マネジメントシステムを本格導入する鉱山は第 12 次計画中も増加 鉱山保安マネジメントシステムを本格導入している鉱山ほど 災害の度数率 強度率は低くなっており マネジメントシステムの導入効果がみられている 度数率の推移では 本格導入鉱山が低い値で推移してきたものの 直近では 全導入レベルで増加 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況 ( 単位 : 鉱山数 ) H25 H26 H27 H28 H29 本格導入鉱山 導入推進鉱山 導入準備鉱山 鉱山保安マネジメントシステムの導入と災害発生の状況 ( 平成 25~29 年 ) 度数率 強度率 本格導入鉱山 導入推進鉱山 導入準備鉱山 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況別の度数率の推移 本格導入鉱山 導入推進鉱山 導入準備鉱山 H25 H25 H25 H28 H29 9

11 Ⅱ. 主要な対策事項 (1. 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 ) 2. 鉱山保安マネジメントシステムの導入の進展状況 1 第 12 次計画期間中に鉱山保安マネジメントシステムの導入が進展 特に 労働者数規模の大きい鉱山での導入が進展 また 30 人未満の規模の小さな鉱山には本格導入に至らないものが目立つものの チェックリスト Ⅱ の評点の上昇傾向 ( マネジメントへの取組が強化 ) がみられ バランスの取れた導入への取り組みがなされている 平成 25 年点数分布 鉱山のレベル分類 チェックリスト Ⅰ( 縦軸 ): リスクアセスメント等に関する自己点検表 チェックリスト Ⅱ( 横軸 ): マネジメントシステムに関する自己点検表 平成 29 年点数分布 チェックリスト Ⅰ (27 評点満点 ) チェックリスト Ⅱ (33 評点満点 ) 本格導入鉱山 25 点以上 30 点以上 導入推進鉱山 17 点以上 20 点以上 導入準備鉱山 16 点以下 19 点以下 チェックリストⅠ チェックリストⅠ ~9 ~9 チェックリスト Ⅱ 労働者数範囲 (ⅰ) 本格導入鉱山 79 鉱山 (ⅱ) 導入推進鉱山 148 鉱山 (ⅲ) 導入準備鉱山 219 鉱山 合計 446 鉱山 ~9 17 ( 7%) 60 (26%) 154 (67%) 231 (100%) 10~29 22 (18%) 51 (40%) 52 (42%) 125 (100%) 30~49 20 (46%) 16 (36%) 8 (18%) 44 (100%) 50~99 8 (31%) 15 (58%) 3 (11%) 26 (100%) 100~ 12 (60%) 6 (30%) 2 (10%) 20 (100%) チェックリスト Ⅱ 労働者数範囲 (ⅰ) 本格導入鉱山 157 鉱山 (ⅱ) 導入推進鉱山 172 鉱山 (ⅲ) 導入準備鉱山 114 鉱山合計 443 鉱山 ~9 48 (21%) 86 (38%) 94 (41%) 228 (100%) 10~29 42 (35%) 64 (53%) 15 (12%) 121(100%) 30~49 33 (66%) 13 (26%) 4 (8%) 50 (100%) 50~99 18 (72%) 6 (24%) 1 ( 4%) ~ 16 (84%) 3 (16%) 0 ( 0%) 19 (100%)10

12 Ⅱ. 主要な対策事項 (1. 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 ) 2. 鉱山保安マネジメントシステムの導入の進展状況 2 鉱山規模別に度数率 強度率ともに 100 人以上の大規模鉱山及び 9 人以下の零細鉱山において低い 労働者数規模別の度数率 ( 平成 25~29 年 ) 労働者数規模別の強度率 ( 平成 25~29 年 ) ( 人 ) < 上記の状況に関する鉱山事業者等からの声 >( ヒアリングによる ) ( 人 ) 大規模鉱山で度数率や強度率が低いのは マネジメントシステムの導入が進んでいることが要因ではないか 特に作業員の数が大きいほどマネジメントシステムの効果が出やすくなっているのではないか 保安のための設備投資 教育等に積極的だからではないか 零細鉱山で度数率や強度率が低いのは ( マネジメントシステムの導入は遅れているが ) そもそも危険を伴う作業工程が相対的に少ないからではないか 人数が少ないので管理者 作業者同士のコミュニケーションがしやすいのではないか 大規模な鉱山の例 ( 約 300 人 ) 主な工程 : 穿孔 発破 / 積込 運搬 / 破砕 選鉱 / 出荷 輸送 零細鉱山の例 (2 人 ) 主な工程 : 採掘 / 積込 出荷 11

13 Ⅱ. 主要な対策事項 (1. 鉱山保安マネジメントシステムの構築とその有効化 ) 2. 鉱山保安マネジメントシステムの導入の進展状況 3 鉱山保安 MS 構築導入状況について 鉱山が自己点検した結果では 導入が着実に進んでいる ただし PDCA サイクルを回すことについては まだ改善の余地ありとしている鉱山が多く 特に小規模零細鉱山からは 仕組みそのものの導入が鉱山規模に見合っていないとの声がある リスクアセスメント ( チェックリスト Ⅰ) の自己点検結果 ( 例 ) Q5: 特定したすべての危険性又は有害性によって生ずるおそれのある危害や鉱害について リスクの大きさを客観的に見積もっているか この過程に 関係する鉱山労働者が参画しているか マネジメントシステム ( チェックリスト Ⅱ) の自己点検結果 ( 例 ) Q20: 保安目標 ( 保安計画 ) の達成 ( 実施 ) 状況について適切に評価を行い 達成 ( 実施 ) できなかった場合 原因を調査し改善等を実施しているか また そのための仕組みがあるか 鉱山の声 事後対策から事前対策に目を向けるようになった 現場作業員自ら改善することが増加した 鉱山労働者と直接言葉を交わす機会が増えたため 全鉱山労働者に保安に関する意識が定着したように思われる リスクの抽出並びにその対策 ( 進捗 ) について 本社 ( 管理部門 ) と現場 ( 鉱山 ) が情報共有 全社的に包括管理可能となった 鉱山の声 小規模鉱山においてのPDCAサイクルの定着は難しく感じているため 実際に現場での会話を重視する方向で考えている 鉱山労働者が3 名の極小規模鉱山のため 現行のリスクアセスメントを実行しているだけでいっぱいであり MS 導入には負担を感じる 少人数の鉱山なので日々することが決まっていない 各自で気を付けて作業に取り組み 気がついたことは改善する努力を心がけている 12

14 Ⅱ. 主要な対策事項 (2. 自主保安の徹底と保安意識の高揚 ) 1. 自主保安の徹底のための取り組み 自主保安の取り組みとして 1 保安目標の設定 2 人員 予算等の体制整備の実施 3 保安活動 保安教育 緊急対応訓練の実施 4 鉱山労働者の参画と計画への反映の視点からアンケートを分析したところ 12 次計画期間中にいずれも進展が認められた 一方 半数以上が改善の必要 / 未実施の項目もある 事故の低減につなげるには自主保安の徹底に向けた継続的な取組が必要 1 保安目標の設定 2 人員 予算等の体制整備の実施 平成 25 年 平成 28 年 平成 25 年 平成 28 年 10% 19% 18% 53% 22% 8% 6% 64% 12% 19% 35% 12% 34% 5% 49% 34% 3 保安活動 保安教育 緊急対応訓練の実施 4 鉱山労働者の参画と計画への反映 平成 25 年 平成 28 年 平成 25 年 平成 28 年 適切に実施 14% 30% 26% 26% 34% 40% 14% 12% 18% 26% 32% 28% 11% 29% 12% 48% 一部の改善の余地あり 全面的に改善が必要 未実施 13

15 Ⅱ. 主要な対策事項 (2. 自主保安の徹底と保安意識の高揚 ) 3. 各地域 業界の自主的な取り組み 各地域の鉱山が会員となった鉱業会 鉱山保安研究会などにおいて自主的な鉱山保安の取り組みや保安意識の高揚の取り組みが行われている また, 同業種である採石業界との保安に関する保安講演会 / 研修を実施するなど 業界横断的な活動 取り組みも始められている 自主的な取組の一例 各地域での鉱山保安の取り組み事例 各地域において保安研究 保安表彰 保安教育 ( 講習会等 ), 見学会等の事業実施 各地域の保安研究会等の一例 < 東北地方 > 東北鉱業会 < 中部地方 > 東海北陸鉱山会 1 < 関東地方 > 茨城県石灰石鉱山保安地区会 2 青梅地区鉱山保安研究会 2 埼玉県鉱山保安技術協議会 2 多摩地区鉱山保安研究会 2 栃木県鉱山保安研究会 2 京葉天ガス協議会 ( 保安委員会 ) 新潟県天然ガス協会 ( 保安連絡会 ) 事例 栃木県鉱山保安研究会の活動パンフレット 業界団体による鉱山保安表彰の取り組み事例平成 26 年度に鉱業関係団体 ( 日本鉱業協会 石灰石鉱業協会 天然ガス鉱業会 石炭エネルギーセンター ) が発起人となり鉱山保安推進協議会を発足 同年度から 鉱山保安推進協議会会長表彰 を創設 以降 毎年 10 月頃 経済産業大臣表彰式と合同で開催実施 業界団体による鉱山保安の取り組み事例 環境 安全担当者会議の開催 ( 日本鉱業協会 ) 石灰石鉱業大会の開催 保安研究等の実施 ( 石灰石鉱業協会 ) 環境保安委員会による保安研究等の実施 ( 天然ガス鉱業会 ) 会員向けの石炭保安技術の提供, 海外調査等 ( 石炭エネルギーセンタ -) 業界横断的な保安の取り組み事例 砕石業界 石灰石業界との業界横断的な災害防止研究 見学などの実施 ( 栃木県砕石工業協同組合 栃木県鉱山保安研究会 ) その他の地域 鉱業関係団体においても多数の保安の取り組みを実施 1 東海北陸鉱山会は平成 27 年度中部地方鉱山保安表彰 ( 保安功労 貢献者の部 ) を受賞 2 各研究会 協議会は平成 29 年度に関東地方鉱山保安表彰 ( 保安功労 貢献者の部 ) を受賞 14

16 Ⅱ. 主要な対策事項 (3. 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 ) 1. 発生頻度が高い 4 災害の件数推移 平成 20 年 ~24 年における 4 災害の占める割合は 78% 平成 25 年 ~29 年における割合は 83% で微増 個別の災害としては 運搬装置のため の割合が増加傾向にあり 転倒 機械のため が減少傾向 運搬装置のため では コンベア 車両系鉱山機械又は自動車 に起因する災害が依然として多い 事由別罹災者数の割合 第 11 次計画 ( 平成 20~24 年 ) 事由別罹災者数の割合 第 12 次計画 ( 平成 25~29 年 ) 機械のため 14 名 (10%) その他 32 名 (22%) コンベア 15 名 (10%) 平成 20~24 年 145 名 運搬装置 33 名 (23%) 車両系鉱山機械又は自動車 16 名 (11%) その他 2 名 (1%) 機械のため 5 名 (5%) 転倒 6 名 (6%) その他 18 名 (17%) コンベア 18 名 (17%) 平成 25~29 年 106 名 運搬装置 34 名 (32%) 車両系鉱山機械又は自動車 16 名 (15%) 転倒 16 名 (11%) 取扱中の器材鉱物等 19 名 (13%) 墜落 31 名 (21%) 取扱中の器材鉱物等 16 名 (15%) 墜落 27 名 (26%) 第 11 次期間 ( 平成 20~24 年 ) 第 12 次期間 ( 平成 25~29 年 ) 災害事由 罹災者数 単年平均 罹災者数 単年平均 増減 墜落 転倒運搬装置のため 墜落コンベア 転倒車両系鉱山機械又は自動車 取扱中の器材鉱物等のため 機械のため

17 参考 : 発生頻度が高い 4 災害の具体例 墜落 転倒 墜落 : 労働者が 建築物 足場 機械 乗物 はしご 階段等から落ちること 転倒 : 労働者がほぼ同一平面上でつまずき又は滑りにより倒れ 転ぶこと < 事例 > 平成 28 年 12 月 13 日発生重症災害 垂直梯子 ( 高さ 6m) を昇って清掃作業に従事 清掃完了後 梯子から降りる際に足を滑らせ床面まで墜落 取扱中の器材鉱物等のため < 事例 > 平成 28 年 4 月 11 日発生重症災害 2 名 圧入井改修作業においてチュービングパイプを交換作業に従事 一時的に噴出防止設備 (BOP) を吊り上げて作業していたところ ボルトがフランジ穴に突然入り込み 降下した BOP サブフランジとチュービングハウジングのフランジとの間に指をはさまれ 2 名が罹災 運搬装置のため 1 車両系鉱山機械 < 事例 > 平成 27 年 10 月 23 日発生死亡災害 残壁の肩部にてバックホウを利用して鉱石をコーンクラッシャーに投入する作業に従事 投入作業中に後方部の足場が崩れ 採掘跡の池にバックホウごと転落したと推定 2ベルトコンベア < 事例 > 平成 29 年 4 月 26 日発生重症災害 ベルトコンベアの近辺で清掃作業に従事 作業中 ベルトコンベアのフレームにつまづき バランスを崩した結果 腕を巻き込まれて罹災 機械のため < 事例 > 平成 27 年 4 月 26 日発生重症災害 石灰焼却炉の運転を手動から自動に切替後 スロート下部のダスト清掃作業に従事 ダスト除去中に下部の円盤状の板が上昇し 上部の板との間に左手を挟まれ罹災 16

18 Ⅱ 主要な対策事項 3 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 3 人間特性に基づくヒューマンエラー分析 鉱山災害の原因はヒューマンエラーによるものが多く 特に最近は 危険軽視 慣れ による災害が大半を占める 他方 連絡不足 等に起因する災害は減少傾向 鉱山労働者の年齢別構成と比較すると 危険軽視 慣れ による罹災者の年齢構成は 40代の割合が多いもの のほぼ年代に関係なく分布 なお 罹災者全体の年齢構成では 30代の罹災者が生じやすく 60代は罹災者が生 じにくいとの結果になっている ヒューマンエラー要因の推移 第11次 12次計画 平成20 28年 40 危険軽視 慣れ の罹災者年齢 第12次計画 平成25 28年 ①無知 経験不足 35 60代 11人(26 ) ②危険軽視 慣れ ③不注意 ⑤集団欠陥 ⑥近道省略行動本能 20 ⑦場面行動本能 15 ⑧パニック 50代 10人(23 ) ⑩加齢に伴う心身機能低下 代 7人(16%) 40代 12人(28 ) 60代 (27 ) ⑨錯覚 10 ⑪疲労等 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 10代 2人(2%) 60代 20代 17人(16%) 12人(10%) 20代 3人(7 ) 平成25 28年 43名 ④連絡不足 鉱山災害の罹災者年齢 第12次計画 平成25 29年 50代 (26 ) 50代 27人(26%) 20代 10代 (8 ) (0.5 ) 30代 (15 ) 40代 (23.5 ) 平成25 29年 106名 30代 23人(22%) 40代 25人(24%) 鉱山労働者の年齢構成 出典 平成27年国勢調査 産業 大分類 年齢 5歳階級 男女別15歳以上就業者-全国 ⑫単調作業による意識低下 鉱山事業者からの声 ヒアリングによる ヒューマンエラー未該当 ヒューマンエラー非該当 30代の罹災率が高い理由 60代で低い理由 30代になると一通りの作業ができるようになり1人作業の機会も増える 衝動 的に行動してしまったということがあるのではないか 60代は 肉体的負担の関係から無理なシフトは組まない また 安全感覚 のある人だからこそ会社に残れているのではないか 12分類 高木 元也氏 独立行政法人労働安全衛生総合研究所 によるヒューマンエラー分類方法 危険軽視 慣れ 基本的ルールや作業手順書を守らないこと又は不安全行動と認識しつつも当該行動を 行ったことによる罹災 場面行動本能 瞬間的に注意が一点に集中すると周りを見ずに行動してしまう本能による罹災 鉱山労働者の年代について 40代 50代は 入社当時は ラインは絶対止めるな と教え込まれた世代 17 装置を止めて確認する意識を持ちづらいのではないか

19 Ⅱ. 主要な対策事項 (4. 基盤的な保安対策の推進 ) 1-1. 露天採掘場の残壁対策の状況 残壁対策については鉱山の状況に応じた様々な対策が講じられている 鉱区が接した鉱山では協調採掘 計画的な切り羽設計 計測管理としては APS 斜距離測定機 GPS 計測機器を設置し常時監視の実施 残壁安定化としては, 水抜きボーリング PSB 発破 緑化 モルタル吹き付け等 露天掘鉱山では今も残壁が長大化し続けており 継続的な残壁対策が必要 鉱山等 ( 事業者 ) の取組事例 事例 1 武甲山における協調採掘と残壁管理 武甲山 ( 埼玉県秩父市 ) において協調採掘を行う3 社は 1973 年に 秩父地区残壁研究会 を組織し 3 鉱山共通の残壁規格を策定 最終残壁の安定確保に努めつつ 協調採掘を実施している 1994 年からは計測器械 (APS 斜距離測定 ) による残壁モニタリングを開始 その後もGPS 計測 水位計測 岩盤内変異計測等の計測による観測を実施 残壁モニタリング結果を用いて最終残壁管理区分を判断 2013 年以降 降雨対策 ( 降雨浸透防止 残壁内の水抜き強化 ) を主眼とした保全工事を実施している 武甲山の残壁 事例 2 豪雪地帯の鉱山での残壁形成における冬季安全対策と景観保全対策 国内有数の豪雪地帯 ( 新潟県糸魚川市 ) にある石灰石鉱山では 雪崩災害リスク低減のため 冬季チェックリスト 作業標準書の作成 / 運用 雪崩教育 雪氷災害発生予測システムの運用等を実施 2013 年度からは 雪崩ポケットの造成 雪崩予防柵の設置 監視カメラによるモニタリングを実施 また 鉱山の景観保全対策として残壁法面及び端縁の吹き付け緑化を実施 吹き付け箇所の活着率向上に取組んでいる 業界団体 学会における取組事例 石灰石鉱業協会では 石灰石鉱業大会において 残壁安定化の研究 鉱山における対策などの事例発表を通じた知識の共有化を図っている 資源 素材学会 では, 残壁管理等を検討する岩盤工学部門委員会を組織し 鉱山会社と共に鉱山の残壁安定化による災害防止対策を進めている 18

20 Ⅱ. 主要な対策事項 (4. 基盤的な保安対策の推進 ) 3-1. 作業環境の整備の状況 粉じんの防止に関しては 全国の稼行鉱山 ( 約 500) のうち 粉じん濃度測定を要する鉱山は 坑内で約 20 鉱山, 坑外で約 70 鉱山 単位作業場所数にしてそれぞれ約 90 箇所 約 290 箇所 粉じん濃度に関して 坑内おいては作業環境管理が適切に行われている第 Ⅰ 管理区分の作業所は 多少増加傾向であるものの 約 60% 近くの作業所が作業環境改善の努力が必要 坑外については第 Ⅰ 管理区分の作業所は各年約 90% に達しているが 引き続き作業環境の維持, 改善に努めていく必要がある 坑内を有する鉱山の作業環境評価基準に基づく管理区分毎の作業所数 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% H24FY H25FY H26FY H27FY H28FY 第三管理区分 第二管理区分 第一管理区分 坑外の屋内作業場を有する鉱山の作業環境評価基準に基づく管理区分毎の作業所数 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% H24FY H25FY H26FY H27FY H28FY 第三管理区分 第二管理区分 第一管理区分 次 12 次計画 11 次 12 次計画 作業環境を汚染する粉じんから作業者を保護するため 作業場の粉じんの状況 量を把握する方法として単位作業所当たりの粉じん濃度を測定 評価し 管理区分 Ⅰ( 作業環境管理が適切 ) 管理区分 Ⅱ( 作業環境管理に改善の必要あり ) 第 Ⅲ 管理区分 ( 作業環境管理が適切でない 改善必要 ) の区分に応じて 鉱業権者は法令に基づく措置を講じる必要がある 19

21 Ⅱ. 主要な対策事項 (4. 基盤的な保安対策の推進 ) 4-1. 保安技術の向上とその活用の状況 採掘現場における条件の悪化 作業労働者の高齢化 人材不足等による保安知識承継の問題などに対処するため 各鉱山においては様々な保安技術の向上に取り組んできているところ 取り組みの中には 学会や業界などが産学官連携を図りつつ進めているものもある 鉱山等の保安技術向上に向けた取組事例 鉱山内の危険個所等の巡回 点検等へのドローンの活用 セメント系グループ会社 他 鉱山の地図作成や採掘作業計画策定 年間採掘数量の算出等のため 鉱山内の測量にドローンを活用中 また, 巡回が難しい鉱山内の斜面の点検や採掘現場の現況確認等 保安の分野への活用についても試行的に開始 鉱山内の重機衝突防止のためレーザー検知センサー装置の活用 石灰石鉱山 他 標高が高い石灰石鉱山の採掘場では 頻繁に発生する濃霧対策として 積込用ホイルローダー 運搬用ダンプなど近接して作業する重機の衝突防止のため レーザーレーダによる近接距離検知を導入する安全策を実施 露天採掘場への入構管理システムの導入 石灰石鉱山 他 協調採掘を実施している採掘場では 三鉱山の発破作業を同時に実施するため 場内の作業者の退避状況の確認等のため入構管理システムを運用 平成 28 年に 従来の名札方式に代えてタッチパネル方式のシステムを導入 入構ゲート 鉱山詰所 事務所等の各地点で退避状況の同時確認 リアルタイムの保安情報の提供 共有に活用 危険体感施設の活用 石灰石鉱山 金属系鉱山会社 他 グループ会社の 安全衛生教育センタ - を活用して 危険体感教育を実施 作業現場の実態を踏まえた危険体感設備を利用し 危険感受性の向上などを図っている ロボットスーツによる重労働安全対策の取り組みの検討 石灰石鉱山 貯鉱上のシートかけ等の重労働作業で 重機械での作業が入りにくく 人間による細かな作業が必要な場合において ロボットスーツによる腰痛等の安全対策を検討中 入構管理システム左 : タッチパネル方式 ( 新 ) 右 : 名札方式 ( 旧 ) 産学連携により露天掘り鉱山における起砕物挙動予測に関する研究 けい石鉱山 国立大学 火薬類の使用中に発生する事故の原因の約 7 割とされている飛石の発生機構と飛翔挙動を解明し その制御技術を確立するため 鉱山において発破試験を実施し 起砕物の初速度や飛翔方向等の飛翔特性に及ぼす岩盤状態および発破規格の影響について種々検討中 視線 動作計測を活用した鉱山操業の改善と保安の向上への取組み 石灰石鉱山 セメント系鉱山会社 採掘重機の操作や鉱山内設備の点検 巡視作業における作業者の視線動向を計測し 瞬時に行う判断や行動を分析し 個々の作業等の特徴に応じた技術指導 保安指導を作業者に実施 操業改善および保安向上に寄与する一定の結果が得られている 20

22 Ⅱ. 主要な対策事項 (6. 単独作業及び非定常作業に対する保安管理 ) 1. 単独作業及び非定常作業の罹災者の発生状況 請負 直轄でみると 請負の罹災は相対的に小さい 特に 本年は直轄の災害が多発 請負の罹災者数は 小規模鉱山の方が小さい傾向が見られる 罹災者数の定常 非定常 単独 複数の比較では 顕著な差が見出しにくい 鉱山災害罹災者数と度数率 ( 請負 直轄 ) 第 11 次計画期間 第 12 次計画期間 罹災者 ( 請負 ) が発生した鉱山の規模 鉱山規模 ( 鉱山労働者数 ) 100~ 99~50 49~30 29~10 ~9 25 年 ( 休止 ) 直轄 請負 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 鉱山災害罹災者数 ( 定常 非定常 単独 複数 ) H26 H27 H28 H29 26 年 年 年 年 < 鉱山事業者からの声 >( ヒアリングによる ) けい石鉱山 : 採掘作業は請負 砕鉱 / 選鉱プラント内は直轄で対応 石灰石鉱山 : 採掘作業は直轄 立坑工事は請負作業で対応 石油 天然ガス鉱山 : 試錐 坑井改修などの掘削作業時にはコントラクター ( 請負 ) が作業 当作業時に災害が発生するケースが多い 直轄 請負体制は 鉱種 鉱山により様々なケースが考えられる 21

23 Ⅱ. 主要な対策事項 (7. 国及び鉱業関係団体の連携 協働による保安確保の取組 ) 1. 国の取組 国は 外部専門家による保安指導 鉱山労働者等を対象とした各種研修 災害情報の水平展開等を充実 < 災害情報の水平展開 > 原因 対策等を付記した災害情報を全鉱山及び関係業界団体に電子メールや郵送等により送付 共有 2. 鉱業関係団体の取組 国との連携 共同 鉱業関係団体は 民間資格制度 保安管理マスター制度 の創設 運用を始めとした自主保安体制強化のための支援等 災害防止のための活動を積極的に実施 国は 保安管理マスター制度と連携した特例制度を導入するなど 鉱業関係団体と連携 協働して保安レベル向上のための取組みを実施 < 保安管理マスター制度 > 民間 4 団体により構成される 鉱山保安推進協議会 は 鉱山における保安管理人材の育成を目的とした 保安管理マスター制度 により資格認定試験を実施 試験に合格し かつ 法令講習を受講した者を同協議会が 露天採掘技術保安管理士 又は 鉱場技術保安管理士 として認定 国は 露天技術保安管理士 又は 鉱場採掘技術保安管理士 の称号を付与された者については 鉱山保安法に規定する 作業監督者 に選任できる特例制度を導入 ( 平成 28 年 8 月 1 日施行 ) 水平展開した災害情報の例 平成 28 年度認定試験の様子 ( 東京会場 ) 22

24 Ⅰ 目標 第13次鉱業労働災害防止計画 平成30 34年度 の概要 各鉱山においては 災害を撲滅させることを 目指す 資料1 2 全鉱山の災害発生状況として 注 度数率 稼働延百万時間当たり罹災者数 計画期間5年間で 次の指標を達成することを目標とする 重篤災害 死亡災害を除く休業日数が2週間以上の災害 指標1 毎年の死亡災害は0 ゼロ 指標2 災害を減少させる観点から 年平均で度数率0.70以下 指標3 重篤な災害を減少させる観点から 年平均で重篤災害の度数率0.50以下 Ⅱ 主要な対策事項 1 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進 1.1 鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化 鉱山災害を撲滅させるという最終目標を達成するため より高い次元で保安の確保を 実現すべく 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者 国は 鉱山保安MSの導入 に引き続き一体となって取り組む 導入を進展させている鉱山は実情に応じてより最適な システムとなるよう努める このため 鉱業権者は次の二つの取組を引き続き推進 ① リスクアセスメント 現況調査 の充実等 潜在的な保安を害する要因を特定するための十分な調査とリスクの分析 リスクの評価及びリスク低減措置の検討 実施 リスク分析 評価過程の関係者間での共有と残留リスクの適正な評価 管理 ② マネジメントシステム PDCAを回す仕組 の充実等 経営トップによる保安方針の表明 保安目標 達成手段が立案可能で達成度合いの客観的評価が可能 の設定 保安計画 目標達成のための実施事項 スケジュール等 の策定 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況の評価等 国は 国際規格等との整合性にも配慮しつつ 支援の実績等を踏まえ 手引書の見 直し 実施方法に関する助言 優良事例の情報提供の充実等を図る さらに 国 鉱 業権者は 取組を適切かつ合理的に評価できるようチェックリストの整備等と毎年度取 組状況について評価を行い 必要と認めた場合に追加の対策を実施 1.2 鉱山規模に応じた鉱山保安マネジメントシステムの導入促進 鉱山保安MSの導入に遅れがみられる中小零細鉱山の取組が容易に行い得るよう 国は ガイドブックをより分かりやすく見直す等 情報提供ツールの整備と 各鉱山の状況 に応じた助言を一層きめ細かく行う 2 自主保安の推進と安全文化の醸成 3 個別対策の推進 3.1 死亡災害 重篤災害の原因究明と再発防止対策の徹底 特に死亡災害や重篤災害は 鉱業権者は徹底した原因究明と再発防止に努める 国はこれら災害情報を分かりやすく整理 分析し情報提供を実施 ヒューマンエラーによる災害を防止するため 人間特性を考慮したRAを徹底するとともに 本質安全対策 フェールセーフやフールプルーフを考慮した施設の工学的対策等を検討 3.2 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 墜落 転倒 運搬装置 取扱中の器材鉱物等 機械 による災害を着実に減少 3.3 鉱種の違いに応じた災害に係る防止対策の推進 鉱種によって異なる鉱山災害の状況に応じ 国は 鉱種特有の保安状況についても 情報収集を行い 関係団体と連携して取組を実施 4 基盤的な保安対策と新技術の推進 4.1 基盤的な保安対策 ①露天掘採場の残壁対策 ②坑内の保安対策 ③作業環境の整備 4.2 新技術の活用等による保安技術の向上 産学官が連携し 保安技術の向上や普及に努めるとともに ロボット センサー 自動 化等の新技術の実証 情報提供等により鉱山保安分野への活用を推進 5 現場保安力の向上 5.1 単独作業及び非定常作業に対する保安管理 作業関係者でのリスク共有のためのコミュニケーション活動等鉱山全体での保安管理 に努める カメラ センサーによる記録 管理等により災害の未然防止 原因究明 5.2 現場保安力の向上と人づくりへの取組 鉱業権者は 危険体感教育 危険予知の実践教育等の機会を設ける 現場保安 力向上の取組を鉱山保安MSの中で毎年度評価し改善を推進 2.1 自主保安の徹底と安全意識の高揚 6 国 鉱業関係団体等の連携 協働による保安確保の取組 鉱業権者 保安統括者 保安管理者 作業監督者 その他の鉱山労働者が それ 国は 外部専門家による保安指導 鉱山労働者等を対象の各種研修 災害情報の ぞれの立場と職責に応じて 自主保安を徹底 水平展開等を充実 鉱業関係団体は 保安管理マスター制度の運用 改善をはじめと 保安目標を達成するために必要な人員及び予算の確保 した自主保安体制強化のため支援等 鉱山災害防止のための活動を積極的に実施 保安管理体制の充実 保安活動の積極的な実施 保安教育の計画的な実施等 国 鉱業関係団体は 保安レベルの継続的向上につながるよう連携 協働 特に中小 2.2 鉱山における安全文化と倫理的責任の醸成 零細規模鉱山に関しては 中央労働災害防止協会の活用 地域単位での情報交換 組織の全構成員の安全を最優先する企業文化である 安全文化 を醸成し 倫理的 大規模鉱山による支援等が円滑に行われるようきめ細かく対応 1 責任の下に鉱山の活動が行われるよう 経営トップは保安に関する環境作りに努める

25 資料 1-3 経済産業省告示第五十六号労働安全衛生法 ( 昭和四十七年法律第五十七号 ) 第六条及び第百十四条第一項の規定に基づき 鉱業労働災害防止計画を次のとおり定めたので 同法第八条及び第百十四条第一項の規定に基づき告示し 平成三十年四月一日から施行する これに伴い 平成二十五年経済産業省告示第六十八号は 廃止する 平成三十年三月三十日経済産業大臣世耕弘成第十三次鉱業労働災害防止計画鉱山保安は 人命尊重を基本理念とし 鉱山災害の根絶を図ることをその最終目標とするものである 鉱山災害の防止に関しては 昭和二十四年の鉱山保安法施行以来 各般に亘る保安確保対策を積極的に推進してきたところであり 関係者の努力と相まって災害の発生件数 度数率及び強度率ともに中長期的には大幅に減少してきた 現行の鉱山保安法は 災害発生件数の減少や発生要因の変容等を背景に 国の関与を最小限のものとし 鉱山における保安確保に当たって民間の自主性を主体とするとの観点から リスクマネジメントの手法を法体系の中に導入している 具体的には 鉱業権者 ( 租鉱権者を含む 以下同じ ) に対し 保安上の危険の把握 ( 現況調査等の実施 ) とその結果に応じた措置の立案 実施 評価 見直し ( 措置の保安規程への反映 ) を義務付けるとともに 経営トップが掲げる保安方針の下 PDCA(Plan( 計画 )- Do( 実施 )-Check( 評価 )-Act( 改善 )) サイクルにより 継続的な保安向上につなげるための自主的取組を定着させることにより 各鉱山において自律した保安体制が構築されることを目指している このような鉱山の保安に係るマネジメントシステム ( 以下 鉱山保安マネジメントシステム という ) が 全ての鉱山において有効に機能することで 継続的な保安の向上につながっていくよう 国は その導入と有効性向上に向けた自主的取組への支援を重点的に実施してきた その結果 鉱山保安マネジメントシステムの導入が進展し また 導入を進めた鉱山ほど保安水準が向上している傾向もみられるようになっている しかしながら 特に中小零細規模の鉱山では 鉱山保安マネジメントシステムの本格導入に遅れが見られている また 大規模の鉱山も含めて すでに導入している鉱山においても 災害防止につなげる取組が継続的に行われていない事例も見られている このような状況を踏まえ 災害防止において鉱業を他の産業の模範とするべく 国は 鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化を図るための支援を重点的かつ継続的に実施する また 鉱山関係者は 自主保安の徹底 重大災害等に直結する露天掘採場の残壁対策や坑内の保安対策の推進 粉じん防止対策を含む作業環境の整備等の基盤的な保安対策に万全を期すため ここに鉱業労働災害防止のための主要な対策に関する事項を示すものとする Ⅰ 計画の期間 この計画は 平成三十年度を初年度とし 平成三十四年度を目標年度とする五年間の計画とする た 1

26 だし この計画期間中に特別の事情が生じた場合は 必要に応じ計画の見直しを行うものとする Ⅱ 計画の目標各鉱山においては 災害を撲滅させることを目指す 全鉱山における災害の発生状況として 計画期間の五年間で 次の指標を達成することを目標とする 指標一 : 毎年の死亡災害は零とする指標二 : 災害を減少させる観点から 計画期間の五年間の平均で 度数率〇 七〇以下指標三 : 重篤な災害を減少させる観点から 計画期間の五年間の平均で 重篤災害 ( 死亡災害を除く休業日数が二週間以上の災害 ) の度数率〇 五〇以下 Ⅲ 鉱山災害防止のための主要な対策事項鉱山災害の撲滅という最終目標を達成するためには 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者及び国が一体となり 保安水準の向上に向けた取組を継続的に実施していくことが必要である このため 国は 鉱山災害防止について本計画を長期的視点に立って策定し 自ら講ずるべき施策を明らかにするとともに 鉱山災害防止の実施主体である鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者において取り組むことが求められる事項を 以下に主要な対策事項として示す 鉱業権者及び鉱山労働者を始めとする関係者においては 本計画の内容を理解し 自ら積極的に保安水準の向上に努めることが求められる 1. 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進 1.1 鉱山保安マネジメントシステム導入 運用の深化鉱山災害を撲滅させるという最終目標を達成するためには より高い次元での保安の取組が必要であり 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者及び国は 引き続き一体となって鉱山保安マネジメントシステムの導入に取り組むとともに 導入が進展している鉱山については その導入状況を含め 各鉱山の実情に応じたより最適なシステムとなるよう努めるものとする このため 鉱業権者は 次の二つの取組を引き続き推進するものとする イリスクアセスメントの充実等リスクアセスメントの充実とその結果に応じた措置の立案 実施 評価 見直しを繰り返し行う取組を充実させるよう 具体的には 次の事項の継続的な実施に努める 1 潜在的な保安を害する要因を特定するための調査を十分に行い これらによりもたらされるリスクを分析する 2 それぞれのリスクを評価し リスク低減のための措置を検討し実施する 3 リスク分析 評価の過程を関係者で共有するとともに 措置を講じた後の残留リスクについても適正な評価 管理を行う ロマネジメントシステムの充実等マネジメントシステムの構築 すなわちPDCAサイクルの循環により継続的な保安水準の向上 2

27 につながる仕組みを構築するとともに その有効化を図るため 次の事項の実施に努める 1 経営トップは 保安の確保を経営と一体のものとして捉え 保安方針を表明する 2 保安目標について 達成に至る手段を具体的に立案可能で 達成度合いを客観的に評価可能なものとして設定する 3 保安目標達成のための具体的な実施事項とスケジュール等を年間の保安計画として策定する 4 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況について評価を行い 問題がある場合は原因を調査し改善等を実施する また 各鉱山がこれらの取組を進め その規模や操業状況等に即した最適な形で鉱山保安マネジメントシステムを構築し その有効性を向上させていくことができるよう 国は 今後策定される労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格等との整合性にも配慮しつつ これまでの支援の実績や 各鉱山における導入事例や運用状況等を踏まえ 鉱山保安マネジメントシステム導入のための手引書の見直しや 具体的な実施方法に関する助言 優良事例についての情報提供の充実等を図るものとする さらに これらの取組の進捗状況について 国及び鉱業権者は より適切かつ合理的に評価するためのチェックリストの整備を行うとともに 当該チェックリストにより毎年評価を行い 必要と認めた場合に追加の対策を講ずるものとする 1.2 鉱山規模に応じた鉱山保安マネジメントシステムの導入促進これまで国は 中小零細規模の鉱山向けに ガイドブックの作成等により 鉱山保安マネジメントシステム導入を支援してきたが 大規模の鉱山に比べて導入に遅れがみられている このため 中小零細規模の鉱山がその導入に向けた取組を容易に行い得るよう 国は これまでの支援の経験等を踏まえつつ ガイドブックをより分かりやすい内容に見直すなど 情報提供ツールを充実させるとともに 各鉱山の状況に応じた助言をより一層きめ細かく行うものとする 2. 自主保安の推進と安全文化の醸成 2.1 自主保安の徹底と保安意識の高揚鉱業権者は 保安の最高責任者としての自覚を持って また 鉱山労働者は 自らも保安確保の一翼を担うものであるとの自覚を持ち 次の点にそれぞれ留意し 自主保安の徹底を図るものとする (1) 鉱業権者鉱業権者は 自ら設定した保安目標を達成するため 必要な人員及び予算を確保するとともに 鉱山労働者の保安意識を高揚させるための活動 保安に関する知識及び技能の向上を図るための教育等を実施するに当たり 次の点に留意する 1 保安管理体制の充実 特に職務範囲 指揮命令系統の明確化及び鉱山労働者個々の知識 技能等を踏まえた適正な人員配置を図る 2 保安施設の整備等 保安確保に必要な予算の配分に配慮する 3 危険予知活動やヒヤリハット報告活動等 各鉱山の実情に即した保安活動を積極的に実施する 3

28 4 鉱山労働者の職務の種類及び経験年数並びに人間特性等を考慮した保安教育を計画的に実施する 特に作業監督者の選任に要する資格については計画的な取得に努める 5 災害発生時の被害を最小限にとどめるため 有効な退避訓練及び救護訓練の実施に努める (2) 保安統括者 保安管理者及び作業監督者等保安統括者 保安管理者及び作業監督者等は 鉱山における保安管理体制の中核として それぞれの責任と権限に基づき 常に現場の保安状況を把握し その職責の十分な遂行に努める (3) 鉱山労働者鉱山労働者は 保安規程や作業手順書の遵守にとどまらず 保安活動に積極的に参画するとともに 自らの知識や技能 経験をそれらの作成 見直しに反映するように努める 2.2 鉱山における安全文化と倫理的責任の醸成鉱山において 組織の全構成員の安全を最優先する企業文化である 安全文化 を醸成し 倫理的責任の下に鉱山の活動が行われるよう 経営トップは 保安方針を表明するとともに鉱山における保安活動を主導し 鉱山に関わる全ての者が保安に関する情報に通じ 保安活動に参画できる環境作りに努めることとする 3. 個別対策の推進 3.1 死亡災害 重篤災害の原因究明と再発防止対策の徹底災害発生後に改めて行うリスクアセスメントの対応等は 類似の災害の再発を防ぎ 鉱山災害の撲滅という最終目標を達成する上で重要である 特に死亡災害や重篤災害の発生時にあっては 再びこのような重大災害の発生により鉱山労働者の生命や健康が脅かされることのないよう 鉱業権者は徹底した原因究明と再発防止に努めるものとする また 国は これらの災害情報を分かりやすく整理 分析し 他の鉱山の災害対策に活用できるよう情報の提供を積極的に行うこととする さらに 鉱山災害の多くはヒューマンエラーによるものであり その要因として 特に 危険軽視 慣れ が多く挙げられている 鉱業権者は リスクアセスメントの実施に当たっては 人間特性についても十分に考慮し 一旦罹災すると災害が重篤化しやすい機械 設備等のリスク低減措置として 本質安全対策やフェールセーフ フールプルーフを考慮した施設の工学的対策等 ヒューマンエラーが発生したとしても災害につながらないようにするための対策を検討するとともに 保安規程や作業手順書の遵守を指導するなどの保安教育 適正な労務管理等による現場全体の保安水準 保安意識の向上等のヒューマンエラーの発生を抑制する対策を講ずるものとする 3.2 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進過去五年間に発生した災害の事由は 墜落 転倒 運搬装置のため 取扱中の器材鉱物等のため 及び 機械のため が全体の約八割を占める 発生頻度が高い災害は リスクの見落としや過小評価 操業条件の変化に伴う新たなリスクの発生等と 作業上必要な保安に関する知識 技能 情報の不足により生じ得るものである このため 鉱業権者は リスクアセスメントの継続的な見直 4

29 しを徹底して行い 不安全な状態及び不安全な行動を特定し その排除に努める等 対策の充実について検討し 必要な措置を講じることにより これらの事由による災害の着実な減少を図る また 国は 鉱業権者によるこれらの取組が継続的に行われるように 災害事例 再発防止対策に関するガイドブック 鉱山保安情報等を活用し きめ細かい助言や情報提供を行う 3.3 鉱種の違いに応じた災害に係る防止対策の推進鉱山災害は 鉱種の違いによって発生状況が異なることから 国は その発生状況の違いについても情報収集を行い 全国横断的な鉱業関係団体や地域の鉱業 保安関係団体とも連携しつつ 保安向上のための情報共有や保安教育の機会を設けるなどの取組を進めることとする 4. 基盤的な保安対策と新技術の推進 4.1 基盤的な保安対策次に掲げる基盤的な保安対策を推進するものとする (1) 露天掘採場の残壁対策鉱業権者は 石灰石鉱山等の露天掘採場における長大残壁について計画的な地質調査 安定解析及び計測管理等に努め 適切な採掘切羽を設定するとともに 残壁の安定化を図ることにより 鉱山災害の防止に努める (2) 坑内の保安対策鉱山の坑内構造をその自然条件に対応した合理的なものとすることは 保安の確保 特に重大災害の防止に不可欠である したがって 鉱業権者は 各鉱山の坑内構造の整備に努めるとともに 災害発生時の被害を最小限にとどめるため 所要の保安施設の整備や有効な退避訓練及び救護訓練の実施に努める また 外国人の研修を実施する鉱山の鉱業権者は 外国人研修生に配慮した災害防止対策を実施する (3) 作業環境の整備鉱業権者は 粉じんの防止 有害ガス対策 坑内温度調節 坑内照明の改善等作業環境の整備に積極的に努める 特に 粉じん防止対策については 集じん装置の適正配置 効率的な散水の励行及び粉じん発生装置の密閉化等 坑内外における作業環境改善対策の一層の推進に努める 4.2 新技術の活用等による保安技術の向上掘採条件の悪化 生産技術の進歩等に対応して保安技術を不断に向上させ その成果を現場で活用することは 保安を確保する上で不可欠である また ロボット技術 センサー技術 自動化技術等の新技術を鉱山保安の分野に活用し 危険な作業への人の介在を回避する取組や 人の感覚のみでは検知が困難な異常事象を把握する取組もみられるようになっている このため 産学官が連携を図り 保安技術の向上や普及に努めるとともに 新技術を鉱山保安の分野に活用し その有効性の実証や成功事例についての情報提供等を積極的に行うことにより その実地への適用を推進する 5

30 5. 現場保安力の向上 5.1 単独作業及び非定常作業に対する保安管理鉱業権者は 請負作業者を含め 単独作業及び修理等の非定常作業に携わる者の災害を防止するため 作業の関係者全体でリスクを共有するコミュニケーション活動の実施等 鉱山全体での保安管理に努めるものとする また 単独作業対策としては カメラ センサーによる作業の記録 管理等により 災害の未然防止や原因究明を容易に行い得る環境の整備に努めるものとする 5.2 現場保安力の向上と人づくりへの取組鉱業権者は 現場保安力の向上のため 危険体感教育 危険予知の実践教育及び保安技術 知識に関する学習の機会を設けるとともに 国が作成 情報提供している災害事例と再発防止対策に関するガイドブック 鉱山保安情報等を活用し 継続的な保安教育の実施に努めるものとする また 現場保安力向上のための取組についても 鉱山保安マネジメントシステムの中で毎年度評価を行い 新しい知見を踏まえた改善を進めるものとする 6. 国 鉱業関係団体等の連携 協働による保安確保の取組国は外部専門家を活用した保安指導を実施するとともに 鉱山労働者等を対象とした各種研修及び災害情報の水平展開等の充実に取り組むものとする 鉱業関係団体は 鉱業権者のニーズを踏まえ 民間資格制度 保安管理マスター制度 の運用 改善をはじめとした自主保安体制強化のための支援等 鉱山災害防止のための活動を積極的に実施するものとする 国 鉱業関係団体は それぞれの活動が有機的に機能し 保安レベルの継続的な向上につながるよう連携 協働を促進するものとする 特に 中小零細規模の鉱山に関しては 中央労働災害防止協会の支援制度の活用や 地域単位で鉱山の関係者が行う保安力向上のための情報交換 大規模の鉱山による保安レベルの底上げのための支援等の取組等に対し これらが円滑に行われるようきめ細かな対応を行うものとする 6

31 資料 2-1 鉱山保安マネジメントシステム の導入 運用の深化に向けた手引書 第 13 次鉱業労働災害防止計画向け改訂版の概要 平成 30 年 4 月 産業保安グループ鉱山 火薬類監理官付各産業保安監督部 ( 支所 事務所 )

32 Ⅰ 目標 第13次鉱業労働災害防止計画 平成30 34年度 の概要 各鉱山においては 災害を撲滅させることを 目指す 全鉱山の災害発生状況として 注 度数率 稼働延百万時間当たり罹災者数 計画期間5年間で 次の指標を達成することを目標とする 重篤災害 死亡災害を除く休業日数が2週間以上の災害 指標1 毎年の死亡災害は0 ゼロ 指標2 災害を減少させる観点から 年平均で度数率0.70以下 指標3 重篤な災害を減少させる観点から 年平均で重篤災害の度数率0.50以下 Ⅱ 主要な対策事項 1 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進 1.1 鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化 鉱山災害を撲滅させるという最終目標を達成するため より高い次元で保安の確保を 実現すべく 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者 国は 鉱山保安MSの導入 に引き続き一体となって取り組む 導入を進展させている鉱山は実情に応じてより最適な システムとなるよう努める このため 鉱業権者は次の二つの取組を引き続き推進 ① リスクアセスメント 現況調査 の充実等 潜在的な保安を害する要因を特定するための十分な調査とリスクの分析 リスクの評価及びリスク低減措置の検討 実施 リスク分析 評価過程の関係者間での共有と残留リスクの適正な評価 管理 ② マネジメントシステム PDCAを回す仕組 の充実等 経営トップによる保安方針の表明 保安目標 達成手段が立案可能で達成度合いの客観的評価が可能 の設定 保安計画 目標達成のための実施事項 スケジュール等 の策定 保安目標の達成状況及び保安計画の実施状況の評価等 国は 国際規格等との整合性にも配慮しつつ 支援の実績等を踏まえ 手引書の見 直し 実施方法に関する助言 優良事例の情報提供の充実等を図る さらに 国 鉱 業権者は 取組を適切かつ合理的に評価できるようチェックリストの整備等と毎年度取 組状況について評価を行い 必要と認めた場合に追加の対策を実施 1.2 鉱山規模に応じた鉱山保安マネジメントシステムの導入促進 鉱山保安MSの導入に遅れがみられる中小零細鉱山の取組が容易に行い得るよう 国は ガイドブックをより分かりやすく見直す等 情報提供ツールの整備と 各鉱山の状況 に応じた助言を一層きめ細かく行う 2 自主保安の推進と安全文化の醸成 3 個別対策の推進 3.1 死亡災害 重篤災害の原因究明と再発防止対策の徹底 特に死亡災害や重篤災害は 鉱業権者は徹底した原因究明と再発防止に努める 国はこれら災害情報を分かりやすく整理 分析し情報提供を実施 ヒューマンエラーによる災害を防止するため 人間特性を考慮したRAを徹底するとともに 本質安全対策 フェールセーフやフールプルーフを考慮した施設の工学的対策等を検討 3.2 発生頻度が高い災害に係る防止対策の推進 墜落 転倒 運搬装置 取扱中の器材鉱物等 機械 による災害を着実に減少 3.3 鉱種の違いに応じた災害に係る防止対策の推進 鉱種によって異なる鉱山災害の状況に応じ 国は 鉱種特有の保安状況についても 情報収集を行い 関係団体と連携して取組を実施 4 基盤的な保安対策と新技術の推進 4.1 基盤的な保安対策 ①露天掘採場の残壁対策 ②坑内の保安対策 ③作業環境の整備 4.2 新技術の活用等による保安技術の向上 産学官が連携し 保安技術の向上や普及に努めるとともに ロボット センサー 自動 化等の新技術の実証 情報提供等により鉱山保安分野への活用を推進 5 現場保安力の向上 5.1 単独作業及び非定常作業に対する保安管理 作業関係者でのリスク共有のためのコミュニケーション活動等鉱山全体での保安管理 に努める カメラ センサーによる記録 管理等により災害の未然防止 原因究明 5.2 現場保安力の向上と人づくりへの取組 鉱業権者は 危険体感教育 危険予知の実践教育等の機会を設ける 現場保安 力向上の取組を鉱山保安MSの中で毎年度評価し改善を推進 2.1 自主保安の徹底と安全意識の高揚 6 国 鉱業関係団体等の連携 協働による保安確保の取組 鉱業権者 保安統括者 保安管理者 作業監督者 その他の鉱山労働者が それ 国は 外部専門家による保安指導 鉱山労働者等を対象の各種研修 災害情報の ぞれの立場と職責に応じて 自主保安を徹底 水平展開等を充実 鉱業関係団体は 保安管理マスター制度の運用 改善をはじめと 保安目標を達成するために必要な人員及び予算の確保 した自主保安体制強化のため支援等 鉱山災害防止のための活動を積極的に実施 保安管理体制の充実 保安活動の積極的な実施 保安教育の計画的な実施等 国 鉱業関係団体は 保安レベルの継続的向上につながるよう連携 協働 特に中小 2.2 鉱山における安全文化と倫理的責任の醸成 零細規模鉱山に関しては 中央労働災害防止協会の活用 地域単位での情報交換 組織の全構成員の安全を最優先する企業文化である 安全文化 を醸成し 倫理的 大規模鉱山による支援等が円滑に行われるようきめ細かく対応 1 責任の下に鉱山の活動が行われるよう 経営トップは保安に関する環境作りに努める

33 手引書の内容 ( 目次 ) 第 1 章鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化 1. 鉱山保安マネジメントシステムとは 2. 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進に関するこれまでの取組状況 3. システムの構築と運用の深化に向けて -チェックリストの見直し- < 鉱山保安マネジメントシステム 提案の背景 > 第 2 章鉱山保安マネジメントシステムの構築状況に関する自己点検 1. チェックリスト活用の際の留意点 2. 鉱山保安マネジメントシステムの構築状況の自己点検チェックリスト Ⅰ リスクアセスメント等に係る点検評価 [ チェックリストⅠ] Ⅱ マネジメントシステムに係る点検評価 [ チェックリストⅡ] 2

34 鉱山保安マネジメントシステムとは 鉱山保安マネジメントシステム とは 改正法で義務化された PDCA とともに 自主取組による PDCA を行うことによって 継続的な保安向上につなげようとするもの 法令で義務化された PDCA は 自主取組による PDCA の運用の中に含めて考え 自主取組による PDCA を推進することが 法令で義務化された PDCA を有効化することにもつながる 3

35 チェックリストⅠ 導入準備鉱山 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進に関するこれまでの取組状況 第 12 次鉱業労働災害防止計画期間中 鉱山保安 MS の導入には一定の進展 本格的に導入を進めている鉱山ほど災害の発生頻度が小さいといった効果が見られる 中小零細規模の鉱山は大企業の鉱山に比べて鉱山保安 MS の導入が遅れており 導入した鉱山においても継続的な取組に課題を残しているケースもある 平成 25 年点数分布 度数率 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況別の度数率の推移 本格導入鉱山 導入推進鉱山 導入準備鉱山 平成 29 年点数分布 H25 H25 H25 H28 H29 鉱山保安マネジメントシステムの導入と災害発生の状況 ( 平成 25~29 年 ) 度数率 強度率 本格導入鉱山 導入推進鉱山 注 : 第 12 次鉱業労働災害防止計画における 鉱山保安 MSの導入状況を自己点検するための2つのチェックリスト (Ⅰ/Ⅱ) を適用し 両方において9 割超の評点を得た鉱山群を 本格導入チェックリストⅡ 鉱山 6 割超 9 割以下の評点を得た鉱山群を 導入推進鉱鉱山保安マネジメントシステムの導入の進展状況 ( 平成 25 年と平成 29 年の比較 ) 山 それ以外の鉱山群を 導入準備鉱山 としている 4

36 鉱山保安マネジメントシステム構築状況の自己点検チェックリスト 計 20 項目の Q の内容は改定前のものを継承 第 13 次鉱業労働災害防止計画向けに自己点検チェックリストの見直しを実施 合計 20 項目のチェックリストの内容は維持しつつ 自己点検をより行いやすくするとともに 判定チェック項目 を示すことにより 鉱山保安 MS 構築を進展させていく上で取り組むべき内容を明確化 判定チェック項目 を明示 また 参考になるガイドブックの該当頁なども明記 実施内容の記入欄 は 鉱山における取組内容が 判定チェック項目に該当するかどうか判断に迷う場合や 判定チェック項目にはないが Q の内容に関連した積極的な取組として評価できそうなものを記載 Q 毎に設けられた 解説 も内容を充実 鉱山保安 MS の導入は 各鉱山が自主保安を進めるための有効な手段として国が提案しているもの 法令違反を摘発するためのものではありません チェックリストは 各鉱山が その取組状況の 見える化 をし 鉱山保安マネジメントシステムの構築に向けた更なる取組に生かすためのもの 同時に 事業者と国 ( 監督部 ) が 自主保安への取組を進めていくためのコミュニケーションのツールとしての役割も期待 5

37 鉱山保安マネジメントシステム構築状況の自己点検チェックリスト一覧 Ⅰ リスクアセスメント等に係る点検評価 [ チェックリスト Ⅰ] (1) リスクアセスメントに対する経営トップの責任表明 Q1: 経営トップは 鉱山労働者に対し自らの意思としてリスクアセスメントの重要性を表明し これを推進するための経営資源 ( 組織 予算等 ) を整備しているか (2) リスクアセスメントの実施時期 Q2: 法令で定めた施業案変更等のとき以外にも リスクアセスメントを実施しているか? (3) 情報の入手 Q3: リスクアセスメントを実施するに当たり 対象作業 作業場所に関する情報を入手しているか? (4) リスクの特定と鉱山労働者の参画 Q4: 入手した情報から保安を害する要因 ( リスク ) について鉱山労働者を交えて特定しているか? (5) リスクの見積もりと鉱山労働者の参画 Q5: 特定したリスクの大きさについて鉱山労働者を交えて見積もっているか? (6) リスクの優先度設定と低減措置の検討 Q6: 見積られたリスクに対して 対策の優先度を設定するとともに リスク低減措置を検討しているか? (7) リスク低減措置の実施と効果の評価 見直し Q7: リスク低減措置を設定した優先度に従い実施し その実施状況を確認しているか? Q8: 実施したリスク低減措置による効果を評価しているか? Q9: 実施したリスク低減措置による効果の評価結果に基づき 措置の見直しを行っているか? Ⅱ マネジメントシステムに係る点検評価 [ チェックリストⅡ] (8) 保安方針 Q10: 経営トップは 保安方針を表明しているか? Q11: 保安方針について 鉱山労働者に浸透するよう取り組んでいるか? (9) 保安目標 Q12: 保安目標を設定しているか? Q13: 保安目標を達成するために十分な環境整備が行われているか? Q14: 経営トップは保安目標の達成が自らの責務であることを認識しているか? (10) 保安計画の策定 Q15: 保安目標を達成するために 保安計画 ( 年間計画 ) を策定しているか? Q16: 保安計画の各取組に対して目標 ( 期待される効果等 ) を検討しているか? (11) 保安計画の鉱山労働者への浸透 Q17: 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透し 一丸となって実行されるような仕組みになっているか? (12) 保安計画の実施状況の確認 Q18: 保安計画は その取組が予定どおり実施されているか確認できるようになっているか? (13) 保安計画の実行 確認 結果の反映 Q19: 保安計画を実行し その進捗状況を定期的に確認し その結果を評価改善内容の検討につなげているか? (14) 保安目標 保安計画及びマネジメントシステムの振り返り Q20: 保安目標 ( 保安計画 ) について振り返り ( 評価 改善 ) を行っているか? 6

38 資料 2-2 鉱山保安マネジメントシステム の導入 運用の深化に向けた手引書 < 第 13 次鉱業労働災害防止計画向け改訂版 > 平成 30 年 4 月 経済産業省産業保安グループ鉱山 火薬類監理官付各産業保安監督部 ( 支部 事務所 )

39 はじめに 平成 17 年に施行された改正鉱山保安法では 国の関与 ( 規制 ) を最小限のものとし 保安確保に当たって民間の自主性を主体とするとの考え方から リスクマネジメントの手法が法体系の中に導入されました この改正法が施行されてから リスクアセスメントをはじめとした一連の取組みが鉱山に浸透してきましたが これをさらに鉱山におけるマネジメントシステムとして自律させるため 第 12 次鉱業労働災害防止計画 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) では 鉱山保安マネジメントシステム としてその導入促進を図ってきたところです 第 12 次計画の実施の際には 鉱業権者や保安統括者の皆様に 鉱山保安に係るマネジメントシステムについて考えていただくことを目的とした 鉱山保安マネジメントシステム の構築と有効性向上に向けた手引書 -PDCA のスパイラルアップによる保安水準の向上を目指して - ( 平成 25 年 2 月 ) を編さんしています 平成 30 年度から新たにスタートする 第 13 次鉱業労働災害防止計画 では 鉱業権者 鉱山労働者を始めとする関係者 国が 鉱山保安マネジメントシステムの導入に引き続き一体となって取り組むとともに 導入を進展させている鉱山が実情に応じてより最適なシステムとなるよう努めることとしています こうした取組を進める際の一助となるよう 手引書についても 今般 第 12 次計画期間中の取組とその成果等を踏まえた改訂を行いました 具体的には 鉱山保安マネジメントシステムについて より分かりやすく整理するとともに その導入状況をより客観的 具体的な内容に照らして評価できるよう 自己点検を行うためのチェックリストに 判定チェック項目を設けるなどの見直しをしています この手引書 ( 改訂版 ) が 各鉱山における鉱山保安マネジメントシステムについての理解促進に役立てられることを願っています 各鉱山保安監督部においても この手引書を職員が保安検査の機会等を活用して各鉱山の皆様と対話を行う際のツールとして活用し 鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の状況を毎年度把握しながら 保安の向上に向けた継続的改善策について一緒に考えていきたいと考えています 平成 30 年 4 月 経済産業省産業保安グループ鉱山 火薬類監理官付各産業保安監督部 ( 支部 事務所 ) - 1 -

40 目次 第 1 章鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化 鉱山保安マネジメントシステムとは 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進に関するこれまでの取組状況 システムの構築と運用の深化に向けて - チェックリストの見直し < 鉱山保安マネジメントシステム 提案の背景 > 第 2 章鉱山保安マネジメントシステムの構築状況に関する自己点検 チェックリスト活用の際の留意点 鉱山保安マネジメントシステムの構築状況の自己点検チェックリスト Ⅰ リスクアセスメント等に係る点検評価 [ チェックリスト Ⅰ] Ⅱ マネジメントシステムに係る点検評価 [ チェックリスト Ⅱ]

41 第 1 章鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化 1. 鉱山保安マネジメントシステムとは 鉱山保安マネジメントシステム とは 改正法で義務化された PDCA ( 現況調査の実施 保安規程の作成 保安規程に基づく保安確保措置の実施 措置の実施状況の確認と評価 保安規程の見直し ) とともに 自主取組による PDCA ( 経営トップによる保安方針の表明 保安目標の設定 保安計画の策定と実施 結果の評価と改善 次期目標 計画への反映 ) を行うことによって 継続的な保安向上につなげようとするものです 図 1 では 両者が並存するように表されていますが 実際には 法令で義務化された PD CA は 自主取組による PDCA の運用の中に含めて考えた方が合理的であり 自主取組による PDCA を推進することが 法令で義務化された PDCA を有効化することにもつながります 法令で義務化された PDCA は 個別鉱山毎の実情に応じて 現況調査の実施 保安規程の作成 (P) 保安規程に基づく保安確保措置の実施 (D) 措置の実施状況の確認と内容の評価 (C) 保安規程の見直し (A) の流れで行います 現況調査 は リスクアセスメント と同義ですが 自主取組による PDCA ひいては 鉱山保安マネジメントシステム 全体を有意なものにするために 法令で努力義務とされた現況調査についても十分に実施することが重要です 自主取組による PDCA は 継続的な保安向上につなげるための PDCA で 会社の環境変化に対応した十分なリスクアセスメントの実施と適切な保安目標の設定 (P) それを達成するための保安計画の策定と実施 (P 及び D) 結果の評価と改善 (C 及び A) 次期目標 計画への反映 (A) の流れで行います 図 1 鉱山保安マネジメントシステム - 3 -

42 チェックリストⅠ 2. 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進に関するこれまでの取組状況 マネジメントシステムが構築され有効に機能するには それが鉱山の規模や操業形態等に合致した最適かつ合理的なものでなければなりません したがって 第 12 次鉱業労働災害防止計画においても 各鉱山が経営を通じて日頃行っているマネジメントとは全く別のものを一から構築しようということではなく 保安面も加味したより良いシステムに再構築していく上で 鉱山保安マネジメントシステム の考え方を取り入れていけるよう 標準的な内容や事例集などを示すことにより その導入促進を図ってきたところです この結果 鉱山保安マネジメントシステムの導入には一定の進展が見られ 本格的に導入を進めている鉱山ほど災害の発生頻度が小さいという傾向も見られるようになってきました しかしながら 中小零細規模の鉱山は 大企業の鉱山に比べてその導入が遅れており また 導入した鉱山においても継続的な取組に課題を残しているケースもあります 平成 25 年点数分布 平成 29 年点数分布 チェックリスト Ⅱ チェックリスト Ⅰ( 縦軸 ): リスクアセスメント等に関する自己点検表 チェックリスト Ⅱ( 横軸 ): マネジメントシステムに関する自己点検表 凡例は 鉱山労働者数による鉱山の規模を示す 鉱山保安 MS の導入レベル分類 チェックリスト Ⅰ (27 評点満点 ) チェックリスト Ⅱ (33 評点満点 ) 本格導入鉱山 25 点以上 30 点以上 導入推進鉱山 17 点以上 20 点以上 導入準備鉱山 16 点以下 19 点以下 図 2 鉱山保安マネジメントシステムの導入の進展状況 ( 平成 25 年と平成 29 年の比較 ) 図 3 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況 ( 年毎の推移 ) - 4 -

43 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況別の度数率の推移 災害発生の状況 ( 平成 25~29 年 ) 本格導入鉱山導入推進鉱山度導入準備鉱山数率H25 H25 H25 H28 H29 鉱山保安マネジメントシステムの導入と 度数率 強度率 本格導入鉱山 導入推進鉱山 導入準備鉱山 図 4 鉱山保安マネジメントシステムの導入状況と事故発生に関するデータ 第 12 次計画では 鉱山保安マネジメントシステムの構築と有効化に向けて 第一段階 十分なリスクアセスメントと保安確保措置の実施 評価 見直し と 第二段階 マネジメントシステム (PDCA を回す仕組み ) の構築と有効化 の 2 段階で取組を推進してきており これらの各段階の取組の進捗状況を自己点検するための チェックリスト をとりまとめ このチェックリストによる点検結果を集計 分析してきました 図 2 は 第 12 次計画期間中における鉱山保安マネジメントシステムの導入状況を表したもので 縦軸にチェックリスト Ⅰ( リスクアセスメント等に係る点検評価 ) の結果を 横軸にチェックリスト Ⅱ( マネジメントシステム等に係る点検評価 ) の結果を取り 両方のチェックリストにおいて 満点の 9 割超の評点を得た鉱山群を 本格導入鉱山 満点の 6 割超 9 割以下の評点を得た鉱山群を 導入推進鉱山 それ以外の鉱山群を 導入準備鉱山 と分類しています この図より 平成 25 年に比べて平成 29 年度の方が点数の分布が右上に集まっており 鉱山保安マネジメントシステムの導入が進展していると言えます また 特に 労働者数規模の大きい鉱山の導入が進展 ( 右上にシフト ) しているのに対し 30 人未満の規模の小さな鉱山は本格導入に至らないものが目立つ一方で チェックリスト Ⅱ の評点の上昇傾向 ( マネジメントへの取組が強化 ) がみられており バランスの取れた導入への取り組みがなされていると考えられます また このような分析により 各年毎に鉱山保安マネジメントシステムの導入状況を集計すると 鉱山保安マネジメントシステムを本格導入する鉱山は毎年増加しており ( 図 3) 本格導入している鉱山ほど度数率 強度率は低くなっている ( 図 4) ことから 鉱山保安マネジメントシステムの導入やその取組が災害防止に有効に働いていると考えられます - 5 -

44 3. システムの構築と運用の深化に向けて - チェックリストの見直し - 前項で述べたように 第 12 次鉱業労働災害防止計画では 鉱山保安マネジメントシステムの導入促進に向けた取組として 第一段階 十分なリスクアセスメントと保安確保措置の実施 評価 見直し と 第二段階 マネジメントシステム (PDCA を回す仕組み ) の構築と有効化 の 2 段階で取組を推進してきました 第一段階は 法令で義務化された最小限のことに関しては必ず実施する必要がありますが それに加え 現場の実情に応じて予防的観点と第二段階で定めた目標を達成する観点から十分であると判断できる程度に自主的なリスクアセスメントを実施する必要があります 第二段階は 経営トップが 保安確保を経営と一体のものとして捉え保安方針を表明 これに基づき毎年度保安目標を設定 目標達成のための計画を立て 実施結果を評価し その結果を翌年度の目標や計画に活かすという仕組みを作る必要があります 第二段階の PDCA が業務の一環として合理的かつ自律的に回るようになれば それは経営トップから第一線の現場の鉱山労働者まで保安レベルの継続的向上という方向性で一つになったということであり 第一段階の PDCA は自然に回るようになっていると思われます 第 12 次計画では これらの取組事項の詳細を自己点検のためのチェックリストとして取りまとめ 毎年度 このチェックリストに基づき 鉱山保安マネジメントシステム の構築と有効化の状況を評価し 継続的改善を図っていくことを提案してきました 他方 これまでの運用を顧みると 各監督部とコミュニケーションをとりながら自己点検を進めている場合であって 各チェック項目について 具体的にどのような取組を行えばよいか 自身の取組に対してどの程度の高さの評価点にすれば良いか 自身の取組がチェック項目の内容に含まれるのか等 なお不安を持ちながら取組や点検を行ってきた事例も少なくなく そのことが 鉱山保安マネジメントシステムの構築に向けた取組に対する意欲を削ぐ結果にもなっているようです そこで 第 13 次計画のスタートに当たっては 自己点検をより行いやすくするとともに 鉱山保安マネジメントシステムの構築を進展させていく上で取り組むべき内容を明確にするため このチェックリストの各項目に具体的な 判定チェック項目 を示すこと等の見直しを行いました この見直しでは 合計 20 項目のチェックリストの内容は基本的に変更していませんので 見直し前のチェックリストで自己点検した時と 点検の結果が大幅に変わることはないと考えています しかしながら 今般新たに明示した判定チェック項目とは異なる視点で点検されてこられた鉱山の場合には 評価結果が変わるかもしれません 鉱山保安マネジメントシステムの導入は 各鉱山が 自主保安 を進めるための有効な手段として国が 提案している ものです ですから 法令で義務化された最小限のことに関しては必ず実施する必要があるものの チェックリストの内容は 各鉱山が その取組状況の 見える化 を行って 鉱山保安マネジメントシステムの構築に向けた更なる取組に生かすためのものです また 同時に 事業者と国 ( 監督部 ) が 自主保安への取組を進めていくためのコミュニケーションをとるツールとしての役割も期待しているものです したがって 仮に新しいチェックリストによる自己点検の結果が 見直し前のチェックリストによる結果と変わることがあったとしても その結果を参考として その後の鉱山保安マネジメントシステムの導入 運用の深化について検討していただき 更なる取組の推進につなげていく契機とされることを願っています - 6 -

45 < 鉱山保安マネジメントシステム 提案の背景 > 鉱山災害の防止に関しては 昭和 24 年の鉱山保安法施行以来 各般にわたる保安確保対策が積極的に推進されてきたところであり 関係者の努力と相まって 災害の発生件数は中長期的には大幅に減少してきており 近年では 死傷者を伴う災害の発生件数が年間 30 件程度にとどまる水準に達しています しかしながら 依然として死亡災害は発生しており 減少傾向も鈍化の兆しをみせています 平成 17 年に施行された改正鉱山保安法では 国の関与 ( 規制 ) を最小限のものとし 保安確保に当たって民間の自主性を主体とするとの考え方から リスクマネジメントの手法を法体系の中に導入し 鉱業権者に対し 保安上の危険の把握 ( 現況調査の実施 ) とその結果に応じた対策措置の立案 実施 見直し ( 保安規程への反映 ) を義務付け 現場の実態にあった PD CA(Plan 計画 -Do 実施 -Check 評価 -Act 改善 ) サイクルが定着し 鉱山において マネジメントシステム (PDCA を回すための仕組み ) として自律することを目指しています その背景には 石炭鉱山や大規模鉱山の激減等に伴い 鉱山数 鉱山労働者数の減少に加え 災害発生件数の減少 発生要因の変容 ( ガス 炭じん爆発 落盤 崩壊等から 墜落 転倒 運搬装置 機械等に起因する災害へ ) 等の情勢変化があります これらを踏まえ 改正鉱山保安法は 第一に 合理的な規制という観点から 国の規制を必要最小限のものにとどめ 保安確保に当たって民間の自主性を主体とするとの考え方に立っています 即ち 旧法における 想定される個別災害を列挙したうえで それぞれの対策を鉱業権者に対し一律に義務付ける という考え方から 個別鉱山の規模や操業状況等 その実情に応じ 危険の把握 評価 それに対応する対策の立案 実施 それを支える保安教育 体制の整備等について自らの設計により行うことを基本とする という考え方に改正したのです これに伴って導入したのが 現況調査 (= リスクアセスメント ) です 第二に 個別鉱山の実情に合った PDCA サイクルが各鉱山において定着し マネジメントシステム (PDCA を回すための仕組み ) として自律していくことを期待しています これには二つの観点があります 一つは 鉱山災害の減少率に鈍化の傾向がみられている中で 更に一層の減少を図っていくためには PDCA という一連の過程を組織的かつ継続的に実施する仕組みを確立することで 潜在的な保安を害する要因を低減 ( あるいは管理 ) するための継続的な努力を行い得るようにしていく必要があるということです それは国が一律に規制的手法で実施できるものではなく 各鉱山が自らの実情に合った PDCA サイクルを回すための仕組みを構築し それがスパイラル状にレベルアップしていくことを通じて はじめて可能になるのです もう一つは 鉱山特有の災害等に対する保安確保のノウハウに関する継承の問題です ベテラン職員の定年退職等により管理者や担当者が替わっても 各種の保安活動や貴重な鉱山保安のノウハウが組織的かつ継続的に引き継がれ 維持発展していくための仕組みが求められているのです 改正鉱山保安法の附則の規定に基づき 同法の施行 5 年後には 施行状況のレビューが行わ れました その結果 災害の発生状況等から法令見直しの必要はないが リスクマネジメン トの定着等について具体的対応策を講じ 災害の減少を図っていくことが必要 との指摘があ り その後 具体的に 鉱山 会社 行政の 3 つの PDCA を構築していくこと が提言され ています ここでいう 鉱山の PDCA とは 上記の リスクアセスメント に対策の実施 と評価 見直しを含めたものであり また 会社の PDCA とは この鉱山の PDCA を含 む マネジメントシステム のことです これらが図 1 において それぞれ 法令で義務化さ れた PDCA 自主取組による PDCA にあたります ( 行政の PDCA とは これ ら民間の自主性を生かした取組みによって更なる保安水準の向上を図るとともに より効率的 な鉱山保安行政を推進することです ) 鉱山保安マネジメントシステム は このような法令で義務化された PDCA に加え 経営 と一体になって自主的に運用される体系的かつ継続的に保安レベルを向上させるための仕組み であり 第 12 次鉱業労働災害防止計画から 鉱山災害の根絶を目指して その構築と有効化の 取組を推進してきたところです - 7 -

46 第 2 章鉱山保安マネジメントシステムの構築状況に関する自己点検 1. チェックリスト活用の際の留意点 このチェックリストは 鉱山保安マネジメントシステムの構築状況を自己点検するためのもので す 鉱山保安マネジメントシステムにおいて 第一段階の 十分なリスクアセスメントと保安確保 措置の実施 評価 見直し と 第二段階の マネジメントシステム (PDCA を回す仕組み ) の 構築と有効化 の 2 つの PDCA が 現在 どの程度回っているかを自己点検する際に活用してく ださい 利用に当たっては 担当者の主観が入らないよう 鉱山全体の実態を客観的に捉え チェックす るように努めることが重要です 例えば 担当者がチェックした後に そのチェックが適切かどう か 保安委員会や保安会議など 鉱山労働者等が多く集まる場で結果を説明し 意見を聞きながら 確かめる方法などが考えられます 一方 自身の鉱山における取組内容が 判定チェック項目に該当するかどうか判断に迷う場合 や 判定チェック項目には無いが Q の内容に関連した積極的な取組として評価されるべきものである場合もあります チェックリストは法令違反を摘発するためのものではなく 各鉱山が鉱山保安マネジメントシステムの構築状況を自己点検し 保安の確保に向けた更なる取組に活かすためのものですから 解説なども参考にしながら Q の趣旨を理解していただき 判定チェック項目に該当するか否かある程度柔軟に判断していただきたいと思います また 実施内容の記入欄 も設けていますので 自由に記載していただき 鉱山内での確認や 国 ( 産業保安監督部 ) 担当者と相談する際に積極的に活用してください 用語の解説 経営トップ リスクアセスメント 保安方針 保安目標 保安計画 鉱山における方針および目標に関する最終的な責任を負う者であり 予算 人事権に関し権限を有する者を指します この手引書では 潜在的な保安を害する要因を特定し 災害等が発生した場合の重大性と発生可能性の度合等によってリスクを見積もり それぞれのリスクに優先度を設定しリスク低減のための措置内容を検討することをいいます 改正鉱山保安法において 鉱業権者に対して義務として課された 現況調査 と同義です 経営トップが表明するものであり 自らの理念 哲学等に基づき保安に関する基本的な考え方を表明するものです また 表明した保安方針については 社内への掲示 文書の配布等により 鉱山労働者へ浸透させることが重要です 自らが達成すべきものとして定めた 1 年後の到達点です ( 軽傷以上の災害ゼロ等 ) 保安目標を 1 年後に達成するために 取組 ( 手段 ) の具体的内容を計画として定めたものです 鉱山の規模や操業形態等 各鉱山の実情に合わせて策定します - 8 -

47 2. 鉱山保安マネジメントシステムの構築状況の自己点検チェックリスト チェックリストは 以下の チェックリスト Ⅰ チェックリスト Ⅱ で構成しています Ⅰ リスクアセスメント等に係る点検評価 [ チェックリスト Ⅰ] (1) リスクアセスメントに対する経営トップの責任表明 Q1: 経営トップは 鉱山労働者に対し自らの意思としてリスクアセスメントの重要性を表明し これを推進するための経営資源 ( 組織 予算等 ) を整備しているか (2) リスクアセスメントの実施時期 Q2: 法令で定めた施業案変更等のとき以外にも リスクアセスメントを実施しているか? (3) 情報の入手 Q3: リスクアセスメントを実施するに当たり 対象作業 作業場所に関する情報を入手しているか? (4) リスクの特定と鉱山労働者の参画 Q4: 入手した情報から保安を害する要因 ( リスク ) について鉱山労働者を交えて特定しているか? (5) リスクの見積もりと鉱山労働者の参画 Q5: 特定したリスクの大きさについて鉱山労働者を交えて見積もっているか? (6) リスクの優先度設定と低減措置の検討 Q6: 見積られたリスクに対して 対策の優先度を設定するとともに リスク低減措置を検討しているか? (7) リスク低減措置の実施と効果の評価 見直し Q7: リスク低減措置を設定した優先度に従い実施し その実施状況を確認しているか? Q8: 実施したリスク低減措置による効果を評価しているか? Q9: 実施したリスク低減措置による効果の評価結果に基づき 措置の見直しを行っているか? Ⅱ マネジメントシステムに係る点検評価 [ チェックリスト Ⅱ] (8) 保安方針 Q10: 経営トップは 保安方針を表明しているか? Q11: 保安方針について 鉱山労働者に浸透するよう取り組んでいるか? (9) 保安目標 Q12: 保安目標を設定しているか? Q13: 保安目標を達成するために十分な環境整備が行われているか? Q14: 経営トップは保安目標の達成が自らの責務であることを認識しているか? (10) 保安計画の策定 Q15: 保安目標を達成するために 保安計画 ( 年間計画 ) を策定しているか? Q16: 保安計画の各取組に対して目標 ( 期待される効果等 ) を検討しているか? (11) 保安計画の鉱山労働者への浸透 Q17: 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透し 一丸となって実行されるような仕組みになっているか? (12) 保安計画の実施状況の確認 Q18: 保安計画は その取組が予定どおり実施されているか確認できるようになっているか? (13) 保安計画の実行 確認 結果の反映 Q19: 保安計画を実行し その進捗状況を定期的に確認し その結果を評価改善内容の検討につなげているか? (14) 保安目標 保安計画及びマネジメントシステムの振り返り Q20: 保安目標 ( 保安計画 ) について振り返り ( 評価 改善 ) を行っているか? - 9 -

48 Ⅰ リスクアセスメント等に係る点検評価 [ チェックリスト Ⅰ] (1) リスクアセスメントに対する経営トップの責任表明 Q1: 経営トップは 鉱山労働者に対し自らの意思としてリスクアセスメントの重要性を表明し これを推進するための経営資源 ( 組織 予算等 ) を整備しているか 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. リスクアセスメントが重要であることを口頭で表明している 2. リスクアセスメントが重要であることを文書で表明している < ガイドブック P12 が参考になります > 3. リスクアセスメントの重要性の表明に加え これを推進するための経営資源についても整備している ( 経営資源とは 組織の編成 人員や予算の割り当てを指す ) 4. リスクアセスメントの実施方法等必要な教育を実施し 教育内容を記録している 5. 経営トップの表明内容を鉱山労働者が理解している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスクアセスメントは 鉱山保安法令において 現況調査 が義務付けられたから行うのではなく 経営トップが自らの意志で保安向上のためにこれを実施することが有意義であると判断したものであることを 鉱山労働者に対し周知することが重要です リスクアセスメントの実施体制の整備にあたっては以下の点に注意することが望まれます 保安統括者又は保安管理者に実施を管理させること 保安委員会の活用等を通じ 鉱山労働者を参画させること 作業内容を詳しく把握している作業監督者等をリスクの特定 リスクの評価 リスク低減

49 措置の検討に参画させること リスクアセスメントに必要な教育を実施することリスクアセスメントを実施する理由 ( メリット ) としては以下が考えられ 経営トップは これらのメリットを理解するとともに 鉱山労働者にも理解を促すことが望まれます 職場のリスクが明確になり 参加者の 危険 感受性も高まる 鉱山内にある複数リスクの中で何の対策を優先的に対応するかの意思決定がしやすい ( 保安計画の充実 経営資源の最適配分も図りやすい ) 残留リスクに対して なぜこの管理的対策をしなければならないのか の理由が明確になる ケガを負うのは鉱山労働者であり そもそも損害を被るのが誰なのかについても再認識しやすい

50 (2) リスクアセスメントの実施時期 Q2: 法令で定めた施業案変更等のとき以外にも リスクアセスメントを実施しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. リスクレベルが高いと思われる事象について定期的に話し合いを実施し 議事録 メモ等の文書とし 保存している 2. 解説 に記載されているような機会にリスクアセスメントを実施することを概ね規定している < ガイドブック P33 が参考になります > 3. 解説 に記載されている 操業条件等に変化が生じるとき に概ねリスクアセスメントを行っている 4. 解説 に記載されている 保安確保措置等に不具合が生じ 又は生ずるおそれのあるとき に概ねリスクアセスメントを行っている 5. 解説 に記載されている その他 前回の調査等から一定の期間が経過したときや 明らかな機械設備等の経年劣化 大幅な鉱山労働者の入れ替わり等に伴う保安上の知識経験の変化 新たな鉱山保安に係る知見の集積等があったとき に 概ねリスクアセスメントを行っている あるいはリスクとして認識し対策を行っている ( 本判定チェック項目 5 については 近年 3 年程度の期間で振り返るのが望ましい ) 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスクアセスメントの実施に慣れていない初期の段階では 先ずは リスクアセスメントをやってみよう ということで 危ないと思われる作業 作業場所を対象として絞り込み できるところから評価を始めてみることをお勧めします 軌道に乗ってきたら 次のような機会にも行うようにしましょう

51 1 操業条件等に変化が生じるとき 採掘作業の進行により採掘切羽や鉱山道路等の変更が生じるとき 建設物 工作物その他の施設を設置し 移転し 変更し 又は解体するとき 機械 器具又は工作物を新たに採用し 又は変更するとき 材料 動力又は火気の取扱いを新たに採用し 又は変更するとき 使用方法又は作業方法若しくは作業手順を新たに採用し 又は変更するとき その他操業等に不具合が生じ 操業方法等の変更の必要性が生じたとき等 2 保安確保措置等に不具合が生じ 又は生ずるおそれのあるとき 巡視 点検 保安推進活動 ( ヒヤリハット 危険予知活動等 ) の結果から保安確保措置等に見直しの必要性が生じたとき 他鉱山における災害事例等から 自鉱山においても類似の事象が想定されるとき 鉱山保安関係法令の要求事項に対する不適合が認められたとき 又は法令の改正により規制が追加 変更されたとき 鉱業権者が講じるとした措置が適切に実施されているか確認し 講じた措置内容が有効か評価した結果 見直しの必要が生じたとき等 3 その他 その他 前回の調査等から一定の期間が経過したときや 明らかな機械設備等の経年劣化 大幅な鉱山労働者の入れ替わり等に伴う保安上の知識経験の変化 新たな鉱山保安に係る知見の集積等があったとき

52 (3) 情報の入手 Q3: リスクアセスメントを実施するに当たり 対象作業 作業場所に関する情報を入手している か? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 鉱山労働者から情報を入手している 2. リスクアセスメントの結果の例等が記載されている資料から情報を入手している ( 資料としては 例えば 自社及び他社でのリスクアセスメント事例やリスクアセスメント 50 選 産業保安監督部から水平展開している事故情報等が挙げられます ) < ガイドブック P34 が参考になります > < リスクアセスメント 50 選 P15~ (P8 の Q4 Q5) が参考になります > 3. 日頃の安全活動を行い その中から情報を入手している ( 日頃の安全活動としては 例えば ヒヤリハットや危険予知活動や 安全パトロール等が挙げられます ) 4. 社内で保管している情報から情報を入手している ( 社内で保管している情報としては 例えば 作業手順書 地質図 柱状図 類似災害情報 保安規程等が挙げられます ) 5. 非定常作業についても 危険情報が抜け落ちないように留意している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 大きなリスクから優先的に改善を行うために 作業現場や会社全体における危険性又は有害性に関する次のような具体的な資料をできるだけ多く収集する必要があります 入手すべき情報としては ヒヤリハットや危険予知活動の事例 安全パトロールの結果 類似災害情報等があり これらのうち必要な情報を鉱山労働者から報告させる仕組みが必要です その他 作業標準 作業手順書 作業環境測定結果 機械設備の仕様書やレイアウト 操作 ( 取扱 ) 説明書

53 各種マニュアル等 地質図や柱状図等の調査データ 等の情報も必要に応じて活用すると良いでしょう 作業標準等が定められていない機械設備等の保守点検作業や補修作業等の非定常作業についても 危険情報が抜け落ちることのないよう 留意する必要があります

54 (4) リスクの特定と鉱山労働者の参画 Q4: 入手した情報から保安を害する要因 ( リスク ) について鉱山労働者を交えて特定している か? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 危険性又は有害性の特定に当たっては 作業内容を詳しく把握している鉱山労働者が参画している < リスクアセスメント 50 選 P7 の Q3 が参考になります > 2. 危険性又は有害性の特定は 概ね 解説 に記載されているような手順で行っている < ガイドブック P13~14 32 POINT2 が参考になります > 3. 特定した危険性又は有害性を記録し 保存している 4. 特定に当たっては 鉱山労働者の健康や疲労等を考慮し 災害が発生する可能性や罹災の重篤度が高まることを考慮している ( 疲労の要因としては 単調作業の連続による集中力の欠如や深夜労働による居眠り 高年齢労働者の身体機能低下などが想定されます ) 5. 非定常作業についてもリスクの特定を行っている 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 危険性又は有害性 ( ハザード : リスクの潜在的な源のこと ) は それ自体の存在が害をもたらす訳ではありません それがヒトや周辺環境等に影響を与えることで危害や鉱害が発生します リスクアセスメントの重要なポイントの第一は 作業や作業場所に潜在するこの 危険性又は有害性 を十分に特定することです 以下の手順で実施することが推奨されます

55 1 対象作業について 作業手順書や機器の取扱いマニュアルを用意する ( それらがない場合は作業の概要を書き出す ) 2 対象作業をわかりやすい単位で区分する 3 日常の仕事とは違う目 すなわちどこかに危険性又は有害性があるのではないかという目で 現場を観察してみる ( 災害は そんなことが起きるわけがないと思われるような場所で発生しています ) 4 機械や設備は故障する 人はミスを犯す ということを前提に作業現場を観察してみる 危険性又は有害性の特定に当たっては リスクの見積もりや低減対策を適切に行うため 危害や鉱害に至る流れ ~ なので ~ して ~ になる を想定して行うことが重要です その際 原因と結果を同時に検討しようとすると パターンが膨大になり リスクの洗い出しが難しくなる場合があるので 例えば 足を踏み外して 歩廊から人が墜落する というリスクの洗い出しを行う際には 人が墜落する場所を全て書き出してから 人が墜落する原因を羅列します このように 原因と結果を分けて記載し組み合わせることにより リスクの洗い出しにおいて漏れが防ぎやすくなります 特定をする際には なぜ 災害が発生するかについて よく検討することが望まれます 例えば挟まれる事象について なぜ挟まれるのかということをしっかり考慮したリスク特定が望まれます 危険軽視が要因なら危険体感教育 不注意が要因なら指差呼称などリスク低減措置を具体的に検討しやすくなります ( 参考 : 過去 10 年で発生した鉱山災害の分析結果によれば 多くの災害では危険軽視や不注意が主要因となっています )

56 (5) リスクの見積もりと鉱山労働者の参画 Q5: 特定したリスクの大きさについて鉱山労働者を交えて見積もっているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. リスクの大きさの見積もりにあたっては 作業内容を詳しく把握している鉱山労働者を交えてリスクの大きさを話し合っている < リスクアセスメント 50 選 P10~11 の Q7~9 が参考になります > 2. リスク見積もりの結果を記録し 保存している 3. 見積基準を作成しリスクの大きさを見積もっている 4. 見積りした値がばらついた時は 見積基準を再確認するとともに 鉱山労働者の意見を聞いて合意した意見となるよう調整している < ガイドブック P15 が参考になります > 5. 見積基準を評価し 対策すべきリスクの優先順位を決定している また意思決定がしにくい場合には 見積基準を見直している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスクの大きさは 危険性又は有害性による危害や鉱害の発生可能性の度合とそれが発生したときの結果の重大性の度合等に基づき見積ります リスクアセスメントの重要なポイントの第二は リスクの大きさを客観的に見積もることにより 複数のリスクに優先順位を付け 合理的な対策を講じることとした点です リスク見積りに当たり 留意すべき事項は次のとおりです リスクの見積りは極力複数の人で実施しましょう 多様な視点で見た方がより適切な見積りができるからです

57 リスク見積りのメンバーのリーダーは 作業内容をよく知っている人がなりましょう 必ずしも上位職の者が適任とは限りません リーダーは意見の調整役に徹するように努めましょう 現在行っている安全対策を考慮してリスクの見積りを行いましょう リスクの見積りに当たっては 罹災の程度や基準値に対する超過具合等 危害や鉱害の具体的影響を想定しましょう 見積りした値がばらついた時は よく意見を聞いて調整しましょう メンバーの経験 知識 年齢等が異なれば バラつくのは当然です 見積りの値は 平均や多数決で決めるのではなく グループで話し合い 合意したものとしましょう 見積りの値は なぜそのような値になったのか説明できるものでなければなりません 過去に発生した災害だけで重大性を判断せず 想定し得る最悪のケースで見積もりましょう 見積りの値は グループの中で最もリスクを高く見積もった人からよく意見を聴き メンバーの納得のもとに採用しましょう これらの点に留意し グループで意見を出し合い 話し合いによって意見の違いを調整し グループの総意として集約します これらの過程により 関係する鉱山労働者間で情報や認識が共有化されることが重要です 現場で実際に作業を行っている鉱山労働者が評価に加わらないと適正なリスクの見積もりができない可能性があります 鉱山の状況により やむを得ず管理者がリスクの見積もりをした場合でも 最終的には鉱山労働者から意見を聴くことが望まれます

58 (6) リスクの優先度設定と低減措置の検討 Q6: 見積られたリスクに対して 対策の優先度を設定するとともに リスク低減措置を検討して いるか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 見積もられたリスクから話し合いで優先度の設定 リスク低減措置を検討している < ガイドブック P16,21 が参考になります > < リスクアセスメント 50 選 P11~13 の Q9~11 が参考になります > 2. 優先度の設定 リスク低減措置の検討結果を記録し 保存している 3. リスク低減措置の検討にあたっては 作業内容を詳しく把握している鉱山労働者が参画している 4. 常に以下の優先順位を踏まえて措置内容を検討している ( 優先順位 ) 1 本質的対策 2 工学的対策 3 管理的対策 4 個人用保護具の使用 < ガイドブック P21 が参考になります > 5. 経営トップがリスク低減措置に対して合理的な判断をしている ( 例 : 高コストの措置承認もしくはリスク保有など ) 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスクの見積り結果から 例えば 直ちに解決すべき又は重大なリスクがある (Ⅲ) 速やかに低減措置を講ずべきリスクがある (Ⅱ) 必要に応じて低減措置を講ずべきリスクがある (Ⅰ) 等の優先度を設定します 優先度に応じて 経営資源 ( 費用と労力 ) の投入や措置を講じるまでの作業停止を検討し

59 ます なお 優先度が同ランク ( リスク見積もりの結果が同じ評価 ) であっても 発生可能性の度合と重大性の度合には大きな差異が認められる場合がありますので いずれを優先させるのか留意が必要です 発生可能性の度合と重大性の度合をマトリックス上で表し どのリスクを重視するかについて経営トップと一緒に検討しましょう また 技術上の理由等によって リスクの保有 という選択をする場合もあり得ますので この場合の取扱いにも留意しましょう ( 次項の 解説 参照 ) リスク低減措置については 法令で義務付けられた事項がある場合には それを必ず実施するとともに 優先度の高いものから検討を行うことになります 検討に当たっては 以下の基本的考え方 ( 措置内容の優先順位 ) を踏まえつつ 合理的なものとします 1 危険な作業の廃止 変更等の本質的対策 2 非常用停止スイッチの設置等の設備的対策 ( 工学的対策 ) 3 マニュアルの整備等の管理的対策 4 個人用保護具の使用 できるだけ具体的な措置を検討し 場合によっては保安計画に反映させることが重要です

60 (7) リスク低減措置の実施と効果の評価 見直し Q7: リスク低減措置を設定した優先度に従い実施し その実施状況を確認しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. リスク低減措置を優先度に従い実施している 2. 優先度に従い実施したリスク低減措置を記録し 保存している < ガイドブック P27 が参考になります > < リスクアセスメント 50 選 P13 の Q12 が参考になります > 3. 計画表などを作成し 実施時期を決めてリスク低減措置を実施し 実施した直後に状況確認している 4. 確認担当者 ( 例 : 保安管理者 保安統括者 ) を決めて実施状況を確認している 5. 上記 3 に加え リスク低減措置の実施から一定期間経過後にもその効果を確認している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスク低減措置の実施に当たっては 計画表を作成することが望ましいと考えます また リスク低減実施後の状況確認は 実施の頻度と確認する担当者を決めておくことが強く望まれます 通常 リスク低減措置を実施した直後に状況確認を行うことはよく聞かれます しかし 本当に効果が発揮されているか 一定期間経過後 例えば四半期内に 1 回程度 リスクが低減されていることの確認をすることも重要です

61 Q8: 実施したリスク低減措置による効果を評価しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. リスク低減措置の実施後に話し合いで効果を評価している 2. リスク低減措置による効果の評価結果を記録し 保存している < ガイドブック P27 が参考になります > < リスクアセスメント 50 選 P13 の Q12 が参考になります > 3. 評価の実施時期を事前に決めて評価している 4. 評価を行う担当者を事前に決めて評価している 5. リスク低減措置を実施しても残留するもしくは新たに発生するリスクについて評価している < ガイドブック P27 36 が参考になります > 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスク低減措置による効果の評価にあたっては いつ? だれが?( 複数人が望ましい ) どのように評価するか 記録方法 などを検討することが望まれます 特に どのように評価するか では リスクレベルを下げすぎないよう 評価基準の再確認等について十分検討することが望まれます 例えば 管理的対策のみで大きくリスクレベルを下げた評価を行った結果 残留リスクがあるにも関わらず リスクとして認識されなくなっている例が見られます 適切に 残留リスクを確認したりリスクの保有の選択を判断したりするためにも 評価基準を読み合わせするなど 適切な評価を行うための方法について検討することも重要です 安全活動の効果を評価する際には鉱山労働者からアンケートを取り評価することも有効です 保安確保のために予定した効果が現れていないと思われる場合には 次の見直し項目でよく検討することが望まれます

62 Q9: 実施したリスク低減措置による効果の評価結果に基づき 措置の見直しを行っているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 評価結果から リスク低減措置が適切であったか さらなる改善が必要かどうか話し合っている 2. リスク低減措置の見直し結果を記録し 保存している < ガイドブック P27 が参考になります > < リスクアセスメント 50 選 P13 の Q12 が参考になります > 3. 残留リスクがある場合又はリスクを保有している場合 それらをさらに小さくするような見直しを行っている ( 残留リスクをさらに小さくなるような見直しの例としては 管理的な対策から工学的対策への見直しなどが考えられます ) < ガイドブック P27 が参考になります > 4. 残留リスクや保有したリスクを鉱山労働者に周知し 必要な保安教育を行う等の暫定措置を実施した上で リスクを継続的に監視している 5. 経営トップがリスク低減措置の見直し結果を確認するとともに その結果を踏まえ 必要に応じて保安規程や作業手順書等に反映している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 リスクアセスメントの重要なポイントの第三は リスク低減措置実施後の検証 です 初期の目的どおりリスクを低減できているか 措置を講じたことにより新たなリスクが発生していないか等 分析評価を行い 不十分な場合には追加の措置を実施し 再度リスクアセスメントをすることが必要です また 技術上の制約等により 残留リスク となった場合や リスクの保有 という選択をした場合には 鉱山労働者に対してこれを周知し 必要な保安教育を行う等の 暫定措置 を実施した上で適切に管理することが求められます 残留リスクや保有したリスクについて 技術上の制約等を理由に 措置を実施済み などの取扱い

63 にしてしまうことはやめましょう その後 制約等が解消された時点で設備的対策等の恒久措置を検討し 遅滞なく保安計画等に反映させて 計画的に解決を図ることが大切です 鉱山保安マネジメントシステムは 法令で義務化された PDCA と 自主取組による P DCA で構成されるもので 経営と一体になって自主的に運用される体系的かつ継続的に保安レベルを向上させるための仕組みです 2 つの PDCA は別々に回すのではなく 法令で義務化された PDCA は 自主取組による PDCA の運用によりこれに含めて考えた方が合理的です なお 措置の実施状況の確認 措置の評価 及び 措置の見直し については PDC A を回す上で重要なところであり 鉱山保安法令の解説においても次のように記載されています その意味するところを十分に理解して PDCA を回しましょう ( 実施状況の確認 ) 1 鉱業権者が保安規程に規定した措置が 現場において適切に実施されているか つまり 自ら規定した措置を鉱山労働者が遵守しているかを確認するものであり 鉱山の実態に合わせて定期的に継続して確認することが重要です ( 評価 ) 2 鉱業権者が保安規程に規定した措置が 保安を確保するため適切な内容となっているか つまり 自ら規定した措置が現状に合っており 十分に安全が確保される内容となっているかを評価することが重要です ( 見直し ) 3 評価の結果 措置が有効に機能していない場合は その措置の内容が適切であるかを確認した上で 措置が適切な場合は 鉱山労働者に対して再度 保安教育を行い 措置を遵守させることが必要です また 措置の内容に問題があるため有効に機能していない場合 及び措置の内容が不適切であるとの結果が出た場合は 再度 現況調査を行った上で 措置の内容を見直す つまり 保安規程や作業手順書等の内容を変更することが必要です リスクが下がりきらない場合には Q6 に戻って検討する指示を出したり もしくは保有したりする判断が望まれます

64 Ⅱ マネジメントシステムに係る点検評価 [ チェックリスト Ⅱ] (8) 保安方針 Q10: 経営トップは 保安方針を表明しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安方針を口頭で表明している < ガイドブック P12 が参考になります > 2. 保安方針を文書で表明している 3. 保安方針の表明内容を鉱山労働者が理解している 4. 表明した保安方針の実現のための活動に 経営資源を投入している 5. 表明した保安方針には 概ね 次の事項の内容が含まれている 危害及び鉱害の防止を図ること 鉱山労働者の協力のもと 保安活動を実施すること 法又はこれに基づく命令 保安規程等を遵守すること 鉱山保安マネジメントシステムに従って行う措置を適切に実施すること 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安方針は 保安の確保を経営システムの一環として捉え 経営トップの理念 哲学等の保安に関する基本的な考え方に基づき定めることが重要です 組織の状況をよく把握しながら 事業環境の変化などを踏まえながら策定してください 経営トップは 災害により損害を被るのは鉱山労働者であり 何よりも安全を最優先させるべきであることを再認識することが重要です

65 Q11: 保安方針について 鉱山労働者に浸透するよう取り組んでいるか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 全鉱山労働者に対して 短時間でも保安方針を伝えている < ガイドブック P12 が参考になります > 2. 保安方針を 休憩所や玄関 社内掲示板等 鉱山労働者等の目につく場所に掲示している 3. 保安方針の策定背景を説明するなど工夫して周知している 4. 表明した保安方針を記載した 安全に関する手帳 や ポケットカード などを鉱山労働者が所持している 5. 保安方針を実現させるための取組を議論する場が社内にある 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 経営トップによる保安方針の表明については その考え方が鉱山労働者に浸透することも重要です そのために必要な仕組みや取組を検討する必要があります 仕組みを作る際には 人の役割 権限付きの任命 場合によっては時間や予算を考慮に入れる必要があります

66 (9) 保安目標 Q12: 保安目標を設定しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安目標を文書で設定している < ガイドブック P19 が参考になります > 2. 保安目標は 達成の度合いを客観的に評価できるよう 可能な限り定量的なものとなっている 例えば 車両系鉱山機械の墜落災害ゼロ のように 具体的な事象と目標値の組み合わせが想定されます 3. 前年等過去の保安目標の達成状況を踏まえて 保安目標を設定している 4. 保安目標の設定に当たり リスクアセスメントの調査結果を踏まえている 5. 保安目標の設定に当たり 保安委員会又は鉱山労働者代表の意見を反映している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安目標は達成すべきものとして定めた 1 年後の到達点です その難易度については 組織が目指すレベルによって異なるものであり 関係者の努力により達成可能なものであること ( 達成するための手段を具体的に立案可能なもの 1 年後に達成度合いを客観的に評価可能なものとすること ) が重要です また 保安目標の設定に当たっては 過去の目標達成状況及びリスクアセスメントの結果等を踏まえることが必要です これに加え 山を取り巻く内部 ( 鉱山労働者の安全に関する意識 保安教育の状況等 ) 及び外部 ( 他鉱山との比較 社会の意識等 ) の環境変化を把握し 保安目標が社会的に受け入れられるか 事業を継続できるものであるか等の検討も重要です マネジメントシステムは 毎年 PDCA を回すことにより継続して保安のレベルを維持 向上していこうとするものですから 翌年 翌々年と達成状況を踏まえながら目標水準を上げていくことが重要です 保安目標として保安教育を活性化する等のケースが

67 見られますが 保安教育は安全を確保するための手段であって 目標としては望ましくありません 保安目標には手段ではなく 目的となるものを掲げましょう リスクアセスメントの結果を十分に参考にし 保安計画策定段階で保安目標を具体的に検討しましょう ( ガイドブック P19 の説明が参考になります ) ゼロ災 という漠然とした保安目標ではなく 重傷以上ゼロ災 軽傷以上ゼロ災 重傷以上挟まれ災害ゼロにするよう取り組む など できるだけ具体的に設定してみましょう このような具体的な保安目標を設定することにより保安計画で実際に取り組む対策内容も具体的に検討できるようになります また 後で評価改善も行いやすくなり 結果として PDCA サイクルが回り 鉱山保安 MS が形骸化しないことにつながります 保安目標設定は非常に重要なポイントです

68 Q13: 保安目標を達成するために十分な環境整備が行われているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安目標を達成するため 十分な人材及び資金の確保に努めている < ガイドブック P23 が参考になります > 2. 保安目標を達成するための組織 役割及び責任が明確になっている 3. 鉱山労働者への必要な保安教育が行われている 4. 鉱山保安マネジメントシステムを運用するに当たって保安委員会又は鉱山労働者代表等の意見を活用している 5. 実施した保安教育等は記録し 保存している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 経営トップには 保安目標を達成するための環境整備として 十分な人員及び予算の投入並びに教育面の充実等を行う責務があります 経営トップ自らが適切な資源配分を判断できない場合には それに替わる仕組みについて検討する必要があります 組織において 役職 ( 役割 ) に応じた一定の権限を付与することも重要です なお 十分な環境整備ができない場合には 保安目標を一旦下げることを検討する必要があるでしょう さらには 事業計画レベルで保安目標に対する経営資源の投入量を検討することが望まれます

69 Q14: 経営トップは保安目標の達成が自らの責務であることを認識しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 経営トップは 定期的に現場に赴き 状況を把握している 2. 経営トップは 現場の鉱山労働者とコミュニケーションを積極的に行っている 3. 経営トップは 現場を重視し鉱山労働者の意見をくみ上げ 保安目標の達成に努めている 4. 経営トップは 保安目標を口頭又は文書により鉱山労働者に周知している < ガイドブック P24 が参考になります > 5. 保安目標は ポスターなどの掲示若しくは備付又は事業者内コンピュータネットワークで掲示する等いつでも鉱山労働者が閲覧可能な状態であることを経営トップが確認している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安は現場の問題として捉えられる傾向がありますが 保安目標の達成は経営トップの責務であり そのことを会社全体で共有することが重要です 一般的に利益目標を達成できない場合には経営トップの責任が問われますが 保安目標についても同様です 利益目標と保安目標の取扱いに差異があれば それが評価を行う上で参考になるでしょう 経営トップは定期的に作業している現場に赴き 鉱山労働者とのコミュニケーションを積極的にとり 現場を正しく認識し 保安意識の向上や適正人員の配置 老朽化した設備の計画的改善等について判断する必要があります 職責が上に行けば行くほど現場から離れがちになりますが 現場を重視し 社員一人一人の意見をくみ上げ実行することが大切です

70 (10) 保安計画の策定 Q15: 保安目標を達成するために 保安計画 ( 年間計画 ) を策定しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安管理者等は当該年度に行う予定の保安措置の計画内容を説明できる 2. 保安計画は 目標を達成するため 1 リスクアセスメントの結果 2 過去における保安計画の実施状況 3 保安目標の達成状況等に基づき 1 年等の期間を区切り作成している < ガイドブック P17 21~23 38~41 が参考になります > 3. 保安計画の作成には 保安委員会又は鉱山労働者代表の意見を反映している 4. 保安計画には 保安目標を達成するための具体的な実施事項 日程及び担当部署 担当者について定めている < ガイドブック P38~39 が参考になります > 5. 保安計画を実行するために必要な予算を確保している < ガイドブック P23 P40~41 経営資源の欄が参考になります > 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安計画は 保安目標を達成するための手段を計画として作成するものです 目標の達成を可能にするものであることが 根拠をもって説明できるようにしましょう 一度に全てのリスクを洗い出し その対策を保安計画に定めることができれば最善ですが 実際には それは不可能です このため 保安目標設定により 対象となるリスクについて絞り込み 当該リスクに対する対策を確実に行い 毎年 少しずつ保安レベルを上げていくことが効果的です したがって 保安計画には 保安目標の達成を阻害するものがリスクであるという視点で 当該リスクに対する対策を中心に記載しましょう

71 保安計画で 鉱山保安マネジメントシステム リスクアセスメントの保安教育の内容を検討する際は 依頼できる機関が減っていることから 十分に情報収集等行うことが望まれます

72 Q16: 保安計画の各取組に対して目標 ( 期待される効果等 ) を検討しているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安計画には 取組を行うことが目的化しないよう 1 取組や手段と 2 期待される効果を検討している < ガイドブック P21 38~39 の 期待する効果 が参考になります > 2. 保安計画の各取組に対して 目標 ( 値 )( 実施回数や実施人数等 ) が検討されている < ガイドブック P38~39 の 目標 ( 値 ) が参考になります > 3. 保安計画の各取組に対して 期待される効果が検討されている 4. 保安計画の各取組に対する期待される効果及び目標 ( 値 ) を文書にしている 5. 保安計画の各取組に対する目標は保安委員会又は鉱山労働者代表の意見を反映している 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安計画には 取組を行うことが目的化しないよう 取組 ( 手段 ) と期待される効果 ( 目的 ) の両方を記載しましょう 計画段階において期待される効果を定量的に検討することにより 適切な評価を行いやすくなります 目標設定にあたっては 実施内容の評価 改善を行いやすくするため できるだけ以下を意識してください 1 測定可能な数値目標を検討する ( 実施回数や安全措置の数量などを明確に定める ) 2 期待する効果 を具体的に検討する ( 例 :KY 教育 : 回転体に対する危険軽視を是正等 ) 3 無理のない目標とする ( 利用可能な経営資源ヒト モノ カネで達成が可能である ) 4 保安目標や事業目標と合致させる ( 例 : 重大災害が十分に抑えられるレベルの目標であるかなど )

73 期待する効果 はガイドブック P21 の説明を参考にしてください 具体的な 期待する効果 の検討で保安計画の取組内容も具体的に検討できるようになります また 後で評価改善も行いやすくなり 結果として PDCA サイクルが回り 取組内容が形骸化しないことにつながります 実施回数だけでなく 期待する効果 を具体的に設定することは非常に重要なポイントです

74 (11) 保安計画の鉱山労働者への浸透 Q17: 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透し 一丸となって実行されるような仕組みになってい るか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安計画が現場の鉱山労働者まで浸透するようにするため 日々のミーティングなどでの進捗状況報告や掲示 又は表彰するなどの工夫をしている < ガイドブック P24 計画の実施に関する工夫 留意点 2. 計画を浸透させる工夫が参考になります > 2. 保安計画に基づく活動等を実施するに当たっての具体的内容の決定方法 経費の執行方法等保安計画を適切かつ継続的に実施する手順を定めている ( 手順については 文書のほか 口頭による取り決めも含む 下記 3. 及び 5. についても同様 ) < ガイドブック P21~23 が参考になります > 3. 上記 2. の手順を鉱山労働者に周知している 4. 保安計画の実施に当たり 保安委員会又は鉱山労働者代表の意見を反映している 5. 保安委員会又は鉱山労働者代表の意見を反映する手順を定めている 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安目標の達成及びそれを実現するための保安計画の実行について 関係者が一丸となって取り組むことが重要です これらを部署や個人の業績評価に導入し 方向性を統一している事例もあります

75 (12) 保安計画の実施状況の確認 Q18: 保安計画は その取組が予定どおり実施されているか確認できるようになっているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 取組の実施状況について誰が確認するか明らかになっている 2. 保安計画に定めた実施内容が計画通り実施されているか 確認できる様式になっている ( 例えば 計画と実績に分けて毎月進捗状況を確認できる様式などが考えられる ) < ガイドブック P22~ ~39 が参考になります > 3. 保安計画の取組状況について 保安委員会等の会議の議題に入れ 確認できるようになっている 4. 内部監査やそれに準ずる取組で計画状況を確認できるようになっている 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施 ( 全て (4 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (2~3 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 様々な事情によって安計画の取組が計画どおり実行されない可能性があります こうした状況を適切に確認できるよう どのような保安計画を作成する必要があるか検討する必要があります 例えば 誰がいつまでに何を実施するかを明示する等の工夫が必要です 大規模鉱山においては 部署毎等の保安計画も作成されることがあり どこまで詳細に記載するかはそれぞれの保安計画において確認すべき範囲によって異なります 内部監査は MS の仕組み 保安計画の実施内容などに対する改善の方向性を保安管理者などが取りまとめることです 別の言い方をすれば 保安方針を定め それを実現する鉱山保安 MS の仕組みが出来上がり その通りに行われたかを確認することとも言えます 4 について内部監査では客観的に確認できる ( 誰が確認しても同じ結果となる ) 仕組みが重要です

76 内部監査等は 保安管理者が実施することも可能ですが できれば直接鉱山保安 MS に関与していないメンバーで構成することが望まれます それに準ずる取組 には 例えば 上記のような内部監査を行うまでもなく 経営トップが現場対策やその対策の検討の仕組み等を頻繁かつ直接確認している場合や 直接でなくても保安管理者などと普段から十分にディスカッションする習慣がある状態などが考えられます また ガイドブック P28 のしくみ評価も 内部監査に準じる方法 などと考えられます

77 (13) 保安計画の実行 確認 結果の反映 Q19: 保安計画を実行し その進捗状況を定期的に確認し その結果を保安計画の評価改善内容の 検討につなげているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安計画の各取組の実施状況について決められた担当者が確認し 結果を評価改善内容の検討につなげている 2. 保安計画に定めた実施内容が計画どおり実施されているか確認し 結果を評価改善内容の検討につなげしている ( 例えば 計画と実績に分けて毎月進捗状況を確認できる様式を使うことによって行うことが考えられる ) < ガイドブック P22~ ~39 が参考になります > 3. 保安計画の実施状況等の点検及び改善を実施する手順を定め この手順により実施している 4. 保安計画の取組状況について 保安委員会等の会議の議題に入れ 確認し 結果を評価改善内容の検討につなげている 5. 内部監査やそれに準ずる取組で保安計画の実施状況を確認し 結果を評価改善内容の検討につなげしている 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安計画どおり実施することも重要ですが 保安計画と乖離が生じた際に 見直しの結果を保安計画に反映することも同様に重要です

78 (14) 保安目標 保安計画及びマネジメントシステムの振り返り Q20: 保安目標 ( 保安計画 ) について振り返り ( 評価 改善 ) を行っているか? 判定チェック項目 該当する項目に を入れ その数に応じて判定してください 1. 保安目標や保安計画について 1 年の活動を振り返り 評価や必要に応じた改善策について検討している 2. 振り返りの結果を文書として記録し 保存している 3. 保安計画の各取組毎に振り返りが行われている < ガイドブック P26~27 38~39 が参考になります > 4. 鉱山保安 MS の実施方法について保安委員会等の会議の議題に入れて 振り返りを行っている < ガイドブック P28 が参考になります > 5. 内部監査やそれに準ずる取組を 事前に定めた間隔で実施し その結果を踏まえたマネジメントレビューによる振り返りが行われている 実施内容の記入欄 上記の項目に該当する可能性があるがチェックできるかどうか不明な取組内容や Q に関連して上記の項目以外に積極的に取り組んでいる事項等があれば自由に記載してください 判定 3 点適切に実施している ( 全て (5 つ ) の場合 ) 2 点実施しているが一部改善の余地あり (3~4 つ の場合 ) 1 点実施しているが大幅な改善が必要 (1~2 つ の場合 ) 0 点未実施 ( なしの場合 ) 上記判定結果を以下の管理表の 評価点 欄に記入してください 目標点と評価点の管理表 目標点 評価点 解説 保安目標 ( 保安計画 ) を達成 ( 実施 ) することが重要であることはもちろんですが 保安目標 ( 保安計画 ) を達成 ( 実施 ) できなかった場合にどう対応するかも同様に重要です 達成できなかった原因を追求し 対策についてはいつまでに実施するのかを明確にすることが必要です また 評価は パフォーマンス評価 と 有効性評価 の両方を実施することが重要です パフォーマンス評価 は 措置の実施状況に関する評価 実施結果の効果に対する評価 と 有効性評価 は PDCA を回す仕組みそのものの評価 全体として合理的に保安向上に繋がっているかに対する評価 ということができます パフォーマンス評価を行っている鉱山は多く見られますが 有効性評価についても行い 継続的改善につながってい

79 るかを具体的に評価し 次の取組につなげていくことが重要です マネジメントレビューを簡単に説明すると以下の取組になります ぜひやってみましょう マネジメントレビュー : 経営トップが内部監査等の結果を把握し 保安に対する経営資源投入について検討します

80 資料 3-1 九州管内の 鉱山保安の概況について (1) ( 鉱山数 労働者数 災害他 ) 平成 30 年 5 11 九州産業保安監督部 鉱 保安課

81 次 1. 管内状況 2. 地区保安対策協議会との連携 3. 災害動向 4.29 年度災害概要 5. 鉱 保安 MS 関係 6.29 年度表彰 ( 紹介 ) 7.29 年度保安標語 ( 紹介 ) 1

82 1. 管内状況 九州管内鉱種別鉱 数推移 (H24 H29) H24.12 H25.12 H27.3 H27.12 H28.12 H29.12 属 属 灰 油 天然ガス 2

83 1800 管内鉱種別鉱 労働者数推移 年 年 年 年 年 属 属 灰 天然ガス 3

84 参考 1: 管内鉱 数と鉱 労働者数の推移 , ,581 1,583 1, ,590 1,556 1,538 1,528 1, ,700 1,650 1,600 1,550 1, ,450 鉱 数鉱 労働者数全国に占める九州の 率 ( 平成 29 年 ); 鉱 数 9% 鉱 労働者数 14% 4

85 2.29 年度地区保安対策協議会活動へ参加 九州産業保安監督部 H 保安講話鉱 保安課 ( 保安講話等 ) H 保安講話 ( 保安標語表彰 ) 鉱 保安課 H 安全 会に参加 ( 保安標語表彰 ) 監督部 他 3 名 H 保安講話鉱 保安課 北九州地区 恒 地区 川地区 ( 灰 ) 津久 地区 児島地区 ( ) 熊本地区 天然ガス ( 宮崎 ) 5

86 3. 九州管内災害動向 (10 年間 ) 九州管内災害状況 ( 平成 年 ) 災害件数 罹災者数 次計画 5 12 次計画 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 0 〇度数率 ;12 次間 ( 平成 25 年 平成 29 年 ) の平均は 0.41( 標値 :0.6) で達成 〇強度率 ; 同期間平均は 0.04( 標値 :0.02) で未達成 6

87 災害事由別件数 ( 九州管内 ) 運搬装置 件数 20CY 21CY 22CY 23CY 24CY 25CY 26CY 27CY 28CY 29CY ヘ ルトコンヘ ア 両系 動 機械 1 電気 1 取扱中の器材 1 災 1 落盤 岩盤崩壊 1 1 発破 薬 / 転 墜落 転倒 その他 合計

88 参考 2: 災害の発 状況 < 管内 > 平成 29 年は災害が 3 件発 し うち 2 件は 運搬装置のため による重傷 1 名 (1 件は 鉱 労働者 1 名重傷 ) と 1 件は 転倒 による重傷災害 (1 名 ) である 罹災者数は 平成 24 年には 罹災者 0 名となったが 平成 25 年に 2 名 平成 27 年にまた罹災者 0 名に減少したものの 平成 28 年 平成 29 年は増加した 管内鉱 罹災者数の推移 ( 過去 10 年間 ) 6 5 軽傷重傷死亡 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 鉱 労働者は含まず 8

89 最近 5 年間に発 した災害の事由別では 発破 は 薬類のため 運搬装置のため に起因する災害が 半を占めている 管内鉱 過去 5 年間の事由別災害 (13 件 ) 転倒 (1 件 ) 発破 は 薬類のため (1 件 ) 墜落 (2 件 ) (5 件 ) 運搬装置のため (4 件 ) 9

90 参考 3: 災害の発 状況 ( 暫定値 ) < 全国 > 全国の災害による罹災者数は 平成 年の間は減少傾向にあったが 平成 25 年に増加 平成 26 年 平成 28 年に減少したものの 平成 29 年には急増した 平成 29 年は罹災者が 31 名 38 件の災害が発 し 死亡事故は 1 件であった 全国鉱 罹災者数の推移 0 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 軽傷重傷死亡 鉱 労働者は含まず 10

91 最近 5 年間に発 した災害の事由別では 運搬装置のため 墜落 発破 は 薬類のため 等に起因する災害が上位を占めている 全国鉱 過去 5 年間の事由災害 (148 件 ) 災 (14 件 ) その他 (26 件 ) 運搬装置のため (37 件 ) 転倒 (6 件 ) 取扱中の器材 (15 件 ) 発破 は 薬類のため (19 件 ) 墜落 (31 件 ) 11

92 4. 平成 29 年九州管内災害概要 ( 第 41 条 ) -( 然災害を除く )- 平成 29 年は 然災害を除き 以下の3 件の災害報告があった No. 発 災害の種類 罹災者診断結果 鉱種 1 平成 29 年 4 29 運搬装置 ( 両系鉱 機械 ) 1 名 ( 直轄 ) 右膝蓋 解放 折 頚椎捻挫 ;1 か の安静 院加療 灰 2 平成 29 年 8 18 運搬装置 ( 動 ) (1 名 ; 鉱 労働者 ) 左 指伸筋腱断裂 第 12 胸椎破裂 折 右肺挫傷他 ;( 仕事困難 3 か 以上 ) 属 3 平成 29 年 転倒 1 名 ( 直轄 ) 左上肢脊髄不全 痺 頚椎脊髄神経根損傷 ; 約 3か の安静加療 灰 12

93 災害事例 (1) 1. 発 : 平成 29 年 時頃 2. 災害の種類 : 運搬装置 ( 両系鉱 機械 ) 3. 被害状況 : 重傷 1 名 ( 直轄 ) 4. 災害の概況 : 剥 作業のため 幅が狭くなっていた上部ベンチに敷 込んだ原 ズリの回収作業を っていたところ 法肩 が崩れ 約 9m 下のベンチにバックホーごと転落 5. 災害の原因 : 作業指 の不徹底 作業変更の報告 如 危機意識の 如 採掘規格の不遵守 保安規程 作業 順の不遵守 周知不徹底及び具体的基準の不備 転落したバックホー 6. 対策 : 保安規程の変更 > 作業指 遵守 変更 続き規程追加軟弱地盤箇所の掘削基準等を追加 作業 順書の改訂 13

94 災害事例 (2) 1. 発 : 平成 29 年 :35 2. 災害の種類 : 運搬装置 ( 動 ) 広場 3. 被害状況 : 重傷 1 名 ( 請負 ; 鉱 労働者 ) 4. 災害の概況 : 剥 運搬のダンプトラックが 運搬中エンストを起こし 給油したものの エンジンがかからなかったため 修理に場所を変えた がよいと思い 罹災者は 同僚に故障 の牽引を頼み 移動させた 広場に停 させようと牽引していたところ 牽引のワイヤーが切れ 被牽引 は制御を失い そのまま直進して崖から転落した 転落したダンプトラック 14

95 5. 原因 協 会社による作業において 指揮命令系統が明 化されていなかった ダンプの燃料計不具合が修理されていなかった 罹災者は気づかず ガス によるエンストを起こした ダンプに エンスト時 緊急にタイヤをロックする安全装置 ( マキシブレーキ ) を搭載していなかった 今回の牽引作業について 作業標準書に明確に禁 していなかった 道路の 盛り さが技術指針の 60cm を充 していなかった 6. 対策 1 指揮命令系統の明確化 : 作業標準書に記載し 教育により周知 2 機械 両について作業 毎に点検状況報告書の提出の義務付けと整備不良 両や マキシブレーキ 搭載タ ンフ の 禁 3 牽引作業について原則禁 を作業標準書に規定 4 転落の可能性のある鉱 道路等については 盛りを実施 15

96 災害事例 (3) 1. 発 : 平成 29 年 時頃 2. 災害の種類 : 転倒 3. 被害状況 : 重傷 1 名 ( 直轄 ) 4. 災害の概況 : 袋詰作業において 動給袋機の紙袋をはずれないように の部分を整えていたところ 左 を 場付近の隙間にとられ バランスを崩し さらに右 を 場から踏み外して 動給袋機側 に背中を強打し 罹災した ベルトコンベア 隙間 場 ( 定位置 ) 動給袋機 場 ( 当 ) 16

97 5. 原因 : ベルトコンベア上の 網製 場 ( 可動式 ) を通常 2 枚並べて使 するところ 1 枚を清掃準備のため 離していた 上記の通り 場を 1 枚離していたため ベルトコンベア脇に隙間ができ これに をとられた 罹災者の作業は 動給袋機の紙袋が落ち込まないように 部を整える作業であったが 作業 順書には 当該作業について注意事項含めて 明確に規定はなかった 6. 対策 : 1 現場作業箇所については ベルトコンベアの隙間ついては鉄板を溶接し塞ぐ また 場は ベルトコンベアに数枚の鉄板をはめ込む形に改造し また周辺の作業箇所含めて 場の拡張 事を実施 2 作業 順に 紙袋セットの作業及び注意事項を記載 3 巡回記録の整備を図り またリスクアセスメントを強化する 17

98 改善状況 〇隙間部は 写真のとおり 完全に塞がれている 場を鉄板をはめ込む形に変え 広く作業箇所を確保するよう改善された ( の部分 ) 18

99 *29 年の災害を振り返って 3 件の災害を並べて共通すると思われるのは 定常作業ではない ( マニュアル化されていなかったという点で ) 原則から外れた 為 ( 上司の指 とは異なる 動 あるいは鉱 でのルールに従っていない 動など ) 完結判断 ( 分 1 の判断による 動 ) 上司等関係者とのコミュニケーション不 が認められる 19

100 参考 4: 然災害による被害 (1 件 ) 1. 時 : 平成 29 年 場所 : 分県津久 市 3. 被害状況 : 台 18 号による 被害 罹災者無し 16 6 時 時までの 量 ; 約 500mm 〇貯鉱場に流 した が鉱 を押し流し 真下のBCを埋めた これにより 系統操業が停 貯鉱場 20

101 5. 鉱 保安 MS ワークショップの開催 1. 実施 : 平成 29 年 場所 : 福岡市 ( 九州産業保安監督部会議室 ) 3. 参加者 :6 鉱 7 名 レヘ ルⅡにあって 導 時から伸び悩んでいる鉱 を対象に選出 4. 概要 : (1) 鉱 保安 MS( 講義 ) (2) リスクアセスメント ( 講義及び実習 ) (3) 保安計画の策定 ( 講義 ) 5. 効果 : 鉱 のリスクアセスメントに関する理解がアップ (MS アンケート結果 ) 21

102 鉱 保安 MS アンケート結果 (H29.11) チェックリスト Ⅱ 石灰石 (1) 32 石灰石 (1) 金属 (1) 31 石灰石 (1) 石灰石 (2) 非金属 (1) 石灰石 (1) 金属 (3) 非金属 (1) 石灰石 (5) 天然ガス (1) 非金属 (2) 石灰石 (2) 天然ガス (5) 金属 (2) 石灰石 (1) 28 金属 (2) 非金属 (2) 27 石灰石 (1) 石灰石 (1) 26 非金属 (1) 非金属 (1) 非金属 (1) 石灰石 (1) 石灰石 (1) Ⅲ Ⅱ チェックリスト Ⅰ Ⅰ 29FY 28FY Ⅰ: 本格導 鉱 :27(66%)28 鉱 Ⅱ: 導 推進鉱 :12(29%)11 鉱 Ⅲ: 導 準備鉱 : 2 (5%) 2 鉱 22

103 6. 平成 29 年度鉱 保安表彰 1. 全国鉱 保安表彰 ( 敬称略 ) (1) 鉱 の部 (3 鉱 ) 九州管内では 岩 鉱 ( 児島県 ) が受賞 (2) 保安従事者の部 (18 名 ) 九州管内では 以下の3 名が受賞 1 牧薗和洋 ( 鉱 ; 児島県 ) 2 岩﨑正春 ( 新津久 鉱 ; 分県 ) 3 徳久忠憲 ( 東 鉱 ; 福岡県 ) 23

104 2. 九州地 鉱 保安表彰 ( 敬称略 ) (1) 鉱 の部 (2 鉱 ) 第 阿蘇鉱 ( 熊本県 ) 雄ケ原鉱 ( 崎県 ) (2) 保安従事者の部 (13 名 ) 脇 清久 堂薗進 ( 以上 串 野鉱 ) 新園太志 川勝弘 永 明 ( 以上 菱刈鉱 ) 中村敏 ( 春鉱 ) 哲也 佐々 隆 ( 以上 新津久 鉱 ) 中 弘之 ( 住友 阪セメント 倉鉱 ) 進 若林章 ( 以上 髙鉱 ) 坂 研吾 ( 東 鉱 ) 菅利泰 ( 佐 原鉱 ) 24

105 7. 保安標語 伝えたい正しい手順と安全意識引き継ぎたい職人技術とゼロ災害 ( 平成 29 年度特選作品 : 菱刈鉱 中村勇亮 ) 25

106 資料 3-2 九州管内の 鉱山保安の概況について (2) ( 保安検査等 ) 平成 30 年 5 月 11 日 九州産業保安監督部 鉱山保安課

107 目 次 1.29 年度保安検査重点事項 2.29 年度立入検査概要 3. 検査概要 ( 指摘 : 保安検査 ) 4. 保安検査外の指摘事項の例 5. まとめ 1

108 1. 平成 29 年度保安検査重点事項 1. 発破飛石災害防止の実施状況 2. 車両系鉱山機械災害防止の実施状況 3. 鉱山道路の管理状況 4. 集積場 ( 捨石 表土 沈殿物 ) 2

109 2. 平成 29 年度立入検査概要 保安検査 (23): 金属 (5) 非金属 (3) 石灰石 (11) 天然ガス (4) 鉱害等検査 (3): 作業環境粉じん (1) 坑廃水 (2) その他検査 (9): 危害関係 (6) 鉱害関係 (3) 〇検査結果 : 保安検査では 23 鉱山のうち 16 鉱山に対し 71 件の指摘 3

110 3. 検査概要 ( 保安検査 ) - 平成 29 年度 - 4

111 (1) 現場検査 鉱山道路 その他 11 件 電気関係 4 件 7 件 ベルトコンベア 8 件 1 鉱山道路は 縦断勾配 幅員不足 転落防止措置又は逸走防止措置の不備 2 ベルトコンベアでは 回転部等のカバー等の不備 3 電気関係では柵や接地の不備など 5

112 (2) 書類検査 現況調査 2 件 手続き 11 件 保安規程 28 件 〇保安規程に規定されている事項に対する不遵守が多い ( 点検 測定記録の不備 保安教育保安確保措置の確認 評価 見直しに係る不備 ) 現況調査は記録無し 6

113 (3) 検査の重点項目に係る指摘について 7 件 7 件 4 件 発破飛石車両系鉱山道路 1 発破 飛石及び 2 車両系は主に書類等の記載の不適又は記録不備 3 鉱山道路については 技術指針等の不適合の傾向がみられる 7

114 指摘事例抜粋 ( 重点関連には マークを記した ) 1. 現場検査 (1) 鉱山道路関係 1. 鉱山道路の幅員が不足する箇所が認められる 2. 鉱山道路で転落防止措置が行われていない 3. 鉱山道路の一部で縦断勾配が12 の箇所が認められる 4. 鉱石選別の流し台の車止め高さが不足 (2) ベルトコンベア関係 5. ベルトコンベアのプーリ部は柵囲等保安設備 が実施されていない 他にダイバーゲート開口部の柵囲 8

115 6. ベルトコンベアのプーリ部の いつき がたい積 7. 施設内で落鉱 いつき 堆積粉じんが確認される (3) 電気関係 8. プラント分電盤内において充電部が露出 9. 破砕設備の気中負荷開閉器 PAS 周辺に柵等が無い 10. 受電設備の柵の不備 11. ポンプの接地がなされていない ( 沈殿池 ) 9

116 (4) 火薬 飛石関係 12. 鉱山管理区域外に火薬類受渡場所が設置されている (4) 切羽関係 13. 残壁の犬走り幅が不足 規格遵守されていない ( その他 ) 14. 油脂類貯蔵所に消火設備が設置されていない < 鉱害関係 > 1. 沈殿池の堆積物について浚渫が必要 2. 堆積場の法面が崩れている 10

117 2. 書類検査 (1) 保安規程関係 イ. 記録関係 1 規程上 措置に対する評価 改善の記録がない p.14 2 特定施設の使用前検査記録がない 3 保安規程変更時に鉱山労働者代表の意見聴取記録がない ロ. 記載の不備 4 火薬類の請求票 返還票等の誤記 5 点検記録の不備 ( 車両系鉱山機械 ) 11

118 < 管理 ( 点検 測定 教育など )> 8 車両系の始業 月次 年次点検 電気施設の測定記録が保安管理者に回覧されていない 9 受電設備の絶縁接地抵抗の頻度が規程と異なっている 10 保安教育の時間数の不足 ( 保安規程で時間数を規定 ) 11 保安教育を受けるべき人が受けていない (2) 届出関係 12 届 ( 鉱山労働者代表 作業監督者 特定施設 ) が未提出 12

119 (3) 現況調査 : 13 施業案変更時に現況調査を実施していない 14 保安規程変更時に現況調査を実施していない 13

120 改善事例 : 逸走防止設備の例 ( 断面図 ) 3. 関係 < 措置 > 制限速度 :15km/h 速度制限標識 2 か所土盛り * 逸走防止措置 タイヤ 逸走防止措置 を設ける適切な広さの場所が無かったため 構造を工夫した事例 約 16m コンクリートブロック 約 8m 15 砂利敷き詰め 約 24m 〇幅 : 約 14m( 設置 ) 法面部の幅 11m 14

121 参考. 保安規程の例と現況調査 鉱山保安法施行規則第 40 条 ( 抜粋 ) < 保安規程 > 11 保安を確保するための措置の評価方法イ現況調査を実施する体制ロ措置の実施状況を確認する体制及びその時期ハ措置の内容を評価する体制及びその時期ニロの確認結果又はハの評価結果の記録に関する事項 12 前号の結果を踏まえた保安を確保するための措置の見直 しに関する事項 15

122 4. 保安検査以外での指摘事項 (1) 作業環境粉じん : 1 粉じん濃度測定にあたって 鉱山における粉じん濃度測定マニュアル にそった測定方法を行っていない 2 保安規程に粉じん測定の記載が無い ( 巡視及び点検 ) 業者に測定を委託する場合 鉱山における粉じん濃度測定マニュアル を示し この測定方法で実施するよう発注していただきますようお願いします (2) その他 : 災害対応 原因究明と再発防止策を指示 16

123 5. まとめ 保安規程は自主保安の重要な柱であると思われます 残念ながら 現状は 当部の検査の結果からは 以下の懸念があります 現場における保安規程の認知度が低くなっているではないか 規程内容と現状が合っていなく 改めて現状を把握し 保安規程を変更する必要があるのではないか 手続き関係にあっては チェックが甘くなってはいないか 文書管理では 記録または保存がいい加減になっていないか 保安活動では あれこれ手を出し過ぎて 結果 現場で消化不良になってはいないか 17

124 提案 検査の指摘で一番多かった事項は 鉱山で保安規程に規定したことが 実施できていないという事実があります 早急に保安規程を遵守させることが大事だと思います 保安規程を周知徹底させるため 毎年の安全週間 (7 月 ) に関係者全員で集まり 保安規程の読み合せ等をしてはどうでしょうか? この機会に 現状と保安規程との整合性を確認し 必要に応じて保安規程を見直しをしてはどうでしょうか 18

125 資料 4-1 平成 30 年度鉱山保安に係る当部の取り組み ( 概要 ) 九州産業保安監督部

126 Ⅰ 災害目標 (1) 1. 第 12 次計画の達成状況 第 13 次計画目標全国 第 12 次達成状況 度数率は目標 0.85 に対して実績 0.96 強度率は目標 0.35 に対して実績 0.70 とともに未達 特に強度率については死亡災害の影響が大きい 第 13 次目標 死亡災害とそれ以外に分けて度数率で目標設定 死亡災害ゼロ 度数率 ( 全体 )0.70 度数率 ( 重篤災害 )0.50 重篤災害 : 死亡災害を除く休業日数が 2 週間以上の災害 九州 第 12 次達成状況 罹災者数 ( 度数率 ) は目標 9 名 (0.60) に対して実績 6 名 (0.41) と達成したものの 損失日数 ( 強度率 ) は目標 270 日以下 (0.02) に対して実績 615 日 (0.04) と未達 第 13 次目標設定の方針 九州管内においては 罹災者数が減少してきているため 強度率は特定の重篤災害の影響を受けやすい状況 全国同様に死亡災害とそれ以外に分けて度数率で目標設定する 死亡災害はゼロを目指す 1

127 Ⅰ 災害目標 (2) 2. 第 13 次計画における九州管内の新たな目標の設定 <1 災害全体 > 第 13 次期間中の目標設定においては 第 12 次計画時と同様に 罹災者数を元に全国目標 ( 度数率 ) の減少率を参考に設定する <1 災害全体 > 第 12 次期間中の罹災者 6 名 ( 度数率 0.41) を約 2 割減少させることを目標とし 第 13 次期間中の罹災者数を 5 名 ( 度数率 0.33) 以下とする 参考 : 第 12 次目標第 11 次期間中の罹災者数 13 名 ( 度数率で言えば 5 か年平均 0.87) に比し 30% 以上減少させることを目標とし 第 12 次期間中の罹災者数を 9 名 ( 度数率で言えば 5 か年平均 0.60) 以下とする 3. 第 13 次計画における九州管内の新たな目標の設定 <2 重篤災害 > <2 重篤災害 > 新規第 12 次期間中の重篤災害の罹災者 6 名 ( 度数率 0.41) を約 3 割減少させることを目標とし 第 13 次期間中の重篤災害の罹災者数を 4 名 ( 度数率 0.27) 以下とする 2

128 Ⅰ 災害目標 (3) 4. 第 13 次計画における九州管内の新たな目標の設定まとめ 死亡災害 :0( ゼロ ) 罹災者数 :5 名 ( 度数率 0.33) 以下 全国 0.70 重篤災害の罹災者数 :4 名 ( 度数率 0.27) 以下 全国 0.50 約 2 割 約 3 割 3

129 Ⅰ 災害目標 (4) 5. 第 13 次計画における九州管内の年別災害目標 平成 30 年の災害目標 1. 死 亡 0 名 2. 罹災者 ( 全体 ) 1 名以下 3. 罹災者 ( 重篤 ) 1 名以下 4

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