150 表面技術 技術論文 環境負荷の低い有機酸溶液による SUS304 鋼電解研磨面の不働態化処理 石見清隆 a,*, 井田義明 b, 津高文幸 c, 杉本克久 a マルイ鍍金工業 千葉 柏工場 ( 千葉県柏市大青田 692 1) b マルイ鍍金工業 本社 (
|
|
|
- ありかつ かいて
- 6 years ago
- Views:
Transcription
1 5 技術論文 SUS34 鋼電解研磨面の不働態化処理 石見清隆 a,*, 井田義明 b, 津高文幸 c, 杉本克久 a マルイ鍍金工業 千葉 柏工場 ( 千葉県柏市大青田 692 ) b マルイ鍍金工業 本社 ( 兵庫県姫路市白浜町甲 42) c マルイ鍍金工業 姫路工場 ( 兵庫県姫路市白浜町宇佐崎南 29) d 東北大学名誉教授 ( 宮城県仙台市太白区人来田 2 8) Passivation Treatment of Electro-polished Type 34 Stainless Steel in Environmentally Friendly Organic Acid Solutions Kiyotaka ISHIMI a,*, Yoshiaki IDA b, Fumiyuki TSUTAKA c and Katsuhisa SUGIMOTO d a Chiba Kashiwa Factory, Marui Galvanizing Co., Ltd.(692-, Oaota, Kashiwa, Chiba ) b Head office, Marui Galvanizing Co., Ltd.(42, Ko, Sirahama, Himeji, Hyogo ) c Himeji Factory, Marui Galvanizing Co., Ltd.(-29, Usazaki-minami, Sirahama, Himeji, Hyogo ) d Professor Emeritus, Tohoku University(2--8, Hitokita, Taihaku-ku, Sendai, Miyagi ) d Anodic polarization curves of electro-polished Type 34 stainless steel were measured in organic acid solutions of eight types to develop a safe and environmentally friendly passivation treatment. The pitting potentials of the steel passivated in the solutions were examined in a deaerated 3.5%NaCl solution. Among the organic acid solutions, 8%DL-malic acid, 8%citric acid, 8%L-tartaric acid and 8%glucono-δ-lactone were found to be suitable as treatment solutions because of the low current densities(<.2 A m -2 )of the passive state and high pitting potentials(>7 mv vs. Ag/AgCl(sat. KCl))of the passive films. Passive films formed on Type 34 stainless steel by natural immersion into 8%DL-malic acid+.98%h 2 O 2, 8%citric acid+.98%h 2 O 2, 8%L-tartaric acid+.98%h 2 O 2 and 8%glucono-δ-lactone+.98%H 2 O 2 showed high pitting potentials(> mv)in NaCl solutions of 3.5% - saturation concentration. For solutions containing H 2 O 2, the pitting-potentialraising effects were greater on an electro-polished surface than on a buffer(#4)-polished surface. Keywords : Passivation Treatment, Organic Acid Solution, Type 34 Stainless Steel, Electropolishing, Pitting Potential. 緒言 医薬品工業, 食品工業などでは, ステンレス鋼製の製造装置が多く使われている これらの製造装置の内面は, 耐食性向上と洗浄性向上の観点から電解研磨処理がなされることが多い しかしながら, このような処理をされた装置においても, 製品の製造原料に塩分などが含まれているときには, 使用時間経過後装置内面に孔食が発生することがある 孔食部から溶出した金属イオンは製造物を汚染するので, 品質管理上の問題を引き起こす そのため, 電解研磨面の耐孔食性を一層向上させる方策が望まれている ステンレス鋼の耐孔食性を向上させるためには不働態皮膜の耐食性を高めることが重要であり, このための処理としては硝酸 (HNO ) 処理がよく知られている, HNO 処理によれば高い耐孔食性が得られるので, 既に工業的にも利用 されている しかし,HNO は強酸性であるため取り扱い作業の安全確保や使用済み廃液の中和操作などの環境保全対策が [email protected] 3 必要である HNO 以外の酸化剤としては, 過酸化水素 (H O ) が検討されている, H O は, オキシドールとして家庭でも使用されているように, 低濃度であれば安全な薬品であるが, ステンレス鋼の表面状態によっては処理による耐孔食性向上効果が十分でないことから, 工業的に一般的に用いられるには至っていない 本研究では, 上述のような HNO の欠点を避けかつ HNO 不働態皮膜に匹敵する耐孔食性を有する不働態皮膜を電解研磨面に形成しうる化学的不働態化処理液を開発することを目的とする そのため, 取り扱い作業上の安全性が高くかつ環境負荷が低い電解液として, 以下の範疇のものを対象とした () 毒物及び劇物取締法 で毒物, 劇物に扱われない濃度範囲の無機酸化剤溶液 (2) 食品衛生法 に酸味料として規定されている有機酸溶液 (),(2) とも低濃度であれば人体にとって安全であり, 不働態化処理後装置内に残留しても人体や環境に有害な影響を及ぼす恐れが少ないと考えられる ステンレス鋼を化学的に不働態化させるためには, 一般に, 不働態化処理液中に酸化剤を添加する必要がある ここでは,
2 Vol. 67, 3, 26 SUS34 鋼電解研磨面の不働態化処理 5 酸化剤として () に該当する H O を取り上げ, これを不働態 化処理液に添加することを検討する H O は単独でも不働態 化効果を示すが, 低濃度ではその効果は十分ではないので, 他の不働態化処理液と組み合わせて有効に使用することを考える 次に, ベースとなる不働態化処理液としては,(2) に該当する有機酸溶液を検討する 有機酸の内キレート形成能のあるものは, 不働態皮膜中の Fe と反応するとキレートとして Fe を除去し, 皮膜の Cr 濃度を高める その様な有機酸でステンレス鋼表面を酸洗すると金属イオン溶出量の少ない表面が得られるので, 食品工業ではクエン酸がステンレス鋼容器の洗浄液 として, あるいは不働態化処理液 として, 用いられている 有機酸の酸化力は弱いので有効な不働態化処理液として用いられるケースは少ないが, 適当な酸化剤と組み合わせれば効果の高い処理液になる可能性がある 以上のような理由から, 本研究では, 種々の濃度の H O を添加した各種の有機酸中での電解研磨 SUS34 ステンレス鋼の不働態化処理を行い, 処理後 NaCl 溶液中で孔食電位を測定し, 高い耐孔食性が得られる H O と有機酸の組み合わせを探索した 2. 実験方法 2. 試料試料には電極部 (2 l 5 w.3(mm)) t に柄部 (8 l 3 w.3(mm)) t が付いた形状の SUS34 鋼薄板試験片 ( 組成 Cr:8.8,Ni:8.2,C:.5,Si:.6,Mn:.99,P:.3, S:.5 mass%( 以降 mass% は単に % と表示する )) を用いた 最終表面状態はバフ # 4 研磨仕上げおよびバフ # 4 研磨後電解研磨仕上げ ( 以降これを電解研磨と言う ) の 2 種類とした 電解研磨は,45 の硫酸 -リン酸電解液(98%H SO : 85%H PO = 3:( 容量比 )) 中で 8 V,36 s 間行った 電解研磨後, 純水洗浄, 純水超音波洗浄, 窒素ガス乾燥を順次実施した バフ # 4 研磨についても同様の後処理をした 2.2 電解液有機酸としては, 食品衛生法に規定されている有機酸である8%L- アスコルビン酸 (C H O ), 8 % クエン酸 (C H O ), 8%L- 酒石酸 (C H O ), 8 %DL- リンゴ酸 (C H O ), 8 % グルコノデルタラクトン (C H O ), 8 vol% 乳酸 ( C H O ), 8 vol% 酢酸 ( C H O ), 8 vol% グルコン酸 (C H O ) を用いた ( 注 : 溶液の場合の %( 質量 %) は溶液 g 中に含まれる溶質の g 数,vol%( 容量 %) は溶液 m ( cc) 中の溶質の m 数 ( cc 数 ) ) 上記の各有機酸に H O を x%(x =.98~3.5) 添加した溶液, すなわち 8% クエン酸 + x%h O 溶液,8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液,8 vol% グルコン酸 + x%h O 溶液,8% グルコノデルタラクトン+x%H O 溶液,8%L- 酒石酸 + x%h O 溶液, を不働態化処理液として用いた ( これらの溶液を H O 添加有機酸溶液と総称する ) また, 比較のために, 無機不働態化処理液として kmol m Na SO + x%h O 溶液も使用した ( 注 :kmol m ( モル濃度 ) は m (l) の溶液中に含まれる溶質のグラム分子数 ) よく使用した 8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液は ph.9, 8% クエン酸 +.98%H O 溶液はpH.8,8%L- 酒石酸 %H O 溶液は ph.7,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O 溶液は ph 2.2 であった ベースの有機酸溶液の ph もこれらと同一であった 2.3 アノード カソード分極曲線の測定有機酸溶液中において, 電解研磨 SUS34 鋼の分極曲線を - 5 mv のカソード域から 2 mv のアノード域まで動電位法で測定した 分極曲線上で電流が に収斂する電位が自然電極電位であり, この電位よりも高い領域がアノード分極曲線, 低い領域がカソード分極曲線である なお, アノード分極曲線のみの測定においては, 自然電極電位から酸素発生電位までの分極挙動を測定した 測定にはポテンショスタットを用い, 電位掃引速度は.333 mv s, 溶液は N ガス脱気, 温度は 25 とした 照合電極には Ag/AgCl( 飽和 KCl) 電極を使用した 本文の電位は全てこの電極基準で示す なお測定においては, 試料の電極面 mm (2 l 5 w (mm)) となる部分以外を絶縁被覆 ( 主成分 : メチルエチルケトン ) した 2.4 定電位不働態化処理有機酸溶液中で測定したアノード分極曲線を比較し, 活性態ピーク電流密度が小さく, 不働態維持電流密度が小さく, そして過不働態溶解ピーク電流密度が小さい溶液を 6 種選んだ 選んだ 6 種の溶液中において, 不働態域の低い電位 ( 自然電極電位 ), 不働態域の中央付近の電位 (5 mv), および過不働態域の電位 (2 mv), の三つの電位で電解研磨 SUS34 鋼を不働態化処理した ただし, 自然電極電位での処理は自然浸漬状態で, そして 5 mv と 2 mv での処理は定電位で, 行った 処理時間は 2 h, 温度は 25 とした 2.5 化学不働態化処理 x =.98~3.5の範囲の8% クエン酸 +x%h O 溶液, 8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液,8vol% グルコン酸 + x%h O 溶液,8% グルコノデルタラクトン+ x%h O 溶液,8%L- 酒石酸 + x%h O 溶液, および kmol m Na SO + x%h O 溶液へ各種表面研磨をした SUS34 鋼を浸漬することによって化学不働態化処理をした 処理時間は 2 h, 温度は 25 であった 2.6 塩化物溶液中での孔食電位の測定定電位的あるいは化学的に不働態化処理した試料について, 25, 脱気 3.5%NaCl 溶液中でのアノード分極測定から孔食電位を求め, 不働態化処理の違いによる耐孔食性の違いを検討した また,NaCl 濃度による耐孔食性の変化を知るために, 濃度 3.5% ~ 飽和の脱気 NaCl 溶液中でのアノード分極測定も行った さらに,3.5%NaCl 溶液中の孔食電位の差異が小さく耐孔食性の優劣の判断が難しい場合には, 脱気. kmol m HCl 溶液中でのアノード分極測定も実施した 分極曲線の測定方法と測定条件は, 溶液の違いを除けば,2.3 で述べたところと同じである 分極曲線は同一条件で 5 本測定した 分極曲線上の不働態維持電流域から孔食の成長によって電流が A m 以上まで急激に増加し始める電位を孔食電位とした なお, 本文中で示す孔食電位の値は, 測定された 5 本の分極曲線の内偏差の少ない 3 本から求めた平均値を指す 2.7 表面仕上げの違いが耐孔食性に及ぼす影響表面仕上げの違いが不働態化処理に及ぼす影響を知るために, バフ # 4 研磨および電解研磨 SUS34 鋼について, 各
3 52 文 種の H O 添加有機酸溶液中で不働態化処理し, その後脱気 3.5%NaCl 中でアノード分極曲線を測定した 得られた孔食電位の高低から, 表面仕上げと処理液の種類が耐孔食性向上効果に及ぼす影響を評価した 2.8 NaCl 溶液への長期間浸漬による耐食性の変化の測定不働態化処理で形成した不働態皮膜がその後腐食環境に曝された時, いつの時点で劣化するかを知る必要がある そのために,H O 添加有機酸溶液中で不働態化処理をした試料を大気開放,25,3.5%NaCl 溶液中に ~ 83 d 浸漬し, その後脱気 3.5%NaCl 溶液中で孔食電位を測定した 孔食電位の浸漬日数による変化から, 不働態化処理によって得られた皮膜の Cl イオンによる劣化過程を検討した また,83 d 浸漬後の各試料表面を走査電子顕微鏡 (SEM) で観察し, 孔食の発生の有無を調べた 2.9 X 線光電子分光法による皮膜組成の分析不働態化処理をした試験片表面をX 線光電子分光法 (XPS) で分析した 分析機器にはアルバック ファイ株式会社製 ESCA56Ci を使用した 分析には MgKα 線を用いた 線源の出力は 4 W, 電圧は 5 kv であった XPS スペクトルの測定はCs,Os,Cr2p,Fe2p,Ni2p,Mo3d の各電子について行った 測定した各スペクトルの結合エネルギーは, Cs ピークの結合エネルギーを 285. ev として補正した ( ev =.628 J) スペクトルの測定は生成したままの皮膜の表面およびこれに 6 s 間隔でアルゴンイオンスパッタリング ( 回当たり 6 s) を行った後の表面について行った アルゴンイオンの加速電圧は 4 kv であった 3. 結果と考察 3. 有機酸溶液中のアノード分極曲線不働態化処理液として検討したアスコルビン酸, クエン酸, L- 酒石酸,DL- リンゴ酸, グルコノデルタラクトン, 乳酸, 酢酸, グルコン酸の各溶液中における機械研磨 SUS34 鋼のアノード分極曲線が, これらの溶液中での同鋼の腐食特性を調べている研究の中で報告されている それによると, これらの酸の % 溶液中では明瞭な活性態電流ピークがアノード分極曲線上に自然電極電位より少しアノード分極した所に認められる このことは,% 以上の濃度のこれらの有機酸溶液中では SUS34 鋼の不働態化に必要な酸化剤の濃度が大きくなること, またある濃度の酸化剤を添加して不働態化させても酸化剤が消費されて濃度が下がると脱不働態化が起こり,SUS34 鋼に腐食が起こる可能性があることなどから,% 以上の溶液を不働態化処理液として用いるのは好ましくないことを示している そのため, 本研究では活性態電流ピークがほとんど出なくなる % 以下の濃度の溶液について検討した 8%L- アスコルビン酸,8% クエン酸,8%L- 酒石酸, 8%DL- リンゴ酸,8% グルコノデルタラクトン,8 vol% 乳酸, 8 vol% 酢酸,8 vol% グルコン酸の各有機酸溶液中における電解研磨仕上げ SUS34 鋼のアノード カソード分極曲線を図 に示す ( 自然電極電位 (- 4 mv 付近 ) の右側がアノード分極, 左側がカソード分極 ) いずれの溶液中のアノード分極曲線も自然電極電位付近の- 43 ~- 3 mv にごく小 32 さい活性態電流ピークを示した後不働態域に入っている 活性態電流ピークの大きさは, 何れの溶液でも.3~.9 A m であり不働態維持電流密度とほとんど同じ大きさであることから, 何れの溶液中でも電解研磨 SUS34 鋼は自然浸漬するだけで自己不働態化するとみられる ( したがって, 活性態電流ピークと呼んでいるが, 正しくは皮膜の欠陥を通して流れる酸化電流ピーク ) 不働態域(- 3 ~ 8 mv) では, アスコルビン酸を除き, 各溶液の不働態維持電流密度 (. ~.2 A m の範囲 ) にはほとんど差が無く, 不働態維持電流密度が最も小さくなる 5 mv における電流密度はグルコノデルタラクトン 乳酸 酢酸 リンゴ酸 クエン酸 酒石酸 グルコン酸である アスコルビン酸のみが 2 mv 付近から溶解を起こし,5 mv では.4 A m の溶解電流密度を示す 過不働態域 (8 ~ 3 mv) では,2 mv の所で比較すると, 溶解電流の大きさはアスコルビン酸 > 酒石酸 > 乳酸 >クエン酸 リンゴ酸 >グルコン酸 >グルコノデルタラクトン> 酢酸の順になっている 酸溶液の種類によって電位は異なるが, 約 3 mv 以上は酸素ガス発生域である 活性態域, 不働態域および過不働態域の電流密度が共に低い酸溶液が不働態化処理液として適していると考えると, 不働態域ではアスコルビン酸を除いたその他の酸の, また, 過不働態域ではアスコルビン酸と酒石酸を除いたその他の酸の,8% 溶液が有望である 3.2 有機酸溶液中で定電位的に生成した皮膜の耐孔食性各有機酸溶液中で自然電極電位 ( 約 - 38 mv), 不働態域の電位 5 mv, および過不働態域の電位 2 mv において皮膜を形成した試料の孔食電位を脱気 3.5%NaCl 溶液中で測定した その一例として,8%DL- リンゴ酸中で処理した試料のアノード分極曲線を図 2に示す 自然電極電位, 5 mv および 2 mv での処理に対して孔食電位はそれぞれ 463 mv,97 mv および 32 mv であることが分かる すなわち, 不働態域の 5 mv での処理が最も高い孔食電位を与えている 同様の測定を不働態化処理に用いた他の 7 種類の有機酸について行い, 不働態化処理電位と 3.5%NaCl 中での孔食電位の関係をまとめた結果を表 に示す 8%DL- リンゴ酸の場 Current Density,i / A m % L-ascorbic acid 8% L-tartaric acid 8% DL-malic acid vol% lactic acid 8% citric acid 8vol% acetic acid 8% glucono-δ-lactone 8vol% gluconic acid Fig. Anodic polarization curves of electro-polished Type 34 stainless steels in deaerated organic acid solutions.
4 Vol. 67, 3, 26 SUS34 鋼電解研磨面の不働態化処理 53 Current Density, i / A m -2 2mV Natural electrode potential(ca.-38mv) 5mV Current Density,i / A m % DL-malic acid+.75%h2o2 8% DL-malic acid+3.5%h2o2 8% DL-malic acid+7.%h2o2 8% DL-malic acid+9.8%h2o2 8% DL-malic acid+.98%h2o2. 8% DL-malic acid Fig. 2 Anodic polarization curves of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steels in deaerated 3.5%NaCl. Passivation treatment: Natural immersion or potentiostatic oxidation at 5 mv and 2 mv in deaerated 8%DL-malic acid solution for 2 h. Table Relationship between passivation treatment potential in organic acid solutions and pitting potential of electro-polished Type 34 stainless steel in deaerated 3.5%NaCl. Treatment Passivation treatment potential, E pass condition Natural Treatment solution Object of electrode 5 mv 2 mv measurement potential 8% DL-malic acid % citric acid % L-tartaric acid Pitting potential,e pit /mv 8% glucono-δ-lacton (vs.ag/agcl(sat.kcl)) 8vol% gluconic acid vol% lactic acid vol% acetic acid % L-ascorbic acid 合と同じように, 他の有機酸についても処理電位による孔食電位の高低は,5 mv 処理 > 自然電極電位処理 > 2 mv 処理の順になっている すなわち, 不働態域のほぼ中央の電位で形成した皮膜の耐孔食性が最も高い それに対して, 過不働態電位で形成した皮膜は孔食抑制効果が低い 8 種類の有機酸の中で,8% クエン酸および8%DL- リンゴ酸の 5 mv 形成皮膜はそれぞれ 7 mv および 97 mv の極めて高い孔食電位を示す これらの酸の自然電極電位形成皮膜の孔食電位もそれぞれ 477 mv および 463 mv であり, 自然浸漬だけでも比較的耐孔食性の高い皮膜を形成することができる 8% グルコノデルタラクトンおよび 8%L- 酒石酸中での 5 mv 形成皮膜の孔食電位はそれぞれ 7 mv および 86 mv であり, また, 自然電極電位形成皮膜の孔食電位もそれぞれ 447 mv および 457 mv と比較的高い したがって, 8% クエン酸,8%DL- リンゴ酸,8% グルコノデルタラクトンおよび 8%L- 酒石酸中 ( 特に前二者中 ) において 5 mv で処理すれば, 高い耐孔食性を持つ皮膜を形成することができる これらの酸中では, 自然電極電位においても比較的高い耐孔食性を持つ皮膜が得られる H O 単独溶液を用いて H O 濃度と SUS34 鋼の自然電極電位の関係を測定した結 33 Fig. 3 Anodic and cathodic polarization curves of electro-polished Type 34 stainless steels in deaerated 8%DL-malic acid and 8%DLmalic acid + x%h O (x = )solutions. 果によれば,.98%H O のときの自然電極電位は 44 mv であった したがって, 極少量の H O をこれらの酸に添加すれば, 処理に適した 5 mv 付近の電位を化学的に得られるのではないかと推測できる 3.3 H O 添加有機酸溶液中におけるアノード カソード分極曲線有機酸溶液へ H O を添加した場合,H O がどのような作用をするかを知るために,H O 添加有機酸溶液中においてアノード カソード分極曲線を測定した 一例として, 脱気した8%DL- リンゴ酸単独溶液および8%DL- リンゴ酸 + x%h O (x =.98~9.8) 溶液中の電解研磨 SUS34 鋼のアノード カソード分極曲線を図 3に示す ( 自然電極電位 (5mV 付近 ) よりも低電位側がカソード分極, 高電位側がアノード分極 ) 8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液中の電解研磨 SUS34 鋼の自然電極電位は,.98%H O の 38 mv から 9.8%H O の 54 mv まで,H O 濃度の増加につれて高くなっている これらの電位はいずれも 8%DL- リンゴ酸単独溶液中の電解研磨 SUS34 鋼の不働態域にある 8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液中のアノード カソード分極曲線の電流密度は,H O 濃度の増加につれて共に大きくなっている これに対して,8%DL- リンゴ酸単独溶液中の 5 mv 付近のアノード分極曲線は一定の微小な不働態維持電流を示すだけである このことより,8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液中における 5 mv 付近を中心にしたアノード カソード分極曲線のカソード部分は H O の還元挙動を, またアノード部分は H O と SUS34 鋼の酸化挙動の重畳を表していると解することができる H O -H O 系電位 -ph 図における H O の酸化還元挙動は, Pourbaix と de Zoubov によって解説されている それに基づくと,5 mv 付近よりも低電位側のカソード分極域では, H O が H O へ還元され (H O +2H +2e 2H O), H O は酸化剤として作用する 一方,5 mv 付近よりも高電位側のアノード分極域では,H O の O への酸化 (H O O +2H +2e ) が行われる 8 mv 以上になると,SUS34 鋼の過不働態溶解電流が大きくなるので, アノード電流には
5 54 文 その影響が明瞭に顕われる 以上のように,8%DL- リンゴ酸に添加された H O は酸化剤として働き,.98~9.8% の添加により電解研磨 SUS34 鋼の電位を不働態域の 5 mv 付近に化学的に保持することができる 8% クエン酸 + x%h O 溶液および 8%L- 酒石酸 + x%h O 溶液についてもアノード カソード分極挙動は図 3と同じであり,H O の作用については 8%DL- リンゴ酸 + x%h O 溶液の場合と同様のことが言える 3.4 H O 添加有機酸溶液中で化学的に形成した皮膜の耐孔食性 5 mv 形成皮膜の耐孔食性が高かった有機酸溶液に H O を添加し,SUS34 鋼の自然電極電位が 5 mv 付近になるようにすれば, その溶液中に SUS34 鋼を自然浸漬することにより耐孔食性の高い皮膜を化学的に形成できることが期待される 図 4は,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O,8% クエン酸 +.98%H O,8% グルコン酸 +.98%H O,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O および 8%L- 酒石酸 +.98%H O の各溶液中に浸漬して不働態化処理した電解研磨 SUS34 鋼の脱気 3.5%NaCl 溶液中におけるアノード分極曲線を示す 図中には, kmol m Na SO +.98%H O 溶液中で処理した場合の例も示した リンゴ酸, クエン酸, グルコノデルタラクトン, 酒石酸をベースにした各溶液で処理した試料はいずれも過不働態域内の孔食電位を示し, 高い耐孔食性改善効果が得られることが分かる グルコン酸ベースの溶液で処理した試料は不働態域の高電位側で孔食を起こすが, やはり耐孔食性改善効果は認められる しかし,Na SO ベースの溶液で処理した試料は不働態域内の低い電位で孔食を起こし, 耐孔食性改善効果は得られなかった つぎに,H O 添加量の影響を知るために,x =~3.5% の範囲の各種有機酸 + x%h O 溶液中で処理した電解研磨 SUS34 鋼についても図 4と同様の測定を行った 得られた孔食電位の値を表 2にまとめて示す x =.98~3.5% のリ Current Density,i / A m kmol m -3 Na2SO4+.98% H2O2 8%gluconic acid+.98% H2O2 8%glucono-δ-lacton+.98% H2O %DL-malic acid+.98% H2O2 8%citric acid+.98% H2O2 8%L-tartaric acid+.98% H2O2 Fig. 4 Anodic polarization curves of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steels in deaerated 3.5%NaCl. Passivation treatment: Natural immersion in organic acid or inorganic salt solutions containing.98%h O for 2 h. Table 2 Pitting potentials of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steels in deaerated 3.5%NaCl. Passivation treatment: Natural immersion in organic acid or inorganic salt solutions containing x%h O for 2 h. Passivation treatment solution Pitting potential, E pit /mv (vs.ag/agcl(sat.kcl)) H 2 O 2 addition x= x=.98 (No addition) x=.75 x=3.5 8% DL-malic acid+x% H 2 O % citric acid+x% H 2 O % L-tartaric acid+x% H 2 O % glucono -δ- lactone+x% H 2 O % gluconic acid+x% H 2 O kmol m -3 Na 2 SO 4 +x% H 2 O ンゴ酸 + x%h O, クエン酸 + x%h O, 酒石酸 + x%h O およびグルコノデルタラクトン+ x%h O の各溶液で処理した試料は, すべて mv を超す高い孔食電位を示す それゆえ, これらの試料の表面皮膜の耐孔食性にはほとんど差がないと考えられる 一方, 同じ H O 濃度範囲のグルコン酸 + x%h O 溶液で処理した試料の孔食電位は 7 mv 台で, これらよりも少し低い したがって, グルコン酸ベース溶液による皮膜の耐孔食性は少し劣ると言える 高い耐孔食性を得るのに必要な H O 添加量については, 表 2に見るように, リンゴ酸, クエン酸, 酒石酸およびグルコノデルタラクトンベース溶液では, mv 以上の高い孔食電位が得られる H O 添加量は.98~3.5% であり, この濃度範囲では差がない それゆえ,.98%H O で十分と考えられる.98%H O 単独溶液で電解研磨 SUS34 鋼を処理したときの孔食電位は 84 mv である ( 後の図 6 参照 ) また,8%DL- リンゴ酸単独溶液で処理したときの孔食電位は 46 mv である ( 表 2のx=の欄参照 ) これに対して,8%DL- リンゴ酸 +.98% H O 溶液で処理した試料の孔食電位は 48 mv である ( 表 2) すなわち, リンゴ酸溶液への H O 添加により孔食電位が大幅に向上する このようなことは, クエン酸, 酒石酸, グルコノデルタラクトンの各溶液についても同様に認められる 上述のように,.98%H O を含む 8%DL- リンゴ酸,8% クエン酸,8%L- 酒石酸および 8% グルコノデルタラクトンの各溶液で処理した試料は, いずれも3.5%NaCl 中では mv 以上の高い孔食電位を示し, 耐孔食性の優劣が付け難い そこで, これらの試料については, 腐食環境がもう少し厳しい. kmol m HCl 溶液中で孔食電位を求めた 図 5 に脱気. kmol m HCl 溶液中での各試料のアノード分極曲線を示す アノード分極曲線から得られる孔食電位の高低をベース溶液で示すと, リンゴ酸 酒石酸 >グルコノデルタラクトン>クエン酸の順となる リンゴ酸処理と酒石酸処理はほぼ同等の耐孔食性を与えると考えられる しかし, 酒石酸処理皮膜は大気開放下 3.5%NaCl 浸漬では比較的早く劣化すること ( 後の 3.7 参照 ) および酒石酸は価格が高いこと ( リンゴ酸の約 4 倍 ) などの難点があるので, 工業的不働態化処理としてはリンゴ酸処理の方が優位であると思われる 34
6 Vol. 67, 3, 26 SUS34 鋼電解研磨面の不働態化処理 55 Current Density,i / A m %citric acid+.98% H2O2 8%L-tartaric acid+.98% H2O2 8%DL-malic acid+.98% H2O2 8%glucono- δ -lactone+.98% H2O Fig. 5 Anodic polarization curves of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steels in deaerated. kmol m HCl. Passivation treatment: Natural immersion in organic acid solutions containing.98%h O for 2 h. した結果を図 7に示す 分極曲線の形状, 不働態維持電流密度および孔食電位の値は NaCl 濃度によってほとんど変化していない 孔食電位は 53 mv(3.5%nacl) から 5 mv(sat. NaCl) の範囲にある このような測定を8% クエン酸 +.98%H O,8%L- 酒石酸 +.98%H O,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O の各溶液中で不働態化処理した電解研磨 SUS34 鋼についても行った いずれの溶液中で不働態化処理した試料の分極曲線も,8% DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液中で処理した試料と同様,NaCl 濃度による変化はほとんどなく, 高い孔食電位を示した すなわち,3.5% NaCl ~ 飽和 NaCl の範囲で,8% クエン酸 +.98%H O 溶液処理試料は 63 ~ 43 mv,8%l- 酒石酸 +.98% H O 溶液処理試料は 53 ~ 33 mv,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O 溶液処理試料は 8 ~ 2 mv, の孔食電位を示した それゆえ,.98% H O を含む 8%DL- リンゴ酸,8% クエン酸,8%L- 酒石酸および 8% グルコノデルタラクトン 3.5 表面仕上げの違いが耐孔食性に及ぼす影響本研究では, 試料の表面仕上げは電解研磨を標準にしている 電解研磨によれば, 試料表面から研磨傷などの機械的欠陥や非金属介在物などの化学的欠陥を除去することができる したがって,H O 添加有機酸溶液による SUS34 鋼の耐孔食性改善効果も欠陥密度の小さい電解研磨面と欠陥密度の大きい機械研磨面では異なるものと考えられる このことを確かめるために, バフ # 4 研磨および電解研磨をした SUS34 鋼を.98%H O 単独溶液,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液および 8% クエン酸 +.98%H O 溶液のそれぞれの中で不働態化処理し, その後脱気 3.5%NaCl 中でアノード分極曲線を測定した 得られたアノード分極曲線を図 6に示す バフ # 4 研磨試料のアノード分極曲線は, いずれの溶液中で不働態化処理をしたものも mv 付近から立ち上がり, 電位の上昇と共に電流密度が単調に増加する すなわち,H O 添加有機酸溶液による耐食性改善効果はほとんど認められない これに対して電解研磨試料のアノード分極曲線は,2 mv 付近からかなり高い電位まで不働態域を示し, その後不働態化処理液の種類に応じた孔食電位を示す.98%H O 単独溶液で処理した電解研磨面の孔食電位は 84 mv であるが,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液および 8% クエン酸 +.98%H O 溶液で処理した電解研磨面の孔食電位は mv を超えている 以上のことより,H O 添加有機酸溶液による SUS34 鋼の耐孔食性改善効果は, バフ # 4 研磨面では小さいが電解研磨面では極めて大きいことが分かる このように, 耐孔食性改善効果が試料の表面研磨状態に大きく依存する現象は, 3%HNO 処理 および 3.5%H O 処理 についても認められている 3.6 濃度の異なる NaCl 溶液中における耐孔食性 H O 添加有機酸溶液中で不働態化処理した電解研磨 SUS34 鋼の耐孔食性が溶液の NaCl 濃度によってどのように変化するかを確かめた 電解研磨 SUS34 鋼を 8% DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液中で不働態化処理した後, 濃度 3.5% から飽和までの脱気 NaCl 溶液中でアノード分極曲線を測定 35 Current Density, i / A m Buffer #4 polishing/.98%h2o2 Buffer #4 polishing/ 8%DL-malic acid+.98%h2o2 Buffer #4 polishing/ 8%citric acid+.98%h2o2 Electropolishing/ 8%citric acid+.98%h2o2.98%h2o Electropolishing/ 8%DL-malic acid+.98%h2o2 Electropolishing/ Fig. 6 Anodic polarization curves of passivation-treated Type 34 stainless steels with different surface finishing in deaerated 3.5%NaCl. Passivation treatment: Natural immersion in single.98%h O or organic acid solutions containing.98%h O for 2 h. Current Density, i / A m -2 Test solutions 3.5%NaCl : %NaCl : 2%NaCl : 25%NaCl : Saturated NaCl : Fig. 7 Anodic polarization curves of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steels in deaerated NaCl solutions with concentrations from 3.5% to saturation. Passivation treatment: Natural immersion in 8%DL-malic acid solution containing.98%h O for 2 h.
7 56 文 の各溶液で処理した試料は,3.5% から飽和までの NaCl 溶液中において十分高い耐孔食性を持っている 3.7 NaCl 溶液中に長期間浸漬した後の耐孔食性 H O 添加有機酸溶液で不働態化処理した電解研磨 SUS34 鋼を大気開放下の 3.5%NaCl 溶液に長期間浸漬した後脱気 3.5%NaCl 溶液中で孔食電位を測定した 測定結果の一例として,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液で処理した電解研磨 SUS34 鋼の NaCl 溶液浸漬日数に伴うアノード分極曲線の変化を図 8に示す 浸漬日数が経過しても分極曲線の形状, 不働態維持電流密度および孔食電位の値にほとんど変化は見られない すなわち, この処理溶液中で形成された皮膜は 83 d 経過後もほとんど損傷を受けていない 同様の測定を他の溶液で不働態化処理した試料についても行い, 浸漬日数と孔食電位の関係を図 9にまとめて示す この図から以下のことが分かる 8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理試料は, 上述のように,83d の間 5 ~ mv の孔食電位を維持し, 孔食電位の低下は見られなかった 8% グルコノデルタラクトン +.98%H O 溶液処理試料および 8% クエン酸 +.98%H O 溶液処理試料は, d までは孔食電位に変化はなかったが, 83d では孔食電位はそれぞれ 85 mv および 77 mv に低下した 8%L- 酒石酸 +.98% H O 溶液処理試料は,d で孔食電位が 66 mv に低下した 以上のような浸漬日数による孔食電位の変化から判断すると, 不働態皮膜の塩化物による損傷に対する耐久性は,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理皮膜が最も良く, 次いで 8% グルコノデルタラクトン +.98%H O および 8% クエン酸 +.98%H O 溶液処理皮膜がほぼ同等でそれに続き,8%L- 酒石酸 +.98%H O 溶液処理皮膜はこれらよりも少し劣っている 大気開放 3.5%NaCl 溶液中に 83d 浸漬後の 8%DL- リンゴ酸 +.98%H O,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O, 8% クエン酸 +.98%H O の各溶液で処理した試料および d 浸漬後の 8%L- 酒石酸 +.98%H O 溶液で処理した試料の表面 SEM 写真 ( 倍 ) を図 (a)~( d) にそれぞれ示す いずれの試料も平滑かつ均一な電解研磨面のままであり, 孔食による侵食は全く認められなかった 8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理試料以外は, 浸漬試験終了時点で孔食電位は最初の値より低下しているが, この程度の低下では, 孔食の発生には至らないことが分かる 3.8 X 線光電子分光法による皮膜組成の分析結果.98%H O 溶液のみの処理および8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理について, 処理後の電解研磨 SUS34 鋼表面を XPS 測定した これらのうち,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理した表面の XPS スペクトルのスパッタリング回数による変化を図 に示す スパッタリング回数 Pitting Potential, Epit / mv(vs.ag / AgCl(sat.KCl)) 8%citric acid +.98% H2O2 8%L- tartaric acid +.98% H2O2 Immersion Time, t / d 8%DL-malic acid +.98% H2O2 8%glucono- δ -lacton +.98% H2O2 Fig. 9 Pitting potential of electro-polished Type 34 stainless steel in deaerated 3.5%NaCl as a function of immersion time in aerated 3.5% NaCl solution. The electro-polished steel was passivated in organic acid solutions containing.98%h O for 2h and then immersed in aerated 3.5%NaCl at 25 for -83d before the measurement of pitting potential in deaerated 3.5% NaCl. Immersion time in aerated 3.5%NaCl d(before immersion) : (a) (b) Current Density, i / A m -2 d : d : 2d : 3d : 6d : d : 83d : (c) (d) Fig. 8 Change in anodic polarization curves of electro-polished and then passivation-treated Type 34 stainless steel in deaerated 3.5%NaCl with immersion time in aerated 3.5%NaCl. The electro-polished steel was passivated in 8%DL-malic acid +.98%H O solution for 2 h and then immersed in aerated 3.5%NaCl at 25 for -83d before the measurement of anodic polarization curves in deaerated 3.5%NaCl. 36 Fig. Scanning electron-micrographs of surfaces of electro-polished and passivation-treated Type 34 stainless steels after immersion in aerated 3.5%NaCl at 25. Passivation treatment was performed in(a)8%dl-malic acid +.98%H O,(b)8%citric acid+.98%h O,(c)8%glucono-δ-lactone+.98%H O, and (d)8%l-tartaric acid +.98%H O. Immersion time in aerated 3.5%NaCl: 83d for(a)-(c)and d for(d).
8 Vol. 67, 3, 26 SUS34 鋼電解研磨面の不働態化処理 57 Counting Rate, C R / counts / s CrOOH 576.8eV sputtering:7 times Cr (42s) 574.eV sputtering:9 times (54s) (a)cr2p sputtering: CrOOH 577.eV Cr 574.4eV sputtering:5 times (3s) sputtering:7 times (42s) 6 (b)fe2p sputtering: Fe 2 O 3 7.eV Fe 76.8eV 7 Fe 2 O 3 7.8eV 7 75 Fe 76.9eV 75 Fe 77.eV (c)os 5 sputtering: M-OH 532.eV sputtering:2 times (2s) M-OH 532.eV sputtering:4 times (24s) M-O 53.3eV 529 M-O 53.3eV 529 M-O 53.3eV Binding Energy, E b / ev Fig. Changes in XPS spectra of electro-polished Type 34 stainless steel passivated in 8%DL-malic acid +.98%H O solution with frequency of sputtering. Total sputter time is given in parentheses.(a)cr2p /,(b)fe2p /,(c)os による変化の特徴は, 次の通りである から,53.3 ev ピークと 532. ev ピークから成っていると Cr2p / スペクトル ( 図 (a)): スパッタリングしていない 考えられる 53.3 ev ピークは酸化物型結合の酸素 (M-O 結 Cr2p / スペクトルは,577. ev にピークを示す このピーク 合,M: 金属 ) の結合エネルギー ±.5 ev と一致して は,CrOOH の Cr2p / の結合エネルギー 577. ±.4eV と一 いる また,532. ev ピークは水酸化物型結合の酸素 (M-OH 致している それゆえ, 皮膜中のクロムは CrOOH の形で存 結合 ) の結合エネルギー 53.5 ±.6 ev と一致している ス 在していることが分かる スパッタリングを 7 回行なうと, パッタリング 4 回のスペクトルではほとんど 53.3 ev の スペクトルには CrOOH のピークに加えて 574. ev に別の M-O 結合のピークのみとなる ピークが現れる このピークは金属 Cr の Cr2p / の結合エネ 以上のことから, 皮膜は CrOOH 型結合の Cr,Fe O 型結 ルギー ±. ev と一致している スパッタリングに 合の Fe および M-O 結合と M-OH 結合の O から成り, 皮膜 より皮膜が薄くなり, 下地の影響が顕われ始めたことを示し 上層部では M-OH 結合の割合が大きく, 逆に皮膜下層部で ている スパッタリング 9 回では,574.4 ev の金属 Cr のピー は M-O 結合の割合が大きいと言える クのみになる 皮膜の深さ方向の組成変化を知るために, スパッタリング Fe2p / スペクトル ( 図 (b)): スパッタリングしていない 時間に伴う XPS スペクトルの変化を測定した 各時間で測 Fe2p / スペクトルは,7. ev と 76.8 ev のピークからなる 定されたOs,Cs,Cr2p,Fe2p,Ni2p,Mo3d 電子のピー 7. ev のピークは,Fe O の Fe2p / の結合エネルギー ク強度比から皮膜構成元素の原子分率を半定量的に求めた 7.9 ±. ev と一致しており, また 76.8 ev のピークは 図 2(a) および (b) に.98% H O 溶液処理および 8%DL- リ 金属 Fe の Fe2p / 結合エネルギー 77. ±.3 ev と一致し ンゴ酸 +.98%H O 溶液処理の場合の皮膜構成元素の原子 ている これから, 皮膜中の鉄は Fe O の形で存在している 分率とスパッタリング時間の関係をそれぞれ示す クロム分 ことおよび下地由来の金属 Fe が検出されていることが分か 率の曲線から皮膜中の Cr が最も濃縮した部分の平均クロム る 5 回スパッタリングをすると Fe O ピークが小さくなり, 分率を求めると,.98%H O 溶液処理皮膜では 33.3at% であ Fe ピークが大きくなる 7 回スパッタリングをすると下地 り,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理皮膜では 36.3at% からの Fe ピークのみとなる であった 8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理皮膜の方が, Os スペクトル ( 図 (c)): スパッタリングしていない 平均クロム分率が僅かに高い リンゴ酸はキレート剤であり, Os スペクトルは,53. ev にピークを示す このピークは 特定の金属原子 ( イオン ) に選択的に配位してキレート化合物 かなりブロード ( 幅広 ) なピークであり, 通常 SUS34 鋼の不 ( 錯体 ) を形成する作用がある このような作用によって皮膜 働態皮膜の Os ピークは水酸化物型結合の酸素によるピー 中の Fe 原子 ( イオン ) がキレート錯体として選択的に除去さ クと酸化物型結合の酸素によるピークの二つから成ること, れた可能性もある また, 酸素分率の曲線上で酸素分率が半 および 2 回スパッタリングすると 53.3 ev に主ピークを, 分になる時間から膜厚を求めると,.98%H O 溶液処理皮膜 そして 532. ev にショルダー ( 肩 ) を示すピークになること では 3.3nm,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理皮膜で 37
9 58 文 Atomic Concentration, C at / at% Atomic Concentration, C at / at% Os Cs Cr2p Fe2p Ni2p Mo3d (a) (b) Sputter Time, t sp / s Os Cs Cr2p Fe2p Ni2p Mo3d Sputter Time, t sp / s は 2.8 nm( それぞれ SiO 換算 nm/s として ) となっ た 8%DL- リンゴ酸 +.98% H O 溶液処理皮膜は.98% H O 溶液処理皮膜よりも少し薄い Time until half rate of Os Time until half rate of Os Fig. 2 Composition of passive films as a function of sputter time obtained from counting rates of Os, Cs, Cr2p, Fe2p, Ni2p and Mo3d electron peaks in XPS spectra.(conversion rate: 7.83 nm/s as SiO ) (a).98%h O treatment,(b)8%dl-malic acid +.98%H O treatment 4. 結論 安全性が高くかつ環境負荷が低い不働態化処理液を開発することを目的として,8 種類の有機酸溶液およびこれに H O を添加した溶液中での電解研磨 SUS34 鋼のアノード分極挙動と不働態化処理後の耐孔食性について検討した 結果は以下のようにまとめられる ()8%DL- リンゴ酸,8% クエン酸,8%L- 酒石酸および 8% グルコノデルタラクトンの中でのアノード分極曲線の不働態維持電流密度は小さく, 不働態域の中央付近の電位 (5 mv) で形成した皮膜は高い孔食抑制効果を示す (2)8%DL- リンゴ酸 +.98%H O,8 % クエン酸 +.98%H O, 8%L- 酒石酸 +.98%H O および 8% グルコノデルタラクトン+.98%H O の各溶液への浸漬処理により形成 した不働態皮膜は,3.5% ~ 飽和 NaCl 溶液中で過不働態域の電位に相当する高い孔食電位を示す (3). kmol m HCl 中での孔食電位は,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O および 8%L- 酒石酸 +.98%H O 溶液処理皮膜ではほぼ同程度で高いが,8% グルコノデルタラクトン+.98%H O および 8% クエン酸 +.98%H O 溶液処理皮膜ではこれらよりも低くなる (4)H O 添加有機酸溶液による不働態化処理の耐孔食性改善効果は, バフ # 4 研磨面ではそれほど著しくないが, 電解研磨面では顕著である (5)8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理試料は,3.5%NaCl へ 83d 浸漬しても孔食電位が低下しない 8% クエン酸 +.98%H O および 8% グルコノデルタラクトン+.98%H O 溶液処理試料はこれよりも少し早く, そして 8%L- 酒石酸 +.98%H O 溶液処理試料はさらに早く, 孔食電位が低下する (6)8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理皮膜は CrOOH 型結合のCr,Fe O 型結合のFe およびM-O 結合と M-OH 結合の O から成り, 皮膜上層部では M-OH 結合の割合が大きく, 皮膜下層部では M-O 結合の割合が大きい 膜厚は 2.8 nm であった (7) 以上の結果を総合すると,8%DL- リンゴ酸 +.98%H O 溶液処理による皮膜は,NaCl 溶液中における孔食電位が高いことおよび NaCl 溶液中に長期間浸漬しても孔食電位が低下しないことから, 検討した 8 種類の有機酸による処理皮膜の中で最も優れている (Received September 25, 25 ; Accepted December 28, 25) 文献 ₁ ) 金子智 ; ステンレス鋼便覧第 3 版, ステンレス協会編, p.47( 日刊工業新聞社, 995). ₂)ASTM A Standard Specification for Chemical Passivation Treatments for Stainless Parts. ₃)T. Shibata ; Zairyo-to-Kankyo, 59, 464(2). ₄)K. Ishimi, Y. Ida, F. Tsutaka, K. Sugimoto ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 65, 33(24). ₅ ) 毒物及び劇物取締法 ( 昭和 25 年 2 月 28 日法律第 33 号, 最終改正平成 3 年 6 月 29 日 ). ₆ ) 食品衛生法 ( 昭和 22 年 2 月 24 日法律第 233 号, 最終改正平成 2 年 6 月 5 日法律第 49 号 ). ₇) 原田和加太, 足立俊郎, 名越敏郎 ; 特開 (P2-3453A)(2). ₈)K. Takizawa, Y. Nakayama, Y. Shimizu, I. Tamura ; Boshoku Gijutsu (presently Zairyo-to-Kankyo), 35, 55(986). ₉)M. Pourbaix, N. de Zoubov ; Atlas of Electrochemical Equilibria in Aqueous Solutions, M. Pourbaix, p. 6(National Association of Corrosion Engineers, 974). )K. Ishimi, Y. Ida, F. Tsutaka, K. Sugimoto ; J. Surf. Finish. Soc. Jpn., 66, 58(25). )XPS(X 線光電子分光 ) データベース 2)K. Sugimoto, K. Kishi, S. Ikeda, Y. Sawada ; J. Jpn. Inst. Met., 38, 54 (974). 38
腐食センターニュースNo.047( )
ステンレス鋼溶接部の腐食とその防食対策 Q. ステンレス鋼溶接部の腐食について (1)SUS304 ステンレス鋼の溶接部近辺の耐食性低下を軽減する方法ため, 溶接後の焼け取りが必要と聞いていますが, どのような方法があるのでしょうか. 焼け取りの程度を簡便に判断できる方法があればお教えいただきたい. (2)SUS347 ステンレス鋼の溶接部がもたらす製品のもらい錆への影響について知りたい. 作業場は室内であるが雰囲気が悪く,
無電解析出
無電解めっきの析出機構 無電解めっきは広い意味では外部電源を用いずに金属めっき膜を成膜する技術と定義される 大別すると 1 素地金属の溶解に伴って遊離する電子によって溶液中の金属イオンが還元されて電極上に析出する置換めっき 2 不均化反応に基づく金属析出 3 溶液中に含まれる還元剤が電極上で酸化される際に遊離する電子によって溶液中の金属イオンが金属皮膜として析出する自己触媒的な無電解めっき がある
UDC : ' : '24' : '24'26' : : A Study of Condition of Pits Formation and Their Fe
UDC 620.193: 669.15'26-194.3: 669.15'24'26-194.3: 669.15'24'26'28-194.3: 669.141.24: 621.385.833.2 A Study of Condition of Pits Formation and Their Features in Chloride Solution Norio FUKASAKO, Hirokazu
Microsoft Word - basic_15.doc
分析の原理 15 電位差測定装置の原理と応用 概要 電位差測定法は 溶液内の目的成分の濃度 ( 活量 ) を作用電極と参照電極の起電力差から測定し 溶液中のイオン濃度や酸化還元電位の測定に利用されています また 滴定と組み合わせて当量点の決定を電極電位変化より行う電位差滴定法もあり 電気化学測定法の一つとして古くから研究 応用されています 本編では 電位差測定装置の原理を解説し その応用装置である
高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ
高 1 化学冬期課題試験 1 月 11 日 ( 水 ) 実施 [1] 以下の問題に答えよ 1)200g 溶液中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 整数 ) 2)200g 溶媒中に溶質が20g 溶けている この溶液の質量 % はいくらか ( 有効数字 2 桁 ) 3) 同じ溶質の20% 溶液 100gと30% 溶液 200gを混ぜると質量 % はいくらになるか ( 有効数字
Taro-化学3 酸塩基 最新版
11 酸 塩基の反応 P oint.29 酸 塩基 ブレンステッドの酸 塩基 酸 水素イオンを 物質 塩基 水素イオンを 物質 NH3 + H2O NH4 + + OH - 酸 塩基の性質 1 リトマス紙 2 フェノールフタレイン溶液 3BTB 液 4 メチルオレンジ 5 金属と反応 6 味 7 水溶液中に存在するイオン 酸 塩基 酸 塩基の分類 1 価数による分類 1 価 2 価 3 価 酸 塩基
2011年度 化学1(物理学科)
014 年度スペシャルプログラム (1/17) 酸 塩基 : 酸 塩基の定義を確認する No.1 1 酸と塩基の定義に関する以下の文章の正を答えよ 場合は 間違いを指摘せよ 文章正指摘 1 酸と塩基の定義はアレニウスとブレンステッド ローリーの 種類である ルイスの定義もある アレニウスの定義によれば 酸とは H を含むものである 水に溶けて 電離して H+ を出すものである 3 アレニウスの定義によれば
<連載講座>アルマイト従事者のためのやさしい化学(XVII)--まとめと問題 (1)
アルマイト従事者のためのやさしい化学 (ⅩⅦ) - まとめと問題 1- 野口駿雄 Ⅰ. はじめに前号までに化学の基礎 アルミニウム表面処理に使用されている前処理液 ( 特にアルカリ溶液 ) 及び硫酸電解液や蓚酸電解液の分析方法について その手順を 使用する分析用器具を図示し また簡単な使用方法を付け加えながら示し 初心者でもその図を見ながら順を追って操作を行えば それぞれの分析が出来るように心がけ
2 私たちは生活の中で金属製の日用品をたくさん使用していますが 錆びるので困ります 特に錆びやすいのは包丁や鍋などの台所用品です 金属は全て 水と酸素により腐食されて錆を生じますが 台所は水を使う湿気の多い場所なので 包丁や鍋を濡れたまま放置しておくと水と空気中の酸素により腐食されて錆びるのです こ
第 1 章 錆はどのようにして できるか 2 私たちは生活の中で金属製の日用品をたくさん使用していますが 錆びるので困ります 特に錆びやすいのは包丁や鍋などの台所用品です 金属は全て 水と酸素により腐食されて錆を生じますが 台所は水を使う湿気の多い場所なので 包丁や鍋を濡れたまま放置しておくと水と空気中の酸素により腐食されて錆びるのです この鉄が錆びる様子を化学の眼でみると次のようになります 金属鉄は鉄原子と自由電子から構成されています
問 題 1 ₁ ₃ ₅ ₂ ₄ ₆ 問 題 2 ₁ ₂ ₃ 問 題 3 ₁ ₂ ₃ ₄ ₅ 2 2
問 題 1 ₁ ₃ ₅ ₂ ₄ ₆ 問 題 2 ₁ ₂ ₃ 問 題 3 ₁ ₂ ₃ ₄ ₅ 1 問 題 1 ₁ ₃ ₅ ₂ ₄ ₆ 問 題 2 ₁ ₂ ₃ 問 題 3 ₁ ₂ ₃ ₄ ₅ 2 2 問 題 1 ₁ ₃ ₅ ₂ ₄ ₆ 問 題 2 ₁ ₂ ₃ 問 題 3 ₁ ₂ ₃ ₄ ₅ 3 問 題 1 ₁ ₃ ₅ ₂ ₄ ₆ 問 題 2 ₁ ₂ ₃ ₄ 問 題 3 ₁ ₂ ₃ ₄ ₅ 4 4 問 題
Microsoft Word - 酸塩基
化学基礎実験 : 酸 塩基と (1) 酸と塩基 の基本を学び の実験を通してこれらの事柄に関する認識を深めます さらに 緩衝液の性質に ついて学び 緩衝液の 変化に対する緩衝力を実験で確かめます 化学基礎実験 : 酸 塩基と 酸と塩基 水の解離 HCl H Cl - 塩酸 塩素イオン 酸 強酸 ヒドロニウムイオン H 3 O H O H OH - OH ー [H ] = [OH - ]= 1-7 M
sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します 情報機構 sample
sample リチウムイオン電池の 電気化学測定の基礎と測定 解析事例 右京良雄著 本書の購入は 下記 URL よりお願い致します http://www.johokiko.co.jp/ebook/bc140202.php 情報機構 sample はじめに リチウムイオン電池は エネルギー密度や出力密度が大きいことなどから ノートパソコンや携帯電話などの電源として あるいは HV や EV などの自動車用動力源として用いられるようになってきている
Microsoft PowerPoint プレゼン資料(基礎)Rev.1.ppt [互換モード]
プレゼン資料 腐食と電気防食 本資料は当社独自の技術情報を含みますが 公開できる範囲としています より詳細な内容をご希望される場合は お問い合わせ よりご連絡願います 腐食とは何か? 金属材料は金や白金などの一部の貴金属を除き, 自然界にそのままの状態で存在するものではありません 多くは酸化物や硫化物の形で存在する鉱石から製造して得られるものです 鉄の場合は鉄鉱石を原料として精錬することにより製造されます
Word Pro - matome_7_酸と塩基.lwp
酸と 酸と 酸 acid 亜硫酸 pka =.6 pka =.9 酸 acid ( : 酸, すっぱいもの a : 酸の, すっぱい ) 酸性 p( ) 以下 酸っぱい味 ( 酸味 ) を持つ リトマス ( ) BTB( ) 金属と反応して ( ) を発生 ( 例 )Z l Zl リン酸 P pka =.5 pka =. pka =.8 P P P P P P P 酸性のもと 水素イオン 塩化水素
フォルハルト法 NH SCN の標準液または KSCN の標準液を用い,Ag または Hg を直接沈殿滴定する方法 および Cl, Br, I, CN, 試料溶液に Fe SCN, S 2 を指示薬として加える 例 : Cl の逆滴定による定量 などを逆滴定する方法をいう Fe を加えた試料液に硝酸
沈殿滴定とモール法 沈殿滴定沈殿とは溶液に試薬を加えたり加熱や冷却をしたとき, 溶液から不溶性固体が分離する現象, またはその不溶性固体を沈殿という 不溶性固体は, 液底に沈んでいいても微粒子 ( コロイド ) として液中を浮遊していても沈殿と呼ばれる 沈殿滴定とは沈殿が生成あるいは消失する反応を利用した滴定のことをいう 沈殿が生成し始めた点, 沈殿の生成が完了した点, または沈殿が消失した点が滴定の終点となる
Microsoft PowerPoint - S-17.ppt
In situ XRD および XAFS を用いた燃料電池アノード触媒電極の劣化解析 日本電気 ( 株 ) 松本匡史 [email protected] 直接型メタノール燃料電池の PtRu アノードにおいて Ru は触媒被毒の原因である CO の酸化を促進する役割を持ち 電池出力の向上に不可欠な要素である しかし 長時間運転時には Ru が溶出し 性能が劣化する Ru 溶出は 運転時の
(Microsoft Word - \230a\225\266IChO46-Preparatory_Q36_\211\374\202Q_.doc)
問題 36. 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチルサリチル酸の錯形成 (20140304 修正 : ピンク色の部分 ) 1. 序論この簡単な実験では 水溶液中での鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸の錯形成を検討する その錯体の実験式が求められ その安定度定数を見積もることができる 鉄 (Ⅲ) イオンとサリチル酸 H 2 Sal からなる安定な錯体はいくつか知られている それらの構造と組成はpHにより異なる 酸性溶液では紫色の錯体が生成する
2009年度業績発表会(南陽)
高速イオンクロマトグラフィーによる ボイラ水中のイオン成分分析 のご紹介 東ソー株式会社 バイオサイエンス事業部 JASIS 217 新技術説明会 (217.9.8) rev.1 1. ボイラ水分析について ボイラ水の水質管理 ボイラ : 高圧蒸気の発生装置であり 工場, ビル, 病院など幅広い産業分野でユーティリティ源として利用されている 安全かつ効率的な運転には 日常の水質管理, ブロー管理が必須
Slide 1
3. 溶解 沈殿反応 天然水の化学組成 大陸地殻表層 (mg kg ) 河川水 (mg kg ) Al 77.4.5 Fe 3.9.4 Ca 9.4 3.4 Na 5.7 5. 8.6.3 Mg 3.5 3.4 Andrews et al. (3) An introduction to Environmental Chemistry 天然水の特徴 天然水の金属イオンは主に岩石の風化により生じる ただし
Microsoft PowerPoint - anachem2018PPT
分析化学 II 分担 : 竹原, 恩田 講義分担竹原 :/( 水 ),( 金 ),9,6,/,9,6,( 木 ) 恩田 :/3( 金 ),/7,,,/,5,/,8 竹原の分担内容 クリスチャン分析化学 I 第 7 版, 第 ~5 章 電気分析化学 試験 ( 竹原 ): 中間試験 回 + 最終試験 回 http://www.scc.kyushuu.ac.jp/reac/index_j.html 電気化学的セルアノード
CERT化学2013前期_問題
[1] から [6] のうち 5 問を選んで解答用紙に解答せよ. いずれも 20 点の配点である.5 問を超えて解答した場合, 正答していれば成績評価に加算する. 有効数字を適切に処理せよ. 断りのない限り大気圧は 1013 hpa とする. 0 C = 273 K,1 cal = 4.184 J,1 atm = 1013 hpa = 760 mmhg, 重力加速度は 9.806 m s 2, 気体
化学結合が推定できる表面分析 X線光電子分光法
1/6 ページ ユニケミー技報記事抜粋 No.39 p1 (2004) 化学結合が推定できる表面分析 X 線光電子分光法 加藤鉄也 ( 技術部試験一課主任 ) 1. X 線光電子分光法 (X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS) とは物質に X 線を照射すると 物質からは X 線との相互作用により光電子 オージェ電子 特性 X 線などが発生する X 線光電子分光法ではこのうち物質極表層から発生した光電子
2004 年度センター化学 ⅠB p1 第 1 問問 1 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH 3 である 1 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO 2, ヨウ素 I 2, ナフタレン 2 3 c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6
004 年度センター化学 ⅠB p 第 問問 a 水素結合 X HLY X,Y= F,O,N ( ) この形をもつ分子は 5 NH である 5 b 昇華性の物質 ドライアイス CO, ヨウ素 I, ナフタレン c 総電子数 = ( 原子番号 ) d CH 4 :6+ 4 = 0個 6+ 8= 4個 7+ 8= 5個 + 7= 8個 4 + 8= 0個 5 8= 6個 4 構造式からアプローチして電子式を書くと次のようになる
スライド 1
第 56 回日本透析医学会 2011.06.19 血液ガス分析装置による透析液重炭酸イオン濃度 と総二酸化炭素濃度 ~ その正確性について ~ 五仁会元町 HD クリニック臨床検査部 同臨床工学部 * 同内科 ** 清水康 田中和弘 小松祐子 森上辰哉 * 田中和馬 * 阪口剛至 * 大槻英展 * 吉本秀之 * 田渕篤嗣 * 申曽洙 ** 目的 各社血液ガス分析装置を用いて重炭酸イオン ( ) を
化学 1( 応用生物 生命健康科 現代教育学部 ) ( 解答番号 1 ~ 29 ) Ⅰ 化学結合に関する ⑴~⑶ の文章を読み, 下の問い ( 問 1~5) に答えよ ⑴ 塩化ナトリウム中では, ナトリウムイオン Na + と塩化物イオン Cl - が静電気的な引力で結び ついている このような陽イ
化学 1( 応用生物 生命健康科 現代教育学部 ) ( 解答番号 1 ~ 29 ) Ⅰ 化学結合に関する ⑴~⑶ の文章を読み, 下の問い ( 問 1~5) に答えよ ⑴ 塩化ナトリウム中では, ナトリウムイオン Na + と塩化物イオン Cl - が静電気的な引力で結び ついている このような陽イオンと陰イオンの静電気的な引力による結合を 1 1 という ⑵ 2 個の水素原子は, それぞれ1 個の価電子を出し合い,
PowerPoint プレゼンテーション
薬品分析化学第 8 回 HendersonHasselbalch の式 ( 復習 ) ph 緩衝液 (p 55 ~) 溶液中に共役酸 塩基対が存在しているとき ph p 共役酸 塩基の濃度関係を表す 8 弱酸 HA の平衡式 O H O A において HA H A = mol/l, [A= mol/l とすると O [A より O A A [A となり ph p が導かれる 〇弱酸 HA ( mol/l)
B. モル濃度 速度定数と化学反応の速さ 1.1 段階反応 ( 単純反応 ): + I HI を例に H ヨウ化水素 HI が生成する速さ は,H と I のモル濃度をそれぞれ [ ], [ I ] [ H ] [ I ] に比例することが, 実験により, わかっている したがって, 比例定数を k
反応速度 触媒 速度定数 反応次数について. 化学反応の速さの表し方 速さとは単位時間あたりの変化の大きさである 大きさの値は 0 以上ですから, 速さは 0 以上の値をとる 化学反応の速さは単位時間あたりの物質のモル濃度変化の大きさで表すのが一般的 たとえば, a + bb c (, B, は物質, a, b, c は係数 ) という反応において,, B, それぞれの反応の速さを, B, とし,
電子配置と価電子 P H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 価電子数 陽
電子配置と価電子 P11 1 2 13 14 15 16 17 18 1H 2He 第 4 回化学概論 3Li 4Be 5B 6C 7N 8O 9F 10Ne 周期表と元素イオン 11Na 12Mg 13Al 14Si 15P 16S 17Cl 18Ar 1 2 3 4 5 6 7 0 陽性元素陰性元素安定電子を失いやすい電子を受け取りやすい 原子番号と価電子の数 P16 元素の周期表 P17 最外殻の電子配置と周期表
Microsoft Word -
電池 Fruit Cell 自然系 ( 理科 ) コース高嶋めぐみ佐藤尚子松本絵里子 Ⅰはじめに高校の化学における電池の単元は金属元素のイオン化傾向や酸化還元反応の応用として重要な単元である また 電池は日常においても様々な場面で活用されており 生徒にとっても興味を引きやすい その一方で 通常の電池の構造はブラックボックスとなっており その原理について十分な理解をさせるのが困難な教材である そこで
品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバ
品目 1 四アルキル鉛及びこれを含有する製剤 (1) 酸化隔離法多量の次亜塩素酸塩水溶液を加えて分解させたのち 消石灰 ソーダ灰等を加えて処理し 沈殿濾過し更にセメントを加えて固化し 溶出試験を行い 溶出量が判定基準以下であることを確認して埋立処分する (2) 燃焼隔離法アフターバーナー及びスクラバー ( 洗浄液にアルカリ液 ) を具備した焼却炉の火室へ噴霧し焼却する 洗浄液に消石灰ソーダ灰等の水溶液を加えて処理し
CuおよびCu‐Sn系化合物のSn‐Pbはんだ濡れ性解析
61 Wettability of Cu and Cu-Sn Intermetallic Compound by Sn-Pb Solder Alloy Hisaaki Takao, Nobuyuki Yamamoto, Hideo Hasegawa CuCu-Sn Cu 150 C 2h55nmCu 2 O Cu Cu-Sn 5nm Cu-Sn Cu SnCu-Sn Wettability of Cu
< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) H + ( ) (2) Na + ( ) (3) K + ( ) (4) Mg 2+ ( ) (5) Cu 2+ ( ) (6) Zn 2+ ( ) (7) NH4 + ( ) (8) Cl - ( ) (9) OH -
< イオン 電離練習問題 > No. 1 次のイオンの名称を書きなさい (1) + (2) Na + (3) K + (4) Mg 2+ (5) Cu 2+ (6) Zn 2+ (7) N4 + (8) Cl - (9) - (10) SO4 2- (11) NO3 - (12) CO3 2- 次の文中の ( ) に当てはまる語句を 下の選択肢から選んで書きなさい 物質の原子は (1 ) を失ったり
FdData理科3年
FdData 中間期末 : 中学理科 3 年 [ 酸 アルカリとイオン ] [ 問題 ](1 学期期末 ) 次の各問いに答えよ (1) 塩酸の中に含まれている 酸 に共通するイオンは何か 1 イオンの名称を答えよ 2 また, このイオンの記号を書け (2) 水酸化ナトリウム水溶液の中に含まれている アルカリ に共通するイオンは何か 1 イオンの名称を答えよ 2 また, このイオンの記号を答えよ [
特-4.indd
1 000 Ni-Cr Tribological Characteristics of Ni-Cr Alloy at 1 000 C in Air R&D 1 000 Ni-Cr 1 000 Ni-Cr alloy sliding tests in atmosphere at 1 000 C were carried out and the process in which a glazed oxide
EL 9.5m EL -4.5m ,13Cr, 27 (1978) 292 P.64 B ,, ,, 40 (1991) 453 P.58 2-65SUS316 P.31 H.Ishii, et al, The Effects of Heat Treatments on Corrosion Fatigue Properties of 13%
FdData理科3年
FdData 中間期末 : 中学理科 3 年 : 中和 [ 中和とイオン数の変化 ] [ 問題 ](2 学期中間 ) 次の図は A 液に B 液を加えたときのようすを示している A 液は塩酸,B 液は水酸化ナトリウム水溶液である (1) 1~4 の水溶液はそれぞれ何性か (2) 4 の水溶液にフェノールフタレイン溶液を加えると何色になるか (3) 塩酸 (A 液 ) に水酸化ナトリウム水溶液 (B
QOBU1011_40.pdf
印字データ名 QOBU1 0 1 1 (1165) コメント 研究紹介 片山 作成日時 07.10.04 19:33 図 2 (a )センサー素子の外観 (b )センサー基板 色の濃い部分が Pt 形電極 幅 50μm, 間隔 50μm (c ),(d )単層ナノ チューブ薄膜の SEM 像 (c )Al O 基板上, (d )Pt 電極との境 界 熱 CVD 条件 触媒金属 Fe(0.5nm)/Al(5nm)
<4D F736F F D2095BD90AC E93788D4C88E689C88A778BB389C88BB388E78A778CA48B868C6F94EF95F18D908F912E646F6378>
平成 25 年度広域科学教科教育学研究経費報告書 研究課題 過酸化水素分解反応を利用した物理化学的考察に関する基礎検討 研究代表者 : 國仙久雄 研究メンバー : 生尾光 1. 緒言本申請で扱う鉄イオンを触媒とした過酸化水素分解反応速度に関する内容は高等学校 化学 で 発展 に含まれ 必ずしも全ての教科書で取り上げられない内容である しかしながら この化学反応を利用した実験を行うことで 化学を学習する際に重要な化学反応に関する物理化学的実験と思考法の獲得に関するプログラムの開発が可能となる
スライド 1
Detection of bound phenolic acids: prevention by ascorbic acid and ethylenediaminetetraacetic acid of degradation of phenolic acids during alkaline hydrolysis ( 結合フェノール酸の検出 : アルカリ加水分解中のアスコルビン酸と EDTA によるフェノール酸の劣化防止
第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元
第 11 回化学概論 酸化と還元 P63 酸化還元反応 酸化数 酸化剤 還元剤 金属のイオン化傾向 酸化される = 酸素と化合する = 水素を奪われる = 電子を失う = 酸化数が増加する 還元される = 水素と化合する = 酸素を奪われる = 電子を得る = 酸化数が減少する 銅の酸化酸化銅の還元 2Cu + O 2 2CuO CuO + H 2 Cu + H 2 O Cu Cu 2+ + 2e
320 Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. /., No.1, -,* -,/ (,**1) 8 * ** *** * ** *** E#ect of Superheated Steam Treatment on the Preservation an
320 Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. /., No.1, -,* -,/ (,**1) 8 * ** *** * ** *** E#ect of Superheated Steam Treatment on the Preservation and Sensory Characteristics of Buckwheat Noodles Kazuhiro
浸炭焼入れ鋼の化学研磨処理
27 Chemical Polishing Process of Carburized Steel Ken-ichi Suzuki, Masaki Kajino, Fumio Shimizu HF-H 2 O 2 H 2 O 2 H 2 O 2 HF Carburized steel, which is widely used for transmission gears, has an abnormal
現場での微量分析に最適 シリーズ Spectroquant 試薬キットシリーズ 専用装置シリーズ 主な測定項目 下水 / 廃水 アンモニア 亜硝酸 硝酸 リン酸 TNP COD Cr 重金属 揮発性有機酸 陰イオン / 陽イオン界面活性剤 等 上水 / 簡易水道 残留塩素 アンモニア 鉄 マンガン
現場での微量分析に最適 シリーズ Spectroquant 試薬キットシリーズ 専用装置シリーズ 主な測定項目 下水 / 廃水 アンモニア 亜硝酸 硝酸 リン酸 TNP COD Cr 重金属 揮発性有機酸 陰イオン / 陽イオン界面活性剤 等 上水 / 簡易水道 残留塩素 アンモニア 鉄 マンガン カドミウム 鉛 六価クロム シアン化物等 飲料 用水管理 残留塩素 鉄 マンガン 等 ボイラー シリカ
フェロセンは酸化還元メディエータとして広く知られている物質であり ビニルフェロセン (VFc) はビニル基を持ち付加重合によりポリマーを得られるフェロセン誘導体である 共重合体としてハイドロゲルかつ水不溶性ポリマーを形成する2-ヒドロキシエチルメタクリレート (HEMA) を用いた 序論で述べたよう
Synthesis of high Performance Polymeric Mediators and Evaluation of Biosensors based on them ( 高機能ポリマーメディエータを基盤としたバイオセンサー ) 氏名氷室蓉子 1. 緒言酵素は基質の酸化還元 脱水素反応などを触媒するが これらの反応は同時に電子授受反応でもある 酵素固定化型アンペロメトリックバイオセンサーは
ステンレス鋼用高性能冷間鍛造油の開発
Development of High Performance Cold Forging Oil for Stainless Steel Toshihide Ohmori, Kazuhiko Kitamura ClP ( ) Cl P-Zn ( P ) ClP-Zn High performance cold forging oil for stainless steel has been developed
カールフィッシャー法と濃度計算問題
酸化還元滴定の応用例 カールフィッシャー法 (Karl Fischer s method) 微量の水分を滴定で求める方法 試料を無水メタノールなどと振って水を抽出し これをカールフィッシャー試薬で滴定する カールフィッシャー試薬は ヨウ素 二酸化イオウ ピリジンを 1:3:10( モル比 ) の割合にメタノールに溶かしたもの 水の存在によってヨウ素が二酸化イオウによって定量的に還元され この両者がピリジンと化合して明るい黄色に変わる
【めっき処理する素材の前処理と技術】
めっき処理する素材の前処理と技術 現在は新しい素材の時代と言われて 多くの素材が開発されている また それぞれの素材に種々の特性を持たせるために表面処理が行われている 最も多く用いられている鉄鋼でも 多くの改良がなされた素材がめっき素材として 用いられるようになってきた しかしながら これらの改良は めっきする立場では改良と言えない場合が多くある 例えば 快削黄銅は鉛を添加し切削性を向上させている
スライド 0
熱 学 Ⅲ 講義資料 化学反応のエクセルギー解析 京都 芸繊維 学 学院 芸科学研究科機械システム 学部 耕介准教授 2014/5/13 2014/5/9 1/23 なぜ, 化学反応を伴うエクセルギーを学ぶのか?? 従来までに学んだ熱 学 エンジンやガスタービンの反応器は, 外部加熱過程 ( 外部から熱を加える過程 ) に置き換えていた. 実際には化学反応を伴うため, 現実的. 化学反応 を伴う熱
PowerPoint プレゼンテーション
酵素 : タンパク質の触媒 タンパク質 Protein 酵素 Enzyme 触媒 Catalyst 触媒 Cataylst: 特定の化学反応の反応速度を速める物質 自身は反応の前後で変化しない 酵素 Enzyme: タンパク質の触媒 触媒作用を持つタンパク質 第 3 回 : タンパク質はアミノ酸からなるポリペプチドである 第 4 回 : タンパク質は様々な立体構造を持つ 第 5 回 : タンパク質の立体構造と酵素活性の関係
第 3 号各種金属基板上におけるクロメート皮膜の形成過程と性状 337 Fig. SEM micrographs ( 50000) of the surfaces of Zn plates with various chromate treatment times: (a) after polish
日本金属学会誌第 7 巻第 3 号 (007)336 34 各種金属基板上におけるクロメート皮膜の形成過程と性状 阿部秀夫 松浦孝浩 島崎広美 中田毅 渡辺徹 凸版印刷株式会社総合研究所 芝浦工業大学工学部材料工学科 J. Japan Inst. Metals, Vol. 7, No. 3 (007), pp. 336 34 007 The Japan Institute of Metals Growth
Microsoft Word - プレス原稿_0528【最終版】
報道関係各位 2014 年 5 月 28 日 二酸化チタン表面における陽電子消滅誘起イオン脱離の観測に成功 ~ 陽電子を用いた固体最表面の改質に道 ~ 東京理科大学研究戦略 産学連携センター立教大学リサーチ イニシアティブセンター 本研究成果のポイント 二酸化チタン表面での陽電子の対消滅に伴って脱離する酸素正イオンの観測に成功 陽電子を用いた固体最表面の改質に道を拓いた 本研究は 東京理科大学理学部第二部物理学科長嶋泰之教授
e - カーボンブラック Pt 触媒 プロトン導電膜 H 2 厚さ = 数 10μm H + O 2 H 2 O 拡散層 触媒層 高分子 電解質 触媒層 拡散層 マイクロポーラス層 マイクロポーラス層 ガス拡散電極バイポーラープレート ガス拡散電極バイポーラープレート 1 1~ 50nm 0.1~1
Development History and Future Design of Reduction of Pt in Catalyst Layer and Improvement of Reliability for Polymer Electrolyte Fuel Cells 6-43 400-0021 Abstract 1 2008-2008 2015 2 1 1 2 2 10 50 1 5
京都大学博士 ( 工学 ) 氏名宮口克一 論文題目 塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用した断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 本論文は, 塩害を受けたコンクリート構造物の対策として一般的な対策のひとつである, 断面修復工法を検討の対象とし, その耐久性をより
塩素固定化材を用いた断面修復材と犠牲陽極材を併用し Titleた断面修復工法の鉄筋防食性能に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 宮口, 克一 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2015-01-23 URL https://doi.org/10.14989/doctor.k18 Right Type Thesis
木村の理論化学小ネタ 緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 共役酸と共役塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と共役酸 共役塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA + H 3 A にお
緩衝液 緩衝液とは, 酸や塩基を加えても,pH が変化しにくい性質をもつ溶液のことである A. 酸と塩基 弱酸 HA の水溶液中での電離平衡と酸 塩基 弱酸 HA の電離平衡 HA H 3 A において, O H O ( HA H A ) HA H O H 3O A の反応に注目すれば, HA が放出した H を H O が受け取るから,HA は酸,H O は塩基である HA H O H 3O A
キレート滴定
4. キレート滴定 4.1 0.01MEDTA 標準溶液の調製 キレート滴定において標準溶液として用いられる EDTA は 普通 EDTA の2ナトリウム塩 H 2 Na 2 Y 2H 2 O で ETA と表示されている この試薬は結晶水以外に多少の水分を含んでいるので 通常は約 80 で数時間乾燥して使用するが 本実験では精密な分析を行うために 調製した EDTA 溶液をZnの一次標準溶液で標定して
els05.pdf
Web で学ぶ 平滑表面上に形成された高分子電解質積層膜のゼータ電位 本資料の掲載情報は, 著作権により保護されています 本情報を商業利用を目的として, 販売, 複製または改ざんして利用することはできません 540-0021 1 2 TEL.(06)6910-6522 192-0082 1-6 LK TEL.(042)644-4951 980-0021 TEL.(022)208-9645 460-0008
基礎化学 Ⅰ 第 5 講原子量とモル数 第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1
第 5 講原子量とモル数 1 原子量 (1) 相対質量 まず, 大きさの復習から 原子 ピンポン玉 原子の直径は, 約 1 億分の 1cm ( 第 1 講 ) 原子とピンポン玉の関係は, ピンポン玉と地球の関係と同じくらいの大きさです 地球 では, 原子 1 つの質量は? 水素原子は,0.167 10-23 g 酸素原子は,2.656 10-23 g 炭素原子は,1.993 10-23 g 原子の質量は,
X X 1. 1 X 2 X 195 3, 4 Ungár modified Williamson-Hall/Warren-Averbach 5-7 modified modified Rietveld Convolutional Multiple Whole Profile CMWP 8 CMWP
X X a a b b c Characterization of dislocation evolution during work hardening of stainless steels by using XRD line-profile analysis Tomoaki KATO a, Shigeo SATO a, Yoichi SAITO b, Hidekazu TODOROKI b and
Microsoft PowerPoint - D.酸塩基(2)
D. 酸塩基 (2) 1. 多塩基酸の ph 2. 塩の濃度と ph 3. 緩衝溶液と ph 4. 溶解度積と ph 5. 酸塩基指示薬 D. 酸塩基 (2) 1. 多塩基酸の ph 1. 多塩基酸の ph (1) 硫酸 H 2 SO 4 ( 濃度 C) 硫酸 H 2 SO 4 は2 段階で電離する K (C) (C) K a1 [H+ ][HSO 4 ] [H 2 SO 4 ] 10 5 第 1
J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. 7-chome, Edogawa-ku, Tokyo 132, Japan 2.1 J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 31, No
J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. 7-chome, Edogawa-ku, Tokyo 132, Japan 2.1 J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 31, No. 2 1997 167 Fig.-1 Balanced fiber method Fig.-2 The effects of perming and IG on breaking off
土壌溶出量試験(簡易分析)
土壌中の重金属等の 簡易 迅速分析法 標準作業手順書 * 技術名 : 吸光光度法による重金属等のオンサイト 簡易分析法 ( 超音波による前処理 ) 使用可能な分析項目 : 溶出量 : 六価クロム ふっ素 ほう素 含有量 : 六価クロム ふっ素 ほう素 実証試験者 : * 本手順書は実証試験者が作成したものである なお 使用可能な技術及び分析項目等の記載部分を抜粋して掲載した 1. 適用範囲この標準作業手順書は
<979D89F E B E786C7378>
電気化学 (F2027&F2077) 第 1 回講義平成 22 年 4 月 13 日 ( 火 ) 電気化学の概説 1. カリキュラムの中での本講義の位置づけの理解 2. 電気化学の発展 3. 電気化学の学問領域, 主な分野 4. 電気化学が支える先端技術分野と持続的社会 はじめに の部分 電気化学の歴史, 体系, エネルギー変換電気化学が深く関係する学問領域と先端技術の例を挙げよ電気化学が関係する先端技術の例を挙げよ
X線分析の進歩36 別刷
X X X-Ray Fluorescence Analysis on Environmental Standard Reference Materials with a Dry Battery X-Ray Generator Hideshi ISHII, Hiroya MIYAUCHI, Tadashi HIOKI and Jun KAWAI Copyright The Discussion Group
である さらに ⅲ) 電解で生じた酸素 水素によって 酸性電解水では酸素ナノバブル 2) が アルカリ性電解水では水素ナノバブル 3) が生じ これが様々な機能を発現している ことである 工業分野では 一般的に2-3L/ 分の生成能力をもつ隔膜式でフロー ( 流水 ) 式の電解槽が利用されている 図
電解水の特徴とプリント配線板への応用 日本電解水協会 / 竹ノ内敏一 ジプコム合同会社 / 西尾康明 1. はじめに電解水とは 希薄な電解質塩の水溶液を電気分解 ( 電解 ) して得られる水溶液の総称である 電解水はこれまで医療 衛生分野で利用されてきたが 1) 最近は工業分野においても利用が進んでいる 金属部品の脱脂洗浄では 最近では環境に配慮し 界面活性剤に代わる無害で使いやすい洗浄液としてアルカリ性の電解水が注目されている
スライド 0
Copyright 2013 Oki Engineering Co., Ltd. All rights reserved 2013 OEG セミナー 硫黄系アウトガスによる電子機器の障害事例 身近に潜む腐蝕原因ガス 2013 年 7 月 9 日 環境事業部 鈴木康之 Copyright 2013 Oki Engineering Co., Ltd. All rights reserved 2 目次 1.
Continuous Cooling Transformation Diagrams for Welding of Mn-Si Type 2H Steels. Harujiro Sekiguchi and Michio Inagaki Synopsis: The authors performed
Continuous Cooling Transformation Diagrams for Welding of Mn-Si Type 2H Steels. Harujiro Sekiguchi and Michio Inagaki Synopsis: The authors performed a series of researches on continuous cooling transformation
Microsoft PowerPoint - presentation2007_06_RedoxOxidation.ppt
酸化還元反応 : xidatinreductin reactin (redx reactin) 酸化還元電位 : redx ptential 化学反応 電池 ( 電気化学セル ): electr chemical cell 硫酸銅 (II) SO SO に変化なし SO SO 電気エネルギー 青色が薄くなる 粒表面に が析出する イオン反応式 ボルタ電池 (Vlta cell) SO H e H H
Furukawa-Sky Review No.7(April 2011)
技術コラム アルミニウムの腐食のおはなしその 6 The Fundamentals of Corrosion of Aluminum Ⅵ 兒島洋一本川幸翁大谷良行 Yoichi Kojima Yukio Honkawa Yoshiyuki Oya 1. はじめに 5 年ほど前, アルミニウム合金と鉄鋼材料とで一番違うところは何か との甚だ漠たる質問を, 博士課程での鉄鋼材料の研究を経験してから入社してきた材料屋研究員にしてみたところ,
i ( 23 ) ) SPP Science Partnership Project ( (1) (2) 2010 SSH
i 1982 2012 ( 23 ) 30 1998 ) 2002 2006 2009 1999 2009 10 2004 SPP Science Partnership Project 2004 2005 2009 ( 29 2010 (1) (2) 2010 SSH ii ph 21 2006 10 B5 A5 2014 2 2014 2 iii 21 1962 1969 1987 1992 2005
