1 特別支援教育について [ 現状 ] 特別支援教育の対象の概念図 ( 義務教育段階 ) 義務教育段階の全児童生徒数は減少傾向にある一方 特別支援教育の対象となる児童生徒数は増加傾向にある 義務教育段階の全児童生徒数 1019 万人 特 別 支 援 学 校 視覚障害 知的障害 病弱 身体虚弱 聴覚障

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1 1 参考資料 1 発達障害の子供への教育など特別支援教育について 現状 現行の取組 今後の取組

2 1 特別支援教育について [ 現状 ] 特別支援教育の対象の概念図 ( 義務教育段階 ) 義務教育段階の全児童生徒数は減少傾向にある一方 特別支援教育の対象となる児童生徒数は増加傾向にある 義務教育段階の全児童生徒数 1019 万人 特 別 支 援 学 校 視覚障害 知的障害 病弱 身体虚弱 聴覚障害 肢体不自由 小学校 中学校 0.67% ( 約 6 万 9 千人 ) ( 平成 26 年 5 月 1 日現在 ) 特別支援学級 視覚障害視覚障害聴覚障害肢体不自由自閉症 情緒障害 1.84% 聴覚障害知的障害病弱 身体虚弱知的障害肢体不自由言語障害 通常の学級 通級による指導 ( 約 18 万 7 千人 ) ( 特別支援学級に在籍する学校教育法施行令第 22 条の 3 に該当する者 : 約 1 万 7 千人 ) 視覚障害聴覚障害言語障害 肢体不自由病弱 身体虚弱情緒障害 0.82% 自閉症学習障害 (LD) 注意欠陥多動性障害 (ADHD) ( 約 8 万 4 千人 ) この数値は 平成 24 年に文部科学省が行った調査 ( 抽出 ) において 学級担任を含む複数の教員により判断された回答に基づくものであり 医師の診断によるものでない 0.83(%) ( 約 9 万 1 千人 ) 発達障害 (LD ADHD 高機能自閉症等 ) の可能性のある児童生徒 :6.5% 程度 の在籍率 3.33% ( 約 34 万人 ) ( 通常の学級に在籍する学校教育法施行令第 22 条の 3 に該当する者 : 約 2,400 人 ( うち通級 : 約 230 人 )) 2

3 1 特別支援教育について [ 現状 ] 特別支援学校の現状 特別支援学校在籍者数全体は増加傾向 知的障害の増加人数が多い 160, , , ,000 80,000 60,000 40,000 20, ,473 特別支援学校 ( 幼稚部 小学部 中学部 高等部 ) 在籍者の推移 135, , , , , , , , , , , 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 特別支援学校在籍者数計知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 聴覚障害 視覚障害 視覚障害聴覚障害知的障害肢体不自由病弱 身体虚弱計 学校数 ,096 在籍者数 5,750 8, ,544 31,814 19, ,617 上記の特別支援学校在籍者のうち 私立学校在籍者は 視覚障害 57 名 (2 校 ) 聴覚障害 129 名 (2 校 ) 知的障害 578 名 (9 校 ) 肢体不自由 39 名 (1 校 ) で計 803 名 (14 校 ) となっている 特別支援学校は 障害の程度が比較的重い子供を対象として専門性の高い教育を行う学校であり 公立特別支援学校 ( 小 中学部 ) の1 学級の上限は6 人 ( 重複障害の場合は3 人 ) 対象障害種は 視覚障害 聴覚障害 知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 在籍者数は 平成 18 年度までは在籍する学校の障害種別により集計していたため 複数の障害を有する者については 在籍する学校の障害種以外の障害について集計していない 平成 19 年度より 複数の障害種に対応できる特別支援学校制度へ転換したため 複数の障害を有する者については 障害種のそれぞれに集計している このため 障害種別の在籍者数の数値の合計は計と一致しない 学校数は 平成 19 年度より 複数の障害種に対応できる特別支援学校制度へ転換したため 複数の障害に対応する学校については それぞれの障害種に集計している このため 障害種別の学校数の数値の合計は計と一致しない 3 ( 出典 ) 文部科学省 学校基本調査

4 1 特別支援教育について [ 現状 ] 特別支援学級の現状 特別支援学級在籍者数全体は増加傾向 自閉症 情緒障害 知的障害の増加人数が多い 190, , , , , , , , , ,000 90,000 80,000 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 自閉症 情緒障害言語障害難聴弱視病弱 身体虚弱肢体不自由知的障害 90,851 25,882 3,551 57,083 96, , ,377 28,924 3,748 32,929 59,749 63, 年 17 年 18 年 19 年 20 年 21 年 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 特別支援学級在籍者数の推移 38,001 3,917 3,991 66, ,166 43, , ,431 49,955 4,201 4,221 71,264 75,810 55,782 80, ,255 61,756 83, , ,881 67,383 74,116 86,960 90,403 弱視 難聴 言語障害 自閉症 情緒障害 187,100 81,624 4,265 4,300 4,374 4,299 4,364 94,821 学級数 24,640 2,796 1, ,106 52,052 在籍者数 94,821 4,364 2, ,439 1,608 81, ,100 上記の特別支援学級在籍者のうち 私立学校在籍者は 自閉症 情緒障害 289 名 (24 学級 ) となっている 特別支援学級は 障害のある子供のために小 中学校に障害の種別ごとに置かれる少人数の学級 (8 人を上限 ( 公立 )) であり 知的障害 肢体不自由 病弱 身体虚弱 弱視 難聴 言語障害 自閉症 情緒障害の学級がある 計 ( 出典 ) 文部科学省 学校基本調査 1,608 1, ,773 4

5 1 特別支援教育について [ 現状 ] 通級による指導の現状 通級による指導を受けている児童生徒数全体は増加傾向 注意欠陥多動性障害 学習障害 自閉症 情緒障害 言語障害の増加人数が多い 85,000 80,000 75,000 70,000 65,000 60,000 55,000 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5, ,259 1,337 1,268 9,654 通級による指導を受けている児童生徒数の推移 ( 公立小 中学校合計 ) 注意欠陥多動性障害学習障害自閉症情緒障害難聴その他言語障害 24,342 2,320 1,561 20,461 33,652 4,184 1,750 35,757 5,033 1,854 8,517 12,006 60,637 7,026 10,769 54,021 5,798 9,350 49,685 7,813 13,340 12,308 41,448 45,240 4,013 6,655 3,406 4,726 11,274 2,636 3,682 10,342 9,148 1,631 2,485 8,064 9,392 8,613 1,351 7,047 7,450 6,836 5,737 6,332 3,912 5,469 1,995 1,943 2,113 2,101 2,118 2,233 2,240 2,254 2,262 2,424 2,898 3,197 3,589 4,710 38,738 27,718 28,870 29,907 29,713 29,340 29,860 30,390 31,066 31,607 32,674 33,606 34,375 H5 H10 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 通級による指導は 小 中学校の通常の学級に在籍する障害のある子供が ほとんどの授業を通常の学級で受けながら 週に 1 単位時間 ~8 単位時間 (LD ADHD は月 1 単位時間から週 8 単位時間 ) 程度 障害の状態等に応じた特別の指導を特別な場 ( 通級指導教室 ) で受ける指導形態である 通級の対象は 言語障害 自閉症 情緒障害 LD ADHD 弱視 難聴 肢体不自由及び身体虚弱 各年度 5 月 1 日現在 難聴その他 は難聴 弱視 肢体不自由及び病弱 身体虚弱の合計 注意欠陥多動性障害 及び 学習障害 は 平成 18 年度から新たに通級指導の対象として学校教育法施行規則に規定 ( 併せて 自閉症 も平成 18 年度から対象として明示 : 平成 17 年度以前は主に 情緒障害 の通級指導教室にて対応 ) 65,360 71,519 77,882 10,324 83,750 12,213 ( 出典 ) 文部科学省 通級による指導実施状況調査 5

6 1 特別支援教育について [ 現状 ] 主な発達障害の定義 発達障害とは 発達障害者支援法には 自閉症 アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害 学習障害 注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの と定義されている 自閉症の定義 <Autistic Disorder> ( 平成 15 年 3 月の 今後の特別支援教育の在り方について ( 最終報告 ) 参考資料より作成 ) 自閉症とは 3 歳位までに現れ 1 他人との社会的関係の形成の困難さ 2 言葉の発達の遅れ 3 興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり 中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される 高機能自閉症の定義 <High-Functioning Autism> ( 平成 15 年 3 月の 今後の特別支援教育の在り方について ( 最終報告 ) 参考資料より抜粋 ) 高機能自閉症とは 3 歳位までに現れ 1 他人との社会的関係の形成の困難さ 2 言葉の発達の遅れ 3 興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち 知的発達の遅れを伴わないものをいう また 中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される 学習障害 (LD) の定義 <Learning Disabilities> ( 平成 11 年 7 月の 学習障害児に対する指導について ( 報告 ) より抜粋 ) 学習障害とは 基本的には全般的な知的発達に遅れはないが 聞く 話す 読む 書く 計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである 学習障害は その原因として 中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが 視覚障害 聴覚障害 知的障害 情緒障害などの障害や 環境的な要因が直接の原因となるものではない 注意欠陥多動性障害 (ADHD) の定義 <Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder> ( 平成 15 年 3 月の 今後の特別支援教育の在り方について ( 最終報告 ) 参考資料より抜粋 ) 注意欠陥多動性障害とは 年齢あるいは発達に不釣り合いな 注意力 及び / 又は衝動性 多動性を特徴とする行動の障害で 社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである また 7 歳以前に現れ その状態が継続し 中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される アスペルガー症候群とは 知的発達の遅れを伴わず かつ 自閉症の特徴のうち言葉の発達の遅れを伴わないものである なお 高機能自閉症やアスペルガー症候群は 広汎性発達障害に分類されるものである 6

7 1 特別支援教育について [ 現状 ] 学習面又は行動面で著しい困難を示す 6.5% 学習面で著しい困難を示す A: 学習面で著しい困難を示す 4.5% 行動面で著しい困難を示す 3.6% B: 不注意 又は 多動性 - 衝動性 の問題を著しく示す C: 対人関係やこだわり等 の問題を著しく示す 3.1% 1.1% 学習面と行動面ともに著しい困難を示す 1.6% A かつ B 1.5% B かつ C 0.7% C かつ A 0.5% A かつ B かつ C 0.4% 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果 ( 概要 ) 平成 24 年 12 月公表 ( 文部科学省調査 ) 公立小中学校の通常の学級に在籍している発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合は 6.5% 質問項目に対して担任教員が回答した内容から 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の困難の状況のうち 主要なものは以下のとおり 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合 (%) 推定値図 1 学習面 (%) (%) ( ポイント ) 図 2 行動面 ( 不注意 多動性 - 衝動性 ) ( ポイント ) ( ポイント ) 図 3 行動面 ( 対人関係やこだわり等 ) 5 調査対象 : 全国 ( 岩手 宮城 福島の3 県を除く ) の公立の小 中学校の通常の学級に 0 在籍する児童生徒を母集団とする抽出調査 ( 標本児童生徒数 :53,882 人 ( 小学校 :35,892 人 中学校 :17,990 人 ) 回収率は97%) 留意事項 : 担任教員が記入し 特別支援教育コーディネーター又は教頭による確認を経て提出した回答に基づくもので 発達障害の専門家チームによる診断や 医師による診断によるものではない 従って 本調査の結果は 発達障害のある児童生徒の割合を示すものではなく 発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒の割合を示すことに留意 ( ポイント ) 0 1~7 8~14 15~21 22~28 29~35 36~42 43~49 50~54 ( ポイント ) 7

8 1 特別支援教育について [ 現状 ] 学校における支援体制の整備状況 課題 1 全体として体制整備が進んでいる状況が伺える 一方 学習指導要領等に基づき 障害のある幼児児童生徒に対して作成する個別の教育支援計画の作成率については課題がある 国公私立計 幼小中高計 項目別実施率 - 全国集計グラフ ( 平成 19~26 年度 ) H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H 校内委員会 実態把握 コーディネーター 個別の指導計画 個別の教育支援計画 1 2 巡回相談 専門家チーム 研修 1 個別の指導計画 : 障害のある児童一人一人について 指導の目標や内容 配慮事項などを示した計画 2 個別の教育支援計画 : 家庭や医療機関 福祉施設などの関係機関と連携し 様々な側面からの取組を示した計画 3 点線箇所は 作成する必要のある該当者がいない学校数を調査対象校数から引いた場合の作成率を示す 8

9 このイメージは 現在表示できません 1 特別支援教育について [ 現状 ] 学校における支援体制の整備状況 課題 2 学校種別の状況を見ると 小 中学校に比べ 幼稚園 高等学校の体制整備は課題である 国公私立計 幼小中高別 項目別実施率 - 全国集計グラフ ( 平成 26 年度 ) 幼稚園 小学校 86.4 中学校 高等学校 校内委員会 実態把握 コーディネーター 個別の指導計画 個別の教育支援計画 巡回相談 専門家チーム 研修 点線箇所は 作成する必要のある該当者がいない学校数を調査対象校数から引いた場合の作成率を示す 9

10 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 就学前 学校教育 自立と社会参加 ( 早期支援 ) 平成 27 年度予算額 145 億円 早期からの教育相談 支援体制構築事業 3 億 3600 万円障害のある子供に対する早期からの教育相談及び支援体制の構築を推進するため 教育と保育 福祉 保健 医療等の連携推進 情報提供等の取組を支援する 40 箇所早期支援コーディネーター約 120 人配置 ( 教職員の専門性向上 ) 特別支援教育に関する教職員等の資質向上事業 2 億 9200 万円特別支援教育を担当する教員の専門性の向上を図るため 特別支援学校教員等に対する専門的な研修の実施や特別支援学校教諭免許状取得に資する取組を実施するとともに その環境整備を行う 指導者養成講習会等の実施 27 箇所 免許状取得促進セミナーの開催 6 箇所 ICTを活用した教員の専門性向上充実事業 障害者スポーツに関する教員研修のための施設整備 ( 特総研 ) ( 発達障害にかかる支援 ) 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業 5 億 8600 万円 発達障害の可能性のある児童生徒等の系統性のある支援研究事業 7100 万円 発達障害の可能性のある児童生徒に対する支援に向けた取組の1つとして 教育委員会等が主体となり 新たに各学校段階の移行期における円滑かつ適切な引継ぎ手法 時期等に関する調査研究事業を行うことで特別支援教育の充実等を図る 15 箇所 発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援研究事業 45 箇所 発達障害支援アドバイザー約 80 人配置 発達障害理解推進拠点事業 30 箇所 発達障害に関する教職員育成フ ロク ラム開発事業 7 大学 ( インクルーシブ教育システムの構築 障害者理解の推進 ) インクルーシブ教育システム構築モデル事業等 8 億 3100 万円 学校における交流及び共同学習を通じた障害者理解 ( 心のバリアフリー ) の推進 1 億 4700 万円 子供たちの社会性や豊かな人間性を育み 相互に人格と個性を尊重 理解し合える共生社会の実現に向けて 障害のある子供と障害のない子供が一緒に障害者スポーツを行ったり 障害者アスリート等の体験談を聞いたりするなどの障害者スポーツを通した交流及び共同学習を実施する 25 箇所 インクルーシブ教育システム構築モデル事業 35 箇所 特別支援学校機能強化モデル事業 25 箇所 看護師配置事業等 ( 学習上の支援及び教材の開発 ) 学習上の支援機器等教材活用促進事業 4 億 9700 万円 学習上の支援機器等教材研究開発支援事業 9 箇所 支援機器等教材を活用した指導方法充実事業 教科書デジタルデータを活用した拡大教科書 音声教材等普及促進プロジェクト等 ( 高等学校段階における支援 ) 自立 社会参加に向けた高等学校段階における特別支援教育充実事業 3 億 8800 万円 キャリア教育 就労支援等の充実事業 35 箇所 就職支援コーディネーター約 35 人配置 個々の能力 才能を伸ばす特別支援教育モテ ル事業 25 箇所 自立活動等担当教員約 25 人配置 障害のある児童生徒等の自立 社会参加の加速化に向けた特別支援教育の充実 ( 就学の支援 ) 特別支援教育就学奨励費負担等 115 億 8300 万円特別支援学校及び特別支援学級等に就学する障害のある児童生徒等の保護者の経済的負担を軽減するため 通学費 学用品費等に必要な経費を援助する 特別支援学校高等部の生徒の通学費 学用品費等の支援拡充 ( 高校就学支援金制度見直しの学年進行対応 ) 教職員定数の増通級指導など特別支援教育の充実 100 人 特別支援学校の教室不足解消のための補助補助率 :1/3 等 10

11 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] インクルーシブ教育システム構築モデル事業 各学校の設置者及び学校が 障害のある子供に対して その状況に応じて提供する 合理的配慮 の実践事例を収集するとともに 交流及び共同学習の実施や 域内の教育資源の組合せ ( スクールクラスター ) を活用した取組の実践研究を行い その成果を普及する モデルスクール型 ( 小中学校等 ) 交流及び共同学習型 Ⅰ 型 Ⅱ 型 G 市の教育資源 スクールクラスター型 特別支援学校のセンター的機能 H 町の教育資源 通常の学級 特別支援学級 通級 障害のある子供 特別支援学校のセンター的機能 小中学校等通常の学級障害のある子供障害のある子供特別支援学校特別支援学級 A 小学校 通級指導教室 E 町 B 中学校 地域内の教育資源を活用した取組 障害のある子供 C 小学校 D 高校 合理的配慮 を提供するための校内支援体制の整備及び特別支援学校との協力関係の構築 合理的配慮の検討 提供 評価 個の障害特性に応じた学習内容等の変更 調整 合理的配慮 を提供するための地域内の実施体制の整備 交流及び共同学習の創意工夫 合理的配慮の検討 提供 評価 個の障害特性に応じた学習内容等の変更 調整 合理的配慮 を提供するための地域内の実施体制の整備 地域内の教育資源を活用した合理的配慮の検討 提供 評価 個の障害特性に応じた学習内容等の変更 調整 合理的配慮協力員 学校内外 関係機関との連絡調整 特別支援教育コーディネーターのアドバイザー 保護者の教育相談対応の支援など 合理的配慮の実践研究成果を ( 独 ) 国立特別支援教育総合研究所のインクルーシブ教育システム構築支援データベース ( インクル DB) に掲載 11 11

12 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 早期 継続支援事業 小 中 高等学校のどの段階においても より早く 発達障害のある児童生徒の実態把握を進め その支援が継続して行われるよう 効果的な支援方法の研究を行う 背 景 1 公立の小 中学校の通常の学級において 学習面又は行動面において著しい困難を示す児童生徒が 6.5%( 推定値 ) 程度の割合で在籍している ( 平成 24 年 12 月文部科学省調査 ) 2 これらの児童生徒以外にも 困難があり教育的支援を必要としている児童生徒がいる可能性がある 3 また 低学年では学習面や行動面の問題は見えやすいが 高学年になるにつれて様々な問題が錯綜し見えにくくなる可能性があり 特に早期発見 早期支援が重要 4 さらに 各学校段階において行われてきた児童生徒への指導の経過を共有し 進学先等における児童生徒の特性や障害の程度に対するより良い理解につなげる事が重要 発達障害早期支援研究事業 学習面や行動面で何らかの困難を示す児童生徒の学校生活への不適応を防ぐための指導方法の改善 早期支援の在り方について研究事業を行う 40 地域 5 大学 ( 発達障害支援アドバイザー約 80 人配置 ) ( 事業内容 ) 学習面 ( 読む 書く 等 ) や行動面で何らかの困難を示す児童生徒を含む全ての児童生徒が理解しやすいよう配慮した授業等の改善 放課後補充指導等の学習面での配慮や視覚的 聴覚的な刺激の軽減等の行動面での配慮による指導方法の工夫 適切な実態把握等による早期支援の在り方など 就労支援段階 幼稚園段階 小学校段階 中学校段階 高等学校段階 大学等段階 系統性のある支援研究事業 保育所段階 教育委員会が主体となり 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する各学校段階の移行期における円滑かつ適切な引継ぎ手法 時期等に関する調査研究を実施する 15 地域 ( 事業内容 ) ( 学校間連携コーディネーター約 45 人配置 ) 引継ぎを意識した個別の教育支援計画等の作成方法の研究 進学前後における引継ぎ内容及び時期の研究 12 児童生徒本人及び保護者の同意を得つつ 引継ぎを実施する仕組みの構築など 12

13 13 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 学級編制の標準について 特別支援学校及び小 中学校の特別支援学級については 通常の学級に比べて 1 学級当たりの児童生徒数の上限を低くしている < 公立小 中学校 > 通常の学級は原則として児童生徒数 40 人を上限としているところ 特別支援学級は児童生徒数 8 人を上限としている ( ) < 公立特別支援学校 ( 小 中学部 )> 単一障害の児童生徒で編制する学級は 6 人を上限とし 重複障害の児童生徒で編制する学級は 3 人を上限としている ( ) 特別の事情がある場合を除き 障害の種類ごとに編制

14 14 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 特別支援教育対応の教職員加配定数の推移 特別支援教育の充実 ( 通級指導への対応や特別支援学校のセンター的機能強化等 ) のための加配定数は増加している 7,000 6,500 6,000 5,500 5,000 4,500 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, 通級指導への対応や特別支援学校のセンター的機能強化等のための教職員加配定数の推移 2,193 2,504 2,675 3,010 4,741 4,741 5,341 5,941 6,176 6,276 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27

15 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 特別支援教育支援員の地方財政措置について 特別支援教育支援員の地方財政措置は 実績に応じて拡充している 27 年度措置額 : 約 569 億円 (26 年度措置額 : 約 530 億円 特別支援教育支援員 は 公立幼稚園 小 中学校 高等学校において 校長 教頭 特別支援教育コーディネーター 担任教師等と連携のうえ 日常生活上の介助 ( 食事 排泄 教室の移動補助等 ) 発達障害等の幼児児童生徒に対する学習支援 幼児児童生徒の健康 安全確保 周囲の幼児児童生徒の障害理解促進等を行う 特別支援教育支援員の配置に係る経費 ( 拡充 ) 公立幼稚園 小 中学校及び高等学校において 障害のある幼児児童生徒に対し 学習活動上のサポート等を行う 特別支援教育支援員 を配置するため 都道府県 市町村に対して 必要な経費を措置するもの 学校種平成 27 年度平成 26 年度 幼稚園 拡充 5,600 人 5,300 人 小 中学校 拡充 43,600 人 40,500 人 高等学校 500 人 500 人 合計 49,700 人 ( 事業費 : 約 569 億円 ) 46,300 人 ( 事業費 : 約 530 億円 ) 平成 19 年度 ~: 公立小 中学校について地方財政措置を開始平成 21 年度 ~: 公立幼稚園について地方財政措置を開始平成 23 年度 ~: 公立高等学校について地方財政措置を開始 15

16 2 特別支援教育について [ 現行の取組 ] 特別支援教育支援員の地方財政措置について 特別支援教育支援員の活用人数は増加している 特別支援教育支援員地方財政措置 活用人数の推移 幼稚園小 中学校高等学校 地財措置活用人数地財措置活用人数地財措置活用人数地財措置活用人数 計 地財措置額 18 年度 - 3,299-18, , 年度 - 3,513 21,000 22, ,000 26,277 約 250 億円 20 年度 - 3,437 30,000 26, ,000 29,753 約 360 億円 21 年度 3,800 3,779 30,000 31, ,800 35,171 約 387 億円 22 年度 3,800 4,252 34,000 34, ,800 38,725 約 435 億円 23 年度 4,300 4,460 34,000 36, ,800 41,351 約 443 億円 24 年度 4,500 4,807 36,500 39, ,500 44,621 約 476 億円 25 年度 4,800 5,217 39,400 41, ,700 46,857 約 514 億円 26 年度 5,300 5,638 40,500 43, ,300 49,706 約 530 億円 27 年度 5,600 6,546 43,600 46, ,700 53,927 約 569 億円 活用人数については 各年度とも 5 月 1 日現在のもの ( 文部科学省特別支援教育課調べ ) 16

17 17 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] 中央教育審議会教育課程企画部会論点整理 ( 抜粋 )( 平成 27 年 8 月 ) 次期学習指導要領等において 1 合理的配慮の提供も含めた 個別の教育支援計画 や 個別の指導計画 の位置付け 2 特別支援教育コーディネーターを中心とした支援体制の確立等の観点等の明確化など 幼稚園 小学校 中学校 高等学校等における特別支援教育に関する記述の更なる充実を図ることが求められている 特別支援教育関係抜粋 2. 新しい学習指導要領等が目指す姿 3 発達の段階や成長過程のつながり また 近年は全ての学校において 発達障害を含めた障害のある子供たちが学んでおり 特別支援教育の対象となる子供の数は増加傾向にある 障害者の権利に関する条約に掲げられたインクルーシブ教育システムの理念を踏まえ 子供たちの自立と社会参加を一層推進していくため 通常の学級 通級による指導 特別支援学級 特別支援学校といった 連続性のある 多様な学びの場 において 子供たちの十分な学びを確保していく必要があり 一人一人の子供の障害の状態や発達の段階に応じた指導を一層充実させていく必要がある 5. 各学校段階 各教科等における改訂の具体的な方向性 (1) 各学校段階の教育課程の基本的な枠組みと 学校段階間の接続 5 幼稚園 小学校 中学校 高等学校等における特別支援教育 特別支援学校 全ての学校や学級に 発達障害を含めた障害のある子供たちが在籍する可能性があることを前提として 一人一人の子供の状況や発達の段階に応じた十分な学びを確保し 障害のある子供たちの自立や社会参画に向けた主体的な取組みを支援するという視点が大切である

18 18 このため 幼稚園 小学校 中学校 高等学校等においては 個々の学びの特性に配慮した きめ細かな授業等が実施できるよう 幼稚園教育要領 幼保連携型認定こども園教育 保育要領 小 中 高等学校学習指導要領において 特別支援教育に関する記述の更なる充実を図ることが求められる その際 各教科等の目標を実現する上で考えられる困難さに配慮するために必要な支援を示したり 通級による指導や特別支援学級の意義 それらの教育課程の取扱い 合理的配慮の提供も含めた 個別の教育支援計画 や 個別の指導計画 の位置付け 特別支援教育コーディネーターを中心とした支援体制の確立等の観点等を明確化したりすることが必要である あわせて 2020 年の東京オリンピック パラリンピック競技大会の開催等も契機としながら 共生社会の形成に向けた障害者理解の促進を明確に位置付け 交流及び共同学習の更なる充実を図ることも必要である また 特別支援学校においては 近年特に高等部生徒数の増加や 在籍する知的障害のある児童生徒数の増加がみられるなど 障害の状態の多様化に対応した特別支援学校学習指導要領の改善 充実が必要である 特に 幼児児童生徒の発達の段階に応じた自立活動の改善 充実 これからの時代に求められる資質 能力を踏まえた 障害のある幼児児童生徒一人一人の進路に応じたキャリア教育の充実 知的障害のある児童生徒のための教科の改善 充実を図ることが求められる こうした改善 充実を図るとともに 連続性のある 多様な学びの場 における子供たちの十分な学びを確保していく観点から 一人一人の子供たちが それぞれの障害の状態や発達の段階に応じた学びの場における教育課程を通じて 自立や社会参画に向けて必要な資質 能力を身に付けていくことができるよう 幼稚園 小学校 中学校 高等学校 特別支援学校等との間で 教育課程が円滑に接続していけるようにしていくことが重要である 通常の学級 通級による指導 特別支援学級 特別支援学校それぞれにおける教育活動の在り方と相互の連続性を改めて可視化し 全ての学校現場において共有していくとともに 前述の 個別の教育支援計画 や 個別の指導計画 の作成 活用を通じて 子供たち一人一人の学びの連続性を実現していくことが求められる.

19 小中学校の特別支援学級の担任の免許状保有率も現状の 2 倍程度を目標として 免許状の取得を進める ( 特別支援学級の担任の免許状保有率は 30.5%) 19 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について ( 答申案 ) ( 平成 27 年 11 月 24 日中央教育審議会教員養成部会 )( 特別支援教育関係のホ イント ) 特別支援教育の充実を担う教員の資質向上のため 教員研修及び教員養成段階の改善を図る 国は 平成 32 年度までにおおむね全ての特別支援学校教員が 特別支援学校教諭等免許状を保有することを目指し 取組を推進する 新たな教育課題に対応した教員研修 養成特別支援教育の充実のため 以下の方向で教員研修及び教員養成段階の改善を図る 教員研修の改善 全ての教員が特別支援教育に関する基礎的な知識 技能を身に付けるための研修の実施 校長等管理職が特別支援教育に関する認識を持ち リーダーシップを発揮するための研修の実施 特別支援学級の担任 通級による指導の担当教員及び特別支援教育コーディネーターの専門性を向上させるための研修の実施 特別支援学校の教員には 障害の多様化や重度 重複化への対応 センター的機能発揮のための小中学校等との効果的連携手法等を身に付けるための専門的な研修の実施 教員養成の改善 発達障害を含む特別な支援を必要とする幼児 児童 生徒に関する理論及びその指導法を 教職課程において独立した科目として位置付け より充実した内容で取り扱われるようにする (1 単位以上必修 ) 各教科の指導法や生徒指導 教育相談をはじめとした他の教職課程の科目においても 特別な支援を必要とする幼児 児童及び生徒への配慮等の視点を盛り込むことが望まれる 教員免許制度に関する改革の具体的な方向性 特別支援学校教諭等免許状の保有率向上国は平成 32 年度までの間におおむね全ての特別支援学校の教員が免許状を保有することを目指し 取組を推進 (H26 年時点の特別支援学校の教員の免許状保有率は72.7%) 現職教員に対する免許法認定講習の開設支援 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所による免許法認定通信教育の実施 都道府県教育委員会等 学校設置者に対し 特別支援学校の教員の採用や配置 研修等を通じた取組を依頼

20 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] 高校における特別支援教育の推進に関する調査研究協力者会議の開催 高等学校における通級による指導について 現在 有識者会議において検討中 趣旨 現行制度上 高等学校においては 教育課程の弾力的運用を行うことはできるが 小 中学校の 通級による指導 のような特別な教育課程の編成を行うことができない 障害のある子供たちの自立と社会参加に向け 平成 26 年度に文部科学省が開始したモデル事業の成果も踏まえ 高等学校における特別な教育課程の編成の制度化等について検討するため 調査研究協力者会議を開催 協力者 主査 副主査 50 音順 石川誠 株式会社いなげやウィング管理運営部長 ( 兼 ) 事業推進部長 市川宏伸 日本発達障害ネットワーク理事長 岩井雄一 十文字学園女子大学教授 大南英明 全国特別支援教育推進連盟理事長 笹谷幸司 神奈川県立綾瀬西高等学校長 高岡麻美 府中市立府中第九中学校長 柘植雅義 筑波大学教授 中田正敏 かながわ生徒 若者支援センター代表 永妻恒男 さいたま市立大宮南中学校長 西川公司 日本肢体不自由教育研究会理事長 三代恵里子 島根県教育庁特別支援教育課指導主事 水野忠輝 静岡県教育委員会高等教育課指導主事 村野一臣 東京都立町田の丘学園校長 27 年度 28 年度 29 年度 30 年度 スケジュール ( 予定 ) 調査研究協力者会議において議論 必要な制度改正 設置者における制度の導入準備 制度の運用開始 ( 予定 ) 20

21 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] 就学前 学校教育 自立と社会参加 ( インクルーシブ教育システムの推進 早期支援 ) 平成 28 年度概算要求額 164 億円 ( 平成 27 年度予算額 145 億円 ) 新規 インクルーシブ教育システムの推進 15 億 2900 万円 ( 新規 ) インクルーシブ教育システム推進事業費補助 インクルーシブ教育システムの推進に向けた取組として 都道府県等が1 特別支援教育専門家等 ( 早期支援コーディネーター 合理的配慮協力員 外部専門家 看護師 ) の配置及び2 連携協議会及び研修による特別支援教育の体制整備をする場合に要する経費の一部を補助する [ 補助率 1/3] 早期支援コーディネーター約 140 人 合理的配慮協力員約 350 人 外部専門家 ( 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士等 ) 約 430 人 看護師約 1,460 人 体制整備補助約 350 地域 インクルーシブ教育システム推進センターの設置独立行政法人国立特別支援教育総合研究所に インクルーシブ教育システム推進センター ( 仮称 ) を設置し インクルーシブ教育システム関連研究 ( 地域実践研究事業 ) インクルーシブ教育システムデータベースの充実 情報発信 国際情報集積発信事業を統合的に行う ( 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所運営費交付金 ) ( 教職員の専門性向上 ) 拡充 特別支援教育に関する教職員等の資質向上事業 2 億 1600 万円 (5600 万円 ) 特別支援教育を担当する教員の専門性の向上を図るため 特別支援学校教員等に対する専門的な研修の実施や特別支援学校教諭免許状取得に資する取組を実施する 指導者養成講習会等の実施 ( 拡充 ) 27 箇所 52 箇所 ( 発達障害に係る支援 ) 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業 6 億 3500 万円 (5 億 8600 万円 ) 新規 発達障害の可能性のある児童生徒に対する放課後等福祉連携支援事業 6600 万円小 中 高等学校等に在籍する発達障害の可能性のある児童生徒に対する支援に当たって 厚生労働省と連携しつつ 学校と放課後等デイサービス事業者等の福祉機関との 連携支援 支援内容の共有方法についての調査研究を行う 24 箇所 新規 発達障害に関する通級による指導担当教員等専門性充実事業 障害のある児童生徒等の自立 社会参加の加速化に向けた特別支援教育の充実 4600 万円 教育委員会における発達障害に係る通級による指導の担当教員に対する研修体制を構築するとともに 必要な指導方法について医療関係機関等と連携しつつ研究を行う 12 箇所 発達障害の可能性のある児童生徒に対する早期支援研究事業 45 箇所 発達障害支援アト ハ イサ ー約 80 人配置 発達障害の可能性のある児童生徒等の系統性のある支援研究事業 15 箇所 学校間連携コーテ ィネーター約 45 人配置 発達障害に関する教職員育成フ ロク ラム開発事業 6 大学 ( 入院児童生徒等への支援 ) 新規 入院児童生徒等への教育保障体制整備事業 1 億 400 万円 ( 新規 ) 長期にわたり又は断続的に入院する児童生徒の教育機会を保障するため 在籍校 病院 特別支援学校 教育委員会等の関係機関が連携して支援する体制の構築方法に関する調査研究を行う 12 箇所 ( 学習上の支援及び教材の開発 ) 学習上の支援機器等教材活用促進事業 4 億 5100 万円 (4 億 9700 万円 ) 学習上の支援機器等教材研究開発支援事業 9 箇所 教科書デジタルデータを活用した拡大教科書 音声教材等普及促進プロジェクト 等 ( 高等学校段階における支援 ) 自立 社会参加に向けた高等学校段階における特別支援教育充実事業 3 億 8300 万円 (3 億 8800 万円 ) キャリア教育 就労支援等の充実事業 35 箇所 就職支援コーテ ィネーター約 35 人配置 個々の能力 才能を伸ばす特別支援教育モテ ル事業 25 箇所 自立活動等担当教員約 25 人配置 ( 就学の支援 ) 拡充 特別支援教育就学奨励費負担等 129 億 900 万円 (115 億 8300 万円 ) 特別支援学校及び特別支援学級等に就学する障害のある児童生徒等の保護者の経済的負担を軽減するため 通学費 学用品費等に必要な経費を援助する 21 特別支援学校高等部の生徒の通学費 学用品費等の支援拡充 ( 高校就学支援金制度見直しの学年進行対応 ) 拡充 教職員定数の増通級指導など特別支援教育の充実 300 人 特別支援学校の教室不足解消のための補助補助率 :1/3 等 21

22 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] インクルーシブ教育システム推進事業費補助 都道府県等が 1 特別支援教育専門家等 ( 早期支援コーディネーター 合理的配慮協力員 外部専門家 看護師 ) の配置 及び 2 連携協議会及び研修による特別支援教育の体制整備をする場合に要する経費の一部を補助する Ⅰ 特別支援教育専門家等配置 1 早期支援コーディネーター 自治体が行う早期からの教育相談 支援に資するため 関係部局 機関等や地域等との連絡 調整 情報収集等を行う ( 約 140 人 ) 教育保育福祉保健医療 連絡 調整 早期コーディネーター 相談支援 就学前の児童保護者 就学先決定 3 外部専門家 特別支援学校のセンター的機能を充実させ 特別支援学校全体としての専門性を確保するとともに 特別支援学校以外の多様な学びの場における特別支援教育の体制を整備するため 外部専門家を配置 活用する ( 約 430 人 ) センター的機能の充実 特別支援学校 助言 援助 相談 相談 外部専門家 派遣 助言 幼稚園, 小 中 高等学校 ST OT PT 心理学の専門家等 2 合理的配慮協力員 各学校の設置者及び学校が 障害のある子供に対して 合理的配慮 の実践に資するため 学校内外 関係機関との連絡調整 特別支援教育コーディネーター等のアドバイザー 保護者の教育相談の対応の支援等を行う ( 約 350 人 ) 合理的配慮の提供学校の設置者 学校障害のある子供連絡 調整相談支援合理的配慮協力員 看護師 支援の要請 4 医療的ケアのための看護師 学校において日常的にたんの吸引や経管栄養等の 医療的ケア が必要な児童生徒が増加している状況を踏まえ これらの児童生徒の教育の充実を図るため 学校に看護師を配置し 医療的ケアの実施等を行う ( 約 1,460 人 ) 学校 医療的ケアの実施 医療的ケアが必要な児童生徒 Ⅱ 特別支援教育体制整備の推進 インクルーシブ教育システム推進のための体制整備を推進することにより 合理的配慮の質的向上を図ることを目的とする 1 特別支援連携協議会 医療 保健 福祉 労働等との連携強化をし 社会の様々な機能を活用できるようにするため 特別支援連携協議会の設置し 障害のある子供の教育の充実を図る T 医療 保健 福祉 教育 その他 労働 2 研修 管理職( 校長等 ) や各学校を支援する指導主事を対象とした学校全体としての専門性を確保するための研修 担当教員としての専門性の向上のための研修 補助率 :1/3 補助対象者 : 都道府県 政令指定都市 中核市 ( 市区町村は間接補助を予定 ) 22

23 発達障害の可能性のある児童生徒等に対する 3 特別支援教育について [ 今後の取組 ] 早期 継続支援事業 小 中 高等学校のどの段階においても より早く 発達障害のある児童生徒の実態把握を進め その支援が継続して行われるよう 効果的な支援方法の研究を行う 背 景 1 公立の小 中学校の通常の学級において, 学習面又は行動面において著しい困難を示す児童生徒が 6.5%( 推定値 ) 程度の割合で在籍しており, これらの児童生徒以外にも, 教育的支援を必要としている児童生徒がいる可能性がある ( 平成 24 年 12 月文部科学省調査 ) 2 低学年では学習面や行動面の問題が顕在化しやすいが, 高学年になるにつれて様々な問題が錯綜し見えにくくなる可能性があり, 特に早期発見 早期支援が重要 3 各学校段階において行われてきた児童生徒への指導の経過を共有し, 進学先等における児童生徒の特性や障害の程度に対するより良い理解につなげることが重要 4 各学校段階のライフステージに応じた切れ目のない 縦の連携支援 に加え, 学齢期等における日々の生活を支えるための教育と福祉等との 横の連携支援 が重要であり, 放課後等の関係機関における支援内容等を学校教育に活かすことが重要 発達障害早期支援研究事業 学習面や行動面で何らかの困難を示す児童生徒の学校生活への不適応を防ぐための指導方法の改善, 早期支援の在り方について研究事業を行う 40 地域,5 大学 ( 発達障害支援アドバイザー約 80 人配置 ) 学習面や行動面で何らかの困難を示す児童生徒を含む全ての児童生徒が理解しやすいよう配慮した授業等の改善 補充指導等の学習面における配慮や視覚的 聴覚的な刺激の軽減等の行動面における配慮による指導方法の工夫 適切な実態把握等 ( アセスメント ) による早期支援の在り方など 幼稚園 保育所 義務教育 ( 小 中学校等 ) 系統性のある支援研究事業 教育委員会が主体となり, 発達障害の可能性のある児童生徒に対する支援内容の各学校段階の移行期における円滑かつ適切な引継ぎ手法, 時期等に関する調査研究を実施する 15 地域 ( 学校間連携コーディネーター約 45 人配置 ) ( 事業内容 ) ( 事業内容 ) 学齢期等における福祉機関との連携による支援 高等学校等 大学等 就労支援段階 引継ぎを意識した個別の教育支援計画等の作成方法の研究 進学前後における引継ぎ内容及び時期の研究 児童生徒本人及び保護者の同意を得つつ, 引継ぎを実施する仕組みの構築など 放課後等福祉連携支援事業 ( 新規 ) 小 中 高等学校等に在籍する発達障害の可能性のある児童生徒に対する支援に当たって, 厚生労働省と連携しつつ, 学校と放課後等デイサービス事業者等の福祉機関との連携支援, 支援内容の共有方法について調査研究を行う 24 地域 ( 放課後等福祉連携調整員約 24 人配置 ) ( 事業内容 ) 保護者の同意を得つつ, 関係機関の連携内容を発展させるための手法研究 学校側と福祉機関との情報交換や連絡調整体制の構築 福祉機関担当者 保護者 保護者 学校教員 学校教員 福祉機関担当者 23

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