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- せせら うるしはた
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1 学術 歯内治療を成功させるために 大阪歯科大学口腔治療学講座准教授吉田匡宏 1. なぜ 歯内治療がうまくいかないのか? 根管と隣接象牙質には微生物が存在するが 根尖周囲組織には存在しない 根管内面を無菌にし 緊密に根管充填するなら破壊された根尖周囲の骨に修復が起こり 無髄歯も健康上有害にならない これは 歯内治療の父ともいうべき Grossman の30 年前の言葉である 1) この言葉に示されている歯内治療の概念は 現在でもほとんどの歯内治療専門家や臨床医に支持されており 現在行われている研究 報告と臨床もこの概念に基づいていると言ってよい ( 図 1) 実際 この概念に基づいて行われている現在の歯内治療の成功率は一般的に70~90% 程度であると言われており この概念に基づく治療がおおむね妥当なものであることを示している また 著者が歯内治療に携わってからだけでも 多くの根管器械的清掃用器具 根管清掃薬剤 根管貼薬 根管をきれいにすれば 根管を緊密に充填すれば 図 1 Grossman の歯内治療の概念 剤や根管充填材が紹介され 様々な根管拡大 形成法や根管充填法が開発されてきた 中でも 根管切削器具と根管充填用ガッタパーチャポイントの規格化は職人芸であった歯内治療を万人が等しく行えるようにしたし Ni-Tiファイルの出現は困難であった弯曲根管を安全かつ効率的に拡大 形成できるようにした 多くの根管洗浄薬剤や根管貼薬剤が導入され 根管内の微生物を除去あるいは確実に減少させることができるようになった さらに 垂直加圧充填法は根管を三次元的に緊密に充填することを可能にした しかし 残念なことにこれら根管内面の無菌化と緊密な根管充填を可能にする進歩によって 歯内治療の成功率が飛躍的に向上したという話は聞かない 依然として残る10~30% の失敗の確率を 劇的に少なくすることができないのはなぜだろうか? Grossmanの考えを臨床で実現するために行われてきた多くの開発や改良が臨床結果に結びつかないのはなぜだろうか? 私はこれらの開発や改良が本質的なものでなかったことが原因であると考えている 現在では 歯内治療の失敗が細菌の残留によることは広く知られるようになってきた Grossmanの時代からは歯内治療領域の疾患における感染の概念は大きく変化しているにもかかわらず この新しい感染の概念に基づいて細菌の残留を防ぐための特別な対策が講じられたということはなく これまでの治療の延長線上としての新たな洗浄薬剤や治療薬の紹介が行われている程度である いつまでも 古い感染の概念で構築されたGrossman 的な歯内治療の概念で対応しよ 図 1. 細菌感染は根管内に限局しており 根管内を無菌にして緊密に充填すれば治癒を阻害するものはなく自然に治癒する 2013 夏 188 号 45
2 うとしていることに 歯内治療が本質的に進歩できない原因がある 本著では これまで歯内治療の大前提と言われてきたいくつかのことを検証し 現在考えられている歯内治療での感染の概念と臨床との関わりを解説するとともに 歯内治療の本質と著者の考える歯内治療について述べていきたいと思う 2. 根管の感染の概念の変化 Grossman が活躍していた1970 年代 根管の感染には Streptococcus,Lactobacillus や Staphylococcus などの好気培養で発育する細菌が関与すると考えられてきた 細菌は根管内汚染物質に多量に存在するだけでなく 象牙細管内の深くまで侵入していることが報告され 問題視されてきた また急性根尖性歯周炎の場合は根尖周囲組織に細菌が侵入しているが 歯根肉芽腫や歯根嚢胞を含む慢性化膿性根尖性歯周炎では病巣内細菌の存在は疑われてはいたが 居ないものと漠然と信じられていた ( 図 2) 当時は嫌気条件下での培養は実験室レベルの先端技術であったし 組織内細菌の存在も組織に Brown-Brenn 染色などを施して直接光学顕微鏡で調査するのが通常であり 根管の感染についての知見が十分得られなかったのも致し方ないことであった Sndquvist が1976 年 2) に歯髄壊死症例を厳密に嫌気条件下で細菌検査した結果 根管の感染に は偏性嫌気性菌が主に関与していることを発表してから 徐々に根管内の偏性嫌気性菌の存在が注目されてきた 私たちも1987 年 3) に根管充填されていながら根尖部透過像を伴う症例を対象に嫌気条件下で細菌検査した結果 特に急性症状を伴う症例では偏性嫌気性菌の分離比率が高いことを報告している ( 図 3) 多くの根管内嫌気性細菌に対する研究が行われ 偏性嫌気性菌への関心が一気に高まった しかし 根管の感染を考えるとき 偏性嫌気性菌のみに注目するのは間違いである ここで忘れてならないのは齲蝕 歯髄疾患 根尖性疾患や辺縁性歯周疾患などの口腔領域の疾患は 特定の細菌が疾患を引き起こす外因感染症とは異なり 内因感染症で口腔内の常在細菌によって引き起こされる弱毒菌感染症なのである 図 3に示しているように 急性症状を伴う症例からも偏性嫌気性菌以外の細菌も分離されるのに対し急性症状を伴わない症例では通性嫌気性菌が高い比率で検出されることから明らかに根充後の根尖病巣の存在には様々な細菌が関与しているのである しかし ここで多くの歯内療法家は偏性嫌気性菌のみを原因菌として捉えてしまったきらいがある その結果 臨床では 根管に過酸化物を作用させて偏性嫌気性菌を死滅させる 偏性嫌気性菌に有効な抗菌薬を用いる とか 根管を開放して根管内を好気条件下にする などの対応が記述されたのみで臨床に嫌気条件下での細菌検査を導入する試みもなされず それ以上臨床 根管内には Streptococcus, Staphylococcus や Lactobacillus が感染している 根管壁から象牙細管に細菌が深く侵入している その他の偏性嫌気性菌 Streptococcus Facultatives 通性嫌気性菌 10 2 ~10 6 CFU その他の通性嫌気性菌 other Peptostreptococcus 通性嫌気性菌 Facultatives 10 0 ~10 3 CFU Actinomyces 偏性嫌気性菌 Anaerobes Bacteroides 偏性嫌気性菌 Anaerobes Eubacterium Peptostreptococcus Streptococcus Propionibacterium 根尖病巣内には細菌は存在しない 急性症例からの分離細菌 慢性症例からの分離細菌 Yoshida et al. J Endod (1987) 図 2 古い感染根管のイメージ 図 3 エックス線透過像を伴う既根管充填歯の根管内細菌 図 2. 急性症例からは Peptostreptococcus, Eubacterium や Bacteroides などの偏性嫌気性菌の分離頻度が高い 臨床症状の無い慢性症例では Streptococcus を中心とした通性嫌気性菌の分離頻度が高い しかし 頻度の違いはあるものの双方から分離される菌種はよく似ている 46 大阪歯科大学同窓会報
3 とはなかった この後 細菌学の世界ではバイオフィルムが注目されるようになり 細菌の病原性についての考え方が大きく変化することになるのである バイオフィルムは最近特に注目されてきたが 実は私たちの日常でもありふれたもので 水と微生物が付着する基質とがあればどこにでも存在する 例えば 川石の表面や排水溝のヌルヌルもバ 慢性化膿性歯周炎 歯根肉芽腫 難治性根尖性歯周炎 Fukushima et al. (1990) Barnett et al. (1990) Tronstad et al. (1990) Nair et al. (1990) 図 4 根管外でも細菌は生存できる 的な進展を見ることはなかったのである 1990 年には相次いで注目すべき論文が発表された ( 図 4) Fukushimaらは無症状で根尖部透過像を伴う既根管充填歯の根尖を縦に破断して走査型電子顕微鏡で観察した結果 象牙細管内の細菌は死滅しており根尖孔部には細菌は認められないのに対し 根管充填材直下の根尖部根管に球菌 桿菌からなる成熟した歯垢のような細菌槐 ( バイオフィルム ) が存在することを明らかにし 歯内治療後この部位に残留する細菌が持続的感染源となることを示唆した 4) Barnett らは歯痕肉芽腫症例の病巣を免疫蛍光染色して観察し 肉芽腫の中に Bacterodes intermedius ( 現 Prevotella intermedia ) の存在を示す強い蛍光染色が認められることを報告し 慢性病巣内に細菌が存在すること示した 5) Tronstad らは通常の歯内治療では治癒が得られない症例の歯根尖を切除し その表面根尖をSEMで観察したところ 歯の側面に球菌 桿菌を含む bacterial plaque( バイオフィルム ) が認められるとともに様々な形態の細菌が付着していることを報告している 6) さらに Nairらは歯内治療で治癒が得られない歯の根尖部根管に分芽する真菌を観察し 真菌の難治化への関与を示唆した 7) つまり 歯内治療で根管をいくら無菌化しても治療効果の及びにくい根尖部根管 根周囲表面や慢性病巣内に細菌が生存し持続的な感染源になることが示されたのである これらの報告は非常に明確で示唆に富んでおり 従来のGrossman 的な歯内治療の根本概念を覆すほどの内容であったにもかかわらず 臨床ではほとんど注目されるこ イオフィルムである バイオフィルムは 1 基質表面にイオンや有機質が付着して条件が整うと微生物が付着し始め マイクロコロニーが形成される 2マイクロコロニーが形成されるとクオラムセンシング (Quorum Sensing ) 機構が働く 3 細菌が自ら分泌するオートインデューサー (autoinducer: 緑膿菌ではHSL) がシグナル分子として働いてクオラムセンシング機構が働くと EPS 産生を含む様々な病原性を発現する 4EPS( 菌体外多糖 ) が分泌されるとさまざまな微生物が付着したり遊離したりしながらコロニーは巨大化する 5コロニー同士が融合しそこにさらなる微生物が付着してゆく 6 巨大化したコロニーは 多層化して栄養 情報経路の発達することでバイオフィルム形成される 7バイオフィルムが成熟するとバイオフィルムから微生物が遊離 放出されるという機序で 数時間から数週間で新たなバイオフィルムが形成されると言われている 細菌のありふれた生育形態の1つではあるが いったんバイオフィルムが形成されると特に医学領域ではさまざまな厄介な問題が生じる バイオフィルムが形成されると消毒薬剤や抗菌薬が作用し難くなることはよく知られているが 菌体外多糖を産生することで組織侵襲性が著しく強くなることはあまり知られていない つまり 宿主の免疫機構によっても排除しにくくなるのである 菌体外多糖産生による組織侵襲性の増強は著しく 福島 (2005) は同種の細菌であっても1000 倍の病原性を示すと述べている 8) また 緑膿菌 黄色ブドウ球菌 レンサ球菌や大腸菌などがバイオフィルム産生菌として知られていたが 最近ではCapnocytophaga ochracea, Prevotella intermedia/nigrescens, 図 4. 歯内治療の及ばない根尖部根管 慢性病巣内や根尖周囲の歯根表面に細菌は生存し続け持続的な感染状態を維持することになる 2013 夏 188 号 47
4 3. 根管充填の意味の変化 図 5 Enterococcus faecalis の根管壁とセメント質表面への付着 Streptococcus constellatus, Actinomyces oris, Escherichia hermanii, Bacillus subtilis, Rothia mucilaginosa など様々な属 種にわた る細菌がバイオフィルム形成することが明らかになってきた しかも 実は歯自体が細菌の付着しやすい基質なのである ( 図 5) このことは実際に根管から頻繁に検出され 根管治療後も残留しやすい細菌として知られているEnterococcus faecalis を歯根に作用させると短期間で細菌が付着し マイクロコロニーが形成されることでも明らかである さらにRicucciと Siqueira(2010) は根尖病巣を伴う歯の根尖部の組織学的研究を行い 細菌が1つの試料を除くすべてで認められ 根管内バイオフィルム形成は 77% の根管 ( 未治療の根管 : 80%; 治療された根管 :74%) の根尖部で観察されたことを報告し 根管においてもバイオフィルム形成が珍しいものではないことを明らかにしている 9) さらにバイオフィルム形成には 大きな病変および嚢胞などのような長年にわたる病態過程が関連する可能性を示唆した 歯内治療でもバイオフィルムの存在は注目されてはいるが 除去するための根管洗浄剤が評価されている程度の対応しかなされていない 歯内治療の領域で特に治療の成否に関連すると考えられる感染根管の細菌感染の概念がこれほど大きく変化しているにもかかわらず 臨床的には治療の概念自体の変革が行われていないことが問題なのである 緊密な根管充填は歯内治療成功の大前提であると考えられてきた 歯内治療で失敗すると 根管充填が甘かったから とか 根尖にデッドスペースがあるから などと言われるし 自分でも そうかな と納得している しかし 本当にそうなのだろうか? 実際には根管充填が上手くいってないケースでも問題もなく 根尖部病巣も治癒していくこともある 根管治療の途中で来院しなくなった患者の歯を久しぶりに見ると 根尖性歯周炎が跡形もなく治癒していることさえある 根管内は根管充填されておらず 貼薬綿栓しか入っていないのに治癒するのだ そうかと思うと 自分なりにしっかり根管充填できたと思っていたケースが後に急性発作を起こしたり 根尖病変を作ったりするケースに遭遇してがっかりすることもある 歯内治療が分からなくなる瞬間である ちゃんと治療してもしなくても治ったり治らなかったり 訳が分からん? 歯内治療は結局 運か? とさえ思ってしまう 実は これには理由がある その理由を理解するためにはデッドスペース ( 死腔 ) について考えてみる必要がある 1) デッドスペース ( 死腔 ) はなぜダメなのか? デッドスペース ( 死腔 ) の存在が最初に問題にされたのは 1931 年に Ricker と Dixon が提唱したホローチューブ説 (Hollow tube theory) である 10) 彼らは体内に埋め込んだ中空の試験管の開口部周囲に炎症が生じることを報告し 根管が十分に充填されないと死腔が炎症を引き起こすと結論した このホローチューブ説 ( 中空管理論 ) では 根管に侵入した組織液が淀むことで有害な分解成分が産生され根尖周囲組織に溢出していくと考えられていた つまり 開口した死腔の存在そのものが問題であるとされ この考えは長く歯内治療に影響を与えてきた この学説にはいくつかの反証があげられている 最も有名なものはKakehashiらの論文である 11) 通常のラットと無菌ラットを用いて露髄後の組織反応を比較したところ 通常のラットでは8 日目までに歯髄の歯冠側 1/2が壊死し 長期 図 5. 根管壁 セメント質表面ともに 1 日で細菌が付着し始め 1 週でマイクロコロニーが形成されている 48 大阪歯科大学同窓会報
5 ではすべての歯髄が壊死したのに対し 逆に無菌ラットでは壊死歯髄 根尖肉芽腫や根尖膿瘍は生じず 2~4 週で象牙質被蓋が形成されたことを報告した つまり 細菌感染がなければ根尖病巣を生じないことを明らかにしたのである この論文は非常に決定的で明確な示唆に富んだ論文であるにもかかわらず 臨床家からは十分に評価されてきたとは言えない むしろ無視されてきたといってよい ホローチューブ説へのもっと直接的な反証は Torneck (1966) によって行われた 12) 彼はラットの皮下に両端あるいは一端が開口したポリエチレンチューブを埋め込み 組織反応を観察した その結果 両端が開口したチューブの一部に組織の侵入が認められ 全試料のチューブに血清と思われる液体が充満していたが 開口部の周囲組織には炎症が認められないことを報告し 根管が徹底的に清掃され 十分に消毒されていれば根管充填が不十分であっても根尖周囲組織の通常の治癒能力によって被包され 治癒することになるだろうと結論している さらに Torneck (1967) はチューブの管腔に加圧滅菌した筋肉片とグラム陰性球菌で汚染した筋肉片を填入して60 日後にチューブ開口部周囲の組織反応を調べた 13) その結果 チューブ管内を殺菌し清潔な場合よりも 両方グループともに修復経過は不良であったが なかでも汚染筋肉片を填入したものの予後が不良であったことを報告している これらを総合すると どうも死腔が感染しているかどうかが問題で その存在自体は主要な問題ではないようである 現在では 死腔はもし感染が残存すると絶好の 細菌の貯留庫 となり この貯留した細菌が持続的感染を起こすという Harbor theory の考えが主流となっている ( 図 6) 2) 死腔は常に Harbor になるのか? 根管充填後に存在する死腔が Harbor となり 問題となるにはいくつかの条件が必要である まず死腔があり そこに細菌が存在していることが必要であるが それだけではその死腔は問題の Harbor にはなりえない 死腔には細菌を増殖させる環境が整っていなければならない つまり水分や栄養分の十分な供給があることと増殖できる十分な大きな空間がなければならない これらの条件が整って初めて死腔内で細菌が増殖し 貯留できるのである しかし多量の細菌が貯留しても感染経路がなければ歯周組織に疾患を生じることはできない つまり 死腔の臨床的な状況が大きく影響するのである 図 7に死腔の臨床的状況のイメージを示したが 左図のように密閉された死腔内では細菌は 水分や栄養を供給されず早晩干からびて死滅するか 少なくとも増殖することは不可能である 最初から多量の細菌が残存していたとしても感染経路を持たないため歯周組織に影響を及ぼすことはできない 臨床経験に照らし合わせても細菌が象牙細管を通過し セメント質を超えて歯周組織に疾患を生じるようなことはありえない 図 6 Harbor theory のイメージ 図 7 死腔の臨床的状況 図 6. 根管は微生物の 隠れ家 になる 水分や栄養の条件が整えば細菌が増殖できる空間となる 貯留した微生物は持続的感染源となる 図 7. 左図 : 閉鎖された死腔には水分や栄養源もなく細菌は増殖できない 細菌が生存しても歯周組織に感染できない 中 右図 : 死腔が根管外に開口していると 栄養源 水分の供給路になり細菌は増殖貯留する 開口部と死腔をつなぐ空間が感染経路になる 2013 夏 188 号 49
6 一方 中央や右図のように歯周組織に開口する通路をもつ死腔では状況は大きく異なる 歯周組織と交通があることで 水分や栄養の供給が行われ 死腔内での細菌の増殖と貯留が可能になる さらにこの通路が感染経路となるのである 当然この通路の大きさが供給路 感染経路としての機能に大きく影響するであろうことは想像に難くない 現在のところ この機能を発揮するためにどの程度の太さが必要かは明らかではない しかし歯髄側枝や副根管が存在する比率の高さに比較して それらを感染経路とする歯周疾患の頻度が非常に低いことから 微細な通路では死腔への供給路あるいは感染経路としての機能を発揮することはできないものと考えている ともあれ これらの臨床的状況を歯内治療時に把握することはほとんど不可能である そのため術者は緊密な根管充填を施すべく努力を行うのであるが 常に死腔をなくすることは困難であろうし 死腔なく根管充填できたかどうかを判定することさえ不可能である 我々に感知できないような僅かな空隙でも微小な細菌にとっては非常に大きな空間となるし テクニカルなエラーはあるものと考えておいた方がよい ではどうすればよいのか? 結論から言うと 死腔を問題ないものとすればよいのである つまり死腔ができる可能性のある歯髄腔と根尖孔部に前提となる細菌感染がなければ死腔は Harbor となることはなく 細菌による持続的感染は起らないのである しかし Grossmanが言うように根管内の細菌感染が除去され いったん Harbor が無害 なものとなったとしても 根尖部根管 根尖部歯根表面や根尖病巣内に細菌が存在する限り持続的感染状態は持続され 無菌の死腔は再び汚染され 細菌の貯蔵庫 になる可能性があるのである( 図 8) 完全に死腔をなくすことができないのであれば 根管だけでなく歯周組織の感染もなくすことである そうすれば死腔は問題とはならない 3) 根管充填の意義の変化 Sabetiら (2006) は7 匹のドイツ シェパードの下顎両側の完成した第三 第四小臼歯の56 根管を抜髄した後 42 日間口腔環境に曝しつづけることで根尖病変を形成させた その後 対照群の歯は拡大形成 洗浄した後 根管充填用シーラーとしてAH26 Plusを使用して側方加圧充填法で充填したが 実験群の歯は 根管充填しないまま歯冠を封鎖し 190 日後に根尖周囲の状態を観察したところ 対照群は 実験群と比較して セメント質と象牙質の吸収は少なかったものの すべての因子で統計的有意差は認められなかったことを報告した 14) この結果から 本研究の注目すべき知見は 根管充填したものと根管充填しなかったもの間で根尖性歯周炎の治癒に差が無かったことであり 歯内治療の成功は 微生物の排除 宿主反応と細菌汚染を防止する歯冠側の封鎖によってもたらされると結論している つまり根管充填で治癒するという考えは誤っており 根管充填の成否は歯内治療の成功に直接関係しないこと 言い換えれば ピッタリ 詰めても 根管充填の加圧が甘くても 予後には関係がないことが明確に示されたのである 現在の歯内治療では根管系からの微生物排除と治療後の再汚染の予防がこの領域での主な目標として考えられており 根管充填の目的は治療によって感染が除去された環境を保持するために歯冠方向からの再感染 (Coronal leakage) を防止することを目的とするというように変化している 図 8 考えるべき Harbor theory のイメージ 図 8. 根管の細菌を除去して根管充填しても根尖周囲組織に感染があると死腔部分は再び汚染されて 細菌の貯留庫 になる 50 大阪歯科大学同窓会報
7 4. 細菌培養試験の位置づけ これまで述べてきたように 歯内治療を成功させるためには根管だけではなく 根尖部歯周組織からも細菌を排除することが重要である 歯内治療を行うことで根管内から汚染物質や細菌を除去することで 宿主の抵抗力によって根尖部歯周組織の感染状態がなくなることではじめて治癒が得られるのである 根管から細菌が除去されたことや根尖部歯周組織の感染状態がなくなったことを判断するには 臨床症状が消失するだけでは不足である 慢性化すれば感染状態は続いていても臨床症状は消失するからである この目的には細菌検査が有効なはずであるが 臨床ではほとんど顧みられていない 根管内無菌試験の有用性については1960~1970 年代に盛んに議論され 偽陰性や偽陽性が避けられないこと 試験の結果が必ずしも治療の成功に結びつかないことなどが問題点として挙げられた 15) 歯内治療での細菌検査は臨床的有用性が疑問視されるようになり 打ち捨てられたのである 根管の細菌感染に関する概念が大きく変化しているにも関わらず 過去の手法や概念で行われたこれらの報告を無批判に現在も受け入れ 根管内の細菌検査は意味がないものとされてきたのである では どうすべきなのか? 5. チェアーサイド嫌気培養システム 本来 チェアーサイド嫌気培養システム は難治性根尖性歯周炎に対応するために開発された そのコンセプトは現在の根管感染の概念を取り入れており 1 根尖治療 の概念に基づいている 2 偏性嫌気性菌 通性嫌気性菌 好気性菌および真菌を対象としている 3 検査結果を治療の指標として用いる 4 抗菌剤局所投与を治療法として用いる などの点で従来の細菌培養試験とは異なっている 図 9 根尖治療の概念 1: 根尖治療 の概念は1999 年に福島によって紹介された 16) すでに述べたように根管治療後も根尖部根管 根尖周囲歯根表面あるいは根尖部病巣内に残留する残留に対応して より確実に治癒を得るためには 根管内だけではなく 根尖部および根尖周囲からも細菌を排除するべきであるというのが 根尖治療 である この概念は チェアーサイド嫌気培養システム による根幹治療の根幹を成すものである ( 図 9) 2: 感染根管や化膿性歯髄疾患には偏性嫌気性菌が強く関与しているが 歯内治療領域の疾患は口腔内細菌による感染症であり 決して偏性嫌気性菌のみが関与するわけではないことはすでに述べた 臨床症状を示す症例では偏性嫌気性菌の検出頻度や比率も高い傾向にあるものの 難治性根尖性歯周炎症例ではむしろ通性嫌気性菌 好気性菌や真菌が長期にわたり残留する 17) ( 図 10) そのため 細菌培養試験の対象には偏性嫌気性菌は その他偏性嫌気性菌 33 症例 Candida Enterococcus Staphylococcus 図 10 難治性根尖性歯周炎から分離される細菌 図 9. 根尖治療 では作業長を設定した根管に対して治療するのではなく 根尖部根管と根尖周囲組織も治療対象とする 図 10. 難治性根尖性歯周炎症例では Candida, Enterococcus, Staphylococcus などの真菌 通性嫌気性菌や好気性菌の分離頻度が高い 2013 夏 188 号 51
8 もとより通性嫌気性菌 好気性菌ならびに真菌をも含むべきである 3: チェアーサイド嫌気培養システム の結果は 根管内無菌試験としてはもちろん どのような細菌がどの程度関与しているのかを判定でき 歯内治療処置の効果を客観的に判定することができる 症状が軽減し慢性化しても チェアーサイド嫌気培養システム による細菌培養試験の結果が明確な指標となり 感染が確実に排除されたかどうかを判定できる 4: 根管の器械的 化学的清掃と根管内貼薬など通常の処置によって細菌を排除でき 治癒に導くことができる しかし 症例によっては治療が効を奏さないことがある このような場合 いたずらに根管拡大を続けたり使用薬剤を強いものに取り替えたりしても患歯や歯周組織を障害するのみである と言うのは 根尖部根管 根尖周囲歯根表面あるいは根尖部病巣内に残留する細菌の感染が持続するためである このような症例に対し チェアーサイド嫌気培養システム では 細菌培養試験で検出された細菌の抗菌剤感受性を試験し 選択した抗菌剤を根管内 根尖部および根尖周囲組織に局所投与することで 効果的に確実な治癒を得ている このように チェアーサイド嫌気培養システム では 情報を得るための細菌培養試験と細菌を排除するための抗生剤局所投与が 連動して治療を行うところが特徴である ( 図 11) 6. まとめ チェアーサイド嫌気培養システム によって治療困難であった難治性根尖性歯周炎症例でも治癒が得られるだけでなく 18-21) 歯内治療全体の成功率も著しく向上している 22) これは 単に細菌検査の有用性が示されたというだけではなく 現在の細菌学的知見に基づいて歯内治療の概念自体を改革したことの効果と言ってよいと思う 再治療の頻度を減らすことは保存すべき患歯の歯質の保護に直接結びつくのである そのため抜髄根管であろうと歯髄壊死 壊疽に陥った根管であろうと 患歯に対して最初に歯内治療を行う歯科医師が細菌の残留をさせない心構えが必要である 細菌排除方法は基本的な根管の器械的 化学的清掃の徹底と抗菌薬局所投与であるが 細菌培養試験は他の細菌排除法にも問題なく応用できる 歯内治療を確実に成功させるためには旧来の歯内治療の概念自体の改革が必要であり 歯内治療をより論理的に行うためには細菌培養試験による残留細菌に対する情報の収集と分析 さらに行った処置の治療効果に対する客観的な評価が不可欠であると考える 1. 細菌検査 感染状態の判断 コロニーの数 コロニーの種類 治療効果の判断 コロニーの数の変化 抗生剤感受性試験 2. 治療方針の決定 3. 根尖治療 仮封に問題はないか? 根管以外の感染経路の可能性は? 根管清掃を徹底すれば良いのか? 抗生剤を使用するべきか? 根管清掃 ( 器械的 化学的 ) 根管貼薬 ( 消毒薬 ) 抗生剤局所投与 図 11 チェアーサイド嫌気培養システム での治療の進め方 図 11. 根管から採取した試料を血液寒天培地を用いて 嫌気および好気条件下で細菌検査を行う 検査結果に基づき 根管の清掃不足ならば通常の根管治療を徹底する 根尖周囲組織に感染の持続が疑われる場合は感受性試験に基づき選択した抗菌薬を根管を介して局所投与する いずれの場合も 再度細菌検査を行い細菌が除去されたことを確認してから根管充填する 52 大阪歯科大学同窓会報
9 参考文献 1.Grossman LI : Grossman Endodontics 10th ed G.Sndquvist :Bacteriological studies of necrotic dental pulp; [Dissertation].,Umea,Umea Unversity, M.Yoshida,H.Fukushima,K.Yamamoto,K. Ogawa,T.Toda,H.Sagawa : Correlation between clinical symptoms and microorganisms isolated from root canals of teeth with periapical pathosis., J Endodon,13(1): 24-28, Fukushima H, Yamamoto K, Hirohata K, Sagawa H, Leung K-P, Walker CB: Localization and identification of root canal bacteria in clinically asymptomatic periapical pathosis., J Endod, 16: , Barnett, F., Steven, R. and Tronstad, L.: Demonstration of Bacteroides intermedius in periapical tissue using indirect immunofluorescence microscopy, Endod. Dent. Traumatol., 6: , Tronstad, L., Barnett, F. and Cervone, F.: Periapical bacterial plaque in teeth refractory to endodontic treatment: Endod Dent Traumatol; 6, 73~77, Nair PNR, Sjogren U, Krey G, Kahnberg K-E and Sundqvist G: Intraradicular Bacteria and Fungi in Root-filled, Asymptomatic Human Teeth with Therapy-resistant Periapical Lesions: A Long-term Light and Electron Microscopic Follow-up Study, J Endod, 16: , 福島久典 : 口腔感染症におけるバイオフィルム形成菌の役割, 日本歯科医師会雑誌,.58(2): , Domenico Ricucci and Jose F. Siqueira, Jr.: Biofilms and Apical Periodontitis: Study of Prevalence and Association with Clinical and Histopathologic Findings, J Endod, 36: , Rickert U G, Dixon C M. : The controlling of root surgery. In Transactions of the Eighth International Dental Congress. Section 111a p15. Paris, R. Kakehashi, H. R. Stanley and R. J. Pitzgerabd: The effects of surgical exposures of dental pulps in germ-free and conventional laboratory rats, Oral Surg Oral Med Oral Pathol. 20(3), , Calvin D. Torneck : Reaction of rat connective tissue to polyethylene tube implants Part I, Oral Surg Oral Med Oral Pathol, 21, , Calvin D. Torneck : Reaction of rat connective tissue topolyethylene tube implants PartⅡ, Oral Surg Oral Med Oral Pathol, 24, , Mohammad A. Sabeti, Mohammad Nekofar, Pouria Motahhary, Mostafa Ghandi and James H. Simon: Healing of Apical Periodontitis After Endodontic Treatment With and Without Obturation in Dogs, J Endod, 32, , Samuel Seltzer, I. B. Bender and Samuel Turkenkopf: Factors affecting successful repair after ROOT CANAL THERAPY, The Journal of the American Dental Association, 67,51-62, 福島久典 : 細菌を知る エンドが変わる 第 1 刷 80 頁 永末書店 京都 濵口隆貢吉田匡宏戸田忠夫 : 難治性根尖性歯周炎に関する細菌学的研究 日本歯科保存学雑誌 45: 吉田匡宏, 池永英彰, 浜口隆貢, 福島久典服部均, 佐川寛典, 戸田忠夫 : 歯内治療における抗生物質の局所応用について ; 日歯保誌, 32, 627~632, 1994, 19. 吉田匡宏, 池永英彰, 浜口隆貢, 福島久典, 山本範子, 佐川寛典, 戸田忠夫 : 根尖性歯周炎に対する抗生物質の局所応用 - 疼痛と打診痛の消失しない症例 -; 日歯保誌,37, 1246~1253, 吉田匡宏, 福島久典, 池永英彰, 浜口隆貢, 片桐英一, 佐川寛典, 戸田忠夫 : 真菌が分離された難治性根尖性歯周炎に対するチェアサイド嫌気培養システム応用による治療 ; 日歯保誌, 38, 1361~1367, 吉田匡宏福島久典, 池永英彰, 土井正一, 和手甚京, 佐川寛典, 戸田忠夫 : 難治性根尖性歯周炎症例から分離した Candida albicans の抗生剤と根管内消毒薬に対する感受性 ; 日歯保誌, 41, 306~311, 小川歓, 坪井新一 : チェアーサイド嫌気培養システム を用いた細菌検査 ; クイントエッセンス,14(9), , 夏 188 号 53
2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好
2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好気性菌の複数菌感染症です 嫌気性菌の占める割合が 高くおよそ 2:1 の頻度で検出されます 嫌気性菌では
抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性
2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており
よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎
2014 年 7 月 9 日放送 薬剤耐性菌の動向と最近の CLSI 標準法の変更点 順天堂大学 臨床検査部係長 三澤 成毅 薬剤耐性菌の動向まず 薬剤耐性菌の動向についてお話しします 薬剤耐性菌の歴史は 1940 年代に抗菌薬の第一号としてペニシリンが臨床応用された頃から始まったと言えます 以来 新しい抗菌薬の開発 導入と これに対する薬剤耐性菌の出現が繰り返され 今日に至っています 薬剤耐性菌の近年の特徴は
382 緒言 材料および方法 1. 調査方法
381 抄録 キーワード 382 緒言 材料および方法 1. 調査方法 383 2. 統計解析 結果 1. 患者年齢 Fig. 1 2. 歯種別垂直歯根破折歯数 384 Table 1 Fig. 2 3. 歯根破折歯の臨床症状およびエックス線所見 Table 2 Table 3 2015 年 10 月 垂直歯根破折の早期診断と予防 385 較すると 金属支台を含まないレジン セメント支台歯 が有意に増加することが示された
ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor
α μ μ μ μ 慢性化膿性根尖性歯周炎の病態像 Ⅰ型 A D Ⅱ型 E H Ⅰ型では 線維芽細胞と新生毛細血管が豊富で線維成分 に乏しく マクロファージ リンパ球や形質細胞を主とす る炎症性細胞の多数浸潤を認める Ⅱ型では Ⅰ型よりも線維成分が多く 肉芽組織中の炎 症性細胞浸潤や新生毛細管血管の減少や Ⅰ型よりも太い 膠原線維束の形成を認める A C E G B D F H A B E F HE
目 次 1. はじめに 1 2. 組成および性状 2 3. 効能 効果 2 4. 特徴 2 5. 使用方法 2 6. 即時効果 持続効果および累積効果 3 7. 抗菌スペクトル 5 サラヤ株式会社スクラビイン S4% 液製品情報 2/ PDF
サラヤ株式会社スクラビイン S4% 液製品情報 1/8 52-0198-01-4PDF 目 次 1. はじめに 1 2. 組成および性状 2 3. 効能 効果 2 4. 特徴 2 5. 使用方法 2 6. 即時効果 持続効果および累積効果 3 7. 抗菌スペクトル 5 サラヤ株式会社スクラビイン S4% 液製品情報 2/8 52-0198-01-4PDF 1. はじめに 医療関連感染の原因となる微生物の多くは
ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ
2012 年 12 月 5 日放送 尿路感染症 産業医科大学泌尿器科学教授松本哲朗はじめに感染症の分野では 抗菌薬に対する耐性菌の話題が大きな問題点であり 耐性菌を増やさないための感染制御と適正な抗菌薬の使用が必要です 抗菌薬は 使用すれば必ず耐性菌が出現し 増加していきます 新規抗菌薬の開発と耐性菌の増加は 永遠に続く いたちごっこ でしょう しかし 近年 抗菌薬の開発は世界的に鈍化していますので
緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾
2 緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾向が強い 多剤耐性緑膿菌は5類感染症定点把握疾患 赤痢菌属 グラム陰性通性嫌気性桿菌 腸内細菌科
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光殺菌治療について 当院が実施する体に優しい光殺菌治療のご案内 FotoSan 630 光殺菌治療とは? 感染部分に光感受性物質を注入し 光を照射することで殺菌する安全な治療法です 医科では早期がんの治療法として 医科では1990 年ごろから光やレーザーを用いて 肺 食道 胃 子宮頸部などの早期がんに対して治療を行う光線力学療法 (PDT=Photo-Dynamic Therapy) という治療法があります
研究成果報告書
様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 21 年 5 月 13 日現在 研究種目 : 若手研究 (B) 研究期間 :2007~2008 課題番号 :19791396 研究課題名 ( 和文 ) デンタルユニット給水系バイオフィルムの実験モデルの確立と関連遺伝子の解析研究課題名 ( 英文 ) Establishment of in vitro biofilm model and analysis
概要 (2006 年 1 2 3 月分 ) 本サーベイランスは 参加医療機関において血液および髄液から分離された各種細菌の検出状況や薬剤感受性パターンの動 向を把握するとともに 新たな耐性菌の早期検出等を目的とする これらのデータを経時的に解析し臨床の現場に還元することによって 抗菌薬の安全で有効な使用方法や院内感染制御における具体的かつ確実な情報を提供する 検体 2005 年 2006 年 10~12
染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります
2015 年 3 月 4 日放送 淋菌 クラミジア感染症の現状と問題点 産業医科大学泌尿器科講師濵砂良一主な性感染症淋菌感染症およびクラミジア感染症は 性感染症の一つであり 性感染症のなかで最も頻度の高い疾患です 性感染症とは 主に性的な行為によって病原体が感染する疾患であり この淋菌 クラミジア感染症の他に 梅毒 性器ヘルペス 尖圭コンジローマ HIV 感染症など数多くの疾患が含まれます これらの疾患の一部は
概要 (2004 年分 ) 本サーベイランスは 参加医療機関において血液および髄液から分離された各種細菌の検出状況や薬剤感受性パターンの動向を把握するとともに 新たな耐性菌の早期検出等を目的とする これらのデータを経時的に解析し臨床の現場に還元することによって 抗菌薬の安全で有効な使用方法や院内感染制御における具体的かつ確実な情報を提供する 検体 ( ) 内は施設数 2002 年 2003 年 2004
2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ
2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメリカ臨床検査標準委員会 :Clinical and Laboratory Standards Institute
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date URL http
脳組織傷害時におけるミクログリア形態変化および機能 Title変化に関する培養脳組織切片を用いた研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 岡村, 敏行 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2009-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/124054 Right Type Thesis or
汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について ポイント 厚生労働省の難治性疾患克服事業における臨床調査研究対象疾患 指定難病の 1 つである汎発性膿疱性乾癬のうち 尋常性乾癬を併発しないものはインターロイキン 36 1 受容体拮抗因子欠損症 (
平成 29 年 3 月 1 日 汎発性膿疱性乾癬のうちインターロイキン 36 受容体拮抗因子欠損症の病態の解明と治療法の開発について 名古屋大学大学院医学系研究科 ( 研究科長 髙橋雅英 ) 皮膚科学の秋山真志 ( あきやままさし ) 教授 柴田章貴 ( しばたあきたか ) 客員研究者 ( 岐阜県立多治見病院皮膚科医長 ) 藤田保健衛生大学病院皮膚科の杉浦一充 ( すぎうらかずみつ 前名古屋大学大学院医学系研究科准教授
<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8
肝硬変患者のヘルスケア関連感染症におけるエンピリック治療では, 広域スペクトル抗生物質を使用する方が生存率が高い : 無作為化試験 An empirical broad spectrum antibiotic therapy in health Careassociated infections improves survival in patients with cirrhosis: A randomized
糖尿病診療における早期からの厳格な血糖コントロールの重要性
2019 年 5 月 1 日放送 Clostridioides (Clostridium) difficile 感染症診療カ イト ラインのホ イント 愛知医科大学大学院臨床感染症学教授三鴨廣繁はじめに Clostridioides difficile は医療関連感染としての原因菌として最も多くみられる嫌気性菌であり 下痢症や偽膜性腸炎などの多様な C. difficile infection(cdi)
図 B 細胞受容体を介した NF-κB 活性化モデル
60 秒でわかるプレスリリース 2007 年 12 月 17 日 独立行政法人理化学研究所 免疫の要 NF-κB の活性化シグナルを増幅する機構を発見 - リン酸化酵素 IKK が正のフィーッドバックを担当 - 身体に病原菌などの異物 ( 抗原 ) が侵入すると 誰にでも備わっている免疫システムが働いて 異物を認識し 排除するために さまざまな反応を起こします その一つに 免疫細胞である B 細胞が
耐性菌届出基準
37 ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 (1) 定義ペニシリン G に対して耐性を示す肺炎球菌による感染症である (2) 臨床的特徴小児及び成人の化膿性髄膜炎や中耳炎で検出されるが その他 副鼻腔炎 心内膜炎 心嚢炎 腹膜炎 関節炎 まれには尿路生殖器感染から菌血症を引き起こすこともある 指定届出機関の管理者は 当該指定届出機関の医師が (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見からペニシリン耐性肺炎球菌感染症が疑われ
シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを
シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠
0001 ......
ツリヌス菌などがあります 食中毒では感染原因となる微生物の検出は重要であす ①感染型食中毒 サルモネラ カンピロバクターなど 細菌に汚染された食品を口にすることで 生きた菌自 らが食中毒を引き起こすもので 腸管にたどり着いた菌が腸管内でさらに増殖し 腸管組織に 侵入し 組織を壊し 炎症を起こします このため 腹痛や下痢などの症状を引き起こし ひ どい場合には血便が起こります ②感染 生体内毒素型食中毒
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起
60 秒でわかるプレスリリース 2006 年 4 月 21 日 独立行政法人理化学研究所 敗血症の本質にせまる 新規治療法開発 大きく前進 - 制御性樹状細胞を用い 敗血症の治療に世界で初めて成功 - 敗血症 は 細菌などの微生物による感染が全身に広がって 発熱や機能障害などの急激な炎症反応が引き起こされる病態です 免疫力が低下している場合に 急性腎盂腎炎や肺炎 急性白血病 肝硬変 悪性腫瘍などさまざまな疾患によって誘発され
1 2
1 2 ECO 3 4 5 6 7 8 全てのゾーンには 新規納入からメンテナンスに至るまで お客様をサポートします 抗菌が要求されます 一般清潔区域 病院内全てのゾーンで生活環境を汚染する菌類からの汚染防止対策として 抗菌フィルター をお勧めします 高度清潔区域 清 潔 区 域 準清潔区域 ① 細菌類 ② 真菌類 酵母類 製 作 ご 提 案 銀 ゼ オライトの 抗 菌 抗 カ ビ の メ カ ニ
それでは具体的なカテーテル感染予防対策について説明します CVC 挿入時の感染対策 (1)CVC 挿入経路まずはどこからカテーテルを挿入すべきか です 感染率を考慮した場合 鎖骨下穿刺法が推奨されています 内頚静脈穿刺や大腿静脈穿刺に比べて カテーテル感染の発生頻度が低いことが証明されています ただ
2012 年 3 月 28 日放送 中心静脈関連性血流感染の予防 川崎病院外科総括部長井上善文はじめに中心静脈カテーテルは高カロリー輸液や さまざまな輸液 薬剤の投与 中心静脈圧の測定などの目的で留置されますが その留置に関連した感染症は 名称としては血管内留置カテーテル関連血流感染症 catheter-related bloodstream infection:crbsiですが ここではカテーテル感染と呼ばせていただきます
したことによると考えられています 4. ピロリ菌の検査法ピロリ菌の検査法にはいくつかの種類があり 内視鏡を使うものとそうでないものに大きく分けられます 前者は 内視鏡を使って胃の組織を採取し それを材料にしてピロリ菌の有無を調べます 胃粘膜組織を顕微鏡で見てピロリ菌を探す方法 ( 鏡検法 ) 先に述
ピロリ菌のはなし ( 上 ) 大阪掖済会病院部長 消化器内科佐藤博之 1. はじめにピロリ菌という言葉を聞いたことがある方も多いと思います ピロリ菌はヒトの胃の中に住む細菌で 胃潰瘍や十二指腸潰瘍に深く関わっていることが明らかにされています 22 年前に発見されてから研究が精力的に進められ 以後 胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療法が大きく様変わりすることになりました 我が国では 2000 年 11 月に胃潰瘍
2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果
2015 年 11 月 5 日 乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取がアトピー性皮膚炎症状を改善 株式会社ヤクルト本社 ( 社長根岸孝成 ) では アトピー性皮膚炎患者を対象に 乳酸菌 ラクトバチルスプランタルム YIT 0132 ( 以下 乳酸菌 LP0132) を含む発酵果汁飲料 ( 以下 乳酸菌発酵果汁飲料 ) の飲用試験を実施した結果 アトピー性皮膚炎症状を改善する効果が確認されました なお 本研究成果は
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ヘリコバクター ピロリ ピロリ菌 感染症について 消化器内科 藤澤 聖 1983 年に胃の粘膜からピロリ菌が発見されて以来様々な研究がなされ ピロリ菌と胃の関係や 種々の病気との関連について明らかになってきました ピロリ菌が胃に感染すると長い年月をかけて 萎縮性胃炎 腸上皮化生という状態を惹き起こし そこから大部分の胃癌が発生すると言われてい ます また胃潰瘍 十二指腸潰瘍や胃 MALT リンパ腫など胃腸疾患のみならず
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文
博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文 目次 はじめに第一章診断横断的なメタ認知モデルに関する研究動向 1. 診断横断的な観点から心理的症状のメカニズムを検討する重要性 2 2. 反復思考 (RNT) 研究の歴史的経緯 4 3. RNT の高まりを予測することが期待されるメタ認知モデル
大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム
平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目
は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性
2012 年 9 月 5 放送 慢性気道感染症の管理 マクロライドを中心に 大分大学総合内科学第二教授門田淳一今回は 慢性気道感染症の管理について マクロライド系抗菌薬の有用性を中心にお話しいたします 慢性気道感染症の病態最初に慢性気道感染症の病態についてお話ししたいと思います 気道は上気道と下気道に分けられます 上気道とは解剖学的に鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭を経て気管までの空気の通り道を指し
( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関
Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation
葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd
L FO AT E VI TAMI NB12 医療関係者用 葉酸 とビタミンB ビタミンB12 アリムタ投与に際して 警告 1 本剤を含むがん化学療法に際しては 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療 法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投 与すること 適応患者の選択にあたっては 各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち
公開情報 2016 年 1 月 ~12 月年報 院内感染対策サーベイランス集中治療室部門 3. 感染症発生率感染症発生件数の合計は 981 件であった 人工呼吸器関連肺炎の発生率が 1.5 件 / 1,000 患者 日 (499 件 ) と最も多く 次いでカテーテル関連血流感染症が 0.8 件 /
公開情報 2016 年 1 月 ~12 月年報 院内感染対策サーベイランス集中治療室部門 集中治療室(ICU) 部門におけるサーベイランスの概要と目的 本サーベイランスの目的は 集中治療室 (Intensive Care Unit : ICU) における人工呼吸器関連肺炎 尿路感染症 カテーテル関連血流感染症の発生状況 * を明らかにすることである 集計対象医療機関の各感染症発生率を 1,000 患者
DNA/RNA調製法 実験ガイド
DNA/RNA 調製法実験ガイド PCR の鋳型となる DNA を調製するにはいくつかの方法があり 検体の種類や実験目的に応じて適切な方法を選択します この文書では これらの方法について実際の操作方法を具体的に解説します また RNA 調製の際の注意事項や RNA 調製用のキット等をご紹介します - 目次 - 1 実験に必要なもの 2 コロニーからの DNA 調製 3 増菌培養液からの DNA 調製
一次サンプル採取マニュアル PM 共通 0001 Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May EGFR 遺伝子変異検
Department of Clinical Laboratory, Kyoto University Hospital 6459 8. その他の検体検査 >> 8C. 遺伝子関連検査受託終了項目 23th May. 2017 EGFR 遺伝子変異検査 ( 院内測定 ) c-erbb/egfr [tissues] 基本情報 8C051 c-erbb/egfr JLAC10 診療報酬 分析物 識別材料測定法
第76回日本皮膚科学会東京支部学術大会 ランチョンセミナー4 213年2月16日 土 京王プラザホテル 東京 座 長 日本大学医学部皮膚科学教室 教授 照井 正 先生 講 演1 アトピー性皮膚炎の多様な病態 角層バリア障害 フィラグリン遺伝子変異 から内因性アトピーまで 名古屋大学大学院医学系研究科皮膚病態学分野 教授 秋山 真志 先生 講演2 アトピー性皮膚炎に対する外用療法 ステロイド外用薬による
通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ
2014 年 12 月 3 日放送 高齢者肺炎の診療マネジメント 大分大学呼吸器 感染症内科教授門田淳一はじめに今回は高齢者肺炎の診療マネジメントについて考えてみたいと思います およそ 4 人に 1 人が 65 歳以上である超高齢社会の我が国において 高齢者肺炎は日常診療において最も頻繁に遭遇する疾患の一つです 我が国の死因の第 3 位は肺炎ですが そのうち約 96% は65 歳以上の高齢者が占めています
33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or
33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano
10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ
(ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54
医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では 皮膚から侵入したアレルゲンが 食物アレルギー アトピー性皮膚炎 喘息 アレルギー性鼻炎などのアレルギー症状を引き起こすきっかけになる
化粧品用コラーゲンの原料 現在は 魚由来が中心 かつては ウシの皮膚由来がほとんど BSE 等病原体混入の危険 人に感染する病原体をもたない アレルギーの問題は未解決 ( むしろ問題は大きくなったかもしれない ) アレルギーを引き起こす可能性 医薬品タンパク質は 安全性の面からヒト型が常識です ではなぜ 肌につける化粧品用コラーゲンは ヒト型でなくても良いのでしょうか? アレルギーは皮膚から 最近の学説では
2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります
2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹
口腔内細菌コントロールによる感染予防
口腔内細菌コントロールによる感染予防 学習内容 1. 口腔内細菌の特徴 2. 口腔内細菌と関係する全身疾患 3. 実際の口腔衛生管理法 口腔内細菌の特徴 (1) 1. 口腔内細菌の密度は極めて高い 歯垢 ( デンタルプラーク ) には便と同等の密度の菌数が存在する 口腔内細菌の特徴 (2) 2. 口腔内細菌は細菌バイオフィルムを形成する 1) 口腔内細菌は歯表面に凝集し, 多糖体を産生しながら細菌バイオフィルムを形成して増殖する
前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ
再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 ([email protected] TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖
様式 C-19 科学研究費補助金研究成果報告書 平成 21 年 6 月 2 日現在 研究種目 : 若手研究 (B) 研究期間 :26 ~ 28 課題番号 : 研究課題名 ( 和文 ) 炭酸ガスおよび半導体レーザーによるオーラルアンチエイジング 研究課題名 ( 英文 ) Oral an
炭酸ガスおよび半導体レーザーによるオーラルアンチエ Title イジング Author(s) 村上, 聡 Journal, (): - URL http://hdl.handle.net/113/154 Right Posted at the Institutional Resources for Unique Colle Available from http://ir.tdc.ac.jp/ 様式
スライド タイトルなし
第 4 回ひびき臨床微生物シンポジュウム June 24,27, 港ハウス 感受性検査を読む ( 同定検査結果確認やスクリーニング検査と捉えて ) ( 株 ) キューリン小林とも子 キューリン微生物検査課 塗抹鏡検グラム染色 分離培養検査血液 BTB, エッグーヨーク 報告書作成結果承認 同定検査 VITEK TSI,LIM クリスタル NF 薬剤感受性検査 MIC2 ディスク法 薬剤感受性結果 (
石鹸シャンプー_社内研修資料.doc
PH5.5 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 社内研修資料 製造メーカーが明かさない不都合な真実 弱酸性の真実 皮膚の断面図 天然成分 100 であっても弱酸性のシャンプーは全ての製品 が間違いなく合成界面活性剤であることは意外と知られて いません 又 合成界面活性剤で洗浄すると 合成界面活 性剤そのものが皮膚に張り付き 善玉菌はすべて洗い流さ れ 復活するのに 10 時間以上かかることがわかっています
( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans
( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 大道正英 髙橋優子 副査副査 岡 田 仁 克 辻 求 副査 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent transforming growth factor- binding protein-4 is downregulated in breast
(Microsoft Word - \202\205\202\2232-1HP.doc)
イーズ NO.002(15 年 8 月発行 ) 日本薬局方 微生物限度試験法微生物限度試験法の実際 監修 : 国立衛生試験所三瀬勝利 前号では微生物限度試験法について 全体的な解説を行ったが 本号では生菌数試験 大腸菌 サルモネラ 緑膿菌 黄色ブドウ球菌の試験項目ごとに それぞれ実際の試験の流れを図解してみた 試験を行う際に役立てて頂ければ幸いである また無菌試験法についても補冊として添付したので参照されたい
1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ
( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における
こうすればうまくいく! 薬剤師による処方提案
1 処方提案を行うための基本的な方法論 章 処方提案を行うための基本的な方法論 第第 1章 1 薬剤師からみた薬物療法を取り巻く現状 医師と薬剤師の連携におけるいくつかの問題点 薬剤師の立場で 患者個別に最適化された薬物療法を考える際 医師との連 携は不可欠である 処方権をもたない我が国の薬剤師が 薬物療法に積極的に 関わっていくためには 薬剤師の意見を医師と共有していく必要があるからだ 海外の報告によれば
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 )
学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小川憲人 論文審査担当者 主査田中真二 副査北川昌伸 渡邉守 論文題目 Clinical significance of platelet derived growth factor -C and -D in gastric cancer ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > platelet derived growth factor (PDGF 血小板由来成長因子)-C,
X 線透過像か X 線不透過像か X 線透過透過像 : X 線写真上でより 黒く 見える像 空気 水 脂肪 軟組織 [ 陰性造影剤 ( ガス )] 硬組織中の欠損 脱灰 空洞 ( 例 : 歯髄腔 ) 正常像と比較して黒く見える ( 例 : 嚢胞 骨折 ) X 線不透過不透過像 :X 線写真上でより
到達目標 歯と歯髄と歯周組織の エックス線検査 う蝕 歯髄 根尖性歯周組織疾患 歯周疾患の診断に必要な画像検査法を列挙し 特徴的な画像所見を説明する CONTENTS 本題に入る前にもう一度 本題に入る前にもう一度の巻 X 線透過像か X 線不透過像か? 歯周組織ってなんだったっけ? 正常歯周組織は X 線写真でどう観える? う蝕の X 線検査と画像所見 歯髄 根尖性歯周組織疾患の X 線撮影法と画像診断
肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが ウイルスだけを狙うことができず 感染した肝
エンテカビル トーワ を服用されている方へ B 型慢性肝疾患の治療のために 監修 国立大学法人高知大学医学部消化器内科学講座 教授西原利治先生 施設名 2017 年 10 月作成 (C-1) 肝臓の細胞が壊れるる感染があります 肝B 型慢性肝疾患とは? B 型慢性肝疾患は B 型肝炎ウイルスの感染が原因で起こる肝臓の病気です B 型肝炎ウイルスに感染すると ウイルスは肝臓の細胞で増殖します 増殖したウイルスを排除しようと体の免疫機能が働きますが
下痢 消化管粘膜が損傷をうけるために起こります 好中球 白血球 減少による感 染が原因の場合もあります セルフケアのポイント 症状を和らげる 下痢になると 体の水分と電解質 ミネラル が失われるので ミネラルバ ランスのとれたスポーツドリンクなどで十分補うようにしましょう 冷えすぎた飲み物は 下痢を悪化させることがあるので控えましょう おなかが冷えないよう腹部の保温を心がけましょう 下痢のひどいときは
診療のガイドライン産科編2014(A4)/fujgs2014‐114(大扉)
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事例で学ぶ歯科レセプト作成と点検
第 1 編保険請求事務の基礎知識 第 1 章レセプト作成の概要 1 ❸ 病名の移行 例 4 75 健全歯 5 支台歯の歯冠形成中露髄の為抜髄 ❹ 同一診療期間内 ( 一連の診療行為の場合 ) は同一病名 例 5 Pul にて前月歯内療法完了 当月歯冠形成 歯冠修復 例 5 54 間に1 歯相当分の間隙 ❺ 歯式の省略 例 6 7 近心根部分割抜歯 遠心根を支台とする ❻ ブリッジの病名 例 1 765
2017 年 2 月 27 日 Myco Finder バリデーションデータ 日水製薬株式会社 研究部
2017 年 2 月 27 日 Myco Finder バリデーションデータ 日水製薬株式会社 研究部 1. 概要 マイコプラズマ遺伝子検出キット (Myco Finder) の性能を評価するために 下記ふたつの情報を参 考にバリデーションデータを取得した 1. 第十七改正日本薬局方 ( 平成 28 年 3 月 7 日厚生労働省告示 64 号 ) 参考情報 バイオテクノロジー応用医薬品 / 生物起源由来医薬品の製造に用いる細胞基材に対するマイコ
<4D F736F F D AAE90AC94C B835794D48D8682C882B5816A915395B68CB48D652E646F63>
管内酪農場における牛白血病対策の取り組み 県央家畜保健衛生所 大屋祥子 浅川祐二 荒木尚登 石原凡子 亀井勝浩 和泉屋公一 はじめに 牛白血病は 地方病性牛白血病 (EBL) と散発性牛白血病に分類される牛の届出伝染病である 散発性牛白血病の発生原因は未だに不明であるが EBLは牛白血病ウイルス (BLV) 感染により引き起こされる 1) BLVは牛のリンパ球に感染し 抗体が産生された後も排除されず
