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1 平成 26 年度 非エネルギー起源温暖化対策海外貢献事業 ( 途上国における森林の減少 劣化の防止等への 我が国企業の貢献可視化に向けた実現可能性調査事業 ) 南スマトラ州保護林における 二国間クレジット制度 REDD+ プロジェクト実現可能性調査 調査報告書 平成 27 年 3 月 ワイ エルビルディング株式会社

2 目次 1. 要約 目的 概要 インドネシアにおける REDD プラス動向調査 インドネシア国におけるREDDプラス関連の動向 REDD プラス関連法制度および発行物 政令 2014 年 12 号 林業大臣令 2014 年 50 号 林業大臣決定書 2014 年 633 号 大統領決定書 2014 年 121 号 大統領令 2015 年 16 号 大統領令 2014 年 97 号 環境林業大臣令 2014 年 97 号 環境林業大臣令 2015 年 1 号 REDDプラス関連機関 組織 インドネシアにおけるREDDプラスの実装に向けての手続き REDDプラス事業の事業許可 REDDプラス事業対象地と事業許可 本 REDD プラス事業許可の取得 事業許可と会費 REDD プラス事業登録 3.3 日本企業の参画体制の検討 プロジェクト情報 本事業の目的 4.2 本事業の概要 事業対象地情報 対象地エリア 気候 地理 事業対象地内の主要河川の分布 許可取得エリア内の河川の分布 植生分布 村落分布 村落 コニュニティ情報 森林減少のドライバー 北部地域... 28

3 4.4.2 南部地域 事業活動内容 実施体制 活動内容 セーフガード 広域モニタリング手法の適用 前年度までに構築したモニタリング方法論 今年度のモニタリング 分析結果 対象エリア 衛星画像による土地利用 / 土地被覆の現況把握 時系列な衛星画像による土地利用 / 土地被覆の経年変化把握 事業許可取得予定地の炭素ストック経年変化推定 方法論に基づいた算出結果 REL の設定 事業許可取得予定地 (43,000ha) におけるRELの設定 事業対象地全域 (66,500ha) におけるRELの設定 将来予測 ( 森林減少防止 ) 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 ( 森林減少防止 ) 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測 ( 森林減少防止 ) 将来予測 ( 植林 ) 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 ( 植林 ) 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測 ( 植林 ) 算定結果 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測 セーフガード REDD+ のセーフガードについて JCM におけるセーフガード インドネシアにおけるセーフガードの検討状況 インドネシアSISに準拠したプロジェクトレベルの取り組みの検討 インドネシアSIS 指標への対処方法の検討 FPICに向けた取り組みの検討 本事業でのセーフガード取り組みについて 本事業におけるセーフガードの取組状況 村との合意形成 政府との合意形成... 97

4 7.5.3 森林保全 生物多様性保全 PDD 案の作成 JCM における REDD+ プロジェクトの PDD フォームの検討 排出削減プロジェクトにおけるPDDフォームの内容 他制度におけるPDDフォームの内容 PDD 案作成におけるフォーム内容 PDD 案の作成 9. パイロットプロジェクト稼働 9.1 本事業に関する公式会合の開催 事業地での事業活動 現地事務所 ( ペースキャンプ ) の建設 現地スタッフの配置 セーフガード会合 協力団体の組織化 作業活動の実証実験 本事業の周知活動 ファイナンスの検討 ODA を通じた実施に関するインドネシア政府の見解 日本企業などからの事業資金調達の可能性調査 今後の検討 クレジット以外を目的とした企業との連携可能性 資金メカニズムの活用可能性 今後の展開 事業エリアの拡大可能性 今後の事業計画 11.3 今後の課題 おわりに

5 表一覧 表 3-1 会費が発生する事業許可の種類と種別料金表 表 4-1 対象地エリア情報 表 4-2 年間気温 表 4-3 年間降水量 表 4-4 年間湿度 表 4-5 年間の気圧 風速 8 時間中の日照量 表 4-6 事業対象地内の主要河川名 表 4-7 対象地内の河川名 表 4-8 植生分布面積 表 4-9 事業対象地内の村落 表 4-10 事業要素に対応する活動内容 表 5-1 土地利用 / 土地被覆分類図の精度評価結果 表 5-2 各時期の土地利用 / 土地被覆分類項目別面積 表 5-3 事業許可取得予定地における炭素ストックの経年変化 表 年を基準とした場合の森林区分別面積変化 ( 事業許可取得予定地 ) 表 年を基準とした場合の森林区分別面積変化 ( 事業対象地全域 ) 表 6-3 森林面積の将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 表 6-4 炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 表 6-5 森林面積の将来予測 ( 事業対象地全域 ) 表 6-6 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 表 6-7 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 表 6-8 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 表 6-9 事業許可取得予定地における排出削減量 吸収量の推移 表 6-10 事業対象地全域における排出削減量 吸収量の推移 表 7-1 カンクン合意によるセーフガード 7 項目 表 7-2 インドネシアSISにおける原則 基準 指標 表 7-3 本事業におけるセーフガード作業内容案 表 9-1 会合の情報 表 9-2 スンガイ バタン村とのセーフガード会合情報

6 図一覧 図 4-1 南スマトラ州オーガン コムリン イリール県の位置 図 4-2 オーガン コムリン イリール県保護林内の事業対象予定地 図 4-3 事業許可取得地の 23,500haの図 ( 赤線囲い内 ) 図 4-4 事業対象地内の主要河川の分布 図 4-5 対象地内の天然河川 図 4-6 RapidEye 衛星画像から作成した土地被覆分類図 図 5-1 これまでに構築したモニタリング方法論の概要 図 5-2 事業許可取得予定地の RapidEye 衛星画像 図 5-3 RapidEye 衛星画像から作成した土地利用 / 土地被覆分類図 図 5-4 検証用データの配置 図 5-5 過去の LANDSAT 画像 図 5-6 過去の土地利用 / 土地被覆分類図 図 5-7 各時期の土地利用 / 土地被覆分類項目別面積の構成比 図 5-8 事業許可取得予定地における炭素ストックの経年変化 図 6-1 森林区分毎の面積変化と回帰式 ( 事業許可取得予定地 ) 図 6-2 森林区分毎の面積変化と回帰式 ( 事業対象地全域 ) 図 6-3 森林面積の将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 図 6-4 炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 図 6-5 森林面積の将来予測 ( 事業対象地全域 ) 図 6-6 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 図 6-7 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 図 6-8 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 図 6-9 事業許可取得予定地における排出削減量 吸収量の推移 図 6-10 事業対象地全域における排出削減量 吸収量の推移 図 9-1 パイロットプロジェクト地の位置 図 9-2 看板の絵柄 図 11-1 事業実施スケジュール

7 1. 要約 1.1 目的 IPCC によれば世界の温室効果ガスの排出量の約 17% が途上国の森林減少 劣化に由来していると言われている 2007 年のバリ行動計画で次期枠組みの緩和行動の一種として合意された途上国の森林減少 劣化等対策 (REDD プラス ) は 途上国の関心も高く国連を含む様々な場で制度構築のための議論が進展している 本事業ホスト国のインドネシア国は 世界第 3 位の熱帯雨林面積を有しており 森林区分地が国土の 70% 1 憶 3,000 万 ha を占めるアジア地域でも最大の森林面積保有国である インドネシア国の温室効果ガス削減に関する国家行動計画では 削減量の約 88% が泥炭地を含めた REDD プラス分野とされており REDD プラス活動に最も重点を置いていることが伺える 先進各国もインドネシア REDD プラスに高い関心を持っており インドネシアの潜在的な削減量を狙った支援や調査等が数多く参入している 本事業で対象とするマングローブ林は インドネシア国が世界一の面積を保有している 地震大国であり また群島国という地理的条件から 高波被害や温暖化による海面上昇の影響を受けるインドネシア国では 沿岸域マングローブ林による津波の緩衝や海岸浸食防止などの防災効果が見直され 気候変動の適応としても注目が集まっている 一方 日本国政府は 途上国等において 我が国の有する技術等を活用した排出削減事業を実施し そこで達成された排出削減に対する我が国の貢献を適切に評価する二国間クレジット制度 (JCM) の制度構築を進めており この制度には REDD プラス分野も含まれている インドネシアが REDD プラス本格事業化の準備を推進 展開している中 REDD プラスの事業許可を取得している我が国の事業者は まだ多くはない 我が国の優位性や貢献度をアピールするためには インドネシアにおける積極的な事業立ち上げ 事業実施が必要であると考える 本事業は 経済産業省の委託事業である平成 23 年度 地球温暖化問題等対策調査 ( 非エネルギー起源温室効果ガス関連地球温暖化対策技術普及等推進事業 ) 平成 24 年度 地球温暖化問題等対策調査( 非エネルギー起源温室効果ガス関連地球温暖化対策技術普及等推進事業 ) 及び平成 25 年度 途上国における森林の減少 劣化の防止等への我が国企業の貢献可視化に向けた実現可能性調査事業 を通し インドネシア国での REDD プラス事業立ちあげの準備を継続して進めており 2013 年に南スマトラ州オーガン コムリン イリール ( 以下 OKI と省略) 県の沿岸域に広がる保護林を対象とした REDD プラス事業の事業許可を取得した 2014 年からは事業許可に基づき 事業稼働を開始している 本事業を通して インドネシア共和国における我が国の貢献を可視化することを目的とする 1

8 1.2 概要 本事業は インドネシア南スマトラ州オーガン コムリン イリール県 ( 以下 OKI 県 と省略 ) におけるREDDプラス事業である 対象地は OKI 県沿岸部に広がる保護林内 66,500haである OKI 県沿岸部保護林は全体で 105,000haであるが 本事業ではスンガイ スギハンからスンガイ ルンプールまでの 66,500ha 海岸線距離にして 180kmのエリアを対象とする 対象地 66,500haの主要構成樹種は マングローブと内陸性湿地林であり OKI 県林業局の発表によると 65% 1 の面積が森林減少 劣化の状態にある OKI 県保護林は 1986 年に林業大臣により保護林に指定されたが 制定以前から人々の居住があり 比較的大きな河川の河口域には村落が構成されている 本事業では 森林減少 劣化のドライバーへの対策 保全活動による森林の回復 成長の促進と 草地や裸地での植林活動を実施する これらの REDD プラス活動では 保護林内に点在する村落コミュニティの人材育成 組織 制度構築を行い 村民の積極的な事業参加を促し 住民と共に森林を守っていく体制及び仕組み作りを行っていく 本事業は 2011 年より調査を開始し 段階的に事業化及びその為の方法論開発 バイオマス算出手法の検討 組織体制準備 地元コミュニティとの調整を進めている 2011 年は 対象地 66,500ha にある河川および全ての村落を視察した これは対象地域の森林自然状況や村落の様子を知るためである また 本事業の為の方法論を調査 精査したが 適用できる方法論がなかったため 新規の方法論の開発が課題として抽出された 2012 年は 新規方法論の開発および 精度の高いバイオマス量算出手法の為に 地上調査と航空機 Lidar を用いた綿密な森林調査を実施し 精度の高いバイオマス算出手法を確立した また 汎用性のある新規方法論 マングローブ等が生息する劣化林における REDD プラス活動のための方法論 を開発した 2013 年は 広域バイオマス量算出手法の検討 方法論の改良および事業許可 炭素吸収 固定のための保護林における環境サービス利用事業許可 (IUPJL-HL) の取得を行った OKI 県林業局との協議の結果 自然環境の差異などから北側エリアの 23,500ha について先に事業許可を取得した 事業許可取得後 事業計画書 (RKU) および年次事業計画書 (RKT) の承認を得た これより REDD プラス事業が開始できる準備が整った 2014 年は 事業許可に基づき REDD プラス事業を開始した 対象地内に現場事務所を建設 現地の村から 4 人の事業スタッフを起用し パイロットプロジェクト地での植林活動と水循環改善活動を開始している また 林業省気候変動ワーキンググループ及 1 Dinas Kehutanan Babupaten Organ Komering Ilir Rencana Pengelolaan Jangka Panjang Hutan Lindung Sungai Lumpur Air Sugihan Periode 2009 s/d

9 び森林保護自然保全総局保護林担当部署との公式会合を開催 及び現地スンガイ バタ ン村住民代表団とのセーフガード会合を開催した また JCM 事業登録を目標に PDD 作成及びセーフガードの項目検討も実施した 3

10 2. インドネシアにおける REDD プラス動向調査 2.1 インドネシア国における REDD プラス関連の動向 2014 年 10 月のインドネシア大統領の交代に伴い 省庁再編および閣僚人事が行われ 体制が大きく改変された 当初 27 省庁に再編されるとの噂もあったが 最終的には 34 省で決定された 新しい閣僚人事では 専門家など民間からの登用が半数以上を占め それに伴い省内の人事も大きく動くと予想され 現在もまだ進行中である REDD プラス関連の動向として 特に注目すべき点は 新しい大統領令の発行に伴い REDD+ 管理庁及び国家気候変動協議会 (DNPI) は 環境林業省に統合された 統合先はまだ公表されていないが 環境林業省内に新設された気候変動制御総局に統合されるとの見方が有力である 現在 環境林業省の総局再編に伴い 総局内の部署及び人事が進行中である これらが決定された後には REDD プラスに関する法整備などが行われることと思われ 今後の動向に注目したい なお 前年度のまでの REDD プラスに関連する動向については H25 年度の FS 報告書をご参照頂きたい 2.2 REDD プラス関連法制度および発行物 REDD プラス全般及び本事業に関連する法制度等について 2014 年 2015 年に発行されたものを中心に記載する 政令 2014 年 12 号 2 タイトル : 林業省に適応される税以外の国家収入の種類と種別料金表 2014 年 2 月 14 日に制定されたこの政令は 林業事業における税金ではない国家収入に関するものである この政令の添付資料の中には 税金でない国家収入に関する支払いが科せられる事業の種類とその種類別の支払金額が記載されている 林業大臣令 2014 年 50 号 3 タイトル : インドネシア森林エリアの排出ガス削減証明書(Indonesia Certified Emission Reduction) の取引 2 Presiden Republik Indonesia Peraturan Pemerintah Republik Indonesia Nomor 12 Tahun Menteri Kehutanan Peraturan Menteri Kehutanan Nomor :P.50/Menhut-II/

11 2014 年 7 月 14 日に制定されたこの法令は インドネシア森林エリアの排出ガス削減証明書 (Indonesia Certified Emission Reduction) に関するものである インドネシアにおける森林関連の排出ガス削減事業に関してインドネシア森林エリアの排出ガス削減証明書の発行までの手順と取引について記されている 管理許可 / 権利保有者は PDD を作成することにより 投資候補者とともにプロジェクト開発者になる事ができる プロジェクト開発者は 国家登録庁に PDD を登録すること PDD はインドネシア法人の独立妥当性確認機関で妥当性の確認を受ける 独立妥当性確認機関は 国家認可機関 (Lembaga Akreditasi Nasional) により認定済みの機関である 妥当性確認による炭素クレジットの算出結果は 排出削減購入協定を通じて取引することができる PDD は妥当性確認の結果に引き続き 独立検証機関の検証を受ける 独立検証機関は 国家認可機関 (Lembaga Akreditasi Nasional) により認定済みの機関である 独立検証機関の検証の結果 インドネシア森林エリアの排出ガス削減証明書が発行される インドネシア森林エリアの排出ガス削減証明書は インドネシア炭素認定証市場を通じて販売することができる 林業大臣決定書 2014 年 633 号 4 タイトル : 森林排出ガスリファレンス(Forest Reference Emission Level) レベルの決定 2014 年 7 月 21 日に発行されたこの決定書では 森林排出ガスリファレンスレベルは 2000 年から 2006 年にかけての森林排出ガス平均および 2020 年までの森林活動以外の開発のために使用する森林排出ガスの予測に基づき 0.816G トン CO2e とすると記載されている 大統領決定書 2014 年 121 号 5 タイトル : 2014 年から 2019 年までの勤労内閣の省の組織及び閣僚の任命 ) 2014 年 10 月 27 日に発行されたこの決定書で 大統領により 34 の省が組織され 各省の大臣が任命された 4 Menteri Kehutanan Keputusan Menteri Kehutanan Nomor:SK.633/Menhut-II/ Presiden Republik Indonesia Keputusan Presiden Republik Indonesia Nomor 121/P Tahun

12 2.2.5 大統領令 2015 年 16 号タイトル : 環境林業省 年 1 月 23 日に制定されたこの大統領令は 大統領決定書 2014 年 121 号にで林業省と環境省が統合されたことに基づき 環境林業省の組織化が記されている 1 つの事務総局 9 つの総局 1 つの部局 2 つの庁 5 人の顧問により組織されている また 大統領令 2013 年 62 号で規定された森林減少 森林劣化および泥炭地からの GHG 削減管理庁 (REDD+ 管理庁 ) 及び大統領令 2008 年 46 号で規定された国家気候変動評議会 (DNPI) の機能は環境林業省の中に組み込まれる 大統領令 2014 年 97 号 7 タイトル : 窓口一本化サービス経営 2014 年 9 月 18 日に制定されたこの大統領令は 投資認可に関わる申請手続きの窓口を投資調整庁に一本化することが記されている 環境林業大臣令 2014 年 97 号 8 タイトル : 投資調整庁長官に宛てた窓口一本化サービス実装の枠組みにおける生活環境部門及び林業部門の許認可 / 非許認可供与の権限の委譲 2014 年 12 月 24 日に制定されたこの環境林業大臣令は 大統領令 2014 年 97 号の制定を受けて 生活環境部門及び林業部門の許認可 / 非許認可供与の権限を委譲することが記されている 権限が委譲された環境 林業における事業部門は 生産林における木材林産物利用分野 生産林 / 保護林における環境サービス利用分野 林業分野 生産林 / 保護林地域利用分野 生産林 / 保護林地帯利用 森林地域開放及び森林地帯の土地利用転換分野 野生植物 / 野生動物及び保全地帯利用分野 6 Presiden Republik Indonesia Keputusan Presiden Republik Indonesia Nomor 16 Tahun Presiden Republik Indonesia Keputusan Presiden Republik Indonesia Nomor 97 Tahun Menteri Lingkungan Hidup dan Kehutanan Peraturan Menteri Lingkungan Hidup dan Kehutanan Nomor:P.97/Menhut-II/2014 6

13 2.2.8 環境林業大臣令 2015 年 1 号 9 タイトル : 投資調整庁長官に宛てた窓口一本化サービス実装の枠組みにおける生活環境部門及び林業部門の許認可 / 非許認可供与の権限の委譲に関する環境林業大臣令 2014 年 97 号の改訂 2015 年 1 月 30 日に制定されたこの環境林業大臣令は 環境林業大臣令 2014 年 97 号の改訂版であり 内容の一部が変更されている 第 1 条の 2 項前出の 97 号では 環境 林業部門の国内外の投資がみられる事業の許認可 非許認可供与の権限を投資調整庁長官に委譲すると記載されていたが 本法令では 次の 2 つの内容が追加されている 委譲された権限は 環境林業大臣名の原則同意の署名と許認可 非許認可同意の署名を含む事 原則同意と許認可 非許認可の同意署名以前の技術的な許認可 非許認可の手続きは 環境林業省が行う 第 2 条 2 項及び 3 項前出の 97 号では 投資調整庁に出向した官僚は 許認可 非許認可の手続きの際に 環境林業省の代表としての任務を与えると記載されていたが 本法令では 投資調整庁に出向した官僚の任務は 環境林業省との連絡係として 許認可 非許認可の手続きに携わるとされている 2.3 REDD プラス関連機関 組織 前節の 大統領令 2015 年 16 号 でも述べたように REDD+ 管理庁及び DNPI が環境林業省に統合される形となった 環境林業省の 1 総局である気候変動制御総局に統合されるとの見方が有力であるが 2015 年 2 月末の現時点で 各総局内の部署や人事はまだ決定されていない 今後これらの決定がなされた後には REDD プラスに関する部署等も明確になると思われる 今後の動向に注目したい 9 Menteri Lingkungan Hidup dan Kehutanan Peraturan Menteri Lingkungan Hidup dan Kehutanan Nomor:P.1/Menhut-II/

14 3. インドネシアにおける REDD プラスの実装に向けての手続き 3.1 REDD プラス事業の事業許可 REDD プラス事業対象地と事業許可 REDD プラス事業対象地に関するインドネシア法規を精査した 林業大臣法令 2012 年 20 号 10 によると 森林炭素実施 (Penyelenggaraan karbon hutan) が行えるエリアは以下の通りである a. 国有林 1. 生産林 2. 保護林 3. 保全林 b. 私有林 / 民有林 また REDDプラス活動を行う事ができるエリアとして 林業大臣令 2009 年 30 号 11 には以下のように記載されている a. 自然林木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HA) エリア内 b. プランテーション木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HT) エリア内 c. 社会林木材林産物林産物利用事業許可 (IUPHHK-HKM) エリア内 d. 民有植林木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HTR) エリア内 e. 生態系保全のための木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-RE) エリア内 f. 生産林管理ユニットエリア内 g. 保護林管理ユニットエリア内 h. 保全林管理ユニットエリア内 i. 保全林 j. 慣習林 k. 権利林 l. 村落林 10 Menteri Kehutanan Peraturan Menteri Kehutanan Nomor :P.20/Menhut-II/ Menteri Kehutanan Peraturan Menteri Kehutanan Nomor :P.30/Menhut-II/

15 REDD プラス事業許可に関するインドネシア法令を精査した 政令 2007 年 6 号 12 森林ガバナンス 森林管理計画の策定及び森林利用に関する 法令の第 19 条では 森林利用活動の事業許可として 以下の許可が挙げられている a. 地域利用事業許可 (IUPK) b. 環境サービス利用事業許可 (IUPJL) c. 木材林産物利用事業許可 (IUPHHK) d. 非木材林産物利用事業許可 (IUPHHBK) e. 木材林産物収穫許可 (IPHHK) f. 非木材林産物収穫許可 (IPHHBK) 本 REDD プラス事業許可の取得本 REDD プラス事業に関して 2013 年にコンセッション ( 事業許可 ) を取得した 取得した事業許可名は 株式会社ティアラ アシア プルマイに対するオーガン コムリン イリール県アイル スギハン区ルンプール川 ムスジまでの保護林 面積約 23,500 ヘクタールにおける炭素吸収固定のための保護林における環境サービス利用事業許可 現地名 :IZIN USAHA PEMANFAATAN JASA LINGKUNGAN PADA HUTAN LINDUNG(IUPJL-HL) PENYERAPAN DAN PENYINPAN KARBON KEPADA PT. TIARA ASIA PERMAI SELUAS ±ELUASP(DUA PUTLUH TIGA RIBU LIMA RATUS ) HEKTAR DI KELONPOK HUTAN LINDUNG SUNGAI LUNPUR MESUJI KECAMATAN AIR SUGIHAN KABUPATEN OGAN KOMERING ILIR( 以下 IUPJL-HL と省略 ) で OKI 県県知事決定書 2013 年 579 号 ( KEPUTUSAN BUPATI OGAN KOMERING ILIR NOMOR:579/KEP/D.KEHUT/2013) で発行された この IUPJL-HL は インドネシア国が指定する保護林における 炭素吸収 固定の為の環境サービスを実施する事業を許可するものである IUPJL-HL の取得は インドネシア国内において初めての事例である 当時 この IUPJL-HL を取得するに当たっては 国内に先行事例がなく また既存法令には 環境サービス利用事業許可 (IUPJL) という事業許可の種類や 森林炭素活動実施エリアとして 保護林 (HL) というキーワードの記載はあるものの 保護林における環境サービス利用事業許可 (IUPJL-HL) の記載はなかったことから 慎重に 関連するインドネシア法規を精査し直し 許可申請を行った 許可取得後にも 12 Menteri Kehutanan Peraturan Menteri Kehutanan Nomor :P.6/Menhut-II/

16 林業省の気候変動ワーキンググループや森林保護自然保全総局保護林担当部署に対して 本事業許可の参考法規の提示及び申請 取得プロセスについて説明し 違法性はないとの正当性の確認を行った 現在では 環境林業大臣令 2014 年 97 号などに 保護林における環境サービス利用事業許可 (IUPJL-HL) という事業許可が記載されている また 同年 10 月には長期事業計画書 ( 現地名 :Rencana Kerja Usaha/ 以下 RKU と省略 ) 及び 年次事業計画書 ( 現地名 :Rencana Kerja Tahunan/ 以下 RKT と省略 ) を作成し その両方についても承認を受領した 事業許可と会費政令 2014 年 12 号 林業省に適用される税金以外の国家収入の種類と種別料金表 において 林業事業における国家収入について記載されている 恐らく会費の様なものと思われ 事業許可の種類別に金額が記載されている 本事業許可に関連するもの及び他の REDD プラス事業に関わってくると思われるものを下記に記載する 表 3-1 会費が発生する事業許可の種類と種別料金表会費が発生する事業許可の種類 ユニット 料金額 自然林木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HA) a. スマトラ スラウェシ パプア地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 3,750 b. カリマンタン マルク諸島地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 5,000 c. ヌサトゥンガラ地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 2,000 人工再生植林木材林産物利用事業許可 / 許可 /ha/ 年 Rp 250 (THPB) 非木材林産物利用事業許可 (IUPHHBK) a. 自然林 / 許可 /ha/ 年 Rp 500 b. プランテーション / 許可 /ha/ 年 Rp 250 地域利用許可 a. Silvopastural System / 許可 /ha/ 年 Rp 2,000 b. Silvofishery System / 許可 /ha/ 年 Rp 2,000 生産林における生態系保全木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-RE) a. スマトラ スラウェシ パプア地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 1,900 b. カリマンタン マルク諸島地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 2,500 c. ヌサトゥンガラ地域 / 許可 /ha/ 年 Rp 1,500 10

17 生産林における環境サービス利用事業許可 / 許可 /ha/ 年 Rp 1,000 民有プランテーション林における木材林産物利用事 / 許可 /ha Rp 2,600 業許可 (IUPHHK-HTR) 社会林における木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HKm) 村落林における木材林産物利用事業許可 (IUPHHK-HD) 会費が発生する活動樹木損害賠償 (Ganti Rugi Tegakan) 立米あたり 標準価格の 100% 樹木価値変更 (Pengantian Nilai Tegakan) 立米あたり 標準価格の 100% 森林エリアからの炭素吸収固定活動取引 1ton あたり 炭素販売価格の 10% / 許可 /ha/ 年は 一つの許可に対して 1 ヘクタール当たり 1 年間に 本事業許可は 保護林における環境サービス利用事業許可 (IUPJL-HL) であり 会費が発生する事業許可には 当てはまる項目は無い つまり 本事業では 事業許可に対する会費は発生しない 本事業で会費の支払いが必要とされるのは 炭素取引を行った場合の炭素販売価格の 10% である なお 上記以外にも木材及び林産物の収穫 持ち出しについて樹種別に立米単位または重量単位で 料金が記載されているが 本事業では 木材 林産物の収穫 持ち出しは一切行わない事から これについては記載しない 林業大臣令 2009 年 36 号 13 の第 13 条では 事業許可保有者が 1 年以内に会費の支払いを完了しない場合 大臣 知事 あるいは県知事 / 市長は 事業許可承認を撤回する事が記載されている 13 Menteri Kehutanan Peraturan Menteri Kehutanan Nomor :P.36/Menhut-II/

18 3.2 REDD プラス事業登録 今年度 FS では REDD プラスの事業登録調査のための 既存法令を精査した デモンストレーションアクティビティの申請 承認手順が記載された林業大臣令 2008 年 68 号 REDD 事業に関する申請 審査及び認証の手順が記載された林業大臣令 2009 年 30 号 森林炭素経営について記載された林業大臣令 2012 年 20 号 これらどの法令にも事業登録というシステムに関する記載はない 林業大臣令 2014 年 50 号はインドネシア CER に関する法令であり この法令では 第 2 条の 4 項にプロジェクト開発者は国家登録庁 (Badan Registrasi National) に PDD を登録すること また 5 項に PDD はオンラインで国家登録庁に登録 記録される と記載されている 第 1 条の 11 項には 国家登録庁とは PDD の登録 記録する事を任務とするとされている しかしながら 現時点で国家登録庁がまだ設立されていない為 その任務は林業省事務総局が負う事とされている また 事業登録に際して提出する PDD のフォーマット等は示されてない 今回の大統領交代による省庁再編による環境林業省の設立に伴い 環境林業省の各総局の設置に関する環境林業大臣令 2015 年 16 号は発行されているが この中には 国家登録庁の記載はされてない 今後 国家登録庁がどこに設置されるのかに注目していきたい 今後も REDD プラス事業登録に関する調査も含め 本事業の事業登録の手続き準備を継続していく 3.3 日本企業の参画体制の検討 ここでは 日本企業がインドネシア国で REDD プラス事業を実施するための参画体制について検討する 林業大臣法令 2012 年 20 号には 森林炭素実施者として 以下の対象者が定義されている a. 政府 b. ( インドネシアの ) 国有企業 / 地域所有企業 / 民間企業 c. 組合 d. コニュニティ b. の ( インドネシアの ) 民間企業 の解釈について インドネシアにある民間の外 12

19 資系企業 (Perusahaan Modal Asing) は これに該当するかどうかが焦点であり 様々な推測がなされている その為 この解釈について 林業省の気候変動ワーキンググループに確認を行った その結果 インドネシア国籍の企業であり 代表者がインドネシア国籍及び 100% インドネシア資本である企業 との回答を得た つまり 外国籍の企業および外資系のインドネシア国籍企業 (Perusahaan Modal Asing) については REDD プラスに関する許可の取得は出来ない事となっている また REDD プラスに関する許可だけでなく 全ての林業コンセッションも同様である インドネシア投資調整庁にも この ( インドネシアの ) 民間企業 の解釈について確認を行った 投資調整庁の解釈では インドネシアにある外資系企業 (Perusahaan Modal Asing) は インドネシア国籍であるため ( インドネシアの ) 民間企業 という言葉には反していないとの見解であった しかしながら 林業省の発行した法令であるため 林業省の解釈に準ずるべきと思われる 弊社の REDD プラス事業では 当初 ワイエルグループの現地法人である PT. Yamamoto Asri での許可取得を検討したが 上述した外資系企業の制約があったために断念を余儀なくされた その為 企業及び代表者がインドネシア国籍で 100% インドネシア資本企業である PT. Tiara Asia Permai と協働契約を締結し 2013 年 7 月に PT. Tiara Asia Permai の名前で事業許可を取得した 本事業では ワイ エルビルディングと PT. Tiara Asia Permai が事業の共同実施者となっている 2014 年 7 月に発行された 林業大臣令 2014 年 50 号の中では 事業許可保有者と投資候補者がプロジェクト開発者となり PDD を作成する事ができると記載されている 13

20 4. プロジェクト情報 4.1 本事業の目的 本事業は インドネシア共和国南スマトラ州 OKI 県の沿岸域に広がる保護林における REDD プラス事業である 本事業では 森林保全及び森林再生 回復活動を実施し CO2 排出削減及び炭素ストックの増強を通して 炭素クレジットの創出及び獲得を目的としている 現在インドネシア政府と日本政府間で合意された二国間クレジット制度 (JCM) の枠組みの下で本 REDD プラス事業を実装するために必要な調査及び準備を進めるとともに 事業を実施した場合のインドネシア共和国に対する貢献を可視化する事を目的とする 4.2 本事業の概要 地元 OKI 県林業局の発表によれば OKI 県沿岸域に広がるに保護林の内 約 65% の面積において森林減少 劣化が進行している OKI 県の沿岸域保護林は全体で約 105,000ha であるが OKI 県林業局との協議の結果 本事業ではスギハン川からルンプール川までの 66,500ha をプロジェクト予定地と設定している 2013 年にスギハン川からタパ岬までの 23,500ha のエリアについて REDD プラスの事業許可を取得した まずは この 23,500ha を事業対象地として REDD プラス事業の稼働を開始する 本事業では ドライバーに対する適切な予防策を講じ 森林減少 劣化の進行を抑制することで CO2 排出量を削減する 更に現在 回復傾向にある森林や幼 若齢林の成長を促進するとともに すでに草地化または裸地化したエリアに植林を行うことで炭素の吸収固定の増強を行う 当該保護林は 国により保護林として指定されているエリアにも関わらず 自然河川の河口域には集落が形成され 住民生活が営まれている インドネシア国において保護林内の居住は認められていないが 保護林の制定以前から村落が形成されていたことがあり OKI 県知事はこれらの集落を村 ( 行政区 ) として認可しているというギャップが生じている 本事業では この保護林に居住するコミュニティ 住民と協力して REDD プラス事業活動を実施する その地に住む住民自身が森を守る意識が定着しない限り REDD プラス事業は困難であると考えている為 積極的に住民を巻き込んだ事業体制を構築する 特に森林内でのモニタリングや森林保全 植林活動をはじめとする現地作業などは 現地住民に教育 技術移転を行い 最終的に彼らが現地作業全般を担えるようにする計画である 現地住民は 就労機会と現金収入の向上というメリットがあり また REDD プラス活動に直接従事することで 環境や森林保全に関する意識向上を見込むことがで 14

21 きる 4.3 事業対象地情報 対象地エリア本 REDD プラス事業の事業対象エリアは OKI 県の沿岸域保護林 105,000ha の内の 66,500ha を予定している その内 北部の 23,500ha については 2013 年に許可を取得した 事業対象地は 海岸線沿いに南北に細長く 海岸線距離約 180km 幅約 2.5km ~ 約 15km に広がっている 東側が海に面しており 西側が生産林地に隣接している 当該保護林は 1986 年に林業大臣により保護林に制定された 保護林内の土地は国有地であるが 保護林の管理 管轄 運営は地元 OKI 県行政に委譲され 実務に関しては OKI 県林業局が担っている しかし OKI 県林業局による森林減少 劣化に対する対策および管理が行き届いていないのが現状である その理由は 広大な保護林を管理するための予算が確保できない事 行政区である県都カユ アグン市から 陸路で 3 時間及び水路 ( スピードボート使用 ) で 6 時間とアクセスが困難な事などが挙げられる 当保護林の中には 天然河川の河口部に村落の形成されているエリアもある 対象地 表 4-1 対象地エリア情報インドネシア共和国南スマトラ州オーガン コムリン イリール県保護林内 面積 GPS 位置情報海岸線距離面積幅エリア境界主要構成樹種自然状況 約 66,500ha ( 海岸線の前進 後退により今後若干の面積変化はあり得る ) 内 23,500ha は 事業許可取得済み東経 南緯 約 180km 約 2.5km-15km 北側 : スギハン川南側 :OKI 県保護林東側 : バンカ海峡西側 ; 内陸の生産林エリアマングローブ及び熱帯の内陸性樹木 65% の面積で森林減少 劣化がみられる 15

22 本事業は 66,500ha を事業対象予定地と設定しているが 現在は北部の 23,000ha のエリアにおいて事業許可を取得している これは 北部地域が比較的森林被覆が残っている状況に対し 南部地域は 養殖場開発が進行し極端に森林被覆が少ない状況にあり 大きな差異があることを理由に 事業コンセッションの種類が異なる可能性があるため 事業許可取得に関してはエリアを分けることにした これは OKI 県林業局との協議の結果決定したことである 南スマトラ州 オーガン コムリン イリール県 図 4-1 南スマトラ州オーガン コムリン イリール県の位置 16

23 スギハン川 色が付けられた部分がプロジェクト予定地エリア ルンプール川 図 4-2 オーガン コムリン イリール県保護林内の事業対象予定地 17

24 スギハン川 バンカ海峡 生産林 事業対象地 タパ岬 保護林 図 4-3 事業許可取得地の 23,500ha の図 ( 赤線囲い内 ) 18

25 4.3.2 気候 地理 OKI 県は年間を通じて熱帯気候であり 季節は乾季と雨季に分けられる 通常 5 月から 10 月が乾季 11 月から 4 月が雨季である 乾季が雨季よりも長くなる年が 5 年に一度発生する 14 下記に 年間気温 年間降水量 年間湿度 気圧 風速 日照量を表で示す なお OKI 県のデータが公表されていない為 OKI 県の属する南スマトラ州のデータを使用した 公表されている最新のデータは 2011 年のデータである 表 4-2 年間気温 15 月 気温 ( ) 最高気温最低気温平均気温 1 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 Organ Komering Ilir Dalam Angk292.4a 2014, Badan Pusat Statistik Kabupaten Organ Komering Ilir. 15 Organ Komering Ilir Dalam Angk292.4a 2014, Badan Pusat Statistik Kabupaten Organ Komering Ilir. をもとに著者作成 19

26 表 4-3 年間降水量 16 月 降水量 (mm) 雨天日数 ( 日 ) 1 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 表 4-4 年間湿度 17 月 湿度 (%) 最高湿度最低湿度平均湿度 1 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 月 Organ Komering Ilir Dalam Angk292.4a 2014, Badan Pusat Statistik Kabupaten Organ Komering Ilir. をもとに著者作成 17 Organ Komering Ilir Dalam Angk292.4a 2014, Badan Pusat Statistik Kabupaten Organ Komering Ilir. をもとに著者作成 20

27 表 4-5 年間の気圧 風速 8 時間中の日照量 18 月 気圧 (mb) 風速 (knots) 8 時間中の日照量 (%) 1 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, 月 1, Organ Komering Ilir Dalam Angk292.4a 2014, Badan Pusat Statistik Kabupaten Organ Komering Ilir. をもとに著者作成 21

28 4.3.3 事業対象地内の主要河川の分布事業対象地 66,500ha 内には 海に繋がる無数の河川があり 船の往来が可能な川幅を擁する主要河川では 河口付近に村落が形成されている 村落形成がみられる主要河川は以下の通り A B C D H 図 4-4 事業対象地内の主要河川の分布 G F E 22

29 地図上の表示番号 A B C D E F G H 表 4-6 事業対象地内の主要河川名 河川名 GPS 位置情報 スギハン川 2 24'58.31" S Sungai Sugihan '42.36"E バタン川 2 38'36.83"S Sungai Batang '4.24"E ジャヌン川 Sungai Janung コン川 S Sungai Kong E ピダダ川 S Sungai Pidada E ドゥア ブラス川 S Sungai Dua Belas E ルボンヒトゥム川 S Sungai Lebonghitem E ルンプール川 S Sungai Lumpur E 許可取得エリア内の河川の分布本年度の事業活動において REDD プラス許可取得エリア内でパイロットプロジェクトの稼働を実施している パイロットプロジェクト地は河川沿いの土地 または河川を利用してアクセスする為 この項では許可取得エリア内の河川について記述する 事業取得エリア内には 内陸から海に繋がる天然河川が数本存在し 名前がついているものだけでも北側から バビ川 クンペ川 クロ川 チャクル川 バタン川の 5 本の河川が存在する 自然河川以外にも 人工的に水路が掘削されている この水路は 隣接する生産林会社が木材を海へ搬出する用途で作られた それらの河川の内 村落が形成されているのは バタン川 ( スンガイ バタン ) のみで それ以外の川には村落はない 23

30 図 4-5 対象地内の天然河川 表 4-7 対象地内の河川名 河川名 ( 北側より ) 現地名 村落形成 バビ川 Sungai Babi なし クンペ川 Sungai Kumpai なし クロ川 Sungai Kero なし チャクル川 Sungai Cakur なし バタン川 Sungai Batang あり 24

31 4.3.5 植生分布 下の図は 2012 年時点の対象地エリア 23,500ha の土地の被覆を分類したものである 図 4-6 RapidEye 衛星画像から作成した土地被覆分類図 25

32 図 4-6 は土地の被覆を表しており 白色の雲がかかっている部分 黒色の雲の影の部分 青色の水域の部分以外は それぞれの植生の分布である 濃い緑と薄い緑のエリアは Rhizophora sp. 及び Bruguiera sp. が分布 黄緑色のエリアは Avicennia sp. が分布 濃いスミレ色のエリアは Melareuca sp. が分布 薄桃色は ジェルトン プライなどの二次林が分布 薄スミレ色のエリアは Nypa sp. が分布 薄橙色のエリアは草地が分布 灰色のエリアは裸地である 下記の表は 対象地内 66,500ha 内の植生分布面積を表している 表 4-8 植生分布面積 植生の種類 面積 (ha) Rhizophora sp. 及び Bruguiera sp. 15,086 Avicennia sp. 989 Melaleuca sp. 4,485 二次林 1,903 Nypa sp. 883 草地 12,681 裸地 ( 主だった植生なし ) 10, 村落分布これらの主要河川の河口部分には 村落が形成されている これらの村落は 保護林が制定された 1986 年以前の 1978~1979 年に国策として実施されたトランスイミグレーションにより移住してきた人々により構成されている これらの村落の中で 最も人口が少ない村落は スンガイ ジャヌン村の約 30 世帯 最も人口が多い村はルンプール村の約 1,000 世帯である スギハン川 ( 図 4-4 A) にも村落は存在するが スギハン川は OKI 県と Banyuasin 県の県境の河川となり 集落は Banyuasin 県に属する 番号 B C 表 4-9 事業対象地内の村落 河川名 (Sungai) 村落名 (Desa) 行 政 区 (Kecamatan) バタン川 スンガイ バタン村 アイル スギハン区 Sungai Batang Desa Sungai Batang Kecamatan Air Sugihan ジャヌ川 スンガイ ジャヌン村 トゥルン スラパン区 Sungai Janung Sungai Janung Kecamatan Tulung Serapan 26

33 D コン川 スンガイ コン村 トゥルン スラパン区 Sungai Kong Sungai Kong Kecamatan Tulung Serapan E ピダダ川 シンパン ティガ ジャヤ村 トゥルン スラパン区 Sungai Pidada Desa Sinpang Tiga Jaya Kecamatan Tulung Serapan F ドゥア ブラス川 クアラ ドゥア ブラス村 トゥルン スラパン区 Sungai Dua Belas Kuala Dua Belas Kecamatan Tulung Serapan G ルボンヒトゥム川 シンパン ティガ マクムル村 トゥルン スラパン区 Sungai Simpang Tiga Makmur Kecamatan Tulung Lebonghitem Serapan H ルンプール川 スンガイ ルンプール村 トゥルン スラパン区 Sungai Lumpur Sungai Lumpur Kecamatan Tulung Serapan 上記表の様に 事業対象地エリア 66,500ha 内には集落が点在している スンガイ バタン村はアイル スギハン区 それ以外の村は トゥルン スラパン区と行政区画が異なる それらの集落の中で スンガイ バタン村 シンパン ティガ ジャヤ村 ルボンヒトゥム村の 3 村は OKI 県県知事により公式に村落として認可されている 村落 コニュニティ情報取得した REDD プラス事業許可の 23,500ha のエリアは 保護林内に位置するアイル スギハン区域を網羅している 保護林内のアイル スギハン区に所属する村は 唯一スンガイ バタン村のみであり スンガイ バタン村に関しての村落 コニュニティに関する調査は 現在までに完了している スンガイ バタン村の情報は H24 年度及び H25 年度の FS 報告書に記載した為 ここでは割愛させて頂く 事業対象地 66,500ha に内 事業許可を取得した 23,500ha 以外の 43,000ha については トゥルン スラパン区域である この 43,000ha のエリアについては 事業許可をまだ取得していない為 村落での詳細な調査は実施していない 今後 調査を行っていく予定である 27

34 4.4 森林減少のドライバー REDD プラス事業を予定している 66,500ha について ドライバーの特定を行った 66,500ha のエリアにおいて ドライバーは北部地域 南部地域により大きく異なる事 から これらを分けてドライバーの分析を行った 北部地域事業対象地 66,500ha の内 北部側のスギハン川からカイット岬手前までの約 52,700ha を北部地域として分析を行った ドライバー 1 隣接する生産林の火入れによる延焼や不審火対象地の内陸側には生産林が広がっている 生産林と保護林の間には境界として水路が設けられているが 生産林側の野焼きの火が水路を越え保護林内部にまで及ぶことがある 火入れは雨期が始まる直前に行われ 雨による自然鎮火を予測して行われるが 雨期の始まりの遅れにより鎮火が遅れ 延焼が広範囲に及ぶことも近年ではしばしば発生している また 次の ドライバー 2 で述べる違法伐採の際の火災の延焼もある ドライバー 2 木材利用の為の違法伐採保護林内では 現在も違法伐採が行われている 伐採の対象は以前はマングローブの大木 現在は Melaleuca sp. の伐採が行されている マングローブの伐採は バタン川河口域で 1990 年代中盤から後半にかけて行われていた 全盛期にはバタン川周辺に 20 ヵ所の製材所が乱立し 建材用にマングローブの大木の伐採が行われていたが 2000 年に入り 保護林内の違法伐採の取り締まりが強化され 製材所はすべて閉鎖された 現在は バタン村以外の村落がない河川や人工水路で Melaleuca sp. を対象とした伐採が定期的に行われており 今年度の現地調査でその現場跡地を確認できた Melaleuca sp. は耐水性が高く 水上高床式民家の足場や柱に多く用いられ 沿岸地域では建材としてメジャーな木材である 成長が早く 5 年程度で木材利用に適した大きさになる 今回数か所の伐採現場跡地を確認したが 全てにおいて火を使った伐採が行われていた Melaleuca sp. は樹幹が細く背丈が高くなり樹冠が小さい為 Melaleuca sp. の周りには下草が生えやすい また蔦などの植物が樹幹に絡まり成長する その為 伐採の前に森に火を放ち 下草や樹幹に絡まった蔦などを焼き払い 足場を確保し作業がしやすい状態にしてから伐採される Melaleuca sp. は樹皮が何層にも厚く形成されており 火災に遭っても木材に利用される芯の部分までは燃えにくいため この様な伐採方法がとられている 28

35 と考えられる 河川や水路沿いに伐採現場跡地が見られ 伐採された樹木は河口付近の河川沿いに運ばれ山積みにされていた 山積みにされた木材には札が立てられ所有者の名前が書かれている おそらく伐採し集めた木材を 後日大きな船で運搬すると思われる この周辺の唯一の村落のバタン村の住民を中心に聞き取り調査を行ったところ この不法伐採者は対岸のバンカ島から来ているそうである 対岸のバンカ島は波が穏やかな状態ならスピードボートで 1 時間の距離である バンカ島から漁業などで訪れた船が 帰りに木材を山積みにして帰っている様子を見たことがあるとの情報もあった 次の 5 枚の写真は 今回撮影した伐採現場跡地の様子と山積みにされた木材の様子である 写真 4-1 伐採現場跡地の様子 1 29

36 写真 4-2 伐採現場跡地の様子 2 写真 4-3 伐採現場跡地の様子 3 30

37 写真 4-4 伐採した木材を河川沿いに山積みにしている様子 写真 4-5 山積みの木材に立てられた名前入りの札の写真 31

38 ドライバー 3 養殖場の開拓養殖場開発の為の伐採及び土地の掘削は 外部からの侵入者により行われたケースがほとんどである OKI 県の南側に位置するランプン州ではエビ養殖が盛んであるが ランプン州内での養殖場開発は飽和状態であり 新規開拓地を求めてランプン州からこの OKI 県に北上進出している 養殖池は 海の波の影響を受けず また水流確保のために自然河川の中腹に作られており 海側からは見えにくい位置にある この北部地域内では 現在使用されている養殖池はほとんどなく 跡地となっている 跡地の形状から 2 パターンの養殖場形態が確認された 1 つ目は 河川沿いの土地のマングローブ林を皆伐し池を掘るタイプで 通常よくみられる養殖場の形である 2 つ目は 細い小川を利用したもので 堀を巡らせる様に溝を掘り小川の水を引き込み 堰を設置しその堀の中で養殖する形態である この方法は森林の皆伐を行わず森林被覆率の減少が顕著には現れない為 周囲からは開拓の事実を気づかれにくい 現在はこれらの養殖場は放棄され 森林の自然回復傾向にあるが 今後 養殖池の開拓が再燃する可能性は高い その理由は 3 つあげられる 1 つ目は 近年のエビ価格の高騰によるエビ養殖業者が増加する事 2 つ目は 南部地域がすでに養殖池開拓が飽和状態にある為 養殖池開拓がこの地域にも北上してくる事 これは OKI 県の北側に隣接する Banyuasin 県でも養殖池開拓が行われていることから その中間地点にあり沿岸域という養殖池に適した立地条件のこの保護林でも開発が再燃すると考えれらる 3 つ目は 稚エビ業者が Banyuasin 県に稚エビ生産場を建設する予定がある事である 現在この周辺エリアで稚エビの生産業者はなく 購入する場合は ランプン州の業者から購入しなければならない その為 長時間輸送に弱い稚エビを購入することは 養殖業者または養殖農民にとってリスクが高かったが 近隣で稚エビの生産が開始されれば 長時間輸送による稚エビの衰弱のリスクが軽減され エビ養殖業への参入好機が高まる事が考えられる これらの要因により 養殖場開発が再燃する可能性は高いと考えられ 今後の大きなドライバーとなり得る 32

39 写真 4-6 養殖場開発の跡地の様子 ドライバー 4 水路造成及び土壌堆積に起因した環境変化による森林の荒廃 人為的水路造成 内陸に隣接する生産林エリアから海にかけて 保護林内を横断する形で 木材搬出用用水路が 生産林業者による造成されている 重機を使用し水路を掘り その土を水路脇に積上げ 盛り土のようになっている 盛り土状になっていることから周辺地帯において 本来の水流が堰き止められ 水循環が悪化したことによる植生が枯死 荒廃していることが考えられる このような人工の水路は対象地内に 現在の使用頻度の違いはあるものの 10 本程度確認されている 保護林内に水路を掘削する場合に 本来は中央の林業省の許可が必要であるが OKI 県が掘削の許可を発行していることから 中央の林業省内ではこの水路の存在は認識されていない また 水路掘削による水循環及び植生の変化については OKI 県行政でも認識されいない 33

40 写真 4-7 人工的に造成された水路の様子 バタン川からタパ岬のエリアでは 水路造成による森林荒廃が顕著である 次ページに LANDSAT および Rapid Eye の衛星画像による 1989 年から 2012 年までの経年変化の様子を示している 黄色い線は境界線を示しており 海岸線から内陸に向かって保護林を横断するように引かれている境界線は 水路のバッファーゾーンとして事業対象エリアから外れている 2004 年の画像では水路は確認できないが 2009 年の画像では造成された水路が明確に確認できる この 2004 年から 2009 年の間に水路が造成され それに伴って森林の荒廃が進んでいる様子がわかる 34

41 1989 年 LANDSAT 2004 年 LANDSAT 2009 年 LANDSAT 2012 年 Rapid Eye 図 4-7 事業対象地南側エリアの経年変化 35

42 自然的土壌堆積 スギハン川以南の岬の中心部分で森林減少 劣化が進行している 現地調査でこのエリア全体に水が常時停滞している状態であることが確認された このエリアの植生は Rhizophora sp. 及び Avicennia sp. の樹木が確認できたが Rhizophora sp. は立木の状態で枯死し樹幹部は腐朽が始まっており Avicennia sp. に関しても立木の状態で枯れが始まっている部分があり 樹冠部分の葉量が減少している こうした衰退エリアにおける樹冠被覆率は 10%~50% 程度である 森林衰退の原因としては 滞水による水温や塩分濃度の上昇が考えられる 滞水の原因究明については追加調査が必要であるが おそらく岬の海岸線の前進に関係があると思われる 水流などで土壌が流出し その土砂が海岸線前面に堆積し 海岸線が前進する それと同時に前面に堆積した土砂により内側の排水が悪くなり 内部からの水流が海に流れ出ることができずに 北部岬の中心部に滞留していると考えられる 写真 4-8 北部岬の中心エリアの滞水の様子 水路造成及び土壌堆積等に起因する環境変化により エリア内の水循環に大きな影響が生じていることが現地調査で確認された 対象地内の衛星画像による経年変化を観察すると 低被覆地または滞水状態にある土地の面積が拡大していることがわかる 36

43 1989 年 LANDSAT 2004 年 LANDSAT 2009 年 LANDSAT 2012 年 Rapid Eye 図 4-8 対象地北部岬エリアの衛星画像 ( 青 ~ 薄水色のエリアは滞水または低被覆の土地を表す ) 37

44 ドライバー 5 境界線誤認とそれによる開発バタン川からタパ岬では 保護林の境界線が明確化されていない 下の地図の黄緑色の部分が保護林エリアであり 薄橙色の部分が生産林エリアである 赤色で囲まれた線内が 今回の REDD プラス事業許可取得地域であるが この地図に示された地帯では 保護林と生産林の境界線が正確に反映されていない これは 生産林会社の境界線の誤認により 保護林内まで開発が及んでいるため 事業地のコンセッション取得エリアに含まず 保留となっているエリアである 将来的には 保護林の境界線を正確に反映させる為にも 境界線を明確化させる必要がある 図 4-9 対象地の南側エリアの様子 南部地域事業対象地 66,500ha の内 カイット岬手前からルンプール川までの約 13,800ha を南部地域として分析を行った この地域では まだ事業許可を取得していない為 本格的な現地調査は行えておらず 4 回の現地視察と衛星解析からドライバーを推定している 今後 現地調査を通して更なるドライバーの調査が必要であるが 現時点で確認されているドライバーについて記述する ドライバー 養殖池開発による伐採南部地域では 沿岸域一帯に養殖池が分布している 養殖池開発以前は マングローブなどの森林であったエリアであるが 養殖池へ転換されるために森林が伐採されてしまっている 下の図は 南部地域の衛星画像であるが 沿岸域一帯に四角に区画分けされたものは全て養殖池である 河川の河口には 村落が形成されており 村落に居住する住民により 現在も養殖業が営まれている この地 38

45 域は ランプン州に近い事からランプン州との行き来が多く またルンプール川は河川が内陸の町と繋がっておりアクセスの良さから この保護林内で一番大きい村落が形成されている 多くの住民が養殖業に従事しており 今後この養殖池が放棄され 森林に戻る可能性はき極めて低いと考えられる F ドゥア ブラス川 G ルボンヒトゥム川 H ルンプール川 図 4-10 南部地域の様子 39

46 4.5 事業活動内容 本事業では 一般的な REDD 要素の森林減少 劣化の抑制だけでなく 森林管理に よる幼 若齢木の成長や自然回復の促進に加え 植林活動による森林の量的 質的の拡充による CO2 排出削減 吸収固定を積極的に評価する REDD プラス事業である 事業の CO2 排出削減 吸収固定の要素 1 森林減少 劣化の抑制による CO2 排出量削減 2 成長過程にある幼 若齢木の成長促進 及び自然回復傾向にあるエリアの森林再生の促進による炭素吸収固定量の増強 3 草地や裸地などの荒廃地での植林活動による炭素吸収固定量の増進 プロジェクト開始 CO 2 吸収固定量 3 植林 (AR) 2 自然回復 成長 (IFM) 1 森林保護 (REDD) REDD 例 )30 年間 時間経過 図 4-11 事業による CO2 削減 吸収固定のイメージ図 40

47 4.5.1 実施体制 以下の図は 事業の実施体制のイメージ図である 日本政府 二国間協定 インドネシア政府 クレジット申請 合同委員会 クレジット発行 技術相談 報告 林業省森林保護自然保全総局 その他関係省庁 ワイエルグループ 事業開発 総括 協働契約 実施者 協働契約 PT.TAP 現場事務所 許可取得事業実施 コミュニティ調整サポート 報告 調整 事業許可発行 協力関係 南スマトラ州政府準国インベントリー OKI 県政府 OKI 県林業局パレンバン自然資源保全事務所 村長クロンポック 村民 村長クロンポック 村民 村長クロンポック 村民 メダン第 2 地区マングローブ林管理事務所 パレンバン第 2 地区森林エリア安定化事務所 他の村々 スンガイ バタン村コミュニティ スンガイ スギハン村コミュニティ 図 4-12 実施体制イメージ図 41

48 ワイエルグループ REDD プラス REDD プラス事業の開発及び総括を行う 事業計画 方法論開発 セーフガード検討 PDD 作成 資金運営 事業関係者全体との調整を行う PT. Tiara Asia Permai と協働契約を締結し REDD プラス事業の開発者及び共同実施者となる ワイエルグループは インドネシア現地法人 PT. Yamamoto Asri を持ち PT. Yamamoto Asri は日本のワイエルグループと PT. Tiara Asia Permai との関係構築 協力関係のサポートを行う PT.Tiara Asia Permai インドネシア国籍の企業 (BUMS) で インドネシア人が代表を務める 100% インドネシア資本の企業である ワイ エルビルディング株式会社開発部部長兼 PT. Yamamoto Asri 代表取締役が取締役に就任し ワイエルグループと共同で REDD プラス事業実施を前提として IUPJL-HL の事業許可を取得 現地活動の指揮統括 技術移転 人材育成 作業実施体制の構築 作業グループの組織化 現地コミュニティとの調整やセーフガードの実施 各関連省庁などへの報告 普及 啓蒙活動などを実施する 2014 年に スンガイ バタン村に現場事務所 ( ベースキャンプの様な施設 ) を建設し スンガイ バタン村から 2 名 スンガイ スギハン村から 2 名 合計 4 名の事業スタッフを雇用し 常駐させている 現地事務所に関する活動詳細は 後の 9 パイロットプロジェクト稼働 の項目で後述する スンガイ バタン村コミュニティスンガイ バタン村の中でクロンポック ( 作業グループ ) を結成している 村長をクロンポックリーダーとし 約 80 名で構成されている 現地での作業では クロンポックを中心とした住民が作業を担う為 村内での説明会 セミナー 技術移転 人材育成などを実施していく クロンポックメンバーにまず技術移転し 現地作業の中核を担う人材を育成する その後にクロンポックメンバーから住民への技術移転等を実施していく 保護林内の作業活動は重労働な作業は多くなる為 現地作業は男性が中心となるが 現地データの集計や報告書作成など 村内で行える事務的な作業には女性の参画を促し 男女の適切な作業分担により ジェンダーによる区別なく REDD プラス活動に参加できる環境を準備する スンガイ バタン村への作業活動は スンガイ バタン村にある協同組合 (Koperasi) を通して作業活動実施の発注 支払いを行う 42

49 スンガイ スギハン村コミュニティスンガイ バタン村同様にクロンポックの組織化や活動実施体制の構築を行う スンガイ スギハン村は OKI 県と Banyuasin 県の境界線の河川上に位置しており 所属は Banyuasin 県となっているが スンガイ バタン村周辺に他に村がなく スンガイ バタン村のみで 23,500ha の REDD プラス事業を行う事は作業人数的に困難なことから 県は異なるが 事業対象地に隣接し スンガイ バタン村から一番近いスンガイ スギハン村コミュニティにも 本事業に参加して頂く また スンガイ スギハン村は ワイエルグループの現地法人 PT. Yamamoto Asei が 2007 年から実施ている干潟でのマングローブの新規植林事業において 植林作業を担っており 関係構築は出来上がっていることから REDD プラス事業に関しても理解があり 事業参加に適していると判断した また スンガイ スギハン村との活動調整は PT. Yamamoto Asri が植林事業を行っていた時と同様に CV. Dua Putri が行う 林業省森林保護自然保全総局 (Direktorat Perlindungan Hutan dan Konservasi Alam) 森林保護自然保全総局は 保護林や保全エリアの管理やそれにかかわる方針の策定や実装を職務とする機関である 今回取得した事業許可は 保護林における環境サービス利用許可であるため 保護林内の規定やルールに則って実施する必要がある インドネシア林業省で保護林を管轄する部署は 森林保護自然保全総局であり 保護林内の事業については 森林保護自然保全総局と協議 調整 また事業の報告をする義務がある 森林保護自然保全総局の保全区保護林環境サービス利用局局長の話では 現在保護林内における REDD プラス事業に関するルールはまだ多くなく これから策定を進めていくところである その為 本事業を展開していく中で 現段階では直接 保全区保護林環境サービス利用局局長に禁止事項の確認や技術的な相談を行っている 2014 年にインドネシア共和国の大統領が交代し 林業省と生活環境省が合併され環境林業省となった 現在環境林業省内の総局の改変が実施されており 森林保護自然保全総局が他の総局に変る可能性もある その場合は森林保護自然保全総局に代わる保護林を担当する部署と調整を進めていく予定である OKI 県行政本 REDD プラス事業の事業許可である Izin Usaha Pemanfaatan Jasa Lingkungan di Hutan Lindung(IUPJL-HL) は インドネシア法規に則り OKI 県県知事より発行されている 事業許可取得後には 10 年間の事業計画書を作成し OKI 県林業局長からの内容確認と同意を得て OKI 県県知事に提出している 43

50 また 毎年 事業年次開始時には年次実施計画書を 年次終了時には年次報告書を提出している 同時に この 10 年間の事業計画書 年次実施計画書及び年次報告書は 森林保護自然保全総局局長 南スマトラ州林業局局長 パレンバン自然資源保全事務所所長 メダン第 2 地区マングローブ林管理事務所所長 パレンバン第 2 地区森林エリア安定化事務所所長にあてて 複写を提出している OKI 県林業局 OKI 県林業局とは 本 REDD プラス事業において協力関係を構築しており 現地調査などでも共同で行っている また 年次実施計画書及び年次報告書の作成の助言なども行ってくれている 南スマトラ州林業局年次実施計画書及び年次報告書により本事業を報告している REDD プラスや森林関係の CSR 関連の会合やセミナーへの招待や 定期的に情報交換を行うなど協力関係を構築している パレンバン自然資源保全事務所 (Balai Konservasi Sumber Daya Alam Palembang) 年次実施計画書及び年次報告書により本事業を報告している 保護林内の生物や絶滅危惧種について パレンバン自然資源保全事務所と調整 協議しながら進めていく必要がある メダン第 2 地区マングローブ林管理事務所 (Balai Pengelolaan Hutan Mangrove Wilayah II Medan) 年次実施計画書及び年次報告書により本事業を報告している 本事業対象地は マングローブを多く生殖するエリアであり マングローブの植林も実施していくことから 定期的にメダン第 2 地区マングローブ林管理事務所に経過を報告する必要がある パレンバン第 2 地区森林エリア安定化事務所 (Balai Pemantapan Kawasan Hutan Wilayah II Palembang) 年次実施計画書及び年次報告書により本事業を報告している 本事業対象地は 森林エリアであるため 定期的にパレンバン第 2 地区森林エリア安定化事務所に経過を報告する必要がある 44

51 4.5.2 活動内容現場での活動内容は 事業の CO2 排出量削減 吸収固定の要素別に記す 北部地域と南部地域で自然状況が大きく異なり 活動内容も異なる事から これらを分け 北部地域ではドライバー対策 植林活動及びモニタリング活動 南部地域では シルボフィッシャリー普及及びモニタリング活動を実施する 表 4-10 事業要素に対応する活動内容 北部地域 1 ドライバー対策 事業要素の1 森林保護による CO2 排出量削減 及び 2 自然回復 成長の促進による炭素吸収固定の強化のための活動 2 植林及び育成 管理活動事業要素の3 植林による炭素吸収固定量の強化のた めの活動 3 モニタリング活動 事業による成果へのインセンティブ付与 ( クレジット獲得 ) の為のモニタリング 南部地域 4 シルボフィッシャリー普及活動 南部地域では養殖池開発により 森林が消失し 殆どのエリアが養殖池になっている為 シルボフィッシャリーを導入し 植林による森林回復で炭素吸収固定量を強化の活動を行う 5 モニタリング活動 事業による成果へのインセンティブ付与 ( クレジット獲得 ) の為のモニタリング 1) ドライバーへの対策前出の 4.4 森林減少のドライバー でドライバーの特定を行った 特定された北部地域の約 52,700ha のドライバーは ドライバー 1 隣接する生産林の火入れによる延焼や不審火 ドライバー 2 木材利用の為の違法伐採 ドライバー 3 養殖場の開拓 ドライバー 4 水路造成及び土壌堆積に起因した環境変化による森林の荒廃 ドライバー 5 境界線誤認とそれによる開発 以下には これらの各ドライバーに対する対策活動内容を記載する 45

52 1. 防火対策隣接する生産林の野焼きによる延焼や不審火に対する対策活動である ドライバー 1 の項目でも述べたように 隣接する生産林の火入れの延焼が境界線の水路を越えて飛び火するケースがある これは水路の両脇に植生する草が水路上まで覆うほどに茂っている状態が飛び火を助長し 着火しやすい草類を介して延焼が拡大する その為 飛び火の予防として境界線の水路脇の下草狩りを定期的に実施し 境界線の水路幅の空間を十分に確保することで飛び火をしにくい状態を確保する また不審火に関しては 乾季の煙草の不始末等による森林火災が発生する事例もあることから 村でのルール作りを行い 不審火の発生に繋がるような行動に注意し 乾季には住民同士で注意喚起が行える様な体制を整える 2. 違法伐採の認識促進と禁止勧告保護林であるため 如何なる樹木においても伐採は禁止されている これは ドライバー 2 ドライバー 3 及び ドライバー 5 に関する対策である 外部からの違法伐採の為に侵入してくる人や団体に対して 保護林のでの森林伐採は違法であるという認識を促し 伐採を禁止する また 保護林内の村落の住民には住居用の建材利用の為や 家屋の屋根に利用するニッパヤシの葉の採集の為の個人レベルの伐採が 現在でも少量みられる この対策として マングローブなどの樹木やニッパヤシの伐採を全面禁止する村内でのルール作りとルール順守を実施する また 本地域が保護林である事 REDD プラス事業を実施している事 違法伐採には法令に則り厳罰が処せられる内容を明記した看板を設置し 違法伐採の禁止を勧告する 3. 森林のパトロール及び観察違法伐採や開拓を抑制するための森林パトロールを実施する これは ドライバー 1 ドライバー 2 ドライバー 3 ドライバー 5 への対策活動である スンガイ バタン村及びスンガイ スギハン村のクロンポックを中心としたパトロールチームを作り 対象地内の定期的なパトロールを実施する パトロールでは 外部からの侵入者の確認や侵入者への適切な勧告 説明の実施 森林火災や違法伐採の有無の確認を行う また 森林減少 劣化の進行の可否の確認 森林回復 自然成長及び植林エリアの観察も同時に行う 4. 村林の持続可能な森林管理上記 2 の項目で記載した通り 住民レベルで生活利用の為の伐採は 完全に無くなってはいない 本 REDD プラス事業を遂行するためにも 住民レベ 46

53 ルの伐採を完全になくす必要がある しかし 住民の生活には木材等の利用は必要不可欠である その為 スンガイ バタン村の村落面積として与えられている 200ha の中に 住民が生活で利用するための循環型の村林を造成し 持続可能な村林管理を行う仕組み作りを行う スンガイ バタン村は地元 OKI 県行政によって スンガイ バタン村住民の居住区域として 200ha が確保されているが 実際の居住スペースは約 5ha であり 残りの約 195ha については特に活用されていない この 195ha については 保護林区域から外され居住区域とされている為 森林の利用は可能であり 村林の造成は違法ではない 195ha の限られた村林面積の中で 約 1,000 人の住民の生活を賄い続けるには 伐採と植林を繰り返し継続して森林の利用が出きる持続可能な森林管理体制を作り上げることが必要である 5. 境界線の明確化 ドライバー 5 で述べたように 生産林会社の誤った認識で保護林内に開発が及んでいる地域があり 誤認を正す必要がある 今後 OKI 県林業局と共に 生産林会社の認識改善の働きかけを行い 境界線の改善及び保護林内に進出している部分の後退を要求していく 6. 排水及び水流供給の為の溝掘り ドライバー 4 に対する対策である 現在 人為的または自然的な地形変化で水が溜まっているエリアに溝を掘り 干満による水流の供給し 滞留している水の循環を改善する 2) 植林及び育成 管理活動森林伐採や森林火災により 裸地 荒廃地となった土地に 植林活動を実施する 植林する樹種については その土地の植生調査を実施し 土地に適した樹種を選定する 生物多様性や環境に対する影響に配慮した植林を行う また 植林した樹木の森林の育成管理を行う 具体的には 枯死や流出した部分での補植活動と 樹木の成長を阻害する下部植生である下草刈りの作業である インドネシア林業省に確認を行ったところ 保護林内での樹木の伐採は禁止されているが 樹木の成長の促進のための草の刈り取りは認められている 植林した樹木が下草よりも大きく成長するまでは 下草刈りのメンテナンスが必要となる 3) モニタリング活動モニタリングは 作成するモニタリングプランに沿ってスンガイ バタン村及びスンガイ スギハン村のクロンポック ( 作業グループ ) を中心とした住民が実施 47

54 する その為 モニタリングに関する技術や収集したデータの整理 報告書の作成方法などの技術移転を事前に実施する 4) シルボフィッシャリー普及活動前出の 4.4 森林減少のドライバー の項で前述したように 南部地域のドライバーは養殖池開発による森林の伐採であり 現在ほとんどのエリアは既に養殖池へと転換されてしまっている その為 このエリアでの活動は 森林減少へのドライバー対策というよりも 現在養殖池になっている部分に対するシルボフィッシャリー導入による森林回復 炭素吸収固定能の強化への取り組みがメインとなる シルボフィッシャリー導入により 現在の養殖池で 住民が十分な水産養殖物を収穫できることが これ以上の新規養殖池の開拓に対する防止策 つまりドライバーへの対策にもなる シルボフィッシャリーに関しては まだ知名度が低い為 以下に本事業で実施するシルボフィッシャリーの普及目的と技術の説明を記述する 1. 目的南部地域の保護林域内では マングローブを開墾し養殖場に転換されている 保護林域内であるため森林の再生は必須である しかし 養殖業で生計を立てている住民が多数いるため 養殖池全体を完全な森林に戻すことは難しく 現実的ではない その為 シルボフィッシャリーを利用した 森林の再生と地元住民の生活基盤の安定の両立を目的としている 2. 概要シルボフィッシャリーとは 林業 (Silviculture) と水産業 (Fishery) を組み合わせた言葉である 養殖池の中にマングローブを植林し 森林と養殖業を複合させた自然共生型の養殖技術を普及させる 3. 養殖池の現状現在行われている養殖方法は マングローブ林を皆伐し作られた池で行われている半集約型養殖である 半集約型養殖では 池の中に稚エビを大量に放流し 飼料や ph 調節のための石灰の大量に投入する また集約型養殖のエビは病気の蔓延のリスクが高い為 抗生物質の投入が行われる これらの投入物は池の底に堆積し汚泥となり 水質と土壌汚染の原因となる また 飼料や薬剤の投入は 資金的な負担も大きい 開墾直後はエビ養殖が可能であったが 水質 土壌汚染が原因で 1~5 年で収穫量が激減し エビの養殖業自体が出来なくなり 現在は 劣悪な環境でも養殖 48

55 できる魚の養殖に転換されている 魚は エビに比べ 3~5 分の 1 程度の価格で取 引される為 養殖業従事者が収入の激減による貧困に直面するという問題も起きている マングローブの原生林 保護林の海岸域には マングローブ林 マングローブ周辺には 海洋生物の住処 養殖場開発のための伐採 マングローブ林の皆伐 土地の区画分けを行い 養殖場の造成 集約型養殖の開始 集約型のエビ養殖の拡大 ( ブラックタイガー ) 合成飼料 抗生物質 水質調整剤の大量投入 池の管理 エビの管理の資金的負担が大きい 飼料や薬剤が汚泥となり 池の底に堆積 その結果 やがて池は 死んだ土地に 水質や土壌などの環境汚染 エビ自体の養殖ができなくなった エビの養殖ができず 安価な魚や海藻の養殖に転換 収入が激減し 地元住民の貧困化が問題に 図 4-13 集約型養殖場の変遷 4. シルボフィッシャリー技術シルボフィッシャリーでは 養殖池の土地整備を行い 養殖を行う水路とマングローブを植林する盛り土部分を造成する 養殖池の中心部分にマングローブを 49

56 植林し その周りの水路で魚やエビの養殖を行う マングローブを植林することで 木の成長に伴い プランクトン等の微生物が十分に発生し 飼料の投入が必要なくなる また マングローブの持つバイオフィルター機能による水質 土壌の改善が行われる為 水質調整剤や抗生物質の投入も必要なくなり 池の環境を改善しながら 持続可能な養殖業経営が行える 植林して育成したマングローブ林 エビや魚を養殖する水路 水門 マングローブ育成する盛り土部分 土手にもマングローブを植林 図 4-14 シルボフィッシャリー池のイメージ図 5. シルボフィッシャリーに期待される効果マングローブ植林後 3~5 年経過すれば池自体の環境が改善される為 現在 魚の養殖しかできなくなっている池でも エビの養殖が再開できる シルボフィッシャリー養殖は 半集約型と比較すると 養殖面積の関係上 放流する稚エビの数が少なく総収穫量は減るが 安定した収穫が見込める また致死率も格段に低くなる為 放流する稚エビに対して収穫できるエビの量は増加する 飼料や薬剤の投入物も必要なくなるため 養殖業自体の運営資金が抑えられ 最終的に 養殖の生産性の費用対効果は向上する また 薬剤を使っていないオーガニックエビは 食の安全という面でも 付加価値が高いエビとして流通の幅が広がる可能性もある シルボフィッシャリー池のみでなく 用水路やあぜ道でもマングローブの植林を行う マングローブの護岸効果は 土手の補強になる 池周辺でのマングローブ植林を実施する事で 池の中だけでなく地域全体で森林面積を増やし 炭素吸収固定を行う 50

57 4.5.3 セーフガード本事業対象地では 保護林でありながらも村落が存在し 住民生活が営まれている このエリアに住む住民にも積極的に 本 REDD プラス事業への参加を促し 最終的には 住民自身が森を守り また森林からの恩恵を受けられる仕組み作りを行っていく 1) 住民の生活 生計への影響北部地域のスンガイ バタン村周辺では 1990 年代後半に製材所が乱立し マングローブの違法伐採が行われていた 村民も森林伐採に参加し 木材販売による収入を得ていたが 2000 年に入り違法伐採の取締りが強化され製材所は全て閉鎖となった 製材所の最盛期の時には 従来の生業である漁業を中断し木材伐採に従事する村民も多くいたが 製材所が閉鎖された今では 住民のほとんどが本来の漁業を生業としている つまり 現在は森林伐採による収入を得ている村民はおらず 本 REDD プラス事業の実施に伴い 村民の収入減少による生計への影響は発生しない また 製材所があった当時 森林伐採による森林資源の消失により漁獲量が大幅に減少した事が 住民への聞き取り調査から分かっている 製材所閉鎖後 森林の自然再生による森林機能の回復に伴い 漁獲量が回復してきたとの情報もあり スンガイ バタン村住民は 漁業による生活の安定のためには森林資源の拡充が必要不可欠であるとの認識を持っている その為 本 REDD プラス事業に関して 村全体から歓迎を受けている 本 REDD プラス事業では 現地作業における活動をスンガイ バタン村のクロンポック ( 作業グループ ) を中心とし 住民に担ってもらう計画である その為 現在の生業である漁業を行いつつ 事業による森林活動 作業が発生することにより 雇用の機会つまり現金収入が追加的に得られる状態になる 南部地域では 沿岸域のほとんどのエリアが養殖池に転換されている これらの養殖池にシルボフィッシャリー技術を導入し 養殖池の中にマングローブの植林を行うが 養殖池の土地を没収するなどの措置は取らず 住民は継続して養殖業を営むことができ 住民生活及び生計は確保される シルボフィッシャリー池への転換時の 土地の造成やマングローブ植林作業などは こちらから技術的 資金的な支援を行い 住民がシルボフィッシャリーを導入しやすい体制及び仕組み作りを実施する また シルボフィッシャリー池におけるマングローブの育成管理や水産物の養殖技術に関する技術移転 サポートを継続して行うことにより 恒久的な森林の維持及び養殖業での収穫を安定させることによる住民の生活基盤の安定化に貢献する 本 REDD プラス事業により 住民生活及び生計に関しては マイナス要因を発 51

58 生させずに エリア全体の村民の生活基盤を安定させることができる 保護林の中ではいかなる森林の伐採も禁止されているが 住民生活の為には木材の利用は必ず発生する 住民の住居や漁業の為の建材などを確保するために 村落区域内に村林を造成する計画である 保護林から除外される住民居住区域内に村落林を作り 伐採後には植林 育成し また森林配給量を村全体で管理することで 持続的に生活木材の供給を確保するための支援を行う 循環型の村林経営を行うことで 保護林を傷つけずに住民の生活に関わる木材利用の基盤を確保する計画である この点については 林業省森林保護自然保全総局保護林担当部署と協議 調整を行いながら進めていく予定である 保護林内の海水 汽水域にはマングローブが植生する地帯であるが それ以外には内陸性の植物が生息する このエリアは 現在二次林として Melaleuca sp. が進出 増加しているが 本来の原生林の樹種には ジェルトンやプライなどである その為 植林には 本来の原生種であるジェルトンの植林も適切な場所に実施する計画である ジェルトンは ゴムの木のように樹液を採集することができ これはチューイングガムやラテックスの原料となる また長期間の採集が可能である事から 継続的な住民の副収入にも成りえる このように 森を守り育てることにより 木を伐採せずに 森林からの恩恵を受けられる 2) 事業活動への参加とそれによる格差本事業における現地活動の作業内容には 現場での労働と村内での事務的作業がある 現場での労働に関しては 溝掘りや森林の中を長距離移動するモニタリング作業や植林作業など肉体的に重労働となる作業もあるため 男性が担う場面が多くなることが予想される しかし 植林用の種の収集 集計 選別やモニタリングデータの集計 報告書の作成などの軽作業は女性や高齢者など体力的な制限を受けずに担うことができる 本事業では適切な作業分担により 男性だけでなく女性などの参画を促し ジェンダーによる格差を発生させない様 細心の注意を図る 2014 年に 本事業対象地内に 現場事務所 ( ベースキャンプの様なもの ) を建設した この現場事務所には 村から 4 名のスタッフを雇用し 常駐させ 事業者側と住民側のパイプ役を果たす 住民の考えや意見を広く集める場として 常に現場事務所は住民に開放している 事業に関する問題の相談や疑問や不満を伝える窓口としての役割を担い 双方のアクセス体制を整えておくことにより 事業に対する安心感や理解を高め 事業への参加を促進する また村全体の公平性を担保するために 作業の請負単価の一定化や将来的に発 52

59 生するクレジットの収益やジェルトンなどの副産物収入の分配などを開示する 具体的には 現場事務所の前に掲示板などを設置し これらの情報を公開することで 住民全員が確認 理解できる様な仕組み作りを計画している 3) 生物多様性への配慮本事業では植林を実施するが その際には外来種の持ち込みは行わず その土地の在来種を適切な場所に植林し 本来の生態系を壊さないように細心の注意を払う 生物に関しては 本保護林内には絶滅危惧種を含む生物が生息している これらの生物を傷つけたり 生活圏を脅かしたりする事の無いように細心の注意を払う また これら絶命危惧種の扱いに関しては インドネシアの法規に則り パレンバンにある自然資源保全事務所と報告 調整しながら行っていく予定である 53

60 5. 広域モニタリング手法の適用 5.1 前年度までに構築したモニタリング方法論 平成 24 年度に実施した FS 調査では サンプリングプロットによる地上調査と衛星画像及び航空レーザ測距 (Lidar) によるリモートセンシング調査を組み合わせ パイロットエリア (2,000ha) における高精度なバイオマス量推定とモニタリング手法開発を実施した 平成 25 年度に実施した FS 調査では さらに広域のモニタリング手法を開発するため 比較的低コストで広範囲の空間体積を把握することができる ALOS/PRISM 画像を用い これと Lidar 等による空間体積を比較することによって 事業許可取得済みの 23,500ha を対象にバイオマス量推定とモニタリング手法開発を実施した これまでに構築したモニタリング方法論の概要を図 5-1 に示す 図 5-1 これまでに構築したモニタリング方法論の概要 54

61 5.2 今年度のモニタリング 分析結果 対象エリア事業対象地 66,500ha の内 今後事業許可取得を予定しているタパ岬からルンプール川までの約 43,000 ha を対象として分析を行った 衛星画像による土地利用 / 土地被覆の現況把握 1) RapidEye 衛星画像による土地利用 / 土地被覆分類事業許可取得予定地の RapidEye 衛星画像を図 5-2 に 土地利用 / 土地被覆分類図を図 5-3 に示す 土地利用 / 土地被覆分類項目は 平成 25 年度 FS での分類項目をやや改変し 高密度かつ林冠高が高いリゾフォラ ブルゲリア (HD Rhizophora sp.+bruguiera sp.) 低密度かつ林冠高が低いリゾフォラ ブルゲリア(LD Rhizophora sp.+bruguiera sp.) アビセニア(Avicennia sp.) メラルーカ林 (Melaleuca sp.) プライを含む二次林(Secondary Forest) ニッパヤシ(Nypa sp.) 草地 ( Grassland) 裸地 ( Bareland) 水域 ( Water) 雲 ( Cloud) 雲影(Cloud Shadow) の 11 項目とした なお 養殖池は裸地に含めた 沿岸部はほぼ一様に Avicennia sp. が分布しており 事業許可取得予定地の北部では海岸からおよそ 8km に亘って分布している Rhizophora sp. と Bruguiera sp. は Avicennia sp. より内陸に分布しており 事業許可取得予定地の北部では海岸からおよそ 2 km~3 km の内陸まで広がっている Nypa sp. は川沿いに集中して分布しており 事業許可取得予定地の最も内陸側には Melaleuca sp. や Secondary Forest が広く分布している 事業許可取得予定地の南部では沿岸部に Avicennia sp. が残っているものの 内陸部は養殖池の開発が進み Bareland となっている 55

62 図 5-2 事業許可取得予定地の RapidEye 衛星画像 56

63 図 5-3 RapidEye 衛星画像から作成した土地利用 土地被覆分類図 57

64 2) 検証用データの取得 REDD プラス実施ガイドライン ( 森林総合研究所 ) によると 土地利用/ 土地被覆分類精度の要求水準として 森林 / 非森林の区分精度が 80% 以上 森林区分毎の分類精度が 70% もしくは 80% とされている そこで RapidEye 衛星画像による土地利用 / 土地被覆分類結果の精度を評価するために 2015 年 11 月 7 日 ~11 日にかけてグランドトゥルースを行い 12 点の検証用データを取得した 検証用データの配置を図 5-4 に示す 図 5-4 検証用データの配置 3) 土地利用 / 土地被覆分類図の精度評価 土地利用 / 土地被覆分類図の精度評価結果を表 5-1 に示す 総合精度 (Overall Accuracy) は 75% であり 目標精度の範囲内に収まっていた 58

65 表 5-1 土地利用 / 土地被覆分類図の精度評価結果 時系列な衛星画像による土地利用 / 土地被覆の経年変化把握 過去の LANDSAT 画像から土地利用 / 土地被覆面積を求め 土地利用 / 土地被覆の経年変化を把握した 使用した LANDSAT 画像は 平成 24 年度 FS で使用した下記の 4 時期である 経年変化解析の基準年は RapidEye 衛星画像を取得した 2012 年とした 1989 年 3 月 31 日 6 月 19 日 LANDSAT4 TM 23 年前 2000 年 4 月 14 日 LANDSAT7 ETM+ 12 年前 2004 年 8 月 7 日 LANDSAT5 TM 8 年前 2009 年 8 月 5 日 LANDSAT5 TM 3 年前 2012 年 8 月 4 日 9 月 14 日 RapidEye 基準年 1989 年 2000 年 2004 年 2009 年の LANDSAT 衛星画像を図 5-5 に示す 過去の土地利用 / 土地被覆分類図は RapidEye 衛星画像を用いて作成した 2012 年の土地利用 / 土地被覆分類図をベースに変化箇所を判読修正し 各年の土地利用 / 土地被覆分類図を作成した 1989 年 2000 年 2004 年 2009 年の土地利用 / 土地被覆分類図を図 5-6 に示す 59

66 (a) 1989 年 (b) 2000 年 (c) 2004 年 (d) 2009 年 図 5-5 過去の LANDSAT 画像 60

67 (a) 1989 年 (b) 2000 年 (c) 2004 年 (d) 2009 年 図 5-6 過去の土地利用 / 土地被覆分類図 61

68 各時期の土地利用 / 土地被覆分類項目別面積を表 5-2 に 構成比を図 5-7 に示す なお 1989 年 2000 年 2004 年 2009 年 2012 年の土地利用 / 土地被覆分類図で 1 時期でも雲 雲影に分類されている領域は 炭素ストックを保守的に見積もるために 全時期で雲 雲影とした 表 5-2 図 5-7 から考察される事業許可取得予定地の土地利用 / 土地被覆変化傾向は下記のとおりである HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. は 1989 年 ~2000 年にかけて マングローブ林における養殖池開発が進み 著しく減少している その後 2000 年 ~2009 年にかけて LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. の成長と 放棄された養殖地の回復により増加傾向にあったものの 2009 年 ~2012 年にかけて僅かながら減少している この減少の要因は 南部では養殖池開発に伴うもの 北部では Bareland の拡大に伴う自然減と考えられる LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. は 1989 年 ~2004 年にかけてマングローブ林における養殖池開発が進み 著しく減少している その後 2004 年 ~2012 年にかけて放棄された養殖地の回復により 増加傾向にある Avicennia sp. の面積は僅かに増加傾向にある Melaleuca sp. は 1989 年 ~2009 年にかけて増加し その後僅かに減少傾向にある Secondary Forest は増加 減少を繰り返している Nypa sp. の面積は増加傾向にある Grassland は著しく減少傾向である Bareland は 1989 年 ~2009 年にかけてマングローブ林における養殖池の開発により著しく増加しているが 2009 年 ~2012 年は放棄された養殖地の回復によりやや減少している 1 時期でも雲 雲影に分類されている領域が 13,195ha あり 全体の 30% を占めている REDD プラス実施ガイドライン ( 森林総合研究所 ) では 雲部を補完するためにレーダ衛星画像の併用が推奨されている 我が国が 2014 年 5 月に打ち上げた ALOS-2( だいち 2 号 等のレーダ衛星画像等を使用し 雲の影響を除去することが今後の課題としてあげられる 62

69 表 5-2 各時期の土地利用 / 土地被覆分類項目別面積 (ha) HD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. 9,703 3,104 4,164 4,519 4,305 LD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. 3,620 1, ,045 2,531 Avicennia sp Melaleuca sp ,253 1,637 1,837 1,665 Secondary Forest ,220 Nypa sp Grassland 12,001 12,551 10,824 8,889 8,477 Bareland 103 9,545 9,624 10,466 9,009 Water 2,126 1,385 1,652 1,830 1,726 Cloud and Cloud Shadow 13,195 13,195 13,195 13,195 13,195 Total 43,000 43,000 43,000 43,000 43,000 図 5-7 各時期の土地利用 / 土地被覆分類項目別面積の構成比 事業許可取得予定地の炭素ストック経年変化推定事業許可取得予定地全域における炭素ストックの経年変化を表 5-3 図 5-8 に示す 63

70 事業許可取得予定地全域の炭素ストックは 1989 年から 2000 年にかけて養殖池開発に伴い約 111 万 t-c 減少したが その後北部エリアの養殖池開発により一旦は裸地化した Rhizophora sp.+bruguiera sp. が徐々に回復していることによって徐々に増加しているものの 2012 年の炭素ストックは 1989 年より約 62 万 t-c 下回っている ( 図 5-8) 表 5-3 事業許可取得予定地における炭素ストックの経年変化 Landuse / Landcover CSF CS(t-C) (t C/ha) HD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. 2,962,930 1,114, , , , ,481 LD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. 866, , ,130 84,073 96, ,449 Avicennia sp. 233,527 46,601 39,172 42,092 44,341 61,321 Melaleuca sp. 107,263 13,316 18,411 24,067 26,996 24,473 Secondary Forest 616, ,741 45,870 73,562 72, ,745 Nypa sp. 63,389 5,379 7,678 12,748 20,154 17,429 Grassland Bareland Water Total 4,849,644 1,695, , , ,565 1,073,898 CSF:Carbon Stock Factor CS: Carbon Stock 図 5-8 事業許可取得予定地における炭素ストックの経年変化 64

71 6. 方法論に基づいた算出結果 6.1 REL の設定 事業許可取得予定地 (43,000ha) における REL の設定事業対象地の北部 23,500ha の事業許可を取得した 2013 年を基準とし 森林に該当する HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. Avicennia sp. Melaleuca sp. Secondary Forest Nypa sp. の事業許可取得予定地 (43,000ha) における面積変化を集計した 結果を表 6-1 に示す なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて面積変化を集計しているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると面積変化の数値が変化する点に注意が必要である 表 年を基準とした場合の森林区分別面積変化 ( 事業許可取得予定地 ) 表 6-1 に基づき 観測年を X 軸 森林区分別面積を Y 軸にプロットした結果を図 6-1 に示す 図 6-1 より 森林区分別面積の経年変化をロジスティック回帰でモデル化し 外挿することによって将来の森林面積を推定した なお HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. については 1989 年から 2000 年にかけて養殖池開発による極端な面積変化が生じており 2000 年以降の面積変化との連続性が見られないため 1989 年を除外して経年変化をモデル化した また Melaleuca sp. Secondary Forest については 4.4 森林減少のドライバー で述べているように現状では定期的に違法伐採が生じており 純増 / 純減のトレンドが見出せないことから 5 時点 (1989 年 2000 年 2004 年 2009 年 2012 年 ) の平均面積を使用した 65

72 (a) HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. (b) LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. (c) Avicennia sp. 66

73 (d) Melaleuca sp. (e) Secondary Forest (f) Nypa sp. 図 6-1 森林区分毎の面積変化と回帰式 ( 事業許可取得予定地 ) 67

74 6.1.2 事業対象地全域 (66,500ha) における REL の設定平成 25 年度 FS で実施した事業対象地の北部 (23,500ha) の土地利用 / 土地被覆経年変化分析結果と今年度の事業許可取得予定地 (43,000ha) の土地利用 / 土地被覆経年変化分析結果を用いて 事業対象地全域 (66,500ha) の森林面積変化を 2013 年を基準として集計した 結果を表 6-2 に示す なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて面積変化を集計しているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると面積変化の数値が変化する点に注意が必要である 表 年を基準とした場合の森林区分別面積変化 ( 事業対象地全域 ) 表 6-2 に基づき 観測年を X 軸 森林区分別面積を Y 軸にプロットした結果を図 6-2 に示す 図 6-2 より 森林区分別面積の経年変化をロジスティック回帰でモデル化し 外挿することによって将来の森林面積を推定した なお HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. Melaleuca sp. Secondary Forest については 事業許可取得予定地 (43,000ha) における REL の設定 と同様の手順により将来の森林面積推定を実施した (a) HD Rhizophora sp.+bruguiera sp. 68

75 (b) LD Rhizophora sp.+bruguiera sp. (c) Avicennia sp. (d) Melaleuca sp. 69

76 (e) Secondary Forest (f) Nypa sp. 図 6-2 森林区分毎の面積変化と回帰式 ( 事業対象地全域 ) 70

77 6.2 将来予測 ( 森林減少防止 ) 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 ( 森林減少防止 ) 図 6-1 の森林区分毎の回帰モデルに基づき 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来の森林面積を予測した 結果を表 6-3 図 6-3 に示す 事業許可取得予定地の森林面積は僅かずつ減少が予測され 森林減少面積は 5 年後で 107 ha 10 年後で 461 ha 20 年後で 1,318 ha 30 年後で 1,967 ha 40 年後で 2,435 ha 50 年後で 3,315 ha となった 森林面積の予測結果に炭素ストック係数を乗じて将来の炭素ストックを予測した結果を 表 6-4 図 6-4 に示す 事業許可取得予定地の炭素ストックも一貫して減少が予測され 炭素ストックの減少量は 5 年後で 18,109 t-c 10 年後で 61,424 t-c 20 年後で 161,684 t-c 30 年後で 236,460 t-c 40 年後で 290,209 t-c 50 年後で 391,262 t-c となった REDD プラス活動によってマングローブの減少を抑止し 活動開始時点にとどめることをプロジェクトシナリオとした場合 森林減少防止に伴う排出削減量の将来予測は 5 年後で 18,109 t-c 10 年後で 61,424 t-c 20 年後で 161,684 t-c 30 年後で 236,460 t-c 40 年後で 290,209 t-c 50 年後で 391,262 t-c となる なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて将来予測を行っているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると将来予測数値が変化する点に注意が必要である 表 6-3 森林面積の将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) Area (ha) Period Difference HD Rhizophola sp.+ LD Rhizophola sp.+ Secondary Total from 2012 Avicennia sp. Melaleuca sp. Nypa sp. from 2013 Bruguiera sp. Bruguiera sp. Forest 0 4,388 2, , , ,167 2, , , ,771 2, , , ,879 2, , ,429-1, ,219 2, , ,781-1, ,746 2, , ,312-2, , , ,432-3,315 71

78 図 6-3 森林面積の将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 表 6-4 炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) Carbon Stock (t-c) Period Difference HD Rhizophola sp.+ LD Rhizophola sp.+ Secondary Total from 2012 Avicennia sp. Melaleuca sp. Nypa sp. from 2013 Bruguiera sp. Bruguiera sp. Forest 0 503, ,606 49,716 21, ,380 19, , , ,605 50,795 21, ,380 21, ,192-18, , ,702 51,667 21, ,380 22, ,877-61, , ,704 52,927 21, ,380 23, , , , ,704 53,721 21, ,380 23, , , , ,704 54,215 21, ,380 23, , , , ,704 54,518 21, ,380 23, , ,262 72

79 1,000, , , ,000 Nypa sp. Carbon Stock (t-c) 600, , , , ,000 Secondary Forest Melaleuca sp. Avicennia sp. LD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. HD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. 100, Periods from 2012 図 6-4 炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測 ( 森林減少防止 ) 図 6-2 の森林区分毎の回帰モデルに基づき 事業対象地全域 (66,500ha) における将来の森林面積を予測した 結果を表 6-5 図 6-5 に示す 事業対象地全域の森林面積は減少が予測され 森林減少面積は 5 年後で 27 ha 10 年後で 246 ha 20 年後で 897 ha 30 年後で 1,486 ha 40 年後で 1,937 ha 50 年後で 2,566 ha となった 森林面積の予測結果に炭素ストック係数を乗じて将来の炭素ストックを予測した結果を 表 6-6 図 6-6 に示す 事業対象地全域の炭素ストックは一貫して減少が予測され 炭素ストックの減少量は 5 年後で約 0.5 万 t-c 10 年後で約 3 万 t-c 20 年後で約 10 万 t-c 30 年後で約 17 万 t-c 40 年後で約 22 万 t-c 50 年後で約 30 万 t-c となった REDD+ 活動によってマングローブの減少を抑止し 活動開始時点にとどめることをプロジェクトシナリオとした場合 森林減少防止に伴う排出削減量の将来予測は 5 年後で約 0.5 万 t-c 10 年後で約 3 万 t-c 20 年後で約 10 万 t-c 30 年後で約 17 万 t-c 73

80 40 年後で約 22 万 t-c 50 年後で約 30 万 t-c となる なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて将来予測を行っているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると将来予測数値が変化する点に注意が必要である 表 6-5 森林面積の将来予測 ( 事業対象地全域 ) Area (ha) Period Difference HD Rhizophola sp.+ LD Rhizophola sp.+ Secondary Total from 2012 Avicennia sp. Melaleuca sp. Nypa sp. from 2013 Bruguiera sp. Bruguiera sp. Forest 0 9,078 5, , , ,022 5, , , ,786 5, , , ,118 5, , , ,523 5, , ,636-1, ,069 5, , ,184-1, ,439 5, , ,556-2,566 図 6-5 森林面積の将来予測 ( 事業対象地全域 ) 74

81 表 6-6 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) Carbon Stock (t-c) Period Difference HD Rhizophola sp.+ LD Rhizophola sp.+ Secondary Total from 2012 Avicennia sp. Melaleuca sp. Nypa sp. from 2013 Bruguiera sp. Bruguiera sp. Forest 0 1,042, , ,017 54, ,380 28,937 1,954, ,036, , ,885 54, ,380 29,695 1,949,827-4, ,009, , ,415 54, ,380 30,174 1,923,726-30, , , ,936 54, ,380 30,656 1,847, , , , ,129 54, ,380 30,837 1,779, , , , ,200 54, ,380 30,905 1,727, , , , ,226 54, ,380 30,929 1,655, ,785 2,500,000 2,000,000 Nypa sp. Carbon Stock (t-c) 1,500,000 1,000, ,000 Secondary Forest Melaleuca sp. Avicennia sp. LD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp. HD Rhizophola sp.+ Bruguiera sp Periods from 2012 図 6-6 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 75

82 6.3 将来予測 ( 植林 ) 本 REDD プラスプロジェクトにおいては 森林管理に加えて植林による炭素蓄積量の増大を図る計画である プロジェクトによる植林は 現在草地となっているエリアにおいてジェルトン (Dyera polyphylla) やプライ (Alstonia angustiloba) 等の在来樹種を 裸地となっているエリアにおいてリゾフォラ等の在来マングローブ樹種を植えることを計画している マングローブの成長予測には 平成 25 年度と同様 以下の数値を用いる 年間蓄積変化量:5.75t C/ha/year 蓄積量上限:115 t C/ha(20 年上限に達する ) また 昨年度は IPCC GPG for LULUCF からデフォルト値を引用して計算したジェルトン プライについては 今年度現地調査時に得た数値から計算した 現地調査の結果 以下の数値を得た 平均 DBH:25cm 立木密度:40 本 / 半径 10m 円形プロットまた 計算には以下の数式を使用した スマトラの混交二次林用アロメトリー式 19 lnagb= *ln(dbh) IPCC GPG for LULUCF 20 の地上部地下部比計算式 Rj = exp( *ln( AGB)) これらを用いて計算した結果 炭素蓄積量:199 t C/ha との数値を得た 同様に 20 年で成林すると仮定し 年間蓄積変化量:9.95t C/ha/year を得た 実際のモニタリングの際は 植林地内に設定したサンプルプロットにおける実測調査をもとに算出する予定である 19 Kettering et al, 2001, Reducing uncertainty in the use of allometric biomass equations for predicting above-ground tree biomass in mixed secondary forests, Forest Ecology and management, 146, IPCC, 2013, Good Practice Guidance for Land Use,Land-Use Change and Forestry, IPCC 76

83 6.3.1 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 ( 植林 ) 事業許可取得予定地域 (43,000ha) のうち 草地 ( Grassland) および裸地 (Bareland) が植林の対象地である 表 5-2 から 2012 年時点で Grassland が 8,477ha Bareland が 9.009ha である この草地 裸地の面積に対して 以下の仮定のもと 将来予測を行った なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いた面積であるため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると植林可能面積が変化する点に注意が必要である 草地 ジェルトン プライ等を面積の 100% に対して 2020 年から年 840ha 植林する うち 80% の面積で活着 成林する 裸地 リゾフォラ ブルゲリア等を面積の 80% に対して 2020 年から年 720ha 植林する うち 90% の面積で活着 成林する 表 6-7 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) Period from 2012 Dyera sp. + Alstonia sp. Rhizophora sp. Total ,283 11,250 32, , , , ,162, ,596 1,803, ,349, ,924 2,095, ,349, ,924 2,095,102 (t C) 77

84 図 6-7 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業許可取得予定地 ) 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測 ( 植林 ) 事業対象地全域の将来予測については 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測 ( 植林 ) に加えて事業許可取得エリア(23,500ha) について以下の仮定を行って実施した なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いた面積であるため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると植林可能面積が変化する点に注意が必要である 草地 4,204ha の草地において ジェルトン プライ等を 2015 年から年 420ha 植林する うち 80% の面積で活着 成林する 裸地 1,685ha の裸地において リゾフォラ ブルゲリア等を 2015 年から年 168ha 植林する うち 90% の面積で活着 成林する 78

85 表 6-8 炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) Period from 2012 Dyera sp. + Alstonia sp. Rhizophora sp. Total ,590 24,421 96, , ,560 1,231, ,797, ,300 2,605, ,018, ,322 2,938, ,018, ,322 2,938,776 (t C) 図 6-8 植林に伴う炭素ストックの将来予測 ( 事業対象地全域 ) 79

86 6.4 算定結果 6.2 将来予測 ( 森林減少防止 ) および 6.3 将来予測 ( 植林 ) の結果から 本プロジェクトによる予想クレジット量は以下の計算によって求められる 予想クレジット量 = 森林減少防止による排出削減量 + 植林による吸収量 また 6.2 および 6.3 の t C での数値は 44/12 を乗じて t CO2 に換算する 事業許可取得予定地 (43,000ha) における将来予測以下のように 5 年後に 6.6 万 t CO2 10 年後に 34 万 t CO2 と増加し 50 年後には 911 万 t CO2 に達すると予測される 排出削減量 吸収量の大半は植林によるものとなっている なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて将来予測を行っているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると将来予測が変化する点に注意が必要である 表 6-9 事業許可取得予定地における排出削減量 吸収量の推移 80

87 図 6-9 事業許可取得予定地における排出削減量 吸収量の推移 事業対象地全域 (66,500ha) における将来予測以下のように 5 年後に 1.6 万 t CO2 10 年後に 46 万 t CO2 と増加し 50 年後には 1,187 万 t CO2 に達すると予測される 排出削減量 吸収量の大半は植林によるものとなっている なお で述べたように 雲 雲影に分類されている領域を除いて将来予測を行っているため レーダ衛星画像等を使用して雲の影響を除去すると将来予測が変化する点に注意が必要である 表 6-10 事業対象地全域における排出削減量 吸収量の推移 81

88 図 6-10 事業対象地全域における排出削減量 吸収量の推移 82

89 7. セーフガード 7.1 REDD+ のセーフガードについて セーフガードとは REDDプラス活動の温暖化緩和策としての効果を損なうリスク ( 別の形態 場所での温室効果ガスの排出を増加させる あるいは 排出減少 吸収増加の効果が一時的なものに終わるなど ) を回避するとともに 森林ガバナンス 環境 社会等への悪影響の予防と望ましい影響を増大するための政策 施策である 年にメキシコ カンクンで開催された気候変動枠組条約第 16 回締約国会議 (COP16) で決議されたカンクン合意 22 ( 決議 1/CP.16) において 促進 支援しなければならないものとしてセーフガードのリストが示された (a) (b) (c) (d) (e) (f) (g) 表 7-1 カンクン合意によるセーフガード 7 項目セーフガード森林総研による分類国家森林プログラムや関連する国際条約及び国際合意を補森林ガバナンス完し かつ一貫性を保った活動を促進 支援することホスト国の法令及び主権を踏まえ 透明かつ効果的な国家森林ガバナンスを促進 支援すること先住民や地域住民の知見や権利 関連する国際的な義務 各社会国の状況や法制度を考慮し さらに UNDRIP( 先住民族の諸権利に関する国連宣言 ) の尊重を促進 支援すること利害関係者 ( 特に先住民や地域住民 ) の効率的な参加を支援すること天然林の保全及び生物多様性保全と一貫性を保ち 天然林を環境 社会転換せず 天然林及び生態系サービスの保護 保全に関するインセンティブを付与し さらに社会 環境的便益の増強となるような行動を促進 支援すること反転 ( 結果的に一時的に排出削減 吸収しただけ ) が起こら気候ない活動を促進 支援すること排出の移転 (Displacement) を抑制する活動を促進 支援すること UNFCCC(2011) 森林総合研究所(2012) より 21 独立行政法人森林総合研究所,2012,REDD-plus COOKBOOK,38 ページ 22 UNFCCC, 2011, Decision 1/CP.16, FCCC/CP/2010/7/Add.1, UNFCCC 83

90 UNFCCC において示されている内容は上記の表の内容のみであり 具体的にどういった取り組みを行うかについては 各国の状況や能力によってそれぞれの国が決めることになっている そのため UNFCCC は各国に対して セーフガード情報システム (SIS) を整備し どのようにセーフガードを尊重し対処しているかの情報を提出するように求めた セーフガード情報提供システムについては その後 COP17 においては 途上国に対してセーフガードに関する情報のサマリーを定期的に提供するよう求め さらに COP19 ではサマリーの初回の提出時期と頻度が決定された COP19 では特に REDD+ に関するリザルトベース ( 結果に基づく ) 支払いを受けたい国は事前に情報サマリーを提供すべきであるとの合意がなされた しかし これについても UNFCCC ではどういう情報を提供すべきかの詳細については提示しておらず それぞれの国が準備をすることとなっている そこで UNFCCC は REDD 実施国に対しては SIS の準備の経験から得られた教訓や課題を意見書として提出するように 全ての国や機関に対しては SIS で報告すべき情報タイプに関する意見書を提出するように呼びかけ それをもとにリマでは SIS に関するさらなるガイダンスの必要性について議論が行われた 7.2 JCM におけるセーフガード 今後 JCMにおいてREDD+ がスコープの一つとして取り入れられ正式にプロジェクトが開始できる状況を整えるため JCMにおけるREDD+ セーフガードのガイドライン等も整備されると考えられる 今年度 独立行政法人森林総合研究所が REDD+ セーフガードのガイダンス案 23の作成に取り組んでおり その内容は今後 JCMのルール策定の中でも参考にされていくと考えられる これまでは CDM 等の既存の制度が複雑で進みにくかったとの観点から 簡素化して取り組みやすくするというのが JCM の方針であったのに対して セーフガードに関しては別の方針が採られる可能性が高い つまり JCM 向けに簡素なセーフガード要件を作るというよりも 相手国のセーフガードに関するルールに従うという条項が作られる可能性が高いと考えられる したがって プロジェクト実施国で定められているセーフガードのルールについては十分に把握 検討を行っておく必要がある 23 森林総合研究所 REDD プラスに係る政策論 方法等に関する調査事業 84

91 7.3 インドネシアにおけるセーフガードの検討状況 こうした状況の中 インドネシアも自国のセーフガード情報提供システムを構築するべく準備を進めている 24 インドネシアのセーフガード情報提供システムは 林業省の規格化 環境センターを中心に 既存の国内法制度等を土台にしつつ 多様なステークホルダーが関与する形で検討が進められ その結果として Prinsip,Kriteria dan Indikator untuk Sistem Informasi Safeguards REDD+ (SIS-REDD+) di Indonesia が取りまとめられた この中で インドネシアのセーフガード情報提供システムで使用する 7 原則 17 基準 32 指標が示されている この原則 基準 指標の特徴は 具体的に何かしらの数値等のデータを求めるのではなく の証拠書類が入手できること という証拠書類の整備状況を問う形での指標が多いことである これによって 詳細についてはある程度プロジェクト側の自由度も確保しつつ 達成すべきセーフガード項目については配慮しその証拠を残す努力をプロジェクトが行うような指標になっている なお 表 7-2 中の 基準 の列のうち 色をつけた項目は 文中に shall (~しなければならない) と強い表現で記述されている項目である 24 より詳細については 平成 25 年度 途上国における森林の減少 劣化の防止等への我が国企業の貢献可視化に向けた実現可能性調査事業 ( インドネシア共和国南スマトラ州保護林における REDD プラス事業化に向けた事業許可取得並びに実施可能なモニタリング手法の確立及び提案 ) 調査報告書 を参照されたい 85

92 表 7-2 インドネシア SIS における原則 基準 指標 セーフガード 原則 基準 指標 国家森林プログラムの目的や関連す 1.1 REDD+ 活動は 適切な準国 / 国家機関 必要に応じてインドネシアの法令や条例に合致した法人 の権 る国際条約および 限の下で調整 / 統括 / 管理されなければならない の入手可能性 国際合意を補完し また一貫性を有する行動 1.2 準国レベルおよび国家レベルの REDD+ 活動は 適用される法令やインドネシアにより批准された国際条約を遵守しなければならない 国家法令や国家主権を考慮した 透明かつ効果的な国家森林ガバナンス構造 関連する国際義務や国家情勢 法令や 国連総会による先住民権の権利に関する国連宣言の採択について考慮し 先住民や地域コミュニティメン 原則 1. 法令遵守および国家森林プログラムとの一貫性 REDD+ 活動は政府条令や国家が批准した国際条約 / 合意を遵守し 国家森林プログラムの目的と一致しなければならない 原則 2. 国家森林ガバナンスの透明性および有効性全てのスケール 状況での REDD+ 活動は 国家主権に従う透明性を持った効果的な森林ガバナンスに貢献しなければならない 原則 3. 先住民や地域コミュニティ ( Masyarakat adat dan lokal) の権利 REDD+ 活動は REDD+ 活動の規模や状況に応じた活動を通じ 先住民や地 1.3 REDD+ 活動は インドネシア林業分野の長期的戦略計画に記述されている国家森林プログラムの目的と一致する 2.1 REDD+ 活動の規模や状況に応じて グッドガバナンス原則の実施の効果的なモニタリングのためにステークホルダー間のコミュニケーションをサポートする制度設計がなされている 2.2 REDD+ 活動の責任機関は 金銭による贈収賄を含むいかなる形での汚職も行わないという公約を宣言する事し また インドネシアの反賄賂法令を遵守しなければならない 3.1 REDD+ 活動は 土地所有権や森林資源 生態系サービスへのアクセス及び利用などの先住民や地域コミュニティの権利の特定を含まなければならない 特に準国レベルおよび現場レベルでより集中的に行わなければならない 実施規模や状況に合わせた REDD+ 活動に関する明確な権限を証明する法的 行政文書 関連する政府条令の実施に関する計画文書や手続き 定期的報告書の入手可能性 国際条約 / 合意の実施に関する報告書の入手可能性 準国レベルの REDD+ 活動は インドネシア林業分野の長期的戦略計画で優先されている目的に従い サポートする 実施規模や状況に応じた REDD+ 活動の責任機関による 情報開示に関する方針についての明確な表明 実施規模や状況に応じた REDD+ 活動の責任機関の組織構造やタスク 機能の概要に関する明確な表明 反賄賂に関する明確な方針の表明 REDD+ 活動エリアに居住すると特定された先住民や地域コミュニティに関する 権利関係を含んだ地図 または関連文書の入手可能性 [LEI: S1.3] 森林資源活用における先住民や地域コミュニティの権利や希望に対応する為のワークプランあるいは取り決めの入手可能性 [LEI: P2.9]

93 バーの知識や権利を尊重する 決議 1/CP.16 パラグラフ 70 および 72 の活動における 関連するステークホルダー ( 特に先住民や地域コミュニティ ) の完全かつ効果的な参加 域コミュニティの権利を尊重しなければならない 原則 4. ステークホルダー参加の有効性 REDD+ 活動は 関連するステークホルダーの積極的かつ透明性のある特定および 彼らの計画およびモニタリングプロセスへの関与に基づかなければならない これは国家レベルから現場レベルに 3.2 現場レベルでの REDD+ 準備活動は REDD+ 活動開始前に 影響を受ける先住民や地域コミュニティの自由で事前の 十分な情報を与えられた上での合意取得の手続きが含まれなければならない 3.3 REDD+ 活動は 利益 ( 将来的に発生する物を含む ) の公平な分配により先住民および地域コミュニティの社会的経済福祉の維持 / 向上に貢献しなければならない 3.4 REDD+ 活動は 伝統的知識の価値を認識し 必要に応じて それら知識の商業利用に対する補償を支払わなければならない 4.1 REDD+ 活動の責任機関は 関係するステークホルダーを特定するため適切な機関と連携し それらのステークホルダーを計画プロセスに関与させ そのプロセスが確実にステークホルダーにより認識されるよう保証する 4.2 現場レベルにおいては REDD+ 活動には 苦情や紛争解決のための手続き / メカニズムが含まれる REDD+ 活動の影響を受け得る先住民や地域コミュニティの自由で事前の 十分な情報を与えられた上での合意に向けた 活動規模や強度に応じた努力を証明する協議プロセス文書の入手可能性 [SVLK/PHPL: Prerequisite 1.5; FSC Principle 3 and 4] 政策 計画および / あるいはプログラムは 自然資源あるいは資本 知識へのアクセスや制御の制限によりコミュニティの特定グループ細分化という結果を引き起こさない [KLHS/AMDAL: Permen LH 09/2011, KLHS Justice Value] 影響を受ける先住民および地域コミュニティ間の公平な利益分配の為にまとめられたメカニズムおよび実施証明 [SVLK/PHPL: 4.3] 必要に応じて 伝統的知識の商業利用に対する補償支払メカニズム / 手続きの入手可能性 関係するステークホルダーのリストの入手可能性 ステークホルダー関与の文書化されたプロセス 関係するステークホルダーが関与している計画およびモニタリングプロセスの証拠書類 解決プロセスを含む苦情記録の入手可能性 機能する紛争解決メカニズムが整っていることを証明する文書 [SVLK/PHPL:4.4] 紛争 / 苦情解決のための適切な手続きまたはメカニズムが積極的に活用されていること 87

94 活動は天然林および生物多様性保全と一貫性を有し 決議 1/CP.16 のパラグラフ 70 の活動が天然林の転換ではなく 天然林やその生態系サービスの保護 保全を促すため また その他の社会的 環境的便益の増強に資するよう保証する 反転リスクへの対処 なるにつれてより集中的におこなわれなければならない 原則 5. 生物多様性 社会的および環境的サービスの保全 REDD+ 活動には 生物多様性や社会的 環境的便益の為の生態系サービスの維持 保全 修復を行う効果的な戦略が含まれる 原則 6. 反転リスクの削減 REDD+ 活動は 準国レベルの取組みや国家レベルの政策イニシアティブを強調し 規模や状況にあった手段を通じた反転リスク削減の追求しなければならない 5.1 REDD+ 活動には 活動が社会的 環境的サービスに与える潜在的な影響の特定や評価が含まれるなければならない 評価はスケールや活動強度に従い設計されなければならない 5.2 REDD+ 活動には 生物多様性に対する影響の評価や 保全や保護を保証する為の生物多様性管理を行う戦略の開発が含まれなければならない 6.1 規模や状況に応じて REDD+ 活動は炭素蓄積量や森林管理への内的 外的リスクを定義し REDD+ 活動は内部および外部からの炭素ストックおよび森林維持を脅かす要因を定義し それらに対処する緩和計画を開発しなければならない 6.2 REDD+ 活動には 脅威の定期的なモニタリングが含まれ 反転リスクを緩和する為の適応的管理が実施されなければならない の証拠 [LEI: S1.4] 社会的 環境的サービスに対する影響評価報告書の入手可能性 社会的 環境的サービス維持のための 管理 モニタリング計画が入手可能である [SVLK/PHPL: E ; LEI: E.2.8; FSC: P9 on HCV] 絶滅危惧種や希少種 絶滅の恐れのある種 固有種の記録が入手可能である 生物多様性管理計画の入手可能性 生物多様性管理計画の一貫した実施の証拠 REDD+ 活動が インドネシア政府条令により定義された天然林の転換を回避しているということをリモートセンシングによって証明する [Permenhut No.5/2010; FSC: Criterion 6.9] 火災や侵入 違法伐採 その他外的影響を含む REDD+ 活動現場 / 地域のリスク評価の入手可能性 主要な反転の脅威に対応する関連リスク緩和計画の入手可能性 反転リスクの定期的な評価および必要な場合は緩和の為の適応的管理ステップの推奨を可能とするような年次モニタリング報告書の入手可能性 年次モニタリングからの推奨に合致した 反転脅威に対する積極的な管理を行った事の 88

95 証拠 排出移転の削減のための行動 原則 7. 排出移転の削減排出移転のモニタリングおよび削減は準国レベル ( 森林管理ユニット (FMU) 県 州 ) 及び国の責任であるという認識のもと REDD+ 活動は排出移転削減の戦略を含み 準国 国のモニタリングを支援しなければならない 7.1 規模や状況に応じて REDD+ 活動は 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外への排出移転削減の戦略が含まれなければならない 7.2 規模や状況に応じて REDD+ 活動エリア内の森林関連排出量や炭素蓄積量変化の定期的なモニタリングを行わなければならない また 排出移転削減の取り組みと結果についてのモニタリングも含まれるべきである 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外で起こり得る排出移転の種類に関する評価文書及び分析の入手可能性 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外への排出移転を回避する 現実的なシナリオでの 排出削減戦略の文書の入手可能性 REDD+ 活動エリアの森林関連排出量や炭素蓄積量変化や 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外で削減された排出移転に関する年次モニタリング報告書の入手可能性 89

96 7.4 インドネシア SIS に準拠したプロジェクトレベルの取り組みの検討 インドネシア SIS 指標への対処方法の検討表 7-2 に示したインドネシア SIS の指標は 本事業が予定している JCM の下での REDD+ プロジェクトにおいても適用され 情報の提供を求められる可能性が高い そのため 本事業でも指標を満たすためにどのような取り組みを行い どのような証拠書類を準備すれば良いか検討を行った 検討した内容は表 7-3 の成果物案および実施内容案の列のとおりである 表 7-3 本事業におけるセーフガード作業内容案 指標 成果物案 プロジェクトレベルでの実施内容案 実施規模や状況に合わせた REDD+ 活動に関する明確な権限を証明する法的 行政文書の入手可能性 1REDD+ に関する法的 行政文書 法的 行政文書の収集 関連する政府条令の実施に関する計画文書や手続き 定期的報告書の入手可能性 国際条約 / 合意の実施に関する報告書の入手可能性 準国レベルの REDD+ 活動は インドネシア林業分野の長期的戦略計画で優先されている目的に従い サポートする 実施規模や状況に応じた REDD+ 活動の責任機関による 情報開示に関する方針についての明確な表明 実施規模や状況に応じた REDD+ 活動の責任機関の組織構造やタスク 機能の概要に関する明確な表明 反賄賂に関する明確な方針の表明 REDD+ 活動エリアに居住すると特定された先住民や地域コミュニティに関する 権利関係を含んだ地図 または関連文書の入手可能性 [LEI: S1.3] 1REDD+ 実施に関する計画文書 手続き 定期的報告書 90 REDD+ に関する許認可申請書類 年次報告書等の作成 ( 国 / 準国レベルで対応 ) ( 国 / 準国レベルで対応 ) ( 準国レベルで対応 ) ( 準国レベルで対応 ) 1 情報開示に関する方針の表明 1 実施体制に関する組織構造 役割分担等の概要に関数する表明 1 反賄賂に関する方針の表明 1 権利関係を示した地図 (2 権利関係を示した文書 ) プロジェクトに関する情報の公表方法の検討 ステークホルダーへの情報の公表の実施 プロジェクト実施体制の検討 ステークホルダーへの情報の公表の実施 反賄賂方針の検討 公表の実施 プロジェクトエリアの地図に 周辺村落の位置を示す それぞれの村の境界線を示した文書を入手する それぞれの村人が どのエリアの森林を所有 利用しているか文書等でわかればそれを入手する そうした文書がなければ 聞き取りにより把握し 地図に記載する ( もしくは文書に記述する )

97 3.1.2 森林資源活用における先住民や地域コミュニティの権利や希望に対応する為のワークプランあるいは取り決めの入手可能性 [LEI: P2.9] REDD+ 活動の影響を受け得る先住民や地域コミュニティの自由で事前の 十分な情報を与えられた上での合意に向けた 活動規模や強度に応じた努力を証明する協議プロセス文書の入手可能性 [SVLK/PHPL: Prerequisite 1.5; FSC Principle 3 and 4] 政策 計画および / あるいはプログラムは 自然資源あるいは資本 知識へのアクセスや制御の制限によりコミュニティの特定グループ細分化という結果を引き起こさない [KLHS/AMDAL: Permen LH 09/2011, KLHS Justice Value] 影響を受ける先住民および地域コミュニティ間の公平な利益分配の為にまとめられたメカニズムおよび実施証明 [SVLK/PHPL: 4.3] 必要に応じて 伝統的知識の商業利用に対する補償支払メカニズム / 手続きの入手可能性 関係するステークホルダーのリストの入手可能性 ステークホルダー関与の文書化されたプロセス 関係するステークホルダーが関与している計画およびモニタリングプロセスの証拠書類 解決プロセスを含む苦情記録の入手可能性 機能する紛争解決メカニズムが整っていることを証明する文書 [SVLK/PHPL:4.4] 1 ワークプラン 取り決めの文書 1FPIC に向けた取り組みを行った過程を取りまとめた文書 1 自然資源 資本 知識へのアクセスや制限についてコミュニティ内で差異がないことの証明 1 利益分配について定めた合意文書 2そうした利益分配が実施されている証拠 1 商業的活用の対象となる知識の特定 2ある場合は分配方法の特定 1 ステークホルダーのリスト 1 関与プロセスの策定 1 当該ステークホルダーの関係する計画 モニタリングの内容 2 当該ステークホルダーが計画 モニタリングに関与したという証拠 1 苦情処理のルール 1 紛争解決メカニズムの内容 2 メカニズムの設置の証明 91 上記 の文書を作成するという計画 またはその成果物 権利の現状に加え 村人等の希望をある程度反映したものであることが望ましい 説明会の実施方法 説明内容 参加者名簿 参加者からのコメント要旨等 自然資源 資本へのアクセスのルールに関する取り決め 説明会やプロジェクト活動への参加がある特定のグループのみに許されているなどの状況がないことを説明 プロジェクト実施による 利益 の定義の明確化 利益の計測方法 分配のルールに関する合意形成 対象となる知識の詳細 活用方法の聞き取り その知識により生じる利益の査定 分配方法の合意形成 関係するステークホルダーのリストアップ 何についてどのステークホルダーがどうか変わるかの調整 関係ステークホルダーとの合意形成 計画 モニタリングの内容の作成 打ち合わせ/ 会議等で計画に参加していること 実際にモニタリングに参加した証拠を示す議事録 参加者名簿 活動記録等の設計 想定される苦情の種類の明確化 苦情の種類ごとの対処ルールの策定 想定される紛争の種類の明確化 紛争の種類ごとの対処ルール

98 の策定 紛争 / 苦情解決のための適切な手続きまたはメカニズムが積極的に活用されていることの証拠 [LEI: S1.4] 社会的 環境的サービスに対する影響評価報告書の入手可能性 社会的 環境的サービス維持のための 管理 モニタリング計画が入手可能である [SVLK/PHPL: E ; LEI: E.2.8; FSC: P9 on HCV] 絶滅危惧種や希少種 絶滅の恐れのある種 固有種の記録が入手可能である 生物多様性管理計画の入手可能性 生物多様性管理計画の一貫した実施の証拠 REDD+ 活動が インドネシア政府条令により定義された天然林の転換を回避しているということをリモートセンシングによって証明する [Permenhut No.5/2010; FSC: Criterion 6.9] 火災や侵入 違法伐採 その他外的影響を含む REDD+ 活動現場 / 地域のリスク評価の入手可能性 主要な反転の脅威に対応する関連リスク緩和計画の入手可能性 反転リスクの定期的な評価および必要な場合は緩和の為の適応的管理ステップの推奨を可能とするような年次モニタリング報告書の入手可能性 年次モニタリングからの推奨に合致した 反転脅威に対する積極的な管理を行った事の証拠 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外で起こり得る排出移転の種類に関する評価文書及び分析の入手可能性 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外への排出移転を回避する 現実的なシナリオ 1( あれば ) 活用の具体的事例 および のメカニズムの活用の際の記録方法の確定 1 影響評価のレポート 1 社会 環境サービスの管理 モニタリングプラン 1( あれば ) 絶滅危惧種や希少種等の記録 1 生物多様性管理計画 1 管理計画に沿った実施が行われていることの証拠 1 自然林のエリアを明示したリモートセンシング画像 ( プロジェクト開始後 ) 1 リスク評価の報告書 1 リスク緩和計画 1 年次モニタリング報告書 1 管理報告書 1 排出移転の可能性分析結果 1 排出移転回避の戦略 評価すべき項目の特定 評価方法の検討 管理計画の検討 モニタリング方法の検討 絶滅危惧種や希少種等が存在するかどうかの確認 管理計画の策定 管理活動の実施記録の様式策定 プロジェクト開始時点自然林の範囲の特定 一定期間後の自然林の範囲との差分の抽出 ( プロジェクト開始後 ) リスクの種類の特定 種類ごとのリスクの評価 リスクの重要性の評価 主要なリスクに対する対応の特定 緩和計画の作成 報告書の項目の検討 適応的管理ステップの要件確認 モニタリング結果に基づく管理活動の実施 管理報告書の作成 排出移転の起こりえる可能性のリストアップ 可能性およびその際の影響の分析方法の検討 起こりえる排出移転について回避する方策の検討 92

99 での 排出削減戦略の文書の入手可能性 REDD+ 活動エリアの森林関連排出量や炭素蓄積量変化や 国家バウンダリー内における REDD+ 活動エリア外で削減された排出移転に関する年次モニタリング報告書の入手可能性 1 年次モニタリング報告書 モニタリング対象の特定 モニタリング間隔 方法の検討 表 7-3 はインドネシア SIS 項目に従った検討であり 実際にはプロジェクト開始前に準備するべき内容 開始後に実施すべき内容が混在している FPIC に向けた取り組みの検討指標 にもあるように インドネシア SIS においては FPIC( 自由で事前の 十分な情報を与えられた上での合意 ) に向けた努力が要求されている REDD+ プロジェクトを実施する際にFPICを取得するための手引が UN-REDD 等の様々なイニシアティブによって取りまとめられている 日本においても REDD+ プロジェクトを推進するにあたっての 自由意思による 事前の 十分な情報に基づく同意 (FPIC) 取得のためのガイドライン Ver.1 25 が地球 人間環境フォーラムおよび JATANによって取りまとめられている 今後ガイドラインの最終版が公表される予定であるが 検討時点では上記のVer.1 を参考とした のインドネシア SIS がカンクン合意のセーフガード項目に対応する形で指標を整理しているのに対して このガイドラインの特徴は プロジェクトフェーズの時系列で FPIC 取得の要件を整理している点である このガイドラインでは 以下の 5 つのフェーズに分けて項目を整理してある 25 地球 人間環境フォーラム, 2013, REDD+ プロジェクトを推進するにあたっての 自由意思による 事前の 十分な情報に基づく同意 (FPIC) 取得のためのガイドライン Ver.1, 地球 人間環境フォーラム. 93

100 表 7-4 GEF 版 FPIC ガイドラインにおける要件整理プロジェクトフェーズ要件項目 1プロジェクト構想 1 事前準備 1-1 人権ポリシーの確立 1-2 組織体制の構築 2プロジェクト予備設計 2 予備交渉 2-1 対象地域内の先住民族 地域コミュニティの確認 2-2 権利保有者の特定 2-3 権利分布の予備的調査の実施 2-4 コミュニティの利益の代表者の確認 2-5 コミュニティとのコミュニケーション戦略の策定 2-6 コミュニティへの REDD+ プロジェクト戦略の提示 2-7 コミュニティからの同意の取り付け 3 実現可能性調査と詳細事業設 3 基盤整備計 3-1 能力開発戦略の策定 3-2FPIC プロセスの開発 3-3 苦情処理プロセスの設置 4 参加型事業立案 4-1 参加型権利地図作成 4-2 参加型社会環境アセスメントの実施 4-3 参加型プロジェクト設計 4-4 公平で透明性のある利益配分の設定 4-5 最終交渉の意思確認 4 契約交渉 ( 対政府 資金供給 5 契約締結交渉元 地域コミュニティなど ) 5-1 契約の締結 5-2 移転 退去に関する交渉 合意 5-3 契約交渉の留意事項 5プロジェクト実施 6 参加型モニタリング 評価 6-1 契約達成のためのモニタリングシステム構築 6-2 合意撤回の権利の確認 6-3 調停の仕組みについての合意 7 合意に至るまでの検証 7-1 FPIC プロセスの第三者検証 94

101 7.4.3 本事業でのセーフガード取り組みについて インドネシア SIS 指標への対処方法の検討 および FPIC に向けた取り組みの検討 の検討結果を基に 本事業におけるセーフガードへの取り組みについてプロジェクト開始の前後という時系列での整理 および 村との合意形成 政府との合意形成 森林保全 生物多様性保全 で整理を行った 分野 プロジェクト開始前 プロジェクト開始後 村との合意形成 < 村との合意書締結前 > プロジェクトの実施体制に関する情報の公表 プロジェクトの情報の開示方法に関する公表 反賄賂方針の公表 権利関係を示した地図 文書の参加型での作成 村人の権利や希望に対応するためのワークプラン 取り決めの文書の準備 FPIC を実施した経緯 プロセスに関する文書 自然資源 資本 知識等へのアクセスに関する説明内容の証拠 商業利用の対象となる知識の特定 関係するステークホルダーのリスト ステークホルダーの関与プロセスの策定 参加型社会 環境影響評価の実施 当該ステークホルダーが計画 モニタリングに関与したという証拠 < 村との合意書に含む内容 > 利益分配について定めた合意文書 コミュニティの知識の商業利用がある場合は分配方法の特定 ステークホルダーのリスト 当該ステークホルダーの関係する計画 モニタリングの内容 苦情処理のルール 紛争解決メカニズムの内容 計画した利益分配が実施されている証拠 メカニズムの設置の証明 ( あれば ) 活用の具体的事例 95

102 政府との合意形 成 < 文書等の準備 > REDD+ に関する法的 行政文書 実施に係る計画文書 手続き 定期的報告書 森林保全 生物多様性保全 < 政府等に提出するセーフガード計画書に含む内容 > 村との合意に係る手続き 合意内容 社会 環境影響評価のレポート 社会 環境サービスの管理 モニタリングプラン ( あれば ) 絶滅危惧種や希少種等の記録 生物多様性管理計画 反転リスク評価の報告書 反転リスク緩和計画 排出移転の可能性分析結果 排出移転回避の戦略 反転リスク評価の報告書 反転リスク緩和計画 排出移転の可能性分析結果 排出移転回避の戦略 ( あれば ) 絶滅危惧種や希少種等の記録 生物多様性管理計画 年次モニタリング報告書 年次モニタリング報告書 自然林のエリアを明示したリモートセンシング画像 管理計画に沿った実施が行われていることの証拠 96

103 7.5 本事業におけるセーフガードの取組状況 7.4 インドネシア SIS に準拠したプロジェクトレベルの取り組みの検討 にて検討したセーフガード対応を行うため 一部その取り組みの準備をすでに開始している 村との合意形成セーフガードにおいて最も時間をかけるべき項目が 参加するコミュニティとの合意形成である 事業許可取得済みのプロジェクト対象地内に含まれるスンガイ バタン村についてはプロジェクトの準備段階から協力関係を構築しているが 今後はプロジェクトについて より広い範囲の村人たちと より詳細について情報共有 合意形成を行っていく必要がある そのため 今年度は主に以下の項目について実施した 現場事務所の建設 現地スタッフの配置スンガイ バタン村にプロジェクトのベースキャンプとなる事務所を建設し 現地で採用したスタッフを配置した これにより プロジェクトの実施体制を明確にするとともに 情報発信 共有や技術指導 調査等を担うスタッフを外部者ではなく村の内部の者から出すことが出来た スタッフが常に村に滞在していることから より緊密な情報発信 共有を行うことが出来るとともに 信頼関係の構築や紛争の未然の防止等に効果があると考えられる 村の住民代表団との予備的会合の開催村との本格的な合意形成の手続きを開始するに当たり 今年度はまずスンガイ バタン村の村長をはじめとする住民代表団と予備的な会合を開催し プロジェクトの目的や内容 村側への影響等を説明した上で 村側からの意見を聴取した 村側からは 森林資源へのアクセスの制限に関する懸念や村の生活環境の改善の要求が出たが プロジェクトの実施自体については賛同が得られた これらの詳細については 9.2 事業地での事業活動 で後述する 政府との合意形成この項目については すでに北部 23,500ha については インドネシアの法規に則り 事業許可を OKI 県より取得済みであり 計画書 年次報告書等の手続きも規則に従って実施している また 9.1 本事業に関する公式会合の開催 で述べるように 中央政府の林業省ともプロジェクトに関する意見交換の場を設け 国の REDD+ 政策と一貫性のあるプロジェクト実施を図っているところである 97

104 また 今年度は 8 PDD 案の作成 で述べるように PDD 案を作成しており これ を基に今後政府に対してプロジェクト登録申請手続きの整備について働きかけを行っていく予定である 森林保全今年度は プロジェクト予定地全域について現地調査を行い 森林減少 劣化の要因について情報収集 検討を行った 詳細については 4.4 森林減少のドライバー の項に記載している 森林保全分野のセーフガードにおいて留意するべき点は 反転リスク 排出移転リスク 天然林の転換の 3 点である 反転リスク この中で 森林として保全されているエリアの森林が失われ 炭素蓄積 排出削減が無効になってしまう 反転リスク については 現地調査の結果 エビ養殖池の拡大 水路掘削等による水条件の変化 違法伐採 ( 違法伐採に伴う火付けを含む ) が主な反転リスクであると特定できた それぞれに対して 以下の緩和策が取りうると考えられる エビ養殖池 : 南部の放棄養殖池を中心にシルボフィッシャリー等の環境負荷が低く持続的な養殖方法を導入し 北部への拡大圧力を低下させる 水条件の変化 : 人為により潮の干満の水循環から隔離されてしまった区画については それ以前と同様 潮の出入りが可能となるように水条件を改善する 違法伐採 森林火災 : 違法伐採が行われる時期を中心に 材木置場となっている水路の河口付近等で森林パトロールを実施する 警告のサインを掲出する等によって違法伐採者への対策を講じる今後より詳細について検討を行い リスク評価および緩和計画として取りまとめる 排出移転リスク マングローブ域ということもあり プロジェクト対象地の村々は主に漁業等により生計を立てており プロジェクトの実施により農業利用の移転が発生するようなことは本事業においては想定されていない 移転しうる排出としてはエビ養殖開発のプロジェクトバウンダリー外への移転が考えられるが そもそもプロジェクトバウンダリー内では現在エビ養殖池の新規開発は減少傾向にあることや エビ養殖池開発に必要となるマングローブ生態系 ( 汽水域 ) は沿 98

105 岸部に限られており内陸部に移転することは起きにくいと考えられることから 排出移転リスクは低いと考えられる 今後より詳細に検討を行い 可能性分析および回避計画として取りまとめる 天然林の転換 プロジェクトによる天然林の転換は一般的に プロジェクト実施により天然林を伐採して成長の早い人工林にするという形で発生する しかし本事業のプロジェクト対象地は保護林 (Hutan Lindung=Protection Forest) であり伐採は出来ない また 植林活動においても土地に適した在来種を選定する為 天然林の転換は発生しないと考えられる これに関するモニタリングは炭素蓄積量のモニタリングと同時に衛星画像を用いて実施する 生物多様性保全生物多様性保全については 特に絶滅危惧種や希少種の把握 保護が重要な課題である インドネシア環境林業省 Balai Konservasi Sumber Daya Alam Sumatera Selatan ( 南スマトラ州天然資源保全局 以下 BKSDA Sumatera Selatan) 及び OKI 県林業局による発表資料や スンガイ バタン村でのインタビューを参考にし 本事業対象地に生息する 18 種の野生生物のリストアップを行った 以下の表 7-5 に評価スケール 表 7-6 に野生生物のリストを記載する 表 7-5 野生生物の保全状況評価 EX EW CR EN VU NT LC 絶滅絶滅危惧種軽度懸念 99

106 表 7-6 事業対象地に生息する野生生物のリスト 評価 野生生物の名前 1 NT Kera Ekor Panjang ( Macaca Fascicularis ) 2 Musang ( Paradoxurus Hermaproditus ) 3 LC Rusa ( Cervus Unicolor ) 4 Kubung ( Cynocephallus Variegates ) 5 Bajing ( Lariscus Insignis ) 6 LC Babi Hutan ( Sus Scrofa ) 7 VU Binturung ( Arcitis Binturung ) 8 EN Kucing Bakau ( Felis Veiverina ) 9 VU Beruang Madu ( Helarcos Malayanus ) 10 VU Buaya Sinyulong ( Tomistoma Schelegelii ) 11 Bangau Putih ( Egreta Alba ) 12 Elang ( Spilornis Cheela ) 13 Raja Udang ( Halcyon Smyrnesis ) 14 Elang ( Spilornis Cheela ) 15 Raja Udang ( Halcyon Smyrnensis ) 16 LC Beo ( Sturnidae Gracula ) 17 Labi-labi Besar ( Citra Induscus ) 18 EN Gajah ( Elephas Maxsimus ) この地域の野生生物に関しては BKSDA Sumatera Selatan の管轄であるため 今後 BKSDA Sumatera Selatan と協議し 当該地域での生息数や生息域のモニタリング方法について検討 実施を行うとともに 生物多様性保全管理計画について検討を行う 100

107 8. PDD 案の作成 8.1 JCM における REDD+ プロジェクトの PDD フォームの検討 CDM や VCS 等の GHG 排出削減 吸収プロジェクトにおいては プロジェクトの登録前に プロジェクトの概要や適用する GHG 排出量削減量 吸収量算定の方法の説明 予想されるクレジット量 環境 社会影響の評価等について記載したプロジェクト計画書 (Project Design Document, 以下 PDD) を作成し プロジェクトとして妥当か審査を受ける JCM においても PDD を基にプロジェクトの妥当性を審査する手続き方法が取られており すでに排出削減系のプロジェクトについてはそのフォームが決められている しかし 現時点ではまだ JCM の下での REDD+ プロジェクト用 PDD フォームは準備されていない そこで今回 本事業の PDD 案を作成するにあたり まずそのフォームの内容の検討から開始し PDD 案の作成を行った 排出削減プロジェクトにおける PDD フォームの内容 JCMの排出削減プロジェクトのフォーム 26 は以下の項目を含んでいる A. Project description A.1. Title of the JCM project A.2. General description of project and applied technologies and/or measures A.3. Location of project, including coordinates A.4. Name of project participants A.5. Duration A.6. Contribution from developed countries B. Application of an approved methodology(ies) B.1. Selection of methodology(ies) B.2. Explanation of how the project meets eligibility criteria of the approved methodology C. Calculation of emission reductions C.1. All emission sources and their associated greenhouse gases relevant to the JCM project 26 ここでは インドネシア 日本の JCM 排出削減プロジェクト用 PDD フォーム (Project Design Document Form ver01.0) を参照した 101

108 C.2. Figure of all emission sources and monitoring points relevant to the JCM project C.3. Estimated emissions reductions in each year D. Environmental impact assessment E. Local stakeholder consultation E.1. Solicitation of comments from local stakeholders E.2. Summary of comments received and their consideration F. References 大項目としては CDM 等のフォームの形式を踏襲しつつ 小項目の記入欄の簡素化等でシンプルな PDD フォームとなっている ただし REDD+ の PDD フォームとしては REL の設定方法やセーフガードについての項目が不足しており 項目の追加 改変が必要である 他制度における PDD フォームの内容 他制度における PDD フォームの内容として すでに REDD+ プロジェクトの登録が行われている VCS(Verified Carbon Standard) のフォームについて比較のため確認する 1 PROJECT DETAILS 1.1 Summary Description of the Project 1.2 Sectoral Scope and Project Type 1.3 Project Proponent 1.4 Other Entities Involved in the Project 1.5 Project Start Date 1.6 Project Crediting Period 1.7 Project Scale and Estimated GHG Emission Reductions or Removals 1.8 Description of the Project Activity 1.9 Project Location 1.10 Conditions Prior to Project Initiation 1.11 Compliance with Laws, Statutes and Other Regulatory Frameworks 1.12 Ownership and Other Programs 1.13 Additional Information Relevant to the Project 2 APPLICATION OF METHODOLOGY 2.1 Title and Reference of Methodology 102

109 2.2 Applicability of Methodology 2.3 Project Boundary 2.4 Baseline Scenario 2.5 Additionality 2.6 Methodology Deviations 3 QUANTIFICATION OF GHG EMISSION REDUCTIONS AND REMOVALS 3.1 Baseline Emissions 3.2 Project Emissions 3.3 Leakage 3.4 Net GHG Emission Reductions and Removals 4 MONITORING 4.1 Data and Parameters Available at Validation 4.2 Data and Parameters Monitored 4.3 Monitoring Plan 5 ENVIRONMENTAL IMPACT 6 STAKEHOLDER COMMENTS VCS の PDD(VCS では Project Description と呼ぶ ) も基本的な大項目は JCM 等とほぼ共通のものであるが 一部 住民の権利等をはじめとする項目が細かく設定されていたり 方法論についてもより詳細な記述を求めていたりするなど JCM と異なる点も多い 103

110 8.2 PDD 案作成におけるフォーム内容 以上から JCM の既存の PDD フォームを基とし C の項目に REL の設定方法についての記述欄を D,E を統合し セーフガード配慮に関する項目の記述欄を設けた A. Project description A.1. Title of the JCM project A.2. General description of project and applied technologies and/or measures A.3. Location of project, including coordinates A.4. Name of project participants A.5. Duration A.6. Contribution from developed countries B. Application of an approved methodology(ies) B.1. Selection of methodology(ies) B.2. Explanation of how the project meets eligibility criteria of the approved methodology C. Calculation of emission reductions C.1. All emission sources & sinks and their associated greenhouse gases relevant to the JCM project C.2. Figure of how to develop Reference Forest Emission Level to the JCM project C.3. Figure of all emission sources &sinks and monitoring points relevant to the JCM project C.4. Estimated emissions reductions in each year D. Addressing and respecting safeguards D.1. Referred safeguard standard D.2. How to address/respect to safeguards D.3. Summary of comments received and their consideration E. References 8.3 PDD 案の作成 8.2 PDD 案作成におけるフォーム内容 の項の PDD フォームをもとに 本事業の PDD 案を作成した PDD 案は参考資料として別途掲載している 104

111 9. パイロットプロジェクト稼働 9.1 本事業に関する公式会合の開催 2014 年 3 月 18 日に 林業省気候変動ワーキンググループとの公式会合を開催した この会合は 本 REDD プラス事業の事業と開発した方法論の説明と 取得した事業許 可の正当性を確認するためのものである 表 9-1 会合の情報日程 2014 年 3 月 18 日時間 20:00 21:45( インドネシア西部時間 ) 会場 The Phoenix Hotel Yogyakarta 主催インドネシア林業省気候変動ワーキンググループ長参加者インドネシア側 1 Dr. Yetti Rusli( 気候変動ワーキンググループ長 ) 2 Dr. Bambang Supriyanto(PJLKKHL ディレクター ) 3 Dr. Krisfianti L.Ginoga (Kapuslitbang PI dan kebijakan Kementerian Kehutanan/ JC 林業部門担当メンバー ) 4 Dr. Machfudh( 気候変動ワーキンググループ秘書官 ) 5 Dr. Gun Gun Hidayat (IJ-REDD+ Project ナショナルコーディネーター ) 事業者側 ( 日本 ) 6 阿久根直人 ( ワイ エルビルディング株式会社開発部長 /PT. Tiara Asia Permai 取締役 ) 川添香織 ( ワイ エルビルディング株式会社 ) Asep Badurutamam (PT. Tiara Asia Permai,Operational manager 7 棚橋雄平氏 ( 公益財団法人国際緑化推進センター ) 8 今井靖晃氏 ( 国際航業株式会社 ) 協議事項ワイ エルビルディングの活動内容及び事業の進捗状況について 会合は インドネシア林業省気候変動ワーキンググループ長により公式文書による メンバーの招集が行われ開催された 105

112 1. 開会のあいさつ気候変動ワーキンググループ長の Yet ti 氏により開会のあいさつが行われた 今回の会合は 気候変動や森林 特にマングローブ保全におけるワイ エルビルディング株式会社 ( 以下 YLB) の継続的な努力に感謝の意を表し インドネシア林業省気候変動ワーキンググループ長の名の下に開催する YLB の努力は果敢なものであり また費用の負担も大きいものである 2. YLB 阿久根よりプロジェクトの概要説明現在 YLB がインドネシア南スマトラ州 OKI 県で行っている REDD プラス事業の概要を説明 3. PT.Tiara Asia Permai の Asep より事業許可取得の説明 YLB のグループ会社である株式会社ワイエルインベスト及び現地法人の PT. Yamamoto Asri がインドネシアで行ってきたマングローブ植林事業の実績を説明 本事業における インドネシア国企業の PT. Tiara Asia Permai との協力関係の構築し PT. Tiara Asia Permai が本 REDD プラス事業許可を取得するに至った経緯を説明 今回取得した事業許可 IUPJL-HL を申請 取得するまでに遵守したインドネシア法規と事業許可の特性に関する説明 現在 10 年間の事業計画書 (RKU) 及び年次実施計画書 (RKT) を作成及び提出が完了している現状を説明 4. 国際航業今井氏より衛星解析手法の説明本事業に使用する衛星解析手法の説明 現在までの衛星解析の経緯及び使用衛星の説明 5. 国際緑化推進センター棚橋氏より方法論の説明森林専門家として本 REDD プラス事業に協力 本事業に当てはまる方法論がない事から 新規方法論の開発の必要性があり 今回新規方法を開発した経緯や考え方を説明 6. PJLKKHL ディレクター Bambang 氏よりコメント IUPJL-HL の事業許可は 地方行政 OKI 県県知事により発行されているが インドネシア法規に準じている為 問題ないと考える 追加的な林業省からの許可などは必要ない 本事業は保護林の中の REDD プラス事業であり 本事業許可の形態は先行事例がなく インドネシア国内初のものである為 今後とも継続して林業省の保護林担当部署である PJLKKHL に相談 調整してほしい 106

113 7. 気候変動ワーキンググループ長 Yet ti 氏よりコメント保全林 保護林などのインドネシアの森林機能分類や 炭素ストックの取り扱い 森林における RL/REL の決定方法などに注目している REDD プラスにおけるベースラインの算出は A/R CDM ベースラインとは異なるため REDD プラス方法論も異なるものになるだろう インドネシアは世界有数の森林大国であり 現在でも森林という大きな財産を持っている REDD プラスでは 森林減少 劣化の抑制した数値がカウントされるが 森林があるということ自体も評価対象となる事が望ましいと考える つまり 既存の森林の炭素ストック量もカウント出来るような評価方法へが今後取り入れられることがあれば素晴らしいと個人的には考える また REDD プラスにおいて 炭素だけでなく 非炭素恩恵にも目を向けることを提案する 非炭素恩恵の問題については 依然協議中であるため 開発した方法論の文書内にもこれに関する記載があった方がよい インドネシア気候変動評議会 (DNPI) も REDD プラス方法論の問題の取り組みにおいて非炭素恩恵を取り入れることについて検討を行っている 8. 総括 YLB によって行われた法的プロセスは 法令の基準を満たしている為 YLB が計画している REDD プラス事業の実施について大いに推奨する 今後も PJLKKHL ディレクターと連携をとって進めてほしい 107

114 9.2 事業地での事業活動 現地事務所 ( ペースキャンプ ) の建設 2014 年 7 月に現場事務所 ( ベースキャンプ ) の建設を完了している 現場事務所は 本 REDD プラス事業の活動拠点であり PT. Tiara Asia Permai の現地スタッフが常駐している 現地事務所は 常に住民に向けて開放しており 住民とのコミュニケーションを行い 協力体制を構築する場所である 本事業の啓蒙 周知活動や住民からの意見や要望を集め 疑問などに答える場とし 事業者側との窓口の役割を果たす 写真 9-1 現場事務所 ( ベースキャンプ ) 建物の様子 ( 表 ) 108

115 写真 9-2 現場事務所 ( ベースキャンプ ) の建物の様子 ( 裏 ) 現地スタッフの配置現場事務所には 4 人のスタッフを常駐させている このスタッフは 村から立候補者を募り スンガイ バタン村から 2 人 スンガイ スギハン村から 2 人の合計 4 名を選出した 本事業に関しては住民にとっては新しく学ぶことが多い為 若くてやる気のある人材を選定基準とした このスタッフは PT. Tiara Asia Permai の社員として雇用し 2014 年 9 月にトレーニングを開始し 10 月から現場事務所を本拠地とし REDD プラス活動を行っている 現場スタッフの役割は 事業者側と住民とのパイプ役として双方のコミュニケーションを円滑に進める役割を担う また 日ごろから住民に対して REDD プラスとは何か 本事業活動の目的や活動内容は何かなどを啓蒙 周知させ 住民の本事業に対する理解を深める 住民側の意見の要望を聴収し 事業者側に伝え また住民の疑問などに答える 現場活動においては 作業の統率 管理を行い 記録の作成及び報告を行う スタッフは 林業省の施設での基礎知識の学習 南スマトラ州 OKI 県の森林や REDD プラス関連のセミナーに参加など 約 1 ヵ月間のトレーニングを実施した セーフガード会合 2014 年 11 月 10 日に 現場事務所のあるスンガイ バタン村で住民代表団との会合を行った 109

116 表 9-2 スンガイ バタン村とのセーフガード会合情報日時 2014 年 11 月 10 日時間 20:00-21:00 場所スンガイ バタン村礼拝堂主催 PT. Tiara Asia Permai 参加者住民代表団 1 Arahman 氏 ( スンガイ バタン村村長 ) 2 Ahmad Wijaya 氏 ( 漁民協同組合組合長 ) 3 Erick G 氏 4 Resin 氏 5 Kepos 氏 6 Kertika 氏 7 Hendri 氏 8 Hidayat 氏 9 Devi 氏 10 H. Baharuddin 氏事業者側 11 阿久根直人 12 川添香織 13 Asep Badurtamam 14 太田誠一氏 15 棚橋雄平氏現地スタッフ 16 Yani Pranata 氏 17 Ardransyah 氏 18 Dhedi 氏 19 Ridwan 氏協議事項本 REDD プラス事業の説明及び住民側の意見の要望の聴収 以下に 会合の内容について会話の要約を記載する 1. スンガイ バタン村長開会のあいさつ 住民代表を招待下さり 感謝している 今日参加した理由は PT. Tiara Asia Permai( 以下 TAP) が住民と協力したいという好意を持っていることに敬意を表しているからである 110

117 2. Asep Badurtamam TAP は環境サービス事業分野で活動している企業で森林を管理する 事業地域はスンガイ バタン村のマングローブ保護林全域で IUPJLHL の許可に基づく ( 活動許可 ) 面積は 2 万 3500 ヘクタールである 許可期間は 30 年間 延長が可能 REDD プラス事業では 住民との連携 協力が必要であり 住民の役割は重要である 企業側は 住民の生活向上の手助けをする必要がある 3. 阿久根 TAP は住民と協力し 一緒にチームを作り 共に森を守っていきたい 共に森 を守り育て その利益も一緒に分けあいたいと思っている 4. Asep Badurtamam 本事業面積は 23,500ha ととても広く 作業員の確保が必要 その為北にあるスンガイ スギハン村に協力を依頼する予定である この保護林は多くがマングローブだが 伐採 劣化している部分があることが調査を通して確認した 私たちの REDD プラス活動で そのエリアに土地に適した植生を選定し マングローブやジェルトンを植林する また 水循環が阻害されて事が原因で森林が劣化しているエリアがある そのエリアには 溝を水循環を改善することで植生の回復を図る 溝の掘削作業については 林業省の自然保全森林保護総局長の Bambang 氏にも相談し 活動の違法性がない事を確認している 本事業では 村の協同組合を通して行う必要がある 協同組合で作業や情報を共有し 政策実施や資金調達を行う 協同組合があれば ジェルトンの管理も可能だ ( 住民も周知である ) ジェルトンは樹液が採集でき 住民の副収入にもなる それ以外にも 森林を破壊しなくとも 蜂蜜 魚 エビやカニなどの森からの恩恵を得られ 満足することができれば 森を永久的に守っていくことができるのだ TAP は村の社会文化 経済や環境の開発を手助けする存在でなければならない これは TAP のリスク マネージメントだ この REDD+ 活動における成果は政府からの炭素クレジット ( 森林管理証明書 ) だ この計画している販売市場は日本 現在まではまだ投資段階であり まだ成果がない メカニズム 市場や価格はまだ決定されていない しかし私どもは植林および森林保護のために前進し続ける 今後の私どもの予測は 成果 - 投資 = 利益 である この利益は 国 州 県 区にも分配される ( インドネシア国内において ) 法律がまだ整備 決定されていないが 利益の分配は この村にも必ずある 111

118 5. 阿久根 スンガイ バタン村にはもう協同組合はあるか 6. Ahmad Wijaya 氏 2006 年に漁民協同組合を設立し 海洋水産省の資金を運用していたが 現在は 活発な活動はない 7. Asep Badurtamam その漁民協同組合の規定改正を行い変更証書を作成すれば 活用できる 8. 阿久根 協同組合を通して経費 ( 管理 ) をするため 協同組合は重要 9. Resin 氏 住民生活で 住宅用の木材需要は必ず必要だ その問題を解決できなければ 我々は保護林の木を切らざるを得ない 10. 村長住民の木材需要に対する需要の道は閉ざさないでほしい もちろん 外部からの伐採者はいるが 村で協力して防ぐことはできる なぜなら外部からの侵入者を特定できるのは この村に住む住民しかいないからだ 11. 阿久根住民の木材需要に関しては考慮している 村の生活のための木材を調達するために 村域内に特定の森を作り そこで必要な木材を生産する 但し 住民生活に必要な量だけで 外部への持ち出しはせず 森を保護する事をお願いしたい 12. 村長保護林の森林伐採を禁止する以上 木材調達用の森を作ることは危険である 森の木を切っていいという認識が 保護林の伐採まで及んでしまう可能性がある 13. 阿久根持続可能な森林経営の仕組みを作る必要がある 既存の森の木を切るという概念ではなく 木材調達の為に木を育てるということだ この仕組み作りについては 住民全員に周知し ゆっくり時間をかけながら行っていく必要がある 今後話し合っていきたい 112

119 14. Asep Badurtamam 住民の代表団 協同組合と共同で解決策を進める必要がある 木材需要についての管理チームの結成が必要 15. 阿久根村の年間木材使用量はどのくらいか 16. 村長年により違うのため数字で表すことはできない 17. 阿久根今後 この木材需要の為の住民レベルの生産林について 公的な設置ができるかどうか 法的にも調査していく 18. Asep Badurtamam 現在 村から選出した 4 人の青年を TAP の社員として研修を行っている 今後 人数を増やしていく可能性もある 彼らは 村の協同組合と協力していく 19. 阿久根 4 人のスタッフは TAP と住民の間の窓口として働いてもらう 私たちが常にこの村に居られるわけではないので 彼らがパイプ役となり今後も密なコミュニケーションが図れる体制を作っていく 20. 村長この村には Sinarmas 事業グループが建設した幼稚園があるが 現在教師がいない この村の小学校も同じ業況で 小学校教師は Sinarmas が支払っている TAP も幼稚園教師の給料を支払ってくれないだろうか? 21. 阿久根給料の負担はいいが 幼稚園教師であれば午前中のみの仕事と思うので 空いた時間を TAP の現場事務所で事務の仕事をしてもらえるだろうか 22. 村長そのことは 今後調整できるだろう 113

120 23. 阿久根 教師の候補は決まっているのか パソコンは使用可能か 24. 村長 教師の候補は決まっており 先日私は面会も行った 大学卒なのでパソコンは 必ず使用できるはずだ 25. 阿久根パソコンが使える人材はありがたい この村ではパソコンが使える人が少なく 現地スタッフ 4 人もまだパソコンを扱ったことがない パソコン作業は必ず 現場事務所でも必要であるので 参加者のみなさん 他に何か質問などはありますか 26. 村長 外部からの侵入者による伐採を防ぐために 各河川の河口い看板を設置しても らいたい 27. 阿久根 看板の設置は現在検討している最中です また パトロールチームを結成して 違法伐採の監視の為にパトロールも今後計画している 28. Ahmad Wijaya 氏村民は ここが保護林であることを知っているが 外部から来た人が木を切ることもある 29. 阿久根外部からとは どこから来るのか 30. Ahmad Wijaya 氏対岸のバンカ島の住民が 漁に来たついでに木を切って持ってからる事もある 木を切って持って帰るのはだいたいバンカ島の船だ 31. 阿久根貴重な情報をありがとうございます そのような事実は私達にはわからないが この住民はこの地域に関する事を確実に知っている だからこそ 今日の会議を開催した これからもどんな些細なことでも どんどん教えてください 114

121 もし疑問や不安があった場合にも教えてください 私たちが居ない時でも窓口として 4 人のスタッフが現場事務所に常駐している 住民がコミュニケーションを取りやすい様に TAP から人を連れてくるのではなく 村の住民の中から採用した スタッフの給料は 事業が本格稼働するまでは TAP が支払います スタッフは 常に住民に寄り添い住民と TAP のパイプとして働く また住民に対して REDD プラスとは何かから 基礎知識や活動内容などを説明 周知していく予定だ 今日の会合に参加してくれた事に感謝する 今後も継続してこの様な会合を開催する予定である これから 一緒に森を守っていけることを願う 32. Asep Badurtamam 常にこのようなコミュニケーションがとれることを期待する 今後はより広いスケールで あるいは主婦のみなさんや青年たちにも集まってもらって話し合うことができたらいいと思う 33. 村長閉会のあいさつ 写真 9-3 セーフガード会合の様子 115

122 9.2.4 協力団体の組織化今年度の活動では 実証試験を実施するに当たり 作業のための団体を組織した 今回の実証試験では 2 ヵ所のパイロット地を設置したため スンガイ バタン村とスンガイ スギハン村に各 1 団体ずつ 合計 2 団体を組織した 1. スンガイ バタン村協同組合を中心とした作業グループスンガイ バタン村で組織した作業グループは 村にある協同組合を中心に結成した セーフガード会合にも参加したスンガイ バタン村協同組合組合長の Ahmad Wijaya 氏が代表で TAP と 実証試験作業に関する契約を締結している スンガイ バタン作業グループには スンガイ バタン村出身で TAP 現場事務所スタッフの Ardransyah 氏と Yani 氏が参加し 作業活動の場所への案内や技術サポートを行っている 2. スンガイ スギハン村コニュニティ作業グループスンガイ スギハン村で組織した作業グループは H. Baharuddin 氏が代表を務める CV. Dua Purti 社が統括し スンガイ スギハン村の住民の中から作業メンバーを選定し 結成している CV. Dua Purti 社が取り纏めとして TAP と実証試験作業に関する契約を締結している この CV. Dua Purti 社が取り纏めを行っている理由は YLB のグループ会社が 2007 年から本 REDD プラス事業対象地の前面に広がる干潟でマングローブ植林事業を行っており その時からスンガイ スギハン村との連携 連絡等を CV. Dua Purti 社が行ってくれており ワイエルグループ=CV. Dua Purti=スンガイ スギハンコミュニティ間の円滑な協力関係が既に構築されていることから この事業でもこの体制を継続する為である スンガイ スギハン作業グループには スンガイ スギハン村出身で TAP 現場事務所スタッフの Dhedi 氏と Ridwan 氏が参加し 作業活動の場所への案内などを行っている 実証試験で行う植林作業について CV. Dua Purti 社を中心とするスンガイ スギハン村の住民メンバーは 2007 年からの経験で マングローブ植林に関する技術は既に習得している 作業活動の実証実験今年度の活動では パイロットプロジェクト地を設置し 実証試験を実施した 実証試験では 経過観察に時間を要する活動である 水循環改善のための溝の掘削作業と養殖場跡地などの荒廃地でのマングローブの植林を実施した この活動を最初の作業に選定した理由は どちらも経過観察に数か月から 1 年位のスパンが必要であることから 早めに開始することが望ましいと判断したためである パイロットプロジェクト地は REDD プラス事業許可取得地域内で 衛星解析と現場 116

123 視察により選定した アクセス可能な位置で 衛星からも経過観察ができる程度の面積がある 2 ヵ所の土地を選定した クンペ川の中腹の北側にある養殖池跡地及びタパ岬の西側に造成されている人工水路の中腹にある荒廃地を今回のパイロットプロジェクト地とした クンペ川現場 図 9-1 パイロットプロジェクト地の位置 タパ岬人工水路現場 実証試験の作業は 前出の 協力団体の組織化 で前述した 2 つの作業グループが上図のエリアでそれぞれ実施した 1. クンペ川現場 場所面積作業担当 : クンペ川中腹にある養殖池跡地 : 約 8ha : スンガイ スギハン村作業グループ 現場の状況は 約 8ha が一つの池になっており 池の周辺のみマングローブが生えていいるが 中は皆伐された状態である 池の内周は養殖用と思われる水路が作られ 周りや中心部分より深くなっている なお 次の 2 枚の写真の撮影時には 満潮の為全面に水が溜まっている 117

124 写真 9-4 クンペ川現場の様子 1 写真 9-5 クンペ川現場の様子 2 作業内容は この養殖池跡地にマングローブの種を地植えで 2 万本植林する 植林の間隔は 2m 2m の幅で実施する 118

125 2. タパ岬人工水路現場 場所面積作業担当 : タパ岬の西側にある生産林会社が造成した人工水路の中腹の荒廃地 : 約 8ha : スンガイ バタン村協同組合を中心とした作業グループ 現場の状況は 人工水路を造成された際に 掘削した土を水路の両脇に盛っている為 周辺エリアと水路が遮断されたことにより大きな水たまりができ そのエリアの木々が立ち枯れ 植生が荒廃している 写真 9-6 タパ岬人工水路現場の様子 作業内容は 水路脇の盛り土部分に 水が滞留しているエリアから人工水路に向けて 幅 1m 深さ 50cm の溝を掘削し 人工水路からの水流をつなげることで水循環を改善させる また 2 万本のマングローブを地植えで植林する 土地がでこぼこしているので 植林の間隔を一定に保つのは難しいが 2m 2m の間隔を目安に植林する 119

126 写真 9-7 溝の掘削作業の様子 写真 9-8 植林したマングローブの様子 120

127 9.2.6 本事業の周知活動本エリアが保護林である事 また REDD プラス活動が行われている事を 違法伐採などを禁止するために 広く周知する必要がある スンガイ バタン村及びスンガイ スギハン村の住民はこの事実を認識しているが 外部から侵入してくる人には認識されていない可能性がある その為 明確に分かる様に 各河川の河口部分に看板を設置している 今年度の事業では 60 ヵ所に看板の設置を実施しているところである 看板の設置は スンガイ バタン村で開催した会合の際にも村の代表団から設置の要望があった DILARANG!!! - Memasuki Kawasan Hutan Lindung Secara Tidak Sah. - Menebang Pohon di Kawasan Hutan Lindung. - Merusak Sarana dan Prasarana Perlindungan Hutan. Diancam Pidana Penjara 10 ( sepuluh ) Tahun dan Denda Paling Banyak Rp ( lima miliar rupiah ) Pasal 50 dan 78, Undang-undang Republik Indonesia Nomor : 41 Tahun 1999 Tentang Kehutanan PT. TIARA ASIA PERMAI Keputusan IUPJL-HL Penyerapan dan Penyimpanan Karbon Nomor:579/KEP/D.KEHUT/2013 Tanggal:25 Juli 2013 Luas:± Hektar 図 9-2 看板の絵柄 看板の大きさは 100cm 75cm であり 進学率が低い地域がらを考慮して 文章は出来るだけ端的に短く記載した 看板の記載内容は 許可のない保護林エリアへの立ち入りの禁止 保護林エリアでの木の伐採の禁止 森林保護への阻害の禁止である 違反した場合には インドネシア国憲法 1999 年 41 号の第 50 項と 78 項に則り 最長 10 年間の禁固刑または最大 50 億インドネシアルピアの罰金が科せられる事 PT. Tiara Asia Permai が 2013 年に取得した IUPJL-HL により 23,500ha で事業を実施している旨を記載している また 現場での活動を行う際に 住民が着用する作業ユニフォームを作成する 現在 ユニフォームのデザインを考案中であり 近いうちに 作成したユニフォームを住民に配布する これは ユニフォームを統一することにより 周りの人からの REDD 活動を実施ている事がわかるようにするためである また パトロール隊には 専用に 121

128 蛍光色などのユニフォームを作成し 暗い森の中などでも目立つように安全面にも配慮して作成する 122

129

130 10. ファイナンスの検討 JCM 制度は 当面は市場取引ができない形でのクレジット発行で実施していくこと になっている その為 本事業実施に際してファイナンスの面の検討が必要である その為 事業資金の調達の可能性について調査した 10.1 ODA を通じた実施に関するインドネシア政府の見解 JCM の枠組みにおける REDD プラス事業に関して ODA を通じた実施の可能性について インドネシアの林業省に聞き取り調査を実施した インドネシア林業省に 本件に関して聞き取り調査を実施した ODA を通じた REDD プラス事業支援については 賛成だと肯定的な意見であったが ODA 要請を出すためのプロセスが長く 時間がかかるのではという懐疑的な意見もあった 10.2 日本企業などからの事業資金調達の可能性調査 弊社独自で 日本の商社やメーカーなどに対して聞き取り調査を実施した CSR を中心に 共同実施や事業投資についての可能性について 10 社を対象に実施したところ どの企業からの返答も同様のものであった 回答の概要は以下の通り CSR で出せる費用としては 金額が大きすぎる JCM のクレジットが当面取引できないとされている為 クレジットを販売することができない CDM の森林由来のクレジットは補填義務が課せられていたが JCM クレジットの補填義務について不透明 また 投資コンサル会社を通じて 事業資金の可能性について調査を実施したところ JCM クレジットがまだ創出されていない事 日本政府による GHG 削減義務がない事 またそれにより日本国内の企業にも GHG 削減の義務が課せられていない事 JCM クレジットが取引できない事など 現段階でこれらの障壁がなくならない限り 共同実施や大規模な投資は望めないとの結果であった 124

131 10.3 今後の検討 クレジット以外を目的とした企業との連携可能性 JCM クレジットが確立するまでは 直接クレジット創出目的と関係ない方面での共同事業や投資のパートナーを探していく必要性を感じている 例えば 食品メーカー等を対象として 本事業地を原料 商品の調達先として 支援 投資のパートナーとなり得るかである 本事業地では REDD プラス活動の植林や森林保全の実施を通して 副産的に水産物やジェルトンの樹液などが収穫できる 具体的には 養殖池でのシルボフィッシャリー技術導入による環境負荷の低いエビ カニ 魚などや対象地の漁獲で得られる水産物 またチューイングガムやラテックスの原料となるジェルトンの樹液などである 食品メーカー等を対象に これらの原料 商品の安定した調達先の確保というスタンスで 本事業に参画 協力する可能性について 今後 調査 検討を行っていく 資金メカニズムの活用可能性国連や世界銀行では REDD プラスに関して 国レベルや準国レベルで資金援助を行う資金メカニズムがあるが プロジェクトレベルでの資金援助を行う資金メカニズムはない 現在 民間企業等が地域レベルで実施する REDD プラス活動を 気候変動枠組条約の枠組みで認められる国レベルの評価に組み込む手法を開発していく動きがみられている また 日本では JICA が 森から世界を変える REDD+プラットフォーム を設立し このプラットフォームの中にビジネス分科会が設置され 公的支援や民間資金の組み合わせによるビジネスモデル開発の検討も行われている この様に プロジェクト単位での資金調達ができるような仕組み作りが進められていることから 今後 これらの資金メカニズムの動向に注目し 本事業において これらの資金メカニズムを活用するための検討を行っていきたい 125

132 11. 今後の展開 11.1 事業エリアの拡大可能性 現在 許可を取得しているエリアは保護林北部の 23,500ha であるが 事業対象地として 66,500ha を予定としている 地元 OKI 県林業局との協議で 事業取得している 23,500ha エリアと残りの 42,000ha エリアは養殖池開発の度合いにより 自然状況が大きく異なっていること 住民により大半のエリアが所有されている為に 許可種類が異なる可能性があるためである この住民による土地の所有とは 国有地である保護林の中ではあるが 村長や区長レベルで土地の所有及び使用権を発行している状態の事である この土地の所有権が発行されたのは 保護林制定以前か以後かは 今後調査を行っていく予定である いずれにせよ 既に土地が所有されている状態で 北部と同じ IUPJL-HL 許可を適用することは困難であるため 現在 社会林 ( Hutan Kemasyarakatan) としての許可取得を検討している 2014 年の 9 月に 社会林に関する林業大臣令 2014 年 88 号が制定されたため 今後はこの法規を精査しながら 事業取得の検討を進めていく 11.2 今後の事業計画 現在 事業許可を取得している 23,500ha に関しては 2016 年度までを目処にパイロットプロジェクトを実施していくと同時に 残りの 42,000ha のエリアについては 事業許可に向けた活動を行っていく 事業許可取得 23,500ha パイロット実施 (2 村周辺 ) 方法論 事業申請 全エリアにて活動 中部南部 ( 養殖池 ) 事業許可取得 方法論開発方法論 事業 ( 追加 ) 申請 パイロット実施 図 11-1 事業実施スケジュール 126

133 1. 方法論 事業申請 本事業は JCM の枠組みの下でのクレジット創出を目指していることから JCM 理事局へ 方法論の登録及び事業申請に向けた申請準備を行っていく 2. パイロット地での活動 活動ごとの作業グループの組織化 各組織への技術移転 人材育成及びマニュアル作成 現場での植林作業及び水循環改善作業 植林木及び水循環の経過観察 活動コストの算出 セーフガードを含め 現場村でのルール作り 3. 生物多様性のセーフガード本事業エリア内には 絶滅危惧種を含む野生生物が生息している セーフガードの観点からこれらの生物に関しても調査を行い 対策を立てる必要がある 現地の NGO や専門家などに依頼し これらの調査を実施する計画である 4. 42,000ha の事業許可取得準備このエリアにおいては 社会林造成による事業許可取得も含め 申請準備を行っていく 5. 地理変化による環境変化調査 水路掘削または土壌流失に起因すると推測される湿地帯における 水流 水質 地質 植生調査 また それに対する対応策 改善策の検討 11.3 今後の課題 事業対象地 66,500ha において まだ全体面積の約 30% の面積が 衛星画像による解析が行えていない これは 事業地が熱帯特有の 常時雲の発生があり 光学衛星画像では 雲と雲の影が解析の障害となっている このため レーダー衛星などを用いて 光学画像解析の補完を行う事を検討している これにより 解析面積が増加することで REL やプロジェクトシナリオ等の変更及び獲得クレジット数の増加に繋がる可能性がある JCM 制度の下でのクレジットは 当面 取引不可能なクレジットとして創出されるとされている ファイナンスの検討でも述べたように 今後の事業資金の獲得が 本事 127

134 業にとっても 他の REDD プラス事業にとっても 大きな課題であると言えよう これらの資金獲得の方法 手段について 今後も調査を継続していく また インドネシアでは 2014 年の大統領交代により 国内の組織及び人事が大きく変わり 今後新たな政策 法整備などが進むことが予想される これらの変化に対して適切な対応ができるように 今後の動向に注意していきたい 128

135 12. おわりに 2013 年 8 月にインドネシアと日本の間で JCM に関する二国間協定が締結された 10 月には第一回目の合同委員会が開催され 各種ルールやガイドライン等の策定が進められている ホスト国であるインドネシアの排出削減目標の約 80% が森林 土地利用セクターであり REDD プラスは最大の注目事となっていると同時に 大きな期待が寄せられている 本事業は 2013 年 7 月に事業許可を取得し その後から事業活動を開始している まずパイロットプロジェクトを設置し 経過観察が必要な活動について 実証試験を実施中である 今後 この実証試験で得られた経験と課題をもって 全エリアに拡大していく予定である 本事業対象地エリア全面積を実施していくには 多くの資金が必要となるため事業資金の確保を行っていく必要がある JCM ではクレジットの発行は可能であるが 当面は取引できないクレジットとされている その為 JCM クレジット売却による投資回収および事業費捻出ができない状況にある 他企業との共同実施や クレジット依存を避ける為の CSR 資金等の活用も視野に入れている インドネシアとの JCM 締結によって 今後 日本国の REDD プラスへの大きな貢献と躍進的な展開を期待したい 129

136 添付資料 I JCM_ID_F_PDD_ver01.0 平成 26 年度 非エネルギー起源温暖化対策海外貢献事業 ( 途上国における森林減少 劣化の防止等への我が国企業の貢献可視化に向けた実現可能性調査事業 ) 南スマトラ州保護林における二国間クレジット制度 REDD+ プロジェクト実現可能性調査 平成 27 年 3 月 ワイ エルビルディング株式会社 福岡県福岡市中央区天神 4 丁目 1-11 天神 YL ビル 9 階 TEL: FAX:

137 添付書類 I JCM_ID_F_PDD_ver01.0 JCM Project Design Document Form A. Project description A.1. Title of the JCM project REDD+ project within degraded mangrove forest protection area in South Sumatera, Indonesia A.2. General description of project and applied technologies and/or measures [Project Area] This REDD+ project within degraded mangrove forest protection area in South Sumatera, Indonesia (hereinafter called the project ) is planned to be implemented within 23,500ha of protection forest (Hutan Lindung) located in Organ Komering Ilir, South Sumatera, Indonesia. The main ecosystems in this area are mangrove forests (dominated by Rhizophora sp. and Bruguiera sp.) and swamp forests (dominated by Melaleuca sp. and other tree species). [Forest degradation and deforestation in the project area] This area has been seriously affected by forest degradation and deforestation for 25 years, according to the satellite image analysis. Mangrove forest area declined about 530ha (9787ha to 9248ha) but in other hands secondary forest area and bare land area increased about 3300ha (223ha to 3503ha) and 1400ha (450ha to 1685ha) respectively. The following drivers of forest degradation and deforestation were identified by field survey, satellite image analysis and hearing survey. 1) Forest fire and illegal logging Forest fire sometimes spreads from neighboring timber concession. And illegal timber collectors from outside lights a 1

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5>

<4D F736F F F696E74202D F43444D838D815B D B988C493E089F090E08F91816A5F8CF68EAE94C5> 1-1. 1-2. 1-3. 1-4. 1-5. 1-6. 1-7. 1-8. 1-9. 1-10. 1-11. 京都メカニズムとはクリーン開発メカニズム (CDM) とは CDMプロジェクト活動の分類項目 ( スコープ ) 新規植林 / 再植林 CDM(A/R CDM) プロジェクト活動とは A/R CDMプロジェクト活動の適格地クレジット獲得量の算定方法クレジット期間 A/R CDMにおいて発行される期限付きクレジット

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