★リーダーの学習指導案(26道場・小社3班)(西山 智)

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4 指導観 (1) 単元観本小単元は 学習指導要領の第 6 学年の目標 (1)(3) 内容(1) イ 内容の取扱い (1) に基づいて設定した 小学校学習指導要領社会科 社会科第 6 学年の目標 (1) 国家 社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味 関心と理解を深めるよう

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PowerPoint プレゼンテーション

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

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第 6 学年 2 組 社会科学習指導案 平成 17 年 10 月 25 日 ( 火 ) 第 6 校時第 6 学年 2 組 ( 教室 ) 児童数男子 15 名女子 19 名計 34 名指導者伊澤昌二 1 小単元名明治維新をつくりあげた人々 2 小単元について (1) 小単元について本小単元は 小学校学

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第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

小学校社会科における地理的条件をふまえた歴史授業の展開 ISM 構造学習法を活用した協働学習の教材開発 * ** 坂間俊夫 波多野和彦 山路 ** 進 要旨 歴史学習を特に 世界史 の学習に不可欠である地理学習を小学生のうちから習慣付くように 歴史と地理の関連を学習する授業展開を開発した キーワード

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

けて考察し, 自分の考えを表現している 3 電磁石の極の変化と電流の向きとを関係付けて考え, 自分の考えを表現している 指導計画 ( 全 10 時間 ) 第 1 次 電磁石のはたらき (2 時間 ) 知 1, 思 1 第 2 次 電磁石の強さが変わる条件 (4 時間 ) 思 2, 技 1, 知 2

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

社会科学習指導案

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ICTを軸にした小中連携

中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

社会科学習指導案

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平成27年度 授業改善(小学校社会) 実践事例2 学習指導案

第1学年国語科学習指導案

単元の学習を進めるに当たっては, 下記の5つの言語意識を明確にする 相手意識 学級の友達や家の人に 目的意識 動物の赤ちゃんの特徴を分かってもらうために 場面 状況意識 どうぶつの赤ちゃんずかん を作る 方法意識 どうぶつの赤ちゃん で読み取ったことをもとに, カードを作る 評価意識 動物の赤ちゃん

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Taro-社会科学習指導案「戦争と人

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第○学年 ○○科指導計画

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基礎を育てることを主なねらいとしている 現在 地方自治体を取り巻く状況は 少子高齢化 情報化 グローバル化 経済の変動などによ り急速に変化している また 地方分権を推進する法律がつくられ 各地方自治体は 財政の健全 化や組織の改編 市町村合併等の新しい枠組みづくりに取り組んでいる さらに 子育て支

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平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

画像, 映像などの気象情報や天気と1 日の気温の変化の仕方に興味 関心をもち, 自ら気象情報を収集して天気を予想したり天気の観測をしたりしようとしている 気象情報を活用して, 天気の変化を予想することができる 1 日の気温の変化の仕方を適切に測り, 記録することができる 天気の変化は気象情報を用いて

彩の国埼玉県 埼玉県のマスコット コバトン 科学的な見方や考え方を養う理科の授業 小学校理科の観察 実験で大切なことは? 県立総合教育センターでの 学校間の接続に関する調査研究 の意識調査では 埼玉県内の児童生徒の多くは 理科が好きな理由として 観察 実験などの活動があること を一番にあげています

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第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

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第5学年社会科学習指導案『日本は世界のどこにある?』

(2) 各学年の目標 ア 知識 に関する目標 社会生活についての総合的な理解 第 3 学年 身近な地域や市区町村の地理的環境 地域の安全を守るための諸活動や地域 の産業と消費生活の様子 地域の様子の移り変わりについて 人々の生活と の関連を踏まえて理解する 第 4 学年 県の地理的環境の特色 地域の

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

○数学科 2年 連立方程式

(4) 指導にあたってア言語活動を充実させる視点から 調べてわかったことや疑問点をカードにまとめさせ 整理し 学習のまとめにつなげるようにする イ写真や文章だけでなく 映像資料も準備し 児童の興味 関心が高まるようにする ウ具体的な聞き取りが可能な場面では 家庭に協力をお願いして聞き取りをさせたり

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「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

大単元名 Ⅰ. 日本のあゆみ時数 73 先人の業績や優れた文化遺産に興味 関心をもち, 日本の歴史上の主な事象を意欲的に調べ, 日本の歴史や伝統を大切にし, 国を愛する心情が育つようにする 地図や地球儀, 年表など, 日本の歴史に関する基礎的資料を効果的に活用し, 歴史事象の意味を広い視野から考え,

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

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Microsoft PowerPoint - H29小学校理科

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

中学校第 2 学年社会科学習指導案 日時 : 平成 29 年 月 日 ( ) 第 校時対象 : 第 2 学年 組 名学校 : 中学校授業者 : 1 単元名 欧米の進出と日本の開国 2 単元の目標 欧米諸国の近代化やアジア諸国への進出について関心をもち それらが日本に与えた影響や開国に至る過程について

(3) 指導観公民的分野は地理的分野と歴史的分野の学びの積み重ねによるところが大きい 用語や概念も高度化し 生徒の感想にも 難しい と感じるものが多くなっている そこで その難しいと感じる公民の用語などは積極的に用語集を活用し 難しい言葉に対する抵抗感を少しでも和らげるよう授業でも活用している また

第 6 学年社会科指導案 日時平成 24 年 10 月 17 日 ( 木 ) 児童男子 13 名女子 10 名計 23 名 指導者河野美恵 1 単元名平和で豊かな暮らしを目ざして 2 単元を展開するにあたって (1) 単元について本単元は, 新学習指導要領第 6 学年の内容 (1) のケ 日華事変,

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

Microsoft Word ~33第3学年1組  社会科学習指導案1

社会科学習指導案

平成 年度授業改善 ( 中学校社会 ) 第 2 学年社会科 ( 歴史的分野 ) 学習指導案 1 単元名 近代国家の歩みと国際社会 - 新しい価値観のもとで - ( 帝国書院 ) 2 単元について 本単元は, 学習指導要領の内容 (1) ウ及び (5) イを受け, 開国とその影響, 富国強

さらに自ら調べようと意欲を高めるだろう 2 児童観児童は 文字を50 音すべて学習し 少しずつ読める字や書ける字が増えてきた これまでに音読をしたり 想像したことを話したりしながら ある程度のまとまった文章がよめるようになってきている 5 月の教材 とんこととん では 登場人物のしたことを中心に想像

第1学年国語科学習指導案

での生活では, 理科の学習という意識が薄くなっている 理科の学習が自分の生活に役に立っていると 感じている児童は多いが, 便利にしてくれると感じている児童は少ない このことから理科で学習した 内容が, 生活の中で生かされていることを実感できるような指導を行っていきたい ( 学習活動への意識に関するこ

とで児童に活動の見通しを持たせ, 自分で課題を立て情報を集め整理し, 発表する等に取り組めるようにしていきたい 調査計画の場面では, 目的に照らしてどのような調査をしていくことがよいのか児童にしっかりと考えさせたい 例えば, データはどう集めたらよいのか, アンケートを実施する場合には, 誰にアンケ

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

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社会科学習指導案 横浜市立いぶき野小学校 指導者 後藤覚洋 1 単元名暮らしの中の政治 2 日時平成 28 年 1 月 27 日 ( 水 ) 5 校時 3 学年 組第 6 学年 1 組 40 名 4 単元目標身近な地域で行われている施策や国や地方公共団体のはたらきとしくみについて調べ, 政治は, 国

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

第6学年2組 理科学習指導案

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5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

社会科 歴史的分野 学習指導案 授業者 広島市立 中学校 教諭 1 日時平成 19 年 月 日 2 学年 学級第 1 学年 組 3 単元名 なぜ文化が国風化したのか? ~ 国風文化は平安時代を映す!~ 4 単元について (1) 教材観 文化 はその時代の背景を強く映し出している 国風文化が形成された

解答類型

( ) 単元計画 ( 全 6 時間 ) 段階 主な学習活動と内容 指導上の留意点 配時 私たちが食べているものは, どこからきて 既習を想起できるように, 農業や いるか考える 水産業の学習内容を掲示しておく 給食の献立から調べた食料自給率から, 給食の献立から調べた食料自給率本つ気づいたことや疑問

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(3) 計画 学習課題学習内容時間 変わり方のようすをわかりやすく表すにはどうしたらよいか考えよう変わり方が大きいか小さいかを調べるにはグラフのどこに目をつけるとよいのだろう 2つの折れ線グラフからどんなことが分かるだろう折れ線グラフをかこう 変わり方を分かりやすく表す工夫 折れ線グラフの縦軸と横軸

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

(3) 文語の決まりや音読の仕方を知り, 古文を音読して古文特有のリズムを味わいながら古典の世界に 触れ, 古典には様々な種類の作品があることを知ることができる ( 伝統的な言語文化と国語の特質 に関する事項 ) 3 本単元における言語活動 昔話とその原典である古典を読み比べ, その内容の違いや古文

てない子へ配慮して学習を進めていきたい 資料の読み取り場面では 絵や写真などの資料を見つけることから始めて 文章資料の読み取りや複数の資料を関連付けて多面的に読みとることも目指したいと思う 本単元では まず資料を複数提示し その違いを比較検討させるなかで読み取りを深めたい また 読み取る視点を児童に

国語科学習指導案

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

4 指導観 (1) 小単元観本小単元は学習指導要領の第 6 学年内容 (2) のア (2) 我が国の政治の働きについて 次のことを調査したり資料を活用したりして調べ 国民主権と関連付けて政治は国民生活の安定と向上を図るために大切な働きをしていること 現在の我が国の民主政治は日本国憲法の基本的な考え方

学習学期単元構成時数 学習指導 要領 3 共に生きる地球 16 (3) 1,2 三 1 世界とつながる日本 8 ア 2,3 学期 2 共に生きる世界をめざして 8 コラム 阪神 淡路大震災記念 人と防災未来センター の取り組み - イ コラム 未来の社会を君たちが変えるんだ - 2

国語科学習指導案様式(案)

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

エコポリスセンターとの打合せ内容 2007

能を習得したり活用したりすることの必要性について確認する グラフをかく力やグラフを読み取る力を身に付けさせるとともに, 一次関数を学ぶことに対する意欲を高めたい 小単元全体を通して主体的に学ぶ意欲を高め, 自分の考えを説明したいという気持ちにさせた上で, 目的や方法等を明確にした意図のあるペアやグル

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(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

Transcription:

1 単元名 武士の世の中 小学校第 6 学年社会科学習指導案日時平成 26 年月日 ( ) 第校時 : ~ : 対象第 6 学年 組 名学校名 小学校授業者職 氏名会場 階 ( 組 ) 教室 2 単元の目標源平の戦い 鎌倉幕府の始まり 元 との戦いを調べることを通して 源頼朝が幕府を開き 武士による政治が始まったことが分かる 3 単元の評価規準ア社会的事象への関心 意欲 態度 1 源平の戦い 鎌倉幕府の始まり 元との戦いなどに関心をもち 意欲的に調べようとしている イ社会的な思考 判断 表現 1 源平の戦い 鎌倉幕府の始まり 元との戦いなどについて調べたことを比較 関連付けたり統合したりして 平清盛や源頼朝 北条時宗の願いや業績について考え 適切に表現している ウ観察 資料活用の技能 1 地図や年表 その他の資料を活用して 源平の戦い 鎌倉幕府の始まり 元との戦いなどに関わる人物の働きについて必要な情報を集め 読み取ってノートにまとめている エ社会的事象についての知識 理解 1 武士による政治が始まったことについて理解している 4 指導観 (1) 単元観ア小学校学習指導要領における位置付け本単元は 学習指導要領の第 6 学年の目標 (1)(3) 内容 (1) のウに基づいて設定した 学習指導要領社会科第 6 学年の目標 (1)(3) (1) 国家 社会の発展に大きな働きをした先人の業績や優れた文化遺産について興味 関心と理解を進めるようにするとともに, 我が国の歴史や伝統を大切にし, 国を愛する心情を育てるようにする (3) 社会的事象を具体的に調査するとともに, 地図や地球儀, 年表などの各種の基礎的資料を効果的に活用し, 社会的事象の意味をより広い視野から考える力, 調べたことや考えたことを表現する力を育てるようにする 学習指導要領社会科第 6 学年の内容 (1) ウ (1) 我が国の歴史上の主な事象について, 人物の働きや代表的な文化遺産を中心に遺跡や文化財, 資料などを活用して調べ, 歴史を学ぶ意味を考えるようにするとともに, 自分たちの生活の歴史的背景, 我が国の歴史や先人の働きについて理解と関心を深めるようにする ウ源平の戦い, 鎌倉幕府の始まり, 元との戦いについて調べ, 武士による政治が始まったことが分かること この内容は 源頼朝が平氏打倒の兵を挙げた頃から鎌倉に幕府が置かれた頃までの時期のうち 源平の戦い 鎌倉幕府の始まり 元との戦いの三つの歴史的事象を取り上げ これらを具体的に調べることを通して 武士による政治が始まったことが分かるようにすることをねらいとしている 1

イ内容 (1) ウに対して学習指導要領解説が示す具体的に調べる事項と それによって分かるようにする事項 源平の戦い について平清盛や源頼朝の活躍などを取り上げて調べ 平氏と戦った源氏が勝利を収めたことが分かるようにする 鎌倉幕府の始まり について朝廷から認められ全国に守護 地頭を置いた源頼朝が鎌倉に幕府を開いたことを取り上げて調べ 武士による政治が始まったことが分かるようにする 元との戦い について北条時宗が全国の武士を動員して元の攻撃を退けたことなどを取り上げて調べ 幕府が全国的に力をもってきたことが分かるようにする 実際の指導に当たっての学習として 源平の戦いにおける源義経の活躍の様子やエピソードを調べる学習 肖像や人物年表 エピソードから 都を離れて鎌倉に幕府を開いた源頼朝の業績について考える学習 元との戦いの様子から武士の戦いぶりを調べる学習が挙げられている また 武士による政治が始まったことが分かる とは 源頼朝が鎌倉に幕府を開き 武士が勢力をもつようになったことが分かるようにすることとしている (2) 児童観略 (3) 教材観児童はこれまで 聖徳太子の政治や大化の改新によって政治の仕組みが整えられてきたこと 聖武天皇によって大仏が造営されたことを調べ 天皇中心の政治が確立されたことを学習してきた また 藤原道長や貴族の暮らしについて調べることで 貴族が次第に力を付けて政治の中心となったことや 紫式部や清少納言の活躍に代表される 国風の文化が起こったことも学習してきた 本単元では まず 貴族の暮らしと武士の暮らしを比較させることで 武士が領地を大切にしながら武芸に励んでいたことを押さえる その上で 源平の戦いや鎌倉幕府の政治 元寇と幕府の衰退について具体的に調べさせて 土地を仲立ちとして結ばれた主従関係である御恩と奉公の重要性や 武士が政治の中心となっていったことを捉えさせる また 源頼朝や竹崎季長などの人物のエピソードを通して 児童の関心を高めるとともに 武士による政治が始まったことをより具体的に理解させる 2

5 知識の構造図 中心概念 貴族の時代から武士の時代に変わり, 源平の戦いを経て鎌倉幕府が開かれ, 武士による政治が始まった そこでは幕府と武士のつながりが大事にされたが, 元との戦いによってその関係は弱まった 源平の戦いの経過と結果 源頼朝による鎌倉幕府の創設 元寇と鎌倉幕府の衰退 具体的知識 平治の乱に勝利した平氏は貴族を抑えて政治の実権を握った 平氏の政治に不満をもつ武士を従えて源頼朝が挙兵し, 源義経の活躍などにより源平の戦いに勝利して平氏を滅ぼした 源頼朝は鎌倉幕府を開き 有力な御家人を守護や地頭として各地に置き 武士による政治体制を整えた 幕府と武士は 御恩と奉公 の関係で結ばれていた 源氏が 3 代で途絶えると北条氏が政治の実権を握った 元の大軍が二度に渡って九州北部に攻めてきた 元との戦いの後 御家人は幕府から恩賞の土地をもらえず 御恩と奉公 の関係が崩れて幕府の力は衰えた 用語等 平治の乱 一の谷の戦い 鵯越 屋島の戦い 壇ノ浦の戦い 平清盛のエピソード 源頼朝のエピソード 源義経のエピソード 幕府 征夷大将軍 鎌倉幕府の立地 御恩と奉公 鉢の木物語 守護 地頭 執権 源氏と北条氏 承久の乱と北条政子 元寇 集団戦法 てつはう 文永の役 弘安の役 北条時宗のエピソード 防塁 ( 石塁 ) 竹崎季長のエピソード 6 単元の指導計画と評価計画 (5 時間扱い ) 過程 時 指導のねらい 主な学習活動 予想される児童の反応 つ 1 か 本 む時 武士の館の絵や 平治物語絵巻 を読み取り 単元を貫く学習問題を考える 武士の館の絵から 武士の暮らしについて読み取る 弓や刀の稽古をしている 弓の手入れをしている 平治物語絵巻 を読み取り どのような様子を描いたものなのか予想する 武器を持った人が行進している 貴族が道を譲る 武士が戦いに行くところではないか 平治物語絵巻 の説明から武士が中心の世の中に変わったことを知り 学習問題を考える 貴族が権力をもっていたのにどうして武士に道を空けるようになったのだろう 3 指導上の留意点 具体的な評価基準 ( 評価方法 ) 資料 貴族の暮らしと比較しながら考えさせる 武士の館 ( 絵 ) 人物や服装に注目させて どのような場面か考えさせる 平治物語絵巻 ( 絵 ) 貴族が権力をもっていたことについて振り返らせる 武士の世の中に関心をもち 学習問題に対して予想を立てて調べようとしている

争いが起きて武士が力を付けたのではないか どのようにして武士が中心の世の中になっていったのだろう ア -1( 発言 ノート ) 調べる 2 平治の乱 源平の戦いについて調べ 貴族の世の中から武士の世の中に移り変わったことを理解する 3 鎌倉幕府の政治と幕府と武士とのつながりについて調べ どのような国づくりが行われたのかを理解する 4 元との戦いの様子を調べ 幕府と武士の関係が崩れ 幕府の力が衰えたことを理解す 平氏にあらずんば人にあらず という言葉から 当時の武士の立場について考える 平氏の一族が強い力をもっていたのだろう 貴族は衰えて武士が政治を支配していたのだろう 源平の戦いの流れや人物の働きを年表や絵図 エピソードから読み取る 平氏は西へ西へと追いやられて滅びてしまった いくさを 源頼朝は関東の武士を味方に付けて戦進めたようだ 読み取った事実から源氏が平氏に勝利した理由を考える 平氏の政治は藤原氏の政治と似ているので 武士としては 権力差異が弱かったのではないか 関東の有力な武士を味方に付けたことが大きいのではないか 承久の乱と北条政子の言葉について知り 源頼朝と鎌倉幕府の政治に関心をもつ 亡くなっているのに影響力があるなんてすごい 領地や恩賞を与えて武士の心をつかんだのではないか 鎌倉幕府の政治について調べる 守護や地頭を置いて幕府の命令が全国に行き渡るようにしている 頼朝がなぜ御家人をまとめることができたのかを考える 頼朝は御恩と奉公の関係をもって全国の御家人をまとめていた 元との戦いの絵から元寇に関心をもつ 集団戦法の元軍に日本の武士が一人で向かっている 元軍は爆弾のようなものを使っている 元との戦いについて調べる 二度も攻めてきているが どちらも暴風 言葉の意味を現代語で訳す 平清盛人物絵 平清盛の政治について 資料集 教科書より意図的に抜粋した資料を配る 年表 武士団 ( 絵 ) 源義経エピソード 年表や地図 エピソードより 源平の戦いの流れや人物の働きを読み取ってノートにまとめている ウ -1( ノート ) 調べた事実をもとに考えさせる 源氏が勝利した理由について考えている イ -1( 発言 ノート ) 承久の乱の経緯と北条政子の呼びかけについて解説する 北条政子の言葉 資料集 教科書から意図的に抜粋した資料を配る 鎌倉幕府の仕組み ( 図 ) 鎌倉幕府の立地 ( 絵 ) 御恩と奉公 ( 図 ) 鎌倉幕府の政治について理解している エ-1( 発言 ノート ) 頼朝が御家人をまとめられた理由について考えている イ-1( ノート ) 戦い方や持ち物に注目させる 元との戦い ( 絵 ) 年表 地図 4

まとめる る 雨にあって引き上げている 元軍に備えて石塁を築いている 5 調べたことを基に どのようにして武士が中心の世の中になっていったのかを自分なりの言葉でまとめる 幕府の力が衰えていった理由を考える ほうびがもらえず 武士は幕府に不満を抱いている 今まで調べてきたことを基にして新聞にまとめていくことを理解する ノートの記述を基に どのようにして武士が中心の世の中になっていったのかを新聞にまとめる 源平の戦いに源氏が勝利したことで武士の力は確実なものになった 源頼朝が鎌倉に幕府を開き 武士による政治の仕組みができた 頼朝は 御恩と奉公の関係で全国の御家人をまとめて武士の世の中を安定させた 元との戦いの後 御恩と奉公の関係が崩れて鎌倉幕府の力は衰えていった 石塁 ( 写真 ) 北条時宗エピソード 年表や地図 エピソードより元との戦いや人物の働きを読み取ってノートにまとめている ウ-1( ノート ) 御恩と奉公の関係について振り返らせる 竹崎季長エピソード 幕府の力が衰えていった経緯を理解している エ-1( 発言 ノート ) 今まで調べてきたことを振り返り まとめる内容について示す ノートの記述を資料として活用させる 児童のノート 学習問題に対する自分なりの考えをまとめようとしている ア -1( 発言 ノート ) 貴族の時代から武士の時代に変わり 源平の戦いを経て鎌倉幕府が開かれ 武士による政治が始まった そこでは土地を仲立ちに幕府と武士のつながりが大事にされたが 元との戦いによってその関係は弱まった 7 指導に当たって 班テーマ 児童が主体的に追究する社会科学習 ( 仮 ) との関連 児童が主体的に追究する ためには児童が なぜ どうして といった問題意識をもって調べたいと思えるような資料提示が必要である 単元の導入で示す資料は 小単元の目標に沿った学習問題に児童を導けるものを用意していく 本実践では 平治物語絵巻 を資料として扱う 都大路を行進する武士と道を空ける貴族の様子から 貴族の世の中から武士の世の中に移り変わったことを読み取らせる そして 栄華を極めた貴族の時代から どのようにして武士が中心の世の中になっていったのだろうという問いをもたせて 単元を貫く学習問題へつなげていく 教科書 資料集の資料活用教科書や資料集の絵図や年表を抜粋して主な資料として扱うようにする 見開きで構成されている紙面は情報量が多いので 見せたい資料のみ抜粋して扱う 提示の際はパソコンとプロジェクターを用いて拡大したりデータ化して複数の資料を比較できるようにしたり ねらいに沿った加工をして活用する 本実践で扱う 平治物語絵巻 は 資料集の解説や注釈を抜いたものを提示する 児童が資料の読み取りを十分に行い 問いが生まれたところで資料集を活用した調べ学習へと移っていく 5

学習問題解決へ向けてノートの活用学習問題に対する予想や 資料から読み取った事実 自分なりの考えや学習感想などをノートにしっかりと記録させる 毎時間の主な資料は 児童のノートに貼れる大きさに印刷して配り 一人一人がじっくり資料を読み取り ノートに記録を残せるようにする 問題解決へ向けて ノートを活用して調べたことや考えたことを整理したり 振り返ったりしながら学習を進めていけるようにする 8 本時 ( 全 5 時間中の第 1 時間目 ) (1) 本時の目標武士の館の絵や 平治物語絵巻 を読み取り 単元を貫く学習問題を考える (2) 本時の展開 つかむ 10 分 調べる 15 分 学習活動 予想される児童の反応 資料を読み取り 単元の学習問題を考えよう 武士の館の絵と貴族の館の絵を比較しながら武士の暮らしについて読みとる 弓や刀の稽古をしている 馬を飼っている 貴族の暮らしより地味な感じがする 武士の起こりや特徴についてつかむ 土地を大切にしていた 貴族の用心棒のような存在だった 平治物語絵巻 を読み取る 武器をもった人が行進している 牛車に乗った貴族が道をあけている 武士が戦いに行くところではないか 平治物語絵巻 に描かれた場面について知り 武士が台頭してきたことを理解する 貴族中心から武士が中心の世の中になった なぜ どうして と感じることをノートに書く 藤原氏は大きな力をもっていたのに どうしてこのようなことになったのだろう 武士と貴族の立場はなぜ逆転したのだろう 児童の意見を集約して学習問題をつくる どうやって武士が力をもったのだろう どのように武士と貴族の立場が逆転したのだろう 指導上の留意点 資料 学習活動に即した具体的な評価規準 ( 評価方法 ) 武士の館 ( 絵 ) 貴族の館 ( 絵 ) 貴族の暮らしと比較しながら考えさせる 人の様子や物に注目させる 武士の起こりや武士の生活について説明して武士の特徴をつかませる 平治物語絵巻 ( 絵 ) 人物や服装に注目させて どのような場面か考えさせる 平治物語絵巻 の様子について解説する 貴族が権力をもっていたことについて振り返らせる 資料より なぜ どうして と感じることはないか問いかけ 学習問題へつなげる 書き出せない児童への配慮として班で意見を交流させる どのようにして武士が中心の世の中になっていったのだろう まとめる 20 分 学習問題への予想と学習問題を探究するために調べたいことを考えてノートに書く 藤原氏への不満が高まり 戦いに備えて訓練していた武士が反乱を起こして貴族を破り 力をもったのではないか 反乱や戦いについて調べたい 力のある武士が藤原氏のように天皇と親戚になったのではないか どのように武士が力を付けていったのか調べたい 6 学習問題に対する自分なりの予想と調べてみたいことを書かせる 教科書や資料集を確認することも許容して 見通しをもたせる

おそらく源頼朝や平清盛という人物が関係しているので調べたい 学習計画を立てる 児童の意見を集約して大まかな学習計画を立てる 武士の世の中に関心をもち 学習問題に対して予想を立てて調べようとしている ア -1( 発言 ノート ) (3) 板書計画 資料を読み取り, 単元の学習問題を考えよう 武士の館絵 武士 : 土地を守るため地方の豪族が武装命がけで土地を守っていた武士団 貴族の屋しきの警備 平治物語絵巻 絵 武士中心の世の中へ どのようにして武士が中心の世の中になっていったのだろう 学習問題解決へ向けて調べてみたいこと 大きな戦があって力をもったのではないか 戦いがあったのか調べてみたい 武士が行進? 戦いに行く途中では 貴族のように天皇との関わりを強めたのではないか 周囲は貴族? 道を空けている? 政治の様子を調べたい 源平の戦いについて調べたい 都大路を行進する武士 武士が通り過ぎるのを待つ貴族 7