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3 くろまぐろの知事管理量について 海洋生物資源の採捕の種類 別又は期間別の数量に関する事項 ( 1) 採捕の種類別の割当量について 2 に掲げる知事管理量の小型魚における採捕の種類別に定め る割当量は 次の表のとおりとし 大型魚は採捕の種類別に定 めないものとする 採捕の種類 小型魚 本県の漁船漁

(3)TAC 制度 IQ ITQ 方式について 資料 4-3

但馬水産技術センターだより 漁況情報 (G1305 号 ) 平成 25 年 8 月 28 日兵庫県立農林水産技術総合センター但馬水産技術センター発行 ハタハタ アカガレイ エチゼンクラゲに関する情報について ( 平成 25 年度底びき漁期前調査結果 ) 平成 25 年 8 月 5 6 日および 8

3. 資源管理の方向性本府では水産資源の持続的な利活用を水産業振興の重点方策として位置付け 積極的な資源管理 資源の維持回復を図るべく 漁業調整規則等で規定されている公的規制の徹底と併せて 漁業者の自主的取組を他の関連施策と一体となって展開していく なお 本指針における公的資源管理 ( 公的措置 )


資源評価法 沿岸漁業の漁獲努力量に関する情報が得られていないことから 100 トン以上の沖底かけまわし船によるマダラの有漁操業の単位努力量当たり漁獲量 (CPUE)( 以下 沖底 CPUE) に基づいて資源状態を判断した 本資源全体の資源の水準 動向を判断するとともにオホーツク海 北海道太平洋 北海

III. 審査開始日 審査開始日 : 平成 28 年 12 月 9 日 キンメダイ活動経路 IV. 漁業の概要 1. 漁業実態 (1) 概要 キンメダイを漁獲している主な地域は 千葉県 東京都 神奈川県 静岡県および高知県の一都四県であり 主に房総沖から伊豆半島周辺 伊豆諸島周辺および室戸岬周辺の海

第1部第Ⅱ章64 第 1 節 我が国における水産資源の管理 (1) 我が国周辺の水産資源の状況 *1 平成 25(2013) 年度の我が国周辺水域の資源評価結果をみると 主要な52 魚種 84 系群 のうち 資源水準が高位にあるものが12 系群 (14%) 中位にあるものが36 系群 (43%) 低

有害生物漁業被害防止総合対策事業について

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平成 29 年 4 月 26 日定例記者会見資料 大船渡市魚市場の水揚と水産資源の動向について 平成 29 年 4 月 25 日 大船渡市 担当 : 農林水産部水産課 電話 : ( 内線 371)

京都府海域定置網漁業包括的資源回復計画 1. 資源の現状と資源回復の必要性 (1) 対象資源の資源水準の現状京都府の定置網漁業は マアジ マサバ ブリ サワラ イワシ類 イカ類等を主に漁獲の対象としている かつて大量に漁獲されたマイワシはほとんど漁獲されなくなり 近年はマアジやカタクチイワシの漁獲量

(2) 漁獲努力量の削減 維持及びその効果に関する担保措置愛媛県漁業調整規則により 採捕できる水産生物の体長制限や採捕禁止期間を設けている 広域漁業調整委員会指示により サワラ流し網漁業の目合い制限と禁漁期間を設けている 垣生地区の漁業者間の取決めによる休漁日を設定している (3) 具体的な取組内容

漁場と海洋調査海域(主に構造探査、曳航体調査を対象)

整理番号 10 事後評価書 ( 完了後の評価 ) 都道府県名 愛知県 関係市町村 田原市他 事業名地区名 Ⅱ 点検項目 1. 費用対効果分析の算定基礎となった要因の変化 ( 広域水産物供給基盤整備事業 ) 事業主体 愛知県 Ⅰ 基本事項 1. 地区概要 漁港名 ( 種別 ) - 漁場名 アツミガイカ

Microsoft Word - s_dayori86-1.doc

別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名小田野沢地域水産業再生委員会代表者名会長川村敏博 浜の活力再生プラン 再生委員会の構成員 小田野沢漁業協同組合 猿ヶ森漁業協同組合 東通村つくり育てる農林水産課 青森県下北地域県民局地域農林水産部むつ水産事務所 オブザーバー - 再生委員会規約及

1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1

島根県水産技術センター研究報告第10号

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十 三 湖 のシジミ 漁 は 十 三 漁 協 と 車 力 漁 協 の 共 有 漁 業 である 十 三 漁 協 のシジミ 漁 は 105の 経 営 体 ( 車 力 漁 協 は 62の 経 営 体 )で 行 われており 平 成 19 年 度 の 漁 獲 量 は 1,031 t 漁 獲 高 は 897 百

Microsoft Word - H30年度動向調査報告(ヒラメ)


浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会 組織名 臼杵地区地域水産業再生委員会 代表者名 会長平川一春 再生委員会の構成員 大分県漁業協同組合臼杵支店 臼杵市 大分県中部振興局 オブザーバー必要に応じて随時 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること 大分県臼杵

Microsoft PowerPoint - H23.4,22資源説明(サンマ)

(2) その他の関連する現状等子どもを含めた若い世代が特に 魚離れ になっている 魚のさばき方が分からない 料理方法が分からない ゴミの処理に困るなどの声が聞かれる 一方で 魚はヘルシーで健康的だという意識も高い 子どもの時から食べ 美味しさが分からないと大人になっても食べようとしない 地産地消の観

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マアジ Trachurus japonicus

はそれぞれ 4~7 歳と推定された 当該ユメカサゴの検体は 4 個体を混合したものだったことから 今回の測定値は 4 個体の平均濃度を示しており 4 個体のそれぞれの濃度を知ることは出来ない このため 測定に供さなかった魚の頭部 ( 骨等の可食部以外の部位を含む ) を細断し これを検体として個体別

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浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会 組織名 猿払地区地域水産業再生委員会 代表者名 会長安田順一 再生委員会の構成員 猿払村漁業協同組合 猿払村 オブザーバー北海道宗谷総合振興局 北海道漁業協同組合連合会稚内支店 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること

資料 5 太平洋クロマグロの資源状況と 管理の方向性について 平成 30 年 8 月

Microsoft Word - 全国原稿.doc

ドキュメント1

浜の活力再生プラン 1 地域水産業再生委員会組織名天草西海地区地域水産業再生委員会代表者会長森口哲雄 再生委員会の構成員 オブザーバー 天草漁業協同組合天草町支所 﨑津支所 天草市経済部水産振興課 熊本県天草広域本部農林水産部水産課 対象となる地域の範囲 及び漁業の種類 1 対象地域天草市天草町 河

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名宮城県近海底曵網漁業再生委員会代表者名菅野静春 再生委員会の構成員宮城県近海底曵網漁業協同組合 塩竈市 石巻市 宮城県仙台地方振興事務所 宮城県水産業経営支援協議会オブザーバー宮城県 ( 農林水産部水産業振興課 ) 再生委員会

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2. 燧灘カタクチイワシ資源状況 (1) 燧灘カタクチイワシの漁獲量の動向 ( 資料 ) カタクチイワシ瀬戸内海系群 ( 燧灘 ) の資源評価より (2) 燧灘カタクチイワシの初期資源尾数の動向 ( 資料 ) カタクチイワシ瀬戸内海系群 ( 燧灘 ) の資源評価より (3) 資源状況考察 広島 香川

目 次 Ⅰ 検討会の趣旨 1 Ⅱ 検討会の経緯 1 Ⅲ 資源管理施策について 1. 我が国資源管理と今後の課題 1 2. 水産資源の評価について 2 3. 公的管理の高度化 3 4. 自主的管理の高度化 7 Ⅳ 個別事例として取り上げた魚種毎の資源管理の方向性 1. マサバ ( 太平洋系群 ) 8

1. 太平洋クロマグロの分布 生態 成長 漁獲について 1

ンゴ類及びその他底生生物 ) の生息状況を観察した ジグザグに設置したトランセクト ( 交差することのないよう, かつ, 隣り合う調査線の視野末端が重複するように配置された調査線 ) に沿って ROV を航走させ トランセクト上に宝石サンゴがあった場合は 位置 種 サイズ等を記録した 同時に海底の操

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Microsoft Word 外海域における産卵状況text _2.doc

さけますセンターでは 前身である旧北海道さけ ますふ化場等の組織も含め 明治 21 年から石狩川水系千歳川においてサケの人工ふ化放流を実施しており 昭和 11 年からはサクラマスの人工ふ化放流にも取組んでいます 千歳川では 大正 9 年に王子製紙第四ダムが完成して以降 海から約 80 km 上流に位

2 地域の現状 (1) 地域の水産業を取り巻く現状等秋田県の海岸線の総延長は 264.2km であり これに沿って6 市 2 町が存在する 海岸線は男鹿半島と県北部及び県南部の一部が岩礁海岸 (27%) で これに挟まれて米代川 雄物川 子吉川の県 3 大河川による平野がひらけ 大部分の海岸は平坦な

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名深浦町風合瀬地区地域水産業再生委員会代表者名坂﨑清美 再生委員会の構成員 風合瀬漁業協同組合 深浦町農林水産課 西北地区地域県民局地域農林水産部鯵ヶ沢水産事務所 オブザーバー 対象となる地域の範囲及び漁業の種類 深浦町風合瀬地

資料 1 資源管理の推進について 平成 2 8 年 6 月 2 4 日

平成19年度イカ類資源研究会議 原稿作成要領

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(3) 具体的な取組内容 ( 毎年ごとに数値目標とともに記載 ) 1 年目 ( 平成 26 年度 ) 以降 以下の取組みについては 毎年 取組の進捗状況や得られた知見等を踏まえ 必要に応じて見直すものとする 1. 漁業者と協会は 従前より県別割当 (TAC) のあるスルメイカ ( 本年度割当 5,6

スライド 1

(2) その他の関連する現状等それまで両町にあった漁協を合併し 1 島 1 漁協体制で経営の合理化を図りつつ, 平成 4 年度に知名漁港製氷施設, 平成 23 年度に和泊漁港製氷施設を整備し, 鮮度維持対策や漁家経営の改善に取り組んできた 現在, 本島の鍾乳洞やウミガメ産卵スポット, 近海を回遊する

(2) その他の関連する現状等 当地域は漁業への依存度が高く 漁業の衰退は 直接地域産業に影響を及ぼすため 生産量の減少は 水産加工業の原材料確保先を他地区へ求めることとなり 輸送費などの経費の増加や地産の魚介類を使用した特産品の製造減などで経営の圧迫要因となっている また 雇用の場の提供 就労先の

神水セ研報第 7 号 (2014) 65 相模湾沿岸域定置網漁業における漁獲魚種の変遷と主要魚種の資源動向 髙村正造 片山俊之 木下淳司 Transition of catch fish and resource trends of important fishes in fixed net of

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Microsoft Word - 第3章 5.魚島.doc

マアジ Trachurus japonicus

平成 30 年度事業計画書 ニゴロブナやホンモロコの漁獲に回復の兆しがみられるものの本格的な回復に至らず また 昨シーズンのアユは 近年にない不漁であった 琵琶湖を水産資源の宝庫として再生し 琵琶湖漁業の振興を図っていくためには 漁業基盤である重要水産資源を増殖することが重要である 平成 30 年に

(2) その他の関連する現状等 奈半利町では ふるさと納税 の取組に力を入れており 特典である贈答品に奈半利町の農産物 水産物及び加工品などを採用し その充実ぶりがテレビで取り上げられるなどして認知度が大きく向上した これまでの寄付額が四国で初めて 2 億円を超えるなど好調である一方で 想定以上に申

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世紀中頃に著しく減衰したため 近年の主要な漁獲対象は地域性ニシンである 2. 生態 (1) 分布 回遊本種は海草や海藻が繁茂する水深が浅い水域で産卵する 仔稚魚は発育に伴い沖へ移動して成長し 成熟すると産卵期には再び沿岸域に来遊する 本種の我が国周辺における分布域は北海道の沿岸から沖合にかけての水域

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第1章 海のあらまし〔必修〕

浜の活力再生プラン

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名蟹田平舘地域水産業再生委員会代表者名委員長木浪昭 再生委員会の構成員 外ヶ浜漁業協同組合 外ヶ浜町 青森地方水産業改良普及所 オブザーバー 地方独立行政法人青森県産業技術センター水産総合研究所 再生委員会規約及び推進体制の分か

完了後評価書(窪津)【140303修正】.pdf

Microsoft Word - 8 アカアマダイ

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会 組織名 岩美町地域水産業再生委員会 代表者名 岩美町長榎本武利 再生委員会の構成員 岩美町 田後漁業協同組合 鳥取県漁業協同組合 ( 本所 網代港支所 浦富支所 東支所 ) 田後漁業協同組合女性部 鳥取県漁業協同組合網代港支所女性

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1 操業規制や休漁日の設定による漁業圧及び漁獲努力量の削減による資源保護 2 種苗放流や母藻の保護による資源の維持 増大 3 漁場や海岸清掃活動による漁場環境の保全 〇販売 流通体制の強化及び付加価値向上の推進 1 蓄養施設等の活用による計画出荷の推進と流通体制の整備 2 蓄養施設の整備 活〆技術の

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太平洋クロマグロの資源状況と 管理の方向性について

本県では 漁業調整規則等で規定されている採捕禁止期間や体長制限等の公的資源管理措置の遵守を徹底するとともに これまでに取り組んでいる TAC 管理や 資源回復計画に基づく取組も含め 本指針に基づき漁業者の自主的な資源管理の取組を促進することにより 水産資源の維持 回復を推進する なお 本指針における

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目 次 漁業の許可等 1 漁業の取締り 2 漁業調整 4 海洋生物資源の保存及び管理 6 外国漁船の寄港の許可 8 漁船の検査 10 沿岸漁業の振興及び漁場の保全の指導 水産資源の保護 水産関係 資料の収集 整理 水産に関する調査 11

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スライド 1

2 資源管理 : 海底清掃 種苗 ( ヒラメ アワビ サザエ等 ) 放流等 3 漁業者の確保 : 担い手確保及び後継者の育成に徹底して取組む 2. 漁業コスト削減 1 燃油使用量削減 : セーフティーネット構築事業への加入促進と省燃油活動の積極的な実施 2 資材コスト削減 : 共同購入など推進 (2


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海洋生物環境研究所研究報告 第22号

浜の活力再生プラン 別記様式第 1 号別添 1 地域水産業再生委員会組織名代表者名 再生委員会の構成員 雑賀崎地区地域水産業再生委員会濱田光男雑賀崎漁業協同組合 和歌山市 オブザーバー 和歌山県 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること 対象となる地域の範囲及び漁業の種類 策定時点で対象

両毛遊漁規則

毎月 1 回以上 各漁法の漁獲物からアメリカナマズを選別し 1 操業 ( 曳き網は 1 日分 延縄 刺網 定置網は設置と回収で 1 操業 ) 当たりの捕獲尾数 重量を計測した ( 図 1 表 1) 1 操業当たりの月平均捕獲尾数の推定にあたっては 曳き網では曳網範囲で 4 区域 定置網では 2 ヶ所

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1. 開催日時 平成 29 年 11 月 27 日 ( 月 )13:28~14:46 2. 開催場所 石垣記念ホール ( 東京都港区赤坂 三会堂ビル 9 階 ) 3. 出席委員 部会長 学識経験者 橋本明彦 都道府県海区互選委員 北海道連合海区青森県西部海区秋田海区山形海区新潟海区 濱

第1部(2) 資源管理の歴史 第Ⅰ章第 2 節我が国の資源管理の現状と課題 コラム 最大持続生産量 (MSY) 漁業資源は常に子孫を増やそうとしています このため 自然環境条件等が一定であると仮定すると ある魚種をある程度まで漁獲しても その分だけ餌や生息場所等の自然環境に余裕ができるため その魚

P.00 表紙

中華人民共和国を原産地又は船積地域とするさけ及びます並びにこれらの調製品を輸入しようとする場合の 2 号承認申請の前の確認申請について 3 貿局第 15 号 ( ) 改正 1 輸入注意事項 9 第 13 号 ( ) 2 輸入注意事項 14 第 25 号 ( )

別記様式第 1 号別添 浜の活力再生プラン 1 地域水産業再生委員会 組織名 中島三和地区地域水産業再生委員会 代表者指名 会長大野覚男 再生委員会の構成員 中島三和漁業協同組合 松山市農林水産課 オブザーバー 愛媛県中予地方局水産課愛媛県漁業協同組合連合会 再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を

3 活性化の取組方針 (1) 基本方針当地域は 水産業が基幹産業であり 地域雇用を含めた漁業経営基盤の安定化が最も重要となっており 育てる漁業 管理型漁業 輸出増大 衛生管理 並びに北るもい漁協全体で取組む 6 次産業化に対し積極的に取組み 漁業者全員が安心して生活できる漁業を成立させることが経営の

3 活性化の取組方針 (1) 基本方針 1 衛生管理型市場の運用面について 市場関係者を対象とした研修を継続することで 安心 安全 な大田の水産物を供給し 統合によるスケールメリットと併せて魚価の維持 向上の基礎とする 2 漁業収入の向上の取組みとして 小型底びき網漁業を対象とした船上秤の導入を行い

(2) そもそも優先順位を廃止する必要があるのですか 1 優先順位の規定は廃止しますが これまで漁業権に基づき漁業を行っていた人 漁協の免許を取り上げることはありません 2 現行の優先順位は法律で詳細かつ全国一律の要件で免許の順位を定めているため 1 漁業権の存続期間満了時により順位の高い者が申請し

Transcription:

(Arctoscopus japonicus)(trichodon trichodon) Animalia Chordata Vertebrata Actinopterygii Perciformes Trachinoidei Trichodontidae Arctoscopus A. japonicus Trichodon T. trichodon (Arctoscopus japonicus) (Trichodon trichodon) (Ammodytes sp.) 8 年

秋田県における漁具 漁法 ハタハタを対象とする漁業は 沖合に分布している魚群を漁獲するものと 産卵のため沿岸に来遊する接岸群を漁獲 3. 刺 するものに分けられます 沖合においては底曳網で 沿岸においては主に小型定置網や刺網により漁獲されますが 過去には丸木船を使って 網 ハタハタ建網と同様に接岸群を対象にした漁法で 遊泳する より漁獲する魚の大きさを選ぶことができます 一方で魚を外 操業される定置網の一種である輪壁網や 大型のタモ網の柄の部分を取り去ってロープを付けた様な形の わっか網 も ハタハタの群が網に刺さったところを採り揚げます 少人数で しにくいというデメリットもあり 魚価の低下に伴って操業する 用いられました 操業できて漁具の経費が安くてすむほか 網目を変えることに 漁業者は減っています わかべ 1. 底曳網 漁船の総トン数が15トン未満の小型底曳網漁業と 15トン 底曳網漁業の禁漁期間 7 8月 を除くほぼ周年であり 特に 以上の沖合底曳網漁業が行われており 操業する水深帯は時 11月には 接岸前に集結した大きな魚群を対象としてハタハ 期により異なりますが 約8 4mの間です 操業期間は タを狙った操業が行われています 刺網に大量にかかったハタハタ 刺網から魚をはずす 北部日本海のハタハタ漁場及び主な水揚げ港 漁場 水揚げ港 底曳網の揚網 接岸群を対象にした漁法で 距岸約3m 水深5m以浅の 海底の地形や藻場の状況によって毎年好漁を続ける漁場も ごく沿岸で営まれます 通常は数人の漁業者がグループを作っ あることから 競りや入札によって漁場が決められる地区もあ て従事し 総トン数5トン未満の小型船を用いて網を揚げます り 近年はわずか1箇月足らずの間に秋田県内で1, 網は小型であり 時化の際には容易に撤去することができま 2,トンが水揚げされています の建物で生活しながら夜通し漁を続けることもあります 39. 2. 小型定置網(ハタハタ建網) す 最盛期にはグループのメンバーが 番屋 と呼ばれる長屋風 N 4. 38. 2m また 操船がしやすいと言う理由で 県の北部地区では手漕 ぎの木船を用いた操業も行われています かい 伝統的な櫂を用いた木船による水揚 137. 138. 37. 139. 14.E コ ラ ム 1 遊 漁 1992 '95年の禁漁後 資源の増加と共に漁業者以外 に採捕する遊漁者も見られたことから 秋田県では'98年12 の県民による遊漁が行われるようになりました 初めのうちは 月に秋田海区漁業調整委員会指示により 遊漁者による採 漁業調整規則で認められているタモ網や釣りにより採捕され 捕はサビキを含む餌釣りのみが認められることとなりました ていましたが タモ網 と称して直径1mもの大きな網で大量 定置網の網起こし 6 7

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種苗生産と放流 資源管理 放流数の推移 日本海北部における資源管理 千尾 秋田県におけるハタハタの人工種苗放流は日本栽培漁業協 会 現 独 水産総合研究センター と共同で1984年に始まりま 6, 標 識 無標識 5, 4, 日本海北部系群のハタハタは青森県 新 した '94年からは激減した資源を早急に回復させるために3 3, 代後半から資源が大きく減少したことから 5万尾の稚魚を安定的に放流してきましたが 27年以降 2, 4県の海域全体の漁獲量を5千トンまで回復さ は資源が回復傾向になったことから 生態解明及び技術を維 1, せることを目標とした資源回復計画を策定し 持するのための生産 放流と位置づけ 2 8万尾を放流して 1984 1986 1988 199 1992 1994 1996 1998 2 22 24 26 28 年 刺網使用反数の制限 産卵保護区域の設定 卵塊の海中還元 漁期の制限 潟県における重要魚種でありながら197年 北海道 23年から実施しています います ハタハタ稚魚放流数の推移 漁獲枠の設定 底曳網の胴尻網の目合制限 全長15センチ未満の採捕禁止と放流 遊漁者の漁具制限 産卵された卵塊の採捕 所持 販売禁止 全長15センチ未満の採捕禁止と放流 青森県 目が出来た 眼 卵 発 種苗生産から放流まで 秋田県 全長15センチ未満の採捕禁止または流通禁止 操業禁止期間の設定 網口開口板の禁止 漁場の制限 底曳網の袋網の目合制限 全長15センチ未満の採捕禁止と放流 小型魚が入網する海域の操業回避 山形県 種苗生産は親の確保に始まる 親魚の収容 採卵と人工授精 新潟県 北日本の主な資源回復方策 自主規制を含む 陸上での管理 付着器についた卵塊 秋田県における資源管理 貫通卵作成器 海藻の代わり への 付着 全面禁漁まで ハタハタ稚 魚 海上網生簀への収容 夜間は光に集まるプランクトンを 餌として利用 北海道は資源回復計画の対象外 4月下旬に放流 秋田県のハタハタ漁獲量は 196年代半ばに2万トンを超えま 当初は 漁獲物の全長制限のサイズを大きくする 底曳網 したが 急激な増加の原因は明らかではなく なんらかの要因で の目合を拡大し さらに休漁期を設ける 沿岸の漁獲努力量を 稚魚の生き残る割合が高い状態が続いたためと推測されていま 削減する 等の案が出されましたが これらを組み合わせても1 す その後の急激な減少についても原因は明らかにはなっておら 年後の資源量は2.2倍にしかならず 一方 3年間全面禁漁した ず 大きな要因は海洋環境の変化と考えられています しかし一 場合は1年後に1倍になると言う試算結果から 反対意見も多 定の水準に留まることなく減少に歯止めがかからなかったことに かったものの 漁業者の ハタハタを残さなくては という危機感 ついては それまでに作られていた漁獲体制 漁船の隻数 定置 が強かったことや 禁漁期間中の支援策を設けたことなどにより 網の統数 漁船の馬力等 等による乱獲の影響があったと推察さ '92年9月から3年間の自主的な全面禁漁に至りました れています コ ラ ム 3.3 まで減少するに至り 漁 ハタハタの標識 放流した稚魚がいつ どこにいて どのくらいの大きさに成 により 放流した後の移動や成長が判ってきました 長しているかを知ることは 放流した稚魚が漁獲に結びつく効 せてはならない 孫子の代ま で引き継いでいくべきもの と すことが有効ですが 小さな稚魚に発信器等を付けて放すこ の考えに立ち 漁協 漁連 行 とはできません そこでアリザリンコンプレクソン ALC と言う 政及び試験研究機関が一緒 特殊な染料に稚魚を漬けてやることにより 稚魚の頭の中に になり対策を協議しました らは見ることができませんが 耳石を取り出して特殊な顕微鏡 で見ることにより 放流された稚魚であることが判ります これ 3, 2, ALC処理を施した稚魚の耳石 蛍光顕微鏡で観察 92年9月 95年7月 1, ハタハタ成魚の耳石 8年 4, 業者は ハタハタを今絶滅さ 果を知る上で重要です そのためには稚魚に標識を付けて放 ある耳石という組織を染めることができます この標識は外か 1 1991年に71トン ピーク時の 1981 1983 1985 1987 1989 1991 1993 1995 1997 1999 21 23 25 27 年 秋田県におけるハタハタ漁獲量の推移 11

トン 3,5 3, 2,5 2, 1,5 1, 5 1989 1991 1993 1995 1997 1999 21 23 25 27 年 トン 3,5 円 /kg 3,5 百万円 12 3, 2,5 漁獲量魚価 3, 2,5 1 8 2, 1,5 1, 2, 1,5 1, 6 4 5 5 2 1995 1997 1999 21 23 25 27年 1995 1997 1999 21 23 25 27 年