Ⅱ 義援金を募集する募金団体の確認手続 [Q7] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を預かり これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に対して支払います 預かった義援金が 国等に対する寄附金 に該当することについて税務署の確認を受けた場合 当団体に寄附をした個人 法人に対して発行する預り証に

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1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

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所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

所得税の確定申告の手引き

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投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

【表紙】

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

2 税金から控除される額 市区町村や都道府県に対する寄附金は 特定寄附金 と呼ばれ 所得税や住民税を計算するときに 寄附金控除が適用され 税が軽減されます 所得税の控除 総所得金額等の 40% が限度 2,000 円 所得税率 住民税の控除基本控除 総所得金額等の 30% が限度 2

ふるさと納税ワンストップ特例申請書の送付について この度は那須町へふるさと納税いただきまして誠にありがとうございます さて ふるさと納税による税の軽減を受けるためには確定申告を行っていただく必要がありますが ふるさと納税ワンストップ特例制度 に該当し 制度の適用を受けた場合 確定申告等の申告を行わな

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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確認書類一覧表 個人番号カード を 持っている人 通知カード を 持っている人 どちらも持って いない人 2 個人番号確 個人番号カード 通知カードのコピー 個人番号が記載された 認の書類 の裏のコピー 民票のコピー 個人番号カード 下記いずれかの身分証の 下記いずれかの身分証の の表のコピー コピ

ご注意ください! ワンストップ特例の申請には マイナンバーの記載と添付書類の提出が必要です 1. 寄附金税額控除に係る申告特例申請書 にマイナンバー ( 個人番号 ) を記入して下さい 記入にあたっては 下記及び別紙記入例を参考にご記入下さい 2. 本人確認と個人番号確認の書類を手元に用意して下さい

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

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2 税務署への提出方法の選択 画面において 書面提出 をクリックする 3 申告書等印刷を行う際の確認事項 画面において ご利用のパソコンの環境が推奨環境を満たしていることを確認の上 ご利用のパソコンの環境 (O S/ ブラウザ /PDF 閲覧ソフト ) が以下の推奨環境を満たしている をチェックする

解説編 目次 Ⅰ 認定特定非営利活動法人に対する寄附金控除の特例又は所得税額の特別控除 1 認定特定非営利活動法人に対する寄附金控除の特例... 1 (1) 概要... 1 (2) 寄附金控除額の計算... 1 (3) 適用関係 改正の概要 認定 NPO 法人寄附金特別控

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

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所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

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( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

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「左記に該当しない方」からの確定申告書作成編

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平成19年12月○日

Q. 確定申告は必要ですか? A. 今回の配当によるみなし譲渡損益が特定口座の計算対象とならない場合 または源泉徴収の無い特定口座や一般口座でお取引いただいている場合につきましては 原則として確定申告が必要になります 申告不要制度の適用可否を含め 株主の皆様個々のご事情により対応が異なりますので 具

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(4) 今月下旬に所得税法施行令を改正するとともに 法令解釈通達を発遣し 上記のとおり 保険年金 に係る所得税の取扱いを変更いたします 取扱い変更後 所得税の還付の手続きが可能となります なお 納税者の方々には 次の点にご注意いただく必要があります 所得税が納めすぎとなっていた場合の還付手続きには

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寄附文化の醸成に係る施策の実施状況 ( 平成 26 年度に講じた施策 ) 別紙 1 < 法律 制度改正 > 総務省 ふるさと納税の制度拡充 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 学校法人等への個人寄附に係る税額控除の要件の緩和 ( 平成 27 年 4 月 1 日施行 ) 特例控除の上限の引上げ

投資主の皆様へ 平成 29 年 3 月 マリモ地方創生リート投資法人 第 1 期分配金の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます さて 本投資法人は 平成 29 年 2 月 14 日開催の役員会において 第 1 期 ( 平成 28 年 12 月期 ) の (A)

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供託者等の住所 氏名または名称および個人番号または法人番 号は 供託者等の口座管理機関から日本銀行に対して 課税事 務のために提供される 2 所得税の徴収 納 入 利付国債の利子または割引国債等 ( 国庫短期証券のうち その銘柄の価格競争入札における募入最低価格 ( 額面金額 100 円当り ) が

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義援金に関する税務上の取扱い FAQ 平成 30 年 7 月国税庁 災害により被害を受けられた方を支援するために 被災地の地方公共団体に設置される災害対策本部等に義援金や寄附金 ( 以下 義援金 といいます ) を支払った場合の税務上の取扱いや 募金団体に対して支払う義援金が国等に対する寄附金 ( 特定寄附金 ) として取り扱われるための確認手続等につきまして 照会の多い事例を取りまとめましたので 参考としてください 問合せ先に関するご案内 義援金に関する税務上の取扱いFAQ に関するお問合せは 義援金を支払う方や義援金の募集を行う募金団体の最寄りの税務署にお電話いただくようお願いします 一般的なご質問については 自動音声にしたがって番号 1 を選択してください また 個別的なご相談については 番号 2 を選択してください 税務署窓口での相談は事前予約制となっていますので 窓口での相談を希望される場合は 番号 2 を選択の上 相談日時等のご予約をお願いします なお 被災地を所轄する国税局 税務署においては 電話がつながりにくい状況となっている場合がありますので ご了承いただきますようお願いします 目次 Ⅰ 寄附をした個人 法人の課税関係 [Q1] 被災地の地方公共団体に設置された災害対策本部に対して義援金を支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか 3 [Q2] 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会が被災者への支援を目的として専用口座を設けて義援金を募集していますが これらの口座に対して義援金を支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか 4 [Q3] 被災地の救援活動や被災者への救護活動を行っているNPO 法人に対して義援金を支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか 5 [Q4] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を集め これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に対して支払いたいのですが その場合 当団体に寄附した個人 法人の税務上の取扱いはどのようになりますか 6 [Q5] 災害で被災された得意先に対して 法人が災害見舞金を支払った場合 支払先が事業に関係のある者で 不特定又は多数の被災者に対する寄附に当たらないことから 支払った災害見舞金は損金の額に算入されないのでしょうか 7 [Q6] 法人が 自社製品等を被災者に提供する場合 税務上の取扱いはどのようになりますか 7-1 -

Ⅱ 義援金を募集する募金団体の確認手続 [Q7] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を預かり これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に対して支払います 預かった義援金が 国等に対する寄附金 に該当することについて税務署の確認を受けた場合 当団体に寄附をした個人 法人に対して発行する預り証には何を記載すべきでしょうか 8 [Q8] 募金団体の確認手続を定めた事務運営指針によれば 税務署では 募集した義援金等の受付の専用口座等 を確認することになっていますが 受付専用口座は必ず設置しなければいけませんか 8 [Q9] 義援金の募集を行うに当たり 受付専用口座を開設し 寄附者に対してはその口座に振り込んでもらうようにお願いしました 受付専用口座への振込の場合 寄附者には振込票の控えが残ることになりますが 寄附者が税制上の優遇措置を受けるに当たり 別途預り証を発行する必要はありますか 9 [Q10] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を集め これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に拠出する予定です また 被災地のことを考え 少しでも早く義援金を拠出したいと考えています 募金団体として募集する義援金が 国等に対する寄附金 に該当するかどうかについて 税務署で確認を受けようと思っていますが この確認は 集めた義援金を地方公共団体に拠出した後でもよいでしょうか 10 Ⅲ 義援金を受け取った場合の課税関係 [Q11] 地方公共団体から義援金を受け取りました この受け取った義援金の課税関係はどうなりま すか 10 Ⅳ その他 [Q12] 確定申告を行うに当たり 寄附したことを証する書類が必要になると思いますが どのような書類を用意しておけばよいですか 11 [Q13] Q1~Q4のように 個人が寄附金を支払った場合の寄附金控除等の額は どのように計算するのでしょうか 11 [Q14] 当社は 義援金を広く一般から募集するためにホームページで義援金を募り 集めた義援金を取りまとめた上で 地方公共団体に対して支払う予定ですが 当社が義援金を寄附した者に対して発行する預り証 ( 受取書 ) には 収入印紙を貼付する必要はありますか 13-2 -

Ⅰ 寄附をした個人 法人の課税関係 被災地の地方公共団体に設置された災害対策本部等に対して義援金を支払った場合 [Q1] 被災地の地方公共団体に設置された災害対策本部に対して義援金を支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか ( 個人の方が義援金を支払った場合 ) 個人の方が 被災地の地方公共団体に設置された災害対策本部に対して支払った義援金は 特定寄附金 に該当し 寄附金控除の対象となります 寄附金控除額につきましてはQ13 をご覧ください なお 当該義援金は 地方公共団体に対する寄附金として ふるさと納税に該当するため 個人住民税の寄附金税額控除の対象になります ( ワンストップ特例制度の適用ができます ) ( 法人が義援金を支払った場合 ) 法人が 被災地の地方公共団体に設置された災害対策本部に対して支払った義援金は 国 等に対する寄附金 に該当し その全額が損金の額に算入されます 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項法人税法第 37 条第 3 項 ( 参考 ) ふるさと納税を行った場合の控除の仕組み ( 確定申告による場合 ) 個人の方が 都道府県 市区町村に対する寄附 ( ふるさと納税 ) を行った場合 確定申告により その寄附金のうち 2 千円を超える部分の全額が 1 寄附を行った年分の所得税と2 翌年の住民税のそれぞれから控除されます 具体例 平成 30 年中に2 万円の ふるさと納税 を行った方は 平成 30 年分の所得税 平成 31 年度の住民税 について合計 1 万 8 千円の税額が控除されます 所得税と住民税から控除される税額は 寄附された方の所得税の税率により異なります 例えば 税率が 10% の方の場合は 次の金額がそれぞれの税から控除されます 平成 30 年分の所得税から 1,800 円控除されます 平成 31 年度の住民税から 16,200 円控除されます 所得金額等によっては 控除額が上記より少なくなる場合があります 控除額の計算方法は 次の 計算方法 を参考にしてください - 3 -

計算方法 1 所得税からの控除所得控除額 ( 寄附金 -2 千円 ) 所得税の税率 (0%~45%) 所得控除の対象となる寄附金の額は 総所得金額の 40% が上限です 平成 49(2037) 年までは 所得税の税率に復興特別所得税分 2.1% を加算した率となります 2 住民税 ( 基本分 ) ( 寄附金 -2 千円 ) 10% 3 住民税 ( 特例分 ) ( 寄附金 -2 千円 ) (100%- 基本分 (10%)- 所得税の税率 (0%~45%)) 住民税の所得割額の 2 割が上限です 1+2+3 = 控除額 日本赤十字社又は社会福祉法人中央共同募金会に対して義援金を支払った場合 [Q2] 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会が被災者への支援を目的として専用口 座を設けて義援金を募集していますが これらの口座に対して義援金を支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか ( 個人の方が義援金を支払った場合 ) 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会が被災者への支援を目的として専用口座を設けて義援金を募集している場合に その義援金が最終的に地方公共団体 ( 義援金配分委員会等 ) に対して拠出されるものであるときは 個人の方が支払った義援金については 特定寄附金 に該当し 寄附金控除の対象となります 寄附金控除額につきましては Q13 をご覧ください なお 当該義援金は 地方公共団体に対する寄附金として ふるさと納税に該当するため 個人住民税の寄附金税額控除の対象になります ( ワンストップ特例制度の適用はできません ) ( 法人が義援金を支払った場合 ) 法人が 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会に対して支払った義援金については その義援金が最終的に義援金配分委員会等に対して拠出されることが募金趣意書等において明らかにされているものであるときは 国等に対する寄附金 に該当し その全額が損金の額に算入されます ( 注 ) 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会に対して支払った義援金であっても 例えば 日本赤十字社や社会福祉法人中央共同募金会の事業資金として使用されるなど 最終的に地方公共団体に拠出されるものでないもの ( 財務大臣が指定する寄附金に該当しないものに限ります ) につきましては 上記と異なる取扱いになる場合があります 詳しくは 義援金の支払先にご確認ください - 4 -

( 参考 ) 日本赤十字社ホームページ (www.jrc.or.jp) 社会福祉法人中央共同募金会ホームページ (www.akaihane.or.jp) 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項所得税基本通達 78-5 法人税法第 37 条第 3 項 第 4 項法人税法施行令第 77 条 第 77 条の 2 法人税基本通達 9-4-6 被災地の救援活動等を行っている NPO 法人に対して義援金を支払った場合 [Q3] 被災地の救援活動や被災者への救護活動を行っている NPO 法人に対して義援金を 支払った場合 税務上の取扱いはどのようになりますか お尋ねのNPO 法人が 認定 NPO 法人等 であり 支払った義援金がその認定 NPO 法人等の行う特定非営利活動に係る事業に関連するものであるときには その義援金は 認定 NP O 法人等に対する寄附金 に該当します ( 注 ) 認定 NPO 法人等 とは 特定非営利活動促進法第 2 条第 3 項に規定する認定特定非営利活動法人及び同条第 4 項に規定する特例認定特定非営利活動法人をいいます ( 個人の方が義援金を支払った場合 ) 個人の方が 認定 NPO 法人等に対する寄附金 として支払った義援金は 寄附金控除 ( 所得控除 ) 又は寄附金特別控除 ( 税額控除 ) の対象となります ( 選択適用 ) これらの控除の詳細につきましてはQ13 をご覧ください ( 注 ) ふるさと納税には該当しません ( 法人が義援金を支払った場合 ) 法人が 認定 NPO 法人等に対する寄附金 として支払った義援金は 特定公益増進法人に対する寄附金 に含めて損金算入限度額を計算し ( 特別損金算入限度額 ) その範囲内で損金の額に算入されます また 認定 NPO 法人等以外の法人等に対して義援金を支払った場合 ( 注 ) には 次に掲げるような支払先の区分に応じて 税務上の取扱いが異なります 支払先の区分や支払った義援金の税務上の取扱いにつきましては 直接支払先の法人等に確認してください ( 注 ) 国等に対する寄附金 及び 指定寄附金 に該当するものを支払った場合を除きます - 5 -

認定 NPO 法人等以外の法人等に対して義援金を支払った場合の税務上の取扱いの例 支払先の区分 公益社団法人 公益財団法人の場合 ( その法人の主たる目的である業務に関連するものに限ります ) NPO 法人 ( 認定 NPO 法人等でないもの ) 職場の有志で組織した団体などの人格のない社団等の場合 個人の方の取扱い ( 所得税 ) 寄附金控除 ( 所得控除 ) の対象となります ( 支払先が一定の要件を満たす公益社団法人 公益財団法人である場合には 寄附金特別控除 ( 税額控除 ) との選択適用が可能です ) 寄附金控除等の対象となりません 法人の取扱い ( 法人税 ) 特定公益増進法人に対する寄附金として 特別損金算入限度額の範囲内で損金の額に算入できます 一般の寄附金として 損金算入限度額の範囲内で損金の額に算入できます 募金を取りまとめる団体 ( 募金団体 ) を通じて 地方公共団体等へ義援金を支払う場合 には Q4 をご覧ください 特定公益増進法人に対する寄附金 の特別損金算入限度額など 寄附金を支払ったと きの税務上の取扱いについて 詳しくは 暮らしの税情報 寄附金を支出したとき をご 覧ください 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項所得税法施行令第 217 条法人税法第 37 条第 1 項 第 3 項 第 4 項法人税法施行令第 77 条 第 77 条の2 租税特別措置法第 41 条の 18 の2 第 41 条の 18 の3 第 66 条の 11 の2 第 2 項特定非営利活動促進法第 70 条第 1 項 募金団体を通じた義援金 [Q4] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を集め これを取りまとめた上で 一括し て地方公共団体に対して支払いたいのですが その場合 当団体に寄附した個人 法人 の税務上の取扱いはどのようになりますか お尋ねのように 募金を取りまとめる団体 ( 以下 募金団体 といいます ) が個人 法人から義援金を預かる場合でも その義援金が 最終的に地方公共団体に拠出されるものであれば 募金団体に対して義援金を支払った個人の方にあっては 特定寄附金 法人にあっては 国等 - 6 -

に対する寄附金 として取り扱われ 税制上の優遇措置の適用を受けることができます ( 税制上の優遇措置につきましてはQ2をご覧ください ) なお 税務署においては 募金団体に対して支払う義援金が 最終的に国 地方公共団体に拠出されるものであるかどうかの確認を行っています 募金団体の確認手続に関するFAQを Ⅱ 義援金を募集する募金団体の確認手続 のQ 7~Q10 に掲載していますので 併せてご覧ください 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項所得税基本通達 78-5 法人税法第 37 条第 3 項 被災された取引先に対する寄附 [Q5] 災害で被災された得意先に対して 法人が災害見舞金を支払った場合 支払先が事業 に関係のある者で 不特定又は多数の被災者に対する寄附に当たらないことから 支払っ た災害見舞金は損金の額に算入されないのでしょうか 法人が 被災した取引先に対し 被災前の取引関係の維持 回復を目的として 災害を受けた取引先が通常の営業活動を再開するための復旧過程にある期間において支出する災害見舞金は 交際費等に該当せず損金の額に算入されます 租税特別措置法通達 ( 法人税編 )61 の 4(1)-10 の 3 法人が自社製品を被災者に提供した場合 [Q6] 法人が 自社製品等を被災者に提供する場合 税務上の取扱いはどのようになります か 法人が 不特定又は多数の被災者を救援するために緊急に行う自社製品等の提供に要する費用は 寄附金又は交際費等には該当せず 広告宣伝費に準ずるものとして損金の額に算入されます - 7 -

法人税基本通達 9-4-6 の 4 租税特別措置法通達 ( 法人税編 )61 の 4(1)-10 の 4 Ⅱ 義援金を募集する募金団体の確認手続 募金団体が発行する預り証への記載事項 [Q7] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を預かり これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に対して支払います 預かった義援金が 国等に対する寄附金 に該当することについて税務署の確認を受けた場合 当団体に寄附をした個人 法人に対して発行する預り証には何を記載すべきでしょうか 預り証は 個人 法人が募金団体に対して支払った義援金について 最終的に国又は地方公共団体に拠出されるものであることが税務署で確認された場合に その義援金が個人にあっては 特定寄附金 法人にあっては 国等に対する寄附金 として取り扱われ 税制上の優遇措置の適用を受けることができる旨を 寄附をした個人 法人にお知らせするものになります したがって 預り証には 記載例のような内容を付記して 寄附をした方に税務上の取扱いを具体的に示すことがよいと考えられます ( 預り証の記載例 ) 上記金額をお預かりしました お預かりした義援金は ( 例えば 県 と記載します ) に拠出いたします ( 注 ) この預り証をもって 所得税法第 78 条第 2 項第 1 号及び法人税法第 37 条第 3 項第 1 号の 国又は地方公共団体に対する寄附金 ( ふるさと納税 ) に該当することの証明としてお使いいただけますので 大切に保管してください 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項 法人税法第 37 条第 3 項 募金団体が募金を受け付ける専用口座 [Q8] 募金団体の確認手続を定めた事務運営指針によれば 税務署では 募集した義援金 等の受付の専用口座等 を確認することになっていますが 専用口座は必ず設置しなけれ ばいけませんか - 8 -

寄附者から預かった義援金が 最終的に国 地方公共団体へ拠出されることが明らかであるかどうかを判断する一つの手段として 義援金の受付専用口座を確認することとしています 受付専用口座で預かった義援金の総額をそのまま国 地方公共団体へ拠出することとしている場合には 募金団体が保有する固有の現預金と混同することがありませんから 最終的に国 地方公共団体へ拠出されることが確認されることになります もっとも 義援金の受付専用口座を設置しない場合であっても 募金団体が保有する固有の現預金と寄附者から預かった義援金が経理上明確に区分され 寄附者から預かった義援金が最終的に国 地方公共団体へ拠出されることが明らかにされれば 税務署の確認を受けることができます 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項 法人税法第 37 条第 3 項 専用口座を設置している場合の預り証の発行の省略 [Q9] 義援金の募集を行うに当たり 受付専用口座を開設し 寄附者に対してはその口座に振り込んでもらうようにお願いしました 受付専用口座への振込の場合 寄附者には振込票の控えが残ることになりますが 寄附者が税制上の優遇措置を受けるに当たり 別途預り証を発行する必要はありますか 義援金の受付専用口座を設けない場合には 寄附者が義援金を募金団体の口座に振り込んだというだけでは その義援金が国 地方公共団体へ拠出されることが明らかではありません したがって この場合には 寄附者から預かった義援金を国 地方公共団体へ拠出することを明記した預り証を 寄附者に対して発行することが必要となります 他方 義援金の受付専用口座が設けられている場合には その口座に振り込まれたということをもって その義援金が 最終的に国 地方公共団体に拠出されることが明らかです したがって この場合には 預り証を発行しなくても 郵便振替で支払った場合の半券 ( 受領証 ) や銀行振込で支払った場合の振込票の控えをもって 税制上の優遇措置の適用を受けるための証明書類として差し支えありません なお 郵便振替で支払った場合の半券 ( 受領証 ) や銀行振込で支払った場合の振込票の控えに印字された口座番号等が 募金団体の受付専用口座であることが確認できるよう 募金要綱 募金趣意書 新聞報道 募金団体のホームページの写しなど 義援金を振り込んだ口座が義援金の受付専用口座であることが分かる資料を用意していただき 個人の寄附者が確定申告をする際には その資料を 半券 ( 受領証 ) や振込票の控えと併せて 添付又は提示してください 法人の寄附者につきましては 書類として保存しておいてください - 9 -

所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項所得税法施行令第 262 条第 1 項所得税法施行規則第 47 条の2 法人税法第 37 条第 3 項 第 9 項 税務署への確認前の寄附 [Q10] 当団体は 関係する個人 法人から義援金を集め これを取りまとめた上で 一括して地方公共団体に拠出する予定です また 被災地のことを考え 少しでも早く義援金を拠出したいと考えています 募金団体として募集する義援金が 国等に対する寄附金 に該当するかどうかについて 税務署で確認を受けようと思っていますが この確認は 集めた義援金を地方公共団体に拠出した後でもよいでしょうか お尋ねのように 先に義援金を集めて地方公共団体に拠出し その後に税務署への確認を行ったとしても問題はありませんが その場合には 実際に義援金を拠出した先が発行した受領証についても持参し 最終的な拠出先が地方公共団体であることの確認を受けるようにしてください また 税務署の確認を受ける前に募金団体に義援金を支払った寄附者に対しては 税務署の確認が得られ次第 預かった義援金が 国等に対する寄附金 に該当して税制上の優遇措置の適用を受けられる旨を連絡するとともに 必要に応じて預り証を発行することになりますのでご注意ください 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項所得税基本通達 78-5 法人税法第 37 条第 3 項法人税基本通達 9-4-6 Ⅲ 義援金を受け取った場合の課税関係 個人が地方公共団体から義援金を受け取った場合の課税関係 [Q11] 地方公共団体から義援金を受け取りました この受け取った義援金の課税関係はどう なりますか 個人 ( 被災者 ) の方が 地方公共団体 ( 都道府県や市町村など ) から受け取った義援金は - 10 -

所得税法上 非課税となります また この配分を受けた義援金は 資産の損害の補てんを目的とするものではないことから 雑損控除における損失額の計算上 その金額を控除する必要はありません 所得税法施行令第 30 条 Ⅳ その他 寄附したことを証する書類 [Q12] 確定申告を行うに当たり 寄附したことを証する書類が必要になると思いますが ど のような書類を用意しておけばよいですか 例えば 次の書類が寄附したことを証する書類に該当します 1 被災地の地方公共団体に設置される災害対策本部が発行する受領証 2 募金団体の預り証 3 郵便振替で支払った場合の半券 ( 受領証 )( その振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限ります ) 4 銀行振込みで支払った場合の振込票の控え ( その振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限ります ) ( 注 )3 4の場合 個人の寄附者が確定申告をする際には 募金要綱 募金趣意書 新聞報道 募金団体のホームページの写しなど 義援金を振り込んだ口座が義援金の受付専用口座であることが分かる資料を 郵便振替で支払った場合の半券 ( 受領証 ) や銀行振込で支払った場合の振込票の控えと併せて 添付又は提示してください 法人の寄附者につきましては 書類として保存しておいてください 所得税法施行令第 262 条第 1 項所得税法施行規則第 47 条の2 第 3 項法人税法第 37 条第 9 項 寄附金控除の額について [Q13] Q1~Q4 のように 個人が寄附金を支払った場合の寄附金控除等の額は どのよう に計算するのでしょうか - 11 -

⑴ 寄附金控除 ( 所得控除 ) 個人の方が 義援金を寄附した場合には その義援金が 特定寄附金 に該当するものであれば 寄附金控除の対象となります 寄附金控除の額は 次の算式によって計算します その年中に支出した特定寄 附金の額の合計額 - 2 千円 = 寄附金控除額 ( 注 ) 特定寄附金の額の合計額は 所得金額の 40% 相当額が上限です ⑵ 寄附金特別控除 ( 税額控除 ) 個人の方が 認定 NPO 法人等又は一定の要件を満たす公益社団法人 公益財団法人に対する寄附金を支出した場合には 上記 ⑴の寄附金控除に代えて 寄附金特別控除の適用を受けることができます 寄附金特別控除の額は 次の算式によって計算します その年中に支出した認定 NPO 法人等に対する寄附金の額の合計額 認定 NPO 法人等 - 2 千円 40% = 寄附金特別控除額 その年中に支出した公益社団法人等に対する寄附金の額の合計額 公益社団法人等 - 2 千円 40% = 寄附金特別控除額 ( 注 ) 上記寄附金の額及びその他の特定寄附金の額の合計金額は 所得金額の 40% 相当額が 上限です また 上記寄附金特別控除の合計額は その年分の所得税額の 25% 相当額が上限です 寄附金を支払った場合の税務上の取扱いについて 詳しくは 暮らしの税情報 寄附 金を支出したとき をご覧ください 所得税法第 78 条第 1 項 第 2 項 租税特別措置法第 41 条の 18 の 2 第 41 条の 18 の 3-12 -

募金団体が発行する預り証への収入印紙の貼付の要否 [Q14] 当社は 義援金を広く一般から募集するために ホームページで義援金を募り 集めた義援金を取りまとめた上で 地方公共団体に対して支払う予定ですが 当社が義援金を寄附した者に対して発行する預り証 ( 受取書 ) には 収入印紙を貼付する必要はありますか 新聞社 放送局等が災害援助を目的として一般から広く義援金を募集する場合 義援金の受領事実を証明するために作成する受取書は 印紙税を課税しないこととして取り扱われます また 新聞社 放送局に該当しない者であっても 災害援助を目的として一般から広く義援金を募集する場合には 同様に取り扱われます なお 金融機関が義援金の振込依頼を窓口等で受け付けた際に作成する受取書で 次のいずれにも該当するものにつきましても同様に取り扱われます 1 振込手数料が無料であること 2 振込先が広く一般に義援金を募っている団体等であること 3 義援金の振込金受取書であることがその文書上明らかにされていること 印紙税法別表第 1 第 17 号文書 印紙税法基本通達別表第 1 第 17 号文書 33 ( 注 ) 上記の内容は 平成 30 年 4 月 1 日現在の法令等に基づいて作成しています - 13 -