備考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 医療上の必要性に係る基準 への該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) 1. 適応疾病の重篤性 ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活

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要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本ペインクリニック学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 2 位 ( 全 4 要望中 )

要望番号 ;Ⅱ-183 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者学会 ( 該当する ( 学会名 ; 日本感染症学会 ) ものにチェックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

要望番号 ;Ⅱ-286 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 33 位 ( 全 33 要望

(別添様式)

(別添様式1)

要望番号 ;Ⅱ-24 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 特定非営利活動法人日本臨床腫瘍学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 8 位 ( 全 33 要望中

(別添様式1)

Ⅲ-1-7 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

会社名

(別添様式)

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

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要望番号 ;Ⅱ-221 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本神経学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 5 位 ( 全 8 要望中 ) 要望する医薬品

(別添様式)

DRAFT#9 2011

Ⅲ-1-4 ( 別添様式 1) 未承認薬 適応外薬の要望 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 1 位 ( 全 4 要望中 ) 成 分 名 ( 一般名

に係る基準 への 該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 母体がトキソプラズマに感染した場合 胎児感染の危険がある

要望番号 ;Ⅱ-18 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項要望者学会 ( 該当するものにチェ ( 学会名 ; ) ックする ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 2 位 ( 全 2 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名

( 別添様式 ) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 募集対象 (3)) 1. 要望内容に関連する事項 会 社 名 大正製薬株式会社 要望された医薬品要望内容 要望番号 成分名 ( 一般名 ) 募集対象の 分類 ( 必ずいずれかにチェックする 複数に該当する場合は 最も適切な 1 つにチェ

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

要望番号 ;Ⅱ-175 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児感染症学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 3 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬

審査結果 平成 25 年 9 月 27 日 [ 販売名 ] アナフラニール錠 10 mg 同錠 25 mg [ 一般名 ] クロミプラミン塩酸塩 [ 申請者名 ] アルフレッサファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 5 月 17 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 4 月 26 日開

(別添様式)

要望番号 ;Ⅱ-8 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人優先順位 1 位 ( 全 1 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 4 アミノピリジン (Dalf

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DRAFT#9 2011

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

要望番号 ;Ⅱ 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 要望する医薬品 学会 ( 学会名 ; 日本手外科学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 1 位 ( 全 2 要望中

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

(別添様式)

日本臨床麻酔学会 vol.30

(事務連絡)公知申請に係る前倒し保険適用通知

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

(別添様式1)

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

緒言

1 見出し1,12ポ,日本語ゴシック,英語Arial,段落後は6ポの設定です

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

減量・コース投与期間短縮の基準

スライド 1

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

レベチラセタム 新規抗てんかん薬として日本では 2010 年に薬価収載 適応 : てんかん患者の部分発作 ( 二次性全般化発作を含む ) 代謝 排泄 : 肝臓で 1/3 代謝 (CYP を介さない : 相互作用がほとんどない ), 腎臓で 2/3 排泄 t1/2: 約 8 時間 (2 日弱で定常状態

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

する ) ( 要望するについて記載する ) 備 考 ( 該当する場合はチェックする ) 7.5 mg 15 mg, 最大 30 mg まで 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 希少疾病用 医薬品の該 当性 ( 推定対 象患者数 推定 方法について も記載する ) 国内の承認 内容 ( 適応外 薬の

スライド 1

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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(別添様式)

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 バイオジェン アイデック ジャパン株式会社 要望番号 II -8 成分名 ( 一般名 ) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 (

要望番号 ;Ⅱ-142 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 要 望者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 日本手外科学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 成分名 ( 一般名 ) 販売名 2 位 ( 全

Ⅲ 章推奨 4 便秘 下剤は, がん患者の便秘を改善させるか? 関連する臨床疑問 9 1 浸透圧性下剤 ( 酸化マグネシウム, ラクツロース ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 2 大腸刺激性下剤 ( センナ, ピコスルファート ) は, がん患者の便秘を改善させるか? 9 3 ルビプロス

Ⅲ-1-31 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児血液 がん学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 7 位 ( 全 9 要望中 ) 成 分 名 (

Ⅲ-1-69 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本小児栄養消化器肝臓学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位第 1 位 ( 全要望中 ) 成 分 名 (

課題名

スライド 1

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

(別添様式)

164 SDD & SOD SDD E100 mg 80 mg B500 mg 2 E 2 B 48 /59 81 SDD SOD 10 /63 16 RCT RCT 1992 Gastinne 15 ICU 445 SDD E100 mg 80 mg B 10

別添 1 抗不安薬 睡眠薬の処方実態についての報告 平成 23 年 11 月 1 日厚生労働省社会 援護局障害保健福祉部精神 障害保健課 平成 22 年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業 向精神薬の処方実態に関する国内外の比較研究 ( 研究代表者 : 中川敦夫国立精神 神経医療研究センタートラン

の状態により適宜減量する 成人 A 法 : 他の抗悪性腫瘍剤との併用において ブスルファンとして 1 回 0.8 mg/kg を生理食塩液又は 5% ブドウ糖液に混和 調製して 2 時間かけて点滴静注する 本剤は 6 時間毎に 1 日 4 回 4 日間投与する なお 年齢 患者の状態により適宜減量す

用法・用量DB

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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< F2D CF6926D905C90BF82C98C5782E992CA926D88C4>

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(別添様式1)

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24 CQ2 医療機関受診時にけいれん発作が続いている場合, 最初に試みるべき治療は何か 推奨 1. 第一選択薬としてミダゾラム もしくはジアゼパムの静注を行う.1 回静注で発作収束しない場合は,5 分後に同量を静注することができる推奨グレード A 2. 血糖値を迅速測定し, 低血糖があれば速やかに

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ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

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日本臨床麻酔学会 vol.36

Sep :28:29

Transcription:

未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1) 1. 要望内容に関連する事項 要望 者 ( 該当するものにチェックする ) 優先順位 学会 ( 学会名 ; 小児救急医学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 4 位 ( 全 4 要望中 ) 成分名 ( 一般名 ) 販売名 ロラゼパム アティバン注 2mg/ml 要望する医薬品 会社名 国内関連学会 ファイザー海外において ロラゼパムは人工呼吸中の鎮静薬として認められている その作用時間が比較的長いために 特に中 長期的に人工呼吸が必要な小児では特に有用性が高いと思われる また ミダゾラムと異なる代謝経路から肝機能障害の影響を受け難く ジアゼパムと異なり 代謝産物に薬物活性がないなど 他のベンゾジアゼピンと比較して有利な点も多い ( 選定理由 ) 要望内容 未承認薬 適応外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望する効能 効果について記載する ) ( 要望するについて記載する ) 未承認薬 適応外薬集中治療の人工呼吸中の鎮静 0.05-0.1mg/kg 静注 0.025-0.05mg/kg/hr 持続静注 1

備考 ( 該当する場合はチェックする ) 小児に関する要望 ( 特記事項等 ) 医療上の必要性に係る基準 への該当性 ( 該当するものにチェックし 該当すると考えた根拠について記載する ) 1. 適応疾病の重篤性 ア生命に重大な影響がある疾患 ( 致死的な疾患 ) イ病気の進行が不可逆的で 日常生活に著しい影響を及ぼす疾患ウその他日常生活に著しい影響を及ぼす疾患 ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 人工呼吸という重症患者管理の際に 患者の安全を確保する目的で使用する 2. 医療上の有用性ア既存の療法が国内にない イ欧米等の臨床試験において有効性 安全性等が既存の療法と比べて明らかに優れている ウ欧米等において標準的療法に位置づけられており 国内外の医療環境の違い等を踏まえても国内における有用性が期待できると考えられる ( 上記の基準に該当すると考えた根拠 ) 海外の教科書には 人工呼吸中の鎮静薬としての記載があり その薬用量も示されている また ミダゾラムと比べて 海外では 同じ目的 ( 人工呼吸中の鎮静 ) で使用される場合の医療費が低く抑えられることが示されている したがって 国内でも有用性が期待できる 備考 2. 要望内容に係る欧米での承認等の状況 欧米等 6 か国での承認 米国 英国 独国 仏国 加国 豪州 状況 ( 該当国に 欧米等 6 か国での承認内容 欧米各国での承認内容 ( 要望内容に関連する箇所に下 チェック線 ) し 該当国米国販売名 ( 企業の承認内容名 ) を記載す Ativan injection( バクスター ) 2

る ) 効能 効果心身症 術前の抗不安 鎮静 健忘作 備考英国販売名 ( 企業名 ) 効能 効果備考独国販売名 ( 企業名 ) 効能 効果 用 痙攣重積 集中治療での鎮静 精神分裂病 化学療法による吐気 嘔吐 譫妄間欠投与 :0.025-0.05mg/kg( 最大投与量 2mg 2 4 時間毎 ) 持続静注: 0.025mg/kg/hr( 最大 2mg/hr) Ativan injection( ファイザー ) 手術前投薬 急性不安 てんかん重積 < 術前投与 > 成人 :0.05mg/kgを手術 30~45 分前に投与 筋注の場合は1~1.5 時間前に投与小児 :12 歳以下には推奨しない < 急性不安 > 成人 :0.025~0.03/kg 小児 :12 歳以下には推奨しない <てんかん重積 > 成人 :4mgを静注小児 :2mgを静注高齢者 : 低用量を用いる Tavor Pro Injectione 2 Mg( ファイザー ) 手術前投薬 精神症状 痙攣重積 < 術前投与 > 静脈内注射 :0.044mg/kgを手術 15~ 20 分前に投与筋肉内注射 :0.05mg/kgを手術 2 時間前に投与 < 精神症状 > 急性期不安に0.05mg/kgを筋肉内投与 <てんかん重積 > 18 歳以上 :4mgを静脈内投与(2mg/ 分 ) 小児 :0.05mg/kg 3

欧米等 6 か国での標準的使用状況 ( 欧米等 6 か国で要望内容に関する承認がない適応外薬についてのみ 該当国にチェックし 該当国の標準的使用内容を記載する ) 備考 仏国販売名 ( 企業名 ) 効能 効果備考加国販売名 ( 企業名 ) 効能 効果備考豪国販売名 ( 企業名 ) 効能 効果備考 Ativan 米国英国独国仏国加国豪州 欧米等 6 か国での標準的使用内容 欧米各国での標準的使用内容 ( 要望内容に関連する箇所に下線 ) 米国ガイドライン名効能 効果 ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考英国ガイドライン名効能 効果 4

( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考独国ガイドライン名効能 効果 ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考仏国ガイドライン名効能 効果 ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドライ 5

ンの根拠論文備考加国ガイドライン名効能 効果 ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考豪州ガイドライン名効能 効果 ( またはに関連のある記載箇所 ) ガイドラインの根拠論文備考 3. 要望内容に係る国内外の公表文献 成書等について (1) 無作為化比較試験 薬物動態試験等に係る公表文献としての報告状況 < 文献の検索方法 ( 検索式や検索時期等 ) 検索結果 文献 成書等の選定理 6

由の概略等 >MEDLINE(1966 年以降の英文記載の文献 ) に対して lorazepam AND sedation AND intensive care AND 小児 OR 乳幼児 OR 新生児 の条件で検索を実施した ( 検索日 :2011 年 9 月 25 日 ) その結果 本要望内容に係る無作為化比較試験は得られなかったが 以下の 3 報の文献報告が得られた < 海外における臨床試験等 > 1)Deeter らの報告 (2011) 後方視的なコホート研究で 比較的ベッド数の多い単一の小児集中治療室で鎮静プロトコールの効果を検討した 対象は 48 時間以上人工呼吸をした小児で 鎮静プロトコール施行前 12 ヶ月 施行後 12 ヶ月間で比較検討を実施した 対象となったのは 鎮静プロトコール施行前 153 名 ( 平均 3.0 歳 ) 施行後 166 名 ( 平均 2.6 歳 ) であった 両群間に性別 診断 重症度に有意差はなかった プロトコール施行前は 医師の指示により鎮静管理を行い 施行後は鎮静プロトコールに基づき看護師が鎮静管理を行った 鎮静薬は 麻薬として塩酸モルヒネ ベンゾジアゼピンとしてロラゼパム (0.1 mg/kg/dose) が使用された ロラゼパム使用日数の差は プロトコール施行前平均 6.6 日 中央値 2 日 (0 7 日 ) 施行後平均 1.6 日 中央値 0 日 (0 2 日 ) で有意に (p<.001) ロラゼパムの使用量は減少した 則ち 小児集中治療領域における人工呼吸中の鎮静薬としてロラゼパム静注製剤は認められている Cerrnaianu らの報告 (1996) 人工呼吸をしている 95 名の重症な患者を対象に 無作為にロラゼパム間欠投与群とミダゾラム持続静注群に割り付け 多施設で 血行動態 酸素運搬能 安全性 コストについて比較検討した 結果は血行動態 酸素運搬能 不安 / 興奮状態について 投与後 5 分 30 分 4 時間 8 時間では 両群間に有意差はなかった また 安全性に関する同等であったが 投与量は有意にミダゾラム持続静注群で多かった 結論としては ロラゼパム投与群の方がミダゾラム投与グンと比べて費用効率が高かった Swart らの報告 (1999) 単施設で人工呼吸中の長期鎮静患者において ロラゼパムとミダゾラムを無作為盲目的に比較検討した 対象は 集中治療室で3 日以上人工呼吸を施行した 64 名の成人患者で 無作為 盲目的にミダゾラム持続静注 若しくはロラゼパム持続静注が割り当てられた 目的とする鎮静レベルに達するのは ミダゾラムに比べてロラゼパムの方が有意に容易であった 投与中止からの回復は両群間に差は見られなかった この研究で 長期鎮静においては ミダゾラム 10mg に対してロラゼパム 0.7mg が同等であることが分かった ミダゾラム投 7

与の平均経費は ロラゼパムの投与の平均経費の約 10 であった 結論として 長期鎮静患者においてロラゼパムはミダゾラムと同等の効果があり 鎮静管理が容易であった また 費用効率が高かった Chicella らの報告 (2002) 単一の小児集中治療室でロラゼパム持続静注に伴うプロピレングリコールの蓄積量を 11 名の挿管人工呼吸中の小児で検証した プロピレングリコールの血中濃度を投与前 投与後 48 時間 投与終了時に測定し ロラゼパム投与量との関係を検討した 対象は 1 15 ヶ月の小児 11 名で ロラゼパム投与量は 0.1-0.33mg/kg/hr で 3 14 日間投与した プロピレングリコールの血中濃度は ロラゼパム投与前 86±93μg/ml から投与終了時 760±660μg/ml と有意に上昇した (p=.038) また ロラゼパム総投与量とも明らかに相関があった (p<.005) しかし 血液生化学値 ( 乳酸値 浸透圧 ) には 異常が認められなかった < 日本における臨床試験等 > 1) ロラゼパム静注薬は日本未承認の薬剤であり 臨床試験等は認められない (2)Peer-reviewed journal の総説 メタ アナリシス等の報告状況 1)MEDLINE(1966 年以降の英文記載の文献 ) に対して lorazepam AND sedation AND critical care AND meta-analysis および lorazepam AND sedation AND critical care AND review の条件で検索を実施した ( 検索日 :2011 年 9 月 25 日 ) その結果 本要望内容に係る総説 メタアナリシスの報告は得られなかった JMED plus(1981 年以降の日本語記載の文献 ) に対して lorazepam AND sedation AND critical care AND メタアナリシス および lorazepam AND sedation AND critical care AND 総説 の条件で検索を実施した ( 検索日 :2011 年 9 月 25 日 ) 総説としては 下記のものがあった Jacobi J, Fraser GL, Coursin DB, et al. Clinical practice guidelines for the sustained sedatives and analgesics in the critically ill adult. Crit Care Med 2002; 30:119-141. この中で Lorazepam の投与量としては 0.02-0.06 mg/kg q 2-6 hr または 0.01-0.1 mg/kg/hr の記載がある (3) 教科書等への標準的治療としての記載状況 < 海外における教科書等 > 1) Rogers textbook of pediatric intensive care 4 th ed. Philadelphia: Lippincott Williams & Wilkins; 2008. p. 136-64 8

小児集中治療室での標準的な鎮静静注薬として ミダゾラム ロラゼパム ペントバルビタール プロポフォール デクスメデトミジン ケタミンが記載されている ロラゼパムの用法 容量として 初回 若しくは間欠投与量として :0.05-0.1mg/kg(2mg まで投与可 ) 持続静注として: 0.025-0.05mg/kg/hr と記載されている < 日本における教科書等 > 1) 小児のセデーションハンドブック高橋孝雄 津崎晃一 [ 監訳 ] メディカル サイエンス インターナショナル 2000. p. 257-80 : 静脈内投与 0.03-0.05mg/kg( 最大単回投与量 2mg 10 分後に繰り返して良い ) (4) 学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況 < 海外におけるガイドライン等 > 1) 米国病院薬剤師会刊行の AHFS(American hospital formulary service) drug information では ロラゼパムの適応として 心身症 術前の抗不安 鎮静 健忘作用 痙攣重積 集中治療での鎮静 精神分裂病 化学療法による吐気 嘔吐 譫妄が記載されている 集中治療での鎮静についても詳細に記載されている 挿管人工呼吸中の 12 歳以上の小児 若しくは成人に対する用法 用量では 間欠静注 :0.02-0.06mg/kg(2 6 時間毎 ) 持続静注 :0.01 0.1mg/kg/hr が推奨されている 人工呼吸中の小児 (2 ヶ月以上 ) に対しては 間欠投与 :0.025-0.05mg/kg( 最大投与量 2mg 2 4 時間毎 ) 持続静注:0.025mg/kg/hr( 最大 2mg/hr) で適宜調整することが推奨されている また 2 ヶ月未満の乳児に対しては 未熟な肝機能と患者間の効果の差が大きいことを考慮して 初回投与量を 50% 減量することを勧告している < 日本におけるガイドライン等 > 1) ロラゼパム静注薬は 日本未承認の薬剤であり 日本におけるガイドラインに記載は認められない (5) 要望内容に係る本邦での臨床試験成績及び臨床使用実態 ( 上記 (1) 以外 ) について 1) ロラゼパム静注薬は 日本未承認の薬剤であり 本邦での臨床試験成績 及び臨床使用実態は認められない (6) 上記の (1) から (5) を踏まえた要望の妥当性について < 要望効能 効果について> 1) 集中治療の人工呼吸中の鎮静 ( 小児 ) 9

< 要望について> 1) ロラゼパム注 :2mg/ml 0.05-0.1mg/kg 静注 ( 最大投与量 :2mg) 0.025-0.05mg/kg/hr 持続静注 ( 最大投与量 :2mg/hr) < 臨床的位置づけについて> 1) 小児集中治療室で中 長期的人工呼吸を施行し 鎮静を要する場合に これまでに使用されてきたミダゾラム ジアゼパムの代替ベンゾジアゼピンとして期待が大きい 作用時間が比較的長く 中 長期使用ではミダゾラムより有利であり また 代謝産物に薬理活性がないことは同じ長期作用型のジアゼパムより回復が早いことが予想される また ロラゼパム注は 静注製剤であるため 経腸栄養ができない術後患者や重症患者にも使用可能である点は特筆される 4. 実施すべき試験の種類とその方法案 1) 海外での使用実績は長期にわたり 安全性 有効性は確立していると考える ロラゼパムの経口製剤は日本でも使用実績があり 安全性 有効性は確立されている 日本での臨床試験は必要ないと考えるが 小数例の市販後調査は必要かもしれない 5. 備考 <その他 > 1) 6. 参考文献一覧 1) Rogers textbook of pediatric intensive care 4 th ed. Philadelphia: Lippincott Williams & Wilkins; 2008. p. 136-64 2) 小児のセデーションハンドブック高橋孝雄 津崎晃一 [ 監訳 ] メディカル サイエンス インターナショナル 2000. p. 257-80 3) Successful implementation of a pediatric sedation protocol for mechanically ventilated patients. Deeter KH, King MA, Ridling D, Irby GL, Lynn AM, Zimmerman JJ. Crit Care Med. 2011 Apr;39(4):683-8. 4) Continuous infusions of lorazepam, midazolam, and propofol for sedation of the critically ill surgery trauma patient: a prospective, randomized comparison. McCollam JS, O'Neil MG, Norcross ED, Byrne TK, Reeves ST. 10

Crit Care Med. 1999 Nov;27(11):2454-8. 5) Comparative population pharmacokinetics of lorazepam and midazolam during long-term continuous infusion in critically ill patients. Swart EL, Zuideveld KP, de Jongh J, Danhof M, Thijs LG, Strack van Schijndel RM. Br J Clin Pharmacol. 2004 Feb;57(2):135-45. 6) A double-blind, randomized comparison of i.v. lorazepam versus midazolam for sedation of ICU patients via a pharmacologic model. Barr J, Zomorodi K, Bertaccini EJ, Shafer SL, Geller E. Anesthesiology. 2001 Aug;95(2):286-98. 7) Lorazepam and midazolam in the intensive care unit: a randomized, prospective, multicenter study of hemodynamics, oxygen transport, efficacy, and cost. Cernaianu AC, DelRossi AJ, Flum DR, Vassilidze TV, Ross SE, Cilley JH, Grosso MA, Boysen PG. Crit Care Med. 1996 Feb;24(2):222-8. 8) Jacobi J, Fraser GL, Coursin DB, et al. Clinical practice guidelines for the sustained sedatives and analgesics in the critically ill adult. Crit Care Med 2002; 30:119-141. 11