中小企業退職金共済制度加入企業の実態に関する調査結果の概要

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図 -33 退職金制度の有無 第 33 表退職金制度の有無とその根拠 ( 事業所数の割合 ) (%) 退職金退職金制度の根拠退職金区分合計制度有労働協約就業規則社内規定その他無回答制度無調査計 (100.0) (3.0) (

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付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

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1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

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移行せずそのまま放置すると 現在のところ 法律や政令等がないため丌明な点が多いですが いくつかの懸念が予想されます 強制解約される? 解約時の一時分配金は一時所得として所得税が課税される 退職年金規程に定められている方法により分配される 税制非適格年金となり 税制優遇措置が受けられなくなる? 企業が

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将来返上認可 過去返上認可 6 基金 解散認可 1 基金 一括納付による解散である 3 指定基金制度ア概要年金給付等に要する積立金の積立水準が著しく低い基金を 厚生労働大臣が指定します この指定された基金に対して 5 年間の財政健全化計画を作成させ これに基づき事業運営を行うよう重点的に指導すること

5. 退職一時金に係る就業規則のとりまとめ 退職一時金に係る就業規則の提供があった企業について 退職一時金制度の状況をとりまとめた なお 提供された就業規則を分析し 単純に集計したものであり 母集団に復元するなどの統計的な処理は行っていない 退職一時金の支給要件における勤続年数 退職一時金を支給する

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自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

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b. 通算加入者等期間に算入する期間及び移換申出の手続きア. 移換元制度の算定基礎期間を ( 重複しない範囲で ) 全部合算することイ. 移換申出の手続きは 本人が移換元事業主に対して行うこと c. 手数料移換に関する手数料はかからないこと d. 課税関係確定給付企業年金の本人拠出相当額は拠出時にも

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ご自身の加入限度額は? 加入条件 お さまの 性 自 者 年金 者種 1 者 に確定 年金や 確定拠出年金 ( 型 ) がない 確定拠出年金 ( 型 ) に加入している 2 者 加入できる 確定 年金がある 者 基本的には 60 歳未満のすべての方 にご加入いただけます 国民年金を免除されている方等

8労働環境の改善を図りたい方

も は により が される があります 3 で が した には を に する の が です 1

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例以下のケースにおいて 遺族基礎年金が支給されるのはだれか? 夫 A 妻 A 夫 B 妻 B 子 B (21 歳 ) 夫 C 妻 C 子 C (17 歳 ) 夫 D 同居 妻 D 子 D (17 歳 ) その他 ( 第 1 号被保険者の場合特有の制度 ) 一方のみ 寡婦年金妻が 60 歳 ~65 歳

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Ⅰ. 厚生年金基金の取扱について 1. 残余財産の分配について (1) 分配の有無 Q1: 代行部分返納後に残余財産があれば 基金の上乗せ部分に係る 分配金 として 加入者 受給待期者 受給者に分配することになりますが 現時点および最終時点で残余財産はいくらになりますか? A1: 仮に平成 27 年

これまでの経緯について すでにご案内のとおり 当基金では 平成 26 年 4 月に施行された厚生年金保険法等の一部を改正する法律に対応するため 検討委員会を立ち上げ検討を重ねてまいりました 検討委員会での議論をもとに 平成 27 年 2 月の第 98 回代議員会において平成 30 年 3 月末を目途

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K-030 号 加入者月別掛金額登録 変更届記入要領 1P < 注意事項 > この届書は以下の届書において 掛金額区分で 納付月と金額を指定して納付します を選択した場合に添付する書類です 個人型年金加入申出書 (K-001 号 ) 加入者掛金額変更届 ( 第 1 号被保険者用 ) 付加保険料納付等

年 12 月 厚生年金基金制度を解散して後継制度に資産を持込む場合の手続き 本資料は 平成 26 年 12 月 11 日に発出された事務連絡 解散存続厚生年金基金の残余財産を他の制度へ交付又は移換する際の取扱いについて 及び関連する法令等に基づきその要点を纏めたものです 作成時点にお

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Transcription:

中小企業退職金共済制度加入企業の実態に関する調査結果の概要 平成 19 年 3 月 独立行政法人勤労者退職金共済機構中小企業退職金共済事業本部 < 調査の概要 > 1 調査対象企業調査 : 中小企業退職金共済制度 ( 以下 中退共制度 という ) 加入企業全体を対象とし 従業員規模別に抽出率を設定し 5,500 企業を抽出した 個人調査 : 中退共制度の被共済者全体を対象とし 企業調査の対象企業に対し 従業員規模別に1 企業あたり1~3 名 ( 計 11,500 名 ) に記入を依頼した 2 調査実施期間平成 18 年 10 月 16 日 ~10 月 31 日 3 有効回収数企業調査 :2,018( 有効回収率 36.7%) 個人調査:2,887( 有効回収率 25.1%) 4 調査結果の推計従業員規模別の回収率を用いて母集団における回答状況を推計した 調査結果にはこの推計値を用いている < 調査結果 > 1. 使用している支払準備形態 (< 企業調査 > 問 1 < 個人調査 > 問 1) 現在使用している支払準備形態について 企業と従業員にたずねたところ 中小企業退職金共済 以外の支払準備形態では 企業調査は 社内準備退職一時金 という回答が 5.4% で最も多く 厚生年金基金 が 5.0% 特定退職金共済 が 4.3% となっている 一方 個人調査では 厚生年金基金 が 6.8% で最も多く 社内準備退職一時金 が 5.5% となっている 図 -1 < 企業調査 個人調査 使用している支払準備形態 : 複数回答 社内準備退職一時金社内準備退職年金特定退職金共済適格退職年金厚生年金基金確定給付企業年金確定拠出年金 1.4 1.6 2.6 1.7 2.1 0.1 0.6 0.3 0.7 1.1 0.6 5.4 5.5 4.3 5.0 6.8 企業調査個人調査 0% 5% 10% 15% 20% ( 注 ) 上記グラフは 中小企業退職金共済 と併用している支払い準備形態の割合 1

満足している 2. 現在使用している支払準備形態の満足度 (< 個人調査 > 問 1) 現在使用している退職金等の支払準備形態 ( 中退共制度を含む ) の満足度について従業員にたずねたところ 満足している と まあ満足している を合わせた 満足している の割合が最も高いのは 社内準備退職年金 の 73.5% となっており 確定給付企業年金 が 54.4% で続いている 一方 適格退職年金 では 満足している の割合が低く 38.0% となっている 満足している 図 -2 < 個人調査 > 現在使用している支払準備形態の満足度 : 単数回答 満足していない 満足していない 42.8 29.0 社内準備退職一時金 13.1 29.7 17.7 11.3 17.5 10.6 社内準備退職年金 24.5 49.0 7.1 11.1 3.6 4.7 73.5 18.2 中小企業退職金共済 15.2 34.8 12.6 6.6 18.8 12.0 50.0 19.2 特定退職金共済 10.3 36.8 14.6 0.0 14.6 23.7 47.1 14.6 適格退職年金 11.5 26.5 20.3 8.7 17.5 15.6 38.0 29.0 厚生年金基金 13.8 28.3 15.8 13.3 18.3 10.5 42.1 29.1 確定給付企業年金 20.4 34.0 11.9 15.0 18.7 54.4 11.9 0.0 確定拠出年金 27.6 17.0 24.5 4.3 22.4 4.3 44.6 28.8 20.0 10.6 16.6 30.6 22.1 30.6 16.6 0.0 0% 20% 40% 60% 80% 100% 満足している まあ満足している あまり満足していない 満足していない どちらとも言えない 2

3. 今後の支払準備形態 (< 企業調査 > 問 2) 中退共及び現在使用している他の退職給付制度の支払準備形態について 移行 ( 制度変更 ) は非課税で自由に行えると仮定した場合 今後どのようにしたいかを企業にたずねたところ 現行のままでよい という回答が 85.5% を占め 他の退職給付制度を中退共へ移行したい は 1.1% 中退共を他の退職給付制度へ移行したい は 0.9% となっている 図 -3 < 企業調査 > 今後の支払準備形態 : 単数回答 0.9 85.5 1.1 11.2 1.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 現行のままでよい他の退職給付制度を中退共へ移行したい中退共を他の退職給付制度へ移行したい 4. 中退共に移行したい退職給付金制度 (< 企業調査 > 問 2-1) 今後の支払準備形態についての質問 (< 企業調査 > 問 2) で 現在使用している他の退職給付制度を中退共に移行したい と回答した企業について 中退共に移行したい退職給付制度をたずねたところ 適格退職年金 という回答が 42.5% で最も多く 特定退職金共済 が 21.8% 社内準備退職一時金 が 17.7% となっている 図 -4 < 企業調査 > 中退共に移行したい退職給付金制度 : 複数回答 社内準備退職一時金 17.7 社内準備退職年金 1.4 特定退職金共済 21.8 適格退職年金 42.5 厚生年金基金 確定給付企業年金 5.2 5.0 確定拠出年金 0.2 4.8 7.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 3

5. 中退共から移行したい退職給付金制度 (< 企業調査 > 問 2-2) 今後の支払準備形態についての質問 (< 企業調査 > 問 2) で 中退共を他の退職給付制度に移行したい と回答した企業について 移行したい退職給付制度をたずねたところ と回答した企業が 29.3% で最も多く 社内準備退職一時金 が 17.6% 厚生年金基金 が 16.6% 特定退職金共済 が 16.2% 確定拠出年金 が 14.9% となっている 図 -5 < 企業調査 > 中退共から移行したい退職給付金制度 : 複数回答 社内準備退職一時金 17.6 社内準備退職年金 0.2 特定退職金共済 厚生年金基金 16.2 16.6 確定給付企業年金 2.0 確定拠出年金 14.9 29.3 3.1 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 6. 使用して欲しい支払準備形態 (< 個人調査 > 問 2) 勤め先で使用して欲しい退職金等の支払準備形態について 従業員にたずねたところ わからない という回答が 48.0% で最も多くなっている 支払準備形態を回答した中では 中小企業退職金共済 が 21.7% で最も多く 厚生年金基金 が 6.7% 社内準備退職一時金 が 6.1% となっている 図 -6 < 個人調査 > 使用して欲しい支払準備形態 : 単数回答 1.4 0.4 6.1 1.7 21.7 1.0 6.7 3.8 48.0 7.4 1.8 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 社内準備退職一時金 社内準備退職年金 中小企業退職金共済 特定退職金共済 適格退職年金 厚生年金基金 確定給付企業年金 確定拠出年金 わからない 4

7. 支払準備形態を使用して欲しい理由 (< 個人調査 > 問 2-1) 勤め先で使用して欲しい支払準備形態についての設問 (< 個人調査 > 問 2) で わからない 以外の支払準備形態を選んだ人に 使用して欲しい理由をたずねたところ 従業員に確実に支給されるから という回答が 71.1% で最も多く 長期勤続者にとって有利な制度となっているから が 26.3% となっている 図 -7 < 個人調査 > 支払準備形態を使用して欲しい理由 ( 全体 ): 複数回答 (3つまで) 給付が運用利回りに左右されない 17.5 自己責任で運用できる 10.2 従業員に確実に支給される 71.1 制度の仕組みが分かりやすい 16.1 ポータビリティが行いやすい 5.8 長期勤続者にとって有利な制度となっている 26.3 1.5 4.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 8. ポータビリティの実施 (< 企業調査 > 問 3< 個人調査 > 問 3) 通算 ( ポータビリティ ) を行ったことがあるかを企業 従業員にたずねたところ 企業 従業員いずれも 通算したことがない という回答がそれぞれ 89.2% 93.8% と多数を占めた 通算したことがある 割合は 企業が 5.2% 従業員が 2.5% となっている 図 -8 < 企業調査 個人調査 >ポータビリティの実施 : 単数回答 企業調査 5.2 89.2 5.5 個人調査 2.5 93.8 3.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 通算したことがある通算したことがない 5

9. ポータビリティ関連の要望 (< 企業調査 > 問 4< 個人調査 > 問 4) 中退共の通算 ( ポータビリティ ) への要望について企業 従業員にたずねたところ 企業では 特にない という回答が 33.6% 従業員では 中退共制度間の通算の要件を緩和して欲しい という回答が 37.4% で最も多かった 具体的な要望内容としては 企業は 中退共制度間の通算の要件を緩和して欲しい が 28.7% で最も多く 他の退職金制度とのポータビリティを認めて欲しい が 20.2% 中退共加入企業から退職しても 継続して勤労者退職金共済機構が保持 運用をして 定年時に退職金を支給する制度を導入して欲しい が 17.1% となっている 個人は 他の退職金制度とのポータビリティを認めて欲しい が 34.5% で 中退共制度間の通算の要件を緩和して欲しい に次いで高く 特定業種退職金共済との通算の要件を緩和 変更して欲しい が 24.8% 中退共加入企業から退職しても 継続して勤労者退職金共済機構が保持 運用をして 定年時に退職金を支給する制度を導入して欲しい が 19.3% となっている 図 -9 < 企業調査 個人調査 >ポータビリティ関連の要望 : 複数回答 他の退職金制度とのポータビリティを認める中退共制度間の通算の要件を緩和する特定業種退職金共済との通算の要件を緩和 変更特定退職金共済との通算の要件を緩和 変更退職しても機構が保持 運用し 定年時に支給する制度の導入特にない 0.7 1.5 20.2 14.2 24.8 12.6 21.5 17.1 19.3 23.8 11.7 28.7 34.5 37.4 企業調査個人調査 33.6 34.6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 9-1. 中退共制度間の通算 (< 企業調査 > 問 4 < 個人調査 > 問 4) ポータビリティ関連の要望で最も多かった 中退共制度間の通算の要件を緩和して欲しい の具体的な内容をたずねたところ 企業 個人いずれも 退職後 2 年以上経過した場合でも通算を認める という回答が最も多く その回答割合は 企業が 58.2% 個人が 67.7% となっている 一方 大臣の認定がなくても転職前の企業での掛金納付月数が 12 月未満での通算を可能にする という回答割合は 企業では 48.5% 個人では 40.8% となっている 図 -10 < 企業調査 個人調査 > 中退共制度間の通算 : 複数回答 退職後 2 年以上経過した場合でも通算を認める 58.2 67.7 掛金納付月数が 12 月未満での通算を可能にする 40.8 48.5 2.5 1.6 0.5 0.7 企業調査 個人調査 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 6

10. 付加退職金についての希望 (< 企業調査 > 問 5< 個人調査 > 問 5) 付加退職金についての希望を企業および従業員にたずねたところ 企業 個人いずれも 現行のままでよい という回答が最も多く 企業 個人それぞれの回答割合は 68.9% 54.2% となっている 一方 利益のうち 付加退職金に充てる額の割合を増加する という回答割合は 企業では 13.2% 個人では 26.4% となっている 図 -11 < 企業調査 個人調査 > 付加退職金についての希望 : 単数回答 0.9 企業調査 68.9 13.2 5.4 11.6 1.5 個人調査 54.2 26.4 4.3 13.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 現行のままでよい利益のうち 付加退職金に充てる額の割合を増加する利益のうち 累積欠損金の解消に充てる割合を増加する付加退職金制度を廃止して予定運用利回りを上げる 11. 特退共制度に重複して加入している理由 (< 企業調査 > 問 6) 特定退職金共済制度に加入している企業に 重複して加入している理由についてたずねたところ 生命保険会社や信託銀行など 付き合いのある企業等から勧められたから という回答割合が 41.1% と最も高く 退職金制度を充実させたいが 中退共制度には掛金の制限がある という回答割合が 29.4% となっている 図 -12 < 企業調査 > 特退共制度に重複して加入している理由 : 複数回答 制度を充実させたいが 中退共には掛金の制限がある 29.4 資産の分散を図り 運用等のリスクを回避するため 8.8 付き合いのある保険会社や銀行などから勧められた 41.1 19.8 9.4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 7

12. 特退共制度と比較した中退共制度のメリット (< 企業調査 > 問 7) 特定退職金共済制度に加入している企業に 特退共制度と比較した中退共制度のメリットについてたずねたところ 国の制度であることに伴う安心感 という回答割合が 69.8% で最も多く 掛金の一部を国が助成 が 40.5% 長期勤続者が優遇される が 23.4% となっている 図 -13 < 企業調査 > 特退共制度と比較した中退共制度のメリット : 複数回答 国の制度であることに伴う安心感 69.8 掛金の一部を国が助成 40.5 長期勤続者が優遇される 23.4 0.0 11.3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 13. 加入状況等の周知 (< 個人調査 > 問 6) 中退共制度の加入状況等の周知について 従業員にたずねたところ すべて知らされている という回答割合が 40.4% で最も多く 問い合わせた時にだけ知らされる が 24.2% 時々知らされている と 全く知らされていない がそれぞれ 15.6% 15.0% でほぼ同じ割合となっている 図 -14 < 個人調査 > 加入状況等の周知 : 単数回答 40.4 15.6 24.2 15.0 4.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% すべて知らされている 問い合わせた時にだけ知らされる 時々知らされている 全く知らされていない 以上 8