育児短時間勤務制度の導入について ( 案 ) 1 制度改正の趣旨 育児を行う職員の職業生活と家庭生活の両立を一層容易にするための環境整備として 地方公務員の育児休業等に関する法律の一部が改正 ( 平成 19 年 5 月公布 8 月施行 ) されたことに伴い 小学校就学の始期に達するまでの子を養育するための育児短時間勤務制度を導入することとする 2 制度概要 < 育児短時間勤務制度 > 対象職員 育児短時間勤務をすることができない職員 小学校就学の始期に達するまでの子を養育している職員 非常勤職員 臨時的任用職員 育休任期付職員 勤務延長職員 配偶者が育児休業をしている職員 その他育児短時間勤務をすることにより養育しようとする時間において当該職員以外の子の親が子を養育することができる場合の職員 勤務形態 次のいずれかにより 職員が希望する日 時間帯に勤務可能 一般職員 勤務時間及び勤務日数 週休日 週 20 時間 1 日 4 時間 週 5 日 2 日 ( 土日 ) 週 25 時間 1 日 5 時間 週 5 日 2 日 ( 土日 ) 週 24 時間 1 日 8 時間 週 3 日 4 日 ( 土日他 2 日 ) 週 20 時間 1 日 8 時間 週 2 日 + 1 日 4 時間 週 1 日 4 日 ( 土日他 2 日 ) 交替制等勤務職員 勤務時間 週休日 4 週間ごとの期間につき 1 週間あたり20 時間 24 時間又は25 時間 4 週間ごとの期間につき 8 日以上 4 週間を超えない期間 4 週間を超えない期間につき 1 週間あたりにつき 1 週間あたり1 20 時間 24 時間又は25 時間日以上の割合 承認期間 1 回の承認期間は 1 月以上 1 年以下 ( 期間の延長は可能 ) 承認 請求 職員は 育児短時間勤務をしようとする期間の初日及び末日並びにその勤務の形態における勤務の日及び時間帯を明らかにして任命権者に請求する 職員は 育児短時間勤務を始めようとする日の 1 月前までに請求を行う 任命権者は 職員から育児短時間勤務の請求があったときは 当該請求に係る期間について当該請求をした職員の業務を処理するための措置を講ずることが困難である場合を除き これを承認しなければならない ( 期間の延長の場合も同様 ) は法律で定められているもの は条例等で定めるもの 1/7
次のいずれかに該当する場合には 育児短時間勤務の承認は失効する 育児短時間勤務をしている職員が産前の休業を始め 又は出産した場合 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けた場合 育児短時間勤務に係る子が死亡し 又は職員の子でなくなった場合 失効 取消 次のいずれかに該当する場合には 育児短時間勤務の承認を取り消す 育児短時間勤務をしている職員が当該子を養育しなくなったとき 職員が育児短時間勤務により養育している子を 当該育児短時間勤務をすることにより養育している時間に 当該職員以外の当該子の親が養育することができることとなったとき 育児短時間勤務をしている職員について当該育児短時間勤務に係る子以外の子に係る育児短時間勤務を承認しようとするとき 育児短時間勤務をしている職員について当該育児短時間勤務の内容と異なる内容の育児短時間勤務を承認しようとするとき 育児短時間勤務をした職員は 特別の事情がある場合を除き 育児短時間勤務の終了後 1 年を経過しなければ再度の育児短時間勤務をすることはできない 1 年を経過しなくても再度の育児短時間勤務をすることができる特別の事情は次のとおり 産前の休業又は出産により育児短時間勤務が失効した後 産前の休業又は出産に係る子が死亡し 又は養子縁組等により職員と別居することになったこと 別の子に係る育児短時間勤務をするため 当初の育児短時間勤務が取り消された後 新たな育児短時間勤務に係る子が死亡し 又は養子縁組等により職員と別居することになったこと 再度の育児短時間勤務 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失った後 当該休職又は停職の期間が終了したこと 負傷 疾病 心身障害により子を養育できない状態が相当期間にわたり継続することが見込まれることにより 育児短時間勤務の承認が取り消された後 子を養育できる状態に回復したこと 態様変更のため 当初の育児短時間勤務を取り消したこと 育児休業等計画書により 配偶者と交替で子を養育することをあらかじめ申し出た上で 職員が育児短時間勤務をした後 配偶者が 3 月以上子を養育したこと 配偶者が負傷又は疾病により入院したこと 配偶者と別居したことその他育児短時間勤務の終了時に予測することができなかった事実が生じたことにより 当該育児短時間勤務に係る子について育児短時間勤務をしなければ子の養育に著しい支障が生じることとなったこと 2/7
給 与 その者の勤務時間に応じて調整する給与 1 週間当たりの勤務時間月額 40 対象 給料の月額 ( 給料の調整額及び教職調整額を含む ) 管理職手当 特殊勤務手当 ( 月額に限る ) 定時制通信教育手当 産業教育手当 義務教育等教員特別手当 初任給調整手当 これらを基礎とする手当 ( 退職手当を除く ) に反映する 期末手当給料の月額をフルタイムの額に割り戻して基礎額とし 在職期間から育児短時間勤務により勤務しない時間数の 1/2 を除算する 勤勉手当給料の月額をフルタイムの額に割り戻して基礎額とし 勤務期間から育児短時間勤務により勤務しない時間数を除算する 時間外勤務手当正規の勤務時間との合計が 8 時間に達するまでの勤務における支給割合は 100/100 とする 通勤手当 ( 交通用具に係るものに限る ) 平均 1 箇月当りの通勤所要回数が 10 回未満の場合は 50/100 を減じた額とする 退職手当在職期間から育児短時間勤務期間の 1/3 を除算する その他の手当は フルタイムと同様に支給する 休暇等 不利益取扱いの禁止 定 数 共済制度 災害補償 育児短時間勤務の例による短時間勤務 代替職員 年次休暇の日数は 勤務形態の変更前後の勤務時間数等に応じて調整を行う 育児短時間勤務期間中に部分休業は取得できない ( 育児休暇 ( 特別休暇 ) は併用可能 ) 職員は 育児短時間勤務を理由として不利益な取扱いを受けることはない 定数内 ただし 週 20 時間勤務の育児短時間勤務職員の場合のみ 1 の職に 2 人を任用すること ( 並立任用 ) が可能 組合員となる 適用を受ける 育児短時間勤務の承認が失効し 又は取り消された場合において やむを得ない事情があるときは その事情が継続している期間 育児短時間勤務をしていた職員に 引き続き当該育児短時間勤務と同一の勤務の日及び時間帯において常時勤務を要する職を占めたまま勤務をさせることができる 給与 勤務時間等の取扱いは育児短時間勤務の場合を準用する 任命権者は 育児短時間勤務の例による短時間勤務をさせる場合又は当該短時間勤務が終了した場合には 職員に対し 書面によりその旨を通知しなければならない 育児短時間勤務職員の業務を処理するため必要があるときは 任期付の短時間勤務職員を採用することができる 3/7
< 育児短時間勤務に伴う短時間勤務職員 > 採用の要件 育児短時間勤務職員の業務を処理するため必要があるとき 身分 地方公務員法 28 条の 5 第 1 項に規定する短時間勤務の職を占める職員 任期 育児短時間勤務の請求に係る期間を限度とする 任期の更新 任命権者は 育児短時間勤務又はその延長の請求期間内で任期を更新することができる 任期を更新する場合には あらかじめ職員の同意を得なければならない 任期中の異動 任期を定めて採用した趣旨に反しない限り 任期中 他の職に任用することができる 条件附採用 一般職員と同様適用を受ける 給 与 下記以外は 育児短時間勤務職員と同様に支給する 支給しない手当 扶養手当 住居手当 単身赴任手当 特地勤務手当 ( 準ずる手当を含む ) へき地手当 ( 準ずる手当含む ) 退職手当 期末手当 勤勉手当 勤務時間に応じた給料の月額を基礎額とする 勤務時間 4 週間を超えない期間につき 1 週間当たり 32 時間までの範囲内で任命権者が定める 休暇等 年次休暇の日数について 勤務時間数等に応じた調整を行う 育児休業 育児短時間勤務をすることはできない 定数 定数外 分限 懲戒 定年制度が適用されないことを除き一般職員と同じ ( 地方公務員法に規定する信用失墜行為の禁止 守秘義務 職務専念義務 営利企業等の従事制限 等の適用を受ける ) 共済 組合員とならない 災害補償 一般職員と同様適用を受ける 4/7
育児休業取得期間に係る復職時調整の換算率の改正について ( 案 ) 1 改正内容 現行 改正後 換算率 100/100 以下 換算率 1/2 ( 平成 19 年 8 月 1 日以降の育児 休業取得期間に限る ) 2 適用年月日 平成 19 年 8 月 1 日 ( 平成 19 年 7 月 31 日以前の育児休業取得期間については 現行どおり ) 5/7
休職及び療養休暇の見直しについて ( 案 ) 1 休職者に対する給料の見直し (1) 改正内容公務によらない傷病による休職の2 年目以降 ( 結核性疾患の場合は3 年目 ) の職員には給与を支給しないこととする 現行 給料の 3 分の 1 を支給 改正後 給与を支給しない (2) 施行日 平成 20 年 1 月 1 日 2 療養休暇中の給与の見直し (1) 改正内容 給与を半減されない療養休暇の日数を 90 日とする 現行 180 日 改正後 90 日 (2) 施行日 平成 20 年 4 月 1 日 (3) 経過措置 平成 20 年 3 月 31 日までに療養休暇が承認されている期間につい ては 従前の例による 6/7
( 参考資料 ) 公務によらない傷病による休職 2 年目以降の職員の給料の見直しについて 傷病手当金傷病手当金 給料の 80% - 給料の 1/3 (33.3%) = 給料の 46.7% 給料の 80% 給料の 2/3 1.25 (83.3%) - 給料の 1/3 1.25 (41.6%) = 給料の 41.7% 給料の 75% 傷病手当金 給料の 2/3 1.25 = 給料の 83.3% 給料の 83.3% 給料の 1/3 給料の 1/3 給料の 33.3% 給料の 33.3% H19.4.1 H20.1.1 ( 予定 ) 地方職員共済組合及び公立学校共済組合からの傷病手当金の計算方法の改正 ( 傷病手当金附加金も同じ ) 傷病手当金が 1 年 6 月間 傷病手当金附加金が 6 月間支給される 改正前 (H19.3.31 まで ) 給付日額 = 給料日額 80% - 支給された給料 (1/3=33.3%) = 給料の 46.7% 改正後 (H19.4.1 以降 ) 給付日額 = 給料日額 2/3 1.25 (83.3%) - 支給された給料 1.25 (1/3 1.25=41.6%) = 給料の 41.7% 県から給料が支給されない場合給付日額 = 給料日額 2/3 1.25 = 給料の 83.3% 休職 1 年目の職員には 給料及び地域手当 扶養手当 住居手当並びに期末手当のそれぞれ 80% が支給される ( 現行どおり ) 7/7