地域再生計画 1 地域再生計画の名称 Tochigi Edo style 歌麿の愛したまち とちぎ 新たな魅力 創造計画 2 地域再生計画の作成主体の名称 栃木市 3 地域再生計画の区域 栃木市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課題蔵の街並みが続く巴波川周辺や 県内で唯一重要伝統的建造物群保存地区に選定されている嘉右衛門町地区などを中心に 多くの歴史的建造物が残り 50を超える建造物が国の登録有形文化財となっている しかし 社会状況の変化等により 建造物の所有者が高齢で管理が困難となる事例や 相続者がなく管理不全となる事例が生じつつあり このままでは 歴史的景観が損なわれることが懸念される さらに 江戸時代の日用品である提灯や樽などが工芸品として 綿々と受け継がれてきているが 後継者不足により伝統が途絶えることも懸念されている また 都心から鉄道で1 時間という地理的優位性に加え 江戸文化を体感できる独自の歴史文化資源や地域コンテンツがあるにも関わらず 日光や鎌倉などの首都圏の知名度の高い観光地の陰に隠れ 近年増加傾向にあるインバウンドを中心とする日本文化体験等のニーズを取り込み切れていないことから 本市に息づく歴史文化資源の魅力の効果的な発信と それらを活かした体験 滞在型プログラムを開発していくことも課題である 4-2 地方創生として目指す将来像江戸時代に日光例幣使街道の宿場町として また 江戸とを結ぶ舟運の集積地として栄えた本市は 蔵の街並みが残り 江戸型人形山車が巡行するお祭りが開催されるなど 現在においても小江戸と呼ばれる風情を残している また 浮世絵師喜多川歌麿が 当時 市内の豪商の招きにより逗留していたことから 歌麿の代表作とも言える 雪月花 三部作を本市で創作したと言われており 近年では 歌麿の肉筆画が 1
市内の旧家で発見されるなど 歌麿ゆかりのまちであることも知られるようになってきた これらの本市に残る江戸文化の風情や歴史文化資源については これまで展示 公開することを中心に利活用を行ってきたが 今後は 分かりやすいテーマでブランディングし 直接体感できる新たな体験メニューとしての転換を図り 視覚だけではなく 江戸の風情や情緒を五感で楽しむ取り組みを提供することで 新たな価値と魅力を創造し国内外に発信していく また 2020 年の東京オリンピック パラリンピックに向け 国外への日本文化発信の機運が高まるタイミングに合わせて本事業を実施することで 外国人にとって観光地としては知名度が高いとは言えない本市でも 効果的かつ効率的に本市に息づく江戸文化の魅力を発信することができるようになる よって 本交付金を活用し 地域に点在する資源やコンテンツを 分かりやすいテーマでブランド化を図り 新たな価値と魅力を創造 発信することで 交流人口の増加や地域活性化に取り組むことは 地方創生の一つのモデルになると考えている 数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) H29 年度 1 年目 H30 年度 2 年目 H31 年度 3 年目 KPI の累計 観光客入込数 5,709,575 100,000 350,000 150,000 600,000 外国人観光客 宿泊者数 244 75 100 100 275 UIJ ターン 相談件数 0 20 50 50 120 ( 件 ) 5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要蔵の街並みを活かしたタウンウエディングや喜多川歌麿の浮世絵を活かした浮世絵刷り体験など 本市の地域資源である江戸文化を五感で楽しむことができる事業に取り組み 新しいスタイルの江戸文化によるまちづくりを展開して これまでの展示公開による活用では感じることのできなかった新たな魅力を創造し 国内外に発信することにより 本市における交流人口の 2
増加を図り 新たな人の流れを創出する 5-2 第 5 章の特別の措置を適用して行う事業地方創生推進交付金 ( 内閣府 ): A3007 1 事業主体栃木市 2 事業の名称 : Tochigi-Edo style 歌麿の愛したまち とちぎ 新たな魅力創造プロジェクト 3 事業の内容本市が所有する喜多川歌麿の肉筆画を活用した浮世絵刷り体験や とちぎの伝統工芸品である 新波 ( にっぱ ) の提灯 に描かれる江戸文字の書写体験 また 江戸型人形山車が市内中心部を巡行する とちぎ秋まつり の開催に合わせて 在日外国人向けのモデルツアーを開催し 江戸文化の魅力発信を行う 市内の関係事業者と共に 登録有形文化財の建造物や蔵の街並みを活かした模擬結婚式を行うなど 江戸情緒漂うタウンウエディングの事業化に取り組み 新たな魅力創造を図る また市内に残る古民家や見世蔵を古民家ホテルとして活用して 新たな魅力創造を図る為に 市内の事業者や市役所関係課職員 有識者等による検討会議を設置し 事業化に向けた課題の洗い出しや事業の実現性を検討する 江戸文化の魅力創造と発信により 本市における交流人口の増加を図り 新たな人の流れを創出することで 移住定住の促進を図る 4 事業が先導的であると認められる理由 自立性 浮世絵刷り体験や江戸文字の書写体験などは 既に市内で事業化されている着付体験や和菓子作り体験等の事業者や旅行事業者と連携しながら今後も継続して実施し PRを兼ねた関連商品開発等により必要経費を賄う タウンウエディングについては 将来的に市内でウエディング事業に携わる事業者等による実行組織を立ち上げ それぞれの事業者の商品としての事業化を図っていく 本市の歴史文化資源を活かした新たな魅力創造と魅力発信を同時に実施し 本市の知名度向上と交流人口や定住人口の増加を図ることで 本件に携わる事業者を含め 市内における経済活動の活性化を促す 特に隔年で開催 3
される とちぎ秋まつり の開催年度 ( 平成 30 年度 平成 32 年度 ) には 売 上の増加も期待される 官民協働 日本が誇る歌麿をはじめとする江戸文化の魅力発信を地元の関連企業の他 まちづくりを行う民間事業者や 専門性を有する大手企業等と連携し それぞれの特性を活かした事業進行を図る 政策間連携 本事業は 移住定住 観光振興 国際交流 などの政策と連携することで それぞれの事業との相乗効果が期待できる 地域間連携 本市と同様に 小江戸 と呼ばれる川越市や香取市 また 本市と東武鉄道で直結する外国人に人気の観光地である台東区浅草や日光市と連携することにより 事業の効率性を高める 5 重要業績評価指標 (KPI) 及び目標年月 数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) H29 年度 1 年目 H30 年度 2 年目 H31 年度 3 年目 KPI の累計 観光客入込数 5,709,575 100,000 350,000 150,000 600,000 外国人観光客 宿泊者数 244 75 100 100 275 UIJ ターン 相談件数 0 20 50 50 120 ( 件 ) 6 評価の方法 時期及び体制 検証方法 栃木市まち ひと しごと創生総合戦略有識者懇談会を開催し KPIの達 4
成状況による施策 事業の効果を毎年検証し 必要に応じて総合戦略の改訂を行う 外部組織の参画者 産 自治会連合会 商工会議所 商工会 医師会 老人ホーム連絡協議会 青年会議所 農協 農業士 企業 NPO 法人学 大学教授 高等学校学校長 専門学校学校長金 銀行 信用金庫労 労働組合言 ケーブルテレビ会社 新聞社 検証結果の公表の方法 検証後 速やかに市公式ホームページによる公表 7 交付対象事業に要する経費 法第 5 条第 4 項第 1 号イに関する事業 A3007 総事業費 16,300 千円 8 事業実施期間地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日 (3ヵ年度) 9 その他必要な事項特になし 5-3 その他の事業 5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置 該当なし 5-3-2 支援措置によらない独自の取組 6 計画期間 地域再生計画認定の日から平成 32 年 3 月 31 日まで 7 目標の達成状況に係る評価に関する事項 7-1 目標の達成状況にかかる評価の手法 5
検証方法 栃木市まち ひと しごと創生総合戦略有識者懇談会を開催し KPI の達成状況による施策 事業の効果を毎年検証し 必要に応じて総合戦略の改訂を行う 外部組織の参画者 産 自治会連合会 商工会議所 商工会 医師会 老人ホーム連絡協議会 青年会議所 農協 農業士 企業 NPO 法人学 大学教授 高等学校学校長 専門学校学校長金 銀行 信用金庫労 労働組合言 ケーブルテレビ会社 新聞社 7-2 目標の達成状況にかかる評価の時期及び評価を行う内容 数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) H29 年度 1 年目 H30 年度 2 年目 H31 年度 3 年目 KPI の累計 観光客入込数 5,709,575 100,000 350,000 150,000 600,000 外国人観光客 宿泊者数 244 75 100 100 275 UIJ ターン 相談件数 0 20 50 50 120 ( 件 ) 7-3 目標の達成状況にかかる評価の公表の手法検証後 速やかに市公式ホームページによる公表 6