健康・医療・介護分野におけるICTの活用について

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資料 4 医療等に関する個人情報 の範囲について 検討事項 医療等分野において情報の利活用と保護を推進する観点から 医療等に関する個人情報 の範囲をどのように定めるべきか 個別法の対象となる個人情報としては まずは 医療機関などにおいて取り扱われる個人情報が考えられるが そのほかに 介護関係 保健関

年金分野労働分野福祉 医療 その他分野社会保障分野税分野 災害対策分野 個人番号の利用範囲 年金の資格取得 確認 給付を受ける際に利用 別表第一 ( 第 9 条関係 ) 国民年金法 厚生年金保険法による年金である給付の支給に関する事務 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済

〇医療等分野における番号制度の導入 医療等分野における番号制度の導入 日本再興戦略改訂 2015( 平成 27 年 6 月 30 日閣議決定 )< 抜粋 > セキュリティの徹底的な確保を図りつつ マイナンバー制度のインフラを活用し 医療等分野における番号制度を導入する 2018 年から段階的運用開始

マイナンバー制度の概要 マイナンバー制度は 複数の機関に存在する特定の個人の情報を同一人の情報であるということの確認を行うための基盤であり 社会保障 税制度の効率性 透明性を高め 国民にとって利便性の高い公平 公正な社会を実現するための基盤 ( インフラ ) である 個人番号 市町村長は 住民票コー

番号制度の実施に伴う社会保障関係システムの改修について 国 都道府県 市町村 市町村 医療保険者等 システム名 社会保険オンラインシステム 労災行政情報管理システム ハローワークシステム 障害者福祉システム 児童福祉システム 生活保護システム 国民年金システム 国民健康保険システム 後期高齢者医療シ

社会保障 税番号制度の概要 内閣官房作成 基本理念 個人番号及び法人番号の利用に関する施策の推進は 個人情報の保護に十分に配慮しつつ 社会保障制度 税制 災害対策に関する分野における利用の促進を図るとともに 他の行政分野及び行政分野以外の国民の利便性の向上に資する分野における利用の可能性を考慮して行

目的 ( 第 1 条 ) 第 1 章総則 ( 第 1 条 ~ 第 3 条 ) 個人番号及び法人番号を活用した効率的な情報の管理 利用及び迅速な情報の授受 手続の簡素化による国民の負担の軽減 現行個人情報保護法制の特例を定め 個人番号その他の特定個人情報 ( 個人番号を含む個人情報 以下同じ ) の適

マイナンバー等分科会 中間とりまとめの概要 世界最先端の IT 利活用社会 のインフラとして マイナンバー制度の普及と利活用を図るため 国 地方 民間が連携して取り組むべき事項を取りまとめ 目指すべき社会 個人番号カード 誰もが取得できる実社会 オンラインの本人確認手段 マイポータル / マイガバメ

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【別紙】リーフレット①

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日商PC検定用マイナンバー_解説資料

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参考資料 マイナンバー制度の概要 八王子市

社会保障制度ではマイナンバーをどう使う?

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

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特定個人情報保護評価へのご意見とご意見に対する考え方

社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

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老発第    第 号

個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

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第16回税制調査会 別添資料1(税務手続の電子化に向けた具体的取組(国税))


第4回マイナンバー・税務執行ディスカッショングループ 論点整理

協力をお願いします 個人番号が未届の者に係る各種届出等については 返戻し 記載 添付いただいた上で届出等を受理します Q4 30 年 5 月から個人番号の記載がない場合に届出等を返戻する法的根拠は何か Q2の手続ごとの条文を根拠として 届出等書類の記載に不備があるものとして取り扱うものです Q5 番

はじめてのマイナンバーガイドライン(事業者編)

各種比較 住民基本台帳カード 個人番号カード 通知カード 1. 様式 住民票コードの記載なし顔写真は選択制 個人番号を記載顔写真を記載 個人番号を記載顔写真なし 2. 作成 交付 即日交付又は窓口に 2 回来庁手数料 :1,000 円 通知カードとあわせて個人番号カードの交付申請書を送付し 申請は郵

10月HP原稿

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スライド 1

医療保険者 年金支給者 住民票関係情報 ( 市町村長 ) 地方税関係情報 ( 市町村長 ) 障害者関係情報 ( 都道府県知事 ) 医療保険給付関係情報 ( 医療保険者 ) 年金給付関係情報 ( 公的年金給付の支給者 ) 番号制度導入によるメリット ~ 導入前 ~ 住民 行住民 県庁と 行市役所政 の

電子申請ご利用のおすすめ 事業主が雇用する労働者に関して雇用保険関係手続きを行う場合 各種届出書を公共職業安定所長に提出する必要があります 提出方法には ハローワーク窓口に書類を提出していただく方法に加えて インターネットによる 電子申請 があります ぜひ電子申請をご利用ください 電子申請のメリット

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マイポータル/マイガバメント(仮称)および マイナンバー制度の証券業務での利活用について

( 条例第 4 条第 1 項に規定する額 ) 第 4 条条例第 4 条第 1 項に規定する額は 病院若しくは診療所等 ( 保険薬局を除く ) の診療報酬明細書 ( 訪問看護診療費明細書を含む ) 又は医療保険各法に定める療養費支給申請書ごとに 次の各号に掲げる区分に対し定める額とする なお 医療に関

特定個人情報の取扱いの対応について

2006年度日本経団連規制改革要望

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あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

1. 口座管理機関 ( 証券会社 ) の意見概要 A 案 ( 部会資料 23: 配当金参考案ベース ) と B 案 ( 部会資料 23: 共通番号参考案ベース ) のいずれが望ましいか 口座管理機 関 ( 証券会社 ) で構成される日証協の WG で意見照会したところ 次頁のとおり各観点において様々

Microsoft Word ①概要(整備令)

資格取得届一部修正H300410).xlsx

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

IT 利活用促進に関する新たな枠組みについて マイナンバー制度やパーソナルデータに関する法律の見直しなどにより 様々な分野において IT 利活用基盤 が 整いつつある中 これらの基盤を最大限に活用し 生活のあらゆる場面における IT 利活用をより一層加速させる ため 現状の枠組みの抜本的な見直しを図

わたしのマイナンバー

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制度全般 Q1 これまでマイナンバーがなくても生活に支障がなかったと思いますが なぜマイナンバー制度を導入するのですか A1 これまでも 例えば 福祉サービスや社会保険料の減免などの対象かどうかを確認するため 国の行政機関や地方公共団体などの間で情報のやりとりがありました しかし それぞれの機関内で

中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

( 例 2) 特定被災区域にある住家と区域外にある住家を行き来して生活しており 特定被災区域の家が被災したが 住民票は区域外にある場合 公共料金の支払等により生活実態が確認されれば対象として差し支えない ( 例 3) 学生で特定被災区域外に居住している ( 区域外に住民票 ) が 特例により 特定被

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第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

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マイナンバー 社会保障・税番号制度

(頭紙)公布通知

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 国 ) 第 号 平成 3 年 4 月から平成 7 年 3 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間 に訂正することを認めることはできない 生年月日 : 昭和 27 年生住所 :

改正法律一覧 (15 法律 ) 2 法律重複 A 地方公共団体への事務 権限の移譲 (3 法律 ) 毒物及び劇物取締法 1 毒物又は劇物の原体の事業者の登録等に係る事務 権限を国から都道府県へ移譲 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 子ども 子育て支援法 2 幼保連携

個人情報の保護に関する規程(案)

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( 保 99) 平成 29 年 9 月 4 日 都道府県医師会 社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事 松本純一 被保険者証の氏名表記について 被保険者証の氏名表記につきましては 性同一性障害を有する被保険者又は被扶養者から 被保険者証において通称名の記載を希望する旨の申出があったことから 保険者が

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

ワンストップ特例制度を利用するためには 申請書と次の 1 と 2 の提出が必 要です ワンストップ特例申請書 ( 寄附金税額控除に係る申告特例申請書 ) 1 個人番号 ( マイナンバー ) 確認の書類 2 本人確認の書類 なお 1 個人番号確認書類の種類によって 必要となる 2 本人確認書類が異なり

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05_(資料2)170619夜年管審後ver.>マイナンバー概要


地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

平成 28 年度健康診断について 基本健康診断 ( 一次検査 ) 健康保険組合は疾病予防事業として被保険者 被扶養者の皆様の健康診断を実施しています 健診種類 ( いずれかを選択 ) 生活習慣病健診 人間ドック 被保険者 対象者 対象年齢 ( 該当年度末日 (3 月 31 日 ) 基準 ) 年齢制限

番号法別表第二の 28 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 又は共済組合等 番号法別表第二の 29 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務で

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

総論 Q1 民間事業者はどのような場面でマイナンバーを扱うのですか A1 民間事業者でも 従業員やその扶養家族のマイナンバーを取得し 給与所得の源泉徴収や社会保険の被保険者資格取得届などに記載し 行政機関などに提出する必要があります 原稿料の支払調書などの税の手続では原稿料を支払う相手などのマイナン

(組合)事務連絡案(国内在住者扶養認定QA)

世論調査(附帯)

(協会)300829事務連絡(国内在住者扶養認定QA)

厚生局受付番号 : 近畿 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 近畿 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論 請求者の A 社における厚生年金保険被保険者資格の取得年月日を昭和 63 年 2 月 26 日から同 年 2 月 16 日に訂正することが必要である 生年月日 :

社長必見≪ここがポイント≫マイナンバーガイドライン(事業者編)

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

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厚生局受付番号 : 東北 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東北 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求者のA 社における厚生年金保険被保険者資格の喪失年月日を昭和 53 年 12 月 31 日から昭和 54 年 1 月 1 日に訂正し 昭和 53 年 12 月の

1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

別 資格取得日 資格喪失日など 有資格者か資格喪失者かについて回答します 資格喪失者の資格喪失後の受診などが疑われる場合 他の保険者や医療機関との重複給付調整のため マスター の保険証の記号番号 氏名 生年月日 性別 資格取得日 資格喪失日などについて 他の保険者等に照会し確認します 算定基礎届 月

Q3 なぜ 必要な添付書類が変わるのですか? A3 厚生労働省より 日本国内にお住いのご家族の方を被扶養者に認定する際の身分関係及び生計維持関係の確認について 申立のみによる認定は行わず 証明書類に基づく認定を行うよう 事務の取扱いが示されたことから 届出に際して 確認書類の添付をお願いすることとな

事務連絡(平成30年大阪府北部を震源とする地震)

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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厚生局受付番号 : 中国四国 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 中国四国 ( 厚 ) 第 号 第 1 結論請求者のA 事業所における平成 27 年 7 月 10 日の標準賞与額を6 万 5,000 円に訂正することが必要である 平成 27 年 7 月 10 日の

Transcription:

番号制度でのマイナンバーの利用範囲について社会保障分野 個人番号の利用範囲 ( 番号法別表 ) 年金 確定給付企業年金法 確定拠出年金法による給付の支給に関する事務労働 労働者災害補償保険法による保険給付の支給 社会復帰促進等事業の実施に関する事務等福祉 医療等年金の資格取得 確認 給付に利用 国民年金法 厚生年金保険法による年金の支給に関する事務 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 ) 雇用保険等の資格取得 確認 給付 ハローワーク等の事務に利用 雇用保険法による失業等給付の支給 雇用安定事業 能力開発事業の実施に関する事務 保険料徴収等の医療保険者の手続 福祉分野の給付 生活保護の実施等に利用 健康保険法 介護保険法等による保険給付 保険料の徴収に関する事務 児童扶養手当法による児童扶養手当の支給に関する事務 障害者総合支援法による自立支援給付の支給に関する事務 生活保護法による保護の決定 実施に関する事務等国民が税務当局に提出する確定申告書 届出書 調書等に記載 当局の内部事務等に利用被災者生活再建支援金の支給に関する事務等に利用 税分野災害対策上記の他 社会保障 地方税 防災に関する事務その他これらに類する事務であって地方公共団体が条例で定める事務に利用 36 社会保障 税番号制度は 行政機関等を情報連携対象として 社会保障 税 災害対策の各分野で利用することとされている 税 現金情報 社会保障 診療情報等 民間 個人番号 ( 社会保障 税番号制度 ) 社会保障 税分野の法定手続に必要な情報について 関係する行政機関間で情報連携する仕組みを構築する 医療等分野の番号制度 将来的に個人番号の民間利用を検討 社会保障 税番号法の附則に この法律の施行後 3 年を目途として検討を行い 必要な場合に所要の措置を講ずるものとする旨を規定

医療等分野での番号の活用に関する議論の全体像 ( 中間まとめ ) 医療等分野での番号 ( 電磁的符号を含む ) を用いた情報連携 マイナンバーに限定しない 医療機関 介護事業者等の連携 ( 地域レベル 複数地域間での連携 ) 病院での検査結果をかかりつけ医の診療に活用 救急医療で他医療機関での過去の診療情報を確認 医療 介護従事者が連携して地域包括ケアを実現 本人への健康医療情報の提供 活用 ( ポータルサービス ) 健康 医療の研究分野 ( コホート研究 大規模な分析 ) いずれの利用場面も医療機関等ではマイナンバーは用いない 医療保険のオンラインでの資格確認 保険者はマイナンバーで資格情報を管理するので 資格確認手続きのうち保険者でマイナンバーを活用 保険者間の健診データの連携資格異動時での特定健診など健診データの連携 予防接種の履歴管理市町村での接種歴の管理 本人への通知等 いずれの利用場面も医療機関等ではマイナンバーは用いない 全国がん登録への活用は突合事務等の実務的な課題を検討 医療等分野の個人情報の特性を考慮し オンライン資格確認のインフラの活用を含め 個人情報保護を含めた安全性と効率性 利便性が確保された仕組みを検討 番号制度のインフラとの関係 現行の番号法の枠組み ( 目的規定 ) は 行政機関等がマイナンバーを用いると規定 医療機関等でマイナンバーを用いることは想定していない 番号制度では 保険者が資格情報をマイナンバーと紐づけて管理 保険者が資格情報を用いる場合など 安全で効率的な情報連携とするため 番号制度のインフラの活用も必要 マイナンバーとは別に見える番号を発行するのはコストがかかる 電磁的な符号のほうが 安全性の確保と二重投資を避ける観点から望ましい 番号 符号が重複しないよう 住民票コード又はマイナンバーから変換する方法等により生成し 利用を希望する者が使う仕組みが必要 医療情報の第三者提供は本人同意が前提 個人ごとに情報の提供範囲が異なりうるので 一律な情報照会と回答が難しい 現行の番号法の枠組みの中で 行政機関 保険者がマイナンバーを用いることについて検討 行政機関 保険者は住所情報や保険資格情報を個人番号で管理 社会保障 行政サービスの向上 効率化に資する 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 ) 番号法の目的 ( 法第 1 条 ) 行政機関等の行政事務を処理する者が 個人番号を活用して 効率的な情報の管理と利用 他の行政事務を行う者との間で迅速な情報の授受ができるようにする これにより 1 行政運営の効率化と行政分野での公正な給付と負担の確保 2 手続きの簡素化など国民の利便性の向上が得られるようにする 利用範囲 ( 法別表 ) 医療保険 年金の給付 保険料の徴収 雇用保険等の資格取得 確認 給付 生活保護 児童扶養手当等の福祉分野 等 37

医療等分野における番号制度の活用等に関する研究会中間まとめ 1. 医療等分野での番号 ( 電磁的符号を含む ) による情報連携のあり方 医療等分野の個人情報は 患者と医療 介護従事者が信頼関係に基づき共有しており 病歴や服薬の履歴 健診の結果など 第三者には知られたくない情報がある 利用について本人同意を得るとともに 患者個人の特定や目的外で使用されないよう 機微性に配慮した個人情報保護の措置を講じる必要がある 医療等分野の情報連携のあり方については 以下のような意見があった 本人の同意のもとで希望する患者が番号を持つ仕組みとし 共有する病歴の範囲について患者の選択を認め 患者が共有して欲しくない病歴は共有させない仕組みを検討する必要がある 患者に必要なサービスを提供する際の同意のあり方など 本人同意やプライバシールールのあり方の検討が必要 2. 番号制度のインフラとの関係 番号法では 目的規定 ( 第 1 条 ) で 行政機関等が行政運営の効率化等のためマイナンバーを用いるとしており 医療機関等でマイナンバーを用いることは想定していない 他方 行政機関や保険者はマイナンバーと紐づけて資格情報等を管理するので 安全で効率的な情報連携を行うため 行政機関や保険者ではマイナンバーを用いる必要がある 医療等分野で用いる番号 ( 電磁的符号を含む ) は 重複しない番号を交付するため 住民票コード又はマイナンバーから変換する方法等により生成し 利用を希望する者が使う仕組みとする必要がある マイナンバーとは別に 見える番号 を発行するのはコストがかかる 見えない番号 ( 電磁的な符号 ) のほうが 安全性を確保しつつ二重投資を避ける観点から 望ましい 3. 医療等分野の情報連携の具体的な利用場面等 医療機関 介護事業者等の連携 や 健康 医療の研究分野 等で 医療等分野での番号( 電磁的符号を含む ) を用いた情報連携の仕組みが必要 行政機関と保険者は資格情報等をマイナンバーで管理するので 保険者間の資格異動時の健診データの連携 と 予防接種歴の自治体間の連携 で これらの情報の連携にマイナンバーを用いることを検討 医療保険のオンライン資格確認は 既存のインフラも活用しつつ 資格情報とマイナンバーを紐づける番号制度のインフラを活用し できるだけコストがかからない安全で効率的な仕組みについて 保険者 保険医療機関等の関係者との協議を通じて検討する 個人番号カードを用いる場合 ICチップをカードリーダーで読み取る 表面のみが見えるカードケースの利用など マイナンバーが視認されない仕組みを検討する 医療等分野の情報連携に用いる番号のあり方については オンライン資格確認で実現されるインフラの活用を含め 個人情報保護を含めた安全性と効率性 利便性の両面が確保された仕組みを検討する 38

医療等分野におけるマイナンバーの利用拡充について 1. 健康保険組合等の行う特定健康診査情報の管理等における利用 被保険者が転居や就職 退職により保険者を異動した場合でも マイナンバーを活用して特定健診等の情報を保険者間で円滑に引き継ぐことにより 過去の健診情報等の管理を効率的に行うことが可能となり 効果的な保健事業を推進できる A 健保組合 マイナンバーによりデータの紐付けが容易かつ確実 B 健保組合 氏名 被保険者証記号 番号 987 年齢 40 41 42 43 個人番号 123 氏名 被保険者証記号 番号 654 個人番号 123 年齢 40 41 42 43 44 過去のデータを踏まえた効果的な保健指導の実施等 身長 175 175 176 176 身長 175 175 176 176 176 体重 60 62 70 70 腹囲 78 80 86 87 データの引き継ぎ データの引継ぎは本人同意が前提 体重 60 62 70 70 72 腹囲 78 80 86 87 87 転職により保険者を異動 2. 地方公共団体間における予防接種履歴に関する情報連携 予防接種法に基づく予防接種の実施は 有効性 安全性等を考慮し 過去の接種回数 接種の間隔などが定められている このため 転居者については 転居前の予防接種履歴を正確に把握することにより より一層の有効性 安全性を確保することができる 甲市 マイナンバーによりデータの紐付けが容易かつ確実 乙市 氏名 ( 個人番号 456 ) 生年月日平成 年 月 日 ヒブ 肺炎球菌 四種混合 3 回 情報連携 情報連携においては符号を用いる 氏名 ( 個人番号 456 ) 生年月日平成 年 月 日 ヒブ 肺炎球菌 四種混合 3 回 月齢を踏まえれば 3 回目の接種勧奨が必要であることが確認できる 乳児の月齢に応じた適切な予防接種の実施勧奨等 転居 39 39

医療機関の窓口におけるオンラインでの医療保険資格の確認 現在 オンライン資格確認 1 保険証を提示 医療機関 2 被保険者資格情報を券面から書き取り 1IC カードを提示 ピッ 医療機関 ピッ 保険証 3 窓口で提示された資格情報をもとに医療費請求 情報の書き取りミスや 被保険者証の確認ミス等により過誤請求となる場合あり 2 オンラインで被保険者の資格情報を要求 IC カードの認証の仕組みを活用したオンラインでの資格確認システム 3 資格情報を表示 保険者番号 負担割合 被保険者番号等 資格情報 医療保険者 4 正確な資格情報をもとに医療費請求 医療保険者 資格情報 マイナンバー 資格情報をマイナンバーと紐づけて管理 オンライン資格確認により事務の効率化と過誤請求の縮減に寄与する 40