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大腸ESD/EMRガイドライン 第56巻04号1598頁

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< お知らせとお願い > ご参加の皆様へ 1) 参加受付は8:30より開始いたします 2) ご来場の際はなるべく公共交通機関をご利用いただきますようお願い申し上げます ( 駐車券の発行はございません ) 3) 参加費は5000 円です ご発表者の皆様へ ご発表セッション開始時刻の30 分前までに 会

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かった また患者の黒色便が消失したこともあり, 微小な病変が凝固因子製剤の補充により改善した可能性があると考え今回はこれ以上の追加精査は行わず, 再度増悪時にダブルバルーン内視鏡などを考慮する方針とし, 患者は 1 月 14 日に名大病院を退院した 患者は退院後も定期的に名大病院血液内科外来を受診し

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

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5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

様式1

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ける発展が必要です 子宮癌肉腫の診断は主に手術進行期を決定するための子宮摘出によって得られた組織切片の病理評価に基づいて行い 組織学的にはいわゆる癌腫と肉腫の2 成分で構成されています (2 近年 子宮癌肉腫は癌腫成分が肉腫成分へ分化した結果 組織学的に2 面性をみる とみなす報告があります (1,

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Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

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この PDF では 大腸がんの治療方針を考えるお手伝いをします 大腸がんの治療法には 主に内視鏡的治療 外科療法 放射線療法 化学療法があります が 可能となる治療選択肢は がんの状態やあなた自身の状態によって変わります あなたのご自身の状態を知ることは大切です 不明なことは医師に相談しましょう 2

別紙様式第1

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基礎知識 1. 大腸 ( 結腸 直腸 ) について 大腸は 食べ物の最後の通り道です 小腸に続いて 右下腹部から始まり おなかの中をぐるりと大きく時計回りに回って 肛門につながります 長さは 1.5~ 2mほどの臓器で 結腸 ( 盲腸 上行結腸 横行結腸 下行結腸 S 状結腸 ) と 直腸 ( 直腸

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

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スライド 1

研究課題 : Niti-S 大腸ステント多施設共同前向き安全性観察研究 に関する計画書 申請者 ( 実施責任者 ) 所属埼玉医科大学総合医療センター消化管 一般外科氏名松澤岳晃 1. 背景, 意義, 目的背景 : これまで, 本邦では大腸狭窄に対する金属ステントは薬事認可も保険収載もなかったため,

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学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 佐藤雄哉 論文審査担当者 主査田中真二 副査三宅智 明石巧 論文題目 Relationship between expression of IGFBP7 and clinicopathological variables in gastric cancer (

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

様式1

がんの診療の流れ この図は がんの 受診 から 経過観察 への流れです 大まかでも 流れがみえると心にゆとりが生まれます ゆとりは 医師とのコミュニケーションを後押ししてくれるでしょう あなたらしく過ごすためにお役立てください

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4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

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22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

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3. 胃がんの診断について胃透視や上部消化管内視鏡検査により病変を検出するとともに病変の範囲や深さを詳細に観察し 内視鏡検査で採取します生検標本を病理組織学的に診断します 拡大内視鏡検査によりさらに詳細に観察したり 超音波内視鏡検査により病変の深さを観察します また 腹部超音波検査や CT 検査など

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断においては特にこの認識が重要なのであり 以 下に概説する A. 通常観察 早期大腸がんの肉眼形態分類および発育形態分 類 8 を図 2 に示した 承知のとおり現在まで 大 腸癌取り扱い規約では大腸腫瘍の肉眼形態に関し ては早期胃がんの分類に準じた分類が採用され てきた 9) すなわち 高さのみを基

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Title [ 症例報告 ] 内視鏡的に切除し得た胃 inflammatory fibr polyp の 1 例 諸喜田, 林 ; 金城, 福則 ; 仲吉, 朝史 ; 仲宗根, 啓樹 ; 新村 Author(s) 昇 ; 金城, 渚 ; 幸地, 昭彦 ; 大城, 淳一 ; 斎藤, 厚 ; 真喜我喜屋

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「Stage Ⅱ/ⅢおよびCROSS 1/2の閉塞性大腸癌に対する

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局所遺残再発病変の詳細に関するアンケート 症例数 50 症例男 : 女 28 : 22 平均年齢 67.1±12.3 (17-87) 歳平均腫瘍径 19.6±12.8 (4-60) mm

局所遺残再発までの期間 局所遺残再発病変の腫瘍径 17 例 (34%) 6 ヶ月 13 例 (26%) 17 例 (34%) 5mm 15 例 (30%) 25 ヶ月以上 6 例 (12%) 7 12 ヶ月 9 例 (18%) 6 10mm 16 例 (32%) 13 24 ヶ月 5 例 (10%) 再発までの期間が 25 ヶ月以上の病変 6 例の詳細 11mm 以上 2 例 (4%) 性別 ŹŹ ŹŹ 年齢局在腫瘍径病型内視鏡経験年数切除法病理組織診断深達度断端評価再発診断までの期間再発病変の腫瘍径 女 56 T 17 LST-G 11 分割 well M 側方断端陽性 25ヶ月 9 女 61 Rb 18 Isp 11 一括 well 26ヶ月 10 男 52 D 20 IIa+IIc 11 分割 well M 側方断端陽性 27ヶ月 10 男 75 RS 20 LST-G 11 分割 well M 側方断端陽性 29ヶ月 10 女 77 C 20 LST-G 11 分割 adenoma 側方断端陽性 36ヶ月 11 女 49 A 20 LST-G 11 分割 well M 側方断端陽性 43 ヶ月 12

詳細は次スライド 治療法 ESD 5 例 (10%) polypectomy 11 例 (22%) EMR 34 例 (68%)

局所遺残再発した大腸 ESD 施行症例 5 例の詳細 性別 ŹŹŹŹ 年齢局在腫瘍径病型内視鏡経験年数局注液処置具 No.1 男 52 D 20 IIa+IIc 11 ヒアルロン酸ナトリウムフックナイフ フレックスナイフ スネア No.2 男 75 RS 20 LST-G 11 ヒアルロン酸ナトリウム フレックスナイフ スネア No.3 女 77 C 20 LST-G 11 ヒアルロン酸ナトリウム フレックスナイフ スネア No.4 女 49 A 20 LST-G 11 ヒアルロン酸ナトリウム フレックスナイフ スネア No.5 男 56 C 20 LST-G 11 グリセオールフレックスナイフ スネア 局注液切除法病理組織診断深達度断端評価再発診断までの期間 ( ヶ月 ) 遺残再発病変の腫瘍径 No.1 ヒアルロン酸ナトリウム分割 well M 側方断端陽性 27 10 No.2 ヒアルロン酸ナトリウム 分割 well M 側方断端陽性 29 10 No.3 ヒアルロン酸ナトリウム 分割 adenoma 側方断端陽性 36 11 No.4 ヒアルロン酸ナトリウム 分割 well M 側方断端陽性 43 12 No.5 グリセオール分割 adenoma 側方断端陽性 局所遺残再発病変の病型 組織型 追加治療の方法は

以下 局所遺残再発した polypectomy or EMR を行った症例 45 例について検討した

局在 S 状結腸 12 例 (27%) 直腸 7 例 (16%) 下行結腸 3 例 (7%) 盲腸 5 例 (11%) 上行結腸 7 例 (16%) 横行結腸 11 例 (24%) 病型 LST-G 18 例 (40%) Is 6 例 (13%) IIa 8 例 (18%) Isp 8 例 (18%) 腫瘍径 1 例 (2%) IIa+IIc 2 例 (4%) Ip 3 例 (7%) 31mm 以上 8 例 (18%) 21 30mm 6 例 (13%) 11 20mm 15 例 (33%) 10mm 以下 15 例 (33%) polypectomy, EMR 後局所遺残再発 45 例の内訳

polypectomy, EMR 後局所遺残再発 41 例の内訳 施行医の内視鏡経験年数 施行医の内視鏡経験年数と大きさの関係 5 年目以下 5 例 (11%) 12 10 11 年目以上 31 例 (69%) 6 10 年目 9 例 (20%) 8 6 4 10 年目以下 11 年目以上 2 0 10mm 以下 11~20mm 21~30mm 31mm 以上 11 年目以上の 1 例は大きさ

polypectomy, EMR 後局所遺残再発 45 例の内訳 局注液の種類 切除法 2 例 (4%) 6 例 (13%) グリセオール 13 例 (29%) 生理食塩水 26 例 (58%) 分割 21 例 (47%) 一括 22 例 (49%)

最終病理組織診断 ( 初回, polypectomy, EMR ) M 16 例 SM<1000μm 5 例 SM 1000μm 2 例 1 例 well differentiated adenocarcinoma 24 例 (53%) tubular adeoma 17 例 (38%) 腺腫成分あり腺腫成分なし 22 例 2 例 tubulovillous adenoma 3 例 (7%) serrated adenoma 1 例 (2%)

病理組織学的な断端評価 (polypectomy, EMR) 13 例 (29%) 側方かつ深部断端陽性 6 例 (13%) 断端陰性 5 例 (11%) 側方断端陽性 20 例 (44%) 深部断端陽性 1 例 (2%) 断端陰性 5 例の詳細 ( 全例 EMR 症例 ) 病変の局在 腫瘍最大径 病型 治療法 内視鏡経験年数 使用した局注液 切除法 病理組織診断 深達度 再発までの期間 遺残再発病変の腫瘍径 遺残再発病変の病型 遺残再発病変に対する治療法 遺残再発病変の病理組織診断 Rb 10mm LST-G EMR 11 グリセオール分割 well 6ヶ月 6mm IIa EMR tubular adenoma S 10mm Is EMR 11 生理食塩水 一括 adenoma 7ヶ月 6mm Is tubular adenoma T 10mm Isp EMR 11 生理食塩水 分割 well SM 7ヶ月 6mm S 15mm Isp EMR 11 生理食塩水 一括 well M~SM 10ヶ月 7mm IIa 外科的切除 C 11 LST-G EMR 11 生理食塩水 一括 adenoma 13ヶ月 3mm IIa

局所遺残再発病変の病型 (polypectomy, EMR) 12 例 (27%) Is 11 例 (24%) Isp 3 例 (7%) IIa 14 例 (31%) LST-G 3 例 (7%) Ip 2 例 (4%)

polypectomy, EMR 後局所遺残再発 45 例の内訳 局所遺残再発病変に対する治療法 21 例 (47%) Hot biopsy 5 例 (11%) EMR 12 例 (27%) polypectomy 1 例 (2%) 外科的切除例 4 例の詳細 外科的切除 4 例 (9%) APC 2 例 (4%) 性別 ŹŹŹŹ 年齢病変の局在腫瘍最大径病型治療法施行医の内視鏡経験年数使用した局注液切除法最終病理組織診断腺腫成分の有無深達度 No.1 男 75 Rb 5 LST-G EMR 6~10 生理食塩水分割 tubular adenoma なし No.2 男 68 Ra 12 LST-G EMR <5 生理食塩水分割 well あり SM< 1000 No.3 女 68 S 15 Isp EMR 11 生理食塩水一括 well あり SM< 1000 No.4 女 64 A 15 Isp EMR 11 生理食塩水一括 well あり SM< 1000 病理組織学的な断端評価 再発診断までの期間局所遺残再発病変の腫瘍径遺残再発病変の病型遺残再発病変の病理組織診断局所遺残再発病変の深達度 No.1 側方断端陽性 1 ヶ月 3 LST-G well M No.2 側方深部断端陽性 9 ヶ月 6 IIa tubular adenoma No.3 断端陰性 10ヶ月 7 IIa No.4 側方断端陽性 15ヶ月 8 Is

局所遺残再発病変の病理組織診断 (polypectomy, EMR) 18 例 (40%) tubular adenoma 20 例 (44%) 初回病変 腺腫 2 例 M 癌 3 例 全て M 癌 well differentiated adenocarcinoma 5 例 (11%) tubulovillous adenoma 2 例 (4%)

穿孔 ( 穿通 ) 病変の詳細に関するアンケート 症例数 23 症例男 : 女 12 : 11 平均年齢 63.8±8.9 (49-78) 歳平均腫瘍径 28.1±13.9 (5-50) mm

局在 病型 1 例 (4%) 直腸 5 例 (22%) S 状結腸 7 例 (30%) 盲腸 2 例 (9%) 上行結腸 4 例 (17%) 横行結腸 3 例 (13%) LST-G 8 例 (35%) IIa+IIc 2 例 (9%) Isp 3 例 (13%) IIa 9 例 (39%) 腫瘍径 下行結腸 2 例 (9%) 31mm 以上 7 例 (30%) 2 例 (9%) 10mm 5 例 (22%) 11 20mm 2 例 (9%) 穿孔 23 例の内訳 21 30mm 7 例 (30%)

穿孔 8 例穿通 1 例 治療法 ESD 9 例 (39%) EMR 14 例 (61%) 穿孔 12 例穿通 2 例

ESD による穿孔 9 例の詳細 (1) ŹŹ 性 ŹŹ 年齢局在腫瘍径病型内視鏡経験年数局注液処置具高周波電源装置 No.1 女性 61 S 状結腸 10 LST-G 11 年 ~ ヒアルロン酸ナトリウムフレックスナイフ IT ナイフ スネアマスター ICC No.2 男性 64 Rb 25 LST-N 11 年 ~ グリセオールフレックスナイフ スネア PSD60 No.3 男性 54 横行結腸 28 LST-NG 11 年 ~ ヒアルロン酸ナトリウムフックナイフ フレックスナイフ ICC350 No.4 男性 52 下行結腸 40 IIa+IIc 11 年 ~ ヒアルロン酸ナトリウムフックナイフ フレックスナイフ スネア ICC200 No.5 男性 65 横行結腸 40 IIa+IIc 11 年 ~ ヒアルロン酸ナトリウムフックナイフ フレックスナイフ ICC200 No.6 女性 49 上行結腸 45 LST-G 11 年 ~ ヒアルロン酸ナトリウム フレックスナイフ スネア ICC200 No.7 女性 78 上行結腸 45 LST-G 11 年 ~ グリセオール フックナイフ IT ナイフ ICC200 No.8 男性 56 Ra 50 LST-G 11 年 ~ グリセオールフックナイフ フレックスナイフ ICC200 No.9 男性 51 上行結腸 50 IIa 11 年 ~ グリセオールフックナイフ フレックスナイフ ICC200 高周波電源装置の設定切除法最終病理組織診断腺腫成分の有無深達度断端評価 No.1 Endo cut 60 effect 3 Forced 凝固 30 分割切除 well あり M 側方断端陽性 No.2 cut 30 coag 30 分割切除 well あり SM2 深部断端陽性 No.3 Endo cut 80 effect 3 Forced 40 中止 well なし SM 1000μm 未満 No.4 Endo cut 60 Forced 凝固 40 分割切除 well なし M 側方断端陽性 No.5 Endo cut 60 Forced 凝固 40 中止 well なし M 未切除 No.6 Endo cut 60 Forced 凝固 40 分割切除 well なし M 側方断端陽性 No.7 Endo cut 60 Forced 凝固 40 一括切除 adenoma 側方断端陽性 No.8 Endo cut 60 Forced 凝固 40 中止 well なし M 未切除 No.9 Endo cut 60 Forced 凝固 40 一括切除 adenoma 側方かつ深部断端陰性

ESD による穿孔 9 例の詳細 (2) 穿孔 or 穿通 free air 穿孔時の対応穿孔後の内視鏡治療穿孔後の転帰予後 No.1 穿通 無 無 治療継続 保存的加療 絶食期間 7 日間 軽快 No.2 穿孔 有 クリッピング 治療継続 保存的加療 絶食期間 7 日間 軽快 No.3 穿孔有クリッピング治療継続絶食期間 5 日間待期的手術 手術までの期間 23 日 : 手術の際 人工肛軽快 No.4 穿孔有クリッピング治療継続保存的加療 絶食期間 7 日間軽快 No.5 穿孔有クリッピング中止期間 13 日間緊急手術 手術までの期間 13 日 : 手術の際 人工肛門の造軽快 No.6 穿孔 有 クリッピング 治療継続 保存的加療 絶食期間 5 日間 軽快 No.7 穿孔 有 クリッピング 治療継続 保存的加療 絶食期間 7 日間 軽快 No.8 穿孔有クリッピング中止期間 2 日間緊急手術 手術までの期間 2 日 : 手術の際 人工肛門の造設軽快 No.9 穿孔無クリッピング治療継続保存的加療 絶食期間 5 日間軽快 保存的加療緊急手術待機手術 7 例 2 例 1 例

以下 穿孔した polypectomy or EMR を行った 14 例について検討した

polypectomy, EMR 穿孔 14 例の内訳 施行医内視鏡経験年数 切除法 6 10 年 2 例 (14%) 分割切除 3 例 (11%) 11 年以上 12 例 (86%) 一括切除 11 例 (79%) 分割切除 3 例は全て経験年数 11 年目以上

polypectomy, EMR 穿孔 14 例の内訳 使用した局注液 使用した高周波電源装置 1 例 (7%) 生理食塩水 3 例 (21%) 3 例 (13%) PSD10 2 例 (9%) グリセオール 10 例 (71%) ICC200 9 例 (70%) ヒアルロン酸ナトリウムはなし

最終病理組織診断 1 例 (4%) tubular adenoma 4 例 (26%) well differentiated adenocarcinoma 8 例 (65%) M 6 例 SM 1000μm 2 例 serrated adenoma 1 例 (4%)

穿孔か穿通か 穿孔後の対応 2 例 (14%) 穿通 2 例 (14%) 穿孔 10 例 (72%) 3 例 (21%) クリップ 11 例 (79%) free air の有無 2 例 (14%) なし 2 例 (14%) あり 10 例 (71%) polypectomy, EMR 穿孔 14 例の内訳

穿孔後の転帰 予後 1 例 (7%) 外科的治療 4 例 (29%) 保存的加療 10 例 (71%) 軽快 13 例 (93%) 外科的切除 4 例の詳細 ŹŹ 性 ŹŹ 年齢病変の局在腫瘍径病型内視鏡経験年数使用した局注液高周波電源装置高周波電源装置の設定 No.1 女性 74 S 状結腸 10 11 年 ~ No.2 女性 75 上行結腸 10 Isp 11 年 ~ 生理食塩水 ICC200 Endo cut 3 No.3 男性 73 S 状結腸 20 LST-NG 11 年 ~ グリセオール ICC200 Endo cut No.4 男性 67 横行結腸 28 IIa 11 年 ~ グリセオール PSD10 cut3 40 切除法最終病理組織診断深達度穿孔か, 穿通か free air 穿孔時の対応予後 No.1 一括切除 adenoma 有軽快 No.2 一括切除 well SM 1000μm 以深穿孔有クリッピング軽快 No.3 分割切除 well M 穿孔有 Perforation に気づかなかった 軽快 No.4 一括切除 adenoma 穿孔有クリッピング軽快

穿孔の原因となる特筆事項 ESD 第 1 例目であり 分割 EMRに変更したが技術が未熟であった SDJに病変は存在し 操作が困難であったこと 前医での病変中央部のBiopsyによる影響? スパイラルスネアの特大を用いた ハードタイプのスネアを使用した 一部 sm 浸潤のためnon-liftingであった 遺残再発でリフティング不良であった 2 channel scopeによるstrip biopsy 法を用いた LST-NGでliftingが悪く スネアを押し付けたため ナイフの取り扱い