平成 24 年度富山県民生涯学習カレッジ高岡地区センター運営会議議事概要 1 日 時 平成 25 年 2 月 5 日 ( 火 ) 14:00~16:00 2 場 所 富山県民生涯学習カレッジ高岡地区センター学習室 3 出席者 運営委員 安宅彰隆 ( 富山県立大学准教授 ) 稲田哲夫 ( 高岡地区生涯学習団体協議会会長 ) 上野隆子 ( ボランティアグループ いずみの会 代表 ) 大郷民子 ( カレッジメイト ) 太田眞由美 ( 高岡市男女平等推進センター所長 ) 高森 勇 ( 高岡市体育協会副会長 ) 立浪 勝 ( 富山大学芸術文化学部教授 ) 深井康子 ( 富山短期大学教授 ) 堀田紀子 ( 射水市ボランティア協議会会長 ) 吉田 洋 ( 高岡法科大学事務局長 ) 事務局 県生涯学習 文化財室 県民カレッジ本部 2 名 志貴野高等学校 2 名 県民カレッジ高岡地区センター 8 名 4 会議次第 (1) 開会県民カレッジ高岡地区センター金子副所長 (2) あいさつ県民カレッジ高岡地区センター伊東所長本会議への出席に対し 運営委員に感謝する この時期は 本年度の事業の取りまとめをし また 次年度に向けた事業の計画 準備にあたる時期であり このような節目に 委員の皆様からご意見を伺う機会があることに感謝する 今年度は 県政の重要施策である ふるさと教育 として 引き続き ふるさと発見講座 を開講している 科学技術 文化 自然 芸術 健康等をテーマに開催している 例えば 昨年開館した高志の国文学館での現地研修 企業経営者や技術者による富山の物づくり 伝統工芸 郷土工芸の創作や継承に関わる講演 地域で健康推進 普及にあたる指導者による実技指導など 幅広く多岐にわたる講座を開講している これらには 多くの受講者が参加し 定員を超える応募があった また 講座の初めには 可能な範囲でふるさとに関わる映像を放映し 講座の中では テレビ会議システムを使い 本部や各地区等に流すことも試みている 生涯学習校として本カレッジと併設している志貴野高校の生徒が 本カレッジの講座を聴講する あるいは ボランティアをすることで単位を履修するという制度を昨年度 今年度と行ってきて 一般受講者や学習ボランティアなどと一緒に講座を聴き また 受付等で活躍するという姿も見られた
教養講座 については 例年に引き続き 学習団体の方々の運営により行っており 学習団体の代表の方々も講師を務めるなど 主体的な また 受講者に親しみが持てる講座になっている 自遊塾 や 学習団体 についても 新たに参加したものもあり それらの団体や講座活動においては この学習室がいっぱいになる 盛況な熱気ある活動も見られる 広報紙については 講座の募集やウイング ウイング祭の告知に合わせて 発行月や内容等を若干変更し よりニーズに即したものとした また 印刷の仕上がりの出来にも気を配り 色や紙質を変えるといった工夫を行った 志貴野高校の授業を一般に開放する 特別講座 は 来年度については 共学講座 に名称が変わる 高校生の基礎学力の向上や社会性向上のための新たな講座をつくるために 高校生の受講状況を勘案し 精選を図ることもしている 昨年夏 全国高等学校総合文化祭の定通専門部の大会がウイング ウイング高岡で開催され 特別講座の 日本音楽を楽しむ という 箏の演奏を学ぶ講座の受講者が 本校を代表して出場した 毎年秋に行う ウイング ウイング祭 という このビルに入居している学習団体や各機関等が合同で参加して行う生涯学習の祭典では 1 階の交流広場で 越中万葉をテーマにして 越中万葉パビリオン と銘打ち 万葉歴史館の移動展示を行うとともに 志貴野高校生がインターンシップで袋詰め等に関わった 万葉ふくさ という菓子の販売を行った また 4 階ホールでは 1 日目に高志の国文学館の中西館長に講演をいただき 2 日目には おもに志貴野高校生を対象に 万葉歴史館の新谷総括研究員の講演会を行い 7 階では 例年に引き続き 高校生のふるさと文学情景作品展 を開催するなど 今年は 越中万葉 そして ふるさと文学 をテーマに企画を行った 中西館長の講演については 後日 新聞のコラムにも取り上げられるなど 生涯学習の発信につながったと思う また 学遊祭の展示については 各学習団体の方々がたくさん参加され 発表 展示 そして説明等に関わっていただき まさに人の姿が見える展示発表となり ウイング ウイング祭の賑わいにも一役かったのではないかと思う 来年度は このビルができて10 年目を迎えるという節目の時期になり また 高岡地区センター設立 10 年にもなるということで 設立当初の熱気をそのままにさらに諸課題に対応して充実発展させたいと思っている 本日の会議が実りの多いものとなることを祈念する 県教育委員会生涯学習 文化財室広瀬社会教育主事本会議への出席に対し 感謝する 本県生涯学習の中核機関である県民カレッジは昭和 63 年 全国初の官立民営のコミュニティカレッジとして開学した そして 県民カレッジ高岡地区センターは ウイング ウイング高岡という全国でも珍しい先進的なビルに入居し 平成 22 年度からはふるさと発見講座と名前を変えた講座 また 併設する志貴野高校における特別講座を開設し 社会人と高校生がともに学ぶ場を設けるなど 高岡地区における生涯学習の振興の一翼を担ってきた このセンターも開所からはや9 年の歳月が経過しようとしている 県民カレッジについては 旧富山市立愛宕小学校跡地に建設中の雄峰高校の一角に富山地区センターが設
置され 4 月から事業を開始する 県民カレッジ本部と近いということもあり 本部の事業を担う機能も担わなければならないという違いはあるが 今日のような会議において 現在の他の地区センターの運営を参考にしたいと考えている また 県民カレッジ全体としても 従来から実施している事業に加え 今年度に引き続き 来年度もふるさと教育を中心とした事業や ボランティア人材の育成事業に予算を要求している ただ 厳しい財政状況や 社会の大きな変化など 生涯学習を取り巻く状況は日々変化しており 今までとは違った県民カレッジの役割 運営方法についてさらなる見直しを進めていかなければならない 本日出席の委員には本県の生涯学習および県民カレッジや地区センターの今後について 様々な視点から話を聞かせていただき 県事業の在り方の参考にしたい 積極的な意見 提案をお願いする 富山県民生涯学習カレッジ石野副学長本日の出席に感謝する 今年度の本部の新規事業について報告する 昨年度末 324 館の公立公民館のホームページを開設し とやま公民館学遊ネットが本年本格稼働した 現在 10か月になるが アクセス件数が23 万件で 大変たくさんの利用をしていただいている 県内の公民館から自由に情報を発信できるようになり 情報発信数は現在まで1600 件を超えている 稼働に際して県内の市町村の方にご協力いただいたが その成果が今表れ始めている もう1つの新規事業として 高志の国文学探究講座を開設した 昨年 7 月にオープンした高志の国文学館は 県民カレッジがある教育文化会館と道路一本隔てただけの所にあり 連携して立ち上げた講座である 定員 70 名で募集したところ 定員をオーバーし 最終的には72 名が受講した 5 回シリーズで実施し 90パーセント以上という非常に高い出席率であり 県民のふるさとの文学に対する興味が高いことがわかった 今年度の新規事業 2 点を紹介したが 来年度も県民のニーズに基づいた事業を行っていきたい よろしくお願いしたい (3) 議長選出立浪委員が会長に選出され 以降 議長として議事を進行 (4) 議事 1 報告 1 平成 24 年度事業の概要について 学習機会の提供 ふるさと発見講座 ( 人間探究コース 教養 実践コース計 40 講座 ) 自遊塾 (5 講座 ) ふるさと学びあい推進事業 特別講座 ( 通年 30 講座 前期 2 講座 後期 3 講座 計 35 講座 ) 教養講座 (8 回 ) 連携講座 (8 機関で実施 )
映像センター講座 ( ふるさと土曜シアター ) 学習交流や成果の発表 広域交流講座 (2 回 ) 高岡地区交流会 (37 団体 ) ウイング ウイング祭 ( 講演 ステージ発表 展示 ) 学習情報の提供や学習相談 生涯学習団体の学習室利用支援 (4 団体 ) 学習情報の提供 学習相談 ( 地区センターだより発行 ) 生涯学習機関との連携支援体制の確立 ( 広域学習サービス連絡会議 カレッジメイト13 名 ) 生徒ボランティア 生徒ボランティア受け入れ ( 志貴野高校生延べ7 名 ) 志貴野高校生のふるさと発見講座受講( 志貴野高校生 3 名がふるさと発見講座を受講 ) (5) 協議 1 平成 24 年度事業について 質問や意見をいただきたい 講座により単位修得率に偏りがあるが 開催曜日 時間などの分析をしているか 土曜日は参加しにくいという声があり 多少は影響があるかもしれない 家庭の都合 ( 孫の ) 学校行事などの理由による そのような日は避けた方がよいのではないか せっかく受講したのに欠席により単位が認定されないことについて 学習団体やカレッジメイトとしてどう思うか 受講者から 何回か出たのに単位が認定されないのか という声もあるし 1 回休んだから認定されないと思っていたのに 認定されてうれしい という声もある ふるさと発見講座は5 回のうち4 回出席しなければならず 厳しい面もある 規定で70パーセント以上の出席となっている 大学あたりは3 分の2であるので それより厳しい ふるさと発見講座は5 回シリーズのため 特別講座のように50 回近く実施するものと比べ厳しくなる
教養講座は8 回中 6 回で単位を認定している 今年は142 人中 84 名が修了し 60パーセントを切った ( 何回か出席しているのに単位を全く認定されないのは ) 少しかわいそうな気がする 生涯学習は いつでも どこでも受講できる ということで できれば それぞれの受講回数に応じた単位を認めてほしい 学習交流 成果 広報 運営についてどうか 広域交流講座は多くの方が参加していてよかった ただ 講座の内容以外で食事 ( 弁当 ) に対する不満があった 講師 講座 受講者の開拓は難しいことだと思うが それを一生懸命やっておられる どのようにしているのか 講座についてアンケートを実施している 広報については これまでは市町村頼みであったが 今年は高岡文化ホールに依頼し 友の会に配布したこともあった 公民館への配布も効果がある 細かい所にも配布していかなければいけないと思う 富山大学では 新聞広告に入れることを考えていたが お金がかかるので 今年はやめた いろいろなところとの連携が大切である 地区交流会を実施してくれることで 参加者は来年も参加しようという気持ちになってくれる 特別講座のアンケート結果を見ると 受講者の年代は60 代が過半数を占め 50 代から70 代が94パーセントであるが 他の講座も同様の傾向があるか ふるさと発見講座は若い人にも受講してもらいたいと思う 映像などで発信してはどうか ふるさと発見講座については 1 講座は土曜日であるが 他の3 講座は平日の午後 2 時から4 時という時間帯のため どうしても 60 代 70 代が多くなる 若い人たちに参加してもらうには 土曜 日曜の開催になるか 若い人たちは 富山にいながら 富山の先人について意外に知らないと思う 身近なところで発信できるのが県民カレッジであると思う 講座のテーマを決める際に 受講者の意見を考慮しているか アンケートには 今後希望する講師 テーマの項目がある なかなか すべての希望には応えられないが 極力取り入れている
参加型から参画型へ 少しずつ変えていければいい 企画段階から受講者が参加すればよいという意見は この会議で以前から出ている 教養講座は アンケートで講座内容の希望を聞き それをもとに役員会で考え 実施段階では 参加者が地区別に運営を担当している 参画することはよいことだ 志貴野高校の生徒の中で ふるさと発見講座の単位を取得されたことは 大変うれしいことである 一般の受講者から高校生徒との交流を望む声が多いが その理由は何か 交流がお互いの刺激になると思われる 授業にもよるが 芸術系の講座は作業の合間にいろいろな交流があるかもしれないが 語学系の講座では少々難しいと思う 今後 教員にも 両者の交流を推進するよう伝えたい (6) 議事 2 報告 2 平成 25 年度事業案の概要について 学習機会の提供 ふるさと発見講座 ( 人間探究コース 教養 実践コース計 40 講座 ) 共学講座( 特別講座 ) ( 通年 26 講座 前期 1 講座 後期 2 講座 計 29 講座 ) 教養講座 (8 回 ) 自遊塾 (7 講座 ) ふるさと文学啓発講座 ( 高志の国文学入門講座 5 回のうち1 回を当センターが担当 ) 学習交流や成果の発表支援 ウイング ウイング祭 (10 月 25 日 ( 金 )~17 日 ( 日 ) 開催予定 ) 高岡地区交流会 学習情報の提供 学習相談 地区センターだより発行 ホームページでの情報発信 映像センター制作作品の放映 生涯学習提供機関との連携支援 志貴野高校との連携 ふるさと発見講座 生涯学習ボランティアの継続 (7) 協議 2 事業 地区センター全般について意見をいただきたい
富山県はケーブルテレビが非常に普及している 頼むと取材してくれる 取材の最後に次回の講座の案内をするというのはどうか FAX1 枚で取材してくれる 高岡商工会議所のニュースも流れている 気楽に利用できるが どうか 単位認定を甘くすると 受ける側の姿勢も甘くなるのではないかと思う 今の状態でいいと思う 皆勤の方には皆勤賞を授与し 単位は5 割程度で認定するという 2 段階方式ではどうか ( 副学長 ) 現在は7 割以上で認定している それを変えるのは難しいと思う うちの大学は6 割である 学生に対しては低すぎると思っているが 一般市民にとっては参加しにくい日があるのは間違いないと思うので (6 割の場合 )5 回中 2 回の欠席しかできないのは厳しい気がする ( 副学長 ) ふるさと発見講座の回数は昨年度から6 回から5 回になり 1 回しか休めなくなった このことについては 検討していきたい 内容について 科学技術や文学ばかりを学問だと思っている人がいる 何を美しいと思い 何を喜びと感ずるのかという 感性の講座が全国的に少ないが ここの講座はいろいろな分野のものがある 内容について意見はないか 今 いじめや暴力が大きな問題になっている 講座の参加者には 地域の活動に大変意欲的な方がいる そういう方々はそういうことに大変興味をもっている 情勢を見ながら内容を検討してほしい 単位認定は予算と関係があるか ( 副学長 ) 直接的には関係はない 参加者の意欲を評価してもよいのではないか 現場の意見も聞いてみてはどうか 学習相談が意外に少ない ケーブルテレビ については 取材依頼はFAXや文書で伝えている 受講者から受講料をいただいているので 講座を放映することはできない また 講座の募集終了後は 新たに受講者を受け入れることはできないので 開講後の講座案内はできない インターネットを利用する方も徐々に増えてきており それに備えて ネットの操作方法を簡略化したり 情報量を増やしたりしている 今後も行事の際にケーブルテレビには取材をお願いする
いじめや暴力 などのタイムリーな話題に関する企画については 時流に敏感にならないと 要求に応えられない 地域で生かせるような題材を考えていくのもおもしろいと思う 良いヒントをいただいた 学習相談 については 確かに少ない 件数が増えた場合に 対応できるような体制作りをしていかなければいけない また 気楽に相談できるというアナウンスがしっかりできていないのも事実である 今後 検討 学習していく まずは 市の行事や このビル内の機関の事業を しっかり把握したい 若い人が参加していない あらゆる世代の人が参加できる仕組みがなされているか 検証も必要では 何か意見はないか 先ほど 単位の話があったが 単位を取ることが目的ではなく 元気に講座に来ることが目的であるという方もいる 内容が難しいという声が時々あるが ほとんどがとても良い内容なので もっとアピールできたらいいと思う また 受講者の中にはパソコンを使いこなせる人があまりいないのではないか したがって 紙の媒体がかなり効果あると思われるので その置き場所を考えればよいのではないか 例えば 公民館からの回覧板を利用したらどうか このような講座のことを知らない人が多いと思う 魅力的な講座が多いが 食や健康に関する講座を考えてほしい ふるさと探究講座の教養 実践コースの中でわかりやすいテーマで実施してほしい 地域では 子育てフォーラムを公民館で行っている 地域では子育て支援に力を入れている 今 地域で話題になっている 防災 放射能 いじめ 人権 暴力に関する問題などが講座に入っていないことから 県民カレッジはそうではないものを提供するところだと思い込んでいた 自分のような60 代の者でも そのようなことを聞いてみたいと思うので ( 地域で話題になっていることを取り上げるなど ) 参加しやすい形にしていくと カレッジに固定イメージを持った自分のような者でも センターの新しい展開が見えてくるのではないかと思う 参画についてどうか 教養講座では 各地区で運営を分担している 地区交流会では 下村へ行ったが その際 その地区の方が実行委員会をつくって 日程や計画を立て 当日の運営も行っている やってみて初めて分かることもある いい効果が表れている 参画型に関してだが カレッジメイトには 次年度への要望等の問いかけ ( ア
ンケート ) があり それに答えているので カレッジメイト13 名の意見が届いていると思う (8) 閉会のあいさつ県民カレッジ高岡地区センター伊東所長本日は貴重な意見をいただき感謝する 毎回課題になっていることもあるが 意見をいただいたものに対しては 1つでも進めていけるように 参考にしている 講師や受講者とも懇談で意見を聞くこともある ふるさと発見講座は中心となる事業である この講座をきっかけとして ゆくゆくは受講者が学習団体を形成したり さらに他方面の学習活動につなげたり また 講座に来た折に相談いただいたりというきっかけであると考えているので ぜひそのような中からカレッジメイトになっていただいたり 自ら講座を開発するという自遊塾に進展していただいたりと 期待している 講師からは 熱心な受講者の中で講演できたことや 講演の機会 テーマを与えられたことを喜んでおられる事例がある 受講者の中には過去の講師経験者がいる場合もあった 今日 ご意見をいただいたので 1つでも次に生かしていきたいと思う 生涯学習はひとつの目的であるが いろいろな可能性をもっているため 諸課題がある 県や市の各部局でもそれぞれの部局に従った講座等の開発や推進をしているが それらと連携することにより 実際に多種の要望に応えていきたい 今後ともそれぞれの立場で県民カレッジ高岡地区センターの運営や講座にぜひご協力いただきたい