4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

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平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

スライド 1

同 修繕 基本融資額 補修資金引方移転資金整地資金 730 万円 440 万円 440 万円 引方移転資金と整地資金の両方を利用する場合は 合計で 440 万円が限度となる 引方移転資金および整地資金は 補修資金と併せて利用する場合に限り利用できる (2) 東日本大震災被災者向け特例措置 の改正 1

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

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基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

<ライフプランニング>

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

PowerPoint プレゼンテーション

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

住宅借入金等特別控除の入力編

住宅借入金等特別控除の入力編

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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公的な住宅改修制度について

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

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法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

住宅取得等資金贈与の非課税特例 教育資金一括贈与の非課税特例 結婚 子育て資金贈与の非課税特例 相続時精算課税制度 贈与者 贈与年の 1 月 1 日現在で 60 歳以上の父母または祖父母 受贈者 贈与者の直系卑属 ( 子 孫 ひ孫等 ) で贈与の年の 1 月 1 日現在 20 歳以上 受贈年の合計所

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

所得税確定申告セミナー

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

やさしい税金教室

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間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

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国土交通省 次世代住宅ポイント制度 活用ガイド リフォーム編 TOTO DAIKEN YKK AP の製品で ポイントがもらえます! リフォームで最大 30 万 条件により上限が 異なります ポイント

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

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2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

住宅リフォームの減税制度の概要 リフォームの減税制度 一定の要件を満たすリフォームを行った場合に受けられる減税制度は 5 種類あります 各制度の概要と主な要件は以下の通りです 詳細は本編をご覧ください 減税制度の種類 1. 所得税の控除 1 投資型減税 2 ローン型減税 3 住宅ローン減税 2. 固

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

平成16年版 真島のわかる社労士

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤


住宅の省エネエネ改修改修に伴う固定資産税固定資産税の減額制度減額制度について 平成 20 年 1 月 1 日以前に建てられた住宅 ( 賃貸住宅を除く ) について 平成 20 年 4 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日までの間に 一定の要件を満たす省エネ改修工事を行った場合 120 m2

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等


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平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

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4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

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Microsoft Word - FP2級法改正情報 doc

110 万円を加えると 1610 万円まで非課税となります < 住宅取得資金に対する贈与税の非課税枠 > 2012 年 2013 年 2014 年 一般住宅 1000 万円 700 万円 500 万円 省エネ 耐震住宅 1500 万円 1200 万円 1000 万円 < 贈与税の計算例 1> 201

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

ご注意 ( 個人向け ) 補修の場合で 元金据置期間を設定するときは 返済期間の欄の年数から 1 年を引いた年数の返済額をご覧ください ( 例 ) 返済期間 20 年据置期間 1 年 20 年 - 1 年 = 19 年 返済期間 19 年の返済額をご覧ください < 個人向け> 災害復興住宅融資 10

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平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

税金読本(13-2)直系尊属からの贈与の贈与税非課税制度

4.住宅取得等資金の非課税の適用を受ける場合編

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

2011年税制改正のポイント

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

BL住宅金融公庫適合証明手数料案

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2011年度税制改正大綱(相続・贈与税)

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー


Transcription:

三訂版住宅ローン相談マニュアル 補遺 平成 27 年 4 月ビジネス教育出版社 三訂版住宅ローン相談マニュアル をご購入いただきありがとうございます 住宅ローンに関する改正情報等を 下記のとおりお知らせさせていただきます 記 1. 災害復興住宅融資制度の融資限度額引上げ ( 関連ページ 37 ページ ) 平成 26 年度補正予算により 災害復興住宅融資の融資限度額が次のとおり引き上げら れました 融資限度額 実施日 融資種別変更前変更後 建設資金 1,500 万円 1,650 万円 購入資金 2,470 万円 2,620 万円 特例加算 460 万円 510 万円 補修資金 660 万円 730 万円 整地資金 400 万円 440 万円 平成 27 年 2 月 9 日資金受取り分から なお 予算金額に達する見込みとなった場合は 受付を終了します 2. 民間融資 (c) 負担軽減 の 3 預金連動型住宅ローン ( 関連ページ 43 ページ ) 東京スター銀行は 預金連動型住宅ローンの新規受付を中止しています 3. フラット 35 の商品見直し 平成 26 年度補正予算により 以下の制度拡充が実施され 平成 27 年 2 月 9 日資金受取 り分から平成 28 年 1 月 29 日までの申込受付分まで適用されます なお 予算金額に達する見込みとなった場合は終了日が前倒しとなります (1) 融資率による金利差の縮小 ( 関連ページ 47~48 ページ ) 融資率 9 割超の融資について融資率 9 割以下の金利に上乗せしている金利幅を縮小します (2) フラット 35 S の金利優遇幅拡大 ( 関連ページ 49 51 76 ページ ) フラット 35 S の金利引下げ幅を年 0.3% から年 0.6% に拡大します

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 92 93 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3 月 31 日から平成 29 年 3 月 31 まで 2 年延長 94 土地および住宅の取得に係る標準税率 ( 本則 4%) を 3% とする優遇措置の適用期限を平成 27 年 3 月 31 日から平成 30 年 3 月 31 日まで 3 年延長 94 課税標準を 1/2 とする特例措置の適用期限を平成 27 年 3 月 31 日から平成 30 年 3 月 31 日まで 3 年延長 (2) 住宅ローン控除 ( 住宅借入金等特別控除 ) ( 関連ページ 95~96 ページ ) 消費税率の 10% への引上げ時期が 1 年 6 カ月延期されたことにより 適用期限が平成 29 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日まで 1 年 6 カ月延長されました 住宅ローン控除限度額 一般住宅 消費税率残高限度控除率 5% の場合 2,000 万円 1.0% (3,000 万円 ) (1.2%) 8% または 10% の場合 4,000 万円 1.0% 平 31.6.30 (5,000 万円 ) (1.2%) 入居まで適用 最大控除額 200 万円 (360 万円 ) 400 万円 (600 万円 ) 認定長期優良住宅 認定低炭素住宅 残高限度 3,000 万円 (3,000 万円 ) 5,000 万円 (5,000 万円 ) 控除率 1.0% (1.2%) 1.0% (1.2%) ( ) 内は東日本大震災の被災者等に係る再建住宅に適用されるもの 最大控除額 300 万円 (360 万円 ) 500 万円 (600 万円 ) ( 注 ) 個人間の中古住宅売買には消費税が課税されないため 本拡充措置は対象外であり 消費税率 5% の場合の控除限度額を適用する 所得税から控除しきれない部分が発生した場合は 次の金額を限度に翌年の住民税から控除できることになっています 消費税率 5% の場合 97,500 円消費税率 8% または 10% の場合 136,500 円 ( 個人間の中古住宅売買の場合は 97,500 円 )

(3) 認定長期優良住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除 ( 関連ページ 97 ページ ) 適用期限が平成 29 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日まで 1 年 6 カ月延長されました (4) バリアフリー 省エネ改修促進税制 ( ローン型 投資型 ) および耐震改修をした場合の 所得税額の特別控除制度 ( 関連ページ 97~99 ページ ) 適用期限が平成 29 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日まで 1 年 6 カ月延長されま した (5) 消費税 1 税率 ( 関連ページ 100 ページ ) 8% から 10% への税率引上げが 当初予定の平成 27 年 10 月 1 日から平成 29 年 4 月 1 日に 1 年 6 カ月延期される見込みとなっています 2 消費税率引上げの経過措置 ( 関連ページ 100~101 ページ ) 消費税の 10% への引上げ時期が 1 年 6 カ月延期されたことにより 税率 8% が適 用されるための工事請負契約の期限が 平成 27 年 3 月 31 日から平成 28 年 9 月 30 日に延期されました (6) 住宅の保有に関わる税制 ( 関連ページ 103~104 ページ ) 市町村長が 空き家について周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置をとることを勧告した場合は 敷地に係る固定資産税および都市計画税の軽減措置がその対象から除外されることとなりました (7) 住宅に関わる贈与の税制 1 相続時精算課税制度 ( 関連ページ 113~114 ページ ) 次の改正が行われました ( 平成 25 年度改正 ) 贈与者の要件 65 歳以上の親 改正前 受贈者の要件 20 歳以上の子である推定相続人 ( 代襲相続人を含む ) 改正後 60 歳以上の親または祖父母 20 歳以上の子である推定相続人 ( 代襲相続人を含む ) または 20 歳以上の孫 ( 平成 27 年 1 月 1 日以降の贈与から適用 ) 2 住宅取得資金の贈与に係る相続時精算課税制度選択の特例 ( 関連ページ 114~115 ページ ) 次の改正が行われました ( 平成 25 年度改正 ) 改正前 改正後 贈与者の要件親 ( 年齢制限なし ) 親または祖父母 ( 年齢制限なし ) 受贈者の要件 20 歳以上の子である推定相続人 ( 代襲相続人を含む ) 20 歳以上の子である推定相続人 ( 代襲相続人を含む ) または 20 歳以上の孫 適用期限平成 26 年 12 月 31 日平成 31 年 6 月 30 日 ( 平成 27 年 1 月 1 日以降の贈与から適用 )

3 直系尊属からの住宅取得等資金の贈与に係る非課税措置 ( 関連ページ 115~116 ページ ) 消費税率の 10% への引上げの影響を緩和するために 適用期限が平成 26 年 12 月 31 日から平成 31 年 6 月 30 日まで延長され さらに次のとおり非課税枠が拡充されました 契約年 直系尊属からの住宅取得等資金の贈与に係る非課税措置 消費税率 10% が適用される人左記以外の人 ( 1) 良質な住宅 ( 2) 左記以外の住宅 ( 一般 ) 良質な住宅 ( 2) 左記以外の住宅 ( 一般 ) 平成 26 年 - - 平成 27 年 - - 1,500 万円 500 万円 平成 28 年 1 月 ~28 年 9 月 - - 700 万円 平成 28 年 10 月 ~29 年 9 月 3,000 万円 (3,000 万円 ) 2,500 万円 (2,500 万円 ) 700 万円 平成 29 年 10 月 ~30 年 9 月 1,500 万円 500 万円 平成 30 年 10 月 ~31 年 6 月 700 万円 800 万円 300 万円 ( 1) 左記以外の人 とは 消費税率 8% の適用を受けて住宅を取得した人のほか 個人間売買により中古住宅を取得した人をいう ( 2) 良質な住宅 とは 省エネルギー性 耐震性 バリアフリー性のいずれかについて一定以上の性能を有する住宅をいう ( 注 1)( ) 内は東日本大震災の被災者の場合 ( 注 2) 住宅の床面積は 東日本大震災の被災者の場合 240 m2という上限を設けない ( 注 3) 平成 28 年 9 月以前に 左記以外の人 欄の非課税限度額の適用を受けた人は 再度 消費税 10% が適用される人 欄の非課税限度額の適用を受けることができる

消費税率の 10% への引上げに伴う非課税枠の金額推移を示すと次の図に示すとおりとなります 消費税率引上げに対応した非課税枠の金額推移 ( 良質な住宅 ) ( 一般住宅は下記金額よりマイナス 500 万円で推移 ) 3,000 万円 1,500 万円 消費税 10 % 1,500 万円 平 27/1 平 28/1 10 平 29/4 10 平 30/10 平 31/6 景気対策 駆け込み需要抑制 反動減抑制 これにより 良質な住宅の場合 平成 27 年中の贈与については 相続時精算課税制 度の非課税枠 2,500 万円と併せ 4,000 万円までが非課税となります **************************************** 住宅エコポイント ( 関連ページ PART Ⅲ 14 住宅税制 ) 平成 27 年 3 月から住宅エコポイント制度が再スタートしました 住宅エコポイントは 地球温暖化対策の推進および経済の活性化を図ることを目的として エコ住宅を新築 購入した人やエコリフォームをした人に対して一定のポイントを発行し これを使って様々な商品との交換や追加工事の費用に充当することができる制度です 交換対象は 省エネ 環境配慮商品 地域商品券 復興支援 地域産品 商品券 プリペイドカード 環境寄付 復興寄付 エコ住宅の新築またはエコリフォームを行う工事施工者が追加的に実施する工事 ( 即時交換 ) 等です なお 本制度と工事内 容と目的が同一の国費が充当されている補助金とは併用できません

性能要件 発行ポイント数 工事期間 ポイント発行申請期間 住宅エコポイントの概要 エコ住宅の新築エコリフォーム完成済購入タイプ 1 一般住宅 ( すべての構造 ) トップランナー基準 ( 注 ) の住宅 一定の省エネ住宅 2 木造住宅 一定の省エネ住宅 1 戸当たり 30 万ポイント (1 ポイント 1 円 ) 平 26.12.27 以降の工事請負契約平 28.3.31 までに着工平 27.2.3 以降完成 平 27.3.10~( 予算の執行状況に応じて締め切る ) 1 窓の断熱改修 2 外壁 屋根 天井または床の断熱改修 3 設備エコ 太陽熱利用システム 節水型トイレ 高断熱浴槽 高効率給湯機 節湯水栓 4その他の工事等 1~3のいずれかの工事に併せて行う次の工事 バリアフリー エコ住宅設備 リフォーム瑕疵保険加入 耐震改修対象工事ごとのポイントを合算し1 戸当たり上限 30 万ポイント ( 耐震工事を行う場合は上限 45 万ポイント ) 同左 同左 エコ住宅の新築に同じ エコ住宅の新築に同じ ( 既存住宅購入後エコリフォームした場合は上限 10 万ポイント加算 ) 平 26.12.26 までに検査済証発行 平 27.2.3 以降に売買契約締結 完成から 1 年以内で人が居住したことのない住宅 ポイント平 28.1.15 同左 同左 交換申請期限 ( 注 ) トップランナー基準 エネルギーの使用の合理化等に関する法律 ( 省エネ法 ) に基づく目標基準値 以上 同左