一般会計繰入金保険基盤安定軽減世帯の軽減された国保料及び軽減された被保険者数に比例した支援金を積算した額を算定 財政安定化支援事業全国の総額が定まっているため 2008 年度と同額と仮定 その他 2008 年度と同額と仮定 その他の収入 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と

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Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

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国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 第 3 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 1 国民健康保険の保険料

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

スライド 1

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

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平成 31 年度国民健康保険税率等 及び多子世帯に対する国民健康保 険税の減免について ( 答申 ) 平成 31 年 1 月 31 日 武蔵村山市国民健康保険運営協議会

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

議題1 介護納付金課税額に係る税率及び課税限度額について(諮問)

(案)

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

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●1予算について(基本方針)

第6 北海道国民健康保険調整交付金

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資料№1

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当該年度の四月一日から同年度の十二月三十一日までの当該会員市町村の前期高齢被保険者に係る拠出対象額 当該年度の当該会員市町村の前期高齢被保険者に係るアに掲げる額並びに後期高齢者支援金及び病床転換支援金の納付に要した費用の額との合計額の十二分の九 Ⅱ 当該年度の前年度の前期高 齢者交付金の額 ( 三ヶ

(2) 事業別歳出決算額一覧表 ( 国民健康保険特別会計 )[2/7] 単位 : 千円 02 目 : 退職被保険者等療養給付費 国庫支出金 0 退職被保険者等保険給保険年金課 111,987 都支出金 0 退職被保険者等の療養の給付について 保険者が負担する診療報酬

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

特別調整交付金のうち 非自発的失業財政負担増特別交付金 ( 以下 失業特別交付 金 という ) は 国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令 ( 昭和 38 年 厚生省令第 10 号 ) 第 6 条第 12 号に規定する その他特別な事情がある場合に別に定める 額 とされているものであり

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社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

制度 後期高齢者医療制度とは 3 資格 被保険者 4 被保険者証 保険証 5 保険料の算定 6 保険料の納付方法 7 保険料の軽減と納付相談 8 お医者さんにかかるときの自己負担割合 10 療養費 12 接骨院 整骨院 柔道整復 のかかり方 13 訪問看護療養費 移送費 13 高額療養費 14 特定

1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療

平成 30 年 5 月 21 日 ( 月 ) 平成 30 年第 6 回経済財政諮問会議資料 4-1( 加藤臨時議員提出資料 ) 資料 年を見据えた社会保障の将来見通し ( 議論の素材 ) 平成 30 年 5 月 28 日 厚生労働省

12 保険料減免申請書の受理及び減免額の決定に関する事務 保険料納付困難者の救済方法として保険料を減額決定する ,184 なし 13 保険料収納環境推進に関する事務 国民健康保険事業に要する費用に充てる保険料の収納率の向上を図るために行う ,834 11,259 一部委

参考資料

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

自分にあった健康保険を見つけよう! それぞれの健康保険の特徴を踏まえ 自分にあった健康保険を選ぶようにしましょう! 今までの収入 扶養家族の有無によって どの健康保険に加入するとメリットがあるか 参考にしてください 健康保険の被保険者資格を喪失 再就職しない 再就職する 就職先の健康保険に加入できな

平成19年度分から

税・社会保障等を通じた受益と負担について

平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

平成22年度 国民健康保険歳入歳出決算の概要について

スライド 1

平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 ) 第 6 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 3 平成 28 年度国民健康保険料率等の改定について ( 係数発出及び制度改正等に伴う変更後 )

「中医協・医療経済実態調査(保険者調査)-平成19年6月実施-」について

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⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793

財政再計算に向けて.indd

別紙2

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

春日井市国民健康保険運営協議会資料 1 国民健康保険事業の状況について 平成 29 年 7 月 27 日開催


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様式 20( つづき ) ( 事業年報 )B 表集計表 ( 続き ) 都道府県番号 13 計 2. 保険料 ( 税 ) 収納状況 ( 一般被保険者分 ) 調 定 額 収 納 額 還付未済額 ( 別掲 ) 不納欠損額 未 収 額 居所不明者分調定額 収納率 ( 円 ) ( 円 ) ( 円 ) ( 円

平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

第2回税制調査会 総2-2

Microsoft Word _【再々修正】公表資料<厚生年金・国民年金の平成28年度収支決算の概要>

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

大阪府後期高齢者医療広域連合における 後期高齢者医療制度の運営について 平成 2 0 年 6 月

用語の解説 ( 歳入 ) 1 国民健康保険税国民健康保険事業の費用に充てるため 世帯主などの納税義務者から徴収する 医療分 後期高齢者支援金分 介護納付金分に分かれている 国民健康保険税の基本的な考え方は以下のとおり ( 医療分 ) その年度に予測される医療費から 病院などで支払う一部負担金 ( 自

参考資料

4. 保険給付 給付に必要な費用を全額市町村に対して支払 市町村が行った保険給付の点検 保険給付の決定 個々の事情に応じた窓口負担減免等の実施 5. 保健事業 市町村に対し 必要な助言 支援 被保険者の特性に応じたきめ細 かい保健事業を実施 ( データヘルス事業等 ) 3. 都道府県単位化による主な

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

三鷹市健康福祉総合計画2022

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6 短期証の有効期限について有効期限は 最長 6 カ月としている自治体が 28 市町村だが 松田町が原則 1 カ月としているように 1 カ月 3 カ月 6 カ月で判断しているところが多い としている 最長 3 カ月が葉山町 4 カ月が茅ヶ崎市 逗子市 1 年以内が横浜市 湯河原町 (2) 所得階層別

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

国民健康保険特別会計 国民健康保険は 病気やケガにそなえて加入者が日ごろから所得等に応じて保険料を出し合い そ こから医療費を支出しようという相互扶助の制度です 加入者 ( 被保険者 ) 診察する 一部負担金を支払う 保険料を納める 保険証を交付する 負担金を交付する 国 都道府県 市町村 ( 一般

2 3

H28秋_24地方税財源

34(30) 等級の 報酬月額 欄は 厚生年金保険の場合 605,000 円以上 と読み替えて下さい 4. 平成 27 年度における協会けんぽの任意継続被保険者の標準報酬月額の上限は 280,000 円です 5. 健康保険組合に加入する方の健康保険料額については 加入する健康保険組合へお問い合わせ下

年金改革の骨格に関する方向性と論点について

医療費適正化計画の概要について 国民の高齢期における適切な医療の確保を図る観点から 医療費適正化を総合的かつ計画的に推進するため 国 都道府県は 医療費適正化計画を定めている 根拠法 : 高齢者の医療の確保に関する法律作成主体 : 国 都道府県計画期間 :5 年 ( 第 1 期 : 平成 20~24

【参考資料2】費用負担

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

4 現時点での財政展望 H30 財政調整基金額 (A): 483,963 千円 H30 H31 H32 H33 納付金 :1 786, , , ,858 市町村向け公費 :2 236, , , ,000 保健事業等 :3 46,

Microsoft PowerPoint - H27県集団指導(宮古島市)

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報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

H23修正版

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⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

(2)28 年度予算に比べ赤字額が 1,688 億円増加した 収入面では前年度と比較して 被保険者数が 2.29% と大きく伸び 平均保険料率が ポイント上昇したため 保険料収入が 2,311 億円 3.00% 増加した 一方 支出面では拠出金が 2,382 億円 7.23% の大幅増と

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

区 分 1 国民健康保険税 2 使用料及び手数料 3 国 庫 支 出 金 4 療養給付費交付金 5 前期高齢者交付金 6 府 支 出 金 7 共同事業交付金 8 財 産 収 入 9 繰 1 繰 11 諸 入越収 金金入 合 計 平成 28 年度当初予算 331, ,982 平成 27

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

Transcription:

2025 年度における国保保険料の推計について 前提 制度は将来においても現在と同様と仮定し 人口構成の変化に伴う国保被保険者の変化を踏まえながら 下記の前提に基づいて機械的に試算を行う 高齢化による医療費の増加は織り込んでいるものの 医療の高度化等の影響は織り込んでいない 介護保険分については試算の対象としない 2025 年のの年齢階層ごとの国保加入者割合は 平成 20 年 (2008 年 ) と同一と仮定 1 財政全体 1. 収入保険料最終的な収支が合うよう 支出総額から前期高齢者交付金の収入等を除いて保険料収入額を決定 国庫支出金定率負担 ( 療養給付費等負担金 ) [ 保険給付費 + 後期高齢者支援金 - 前期高齢者交付金 - 保険基盤安定 /2] に占める療養給付費等負担金の割合は 2008 年度と同様と仮定 調整交付金 [ 保険給付費 + 後期高齢者支援金 - 前期高齢者交付金 - 保険基盤安定 /2] に占める調整交付金の割合は 2008 年度と同様と仮定 前期高齢者交付金当該保険者の前期高齢者 1 人当たり医療費と1 人当たり後期高齢者支援金の合計に 当該保険者の前期高齢者のうち 全国平均の前期高齢者加入割合を超える人数を乗じて算定 都道府県調整交付金 [ 保険給付費 + 後期高齢者支援金 - 前期高齢者交付金 - 保険基盤安定 /2] に占める調整交付金の割合は 2008 年度と同様と仮定 共同事業交付金高額医療費共同事業交付金 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 保険財政共同安定化事業交付金 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 -61-

一般会計繰入金保険基盤安定軽減世帯の軽減された国保料及び軽減された被保険者数に比例した支援金を積算した額を算定 財政安定化支援事業全国の総額が定まっているため 2008 年度と同額と仮定 その他 2008 年度と同額と仮定 その他の収入 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 ( 療養給付費等交付金を除く ) 2. 支出総務費 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 保険給付費 2008 年度の年齢階層別 1 人当たり医療費 ( 医科レセプト分 ) を基に 人口構成の変化を考慮して保険給付費の伸び率を推計し 算定 後期高齢者支援金 2025 年の後期高齢者医療費の予測額 ( 日医総研による推計値 ) から被保険者 1 人当たりの後期高齢者支援金額を推計し 当該保険者の被保険者数を乗じて算定 共同事業拠出金高額医療費共同事業拠出金 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 保険財政共同安定化事業拠出金 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 保健事業費 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 その他の支出 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と仮定 ( 老人保健拠出金を除く ) -62-

2 世帯ごとの保険料額 1. 基本的考え方賦課方式 保険料賦課総額は 保険料収入額を基に 2008 年度の徴収率を踏まえて算定 賦課限度額を超える額の割合は 2008 年度と同様と仮定 各の賦課方式 (3 方式 4 方式 ) は 2008 年度と同一と仮定 配分割合 保険料賦課総額に占める所得割等の割合は 2008 年度実績値と同一とする 2. 賦課額の詳細所得割 賦課総額のうち所得割分を所得総額で除し 1 人当たり所得額を乗じて算定 所得総額は 年齢階層別の1 人当たりの所得は不変と仮定し 人口構成の変動に合わせて推計 資産割 賦課総額のうち資産割分を資産額の合計で除して算定 一世帯あたりの資産額は 2008 年度の一世帯あたりの資産額と同一と仮定 均等割 賦課総額のうち均等割分を被保険者数で除して算定 被保険者数は 2008 年度の年齢階層別国保加入割合を基に 人口構成の変化を考慮して推計 平等割 賦課総額のうち平等割分を世帯数で除して算定 世帯数は 2008 年度から 2025 年度までの被保険者数の変化に一世帯あたりの増減の傾向を加味して推計 資料出所 別年齢階層別人口は 2005 年国勢調査の結果を使用 2025 年予測人口は 国立社会保障 人口問題研究所による市区町村別男女 5 歳階級別データを使用 ( 出生中位 ( 死亡中位 ) 推計 ) 国民健康保険加入割合は 平成 20 年度国民健康保険実態調査 ( 保険者票 京都府分 ) を使用 -63-

国保の保険料将来推計比較 (1) 国保の保険料将来推計比較 (1) ケース 1 若年夫婦二人世帯夫 250 万円 ( 給与収入 ) 妻 100 万円 ( 給与収入 ) 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 市平均 277,700 円 最高位 306,900 円 305,900 円 格差は 2.1 倍 上位 3 239,300 円 296,200 円 223,300 円 170,400 円 下位 3 146,100 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 294,600 円 253,600 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 336,900 円 321,000 円 314,800 円 234,000 円 165,700 円 格差は 2.3 倍 上位 3 下位 3 149,200 円 -64-

国保の保険料将来推計比較 (2) 国保の保険料将来推計比較 (2) ケース 2 中年夫婦 + 子供二人世帯 ( 低所得 ) 夫 150 万円 ( 給与収入 ) 妻 120 万円 ( 給与収入 ) 子供は二人とも収入なし 原則 応益割 2 割軽減適用 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 市平均 326,200 円 279,900 円 最高位 364,900 円 359,100 円 352,800 円 264,100 円 198,300 円 格差は 2.2 倍 上位 3 下位 3 163,400 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 346,000 円 296,000 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 376,800 円 375,000 円 371,400 円 278,900 円 192,900 円 格差は 2.3 倍 上位 3 下位 3 166,900 円 -65-

国保の保険料将来推計比較 (3) 国保の保険料将来推計比較 (3) ケース 3 中年夫婦 + 子供二人世帯 ( 中間所得 ) 夫 250 万円 ( 給与収入 ) 妻 100 万円 ( 給与収入 ) 子供は二人とも収入なし 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 市平均 381,200 円 325,000 円 最高位 421,700 円 418,200 円 407,400 円 304,800 円 230,000 円 格差は 2.2 倍 上位 3 下位 3 192,800 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 404,200 円 344,000 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 445,100 円 442,500 円 428,800 円 319,100 円 223,700 円 格差は 2.3 倍 上位 3 下位 3 197,000 円 -66-

国保の保険料将来推計比較 (4) 国保の保険料将来推計比較 (4) ケース 4 高齢夫婦世帯 ( 基礎年金のみ ) 夫 80 万円 ( 年金収入 ) 妻 80 万円 ( 年金収入 ) 応益割 7(6) 割軽減適用 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 格差は 2.1 倍 市平均最高位 61,200 円 45,600 円 48,300 円 61,000 円 57,900 円 37,000 円 34,100 円 上位 3 下位 3 28,800 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 48,600 円 51,100 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 67,500 円 67,000 円 66,100 円 40,400 円 33,200 円 格差は 2.3 倍 上位 3 下位 3 29,400 円 -67-

国保の保険料将来推計比較 (5) 国保の保険料将来推計比較 (5) ケース 5 高齢夫婦世帯 ( 厚生年金あり ) 夫 200 万円 ( 年金収入 ) 妻 80 万円 ( 年金収入 ) 原則 応益割 2 割軽減適用 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 格差は 2.1 倍 市平均最高位 166,400 円 150,100 円 137,800 円 165,400 円 162,300 円 129,300 円 96,100 円 上位 3 下位 3 79,700 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 159,400 円 146,000 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 185,300 円 181,600 円 178,200 円 137,200 円 93,400 円 上位 3 格差は 2.3 倍 下位 3 81,400 円 -68-

国保の保険料将来推計比較 (6) 国保の保険料将来推計比較 (6) ケース 6 高齢単身世帯 ( 基礎年金のみ ) 世帯主 80 万円 ( 年金収入 ) 応益割 7(6) 割軽減適用 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 市平均 30,100 円 34,800 円 最高位 46,200 円 46,200 円 42,600 円 24,300 円 23,000 円 格差は 2.1 倍 上位 3 下位 3 21,800 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 32,200 円 36,800 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 51,200 円 50,700 円 48,700 円 24,900 円 24,500 円 格差は 2.3 倍 上位 3 下位 3 22,200 円 -69-

国保の保険料将来推計比較 (7) 国保の保険料将来推計比較 (7) ケース 7 高齢単身世帯 ( 厚生年金あり ) 世帯主 200 万円 ( 年金収入 ) 原則 応益割 2 割軽減適用 現行制度が継続した場合の保険料を推計した 推計に当たっては年齢層ごとの一人当たり医療費を基に 人口構成の変化を踏まえて医療費の伸びを算出しており 医療の高度化による医療費増等の効果は織り込んでいない 2025 年の 市平均 108,700 円 102,200 円 最高位 126,000 円 124,100 円 120,400 円 92,700 円 72,200 円 格差は 2.1 倍 上位 3 下位 3 61,000 円 地域差指数 ( 受診程度の差 ) 補正後の 市平均 115,500 円 108,300 円 最高位 ( 地域差指数補正後 ) 141,700 円 138,300 円 134,700 円 98,700 円 70,200 円 上位 3 格差は 2.3 倍 下位 3 62,300 円 -70-

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国保の都道府県単位の一元化 単位の小規模保険者による運営は限界 26 の中 赤字決算が 20(20 年度見込み ) 一般会計からの任意繰入分等を除外 保健医療政策の実施主体が分散し 効果的な取り組みを実施しにくい 都道府県は域を越える医療提供体制の整備に責任 保険運営 など 診療報酬 国 保険医療機関指導 国 レセプトデータがなく 疾病や医療機関の状況把握が困難 安心のため 国保を都道府県単位で一元化するなど 広域行政を担う都道府県の役割の抜本的見直しを! -78-

国保一元化の前提 国保の構造的問題 人口構成や就業構造の変化による国保財政の悪化 様々な財政支援措置が講じられているもののに対する交付税の総額は大幅に削減 ナショナルミニマム確保の観点から国による財源保障が必要 給付費に対する国庫負担の割合の引き上げ等 -79-

国保一元化の基本理念 1 保険財政の安定化 保険単位を大きくしてリスクを平準化 財政上の国の役割の強化とあわせて 保険財政を安定化 2 効率的 効果的な保険運営 患者の立場に立って医療の質を向上 都道府県の医療政策との相乗効果発揮 事務の効率化 地域特性を踏まえた保健事業の促進と実効性ある徴収体制の確立 3 公平な保険料 保険料水準の平準化 給付と負担のバランスに配慮 4 住民の理解 簡明で責任の所在が明確な制度 -80-

住民との距離 組織 意志決定 他政策との関係 保険者についての比較 A 都道府県 ( 一定の事務は ) B 都道府県とによる広域連合 ( 一定の事務は ) 住民が日頃から関わることのできる地方公共団体 住民にとって距離がある地方公共団体 都道府県庁内で事務を実施するため 人員の強化が必要 組織内でノウハウを承継しやすい 事務局の人員の確保のほか 議会の設置等の事務コストが必要 協議会を設けるなど 一定の事務を担うの意向を取り入れる仕組みが必要 支援の重点化など 間の利害が対立する事項について 指導力を発揮しやすい 運営に当たりの意向を取り入れやすい 間の利害が対立する事項について 調整に時間を要する 都道府県が医療保険を含めた保健医療政策を一体的に担う 都道府県との協調体制の下 医療保険とその他の保健医療政策を実施 -81-

制度案 1: 別方式 単一の運営主体の下 各単位で収支均衡 の自立的運営を維持 広域化により事務処理は効率化 保険料格差は是正されず 保健事業へのの取組の底上げ効果も期待できない 運営主体 広域事務局 ( 保険証発行 給付管理などの統一的事務処理 ) 単位で収支均衡 保険料 保健 設定 徴収 事業 被保険者 -82-

制度案 2: 全体一律方式 保険料設定などの制度運営は基本的に都道府県単位で統一 都道府県内では地域ごとに差を設けない ごとの保険料格差が相当程度解消 医療資源の少ない地域や健康づくりに積極的に取り組んでいる地域から不満が生じる可能性 各が保健事業に積極的に取り組むインセンティブが働かない 運営主体 広域事務局 ( 統一的事務処理 ) 都道府県単体で収支均衡 ( 統一した保険料率設定 ) 保健事業の企画 保険料 徴収 保健事業 被保険者 -83-

制度案 3: ブロック別方式 単一の運営主体の下 地域ブロック ( 二次医療圏 ) ごとに収支均衡 ごとの格差の是正を図りつつ 一定程度地域性を踏まえた取組を可能とする 二次医療圏単位で給付と負担の均衡を図ることで 公平性への配慮が図られる 各が地域性を踏まえて保健事業に取り組むインセンティブが働く 運営主体 広域事務局 ( 統一的事務処理 ) ブロックごとの保険料率設定 ( 地域差指数に応じて保険料に差を設ける ) 保健事業の費用徴収 配分 ブロック単位で収支均衡 保険料 保健 徴収 事業 被保険者 -84-

2 つの保険者案と 3 つの制度案の組み合わせ 制度案保険者についての考え方 1 別方式 の自律的運営を基本とするものであり も参加する [B- 都道府県とによる広域連合 ] とすることが適当と考えられる 2 全体一律方式 様々な事務が都道府県単位で統一されており 事務の繁雑さを避ける意味でも [A- 都道府県 ] とすることが適当と考えられる 3 ブロック別方式 保健事業の促進など保険者として明確な方向性を示して運営するものであり 住民に対する責任の所在が明らかでに対する指導力を発揮しやすい [A- 都道府県 ] とすることが適当と考えられる -85-