志摩広域消防組合警防規程 昭和 58 年 11 月 1 日 訓令第 6 号 平成 23 年 3 月 29 日訓令第 5 号改正 第 1 章総則 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 消防法 ( 昭和 23 年法律第 186 号 ) に基づき常時における火災及びその他の災害 ( 以下 火災等 という ) を警戒し 並びに鎮圧するのに必要な事項を定め志摩広域消防組合 ( 以下 組合 という ) の機能を十分発揮させて 住民の生命 身体及び財産を火災等から保護するとともに被害を軽減することを目的とする ( 警防責任 ) 第 2 条消防長及び消防署長は この規程の定めるところにより組合管内の消防事情の実態を把握し これに対応する警防態勢の確立を図るとともに部下職員を指揮監督して 警防の万全を期するものとする ( 用語 ) 第 3 条この規程の用語は 次の例による ⑴ 警防行動とは 火災等の覚知 出動 防ぎょ 人命救助等の行動をいう ⑵ 警防計画とは 火災等の被害を最小限にとどめるに必要な事前の対策をいう ⑶ 危険区域とは 第 12 条に定めたものをいう ⑷ 特殊建築物とは 第 13 条に定めたものをいう ⑸ 防ぎょとは 発生した火災等の鎮圧又は排除に従事することをいう ⑹ 人命救助とは 生命又は身体に現実に危険が及んでいる要救助者を人力 機械力 器具等を用いて安全な場所に救出することをいう ⑺ その他の災害とは 救助 救援 危険排除 排水 洗浄等の作業を必要とするものをいう 第 2 章消防隊等の編成 ( 消防隊等の編成 ) 第 4 条消防隊は 大隊 中隊及び小隊とし その編成については別に定める 2 消防本部消防課に指揮支援隊を置き その編成については別に定める 第 3 章警防計画 第 1 節通則
( 警防計画の区分 ) 第 5 条警防計画は 運用計画及び諸計画に区分する ( 運用計画 ) 第 6 条運用計画は 次の 3 種とし消防長がこれを樹立する ⑴ 災害出動計画 ⑵ 通信運用計画 ⑶ その他の運用計画 2 消防長は 運用計画を樹立又は変更したときは 関係図書を整備し 計画内容を職員に周知徹底しておくものとする ( 諸計画 ) 第 7 条諸計画は 次の 5 種とし消防署長 ( 以下 署長 という ) がこれを樹立する ⑴ 危険区域警防計画 ⑵ 特殊建築物警防計画 ⑶ 水道断減水時警防計画 ⑷ 通行止時警防計画 ⑸ その他の警防計画 2 署長は 諸計画を樹立又は変更したときは 関係図書を整備し 消防長に報告するとともに計画内容を所属職員に周知徹底しておくものとする 第 2 節運用計画第 1 款災害出動計画 ( 出動の種別 ) 第 8 条出動の種別及び出動計画は 別に定める ( 出動区域 ) 第 9 条各隊の出動区域は 別に定める 第 2 款通信運用計画 ( 通信の運用 ) 第 10 条通信は 有線通信 無線通信及び移動体電話 ( 以下 有線通信等 という ) とし 運用計画は 別に定める 第 3 款その他の運用計画 ( 計画の内容 ) 第 11 条その他の運用計画で組合管内全域にわたるものについては その都度計画を樹立するものとする 第 3 節諸計画第 1 款危険区域警防計画 ( 危険区域の計画 ) 第 12 条危険区域警防計画は 別に定めるところにより区域を指定し 計画を樹立しなけ
ればならない 第 2 款特殊建築物警防計画 ( 特殊建築物の計画 ) 第 13 条特殊建築物警防計画は 別に定めるところにより建物を指定し 計画を樹立しなければならない 第 3 款水道断減水時警防計画 ( 水道断減水時の計画 ) 第 14 条関係者から水道断減水に関する通知を受け 警防行動上支障があると認めたときは 水道断減水時警防計画 ( 水道断減水時警防計画図 ) を樹立しなければならない 第 4 款通行止時警防計画 ( 通行止時の計画 ) 第 15 条関係者から通行止に関する通知を受け 又は通行不能箇所を知り警防行動上支障があると認めたときは 通行止時警防計画 ( 通行止時警防計画図 ) を樹立しなければならない 第 5 款その他の警防計画 ( その他の計画 ) 第 16 条消防長から指示されたとき 又は署長が必要と認めるときは その都度計画を樹立しなければならない 第 4 章警防調査第 1 節通則 ( 調査の種別 ) 第 17 条警防調査は 次の 3 種とし 署長は 所属職員に調査を実施させなければならない ⑴ 普通調査 ⑵ 特別調査 ⑶ その他の調査 ( 報告及び処置 ) 第 18 条前条の調査を実施したときは その結果を署長に報告しなければならない 2 署長は 前項の報告に基づき警防行動上支障があると認めたときは 第 7 条第 2 項に基づく措置その他必要な措置を講じなければならない 第 2 節普通調査 ( 普通調査 ) 第 19 条普通調査は 管轄区域内における地理 消防水利 危険区域及び特殊建築物の状況について調査させるものとする ( 調査の実施 )
第 20 条調査は 管轄区域内の実情等を考慮して区域その他を定め 精通の徹底が期されるよう実施させなければならない 2 調査簿その他については 別に定める 第 3 節特別調査 ( 特別調査 ) 第 21 条特別調査は 新たに機関担当を命ぜられた者 新任配置者及び署長において特に必要があると認める者に対して速やかに第 19 条の状況を知得させるために調査させるものとする ( 調査の実施 ) 第 22 条調査は 第 20 条により定めた全調査区域について実施期間を定めて実施させなければならない 第 4 節その他の調査 ( その他の調査 ) 第 23 条その他の調査は 危険度判定に必要なもの 消防水利の保全その他必要と認める事項について調査させるものとし 実施方法等については 適宜に定めるものとする 第 5 章消防訓練 ( 訓練の種類 ) 第 24 条消防訓練は 次の 7 種とする ⑴ 出動訓練 ⑵ 操縦訓練 ⑶ 放水訓練 ⑷ 救助訓練 ⑸ 通信訓練 ⑹ 救急訓練 ⑺ 警防訓練 2 前項の訓練は 次により行うものとする ⑴ 出動訓練は 出動準備の迅速確実を期するとともに 機械の調整及び器具の点検を行うものとする ⑵ 操縦訓練は 地理及び消防水利の周知徹底並びに消防自動車の操縦技術の向上を図るために行うものとする ⑶ 放水訓練は 注水技術の向上を図るため吸水措置及び放水操作の迅速確実を期するとともに 協同動作の円滑を図るために行うものとする ⑷ 救助訓練は 人命救助作業の迅速確実を期するため建物及び物件の利用並びに救助器具取扱いの習熟により救助技術の習得を図るために行うものとする ⑸ 通信訓練は 通信の迅速確実な疎通を期するため有線通信等の用語 運用等の習熟
を図るため実施するものとする ⑹ 救急訓練は 救急事案に対する現場活動に係る知識及び技術の向上を図るため実施するものとする ⑺ 警防訓練は 各種訓練を総合的に実施するものとし 小隊警防訓練 中隊警防訓練 大隊警防訓練により行うものとする ( 実施回数 ) 第 25 条消防訓練の実施回数その他については 別に定める ( 訓練計画及び報告 ) 第 26 条救助訓練及び警防訓練の実施については 別に定めるところによりあらかじめ計画を樹立しなければならない ただし 特に必要と認める場合 署長は訓練を実施させることができる 2 救助訓練及び警防訓練について計画を樹立したとき 又は実施したときは 署長は消防長に報告しなければならない ( 訓練旗 ) 第 27 条警防訓練に出動する消防車には 別に定める訓練旗を使用しなければならない 第 6 章特別警戒第 1 節通則 ( 特別警戒 ) 第 28 条特別警戒は 警防行動上特に警戒を必要とする場合に行う警戒をいう ( 警戒の種別 ) 第 29 条特別警戒は 次の2 種とする ⑴ 火災期特別警戒 ⑵ 特命特別警戒 ( 計画の樹立及び報告 ) 第 30 条署長は 警戒計画を樹立し 警戒の万全を期さなければならない 2 署長は 警戒計画を樹立したときは 消防長に報告しなければならない 第 2 節火災期特別警戒 ( 火災期特別警戒 ) 第 31 条火災期は 12 月 1 日から翌年 3 月 31 日までの期間をいう 2 火災期特別警戒は 前項の期間において特別に行う警戒をいう 第 3 節特命特別警戒 ( 特命特別警戒 ) 第 32 条特命特別警戒は 消防長の特命に基づくとき 又は人命安全 火災等の発生に対処するため必要があると認めた場合に行う警戒をいう
第 7 章警防行動第 1 節通則 ( 消防車等の確保 ) 第 33 条署長は 消防隊等を常に出動し得る状態におかなければならない 2 署長は 訓練等に消防車等を出動させるときは 消防長に報告しなければならない 3 前項により出動したときであっても 火災等を覚知したときは 所定の警防行動を開始しなければならない ( 事故発生時の処置 ) 第 34 条出動中において事故が発生した場合 事故当事者からの報告を受けた消防本部消防課通信係は 消防長に即報するとともに警防行動上必要な処置を取らなければならない 第 2 節火災等受報時の処置 ( 火災等受報時の処置 ) 第 35 条消防長は 火災の通報を受報したときは 第 8 条に規定する出動計画に基づき出動指令をするとともに 別に定める関係先に通報するものとする 2 火災以外の災害の通報を受報したときは その状況を聴取し 必要と認めたときは 所要隊の出動を指令するものとする 第 3 節指揮本部 ( 指揮本部 ) 第 36 条災害現場の指揮統制を図るため 状況に応じ指揮本部を設置することができるものとし その運営は別に定める 第 4 節警防行動 ( 警防行動の原則 ) 第 37 条警防行動は 人命救助に主力を注がなければならない 2 火災の防ぎょは 延焼阻止を主眼にしなければならない 第 8 章警防行動の効果の評定及び検討第 1 節警防行動の効果の評定 ( 効果の評定 ) 第 38 条署長は 防ぎょに従事した火災等について 警防行動の実態を正しく把握し 警防技術の進歩向上に資するため 別に定めるところにより警防行動の効果の評定をしなければならない 2 署長は 火災等の警防行動において特に顕著であると思われるものについては 別に定めるところにより消防長に報告しなければならない 第 2 節警防行動の検討 ( 警防行動の検討 )
第 39 条署長は 警防行動検討会 ( 以下 検討会 という ) を開催し 将来における警 防施策に資さなければならない 2 前項の検討会を開催するに必要な事項は 別に定める 第 9 章報告 ( 活動報告 ) 第 40 条署長は 火災等発生の都度 別に定めるところにより報告書を作成し 消防長に報告しなければならない 第 10 章災害対策本部が設置された場合の警防行動 ( 災害対策本部が設置されたときの警防行動 ) 第 41 条組合管内の市町に災害対策基本法 ( 昭和 36 年法律第 223 号 ) に基づく災害対策本部が設置されたときの警防行動については この規程に定めるもののほか 志摩広域消防組合消防計画に定めるところによるものとする 附則 1 この訓令は 発布の日から施行する 2 志摩広域消防組合警防規程 ( 昭和 50 年 6 月 10 日規程第 1 号 ) は 廃止する 附則 ( 平成 23 年 3 月 29 日訓令第 5 号 ) この訓令は 平成 23 年 4 月 1 日から施行する