PowerPoint プレゼンテーション

Similar documents
「病院医師の入院患者に対する  在宅医療の視点」評価尺度の  開発と信頼性・妥当性の検討

「2025年に向けた新しい地域づくり -地域包括ケアシステムの構築を目指して-」

総合診療

看護師のクリニカルラダー ニ ズをとらえる力 ケアする力 協働する力 意思決定を支える力 レベル Ⅰ 定義 : 基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する 到達目標 ; 助言を得てケアの受け手や状況 ( 場 ) のニーズをとらえる 行動目標 情報収集 1 助言を受けながら情報収集の基本

認知症医療従事者等向け研修事業要領

001

小児_各論1の2_x1a形式

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

Microsoft PowerPoint - 9-2桜川市(2)

スライド 1

<4D F736F F D20CADFCCDEBAD D9595B68E9A816A8AEC91BD95FB8E735F5F91E682558AFA89EE8CEC95DB8CAF8E968BC68C7689E >

地域包括ケアにおけるチーム医療

PowerPoint プレゼンテーション

2 3

在宅生活への円滑な移行に向けて

【最終版】医療経営学会議配付資料 pptx

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

Microsoft PowerPoint - 参考資料

「手術看護を知り術前・術後の看護につなげる」

地域包括ケア病棟 緩和ケア病棟 これから迎える超高齢社会において需要が高まる 高齢者救急に重点を置き 地域包括ケア病棟と 緩和ケア病棟を開設いたしました! 社会福祉法人 恩賜財団済生会福岡県済生会八幡総合病院

山梨県地域医療再生計画 ( 峡南医療圏 : 救急 在宅医療に重点化 ) 現状 社保鰍沢病院 (158 床 ) 常勤医 9 名 実施後 社保鰍沢病院 峡南病院 (40 床 ) 3 名 市川三郷町立病院 (100 床 ) 7 名 峡南病院 救急の重点化 県下で最も過疎 高齢化が進行 飯富病院 (87 床

リハビリテーションを受けること 以下 リハビリ 理想 病院でも自宅でも 自分が納得できる 期間や時間のリハビリを受けたい 現実: 現実: リ ビリが受けられる期間や時間は制度で リハビリが受けられる期間や時間は制度で 決 決められています いつ どこで どのように いつ どこで どのように リハビリ

佐久総合病院 H24年度在宅医療連携拠点事業 活動報告

PowerPoint プレゼンテーション

事例

Microsoft Word 年度シニア 呼吸器内科 2014.docx

<4D F736F F F696E74202D2088A295948D DC58F4994C E956C8FBC814091E F193FB82AA82F18E7396AF8CF68A4A8D758DC0>

賀茂精神医療センターにおける精神科臨床研修プログラム 1. 研修の理念当院の理念である 共に生きる 社会の実現を目指す に則り 本来あるべき精神医療とは何かを 共に考えて実践していくことを最大の目標とする 将来いずれの診療科に進むことになっても リエゾン精神医学が普及した今日においては 精神疾患 症

PowerPoint プレゼンテーション

000-はじめに.indd

07佐渡

私たちの人生 病気やケガのリスクと 経済的影響は? 50 ( 千人 ) 1, 通院入院 ( 歳 )

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

一般看護師領域 キャリアレベル ミドル (Ⅲ) 退院支援看護師育成プログラム ~ 希望を地域へつなぐ ~

訪問リハビリテーションに関する調査の概要

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

患者さんの食のストレス解消がQOL 向上につながる 5 質疑応答 Q) 食事を摂れない人の食事指導について A) 普段は食べてはいけないと言われているものをわざと出してみる 少量なら問題ないので少しでも食べられるところを何かきっかけにする 3. 末期重症心不全患者への補助人工心臓医療 看護の現状と課

高齢化率が上昇する中 認定看護師は患者への直接的な看護だけでなく看護職への指導 看護体制づくりなどのさまざまな場面におけるキーパーソンとして 今後もさらなる活躍が期待されます 高齢者の生活を支える主な分野と所属状況は 以下の通りです 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 脳卒中発症直後から 患者の

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

表紙@C

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

為化比較試験の結果が出ています ただ この Disease management というのは その国の医療事情にかなり依存したプログラム構成をしなくてはいけないということから わが国でも独自の Disease management プログラムの開発が必要ではないかということで 今回開発を試みました

介護支援専門員 ( 回答数 件 ) 介護支援専門員の基礎資格 介護支援専門員の基礎資格 n= 複数回答 0 基礎資格について 介護福祉士 が 件 ( 0.%) と最も多かった 介護支援専門員が担当する利用者 (H 年 月 ). 要介護別利用者の割合 要介護 0% 要介護

きずな 第9号.indd

3) 適切な薬物療法ができる 4) 支持的関係を確立し 個人精神療法を適切に用い 集団精神療法を学ぶ 5) 心理社会的療法 精神科リハビリテーションを行い 早期に地域に復帰させる方法を学ぶ 10. 気分障害 : 2) 病歴を聴取し 精神症状を把握し 病型の把握 診断 鑑別診断ができる 3) 人格特徴

<4D F736F F F696E74202D2090C389AA8CA794C58DDD91EE88E397C398418C67836C F815B834E E096BE8E9197BF

5. がん患者さんの在宅医療 介護等の基礎知識 財団法人名古屋市療養サービス事業団名古屋市西区訪問看護ステーション所長訪問看護認定看護師村井満美子 講義の狙い がん患者さんの在宅医療と在宅医療 療養を支える資源について学ぶ 訪問看護の利用の仕方について学ぶ 事例を通してより良い在宅医療のあり方を学ぶ

はじめに 平成 27 年の日本医療機能評価機構創立 20 周年を機に 病院機能評価事業のさらなる発展を目指すため 次世代医療機能評価のアジェンダ ( 以下 アジェンダ ) を取りまとめた アジェンダでは (1) 地域医療の質向上に寄与するための評価 の実現に向け 以下 2 点の施策について検討するこ

Microsoft PowerPoint - 松本第10章 ケアマネジメントに必要な医療との連携及び多職種協働の意義(松本提出)


周南市版地域ケア会議 運用マニュアル 1 地域ケア会議の定義 地域ケア会議は 地域包括支援センターまたは市町村が主催し 設置 運営する 行政職員をはじめ 地域の関係者から構成される会議体 と定義されています 地域ケア会議の構成員は 会議の目的に応じ 行政職員 センター職員 介護支援専門員 介護サービ

SBOs- 3: がん診断期の患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 4: がん治療期 ; 化学療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 5: がん治療期 ; 放射線療法を受けている患者の心身の特徴について述べることができる SBOs- 6: がん治療期

<4D F736F F F696E74202D E81798E9197BF33817A8FAC8E998B7E8B7D88E397C391CC90A782CC8CBB8FF32E >

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

症候性サーベイランス実施 手順書 インフルエンザ様症候性サーベイランス 編 平成 28 年 5 月 26 日 群馬県感染症対策連絡協議会 ICN 分科会サーベイランスチーム作成

Microsoft Word - 4㕕H30 �践蕖㕕管璃蕖㕕㇫ㅪ�ㅥㅩㅀ.docx

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

Microsoft PowerPoint - 地域密着型サービスについて(長岡市)

Slide 1

奈良緩和ケアオールインワンシステムの構築対象エリアの概要 0~14 歳 (A) 15~64 歳 (B) 65 歳以上 (C) 年少人口 老年人口 従属人口老年化 ( 年少人口 ) ( 生産年齢人口 ) ( 老年人口 ) 指 数指数指数指 数 (A) (B (C) (B (A+C) (C) (A 総

居宅介護支援 契約時の説明について問 131 今回の改正により 利用者の意思に基づいた契約であることを確保するため 利用者やその家族に対して 利用者はケアプランに位置付ける居宅サービス事業所について 複数の事業所の紹介を求めることが可能であること等を説明することを義務づけ それに違反した場合は報酬が

<4D F736F F F696E74202D C E9197BF A90EA96E58AC58CEC8E E88AC58CEC8E F0977B90AC82B782E98AF991B682CC89DB92F682C682CC8AD68C5782C982C282A282C42E >

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

Microsoft Word - 体裁修正 【登録後修正版】説明資料(案)

平成 31 年度 地域ケア会議開催計画 魚津市地域包括支援センター 平成 31 年 4 月

千葉県 地域包括ケアシステム構築に向けた取組事例 1 市区町村名 銚子市 2 人口 ( 1) 68,930 人平成 25 年 4 月 1 日現在 ( ) 3 高齢化率 ( 1) 65 歳以上人口 20,936 人 ( 高齢化率 30.37%) ( ) (65 歳以上 75 歳以上それぞれについて記載

介護福祉施設サービス

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

第 4 回医療情報化に関するタスクフォース 在宅医療 介護における情報連携の推進 議論のポイント 第 4 回タスクフォースにおいては 在宅医療 介護において共有すべき情報について リハビリ病院 介護施設 ケアマネジャー 在宅診療を行う医師のそれぞれの立場から 具体的な項目が挙げられるとともに 持続的

区分

本事例集は 在宅医療 介護連携推進事業の ( ア ) から ( ク ) の取組ごとに いくつかの市町村における具体的な取組を紹介しているが これらの取組に加え 取組む際の体制 取組に要した予算 取組による成果や成功の要因 今後の課題等についても 以下の調査研究事業で報告されているため 参考にしていた

機能分類や左室駆出率, 脳性ナトリウム利尿ペプチド (Brain Natriuretic peptide, BNP) などの心不全重症度とは独立した死亡や入院の予測因子であることが多くの研究で示されているものの, このような関連が示されなかったものもある. これらは, 抑うつと心不全重症度との密接な


7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

一般会計負担の考え方

法人内連携

3 医療安全管理委員会病院長のもと 国府台病院における医療事故防止対策 発生した医療事故について速やかに適切な対応を図るための審議は 医療安全管理委員会において行うものとする リスクの把握 分析 改善 評価にあたっては 個人ではなく システムの問題としてとらえ 医療安全管理委員会を中心として 国府台

第 2 章計画の推進及び進行管理 1 計画の推進 県 市町村及び県民が 関係機関等と相互に連携を図りながら 県民の歯 口腔の健康づくりを推進します 県における推進 (1) 全県的な推進 県全域の課題を踏まえた基本的施策や方向性を示すとともに 取組の成果について継続的な評価を行い 県民の生涯を通じた歯

審議会等報告

Microsoft Word - 02:【最終版】ガイドライン

サービス担当者会議で検討し 介護支援専門員が判断 決定するものとする 通所系サービス 栄養改善加算について問 31 対象となる 栄養ケア ステーション の範囲はどのようなものか 公益社団法人日本栄養士会又は都道府県栄養士会が設置 運営する 栄養士会栄養ケア ステーション に限るものとする 通所介護

国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院医療に係る安全管理のための指針 第 1 趣旨本指針は 医療法第 6 条の10の規定に基づく医療法施行規則第 1 条の11 の規定を踏まえ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院 ( 以下 センター病院 という ) における医療事故防止について組織的に

Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

平成 26 年度版 第三者評価結果概要版 ( 居宅介護支援 ) 基本情報 法人名 社会福祉法人多摩同胞会 事業所名 泉苑居宅介護支援センター 所在地 東京都府中市武蔵台 1 丁目 10 番 4 号 連絡先 事業者が大切にしている考え ( 事業者の理念 ビジョン 使命など )

評価チームの職種別人数グラフ ( 人 ) 看護 472 医師 事務 介護 リハビリ MSW 106 栄養士 薬剤師 その他 47

Microsoft Word - 松井先生研究計画書_rev3_ docx

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

グループ紹介 上尾中央医科グループ 上尾中央医科グループは 関東圏を中心とする病院 老健 学校 研究所などからなる関東有数の医療機関グループです * 理念 : 愛し愛される病院 施設 * 施設 : 病院 27 老健 20 学校 3 等 * 総病床数 :9,167 床 * 総職員数 :15,534 詳

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

【資料1】結核対策について

在宅医療 介護連携のための市町村ハンドブック (H 国立長寿医療研究センター ) 1. 市町村は 主体的に取組む部署を整備する ( 介護保険担当部局が適切であり 担当者の複数配置 当面の異動を避けることが望ましい ) 2. 地区医師会と市町村が協力して行うこと 5 厚生労働省資料より

ここが知りたい かかりつけ医のための心不全の診かた

計画の今後の方向性

助成研究演題 - 平成 23 年度国内共同研究 (39 歳以下 ) 重症心不全の集学的治療確立のための QOL 研究 東京大学医学系研究科重症心不全治療開発講座客員研究員 ( 助成時 : 東京大学医学部附属病院循環器内科日本学術振興会特別研究員 PD) 加藤尚子 私は 重症心不全の集学的治療確立のた

2013 年度 統合実習 [ 表紙 2] 提出記録用紙 5 実習計画表 6 問題リスト 7 看護過程展開用紙 8 ( アセスメント用紙 1) 9 ( アセスメント用紙 2) 学生証番号 : KF 学生氏名 : 実習期間 : 月 日 ~ 月 日 実習施設名 : 担当教員名 : 指導者名 : 看護学科

9(1) 介護の基本的な考え方 9() 介護に関するこころのしくみの基礎的理解 9() 介護に関するからだのしくみの基礎的理解 9(4) 生活と家事 5 9(5) 快適な居住環境整備と介護 9(6) 整容に関連したこころとからだのしくみと自立に向けた介護 4 4 理論と法的根拠に基づき介護を行うこと

別紙 常勤医師等の取扱いについて 1. 一日平均患者数の計算における診療日数 (1) 入院患者数ア通常の年は 365 日である イ病院に休止した期間がある場合は その期間を除く (2) 外来患者数ア実外来診療日数 ( 各科別の年間の外来診療日数で除すのではなく 病院の実外来診療日数で除すこと ) イ

保険薬局におけるハイリスク薬取り扱い時の注意点

Transcription:

第 25 回日本在宅医療学会学術集会シンポジウム 1 在宅医療の質向上を目指して ~ 連携 教育 研究 地域活動の好循環サイクル ~ 連携型在宅医療機関の臨床実践を 踏まえた教育や研究 政策提言 ~ あおぞら診療所での実践を通して ~ 2014 年 5 月 24 日岡山県倉敷市倉敷アイビースクエアあおぞら診療所川越正平

在宅医療の質向上を目指して 教育 に関する活動 研究 に関する活動 政策提言 に関する活動 連携 に関する活動 地域のつながりを深める活動

教育 に関する活動

地域で医師を育てる フィードバック 教育機能の内在化 オータ ーメイト 型の研修 病院職員の在宅医療研修

フィードバック 研修医 非常勤医師 研修者の診療に指導医が全カルテチェックを毎日行う 日々の振り返り用紙を用いて 感じたこと 失敗したこと 今の感情 今後学びたいことについて 日々討論する 指導医の診療に同行する (Role modeling) 初回往診等に同行する (Direct monitoring)

教育機能の内在化 数多くの研修者 見学者を受け入れる 在宅医療の密室性を排除できる 屋根瓦方式 在宅専門医研修者 > 後期 前期研修医 > 医学生 多職種が研修者にレクチャーする 中堅医師 看護師 MSW 等が教える機会の定例化

オーダーメイド 型の研修 家庭医療強化型 わざクリニック がん緩和ケア強化型 がんセンター東病院 病院医療強化型 東松戸病院

病院看護師の在宅医療研修 病院と地域の連携を促進するために病院看護師の在宅医療研修を受け入れ (2 日間プログラムで年間 20 名程度 ) 訪問診療同行 訪問看護同行 カンファレンス参加 レクチャー

研究 に関する活動

在宅の視点のある病院医師尺度 - 退院後の生活をみすえた医療を行うために - の開発と信頼性 妥当性の検討 春原光宏 1-3), 佐藤一樹 4), 白髭豊 2,5), 中里和弘 1) 加藤雅志 2), 出口雅浩 2,5), 山岸暁美 2), 小谷和彦 2) 山田雅子 2), 野田剛稔 5), 川越正平 1,2) 1) あおぞら診療所 2) OPTIM 連携促進委員会 3) 東京大学医学部附属病院呼吸器内科 4) 東北大学大学院医学系研究科緩和ケア看護学分野 5) 長崎市医師会

結果 3 量的調査因子分析 6 因子 20 項目からなる尺度が開発された. ( 主因子法 プロマックス回転 ) 因子 1 因子 2 因子 3 因子 4 因子 5 因子 6 共通性 退院後の生活をイメージする ( 固有値 =9.0) 介護を行える家族の有無を評価している 0.73-0.11 0.24-0.07-0.11 0.17 0.73 リハビリの目標設定では 退院後の患者の生活を考慮している 0.83-0.03 0.06-0.06-0.03 0.13 0.77 治療方針の決定では 退院後の患者の生活を考慮している 0.83-0.03 0.14 0.03-0.05 0.03 0.79 自宅で過ごすことについて 患者がどう思っているのかを把握している 0.81 0.22-0.25 0.00 0.24-0.11 0.81 患者が自宅で過ごすことについて 家族がどう思っているのかを把握している 0.80 0.01-0.11 0.12 0.20-0.11 0.75 医療をシンプルにする ( 固有値 =1.3) 退院後も継続できることを意図して 処置の簡素化を心がけている 0.09 0.73 0.24-0.02-0.04 0.01 0.76 退院後も継続できることを意図して 使用薬剤数を極力減らしている -0.06 0.89 0.17 0.00-0.02-0.05 0.83 医療費の患者の負担について考えている 0.00 0.86-0.16 0.00-0.03 0.14 0.74 今後の病状変化を予測した対応をする ( 固有値 = 1.3) 今後起こりうる病態とその対処法について 退院前に患者や家族に話している 0.02-0.03 0.84 0.03 0.15-0.07 0.79 再入院が必要となった場合の対応方法について 患者や家族と話し合っている 0.02 0.14 0.79-0.04 0.19-0.10 0.79 病状を予測しながら, 症状を緩和するケアを早めに行っている -0.02 0.24 0.37 0.09 0.26 0.11 0.59 多職種と積極的に協働する ( 固有値 = 1.3) 看護師 薬剤師 社会福祉士 ( 医療ソーシャルワーカー ) など他職種との意見交換を自ら進んで行っている 0.11 0.03 0.16 0.71-0.18 0.15 0.74 地域連携室に積極的に相談している 0.10-0.12-0.02 0.94 0.03-0.04 0.87 退院後に新たな医療処置が必要な場合には 早期に地域連携室に相談している -0.15 0.12-0.06 0.84 0.17-0.02 0.79 在宅医に役立つ情報を提供する ( 固有値 = 1.3) 診療情報提供書に 患者への病状の説明内容やそれに対する反応 理解の程度を記載している -0.02-0.03 0.09-0.06 0.83 0.16 0.77 診療情報提供書に 経験した薬剤の副作用や薬剤を変更した理由を記載している 0.11 0.05 0.09 0.04 0.75-0.01 0.76 診療情報提供書に 今後起こりうる病態とその対処方法を記載している 0.02-0.12 0.29 0.06 0.75 0.04 0.79 介護保険などを適切に活用する ( 固有値 = 1.3) 介護保険で要介護と認定される見込みがあるのかを評価している 0.12 0.02-0.12-0.03 0.07 0.86 0.79 介護保険の主治医意見書には 医学的見地から介護の必要性を記載している 0.23 0.08 0.15 0.09-0.14 0.60 0.71 身体障害者に該当する見込みがあるのかを評価している -0.12 0.05-0.12 0.02 0.33 0.77 0.74 累積寄与率 =76.7%

在宅の視点のある病院医師尺度 1/2 退院後の生活をイメージする 5 項目介護を行える家族の有無を評価しているリハビリの目標設定では 退院後の患者の生活を考慮している治療方針の決定では 退院後の患者の生活を考慮している自宅で過ごすことについて 患者がどう思っているのかを把握している患者が自宅で過ごすことについて 家族がどう思っているのかを把握している 医療をシンプルにする 3 項目 退院後も継続できることを意図して 処置の簡素化を心がけている退院後も継続できることを意図して 使用薬剤数を極力減らしている医療費の患者の負担について考えている 今後の病状変化を予測した対応をする 3 項目今後起こりうる病態とその対処法について 退院前に患者や家族に話している再入院が必要となった場合の対応方法について 患者や家族と話し合っている病状を予測しながら 症状を緩和するケアを早めに行っている

在宅の視点のある病院医師尺度 2/2 多職種と積極的に協働する 3 項目看護師 薬剤師 社会福祉士 ( 医療ソーシャルワーカー ) など他職種との意見交換を自ら進んで行っている地域連携室に積極的に相談している退院後に新たな医療処置が必要な場合には 早期に地域連携室に相談している 在宅医に役立つ情報を提供する 3 項目診療情報提供書に 患者への病状の説明内容やそれに対する反応 理解の程度を記載している診療情報提供書に 経験した薬剤の副作用や薬剤を変更した理由を記載している診療情報提供書に 今後起こりうる病態とその対処方法を記載している 介護保険などを適切に活用する 3 項目介護保険で要介護と認定される見込みがあるのかを評価している介護保険の主治医意見書には 医学的見地から介護の必要性を記載している身体障害者に該当する見込みがあるのかを評価している

PSI の在宅肺炎患者への有用性 ( 後方視研究 )

政策提言 に関する活動

連携 に関する活動

多職種合同カンファレンス 地域を 一つの単位 ととらえ 同僚 としてチームで臨床に携わる必要がある 同じ 病棟 で働いている 同僚 なのに めったに会わない のでは機能できない 医師を含めた多職種が討議する企画を繰り返し開催する ( 一方向的な講義は避ける ) 他の職種の専門性を深く理解する 共通の 言語 やルール 価値観を見出す

多職種が一堂に会する場

名刺交換タイム

多職種グループでの討論や共同作業

多職種合同カンファレンスの実際例実践! 多職種合同カンファレンス

高齢者の救急医療と在宅医療を考える 1. 情報共有 病歴や背景 これまでの身体状況などについての情報共有 2. 判断基準 救急搬送すべき状態かどうかについての現場の判断 3. 意思決定 どこまでの医療を希望するのかについてのリビングウィル 4. 予防的な手立て 急病が生じる前の予防策や在宅医療としてできる対応 5. 入院後の後方支援 在宅医療や後方支援機能を担う病院が果たすべき役割 6. その他の課題 精神疾患患者や死亡確認のための搬送などの重要各論

地域のつながりを深める活動 ~ ネットワーク構築やローカルルール ~

職能ごとの組織づくりやネットワークの構築 病院 管理 栄養士 リハビリ 診療所 薬剤師 歯科 訪問看護師歯科衛生士 訪問介護 ケアマネ 通所介護短期 居住系 入所 施設

規範的統合の例 : ローカルルール 入院依頼の基準 風邪やぎっくり腰 尿路感染症では入院を依頼しない 救急指定ではない病院に入院を依頼する場合 平日の日勤帯に相談する 退院に際しての手順 在宅側への情報提供は退院一週間前までに行う 人的資源の活用方法 外来診療中は極力訪問看護が臨時対応を行う 訪問リハヒ リの資源が不足しているため 訪問看護がリハヒ リ機能の一部を担う 連携上の配慮や仁義 ケアマネタイムに基づく面会依頼に医師は丁寧に対応する ケアマネが主導して主治医を変更するのは御法度

垂直的統合病院 / 地域住民 在宅医療 介護 水平的統合 在宅医療と介護 病院の 統合 が地域住民の暮らしを支える

在宅医療の質向上を目指して 教育 に関する活動 研究 に関する活動 政策提言 に関する活動 連携 に関する活動 地域のつながりを深める活動