資料2医療費助成の見直し

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2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

参考資料1・小慢の位置づけ・医療費の増加状況等

参考資料

小児慢性特定疾患治療事業の意義・あり方について

Microsoft Word - 反映版【改正中】管理票記載方法(小慢) (4)

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Microsoft Word - ④(全文)未熟児養育医療費等国庫負担金交付要綱

別紙1 自立支援医療費支給認定通則実施要綱

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入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

公的医療保険が対象とならない治療 投薬などの費用 ( 例 : 病院や診療所以外でのカウンセリング ) 精神疾患 精神障害と関係のない疾患の医療費 医療費の自己負担ア ) 世帯 ( 1) における家計の負担能力 障害の状態その他の事情をしん酌した額 ( しん酌した額が自立支援医療にかかった費用の 10

議案第49号-医療福祉費支給に関する条例の一部改正【確定】

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

第 6 知事は第 5の規定による申請があつたとき インターフェロンフリー治療の変更届があったとき及び核酸アナログ製剤治療の更新申請があったときは 内容を審査し 適当と認めたときは ウイルス肝炎医療費受給者証 ( 以下 受給者証 という ) を申請者に交付するものとし 不適当と認めたときは その旨を申

(3) 母子家庭の母又は父子家庭の父の前年 (1 月から9 月までに医療の給付を受けた場合にあっては 前々年をいう 以下同じ ) の所得 ( 規則で定める所得の範囲及び所得の額の計算方法により算出した額をいう 以下同じ ) が その者の所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) に規定する控除

○国民健康保険税について

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)第五版

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

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(2) 父又は母が死亡した児童 (3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次の各号のいずれかに該当する児童と同居して これを監護し かつ その生

第 3 条条例第 3 条第 2 項第 2 号の所得割の額 ( 以下 所得割の額 という ) の算定は 次の各号に掲げる場合に応じ 当該各号に定める方法により行うものとする (1) 地方税法第 314 条の7 並びに附則第 5 条の4 第 6 項及び第 5 条の4の2 第 6 項の規定による控除をされ

子ども・子育て支援新制度の解説資料 2.利用者負担 その1

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

Taro 社福軽減(新旧)

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法第二十六条において準用する場合及び法第五十三条第一項の規定に基づく政令によって適用される場合を含む ) 及び法第四十六条第二項の規定により入院の措置を行うとき 又は行ったときは 別記第五号様式により通知しなければならない ( 平一六規則二三 平二四規則五 一部改正 ) ( 入院の延長勧告書 ) 第

緊急に措置すべき事項

6 平成 30 年度 ( 平成 29 年所得分 ) 市町村民税課税証明書 ( 全項目証明 ) 受診者 ( 患者 ) の加入保険 市町村国保後期高齢者医療保険 社会保険等の被用者保険 ( 健康保険組合 協会けんぽ等 ) 書類を提出していただく対象者 同一医療保険に加入している全員 ( 中学生以下は不要

2018年8月改定対応(高額療養費制度の見直し)(第二版)

国保 70 歳未満 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 した住所職業上の理由 男 女 明 大 3 昭 4 平 生 区ア 職務上 下船後 3 月以内 3 通勤災害 公費負担公費負担医療番号 受給者番号 公費負担者公費負担医療番号 受給者番号 男 女 明 大 3

別紙児童福祉法による児童入所施設措置費等国庫負担金についての一部改正新旧対照表改正後 児童福祉法による児童入所施設措置費等国庫負担金について 児童福祉法による児童入所施設措置費等国庫負担金について 平成 11 年 4 月 30 日厚生省発児第 86 号各都道府県知事 各指定都市の市長 各中核市の市長

粕屋町重度障害者医療費の支給に関する条例

第2回税制調査会 総2-2

宇部市乳幼児医療費助成要綱

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Microsoft Word - 要綱別添様式 (2)

の両方を提出する必要がある 問 3 還付額は 領収証に記載されている金額を還付するのか それともレセプト情報から自己負担分を計算するのか 領収証により保険診療に係る一部負担金の額を確認して還付する 問 4 領収証の紛失 または医療機関等の全壊等により 対象の被保険者が負担した一部負担金の額の確認が取

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別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

加須市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例をここに公布する

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

健保連業務支援 G 補足資料 高額療養費の制度改正事項 平成 29 年 8 月施行 1 の引き上げ ( 対象 :70 歳以上の者 ) 1 70 歳以上の外来におけるの引き上げ 70 歳以上の外来におけるが これまでの一般ので 12,000 円 現役並みので 44,400 円だったものが 一般ので 1

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⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

(4) 1 の所得区分のうち 5 一定所得以上については 受診者が高額治療継続者に該当する場合には 平成 30 年 3 月 31 日までの間は 自立支援医療費の支給対象とし 次のとおり別途所得区分及び負担上限月額を設ける 5 一定所得以上 ( 高額治療継続者 ) 負担上限月額 20,000 円 (5

労災年金のスライド

資料2-1(国保条例)


「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業について」の一部改正について(厚生労働省健康局長:H )

あっせん文(国民健康保険における限度額適用・標準負担額減額認定証 の申請に係る被保険者の負担軽減)

PowerPoint プレゼンテーション

個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例 ( 案 ) ( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ( 平成 25 年法律第 27 号 以下 法 という ) 第 9 条第 2 項の規定に基づく個人番号の利用及び法第 19 条第 9

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には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含み 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが 事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和三十三年法律第百九十二号 ) 高齢者の医療の確保に関する法律 ( 昭

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( 市町村の条例で定めるところにより当該市町村民税を免除された者を含む ) をいう (6) 所得を有しない者その属する世帯の世帯主及びすべての世帯員につき 医療保険各法の給付が行われた月の属する年度分の地方税法の規定による市町村民税に係る同法第 313 条第 1 項に規定する総所得金額及び山林所得金

京都市ひとり親家庭等医療費支給条例 ( 目的 ) 第 1 条この条例は, 母子家庭の児童及び母, 父子家庭の児童及び父等に対し, 医療費の一部を支給することにより, これらの者の保健の向上を図り, もってひとり親家庭 ( 母子家庭及び父子家庭をいう ) 等の福祉の増進に寄与することを目的とする (

常務理事事務長係係 70 歳以上 ソニー健康保険組合理事長殿 1 被保険者証の記号 番号 健康保険限度額適用認定申請書 [ 兼食事療養標準負担額減額申請書 ( 被保険者が非課税の場合に限る )] 被保険者の氏名 押 被保険者本人が氏名を記入した場合は押不要 平成年月日 認 日中連絡の取れる電話番号

をしていないもの と読み替えた場合に同号イに該当する所得割の納税義務者又は同項第 12 号中 妻と死別し 若しくは妻と離婚した後婚姻をしていない者又は妻の生死の明らかでない者で政令で定めるもの とあるのを 婚姻によらないで父となった男子であって 現に婚姻をしていないもの と読み替えた場合に同号に該当

くらしのおてつだいH30 本文.indd

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

平成 7 年 月難病法による特定医療 小児慢性に係る計算事例目次 事例 No 区分 備考 本人入院 6 区ア 54 ( 既認定者 ) 本人入院 6 区ア 54 ( 既認定者 ) 3 本人入院 7 区イ 54 ( 既認定者 ) 4 本人入院 7 区イ 54 ( 新規認定者 ) 5 本人入院 7 区イ

Microsoft Word - (修正後)◆1-1_記載要領通知(肝がん・肝硬変)通知.rtf

小児慢性特定疾病の医療費助成制度について 厚生労働省が既に指定している小児慢性特定疾病 597 疾病に 同省が平成 27 年 1 月 1 日より新たに指定する 107 疾病を加えた 704 疾患に罹患している児童等であって 当該疾病の程度が一定程度以上である者の保護者に対し 医療費助成を行います (

た世帯に引き続き属するとみなす ( 対象サービス及び軽減内容 ) 第 3 条軽減対象者が利用者負担の一部軽減を受けることができる介護保険サービスは 当該サービスを提供する事業所及び施設の所在地の都道府県知事及び豊中市長に対して利用者負担の軽減を行う旨の申出を行った社会福祉法人が実施する次のサービスと

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平成 7 年 月難病法による特定医療に係る計算事例 ( 高齢受給者 ) 目次 事例 No 区分 軽減特例措置対象者 備考 高齢者一般入院 8 一般 54 ( 既認定者 ) 高齢者一般入院 8 一般 54 ( 既認定者 ) 3 高齢者一般入院 8 一般 54 ( 新規認定者 ) 4 高齢者一般入院 9

国民健康保険で受けられる給付 保険の給付 1 3 区分 療養の給付 2 3 負担割合 1 2 療養費として払い戻されるもの 高額療養費の支給 高額療養費の自己負担限度額 70 歳未満の方 区分 所得要件 自己負担限度額 ( 月額 )


千葉県特定疾患治療研究費をお受けになる方へ

国保連合会だより NO 平成 30 年 8 月 16 日静岡県国民健康保険団体連合会 静岡市葵区春日 2 丁目 4 番 34 号 TEL(054) jp/ 1 静岡県単独特定疾患治療研究事業の

Microsoft Word ①概要(整備令)

時保育の実施の可否を決定し 緊急一時保育実施決定 否決通知書 ( 第 2 号様式 ) により当該申込者に通知する ( 緊急一時保育の利用の停止 ) 第 8 条前条の規定により緊急一時保育の利用の決定を受けた児童について 次の各号のいずれかの事由により一時的に緊急一時保育を利用する必要がなくなったとき

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第 3 条海陽町は 海陽町の区域内に居住地を有する重度心身障害者等の疾病又は負傷について医療保険各法又は高齢者の医療の確保に関する法律の規定による医療に関する給付 ( 前条第 1 項第 3 号に該当する者 ( 以下 ひとり親家庭の父母等 という ) のうち母子家庭の母又は父子家庭の父にに係るものにあ

公費医療・難病医療ガイド 平成27年1月版

【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

別紙 特定医療費の支給認定の実務上の取扱い 1. 所得区分の把握について (1) 市町村民税額の確認方法市町村民税 ( 所得割 ) の額は 市町村が発行する課税証明書又は非課税証明書等をもって確認すること 市町村民税 ( 所得割 ) の額を把握することができない場合は 所得区分は要綱第 3の1(1)

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

新潟市延長保育事業実施要綱の一部改正について

01 鑑文

今後の検討事項

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平成 29 年 4 月から 保険料の軽減率が変わります 後期高齢者医療保険料は 1 被保険者全員に納めていただく定額部分 ( 均等割 ) と 2 所得に応じて納めていただく部分 ( 所得割 ) があります 平成 29 年 4 月から 保険料が下のように変わります 1 均等割の額が変わる方 元被扶養者

4 各保険等を所管する行政庁 医療保険と介護保険を所管する行政機関は 厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 及び県 ( 長寿社会課 ) ですが それぞれの所管は次のとおりとなっています 被用者保険厚生労働省 ( 中国四国厚生局岡山事務所 ) 岡山市北区下石井 岡

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

1. 高額療養費制度について 高額療養費制度とは 患者さんの高額な医療費負担を軽減するための制度です 医療機関や薬局で 診察や治療を受けたときや薬局でお薬を受け取ったときなどに 支払った医療費の自己負担額が一定の金額 ( 自己負担限度額 ) を超えた場合 加入している健康保険 に申請することで 超え

保険年金管理課資料編

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福島県特定医療費支給認定実施要綱 難病の患者に対する医療等に関する法律 ( 平成 26 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 5 条第 1 項に基づく特定医療費の支給認定 ( 以下 支給認定 という ) の事務手続及び運営等については 法令の定めるところによるほか 本要綱を踏まえ もって支給

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

「診療報酬請求書等の記載要領等について」の一部改正について

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資料 2 医療費助成の仕組みについて 1 医療費助成の仕組みの構築の考え方 1 2 医療費助成の仕組みの案の全体概要 2 3 対象疾患の拡大 3 4 入院時の標準的な食事療養に係る費用の取扱いの見直し ( 案 ) 4 5 自己負担限度額の見直し ( 案 ) 7

1 医療費助成の仕組みの構築の考え方 小慢専門委員会 中間報告 (25 年 1 月 ) 慢性疾患を抱える子どもとその家族への支援の在り方 ( 中間報告 )( 抄 ) 社会保障審議会児童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会平成 25 年 1 月 第 2 慢性疾患を抱える子どもとその家族への支援の在り方に関する課題と方向性 1. 公平で安定的な医療費助成の仕組みの構築 (4) 給付水準の在り方 給付水準については 財源を負担する国民に対して公平性 合理性を説明できるものである必要があり 限られた財源をより必要度の高い人に行き渡らせ 持続可能な仕組みとする観点からも 負担能力に応じた適正な利用者負担としていく必要がある このため 小児慢性特定疾患の特性を踏まえつつ 他の医療費助成制度における給付水準との均衡に留意しつつ 見直しを検討する必要がある 具体的には 利用者負担が全額免除されている重症患者の特例 入院時の標準的な食事療養に係る費用などの取扱について検討が必要である その際 利用者負担については 低所得者や複数の患者がいる家庭に与える影響にも配慮することが必要である 1

2 医療費助成の仕組みの案の全体概要 (1) 公平で安定的な医療費助成の仕組み 中間報告 対応案 医療費助成のあり方 安定的かつ公平な仕組みとする 対象疾患 引き続き 4 要件を考慮して選定 負担能力に応じた適正な利用者負担 財源を負担する国民に公平性 合理性を説明 限られた財源をより必要度が高い人に 他の医療費助成制度の給付水準との均衡 ( 入院時の標準的な食事療養に係る費用等 ) 低所得者 複数患者家庭への影響に留意 給付事業制度 ( 義務的経費 ) とする 対象疾患拡大 検討候補約 80~100 疾患 給付内容の見直し 自己負担割合 3 割 ( 就学前児童 2 割 ) 2 割 小慢患児 家庭の特性を踏まえた自己負担限度額の設定 ( 難病の 1/2 の水準 ) ( 自己負担限度額 0~22,200 円 重症特例廃止 保険調剤等は自己負担限度額内での負担 ) 標準的な食事療養の費用は自己負担 複数患児家庭の負担軽減 ( 負担限度額 1/10 負担限度額を人数で按分 ) (2) 研究の推進と医療の質の向上 医師によるデータ直接入力 診断書様式変更 地域での医療連携構築 研究と医療の質の向上 ( 難病研究とも連携 ) 医療機関情報等の円滑な提供 医療アクセス向上 (3) 健全育成 家族への地域支援充実 医療 保健 福祉 教育等が連携した支援 成人期に向けた支援 地域において関係者が連携して総合的に支援 難病の対象疾患の拡大等 2

3 対象疾患の拡大 対象疾患の考え方 ( 小慢専門委員会 中間報告 (25 年 1 月 )) 対象疾患は これまでの考え方を踏まえ 1 慢性に経過する疾患であるか 2 生命を長期にわたって脅かす疾患であるか 3 症状や治療が長期にわたって生活の質を低下させる疾患であるか 4 長期にわたって高額な医療費の負担が続く疾患であるかを考慮して選定されることが適切であり 公平な医療費助成の観点から 関係学会等の協力を得て 特に類縁疾患など対象疾患の整理や治療方針 診断基準の明確化を図る必要がある 対象疾患の見直しについては 国民に対する説明責任や 助成対象外になった疾患との不公平性を極力小さくするためにも 公開の場で審議し 公正性 透明性を確保することが重要である 新規対象疾患の選定 厚生労働科学研究班 ( 研究代表者 松井陽 ( 成育医療研究センター院長 ) から日本小児科学会に対し 医療費助成の新規対象疾患候補の検討を依頼 日本小児科学会において幅広く検討し 医療費助成の新規対象疾患の候補について 厚生労働科学研究班へ提出 患者団体からの要望等も参考 検討候補疾患約 80~100 疾患 上記の医療費助成の対象疾患の考え方に該当するものを 公開の場 ( ) において審議し 医療費助成の対象疾患を選定 社会保障審議会児童部会小児慢性特定疾患児への支援の在り方に関する専門委員会を想定 3

4 入院時の標準的な食事療養に係る費用の取扱いの見直し ( 案 ) (1) 見直し案 負担能力に応じた利用者負担 他の助成制度等との均衡の観点から 入院時の標準的な食事療養に係る費用は 利用者の負担とする (2) 前回専門委員会における議論 食費を自己負担とすると子育て家庭にとって負担が重くなる 自己負担に反対ではないが 子育て支援の観点から何らかの軽減ができないか 食費はどの子供でもかかるものであり 公費負担で軽減を図ることは 納税者である国民の理解が得られないのではないか 小慢患児以外の入院患児との公平の観点や 限られた財源を有効に活用してできる限り多くの患児に支援を行うという観点からは 自己負担はやむを得ないのではないか (3) 入院時の食費負担の取扱いに関して踏まえるべき係る論点 1 医療保険の入院時の食費負担の考え方や 児童に提供される食事に係る負担額の状況 ( 参考 1 2) 2 他の医療費助成制度との均衡 通院治療の小慢患児等との均衡 ( 参考 3) 3 小慢患児の入院割合 日数等の状況 ( 参考 4) 4 小児慢性特定疾患に対する医療費助成に係る各種事項との関係 ( 対象疾患の取扱い 自己負担限度額の取扱いなど ) 4

参考 1 入院時食事療養費の概要 入院時に必要となる食費について その一部を支給し 患者負担の軽減を図る仕組み 支給額は 食費について定めた 基準額 から 被保険者が負担するものとして定めた 標準負担額 を控除した額( 標準負担額は家計調査をもとに算定 ) 標準負担額 支給額 標準負担額 ( 患者負担 ) 基準額 (640 円 +α/1 食 ) 特別食等の場合 一定の加算がある 一般 市町村民税非課税の者等 ( うち 過去 1 年間の入院日数が 90 日超 ) 市町村民税非課税の者等のうち 世帯全員が一定の所得以下等 260 円 210 円 (160 円 ) 100 円 参考 2 給食費の状況 学年 給食費月額 1 食平均額 小学校低学年 4,109 円 239 円 中学年 4,136 円 239 円 高学年 4,140 円 241 円 中学校 4,707 円 280 円 調査対象は完全給食を実施する公立学校 給食費月額は 保護者の年間負担額の平均額 ( 年間負担額を 11 ヶ月で除したもの ) 出典 平成 22 年度 学校給食費調査 文部科学省 1 食平均額は 同調査から計算 5

参考 3 他制度における食事療養に係る費用の取扱い 制度名 対象者等 食事療養に係る 費用の取扱い 医療保険制度 ( 高額療養費制度含む ) 対象者 : 医療保険被保険者対象となる医療の範囲 : 疾病又は負傷に対する医療 ( 保険適用となっている医療 ) 自己負担あり ( 高額療養費算定基準額に算入しない ) 自立支援医療 ( 育成医療 ) 難病に係る新たな医療費助成制度 ( 案 ) 対象者 : 身体に障害を有する児童で その障害を除去 軽減する手術等の治療により確実に効果が期待できる者 (18 歳未満 ) 対象となる医療の範囲 : 障害を除去 軽減するために確実な治療の効果が期待できる医療 対象者 : 特定疾患患者対象となる医療の範囲 : 対象疾患及び疾患に付随して発現する傷病に対する医療 なお 養育医療 ( 対象 : 未熟児 ) においては 通常の食事が提供されるものではない 自己負担あり ( 生活保護世帯等については 自己負担なし ) 自己負担とする方向で検討 参考 4 小慢患児の入院割合 日数等の状況について 入院と通院の割合 入院 23.2% 通院 76.8% 入院とは 平成 22 年度に入院実績のある者の人数であり 通院とは 平成 22 年度に入院せず通院のみの人数 入院と通院実績がある場合は入院に計上している 出典 平成 22 年度厚生労働省雇用均等 児童家庭局母子保健課調べ 入院期間 悪性新生物 ( 小慢 11 疾患群別で平均入院期間が最も長い疾患群 ) 98.12 日 糖尿病 ( 小慢 11 疾患群別で平均入院期間が最も短い疾患群 ) 19.92 日 小慢患児の平均 51.79 日 出典 平成 20 年患者調査 ( 全国編 ) 厚生労働省雇用均等 児童家庭局母子保健課調べ 6

5 自己負担限度額の見直し ( 案 ) 小児慢性特定疾患に係る新たな医療費助成の制度 ( 案 ) 自己負担の割合について 現行の 3 割 ( 就学前児童は 2 割 ) から 2 割に引き下げ 難病に係る新たな自己負担額を参考に 階層区分を細分化して自己負担限度額を設定 既認定者については 別途検討 同一世帯内に複数の対象患者がいる場合 負担が増えないよう 世帯内の対象患者の人数で負担限度額を按分するものとする 入院時の標準的な食事療養に係る負担について 患者負担とする 新たな医療費助成における自己負担限度額 ( 月額 ) ( 単位 : 円 ) 階層区分 年収の目安 ( 夫婦 2 人子 1 人世帯 ) 自己負担限度額 ( 患者負担割合 2 割 外来 + 入院 ) 原則 ( 新規認定者 ) 経過措置 ( 既認定者 ) 概ね 3 年間 Ⅰ 生活保護等 0 Ⅱ 市町村民税 ~80 万 1,500 Ⅲ 非課税 80 万 ~200 万 3,000 Ⅳ 200 万 ~430 万 6,000 既認定者の取扱いについては 低所得者に配慮しつつ 別途検討 Ⅴ 430 万 ~630 万 12,300 Ⅵ 630 万 ~ 22,200 7

( 参考 ) 小児慢性特定疾患に係る新たな医療費助成の制度案 ( たたき台 ) 自己負担の割合について 現行の 3 割 ( 就学前児童は 2 割 ) から 2 割に引き下げ 自己負担の限度額について 難病に係る新たな医療費助成の自己負担限度額を参考とし 所得に応じて設定 症状が変動し入退院を繰り返す等の小児慢性特定疾患の特性に配慮し 外来 入院の区別を設定しない 受診した複数の医療機関等の自己負担 ( ) をすべて合算した上で自己負担限度額を適用 なお 薬局での保険調剤及び医療保険における訪問看護ステーションが行う訪問看護を含む 既認定者の取扱いは 別途検討 10 月 23 日専門委員会提出 新たな医療費助成における自己負担限度額 ( 月額 ) ( 単位 : 円 ) 階層区分 年収の目安 ( 夫婦 2 人子 1 人世帯 ) 自己負担限度額 ( 患者負担割合 2 割 外来 + 入院 ) 原則 ( 新規認定者 ) 経過措置 ( 既認定者 ) Ⅰ 生活保護等 0 0 Ⅱ 市町村民税非課税 4,000 Ⅲ 200 万 ~380 万 6,000 Ⅳ 380 万 ~ 22,200 既認定者の取扱いについては 低所得者に配慮しつつ 別途検討 経過措置 概ね3 年間 高額療養費制度の見直しにより階層区分を細分化することも検討 8

自己負担の割合について 現行の 3 割から 2 割に引き下げ 高額療養費制度における高齢者の外来の自己負担限度額を参考にしつつ 階層区分を細分化 既認定者については 別途検討 ( 参考 ) 難病に係る新たな医療費助成の制度 ( 案 ) 軽症者のうち 継続して高額な医療費を要する者への対策を実施 10 月 29 日難病対策委員会提出資料 同一世帯内に複数の対象患者がいる場合 負担が増えないよう 世帯内の対象患者の人数で負担限度額を按分するものとする 入院時の標準的な食事療養及び生活療養に係る負担について 患者負担とする 新たな医療費助成における自己負担限度額 ( 月額 ) ( 単位 : 円 ) 階層区分 年収の目安 ( 夫婦 2 人世帯 ) 自己負担限度額 ( 患者負担割合 :2 割 外来 + 入院 ) 原則 ( 新規認定者 ) Ⅰ 生活保護 0 Ⅱ 市町村 ~80 万 3,000 Ⅲ 民税非課税 80 万 ~160 万 6,000 Ⅳ 160 万 ~370 万 12,000 Ⅴ 370 万 ~570 万 24,600 Ⅵ 570 万 ~ 44,400 経過措置 ( 既認定者 ) 概ね 3 年間 既認定者の取扱いについては 低所得者に配慮しつつ 別途検討 9

自己負担の割合について 現行の 3 割から 2 割に引き下げ 自己負担の限度額について 高額療養費制度 ( 医療保険 ) における高齢者の外来の限度額を参考とし 所得に応じて設定 症状が変動し入退院を繰り返す等の難病の特性に配慮し 外来 入院の区別を設定しない 受診した複数の医療機関等の自己負担 ( ) をすべて合算した上で自己負担限度額を適用する なお 薬局での保険調剤及び医療保険における訪問看護ステーションが行う訪問看護を含む 助成の対象は 症状の程度が一定以上の者 なお 症状の程度が左記に該当しない軽症の場合であっても 高額な医療を要する者を対象に含める 既認定者の取扱いは 別途検討 新たな医療費助成における自己負担限度額 ( 月額 ) ( 単位 : 円 ) 階層区分 ( 参考 ) 難病に係る新たな医療費助成の制度案 ( たたき台 ) 年収の目安 ( 夫婦 2 人世帯 ) (10 月 18 日難病対策委員会提出 ) 自己負担限度額 ( 患者負担割合 :2 割 外来 + 入院 ) 原則 ( 新規認定者 ) 経過措置 ( 既認定者 ) Ⅰ 生活保護 0 0 Ⅱ 市町村民税非課税 8,000 Ⅲ ~ 約 370 万 12,000 Ⅳ 約 370 万 ~ 44,400 医療保険における高額療養費制度の見直しに関する検討状況を踏まえ 変更の可能性あり 既認定者の取扱いについては 低所得者に配慮しつつ 別途検討 経過措置 概ね 3 年間 10

( 参考 ) 小児慢性特定疾患治療研究事業における自己負担限度額 A 階層区分 生活保護法の被保護世帯及び中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律による支援給付受給世帯 収入の目安 自己負担限度額入院外来 0 0 B 生計中心者の市町村民税が非課税の場合 205 万円以下 0 0 C 生計中心者の前年の所得税が非課税の場合 205~232 万円 2,200 1,100 D 生計中心者の前年の所得税課税年額が5,000 円以下の場合 232~251 万円 3,400 1,700 E 生計中心者の前年の所得税課税年額が5,001 円以上 15,000 円以下の場合 251~286 万円 4,200 2,100 F 生計中心者の前年の所得税課税年額が15,001 円以上 40,000 円以下の場合 286~372 万円 5,500 2,750 G 生計中心者の前年の所得税課税年額が40,001 円以上 70,000 円以下の場合 372~457 万円 9,300 4,650 H 生計中心者の前年の所得税課税年額が70,001 円以上の場合 457 万円以上 11,500 5,750 重症者認定 0 0 同一生計内に2 人以上の対象患者がいる場合は その月の一部負担額の最も多額な児童以外の児童については 上記の表に定める額の 1/10に該当する額をもって自己負担限度額とする ( 備考 ) 1. 市町村民税が非課税の場合 とは 当該年度(7 月 1 日から翌年の6 月 30 日をいう ) において市町村民税が課税されていない ( 地方税法第 323 条により免除されている場合を含む ) 場合をいう 2. この表の 所得税課税年額 とは 所得税法 ( 昭和 40 年法律第 33 号 ) 租税特別措置法( 昭和 32 年法律第 26 号 ) 災害被害者に対する租税の減免 徴収猶予等に関する法律( 昭和 22 年法律第 175 号 ) の規定及び平成 23 年 7 月 15 日雇児発 0715 第 1 号厚生労働省雇用均等 児童家庭局長通知 控除廃止の影響を受ける費用徴収制度等 ( 厚生労働省雇用均等 児童家庭局所管の制度に限る ) に係る取扱いについて によって計算された所得税の額をいう ただし 所得税額を計算する場合には 次の規定は適用しないものとする (1) 所得税法第 78 条第 1 項 ( 同条第 2 項第 1 号 第 2 号 ( 地方税法第 314 条の7 第 1 項第 2 号に規定する寄附金に限る ) 第 3 号 ( 地方税法第 314 条の7 第 1 項第 2 号に規定する寄附金に限る ) に規定する寄附金に限る ) 第 92 条第 1 項 第 95 条第 1 項 第 2 項及び第 3 項 (2) 租税特別措置法第 41 条第 1 項 第 2 項及び第 3 項 第 41 条の2 第 41 条の3の2 第 1 項 第 2 項 第 4 項及び第 5 項 第 41 条の19の2 第 1 項 第 41 条の19の3 第 1 項及び第 2 項 第 41 条の19の4 第 1 項及び第 2 項並びに第 41 条の19の5 第 1 項 (3) 租税特別措置法の一部を改正する法律 ( 平成 10 年法律第 23 号 ) 附則第 12 条 3. 10 円未満の端数が生じた場合は 切り捨てるものとする 4. 災害等により 前年度と当該年度との所得に著しい変動があった場合には その状況等を勘案して実情に即した弾力性のある取扱いをして差し支えない 5. 前年分の所得税又は当該年度の市町村民税の課税関係が判明しない場合の取扱いについては これが判明するまでの期間は 前々年分の所得税又は前年度の市町村民税によることとする 6. 収入は 世帯モデル夫婦子ども1 人 配偶者所得なしと設定 11