個人投資家の証券投資に関する意識調査 ( 概要 ) 9 月 5 日 日本証券業協会 調査概要 調査地域 : 日本全国 2 調査対象 : 日本全国の 2 歳以上の証券保有者 熊本県 大分県を除く 3 サンプル数 :5,( うち 回収 2,24) 4 調査方法 : 郵送調査 5 調査実施時期 : 6 月 日 ~6 月 2 日 前年調査結果との比較に当たっては 下記の通り調査概要が若干異なる点 ( 下線箇所 ) に留意する必要がある 調査調査概要 調査地域 : 日本全国 2 調査対象 : 日本全国の 2 歳以上の証券保有者 3 サンプル数 :2,2( うち 回収,44) 4 調査方法 : 郵送調査 5 調査実施時期 : 7 月 2 日 ~7 月 4 日
. 個人投資家の年齢層と年収 個人投資家 ( 回答者 ) の年齢層 8% 6% 28% 2~3 代 5% 2% 3% 4 代 5 代 6~64 歳 65~69 歳 7 代以上 個人投資家 ( 本調査の回答者 ) の過半数 (56%) は 6 歳以上のシニア層 昨年調査 6 歳以上の個人投資家 56% N=224 個人投資家の年収 2% 9% 6% % 24% 49% 3 万円未満 ~5 万円未満 ~7 万円未満 ~ 万円未満 万円以上 年収は 3 万円未満が 49% と最も多く 約 7 割 (73%) が年収 5 万円未満 昨年調査 3 万円未満 48% 5 万円未満 72% N=224
2. 個人投資家の証券保有額 個人投資家の証券 ( 株式 投資信託 公社債 ) 保有額 ( 時価 ) 2% % 6% 3% 万円未満 3% ~5 万円未満 % 5% 9% 5~ 万円未満 ~3 万円未満 3~5 万円未満 5% 5~ 万円未満 25% ~3 万円未満 3~5 万円未満 3% 5 万円以上有価証券は保有していない N=224 証券保有額は ~3 万円未満 が 25% と最も多く 75% が保有額 万円未満 昨年調査 ~3 万円未満 26%, 万円未満 75% 個人投資家の株式保有額 ( 時価 ) 3% 3% % 2% % % 27% 4% 6% 3% 万円未満 ~5 万円未満 5~ 万円未満 ~3 万円未満 3~5 万円未満 5~ 万円未満 ~3 万円未満 3~5 万円未満 5 万円以上 N=526 株式保有額は ~3 万円未満 が 27% と最も多く 7 割超 (73%) が保有額 5 万円未満 昨年調査 ~3 万円未満 33% 5 万円未満 73% 2
3. 個人投資家の証券保有状況 証券の保有状況 8% 6% 4% 2% % % 8% 6% 4% 2% % 74% 93% 92% 国国内内上株場 75% 8% 8% 従業員持株 54% 53% 4% 4% 2% 4% 3% 2% 国非内上株場 国外内国上株場 25% 22% 株式投資信託公社債 保有株式の種類 N=44( ) N=224( ) 非外国国内株上場 複数回答 N=767( ) N=526( ) 複数回答 保有投資信託の種類 8% 6% 4% 2% % 58% 57% 株信式託投資 43% 38% 外信国託投資 33% 32% 公信社託債投資 29% 26% 9% % R E I T N=564( ) N=68( ) E T F 複数回答 75% が株式 53% が投資信託 22% が公社債を保有している 昨年と比べて株式は保有率が上昇し 投資信託 公社債は低下した 投資信託では REIT と ETF が昨年と比べて上昇した 3
4. 個人投資家の証券保有状況の推移 8% 7% 74 7 74 7 73 73 72 72 74 75% 6% 5% 4% 47 52 56 52 49 5 5 49 54 53% 株式 投資信託 3% 2% 35 37 36 34 32 32 29 27 25 22% 公社債 % % 平成 9 年平成 2 年平成 2 年平成 22 年平成 23 年平成 24 年平成 25 年平成 26 年 公社債は平成 2 年以降 低下傾向が見られる 一方で株式は平成 9 年以降で初めて 75% に達した 4
5. 株式の投資方針 % 2% 4% 6% 8% % 概ね長期保有 値上がり益あれば売却 (N=526) 49 8 3 2 3 6 値上がり益重視 短期間に売却 配当を重視 株主優待を重視 その他 (N=767) 5 8 2 2 6 特に決めていない 概ね長期保有 値上がり益あれば売却 が 49% で最も多く 次いで 特に決めていない 6% 配当を重視 3% 株主優待を重視 2% 値上がり益重視 短期間に売却 8% の順であった 昨年と比べると 大きな差は見られなかった 5
6. 株式の平均保有期間 % 2% 4% 6% 8% % ~ か月 ~3 か月 (N=526) 2 3 7 2 7 6 33 ~6か月 ~ 年 ~3 年 ~5 年 ~7 年 (N=767) 2 4 8 4 9 7 2 32 ~ 年 年超 年超が 33% で最も多く 全体の半数程度が 5 年以上と回答 累計でみると か月以下は 2% 3 か月以下は 3% 6 か月以下は 6% 年以下は 3% であった 昨年と比べると ~3 年 では 6 ポイント増加したが 他の期間では大きな差は見られなかった 6
7. 株式配当の受領方法 % 2% 4% 6% 8% % 郵便局 ゆうちょ銀行窓口で現金受取 (N=526) 3 33 3 4 指定の銀行口座で受取 証券会社の取引口座で受取 (N=767) 32 32 33 2 株式は非保有 / 配当金受取していない 証券会社の取引口座で受取 が 3% 郵便局 ゆうちょ銀行窓口で現金受取 は 3% 指定の銀行口座で受取 は 33% であった 昨年と比べると 大きな差は見られなかった 7
8.NISA 口座の開設申込みの状況 全体の開設申込み状況 % 2% 4% 6% 8% % 証券会社に開設している 銀行 信用金庫等に開設している 2 (N=224) 37 5 2 7 37 郵便局に開設している 3 今後 証券会社で申込む予定今後 銀行 信用金庫等で申込む予定 今後 郵便局で申込む予定 (N=44) 4 4 4 8 33 意向あり 申込み先は決めていない申込むつもりはない は 以下のカテゴリー : 既に証券会社で申込んだ 2: 既に銀行 信用金庫等で申込んだ 3: 既に郵便局で申込んだ NISA 口座を開設した割合は 53% であった 申込み意向ありまで含めると 62% に達する 8
8.NISA 口座の開設申込みの状況 2 年代別の開設申込み状況 % 2% 4% 6% 8% % 2~3 代 (N=59) 28 5 2 8 44 4 代 (N=37) 27 2 2 3 44 証券会社に開設している 銀行 信用金庫等に開設している 5 代 (N=44) 6~64 歳 (N=254) 65~69 歳 (N=32) 7 代以上 (N=568) 34 4 4 44 5 2 2 6 4 23 5 33 38 3 4 33 郵便局に開設している今後 証券会社で申込む予定今後 銀行 信用金庫等で申込む予定今後 郵便局で申込む予定意向あり 申込み先は決めていない申込むつもりはない 年代別にみると 開設者が最も多いのは 6~64 歳で 63% であった 一方最も少ないのは 4 代で 4% 6 歳以上と比べると 2~5 代では開設者は少ないが 開設意向がある人は ~7% と若干多い 9
8.NISA 口座の開設申込みの状況 3 個人年収別の開設申込み状況 % 2% 4% 6% 8% % 3 万円未満 (N=98) 37 7 6 38 証券会社に開設している銀行 信用金庫等に開設している ~5 万円未満 (N=487) 4 7 2 6 32 郵便局に開設している今後 証券会社で申込む予定 ~7 万円未満 (N=23) ~ 万円未満 (N=79) 35 34 2 9 9 3 4 44 今後 銀行 信用金庫等で申込む予定今後 郵便局で申込む予定意向あり 申込み先は決めていない申込むつもりはない 万円以上 (N=7) 38 5 5 8 33 個人年収別にみると 開設済みと意向ありの合計が多い層は 3~5 万円未満の層で 69% 万円以上の層で 68% であった
9.NISA の改善点 N 非課税期間の拡充 年間投資可能額の拡大 NISA 口座非課税枠の繰越しや再利用 口座開設可能期間の恒久化 一般 特定口座との間の損益通算 NISA 口座投資可能商品の拡大 その他わからない 複数回答 全体 264 5 37 22 2 9 8 2 22 9 2~3 代 89 55 37 33 23 26 5 7 5 4 代 79 54 36 7 25 24 8 2 7 6 5 代 255 58 4 2 24 8 3 22 6 6~64 歳 78 54 39 26 9 23 4 2 8 65~69 歳 88 47 34 9 7 2 6 3 22 4 7 代以上 375 46 35 2 7 3 5 28 (%) 既に NISA 口座開設済み及び口座開設意向のある者を対象に質問 非課税期間の拡充 は全体の 5% が望んでいる 特に 2~6 代前半で比較的回答が多い また 年間投資可能額の拡大 ( からは 2 万円に増加 ) が 37% NISA 口座非課税枠の再利用 が 22% となっている
.NISA を 申し込むつもりはない 理由 複数回答 制度が複雑でわかりづらい 口座開設手続きが面倒そう 投資する資金が確保できなかった 年間投資可能額が小さい 口座開設にマイナンバー提出を要する 非課税期間 (5 年間 ) 限定 投資したい金融商品が対象ではない 他口座との損益通算ができない 口座開設可能期間 ( 年間 ) の設定 非課税枠の繰越しや再利用ができない その他 N 全体 754 42 33 2 7 8 7 4 4 3 3 23 5 2~3 代 7 4 4 26 7 4 9 4 6 9 4 代 38 49 43 24 2 9 9 4 3 3 7 3 5 代 58 45 4 24 5 8 5 3 4 2 5 6~64 歳 76 43 29 26 5 3 7 5 7 5 24 4 65~69 歳 24 35 27 24 23 9 8 5 4 3 5 29 3 7 代以上 88 4 25 2 8 5 4 5 4 3 2 27 (%) 制度が複雑でわかりづらい が 42% と最も多い 年代別にみると 4~5 代で比較的回答が多い 口座手続きが面倒そう が 33% 投資する資金が確保できなかった が 2% で続く 2
. 確定拠出年金制度の改善点 N 引き出し条件の緩和 毎月の拠出限度額を引き上げる 拠出限度額の使い残しの翌年以降への繰越し マッチング拠出上限額の撤廃 その他 改善してほしい点は特にない わからない 複数回答 全体 224 3 9 6 5 2 2 62 2 2~3 代 59 8 6 5 6 53 4 代 37 9 7 7 3 55 5 代 44 6 8 6 3 5 57 6~64 歳 254 3 8 2 2 6 65~69 歳 32 8 5 4 2 7 2 7 代以上 568 7 7 5 3 2 7 5 (%) 引き出し条件の緩和 が 3% で最も多い 特に 2~4 代では 2 割近くとなっている 3
2. 上場株式の相続税制について N 親子間での円滑な資産移転可能な制度が必要 生前贈与しやすい課税制度が必要 保険のように非課税枠が必要 現行制度どおりでよい 評価を時価から一定程度割り引くべき 納税時までの価格変動リスクを考慮し評価 評価が他の資産と比べて不利 評価は死亡日前 年程度の期間で判定すべき 全体 224 36 3 28 2 7 7 3 2 7 3 2~3 代 9 36 22 27 24 6 7 7 3 3 4 代 77 3 28 23 32 6 2 6 2 その他 複数回答 男 性 5 代 23 38 3 3 25 2 9 5 3 5 2 6~64 歳 26 26 23 3 23 26 7 8 2 65~69 歳 74 35 27 22 2 7 22 7 8 3 7 代以上 365 34 38 3 22 24 8 4 6 6 4 2~3 代 69 33 32 9 5 5 2 7 4 代 4 44 34 22 24 6 3 6 8 4 3 女 性 5 代 84 4 33 32 7 2 4 9 5 2 6~64 歳 28 42 28 34 6 5 2 4 9 2 65~69 歳 38 34 22 25 8 2 9 9 9 9 4 7 代以上 23 39 34 3 6 5 6 2 5 7 (%) 資産移転が可能となる制度が必要 が 36% と最も多い 特に女性 4~6 代前半での回答が多い 生前贈与しやすい課税制度が必要 が 3% 保険のように非課税枠が必要 が 28% と続く 4
3. 特定口座の開設状況 % 2% 4% 6% 8% % 複数の金融機関で開設している (N=224) 9 35 46 一社の金融機関で開設している 開設していない (N=44) 9 42 39 複数の金融機関で開設している 一社の金融機関で開設している を合わせると 54% が特定口座を開設している 5
4. 金融機関からマイナンバーの提出を求められることについて 金融機関からマイナンバーの提出を求められたか % 2% 4% 6% 8% % 提出を求められた (N=224) 24 75 提出を求められていない 金融機関からマイナンバーを求められた感想 ( マイナンバーの提出を求められた人 ) N 悪用や漏えいしないか不安 特に抵抗なく提出した 何種類も本人確認書類求められ面倒 提出求められ口座開設をやめたその他わからない 全体 492 52 27 25 2 4 2 複数回答 2~3 代 26 35 35 39 4 4 8 4 代 57 4 32 6 2 9 7 4 5 代 9 59 24 3 2 2 2 6~64 歳 83 59 23 24 4 2 65~69 歳 9 55 29 26 2 7 代以上 45 5 26 23 3 3 5 3 (%) 金融機関からマイナンバーの提出を求められたことがあるのは全体の 24% 求められたことがある人の感想としては 悪用や漏えいしないか不安 が約半数の 52% であり 5 代以上の高齢層で特に多い 6