演題 1 腹腔鏡下子宮筋腫核出術 1 カ月後に腹腔内大量出血をきたした 1 例 所属 メディカルパーク湘南産婦人科 演者 上地栄里奈 共同演者 中山洋 田村俊男 田中雄大 抄録 症例 38 歳 女性 2 年前より指摘されていた子宮筋腫が 5cm 大まで増大し 過多月経も認めたため 手術の方針となった

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一般内科

新入職医師のご紹介 2017 年 10 月より新たに常勤医 1 名が加わり 診療体制が充実しました 川崎幸病院婦人科飯田玲 認定資格等 日本産科婦人科学会専門医 平素より大変お世話になっております 本年 10 月より川崎幸病院婦人科で勤務しております 専門分野は婦人科良性疾患の手術 特に骨盤臓器脱手

福島赤十字病院産婦人科における内視鏡下手術

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or


配偶子凍結終了時 妊孕能温存施設より直接 妊孕能温存支援施設 ( がん治療施設 ) へ連絡がん治療担当医の先生へ妊孕能温存施設より妊孕能温存治療の終了報告 治療内容をご連絡します 次回がん治療の為の患者受診日が未定の場合は受診日を御指示下さい 原疾患治療期間中 妊孕能温存施設より患者の方々へ連絡 定

限局性前立腺がんとは がんが前立腺内にのみ存在するものをいい 周辺組織やリンパ節への局所進展あるいは骨や肺などに遠隔転移があるものは当てはまりません がんの治療において 放射線療法は治療選択肢の1つですが 従来から行われてきた放射線外部照射では周辺臓器への障害を考えると がんを根治する ( 手術と同

32 子宮頸癌 子宮体癌 卵巣癌での進行期分類の相違点 進行期分類の相違点 結果 考察 1 子宮頚癌ではリンパ節転移の有無を病期判定に用いない 子宮頚癌では0 期とⅠa 期では上皮内に癌がとどまっているため リンパ節転移は一般に起こらないが それ以上進行するとリンパ節転移が出現する しかし 治療方法

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尿失禁とはご自分の意思に反して 尿が漏れてしまう症状のことです 尿漏れは目に見えない症状で生命に関わりが少ないこと 何よりも羞恥心があり受診されないケースもあります 当院では排泄ケアに関する専門の看護師もいます お困りの方はお1 人で悩まず 是非ご相談ください 名鉄病院皮膚排泄ケア認定看護師 いちか

腹腔鏡手術について 〜どんな手術かお話いたします

福島赤十字病院産婦人科における内視鏡下手術

本文/開催および演題募集のお知らせ

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

頭頚部がん1部[ ].indd

柴田, 鈴木, 木村 図 1. 腹部 CT 検査所見 : 骨盤内の右側に境界明瞭 単房性で石灰化を伴う 50mm 大の腫瘤を認めた ( 矢印 ) 図 2. 腹部 MRI 検査所見 a) 骨盤内右側に境界明瞭 単房性 T1 強調像で低信号の 50mm 大の嚢胞性腫瘤を認めた ( 矢印 ) b)t2 強

U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎

遠隔転移 M0: 領域リンパ節以外の転移を認めない M1: 領域リンパ節以外の転移を認める 病期 (Stage) 胃がんの治療について胃がんの治療は 病期によって異なります 胃癌治療ガイドラインによる日常診療で推奨される治療選択アルゴリズム (2014 年日本胃癌学会編 : 胃癌治療ガイドライン第

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5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

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腹腔鏡補助下膀胱全摘除術の説明と同意 (2) 回腸導管小腸 ( 回腸 ) の一部を 導管として使う方法です 腸の蠕動運動を利用して尿を体外へ出します 尿はストーマから流れているため パウチという尿を溜める装具を皮膚に張りつけておく必要があります 手術手技が比較的簡単であることと合併症が少

Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下鼠径 ヘルニア修復術を導入 認定資格 日本外科学会専門医 日本消化器外科学会指導医 専門医 消化器がん外科治療認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 外科医長 渡邉 卓哉 東海中央病院では 3月から腹腔鏡下鼠径ヘルニ ア修復術を導入し この手術方法を

Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

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本文/開催および演題募集のお知らせ

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

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卵巣癌の治療

子宮頸がん 1. 子宮頸がんについて 子宮頸がんは子宮頸部に発生するがんです ( 図 1) 約 80% は扁平上皮がんであり 残りは腺がんですが 腺がんは扁平上皮がんよりも予後が悪いといわれています 図 1 子宮頸がんの発生部位 ヒトパピローマウイルス (HPV) 感染は子宮頸がんのリスク因子です

外来在宅化学療法の実際

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

ふくじゅおもて面1

はじめに 近年 がんに対する治療の進歩によって 多くの患者さんが がん を克服することができるようになっています しかし がん治療の内容によっては 造精機能 ( 精子をつくる機能のことです ) が低下し 妊娠しにくくなったり 妊娠できなくなることがあります また 手術の内容によっては術後に性交障害を

妊高誌テンプレート


1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

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付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

本文/開催および演題募集のお知らせ

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EBウイルス関連胃癌の分子生物学的・病理学的検討

経腟メッシュ手術 TVM の現況と展望 Fig. 1 TVMとLSCのアンカリングポイント Fig. 2 使用したメッシュと主な器具 めか TVMに際してもこの層で剥離し そこにメッシュ 3-4点の縫着が必要である を留置する術者が多かったため術中出血 メッシュ露出 感染などの原因となったと考えられ

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実地医家のための 甲状腺エコー検査マスター講座

4 月 20 日 2 胃癌の内視鏡診断と治療 GIO: 胃癌の内視鏡診断と内視鏡治療について理解する SBO: 1. 胃癌の肉眼的分類を列記できる 2. 胃癌の内視鏡的診断を説明できる 3. 内視鏡治療の適応基準とその根拠を理解する 4. 内視鏡治療の方法 合併症を理解する 4 月 27 日 1 胃

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性

性黒色腫は本邦に比べてかなり高く たとえばオーストラリアでは悪性黒色腫の発生率は日本の 100 倍といわれており 親戚に一人は悪性黒色腫がいるくらい身近な癌といわれています このあと皮膚癌の中でも比較的発生頻度の高い基底細胞癌 有棘細胞癌 ボーエン病 悪性黒色腫について本邦の統計データを詳しく紹介し

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診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

2. 転移するのですか? 悪性ですか? 移行上皮癌は 悪性の腫瘍です 通常はゆっくりと膀胱の内部で進行しますが リンパ節や肺 骨などにも転移します 特に リンパ節転移はよく見られますので 膀胱だけでなく リンパ節の検査も行うことが重要です また 移行上皮癌の細胞は尿中に浮遊していますので 診断材料や

体外受精についての同意書 ( 保管用 ) 卵管性 男性 免疫性 原因不明不妊のため 体外受精を施行します 体外受精の具体的な治療法については マニュアルをご参照ください 当施設での体外受精の妊娠率については別刷りの表をご参照ください 1) 現時点では体外受精により出生した児とそれ以外の児との先天異常

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付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

婦人科63巻6号/FUJ07‐01(報告)       M

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

Transanal Minimally Invasive Surgery (TAMIS) は 最新のアクセスプラットフォームと従来の腹腔鏡用器具を用いて 遠位 中位直腸の良性腫瘍 および慎重に選択された悪性腫瘍の切除を目的としています Matthew Albert 先生 (Florida Hospi

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房


          

日本産科婦人科内視鏡学会雑誌Vol.28 No.2; , 2012.

泌尿器科部長 認定資格 日本泌尿器科学会認定専門医 指導医腹腔鏡下小切開手術施設基準医がん治療認定医ダヴィンチ Xi 術者サーティフィケート 平成 27 年 7 月豊橋市民病院泌尿器科から当院に赴任しました 豊橋市民病院では プロリフト型 TVM 手術を約 200 症例執刀しました 当院へ赴任後 L

L5214_⑥カリキュラム(産婦人科)

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

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妊娠分娩と産褥期の管理 ならびに新生児の医療に必要な基礎知識とともに 育児に必要 な母性とその育成を学ぶ また妊産褥婦に対する投薬の問題 治療や検査をする上での制限な どについての特殊性を理解することはすべての医師に必要不可欠である 2. 行動目標 (SBO: Specific Behavior O

尿失禁とはご自分の意思に反して 尿が漏れてしまう症状のことです 尿漏れは目に見えない症状で生命に関わりが少ないこと 何よりも羞恥心があり受診されないケースもあります 当院では排泄ケアに関する専門の看護師もいます お困りの方はお1 人で悩まず 是非ご相談ください 名鉄病院皮膚排泄ケア認定看護師 骨盤底

膵臓癌について

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1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

Microsoft PowerPoint 専攻医教育_Sawada_送付用 (2)[読み取り専用]

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第 37 回神奈川産婦人科内視鏡研究会 抄録集

演題 1 腹腔鏡下子宮筋腫核出術 1 カ月後に腹腔内大量出血をきたした 1 例 所属 メディカルパーク湘南産婦人科 演者 上地栄里奈 共同演者 中山洋 田村俊男 田中雄大 抄録 症例 38 歳 女性 2 年前より指摘されていた子宮筋腫が 5cm 大まで増大し 過多月経も認めたため 手術の方針となった 腹腔鏡下子宮筋腫核出術を施行し 5cm 大と 2 cm大の子宮筋腫を核出した 術後経過良好で 手術 1 週間後の診察では異常を認めなかったが 手術 1 か月後の診察で経腟超音波上 子宮後壁に 2.5cm 大の echo free space を認めていた その翌日に職場で倒れ 救急搬送となった CT 上 腹腔内大量出血を認め 血管造影検査で右子宮動脈末梢からの出血を確認し 子宮動脈塞栓術で止血した 腹腔内出血から 2 か月後に原因検索のため腹腔鏡手術を施行 前回 2 cm大の子宮筋腫を核出した部分に 1 cm程度の陥没を認めていたため数針縫合を行った 考察 術後 1 か月という比較的長期経過での腹腔内出血であり 術後 1 か月検診での超音波像や出血当日の CT 血管造影の所見から 未診断の子宮仮性動脈瘤破裂による腹腔内出血の可能性が示唆された

演題 2 卵巣境界悪性腫瘍 腎細胞癌の経過観察中に多発骨盤内リンパ節腫大をきたした透析患者に腹腔鏡手術による低侵襲な治療を行い得た一例 所属 済生会横浜市東部病院産婦人科 演者 松下瑞帆 共同演者 渡邉豊治 水戸裕二朗 田口圭佑 佐藤惟 大伴里沙 﨑山明香 御子柴尚郎 伊藤めぐむ 秋葉靖雄 小西康博 抄録 今回慢性腎不全を合併した患者に対し 腹腔鏡下手術を行い 低侵襲な治療を行いえたので報告する 当院にて卵巣粘液性境界悪性腫瘍および腎細胞癌で手術既往のある慢性腎不全患者が経過観察中に撮影した CT 画像にて多発骨盤内リンパ節腫大を指摘された 卵巣粘液性境界悪性腫瘍におけるリンパ節転移は稀であり 腫大したリンパ節は腎細胞癌の転移病変としても非典型的な部位であったが 再発の可能性も否定できず より低侵襲にリンパ節生検を行うために腹腔鏡下手術を選択したところ 合併症を起こすことなく安全に手術を行うことができた 病理学的検査ではリンパ節に腫瘍性病変をみとめず 現在も外来にて経過観察を行っている 合併症を伴う患者への検査 治療として腹腔鏡下手術は重要な選択肢のひとつと考えられた

演題 3 腹腔鏡下卵巣組織凍結の試み 所属 聖マリアンナ医科大学産婦人科 演者 吉岡伸人 共同演者 岩端秀之 西島千絵 高江正道 河村和弘 鈴木直 抄録 がん治療の進歩により 多くの患者が がん を克服するようになった一方で 治療後の QOL 向上が求められるようになってきている なかでも 若年世代のがん患者にとって 治療後の妊孕性消失は大きな問題である 当院では 妊孕性低下を起こすがん治療前に 積極的に妊孕性温存治療を施行している なかでも 卵巣組織凍結保存は 受精卵凍結や卵子凍結と比べ 1 卵子を多く保存できる 2 月経周期に関係なく短期間で施行できる 3 経腟操作の難しい小児がん患者にも適応できる などの利点を持つ 当院では卵巣摘出術を腹腔鏡下に行っており これまで 180 名の卵巣組織凍結を施行した 当院では早発卵巣症例に対して 卵巣組織凍結 融解移植後を行い妊娠 出産例を報告しているが 凍結方法 移植方法は施設ごとに大きく異なる 今後も術式の改善 至適方法の確立 適応の拡大について検討していきたい

演題 4 SOLOassist Ⅱ の使用経験 所属 横浜総合病院婦人科内視鏡手術センター 演者 苅部瑞穂 共同演者 美濃部奈美子 木林潤一郎 抄録 腹腔鏡下手術は術者と助手の最低二人が必要となるが 人材不足で揃わない状況もありうる その際に術者の 第 3 の手 として動くロボットアームがあれば solo-surgery が可能となる 術者の手元にジョイスティックを装着し操作することで 術者は手術の進行の手を止めることなく意のままにカメラが動かせ また手ぶれすることもない 今回 ロボティック内視鏡コントロールシステム SOLOassist Ⅱ を使用したので 動画も交えて使用感やその適応症例 アプローチの限界や工夫などを報告する

演題 5 卵巣がんに対する腹腔鏡下診断が有用であった 1 例 所属 東海大学医学部付属病院専門診療学系産婦人科 演者 村田奈緒子 共同演者 浅井哲 百瀬美咲 中嶋理恵 佐柄祐介 池田仁恵 信田政子 平澤猛 三上幹男 抄録 本症例は 84 歳 3 経妊 3 経産 既往歴として喘息 高血圧 糖尿病 痛風 虫垂切除術があり 紹介時の PS は 1~2 であった 画像検査では卵巣がん ( 腹膜播種 ) 腹膜癌 原発不明癌が考えられたが 針生検および穿刺吸引細胞診では正確な病理診断ができなかった NCCN ガイドラインでは 原発不明癌とは転移性悪性腫瘍であることが組織学的に証明されている腫瘍のうち 治療前の評価期間中に原発巣を同定できないものと定義されている いずれにせよ 組織学的診断が必須であるため 腹腔内観察および組織採取を目的とした腹腔鏡下手術を施行し 卵巣がん ( 粘液性腺癌 ) と診断し 化学療法を選択した 卵巣がんに対する腹腔鏡下手術はランダム化比較試験がないが 診断 初期卵巣がんに対する腹腔鏡手術優位の報告は一般的となっており 進行期の報告も増加している 今後 本邦でも本症例のような場合 有用な診断方法になると考える

演題 6 当科における全腹腔鏡下仙骨腟固定術 (laparoscopic sacrocolpopexy:lsc) 導入について 所属 昭和大学藤が丘病院産婦人科 演者 村元勤 共同演者 中山健 小田原圭 西井彰悟 松下友美 山下有加 竹中慎 濱田尚子 松浦玲 横川香 市原三義 佐々木康 小川公一 抄録 腹腔鏡下仙骨腟固定術 laparoscopic sacrocolpopexy(lsc) は骨盤臓器脱 (POP) に対する術式で FDA から total vaginal mesh 法の安全性に警告がなされて以降注目を集めている 当科では 2015 年 4 月から骨盤臓器脱に対し LSC を導入し 2015 年 7 月までに 2 例施行した 1 例目は 48 歳 3 経妊 3 経産 術前の自覚症状は排尿障害なし POP stageⅣに対し LSC を施行した 手術時間 276 分 出血量 100ml 術中合併症はなく腹腔鏡下に手術を完遂した 術後の症状増悪は認めなかった 2 例目は 74 歳 3 経妊 2 経産 術前に尿意切迫の症状があり POP stageⅣに対し LSC を施行した 手術時間 310 分 出血量 50ml 術中合併症はなく 術後経過問題なく退院し 排尿障害の症状改善を認めた 今回は従前の治療法との比較を行っていないが LSC については手術の成功率 再手術率 患者満足度のいずれも従来法よりも優っているとの報告もあり 今後の当科での LSC の施行症例数の蓄積および術後の長期予後の検討による妥当性の評価が必要である.

演題 7 多房性卵巣腫瘍合併を疑っていたが子宮内膜症性腹膜病変であった全腹腔鏡下子宮全摘術の一例 所属 横浜市立大学付属病院産婦人科 演者 齊藤真 共同演者 齋藤圭介 山本憲史 長たまき 中西沙由里 北島麻衣子 石川玲奈 稲垣萌美 近藤真哉 古郡恵 鈴木幸雄 最上多恵 ルイズ横田奈朋 松永竜也 中村朋美 佐藤美紀子 宮城悦子 平原史樹 抄録 症例 44 歳, 0 回経妊. Hb 6.5g/dl の貧血を伴う多発子宮筋腫と 90mm 大右卵巣腫瘍のため当院に紹介となった. 多発子宮筋腫の他, 子宮後方及び左後方に各々全体として 90mm 大, 30mm 大の種々の輝度を示す多房性嚢胞を認め左右の多房性卵巣腫瘍と考えた. 嚢胞の性状から粘液性, 内膜症性の混在を疑った. 手術所見 子宮は鵞卵大に腫大していた. 子宮後面に嚢胞が多発しており癒着のため Douglas 窩は完全閉鎖していた. 両側卵巣はこれらの嚢胞内に埋伏していたが, 明らかな病変はなかった. 嚢胞は子宮内膜症性腹膜病変 (serous bleb) と考え可及的に摘出したが, 一部直腸上に残存した. 子宮頸管周囲の癒着が強く頸管処理に難渋した. 施行術式は全腹腔鏡下子宮全摘術, 両側卵管切除術で, 手術所要時間は 3 時間 36 分, 出血は 300g だった. まとめ 術前は卵巣腫瘍を疑ったが, 非典型的な多嚢胞性病変は内膜症性腹膜病変も鑑別に含める必要があると考えられた.

演題 8 当院における腹腔鏡下仙骨腟固定術導入の初期経験 所属 新百合ヶ丘総合病院産婦人科 演者 永井崇 共同演者 田中幸子 高橋寿子 奥野さつき 塚田ひとみ 竹本周二 田島博人 浅田弘法 鈴木光明 吉村泰典 抄録 2014 年 4 月の腹腔鏡下膀胱脱手術の保険収載以降 子宮脱 膀胱脱に対する腹腔鏡手術の適用が本邦でも拡大しつつある 経腟メッシュ手術に対する FDA による 2 回のアラートにより 腹腔鏡下メッシュ手術への期待が大きくなる中で 当院でも 2015 年 3 月末に初回の腹腔鏡下仙骨腟固定術 (Laparoscopic Sacro Colpopexy) を経験したので報告する 症例は 69 歳 2 経産 BMI 25.6 POP-Q stageⅢに対し 近医にてペッサリーによる保存的治療をされていたが 手術希望され来院した 術前 POP-Q スコア Aa±0 Ba+1 C-4 gh3.5 pb4.5 tvl 8 Ap-3 Bp-4 D-7 十分なインフォームドコンセントの上 LSC を施行した 術式はダイヤモンド型にポートを設置後 子宮膣上部切断 頚部前後の double mesh で行い L5 の前縦靭帯にガイネメッシュ R を固定した 使用したデバイスはバイクランプおよびバイポーラ 縫合糸は膣壁側は 2-0 モノフィラメント遅延性吸収糸を使用し その他の固定糸は 1 号エチボンド R を使用した 手術時間 3 時間 9 分 出血量少量で術後経過良好であった LSC の利点は経腟メッシュ手術に比較して ブラインド操作が無く安全に施行でき 合併症が少ない点であり また 従来法に比較して DeLancey のレベルⅠの補強が確実になされる点であると考えられる 一方で 手術時間が長く全身麻酔を要し 高齢の患者には適さない点 メッシュびらんや de novo SUI が挙げられる 今後 当院でこれまで施行された従来法の症例と比較検討し 適用症例を見極めて さらなる研鑽を積んでゆきたいと考える...

共催特別講演 婦人科悪性腫瘍に対するロボット手術 所属 東京医科大学産科婦人科 演者 井坂惠一 抄録 da VinciRは コンピューターによって術者の動きを寸分違えず忠実に再現する遠隔操作性の手術支援ロボットである 基本的には腹腔鏡手術であるが 鉗子操作をはじめとして従来の腹腔鏡手術とは全く異次元の手術と言って良い 言い換えれば ロボット手術は従来の腹腔鏡手術の利点を保持しつつ 多くの欠点をクリアできる画期的な手術方法である このロボット手術は 米国を中心に爆発的勢いで普及している その口火を切ったのは前立腺摘除術であるが 現在世界で最も行われている術式はロボット支援子宮全摘術である ロボット手術の利点は 3D の術野や鉗子の自由度など沢山考えられるが 手術手技的には深くて狭い場所や大血管周囲における繊細かつ正確な操作性に大きな優位性を有する いずれも婦人科悪性腫瘍手術には欠かせない重要な手技である 本講演では 婦人科悪性腫瘍におけるロボット手術の有用性と将来について述べたい