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防火 防犯対策編 文化財は 先人が永年にわたり守り伝えてきたかけがえのない国民全体の財産です しかしながら 仏像など美術工芸品等の盗難 建造物などへの放火や落書き 損壊など 文化財に対する犯罪行為が近年数多く発生しています 文化財は 一度滅失き損すれば回復不可能なものであり 貴重な文化財を将来に継承

浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

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Microsoft Word - 03.【参考】新旧対照表(中防災).docx

あおぞら彩時記 2017 第 5 号今号の話題 トリオ : 地方勤務の先輩記者からの質問です 気象庁は今年度 (H 29 年度 )7 月 4 日から これまで発表していた土砂災害警戒判定メッシュ情報に加え 浸水害や洪水害の危険度の高まりが一目で分かる 危険度分布 の提供を開始したというのは本当ですか

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別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

(案)

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~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

第8章 災害復旧計画

Microsoft Word 【洪水予報】報道発表資料_熊谷地台.doc

1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

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スライド 1

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平成 29 年 7 月 20 日滝川タイムライン検討会気象台資料 気象庁札幌管区気象台 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 大雨警報 ( 浸水害 ) 洪水警報の基準改正 表面雨量指数の活用による大雨警報 ( 浸水害 )

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

宮城県総合防災情報システム(MIDORI)

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

介護保険施設等における利用者の安全確保及び非常災害時の体制整備の強化・徹底について

第 5 部 南海トラフ地震防災対策推進計画

目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

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Ⅰ. はじめに はじめに 調査プロジェクトの一環として 外部会場を利用した実査 ( 会場調査 CLT やグループインタビュー等 ) の実施時における 台風 地震 火災その他の災害に対する対応の指針として ここに JMRA 外部会場における調査時の緊急時対応ガイドライン を定める 当ガイドラインは 調

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 29 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

本日のお話 大雨から身を守るために 1. 大雨をもたらす気象現象 2. 気象庁が発表する情報と対応 動 3. 急な大雨から身を守るために 4. 情報の入手方法 地震から身を守るために 1. 地震とは 2. 緊急地震速報とは 3. 緊急地震速報を 聞きしたときは 4. 緊急地震速報の入手方法 2

防災業務計画 株式会社ローソン

目次 1. はじめに 1 2. 協議会の構成 2 3. 目的 3 4. 概ね5 年間で実施する取組 4 5. フォローアップ 8

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避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

第 1 はじめに 1 ガイドライン策定の目的安全で安心なまちづくりを進める上で 近年 防犯カメラの設置は広く有用であると認められており 市内においても防犯カメラの設置が進んでいます しかし その一方で 知らないうちに自分の姿が撮影され 目的外に利用されること等に不安を感じる市民の方もいます そこで

目次 はじめに P3 1 災害 緊急の範囲 P3 2 時間と場所を考慮した対応の必要性 P3 3 時間ごとの対応 P4 4 場所ごとの対応 P5 5 デジタルサイネージの提供コンテンツ P6 6 緊急時を意識したデジタルサイネージシステム P6 7 情報の切替 復帰の条件 P7 8 緊急運用体制 P

( 施設名 ) における 土砂災害時の避難確保計画 各施設の状況に応じて 赤字部分を修正してください 福祉施設 医療機関両方で使用できる内容にしています 不要な部分は削除してください 施設の状況に応じて内容を追加してください ( 提出時 このテキストボックスは削除してください ) 平成 年 月

気象庁 札幌管区気象台 資料 -6 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 平成 29 年度防災気象情報の改善 5 日先までの 警報級の可能性 について 危険度を色分けした時系列で分かりやすく提供 大雨警報 ( 浸水害 )

( 社会福祉施設用作成例 ) (4) 施設管理者は, 緊急時連絡網により職員に連絡を取りましょう (5) 施設管理者は, 入所者の人数や, 避難に必要な車両や資機材等を確認し, 人員の派遣等が必要な場合は, 市 ( 町 ) 災害対策本部に要請してください (6) 避難先で使用する物資, 資機材等を準

学校の危機管理マニュアル作成の手引

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「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

津波警報等の留意事項津波警報等の利用にあたっては 以下の点に留意する必要があります 沿岸に近い海域で大きな地震が発生した場合 津波警報等の発表が津波の襲来に間に合わない場合があります 沿岸部で大きな揺れを感じた場合は 津波警報等の発表を待たず 直ちに避難行動を起こす必要があります 津波警報等は 最新


参考資料 三郷市火災予防条例の一部を改正する条例案の素案 平成 26 年 9 月 三郷市消防本部 大規模な屋外催しにおける防火管理体制の構築について 1 改正の背景 1 京都府福知山市花火大会火災平成 25 年 8 月 15 日 京都府福知山市で行われた花火大会において 死者 3 名 負傷者 56

避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

豪雨災害対策のための情報提供の推進について

非常災害対策計画 風水害 地震 火災 1 風水害 非常災害時の行動手段 警報発表 情報の収集 施設周辺の点検 職員の招集 参集 担当業務内容の確認や準備 施設の休業判断 職員や利用者への周知 施設外へ避難 施設内の安全な場所へ避難 家族への報告 健康ケアとメンタル対策 情報収集 テレビ ラジオ イン

目 次 第 1 はじめに 2 1 ガイドライン策定の目的 2 2 ガイドラインの対象となる防犯カメラ 2 3 防犯カメラで撮影された個人の画像の性格 2 第 2 防犯カメラの設置及び運用に当たって配慮すべき事項 3 1 設置目的の設定と目的外利用の禁止 3 2 設置場所 撮影範囲 照明設備 3 3

奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

ダムの運用改善の対応状況 資料 5-1 近畿地方整備局 平成 24 年度の取り組み 風屋ダム 池原ダム 電源開発 ( 株 ) は 学識者及び河川管理者からなる ダム操作に関する技術検討会 を設置し ダム運用の改善策を検討 平成 9 年に設定した目安水位 ( 自主運用 ) の低下を図り ダムの空き容量

宮城県災害時気象資料平成 30 年台風第 24 号による暴風と大雨 ( 平成 30 年 9 月 29 日 ~10 月 1 日 ) 平成 30 年 10 月 3 日仙台管区気象台 < 概況 > 9 月 21 日 21 時にマリアナ諸島で発生した台風第 24 号は 25 日 00 時にはフィリピンの東で

本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

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試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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中央防災会議会長(内閣総理大臣)による「梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について」の通知について

( 県の責務 ) 第三条県は 地震防災に関する総合的な施策を策定し 及びこれを実施する責務を有する 2 県は 市町村 自主防災組織その他防災関係機関等と連携して 地震防災対策を推進しなければならない 3 県は 地震に関する調査及び研究を行い その成果を県民 事業者及び市町村に公表するとともに 地震防

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資料1-4気象庁資料

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油漏洩 防油堤内 にて火災発生 9:17 火災発見 計器室に連絡 ( 発見 者 計器室 ) 発見後 速やかに計 器室に連絡してい る 出火箇所 火災の状況及び負傷者の発生状況等を確実に伝え 所内緊急通報の実施 火災発見の連絡を受 けて速やかに所内 緊急通報を実施し 水利の確保 ( 防災セ ンター 動

PowerPoint Presentation

土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

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Microsoft Word - 02.H28秋 重点提言本文【合本】1110.doc

事業継続計画(BCP)作成用調査ワークシート

平成 26 年 3 月 28 日 気象庁 特別警報の認知度等に関する調査結果 ( 概要 ) I 調査の概要 1 目的 国民の特別警報に対する認知度 理解度を把握し 今後の特別警報の運用や利活用の促進 当庁 の周知 広報活動に資するための資料の収集 2 調査内容 (1) 特別警報の認知状況 (2) 特

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

第 2-16 表 化学機動中隊の現況 ( 平成 29 年 4 月 1 日現在 ) 方 面 配 置 消 防 署 中 隊 名 第一方面 赤 坂 赤 坂化学機動中隊 第二方面 大 井 大 井化学機動中隊 第五方面 本 郷 本 郷化学機動中隊 第六方面 千 住 千 住化学機動中隊 第七方面 城 東 大 島化

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態

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1 策定の目的 この手引書は 茅ヶ崎市地域防犯カメラ ( 以下 地域防犯カメラ という ) の設置及び運用について配慮すべき事項を定めることにより 地域防犯カメラの有用性とプライバシー保護等との調和を図り 地域防犯カメラを適切かつ効果的に活用し 茅ヶ崎市の安心して安全に暮らせるまちづくりを推進するこ

38 災害緊急時における聴覚障害者の情報伝達保障支援の状況分析 表2 生の協力のおかげで遂行することができた 避難訓練の年間実施回数 回 回 2回 3回 4回 5回以上 4 6 35 9 図 避難所担当者との連携 図2 避難訓練の年間実施回数 Ⅳ 調査研究の経過および結果 なかでも年2 3回実施して


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避難勧告等の 判断 伝達マニュアル ( 土砂災害編 ) ひと 緑がかがやく田園と交流のまち 安全に安心して暮らせるまちの実現に向けて ( 概要版 ) 平成 26 年 9 月 1 日 北海道長沼町

L アラート ( 災害情報共有システム ) の概要 1 情報発信 情報伝達 地域住民 市町村 災害時の避難勧告 指示 お知らせ等 収集 フォーマット変換 配信 テレビ事業者 システム接続 ケーブル地上波 デジタル TV データ放送など ( テキストで表示 ) 情報閲覧 入力 防災情報 お知らせ等 都

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平成 29 年 12 月 1 日水管理 国土保全局 全国の中小河川の緊急点検の結果を踏まえ 中小河川緊急治水対策プロジェクト をとりまとめました ~ 全国の中小河川で透過型砂防堰堤の整備 河道の掘削 水位計の設置を進めます ~ 全国の中小河川の緊急点検により抽出した箇所において 林野庁とも連携し 中

景観重要建造物と景観重要樹木

Ⅱ 避難準備情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝達 隣接自主防災会へ情報を提供 関係団体 (

Ⅱ 土砂災害警戒情報が出たら 緊急連絡網による連絡 電話 メール FAX その他 ( ) の実施 ( 副会長, 各種団体, 該当する自主防災部等 ) 緊急避難場所の開設準備を指示 隣接自主防災会へ情報を提供 該当自主防災部を通じて, 緊急避難場所として の開設準備中 ( 又は開設済み ) を住民へ伝

大雪警報発表時の対応暴風警報等と異なり 大雪の場合は大雪警報が解除された後も積雪の状況により登園が困難になることも想定されるため 各園の判断で臨時休園等の措置をとります その際 幼稚園敷地内の適切な場所を観測地点として その場所の積雪量が一定基準 ( 大雪警報に準じて20センチメートル程度 ) に達

施行社会福祉施設等における非常災害対策計画の点検・見直しガイドラインページ入り.docx

ウ火元責任者は 自主検査の結果 異常が認められたときは 防火管理者及び防火管理責任者 ( 工事責任者 ) に報告し 指示を受けて対処する (2) 放火対策ア建物の外周部及び階段等には 可燃性の工事用資材又は梱包材等は置かないようにする やむを得ず置く場合は整理整頓し防炎シート等で覆い保管する イ工事

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戸田市災害に強いまちづくり推進ワークショップ 住民版地域防災計画作成の手引き 緊急一時避難場所を決めましょう 避難を支援する方法を考えましょう 緊急時の連絡体制をつくりましょう リーフレットを作成し 町会員に周知しましょう 参照 : 戸田市洪水ハザードマップ

( ウ ) 交通管制被災区域への車両の流入抑制及び緊急交通路を確保するための信号制御等の交通管制を行う (3) 警察官 自衛官及び消防吏員による措置命令警察官は 通行禁止区域等において 車両その他の物件が緊急通行車両の通行の妨害となることにより災害応急対策の実施に著しい支障が生じるおそれがあると認め

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埼玉県版 川の防災情報 はじめに 埼玉県ホームページを開きましょう URL 埼玉県ホームページトップ 彩の国の安心安全 ① ① 埼玉県HPの 彩の国の安心安全 を ② ② 現在の埼玉県状況 雨量水位 を 2

各府省からの第 1 次回答 1. 災害対策は 災害対策基本法に規定されているとおり 基礎的な地方公共団体である市町村による第一義的な応急対応と 市町村を包括する広域的な地方公共団体である都道府県による関係機関間の総合調整を前提としている を活用してもなお対応できず 人命又は財産の保護のため必要がある

布 ) の提供を開始するとともに 国民に対し分かりやすい説明を行い普及に努めること 図った 複数地震の同時発生時においても緊急地震速報の精度を維持するための手法を導入するとともに 緊急地震速報の迅速化を進める 特に 日本海溝沿いで発生する地震については 緊急地震速報 ( 予報 ) の第 1 報を発表

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防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

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( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

Transcription:

< ホームページ公開用 > 文化財所有者のための 防災対策マニュアル ( 簡略版 ) [ 風水害対策編 ] 平成 23 年 3 月京都府 京都市

風水害対策編 台風や集中豪雨等による風水害の被害は 浸水 溢水や強風による文化財建造物 野外展示物の損壊だけでなく 土砂災害 落雷による停電や火災などの被害も発生しています 事前に気象情報等の情報をしっかりと収集し 過去の災害経験や防災マップ等を参考に被害の発生が予想される箇所を予め把握しておき 余裕を持った対応を心掛けてください 第 1 章 事前の備え 第 1 節 文化財に関する防災知識等 1 防災知識の習得文化財所有者等は 国 京都府 市町村や文化財関係団体等が主催する研修会等に積極的に参加し 文化財に関する防災知識の習得に努めてください 研修会等の例 重要文化財建造物管理実務検討会 ( 主催 : 文化庁 社団法人全国国宝重要文化財所有者連盟 ) 京都府文化財所有者等連絡協議会研修会 ( 主催 : 京都府文化財所有者等連絡協議会 ) 京都府文化財保護推進会議 ( 主催 : 京都府教育委員会 ) 文化財防火 市民講座 ( 主催 : 京都市消防局 ) 2 リスクの把握文化財所有者等は 国 京都府 市町村の指導 助言を受けて 自らの施設等について 本マニュアルに添付のチェックリストや市町村が配布している防災マップなども参考に リスクの把握に努めてください 河川に近接している場合だけでなく 市街地でも集中豪雨により浸水する場合があります 京都市作成の防災マップは 以下のホームページからも閲覧できます ( 掲載ホームページ ) 京都市防災危機管理情報館 http://www.bousai-kyoto-city.jp/bousai/

( 地図面 ) ( 情報面 ) 3 気象情報等の収集文化財所有者等は 気象庁が発表する注意報 警報等の気象情報や 気象庁 京都府による土砂災害警戒情報 洪水予報等の防災情報の収集に努め 必要に応じて警戒に当たる等余裕を持って行動してください 気象情報等の収集に当たっては テレビ ラジオ等のほか 以下のホームページでも閲覧できます ( 掲載ホームページ ) 京都府 ( きょうと危機管理 WEB) http://www.pref.kyoto.jp/kikiweb/[ パソコン版 ] http://www.pref.kyoto.jp/kikiweb/m/[ 携帯版 ] 携帯版 QR コード 京都市 ( 水災情報ネット ) http://www.suisai-kyoto-city.jp/suisaiweb/index.html 気象庁 http://www.jma.go.jp/jma/index.html 4 関係機関等との連携文化財所有者等は 被災時の対応等について 関係機関や自主防災組織 文化財市民レスキュー等の地域住民と協議するなど 平常時から連携を図りましょう 2010 年大雨等による文化財の損壊事例 写真 : 京都市文化財保護課

参考 雨の強さと降り方 - 気象庁ホームページより - ( 平成 12 年 8 月作成 ) ( 平成 14 年 1 月一部改正 ) ( 注 1) 強い雨 や 激しい雨 以上の雨が降ると予想される時は 大雨注意報や大雨警報を発表して注意や警戒を呼びかけます なお 注意報や警報の基準は地域によって異なります ( 注 2) 猛烈な雨を観測した場合 記録的短時間大雨情報 が発表されることがあります なお 情報の基準は地域によって異なります ( 注 3) 表はこの強さの雨が1 時間降り続いたと仮定した場合の目安を示しています この表を使用される際は 以下の点にご注意下さい 1. 表に示した雨量が同じであっても 降り始めからの総雨量の違いや 地形や地質等の違いによって被害の様子は異なることがあります この表ではある雨量が観測された際に通常発生する現象や被害を記述していますので これより大きな被害が発生したり 逆に小さな被害にとどまる場合もあります 2. この表は主に近年発生した被害の事例から作成したものです 今後新しい事例が得られたり 表現など実状と合わなくなった場合には内容を変更することがあります

風の強さと吹き方 - 気象庁ホームページより - ( 平成 12 年 8 月作成 ) ( 平成 14 年 1 月一部改正 ) ( 平成 19 年 4 月一部改正 ) ( 注 1) 表に示した風速は 10 分間の平均風速です 風の吹き方は絶えず強弱の変動があり 瞬間風速は平均風速の1.5 倍から3 倍以上になることがあります ( 注 2) 風圧 Pは 風速 Vの2 乗に比例します 上表は箱型の建物の壁が受ける圧力を示しています (P=0.05 V 2 :P 風圧 V 風速 ) ( 注 3) 強い風 や 非常に強い風 以上の風が吹くと予想される時は強風注意報や暴風警報を発表して警戒を呼びかけます なお 注意報 警報の基準は地域によって異なります ( 注 4) この表を使用される際は 以下の点にご注意下さい 1. 風速は地形や廻りの建物等に大きく影響されます 風速は 風速計が置かれている地点での観測値ですが 同じ市町村であっても周辺の地形や地物の影響で風速は異なります 2. 風速が同じであっても 対象となる建物 構造物の状態や風の吹き方によって被害が異なる場合があります この表では ある風速が観測された際に 通常発生する現象や被害を記述していますので これより大きな被害が発生したり 逆に小さな被害にとどまる場合もあります 3. この表は主に近年発生した被害の事例から作成したものです 今後新しい事例が得られたり 表現など実状と合わなくなった場合には内容を変更することがあります

大雨による気象情報発表のタイミングと目的 - 気象庁ホームページより - 気象情報 ( 大雨に関する情報 台風に関する情報など ) 大雨や暴風の可能性を伝えて注意 警戒を呼びかける 大雨や暴風の詳細な予報や実況を述べ 注意報 警報を補完する 防災関係者だけでなく一般の方の事前対策に役立ち 河川の水位等 具体的な状況を把握する 注意報 大雨や強風等の気象現象によって災害が起こるおそれのあるときに発表する 警報 重大な災害のおそれがある場合に発表する さらに重大な土砂災害のおそれがある場合に警報を切替えて 警戒を呼びかける 記録的短時間大雨情報 災害発生の引き金となりやすい短時間の大雨の状況を随時発表する この情報は 現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような まれにしかない雨量であることを知らせるもの ( 京都府の発表基準は 1 時間の降水量が90mm以上を記録した場合に発表 ) 土砂災害警戒情報 大雨による土砂災害発生の危険度が高まった時 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の自主避難の参考となる ( 京都市は行政区単位で発表 ただし 上京区 中京区 下京区 南区は土砂災害の危険性がないため発表されない )

第 2 節 平常時からの防災対策の実施 文化財所有者等は 京都府 市町村の指導 助言を受けて 文化財に関して下の防災対策を実施するよう努めてください 1 建造物の防災対策 (1) 風水害や雷害対策においても 漏電や落雷等による火災に備え 自動火報知設備 消火設備 避雷設備等の総合的な防災設備を整備する なお これらの設備の日常点検や操作手順の確認も定期的に実施する 防災設備の例 ドレンチャー ( 屋根 ) 自動火災報知設備 消火栓 避雷設備 放水銃

落雷等による停電や設備の破損など 電気設備の機能喪失にも留意すること 自動火災報知設備 落雷による受信機の破損 (2) 雨水を円滑に排水できるよう 雨樋や排水溝を常に清掃しておく (3) 所有もしくは管理する文化財建造物について 風雨による浸水を防止するため屋根や壁面の防水性を点検し 風雨が侵入する可能性のある箇所については 事前に補修 補強又はビニールシートで覆う等の措置を講じる (4) 浸水に備え 被害を軽減できるよう土嚢や止水板等を予め用意し 作業手順を確認しておく (5) 倒木等により文化財建造物が破損するおそれがあるため 強風による倒木の危険性がある樹木については 可能な限り事前に補強するなどの措置を講じる (6) 参観者等の安全に配慮した公開方法を検討するとともに 避難に関する計画 ( 避難経路 避難場所 避難誘導の手順 ) を策定し 必要事項を参観者に明示する (7) 参観者等の安全に配慮し 気象情報や交通情報などを参考に 安全な場所に誘導する等 状況に応じた対応を心掛ける また 気象情報や交通情報は 必要に応じ参観者等へ情報提供を行う (8) 緊急時の連絡体制を整備し 関係者に周知を図る (9) 地震対策編に準じ 漏電や落雷等による火災に備え平常時から出火防止 火災の拡大防止を図る 2 美術工芸品 ( 有形民俗文化財を含む 以下同じ ) の防災対策 (1) 収蔵庫等の保存施設 ( 文化財を守る専用施設 ) を整備する (2) 建造物の防災対策に準じ 保管 展示施設の防災設備 ( 自動火災報知設備 消火設備 避雷設備等 ) を整備する (3) 浸水に備え 平常時から美術工芸品等の文化財を床に直接又は床近くに保管せず 水損のおそれがあるものは上階に移す等の措置を講じる 保管場所が地下にある場合は特に注意が必要である (4) 緊急時に美術工芸品等の文化財を安全な場所に移動できるよう 移動先及

び移動に必要な人員 手順を予め定めておく 特に点数の多いものは全体をまとまって移動できるよう計画しておく (5) 参観者等の安全に配慮した公開方法を検討するとともに 避難に関する計画 ( 避難経路 避難場所 避難誘導の手順 ) を策定し 必要事項を参観者に明示する (6) 展覧会等を開催し 美術工芸品等の文化財を公開する場合は 参観者等の安全に配慮し 気象情報や交通情報等を参考に 安全な場所に誘導する等 状況に応じた対応を心掛ける また 気象情報や交通情報は 必要に応じ参観者等へ情報提供を行う (7) 緊急時の連絡体制を整備し 関係者に周知を図る (8) 防災設備の整った博物館等への寄託を検討する (9) 地震対策編に準じ 漏電や落雷等による火災に備え平常時から火災予防上必要な措置を講じる 3 その他の文化財 ( 史跡 名勝 天然記念物等 ) の防災対策建造物に準じた防災対策を実施する

参考 身近にある材料でできる水防法

第 3 節 訓練等の実施 1 訓練等の実施文化財所有者等は 防火訓練や地震対策訓練だけでなく 国 京都府 市町村の指導 助言を受けて 風水害を想定した訓練の実施に努めてください その際 風水害を想定した参観者等の避難誘導や美術工芸品等の水損防止対策 防災設備の点検や操作手順の確認も実施してください 2 地域住民等の参加文化財所有者等は 訓練等を行う際 可能な限り関係機関や自主防災組織 文化財市民レスキュー等の地域住民も参加する訓練となるよう配慮してください

第 2 章 災害への対応 第 1 節発生時の対応文化財所有者等は 人命の安全確保を最優先に 二次災害の防止に十分留意しつつ 以下の措置を講じてください 1 参観者等の安全確保 (1) 参観者等がある場合は 状況に応じ 安全な場所へ誘導し安全の確保を図る 避難経路 避難場所 避難誘導の手順 ( 誘導員の配置等 ) は予め定めておく (2) 被災者がある場合は 応急手当や消防への通報等その救助を優先して行う 2 応急措置 (1) 落雷等により文化財又はその保管 展示施設から出火している場合は 直ちに消防へ通報するとともに 自身の安全を確保した上で初期消火活動 延焼防止に努める (2) 浸水が予想されるときは 必要に応じ土嚢や止水板を設置する 水濡れによる漏電にも注意する (3) 建造物に損壊が生じた場合は 被害の拡大を防止するため 支持材による補強等の応急対策に努めるとともに 必要に応じ立入制限を行う (4) 美術工芸品は早めに安全な場所に移動させておく 浸水時は自身の安全を確保した上で 優先度の高い資料から安全な場所に移動させる (5) 必要に応じ自主防災組織 文化財市民レスキュー等の地域住民にも協力を要請する 大規模災害時には 消防や地域住民等の応援が期待できないことにも留意する

3 二次災害の防止 (1) 建造物又は文化財の保管 展示施設には 安全が確認されるまで立ち入らない (2) 安全が確認された後 自身の安全を確保した上で 建物内の漏電やガス漏れの点検を行い 建物内への電気やガスの供給を停止する 第 2 節発生後の対応文化財所有者等は 参観者等の安全確保措置及び応急措置を講じた後 自身の安全を確保した上で 以下のとおり発生後の対応を行ってください 1 被害状況の把握被害状況を確認し 被災箇所の写真を撮影するなど 可能な限り的確かつ詳細な記録を作成する 美術工芸品で点数の多いものは 落ち着いた段階で全点の存在を確認する 2 被災文化財の保全 (1) 建造物の損壊箇所はブルーシートで覆う等の保全措置を講じる 破損 水損した部材についても散逸しないよう保全措置を講じる 2009 年台風 9 号による水損資料の保全作業 (2) 盗難の恐れが生じた文化財については 施錠可能な安全な場所へ移動させる (3) 美術工芸品で点数の多いものは 全体がまとまって保全され 失われるものがないよう努める (4) 被災文化財の保全 水損資料の修復に当たっては 京都府 市町村の指導 助言を受けて 専門家や関係団体等の意見 協力を求める (5) 必要に応じ自主防災組織 文化財市民レスキュー等の地域住民にも協力を要請する その際は 周辺地域の被害の状況を考慮する 大規模災害の場合は 二次災害を防止する観点から 可能な範囲の対応にとどめる また 大規模災害時には 消防や地域住民等の応援が期待できないことにも留意する